JP3943042B2 - タール含有ガスの洗浄方法および装置並びに可燃性ガス製造方法および装置 - Google Patents

タール含有ガスの洗浄方法および装置並びに可燃性ガス製造方法および装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、タールを含むガスからタールを除去してタール含有量の少ないガスを得る、ガスの洗浄方法に関する。また本発明は、一般廃棄物や廃プラスチック等のごみやバイオマスなどを原料として、工業原料あるいは燃料として有用な、水素および一酸化炭素を含むガスを製造する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般廃棄物や廃プラスチック等のゴミは従来完全燃焼により処理されてきた。しかし資源の有効利用の観点から、あるいは循環型社会の実現に向けて、このようなゴミあるいはバイオマスから、水素や一酸化炭素を製造する技術が開発されている。
【0003】
例えば、近年、バイオマス等を部分燃焼あるいは部分酸化し、水素等の有用な工業原料を多く含む還元性ガスを生成させる高温のガス化溶融炉方式が脚光を浴びている。このガス化溶融炉方式では、温度が1,000度を越える熱を発生させ、生成した灰やダストを溶融させてごみを減容化させる方法が行なわれるようになっている。さらには、還元性ガスを他の化学原料として使用することも実現しつつある。
【0004】
また熱分解によりバイオマス等をガス化する方法もある。
【0005】
いずれの場合も、可燃性ガスが得られるが、このガス中には水素、一酸化炭素、炭化水素等の工業的に有用な成分の他、タールやダスト等が含まれている。このようなガスを工業原料や燃料として利用する際、タール等によって化学プラントや燃焼装置の連続運転が阻害される場合があった。このため従来から、上記ガスからタール等を除去することが行われている。
【0006】
従来、タール等の除去は、図2に示すような洗浄水による洗浄を行なう1塔式洗浄装置を使用して行われていた。1塔式洗浄装置では、スクラバー202に供給される、タールを含むガス211を、循環する洗浄水213を用いて洗浄する。また、この洗浄水を冷却するために冷却器(熱交換器)204が設置されている。
【0007】
このような従来技術においては、ガス211中に含まれるタールが循環される洗浄水(循環水)212中で粘性を持つエマルジョンを形成し、冷却器204のチューブやシェルに付着することがあり、また、ガス211中のダストが循環水212中のエマルジョンに補足されることもあり、その結果熱交換能力が低下したり、チューブが閉塞したりして洗浄装置を連続運転することが困難となる場合があった。
【0008】
また、冷却器だけでなく、他の部分においても、タール等の凝縮や付着により、流路の閉塞などの現象が発生することもあった。
【0009】
上記のようなガス洗浄に関連する技術としては、ダスト分とタール分を含むガスを水で洗浄し、水中からダストとタールを併せて濾別してガスを浄化する方法が特許文献1に開示されている。
【0010】
また、ガス中に含まれるタール分を、温度を上げることで分解し、タール分をガス中から除去する方法が特許文献2に開示されている。
【0011】
この他に、ガス中から回収したタールを噴霧することでガス中のタールとダストを除去する方法が特許文献3に開示されている。この方法は、ガスから回収したタール分によってタールとダストを回収すると同時に熱交換してガスの温度を下げることを特徴としている。
【0012】
【特許文献1】
特開平11−57656号公報
【特許文献2】
特開平7−324716号公報
【特許文献3】
特開昭56−106992号公報
【0013】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の目的は、タールを含むガス中のタールを長期間連続して除去することのできるガス洗浄方法および装置を提供することである。
【0014】
本発明の別の目的は、ゴミやバイオマスをガス化して可燃性ガスを長期間連続して製造できる方法および装置を提供することである。
【0015】
【課題を解決するための手段】
本発明により、タールおよびダストを含むタール含有ガス中のタール含有量を低減するタール含有ガスの洗浄方法において、
該タール含有ガスを洗浄油によりスクラビングする油スクラビングを行う油スクラビング工程と、
該油スクラビング工程を経たタール含有ガスを洗浄水によりスクラビングする水スクラビングを行う水スクラビング工程と
該油スクラビング工程から得られる洗浄油からタールおよびダストを分離するタールおよびダスト分離工程と、
該タールおよびダスト分離工程から得られる洗浄油を該油スクラビング工程に循環する工程と
を有することを特徴とするタール含有ガスの洗浄方法が提供される。
【0016】
この方法において、前記タール含有ガスに含まれるタールのうち、
相対的に沸点の高い重質タールを前記油スクラビングによってタール含有ガスから分離し、
相対的に沸点の低い軽質タールを前記水スクラビングによってタール含有ガスから分離する、
ことが好ましい。
【0017】
また、前記水スクラビングによって分離された軽質タールを、前記油スクラビング工程において洗浄油として用いることも好ましい。
【0018】
本発明により、ガス化原料をガス化して、水素および一酸化炭素を含有する可燃性ガスを製造する可燃性ガス製造方法において、
ガス化原料をガス化して、水素および一酸化炭素に加えてタールおよびダストを含むタール含有可燃性ガスを製造するガス化工程と、
該タール含有可燃性ガスを洗浄油によりスクラビングする油スクラビングを行う油スクラビング工程と、
該油スクラビング工程を経たタール含有可燃性ガスを洗浄水によりスクラビングする水スクラビングを行う水スクラビング工程と
該油スクラビング工程から得られる洗浄油からタールおよびダストを分離するタールおよびダスト分離工程と、
該タールおよびダスト分離工程から得られる洗浄油を該油スクラビング工程に循環する工程と
を有することを特徴とする可燃性ガス製造方法が提供される。
【0019】
本発明により、タールおよびダストを含むタール含有ガス中のタール含有量を低減するためのタール含有ガスの洗浄装置において、
該タール含有ガスを洗浄油によりスクラビングする油スクラビングを行う油スクラバーと、
該油スクラバーから排出されるタール含有ガスを洗浄水によりスクラビングする水スクラビングを行う水スクラバーと
前記油スクラバーから排出される洗浄油からタールおよびダストを分離するための固液分離器と、
該固液分離器によってタールおよびダストが分離された洗浄油を該油スクラバーに循環する洗浄油循環ラインと
を有することを特徴とするタール含有ガスの洗浄装置が提供される。
【0020】
この装置において、さらに、前記洗浄油循環ラインには洗浄油を冷却するための洗浄油冷却手段が設けられ、かつ、
前記水スクラバーから排出される洗浄水からタールを分離するためのタール分離手段と、該タール分離手段によってタールが分離された洗浄水を該水スクラバーに循環する洗浄水循環ラインとを有し、該洗浄水循環ラインには洗浄水を冷却するための洗浄水冷却手段が設けられた
ことが好ましい。
【0021】
さらに、前記タール分離手段によって分離されたタールを、前記油スクラバーに洗浄油として供給する手段を有することが好ましい。
【0022】
本発明により、ガス化原料をガス化して、水素および一酸化炭素を含有する可燃性ガスを製造する可燃性ガス製造装置において、
ガス化原料をガス化して、水素および一酸化炭素に加えてタールおよびダストを含むタール含有可燃性ガスを製造するガス化装置と、
該タール含有可燃性ガスを洗浄油によりスクラビングする油スクラビングを行う油スクラバーと、
該油スクラバーから排出されるタール含有可燃性ガスを洗浄水によりスクラビングする水スクラビングを行う水スクラバーと
前記油スクラバーから排出される洗浄油からタールおよびダストを分離するための固液分離器と、
該固液分離器によってタールおよびダストが分離された洗浄油を該油スクラバーに循環する洗浄油循環ラインと
を有することを特徴とする可燃性ガス製造装置が提供される。
【0023】
【発明の実施の形態】
発明者らは、タールの除去に関して、タールの性質を考慮し、タールのうち、相対的に重質なタールを適当な炭化水素系の洗浄油で洗浄・除去し、この重質なタールを除去した軽質なタールを水で洗浄・除去する方法が、前記課題を解決する有効な手段であることを見出し、本発明を完成させるに至った。
【0024】
可燃性ガス製造の原料であるガス化原料には、ガス化により水素および一酸化炭素を含むガスを得ることのできる原料として従来公知の原料を用いることができる。ガス化原料の例としては、廃棄物、バイオマス、石炭、重油などの常温常圧(25℃、0.10MPa)で固体または液体の含炭素物質を挙げることができる。これらの原料は複数種混合して用いることもできる。
【0025】
廃棄物としては、例えば、生活系ゴミや事業系ゴミなどの一般ゴミ(可燃物)、廃プラスチック、廃油などの産業廃棄物(可燃物)を用いることができる。バイオマスは、生物系有機資源であり、例えば木材(木材くず)、農産物(農産物くず)、藻類、プランクトン、生物系廃棄物を用いることができる。この他、低品位石炭、RDF(固形化燃料)なども、ガス化原料として用いることができる。
【0026】
ガス化によって得られる水素および一酸化炭素を含有する可燃性ガスの組成は、ガス化原料やガス化の条件などによって、また可燃性ガスの用途によって異なり、本発明において特に制限はない。例えば、水素10〜50モル%(ドライベース)、一酸化炭素5〜25モル%(ドライベース)を含む可燃性ガスをバイオマスのガス化によって得ることができる。
【0027】
ガス化の方法としては、特許文献1にあるように、空気の遮断下にガス化原料を300〜600℃に加熱して、タールやダストを含む可燃性ガスである熱分解ガスを生成する方法や乾留熱分解する方法がある。この装置としては、特許文献1にあるような回転式の熱分解ドラムを使用することができる。
【0028】
この他にも、燃焼時に酸化剤(空気や酸素)の量を完全燃焼に必要な量より減らして、不完全燃焼状態として、可燃性ガスを得ることもできる。このための装置としては、廃棄物を燃焼させる装置において燃焼装置に送る酸化剤の量を調整できる装置で実現可能である。
【0029】
タールは、例えば有機物の熱分解により生じる茶褐色または黒色の常温常圧にて粘性の高い液状物質で、芳香族炭化水素を主成分として含み、酸素、窒素、あるいは硫黄を含有する化合物を含むこともある。タールの各成分は、ガス化ガスの原料、ガス化炉の運転温度、ガス化炉の種類、ガス化炉の運転方法(酸素を使用する、空気を使用する等)により生成量および組成が異なっている。
【0030】
ガス化原料がガス化されると少なくとも、COやH2を含むガスと、タールが生じる。生成したタールは、ガス化炉で与えられた熱に応じて気化する。そして、ガス化装置から排出されるガスは、COやH2に加えてその温度に応じたタール分を含む。工業的には、このガスにダストが随伴することが多い。ダストとしては、例えば、灰、チャー(炭素)、燃焼炉における流動媒体として用いられる砂(ケイ砂)などがある。このようにして得られるすくなくとも水素、一酸化炭素およびタールを含むガスを、本明細書ではタール含有可燃性ガスと呼ぶ。
【0031】
本発明の洗浄方法によって、上記タール含有可燃性ガスを洗浄することができるが、これに限らず、タールを含むガス(タール含有ガス)であれば、本発明の洗浄方法によって洗浄することができる。タールに加えてダストが入っていても良い。
【0032】
本発明により好適に洗浄することのできるタール含有ガスとしては、製品ガス中のタールやダストの残存量を抑える観点から、タールが200g/Nm3以下であることが好ましく、150g/Nm3以下であることがより好ましく、ダスト分が20g/Nm3以下であることが好ましく、10g/Nm3以下であることがより好ましい。またタールが好ましくは3g/Nm3以上、より好ましくは5g/Nm3以上であるガスについて、本発明の効果が特に顕著に発揮され得る。タール含有ガスがダストを含む場合、ダストが好ましくは3g/Nm3以上、より好ましくは4g/Nm3以上であるガスについて、本発明の効果が特に顕著に発揮され得る。なおNm3は、0℃、0.101MPaにおける立方メートル(m3)を示す。
【0033】
スクラビングは、噴霧などにより液体をガスに接触させることにより温度を下げ、不純物を除去することであり、スクラバーはスクラビングを行う装置である。スクラビング自体は公知の技術であり、各種排ガスの浄化に広く応用されている。油スクラビングにおいてはこの液体として油(洗浄油)が用いられ、水スクラビングにおいては水(洗浄水)が用いられる。
【0034】
洗浄油としては、油スクラバーの運転温度で液体である油を用いることができ、例えば、JIS(日本工業規格)等に定められる、軽油、灯油、更に石油精製装置からの成分を使用することが可能である。
タール除去率の観点からはタール分が洗浄油に溶解し易いことが好ましい。取扱が容易であることも好ましい。洗浄油のガスへの混入を抑える観点からは、油スクラバーの運転温度で蒸気圧が出来るだけ低いことが好ましい。このような油の一例として、LCO(Light Cycle Oil:軽油相当)を挙げることができる。
【0035】
洗浄水としては、工業用水や市水などの水を使用することができる。また、後述するように塩素の除去のためにアルカリを水に添加するなど、必要に応じて添加物を添加することもできる。
【0036】
油スクラバーの運転温度は、運転圧力によっても異なるが、油スクラビングと水スクラビングの2段でガスを洗浄する効果を好適に発揮させるために、油スクラバーの運転温度は水スクラバーの運転温度より高いことが好ましい。水スクラバーの運転温度は、製品ガスの仕様を考慮して決定される。水スクラバーの運転温度が低いほど、製品ガス中の洗浄油やタールの含有量を低下させることができる。また、水スクラバーの運転温度は、水スクラバーに供給される洗浄水の温度に強く影響され、水スクラバーの運転温度を決める際には、洗浄水の温度管理に係る経済性も考慮される。洗浄水は、冷却器113において冷却水で冷却される。この冷却水は循環再利用することが好ましく、循環される洗浄水は、工業的に広く用いられている冷却塔を利用して冷却することが出来る。一般的な冷却塔は大気を利用して冷却を行うため、冷却水の温度は大気温度に影響されるが、通常は30℃〜50℃の範囲で選ばれる。この冷却水で洗浄水は冷却されため、経済性を考慮して洗浄水の温度を例えば35℃〜60℃とする。水スクラバーに供給する洗浄水の温度を60℃以下とすることで、製品ガス中のタールや洗浄油の含有量も低く押さえることが出来る。さらに、冷媒装置を利用して洗浄水の温度をより低くすることにより製品ガス中のタールや洗浄油の含有量をより低くすることも出来る。
【0037】
例えば油スクラバーの運転温度を100℃〜200℃の範囲で選び、水スクラバーの運転温度を40℃〜60℃で選ぶことができる。
【0038】
ところで、ガス化によって得られるガスには水分が含まれることが多い。タール含有ガスに水が含まれる場合、油スクラバーにおいて水が凝縮することを避けることが好ましい。これにより、洗浄油中での水−タールのエマルジョン形成を避け、エマルジョンによって配管などが閉塞する可能性を極めて低くすることができ、また、タールの蒸気圧が下がってタールが凝縮しにくくなることを避けることができる。このためには、油スクラバーの運転温度を、油スクラバーの運転圧力における水の凝縮温度より高くすればよい。一方、油スクラバーの運転温度が高くなると、油スクラバーにおいて除去できるタールが少なくなり、後段に設置される水スクラバーの負荷が大きくなり、装置全体としてサイズが大きくなり、経済性が低下する傾向がある。上記の点を勘案し、また、運転の安定性の観点から、油スクラバーの運転温度は、油スクラバーの運転圧力における水の凝縮温度より30℃〜40℃高い温度に設定することが好ましい。一例として油スクラバーの運転圧力が大気圧(0.10MPa)の場合を考えれば、分圧を考慮すると80℃〜90℃が水の凝縮温度となるので、上記30℃〜40℃の幅を考慮して、油スクラバーの運転圧力を110〜130℃、例えば120℃程度に設定することが好ましい。
【0039】
本発明の可燃性ガス製造装置の一形態について、図1にプロセスフローを示す。この装置は、ガス化炉Aとタール含有ガス洗浄装置Bを有する。
【0040】
ガス化炉Aは、可燃性ガス製造の原料である含炭素物質を、水素、一酸化炭素、炭化水素(メタン、エタン、エチレン等)等の工業的に有効な成分に加えてタールおよびダストを含むタール含有ガス1に転換する。
【0041】
タール含有ガス洗浄装置Bは、タール含有ガス1中のタールのうち相対的に沸点の高い成分(重質タール)を除去する油スクラバー102、油スクラバーで浄化されたガス3中に含まれる相対的に沸点の低い成分(軽質タール)を除去する水スクラバー108を有する。
【0042】
油スクラバー102には、ガス3中に含まれていた重質タールをダストと共に洗浄油12から分離する固液分離器104が接続され、水スクラバー108には、軽質タールを洗浄水22から分離するための油水分離器109や循環される洗浄水を冷却するための冷却器113が接続される。この他に必要に応じて油スクラバーから排出される洗浄油を昇圧するための油スクラバーポンプ103、固液分離器104下流に設けられる洗浄油タンク105、洗浄油タンクから洗浄油を油スクラバーに供給するための洗浄油ポンプ106、油水分離器から排出される軽質タールを昇圧する軽質タールポンプ111、洗浄水を循環するための洗浄水ポンプ112が設置される。洗浄水冷却器などには、熱交換器、例えば多管円筒式熱交換器を用いることができ、洗浄水ポンプなどには、ポンプ、例えば遠心式ポンプを用いることができる。
【0043】
図1に従い本発明の一形態を更に詳細に説明する。
【0044】
まず水素および一酸化炭素に加えてタールおよびダストを含む高温のタール含有可燃性ガス1は、油スクラバー102の運転温度に適当な温度まで適宜調整され、油スクラバー102に導入される。
【0045】
ガス1中にダイオキシンが再生成する可能性のある成分が含まれる場合には、上記温度調整のために、ダイオキシンの再生成を避けるため急冷機能を備えた水急冷装置101を設置することが好ましい。ダイオキシンの再生成の問題がない場合には、全体の熱の有効利用を考えて、水急冷装置に替えてボイラを設置しガス1の持つ顕熱によりスチームを発生させて熱回収を行うこと、あるいは熱交換器を設けてガス1の持つ顕熱により他の流体の加熱を行うことができる。
【0046】
温度調節されたガス2は、油スクラバー102へ例えば200℃程度の温度で供給される。油スクラバー102に供給するガス2の温度は、ガス2中のタールが凝縮しない範囲で、生成するタールの性状により適宜適切な温度を決めればよい。
【0047】
油スクラバーでは、ガス2から主にダストと重質タールが除去される。タール分の除去には洗浄油の物性を考慮して、適切な洗浄油を選べばよい。
【0048】
油スクラバーにおいて、ガス2に含まれるタールのうち、油スクラバーの運転温度以上の沸点を有するタールである重質タールが洗浄油から分離され、重質タールを含む洗浄油12がスクラバーから排出される。このときダストは重質タールと共に分離される。一方、油スクラバーの運転温度未満の沸点を有するタールである軽質タールは、油スクラビングされたガス3中に残存する。
【0049】
油スクラバーには、気液接触装置を用いることができ、基本的に液体は鉛直上方から下方に向かって供給されるが、液体と接触する気体は、液体の流れに対して向流あるいは並流のいずれでもよい。気液接触装置としては、例えば、気体と液体の接触を良くするように充填物が充填された充填塔、棚段の設置された棚段塔を用いることができる。棚段としては、タールやダストで閉塞しにくい棚段、例えば多孔板が好ましく、この場合、流れの形態は並流が好ましい。好適な棚段として、例えば、スウィングトレイ(Swing Tray)と呼ばれる特許第3061750号公報に示されるトレイを挙げることができる。
【0050】
例えば200℃に温度制御されたガス2は、例えば40℃に制御された循環洗浄油11と接触し、冷却され、重質タールは凝縮し、ダストは捕集され、重質タールとダストを含んだ循環洗浄油12は油スクラバー102下部から油スクラバーポンプ103で抜き出され、ポンプで昇圧された洗浄油13は固液分離器104で重質タールおよびダスト17が分離される。
【0051】
固液分離器は固形物と液を分離するもので、特に型式は限定されないが、ここではサイクロンを用いている。ここではダストが重質タールを含む形態で固形物として分離されるが、固形物は油分(タール)を含んでいるので、適宜利用することができる。その利用方法の一つに、他の可燃性固形物と共に燃焼炉等での燃焼に利用することが考えられる。
【0052】
固液分離器104で重質タール及びダストを除去された循環洗浄油14は、洗浄油タンク105に送られ、ここで補給用の洗浄油18と混合され、ライン15を通り、洗浄油ポンプ106により昇圧され、昇圧された洗浄油16は洗浄油冷却器107に送られ冷却水で適宜適切な温度まで冷却され、再び油スクラバー102へ送られ、洗浄油として用いられる。
【0053】
循環洗浄油11の温度は、油スクラバー102の運転温度、循環洗浄油11の物性を考慮して決めればよい。洗浄油としてLCOを使用した場合には、120℃程度の温度が好ましく選ばれる。洗浄油に他の種類の洗浄油が選ばれた場合には、その選ばれた洗浄油の性質を考慮して油スクラバーの運転条件を選ぶことができる。
【0054】
タール及びダストの大部分が除去された油スクラバー102から出たガス3は、水スクラバー108に供給され、洗浄水21によってスクラビングされ、ガス中に含まれる軽質なタールが除去され、製品ガス4となる。
【0055】
製品ガス中のダストの量については、例えば製品ガスをガスタービンなどの燃料として用いる場合には10mg/Nm3以下、製品ガスを化学品合成の原料として用いる場合には0.02mg/Nm3以下とすることが好ましい。しかし、油および水スクラビングによって、製品ガス中のダストの量を上記範囲まで低下させる必要はない。油および水スクラビングによって、ガス中のダスト量を、バグフィルターや電気集塵機で処理するに好適な範囲まで落とし、その上でバグフィルターや電気集塵機によってダストの量を上記範囲にすることもできる。
【0056】
製品ガス中のタールの量については、例えば製品ガスをガスタービンなどの燃料として用いる場合には50mg/Nm3以下、製品ガスを化学品合成の原料として用いる場合には0.1mg/Nm3以下とすることが好ましい。
【0057】
水スクラバー108としては、気液接触装置を用いることができ、基本的に液体は鉛直上方から下方に向かって供給されるが、液体と接触する気体は、液体の流れに対して向流あるいは並流のいずれでもよい。気液接触装置としては、例えば、気体と液体の接触を良くするように充填物が充填された充填塔を用いることができるが、棚段の設置された棚段塔を用いることもできる。充填物としては、ラシヒリング、レッシングリング、ベルルサドル、インタロックスサドル、テラレット、ボールリングなどを挙げることができる。
【0058】
軽質タールを含有する洗浄水22は、油水分離器109にて、軽質タール31と、洗浄水23とに分離され、必要に応じて洗浄水23の一部26は系外に排出され、残る洗浄水24は洗浄水ポンプ112によって昇圧される。昇圧された洗浄水25は冷却器113に送られて温度調節され、洗浄水21として水スクラバーに供給される。
【0059】
また、例えば、塩化物を含む廃棄物を原料としてガス化する場合、ガス化により得られるタール含有ガス1中に塩化物が含まれることがある。塩化物を含む製品ガスを工業用原料として用い、触媒反応を行うと、触媒が被毒される場合もある。このように、タール含有ガス1中に、製品ガスを利用する上で問題を生じる不純物が含まれる場合、この水スクラバー108で不純物を処理することもできる。不純物が塩化物であれば、例えば吸収剤としてアルカリを用いて中和することができる。具体的には、アルカリ性の洗浄水を用いることができる。さらに、この中和方法において結晶性の物質が生成する場合は、油水分離器109の下流(例えば油水分離器と洗浄水ポンプ112の間)に固液分離装置を設け、結晶性物質が分離された液体部分を水スクラバーに送ることができる。
【0060】
製品ガス中には、洗浄油の一部や軽質タールの一部が含まれているが、製品ガスの仕様を考慮して、これらの成分の許容値が満たされるように、水スクラバー108の運転温度を決めることができる。水スクラバー108の運転温度を高くすると、製品ガスに含まれる洗浄油や軽質タールの濃度は高くなり、温度を低くすると製品ガスに含まれる洗浄油や軽質タールの濃度は低くなる。
【0061】
油水分離器109としては、例えば比重による油水分離器を用いて軽質タールと水を分離することができる。分離された軽質タール31は、油スクラバー102の洗浄油11に使用することも可能であるし(このときはライン32および34を使用する)、系外に抜出して燃料等に使用してもよい(このときはライン32および33を使用する)。
【0062】
また、取り扱いの容易さの観点から、重質タール及びダスト17に、例えばライン19を利用して循環する洗浄油の一部を混ぜ、液状にすることもできる。また、粘度調節等のために、重質タール及びダスト17の温度を調節する熱交換器120を設けることもできる。
【0063】
【実施例】
以下、本発明を実施例に基づき更に詳細に説明する。
【0064】
〔実施例1〕
図1に示すフローに従って、タールおよびダストの洗浄・除去を行った。表1に示すように、タール含有ガス中のタール分は20g/Nm3であった。
【0065】
バイオマスをガス化溶融炉によりガス化して得られた、表1に示す組成のガス1を、温度700℃で水急冷装置101に供給し、油スクラバー102への供給温度200℃となるよう急冷水にて急冷した。この200℃のガス2は、油スクラバー102にて40℃の循環洗浄油11で洗浄され、油スクラバーの運転温度である120℃まで冷却され、ガス中の重質タール(沸点が120℃以上のタール)は凝縮し、ライン12からダストとともに120℃で排出され、油スクラバーポンプ103によって固液分離器104に送られ固形物17(重質タールとダスト)が分離された。固形物の分離された循環洗浄油14は、洗浄油タンク105に送られ、新たに供給された洗浄油18と混合し、ライン15を通って、洗浄油ポンプ106により洗浄油冷却器107に送られ、40℃に温度調節され、油スクラバー102に循環された。洗浄油は、取扱の容易さから、LCO(Light Cycle Oil:軽油相当)とした。LCO洗浄油の供給条件を表1に示す。
【0066】
ダストと重質タールが分離された120℃のガス3は、水スクラバー108に供給された。水スクラバー108では、ガス3は35℃の循環洗浄水21と接触し、水スクラバーの運転温度である40℃まで冷却され、ガス3中の軽質タールが40℃でライン22へ除去された。軽質タールの除去された40℃のガス4は製品ガスとなり系外へ導出された。製品ガス4の条件を表1に示す。
【0067】
水スクラバー108下部からの軽質タールを含む循環洗浄水22は油水分離器109に供給され、軽質タール31と循環洗浄水23とに分離された。分離された軽質タールは、軽質タール33として系外に導出された。また、循環洗浄水23の一部は排水26として系外に排出され、適切な処理が行われた。軽質タール33、排水26の条件を表1に示す。
【0068】
本発明のガス処理装置で処理したところ、製品ガス中のダスト、タール濃度は表1のようになった。
【0069】
【表1】
Figure 0003943042
〔実施例2〕
図1に示すフローに従って、タールおよびダストの洗浄・除去を行った。
【0070】
表2に示すように、タール分は200g/Nm3であった。原料中のタール分が実施例1と異なる以外は、実施例1と同様の操作を行った。結果を表2に示す。
【0071】
【表2】
Figure 0003943042
〔実施例3〕
図1に示すフローに従って、タールおよびダストの洗浄・除去を行った。
【0072】
表3に示すように、タール分は5g/Nm3であった。原料中のタール分が実施例1と異なる以外は、実施例1と同様の操作を行った。結果を表3に示す。
【0073】
【表3】
Figure 0003943042
〔比較例〕
図2に示すフローに従って、タールおよびダストの洗浄・除去を行った。ガス化炉Cから得られたガス211(組成を表4に示す)を温度700℃でボイラ201に供給し、温度200℃まで冷却し、水スクラバー202に供給した。この200℃のタール含有ガスは35℃の循環水213と接触し、タールは凝縮し、ダストは捕集され、循環水212中に洗浄・除去された。循環水212はスクラバーポンプ203で固液分離器205に送られ、固形物(重質タールおよびダスト)215が分離された。固形物を除去した循環水は冷却器204へ送られ、スクラバー202の運転に必要な温度まで冷却され、補給用の洗浄水216と混合され、スクラバー202に供給された。運転を続けていたが、240時間後に冷却器204の差圧上昇が認められ、冷却器204の開放点検を行ったところ、熱交換用のチューブにタールの付着が確認された。これにより、長期間の運転は困難であることが推定された。表4に、製品ガス214の組成および固形物の組成を示す。
【0074】
【表4】
Figure 0003943042
実施例および比較例に示すように、2塔式の油スクラバーおよび水スクラバーの組み合わせによる実施例ではタール分、ダストを含むガスを連続処理することができたが、比較例に示すように1塔式スクラバーでは連続運転が困難であった。
【0075】
【発明の効果】
本発明により、タールを含むガス中のタールを長期間連続して除去することのできるガス洗浄方法および装置が提供された。また、ゴミやバイオマス等の含炭素物質をガス化して可燃性ガスを長期間連続して製造できる方法および装置が提供された。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の実施の一形態を示すフロー図である。
【図2】図2は、従来技術を説明するためのフロー図である。
【符号の説明】
A:ガス化炉
B:タール含有ガス洗浄装置
C:ガス化炉
1:タール含有ガス
3:油スクラビングされたガス
4:製品ガス
11:循環洗浄油
17:固形物(重質タールおよびダスト)
18:補給用洗浄油
21:循環洗浄水
26:排水
33:軽質タール
101:水急冷装置
102:油スクラバー
103:油スクラバーポンプ
104:固液分離器
105:洗浄油タンク
106:洗浄油ポンプ
107:洗浄油冷却器
108:水スクラバー
109:油水分離器
111:軽質タールポンプ
112:洗浄水ポンプ
113:洗浄水冷却器

Claims (8)

  1. タールおよびダストを含むタール含有ガス中のタール含有量を低減するタール含有ガスの洗浄方法において、
    該タール含有ガスを洗浄油によりスクラビングする油スクラビングを行う油スクラビング工程と、
    該油スクラビング工程を経たタール含有ガスを洗浄水によりスクラビングする水スクラビングを行う水スクラビング工程と
    該油スクラビング工程から得られる洗浄油からタールおよびダストを分離するタールおよびダスト分離工程と、
    該タールおよびダスト分離工程から得られる洗浄油を該油スクラビング工程に循環する工程と
    を有することを特徴とするタール含有ガスの洗浄方法。
  2. 前記タール含有ガスに含まれるタールのうち、
    相対的に沸点の高い重質タールを前記油スクラビングによってタール含有ガスから分離し、
    相対的に沸点の低い軽質タールを前記水スクラビングによってタール含有ガスから分離する、
    請求項1記載の方法。
  3. 前記水スクラビングによって分離された軽質タールを、前記油スクラビング工程において洗浄油として用いる請求項2記載の方法。
  4. ガス化原料をガス化して、水素および一酸化炭素を含有する可燃性ガスを製造する可燃性ガス製造方法において、
    ガス化原料をガス化して、水素および一酸化炭素に加えてタールおよびダストを含むタール含有可燃性ガスを製造するガス化工程と、
    該タール含有可燃性ガスを洗浄油によりスクラビングする油スクラビングを行う油スクラビング工程と、
    該油スクラビング工程を経たタール含有可燃性ガスを洗浄水によりスクラビングする水スクラビングを行う水スクラビング工程と
    該油スクラビング工程から得られる洗浄油からタールおよびダストを分離するタールおよびダスト分離工程と、
    該タールおよびダスト分離工程から得られる洗浄油を該油スクラビング工程に循環する工程と
    を有することを特徴とする可燃性ガス製造方法。
  5. タールおよびダストを含むタール含有ガス中のタール含有量を低減するためのタール含有ガスの洗浄装置において、
    該タール含有ガスを洗浄油によりスクラビングする油スクラビングを行う油スクラバーと、
    該油スクラバーから排出されるタール含有ガスを洗浄水によりスクラビングする水スクラビングを行う水スクラバーと
    前記油スクラバーから排出される洗浄油からタールおよびダストを分離するための固液分離器と、
    該固液分離器によってタールおよびダストが分離された洗浄油を該油スクラバーに循環する洗浄油循環ラインと
    を有することを特徴とするタール含有ガスの洗浄装置。
  6. さらに
    前記洗浄油循環ラインには洗浄油を冷却するための洗浄油冷却手段が設けられ、かつ、
    前記水スクラバーから排出される洗浄水からタールを分離するためのタール分離手段と、該タール分離手段によってタールが分離された洗浄水を該水スクラバーに循環する洗浄水循環ラインとを有し、該洗浄水循環ラインには洗浄水を冷却するための洗浄水冷却手段が設けられた
    請求項5記載の装置。
  7. さらに、前記タール分離手段によって分離されたタールを、前記油スクラバーに洗浄油として供給する手段を有する請求項6記載の装置。
  8. ガス化原料をガス化して、水素および一酸化炭素を含有する可燃性ガスを製造する可燃性ガス製造装置において、
    ガス化原料をガス化して、水素および一酸化炭素に加えてタールおよびダストを含むタール含有可燃性ガスを製造するガス化装置と、
    該タール含有可燃性ガスを洗浄油によりスクラビングする油スクラビングを行う油スクラバーと、
    該油スクラバーから排出されるタール含有可燃性ガスを洗浄水によりスクラビングする水スクラビングを行う水スクラバーと
    前記油スクラバーから排出される洗浄油からタールおよびダストを分離するための固液分離器と、
    該固液分離器によってタールおよびダストが分離された洗浄油を該油スクラバーに循環する洗浄油循環ラインと
    を有することを特徴とする可燃性ガス製造装置。
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