JP3942921B2 - 無線通信装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、無線中継増幅装置などの無線通信装置に関し、特に、例えば基準となる基地局装置以外の基地局装置から無線送信される信号のパス検出に要する時間を短縮する技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
例えば直接拡散−符号分割多元接続(DS−CDMA:Direct Sequence - Code Division Multiple Access)方式を用いて基地局装置と移動局装置との間で無線通信を行う移動通信システムでは、信号を拡散符号(コード)により拡散して得られる拡散信号を無線により送受信することが行われる。また、このようなシステムには、基地局装置と移動局装置との間で通信される信号を中継増幅する無線中継増幅装置が設けられる。
【0003】
このようなシステムでは、例えば、複数の伝送シンボル区間にわたって、基地局装置毎に固有である長い拡散符号(ロングコード)と基地局装置内で多重化された各チャネル毎に固有である短い拡散符号(ショートコード)とを乗算した系列をスペクトラム拡散のための拡散符号として用いることが行われる。なお、基地局装置毎に固有である長い拡散符号としては例えばスクランブリングコードが用いられ、各チャネル毎に固有である短い拡散符号としては例えばチャネライゼーションコードが用いられる。
【0004】
また、このようなシステムでは、例えば、前記基地局装置毎のスクランブリングコードによる拡散を一定の周期で行わない(マスクする)ことにより、システムで唯一である前記チャネライゼーションコードのみで拡散されるチャネルを一定周期で設けて同期チャネルとして用いることが行われる。また、このようなシステムでは、例えば、基地局装置から移動局装置への下り通信において報知チャネルを設け、当該報知チャネルの送信電力値(報知チャネル送信電力値)などの報知情報を当該報知チャネルを用いて送信することが行われる。
【0005】
図8には、従来技術における無線中継増幅装置の構成例を示してある。
なお、無線中継増幅装置では、基地局装置から移動局装置に対して無線送信される信号(下り信号)を受信して増幅した後に移動局装置に対して無線送信し、移動局装置から基地局装置に対して無線送信される信号(上り信号)を受信して増幅した後に基地局装置に対して無線送信することにより、基地局装置と移動局装置との間で通信される信号を中継増幅する。
【0006】
無線復調部31は、下り信号である無線周波数帯域の受信信号を復調し、ベースバンド成分にダウンコンバートする。
A/D(Analog to Digital)変換部32は、ダウンコンバートされたベースバンド受信信号をデジタル信号へ変換する。
パス検出部33は、当該下り信号を無線送信する基地局装置からの報知チャネルのパスの位置を検出する。
タイミング生成部34は、パス検出部33から通知されるパス位置に基づいて報知チャネルを逆拡散するためのタイミングを生成する。
【0007】
逆拡散部35は、タイミング生成部34から通知されるパスタイミング及び当該下り信号を無線送信する基地局装置に対応するスクランブリングコードに基づいてデジタルベースバンド受信信号に関して報知チャネルの逆拡散を行う。
ベースバンド復調部36は、逆拡散後の報知チャネルの受信シンボルを復調及び復号して、報知チャネルの情報を得る。
報知情報解析部37は、復調等により得られた報知チャネル内の情報を解析して、報知チャネル送信電力値などを取得する。
【0008】
受信レベル測定部38は、逆拡散後の報知チャネル受信シンボルを用いて、報知チャネルの受信レベルを測定する。
伝搬損算出部39は、受信レベル測定部38において測定した受信レベルと、報知情報解析部37から得られた報知チャネル送信電力値との差を伝搬損(信号の伝搬時における損失)として算出する。
利得設定部40は、算出された伝搬損に基づいて無線中継増幅部41の利得を決定して無線中継増幅部41に設定する。
無線中継増幅部41は、利得設定部40からの設定値により、上り信号及び下り信号の増幅を行う。
【0009】
次に、上記図8に示した従来技術における無線中継増幅装置の全体的な動作の一例を示す。
無線中継増幅装置に入力される上り信号(移動局装置から基地局装置に対する信号)及び下り信号(基地局装置から移動局装置に対する信号)の両信号のうち下り信号が無線復調部31に入力される。無線復調部31では、無線周波数帯域の入力(受信)信号を復調し、ベースバンド成分へのダウンコンバートを行う。ベースバンド成分にダウンコンバートされた受信信号はA/D変換部32に入力され、デジタルベースバンド信号へ変換される。デジタルベースバンド信号はパス検出部33及び逆拡散部35のそれぞれに入力される。
【0010】
パス検出部33に入力されたデジタルベースバンド受信信号は、当該無線中継増幅装置が設置されたセルの基地局装置に対応するスクランブリングコードと報知チャネルのチャネライゼーションコードとが乗算されたコードとの間でマッチドフィルタ(MF:Matched Filter)等により相関演算が施され、そのピーク出力の位置を当該基地局装置からの報知チャネルのパス位置として検出する。タイミング生成部34はそのパス位置に基づいて当該基地局装置からの報知チャネルのパスタイミングを生成する。
【0011】
逆拡散部35では、上記した基地局装置からの報知チャネルのパスタイミングでデジタルベースバンド受信信号の逆拡散を行い、報知チャネルの受信シンボルを得る。逆拡散された報知チャネル受信シンボルは、ベースバンド復調部36により復調及び復号される。報知情報解析部37では、復調及び復号された報知チャネル復調データから報知チャネル送信電力値が抽出される。また、受信レベル測定部38では、報知チャネル受信レベルが測定される。伝搬損算出部39では、報知チャネル受信レベルと報知チャネル送信電力値との差を伝搬損として算出する。利得設定部40では算出された伝搬損に基づいて利得を決定する。そして、決定された利得の設定値により、無線中継増幅部41を制御する。
以上のような動作を行うことにより、伝搬損の変化に応じて無線中継増幅部41の利得を設定するように当該無線中継増幅部41を制御する。
【0012】
ここで、従来技術における無線中継増幅装置では、無線中継増幅装置が設置された時点での基地局セルの伝搬損にしか対応できないといった問題があり、具体的には、例えば、近くに新しい基地局装置が設置された場合においても、より伝搬損が小さい当該基地局装置が存在するにもかかわらず、設置時点での基地局伝搬損に追従してしまうことから、新しい基地局セルに干渉を与えてしまうすなわち過増幅による干渉を増大させてしまうといった問題がある。また、無線中継増幅装置の設置後において、基地局装置のコード配置の変更があったような場合において、これに対して即座に対応することができないといった問題がある。
【0013】
このような問題に対して、例えば特開2001−69091号公報に記載されたブースター等では、基地局装置における基準信号の送信電力やブースターにおける基準信号の受信電力やブースターにおける雑音電力に基づいて上り信号を増幅する利得や下り信号を増幅する利得を制御するに際して、周辺に存する基地局装置のとまり木信号を常時スキャンして、受信したとまり木信号の中で一番高いレベルで受信されている信号を検索することが行われる。そして、例えばブースターの近くに基地局装置が新設されて、その基地局装置との間の伝搬損がそれまでに一番伝搬損が小さかった基地局装置との間の伝搬損より小さい場合には、当該新設された基地局装置に関するより小さい伝搬損に基づいて前記利得を調整することが行われる。
【0014】
このようなブースター等の技術では、例えば無線中継増幅装置が通信対象とする基地局装置より更に近接した地域に新規な基地局装置が設置されたような場合に、無線中継増幅装置の送信電力を最も伝搬損失が小さい近接の基地局装置に合わせて制御することにより、無線中継増幅装置の上り通信(無線中継増幅装置から基地局装置への通信)の送信電力が固定されているとすると当該近接地域に設置された新規な基地局装置に対して過剰な電力での送信が行われてしまうという問題を解消することができる。
【0015】
なお、同期チャネルのサーチモードや報知チャネルのサーチモードなどに関する従来の技術例を示す。
例えば、「DS−CDMA移動通信におけるロングコード同期、1995年電子情報通信学会総合大会 B−429 中村、梅田、東」には、基地局装置から移動局装置への下り通信に関して、ショートコードのみを使用して拡散するとまり木チャネルにより拡散コード同期を高速に行い、ショートコードとロングコードとの積を使用して拡散する制御チャネルや通信チャネルのロングコード位相を通信/制御の全チャネルで同一として、とまり木チャネルの全フレームについてロングコードの位相情報を送信フレームの前半に含ませることにより、移動局装置が受信したロングコード位相情報に基づいて制御チャネルや通信チャネルのロングコード同期を確立するような技術が記載されている。また、この文献には、基地局間非同期システムでは、基地局装置により生成されるロングコードの位相が基地局装置間で異なるため、待ち受け中のセル移行時においてもロングコード同期を再度確立することが必要であることが記載されている。
【0016】
また、例えば、「DS−CDMA基地局間非同期セルラ方式におけるロングコードの2段階高速初期同期法、電子情報通信学会技報 CS96−19、RCS96−12(1996−05)、樋口、佐和橋、安達」には、基地局装置を識別するために各基地局装置で用いる拡散符号を異ならせる基地局間非同期システムにおいて、ロングコード周期で各基地局装置に共通なショートコードのみで拡散されたシンボルを受信信号中で検出することによりロングコードの同期タイミングを検出した後に、当該ロングコード同期タイミングに基づいてロングコードと受信信号との相関検出を行って当該相関値が閾値を超えるまで当該ロングコードを変化させ、当該閾値を超えたロングコードが受信信号の送信元となる基地局装置に対応するロングコードであると同定(判定)するセルサーチを行うことが提案されている。このように、最初に各セルに共通なショートコードの同期を確立して、その後に当該同期情報を用いてロングコードの同期を確立することにより、セルサーチを高速化することができる。
【0017】
また、例えば、「3GPP TS(Technical Specification) 3GTS25.211」には、セルサーチに用いられる下り信号である同期チャネル(SCH:Synchronisation Channel)などの種々なチャネルのフォーマット例などが記載されている。
【0018】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来技術における無線中継増幅装置では、例えば現在において通信対象としている基地局装置以外の基地局装置から無線送信される信号のパスを検出するような場合に、このようなパス検出に要する時間が長くなってしまうといった不具合があった。
本発明は、このような従来の課題を解決するためになされたもので、基準となる通信局装置以外の通信局装置から無線送信されて受信する信号を検出するのに要する時間を短縮することができる無線通信装置を提供することを目的とする。
【0019】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明に係る無線通信装置では、次のようにして、基準となる通信局装置以外の通信局装置(他の通信局装置)から無線送信されて当該無線通信装置により受信する信号を検出する。
すなわち、他局信号検出手段が、基準となる通信局装置(基準通信局装置)から無線送信される信号の受信タイミングを含む所定の時間幅の外側のタイミングで当該無線通信装置により受信する信号の中から、当該基準通信局装置以外の通信局装置から無線送信されて当該無線通信装置により受信する信号を検出する。
【0020】
従って、例えば従来のように全てのタイミングで受信する信号の中から基準通信局装置以外の通信局装置から無線送信されて受信する信号を検出するような場合と比べて、当該検出に要する時間を短縮することができる。なお、本発明では、基準通信局装置から無線送信される信号の受信タイミングの付近で受信される信号は他の通信局装置からの信号ではない場合が多く、当該受信タイミングから離れて受信される信号は他の通信局装置からの信号である場合が多いという現実の通信状況を考慮している。
【0021】
ここで、無線通信装置としては、例えば無線中継増幅装置や移動局装置や基地局装置などの種々な通信装置に適用することが可能である。
また、通信局装置としては、例えば基地局装置が用いられるが、他の通信装置が用いられてもよい。
また、基準となる通信局装置としては、例えば現在において通信対象としている通信局装置が用いられ、具体例として、受信信号の伝搬損失が最小となる通信局装置が用いられる。
また、基準となる通信局装置が複数用いられるような態様を用いることや、基準となる通信局装置が適時切り替えられるような態様を用いることもできる。
【0022】
また、基準通信局装置以外の通信局装置から無線送信されて受信する信号を検出する態様としては、例えば当該受信信号自体の存在を検出することを行うような態様ばかりでなく、例えば何らかの受信信号が存在するが当該受信信号の送信元がわからないような場合に、当該受信信号を無線送信した通信局装置を特定した状態で当該受信信号を検出すること(つまり、当該通信局装置を同定すること)を行うような態様を含んでいる。
【0023】
また、基準となる通信局装置から無線送信される信号の受信タイミングを含む所定の時間幅としては、種々な時間幅が用いられてもよく、例えば当該時間幅の内側のタイミングで受信する信号には他の通信局装置からの信号が含まれずに当該時間幅の外側のタイミングで受信する信号には他の通信局装置からの信号が含まれるような時間幅が設定されるのが好ましい。また、CDMA方式を用いた無線通信では、当該時間幅として、例えば基準となる信号を中心として±nチップの時間幅を用いることができ、ここで、nは1以上の数であり、また、チップは拡散符号を構成する単位であって、所定の複数のチップのデータ値(例えば、“1”値及び“0”値)の並びから1単位の拡散符号が構成される。
【0024】
また、前記所定の時間幅の外側のタイミングで受信する信号の中から基準通信局装置以外の通信局装置から無線送信されて受信する信号を検出する態様としては、例えば最初から当該外側のタイミングで受信される信号のみを他の通信局装置からの信号或いはその候補として検出するような態様ばかりでなく、例えば全てのタイミングで受信される信号を検出した後に当該検出結果の中で当該外側に位置する信号のみを他の通信局装置からの信号或いはその候補として検出するような態様を用いることもできる。
【0025】
また、前記所定の時間幅の外側のタイミングとしては、例えば当該外側のタイミングであって所定の下限値に相当する時刻から所定の上限値に相当する時刻までの間のタイミングが用いられるのが好ましく、具体的には、例えばT1<T2<T3<T4として、当該所定の下限値がT1であり、当該所定の上限値がT4であり、前記所定の時間幅が時刻T2から時刻T3までの時間幅であるとすると、時刻T1から時刻T2までの間のタイミング及び時刻T3から時刻T4までの間のタイミングを当該所定の時間幅の外側のタイミングとして用いることができる。
【0026】
具体例として、スロットを用いた無線通信が行われるような場合には、1スロット分の時間幅の中に前記所定の時間幅を設定し、当該1スロット分の時間幅の中であって且つ当該所定の時間幅の外側のタイミングで受信する信号の中から、基準通信局装置以外の通信局装置から無線送信されて受信する信号を検出するような態様を用いるのが好ましい。
【0027】
また、本発明に係る無線通信装置では、例えばビル等による反射などによって無線通信される信号が複数のパスを経由して伝搬するようなマルチパスが発生する通信環境においては、次のように、各パスの信号毎に異なる信号が存在するとしてパス検出を行う。
すなわち、他局信号検出手段は、基準となる通信局装置から無線送信される信号が複数のパスを経由して到来する複数のパス信号として受信される場合にはこれら複数のパス信号の中のいずれか1つのパス信号を基準として前記所定の時間幅を設定し、当該基準通信局装置以外の通信局装置から無線送信される信号が複数のパスを経由して到来する複数のパス信号として受信される場合には各パス信号毎にパス信号を検出する。
【0028】
従って、上記したのと同様に、例えば従来と比べて、他の通信局装置に関するパス検出に要する時間を短縮することができる。
なお、同一の信号から発生した複数のパス信号を受信側でRAKE合成などにより合成する態様を用いることが可能である。
【0029】
また、本発明に係る無線通信装置は、好ましい態様として、CDMA方式を用いた移動通信システムで用いられる無線通信装置であり、次のようにして、信号の受信タイミングを検出した後に、当該受信タイミングに基づいて当該信号をその送信元を同定した状態で検出する。なお、この移動通信システムでは、例えば報知チャネルや制御チャネルや通信チャネルなどの通信において、システムで共通なチャネライゼーションコードと各通信局装置毎に固有なスクランブリングコードとの積を用いて拡散された拡散信号が通信局装置から無線送信される。
すなわち、当該無線通信装置の他局信号検出手段では、受信タイミング検出手段がチャネライゼーションコードを用いて拡散信号の受信タイミングを検出し、通信局装置同定信号検出手段が前記所定の時間幅の外側のタイミングで受信する拡散信号の中から基準通信局装置以外の通信局装置に対応したスクランブリングコードを用いて当該通信局装置から無線送信されて受信する拡散信号を検出する。
【0030】
従って、チャネライゼーションコードを用いて信号の受信タイミングを検出した後に送信元となる他の基地局装置を同定した状態で受信信号を検出するに際して、上記したのと同様に、例えば従来と比べて、他の通信局装置に関する信号検出に要する時間を短縮することができる。
【0031】
ここで、CDMA方式としては、例えばW(Wideband)−CDMA方式などの種々な方式が用いられてもよい。
また、移動通信システムとしては、例えば携帯電話システムや簡易型携帯電話システム(PHS:Personal Handy phone System)などの種々なシステムが用いられてもよい。
【0032】
また、通信局装置としては例えば基地局装置が用いられる。
この場合、一般に、システムで共通なチャネライゼーションコードとしては、例えば各基地局装置に共通なコードであって、比較的短いコードが用いられる。また、一般に、チャネライゼーションコードを各チャネル毎に異ならせることにより、各チャネルの信号を多重化することが行われる。
また、この場合、一般に、各通信局装置毎に固有なスクランブリングコードとしては、各通信局装置毎に異なるコードであって、比較的長いコードが用いられる。また、一般に、スクランブリングコードとしては、全てのチャネルに共通なコードが用いられる。なお、例えば互いの無線通信が影響を及ぼさないような2以上の通信局装置では、同一のスクランブリングコードが用いられてもよい。
また、基地局装置からは、例えばとまり木チャネルの信号のように、チャネライゼーションコードのみを用いて拡散された拡散信号が送信されてもよい。
【0033】
また、チャネライゼーションコードとスクランブリングコードとの積であるコードを用いて拡散された拡散信号としては、例えば所定の周期毎などのタイミングでチャネライゼーションコードのみを用いて拡散された部分を含んでいてもよく、この場合には、当該部分に基づいて当該拡散信号の同期を確立することが可能である。
【0034】
また、チャネライゼーションコードを用いて拡散信号の受信タイミングを検出する仕方としては、例えば、受信信号とチャネライゼーションコードとの相関演算を演算タイミングをずらしながら行って、最大の相関値が得られたタイミングに対応した受信信号部分にチャネライゼーションコードに相当するコードで拡散された信号部分が含まれているとして受信タイミングを検出するような仕方を用いることができる。
【0035】
また、基準通信局装置以外の通信局装置に対応したスクランブリングコードを用いて当該通信局装置から無線送信されて受信する拡散信号を検出する仕方としては、例えば、検出した受信タイミングに基づいて、当該スクランブリングコード又は前記積(当該スクランブリングコードを用いたコード)などと受信される1又は複数の拡散信号との相関演算を行って、得られる相関値が所定の閾値と比べて大きい拡散信号を当該通信局装置からの拡散信号として検出するような仕方を用いることができる。このように、スクランブリングコードを用いて受信拡散信号を検出する態様としては、例えば当該スクランブリングコード自体を用いる態様ばかりでなく、例えば受信拡散信号の拡散に用いられたコードに対応して当該スクランブリングコードと他のコードとの積に相当するコードなどを用いる態様が用いられてもよい。なお、所定の閾値としては、種々な値が用いられてもよく、例えば当該スクランブリングコードを用いて拡散された拡散信号であるか否かを判定することができるような値が用いられる。
【0036】
また、本発明に係る無線通信装置は、好ましい態様として、基地局装置と移動局装置との間で通信される信号を中継増幅する無線中継増幅装置であり、次のようにして、中継増幅の利得を制御する。
すなわち、他局信号検出手段は基準となる基地局装置以外の基地局装置から無線送信されて受信する信号を検出し、中継増幅利得制御手段が他局信号検出手段により受信信号を検出した基地局装置を含めて受信信号を検出した全ての基地局装置の中で受信信号の伝搬損が最小となる基地局装置に対応して前記中継増幅の利得を制御する。
【0037】
従って、伝搬損が最小となる基地局装置に対応して中継増幅の利得を制御するに際して、上記したのと同様に、例えば従来と比べて、他の通信局装置に関する信号検出に要する時間を短縮することができる。
【0038】
ここで、基地局装置や移動局装置や無線中継増幅装置としては、種々な通信装置が用いられてもよい。
また、本発明に係る無線中継増幅装置などの無線通信装置には、例えば、基準となる基地局装置などの通信局装置から無線送信されて受信する信号の受信タイミングや当該信号自体を検出するような機能も備えられる。
【0039】
また、基地局装置と移動局装置との間で通信される信号を中継増幅する態様としては、例えば基地局装置から無線送信される信号を受信して増幅した後に移動局装置に対して無線送信する下り通信の中継増幅と、移動局装置から無線送信される信号を受信して増幅した後に基地局装置に対して無線送信する上り通信の中継増幅とのいずれか一方或いは両方を行うような態様を用いることができる。
また、伝搬損が最小となる基地局装置に対応して中継増幅の利得を制御することは、例えば下り信号の中継増幅と上り信号の中継増幅とのいずれか一方について行われてもよく、或いは、両方について行われてもよい。
【0040】
【発明の実施の形態】
本発明に係る一実施例を図面を参照して説明する。
図1には、本発明を適用した無線中継増幅装置の構成例を示してあり、この無線中継増幅装置には、無線復調部1と、A/D変換部2と、サーチ部3と、逆拡散部4と、ベースバンド復調部5と、報知情報解析部6と、受信レベル測定部7と、伝搬損算出部8と、検出局リスト保持部9と、利得設定部10と、無線中継増幅部11とが備えられている。また、サーチ部3には、サーチ制御部21と、パス検出部22と、タイミング生成部23と、コード同定部24と、他局検出処理部25とが備えられている。
【0041】
無線復調部1は、下り信号である無線周波数帯域の受信信号を復調し、ベースバンド成分へダウンコンバートする。
A/D変換部2は、ダウンコンバートされたベースバンド受信信号をデジタル信号へ変換する。
サーチ部3は、デジタル変換されたベースバンド受信信号から同期チャネルのパスタイミングを検出し、その同期チャネルに付随する基地局スクランブリングコード(基地局装置のスクランブリングコード)の同定を行って当該スクランブリングコードに対応する基地局装置を検出し、更に、基地局スクランブリングコードとパスタイミングに基づいて報知チャネルのパスを検出する。
【0042】
逆拡散部4は、サーチ部3からのパスタイミング及びサーチ部3により同定した基地局装置のスクランブリングコードに基づいてデジタルベースバンド受信信号の報知チャネルの逆拡散を行う。
ベースバンド復調部5は、逆拡散後の報知チャネルの受信シンボルを復調及び復号し、報知チャネルの情報を得る。
報知情報解析部6は、復調等された報知チャネル内の情報を解析し、報知チャネル送信電力値などを得る。
受信レベル測定部7は、逆拡散後の報知チャネル受信シンボルを用いて、報知チャネルの受信レベルを測定する。
【0043】
伝搬損算出部8は、受信レベル測定部7において測定した受信レベルと、報知情報解析部6から得られた報知チャネル送信電力値との差を伝搬損として算出する。
検出局リスト保持部9は、サーチ部3において検出したタイミングや同定した基地局スクランブリングコードや、伝搬損算出部8において算出された当該スクランブリングコードに対応した基地局装置の伝搬損などの情報を検出局リストとして例えばメモリに保持する。
【0044】
利得設定部10は、検出局リストの中から例えば一番伝搬損が小さい基地局装置を検索して当該基地局装置を親局とし、当該親局の伝搬損に基づいて無線中継増幅部11の利得を決定して当該無線中継増幅部11に設定する。
無線中継増幅部11は、利得設定部10からの設定値により、上り信号の増幅や下り信号の増幅を行う。
【0045】
更に、上記したサーチ部3の構成について詳しく説明する。
サーチ制御部21は、サーチモードの設定や、コードの設定や、タイミングの設定を行う。本例では、サーチ制御部21は、パス検出部22に対してサーチモードの設定やコードの設定やタイミングの設定を行い、タイミング生成部23に対してサーチモードの設定を行い、コード同定部24に対して候補となる基地局装置に対応するスクランブリングコードの設定を行い、他局検出処理部25に対してパイロットパスのタイミングの設定を行う。
【0046】
パス検出部22は、サーチ制御部21からのサーチモード設定及びコード設定及びタイミング設定により、同期チャネルのパス位置及び当該パス位置に対応する基地局装置からの報知チャネルのパス位置を検出する。
タイミング生成部23は、パス検出部22からのパス位置に基づいてスクランブリングコードを同定し、そして、報知チャネルを逆拡散するためのタイミングを生成する。
【0047】
コード同定部24は、タイミング生成部23により生成されたタイミングを用いて、基地局スクランブリングコードを同定(判定)する。本例では、コード同定部24は、同定したスクランブリングコードを識別する番号(コード番号)を逆拡散部4や検出局リスト保持部9に通知する。
他局検出処理部25は、パス検出部22により検出されたパスに対して、現在の親局のパイロットパスを基準として窓を設け、窓内のパスをキャンセルして、親局以外の基地局装置(他局)からのパスを検出する。本例では、他局検出処理部25は、検出した他局からのパスの位置(他局パス位置)をタイミング生成部23に通知する。なお、パイロットパスとしては、例えば親局から受信される複数のマルチパス信号の中で受信レベルが最大となるパス信号が用いられる。
【0048】
次に、上記図1に示した本例の無線中継増幅装置の動作例を示す。
本例の無線中継増幅装置に入力される上り信号(移動局装置から基地局装置に対する信号)及び下り信号(基地局装置から移動局装置に対する信号)の両信号のうち下り信号が無線復調部1に入力される。無線復調部1では、無線周波数帯域の入力(受信)信号を復調し、ベースバンド成分へのダウンコンバートを行う。ベースバンド成分にダウンコンバートされた受信信号はA/D変換部2に入力され、デジタルベースバンド信号に変換される。変換されたデジタルベースバンド信号はサーチ部3(パス検出部22及びコード同定部24)及び逆拡散部4のそれぞれに入力される。
【0049】
ここで、サーチ部3の動作について詳しく説明する。
本例では、サーチ部3で用いられるモードとして、▲1▼同期チャネルサーチモードと、▲2▼報知チャネルサーチモードと、▲3▼他局サーチモードの3つのモードがある。それぞれのモードにおけるサーチ部3の動作を説明する。
【0050】
▲1▼同期チャネルサーチモードについて説明する。
同期チャネルサーチモードは、受信する基地局スクランブリングコードが不明であって、その基地局装置のスクランブリングコードを検出する時に用いられる。 サーチ制御部21から同期チャネルサーチモードが設定されると、パス検出部22は同期チャネルのパスの検出を開始する。具体的には、パス検出部22はマッチドフィルタ(MF)を用いて構成することができる。同期チャネルサーチモード時には、このMFのタップには、システムで唯一の同期チャネル用のチャネライゼーションコードがセットされる。
【0051】
図2(a)には1つの基地局装置(基地局装置A)からの報知チャネルのフォーマット例を示してあり、同図(b)には当該基地局装置Aからの同期チャネルのフォーマット例を示してあり、同図(c)には当該報知チャネル及び当該同期チャネルの受信時におけるパス検出部22からのMF出力(ピーク位置)の例を示してある。
【0052】
同図(a)及び同図(b)に示されるように、同期チャネルは所定のスロット周期で配置されてシステムで唯一の同期チャネル用チャネライゼーションコードで拡散され、当該同期チャネルが配置されている所では報知チャネルは送信オフ(off)としている。また、同図(c)に示されるように、基地局装置からの送信信号のうち同期チャネル用チャネライゼーションコードで信号が拡散されたタイミングの時にMF出力は大きな相関が得られて相関値のピーク(同図(c)中の矢印の位置)が検出される。このピークのタイミング(パス位置)に基づいてタイミング生成部23により同期チャネルのパスタイミングを生成する。つまり、このピークのタイミングで同期チャネルの信号が受信されているとする。
【0053】
コード同定部24は、タイミング生成部23からのパスタイミングで、受信信号とサーチ制御部21から指定される複数の候補基地局スクランブリングコード(候補となる基地局装置のスクランブリングコード)との相関をとる。そして、複数の候補基地局スクランブリングコードの中から当該相関値が一番大きい基地局スクランブリングコードを、当該受信信号を無線送信した基地局装置のスクランブリングコードとして同定する。
【0054】
▲2▼報知チャネルサーチモードについて説明する。
報知チャネルサーチモードは、受信する基地局スクランブリングコードが既知であって、その報知情報を復調する時に用いられる。
サーチ制御部21から報知チャネルサーチモードが設定されると、パス検出部22は報知チャネルのパス検出を開始する。パス検出部22のMFのタップには、基地局スクランブリングコードと報知チャネル用のチャネライゼーションコードとが乗算された系列がセットされる。
【0055】
図3には、遅延波を含む1つの基地局装置(基地局装置A)からの同期チャネル及び報知チャネルの多重波の概念とその受信時におけるパス検出部22からのMF出力の例を示してあり、具体的には、同図(a)には先行波の例を示してあり、同図(b)には遅延波の例を示してあり、同図(c)にはMF出力(ピーク位置)の例を示してある。
同図(c)に示されるように、MF出力は1つの信号波に関して1シンボル周期でピーク(同図(c)中の矢印の位置)が検出され、遅延波が存在する場合には先行波に対して遅延したタイミングでもピークが検出される。タイミング生成部23は、このピーク位置(パス位置)に基づいて先行波及び遅延波のそれぞれのパスタイミングを生成する。生成されたパスタイミングは後述する逆拡散部4により使用する。
【0056】
▲3▼他局サーチモードについて説明する。
他局サーチモードは、或る基地局スクランブリングコード、例えば現在の親局のスクランブリングコードは既知であるが、それ以外の基地局装置のスクランブリングコードを検出したい時に用いられる。
サーチ制御部21から他局検出モードが設定されると、パス検出部22は、上記した▲1▼同期チャネル検出モードの場合と同様に、同期チャネルのパス検出を開始する。パス検出部22のMFのタップには、システムで唯一の同期チャネル用のチャネライゼーションコードがセットされる。
【0057】
図4には、遅延波を含む複数の基地局装置(基地局装置A〜D)からの同期チャネルの多重波を受信した時におけるパス検出部22からのMF出力(ピーク位置)の例を示してある。なお、同図中でMFのピーク位置を示した横軸(時刻)の範囲としては、1スロット時間分の幅を有した範囲を示してある。
同図中で、基地局装置Aは親局を示しており、他の基地局装置B〜Dは親局以外の基地局装置(他局)を示している。また、親局からの最強のパス(ピーク値が最大レベルとなるパス)をパイロットパスとして黒塗りの星印(★)で表しており、親局からのパイロットパス以外の親局からのパス(例えばパイロットパス以外の先行波のパスや遅延波のパス)を白抜きの星印(☆)で表しており、他局からのパスを白抜きの丸印(○)で表している。
【0058】
他局サーチモード時は、親局パスと他局パスが同時に検出される。そこで、他局検出部25は、パス検出部22により検出されたパスに対して、検出局リスト保持部9で保持されている親局の局情報に基づいて、当該親局のパイロットパスを基準として窓を設け、当該窓内に存するパスを当該親局からのパスとしてキャンセルし、当該窓外のパスについて他局からのパスの検出を行う。
【0059】
上記図4中には設けられる窓の一例を示してあり、当該窓の内側には親局(基地局装置A)からの4つのパスが含まれており、当該窓の外側であって例えば親局からのパイロットパスを中心とした1スロット時間幅の内側には他局(基地局装置B〜D)からのパスが含まれている。この場合、具体的には、同図に示した親局からの4つのパス(白抜きの星印(☆)のパス及び黒塗りの星印(★)のパス)がキャンセルされ、同図に示した他局からのパス(白抜きの丸印(○)のパス)のみが残る。なお、同図の例では、他局Bからのパスが2つ存在し、他局Cからのパスが1つ存在し、他局Dからのパスが1つ存在している。
【0060】
この処理により、親局からの信号波(先行波や遅延波)を他局パス検出の対象から削除し、他局からのパスの候補の絞り込みを行う。そして、絞り込みを行った他局パス候補のパス位置(他局パス位置)に基づいてタイミング生成部23により他局からのパスのタイミングを生成する。コード同定部24は、タイミング生成部23からのタイミングで、受信信号とサーチ制御部21から指定される複数の候補基地局スクランブリングコードとの相関をとる。そして、受信信号に関して、複数の候補基地局スクランブリングコードの中から当該受信信号との相関値が一番大きい基地局スクランブリングコードを、当該受信信号の拡散に用いられた他局のスクランブリングコード(他局コード)として同定する。
【0061】
以上がサーチ部3の動作例であり、次に、以降の動作例を示す。
サーチ部3により同定した基地局スクランブリングコード及び検出した報知チャネルのパスタイミングに対して、逆拡散部4で報知チャネルの逆拡散を行って報知チャネルの受信シンボルを得る。逆拡散された報知チャネル受信シンボルは、ベースバンド復調部5により復調及び復号し、報知チャネルのデータを得る。復調等された報知チャネルのデータは報知情報解析部6に入力され、復調等した報知チャネル内の情報を解析して報知チャネル送信電力値などを得る。また、逆拡散された受信シンボルを用いて、受信レベル測定部7により、報知チャネルの受信レベルを測定する。
【0062】
受信レベル測定部7において測定した受信レベルと、報知情報解析部6により得られた報知チャネル送信電力値は、伝搬損算出部8に入力され、その差を伝搬損として算出する。検出局リスト保持部9は、サーチ部3において検出したタイミングや同定した基地局スクランブリングコードや、伝搬損算出部8において算出された当該スクランブリングコードに対応した基地局装置についての伝搬損などの情報を検出局リストとして保持する。
【0063】
図5には、検出局リスト保持部9に保持される検出局リストの一例を示してあり、この検出局リストでは、通し番号(No)と、受信レベルと、送信電力と、伝搬損と、スクランブリングコードの番号(No)と、パスのタイミングとが各基地局装置毎に対応付けられて記憶されている。具体例として、1番目の基地局装置では、受信レベルが“100”であり、送信電力が“120”であり、伝搬損が“20”であり、スクランブリングコード番号が“0x0000”であり、タイミングが“0x0000”である。また、この例では、検出された複数の基地局装置の中で当該1番目の基地局装置の伝搬損“20”が最小となるため、当該1番目の基地局装置が親局として設定される。
【0064】
利得設定部10は、検出局リスト保持部9に保持される検出局リストの中から一番伝搬損が小さい基地局装置を親局とし、当該親局の伝搬損に基づいて無線中継増幅部11の利得(上り信号に対する利得や、下り信号に対する利得)を決定し、決定した利得を当該無線中継増幅部11に対して設定する。無線中継増幅部11は、利得設定部10からの設定値を利得として用いることにより、上り信号の増幅や下り信号の増幅を行う。
【0065】
以上が本例の無線中継増幅装置に備えられた各処理部の詳細な動作例であり、次に、本例の無線中継増幅装置の動作フローの一例を示してその説明を行う。
図6には、初期状態における本例の無線中継増幅装置の動作フローの一例を示してあり、図7には、定常状態における本例の無線中継増幅装置の動作フローの一例を示してある。なお、初期状態における動作と定常状態における動作とは連続的に行われる。
【0066】
まず、初期状態における動作フローの一例を示す。
装置の電源投入及びリセットにより(ステップS1)、サーチ部3を同期チャネルサーチモードにて起動する(ステップS2)。同期チャネルサーチモードにおけるサーチ部3の動作は上述の通りである。サーチ部3は同期チャネルを検出し、当該同期チャネルを検出した基地局装置に対応した基地局スクランブリングコードを同定する(ステップS3)。そして、検出したタイミング及び同定した基地局スクランブリングコードにより今度はサーチ部3を報知チャネルサーチモードで起動し(ステップS4)、報知チャネルのパスを検出する(ステップS5)。報知チャネルサーチモードにおけるサーチ部3の動作は上述の通りである。
【0067】
検出した報知チャネルの各パスタイミングで逆拡散部4を起動し、報知チャネルの逆拡散を行う(ステップS6)。逆拡散後の報知チャネル受信シンボルを復調及び復号し、報知チャネルの受信レベルを測定する(ステップS7)。報知チャネル受信データから報知チャネル送信電力値を抽出し(ステップS8)、当該送信電力値と測定した受信レベルとから伝搬損を算出する(ステップS9)。
【0068】
検出した基地局装置の基地局スクランブリングコードやタイミングや伝搬損で基地局装置に関する検出局リストを作成し(ステップS10)、それを保持する。電源投入またはリセット直後はリストに検出局があがっていないので、当該作成処理により検出局リストがイニシャライズ(初期化)される。この時にリストにあがった基地局装置を初期の親局とし、その親局の伝搬損に基づいて利得を設定する(ステップS11)。設定した利得に応じて無線中継増幅部11の制御を行う(ステップS12)。
以上のような初期状態を経て無線中継増幅装置の初期利得が設定される。初期利得の設定後、電界の変化に応じて利得を変化させていく。これが次に示す定常状態における処理である。
【0069】
以下、定常状態における動作フローの一例を示す。
まず、検出局リストの先頭に位置する基地局装置にポインタをセットする(ステップS21)。ポインタの指し示す局(基地局装置)の基地局スクランブリングコード及びタイミングによりサーチ部3を報知チャネルサーチモードで起動する(ステップS22)。検出した報知チャネルの各パスタイミングで逆拡散部4を起動し、報知チャネルの逆拡散を行う(ステップS23)。
【0070】
そして、逆拡散後の報知チャネル受信シンボルを復調及び復号し、報知チャネルの受信レベルを測定する(ステップS24)。また、報知チャネル受信データから報知チャネル送信電力値を抽出し(ステップS25)、当該送信電力値と測定した受信レベルとから伝搬損を算出する(ステップS26)。検出した基地局装置の基地局スクランブリングコードやタイミングや伝搬損で基地局装置に関する検出局リストを更新する(ステップS27)。以上に示したステップS22の処理からステップS27の処理までの動作を検出局リストにあがっている全ての基地局装置に対して行う(ステップS28、ステップS29)。つまり、検出局リストの最後の位置になるまで(ステップS28)、ポインタを1ずつ増加させて以上のような処理(ステップS22〜ステップS27)を行う(ステップS29)。
【0071】
このような処理(ステップS22〜ステップS27)を検出局リストの最後に位置する基地局装置についてまで行った後(ステップS28)、伝搬損が小さい順にリストをリランキング(並べ替え)し(ステップS30)、伝搬損が一番小さい基地局装置を親局とし、当該親局の伝搬損から利得を決定し(ステップS31)、当該利得により無線中継増幅部11を制御する(ステップS32)。
【0072】
次に、本例の無線中継増幅装置では、現在において検出局リストにあがっている基地局装置以外の基地局装置からの受信信号(受信パス)があるかを探す。
まず、検出局リストの先頭に位置する基地局装置にポインタをセットする(ステップS33)。ポインタの指し示す局(基地局装置)の基地局スクランブリングコード及びタイミングによりサーチ部3を他局サーチモードで起動し(ステップS34)、他局の基地局スクランブリングコード及びタイミングを検出する(ステップS35)。他局サーチモードにおけるサーチ部3の動作は上述の通りである。
【0073】
検出した他局の基地局スクランブリングコード及びタイミングなどの情報を検出局リストの最後部に追加する(ステップS36)。以上に示したステップS34の処理からステップS36の処理までの動作を他局検出前の検出局リストにあがっている全ての基地局装置に対して行う(ステップS37、ステップS38)。つまり、他局追加前における検出局リストの最後の位置になるまで(ステップS37)、ポインタを1ずつ増加させて以上のような処理(ステップS34〜ステップS36)を行う(ステップS38)。そして、検出すべき他局が存在すれば、この他局検出により検出された他局に関する情報が検出局リストに追加される。
【0074】
以上のような他局検出が終了すると(ステップS37)、動作フローは上記したステップS21の処理に戻って以上に示したのと同じ定常状態における処理を繰り返して行う。このように、他局検出により親局の候補を増やしながら、一番伝搬損が小さい基地局装置が常に親局となるように無線中継増幅部11を制御する。
【0075】
以上のように、本例の無線中継増幅装置では、例えば上記従来例に示したDS−CDMA方式を用いて無線通信を行う移動通信システムなどで用いられる場合に、基地局装置に関して検出局リストを用意し、複数の基地局装置からの受信信号の伝搬損失を当該検出局リストに保持し、他局検出により親局となる候補を増やしながら、当該検出局リストに基づいて常に一番伝搬損が小さい基地局装置が親局となるようにして下り信号や上り信号の無線中継増幅の利得を設定することにより、例えば過増幅による干渉の増大を防ぐことができ、また、基地局装置のスクランブリングコードの再配置にも即座に対応することができる。
【0076】
また、本例の無線中継増幅装置では、利得制御を行う対象となる基地局装置(対象局)からの受信パスのいずれかをパイロットパスとして、当該パイロットパスの前後の任意の範囲に窓掛けを行って、当該窓の外側の範囲で受信されるパスを当該対象局以外の基地局装置から受信するパスであるとみなしてパス検出を行う。このように、本例の無線中継増幅装置では、他局検出を行う場合に、上記した窓を設けることで対象局(親局)からのパスとみなされるパスをキャンセルして、他局候補パスを絞り込むことができるため、例えば他局検出の処理を簡易化することや、他局のパス検出に要する時間を短縮化することや、局誤認定(基地局装置の誤認定)を少なくすることができる。
【0077】
なお、本例では、本発明を適用したパス検出の方法を無線中継増幅装置の利得制御に適用した場合を示したが、このようなパス検出方法を、例えば無線携帯機などの移動局装置が通信対象とする基地局装置を検索するパスサーチのような処理に適用することもできる。このような移動局装置におけるパスサーチでは、本発明を適用したパス検出方法により、例えば、スペクトラム拡散された受信信号から複数のパスを検出し、検出したパスの中から基準となるパスを選択し、選択した基準となるパスの付近の一定範囲内でのパス検出を行わないようなパス検出処理を行うことにより、例えば伝搬損が最小となるような通信対象として最適な基地局装置を検索する。ここで、パスサーチとしては、例えば移動局装置の起動時などに行われる初期的なパスサーチや、例えばハンドオーバ時に行われるパスサーチなどに適用することができる。
【0078】
また、本例では、1つの基地局装置を親局として、当該親局からの1つの受信信号(パイロットパスの信号)を基準として窓を設け、当該窓の外側で他局からの受信信号を検出する態様を示したが、他の態様として、例えば同一の基地局装置からの複数のパス信号のそれぞれを基準として複数の窓を設けることや、例えば複数の異なる基地局装置からの受信信号のそれぞれを基準として複数の窓を設けることや、例えば新たな基地局装置からの受信信号が検出されるに従って窓を設定するための基準信号を増やしていくことなどを行って、設定した全ての窓の外側(つまり、全ての窓の内側部分を除いた範囲)において他局からの受信信号を検出するような態様を用いることも可能であり、これにより、他局検出をより効率化することができる。
【0079】
ここで、本例では、無線通信装置として無線中継増幅装置が用いられており、通信局装置として基地局装置が用いられている。
また、本例では、他局検出処理部25などが基準となる基地局装置(親局)とは異なる基地局装置(他局)からの受信信号のパスを検出する機能により他局信号検出手段が構成されている。
【0080】
また、本例では、上記した窓により、基準となる基地局装置から無線送信される信号の受信タイミングを含む所定の時間幅が構成されており、また、上記した親局からのパイロットパスの信号により、当該所定の時間幅に含まれる当該受信タイミングで受信される基準基地局装置からの信号(つまり、前記基準となる基地局装置から無線送信される信号)が構成されている。
また、本例では、一般的な通信環境としてマルチパスが発生する通信環境を想定したため、基準基地局装置からのいずれか1つのパス信号(パイロットパス信号)を基準として前記所定の時間幅を設定し、他局からの各パス信号毎にパス信号を検出する。
【0081】
また、本例では、例えば報知チャネルの拡散信号は、システムで共通な報知チャネル用のチャネライゼーションコードと各基地局装置毎に固有なスクランブリングコードとの積を拡散符号(コード)として用いて拡散されている。
また、本例では、上記した他局サーチモードにより他局からの信号の受信タイミングを検出する機能により受信タイミング検出手段が構成されており、上記した他局サーチモードにより当該他局のスクランブリングコードを同定した状態で当該他局からの信号を検出する機能により通信局装置同定信号検出手段が構成されている。
【0082】
また、本例の無線中継増幅装置では、他局サーチモードにより受信パスを検出した他局を含めて、受信パスを検出した全ての基地局装置の中で受信信号の伝搬損が最小となる基地局装置に対応して下り信号や上り信号の中継増幅の利得を制御する機能により中継増幅利得制御手段が構成されている。
【0083】
ここで、本発明に係る無線通信装置などの構成としては、必ずしも以上に示したものに限られず、種々な構成が用いられてもよい。
また、本発明の適用分野としては、必ずしも以上に示したものに限られず、本発明は、種々な分野に適用することが可能なものである。
【0084】
また、本発明に係る無線通信装置などにおいて行われる各種の処理としては、例えばプロセッサやメモリ等を備えたハードウエア資源においてプロセッサがROM(Read Only Memory)に格納された制御プログラムを実行することにより制御される構成が用いられてもよく、また、例えば当該処理を実行するための各機能手段が独立したハードウエア回路として構成されてもよい。
また、本発明は上記の制御プログラムを格納したフロッピー(登録商標)ディスクやCD(Compact Disc)−ROM等のコンピュータにより読み取り可能な記録媒体や当該プログラム(自体)として把握することもでき、当該制御プログラムを記録媒体からコンピュータに入力してプロセッサに実行させることにより、本発明に係る処理を遂行させることができる。
【0085】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明に係る無線通信装置によると、基準となる通信局装置以外の通信局装置から無線送信されて当該無線通信装置により受信する信号を検出するに際して、基準となる通信局装置から無線送信される信号の受信タイミングを含む所定の時間幅の外側のタイミングで受信する信号の中から当該基準通信局装置以外の通信局装置から無線送信されて受信する信号を検出するようにしたため、例えば従来のように全てのタイミングで受信する信号の中から基準通信局装置以外の通信局装置から無線送信されて受信する信号を検出する場合と比べて、当該検出に要する時間を短縮することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例に係る無線中継増幅装置の一例を示す図である。
【図2】 報知チャネルと同期チャネルとMF出力の一例を示す図である。
【図3】 先行波及び遅延波の報知チャネルとMF出力の一例を示す図である。
【図4】 同期チャネルの多重波を受信した場合におけるMF出力の一例を示す図である。
【図5】 検出局リストの一例を示す図である。
【図6】 初期状態において無線中継増幅装置により行われる動作の一例を示す図である。
【図7】 定常状態において無線中継増幅装置により行われる動作の一例を示す図である。
【図8】 従来例に係る無線中継増幅装置の一例を示す図である。
【符号の説明】
1・・無線復調部、 2・・A/D変換部、 3・・サーチ部、
4・・逆拡散部、 5・・ベースバンド復調部、 6・・報知情報解析部、
7・・受信レベル測定部、 8・・伝搬損算出部、
9・・検出局リスト保持部、 10・・利得設定部、
11・・無線中継増幅部、 21・・サーチ制御部、 22・・パス検出部、
23・・タイミング生成部、 24・・コード同定部、
25・・他局検出処理部、

Claims (4)

  1. 基準となる通信局装置以外の通信局装置から無線送信されて受信する信号を検出する無線通信装置であって、
    CDMA方式を用いた移動通信システムで用いられる無線通信装置であり、
    スロットを用いた無線通信を行い、
    基準となる通信局装置から無線送信される信号の受信タイミングを含む所定の時間幅を1スロット分の時間幅の中に設定し、当該1スロット分の時間幅の中であって且つ当該所定の時間幅の外側のタイミング受信する信号の中から当該基準通信局装置以外の通信局装置から無線送信されて受信する信号を検出する他局信号検出手段を備えたことを特徴とする無線通信装置。
  2. 請求項1に記載の無線通信装置において、
    他局信号検出手段は、基準となる通信局装置から無線送信される信号が複数のパスを経由して到来する複数のパス信号として受信される場合にはこれら複数のパス信号の中のいずれか1つのパス信号を基準として前記所定の時間幅を設定し、当該基準通信局装置以外の通信局装置から無線送信される信号が複数のパスを経由して到来する複数のパス信号として受信される場合には各パス信号毎にパス信号を検出する、
    ことを特徴とする無線通信装置。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の無線通信装置において、
    システムで共通なチャネライゼーションコードと各通信局装置毎に固有なスクランブリングコードとの積を用いて拡散された拡散信号が通信局装置から無線送信され、
    当該無線通信装置の他局信号検出手段は、チャネライゼーションコードを用いて拡散信号の受信タイミングを検出する受信タイミング検出手段と、前記所定の時間幅の外側のタイミングで受信する拡散信号の中から基準通信局装置以外の通信局装置に対応したスクランブリングコードを用いて当該通信局装置から無線送信されて受信する拡散信号を検出する通信局装置同定信号検出手段とを用いて構成された、
    ことを特徴とする無線通信装置。
  4. 請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の無線通信装置において、
    基地局装置と移動局装置との間で通信される信号を中継増幅する無線中継増幅装置であり、
    他局信号検出手段は、基準となる基地局装置以外の基地局装置から無線送信されて受信する信号を検出し、
    他局信号検出手段により受信信号を検出した基地局装置を含めて受信信号を検出した全ての基地局装置の中で受信信号の伝搬損が最小となる基地局装置に対応して前記中継増幅の利得を制御する中継増幅利得制御手段を備えた、
    ことを特徴とする無線通信装置。
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