JP3943183B2 - 板状部品の取り付け用治具 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は板状部品の取り付け用治具に関し、より詳細にはコンパクトディスク(CD)再生装置の光ピックアップユニットを構成するヨークに板状マグネットを取り付ける際等において使用される板状部品の取り付け用治具に関する。
【0002】
【従来の技術】
コンパクトディスク(CD)の裏側にはピットといわれる溝部が円周方向に形成されており、CD再生装置では、ピックアップユニットに設置されたレーザ光源からのレーザ光が前記ピットに照射されたときの反射光の強度と、前記ピットが形成されていない平坦面に照射されたときの反射光の強度をデジタル信号として読み取り、これによりCDに記録されている音楽や映像等の情報を再生する。
【0003】
しかし、CDをターンテーブル上でCD裏側のピットが左右上下に全くぶれないように回転させるのは難しい。そこで、CDに形成されたピットとレーザ光の光源との距離を常に一定に保つために、光ピックアップユニットの可動部が前記ピットを追尾する機構(トラッキングサーボ機構、フォーカシングサーボ機構)が採用されている。
【0004】
すなわち、2枚の板状マグネットの間に介装されたボビンと呼ばれる電磁石に電流を流すことにより、前記ボビンを含む光ピックアップユニットの可動部を上下左右に微動させ、これにより所定距離でレーザ光源がピットを追尾するようになっている。
【0005】
図13は、前記板状マグネット、及び該板状マグネットを固定するためのヨークを模式的に示した斜視図である。
【0006】
このヨーク31は、H形状の基板33と、この基板33上に略平行に立設された2枚の平板32とから構成されており、構成材料は鉄等の磁性体である。板状マグネット36は、縦、横が数mm、厚さが1mm程度と小さく、ネオジウム等の強力な磁石により構成されている。
【0007】
従来、このヨーク31に板状マグネット36を取り付けるには、ヨーク31の平板32の内側に接着剤35を塗布し、四角柱形状の磁石を切削して作製しておいた板状マグネット36を、人手により平板32の内側に接着していた。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、板状マグネット36の磁力は強力であるため、平板32に取り付ける際、板状マグネット36同士が引き合って吸着してしまい易く、取り付けが困難であるという課題があった。
【0009】
また、板状マグネット36は上記したように非常に小さいため取扱い難く、また、鉄製のヨーク31に吸着され易いため、平板32の正確な位置に接着するのが難しいという課題があった。
【0010】
また、平板32には、磁極の方向が一定になるように板状マグネット36を接着しなければならないが、上記切削作業により板状マグネット36を作製・分離した後は、極性(N、S)を判別するのが難しくなるため、磁極の方向を間違えて板状マグネット36を貼り付け易いという課題もあった。
【0011】
さらに、板状マグネット36を正確に平板32に接着する際、図14に示したように板状マグネット36をスライドさせながら接着させる方式も考えられるが、この方式では、平板32に塗布した接着剤35が下方におされ、基板33面等の不必要な部分に付着してしまう。
【0012】
本発明は上記課題に鑑みなされたものであり、基板上に2枚の平板が立設された金属製部品のこれら平板等に、正確かつ迅速に板状部品を固定することができる板状部品の取り付け用治具を提供することを目的としている。
【0013】
【課題を解決するための手段及びその効果】
上記目的を達成するために本発明に係る板状部品の取り付け用治具(1)は、対向する2枚の平板が略平行に基板上に立設された金属製部品における前記両平板の内側に、1対の板状部品を固定するための板状部品の取り付け用治具であって、
前記板状部品を挿入するための挿通孔上部と、該挿通孔上部を通過した前記板状部品を前記平板に固定させるために該平板の挿脱が可能なように拡大形成された挿通孔下部とから構成された2つの挿通孔が、上面より下面に略垂直に、かつ互いに平行に形成された取り付け部材と、
把持部と、該把持部から延設され、前記取り付け部材の前記2つの挿通孔に挿入される前記2枚の板状部品を押し込むための長さの異なる2本の押し込み片と、前記把持部に内装され、長い方の押し込み片を下方に付勢する弾性体とを含んで構成された押し込み部材と
を含んで構成されると共に、
前記挿通孔上部の平面視形状が前記板状部品の上面形状と略同一であり、前記挿通孔下部の縦の長さが前記平板の縦の長さと略同一で、横の長さが前記平板の厚さと該平板に塗布する接着剤の厚さと前記板状部品の厚さの合計よりも大きく、高さが前記平板の高さと略同一であることを特徴としている。
【0014】
上記板状部品の取り付け用治具(1)によれば、前記挿通孔上部の平面視形状が前記板状部品の上面形状と略同一であるので、前記板状部品を前記挿通孔上部に挿入した際に緩い嵌合状態となり、前記板状部品が前記挿通孔上部の中で左右前後に傾くことはない。従って、左右前後に傾くことなく真直ぐに、前記板状部品を前記挿通孔下部へ押し込むことができる。
また、前記挿通孔下部の縦の長さが前記平板の縦の長さと略同一で、高さが前記平板の高さと略同一であるので、前記板状部品の縦の長さが前記平板の縦の長さと略同一であり、高さが前記平板の高さと略同一であれば(すなわち、前記板状部品の縦の長さが前記挿通孔下部及び前記平板の縦の長さと略同一であり、高さが前記挿通孔下部及び前記平板の高さと略同一であれば)、左右前後に傾くことなく真直ぐに前記挿通孔下部にまで押し込められた前記板状部品は前記平板に吸引され、前記挿通孔下部内を前記平板側へ水平方向に平行移動して前記平板に固定される。
従って、前記取り付け部材の前記挿通孔下部を前記平板に位置合わせしておき、板状マグネットのような強磁性体からなる前記板状部品を前記取り付け部材の前記挿通孔上部より挿入し、前記押し込み部材により前記挿通孔下部にまで押し込む操作を行うと、前記挿通孔下部に移動した前記板状部品が金属製の前記平板に磁気的に吸引され、接着剤等が塗布された前記平板に前記板状部品を固定することができる。
【0015】
このとき、前記押し込み部材が有する前記2本の押し込み片の長さが異なるため、前記板状部品の前記挿通孔中でのお互いの垂直方向の位置(高さ)が異なり、前記板状部品同士の磁気的な吸引力によりお互いが動きにくくなるといった事態は生じない。また、前記押し込み部材の前記把持部には弾性体が内装され、前記長い方の押し込み片の前記把持部から突出する長さが変化するようになっているので、前記長い方の押し込み片による前記板状部品の押し込みが完了すると、前記弾性体が縮んで前記長い方の押し込み片の一部は前記把持部内に収納されて突出長さが短くなり、このため短い方の前記押し込み片により前記板状部品を前記挿通孔下部にまで押し込んで、前記平板に固定することができる。
また、前記把持部に前記弾性体が内装され、前記長い方の押し込み片の前記把持部から突出する長さが変化するようになっているが、前記弾性体は前記長い方の押し込み片を下方に付勢するものであるので、前記長い方の押し込み片による前記板状部品の押し込みが完了するまでは、前記長い方の押し込み片の前記把持部から突出する長さは変化しない。従って、前記板状部品の前記挿通孔中でのお互いの垂直方向の位置(高さ)が同じとならないようにすることができる。
【0016】
このように、前記取り付け部材の前記金属製部品に位置合わせしておき、前記板状部品を前記押し込み部材を用いて前記挿通孔下部に押し込むという簡単な操作により、前記2枚(1対)の板状部品を前記2枚の平板の内側の正確な位置に、容易かつ迅速に固定することができる。
【0017】
また本発明に係る板状部品の取り付け用治具(2)は、上記板状部品の取り付け用治具(1)において、前記2つの挿通孔下部の外側壁面間の距離が前記2つの平板の外側対向面間の距離と略同一であることを特徴としている。
【0018】
上記板状部品の取り付け用治具(2)によれば、前記挿通孔下部は、縦の長さが前記平板の縦の長さと略同一で、高さが前記平板の高さと略同一で、前記2つの挿通孔下部の外側壁面間の距離が前記2つの平板の外側対向面間の距離と略同一であるため、前記金属製部品の前記2枚の平板を前記挿通孔下部に挿入することにより自動的に正確に位置合わせがなされ、前記平板に前記挿通孔下部がしっかりと固定される。
【0020】
また本発明に係る板状部品の取り付け用治具(3)は、上記板状部品の取り付け用治具(1)又は(2)において、前記2本の押し込み片の長さの差が前記板状部品の高さよりも大きいことを特徴としている。
【0021】
上記板状部品の取り付け用治具(3)によれば、前記2本の押し込み片の長さの差が前記板状部品の高さよりも大きいので、前記挿通孔に押し込まれた前記2枚の板状部品は水平方向に重なることがなく、前記挿通孔中で前記板状部品同士の磁気的な吸引力は殆ど働かず、前記2枚の板状部品を前記押し込み部材によりスムーズに移動させることができる。
【0022】
また本発明に係る板状部品の取り付け用治具(4)は、上記板状部品の取り付け用治具(1)〜(3)において、前記取り付け部材に形成された前記2つの挿通孔の上端近傍が拡開していることを特徴としている。
【0023】
上記板状部品の取り付け用治具(4)によれば、前記取り付け部材に形成された前記2つの挿通孔の上端近傍が拡開しているので、前記上端近傍が前記板状部品の案内部分となり、該板状部品を容易に前記挿通孔上部に挿入することができる。
【0024】
また本発明に係る板状部品の取り付け用治具(5)は、上記板状部品の取り付け用治具(1)〜(4)において、前記取り付け部材の上面における前記2つの挿通孔の周囲に、傾斜面を有する案内部材が前記傾斜面を前記挿通孔側に向けて配置されていることを特徴としている。
【0025】
上記板状部品の取り付け用治具(5)によれば、前記2つの挿通孔の周囲に前記案内部材が配置されているので、前記板状部品を容易に前記挿通孔上部に挿入することができる。
【0026】
また本発明に係る板状部品の取り付け用治具(6)は、上記板状部品の取り付け用治具(1)〜(5)において、前記取り付け部材の側面から前記2つの挿通孔下部のそれぞれの横側壁面に通ずる板状部品検知用貫通孔が形成され、該板状部品検知用貫通孔に接着剤及び前記板状部品を検知するための板状部品検知手段が配設されていることを特徴としている。
【0027】
上記板状部品の取り付け用治具(6)によれば、前記取り付け部材に前記板状部品検知用貫通孔が形成され、該板状部品検知用貫通孔に前記板状部品検知手段が配設されているので、該板状部品検知手段により前記平板に接着剤が塗布されているか否か、及び前記板状部品が接着されたか否かを容易かつ迅速に判断することができ、前記平板に接着剤が塗布されないまま前記板状部品が取り付けられるといった事態や、前記板状部品が固定されないまま前記金属製部品を前記取り付け部材より外してしまうといった事態の発生を防止することができる。
【0028】
また本発明に係る板状部品の取り付け用治具(7)は、上記板状部品の取り付け用治具(1)〜(6)において、前記取り付け部材及び前記押し込み部材が非磁性体により構成されていることを特徴としている。
【0029】
上記板状部品の取り付け用治具(7)によれば、前記取り付け部材及び前記押し込み部材が非磁性体により構成されているので、前記板状部品が強磁性体であっても、前記板状部材が前記取り付け部材の前記挿通孔壁面に吸着されることはなく、前記挿通孔内部で前記板状部品を前記押し込み部材により簡単に移動させることができる。
【0030】
また本発明に係る板状部品の取り付け用治具(8)は、上記板状部品の取り付け用治具(1)〜(7)において、前記取り付け部材の底部にマグネットが埋設されていることを特徴としている。
【0031】
上記板状部品の取り付け用治具(8)によれば、前記取り付け部材の底部に前記マグネットが埋設されているので、磁性体よりなる前記金属製部品を前記マグネットで吸着させることによりしっかりと固定することができ、前記金属製部品への挿入不足等による前記板状部品の固定不良の発生を防止することができる。
【0032】
また本発明に係る板状部品の取り付け用治具(9)は、上記板状部品の取り付け用治具(1)〜(8)において、前記2つの挿通孔下部のそれぞれの外側壁面に通ずるエアー吸引用貫通孔が前記取り付け部材に形成されていることを特徴としている。
【0033】
上記板状部品の取り付け用治具(9)によれば、前記取り付け部材の前記挿通孔下部に通ずる前記エアー吸引用貫通孔が形成されているので、前記エアー吸引用貫通孔よりエアーを吸引することにより、前記板状部品が強磁性体でない場合でも、前記板状部品を容易に前記平板に固定することができる。
【0034】
また本発明に係る板状部品の取り付け用治具(10)は、上記板状部品の取り付け用治具(1)〜(9)において、前記把持部の前記押し込み片が延設された面と反対側の面に、弾性体が巻装された軸部が固定され、該軸部に衝撃吸収部材本体が前記弾性体を介して上下方向に摺動可能に支持され、前記弾性体、前記軸部、及び前記衝撃吸収部材本体を含んで衝撃吸収部材が構成されていることを特徴としている。
【0035】
上記板状部品の取り付け用治具(10)によれば、前記把持部に前記弾性体が巻装された軸部を介して前記衝撃吸収部材本体が支持されているので、前記押し込み片により前記板状部品を前記挿通孔下部の下端にまで押し下げた際の、衝撃等による前記板状部品の破損等や、前記金属製部品の損傷等を防止することができる。
【0036】
また本発明に係る板状部品の取り付け用治具(11)は、上記板状部品の取り付け用治具(1)〜(10)において、前記押し込み部材が、弾性体が巻装された2本の軸部を介して前記取り付け部材に上下動可能に支持されていることを特徴としている。
【0037】
上記板状部品の取り付け用治具(11)によれば、前記押し込み部材が2本の軸部を介して前記取り付け部材に上下動可能に支持されているので、前記板状部品を前記挿通孔に挿入した後、前記押し込み部材を押し下げる操作を行うのみで、前記板状部品をきわめて容易に前記平板に固定することができる。
【0038】
また本発明に係る板状部品の取り付け用治具(12)は、上記板状部品の取り付け用治具(1)〜(11)において、前記取り付け部材の前記挿通孔に前記板状部品を自動的に供給するための板状部品供給手段が、前記取り付け部材上面に接して配設されると共に、前記板状部品供給手段を構成する板状部品保持容器の上方に、前記押し込み部材と、該押し込み部材を自動的に上下動させるための押し込み部材移動手段とが配設されていることを特徴としている。
【0039】
また本発明に係る板状部品の取り付け用治具(13)は、上記板状部品の取り付け用治具(12)において、前記板状部品供給手段が、前記板状部品を整列状態で保持する前記板状部品保持容器と、該板状部品保持容器に保持された前記板状部品を順次挿通孔直上にまで移動させる板状部品移動手段とからなり、
前記押し込み部材移動手段が、前記取り付け部材に立設されて前記押し込み部材が上下動可能に挿通された2本のガイド棒と、これらガイド棒の上端に固定された板状部材と、該板状部材上に設置され、軸部の先端が前記押し込み部材に固定され、前記軸部の往復運動により前記押し込み部材を上下方向に移動させるピストン機構又はモータ駆動機構とからなることを特徴としている。
【0040】
上記板状部品の取り付け用治具(12)又は(13)によれば、前記挿通孔に前記板状部品を自動的に供給するための前記板状部品供給手段と、前記押し込み部材を自動的に上下動させるための前記押し込み部材移動手段とが配設されているので、前記板状部品を前記板状部品供給手段に供給してやれば、前記板状部品供給手段により前記板状部品が前記挿通孔直上まで移動させられ、続いて前記押し込み部材移動手段により前記板状部材が前記挿通孔下部に移動させられ、前記平板に自動的に前記板状部品が固定される。従って、前記板状部品を前記板状部品供給手段に供給してやるのみで、後は人手を用いることなく、前記平板に前記板状部品を固定することができる。
【0041】
また本発明に係る板状部品の取り付け用治具(14)は、上記板状部品の取り付け用治具(1)〜(13)において、前記板状部品が板状マグネットであり、金属製部品がディスク再生装置の光ピックアップを構成するヨークであることを特徴としている。
【0042】
上記板状部品の取り付け用治具(14)によれば、CD再生装置等のディスク再生装置の光ピックアップを構成するヨークの平板に、前記板状マグネットを容易に固定することができる。
【0043】
また本発明に係る板状部品の取り付け用治具(15)は、上記板状部品の取り付け用治具(14)において、前記取り付け部材の側面から前記2つの挿通孔上部のそれぞれの外側壁面に通ずるセンサ配設用貫通孔が形成され、該センサ配設用貫通孔に板状部品のN極、S極の判定が可能な磁極判定手段が配設されていることを特徴としている。
【0044】
上記板状部品の取り付け用治具(15)によれば、前記取り付け部材に前記センサ配設用貫通孔が形成され、該センサ配設用貫通孔に前記磁極判定手段が配設されているので、前記挿通孔に前記板状マグネットが挿入されたか否か、及び挿入された前記板状マグネットの磁極の向きを容易に判定することができ、前記板状マグネットが前記平板に固定されないまま前記金属製部品が前記取り付け部材より外されるといった事態や、前記板状マグネットが誤った磁極の向きで前記平板に固定されるといった事態の発生を防止することができる。
【0045】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る板状部品の取り付け用治具の実施の形態を図面に基づいて説明する。
【0046】
実施の形態に係る板状部品の取り付け用治具は、「従来の技術」の欄において説明したディスク再生装置の光ピックアップを構成するヨーク(金属製部品)に立設された平板の内側に板状マグネット(板状部品)を固定する場合に、効果的に使用することができるが、前記板状部品の取り付け用治具の用途は上記した用途に限定されるものではなく、対向する2枚の平板が略平行に基板上に立設された金属製部品であれば、他の部材であっても使用することができる。
【0047】
図1は、実施の形態(1)に係る板状部品の取り付け用治具、及び板状部品を取り付けるヨーク(金属製部品)を模式的に示した斜視図であり、図2(a)及び(b)は前記板状部品の取り付け用治具を使用して板状マグネット(板状部品)をヨーク(金属製部品)に取り付ける際の途中の状態をそれぞれ示した断面図である。
【0048】
実施の形態(1)に係る板状部品の取り付け用治具10は、取り付け部材11と押し込み部材21とから構成されている。
【0049】
取り付け部材11は略直方体形状であり、中央部の薄い中板12とその左右に配設された本体13とから構成されており、中板12を挟んで2つの挿通孔14(14a、14b)が上面より下面に略垂直に、かつ互いに平行に形成されており、これら挿通孔14a、14bは板状マグネット36を挿入するための挿通孔上部15a、15bと、挿通孔上部15a、15bを通過した板状マグネット36をヨーク31の平板32の内側に固定させるため平板32の挿脱が可能なように拡大形成された直方体形状の挿通孔下部16a、16bとから構成されている。
【0050】
また、板状マグネット36が挿通孔上部15a、15bに挿入された際、簡単に挿通孔下部16a、16bまで落ちたり、挿入された状態で左右前後に傾かないように、挿通孔上部15a、15bの形状は平面視において板状マグネット36の上面と略同一の形状となっている。また、挿通孔下部16a、16bは、縦の長さが平板32の縦の長さと略同一で、高さが平板32の高さと略同一であり、2つの挿通孔下部16a、16bの外側壁面160a、160b間の距離が2つの平板32の外側対向面間の距離と略同一であるように設定されており、図2に示したように2つの平板32が挿通孔下部16a、16bに嵌合され、自動的に正確に位置合わせがなされる。また、挿通孔下部16a、16bに押し込まれた板状マグネット36が接着剤35を切断していかないよう、挿通孔下部16a、16bの横の長さは平板32の厚さと平板32に塗布する接着剤の厚さと板状マグネット36の厚さの合計よりも大きく設定されている。
【0051】
押し込み部材21は、把持部24と、把持部24から延設され、取り付け部材11の2つの挿通孔14に挿入された2枚の板状マグネット36を押し込むための長さの異なる2本の押し込み片22、23と、把持部24に内装され、長い方の押し込み片24を下方に付勢する弾性体であるコイルバネ25とを含んで構成されている。押し込み片22、23の長さを異なったものにしているのは、板状マグネット36が互いに磁気的に引き合うので、挿通孔14a、14bに板状マグネット36を挿入した際、2枚の板状マグネット36が挿通孔上部15a、15bにおいて水平方向に重ならないようにするためである。2枚の板状マグネット36が水平方向に完全に重ならないようにするためには、2つの押し込み片22、23の長さの差は、板状マグネット36の高さよりも大きい方が好ましい。
【0052】
これら取り付け部材11や押し込み部材21は、いずれもアルミニウム、銅、あるいはプラスチック等の非磁性体により構成されているため、板状マグネット36が吸着することはない。また、挿通孔14a、14bは、本体13に溝加工を施すことにより形成される。
【0053】
このように構成された板状部品の取り付け用治具10を用いて、板状マグネット36をヨーク31に立設された平板32の内側に固定するには、まず、平板32を取り付け部材11の挿通孔下部16a、16bに嵌合させて位置合わせをしておき、板状マグネット36を右側の挿通孔上部15aに挿入し、押し込み片22を用いて挿通孔上部15aの内部に押し込む。次に、左側の挿通孔14bにも板状マグネット36を挿入するが、押し込み片22、23の長さが異なるので、2枚の板状マグネット36は挿通孔上部15a、15bにおいて水平方向に重ならず、板状マグネット36が互いに磁気的に引き合うことはない。次に、押し込み部材21により板状マグネット36を挿通孔下部16a、16bの下端にまで押し込む操作を行うと、全体が挿通孔下部16a、16aに移動した板状マグネット36が水平方向に平行移動して平板32に磁気的に吸引され、接着剤35等が塗布された平板32に固定される。
【0054】
実施の形態(1)に係る板状部品の取り付け用治具10によれば、板状マグネット36の押し込みの際、2本の押し込み片22、23の長さが異なるため、押し込まれた板状マグネット36の挿通孔上部15a、15bにおけるお互いの垂直方向の位置(高さ)が異なり、板状マグネット36同士の磁気的な吸引力によりお互いが動きにくくなるといった事態は生じず、容易に板状マグネット36を移動させることができる。また、押し込み部材21の把持部24には長い方の押し込み片22を下方に付勢するコイルバネ25が内装されているので、長い方の押し込み片22による板状マグネット36の押し込みが完了すると、コイルバネ25が縮んで長い方の押し込み片22の一部が把持部24に形成された空洞部24aの中に入り込み、外部に突出している部分の長さが短くなり、このため短い方の押し込み片23により板状マグネット36を挿通孔下部16bの下端にまで押し込んで、板状マグネット36を平板32に固定することができる。
【0055】
このように、本実施の形態に係る押し込み部材21を用いて板状マグネット36を挿通孔下部16a、16bに押し込むという簡単な操作により、2枚(1対)の板状マグネット36を2枚の平板32の内側の正確な位置に、容易かつ迅速に固定することができる。
【0056】
把持部24に配設された弾性体は、コイルバネ25に限定されるものではなく、長い方の押し込み片22を下方に付勢することができる部材であれば、ゴム状弾性体等、他の部材であっても差し支えない。
【0057】
図3(a)は実施の形態(2)に係る板状部品の取り付け用治具を構成する取り付け部材を模式的に示した断面図であり、(b)は平面図である。
【0058】
この取り付け部材41には、2つの挿通孔上部45a、45bの上端近傍にその周囲にわたってテーパ部(斜面)42が形成され、拡開している。挿通孔下部46a、46bは図1、及び図2に示した取り付け部材11と同様に構成されている。
【0059】
従って、この取り付け部材41を用いると、挿通孔上部45a、45bのテーパ部42が案内部となり、板状マグネット36を容易に挿通孔上部45a、45bに挿入することができ、その結果、より容易に平板32に板状マグネット36を固定することができる。
【0060】
図4は、実施の形態(3)に係る板状部品の取り付け用治具を構成する取り付け部材を模式的に示した斜視図である。
【0061】
この取り付け部材51においては、その上面であって2つの挿通孔14a、14bの周囲に傾斜面52a、53aを有する案内部材52、53が傾斜面52a、53aを挿通孔14a、14b側に向けて配置されており、その他の部分は、図1及び図2に示した取り付け部材11と同様に構成されている。
【0062】
従って、この取り付け部材51を用いると、挿通孔14a、14b周囲の傾斜面52a、52bが案内部となり、板状マグネット36を容易に挿通孔14a、14bに挿入することができ、その結果、より容易に平板32に板状マグネット36を固定することができる。
【0063】
図5(a)は、実施の形態(4)に係る板状部品の取り付け用治具を構成する取り付け部材を模式的に示した断面図であり、(b)は平面図である。
【0064】
この取り付け部材61には、その側面61aから2つの挿通孔下部16a、16bのそれぞれの横側壁面165a、165bに通ずる板状部品検知用貫通孔62が形成され、板状部品検知用貫通孔62に接着剤35及び板状マグネット36を検知するための板状部品検知手段63が配設されている。この板状部品検知手段63は、1対の赤外線発光装置63a及び赤外線受光装置63bにより構成されており、赤外線発光装置63aより照射された赤外線を赤外線受光装置63bにより受光し、受光した赤外線の強度を測定することができるようになっている。挿通孔下部16a、16bの内部には、ヨーク31を構成する平板32が嵌合されるが、この平板32の内側表面には接着剤35が塗布される。平板32の内側表面に接着剤35が塗布されている場合と、接着剤35が塗布されていない場合とでは、赤外線受光装置63bにより受光した赤外線の強度が異なる。従って、赤外線の強度を測定することにより、平板32の内側表面に接着剤35が塗布されているか否かを判断することができる。また、平板32の内側に板状マグネット36が接着されると、さらに赤外線の受光強度が大きく変化し、そのときの受光強度は接着剤35のみが平板32の内側に存在する場合と異なるので、赤外線の受光強度を測定することにより、板状マグネット36が固定されたか否かも判断することができる。
【0065】
板状部品検知手段63は、上記した赤外線発光装置63a及び赤外線受光装置63bに限られるものではなく、板状マグネット36や接着剤35を光学的な方法や電磁波を介した方法等により検知することができるものであれば、他の装置であっても差し支えない。
【0066】
実施の形態(4)に係る取り付け部材61を用いると、板状部品検知手段63により平板32に接着剤35が塗布されているか否か、及び板状マグネット36が平板32に接着されたか否かを容易かつ迅速に判断することができ、平板32に接着剤35が塗布されないまま板状マグネット36が取り付けられるといった事態の発生や、板状マグネット36が固定されないままヨーク31を取り付け部材61より外してしまうといった事態の発生を防止することができる。
【0067】
図6は、実施の形態(5)に係る板状部品の取り付け用治具を構成する取り付け部材を模式的に示した正面図である。
【0068】
この取り付け部材71の底部にはマグネット(金属片)72が埋設されている。一方、ヨーク31は磁性体により構成されているので、このマグネット72でヨーク31を吸着させることにより、挿通孔下部16a、16bに平板32をしっかりと固定することができ、ヨーク31の挿入不足等による板状マグネット36の固定不良の発生を防止することができる。
【0069】
図7は、実施の形態(6)に係る板状部品の取り付け用治具を構成する取り付け部材を模式的に示した断面図である。
【0070】
この取り付け部材81には、側面81aから2つの挿通孔下部86a、86bのそれぞれの外側壁面860a、860bに通ずるエアー吸引用貫通孔82が形成されている。
【0071】
従って、この取り付け部材81の挿通孔上部85a、85bに板状マグネット36を挿入し、押し込み部材21により板状マグネット36を挿通孔下部86a、86bまで押し込みながらエアー吸引用貫通孔82よりエアーを吸引することにより、板状マグネット36を容易に平板32に固定することができる。
【0072】
また、挿通孔上部85a、85bの寸法を調整したり、吸引するエアーの強さを調整したりすることにより、挿通孔上部85a、85bに挿入された板状マグネット36をエアーにより挿通孔下部86a、86bまで移動させ、その後平板32に吸い付かせて固定させることも可能であり、この場合には押し込み部材21を必要としない。
【0073】
上記した実施の形態(1)〜(5)に係る板状部品の取り付け用治具は、強磁性体である板状マグネット36を鉄等の磁性体より構成されたヨーク31の平板32に固定するための治具として説明してきたが、図7に示したようなエアー吸引用貫通孔82が形成された取り付け部材81を用いれば、板状部品36が強磁性の板状マグネットでなく、金属製部品31が磁性を有するヨークでない場合にも、板状部品36を金属製部品31に立設された平板32に固定することができる。
【0074】
図8は、実施の形態(7)に係る板状部品の取り付け用治具を模式的に示した断面図である。
【0075】
実施の形態(7)に係る板状部品の取り付け用治具90を構成する取り付け部材11は、図1及び図2に示したものと同様に構成されている。一方、押し込み部材91においては、把持部24の押し込み片22、23が延設された面と反対側の面に、コイルバネ(弾性体)93が巻装された支持部92が固定され、この支持部92に衝撃吸収部材本体94がコイルバネ93を介して上下方向に摺動可能に支持されており、支持部92、コイルバネ93、及び衝撃吸収部材本体94により衝撃吸収部材95が構成されている。
【0076】
実施の形態(7)に係る板状部品の取り付け用治具90よれば、把持部24にコイルバネ93が巻装された支持部92を介して衝撃吸収部材本体94が配設されているので、押し込み片22、23により板状マグネット(板状部品)36を挿通孔下部16a、16bの下端にまで押し下げた際、支持部上端92aが衝撃吸収部材本体94の内壁94aを摺動し、コイルバネ93の作用により所定位置で停止するため、衝撃による板状マグネット36の破損等や、ヨーク31の損傷等を防止することができる。
【0077】
図9(a)は、実施の形態(8)に係る板状部品の取り付け用治具を構成する取り付け部材を模式的に示した断面図であり、(b)は平面図である。
【0078】
実施の形態(8)に係る板状部品の取り付け用治具を構成する取り付け部材101には、2つの挿通孔上部15a、15bのそれぞれの外側壁面161a、161bに通ずるセンサ配設用貫通孔102が形成され、このセンサ配設用貫通孔102に板状部品のN極、S極の判定が可能な磁極判定手段103が配設されている。この磁極判定手段103は、ホール素子を含んで構成されており、ホール効果により生じた電流の向きを測定することにより、磁界の方向を判断することができるので、板状マグネット36のN極、S極が正しい方向で挿通孔上部15a、15bに挿入されたか否かを判断することができる。また、挿通孔上部15a、15bに板状マグネット36が挿入されたか否かも判断することができる。
【0079】
従って、板状マグネット36が平板32に固定されないままヨーク31が取り付け部材101より外されるといった事態の発生や、板状マグネット36が誤った磁極の向きで平板32に固定されるといった事態の発生を防止することができる。
【0080】
図10は、実施の形態(9)に係る板状部品の取り付け用治具を模式的に示した正面図である。
【0081】
実施の形態(9)に係る板状部品の取り付け用治具110においては、押し込み部材116が、コイルバネ(弾性体)113が巻装された2本のガイド棒114を介して取り付け部材111に上下動可能に支持されている。すなわち、取り付け部材111の左右両側面には、それぞれ2か所においてガイド棒114を支持、固定するための支持部112が形成され、これら支持部112にガイド棒114が固定され、このガイド棒114は、押し込み部材116の左右両側面に形成された摺動部材117の貫通孔117aに挿入され、この摺動部材117により押し込み部材116が上下方向に摺動可能に支持されている。
【0082】
従って、板状マグネット36を取り付け部材111の挿通孔上部15a、15bに挿入した後、押し込み部材116を押し下げる操作を行うのみで、板状マグネット36をきわめて容易に平板32に固定することができる。その後、押し込み部材116はコイルバネ113の作用により押し下げ前の状態に復帰するので、板状マグネット36を平板32に固定する作業を何回も反復して行うことができる。
【0083】
図11は、実施の形態(10)に係る板状部品の取り付け用治具を模式的に示した正面図であり、図12は、前記板状部品の取り付け用治具を模式的に示した側断面図である。図11においては、保持容器122に配設されたシリンダ状部材123を省略して示している。
【0084】
実施の形態(10)に係る板状部品の取り付け用治具120においては、取りつけ部材111と押し込み部材116は、図10に示した板状部品の取り付け用治具110と略同様に構成されているが、取り付け部材111の支持部112に固定されたガイド棒121の長さがより長く設定されており、ガイド棒121の上端に板状部材125が水平状態で固定されている。この板状部材125の略中央部分には、ピストン126aとシリンダ126bとから構成される押し込み部材移動手段としてのピストン機構126が固定ネジ128により固定されており、ピストン126aの先端は押し込み部材116の上面に固定されている。このピストン機構126においては、シリンダ126bの上部又は下部にエアーを送り込んむことにより移動用棒126aを上下動させ、これにより押し込み部材116を上下動させるようになっている。
【0085】
一方、取り付け部材111上面に接して、図11に示した板状マグネット36を整列状態で保持する保持容器122が配設されており、その中央部分には挿通孔上部15a、15bと略同形状の貫通孔122aが2個形成されており、これら貫通孔122aが挿通孔上部15a、15bの直上にくるように保持容器122の位置合わせがなされている。また、保持容器122の左右には、この保持容器122に保持された板状マグネット36を順次挿通孔14a、14b直上にまで移動させる板状部品移動手段としてのピストン機構123が配設されている。このピストン機構123は、ピストン機構126と同様に、ピストン123aとシリンダ123bとから構成されており、エアーでピストン113aを動かすことにより、板状マグネット36を挿通孔上部15a、15bにまで移動させる。
【0086】
実施の形態(10)に係る板状部品の取り付け用治具120を用いて板状マグネット36をヨーク31の平板32に固定する場合、まず、所定枚数の板状マグネット36を保持容器122に載置し、ピストン機構123にエアーを供給することにより板状マグネット36を挿通孔14a、14bの直上にまで移動させる。次に、ピストン機構126にエアーを供給し、押し込み部材116を押し下げることにより、挿通孔上部15a、15bに板状マグネット36を移動させ、さらに板状マグネット36を挿通孔下部16a、16bにまで移動させる。板状マグネット36が挿通孔下部16a、16bに完全に移動すると、磁力により板状マグネット36が平板32に吸着し、接着剤35を介して板状マグネット36が平板32に固定される。
【0087】
従って、板状マグネット36を保持容器122に供給するのみで、後は人手を加えることなく、平板32に自動的に板状マグネット36が固定される。ピストン機構123、126へのエアーの供給や抜き出しのタイミングは、マイコン等の自動制御装置を使用することにより制御する。
【0088】
また、実施の形態(10)では、板状部品移動手段や押し込み部材移動手段を構成する装置として、ピストン機構123、126を使用しているが、前記板状部品移動手段や前記押し込み部材移動手段を構成する装置は、ピストン機構123、126に限られるものではなく、モータの回転を利用して押し込み部材116や板状マグネット36を移動させるように構成されたもの(モータ駆動機構)を利用してもよく、その他の手段であっても差し支えない。
【0089】
以上、本発明に係る板状部品の取り付け用治具について、種々の実施の形態を説明してきたが、上記実施の形態において説明した取りつけ部材や押し込み部材の構成は、単独で成立するのみでなく、複数の構成を任意に組合せた形態でも用いられる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態(1)に係る板状部品の取り付け用治具、及び板状部品を取り付ける金属製部品を模式的に示した斜視図である。
【図2】(a)及び(b)は実施の形態(1)に係る板状部品の取り付け用治具を使用し、前記板状部品を前記金属製部品に取り付ける際の途中の状態をそれぞれ示した断面図である。
【図3】(a)は実施の形態(2)に係る板状部品の取り付け用治具を構成する取り付け部材を模式的に示した断面図であり、(b)は平面図である。
【図4】実施の形態(3)に係る板状部品の取り付け用治具を構成する取り付け部材を模式的に示した斜視図である。
【図5】(a)は、実施の形態(4)に係る板状部品の取り付け用治具を構成する取り付け部材を模式的に示した断面図であり、(b)は平面図である。
【図6】実施の形態(5)に係る板状部品の取り付け用治具を構成する取り付け部材を模式的に示した正面図である。
【図7】実施の形態(6)に係る板状部品の取り付け用治具を構成する取り付け部材を模式的に示した断面図である。
【図8】実施の形態(7)に係る板状部品の取り付け用治具を模式的に示した断面図である。
【図9】(a)は、実施の形態(8)に係る板状部品の取り付け用治具を構成する取り付け部材を模式的に示した断面図であり、(b)は平面図である。
【図10】実施の形態(9)に係る板状部品の取り付け用治具を模式的に示した正面図である。
【図11】実施の形態(10)に係る板状部品の取り付け用治具を模式的に示した正面図である。
【図12】実施の形態(10)に係る板状部品の取り付け用治具を模式的に示した側断面図である。
【図13】板状マグネット、及び該板状マグネットを固定するためのヨークを模式的に示した斜視図である。
【図14】ヨークに板状マグネットを固定する際の一方法を示した断面図である。
【符号の説明】
10、90、110、120 板状部品の取り付け用治具
11、41、51、61、71、81、101、111 取り付け部材
14、14a、14b、84 挿通孔
15a、15b、45a、45b、85a、85b 挿通孔上部
16a、16b、46a、46b、86a、86b 挿通孔下部
21、91、116 押し込み部材
22、23 押し込み片
24 把持部
25 コイルバネ(弾性体)
31 ヨーク(金属製部品)
32 平板
33 基板
35 接着剤
36 板状マグネット(板状部品)
42 テーパ部
52、53 案内部材
61a 側面
62 板状部品検知用貫通孔
63 板状部品検知手段
72 マグネット
82 エアー吸引用貫通孔
92 支持部
93 弾性体
94 衝撃吸収部材
102 センサ設置用貫通孔
103 磁極判定手段
112 支持部
113、124 コイルバネ(弾性体)
114、121 ガイド棒
117 摺動部
122 保持容器
123、126 ピストン機構
123a、126a ピストン
123b、126b シリンダ
125 板状部材
160a 横側壁面
860a 外側壁面

Claims (15)

  1. 対向する2枚の平板が略平行に基板上に立設された金属製部品における前記両平板の内側に、1対の板状部品を固定するための板状部品の取り付け用治具であって、
    前記板状部品を挿入するための挿通孔上部と、該挿通孔上部を通過した前記板状部品を前記平板に固定させるために該平板の挿脱が可能なように拡大形成された挿通孔下部とから構成された2つの挿通孔が、上面より下面に略垂直に、かつ互いに平行に形成された取り付け部材と、
    把持部と、該把持部から延設され、前記取り付け部材の前記2つの挿通孔に挿入される前記2枚の板状部品を押し込むための長さの異なる2本の押し込み片と、前記把持部に内装され、長い方の押し込み片を下方に付勢する弾性体とを含んで構成された押し込み部材と
    を含んで構成されると共に、
    前記挿通孔上部の平面視形状が前記板状部品の上面形状と略同一であり、前記挿通孔下部の縦の長さが前記平板の縦の長さと略同一で、横の長さが前記平板の厚さと該平板に塗布する接着剤の厚さと前記板状部品の厚さの合計よりも大きく、高さが前記平板の高さと略同一であることを特徴とする板状部品の取り付け用治具。
  2. 前記2つの挿通孔下部の外側壁面間の距離が前記2つの平板の外側対向面間の距離と略同一であることを特徴とする請求項1記載の板状部品の取り付け用治具。
  3. 前記2本の押し込み片の長さの差が前記板状部品の高さよりも大きいことを特徴とする請求項1又は請求項2記載の板状部品の取り付け用治具。
  4. 前記取り付け部材に形成された前記2つの挿通孔の上端近傍が拡開していることを特徴とする請求項1〜3のいずれかの項に記載の板状部品の取り付け用治具。
  5. 前記取り付け部材の上面における前記2つの挿通孔の周囲に、傾斜面を有する案内部材が前記傾斜面を前記挿通孔側に向けて配置されていることを特徴とする請求項1〜4のいずれかの項に記載の板状部品の取り付け用治具。
  6. 前記取り付け部材の側面から前記2つの挿通孔下部のそれぞれの横側壁面に通ずる板状部品検知用貫通孔が形成され、該板状部品検知用貫通孔に接着剤及び前記板状部品を検知するための板状部品検知手段が配設されていることを特徴とする請求項1〜5のいずれかの項に記載の板状部品の取り付け用治具。
  7. 前記取り付け部材及び前記押し込み部材が非磁性体により構成されていることを特徴とする請求項1〜6のいずれかの項に記載の板状部品の取り付け用治具。
  8. 前記取り付け部材の底部にマグネットが埋設されていることを特徴とする請求項1〜7のいずれかの項に記載の板状部品の取り付け用治具。
  9. 前記2つの挿通孔下部のそれぞれの外側壁面に通ずるエアー吸引用貫通孔が前記取り付け部材に形成されていることを特徴とする請求項1〜8のいずれかの項に記載の板状部品の取り付け用治具。
  10. 前記把持部の前記押し込み片が延設された面と反対側の面に、弾性体が巻装された軸部が固定され、該軸部に衝撃吸収部材本体が前記弾性体を介して上下方向に摺動可能に支持され
    前記弾性体、前記軸部、及び前記衝撃吸収部材本体を含んで衝撃吸収部材が構成されていることを特徴とする請求項1〜9のいずれかの項に記載の板状部品の取り付け用治具。
  11. 前記押し込み部材が、弾性体が巻装された2本の軸部を介して前記取り付け部材に上下動可能に支持されていることを特徴とする請求項1〜10のいずれかの項に記載の板状部品の取り付け用治具。
  12. 前記取り付け部材の前記挿通孔に前記板状部品を自動的に供給するための板状部品供給手段が、前記取り付け部材上面に接して配設されると共に、前記板状部品供給手段を構成する板状部品保持容器の上方に、前記押し込み部材と、該押し込み部材を自動的に上下動させるための押し込み部材移動手段とが配設されていることを特徴とする請求項1〜11のいずれかの項に記載の板状部品の取り付け用治具。
  13. 前記板状部品供給手段が、前記板状部品を整列状態で保持する前記板状部品保持容器と、該板状部品保持容器に保持された前記板状部品を順次挿通孔直上にまで移動させる板状部品移動手段とからなり、
    前記押し込み部材移動手段が、前記取り付け部材に立設されて前記押し込み部材が上下動可能に挿通された2本のガイド棒と、これらガイド棒の上端に固定された板状部材と、該板状部材上に設置され、軸部の先端が前記押し込み部材に固定され、前記軸部の往復運動により前記押し込み部材を上下方向に移動させるピストン機構又はモータ駆動機構とからなることを特徴とする請求項12記載の板状部品の取り付け用治具。
  14. 前記板状部品が板状マグネットであり、金属製部品がディスク再生装置の光ピックアップを構成するヨークであることを特徴とする請求項1〜13のいずれかの項に記載の板状部品の取り付け用治具。
  15. 前記取り付け部材の側面から前記2つの挿通孔上部のそれぞれの外側壁面に通ずるセンサ配設用貫通孔が形成され、該センサ配設用貫通孔に板状部品のN極、S極の判定が可能な磁極判定手段が配設されていることを特徴とする請求項14記載の板状部品の取り付け用治具。
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