JP3942556B2 - 過給機付き内燃機関のウエストゲートバルブ制御装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、過給機付き内燃機関における過給機のタービンを迂回するバイパス通路に介装されたウエストゲートバルブの制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
過給機付き内燃機関において、吸気通路に過給圧センサを備え、同過給圧センサの測定過給圧に基づいてウエストゲートの開度をフィードバック制御する例が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
【特許文献1】
特開2000−345851号公報
【0004】
前記特許文献1においては、過給圧センサが故障と判定されると、測定過給圧を使用しない追従制御により過給圧制御が行われることが開示されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかし過給機付き内燃機関における過給圧制御に関わるノックセンサやエアバイパスバルブ等の機構に異常が生じたときのウエストゲートバルブ制御については、開示されていない。
【0006】
本発明は、かかる点に鑑みなされたもので、その目的とする処は、ノックセンサやエアバイパスバルブ等の機構に異常が生じたときにウエストゲートバルブを適切に制御するウエストゲートバルブ制御装置を供する点にある。
【0009】
【課題を解決するための手段および作用効果】
上記目的を達成するために、本請求項1記載の発明は、排気通路に配したタービンと吸気通路に配したコンプレッサからなる過給機と、排気通路における前記過給機のタービンを迂回するバイパス通路に介装されたウエストゲートバルブと、前記ウエストゲートバルブを駆動するウエストゲートバルブ駆動機構とを備えた過給機付き内燃機関において、吸気通路の前記過給機のコンプレッサを迂回するエアバイパス通路に設けられたエアバイパスバルブ機構と、前記エアバイパスバルブ機構を制御するエアバイパスバルブ信号の状態に基づき前記エアバイパスバルブ機構の異常を判定するエアバイパスバルブ機構異常判定手段と、前記エアバイパスバルブ機構異常判定手段により前記エアバイパスバルブ機構が異常であると判定されると、前記ウエストゲートバルブを開いて前記過給機による過給を所定圧以下に抑えるよう前記ウエストゲートバルブ駆動機構を制御する制御手段とを備え、前記エアバイパスバルブ機構異常判定手段は、エアバイパスバルブ機構を駆動する電圧が所定電圧を超えているときに異常判定を行い、前記エアバイパスバルブ信号が OFF 信号の場合に所定時間 OFF 信号状態が継続すれば正常と判定し、所定時間 OFF 信号がないと異常と判定し、前記エアバイパスバルブ信号が ON 信号の場合に所定時間 ON 信号状態が継続すれば正常と判定し、所定時間 ON 信号がないと異常と判定する過給機付き内燃機関のウエストゲートバルブ制御装置とした。
【0010】
エアバイパスバルブ機構に異常が生じたときに、ウエストゲートバルブを開いて過給機による過給を所定圧以下に抑えるので、エアバイパスバルブ機構の異常により過給圧の減圧が必要なときにできないで例えば減速時等のサージ音が発生したりするのを抑制し、吸気系配管の外れの防止や過給圧のオーバシュートの防止の効果を有する。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下本発明に係る一実施の形態について図1ないし図6に基づき説明する。
本実施の形態に係る過給機付き内燃機関およびウエストゲートバルブ制御装置の概略構成図を図1に示す。
【0012】
内燃機関1は、ピストン3が往復動するシリンダ2内の燃焼室から吸気のための吸気通路4と排気のための排気通路5が延出しており、排気通路5に配設されたタービン11と吸気通路4に配設されたコンプレッサ12が一体となって過給機10が構成されている。
【0013】
吸気通路4の前記コンプレッサ12より上流側端部にエアクリーナ6が設けられており、コンプレッサ12より下流側にはインタクーラ7およびスロットルバルブ8が順に配設されている。
【0014】
排気通路5において過給機10のタービン11を迂回してタービン11の上流側と下流側を連通する排気バイパス通路20が設けられ、同排気バイパス通路20にウエストゲートバルブ21が介装され、ウエストゲートバルブ21により排気バイパス通路20の開閉が行われる。
【0015】
ウエストゲートバルブ21は、ダイヤフラム式アクチュエータ24の圧力室24bと連通してダイヤフラム式アクチュエータ24により開閉駆動される。
ダイヤフラム式アクチュエータ24のダイヤフラム室24aは導圧通路25を介してコンプレッサ12より上流側の吸気通路4と連通している。
【0016】
導圧通路25の途中にウエストゲートソレノイドバルブ26が介装され、ウエストゲートソレノイドバルブ26は、ウエストゲートソレノイド27により開閉駆動する。
【0017】
なお導圧通路25は、ウエストゲートソレノイドバルブ26の下流側で枝通路25aが分岐してコンプレッサ12の下流側の吸気通路4に連通し、枝通路25aにはオリフィス28が形成されている。
【0018】
以上のようにダイヤフラム式アクチュエータ24およびウエストゲートソレノイド27等によりウエストゲートバルブ駆動機構23が構成される。
【0019】
ウエストゲートバルブ駆動機構23は、ウエストゲートソレノイド27への通電によりウエストゲートソレノイドバルブ26が導圧通路25を開き、吸気圧をダイヤフラム式アクチュエータ24のダイヤフラム室24aに導入し、圧力室24bの昇圧によりウエストゲートバルブ21が排気バイパス通路20を閉じる。
【0020】
ウエストゲートソレノイド27への通電をカットすると、ダイヤフラム式アクチュエータ24のダイヤフラム室24aの圧力が抜け、圧力室24bの減圧によりウエストゲートバルブ21が排気バイパス通路20を開く。
【0021】
ウエストゲートソレノイド27への通電は、デューティ比制御されたパルス駆動信号により行われ、デューティ比によりウエストゲートバルブ21によるウエストゲートの開度が制御され、開度が狭いほど排気が過給機10のタービン11の方を流れて過給が促進される。
【0022】
したがってウエストゲートソレノイド27への通電がオフしてウエストゲートバルブ21が排気バイパス通路20を開弁状態とすると、排気は殆ど排気バイパス通路20を流れて過給機10による過給圧は小さな所定圧以下に抑えられる。
【0023】
また吸気通路4には、コンプレッサ12を迂回してインタクーラ7の下流側とコンプレッサ12の上流側とを連通するエアバイパス通路30が設けられており、同エアバイパス通路30にリリーフバルブ32が介装されている。
【0024】
リリーフバルブ32は、ダイヤフラム式のバルブで、バルブ本体32a内が弁体32bの取り付けられたダイヤフラム32cによりダイヤフラム室32dと連通室32eに分割され、弁体32bの移動でエアバイパス通路30の開閉を行っている。
弁体32bはスプリング32fにより閉方向に付勢されている。
【0025】
連通室32e内の圧力がダイヤフラム室32d内の圧力より所定圧以上に高くなると、弁体32bが開いてエアバイパス通路30を連通し、コンプレッサ12の下流側の過給圧を上流側に還流してリリーフする。
【0026】
ダイヤフラム室32dは、3ポート電磁弁であるエアバイパスバルブ35の出力ポート35cに連通しており、エアバイパスバルブ35の入力ポート35bはスロットルバルブ8の下流側と連通し、もう1つの入力ポート35aはスロットルバルブ8の上流側と連通している。
【0027】
以上のようにエアバイパスバルブ機構31は構成されており、エアバイパスソレノイド36の消磁状態で、入力ポート35bが閉じられ入力ポート35aが開かれることによりスロットルバルブ8の下流側の吸気負圧が出力ポート35cを介してリリーフバルブ32のダイヤフラム室32dに作用し、リリーフバルブ32は開弁可能状態とする。
【0028】
エアバイパスソレノイド36が励磁されると入力ポート35aが閉じ入力ポート35bが開かれることによりスロットルバルブ8の上流側の吸気圧が出力ポート35cを介してリリーフバルブ32のダイヤフラム室32dに作用し、よって連通室32eと同圧となってスプリング32の付勢力によりリリーフバルブ32は閉弁状態が維持されることになる。
【0029】
したがってエアバイパスソレノイド36への通電がオフされると、リリーフバルブ32は開弁可能状態となって過給機10の過給圧が所定圧以上になれば、リリーフバルブ32が開いてエアバイパス通路30が連通して減圧することになる。
【0030】
本内燃機関1のシリンダ2には振動を検出するノックセンサ40が取り付けられており、ノックセンサ40の検出信号はノック用CPU41により振動周波数に相当する電圧として取り出され、ECU(電子制御ユニット)50に入力される。
ECU50は、入力された電圧からノッキングの有無を判定する。
【0031】
ECU50は、その他に内燃機関1の運転状態を示す各種センサからの信号、例えば機関回転数Ne,スロットル開度Th,吸気負圧Pb,大気圧Pa,吸気温度T等が入力され、処理されて種々の制御がなされ、前記ウエストゲートバルブ駆動機構23のウエストゲートソレノイド27の制御およびエアバイパスバルブ機構31のエアバイパスソレノイド36の制御も行われる。
【0032】
概ね以上のような過給機付き内燃機関1においてECU50によるノックセンサ40またはノック用CPU41さらにはエアバイパスバルブ機構31の異常の判定と、異常の有無に応じたウエストゲートバルブ駆動機構23の制御を以下図2ないし図6のフローチャートに基づいて説明する。
【0033】
まずノックセンサ40の異常の判定を行う手順を図2に示すフローチャートに従って説明する。
該フローは内燃機関の1サイクル毎に実行される。
【0034】
内燃機関1が始動中か否かを判別し(ステップ1)、機関始動中であればステップ2に進み正常状態タイマーを初期化(正常ダウンタイマーをセットしスタートさせる)し、次のステップ3で異常状態タイマーを初期化(異常ダウンタイマーをセットしスタートさせる)し、さらに次のステップ4でノックセンサ信号のあり情報を初期化(クリア)する。
【0035】
ステップ1で内燃機関1が完全に始動したと判定すると、ステップ5に進みノックセンサ信号の有無を判別する。
ノックセンサ信号があればステップ6に進み、正常状態が所定時間経過したかを前記正常状態タイマーにより判別し、経過するまではステップ3,4で毎回故障状態タイマーとノックセンサ信号あり情報を初期化する。
【0036】
正常状態が所定時間経過したときは、ステップ6からステップ7に進み正常状態を確定し異常フラグFaを「0」とし、ステップ3,4を実行する。
したがってサイクル毎に常にノックセンサ信号があればノックセンサ40は正常と判定され、異常フラグFaは「0」となっている。
【0037】
しかしノックセンサ信号がないと、ステップ5からステップ8に進み正常状態タイマーを初期化し、所定水温以下か否か(ステップ9)、所定機関回転数以下か否か(ステップ10)を判別し、所定水温以下または所定機関回転数以下のときはステップ3,4に進み異常判定は行わない。
【0038】
所定水温および所定機関回転数を越えているときはステップ11に進み、異常状態が所定時間経過したかを前記異常状態タイマーにより判別し、経過するまでは本ルーチンを抜け、所定時間が経過すると、ステップ12に進んで異常と確定し異常フラグFaに「1」を立てる。
【0039】
以上のようにノックセンサ信号の有無によりノックセンサ40の異常を判定し、ノックセンサ40が正常のときは異常フラグFa=0であるが、異常を生じると異常フラグFaに「1」が立つ。
【0040】
次にノック用CPU41からの信号の有無によるノック用CPU41の異常を判定する手順を図3のフローチャートに従って説明する。
まずノック用CPU41からの信号の有無を判別し(ステップ21)、同信号があればステップ22に進み一応正常ということで異常フラグFb=0とし、異常状態タイマーを初期化する(ステップ23)。
【0041】
ステップ21でノック用CPU41からの信号がないと判別したときは、ステップ24に進み異常状態が所定時間経過したかを前記異常状態タイマーにより判別し、経過するまでは本ルーチンを抜け、所定時間が経過すると、ステップ25に進んで異常と確定し異常フラグFbに「1」を立てる。
【0042】
さらにノック用CPU41の通信異常を判定する手順を図4のフローチャートに従って説明する。
まず機関回転数Neが所定回転数N1(例えば400rpm)以下か否かを判別し(ステップ31)、N1以下ならばステップ32に飛び異常カウンタのカウント値Kをクリアし、次いで異常フラグFc=0とする(ステップ32)。
【0043】
機関回転数Neが所定回転数N1を越えると、ステップ31からステップ34に進み今度は機関回転数Neが所定回転数N2(例えば1200rpm)以上か否かを判別し、N2以上ならばステップ35に進んでノック用CPU41の通信異常判定の実施を許可してステップ36に進むが、N2未満であると通信異常判定の実施の許可なくステップ36に進む。
【0044】
ステップ36では機関始動後所定時間が経過しているか否かが判別され、経過していなければステップ37に進んで先に通信異常判定の実施が許可されているか否かを判定しており、機関始動後所定時間が経過してなく通信異常判定の実施の許可もないときは、ステップ32に飛び通信異常判定を行わない。
【0045】
機関始動後所定時間が経過していなくても先に通信異常判定の実施が許可されていれば、ステップ38に進む。
またステップ36で機関始動後所定時間が経過していると判別されたときは、直接ステップ38に飛ぶ。
【0046】
以上のようにしてノック用CPU41の通信異常の判定を確実に行える状態となったところで、ステップ38に進みノック用CPU41から正常にデータが受信できたかを判別し、正常にデータ受信できたときはステップ39に進み異常カウンタのカウント値Kから所定回数aを減算し、同カウント値Kが負の値となるようであると(ステップ40)、同カウント値K=0として(ステップ41)ステップ43に進み、カウント値K≧0ならば(ステップ40)、直接ステップ43に飛ぶ。
【0047】
またステップ38でノック用CPU41から正常にデータが受信できなかったときは、ステップ42に飛び異常カウンタのカウント値Kに所定回数b(<a)を加算してステップ43に進む。
【0048】
したがって正常にデータが受信できなかった割合がある程度大きいときに異常カウンタのカウント値Kは増加し、このカウント値Kが所定値k以上となったか否かをステップ43で判別しており、所定値k以上となったときにステップ44に進みノック用CPU41の通信異常と確定し異常フラグFcに「1」を立てる。
【0049】
以上のようにしてノックセンサ40またはノック用CPU41に異常があると、異常フラグFa,Fb,Fcのいずれかに「1」が立つ。
【0050】
次に吸気通路4に設けられたエアバイパス通路30の開閉を制御するエアバイパスバルブ機構31の異常を判定する手順を図5のフローチャートに従って説明する。
【0051】
まずエアバイパスバルブ35を開閉駆動するエアバイパスソレノイド36に印加されるIG1電圧が所定電圧以下か否かを判定し(ステップ51)、所定電圧以下ならばエアバイパスバルブ機構31の異常判定を行わず、ステップ52に進みOFF正常状態を確定し(OFF異常フラグFoff=0)、OFF異常状態タイマーを初期化し(ステップ53)、ON異常状態タイマーを初期化し(ステップ54)、ステップ55でON正常状態を確定しておく(ON異常フラグFon=0)。
【0052】
ステップ51でIG1電圧が所定電圧を超えている判別したときに、エアバイパスバルブ機構31の異常判定を行い、ステップ60に飛ぶ。
ステップ60では、エアバイパスバルブ(ABV)信号がON指令すなわちエアバイパスソレノイド36に通電指令を出したか否かを判別し、ON指令が無い場合と有る場合とで、それぞれについてエアバイパスバルブ機構31の異常を判定する。
【0053】
ON指令が無い場合にはステップ61に進みエアバイパスバルブ機構31のOFF異常を判定し、ON指令が有る場合にはステップ71に進みエアバイパスバルブ機構31のON異常を判定する。
いずれの場合も互いに同じ手順で異常を判定する。
【0054】
ABV信号のON指令が無くステップ61に進んだ場合についてステップ61ないしステップ69に従って以下説明する。
ステップ61ではON異常状態タイマーを初期化し、ON正常状態タイマーを初期化しておき(ステップ62)、ステップ63でABV信号を検出(リターン)してOFF信号であるかを判別する。
【0055】
OFF信号であれば正常であり、ステップ64に進んでOFF異常状態タイマーを初期化し、ステップ65でOFF正常状態が所定時間経過したか否かをOFF正常状態タイマーにより判別し、所定時間が経過したときにステップ66に進んでOFF正常状態を確定し、OFF異常フラグFoff=0とする。
【0056】
ステップ63でABV信号を検出(リターン)した結果がOFF信号でないときは、正常状態ではなく、ステップ67に進みOFF異常状態が所定時間経過したか否かをOFF異常状態タイマーにより判別し、所定時間が経過したときにステップ68に進んでOFF異常状態を確定し、OFF異常フラグFoffに「1」を立てる。
そしてOFF正常状態タイマーを初期化する(ステップ69)。
【0057】
以上はABV信号のON指令が無い場合における異常判定手順であり、ABV信号のON指令が有る場合は、ステップ60からステップ71に飛び、略同様の手順で異常判定を行う。
【0058】
すなわちOFF異常状態タイマーを初期化し(ステップ71)、OFF正常状態タイマーを初期化しておき(ステップ72)、ABV信号を検出(リターン)してON信号であるかを判別する(ステップ63)。
【0059】
ON信号であれば正常であり、ステップ74に進んでON異常状態タイマーを初期化し、ON正常状態が所定時間経過したか否かをON正常状態タイマーにより判別し(ステップ75)、所定時間が経過したときにステップ76に進んでON正常状態を確定し、ON異常フラグFon=0とする。
【0060】
ステップ73でABV信号を検出(リターン)した結果がON信号でないときは、正常状態ではなく、ステップ77に進みON異常状態が所定時間経過したか否かをON異常状態タイマーにより判別し、所定時間が経過したときにステップ78に進んでOFF異常状態を確定し、OFF異常フラグFonに「1」を立て、ON正常状態タイマーを初期化する(ステップ79)。
【0061】
このようにしてABV信号のON指令が無い場合と有る場合とそれぞれについてABV信号の異常を判定し、ON指令が無い場合に異常があるとOFF異常フラグFoffに「1」を立て、ON指令が有る場合に異常があるとON異常フラグFonに「1」を立てる。
【0062】
以上のようにノックセンサ40,ノック用CPU41,エアバイパスバルブ機構31の各異常を判定し、判定した結果である異常フラグFa,Fb,Fc,Foff,Fonに基づいてウエストゲートバルブ駆動機構23の制御がなされる。
【0063】
ウエストゲートバルブ駆動機構23の制御手順を図6に示すフローチャートに従って説明する。
まずステップ81で、内燃機関1の運転状態を示すスロットル開度Th,機関回転数Ne,吸気温度T,大気圧Pa等および前記異常フラグFa,Fb,Fc,Foff,Fonのデータを入力する。
【0064】
そして次のステップ82からステップ86までは、各異常フラグFa,Fb,Fc,Foff,Fonに「1」が立っているか否かをそれぞれ判別して、いずれの異常フラグにも「1」が立っておらず全て正常であると判断されると、ステップ87に進む。
【0065】
ステップ87ではスロットル開度Thと機関回転数Neから基本過給圧Poを算出し、次のステップ88で吸気温度Tと大気圧Paに基づき前記基本過給圧Poを補正して最終過給圧Pfを算出する。
【0066】
そして算出された最終過給圧Pfによりウエストゲートソレノイド27がデューティ制御される(ステップ89)。
すなわちノックセンサ40,ノック用CPU41,エアバイパスバルブ機構31のいずれもが正常であるときは、最終過給圧Pfに基づきウエストゲートバルブ21の開口が制御される。
【0067】
ノックセンサ40,ノック用CPU41,エアバイパスバルブ機構31のいずれかに異常があり、異常フラグFa,Fb,Fc,Foff,Fonの少なくとも1つに「1」が立っていると、ステップ90に飛び、ウエストゲートソレノイド27への通電をオフとする。
【0068】
ウエストゲートソレノイド27への通電をオフすると、ウエストゲートソレノイドバルブ26は閉じ、ダイヤフラム式アクチュエータ24の24aに負圧が作用してウエストゲートバルブ21を開き、排気を排気バイパス通路20に殆ど流して過給機10による過給圧は小さな所定圧以下に制御される。
【0069】
したがって、ノックセンサ40またはノック用CPU41に異常が生じたときに、過給圧の上昇に伴うノッキングの発生を抑止し、内燃機関1の保護を図ることができる。
【0070】
またエアバイパスバルブ機構31に異常が生じたときにも、過給圧が小さな所定圧以下に制御されることで、減速時等のサージ音が発生したりするのを抑制し、吸気系配管のはずれの防止や過給圧のオーバシュートの防止を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態に係る過給機付き内燃機関およびウエストゲートバルブ制御装置の概略構成図である。
【図2】ノックセンサの異常を判定する手順を示すフローチャートである。
【図3】ノック用CPUの異常を判定する手順を示すフローチャートである。
【図4】ノック用CPUの通信異常を判定する手順を示すフローチャートである。
【図5】エアバイパスバルブ機構の異常を判定する手順を示すフローチャートである。
【図6】ウエストゲートバルブ駆動機構の制御手順をを示すフローチャートである。
【符号の説明】
1…内燃機関、2…シリンダ、3…ピストン、4…吸気通路、5…排気通路、6…エアクリーナ、7…インタクーラ、8…スロットルバルブ、
10…過給機、11…タービン、12…コンプレッサ、
20…排気バイパス通路、21…ウエストゲートバルブ、23…ウエストゲートバルブ駆動機構、24…ダイヤフラム式アクチュエータ、25…導圧通路、26…ウエストゲートソレノイドバルブ、27…ウエストゲートソレノイド、28…オリフィス、
30…エアバイパス通路、31…エアバイパスバルブ機構、32…リリーフバルブ、35…エアバイパスバルブ、36…エアバイパスソレノイド、
40…ノックセンサ、41…ノック用CPU、
50…ECU。
Claims (1)
- 排気通路に配したタービンと吸気通路に配したコンプレッサからなる過給機と、排気通路における前記過給機のタービンを迂回するバイパス通路に介装されたウエストゲートバルブと、前記ウエストゲートバルブを駆動するウエストゲートバルブ駆動機構とを備えた過給機付き内燃機関において、
吸気通路の前記過給機のコンプレッサを迂回するエアバイパス通路に設けられたエアバイパスバルブ機構と、
前記エアバイパスバルブ機構を制御するエアバイパスバルブ信号の状態に基づき前記エアバイパスバルブ機構の異常を判定するエアバイパスバルブ機構異常判定手段と、
前記エアバイパスバルブ機構異常判定手段により前記エアバイパスバルブ機構が異常であると判定されると、前記ウエストゲートバルブを開いて前記過給機による過給を所定圧以下に抑えるよう前記ウエストゲートバルブ駆動機構を制御する制御手段とを備え、
前記エアバイパスバルブ機構異常判定手段は、
エアバイパスバルブ機構を駆動する電圧が所定電圧を超えているときに異常判定を行い、
前記エアバイパスバルブ信号が OFF 信号の場合に所定時間 OFF 信号状態が継続すれば正常と判定し、所定時間 OFF 信号がないと異常と判定し、
前記エアバイパスバルブ信号が ON 信号の場合に所定時間 ON 信号状態が継続すれば正常と判定し、所定時間 ON 信号がないと異常と判定することを特徴とする過給機付き内燃機関のウエストゲートバルブ制御装置。
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