JP3942261B2 - 誘導加熱コイル及びこの誘導加熱コイルを用いた誘導加熱装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、複数の搬送ローラ上に載置されて搬送される熱間圧延鋼等の周囲を取り囲んで熱間圧延鋼等の高周波誘導加熱(移動加熱)を行なうための誘導加熱コイル及びこの誘導加熱コイルを用いた誘導加熱装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
例えば、電炉ミニミルによるホットコイル製造ラインにおいては、連続鋳造される薄スラブ(熱間圧延鋼の一種)を加熱するために、高エネルギー密度の高周波電力による高周波誘導加熱が従来より広く利用されている。図8及び図9は連続製造ラインにおいて薄スラブを加熱するために従来より一般的に用いられている誘導加熱装置20を示すものであって、この装置20は、図外の連続鋳造部において連続鋳造されて加熱部に供給されてくる薄スラブ21を移動状態の下で誘導加熱コイル22にて誘導加熱(高周波移動加熱)するようにしたものである。
【0003】
上述の誘導加熱装置20は、図8及び図9に示すように、所定の搬送経路に沿って間隔を隔てて配列されたスチール製の複数の搬送ローラ23と、互いに隣合う搬送ローラ23の間に固定配置されたソレノイド型の誘導加熱コイル22と、この誘導加熱コイル22に高周波電力を供給する高周波電源24とから構成されている。加熱手段として用いられる上述の誘導加熱コイル22は、スパイラル状に複数回にわたり巻回されたソレノイド型のコイルであり、図8〜図10に示す如く、下側巻線部分22aと、この下側巻線部分22aの一端から上方に立ち上がる側方巻線部分22bと、この側方巻線部分22bの上端に連なる上側巻線部分22cと、この上側巻線部分22cの一端から下方に立ち下がる側方巻線部分22dとから成る1ターンの構成を繰り返し複数形成して成るものである。
【0004】
かくして、薄スラブ21は、このソレノイド型の誘導加熱コイル22の中空部(コイル巻線によって取り囲まれた箇所)を通るように複数の搬送ローラ23上に載置されて搬送されるようになっている。すなわち、図外の連続鋳造部から連続して供給される薄スラブ21は、各々が同方向に等速で回転駆動されている複数の搬送ローラ23上に載置されて所定方向(図8及び図9において矢印X方向)に搬送移動され、この際に高周波電源24の高周波電力が誘導加熱コイル22によって被加熱体である薄スラブ21に伝達され、これにより、薄スラブ21が移動中に所定温度に高周波誘導加熱されるようになっている。なお、この場合、薄スラブ21の種類に応じて、薄スラブ21の搬送速度と搬送ローラ23の回転速度並びに高周波電源24の高周波電力が調整され、薄スラブ21の加熱温度の調整が行われる。
【0005】
因みに、板厚が約20mmないし30mm、板幅が約1000mmないし1400mmの薄スラブ(被加熱体)21の上下両面を効率良く加熱できるように、誘導加熱コイル22の開口部25の形状すなわちコイル軸線S1 に対して直交する平面から見たコイル形状(コイルの巻回形状)が長方形となされると共に、この開口部25の面積が必要最小限となるように決定される。そして、誘導加熱コイル22の軸線S1 は、通常、薄スラブ3の軸線S2 とほぼ同一線上になるよう配置される(図9参照)。
【0006】
また、誘導加熱コイル22は高周波電源24により励磁されるが、この高周波電源24の周波数は、誘導電流の浸透深さが、薄スラブ21の板厚の1/2以下となるよう、5KHz ないし6KHz 程度に選定される。誘導加熱コイル22により発生する電磁界(磁束)は、薄スラブ21中に渦電流を生ぜしめる。この渦電流をI、薄スラブ21の電気抵抗をRとすると、I2 Rのジュール熱が生じて、薄スラブ21の温度が上昇する。加熱電力は大きい程、ミニミルの生産性とラインの短縮に有効であり、現状の技術で実現可能な最大級の1000KWないし2000KW程度の大電力高周波電源24と誘導加熱コイル22とを一式として、数式から10数式が薄スラブ搬送方向に縦列に配置されて、これらにより1つの加熱ラインが構成されるようになっている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、誘導加熱コイル22は、薄スラブ21の加熱に有効であるコイル軸S1 に平行な磁束以外に、僅かではあるが無視し得ない有害な偏心磁束を発生する。なお、この偏心磁束は、ソレノイド型の誘導加熱コイル22においては、一般的に、コイル巻線をコイル軸線S1 に沿う方向に移行しながらスパイラル状に巻くことすなわち所定のリード角θ(図10参照)をもってコイル巻線を巻回することに起因して生じる。なお、この場合のリード角とは、図10に示すようにコイル軸線S1 に対して直交する方向の直線S3 (コイル幅方向及び薄スラブ21の幅方向に一致する方向の直線)と、誘導加熱コイル22の上側巻線部分22cとのなす角度であり、このリード角をθとすれば、 cosθが有効成分であり、 sinθが偏心磁束を生ずる成分となる。因みに、誘導加熱コイル22の開口部25の開口寸法を1600mm×110mm、奥行寸法を280mm、巻線材料を50mm×30mmの銅パイプとした例では、リード角θは約1°となる。
【0008】
図11は、リード角θを有するように巻回された誘導加熱コイル22により電磁誘導されて薄スラブ21の上面に生ずる誘導電流成分を示すものである。図11に示すように、薄スラブ21の上表面及びその付近には、前記上側巻線部分22cに沿う方向に誘導電流i0 が流れることとなるが、薄スラブ21の誘導加熱に有効に寄与する成分として薄スラブ21の幅方向に沿って流れる誘導電流成分i1 =i0 cosθが生じる一方、薄スラブ21の誘導加熱を阻害する成分として薄スラブ21の軸線S2 方向(若しくは誘導加熱コイル22の軸S1 方向)に沿って流れる誘導電流成分i2 =i0 sinθが生じる。すなわち、偏心磁束が存在すると、薄スラブ21の軸方向に流れる誘導電流成分i2 を生ぜしめる(図8及び図11参照)。
【0009】
このように薄スラブ21の軸線S2 方向に流れる誘導電流成分i2 が生じると、図8において点線で示した軸方向電流i2 は、誘導加熱コイル22に対して薄スラブ搬送方向の下流側に配設された搬送ローラ23bから接地ラインGを経由して、誘導加熱コイル22に対して薄スラブ搬送方向の上流側に配設された搬送ローラ23aに至り、薄スラブ21に戻るループに沿って循環する循環電流となる。その結果、この循環電流により、薄スラブ21と搬送ローラ23aとの間及び薄スラブ21と搬送ローラ23bとの間にスパーク(アーク)が発生され、搬送ローラ23a,23bに対応配置されている薄スラブ21の裏面、特に、この裏面の側縁部分にスパークによる過熱で大きな損傷を生じると共に、搬送ローラ23a,23bの表面には電食を生じる。なお、コイル巻線のリード角は、図10に示す薄スラブ幅方向に対するコイル巻線の機械的リード角θが零の場合であっても、巻線構造によっては零とならない。これは、単層・複巻のソレノイド型コイルにおいては奥行方向の寸法に応じて、軸方向電流成分が必ず存在するからである。
【0010】
そこで、既述のような軸方向電流i2 の発生を防止して薄スラブ21の損傷並びに電食を防止するための最も一般的な対策として、従来では、複数の搬送ローラ23を接地ライン(アース電位)から絶縁する対策を採用している。しかし、このような対策のためには、各々の搬送ローラ23の絶縁を行なう必要があり、設備が複雑かつ高価になるという問題点がある。また、これとは別の対策としては、搬送ローラ23をセラミックで作ることが挙げられるが、この場合には、セラミックローラは高価であり、しかも削れたり,割れたりする不具合があるため、耐久性に問題があるのが実状である。また、さらに他の対策は、ステンレススチールローラの表面をセラミックコーティングして成る搬送ローラ23を用いたり、或いは搬送ローラ23の軸を支持する架台を接地ラインより絶縁するような等々の対策が試みられたが、何れの場合も、装置の製造上の難易度,価格,耐久性の点で満足できるものではなかった。
【0011】
また、軸方向電流i2 を阻止する従来の他の対策としては、図9に示す如く、珪素鋼板を積層して成る鉄心30を誘導加熱コイル22の周囲に配設してこのコイル22の外側に発生する磁路の全体ないしその一部を前記鉄心30で覆うような対策を採用する場合もある。この場合には、珪素鋼板の平面の向きをコイル軸線S1 方向の磁束と平行に配置することにより、コイル軸線S1 方向と直交する磁束を前記鉄心30にて遮断するようにしている。しかし、この対策は、大電力の設備には尚更であるが、鉄心30の冷却並びに鉄心30の支持構造が非常に複雑となって製造上の困難を伴う他、価格も非常に高価となり、満足できるものではなかった。
【0012】
本発明は、上述した従来の技術の実状に鑑みてなされたものであり、その目的は、誘導加熱コイルの巻き方を工夫することによって、薄スラブ等の被加熱体及び搬送ローラを循環して流れる誘導加熱に有害な循環電流(被加熱体と搬送ローラとの接触面等に生ずるスパークの原因となる循環電流)の発生を防止でき、従ってコイル軸方向に沿って被加熱体に流れる循環電流によって引き起こされる被加熱体の損傷並びに搬送ローラの電食の発生を防止することができるような誘導加熱コイル及びこのコイルを用いた誘導加熱装置を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】
上述の目的を達成するために、本発明では、被加熱体を囲んで誘導加熱する単層巻き構造の誘導加熱コイルにおいて、コイル軸線に沿って一方向に移行しながらスパイラル状に巻き進められる第1のコイル部分と、この第1のコイル部分の終端に連結されかつ前記コイル軸線に沿って前記一方向とは反対の他方向に移行しながら巻き戻される第2のコイル部分とをそれぞれ有し、前記第1のコイル部分の巻線間に前記第2のコイル部分が配置されて前記第1及び第2のコイル部分を互いに非接触状態の下でオーバラップするように組合せ、前記第1及び第2のコイル部分を前記被加熱体の表裏両面の幅方向に対して平行に配置してリード角を0°に設定し、前記第1及び第2のコイル部分の側部部分が前記被加熱体の側方において互いに交差する部分においてはリード角をそれぞれ+90°,−90°に設定することにより軸方向電流成分を打ち消すように構成している。
また、本発明では、前記第1及び第2のコイル部分の巻回数が互いに等しく設定するようにしている。
また、本発明では、
(A) 所定の搬送経路に沿って間隔を隔てて配列された複数の搬送ローラと、
(B) 被加熱体を囲んで誘導加熱する単層巻き構造の誘導加熱コイルであって、コイル軸線に沿って一方向に移行しながらスパイラル状に巻き進められる第1のコイル部分と、この第1のコイル部分の終端に連結されかつ前記コイル軸線に沿って前記一方向とは反対の他方向に移行しながら巻き戻される第2のコイル部分とをそれぞれ有し、前記第1のコイル部分の巻線間に前記第2のコイル部分が配置されて前記第1及び第2のコイル部分を互いに非接触状態の下でオーバラップするように組合せ、前記第1及び第2のコイル部分を前記被加熱体の表裏両面の幅方向に対して平行に配置してリード角を0°に設定し、前記第1及び第2のコイル部分の側部部分が互いに交差する部分においてはリード角をそれぞれ+90°,−90°に設定することにより軸方向電流成分を打ち消すように構成した、互いに隣合う前記搬送ローラの間に配置された前記誘導加熱コイルと、
(C) 前記誘導加熱コイルに高周波電力を供給する高周波電源と、
をそれぞれ具備し、
前記複数の搬送ローラ上に載置されて所定方向に搬送される前記被加熱体を前記誘導加熱コイルの中空部を通過させることにより誘導加熱するようにしている。
また、本発明では、前記被加熱体は連続鋳造されて搬送されてくる薄スラブであり、この薄スラブの上面及び下面に対応配置される前記誘導加熱コイルのコイル巻線部分が前記薄スラブの幅方向に一致するように配置している。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態について図1〜図7を参照して詳細に説明する。
【0015】
図1は本発明の第1実施形態に係るソレノイド型の誘導加熱コイル1(図2(a)参照)を用いた誘導加熱装置2を示すものであって、本装置2は、電炉ミニミルによるホットコイル製造ラインにおいて連続鋳造される薄スラブを所要温度に誘導加熱する装置である。上述の誘導加熱装置2は、図1に示すように、所定方向に沿って間隔を隔てて互いに平行状に設置された複数の搬送ローラ3と、互いに隣合う搬送ローラ3の間に配置された炉体4と、この炉体4中に組み込まれた誘導加熱コイル1に高周波電力を供給する高周波電源(図示せず)とから構成されている。なお、図1においては互いに隣合う2つの搬送ローラ3a,3b及びこれらの搬送ローラ3a,3b間に配置された1つの炉体4から成る1組の搬送・加熱機構しか図示していないが、これと同様の搬送・加熱機構が薄スラブ搬送経路(ホットコイル製造ライン)に沿って等間隔(約700mm間隔)を隔てた複数箇所にそれぞれ配設されている。そして、各搬送ローラ3は、図外の電動モータ等にて個々に回転駆動されるように構成されている。
【0016】
上述の炉体4は、図2(a)及び図3に示す如き巻線構造を有するソレノイド型の誘導加熱コイル1を断熱・絶縁用セメント5にて被覆してその内部に収納配置すると共に、断熱・絶縁用セメント5の中心部分に薄スラブ挿通用の開口部6を形成し、さらにこの断熱・絶縁用セメント5の開口部6を除く前面と背面の他、底面をシールド板7で被って成るものである。なお、図示してないが、断熱・絶縁用セメント5の上面並びに左右両側面もできる限りシールド板7で被うのが望ましい。かくして、連続鋳造部において連続鋳造されて誘導加熱部に移送されてくる薄スラブ8は、誘導加熱部において複数の搬送ローラ3上に載置されて支持され、所定の搬送速度で複数の搬送ローラ3上を図1において矢印Xで示す方向に搬送移動されると共に、薄スラブ8が前記炉体4の開口部6内に貫通されてこの開口部6の中央部分を通過するように構成されている。なお、断熱・絶縁用セメント5内の誘導加熱コイル1には図外の高周波電源から所要周波数の高周波電力が供給されるようになっている。
【0017】
次に、本発明の第1実施形態において用いられている誘導加熱コイル1の巻線構造について具体的に述べると、以下の通りである。すなわち、この誘導加熱コイル1は、図2(a)に示すようにコイル巻線を全体として計4回だけ矩形経路に沿って巻回して成るいわゆる4ターン構造のものであり、高周波電源の入口端子10及び出口端子11を左端の巻線部分(コイル軸線Sの方向においてコイル巻回の始端及び終端)に設けるようにしている。ここで、誘導加熱コイル1の巻線構造の理解を容易にするために、コイル巻線の展開図を図3に示すこととする。なお、図3に示す展開図は、図2(a)において符号M及びNで示すコイル箇所をコイル軸線Sの方向に沿って互いに遠ざかる方向に広げた場合のコイル形状に相当するものである。
【0018】
本実施形態の誘導加熱装置に用いられる誘導加熱コイル1は、図2(a)に明示するように、コイル軸線Sに沿って一方向(矢印α方向)に移行しながらスパイラル状に巻き進められる第1のコイル部分13と、この第1のコイル部分13の終端に連結されかつコイル軸線Sに沿って他方向(矢印β方向)に移行しながら巻き戻される第2のコイル部分14とを、互いに非接触状態の下でオーバラップするように組合せて成るものである。すなわち、上述の誘導加熱コイル1の巻回構造について詳述すると、まず、高周波電力の入口端子10からコイル軸線Sの上方側の矩形経路(コ字状経路)に沿って巻回され、このコ字状の上側巻線部分1aの端部16においてコイル軸線Sに沿う矢印α方向に進行するようにかつコイル軸線Sに対して平行となるように屈曲されてからコイル軸線Sの下方側の矩形経路に沿って巻回されている。そして、この下側巻線部分1bの端部17においてコイル軸線Sに沿う矢印α方向に進行するようにかつコイル軸線Sに対して平行となるように屈曲されてから次のコイル軸線Sの上方側の矩形経路に沿って巻回されている。かくして、このような巻回構造が繰り返して行なわれて2ターンの第1のコイル部分13が形成されている。
【0019】
さらに、矢印α方向に進行する第1のコイル部分13の終端である折り返し端18からは第2のコイル部分14が連設されている。具体的には、前記折り返し端18から上方に立ち上がってコイル軸線Sの上方側の矩形経路に沿って巻回され、このコ字状の上側巻線部分1cの端部19においてコイル軸線Sに沿う矢印β方向に進行するようにかつコイル軸線Sに対して平行となるように屈曲されてからコイル軸線Sの下方側の矩形経路に沿って巻回されている。そして、この下側巻線部分1dの端部20においてコイル軸線Sに沿う矢印β方向(前記α方向とは正反対の方向)に進行するようにかつコイル軸線Sに対して平行となるように屈曲されてから次のコイル軸線Sの上方側の矩形経路に沿って巻回されている。かくして、このような巻回構造が繰り返して行なわれて前記入口端子10に対向する高周波電力の出口端子11にまで巻き戻されて、これにより2ターンの第2のコイル部分14が形成されている。
【0020】
なお、図2(a)においては上側巻線部分1a,1cと下側巻線部分1b,1d(順・逆両巻線)との間のコイル側部部分P,Qが互いに交差するように図示されているが、実際には、図2(b)に示すように互いに平行状にしかもコイル軸線Sに平行になっており、耐電圧がとれる最小の間隔(例えば、約10mmのギャップ)に設定され、インダクタンスを打ち消すように構成されている。一方、これらのコイル側部部分P,Qを除く各ターンの矩形コイル部分は互いに非接触状態の下で平行状に配置されている。そして、第1及び第2のコイル部分13,14が互いにオーバラップした状態で組合わされている。また、本例の誘導加熱コイル1の場合には、高周波電力の入口端子10及び出口端子11(高周波電力の入・出力端子)がコイル軸線S方向の一端箇所に配設されている。従って、第1のコイル部分13にあっては高周波電力の入口端子10側から奥行方向を見て左巻き(順方向)に巻回され、第2のコイル部分14にあっては高周波電力の出口端子11側から奥行方向を見て右巻き(逆方向)に巻回されており、入口端子10から折り返し点18までは左巻線であり、折り返し点18から端子11までは右巻線である。すなわち、一方側から見て同じ巻線方向であっても、一方側から他方側に向けて巻線を巻く場合と、他方側から一方側に向けて巻線を巻く場合とでは、巻線方向が逆の関係となっているのである。
【0021】
また、前記上側巻線部分1a,1c及び下側巻線部分1b,1dはリード角が0°に設定されるものの、前記コイル側部部分P,Qにおいてはリード角がそれぞれ+90°,−90°に設定されるようになっている。ここで、全体として1つの巻線を構成する第1のコイル部分13と第2のコイル部分14は、前記折り返し点18で接続されており、かつコイル軸線Sを含む水平面に対して巻線が上下対称形状となされている(図3参照)。
【0022】
かくして、このような巻回構造を有する誘導加熱コイル1は既述の如く炉体4中に組み込まれ、複数の搬送ローラ3にて搬送されてくる薄スラブ8の幅方向に対して平行となるように配置されるようになっている。従って、薄スラブ8の幅方向に対して誘導加熱コイル1の上辺巻線部A及び下辺巻線部B(図2及び図3参照)が平行に配置され、リード角が0°となされる。
【0023】
次に、本実施形態の誘導加熱装置2にて薄スラブ8を誘導加熱する場合の作用について述べると、以下の通りである。まず、連続鋳造された薄スラブ8が複数の搬送ローラ3上に載置されて炉体4に搬送され、炉体4の開口部6内に通される。一方、誘導加熱コイル1には図外の高周波電源から高周波電力が供給される。これに伴って誘導加熱コイル1に流れる高周波電流は、図2及び図3において矢印で示す如く、入口端子10から上側巻線部分1a、この上側巻線部分1aに連なる下側巻線部分1b、さらにこれに連なる上側巻線部分及び下側巻線部分を順次に巡って折り返し端18に至り、この折り返し端18から上側巻線部分1c、この上側巻線部分1cに連なる下側巻線部分1d、さらにこれに連なる下側巻線部分及び上側巻線部分を順次に巡って出口端子11に戻るように流れる。高周波電力にて誘導加熱コイル1が励起されるのに応じて交番磁束が発生され、この交番磁束により薄スラブ8の表面に渦電流が生ぜしめられる。この際に、薄スラブ8には、図4において矢印で示すように薄スラブ3の表面と裏面をループする渦電流(誘導電流i)が流れ、これにより薄スラブ8が誘導加熱される。なお、この際の外部への漏洩磁束はシールド板7にて遮断されるため、外部への漏洩磁束による周囲の金属部材の発熱は防止される。
【0024】
このような構成の誘導加熱装置2によれば、既述の如き巻回構造の誘導加熱コイル1を用いるようにしているので、コイル巻線のリード角を、左巻線である第1のコイル部分13の傾斜部Pでθ(+90°)とすれば、右巻線である第2のコイル部分14の傾斜部Qで−θ(−90°)となり、軸方向電流成分を打消すことができる。この場合、インダクタンスも互いに打ち消されて好都合となる。よって、薄スラブ8に流れる誘導電流の成分中には、搬送ローラ3等を介して外部を循環する軸方向電流は生じないようにすることができる。現実的には、軸方向電流の大きさを無視し得る程度の微弱な値にまで低減することができる。
【0025】
また、図5及び図6は、本発明の第2の実施形態に係る誘導加熱コイル1′を示すものであって、この誘導加熱コイル1′は、高周波電源の入口端子10及び出口端子11を複数ターンの巻線中の巻線途中の任意箇所に設けたものである。なお、前記入口端子10及び出口端子11の配設位置が第1実施形態の誘導加熱コイル1の場合と異なる以外は、既述の誘導加熱コイル1と同様の構成である。このような構成の誘導加熱コイル1′にあっても、既述の誘導加熱コイル1の場合と同様の作用効果を得ることができる。
【0026】
以上の如き誘導加熱コイル1,1′による軸方向電流の低減効果を確認すべく実験を行ったところ、図7に示す如き結果を得た。なお、この際の測定条件は、以下の通りである。
測定条件
(1) 高周波電源の周波数 : 5.5KHZ
(2) 高周波電源の出力電圧 : 1000〜2000V
(3) 負荷 : 無負荷
(4) 測定対象:1800mm(長さ)×30mm(幅)×6mm(厚さ)の銅板をループ状にして、コイル軸線上を通るループ電流をセンサにて測定
【0027】
この実験結果から、本発明に係る誘導加熱コイル1,1′によれば、薄スラブ8に生じる軸方向電流(すなわち循環電流)を従来の誘導加熱コイルの場合に比べて約1/50程度に低減できることが確認された。
【0028】
以上、本発明の実施形態につき述べたが、本発明はこれらの実施形態に限定されるものではなく、本発明の技術的思想に基づいて各種の変形及び変更が可能である。例えば、誘導加熱コイル1,1′の巻回数(ターン数)は、偶数,奇数を問わず、任意に設定可能であり、その数に制限はない。また、誘導加熱コイル1,1′の入口端子10及び出口端子11は任意の巻線箇所に設けることが可能であり、かつ任意の2つの巻線部分に跨って設けることも可能である。また、既述の実施形態では被加熱体が薄スラブ8である場合について説明したが、本発明に係る誘導加熱コイル及びこれを用いた誘導加熱装置は、鋼材の他,アルミ,銅等の全ゆる金属材料の板,棒,パイプ等のような全ゆる形状の被加熱体を誘導加熱するのに適用可能である。
【0029】
さらに、既述の第1及び第2実施形態では誘導加熱コイル1の上辺巻線部A及び下辺巻線部Bを薄スラブ8の幅方向に対して平行に配置してリード角を0°としたが、上辺巻線部A及び下辺巻線部Bを薄スラブ8の幅方向に対して角度をもって配置するようにしても、また、上辺巻線部A及び下辺巻線部Bを互いに交差させた巻線構造としても、既述の如き本発明の作用効果を得ることができる。
【0030】
【発明の効果】
以上の如く、本発明に係る誘導加熱コイルは、コイル軸線に沿って一方向に移行しながらスパイラル状に巻き進められる第1のコイル部分と、この第1のコイル部分の終端に連結されかつコイル軸線に沿って一方向とは反対の他方向に移行しながら巻き戻される第2のコイル部分とをそれぞれ有し、第1のコイル部分の巻線間に第2のコイル部分が配置されて第1及び第2のコイル部分を互いに非接触状態の下でオーバラップするように組合せ、第1及び第2のコイル部分を被加熱体の表裏両面の幅方向に対して平行に配置してリード角を0°に設定し、第1及び第2のコイル部分の側部部分が被加熱体の側方において互いに交差する部分においてはリード角をそれぞれ+90°,−90°に設定することにより軸方向電流成分を打ち消すように構成したものであり、また、本発明に係る誘導加熱装置は、上述の誘導加熱コイルを用いるようにしたものであるから、本発明に係る誘導加熱コイル及び誘導加熱装置によれば、被加熱体を高周波誘導加熱する際に、誘導加熱コイルからの電磁誘導によって被加熱体内に生ずる軸方向電流を打ち消すことができて循環電流の発生を防止することができる。さらに、本発明の誘導加熱コイルによれば、その構成、高周波電力が接続される誘導加熱コイルの入口端子及び出口端子を任意の巻線部分に設けることが可能である。
【0031】
そのため、以下の如き実用的な効果を得ることができる。
(1) 被加熱体と搬送ローラとの間で、循環電流によるスパークを生じない。結果として、スパークによる被加熱体の損傷と、搬送ローラの電食を防止することができる。従って、被加熱体からは高品質の製品を得ることができる一方、搬送ローラの耐久性の向上を図ることができる。
(2) 被加熱体中に流れる誘導電流に、外部を循環する軸方向電流すなわち被加熱体の加熱に有効でない有害な循環電流が無くなるので、被加熱体の加熱効率を向上させることができる。
(3) 特殊な搬送ローラや珪素鋼板を積層した鉄心等を使用する必要がなく、より安価で信頼性・耐久性に優れた誘導加熱装置(設備)をより容易な手法で、より廉価に提供することができる。
(4) 本発明に係る誘導加熱コイルは構造上、高周波電源に接続する入口端子及び出口端子を複数巻線の任意の巻線に設けることが可能であるため、設備のシステム設計上の自由度を向上させることができる。
(5) 高周波電源に接続する入口端子及び出口端子の端子構造によっては、リード線を引き回す距離が長くなって無効なインダクタンスが増えることとなるが、本発明の誘導加熱コイルにおいては同一の巻回箇所(ターン部分)にこれら両端子を設けることもできるのでリード線を引き回す必要がなくなる。これにより、無効なインダクタンスが最小になることで漏洩磁束が少なくなり、ひいては被加熱体の加熱効率を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る誘導加熱装置の要部を概略的に示す斜視図である。
【図2】図1の誘導加熱装置に用いられている本発明の第1実施形態に係る誘導加熱コイルの巻線構造を示すものであって、図2(a)は誘導加熱コイルの全体を示す斜視図、図2(b)は誘導加熱コイルの側部部分を示す拡大斜視図である。
【図3】図2(a)の誘導加熱コイルの展開図である。
【図4】被加熱体である薄スラブの表面に流れる誘導電流を示す説明図である。
【図5】本発明の第2実施形態に係る誘導加熱コイルの巻線構造を示す斜視図である。
【図6】図5の誘導加熱コイルの展開図である。
【図7】本発明に係る誘導加熱コイルを用いて薄スラブを誘導加熱した場合に生じる軸方向電流、及び、従来の誘導加熱コイルを用いて薄スラブを誘導加熱した場合に生じる軸方向電流の測定結果を示すグラフである。
【図8】従来の誘導加熱装置の要部の構成を概略的に示す斜視図である。
【図9】図8の誘導加熱装置の要部の断面図である。
【図10】図8の誘導加熱装置に用いられている誘導加熱コイルのリード角(コイル巻線のリード角)を示す説明図である。
【図11】図8の誘導加熱装置にて薄スラブを誘導加熱した場合に薄スラブに生じる誘導電流の成分を示す説明図である。
【符号の説明】
1,1′ 誘導加熱コイル
1a,1c 上側巻線部分
1b,1d 下側巻線部分
3,3a,3b 搬送ローラ
4 炉体
5 断熱・絶縁用セメント
6 開口部
7 シールド板
8 薄スラブ(被加熱体)
10 入口端子
11 出口端子
13 第1のコイル部分
14 第2のコイル部分
16,17 端部
18 折り返し点
A 上辺巻線部
B 下辺巻線部
P,Q コイル側部部分
S コイル軸線
α コイル軸線の一方向
β コイル軸線の他方向

Claims (4)

  1. 被加熱体を囲んで誘導加熱する単層巻き構造の誘導加熱コイルにおいて、
    コイル軸線に沿って一方向に移行しながらスパイラル状に巻き進められる第1のコイル部分と、この第1のコイル部分の終端に連結されかつ前記コイル軸線に沿って前記一方向とは反対の他方向に移行しながら巻き戻される第2のコイル部分とをそれぞれ有し、
    前記第1のコイル部分の巻線間に前記第2のコイル部分が配置されて前記第1及び第2のコイル部分を互いに非接触状態の下でオーバラップするように組合せ
    前記第1及び第2のコイル部分を前記被加熱体の表裏両面の幅方向に対して平行に配置してリード角を0°に設定し、
    前記第1及び第2のコイル部分の側部部分が前記被加熱体の側方において互いに交差する部分においてはリード角をそれぞれ+90°,−90°に設定することにより軸方向電流成分を打ち消すように構成したこと、
    を特徴とする誘導加熱コイル。
  2. 前記第1及び第2のコイル部分の巻回数が互いに等しく設定したことを特徴とする請求項1に記載の誘導加熱コイル。
  3. (A) 所定の搬送経路に沿って間隔を隔てて配列された複数の搬送ローラと、
    (B) 被加熱体を囲んで誘導加熱する単層巻き構造の誘導加熱コイルであって、コイル軸線に沿って一方向に移行しながらスパイラル状に巻き進められる第1のコイル部分と、この第1のコイル部分の終端に連結されかつ前記コイル軸線に沿って前記一方向とは反対の他方向に移行しながら巻き戻される第2のコイル部分とをそれぞれ有し、前記第1のコイル部分の巻線間に前記第2のコイル部分が配置されて前記第1及び第2のコイル部分を互いに非接触状態の下でオーバラップするように組合せ、前記第1及び第2のコイル部分を前記被加熱体の表裏両面の幅方向に対して平行に配置してリード角を0°に設定し、前記第1及び第2のコイル部分の側部部分が前記被加熱体の側方において互いに交差する部分においてはリード角をそれぞれ+90°,−90°に設定することにより軸方向電流成分を打ち消すように構成した、互いに隣合う前記搬送ローラの間に配置された前記誘導加熱コイルと、
    (C) 前記誘導加熱コイルに高周波電力を供給する高周波電源と、
    をそれぞれ具備し、
    前記複数の搬送ローラ上に載置されて所定方向に搬送される前記被加熱体を前記誘導加熱コイルの中空部を通過させることにより誘導加熱するようにしたことを特徴とする誘導加熱装置。
  4. 前記被加熱体は連続鋳造されて搬送されてくる薄スラブであり、この薄スラブの上面及び下面に対応配置される前記誘導加熱コイルのコイル巻線部分が前記薄スラブの幅方向に一致するように配置したことを特徴とする請求項3に記載の誘導加熱装置。
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