JP3943364B2 - 撮像装置及び判断装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、メンテナンスの必要性を判断しやすくした撮像装置、及び撮像装置のメンテナンスの必要性を判断する判断装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
データのデジタル化の浸透に伴い、画像をデジタルデータとして撮像する撮像装置の普及が進んでいる。その一方、撮像装置の製品サイクルは短くなっている。このため、撮像装置をユーザに一定期間レンタルして回収するリサイクル型の撮像装置の開発が進められている。
上述した撮像装置に関し、例えば特開平8−160517号公報、、特開平8−82840号公報、特開平11−275420号公報、特開2000−228740号公報、及び特開2000−217041号公報に開示された技術がある。また、一般のレンズ付きフィルムに関し、特開平5−93950公報に開示された技術がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
リサイクル型の撮像装置において、撮像装置の信頼性を維持するには、メンテナンスを的確に行う必要がある。すなわち、撮像装置のメンテナンスの必要性を判断しやすくする必要がある。
【0004】
そこで本発明は、上記の課題を解決することのできる撮像装置及び判断装置を提供することを目的とする。この目的は特許請求の範囲における独立項に記載の特徴の組み合わせにより達成される。また従属項は本発明の更なる有利な具体例を規定する。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明の第1の形態によれば、撮像装置は、画像を取得する光学ユニットと、前記光学ユニットにより光として取得された画像を電気データに変換する複数の画素素子を有する撮像素子とを備え、前記撮像素子は、前記撮像素子の活用領域に設けられ、撮像に用いられる複数の画素素子と、前記撮像素子の非利用領域の少なくとも一部に設けられ、撮像装置のリサイクル回数を記録する回数記録部として用いられる画素素子とを有し、前記回数記録部は、前記撮像装置の外部から前記非利用領域の画素素子に、光が照射されることで、物理的な傷又は焼き付けの個数を、前記リサイクル回数として、前記非利用領域の画素素子に記録する。
【0006】
前記活用領域は、前記撮像素子の中央部に設けられ、前記非利用領域は、前記活用領域の周縁に設けられてもよい。
【0007】
前記活用領域は、長方形であり、前記非利用領域は、前記活用領域の一辺に沿って設けられてもよい。
【0008】
撮像装置のメンテナンスの必要性を判断する判断装置であって、前記撮像装置は、画像を取得する光学ユニットと、前記光学ユニットにより取得された画像を光/電気変換する複数の画素素子を有する撮像素子とを備え、前記撮像素子は、前記撮像素子の活用領域に設けられ、撮像に用いられる複数の画素素子と、前記撮像素子の非利用領域の少なくとも一部に設けられ、前記撮像装置のリサイクル回数を記録する回数記録部として用いられる画像素子とを有し、前記撮像装置の外部から前記非利用領域の画素素子に、光が照射されることで、物理的な傷又は焼き付けの個数が、前記リサイクル回数として記録され、前記判断装置は、前記撮像装置の外部から、前記非利用領域に光を照射する照射部と、前記光の反射波を解析し、前記非利用領域の画素素子に記録された傷又は焼き付けの個数を前記リサイクル回数として検出する解析部と、前記解析部が検出したリサイクル回数に基づいて前記撮像装置のメンテナンスの必要性を判断する判断部とを備える。
【0009】
前記回数記録部は、物理的な傷又は焼き付けの個数をリサイクル回数として、前記非利用領域の画素素子に記録し、前記判断装置は、前記撮像装置の外部から、前記非利用領域の画素素子に光を照射することで、前記非利用領域の画素素子の物理的な傷又は焼き付けの個数を増やす更新部をさらに備えてもよい。
【0010】
なお上記の発明の概要は、本発明の必要な特徴の全てを列挙したものではなく、これらの特徴群のサブコンビネーションも又発明となりうる。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、発明の実施の形態を通じて本発明を説明するが、以下の実施形態はクレームにかかる発明を限定するものではなく、又実施形態の中で説明されている特徴の組み合わせの全てが発明の解決手段に必須であるとは限らない。
【0012】
(第1の実施形態)
図1は、本発明の第1の実施形態である撮像装置10の構成を示す。本例において、撮像装置10は、光学ユニット220、撮像素子240、出力部250、記憶部260、及びバッテリー270を備える。撮像装置10は、例えば一定回数撮像する度に回収され、店舗などで画像の読み出しやデータ更新等が行われる。撮像素子240は、撮像装置10の回収回数、すなわちリサイクル回数を記録する回数記録部244を有する。
【0013】
光学ユニット200は、撮像素子200の外部から撮像すべき画像を光として取り込み、撮像素子240に照射する。
【0014】
撮像素子240は、複数の光/電気変換する画素素子を複数備える。複数の画素素子の全部が撮像に用いられるのではなく、一部は用いられない。撮像に用いられる撮像素子240の各画素素子は、光学ユニット200から照射された光量に応じて電荷を生成する。各画素素子で生成した電荷により、画像を表す電子データが構成される。
【0015】
回数記録部244は、撮像素子240の撮像に用いられている画素素子が存在しない非利用領域の、少なくとも一部に設けられる。回数記録部244は、リサイクル回数を、焼き付け又は傷など、光解析若しくは音波解析により認識可能な部分の個数として記録する。
【0016】
出力部250は、撮像素子240の各画素素子に蓄積されている電荷を順次読み出し、デジタルデータに変換し、画像データを生成する。そして、変換により生成した画像データとして記憶部260に出力する。
【0017】
記憶部260は、出力部250により生成した画像データを格納する。
バッテリー270は、光学ユニット200、出力部250、及び記憶部260等、撮像装置10の各部分に電力を供給する。バッテリー270は、撮像装置10の筐体の外部から取り外しできないようになっている。
【0018】
従って、撮像装置10によれば、部品を増やすことなく撮像装置のリサイクル回数を増やすことができる。特に、信頼性が求められる撮像素子240にリサイクル回数を記録するため、リサイクル時に分解しても、撮像素子240のリサイクル回数は確実にわかる。
【0019】
図2は、撮像素子240の平面概略図の一例である。本例において、撮像素子240は、中央部に撮像に用いられる画素素子を有する略長方形の活用領域242を有する。活用領域242の周縁が、非利用領域である。撮像素子240は、活用領域242の一辺に沿って回数記録部244を有する。本例において、回数記録部244は、予め複数の区域に区切られている。焼き付け又は傷は、各区域に一つ設けられる。従って、撮像素子240を本例の構成にすることで、ユーザ若しくはリサイクル業者は、容易に焼き付け又は傷を認識できる。
【0020】
図3は、図1及び図2に示した撮像装置10の変形例を示す。本例において、撮像装置10は、書込部280を備える。また、撮像素子240は、回数記録部244の代わりに、回数記録部246を有する。回数記録部246は、リサイクル回数を電子データとして記録する。書込部280は、外部から取得した撮像装置10のリサイクル回数を回数記録部246に書き込む。回数記録部246に書き込まれた電子データは、出力部250により読み出される。
すなわち、出力部250を外部の装置に接続することで、リサイクル回数を確認できる。
【0021】
図4は、図3に例示した撮像装置10の撮像素子240の平面概略図の一例である。本例において、活用領域242は略長方形である。回数記録部246は、撮像に用いられていない複数の画素素子に、電子データを構成する電荷を格納する。書込部280は、回数記録部246が有する各画素素子に接続しており、記録すべきリサイクル回数に応じた電荷を各画素素子に格納させる。なお、回数記録部246上に遮光手段を設けるのが好ましい。
【0022】
本例における撮像装置10においても、部品を増やすことなく撮像装置のリサイクル回数を増やすことができる。特に、信頼性が求められる撮像素子240にリサイクル回数を記録するため、リサイクル時に分解しても、撮像素子240のリサイクル回数は確実にわかる。
また、ユーザやリサイクル業者は、リサイクル回数以外の必要なデータを回数記録部246に書き込み、保存することもできる。
【0023】
(第2の実施形態)
図5は、本発明の第2の実施形態に係る判断装置400の構成を示す。判断装置400は、図1及び図2に例示した撮像装置10のリサイクル回数を判断する。本例において、判断装置400は、読出部420、判断部440、及び表示部460を備える。読出部420は、照射部422、受信部424、及び解析部426を有する。判断部440は、判断テーブル450を有する。
【0024】
読出部420の各部は、以下の動作をする。照射部422は、操作部428からの指示に従い、撮像装置10の撮像素子240の回数記録部244に光又は音波を照射する。受信部424は、回数記録部244で反射した光又は音波を受信して電気データに変換し、解析部426に出力する。解析部426は、受信部424から受信した電気データを解析し、リサイクル回数を認識する。そして、解析部424は、認識したリサイクル回数を判断部440に出力する。操作部428は、ユーザ入力を受け付け、照射部422に照射命令を出す。
【0025】
また、操作部428は、リサイクル回数の書き込み指令をユーザから受信し、照射部422に出力する。この場合、照射部422は、高出力の光を回数記録部244に照射し、焼き付け又は傷の個数を増加させる。すなわち、本例における照射部422は、本発明に係る更新部を兼ねる。なお、照射部422は、回数読み出し用の発光素子と、更新用の発光素子とを別々に有してもよい。
【0026】
判断部440は、読出部420から受信したリサイクル回数、及び判断テーブル450を撮像装置10のメンテナンスの必要性を判断する。例えば、判断部440は、受信したリサイクル回数に対応するデータを判断テーブル450から読み出し、表示部460に出力することで、撮像装置10のメンテナンスの必要性を判断する。
【0027】
判断テーブル450は、リサイクル回数と、行うべきメンテナンスを示すデータとを対応付ける。ここで、メンテナンスを示すデータは、テキストデータ、画像データ、音声データ、及びこれらの組合せを含む。
図6は、判断テーブル450の一例を示す。本例において、判断テーブル450は、リサイクル回数と行うべきメンテナンスを示すテキストデータとと対応付ける。
【0028】
図5に戻る。表示部460は、判断部440から受信したデータを表示する。受信したデータに音声データが含まれる場合、表示部460は音声データに従った音声を発する。
【0029】
従って、判断装置400を用いることで、ユーザ又は業者は、図1及び図2に示す撮像装置10のメンテナンスの必要性を容易に判断できる。また、リサイクル回数の読み出しと同時にリサイクル回数の書き込みを行う形態にすると、撮像装置10の管理は容易になる。
【0030】
図7は、図5に示す判断装置400の変形例を示す。本例における判断装置400は、図3及び図4に例示する撮像装置10のリサイクル回数を判断する。判断装置400は、読出部420の代わりに読出部432及び更新部434を有する。
【0031】
読出部432は、撮像装置10の出力部250に接続し、撮像素子240の回数記録部246に格納されているリサイクル回数を読み出す。そして、読み出したリサイクル回数を判断部440及び更新部434に出力する。
【0032】
更新部434は、読出部432から受信したリサイクル回数を一つ増加させ、新たなリサイクル回数として書込部280を介して回数記録部246に書き込む。
【0033】
従って、図7に示す判断装置400を用いることで、ユーザ又は業者は、図5及び図6に示す撮像装置10のメンテナンスの必要性を容易に判断できる。また、リサイクル回数の読み出しと同時にリサイクル回数の書き込みを行う形態にすると、撮像装置10の管理は容易になる。
【0034】
(第3の実施形態)
図8は、本発明の第3の実施形態の判断装置500の構成の一例を示す。判断装置500は、図1に例示した撮像装置10、又は図5に例示した撮像装置10のメンテナンスの必要性を判断する。本例において、判断装置500は、測定部520、判断部540、判断テーブル550、及び表示部560を備える。
【0035】
測定部520は、撮像装置10のバッテリー270に接続し、バッテリー270の消耗度を測定する。測定部520は、例えばバッテリー270の電圧や、一定抵抗下での電流を測定する。そして、測定部520は、測定結果を判断部440に出力する。
【0036】
判断部440は、測定部520から受信した測定結果、及び判断テーブル550を撮像装置10のメンテナンスの必要性を判断する。例えば、判断部540は、測定結果に対応するデータを判断テーブル550から読み出し、表示部560に出力することで、撮像装置10のメンテナンスの必要性を判断する。
【0037】
判断テーブル550は、電圧または電流値と、行うべきメンテナンスを示すデータとを対応付ける。ここで、メンテナンスを示すデータは、テキストデータ、画像データ、音声データ、及びこれらの組合せを含む。すなわち、判断テーブル550は、例えば、図6に例示する判断テーブル450において、リサイクル回数を電圧又は電流値に置き換えた構成をとる。
【0038】
従って、図8に示す判断装置500を用いることで、ユーザ又は業者は、図1に例示する撮像装置10、又は図5に例示する撮像装置10のメンテナンスの必要性を容易に判断できる。
【0039】
図9は、上述した実施形態に係る撮像装置10の一例であるデジタルカメラの構成を示す。撮像装置10は、撮像部20、撮像制御部40、システム制御部60、表示部100、操作部110、格納部120、外部接続部150、及び画像処理部160を備える。
【0040】
撮像部20は、撮影レンズ部22、絞り24、シャッタ26、光学LPF28、CCD30、撮像信号処理部32、ファインダ34、及びストロボ36を有する。
【0041】
撮影レンズ部22は、被写体像を取り込んで処理を施す。撮影レンズ部22は、フォーカスレンズやズームレンズ等を含み、被写体像をCCD30の受光面上に結像する。絞り24は、撮影レンズ部22を通過した光を絞り、光学LPF28は、絞り24を通過した光に含まれる所定の波長より長い波長成分を通過させる。CCD30の各センサエレメントは、結像した被写体像の光量に応じ、電荷を蓄積する(以下その電荷を「蓄積電荷」という)。
【0042】
シャッタ26は、機械式シャッタであり、撮影レンズ部22を通過した光をCCD30に露光するか否かを制御する。また、撮像装置10は、シャッタ26に代えて電子シャッタ機能を有してもよい。電子シャッタ機能を実現するために、CCD30のセンサエレメントは、シャッタゲート及びシャッタドレインを有する。シャッタゲートを駆動することにより、蓄積電荷がシャッタドレインに掃き出される。シャッタゲートの制御により、各センサエレメントに電荷を蓄積する時間、即ちシャッタスピードを制御できる。CCD30において、蓄積電荷は、リードゲートパルスによってシフトレジスタに読み出され、レジスタ転送パルスによって電圧信号として順次読み出される。
【0043】
撮像信号処理部32は、CCD30から出力される被写体像を示す電圧信号、即ちアナログ信号をR、G、B成分に色分解する。そして、撮像信号処理部32は、R、G、B成分を調整することにより、被写体像のホワイトバランスを調整する。撮像信号処理部32は、被写体像のガンマ補正を行う。そして、撮像信号処理部32は、R、G、B成分に分解されたアナログ信号をA/D変換し、その結果得られた被写体像のデジタルの画像データ(以下「デジタル画像データ」という)をシステム制御部60へ出力する。
【0044】
ファインダ34は、表示手段を有してもよく、後述のメインCPU62等からの各種情報をファインダ34内に表示してもよい。ストロボ36は、コンデンサに蓄えられたエネルギを放電する放電管37を有し、放電管37にエネルギが供給されたとき放電管37が発光することで機能する。
【0045】
撮像制御部40は、ズーム駆動部42、フォーカス駆動部44、絞り駆動部46、シャッタ駆動部48、それらを制御する撮像系CPU50、測距センサ52、及び測光センサ54を有する。ズーム駆動部42、フォーカス駆動部44、絞り駆動部46、及びシャッタ駆動部48は、それぞれステッピングモータ等の駆動手段を有し、撮像部20に含まれる機構部材を駆動する。後述のレリーズスイッチ114の押下に応じ、測距センサ52は被写体までの距離を測定し、測光センサ54は被写体輝度を測定する。そして、測距センサ52及び測光センサ54は、測定された被写体までの距離のデータ(以下単に「測距データ」という)及び被写体輝度のデータ(以下単に「測光データ」という)を、それぞれ撮像系CPU50に供給する。
【0046】
撮像系CPU50は、ユーザから指示されたズーム倍率等の撮影情報に基づき、ズーム駆動部42及びフォーカス駆動部44を制御して撮影レンズ部22のズーム倍率とピントの調整を行う。また、撮像系CPU50は、測距センサ52から受け取った測距データに基づいて、ズーム駆動部42及びフォーカス駆動部44を制御してズーム倍率及びピントの調整を行ってもよい。
【0047】
撮像系CPU50は、測光センサ54から受け取った測光データに基づいて、絞り値及びシャッタスピードを決定する。決定された値に従い、絞り駆動部46及びシャッタ駆動部48は、絞り24の絞り量及びシャッタ26の開閉をそれぞれ制御する。
【0048】
また、撮像系CPU50は、測光センサ54から受け取った測光データに基づいて、ストロボ36の発光を制御し、同時に絞り24の絞り量を調整する。ユーザが映像の取込を指示したとき、CCD30は電荷蓄積を開始し、測光データから計算されたシャッタ時間の経過後、蓄積電荷を撮像信号処理部32へ出力する。
【0049】
システム制御部60は、メインCPU62、キャラクタ生成部84、タイマ86、及びクロック発生器88を有する。メインCPU62は、撮像装置10全体、特にシステム制御部60を制御する。メインCPU62は、シリアル通信等により、撮像系CPU50との間で必要な情報の受け渡しをする。
【0050】
クロック発生器88は、メインCPU62の動作クロックを発生し、メインCPU62に供給する。また、クロック発生器88は、撮像系CPU50及び表示部100の動作クロックを発生する。クロック発生器88は、メインCPU62、撮像系CPU50、及び表示部100に対してそれぞれ異なる周波数の動作クロックを供給してもよい。
【0051】
キャラクタ生成部84は、撮影日時、タイトル等の撮影画像に合成する文字情報や、図形情報を生成する。タイマ86は、例えば電池等でバックアップされ、常に時間をカウントし、当該カウント値に基づいて撮影画像の撮影日時に関する情報等の時刻情報をメインCPU62に供給する。タイマ86は、蓄電池から供給された電力により、デジタルカメラ本体の電源がオフである場合にも時間をカウントするのが望ましい。また、キャラクタ生成部84及びタイマ86は、メインCPU62に併設されることが好ましい。
【0052】
格納部120は、メモリ制御部64、複数の不揮発性メモリ66、及びメインメモリ68を有する。メモリ制御部64は、不揮発性メモリ66とメインメモリ68とを制御する。不揮発性メモリ66は、EEPROM(電気的消去及びプログラム可能なROM)やFLASHメモリ等で構成され、ユーザによる設定情報や出荷時の調整値等、撮像装置10の電源がオフの間も保持すべきデータを格納する。各不揮発性メモリ66は互いに並列である。不揮発性メモリ66は、メインCPU62のブートプログラムやシステムプログラム等を格納してもよい。
【0053】
メインメモリ68は、DRAMのように比較的安価で容量の大きなメモリで構成されることが好ましい。メインメモリ68は、撮像部20から出力されたデータを格納するフレームメモリとしての機能、各種プログラムをロードするシステムメモリとしての機能、その他ワークエリアとしての機能を有する。不揮発性メモリ66及びメインメモリ68は、システム制御部60内外の各部とバス82を介してデータのやりとりを行う。不揮発性メモリ66は、デジタル画像データを更に格納してもよい。
【0054】
画像処理部160は、YC処理部70、エンコーダ72、及び圧縮伸張処理部78を有する。また、外部接続部150は、オプション装置制御部74、及び通信I/F部80を有する。
【0055】
YC処理部70は、デジタル画像データにYC変換を施し、輝度信号Y、並びに色差(クロマ)信号B−Y及びR−Yを生成する。メインメモリ68は、メモリ制御部64の制御に基づいて、輝度信号及び色差信号を格納する。
【0056】
圧縮伸張処理部78は、メインメモリ68から順次輝度信号と色差信号を読み出して圧縮する。そして、オプション装置制御部74は、圧縮されたデジタル画像データ(以下単に「圧縮データ」という)をオプション装置76の一例であるメモリカードへ書き込む。
【0057】
エンコーダ72は、輝度信号と色差信号を、ビデオ信号(NTSCやPAL信号)に変換して端子90から出力する。オプション装置76に記録された圧縮データからビデオ信号を生成する場合、圧縮データは、まずオプション装置制御部74を介して圧縮伸張処理部78へ与えられる。続いて、圧縮伸張処理部78で必要な伸張処理が施されたデータはエンコーダ72によってビデオ信号へ変換される。
【0058】
オプション装置制御部74は、オプション装置76が許容する信号仕様及びバス82のバス仕様に従い、バス82とオプション装置76との間で必要な信号の生成、論理変換、及び/又は電圧変換等を行う。撮像装置10は、オプション装置76として前述のメモリカードの他に、例えばPCMCIA準拠の標準的なI/Oカードをサポートしてもよい。その場合、オプション装置制御部74は、PCMCIA用バス制御LSI等で構成してもよい。
【0059】
通信I/F部80は、撮像装置10がサポートする通信仕様、たとえばUSB、RS−232C、イーサネット(商標)等の仕様に応じたプロトコル変換等の制御を行う。通信I/F部80は、圧縮データ又はデジタル画像データを、端子92を介してネットワークを含む外部機器に出力してよい。通信I/F部80は、必要に応じてドライバICを含み、外部機器と端子92を介して通信する。通信I/F部80は、例えばプリンタ、カラオケ機、ゲーム機等の外部機器との間で独自のインターフェースによるデータ授受を行う構成としてもよい。
【0060】
表示部100は、LCDモニタ102、LCDパネル104、モニタドライバ106、及びパネルドライバ108を有する。モニタドライバ106は、LCDモニタ102を制御する。また、パネルドライバ108は、LCDパネル104を制御する。LCDモニタ102は、例えば2インチ程度の大きさでカメラ背面に設けられ、現在の撮影や再生のモード、撮影や再生のズーム倍率、電池残量、日時、モード設定のための画面、被写体画像等を表示する。LCDパネル104は例えば小さな白黒LCDでカメラ上面に設けられ、画質(FINE/NORMAL/BASIC等)、ストロボ発光/発光禁止、標準撮影可能枚数、画素数、電池容量/残量等の情報を表示する。
【0061】
操作部110は、パワースイッチ112、レリーズスイッチ114、機能設定部116、及びズームスイッチ118を有する。パワースイッチ112は、ユーザの指示に基づいて撮像装置10の電源をオン/オフする。レリーズスイッチ114は、半押しと全押しの二段階押し込み構造を有する。一例として、レリーズスイッチ114が半押しされることにより、撮像制御部40は、自動焦点調整及び自動露出調整を行い、全押しされることにより、撮像部20は、被写体像を取り込む。
【0062】
機能設定部116は、例えば回転式のモードダイヤルや十字キー等であって、「ファイルフォーマット」、「特殊効果」、「印画」、「決定/保存」、「表示切換」等の設定を受け付ける。ズームスイッチ118は、撮像部20が取得する被写体像のズーム倍率の設定を受け付ける。
【0063】
以上の構成による主な動作は以下のとおりである。まずパワースイッチ112が押下され、撮像装置10の各部に電力が供給される。メインCPU62は、機能設定部116の状態を読み込むことで、撮像装置10が撮影モードにあるか再生モードにあるかを判断する。
【0064】
撮像装置10が撮影モードの場合、メインCPU62は、レリーズスイッチ114の半押し状態を監視する。レリーズスイッチ114の半押し状態が検出されたとき、撮像系CPU50は、測光センサ54及び測距センサ52からそれぞれ測光データと測距データを得る。撮像制御部40は、撮像系CPU50が得た測光データ及び測距データに基づいて、撮像部20のピント、絞り等を調整する。調整が完了すると、LCDモニタは、「スタンバイ」等の文字を表示してユーザにその旨を伝える。
【0065】
続いて、メインCPU62は、レリーズスイッチ114の全押し状態を監視する。レリーズスイッチ114の全押し状態が検出されたとき、所定のシャッタ時間をおいてシャッタ26が閉じられ、CCD30の蓄積電荷が撮像信号処理部32へ掃き出される。撮像信号処理部32による処理の結果生成されたデジタル画像データはバス82へ出力される。デジタル画像データは一旦メインメモリ68へ格納され、この後YC処理部70と圧縮伸張処理部78で処理され、オプション装置制御部74を経由してオプション装置76へ記録される。記録されたデジタル画像データに基づく撮影画像は、フリーズされた状態でしばらくLCDモニタ102に表示され、ユーザは撮影画像を確認することができる。以上で一連の撮影動作が完了する。
【0066】
一方、撮像装置10が再生モードの場合、メインCPU62は、メインメモリ68、不揮発性メモリ66、及び/又はオプション装置76から撮影した撮影画像を読み出し、これを表示部100のLCDモニタ102へ表示する。
【0067】
この状態でユーザが機能設定部116にて「順送り」、「逆送り」を指示すると、メインCPU62は、メインメモリ68、不揮発性メモリ66、及び/又はオプション装置76が格納した他の撮影画像を読み出し、これを表示部100のLCDモニタ102へ表示する。
【0068】
ここで、撮影レンズ部22、絞り24、シャッタ26、及び光学LPF28は、図1及び図5における光学ユニット220の一例である。CCD30は、撮像素子240及び出力部250の一例である。
また、図9において、図5の構成を実現するには、CCD30にデータ書込用の回路を取り付ければよい。
【0069】
なお、図9に示した構成が全て必要なわけではなく、表示部100や画像処理部160などは、必要に応じて省いてよい。
【0070】
以上、本発明を実施形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施形態に記載の範囲には限定されない。上記実施形態に、多様な変更または改良を加えることができる。そのような変更または改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれ得ることが、特許請求の範囲の記載から明らかである。
【0071】
【発明の効果】
上記説明から明らかなように、本発明によれば、撮像装置のメンテナンスの必要性を判断しやすくすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態である撮像装置10の構成を示す。
【図2】撮像素子240の平面概略図の一例である。
【図3】図1及び図2に示した撮像装置10の変形例を示す。
【図4】図3に例示した撮像装置10の撮像素子240の平面概略図の一例である。
【図5】本発明の第2の実施形態に係る判断装置400の構成を示す。
【図6】図5に示す判断テーブル450のデータ構成の一例を示す。
【図7】図5に示す判断装置400の変形例を示す。
【図8】本発明の第3の実施形態の判断装置500の構成の一例を示す。
【図9】撮像装置10の一例であるデジタルカメラの構成を示す。
【符号の説明】
10 撮像装置
220 光学ユニット
240 撮像素子
244、246 回数記録部
400、500 判断装置
Claims (5)
- 画像を取得する光学ユニットと、
前記光学ユニットにより光として取得された画像を電気データに変換する複数の画素素子を有する撮像素子と
を備え、
前記撮像素子は、
前記撮像素子の活用領域に設けられ、撮像に用いられる複数の画素素子と、
前記撮像素子の非利用領域の少なくとも一部に設けられ、撮像装置のリサイクル回数を記録する回数記録部として用いられる画素素子と
を有し、
前記回数記録部は、前記撮像装置の外部から前記非利用領域の画素素子に、光が照射されることで、物理的な傷又は焼き付けの個数を、前記リサイクル回数として、前記非利用領域の画素素子に記録する
撮像装置。 - 前記活用領域は、前記撮像素子の中央部に設けられ、
前記非利用領域は、前記活用領域の周縁に設けられる
請求項1に記載の撮像装置。 - 前記活用領域は、長方形であり、
前記非利用領域は、前記活用領域の一辺に沿って設けられる
請求項2に記載の撮像装置。 - 撮像装置のメンテナンスの必要性を判断する判断装置であって、
前記撮像装置は、画像を取得する光学ユニットと、前記光学ユニットにより取得された画像を光/電気変換する複数の画素素子を有する撮像素子とを備え、前記撮像素子は、前記撮像素子の活用領域に設けられ、撮像に用いられる複数の画素素子と、前記撮像素子の非利用領域の少なくとも一部に設けられ、前記撮像装置のリサイクル回数を記録する回数記録部として用いられる画像素子とを有し、前記撮像装置の外部から前記非利用領域の画素素子に、光が照射されることで、物理的な傷又は焼き付けの個数が、前記リサイクル回数として記録され、
前記判断装置は、
前記撮像装置の外部から、前記非利用領域に光を照射する照射部と、
前記光の反射波を解析し、前記非利用領域の画素素子に記録された傷又は焼き付けの個数を前記リサイクル回数として検出する解析部と、
前記解析部が検出したリサイクル回数に基づいて前記撮像装置のメンテナンスの必要性を判断する判断部と
を備える判断装置。 - 前記回数記録部は、物理的な傷又は焼き付けの個数をリサイクル回数として、前記非利用領域の画素素子に記録し、
前記判断装置は、
前記撮像装置の外部から、前記非利用領域の画素素子に光を照射することで、前記非利用領域の画素素子の物理的な傷又は焼き付けの個数を増やす更新部
をさらに備える請求項4に記載の判断装置。
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