JPWO2009116270A1 - 無線通信装置および無線通信方法 - Google Patents

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Abstract

セルサーチに要する時間を抑制しつつ、集中制御および分散制御双方の利点を選択的に活用できる無線通信装置、無線通信方法および無線通信システムを提供する。図4(a)は、集中制御用のP−BCH、S−SCHと分散制御用のP−BCH、S−SCHを周波数分割し、分散制御用P−BCH、S−SCHを分散制御リソースに送信する例を示す。図4(b)は、集中制御用のP−BCH、S−SCHと分散制御用のP−BCH、S−SCHを時間分割し、分散制御用P−BCH、S−SCHも集中制御リソースに送信する例を示す。P−SCHを中継局が集中制御リソースだけに送信することで、移動局は集中制御リソースだけを使用して、サブフレームタイミングを特定することができる。

Description

本発明は、基地局と移動局との通信を中継する無線通信装置、無線通信方法および無線通信システムに関する。
近年、セルラ移動体通信システムにおいては、情報のマルチメディア化に伴い、音声データのみならず、静止画像データ、動画像データ等の大容量データを伝送することが一般化しつつある。大容量データの伝送を実現するために、高周波の無線帯域を利用して高伝送レートを実現する技術に関して盛んに検討がなされている。
しかし、高周波の無線帯域を利用した場合、近距離では高伝送レートを期待できる一方、遠距離になるにしたがい伝送距離による減衰が大きくなる。よって、高周波の無線帯域を利用した移動体通信システムを実際に運用する場合は、無線通信基地局装置(以下、基地局と省略する)のカバーエリアが小さくなり、このため、より多くの基地局を設置する必要が生じる。基地局の設置には相応のコストがかかるため、基地局数の増加を抑制しつつ、高周波の無線帯域を利用した通信サービスを実現するための技術が強く求められている。
このような要求に対し、各基地局のカバーエリアを拡大させるために、図1に示すように、基地局5と無線通信移動局装置3,4(以下、移動局と省略する)との間に無線通信中継局装置1,2(以下、中継局と省略する)を設置し、基地局5と移動局3,4との間の通信を中継局1,2を介して行う中継送信技術が検討されている。中継技術を用いると、基地局5と直接通信できない端末3,4も、中継局1,2を介して通信することができる。
中継局および移動局の制御方法として、集中制御と、自律分散制御がある。集中制御は、基地局5が、基地局5から中継局1,2間、中継局1,2から移動局3,4間、すべてのリソースを管理し、基地局5が制御情報を生成し、割当てる制御方法である。自律分散制御は、中継局1が中継局1に接続する移動局3のリソース、中継局2が中継局2に接続する移動局4のリソースを管理し、中継局1,2が制御情報を生成し、割当てる制御方法である。
集中制御は、中継局1,2ごとのトラフィックの変化にあわせて、割当量を柔軟に変えることできる。また、集中制御は、複数の中継局1,2が同時に中継する協同中継も実現しやすい。一方、分散制御は、中継局1,2から移動局3,4間の瞬時SINR(Signal-to-Interference plus Noise power Raito)の変動にあわせて割当量を変化させることができる。また、分散制御は、基地局5のスケジューリング負荷を軽減することができる。これに対し、非特許文献1では、集中制御するシステムと、分散制御するシステムとが共存することが提案されている。
IEEE 802.16 Broadband Wireless Access Working Group IEEE C802.16j-07/247MS handover in transparent RS and non-transparent RS coexisting multi-hop relay network
上述したように従来の集中制御は、基地局が全てのリソースをスケジューリングするので、移動局からみると全て同じセルにみえる。このため、集中制御は、中継局ごとのトラフィックの変化に対応しやすく、協同中継できる利点があるが、基地局のスケジューリング負荷が高くなる。
一方、分散制御は、中継局内の移動局について中継局がスケジューリングするので、移動局からは全て異なるセルにみえる。このため、分散制御は、瞬時SINRに対応でき、基地局のスケジューリング負荷を軽減できる利点があるが、協同中継がしづらく、中継局ごとのトラフィックの変化に対応しづらい。
また、非特許文献1には、中継局1,2ごとに集中制御または分散制御をする技術が開示されているものの、一つの中継局で集中制御と分散制御を同時に実行することはできない。さらに、移動局ごとに、集中制御が適した移動局と、分散制御が適した移動局が存在するが、使い分けはできない。
そこで、この集中制御と分散制御のそれぞれの利点を同時に活用するために、集中制御するリソース(集中制御リソース)と、分散制御するリソース(分散制御リソース)の両方を設定し、それぞれ異なるセルであると移動局3,4に認識させることが考えられる。
しかしながら、集中制御用、分散制御用の両方にリソースを割当て、移動局3,4に異なるセルと認識させた場合、単一の中継局が中継しているにもかかわらず、複数のセルのセルサーチをしなければならず、セルサーチに時間を要することとなる。
本発明は、上記従来の事情に鑑みてなされたものであって、セルサーチに要する時間を抑制しつつ、集中制御および分散制御双方の利点を選択的に活用できる無線通信装置、無線通信方法および無線通信システムを提供することを目的としている。
本発明は、集中制御するリソース(集中制御リソース)と、分散制御するリソース(分散制御リソース)を中継する中継局において、中継局は、集中制御用のP−BCHとS−SCHと、分散制御用のP−BCHとS−SCHを送信し、P−SCHは集中制御リソースに送信する。
上記構成によれば、P−SCHを送信する帯域を削減できる。また、セルサーチ時に、P−SCHを検索する帯域を集中制御リソースに限定できる。
また、本発明は、集中制御リソースと、分散制御リソースが周波数で分割されている場合に、集中制御リソース用のP−BCHとS−SCH、および分散制御リソース用のP−BCHとS−SCHは、それぞれ集中制御リソース、分散制御リソースに送信する。
上記構成によれば、セルサーチ時に、S−SCHを受信できたリソースが、接続可能なリソースであると判定できる。また、接続可能なリソースの受信品質を報告できる。
また、本発明は、集中制御リソース用のP−BCHとS−SCH、および分散制御リソース用のP−BCHとS−SCHは、すべて集中制御する周波数リソースに送信され、時間リソースで分割される。
上記構成によれば、セルサーチ時に受信するリソースを、集中制御の周波数リソースに限定できる。
また、本発明は、分散制御用のS−SCHで使用されるスクランブリングコードは、集中制御用のS−SCHに使用されるスクランブリングコードと、分散制御用のS−SCHが送信されるリソースと集中制御用のS−SCHが送信されるリソースがどれだけ離れているかを示す指標αから、算出できるものとする。
上記構成によれば、分散制御用のS−SCHを検出する際に、スクランブリングコードのサーチをすることなく相関を取得することができる。
また、本発明は、集中制御リソースと、分散制御リソースが時間で分割されている場合においては、分散制御リソースが割当てられている時間であっても、集中制御用のP−BCHとS−SCHを周期的に送信する。
上記構成によれば、集中制御リソースと、分散制御リソースの配分が変わっても、周期的に集中制御用のP−BCH、S−SCHを受信できるので、セルサーチを周期的にできる。
また、本発明の無線通信装置は、基地局と、セルサーチ時にP−SCHを使用してシンボル同期を行い、S−SCHを使用してフレーム同期を行い、P−BCHの受信、復調/復号を行う移動局との通信を、集中制御リソースおよび分散制御リソースを使用して中継する無線通信装置であって、集中制御用のP−BCH、S−SCHおよびP−SCHを前記集中制御リソースに送信し、分散制御用のP−BCHおよびS−SCHを前記分散制御リソースに送信する。
上記構成によれば、P−SCHの送信を、集中制御用のものだけに限定することで、セルサーチの初期にP−SCHをサーチする周波数を、集中制御用の周波数だけに限定できるので、タイミング同期を特定しやすくなり、集中制御リソースと分散制御リソースの両方のセルサーチを容易に行うことができる。したがって、セルサーチに要する時間を抑制しつつ、集中制御および分散制御双方の利点を選択的に活用できる。
また、本発明の無線通信装置は、前記集中制御リソースおよび前記分散制御リソースが周波数で分割されている場合に、前記集中制御用のP−BCHおよびS−SCHを前記集中制御リソースに送信し、前記分散制御用のP−BCHおよびS−SCHを前記分散制御リソースに送信する。
上記構成によれば、セルサーチ時に、S−SCHを受信できたリソースが、接続可能なリソースであると判定できる。また、接続可能なリソースの受信品質を報告できる。
また、本発明の無線通信装置は、前記集中制御リソースおよび前記分散制御リソースが周波数で分割されている場合に、前記集中制御用のP−BCHおよびS−SCH、および前記分散制御用のP−BCHおよびS−SCHを、前記集中制御リソースに時間分割して送信する。
上記構成によれば、セルサーチ時に受信するリソースを、集中制御の周波数リソースに限定できる。また、時間軸方向に分散制御するセルのS−SCHを検索するときに、時間軸方向のずれに合わせて、相関処理をするセルのグループIDを変更できるので、相関演算量を減らすことができる。
また、本発明の無線通信装置は、分散制御用のS−SCHで使用されるスクランブリングコードを、集中制御用のS−SCHに使用されるスクランブリングコードと、分散制御用のS−SCHが送信されるリソースと集中制御用のS−SCHが送信されるリソースとがどれだけ離れているかを示す指標αとから算出する。
上記構成によれば、分散制御用のS−SCHを検出する際に、スクランブリングコードのサーチをすることなく相関を取得することができる。また、移動局は、集中制御リソースのセルのグループIDを特定することにより、周波数方向にずれている分散制御リソース用のグループIDを特定できるので、S−SCHの相関演算量を減らすことができる。
また、本発明の無線通信装置は、前記集中制御リソースおよび前記分散制御リソースが時間で分割されている場合においては、前記分散制御リソースおよび前記集中制御リソースのいずれが割当てられている時間であるかにかかわらず、前記集中制御用のP−BCHおよびS−SCHを周期的に送信する。
上記構成によれば、集中制御用のP−SCH、S−SCH、RS、P−BCHを周期的に送信するので、時間軸上に集中制御リソースを割当てた場合においても、集中制御用のP−BCH、S−SCH、P−BCHを周期的に受信できるので、セルサーチする移動局は相関演算が容易になる。
また、本発明の無線通信方法は、基地局と、セルサーチ時にP−SCHを使用してシンボル同期を行い、S−SCHを使用してフレーム同期を行い、RSを使用してP−BCHの受信、復調/復号を行う移動局との通信を、集中制御リソースおよび分散制御リソースを使用して中継する無線通信方法であって、集中制御用のP−BCH、S−SCHおよびP−SCHを前記集中制御リソースに送信するステップと、分散制御用のP−BCHおよびS−SCHを前記分散制御リソースに送信するステップと、前記移動局が、前記集中制御用のP−SCHで、OFDMシンボルタイミングとサブフレームタイミングを特定するステップと、前記移動局が、前記集中制御用のS−SCHで、セルIDグループ、無線フレームタイミングを特定するステップと、前記移動局が、前記集中制御用のRSで、セルIDおよびセクタインデックスを特定するステップと、前記移動局が、前記分散制御用のS−SCHの前記セルIDグループを計算するステップと、前記移動局が、前記分散制御用のS−SCHの受信品質がしきい値以上になるリソースがあると判断した場合においては、前記分散制御用のRSで、セルID、セクタインデックスを特定し、特定したセルIDを受信品質とともに報告し、前記移動局が、前記分散制御用のS−SCHの受信品質がしきい値以上になるリソースがないと判断した場合においては、前記集中制御用のRSで特定したセルIDを受信品質とともに報告するステップと、を有する。
上記構成によれば、P−SCHを集中制御リソースに送信し、分散制御リソースには送信しないことで、集中制御リソースと分散制御リソースの両方のセルサーチを容易に行うことができる。また、P−SCHを送信するリソースを削減できる。
また、本発明の無線通信システムは、集中制御リソースを管理する基地局と、分散制御リソースを管理する中継局と、セルサーチ時にP−SCHを使用してシンボル同期を行い、S−SCHを使用してフレーム同期を行い、P−BCHの受信、復調/復号を行う移動局とを含む無線通信システムであって、前記中継局が、集中制御用のP−BCH、S−SCHおよびP−SCHを前記集中制御リソースに送信し、分散制御用のP−BCHおよびS−SCHを前記分散制御リソースに送信する。
上記構成によれば、P−SCHの送信を、集中制御用のものだけに限定することで、初期のセルサーチでP−SCHをサーチする周波数を、集中制御用の周波数だけに限定できるので、タイミング同期を特定しやすくなる。
本発明によれば、P−SCHの送信を、集中制御用のものだけに限定することで、初期のセルサーチでP−SCHをサーチする周波数を、集中制御用の周波数だけに限定できるので、タイミング同期を特定しやすくなり、集中制御リソースと分散制御リソースの両方のセルサーチを容易に行うことができる。したがって、セルサーチに要する時間を抑制しつつ、集中制御および分散制御双方の利点を選択的に活用できる。
中継送信を行うシステムの説明図 3段階セルサーチ手順を説明するための図 集中制御リソースと分散制御リソースとを周波数で分割する例を示す図 本発明の実施の形態1におけるP−BCH、S−SCH、P−SCHの配置を示す図 本発明の実施の形態1に係る中継局装置の構成を示すブロック図 本発明の実施の形態1に係る移動局装置の構成を示すブロック図 本発明の実施の形態1における移動局のセルサーチの動作を示すフロー図 集中制御リソースと分散制御リソースとを時間で分割する例を示す図 本発明の実施の形態2におけるP−BCH、S−SCH、P−SCHの配置を示す図 本発明の実施の形態2に係る中継局装置の構成を示すブロック図
符号の説明
1,2 中継局
3,4 移動局
5 基地局
11 集中制御用SCH BCH生成部
12,23 P−SCH生成部
13 S−SCH生成部
14,24 RS生成部
15 乗算部
16,27 スクランブル符号生成部
17,28 P−BCH生成部
18,29 符号化・変調部
19,30 SFBC符号化部
21 分散制御用SCH BCH生成部
22 セルIDグループ計算部
26 セルID・セクタインデックス情報生成部
31 データ分離部
32 集中制御用リソース割当部
33 分散制御用リソース割当部
34 復調・復号部
35,36 符号化・変調部
37 信号分離部
38 FFT部
39 無線受信部
40,44 アンテナ
41 多重化部
42 IFFT部
43 無線送信部
57 集中制御用受信処理部
58 P−SCH受信処理部
59 S−SCH受信処理部
60,66 RS受信処理部
61,67 データ受信処理部
62,68 P−BCH受信処理部
63 分散制御用受信処理部
64 セルIDグループ計算部
65 S−SCH受信処理部
69 逆多重化部
71 シンボルタイミング検出部
81 セルID計算部
82 送信選択部
本発明は、図1に示したような通信システムにおけるセルサーチに関するものであるため、まず、前提となるセルサーチ手順を説明する。
マルチキャリア通信システムでは、基地局装置5がカバーするセルを識別するために、セルごとに異なるスクランブルコードが割り当てられている。この通信システムにおいて、移動局装置3,4は、移動に伴うセルの切り替え(ハンドオーバ)時や間欠受信時などにセルサーチ、つまり、セルを識別するためのスクランブルコードの同定を行う必要がある。セルサーチの方法としては、3段階セルサーチがよく知られている(例えば、花田,新,樋口,佐和橋:「ブロードバンドマルチキャリアCDMA伝送における周波数多重同期チャネルを用いた3段階セルサーチ特性」,信学技報 TECHNICAL REPORT OF IEICE. NS2001-90, RCS2001-91(2001-07), pp.73-78参照)。
3段階セルサーチは、シンボルタイミングの検出(第1段階)、スクランブルコードグループの同定及びスクランブルコードタイミング、すなわち、フレームタイミングの検出(第2段階)、スクランブルコードの同定(第3段階)の順で行われる。
さらに、4Gシステムへのシームレスな移行を目的に、3.9Gに相当するセルラシステムの標準化が3GPP(3rd Generation Partnership Project) LTE(Long Term Evolution)において行われており、セルサーチやSCHもトピックの1つである。3GPP LTEでは、SCHの構成として、W−CDMA(Wideband Code Division Multiple Access)と同様の階層型SCHが採用されている。階層型SCHは、P−SCHとS−SCHから構成される。
また、セルサーチプロシージャとしては、上述した3段階セルサーチが採用されている。この3段階セルサーチは、第1段階においてはP−SCHを用いたシンボルタイミング検出、第2段階においてはS−SCHを用いたフレームタイミング検出とセルIDグループ検出、第3段階においてはRS(Reference Symbol)を用いたセルID検出を行い、その後P−BCH(Primary-Broadcast CHannel)の復調を行う手順となっている。図2にセルサーチ手順を示す。
(1)第1段階:シンボル同期(ステップS1)
(P−SCHを使用)
まず、移動局装置は、時間領域でP−SCHの相関を検出し、OFDMシンボルタイミングとサブフレームタイミング(SCHシンボルタイミング)を検出する。このとき、移動局装置は、周波数ずれも同時に検出する。特に、第1段階では、移動局装置はSCH用送信ダイバーシチへのPVS(Precoding Vector Switching)適用に基づく相互相関によりPSC(Primary Synchronization Codes)系列の特定を行う。移動局装置は、PSC系列を特定し、プリコーディングウェイト行列を特定する。
(2)第2段階:フレーム同期(ステップS2)
(S−SCHを使用)
移動局装置は、第1段階で検出されたP−SCHを位相基準にしてS−SCHを同期検波し、周波数領域でS−SCHの相互相関を取ることによって、セルIDグループ及び無線フレームタイミングを特定する。
(3)第3段階:セルID同定(ステップS3)
(RSを使用)
移動局装置は、周波数領域で相互相関によりRSの相関を検出することによって、セルID、及びセクタインデックスを特定する。その後、P−BCHの受信、復調/復号が行われる(ステップS4)。
(実施の形態1)
本実施の形態では、分散制御するリソース(分散制御リソース)と、集中制御リソース(集中制御リソース)の両方を中継する中継局において、中継局は、集中制御リソース用のP−BCH(Primary-Broadcast CHannel)、S−SCH(Secondary-Synchronization CHannel:第2同期チャネル)と分散制御リソース用のP−BCH、S−SCHを送信する。集中制御リソースは、複数の中継局が基地局からの指示に従い同時に送信することで、ダイバーシチ効果を得ることができる。分散制御リソースは、中継局ごとに独自にスケジューリングをして送信する。
そこで、本実施形態では、セルサーチ時に同期を特定しやすくするために、P−SCH(Primary-Synchronization CHannel:第1同期チャネル)は、集中制御リソースに送信し、分散制御リソース用には送信しない。このように、集中制御用のP−BCH、S−SCHと分散制御用のP−BCHとS−SCHを別々に送信することで、移動局にそれぞれ異なるセルと認識させることができる。
また、P−SCHの送信を、集中制御用のものだけに限定することで、初期のセルサーチでP−SCHをサーチする周波数を、集中制御用の周波数だけに限定できるので、タイミング同期を特定しやすくなる。
すなわち、本実施形態によれば、セルサーチに要する時間を抑えつつ、基地局のスケジューリング負荷を軽減し、協同中継を容易にするとともに、中継局ごとのトラフィックの変化に対応でき、移動局ごとに集中制御と分散制御とを使い分けることができる。また、セルサーチに要する時間が抑えられるため、同期の取れていないセルへのハンドオーバに要する時間も抑えられる。
[動作図]
まず、本実施の形態の説明に先立ち、集中制御リソースと分散制御リソースとを周波数で分割し、各リソースにP−BCH、S−SCH、P−SCHをそれぞれ配置する例を図3に示す。RS信号は、P−BCH信号に含まれているとして、図示を省略する。分割されたリソース毎に、P−BCH、S−SCH、P−SCHを送信することにより、それぞれが異なるセルであると移動局に認識させることができる。
周波数分割の場合、F2が集中制御リソースである。例えば、中継局1はF1とF2のP−BCH、S−SCH、P−SCHを送信しており、中継局2はF2とF3のP−BCH、S−SCH、P−SCHを送信しており、F2は中継局1と中継局2の協同中継となっているとする。
分割されたリソース毎に、それぞれ異なるP−BCHとS−SCHが送信されるので、移動局は、F1、F2、F3を異なるセルであると認識する。また、集中制御リソースは、中継局1と中継局2の協同中継になるので、ダイバーシチ効果により、同期を特定しやすくなる。
しかしながら、周波数分割では、周波数ごとにP−SCHが送信されているので、セルサーチ時のタイミング同期を複数の周波数で捕捉しなければならない。複数の周波数で捕捉をする場合、同期捕捉に必要となる相関演算量が多くなるという課題がある。
そこで、本実施の形態では、P−SCHは集中制御リソースでのみ送信し、分散制御リソースでは送信しないこととする。図4に本実施の形態での、P−BCH、S−SCH、P−SCHの配置を示す。
図4(a)は、集中制御用のP−BCH、S−SCHと分散制御用のP−BCH、S−SCHを周波数分割し、分散制御用P−BCH、S−SCHを分散制御リソースに送信する例である。
図4(b)は、集中制御用のP−BCH、S−SCHと分散制御用のP−BCH、S−SCHを時間分割し、分散制御用P−BCH、S−SCHも集中制御リソースに送信する例である。
P−SCHを中継局が集中制御リソースだけに送信することで、移動局3,4は集中制御リソースだけを使用して、サブフレームタイミングを特定することができる。移動局3,4は、サブフレームタイミングを特定した後、集中制御用のS−SCHと分散制御用のS−SCHの信号処理をして、セルIDグループ、無線フレームのタイミングの特定をする。その後、移動局3,4は、RSの信号処理をして、セルID、セクタインデックスを特定する。
また、S−SCHで特定するセルIDグループは、分散制御用のセルIDが、集中制御用のセルIDから算出可能なように設計する。図4(a)では、集中制御用のセルのグループIDは3であり、集中制御用のS−SCHはF2に送信されている。
分散制御リソースのS−SCHは、F1とF3に送信されている。F1に送信されるS−SCHとF3に送信されるS−SCHは、それぞれ、集中制御リソースのセルIDグループ(ID=3)から、周波数方向のずれを表すαを加算したセルIDグループとする。同図では、F1は集中制御のセルIDグループからαを引いた3-α、F3は集中制御のセルIDグループにαを足した3+αとなる。このように、移動局3,4は、集中制御リソースのセルのグループIDを特定したことにより、周波数方向にずれている分散制御リソース用のグループIDを特定できる。したがって、S−SCHの相関演算量を減らすことができる。また、分散制御リソースで、サービスが行われていない場合、S−SCHは送信されないため、移動局3,4は、相関値が低いことからサービスが行われていないと判断できる。
図4(b)の場合も同様に、集中制御用のセルのグループIDは3であり、S−SCHはF2の時刻T2に送信されている。分散制御リソースのS−SCHは、F2の時刻T1とT3に送信されている。
T1に送信されるS−SCHとT3に送信されるS−SCHはそれぞれ、集中制御リソースのセルIDグループから、時間方向のずれを表すαを加算したセルIDグループとする。同図では、T1は集中制御のセルIDグループからαを引いた3-α、T3は集中制御のセルIDグループにαを足した3+αとなる。
このようにすると、時間軸方向に分散制御するセルのS−SCHを検索するときに、時間軸方向のずれに合わせて、相関処理をするセルのグループIDを変更できるので、相関演算量を減らすことができる。
集中制御リソースを配置する周波数は、基地局がP−BCH、S−SCH、P−SCHを送信する周波数であるとなおよい。基地局が送信するP−SCHと中継局が送信するP−SCHとを同じ周波数に配置することにより、サブフレームタイミングの特定のために相関演算する周波数を少なくできる。また、LTEでは、全てのセルが送信するP−SCHは同じ周波数であるため、LTEシステムと同じ方法で、サブフレームタイミングを特定できる。
また、本実施の形態によれば、集中制御用のリソースの同期が特定できないと、分散制御用のリソースの同期を特定しない。また、集中制御用のリソースは協同中継をするので、単独の中継局から送信される分散制御リソースと比較して、ダイバーシチ効果により受信品質が高いという特徴がある。したがって、集中制御リソースで同期を特定できなければ、分散制御のリソースについても同期を特定しないので、無駄な演算を省くことができる。
[中継局ブロック図]
図5は本実施の形態に係る中継局装置の構成を示すブロック図である。無線受信部39は、移動局または中継局からの信号をアンテナ40を介して受信し、ダウンコンバート等の無線処理を施し、FFT部38へ出力する。FFT部38は、検出されたFFTウィンドウタイミングを用いてFFT処理を行い、信号分離部37に出力する。
信号分離部37は、中継データと基地局から受信した集中制御用制御情報および設定情報とを分離する。中継データは、復調・復号部34へ出力される。制御情報および設定情報は、集中制御用リソース割当部32、集中制御用SCHBCH生成部11、および分散制御用SCHBCH生成部21へ出力される。
復調・復号部34は、中継データを復調、復号してデータ分離部31へ出力する。データ分離部31は、受信した中継データが、集中制御リソースで送信される場合、集中制御用リソース割当部32へ出力する。データ分離部31は、受信した中継データが、分散制御リソースで送信される場合、分散制御用リソース割当部33へ出力する。
集中制御用リソース割当部32は、基地局から受信した集中制御用制御情報に従い、リソースを割当てて、符号化・変調部35へ出力する。分散制御用リソース割当部33は、中継局で生成された制御情報に従い、リソースを割当てて、符号化・変調部36へ出力する。符号化・変調部35,36では、中継データの符号化および変調をおこない、多重化部41へ出力する。
集中制御用SCHBCH生成部11は、P−SCH生成部12、S−SCH生成部13、RS生成部14、乗算部15、スクランブル符号生成部16、P−BCH生成部17、符号化・変調部18、SFBC符号化部19で構成される。
P−SCH生成部12は、集中制御用制御情報および設定情報にて指定されたセル毎に割り当てられたPSC系列を用いてP−SCHを生成し、多重化部41に出力する。S−SCH生成部13は、集中制御用制御情報・設定情報にて指定されたセルIDグループ・フレームタイミング情報に対応したSSC(Secondary Synchronization Codes)系列を用いてS−SCHを生成し、多重化部41へ出力する。
RS生成部14は、パイロット信号に相当するRS(Reference Symbol)系列を生成する。スクランブル符号生成部16は、集中制御用制御情報・設定情報にて指定されたセルID・セクタインデックス情報に基づいて生成されたセル固有のスクランブル符号系列を生成する。
乗算部15は、RS生成部14で生成されたRS系列に、スクランブル符号生成部16で生成されたセル固有のスクランブル符号系列を乗算し、多重化部41に出力する。P−BCH生成部17は、制御情報に対応するビット系列(P−BCH)を生成し、符号化・変調部18へ出力する。符号化・変調部18は、P−BCH生成部17で生成されたビット系列を符号化および変調し、SFBC符号化部19へ出力する。SFBC符号化部19は、SFBC符号化処理を行い、処理されたP−BCHを多重化部41に出力する。
分散制御用SCH BCH生成部21は、集中制御用SCH BCH生成部11の構成に、セルIDグループ計算部22、セルID・セクタインデックス情報生成部26を追加し、P−SCH生成部12を削除したものである。
セルIDグループ計算部22は、集中制御用セルIDグループと、分散制御用P−BCH、S−SCHの送信用に自局に割当られたリソース情報(分散制御用リソース情報)とから計算し、セルIDグループを決定する。この計算は、集中制御用セルIDグループ番号に、定数α*(リソース番号の変数)を加算したものを、分散制御用セルIDグループ番号とする。セルIDグループ計算部22は、計算結果のセルIDグループをS−SCH生成部23へ入力する。
セルID・セクタインデックス情報生成部26は、自局に割り当てられた分散制御リソース情報と、セルIDグループ計算部22から出力されるセルIDグループ番号とに従い、セルIDおよびセクタインデックス情報を生成して、スクランブル符号生成部27へ入力する。
多重化部41は、集中制御用SCH BCH生成部11、分散制御用SCH BCH生成部21、符号化・変調部35,36から出力された信号に、無線フレームを生成するための時間多重化処理を行うことにより送信信号を形成し、IFFT部42へ出力する。IFFT部42は、多重化部41から出力された送信信号にIFFT処理を行い、時間軸のデータを周波数軸データへ変換してOFDMシンボルを形成して、無線送信部43へ出力する。無線送信部43は、IFFT部42から出力された変調後の信号に対してアップコンバート等の無線処理を施して、アンテナ44から基地局へ中継送信する。
図6は本実施の形態に係る移動局装置の構成を示すブロック図である。図5の中継局のブロック図と同一の部分については説明を省略する。シンボルタイミング検出部71は、受信信号を自己相関検出することによりOFDMシンボルタイミング(FFTウィンドウタイミング)とSCHシンボルタイミングを検出する。この処理は、セルサーチ手順の第1段階(ステップS1)の前半部に相当する。
逆多重化部69は、受信信号を集中制御用受信処理部57に出力する。すなわち逆多重化部69は、受信信号をP-SCH、S−SCH、RS、P−BCH、及びデータに分離し、集中制御用および分散制御用のP-SCHをP−SCH受信処理部58に、S−SCHをS−SCH受信処理部59に、RSをRS受信処理部60に、P−BCHをP−BCH受信処理部62に、データをデータ受信処理部61に、それぞれ出力する。
(集中制御用受信処理部57)
P−SCH受信処理部58は、一定期間受信信号をバッファした後、受信信号の自己相関演算を行う。このとき、受信信号のP−SCHの自己相関特性においてピーク値が検出されることにより、受信信号におけるOFDMシンボルタイミング(1シンボル区間)とSCHシンボルタイミング(SCHの位置)が特定できる。
また、P−SCH受信処理部58は、受信信号とP−SCHの系列であるPSC系列レプリカとの相互相関検出を行い、P−SCHに使用されていたPSC系列を特定する。P−SCH受信処理部58は、相互相関検出により特定した位相情報をS−SCH受信処理部59および分散制御用受信処理部63のS−SCH受信処理部65へ出力する。
S−SCH受信処理部59は、位相情報を基にS−SCHとSSC系列レプリカとの相互相関検出を行い、セルIDグループおよびフレームタイミングを特定する。S−SCH受信処理部59は、特定したセルIDグループ・フレームタイミング情報をRS受信処理部60に出力する。
RS受信処理部60は、セルIDグループ・フレームタイミング情報を基に、セルサーチ手順の第3段階(ステップS3)に相当する処理を行い、セルID・セクタインデックス情報をデータ受信処理部61へ出力する。また、RS受信処理部60は、RSを基にチャネル推定を行い、チャネル推定値をP−BCH受信処理部62及びデータ受信処理部61に出力する。
P−BCH受信処理部62は、RS受信処理部60からのチャネル推定値を用いてP−BCHの受信処理を行い、制御情報をデータ受信処理部61に出力する。データ受信処理部61は、チャネル推定値、制御情報、およびセルID・セクタインデックス情報を基に復調・復号などの受信処理を行い、受信データ(受信信号)を得る。
(分散制御用受信処理部63)
分散制御用受信処理部63は、集中制御用受信処理部57の構成に、セルIDグループ計算部64が追加され、P−SCH受信処理部58が削除されたものである。またS−SCH受信処理部65の動作も一部異なる。
セルIDグループ計算部64は、集中制御用受信処理部57から入力されるセルIDグループ、セクタインデックス情報と、受信する分散制御用リソース情報とから、セルIDグループ番号を計算する。セルIDグループ計算部64は、計算結果をS−SCH受信処理部65へ入力する。
S−SCH受信処理部65は、セルIDグループ計算部64から入力されたセルIDグループ番号、およびP−SCH受信処理部58から入力された位相情報からSSC系列レプリカを特定し、相互相関検出をする。相互相関検出をする際の位相基準は、S−SCHの信号の一部を使用してもよいし、RSを使用してもよい。
移動局のセルサーチの動作を、図7のフロー図に示す。移動局は、まず集中制御リソースのP−SCHでOFDMシンボルタイミングとサブフレームタイミングを特定する(ステップS11)。そして、移動局は、集中制御リソースのS−SCHでセルIDグループ、無線フレームタイミングを特定する(ステップS12)。
次に、移動局は、集中制御リソースのRSで、セルIDおよびセクタインデックスを特定し(ステップS13)、分散制御リソースのS−SCHのセルIDグループを計算する(ステップS14)。
次に、ステップS15において、移動局は、分散制御リソースでS−SCHの受信品質がしきい値以上になるリソースがあれば(YES)、ステップS16へ移行し、分散制御リソースでS−SCHの受信品質がしきい値以上になるリソースがなければ(NO)、ステップS17へ移行する。
ステップS16では、移動局は、分散制御リソースのRSでセルID、セクタインデックスを特定する。また、ステップS17では、移動局は、集中制御および分散制御リソースで、特定したセルIDを、受信品質とともに報告する。すなわち、移動局が、分散制御用のS−SCHの受信品質がしきい値以上になるリソースがあると判断した場合においては、分散制御用のRSで、セルID、セクタインデックスを特定し、特定したセルIDを受信品質とともに報告し(ステップS15:YES、ステップS16、ステップS17)、移動局が、分散制御用のS−SCHの受信品質がしきい値以上になるリソースがないと判断した場合においては、集中制御用のRSで特定したセルIDを受信品質とともに報告する(ステップS15:NO、ステップS17)。
このように、本実施の形態によれば、P−SCHを集中制御リソースに送信し、分散制御リソースには送信しないことで、集中制御リソースと分散制御リソースの両方のセルサーチを容易に行うことができる。また、P−SCHを送信するリソースを削減できる。
(実施の形態2)
本実施の形態では、時間軸上に集中制御リソースと分散制御リソースが割当てられる場合のP−SCH、S−SCH、P−BCH配置を示す。単純に時間軸上で、集中制御と分散制御を割当てると、周期的にP−SCHを受信できないという問題がある。そこで本実施の形態では、分散制御を送信しているときにも、集中制御用のP−SCH、S−SCH、P−BCHを周期的に送信する。このようにすると、セルサーチをする移動局は、集中制御用のP−SCH、S−SCH、P−BCHを受信することができる。
[動作図]
まず、本実施の形態の説明に先立ち、集中制御リソースと分散制御リソースとを時間で分割し、各リソースにP−BCH、S−SCH、P−SCHをそれぞれ配置する例を図8に示す。分割されたリソース用に、P−BCH、S−SCH、P−SCHを送信すると、それぞれを異なるセルと移動局に認識させることができる。
時間分割の場合も周波数分割(実施の形態1)と同様に、T2が集中制御リソースであり、T1とT3が分散制御リソースであり、異なるP−BCHとS−SCHが送信されると、T1、T2、T3を異なるセルと認識する。
また、中継局1がT1とT2、中継局2がT2とT3のP−BCH、S−SCH、P−SCHを送信すると、T2は協同中継のダイバーシチ効果により、同期を特定しやすくなる。
しかしながら、時間分割では、集中制御へのリソースの配分量により、集中制御リソース用のP−BCH、S−SCH、P−SCHの送信回数および周期がまちまちになってしまう。このため、分散制御リソースのP−BCH、S−SCH、P−SCHが中継局単独で送信されている場合、受信できない移動局がある。
そこで、本実施の形態では、集中制御用のP−BCH、S−SCH、P−SCHは分散制御リソースに割当てられている時間リソースであっても、複数の中継局から送信する。このようにすると、周期的にP−BCH、S−SCH、P−SCHが送信されるので、移動局は同期を特定しやすくなる。また、ダイバーシチ効果により、セルサーチできる移動局が増加する。
本実施の形態のP−BCH、S−SCH、P−SCHの配置を図9に示す。T1は中継局1に割当てられたリソースであり、T3は中継局2に割当てられたリソースであり、T2は中継局1と中継局2で協同中継するリソースであるとする。
T2は、中継局1と中継局2で、集中制御用のP−BCH、S−SCH、P−SCHを送信する。T1とT3にも、中継局1と中継局2が集中制御用のP−BCH、S−SCH、P−SCHを送信する。また、中継局1はT1に、中継局1の分散制御用のP−BCH、S−SCHを送信し、中継局2はT3に分散制御用のP−BCH、S−SCHを送信する。
実施の形態1と同様に、分散制御用にはP−SCHを送信せずに、集中制御用のP−SCHでサブフレームタイミングを特定し、集中制御用のP−SCHの位置から、分散制御用のP−BCH、S−SCHが特定できるようにしておく。
本例では、集中制御用のP−SCHを挟むように、集中制御用のS−SCHと分散制御用のS−SCHを配置する。このように配置すると、P−SCHの位置から、S−SCHの配置場所を特定しやすい。
また、集中制御用のP−BCHには集中制御リソースの配置場所が指定されている。本例ではT2が集中制御リソースである。この、T2から、どれだけ離れた位置に分散制御用のリソースが配置されるかによって、セルIDグループを特定できるように配置してもよい。このようにすると、実施の形態1と同様に、分散制御のS−SCHの相関演算量を削減することができる。
[中継局ブロック図]
図10は、本実施の形態に係る中継局装置の構成を示すブロック図である。図5と共通する部分については説明を省略する。図10に示す中継局装置は、図5に示した中継局装置の構成に、送信選択部82を追加し、FFT部38を削除したものである。
(送信選択部82)
送信選択部82は、分散制御用SCHBCH生成部21から、S−SCH、RS、P−BCHが入力される。また、分散制御リソース情報も入力される。送信選択部82は自局用の分散制御リソースが割当てられたときのみ、分散制御用のS−SCH、RS、P−BCHを送信する。
集中制御用のP−SCH、S−SCH、RS、P−BCHは、周期的に送信する。
本実施の形態によれば、時間軸上に集中制御リソースを割当てた場合においても、集中制御用のP−BCH、S−SCH、P−BCHを周期的に受信できるので、セルサーチする移動局は相関演算が容易になる。
なお、ブロック図(図5、図6、図10)において集中制御用と分散制御用にそれぞれ設けられたブロックは、集中制御と分散制御とで共有してもよい。また、リソースとは、周波数リソース、時間リソース、符号で分けられたリソース、空間リソースまたはそれらの組み合わせでもよい。
また、P−BCH、S−SCHが送信されるリソースと、そのセルが割当てられるリソースは、同一である必要はない。移動局は、P−BCHで取得した制御情報から、セルに割当てられているリソース情報を取得できるので、その情報に従う。
また、複数の中継局をグループ化して、グループごとに集中制御用のP−SCH、S−SCH、P−BCHを割当ててもよい。また、上記各実施の形態における中継局は、リレイステーション、リピータ、簡易基地局、クラスタヘッド、と表現されることもある。
また、上記各実施の形態の説明に用いた各機能ブロックは、典型的には集積回路であるLSIとして実現される。これらは個別に1チップ化されてもよいし、一部または全てを含むように1チップ化されてもよい。ここでは、LSIとしたが、集積度の違いにより、IC、システムLSI、スーパーLSI、ウルトラLSIと呼称されることもある。
また、集積回路化の手法はLSIに限るものではなく、専用回路または汎用プロセッサで実現してもよい。LSI製造後に、プログラムすることが可能なFPGA(Field Programmable Gate Array)や、LSI内部の回路セルの接続や設定を再構成可能なリコンフィギュラブル・プロセッサーを利用してもよい。
さらには、半導体技術の進歩または派生する別技術によりLSIに置き換わる集積回路化の技術が登場すれば、当然、その技術を用いて機能ブロックの集積化を行ってもよい。バイオ技術の適応等が可能性としてありえる。
本発明を詳細にまた特定の実施態様を参照して説明したが、本発明の精神と範囲を逸脱することなく様々な変更や修正を加えることができることは当業者にとって明らかである。
本出願は、2008年3月18日出願の日本特許出願No.2008-070271に基づくものであり、その内容はここに参照として取り込まれる。
本発明は、セルサーチに要する時間を抑制しつつ、集中制御および分散制御双方の利点を選択的に活用できる効果を有し、基地局と移動局との通信を中継する無線通信装置等として有用である。
本発明は、基地局と移動局との通信を中継する無線通信装置、無線通信方法および無線通信システムに関する。
近年、セルラ移動体通信システムにおいては、情報のマルチメディア化に伴い、音声データのみならず、静止画像データ、動画像データ等の大容量データを伝送することが一般化しつつある。大容量データの伝送を実現するために、高周波の無線帯域を利用して高伝送レートを実現する技術に関して盛んに検討がなされている。
しかし、高周波の無線帯域を利用した場合、近距離では高伝送レートを期待できる一方、遠距離になるにしたがい伝送距離による減衰が大きくなる。よって、高周波の無線帯域を利用した移動体通信システムを実際に運用する場合は、無線通信基地局装置(以下、基地局と省略する)のカバーエリアが小さくなり、このため、より多くの基地局を設置する必要が生じる。基地局の設置には相応のコストがかかるため、基地局数の増加を抑制しつつ、高周波の無線帯域を利用した通信サービスを実現するための技術が強く求められている。
このような要求に対し、各基地局のカバーエリアを拡大させるために、図1に示すように、基地局5と無線通信移動局装置3,4(以下、移動局と省略する)との間に無線通信中継局装置1,2(以下、中継局と省略する)を設置し、基地局5と移動局3,4との間の通信を中継局1,2を介して行う中継送信技術が検討されている。中継技術を用いると、基地局5と直接通信できない移動局3,4も、中継局1,2を介して通信することができる。
中継局および移動局の制御方法として、集中制御と、自律分散制御がある。集中制御は、基地局5が、基地局5から中継局1,2間、中継局1,2から移動局3,4間、すべてのリソースを管理し、基地局5が制御情報を生成し、割当てる制御方法である。自律分散制御は、中継局1が中継局1に接続する移動局3のリソース、中継局2が中継局2に接続する移動局4のリソースを管理し、中継局1,2が制御情報を生成し、割当てる制御方法である。
集中制御は、中継局1,2ごとのトラフィックの変化にあわせて、割当量を柔軟に変えることできる。また、集中制御は、複数の中継局1,2が同時に中継する協同中継も実現しやすい。一方、分散制御は、中継局1,2から移動局3,4間の瞬時SINR(Signal-to-Interference plus Noise power Raito)の変動にあわせて割当量を変化させることができる。また、分散制御は、基地局5のスケジューリング負荷を軽減することができる。これに対し、非特許文献1では、集中制御するシステムと、分散制御するシステムとが共存することが提案されている。
IEEE 802.16 Broadband Wireless Access Working Group IEEE C802.16j-07/247MS handover in transparent RS and non-transparent RS coexisting multi-hop relay network
上述したように従来の集中制御は、基地局が全てのリソースをスケジューリングするので、移動局からみると全て同じセルにみえる。このため、集中制御は、中継局ごとのトラフィックの変化に対応しやすく、協同中継できる利点があるが、基地局のスケジューリング負荷が高くなる。
一方、分散制御は、中継局内の移動局について中継局がスケジューリングするので、移動局からは全て異なるセルにみえる。このため、分散制御は、瞬時SINRに対応でき、基地局のスケジューリング負荷を軽減できる利点があるが、協同中継がしづらく、中継局ごとのトラフィックの変化に対応しづらい。
また、非特許文献1には、中継局1,2ごとに集中制御または分散制御をする技術が開示されているものの、一つの中継局で集中制御と分散制御を同時に実行することはできない。さらに、移動局ごとに、集中制御が適した移動局と、分散制御が適した移動局が存在するが、使い分けはできない。
そこで、この集中制御と分散制御のそれぞれの利点を同時に活用するために、集中制御するリソース(集中制御リソース)と、分散制御するリソース(分散制御リソース)の両方を設定し、それぞれ異なるセルであると移動局3,4に認識させることが考えられる。
しかしながら、集中制御用、分散制御用の両方にリソースを割当て、移動局3,4に異なるセルと認識させた場合、単一の中継局が中継しているにもかかわらず、複数のセルのセルサーチをしなければならず、セルサーチに時間を要することとなる。
本発明は、上記従来の事情に鑑みてなされたものであって、セルサーチに要する時間を抑制しつつ、集中制御および分散制御双方の利点を選択的に活用できる無線通信装置、無線通信方法および無線通信システムを提供することを目的としている。
本発明は、集中制御するリソース(集中制御リソース)と、分散制御するリソース(分散制御リソース)を中継する中継局において、中継局は、集中制御用のP−BCHとS−SCHと、分散制御用のP−BCHとS−SCHを送信し、P−SCHは集中制御リソースに送信する。
上記構成によれば、P−SCHを送信する帯域を削減できる。また、セルサーチ時に、P−SCHを検索する帯域を集中制御リソースに限定できる。
また、本発明は、集中制御リソースと、分散制御リソースが周波数で分割されている場合に、集中制御リソース用のP−BCHとS−SCH、および分散制御リソース用のP−BCHとS−SCHは、それぞれ集中制御リソース、分散制御リソースに送信する。
上記構成によれば、セルサーチ時に、S−SCHを受信できたリソースが、接続可能なリソースであると判定できる。また、接続可能なリソースの受信品質を報告できる。
また、本発明は、集中制御リソース用のP−BCHとS−SCH、および分散制御リソース用のP−BCHとS−SCHは、すべて集中制御する周波数リソースに送信され、時間リソースで分割される。
上記構成によれば、セルサーチ時に受信するリソースを、集中制御の周波数リソースに限定できる。
また、本発明は、分散制御用のS−SCHで使用されるスクランブリングコードは、集中制御用のS−SCHに使用されるスクランブリングコードと、分散制御用のS−SCHが送信されるリソースと集中制御用のS−SCHが送信されるリソースがどれだけ離れているかを示す指標αから、算出できるものとする。
上記構成によれば、分散制御用のS−SCHを検出する際に、スクランブリングコードのサーチをすることなく相関を取得することができる。
また、本発明は、集中制御リソースと、分散制御リソースが時間で分割されている場合においては、分散制御リソースが割当てられている時間であっても、集中制御用のP−BCHとS−SCHを周期的に送信する。
上記構成によれば、集中制御リソースと、分散制御リソースの配分が変わっても、周期的に集中制御用のP−BCH、S−SCHを受信できるので、セルサーチを周期的にできる。
また、本発明の無線通信装置は、基地局と、セルサーチ時にP−SCHを使用してシンボル同期を行い、S−SCHを使用してフレーム同期を行い、P−BCHの受信、復調/復号を行う移動局との通信を、集中制御リソースおよび分散制御リソースを使用して中継する無線通信装置であって、集中制御用のP−BCH、S−SCHおよびP−SCHを前記集中制御リソースに送信し、分散制御用のP−BCHおよびS−SCHを前記分散制御リソースに送信する。
上記構成によれば、P−SCHの送信を、集中制御用のものだけに限定することで、セルサーチの初期にP−SCHをサーチする周波数を、集中制御用の周波数だけに限定できるので、タイミング同期を特定しやすくなり、集中制御リソースと分散制御リソースの両方のセルサーチを容易に行うことができる。したがって、セルサーチに要する時間を抑制しつつ、集中制御および分散制御双方の利点を選択的に活用できる。
また、本発明の無線通信装置は、前記集中制御リソースおよび前記分散制御リソースが周波数で分割されている場合に、前記集中制御用のP−BCHおよびS−SCHを前記集中制御リソースに送信し、前記分散制御用のP−BCHおよびS−SCHを前記分散制御リソースに送信する。
上記構成によれば、セルサーチ時に、S−SCHを受信できたリソースが、接続可能なリソースであると判定できる。また、接続可能なリソースの受信品質を報告できる。
また、本発明の無線通信装置は、前記集中制御リソースおよび前記分散制御リソースが周波数で分割されている場合に、前記集中制御用のP−BCHおよびS−SCH、および前記分散制御用のP−BCHおよびS−SCHを、前記集中制御リソースに時間分割して送信する。
上記構成によれば、セルサーチ時に受信するリソースを、集中制御の周波数リソースに限定できる。また、時間軸方向に分散制御するセルのS−SCHを検索するときに、時間軸方向のずれに合わせて、相関処理をするセルのグループIDを変更できるので、相関演算量を減らすことができる。
また、本発明の無線通信装置は、分散制御用のS−SCHで使用されるスクランブリングコードを、集中制御用のS−SCHに使用されるスクランブリングコードと、分散制御用のS−SCHが送信されるリソースと集中制御用のS−SCHが送信されるリソースとがどれだけ離れているかを示す指標αとから算出する。
上記構成によれば、分散制御用のS−SCHを検出する際に、スクランブリングコードのサーチをすることなく相関を取得することができる。また、移動局は、集中制御リソースのセルのグループIDを特定することにより、周波数方向にずれている分散制御リソース用のグループIDを特定できるので、S−SCHの相関演算量を減らすことができる。
また、本発明の無線通信装置は、前記集中制御リソースおよび前記分散制御リソースが時間で分割されている場合においては、前記分散制御リソースおよび前記集中制御リソースのいずれが割当てられている時間であるかにかかわらず、前記集中制御用のP−BCHおよびS−SCHを周期的に送信する。
上記構成によれば、集中制御用のP−SCH、S−SCH、RS、P−BCHを周期的に送信するので、時間軸上に集中制御リソースを割当てた場合においても、集中制御用のP−BCH、S−SCH、P−BCHを周期的に受信できるので、セルサーチする移動局は相関演算が容易になる。
また、本発明の無線通信方法は、基地局と、セルサーチ時にP−SCHを使用してシンボル同期を行い、S−SCHを使用してフレーム同期を行い、RSを使用してP−BCHの受信、復調/復号を行う移動局との通信を、集中制御リソースおよび分散制御リソースを使用して中継する無線通信方法であって、集中制御用のP−BCH、S−SCHおよびP−SCHを前記集中制御リソースに送信するステップと、分散制御用のP−BCHおよびS−SCHを前記分散制御リソースに送信するステップと、前記移動局が、前記集中制御用のP−SCHで、OFDMシンボルタイミングとサブフレームタイミングを特定するステップと、前記移動局が、前記集中制御用のS−SCHで、セルIDグループ、無線フレームタイミングを特定するステップと、前記移動局が、前記集中制御用のRSで、セルIDおよびセクタインデックスを特定するステップと、前記移動局が、前記分散制御用のS−SCHの前記セルIDグループを計算するステップと、前記移動局が、前記分散制御用のS−SCHの受信品質がしきい値以上になるリソースがあると判断した場合においては、前記分散制御用のRSで、セルID、セクタインデックスを特定し、特定したセルIDを受信品質とともに報告し、前記移動局が、前記分散制御用のS−SCHの受信品質がしきい値以上になるリソースがないと判断した場合においては、前記集中制御用のRSで特定したセルIDを受信品質とともに報告するステップと、を有する。
上記構成によれば、P−SCHを集中制御リソースに送信し、分散制御リソースには送信しないことで、集中制御リソースと分散制御リソースの両方のセルサーチを容易に行うことができる。また、P−SCHを送信するリソースを削減できる。
また、本発明の無線通信システムは、集中制御リソースを管理する基地局と、分散制御リソースを管理する中継局と、セルサーチ時にP−SCHを使用してシンボル同期を行い、S−SCHを使用してフレーム同期を行い、P−BCHの受信、復調/復号を行う移動局とを含む無線通信システムであって、前記中継局が、集中制御用のP−BCH、S−SCHおよびP−SCHを前記集中制御リソースに送信し、分散制御用のP−BCHおよびS−SCHを前記分散制御リソースに送信する。
上記構成によれば、P−SCHの送信を、集中制御用のものだけに限定することで、初期のセルサーチでP−SCHをサーチする周波数を、集中制御用の周波数だけに限定できるので、タイミング同期を特定しやすくなる。
本発明によれば、P−SCHの送信を、集中制御用のものだけに限定することで、初期のセルサーチでP−SCHをサーチする周波数を、集中制御用の周波数だけに限定できるので、タイミング同期を特定しやすくなり、集中制御リソースと分散制御リソースの両方のセルサーチを容易に行うことができる。したがって、セルサーチに要する時間を抑制しつつ、集中制御および分散制御双方の利点を選択的に活用できる。
中継送信を行うシステムの説明図 3段階セルサーチ手順を説明するための図 集中制御リソースと分散制御リソースとを周波数で分割する例を示す図 本発明の実施の形態1におけるP−BCH、S−SCH、P−SCHの配置を示す図 本発明の実施の形態1に係る中継局装置の構成を示すブロック図 本発明の実施の形態1に係る移動局装置の構成を示すブロック図 本発明の実施の形態1における移動局のセルサーチの動作を示すフロー図 集中制御リソースと分散制御リソースとを時間で分割する例を示す図 本発明の実施の形態2におけるP−BCH、S−SCH、P−SCHの配置を示す図 本発明の実施の形態2に係る中継局装置の構成を示すブロック図
本発明は、図1に示したような通信システムにおけるセルサーチに関するものであるため、まず、前提となるセルサーチ手順を説明する。
マルチキャリア通信システムでは、基地局装置5がカバーするセルを識別するために、セルごとに異なるスクランブルコードが割り当てられている。この通信システムにおいて、移動局装置3,4は、移動に伴うセルの切り替え(ハンドオーバ)時や間欠受信時などにセルサーチ、つまり、セルを識別するためのスクランブルコードの同定を行う必要がある。セルサーチの方法としては、3段階セルサーチがよく知られている(例えば、花田,新,樋口,佐和橋:「ブロードバンドマルチキャリアCDMA伝送における周波数多重同期チャネルを用いた3段階セルサーチ特性」,信学技報 TECHNICAL REPORT OF IEICE. NS2001-90, RCS2001-91(2001-07), pp.73-78参照)。
3段階セルサーチは、シンボルタイミングの検出(第1段階)、スクランブルコードグループの同定及びスクランブルコードタイミング、すなわち、フレームタイミングの検出(第2段階)、スクランブルコードの同定(第3段階)の順で行われる。
さらに、4Gシステムへのシームレスな移行を目的に、3.9Gに相当するセルラシステムの標準化が3GPP(3rd Generation Partnership Project) LTE(Long Term Evolution)において行われており、セルサーチやSCHもトピックの1つである。3GPP LTEでは、SCHの構成として、W−CDMA(Wideband Code Division Multiple Access)と同様の階層型SCHが採用されている。階層型SCHは、P−SCHとS−SCHから構成される。
また、セルサーチプロシージャとしては、上述した3段階セルサーチが採用されている。この3段階セルサーチは、第1段階においてはP−SCHを用いたシンボルタイミング検出、第2段階においてはS−SCHを用いたフレームタイミング検出とセルIDグループ検出、第3段階においてはRS(Reference Symbol)を用いたセルID検出を行い、その後P−BCH(Primary-Broadcast CHannel)の復調を行う手順となっている。図2にセルサーチ手順を示す。
(1)第1段階:シンボル同期(ステップS1)
(P−SCHを使用)
まず、移動局装置は、時間領域でP−SCHの相関を検出し、OFDMシンボルタイミングとサブフレームタイミング(SCHシンボルタイミング)を検出する。このとき、移動局装置は、周波数ずれも同時に検出する。特に、第1段階では、移動局装置はSCH用送信ダイバーシチへのPVS(Precoding Vector Switching)適用に基づく相互相関によりPSC(Primary Synchronization Codes)系列の特定を行う。移動局装置は、PSC系列を特定し、プリコーディングウェイト行列を特定する。
(2)第2段階:フレーム同期(ステップS2)
(S−SCHを使用)
移動局装置は、第1段階で検出されたP−SCHを位相基準にしてS−SCHを同期検波し、周波数領域でS−SCHの相互相関を取ることによって、セルIDグループ及び無線フレームタイミングを特定する。
(3)第3段階:セルID同定(ステップS3)
(RSを使用)
移動局装置は、周波数領域で相互相関によりRSの相関を検出することによって、セルID、及びセクタインデックスを特定する。その後、P−BCHの受信、復調/復号が行われる(ステップS4)。
(実施の形態1)
本実施の形態では、分散制御するリソース(分散制御リソース)と、集中制御リソース(集中制御リソース)の両方を中継する中継局において、中継局は、集中制御リソース用のP−BCH(Primary-Broadcast CHannel)、S−SCH(Secondary-Synchronization CHannel:第2同期チャネル)と分散制御リソース用のP−BCH、S−SCHを送信する。集中制御リソースは、複数の中継局が基地局からの指示に従い同時に送信することで、ダイバーシチ効果を得ることができる。分散制御リソースは、中継局ごとに独自にスケジューリングをして送信する。
そこで、本実施形態では、セルサーチ時に同期を特定しやすくするために、P−SCH(Primary-Synchronization CHannel:第1同期チャネル)は、集中制御リソースに送信し、分散制御リソース用には送信しない。このように、集中制御用のP−BCH、S−SCHと分散制御用のP−BCHとS−SCHを別々に送信することで、移動局にそれぞれ異なるセルと認識させることができる。
また、P−SCHの送信を、集中制御用のものだけに限定することで、初期のセルサーチでP−SCHをサーチする周波数を、集中制御用の周波数だけに限定できるので、タイミング同期を特定しやすくなる。
すなわち、本実施形態によれば、セルサーチに要する時間を抑えつつ、基地局のスケジューリング負荷を軽減し、協同中継を容易にするとともに、中継局ごとのトラフィックの変化に対応でき、移動局ごとに集中制御と分散制御とを使い分けることができる。また、セルサーチに要する時間が抑えられるため、同期の取れていないセルへのハンドオーバに要する時間も抑えられる。
[動作図]
まず、本実施の形態の説明に先立ち、集中制御リソースと分散制御リソースとを周波数で分割し、各リソースにP−BCH、S−SCH、P−SCHをそれぞれ配置する例を図3に示す。RS信号は、P−BCH信号に含まれているとして、図示を省略する。分割されたリソース毎に、P−BCH、S−SCH、P−SCHを送信することにより、それぞれが異なるセルであると移動局に認識させることができる。
周波数分割の場合、F2が集中制御リソースである。例えば、中継局1はF1とF2のP−BCH、S−SCH、P−SCHを送信しており、中継局2はF2とF3のP−BCH、S−SCH、P−SCHを送信しており、F2は中継局1と中継局2の協同中継となっているとする。
分割されたリソース毎に、それぞれ異なるP−BCHとS−SCHが送信されるので、移動局は、F1、F2、F3を異なるセルであると認識する。また、集中制御リソースは、中継局1と中継局2の協同中継になるので、ダイバーシチ効果により、同期を特定しやすくなる。
しかしながら、周波数分割では、周波数ごとにP−SCHが送信されているので、セルサーチ時のタイミング同期を複数の周波数で捕捉しなければならない。複数の周波数で捕捉をする場合、同期捕捉に必要となる相関演算量が多くなるという課題がある。
そこで、本実施の形態では、P−SCHは集中制御リソースでのみ送信し、分散制御リソースでは送信しないこととする。図4に本実施の形態での、P−BCH、S−SCH、P−SCHの配置を示す。
図4(a)は、集中制御用のP−BCH、S−SCHと分散制御用のP−BCH、S−SCHを周波数分割し、分散制御用P−BCH、S−SCHを分散制御リソースに送信する例である。
図4(b)は、集中制御用のP−BCH、S−SCHと分散制御用のP−BCH、S−SCHを時間分割し、分散制御用P−BCH、S−SCHも集中制御リソースに送信する例である。
P−SCHを中継局が集中制御リソースだけに送信することで、移動局3,4は集中制御リソースだけを使用して、サブフレームタイミングを特定することができる。移動局3,4は、サブフレームタイミングを特定した後、集中制御用のS−SCHと分散制御用のS−SCHの信号処理をして、セルIDグループ、無線フレームのタイミングの特定をする。その後、移動局3,4は、RSの信号処理をして、セルID、セクタインデックスを特定する。
また、S−SCHで特定するセルIDグループは、分散制御用のセルIDが、集中制御用のセルIDから算出可能なように設計する。図4(a)では、集中制御用のセルのグループIDは3であり、集中制御用のS−SCHはF2に送信されている。
分散制御リソースのS−SCHは、F1とF3に送信されている。F1に送信されるS−SCHとF3に送信されるS−SCHは、それぞれ、集中制御リソースのセルIDグループ(ID=3)から、周波数方向のずれを表すαを加算したセルIDグループとする。同図では、F1は集中制御のセルIDグループからαを引いた3―α、F3は集中制御のセルIDグループにαを足した3+αとなる。このように、移動局3,4は、集中制御リソースのセルのグループIDを特定したことにより、周波数方向にずれている分散制御リソース用のグループIDを特定できる。したがって、S−SCHの相関演算量を減らすことができる。また、分散制御リソースで、サービスが行われていない場合、S−SCHは送信されないため、移動局3,4は、相関値が低いことからサービスが行われていないと判断できる。
図4(b)の場合も同様に、集中制御用のセルのグループIDは3であり、S−SCHはF2の時刻T2に送信されている。分散制御リソースのS−SCHは、F2の時刻T1とT3に送信されている。
T1に送信されるS−SCHとT3に送信されるS−SCHはそれぞれ、集中制御リソースのセルIDグループから、時間方向のずれを表すαを加算したセルIDグループとする。同図では、T1は集中制御のセルIDグループからαを引いた3―α、T3は集中制御のセルIDグループにαを足した3+αとなる。
このようにすると、時間軸方向に分散制御するセルのS−SCHを検索するときに、時間軸方向のずれに合わせて、相関処理をするセルのグループIDを変更できるので、相関演算量を減らすことができる。
集中制御リソースを配置する周波数は、基地局がP−BCH、S−SCH、P−SCHを送信する周波数であるとなおよい。基地局が送信するP−SCHと中継局が送信するP−SCHとを同じ周波数に配置することにより、サブフレームタイミングの特定のために相関演算する周波数を少なくできる。また、LTEでは、全てのセルが送信するP−SCHは同じ周波数であるため、LTEシステムと同じ方法で、サブフレームタイミングを特定できる。
また、本実施の形態によれば、集中制御用のリソースの同期が特定できないと、分散制御用のリソースの同期を特定しない。また、集中制御用のリソースは協同中継をするので、単独の中継局から送信される分散制御リソースと比較して、ダイバーシチ効果により受信品質が高いという特徴がある。したがって、集中制御リソースで同期を特定できなければ、分散制御のリソースについても同期を特定しないので、無駄な演算を省くことができる。
[中継局ブロック図]
図5は本実施の形態に係る中継局装置の構成を示すブロック図である。無線受信部39は、移動局または中継局からの信号をアンテナ40を介して受信し、ダウンコンバート等の無線処理を施し、FFT部38へ出力する。FFT部38は、検出されたFFTウィンドウタイミングを用いてFFT処理を行い、信号分離部37に出力する。
信号分離部37は、中継データと基地局から受信した集中制御用制御情報および設定情報とを分離する。中継データは、復調・復号部34へ出力される。制御情報および設定情報は、集中制御用リソース割当部32、集中制御用SCHBCH生成部11、および分散制御用SCHBCH生成部21へ出力される。
復調・復号部34は、中継データを復調、復号してデータ分離部31へ出力する。データ分離部31は、受信した中継データが、集中制御リソースで送信される場合、集中制御用リソース割当部32へ出力する。データ分離部31は、受信した中継データが、分散制御リソースで送信される場合、分散制御用リソース割当部33へ出力する。
集中制御用リソース割当部32は、基地局から受信した集中制御用制御情報に従い、リソースを割当てて、符号化・変調部35へ出力する。分散制御用リソース割当部33は、中継局で生成された制御情報に従い、リソースを割当てて、符号化・変調部36へ出力する。符号化・変調部35,36では、中継データの符号化および変調をおこない、多重化部41へ出力する。
集中制御用SCHBCH生成部11は、P−SCH生成部12、S−SCH生成部13、RS生成部14、乗算部15、スクランブル符号生成部16、P−BCH生成部17、符号化・変調部18、SFBC符号化部19で構成される。
P−SCH生成部12は、集中制御用制御情報および設定情報にて指定されたセル毎に割り当てられたPSC系列を用いてP−SCHを生成し、多重化部41に出力する。S−SCH生成部13は、集中制御用制御情報・設定情報にて指定されたセルIDグループ・フレームタイミング情報に対応したSSC(Secondary Synchronization Codes)系列を用いてS−SCHを生成し、多重化部41へ出力する。
RS生成部14は、パイロット信号に相当するRS(Reference Symbol)系列を生成する。スクランブル符号生成部16は、集中制御用制御情報・設定情報にて指定されたセルID・セクタインデックス情報に基づいて生成されたセル固有のスクランブル符号系列を生成する。
乗算部15は、RS生成部14で生成されたRS系列に、スクランブル符号生成部16で生成されたセル固有のスクランブル符号系列を乗算し、多重化部41に出力する。P−BCH生成部17は、制御情報に対応するビット系列(P−BCH)を生成し、符号化・変調部18へ出力する。符号化・変調部18は、P−BCH生成部17で生成されたビット系列を符号化および変調し、SFBC符号化部19へ出力する。SFBC符号化部19は、SFBC符号化処理を行い、処理されたP−BCHを多重化部41に出力する。
分散制御用SCH BCH生成部21は、集中制御用SCH BCH生成部11の構成に、セルIDグループ計算部22、セルID・セクタインデックス情報生成部26を追加し、P−SCH生成部12を削除したものである。
セルIDグループ計算部22は、集中制御用セルIDグループと、分散制御用P−BCH、S−SCHの送信用に自局に割当られたリソース情報(分散制御用リソース情報)とから計算し、セルIDグループを決定する。この計算は、集中制御用セルIDグループ番号に、定数α*(リソース番号の変数)を加算したものを、分散制御用セルIDグループ番号とする。セルIDグループ計算部22は、計算結果のセルIDグループをS−SCH生成部23へ入力する。
セルID・セクタインデックス情報生成部26は、自局に割り当てられた分散制御リソース情報と、セルIDグループ計算部22から出力されるセルIDグループ番号とに従い、セルIDおよびセクタインデックス情報を生成して、スクランブル符号生成部27へ入力する。
多重化部41は、集中制御用SCH BCH生成部11、分散制御用SCH BCH生成部21、符号化・変調部35,36から出力された信号に、無線フレームを生成するための時間多重化処理を行うことにより送信信号を形成し、IFFT部42へ出力する。IFFT部42は、多重化部41から出力された送信信号にIFFT処理を行い、時間軸のデータを周波数軸データへ変換してOFDMシンボルを形成して、無線送信部43へ出力する。無線送信部43は、IFFT部42から出力された変調後の信号に対してアップコンバート等の無線処理を施して、アンテナ44から基地局へ中継送信する。
図6は本実施の形態に係る移動局装置の構成を示すブロック図である。図5の中継局のブロック図と同一の部分については説明を省略する。シンボルタイミング検出部71は、受信信号を自己相関検出することによりOFDMシンボルタイミング(FFTウィンドウタイミング)とSCHシンボルタイミングを検出する。この処理は、セルサーチ手順の第1段階(ステップS1)の前半部に相当する。
逆多重化部69は、受信信号を集中制御用受信処理部57に出力する。すなわち逆多重化部69は、受信信号をP-SCH、S−SCH、RS、P−BCH、及びデータに分離し、集中制御用および分散制御用のP-SCHをP−SCH受信処理部58に、S−SCHをS−SCH受信処理部59に、RSをRS受信処理部60に、P−BCHをP−BCH受信処理部62に、データをデータ受信処理部61に、それぞれ出力する。
(集中制御用受信処理部57)
P−SCH受信処理部58は、一定期間受信信号をバッファした後、受信信号の自己相関演算を行う。このとき、受信信号のP−SCHの自己相関特性においてピーク値が検出されることにより、受信信号におけるOFDMシンボルタイミング(1シンボル区間)とSCHシンボルタイミング(SCHの位置)が特定できる。
また、P−SCH受信処理部58は、受信信号とP−SCHの系列であるPSC系列レプリカとの相互相関検出を行い、P−SCHに使用されていたPSC系列を特定する。P−SCH受信処理部58は、相互相関検出により特定した位相情報をS−SCH受信処理部59および分散制御用受信処理部63のS−SCH受信処理部65へ出力する。
S−SCH受信処理部59は、位相情報を基にS−SCHとSSC系列レプリカとの相互相関検出を行い、セルIDグループおよびフレームタイミングを特定する。S−SCH受信処理部59は、特定したセルIDグループ・フレームタイミング情報をRS受信処理部60に出力する。
RS受信処理部60は、セルIDグループ・フレームタイミング情報を基に、セルサーチ手順の第3段階(ステップS3)に相当する処理を行い、セルID・セクタインデックス情報をデータ受信処理部61へ出力する。また、RS受信処理部60は、RSを基にチャネル推定を行い、チャネル推定値をP−BCH受信処理部62及びデータ受信処理部61に出力する。
P−BCH受信処理部62は、RS受信処理部60からのチャネル推定値を用いてP−BCHの受信処理を行い、制御情報をデータ受信処理部61に出力する。データ受信処理部61は、チャネル推定値、制御情報、およびセルID・セクタインデックス情報を基に復調・復号などの受信処理を行い、受信データ(受信信号)を得る。
(分散制御用受信処理部63)
分散制御用受信処理部63は、集中制御用受信処理部57の構成に、セルIDグループ計算部64が追加され、P−SCH受信処理部58が削除されたものである。またS−SCH受信処理部65の動作も一部異なる。
セルIDグループ計算部64は、集中制御用受信処理部57から入力されるセルIDグループ、セクタインデックス情報と、受信する分散制御用リソース情報とから、セルIDグループ番号を計算する。セルIDグループ計算部64は、計算結果をS−SCH受信処理部65へ入力する。
S−SCH受信処理部65は、セルIDグループ計算部64から入力されたセルIDグループ番号、およびP−SCH受信処理部58から入力された位相情報からSSC系列レプリカを特定し、相互相関検出をする。相互相関検出をする際の位相基準は、S−SCHの信号の一部を使用してもよいし、RSを使用してもよい。
移動局のセルサーチの動作を、図7のフロー図に示す。移動局は、まず集中制御リソースのP−SCHでOFDMシンボルタイミングとサブフレームタイミングを特定する(ステップS11)。そして、移動局は、集中制御リソースのS−SCHでセルIDグループ、無線フレームタイミングを特定する(ステップS12)。
次に、移動局は、集中制御リソースのRSで、セルIDおよびセクタインデックスを特定し(ステップS13)、分散制御リソースのS−SCHのセルIDグループを計算する(ステップS14)。
次に、ステップS15において、移動局は、分散制御リソースでS−SCHの受信品質がしきい値以上になるリソースがあれば(YES)、ステップS16へ移行し、分散制御リソースでS−SCHの受信品質がしきい値以上になるリソースがなければ(NO)、ステップS17へ移行する。
ステップS16では、移動局は、分散制御リソースのRSでセルID、セクタインデックスを特定する。また、ステップS17では、移動局は、集中制御および分散制御リソースで、特定したセルIDを、受信品質とともに報告する。すなわち、移動局が、分散制御用のS−SCHの受信品質がしきい値以上になるリソースがあると判断した場合においては、分散制御用のRSで、セルID、セクタインデックスを特定し、特定したセルIDを受信品質とともに報告し(ステップS15:YES、ステップS16、ステップS17)、移動局が、分散制御用のS−SCHの受信品質がしきい値以上になるリソースがないと判断した場合においては、集中制御用のRSで特定したセルIDを受信品質とともに報告する(ステップS15:NO、ステップS17)。
このように、本実施の形態によれば、P−SCHを集中制御リソースに送信し、分散制御リソースには送信しないことで、集中制御リソースと分散制御リソースの両方のセルサーチを容易に行うことができる。また、P−SCHを送信するリソースを削減できる。
(実施の形態2)
本実施の形態では、時間軸上に集中制御リソースと分散制御リソースが割当てられる場合のP−SCH、S−SCH、P−BCH配置を示す。単純に時間軸上で、集中制御と分散制御を割当てると、周期的にP−SCHを受信できないという問題がある。そこで本実施の形態では、分散制御を送信しているときにも、集中制御用のP−SCH、S−SCH、P−BCHを周期的に送信する。このようにすると、セルサーチをする移動局は、集中制御用のP−SCH、S−SCH、P−BCHを受信することができる。
[動作図]
まず、本実施の形態の説明に先立ち、集中制御リソースと分散制御リソースとを時間で分割し、各リソースにP−BCH、S−SCH、P−SCHをそれぞれ配置する例を図8に示す。分割されたリソース用に、P−BCH、S−SCH、P−SCHを送信すると、それぞれを異なるセルと移動局に認識させることができる。
時間分割の場合も周波数分割(実施の形態1)と同様に、T2が集中制御リソースであり、T1とT3が分散制御リソースであり、異なるP−BCHとS−SCHが送信されると、T1、T2、T3を異なるセルと認識する。
また、中継局1がT1とT2、中継局2がT2とT3のP−BCH、S−SCH、P−SCHを送信すると、T2は協同中継のダイバーシチ効果により、同期を特定しやすくなる。
しかしながら、時間分割では、集中制御へのリソースの配分量により、集中制御リソース用のP−BCH、S−SCH、P−SCHの送信回数および周期がまちまちになってしまう。このため、分散制御リソースのP−BCH、S−SCH、P−SCHが中継局単独で送信されている場合、受信できない移動局がある。
そこで、本実施の形態では、集中制御用のP−BCH、S−SCH、P−SCHは分散制御リソースに割当てられている時間リソースであっても、複数の中継局から送信する。このようにすると、周期的にP−BCH、S−SCH、P−SCHが送信されるので、移動局は同期を特定しやすくなる。また、ダイバーシチ効果により、セルサーチできる移動局が増加する。
本実施の形態のP−BCH、S−SCH、P−SCHの配置を図9に示す。T1は中継局1に割当てられたリソースであり、T3は中継局2に割当てられたリソースであり、T2は中継局1と中継局2で協同中継するリソースであるとする。
T2は、中継局1と中継局2で、集中制御用のP−BCH、S−SCH、P−SCHを送信する。T1とT3にも、中継局1と中継局2が集中制御用のP−BCH、S−SCH、P−SCHを送信する。また、中継局1はT1に、中継局1の分散制御用のP−BCH、S−SCHを送信し、中継局2はT3に分散制御用のP−BCH、S−SCHを送信する。
実施の形態1と同様に、分散制御用にはP−SCHを送信せずに、集中制御用のP−SCHでサブフレームタイミングを特定し、集中制御用のP−SCHの位置から、分散制御用のP−BCH、S−SCHが特定できるようにしておく。
本例では、集中制御用のP−SCHを挟むように、集中制御用のS−SCHと分散制御用のS−SCHを配置する。このように配置すると、P−SCHの位置から、S−SCHの配置場所を特定しやすい。
また、集中制御用のP−BCHには集中制御リソースの配置場所が指定されている。本例ではT2が集中制御リソースである。この、T2から、どれだけ離れた位置に分散制御用のリソースが配置されるかによって、セルIDグループを特定できるように配置してもよい。このようにすると、実施の形態1と同様に、分散制御のS−SCHの相関演算量を削減することができる。
[中継局ブロック図]
図10は、本実施の形態に係る中継局装置の構成を示すブロック図である。図5と共通する部分については説明を省略する。図10に示す中継局装置は、図5に示した中継局装置の構成に、送信選択部82を追加し、FFT部38を削除したものである。
(送信選択部82)
送信選択部82は、分散制御用SCHBCH生成部21から、S−SCH、RS、P−BCHが入力される。また、分散制御リソース情報も入力される。送信選択部82は自局用の分散制御リソースが割当てられたときのみ、分散制御用のS−SCH、RS、P−BCHを送信する。
集中制御用のP−SCH、S−SCH、RS、P−BCHは、周期的に送信する。
本実施の形態によれば、時間軸上に集中制御リソースを割当てた場合においても、集中制御用のP−BCH、S−SCH、P−BCHを周期的に受信できるので、セルサーチする移動局は相関演算が容易になる。
なお、ブロック図(図5、図6、図10)において集中制御用と分散制御用にそれぞれ設けられたブロックは、集中制御と分散制御とで共有してもよい。また、リソースとは、周波数リソース、時間リソース、符号で分けられたリソース、空間リソースまたはそれらの組み合わせでもよい。
また、P−BCH、S−SCHが送信されるリソースと、そのセルが割当てられるリソースは、同一である必要はない。移動局は、P−BCHで取得した制御情報から、セルに割当てられているリソース情報を取得できるので、その情報に従う。
また、複数の中継局をグループ化して、グループごとに集中制御用のP−SCH、S−SCH、P−BCHを割当ててもよい。また、上記各実施の形態における中継局は、リレイステーション、リピータ、簡易基地局、クラスタヘッド、と表現されることもある。
また、上記各実施の形態の説明に用いた各機能ブロックは、典型的には集積回路であるLSIとして実現される。これらは個別に1チップ化されてもよいし、一部または全てを含むように1チップ化されてもよい。ここでは、LSIとしたが、集積度の違いにより、IC、システムLSI、スーパーLSI、ウルトラLSIと呼称されることもある。
また、集積回路化の手法はLSIに限るものではなく、専用回路または汎用プロセッサで実現してもよい。LSI製造後に、プログラムすることが可能なFPGA(Field Programmable Gate Array)や、LSI内部の回路セルの接続や設定を再構成可能なリコンフィギュラブル・プロセッサーを利用してもよい。
さらには、半導体技術の進歩または派生する別技術によりLSIに置き換わる集積回路化の技術が登場すれば、当然、その技術を用いて機能ブロックの集積化を行ってもよい。バイオ技術の適応等が可能性としてありえる。
本発明を詳細にまた特定の実施態様を参照して説明したが、本発明の精神と範囲を逸脱することなく様々な変更や修正を加えることができることは当業者にとって明らかである。
本出願は、2008年3月18日出願の日本特許出願No.2008-070271に基づくものであり、その内容はここに参照として取り込まれる。
本発明は、セルサーチに要する時間を抑制しつつ、集中制御および分散制御双方の利点を選択的に活用できる効果を有し、基地局と移動局との通信を中継する無線通信装置等として有用である。
1,2 中継局
3,4 移動局
5 基地局
11 集中制御用SCH BCH生成部
12,23 P−SCH生成部
13 S−SCH生成部
14,24 RS生成部
15 乗算部
16,27 スクランブル符号生成部
17,28 P−BCH生成部
18,29 符号化・変調部
19,30 SFBC符号化部
21 分散制御用SCH BCH生成部
22 セルIDグループ計算部
26 セルID・セクタインデックス情報生成部
31 データ分離部
32 集中制御用リソース割当部
33 分散制御用リソース割当部
34 復調・復号部
35,36 符号化・変調部
37 信号分離部
38 FFT部
39 無線受信部
40,44 アンテナ
41 多重化部
42 IFFT部
43 無線送信部
57 集中制御用受信処理部
58 P−SCH受信処理部
59 S−SCH受信処理部
60,66 RS受信処理部
61,67 データ受信処理部
62,68 P−BCH受信処理部
63 分散制御用受信処理部
64 セルIDグループ計算部
65 S−SCH受信処理部
69 逆多重化部
71 シンボルタイミング検出部
81 セルID計算部
82 送信選択部

Claims (7)

  1. 基地局と、セルサーチ時にP−SCHを使用してシンボル同期を行い、S−SCHを使用してフレーム同期を行い、P−BCHの受信、復調/復号を行う移動局との通信を、集中制御リソースおよび分散制御リソースを使用して中継する無線通信装置であって、
    集中制御用のP−BCH、S−SCHおよびP−SCHを前記集中制御リソースに送信し、分散制御用のP−BCHおよびS−SCHを前記分散制御リソースに送信する無線通信装置。
  2. 請求項1記載の無線通信装置であって、
    前記集中制御リソースおよび前記分散制御リソースが周波数で分割されている場合に、前記集中制御用のP−BCHおよびS−SCHを前記集中制御リソースに送信し、前記分散制御用のP−BCHおよびS−SCHを前記分散制御リソースに送信する無線通信装置。
  3. 請求項1記載の無線通信装置であって、
    前記集中制御リソースおよび前記分散制御リソースが周波数で分割されている場合に、前記集中制御用のP−BCHおよびS−SCH、および前記分散制御用のP−BCHおよびS−SCHを、前記集中制御リソースに時間分割して送信する無線通信装置。
  4. 請求項2または3記載の無線通信装置であって、
    分散制御用のS−SCHで使用されるスクランブリングコードを、集中制御用のS−SCHに使用されるスクランブリングコードと、分散制御用のS−SCHが送信されるリソースと集中制御用のS−SCHが送信されるリソースとがどれだけ離れているかを示す指標αとから算出する無線通信装置。
  5. 請求項1記載の無線通信装置であって、
    前記集中制御リソースおよび前記分散制御リソースが時間で分割されている場合においては、前記分散制御リソースおよび前記集中制御リソースのいずれが割当てられている時間であるかにかかわらず、前記集中制御用のP−BCHおよびS−SCHを周期的に送信する無線通信装置。
  6. 基地局と、セルサーチ時にP−SCHを使用してシンボル同期を行い、S−SCHを使用してフレーム同期を行い、RSを使用してP−BCHの受信、復調/復号を行う移動局との通信を、集中制御リソースおよび分散制御リソースを使用して中継する無線通信方法であって、
    集中制御用のP−BCH、S−SCHおよびP−SCHを前記集中制御リソースに送信するステップと、
    分散制御用のP−BCHおよびS−SCHを前記分散制御リソースに送信するステップと、
    前記移動局が、前記集中制御用のP−SCHで、OFDMシンボルタイミングとサブフレームタイミングを特定するステップと、
    前記移動局が、前記集中制御用のS−SCHで、セルIDグループ、無線フレームタイミングを特定するステップと、
    前記移動局が、前記集中制御用のRSで、セルIDおよびセクタインデックスを特定するステップと、
    前記移動局が、前記分散制御用のS−SCHの前記セルIDグループを計算するステップと、
    前記移動局が、前記分散制御用のS−SCHの受信品質がしきい値以上になるリソースがあると判断した場合においては、前記分散制御用のRSで、セルID、セクタインデックスを特定し、特定したセルIDを受信品質とともに報告し、
    前記移動局が、前記分散制御用のS−SCHの受信品質がしきい値以上になるリソースがないと判断した場合においては、前記集中制御用のRSで特定したセルIDを受信品質とともに報告するステップと、を有する無線通信方法。
  7. 集中制御リソースを管理する基地局と、分散制御リソースを管理する中継局と、セルサーチ時にP−SCHを使用してシンボル同期を行い、S−SCHを使用してフレーム同期を行い、P−BCHの受信、復調/復号を行う移動局とを含む無線通信システムであって、
    前記中継局が、集中制御用のP−BCH、S−SCHおよびP−SCHを前記集中制御リソースに送信し、分散制御用のP−BCHおよびS−SCHを前記分散制御リソースに送信する無線通信システム。
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