JP3941560B2 - 無線通信システム - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、無線LANと有線LANとの接続を可能にする無線管理端末が無線媒体の管理を行う無線通信システムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
最も普及している従来の無線LANの規格であるIEEE802.11では、無線LANと有線LANを接続する場合、Infrastructureモード(インフラストラクチャーモード)を用い、このモードにおいて、無線媒体の管理を行う無線管理端末(IEEE802.11ではアクセスポイントと呼ぶ)が無線LANと有線LANとの接続ポイントとなり、それぞれの無線端末(IEEE802.11ではStation(ステーション)と呼ぶ)が無線管理端末とのコネクションのみをはるスター型のトポロジーを採用している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来の無線通信システムでは、無線端末間の通信を行うとき、スター型のトポロジーであるために、無線端末は無線管理端末との通信しか行うことができず、送信元無線端末はまず無線管理端末にフレームを送信し、無線管理端末が宛先無線端末に受けたフレームを転送する必要があり、送信元無線端末から宛先無線端末に直接フレームを送る時に比べて2倍の時間がかかり、有効に帯域を使用することができないという問題点を有していた。
【0004】
この無線通信システムでは、無線端末間で直接通信が可能な場合には直接無線端末間でフレームの送受信を行い、無線端末間で直接通信が不可能な場合には無線管理端末を介してフレームの送受信を行うことで、無線媒体の状況に応じて有効に帯域を使用することができることが要求されている。
【0005】
本発明は、この要求を満たすため、無線端末間で直接通信が可能な場合には直接無線端末間でフレームの送受信を行い、無線端末間で直接通信が不可能な場合には無線管理端末を介してフレームの送受信を行うことで、無線媒体の状況に応じて有効に帯域を使用することができる無線通信システムを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために本発明の無線通信システムは、有線LANと無線LANとを接続し無線媒体を管理する無線管理端末と、無線管理端末に管理される複数の無線端末とを備えた無線通信システムであって、第1の無線端末から第2の無線端末へ送信フレームを送信した際に、無線管理端末は、第1の無線端末が送信フレーム転送情報を設定した送信フレームを送信した場合は、受信した前記送信フレームを転送すると共に、第2の無線端末は転送送信フレーム制限時間以内に承認フレームを送信しないようにし、無線管理端末は転送送信フレーム制限時間以内で第2の無線端末が受信可能な時間に送信フレームを転送する構成とした。
【0007】
これにより、承認フレームの送信前に必ず送信フレームを無線管理端末で転送できるので、早くかつ効率良く全ての無線端末が無線媒体の予約状態を知ることができ、長い時間を必要とするフレーム交換の間に第1の無線端末と第2の無線端末のフレーム交換を妨害するような第3の無線端末からの送信を無くすことができる。
【0008】
【発明の実施の形態】
第1の発明に係る無線通信システムは、有線LANと無線LANとを接続し無線媒体を管理する無線管理端末と、無線管理端末に管理される複数の無線端末とを備えた無線通信システムであって、無線管理端末は、第1の無線端末から第2の無線端末へ送信フレームを送信した際に、第2の無線端末からの承認フレームが必要であるにもかかわらず、承認フレームを承認フレーム制限時間以内に受信しなかった場合は、第2の無線端末に送信フレームを転送すると共に第1の無線端末に承認フレームを転送し、第1の無線端末から第2の無線端末へ送信フレームを送信した際に、承認フレームが必要でない場合は、第2の無線端末に送信フレームを転送しないこととしたものである。
【0009】
この構成により、無線端末間で通信が可能な場合(第2の無線端末からの承認フレームが必要な場合)には直接無線端末間でフレームの送受信を行い、直接通信できない場合(第2の無線端末からの承認フレームが必要な場合)には無線管理端末を介してフレームの送受信を行うことができるので、状況に応じて有効に帯域を使用することができるという作用を有する。
【0010】
第2の発明に係る無線通信システムは、上記第1の発明に係る無線通信システムにおいて、無線管理端末は、第1の無線端末が承認フレーム非転送情報を設定した送信フレームを送信した場合は、受信した送信フレームに対する承認フレームを転送せず、第1の無線端末が承認フレーム転送情報を設定した送信フレームを送信した場合は、受信した送信フレームに対する承認フレームを転送することとしたものである。
【0011】
この構成により、承認フレームを無線管理端末で転送しないようにしたり転送するようにしたりできるので、第1の無線端末の送信を含めた第2の無線端末の受信状態が第2の無線端末の送信を含めた第1の無線端末の受信状態より悪くて、第2の無線端末は送信フレームを受信できないが、第1の無線端末は第2の無線端末の承認フレームを受信できる場合には、承認フレーム非転送情報を設定した送信フレームを使用すれば、承認フレームを転送せずに正常な通信ができるので、その分有効に帯域を使用することができるという作用を有する。また、第2の無線端末の送信を含めた第1の無線端末の受信状態が第1の無線端末の送信を含めた第2の無線端末の受信状態より悪くて、第1の無線端末は承認フレームを受信できないが、第2の無線端末は第1の無線端末の送信フレームを受信できる場合には、承認フレーム転送情報を設定した送信フレームを使用すれば、無線管理端末は送信フレームを転送せずに正常な通信ができるので、その分有効に帯域を使用することができるという作用を有する。
【0012】
第3の発明に係る無線通信システムは、有線LANと無線LANとを接続し無線媒体を管理する無線管理端末と、無線管理端末に管理される複数の無線端末とを備えた無線通信システムであって、第1の無線端末から第2の無線端末へ送信フレームを送信した際に、無線管理端末は、第1の無線端末が送信フレーム転送情報を設定した送信フレームを送信した場合は、受信した送信フレームを転送することとしたものである。
【0013】
この構成により、必ず送信フレームを無線管理端末で転送できるので、承認フレームの必要がない送信フレームを第2の無線端末に確実に受信させることができ、また、承認フレームの必要がない送信フレーム、例えばブロードキャストの送信フレームを無線LAN内の全ての無線端末に受信させることができるという作用を有する。
【0014】
第4の発明に係る無線通信システムは、上記第3の発明に係る無線通信システムにおいて、第2の無線端末は転送送信フレーム制限時間以内に承認フレームを送信しないようにし、無線管理端末は転送送信フレーム制限時間以内で第2の無線端末が受信可能な時間に送信フレームを転送することとしたものである。
【0015】
この構成により、承認フレームの送信前に必ず送信フレームを無線管理端末で転送できるので、早くかつ効率良く全ての無線端末が無線媒体の予約状態を知ることができ、長い時間を必要とするフレーム交換の間に第1の無線端末と第2の無線端末のフレーム交換を妨害するような第3の無線端末からの送信を無くすことができるという作用を有する。
【0016】
以下、本発明の実施の形態について、図1〜図5を用いて説明する。
【0017】
(実施の形態1)
図1、図2、図3、図4は本発明の実施の形態1による無線通信システムを示す構成図である。図1、図2、図3、図4は無線通信路(無線媒体)の状態が互いに異なる無線通信システムを示す。
【0018】
図1〜図4において、1a、1bは送受信を行う無線端末、2は有線LANと無線LANとを接続し、無線LANを管理する無線管理端末である。図1〜図4に描写していないが、無線管理端末2は有線LANと接続されている。3a、3b、3c、3d、3e、3fは実際には目には見えない無線通信路であり、3aは無線端末1aから無線管理端末2への無線通信路、3bは無線管理端末2から無線端末1aへの無線通信路、3cは無線端末1bから無線管理端末2への無線通信路、3dは無線管理端末2から無線端末1bへの無線通信路、3eは無線端末1aから無線端末1bへの無線通信路、3fは無線端末1bから無線端末1aへの無線通信路である。
【0019】
ここで、例えば無線端末1aと無線管理端末2の無線通信路を3aと3bのように方向毎に2つに分けて描写しているのは、無線端末1aの送信を含む無線管理端末2の受信状態が無線管理端末2の送信を含む無線端末1aの受信状態と完全には同じではないからである。×印が付いている無線通信路は通信ができないことを示し、何も付いていない無線通信路は正常に通信可能なことを示す。図1では全ての無線通信路が通信可能であり、図2では無線通信路3a、3b、3c、3dが通信可能であり、図3では無線通信路3a、3b、3c、3d、3fが通信可能であり、図4では無線通信路3a、3b、3c、3d、3eが通信可能である状態を示している。無線管理端末2と無線端末1aの双方向の無線通信路3aと3bは図1、図2、図3及び図4の全てで通信可能となっているが、無線管理端末2と相互に通信可能なことが、無線管理端末2が管理する無線LANに無線端末1aが接続するための前提条件だからである。無線管理端末2と無線端末1bの双方向の無線通信路3cと3dは図1、図2、図3及び図4の全てで通信可能となっていることも同様な理由からである。
【0020】
本実施の形態の無線通信システムにおいては、物理層での承認フレームを必要とする送信フレームを送信する時に、承認フレーム非転送情報と承認フレーム転送情報のどちらも設定していない送信フレームを受信した無線管理端末2が承認フレーム制限時間内に承認フレームを受信しなかった場合、無線管理端末2が送信フレームの転送と承認フレームの転送を行うことが特徴である。また、承認フレーム転送情報あるいは承認フレーム非転送情報を設定することにより、無線管理端末2が承認フレーム非転送情報を設定した送信フレームを受信した場合、無線管理端末2は承認フレームを必ず転送せず、無線管理端末2が承認フレーム転送情報を設定した送信フレームを受信した場合、無線管理端末2は承認フレームを必ず転送することが特徴である。
【0021】
以上のように構成された無線通信システムのそれぞれの通信状態で無線端末1aから無線端末1bにフレームを送る場合の動作を説明する。ここで無線管理端末2から無線端末1bに転送される送信フレームを本来の送信フレームと区別するために転送送信フレームと呼ぶことにする。また、無線管理端末2から無線端末1aに転送される承認フレームを本来の承認フレームと区別するために転送承認フレームと呼ぶことにする。また、本実施の形態では送信フレームは全て承認フレームを必要とするフレームについて説明する。
【0022】
まず、図1の場合では、無線端末1aから無線端末1bに送信フレームを送信すると、無線管理端末2は受信された送信フレームを保管する。無線端末1bは送信フレームを受信できるので、承認フレームを優先的に送信可能なように送信フレームの終了の後から決められた時間で、他の無線端末及び無線管理端末2の送信フレームの送信を制限する承認フレーム制限時間より早い時間で、無線端末1aに送信フレームに対する承認フレームを送信する。無線管理端末2は、無線端末1bからの承認フレームを受信するので、保管していた送信フレームを破棄する。
【0023】
図2の場合では、全無線通信路の中で無線通信路3e及び3f以外が通信可能である。無線端末1aから無線端末1bに送信フレームを送信すると、無線管理端末2は受信された送信フレームを保管する。無線端末1bは送信フレームを受信できないので、承認フレームを送信することはない。無線管理端末2は、承認フレーム制限時間以内に承認フレームを受信しないので、無線端末1bのために転送送信フレームを送信する。無線端末1aは、無線管理端末2からの転送送信フレームを受信するので、無線管理端末2からの転送承認フレームの受信予定時間までは送信フレームを再送しないようにする。無線端末1bは、受信された転送送信フレームに対して承認フレームを送信する。この承認フレームを無線端末1aは受信することができないので、この時点では無線端末1aは転送承認フレーム待ち状態である。無線管理端末2は受信された承認フレームを転送承認フレームとして無線端末1aのために送信する。無線端末1aは、転送承認フレームを受信し、送信フレームが無線端末1bによって正常に受信されたことを理解する。
【0024】
図3の場合では、全無線通信路の中で無線通信路3e以外が通信可能である。無線端末1aから無線端末1bに送信フレームを送信すると、無線管理端末2は受信された送信フレームを保管する。無線端末1bは送信フレームを受信できないので、承認フレームを送信することはない。無線管理端末2は、承認フレーム制限時間以内に承認フレームを受信しないので、無線端末1bのために転送送信フレームを送信する。無線端末1aは、無線管理端末2からの転送送信フレームを受信するので、無線管理端末2からの転送承認フレームの受信予定時間までは送信フレームを再送しないようにする。無線端末1bは、受信された転送送信フレームに対して承認フレームを送信する。この承認フレームを無線端末1aは受信することができるので、送信フレームが無線端末1bによって正常に受信されたことを理解する。無線管理端末2は、受信された承認フレームを無線端末1aが受信できたことを知ることができないので、承認フレームを転送承認フレームとして無線端末1aのために送信する。無線端末1aは転送承認フレームを受信し、破棄する。これで、無線端末1aは、次に無線端末1bに送信フレームを送信する場合は、送信フレームを転送してもらう必要があり、承認フレームを転送してもらう必要がないことを理解する。送信フレームに何も設定しなくても送信フレームの転送は無線管理端末2が行うので、無線端末1aは、承認フレームを必ず転送しないことを設定した承認フレーム非転送情報を含んで送信する。無線端末1aから無線端末1bに送信フレームを送信すると、無線管理端末2は受信された送信フレームを保管し、承認フレーム制限時間以内に承認フレームを受信しないので、無線端末1bのために転送送信フレームを送信する。無線端末1aは、送信フレーム転送情報を含んだ送信フレームを送信しているので、無線端末1bからの承認フレームの受信予定時間までは送信フレームを再送しないようにする。無線端末1bは、受信された転送送信フレームに対して承認フレームを送信する。この承認フレームを無線端末1aは受信することができるので、送信フレームが無線端末1bによって正常に受信されたことを理解する。無線管理端末2は、無線端末1bからの承認フレームを受信するが、承認フレーム非転送情報を含んだ送信フレームに対する承認フレームと理解するので、この承認フレームを破棄する。
【0025】
図4の場合では、全無線通信路の中で無線通信路3f以外が通信可能である。無線端末1aから無線端末1bに送信フレームを送信すると、無線管理端末2は受信された送信フレームを保管する。無線端末1bは、送信フレームを受信できるので、承認フレームを送信する。無線管理端末2は、無線端末1bからの承認フレームを承認フレーム制限時間以内に受信するので、転送送信フレームを送信せず、保管している送信フレームを破棄する。無線端末1aは、承認フレームも転送送信フレームも受信しないので、転送送信フレーム制限時間が過ぎると、再送を試みることになる。この時、無線端末1aは、無線管理端末2からの転送送信フレームを受信しなかったので、無線端末1bは送信フレームを受信可能で、自分自身が承認フレームを受信できなかったことを理解し、再送する場合は送信フレームを転送してもらう必要がなく、承認フレームを転送してもらう必要があることを理解する。送信フレームに何も設定しなくても送信フレームの転送は行われないので、無線端末1aは、承認フレームを必ず転送することを設定した承認フレーム転送情報を含んで送信する。無線端末1aから無線端末1bに送信フレームを送信すると、無線端末1bは、受信された送信フレームに対して承認フレームを送信する。無線管理端末2は、承認フレーム制限時間以内に承認フレームを受信するので、無線管理端末2は受信された送信フレームの転送は行わない。無線端末1aは、承認フレーム転送情報を含んだ送信フレームを送信しているので、無線管理端末2からの転送承認フレームの受信予定時間までは送信フレームを再送しないようにする。無線管理端末2は、承認フレーム転送情報を含んだ送信フレームに対する承認フレームが受信されているのを理解するので、転送承認フレームを無線端末1aのために送信する。この転送承認フレームを無線端末1aは受信することができるので、送信フレームが無線端末1bによって正常に受信されたことを理解する。
【0026】
無線端末間の距離が以前より縮まったり、外乱が小さくなったりしたこと等により、図2、図3、図4の通信状態から全て図1と同じ通信状態になった場合、無線端末1bは、送信フレーム受信後すぐに承認フレームを送信し、無線端末1aは、承認フレーム制限時間以内に承認フレームを受信する。そして、送信フレームに何も転送情報を設定していない場合、そのまま無線管理端末2による送信フレーム及び承認フレームの転送なしに無線端末1aと1bの通信を行うことができる。承認フレーム非転送情報を設定している場合、送信フレームを受信した無線管理端末2は、承認フレームを受信するので、送信フレームの転送を行わず、また元々承認フレームの転送を行う設定ではないので、承認フレームの転送も行わず、無線管理端末2の送信フレーム及び承認フレームの転送なしに無線端末1aと1bの通信を行うことができる。送信フレームが転送されていないことを無線端末1aは知ることができ、無線端末1aと1bで直接通信できるのが分かるので、無線端末1aは次のフレームの送信時には承認フレーム非転送情報を設定せずに送信する。承認フレーム転送情報を設定している場合、送信フレームを送信した無線端末1aは承認フレームを受信でき、無線端末1aと1bで直接通信できることを理解するので、その後に受信された転送承認フレームを破棄し、次のフレームの送信時には承認フレーム転送情報を設定せずに送信する。
【0027】
無線端末間の距離が以前より離れたり、外乱が大きくなったりしたこと等により、図1、図3及び図4の通信状態から全て図2と同じ通信状態になった場合、無線端末1bは送信フレームを受信することができず、無線端末1aは承認フレームを受信することができない。何も転送情報を設定していない場合、既に説明したように、無線管理端末2の転送送信フレーム及び転送承認フレームによって無線端末1aと無線端末1bとの通信を行うことができる。承認フレーム非転送情報を設定している場合、送信フレームを受信した無線管理端末2は、承認フレームを受信しないので、送信フレームの転送を行い、その後承認フレームを受信するが、承認フレームの転送を行わない。無線端末1aは、承認フレームを受信できないので、再送を試みることになるが、何らかの要因で通信状態が悪くなったと考え、何も転送情報を設定せずに再送する。再送時には、無線管理端末2の転送送信フレーム及び転送承認フレームによって、無線端末1aと無線端末1bとの通信を行うことができる。承認フレーム転送情報を設定している場合、無線管理端末2は、承認フレーム制限時間以内に承認フレームを受信しないので、無線端末1bのために転送送信フレームを送信する。更に、承認フレーム転送情報を設定された送信フレームだったので、その後受信された承認フレームを転送承認フレームとして送信するので、無線端末1aと無線端末1bは通信を行うことができる。次のフレームの送信時にも同じ設定でも問題なく通信は行えるが、無線端末1aは送信フレームの転送が行われていることを理解しているので、次のフレームの送信時には承認フレーム転送情報を設定せずに送信する。
【0028】
なお、本実施の形態では、一方が送信フレームを送る無線端末で他方が承認フレームを送る無線端末で説明したが、承認フレームを送っていた無線端末が送信フレームを送り、送信フレームを送っていた無線端末がそれに対する承認フレームを送る場合でも同様なことは言うまでもない。また、無線端末が2つの場合について説明したが、本発明はこれに限らず、無線端末の数はいくつでもでもよいことは言うまでもない。
【0029】
以上のように本実施の形態によれば、無線管理端末2は、第1の無線端末1aから第2の無線端末1bへ送信フレームを送信した際に、第2の無線端末1bからの承認フレームが必要であるにもかかわらず、承認フレームを承認フレーム制限時間以内に受信しなかった場合は、第2の無線端末1bに送信フレームを転送すると共に第1の無線端末1aに承認フレームを転送し、第1の無線端末1aから第2の無線端末1bへ送信フレームを送信した際に、承認フレームが必要でない場合は、第2の無線端末1bに送信フレームを転送しないことにより、無線端末間で通信が可能な場合(第2の無線端末からの承認フレームが必要な場合)には直接無線端末間でフレームの送受信を行い、直接通信できない場合(第2の無線端末からの承認フレームが必要な場合)には無線管理端末を介してフレームの送受信を行うことができるので、状況に応じて有効に帯域を使用することができる。
【0030】
また、無線管理端末2は、第1の無線端末1aが承認フレーム非転送情報を設定した送信フレームを送信した場合は、受信した送信フレームに対する承認フレームを転送せず、第1の無線端末1aが承認フレーム転送情報を設定した送信フレームを送信した場合は、受信した送信フレームに対する承認フレームを転送することにより、承認フレームを無線管理端末2で転送しないようにしたり転送するようにしたりできるので、第1の無線端末1aの送信を含めた第2の無線端末1bの受信状態が第2の無線端末1bの送信を含めた第1の無線端末1aの受信状態より悪くて、第2の無線端末1bは送信フレームを受信できないが、第1の無線端末1aは第2の無線端末1bの承認フレームを受信できる場合には、承認フレーム非転送情報を設定した送信フレームを使用すれば、承認フレームを転送せずに正常な通信ができるので、その分有効に帯域を使用することができる。また、第2の無線端末1bの送信を含めた第1の無線端末1aの受信状態が第1の無線端末1aの送信を含めた第2の無線端末1bの受信状態より悪くて、第1の無線端末1aは承認フレームを受信できないが、第2の無線端末1bは第1の無線端末1aの送信フレームを受信できる場合には、承認フレーム転送情報を設定した送信フレームを使用すれば、無線管理端末2は送信フレームを転送せずに正常な通信ができるので、その分有効に帯域を使用することができる。
【0031】
(実施の形態2)
図5は本発明の実施の形態2、3による無線通信システムを示す構成図である。図5では無線端末が3台の場合を示す。
【0032】
図5において、無線端末1a、1b、無線管理端末2、無線通信路3a、3b、3c、3d、3e、3fは図1〜図4と同様のものなので、同一符号を付し、説明は省略する。1cは送受信可能な無線端末、3g、3h、3i、3j、3k、3lは実際には目には見えない無線通信路であり、3gは無線管理端末2から無線端末1cへの無線通信路、3hは無線端末1cから無線管理端末2への無線通信路、3iは無線端末1bから無線端末1cへの無線通信路、3jは無線端末1cから無線端末1bへの無線通信路、3kは無線端末1aから無線端末1cへの無線通信路、3lは無線端末1cから無線端末1aへの無線通信路である。図5では無線通信路3i、3k、3lが通信不可能である状態を示している。本実施の形態の無線通信システムにおいては、物理層での承認フレームを必要としない送信フレーム(UDPフレームやブロードキャストフレーム等)を送信する際に送信フレーム転送情報を設定することが特徴である。
【0033】
以上のように構成された無線通信システムについて、その動作を説明する。
【0034】
UDPフレームを無線端末1bから無線端末1cへ送信フレームとして送信する場合、無線管理端末2は、送信フレームに対する無線端末1cからの承認フレームを受信しないが、受信した送信フレームが承認フレームを必要としないUDPフレームであり、送信フレームを転送する必要がないと理解するので、転送送信フレームを送信することはない。しかしながら、図5の場合では無線通信路3iが通信不能なために、無線端末1cは無線端末1bからのUDPフレームである送信フレームを受信することができない。このような場合、無線端末1cに確実に受信させるために、無線端末1bは、送信フレーム転送情報を設定したUDPフレームである送信フレームを送信する。無線管理端末2は、送信フレーム転送情報が設定されている送信フレームを受信すると、転送送信フレームを必ず送信するので、無線端末1cは確実にUDPフレームである送信フレームを受信することができる。
【0035】
次に、ブロードキャストフレームを無線端末1bから無線端末1cへ送信フレームとして送信する場合、無線管理端末2は、UDPフレームの時と同様に、転送送信フレームを送信することはない。図5の場合では、無線端末1a及び無線管理端末2はブロードキャストフレームである送信フレームを受信することはできるが、無線端末1cは送信フレームを受信することができない。このような場合、無線通信システム内の全ての無線端末1a、1c及び無線管理端末2に確実に受信させるために、無線端末1bは送信フレーム転送情報を設定したブロードキャストフレームである送信フレームを送信する。無線管理端末2は、送信フレーム転送情報が設定されている送信フレームを受信すると、転送送信フレームを必ず送信するので、無線端末1cも確実にブロードキャストフレームである送信フレームを受信することができる。
【0036】
以上のように本実施の形態においては、物理層での承認フレームを必要としない送信フレームを送信する際に、送信フレーム転送情報を設定することにより確実に送信フレームを受信させることができる。
【0037】
(実施の形態3)
本発明の実施の形態3による無線通信システムの構成は、図5と同様の構成である。本実施の形態の無線通信システムにおいては、送信フレームを送信する際に、最初の送信フレームにのみ送信フレーム転送情報を付加するとともに、全ての無線端末及び無線管理端末に承認フレームを送信する前に転送送信フレーム制限時間を待つように設定されていることが特徴である。
【0038】
本実施の形態による無線通信システムについて、その動作を説明する。
【0039】
或る無線端末が他の無線端末へバイト数の多いデータを送る場合、無線媒体中で送信可能なバイト数は決まっているので、送信側の無線端末は複数のフレームにデータを分割して送信し、受信側の無線端末は複数のフレームを元のデータに再構築することが行われる。この時、送信側の送信フレームを受信してから受信側の承認フレームを送信する場合は、無線媒体の状況(通信状態)を確認することなくすぐに送信されるが、受信側の承認フレームを受信してから送信側の送信フレームを送信する場合にも同様に無線媒体の状況を確認することなくすぐに送信することが認められている。つまり、これらのフレーム交換は優先されて複数個連続することになり、長時間無線媒体を占有することになる。
【0040】
図5の状況で無線端末1aが無線端末1bに対して上記のようなフレーム交換を開始したとする。この時無線端末1cは無線端末1aと1bからのフレームを受信することができなく、また、無線端末1aと1bはお互いに受信することができ、無線管理端末2を介することなく直接通信しているので、無線端末1cは無線媒体が使用されていることを知ることができない。この時、フレーム交換中に無線端末1cが送信フレームを送信すると、無線端末1aと1bのフレーム交換が正常にできない場合がある。
【0041】
このような場合、無線端末1aは送信フレーム転送情報をフレーム交換の最初の送信フレームにのみ設定して送信するとともに、無線端末1a、1b、1c及び無線管理端末2にはあらかじめ転送送信フレーム制限時間が設定されている。無線管理端末2は、受信した最初の送信フレームを転送送信フレーム制限時間以内で無線端末1bが受信可能な時間に転送する。無線端末1bは、承認フレームを送信する前に、転送送信フレーム制限時間が過ぎるのを待っており、その間に転送送信フレームを受信する。このとき無線端末1bは、正常に送信フレームを受信しているので、転送送信フレームの内容を破棄し、その後承認フレームを送信する。無線端末1cは、転送送信フレームを受信することができ、無線媒体がフレーム交換のために予約されていることを理解することができるので、フレーム交換中に送信フレームを送信してフレーム交換の邪魔をすることはない。
【0042】
また、転送送信フレーム制限時間が設定されていない場合を考えると、無線端末1bからの承認フレームはすぐに送信されるため、無線管理端末2は、承認フレームを待ってから転送送信フレームを送信する必要があり、加えて無線端末1bは再度承認フレームを送信する必要がある。従って、転送送信フレーム制限時間が設定されている場合は、設定されていない場合に比べて、無線端末1cは媒体の予約を時間的に承認フレーム1個分早く知ることができ、加えて承認フレームを1個分少なくすることができるという効果も有している。
【0043】
なお、本実施の形態では、無線端末が3つの場合について説明したが、無線端末の数はいくつでもでもよいことは言うまでもない。
【0044】
以上のように本実施の形態によれば、第2の無線端末1bは転送送信フレーム制限時間以内に承認フレームを送信しないようにし、無線管理端末2は転送送信フレーム制限時間以内で第2の無線端末1bが受信可能な時間に送信フレームを転送することにより、承認フレームの送信前に必ず送信フレームを無線管理端末2で転送できるので、早くかつ効率良く全ての無線端末が無線媒体の予約状態を知ることができ、長い時間を必要とするフレーム交換の間に第1の無線端末1aと第2の無線端末1bのフレーム交換を妨害するような第3の無線端末1cからの送信を無くすことができる。
【0047】
【発明の効果】
請求項1に係る無線通信システムによれば、有線LANと無線LANとを接続し無線媒体を管理する無線管理端末と、無線管理端末に管理される複数の無線端末とを備えた無線通信システムであって、第1の無線端末から第2の無線端末へ送信フレームを送信した際に、無線管理端末は、第1の無線端末が送信フレーム転送情報を設定した送信フレームを送信した場合は、受信した送信フレームを転送すると共に、第2の無線端末は転送送信フレーム制限時間以内に承認フレームを送信しないようにし、無線管理端末は転送送信フレーム制限時間以内で第2の無線端末が受信可能な時間に送信フレームを転送することにより、承認フレームの送信前に必ず送信フレームを無線管理端末で転送できるので、早くかつ効率良く全ての無線端末が無線媒体の予約状態を知ることができ、長い時間を必要とするフレーム交換の間に第1の無線端末と第2の無線端末のフレーム交換を妨害するような第3の無線端末からの送信を無くすことができるという有利な効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1による無線通信システムを示す構成図
【図2】本発明の実施の形態1による無線通信システムを示す構成図
【図3】本発明の実施の形態1による無線通信システムを示す構成図
【図4】本発明の実施の形態1による無線通信システムを示す構成図
【図5】本発明の実施の形態2、3による無線通信システムを示す構成図
【符号の説明】
1a 無線端末
1b 無線端末
2 無線管理端末
3a、3b、3c、3d、3e、3f、3g、3h、3i、3j、3k、3l
無線通信路

Claims (1)

  1. 有線LANと無線LANとを接続し無線媒体を管理する無線管理端末と、前記無線管理端末に管理される複数の無線端末とを備えた無線通信システムであって、第1の無線端末から第2の無線端末へ送信フレームを送信した際に、
    前記無線管理端末は、前記第1の無線端末が送信フレーム転送情報を設定した送信フレームを送信した場合は、受信した前記送信フレームを転送すると共に、
    前記第2の無線端末は転送送信フレーム制限時間以内に承認フレームを送信しないようにし、前記無線管理端末は前記転送送信フレーム制限時間以内で前記第2の無線端末が受信可能な時間に送信フレームを転送することを特徴とする無線通信システム。
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