JP3942115B2

JP3942115B2 - 保護シャッターを有する防水電気可動コネクター

Info

Publication number: JP3942115B2
Application number: JP08606397A
Authority: JP
Inventors: ヴァレジャン−ミッシェル; ウィラムピエール
Original assignee: D'exploitation Des Procedes Marechal Sepm SA Ste
Current assignee: D'exploitation Des Procedes Marechal Sepm SA Ste
Priority date: 1996-03-22
Filing date: 1997-03-19
Publication date: 2007-07-11
Anticipated expiration: 2017-03-19
Also published as: JPH09259969A; FR2746550A1; FR2746550B1; CA2200776A1; US5897387A; CA2200776C

Description

【０００１】
本発明は、保護シャッターを有する防水電気可動コネクターに関し、特に電気車両のための充電用装置カップラーのような装置カップラーの一方の接続要素を構成する可動コネクターに関する。
【０００２】
本出願人名義のヨーロッパ特許第０６１９６２８号には、電気車両のための充電用装置カップラーのような電気装置カップラーが開示されている。この充電用装置カップラーは、可動コネクター（可動接続端子）と電気引入れ口とからなり、それぞれに設けられた対応する接点を接続させたり接続解除させたりすることができるように構成されている。
安全のために、可動コネクターおよび電気引入れ口には、たとえば可動コネクターの滑動シャッターのように、休止中の接点を遮蔽する保護手段が設けられている。
【０００３】
使用状態によっては、休止中の接点を単に遮蔽するだけでは不十分であり、安全性をさらに高めるためには、ある程度の水密性（防水性）も確保する必要がある。
しかしながら、並進滑動する部品に関することであるという点に、大きな困難が存在する。すなわち、良好な水密性を確保すると同時に、シャッターの滑動を妨げることなく磨耗を抑えることは難しい。
【０００４】
そこで、本発明では、上述のタイプの保護シャッターを有する防水電気可動コネクターであって、本体の収容部に接点が設けられ、上記収容部にはもう１つの器具の対応する接点が通過するための開口部が設けられ、上記接点のための開口部が本体に設けられているのと同様の配置で上記シャッターにも通過開口部が設けられ、少なくとも上記シャッターの領域が本体の開口部を閉塞する閉塞位置と上記本体の開口部と上記シャッターの開口部とが重なり合う開放位置との間で上記シャッターが並進滑動するように構成された電気可動コネクターにおいて、上記シャッターの上記本体の接点に対向する側の面は、上記収容部の開口部を閉塞するように構成された各閉塞領域において、上記開放位置に向かう上記シャッターの並進の向きに関して前から後ろへ上記シャッターの反対側の面に向かって傾斜した面を有し、上記収容部の開口部の周囲には斜め縁部が設けられ、閉塞位置において上記閉塞領域が上記縁部のエッジと当接するように、上記縁部のエッジを含む斜め面は上記シャッターの閉塞領域の傾斜面と平行であることを特徴とする電気可動コネクターを提案する。
【０００５】
こうして、滑動に際して縁部と恒常的に接触したままではなく且つ閉塞位置においは縁部と完全に当接するシャッターの容易な滑動を可能にし、十分な水密性を確保することができる。
水密性の度合いは使用される材料の性質に依存するが、十分な水密性を確保するために本発明では２つの実施例を提案する。
１つの実施例によれば、上記閉塞領域の傾斜領域にはパッキングを構成する被覆材が設けられ、好ましくは上記本体の開口部の斜め縁部は上記本体の一部に直接形成されている。
【０００６】
さらに好ましくは、上記接点の収容部の開口部の斜め縁部の少なくとも一部は、上記本体に設けられた防水パッキングによって形成されている。
この場合、上記本体またはその一部の上に配置された単体としての防水パッキングを有し、閉塞位置において上記シャッターの傾斜面が上記パッキングの縁部のエッジと当接するように、上記接点のための開口部が上記本体に設けられているのと同様の配置で上記防水パッキングには開口部が設けられ、上記開口部は上記斜め縁部の少なくとも一部を構成していることが好ましい。
【０００７】
添付図面を参照した以下の詳細な説明により、本発明がよりよく理解され本発明の他の特徴が明らかになるであろう。
【０００８】
図５、図７および図９には、本体１を有する電気可動コネクターの斜視図が示されている。本体１には、保護シャッター２が並進滑動することができるように取り付けられている。保護シャッター２の上面および下面は、図１および図２にそれぞれ示されている。
【０００９】
本体１は、図６、図８、および図１０〜図１３に示すように、参照符号３および４で表された圧力先端式の接点のような様々な電気接点を備えている。これらの電気接点３および４は、本体の適当な収容部の中に設けられている。
本体１の上部には、各接点３および４の収容部に垂直に形成された開口部６および７を有するカバー５が設けられている。カバー５の開口部６および７は、装置の電気引入れ口のような器具と可動コネクターとの連結の際に引入れ口の対応する接点が通過することができるように形成されている。
【００１０】
接点３および４のための開口部６および７が本体１に設けられているのと同様に、シャッター２にも開口部８および９が同様の配置で形成されている。すなわち、少なくともシャッター２の下面領域２’および２”（図２、図６、図８および図１０）が本体１のカバー５の開口部６および７を閉塞する閉塞位置（図５、図６および図１１）とカバーの開口部６および７とシャッターの開口部８および９とが重なり合う開放位置（図９、図１０および図１３）との間を、シャッター２が並進滑動することができる。
【００１１】
図３および図４は、たとえばシリコーンでプレート状に形成されたパッキング１０の上面および下面をそれぞれ示している。パッキング１０には、カバー５の開口部およびシャッター２の開口部と同様に配置された開口部１１および１２が形成されている。
図６、図８および図１０に示す通り、パッキング１０の上面（図３）がシャッター２の下面（図２）と対向しパッキング１０の下面（図４）がカバー５の適当な収容部と当接するように構成されている。なお、パッキングの開口部１１および１２とカバーの開口部６および７とは、同軸に配置されている。
【００１２】
さらに、図２、図６、図８および図１０〜図１３に示すように、シャッター２の下面領域２’および２”は、シャッター２の滑動方向に沿って、開放位置に向かう（すなわち図６の閉塞位置から図８の中間位置を経て図１０の開放位置へ）シャッターの並進の向きに関して前から後ろへシャッター２の上面に向かって傾斜している。
【００１３】
これに対して、図３、図６、図８および図１０に示すように、パッキング１０の開口部１１および１２には、斜め縁部１３および１４が設けられている。斜め縁部１３および１４のエッジを含む斜め面は、シャッター２の閉塞領域２’および２”の傾斜面に平行である。カバーの開口部とパッキングの開口部とが同軸配置されているので、パッキングの縁部１３および１４はカバーの開口部において実際の縁部を構成する。ところで、カバーの開口部は、図６、図８および図１０に示すように、パッキングの縁部１３および１４が取り付けられるべき縁部の輪郭をすでに備えている。
【００１４】
こうして、閉塞位置（図５および図６）において、領域２’および２”は、パッキングの開口部１１および１２の縁部のエッジ（場合によってはリブ補強されている）と完全に当接し、パッキング１０の開口部１１および１２並びにカバーの開口部６および７を密封閉塞する。
領域２’および２”の傾斜面と斜め縁部との組合せ作用により、シャッター２の単純な並進滑動の間に密封閉塞が可能になることがわかる。また、図７および図８の中間位置が明瞭に示すように、この構成が摩擦を最小に抑えてシャッターの容易な滑動を可能にしていることもわかる。
【００１５】
実際、可動コネクターと接続すべき装置との接続や分離（接続解除）に際して、図５および図６の閉塞位置から図７および図８の中間位置を経て図９および図１０の開放位置へシャッター２が通過することもできるし、その逆も可能である。
図１１〜図１３は、わずかに異なる変形例について、閉塞位置、中間位置および開放位置の断面図をそれぞれ示している。しかしながら、この変形例の構成概念および作用は、上述の実施例と同じである。
【００１６】
この変形例では、カバー５の開口部６および７の周囲に斜め縁部１３’および１４’が設けられている（変形例では斜め縁部１３’および１４’がカバー５と一体的に形成されている）。そして、単体のパッキング１０は、シャッター２の下面の領域２’および２”に固定された（たとえば接着剤によって）パッキング１０’および１０”を構成する被覆材によって置換されている。
【００１７】
結果は同じであり且つ作用も同じであることがわかる。実際、領域２’および２”がパッキング１０の縁部１３および１４のエッジと当接するのと同様に、パッキング１０’および１０”が縁部１３’および１４’のエッジと当接する。
また、図３、図４、図６、図８および図１０のパッキング１０と図１１〜図１３のパッキング１０’および１０”とを備えた混合システムを考えることもできる。
【００１８】
上述の可動コネクターは、前述した通り、たとえば電気車両の充電用装置カップラーの可動コネクターを構成することができる。この場合、車両に設けられた電気引入れ口と可動コネクターとの接続および分離（接続解除）に際して、シャッター２の滑動が行われる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の可動コネクターの上面を示す図である。
【図２】本発明の可動コネクターの下面を示す図である。
【図３】図５〜図１０に示す本発明の実施例における防水パッキングの上面を示す図である。
【図４】図５〜図１０に示す本発明の実施例における防水パッキングの下面を示す図である。
【図５】閉塞位置または休止位置における本発明の可動コネクターを示す斜視図である。
【図６】保護シャッターの２つの通過開口部に沿った図５の横断面図である。
【図７】中間位置における本発明の可動コネクターを示す斜視図である。
【図８】保護シャッターの２つの通過開口部に沿った図７の横断面図である。
【図９】開放位置における本発明の可動コネクターを示す斜視図である。
【図１０】保護シャッターの２つの通過開口部に沿った図９の横断面図である。
【図１１】もう１つの実施例において図６に対応する横断面図である。
【図１２】もう１つの実施例において図８に対応する横断面図である。
【図１３】もう１つの実施例において図１０に対応する横断面図である。
【符号の説明】
１本体
２保護シャッター
３、４電気接点
５カバー
６、７カバーの開口部
８、９シャッターの開口部
１０パッキング
１１、１２パッキングの開口部
１３、１４斜め縁部

Claims

保護シャッター（２）を有する防水電気可動コネクターであって、本体（１）の収容部に接点（３、４）が設けられ、上記収容部にはもう１つの器具の対応する接点が通過するための開口部（６、７）が設けられ、上記接点（３、４）のための開口部（６、７）が本体（１）に設けられているのと同様の配置で上記シャッター（２）にも通過開口部（８、９）が設けられ、少なくとも上記シャッター（２）の領域（２’、２”）が本体の開口部（６、７）を閉塞する閉塞位置と上記本体の開口部（６、７）と上記シャッターの開口部（８、９）とが重なり合う開放位置との間で上記シャッター（２）が並進滑動するように構成された電気可動コネクターにおいて、
上記シャッター（２）の上記本体の接点に対向する側の面は、上記収容部の開口部を閉塞するように構成された各閉塞領域（２’、２”）において、上記開放位置に向かう上記シャッターの並進の向きに関して前から後ろへ上記シャッターの反対側の面に向かって傾斜した面を有し、上記収容部の開口部（６、７）の周囲には斜め縁部（１３、１４：１３’、１４’）が設けられ、閉塞位置において上記閉塞領域（２’、２”）が上記縁部のエッジと当接するように、上記縁部のエッジを含む斜め面は上記シャッター（２）の閉塞領域（２’、２”）の傾斜面と平行であることを特徴とする電気可動コネクター。
上記閉塞領域（２’、２”）の傾斜領域には、パッキング（１０’、１０”）を構成する被覆材が設けられていることを特徴とする請求項１に記載の電気可動コネクター。
上記本体（１）の開口部（６、７）の斜め縁部（１３、１４）は、上記本体（１）の一部（５）に直接形成されていることを特徴とする請求項２に記載の電気可動コネクター。
上記接点（３、４）の収容部の開口部（６、７）の斜め縁部（１３、１４）の少なくとも一部は、上記本体に設けられた防水パッキング（１０）によって形成されていることを特徴とする請求項１または２に記載の電気可動コネクター。
上記本体（１）またはその一部（５）の上に配置された単体としての防水パッキング（１０）を有し、
閉塞位置において上記シャッターの傾斜面（２’、２”）が上記パッキングの縁部のエッジと当接するように、上記接点のための開口部（６、７）が上記本体に設けられているのと同様の配置で上記防水パッキング（１０）には開口部（１１、１２）が設けられ、上記開口部（１１、１２）は上記斜め縁部（１３、１４）の少なくとも一部を構成していることを特徴とする請求項４に記載の電気可動コネクター。