JP3939726B2 - 負性抵抗入力増幅回路及び発振回路 - Google Patents

負性抵抗入力増幅回路及び発振回路 Download PDF

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Description

本発明は、所定の周波数の信号に対して入力インピーダンスが負になる負性抵抗入力増幅回路、及びこれを用いた発振回路に関する。
図17は、背景技術に係る発振回路の構成を示す回路図である(例えば、特許文献1参照。)。図17に示す発振回路101は、マイクロ波を発生させるマイクロ波発振回路で、NPNトランジスタ102と、発振回路101の発振周波数fにおける波長λの四分の一波長の長さを有すると共にトランジスタ102のコレクタに一端が接続され他端が開放されたマイクロストリップライン103と、直流電圧Vcを出力する直流電圧源104と、トランジスタ102のコレクタと直流電圧源104の電圧出力端子との間に接続された抵抗105とを備えている。また、トランジスタ102のエミッタは、コイル106を介してグラウンドに接続されており、トランジスタ102のエミッタから出力された信号が、マイクロストリップライン107、及び直流阻止用のコンデンサ108を介して外部出力端子109へ出力される。
また、トランジスタ102のベースには、定電流源110からコイル111を介してバイアス電流が供給される。さらに、トランジスタ102のベースは、マイクロストリップライン112と直流阻止用のコンデンサ113と抵抗115とを介してグラウンドに接続され、マイクロストリップライン112は誘電体共振器114と結合されている。
このように構成された発振回路101において、トランジスタ102をコレクタ接地し、トランジスタ102のエミッタに接続されたインピーダンスを増大させると、トランジスタ102内部の寄生容量等の影響により高周波信号に対してトランジスタ102のベースから見た入力インピーダンスが負になることが知られている。このように入力インピーダンスが負になる増幅回路は、負性抵抗入力増幅回路と呼ばれている。
また、波長がλの信号に対して長さがλ/4のマイクロストリップラインは、波長λの信号に対してインピーダンス変換器として機能することが知られている。具体的には、波長がλの信号に対して、長さがλ/4で出力端が開放されたマイクロストリップラインはグラウンドに対してインピーダンスが略ゼロとなり、すなわち入力端から見ると波長がλの信号に対して接地に見えることが知られている。逆に、波長がλの信号に対して、長さがλ/4で出力端が接地されたマイクロストリップラインは、入力端から見ると波長がλの信号に対して開放に見えることが知られている。
そして、長さがλ/4のマイクロストリップラインの出力端に、例えば当該マイクロストリップラインの特性インピーダンスの1/2の抵抗を接続すると、マイクロストリップラインの入力端からは当該マイクロストリップラインの特性インピーダンスの2倍の抵抗値に見える。さらに、長さがλ/4のマイクロストリップラインの出力端に、例えば当該マイクロストリップラインの特性インピーダンスの2倍の抵抗を接続すると、マイクロストリップラインの入力端からは当該マイクロストリップラインの特性インピーダンスの1/2倍の抵抗値に見えることが知られている。
次に、背景技術に係る発振回路101の動作を説明する。まず、マイクロストリップライン103は、長さがλ/4にされており、その一端が開放されているので、発振回路101における波長λの発振周波数fに対して接地となる。すなわち、トランジスタ102のコレクタは、マイクロストリップライン103によって、発振周波数fに対して接地される。また、コイル106及びマイクロストリップライン107は、発振周波数fに対してインピーダンスを増大させるので、発振周波数fにおいて、トランジスタ102はコレクタ接地され、トランジスタ102のエミッタに接続されたインピーダンスが増大される結果、トランジスタ102におけるベースの入力インピーダンスは負となり、トランジスタ102は負性抵抗入力増幅回路として機能する。
一方、発振周波数fから周波数が十分離れた信号に対しては、マイクロストリップライン103のインピーダンスが増大し、コレクタ接地されないためトランジスタ102におけるベースの入力インピーダンスは負とならない。
次に、トランジスタ102のベースに印加された信号は、トランジスタ102におけるベースの入力インピーダンスによってマイクロストリップライン112へ反射する。具体的には、トランジスタ102におけるベースの入力インピーダンスが正の場合、反射波は入射波より小さな振幅になり、トランジスタ102におけるベースの入力インピーダンスが負の場合、反射波は入射波より大きな振幅になる。
そして、トランジスタ102のベースにより反射された反射波は、誘電体共振器114により再びトランジスタ102のベースへ反射され、トランジスタ102のベースと誘電体共振器114との間で反射波の往復が繰り返される。誘電体共振器114は、トランジスタ102のベースからの反射波の位相と、誘電体共振器114からの反射波の位相とがトランジスタ102のベース位置で一致する(位相のずれが360°の倍数になる)ようにマイクロストリップライン112との結合位置が設定されている。
そうすると、誘電体共振器114での反射減衰量よりもトランジスタ102での反射利得が大きい場合、すなわちトランジスタ102におけるベースの入力インピーダンスが負であって且つその反射利得が誘電体共振器114での反射減衰量よりも大きい場合、反射波の信号振幅は次第に増幅され、発振動作が行われる。
この場合、トランジスタ102におけるベースの入力インピーダンスが負となるのは、信号の波長がλ、すなわち信号の周波数がfの場合であるから、発振回路101は周波数fで発振し、周波数fの信号がトランジスタ102のエミッタ、マイクロストリップライン107、及びコンデンサ108を介して外部出力端子109から出力される。
特開2004−7125号公報
ところで、上述の発振回路101においては、トランジスタ102におけるベースの入力インピーダンスは、1オクターブ以上の広い周波数範囲で負となる。図18は、発振回路101について、トランジスタ102のベースに入力される信号の周波数とトランジスタ102におけるベースの入力インピーダンスとの関係をシミュレーションにより求めたグラフである。シミュレーションにおいて、トランジスタ102は2SC5508、マイクロストリップライン103は幅1.2mm、長さ8mm、直流電圧Vcは3V、抵抗105は100Ω、コイル106,111は100μH、マイクロストリップライン107は幅1.2mm、長さ12mm、コンデンサ108は1000pF、定電流源110の出力電流は100μAとしている。なお、シミュレータには、アンソフト・ジャパン(株)製アンソフト・デザイナーを用いた。以降のシミュレーションに用いたシュミレータも同様である。
図18において、横軸はトランジスタ102のベースに入力される信号の周波数、縦軸はトランジスタ102におけるベースの入力インピーダンス、実線はインピーダンスの実部、破線はインピーダンスの虚部を示している。図18に示すように、図17に示す発振回路101では、トランジスタ102におけるベースの入力インピーダンスすなわちトランジスタ102を用いて構成された負性抵抗入力増幅回路の入力インピーダンスの実部は、3.33GHz〜9.78GHzと1オクターブ以上の広い周波数範囲で負となっているため、目的とする発振周波数f(6.24GHz)とは異なる周波数で発振してしまう場合があるという不都合があった。
本発明は、このような問題に鑑みて為された発明であり、入力インピーダンスが負となる周波数範囲を縮小することができる負性抵抗入力増幅回路、及びこれを用いた発振回路を提供することを目的とする。
本願において開示される発明のうち、代表的なものの概要を簡単に説明すれば、下記のとおりである。即ち、トランジスタと、予め設定された所定周波数の信号における四分の一波長の長さを有し、前記トランジスタのコレクタに一端が接続され、他端が開放された第1のマイクロストリップラインと、前記トランジスタのコレクタと予め設定された第1の電位との間に接続された第1の抵抗と、前記トランジスタのエミッタと前記第1の電位より低い第2の電位との間に接続され、前記周波数の信号における四分の一波長の長さを有するマイクロストリップラインからなる共振回路と、を備え、前記トランジスタのベースが外部から信号を受信するための信号入力部として用いられ、前記トランジスタのエミッタが外部へ信号を出力するための信号出力部として用いられることを特徴とする負性抵抗入力増幅回路であることを特徴としている。
また、トランジスタと、予め設定された所定周波数の信号における四分の一波長の長さを有し、前記トランジスタのコレクタに一端が接続され、他端が開放された第1のマイクロストリップラインと、前記トランジスタのコレクタと予め設定された第1の電位との間に接続された第1の抵抗と、前記トランジスタのエミッタと前記第1の電位より低い第2の電位との間に接続されたコンデンサとコイルとの並列回路であって、前記周波数と略同一の共振周波数を有する共振回路と、を備え、前記トランジスタのベースが外部から信号を受信するための信号入力部として用いられ、前記トランジスタのエミッタが外部へ信号を出力するための信号出力部として用いられることを特徴とする負性抵抗入力増幅回路であることを特徴としている。
また、上述の負性抵抗入力増幅回路において、さらに、前記トランジスタのエミッタは、第2のマイクロストリップラインと、第2の抵抗との直列回路を介して前記第2の電位に接続され、前記第2のマイクロストリップラインと前記第2の抵抗との接続点が、前記信号出力部として用いられることを特徴としている。
また、上述の負性抵抗入力増幅回路において、一端が開放され他端が前記トランジスタのエミッタに接続された第3のマイクロストリップラインをさらに備え、前記第3のマイクロストリップラインの長さは、前記トランジスタにおける負性抵抗がピークとなる周波数を、前記周波数と一致させるべく設定されていることを特徴としている。
また、上述の負性抵抗入力増幅回路において、前記第2のマイクロストリップラインと前記第2の抵抗との接続点に一端が接続され、他端が開放された第4のマイクロストリップラインをさらに備え、前記第4のマイクロストリップラインの長さは、前記トランジスタにおける負性抵抗がピークとなる周波数を、前記周波数と一致させるべく設定されていることを特徴としている。
また、上述の負性抵抗入力増幅回路において、前記トランジスタのベースは、前記周波数の信号における四分の一波長の長さを有する第5のマイクロストリップラインと第3の抵抗との直列回路を介して前記第1の電圧より低く前記第2の電位より高い第3の電位に接続されるものであり、前記第5のマイクロストリップラインと第3の抵抗との接続点に一端が接続され、他端が開放された前記周波数の信号における四分の一波長の長さを有する第6のマイクロストリップラインを備えることを特徴としている。
また、上述の負性抵抗入力増幅回路において、前記第5及び第6のマイクロストリップラインの接続点と前記第3の抵抗との間に前記周波数の信号における四分の一波長の長さを有する第7のマイクロストリップラインを備えることを特徴としている。
また、上述の負性抵抗入力増幅回路において、一端が開放され他端が前記トランジスタのベースに接続された第8のマイクロストリップラインをさらに備え、前記第8のマイクロストリップラインの長さは、前記トランジスタのベースに入力される信号の位相と、前記トランジスタのベースからの反射波の位相とを一致させるべく設定されていることを特徴としている。
また、上述の負性抵抗入力増幅回路において、前記第1のマイクロストリップラインと前記トランジスタのコレクタとの接続点と、前記第1の抵抗との間に前記周波数の信号における四分の一波長の長さを有する第9のマイクロストリップラインが介設されていることを特徴としている。
また、上述の負性抵抗入力増幅回路において、前記トランジスタは、電界効果トランジスタであり、前記ベースの代わりにゲートが、前記エミッタの代わりにソースが、前記コレクタの代わりにドレインが用いられることを特徴としている。
また、負性抵抗入力増幅回路における信号入力部に、所定の周波数の信号を反射する共振器が接続され、前記負性抵抗入力増幅回路は、上述のいずれかに記載の負性抵抗入力増幅回路であり、前記所定の周波数は、上述のいずれかに記載の負性抵抗入力増幅回路における周波数であることを特徴とする発振回路である。
本願において開示される発明のうち、 代表的なものの効果を簡単に説明すれば、下記のとおりである。即ち、このような構成の負性抵抗入力増幅回路は、第1のマイクロストリップラインによってトランジスタのコレクタが予め設定された所定周波数に対して接地され、共振回路によって、トランジスタのエミッタに付加されるインピーダンスが当該周波数に対して最大にされるので、トランジスタは当該周波数においてコレクタ接地されると共にエミッタに接続されたインピーダンスが最大にされる結果、当該トランジスタにおけるベースの入力インピーダンスが負となる周波数範囲を縮小することができる。
また、このような構成の負性抵抗入力増幅回路を用いた発振回路は、発振器によって上記周波数の信号が前記トランジスタのベースへ反射され、前記トランジスタにおけるベースの入力インピーダンスが負となる周波数範囲において前記周波数の信号が繰り返し反射されることにより増幅され、発振するので、上記負性抵抗入力増幅回路により入力インピーダンスが負となる周波数範囲が縮小されることにより、希望する周波数以外の周波数における異常発振の発生を低減することができる。
以下、本発明に係る実施形態を図面に基づいて説明する。なお、各図において同一の符号を付した構成は、同一の構成であることを示し、その説明を省略する。
(第1実施形態)
図1は、本発明の第1の実施形態に係る発振回路の構成の一例を示す回路図である。図1に示す発振回路1は、マイクロ波を発生させるマイクロ波発振回路で、負性抵抗入力増幅回路2と共振回路3とを備えて構成されている。共振回路3は、マイクロストリップライン10と誘電体共振器11とが結合されて構成されている。
負性抵抗入力増幅回路2は、NPNトランジスタTr1と、発振回路1の発振周波数fにおける波長λの4分の1波長の長さを有すると共にトランジスタTr1のコレクタに一端が接続され他端が開放されたマイクロストリップライン4(第1のマイクロストリップライン)と、直流電圧Vc(第1の電位)を出力する直流電圧源5と、トランジスタTr1のコレクタと直流電圧源5の電圧出力端子との間に接続された抵抗R1(第1の抵抗)とを備えている。また、トランジスタTr1のエミッタは、目的とする発振周波数fの波長λの4分の1波長の長さを有するマイクロストリップライン6(共振回路)を介してグラウンドに接続されており、トランジスタTr1のエミッタから出力された信号が、マイクロストリップライン7、及び直流阻止用のコンデンサC1を介して外部出力端子8(信号出力部)へ出力されるようになっている。
マイクロストリップライン6は、波長λの4分の1波長の長さを有しており、一端がグラウンドに接続されているので、周波数fの信号に対してインピーダンスが最大となる共振回路を構成している。
マイクロストリップライン4,6は、例えばプリント配線基板の表面に導体パターンによって形成されている。この場合、マイクロストリップライン4,6の長さλ/4は、実効誘電率に基づく波長短縮効果を考慮して決定される。例えば、プリント配線基板の比誘電率が3.38、空気の比誘電率が1.00である場合、マイクロストリップライン4,6の実効比誘電率はプリント配線基板の比誘電率と空気の比誘電率との中間値となり、この実効比誘電率に基づく波長短縮効果を考慮すると、例えば周波数6.24GHzの信号に対するλ/4は、8mmとなる。従って、発振周波数fを6.24GHzとした場合のマイクロストリップライン4,6の長さは例えば8mmとなる。
また、トランジスタTr1のベース(信号入力部)には、定電流源9からコイルL1を介してバイアス電流が供給される。さらに、トランジスタTr1のベースは、直流阻止用のコンデンサC2とマイクロストリップライン10と抵抗R2とを介してグラウンドに接続され、マイクロストリップライン10は誘電体共振器11と結合されている。誘電体共振器11は、発振周波数fで共振するようにされた共振器で、誘電体、例えば比誘電率が20〜1000のセラミックで構成されており、例えば直径が8mm、高さ4mmの円筒形状のものが用いられる。
次に、図1に示す発振回路1の動作を説明する。まず、マイクロストリップライン4は、長さがλ/4にされており、その一端が開放されているので、発振回路1における発振周波数fに対して接地となる。すなわち、トランジスタTr1のコレクタは、マイクロストリップライン4によって、発振周波数fに対して接地される。
マイクロストリップライン6は、波長λの4分の1波長の長さを有しており、一端がグラウンドに接続されているので、周波数fの信号に対してインピーダンスが最大となり、トランジスタTr1のエミッタから見て開放状態となる。そのため、発振周波数fにおいて、マイクロストリップライン4によってトランジスタTr1はコレクタ接地され、マイクロストリップライン6によってトランジスタTr1のエミッタに接続されたインピーダンスが増大される結果、トランジスタTr1におけるベースの入力インピーダンスは負となり、トランジスタTr1は負性抵抗入力増幅回路として機能する。
一方、マイクロストリップライン6は、発振周波数fから周波数が離れるとインピーダンスが急速に低下し、トランジスタTr1におけるベースの入力インピーダンスが負となる条件が満たされなくなる。従って、トランジスタTr1におけるベースの入力インピーダンスが負となる周波数範囲を縮小することができる。
次に、トランジスタTr1のベースに印加された信号は、トランジスタTr1におけるベースの入力インピーダンスによってマイクロストリップライン10へ反射する。具体的には、トランジスタTr1におけるベースの入力インピーダンスが正の場合、反射波は入射波より小さな振幅になり、トランジスタTr1におけるベースの入力インピーダンスが負の場合、反射波は入射波より大きな振幅になる。
そして、トランジスタTr1のベースにより反射された反射波は、誘電体共振器11により再びトランジスタTr1のベースへ反射され、トランジスタTr1のベースと誘電体共振器11との間で反射波の往復が繰り返される。誘電体共振器11は、トランジスタTr1のベースからの反射波の位相と、誘電体共振器11からの反射波の位相とがトランジスタTr1のベース位置で一致する(位相のずれが360°の倍数になる)ようにマイクロストリップライン10との結合位置が設定されている。
具体的には、誘電体共振器11とマイクロストリップライン10との結合位置を矢符12で示すようにトランジスタTr1までの距離が変化する方向に移動させることにより誘電体共振器11からの反射波の位相を変化させ、位相のずれを360°の倍数にさせて、トランジスタTr1のベースからの反射波の位相と誘電体共振器11からの反射波の位相とをトランジスタTr1のベース位置で一致させるように設定されている。
そうすると、発振周波数fでは、誘電体共振器11での反射減衰量よりもトランジスタTr1での反射利得が大きくなり、すなわちトランジスタTr1におけるベースの入力インピーダンスが負であって且つその反射利得が誘電体共振器11での反射減衰量よりも大きくなる結果、反射波の信号振幅は次第に増幅されて発振動作が行われ、発振動作により得られた信号がトランジスタTr1のエミッタ、マイクロストリップライン7、及びコンデンサC1を介して外部出力端子8から出力される。
一方、発振周波数fからずれた周波数では、トランジスタTr1のベースからの反射波が誘電体共振器11で反射されず、抵抗R2で吸収されて減衰する結果、発振動作にいたることが抑制されている。
以上の動作により、マイクロストリップライン6によって、トランジスタTr1におけるベースの入力インピーダンスが負となる周波数範囲が縮小されるので、トランジスタTr1のベースでの反射利得が誘電体共振器11での反射減衰量よりも大きくなる周波数範囲が縮小され、発振回路1が希望する周波数f以外の周波数で異常発振するおそれが低減される。
また、トランジスタTr1におけるベースの入力インピーダンスが負となる周波数範囲が縮小され、目的とする発振周波数fと異なる周波数で異常発振することが抑制されるので、例えば発振回路1を構成した回路基板を金属ケースに収納する場合であってもケースの共振周波数での異常発振を抑制することができる。また、誘電体共振器11とケース等との結合による異常発振が発生しにくくなるので、誘電体共振器11の位置を移動させた場合の発振周波数に与える影響が相対的に小さくなり、そのため誘電体共振器11の位置調整が容易となり、発振周波数の近傍で放出されるエネルギーである位相雑音を低減するべく誘電体共振器11の位置を調整することが容易となる。
図2は、発振回路1について、トランジスタTr1のベースに入力される信号の周波数とトランジスタTr1におけるベースの入力インピーダンスとの関係をシミュレーションにより求めたグラフである。シミュレーションにおいて、トランジスタTr1は2SC5508、マイクロストリップライン4,6は幅1.2mm、長さ8mm、直流電圧Vcは3V、抵抗R1は100Ω、コイルL1は100μH、マイクロストリップライン7は幅1.2mm、長さ12mm、コンデンサC1,C2は1000pF、定電流源9の出力電流は100μAとしている。
また、シミュレーションにおいては、コンデンサC1,C2を実際にプリント配線基板に実装する場合のパッドや銅箔配線パターンの影響を評価するため、図3に示すように、コンデンサC1,C2を実装するために用いられるパッドを模したマイクロストリップラインP1,P2と、配線パターンを模したマイクロストリップラインP3,P4とを用いてシミュレーションを行っている。マイクロストリップラインP1,P2,P3,P4は、それぞれ幅1.2mm、長さ0.5mmとしてシミュレーションしている。
図2において、横軸はトランジスタTr1のベースに入力される信号の周波数、縦軸はトランジスタTr1におけるベースの入力インピーダンス、実線はインピーダンスの実部、破線はインピーダンスの虚部を示している。図2に示すように、図1に示す発振回路1では、トランジスタTr1におけるベースの入力インピーダンスすなわちトランジスタTr1を用いて構成された負性抵抗入力増幅回路2の入力インピーダンスの実部が負となる周波数範囲は、4.57GHz〜8.79GHzとなり、図17に示す背景技術に係る発振回路101の場合よりも入力インピーダンスの実部が負となる周波数範囲が狭められることが確認できた。
なお、図4に示すように、マイクロストリップライン6の代わりにコンデンサC3とコイルL2とから構成された並列共振回路13を用いてもよい。この場合、並列共振回路13の共振周波数を発振周波数fとすることにより、発振周波数fから周波数が離れると並列共振回路13のインピーダンスが急速に低下し、トランジスタTr1におけるベースの入力インピーダンスが負となる条件が満たされなくなるので、トランジスタTr1におけるベースの入力インピーダンスが負となる周波数範囲を縮小することができる。
図5は、図4に示す発振回路1aについて、トランジスタTr1のベースに入力される信号の周波数とトランジスタTr1におけるベースの入力インピーダンスとの関係をシミュレーションにより求めたグラフである。シミュレーションにおいて、コンデンサC3は1pF、コイルL2は0.6nHとしている。他の回路定数は図2に示すシミュレーション条件と同様であるのでその説明を省略する。
図5に示すように、図4に示す発振回路1aでは、トランジスタTr1におけるベースの入力インピーダンスすなわちトランジスタTr1を用いて構成された負性抵抗入力増幅回路2aの入力インピーダンスの実部が負となる周波数範囲は、5.35GHz〜8.62GHzとなり、図17に示す背景技術に係る発振回路101の場合よりも入力インピーダンスの実部が負となる周波数範囲が狭められることが確認できた。
(第2実施形態)
次に、本発明の第2の実施形態に係る発振回路について説明する。図6は、本発明の第2の実施形態に係る発振回路の構成の一例を示す回路図である。図6に示す発振回路1bと図1に示す発振回路1とでは、下記の点で異なる。すなわち、図6に示す発振回路1bでは、マイクロストリップライン7の代わりにマイクロストリップライン7a(第2のマイクロストリップライン)を備える。また、マイクロストリップライン7aとコンデンサC1との接続点は、抵抗R3(第2の抵抗)を介してグラウンド(第2の電位)に接続されている。
マイクロストリップライン7aの固有インピーダンスは、例えば50Ωであり、その長さはλ/4にされている。また、抵抗R3は、例えば50Ωにされている。
その他の構成は図1に示す発振回路1と同様であるのでその説明を省略し、以下本実施形態の特徴的な動作について説明する。まず、外部出力端子8の外部に特性インピーダンス50Ωの伝送線路が接続されると、発振周波数fにおいてマイクロストリップライン7aの出力端から外部出力端子8側の方向を見たインピーダンスは、外部出力端子8に接続された伝送線路の特性インピーダンス50Ωと抵抗R3の抵抗値50Ωとが並列接続され、25Ωとなる。そうすると、発振周波数fにおいてマイクロストリップライン7aの出力端には、マイクロストリップライン7aの特性インピーダンスの1/2の抵抗が接続されていることとなる結果、トランジスタTr1のエミッタからマイクロストリップライン7aの入力端を見たインピーダンスはマイクロストリップライン7aの特性インピーダンスの2倍、すなわち100Ωとなる。
一方、発振周波数fからずれた周波数において、トランジスタTr1のエミッタからマイクロストリップライン7aの入力端を見たインピーダンスは、外部出力端子8に接続された伝送線路の特性インピーダンス50Ωと抵抗R3の抵抗値50Ωとが並列接続された25Ωとなる。
そうすると、負性抵抗入力増幅回路2bのようなコレクタ接地型の負性抵抗入力増幅回路では、エミッタの負荷抵抗が大きいほどトランジスタTr1におけるベースの入力インピーダンスが負になりやすく、すなわち負性抵抗が発生しやすくなる一方、エミッタの負荷抵抗が小さいほど負性抵抗が発生しにくくなるので、負性抵抗入力増幅回路2bでは、発振周波数fでは負性抵抗が発生しやすくなる一方、発振周波数fからずれた周波数では負性抵抗が発生しにくくなる結果、トランジスタTr1におけるベースの入力インピーダンスが負となる周波数範囲を縮小することができる。
この場合、負性抵抗入力増幅回路2bにおいてトランジスタTr1におけるベースの入力インピーダンスが負となる周波数範囲が縮小されるので、異なる周波数での異常発振の発生を低減することができる。
図7は、図6に示す発振回路1bについて、トランジスタTr1のベースに入力される信号の周波数とトランジスタTr1におけるベースの入力インピーダンスとの関係をシミュレーションにより求めたグラフである。シミュレーションにおいて、マイクロストリップライン7aは幅1.2mm、長さ8mm、抵抗R3は50Ωとしている。他の回路定数は図2に示すシミュレーションの条件と同様であるのでその説明を省略する。
図7に示すように、図6に示す発振回路1bでは、トランジスタTr1におけるベースの入力インピーダンスすなわちトランジスタTr1を用いて構成された負性抵抗入力増幅回路2bの入力インピーダンスの実部が負となる周波数範囲は、5.06GHz〜8.71GHzとなり、図17に示す背景技術に係る発振回路101の場合よりも入力インピーダンスの実部が負となる周波数範囲が狭められることが確認できた。
なお、図8に示す発振回路1cのように、定電流源9及びコイルL1の代わりにトランジスタTr1のコレクタ−ベース間にバイアス抵抗R4を接続する構成としてもよい。これにより、回路を簡素化することができる。また、発振回路1cによれば、周囲温度の上昇等の環境変化により、トランジスタTr1の増幅率が増加してコレクタ電流が増加すると、抵抗R4での電圧降下が増加してコレクタ電圧が低下するため抵抗R4に印加される電圧が低下してベース電流が減少する結果、コレクタ電流が減少するという負のフィードバックが作用するので、トランジスタTr1のバイアス電流を安定化することができる。
図9は、図8に示す発振回路1cについて、トランジスタTr1のベースに入力される信号の周波数とトランジスタTr1におけるベースの入力インピーダンスとの関係をシミュレーションにより求めたグラフである。シミュレーションにおいて、抵抗R4は15kΩとしている。他の回路定数は図7に示すシミュレーションの条件と同様であるのでその説明を省略する。
図9に示すように、図8に示す発振回路1cでは、トランジスタTr1におけるベースの入力インピーダンスすなわちトランジスタTr1を用いて構成された負性抵抗入力増幅回路2cの入力インピーダンスの実部が負となる周波数範囲は、5.07GHz〜8.69GHzとなり、図17に示す背景技術に係る発振回路101の場合よりも入力インピーダンスの実部が負となる周波数範囲が狭められることが確認できた。
(第3実施形態)
次に、本発明の第3の実施形態に係る発振回路について説明する。図10は、本発明の第3の実施形態に係る発振回路の構成の一例を示す回路図である。図10に示す発振回路1dと図8に示す発振回路1cとでは、下記の点で異なる。すなわち、図10に示す発振回路1dでは、負性抵抗入力増幅回路2dにおいて、トランジスタTr1のベースは、長さがλ/4のマイクロストリップライン14(第5のマイクロストリップライン)と、抵抗R5(第3の抵抗)と、直流阻止用のコンデンサC4とを介してグラウンド(第2の電位)に接続されている。また、マイクロストリップライン14と抵抗R5との接続点は、抵抗R4と抵抗R1とを介して直流電圧源5に接続されており、トランジスタTr1のベースは、直流的にトランジスタTr1のコレクタ電圧より低くグラウンド電位(第2の電位)より高い中間電位(第3の電位)にされている。
また、マイクロストリップライン14と抵抗R5との接続点に一端が接続され、他端が開放された長さがλ/4のマイクロストリップライン15(第6のマイクロストリップライン)を備えている。さらに、マイクロストリップライン14と抵抗R5との接続点に抵抗R4が接続され、直流電圧源5から抵抗R1、抵抗R4、及びマイクロストリップライン14を介してトランジスタTr1のベースにバイアス電流が供給されるようになっている。マイクロストリップライン14は、マイクロストリップライン15よりも幅を狭くすることが望ましい。
その他の構成は図8に示す発振回路1cと同様であるのでその説明を省略し、以下本実施形態の特徴的な動作について説明する。まず、マイクロストリップライン15は、一端が開放され長さがλ/4であるので、発振周波数fに対して接地となる。そうすると、マイクロストリップライン14の出力端がマイクロストリップライン15によって発振周波数fに対して接地されるので、マイクロストリップライン14は、発振周波数fにおいて、トランジスタTr1のベースから見て開放、すなわち極めて高いインピーダンスとなる。
一方、発振周波数fからずれた周波数に対しては、マイクロストリップライン15は発振周波数fに対して接地とはならず、従ってマイクロストリップライン14も発振周波数fに対して開放状態とならない。そうすると、発振周波数fからずれた周波数に対しては、トランジスタTr1のベースはマイクロストリップライン14、抵抗R5、及びコンデンサC4を介して接地される。この場合、共振回路3から見ると、トランジスタTr1のベースの入力インピーダンスと抵抗R5とが並列接続されるためにトランジスタTr1の負性抵抗成分が減少する。
これにより、負性抵抗入力増幅回路2dにおいて、発振周波数fからずれた周波数に対しては、トランジスタTr1の負性抵抗成分を減少させることができるので、トランジスタTr1におけるベースの入力インピーダンスが負となる周波数範囲を縮小することができる。また、負性抵抗入力増幅回路2dにおいてトランジスタTr1におけるベースの入力インピーダンスが負となる周波数範囲が縮小されるので、発振回路1dにおける発振周波数の、目標とする発振周波数fからのずれが低減される。
図11は、図10に示す発振回路1dについて、トランジスタTr1のベースに入力される信号の周波数とトランジスタTr1におけるベースの入力インピーダンスとの関係をシミュレーションにより求めたグラフである。シミュレーションにおいて、マイクロストリップライン14は幅0.1mm、長さ8mm、マイクロストリップライン15は幅1.2mm、長さ8mm、抵抗R5は50Ω、コンデンサC4は1000pFとしている。他の回路定数は図9に示すシミュレーションの条件と同様であるのでその説明を省略する。
図11に示すように、図10に示す発振回路1dでは、トランジスタTr1におけるベースの入力インピーダンスすなわちトランジスタTr1を用いて構成された負性抵抗入力増幅回路2dの入力インピーダンスの実部が負となる周波数範囲は、5.07GHz〜8.02GHzとなり、図17に示す背景技術に係る発振回路101の場合よりも入力インピーダンスの実部が負となる周波数範囲が狭められることが確認できた。
(第4実施形態)
次に、本発明の第4の実施形態に係る発振回路について説明する。図12は、本発明の第4の実施形態に係る発振回路の構成の一例を示す回路図である。図12に示す発振回路1eと図10に示す発振回路1dとでは、下記の点で異なる。すなわち図12に示す発振回路1eでは、マイクロストリップライン4とトランジスタTr1のコレクタとの接続点と、抵抗R1との間に長さがλ/4のマイクロストリップライン16(第9のマイクロストリップライン)が介設されている。また、抵抗R1とマイクロストリップライン16との接続点は、抵抗R6、コンデンサC5を介してグラウンドに接続されている。
そして、抵抗R1と抵抗R6との合成抵抗は、トランジスタTr1のコレクタから抵抗R1に至る配線パターンの特性インピーダンスと等しい抵抗値にされている。例えば、配線パターンの特性インピーダンスが50Ωであって、抵抗R1が100Ωであれば、抵抗R6は100Ωにされ、抵抗R1と抵抗R6とを並列にした抵抗値が配線パターンの特性インピーダンスである50Ωに等しくされている。また、コンデンサC5は、トランジスタTr1が負性抵抗を示す周波数範囲を含む広い周波数範囲で低インピーダンスになる静電容量にされている。
なお、抵抗R6及びコンデンサC5を備える代わりに抵抗R1の抵抗値を、配線パターンの特性インピーダンスと等しい50Ωにしてもよい。図12に示す発振回路1eにおいては、抵抗R1と抵抗R6との合成抵抗が、請求項における第1の抵抗の一例に相当している。
その他の構成は図10に示す発振回路1dと同様であるのでその説明を省略し、以下本実施形態の特徴的な動作について説明する。まず、マイクロストリップライン4は、長さがλ/4にされており、その一端が開放されているので、発振回路1eにおける発振周波数fに対して接地となる。すなわち、トランジスタTr1のコレクタは、マイクロストリップライン4によって、発振周波数fに対して接地される。また、マイクロストリップライン16は、発振周波数fに対してインピーダンス変換器となる。例えば、マイクロストリップライン16を幅0.1mm、長さ8mmとすると、マイクロストリップライン16のインピーダンスは6.24GHzの信号に対して140Ωとなる。これにより、トランジスタTr1のコレクタからマイクロストリップライン16を見ると、Z=(140)2/50=400Ωとなり、約400Ωに見える。
そうすると、トランジスタTr1のコレクタは、マイクロストリップライン4によって発振周波数fに対して接地されると共に、マイクロストリップライン16によって直流電圧源5に至る信号経路のインピーダンスが約400Ωに変換されるので、トランジスタTr1のコレクタ電圧に対する直流電圧源5の影響が低減され、トランジスタTr1のコレクタの接地状態が改善される。
発振周波数fに対してトランジスタTr1のコレクタの接地状態が改善されると、コレクタ接地型の負性抵抗入力増幅回路2eではトランジスタTr1におけるベースの入力インピーダンスが発振周波数fに対して負になりやすくなるので、目標とする発振周波数fにおいて発振回路1eを発振させることが容易となる。
また、発振周波数fからずれた周波数に対しては、マイクロストリップライン4によるトランジスタTr1のコレクタの接地効果が低下すると共にマイクロストリップライン16のインピーダンスが低下して直流電圧源5から抵抗R1を介してトランジスタTr1のコレクタに直流電圧Vcが供給され、コレクタ接地の条件が満たされなくなるのでトランジスタTr1が負性抵抗を生じない結果、負性抵抗入力増幅回路2eにおけるトランジスタTr1におけるベースの入力インピーダンスが負となる周波数範囲が縮小され、発振周波数fからずれた周波数で発振回路1eが発振することが抑制される。
なお、負性抵抗入力増幅回路2eにおいて、マイクロストリップライン16を備えず、マイクロストリップライン16を短絡した構成としてもよい。また、負性抵抗入力増幅回路2eにおいて、抵抗R6及びコンデンサC5を備えない構成としてもよい。
図13は、図12に示す発振回路1eについて、トランジスタTr1のベースに入力される信号の周波数とトランジスタTr1におけるベースの入力インピーダンスとの関係をシミュレーションにより求めたグラフである。シミュレーションにおいて、マイクロストリップライン16は幅0.1mm、長さ8mm、抵抗R6は100Ω、コンデンサC5は1000pFとしている。他の回路定数は図11に示すシミュレーションの条件と同様であるのでその説明を省略する。
図13に示すように、図12に示す発振回路1eでは、トランジスタTr1におけるベースの入力インピーダンスすなわちトランジスタTr1を用いて構成された負性抵抗入力増幅回路2eの入力インピーダンスの実部が負となる周波数範囲は、5.07GHz〜7.98GHzとなり、図17に示す背景技術に係る発振回路101の場合よりも入力インピーダンスの実部が負となる周波数範囲が狭められることが確認できた。
図14は、図12に示す負性抵抗入力増幅回路2eにおいて、トランジスタTr1のベースに入力される信号の周波数とトランジスタTr1のベースからの反射利得との関係をシミュレーションにより求めたグラフである。シミュレーションの条件は、図13のグラフの場合と同様である。図14に示すように、トランジスタTr1のベースからの反射利得は5.07GHz〜7.98GHzの周波数範囲で正となっており、この周波数範囲では発振の可能性がある。また、中心周波数の6.31GHzでは、約24dBの反射利得があり、この周波数の信号がトランジスタTr1のベースに入射すると、約20倍の反射波を生じることを示している。
(第5実施形態)
次に、本発明の第5の実施形態に係る発振回路について説明する。図15は、本発明の第5の実施形態に係る発振回路の構成の一例を示す回路図である。図15に示す発振回路1fと図12に示す発振回路1eとでは、下記の点で異なる。すなわち図15に示す発振回路1fは、負性抵抗入力増幅回路2fにおいて、抵抗R5とコンデンサC4との配置が入れ替えられており、マイクロストリップライン14及びマイクロストリップライン15の接続点とコンデンサC4との間に長さがλ/4のマイクロストリップライン17(第7のマイクロストリップライン)を備えている。マイクロストリップライン17の特性インピーダンスは、例えば110Ωにされている。コンデンサC4は、発振周波数fに対して極めて低インピーダンスとなるべく静電容量が設定されている。そして、マイクロストリップライン17はマイクロストリップライン14及びマイクロストリップライン15の接続点と抵抗R5との間に配置されている。
また、一端が開放され他端がトランジスタTr1のベースに接続されたマイクロストリップライン18(第8のマイクロストリップライン)をさらに備え、マイクロストリップライン18の長さは、トランジスタTr1のベースに入力される信号の位相と、トランジスタTr1のベースからの反射波の位相とを一致させるべく設定されている。そして、一端が開放され他端がトランジスタTr1のエミッタに接続されたマイクロストリップライン19(第3のマイクロストリップライン)をさらに備え、マイクロストリップライン19の長さは、トランジスタTr1における負性抵抗がピークとなる周波数を、発振周波数fと一致させるべく設定されている。さらに、マイクロストリップライン7aと抵抗R3との接続点に一端が接続され、他端が開放されたマイクロストリップライン20(第4のマイクロストリップライン)をさらに備え、マイクロストリップライン20の長さは、トランジスタTr1における負性抵抗がピークとなる周波数を、発振周波数fと一致させるべく設定されている。
マイクロストリップライン18,19,20の特性インピーダンスは、例えば50Ωにされている。また、トランジスタTr1のコレクタは、マイクロストリップライン16、抵抗R8、及び抵抗R7を介して直流電圧源5に接続されており、抵抗R8と抵抗R7との接続点がコンデンサC5を介してグラウンドに接続されている。抵抗R8は例えば50Ωであり、抵抗R7は例えば10Ωである。
その他の構成は図12に示す発振回路1eと同様であるのでその説明を省略し、以下本実施形態の特徴的な動作について説明する。まず、負性抵抗入力増幅回路2fにおいて、マイクロストリップライン17における入力端側(マイクロストリップライン14側)から見たインピーダンスZ1は、コンデンサC4、抵抗R5等マイクロストリップライン17の後段の回路のインピーダンスをZ2、マイクロストリップライン17の特性インピーダンスをZiとすると、下記の式(1)によって与えられる。
Z1=Zi×Zi/Z2 ・・・(1)
ここで、Z2は主に抵抗R5の抵抗値によって決定される。抵抗R5を例えば50Ω、マイクロストリップライン17の特性インピーダンスZiを110Ωとすると、Z1=110×110/50=242(Ω)となる。
一方、マイクロストリップライン15は、一端が開放され長さがλ/4であるので、発振周波数fに対して接地状態、すなわち極めて低インピーダンスとなる。そうすると、発振周波数fに対して、マイクロストリップライン14からみたマイクロストリップライン17のインピーダンスZ1は、マイクロストリップライン15のインピーダンスに対して極めて大きくなるためインピーダンスZ1の影響が低減される結果、マイクロストリップライン15による発振周波数fに対するマイクロストリップライン14の出力端の接地効果が改善される。
マイクロストリップライン14の出力端の接地効果が改善されると、トランジスタTr1のベースから見たマイクロストリップライン14のインピーダンスがより高められるので、発振周波数fにおいてマイクロストリップライン17の後段の回路の影響によってトランジスタTr1の負性抵抗成分が減少されることが抑制され、発振周波数fにおける発振回路1fの発振動作が安定化される。
マイクロストリップライン18は、その長さが周波数fにおいて、例えば電気角で1度相当にされていれば、周波数fにおいて約0.01pFのコンデンサでグラウンドに接地した場合と同様の効果が得られる。従って、マイクロストリップライン18の長さを調整することにより、トランジスタTr1のベースに入力される反射波の位相角を調整することができる。従って、トランジスタTr1のベースに入力される信号の位相と、トランジスタTr1のベースからの反射波の位相とをトランジスタTr1のベース位置で一致させるべくマイクロストリップライン18の長さを設定することにより、誘電体共振器11とトランジスタTr1との間での信号振幅の増幅を良好に行うことができ、発振回路1fの発振動作を安定化することができる。
マイクロストリップライン19,20は、その長さが周波数fにおいて、例えば電気角で30度相当にされていれば、周波数fにおいて約0.3pFのコンデンサでグラウンドに接地した場合と同様の効果が得られる。このように、長さがλ/4、すなわち90度よりも短いマイクロストリップラインはコンデンサとして働くので、マイクロストリップライン19,20の長さを微調整することによりトランジスタTr1のエミッタに接続されたインピーダンスを微調整することができる。従って、マイクロストリップライン19,20の長さを、トランジスタTr1における負性抵抗がピークとなる周波数を発振周波数fと一致させるべく設定することにより、発振回路1fを発振周波数fで発振させることが容易となる。
図16は、図15に示す発振回路1fを用いて実際に発振器を構成し、発振回路1fを動作させた場合における位相雑音を実測した結果を示すグラフである。図16に示すグラフは、横軸が周波数オフセット、すなわち発振回路1fにおける発振周波数からの離調周波数を示し、縦軸が位相雑音のレベルを示している。この測定結果によれば、発振回路1fによって、周波数オフセットが10kHzの場合、位相雑音は−111dBc/Hz、周波数オフセットが100kHzの場合、位相雑音は−124dBc/Hzという極めて低い位相雑音特性が得られた。
また、本願発明者は、実験によって、市販されている一般的なマイクロ波発振器について、位相雑音を測定した。その結果によれば、米国Hittite社製HMC358MS8Gでは周波数オフセットが100kHzの場合、位相雑音は−105dBc/Hz、米国Z−communications社製V965ME04では周波数オフセットが100kHzの場合、位相雑音は−110dBc/Hz、(株)ヨコオ・ウベギガデバイス社製GDV307KSでは周波数オフセットが100kHzの場合、−110dBc〜−119dBc/Hzという結果が得られた。これら市販のマイクロ波発振器と比較しても、図15に示す発振回路1fにおける位相雑音は低減されていることが確認できた。
なお、トランジスタTr1は、バイポーラトランジスタを用いた例を示したが、電界効果トランジスタ(FET:Field Effect Transistor)を用いてベースの代わりにゲート、エミッタの代わりにソース、コレクタの代わりにドレインを用いてもよい。また、上述のマイクロストリップラインの長さは、トランジスタTr1の特性や部品の配置等、実際に発振器を組み立てた場合の電気的な条件によって影響を受け得るので、目的とする発振周波数において負性抵抗の値を最適にするべく微調整されることが望ましい。
また、請求項における第1の電位の例として直流電圧Vcを示し、請求項における第2の電位の例としてグラウンドを示したが、例えば第1の電位がグラウンドであって、第2の電位がグラウンドより低電位の負電位であってもよい。
本発明の第1の実施形態に係る発振回路の構成の一例を示す回路図である。 図1に示す発振回路について、トランジスタのベースに入力される信号の周波数とトランジスタにおけるベースの入力インピーダンスとの関係をシミュレーションにより求めたグラフである。 シミュレーション用のコンデンサのランドの影響を等価的に表現したマイクロストリップラインを示した説明図である。 図1に示す発振回路の変形例を示す回路図である。 図4に示す発振回路について、トランジスタのベースに入力される信号の周波数とトランジスタにおけるベースの入力インピーダンスとの関係をシミュレーションにより求めたグラフである。 本発明の第2の実施形態に係る発振回路の構成の一例を示す回路図である。 図6に示す発振回路について、トランジスタのベースに入力される信号の周波数とトランジスタにおけるベースの入力インピーダンスとの関係をシミュレーションにより求めたグラフである。 図6に示す発振回路の変形例を示す回路図である。 図8に示す発振回路について、トランジスタのベースに入力される信号の周波数とトランジスタにおけるベースの入力インピーダンスとの関係をシミュレーションにより求めたグラフである。 本発明の第3の実施形態に係る発振回路の構成の一例を示す回路図である。 図10に示す発振回路について、トランジスタのベースに入力される信号の周波数とトランジスタにおけるベースの入力インピーダンスとの関係をシミュレーションにより求めたグラフである。 本発明の第4の実施形態に係る発振回路の構成の一例を示す回路図である。 図12に示す発振回路について、トランジスタのベースに入力される信号の周波数とトランジスタにおけるベースの入力インピーダンスとの関係をシミュレーションにより求めたグラフである。 図12に示す負性抵抗入力増幅回路において、トランジスタのベースに入力される信号の周波数とトランジスタのベースからの反射利得との関係をシミュレーションにより求めたグラフである。 本発明の第5の実施形態に係る発振回路の構成の一例を示す回路図である。 図15に示す発振回路を用いて位相雑音を実測した結果を示すグラフである。 背景技術に係る発振回路の構成を示す回路図である。 図17に示す発振回路について、トランジスタのベースに入力される信号の周波数とトランジスタにおけるベースの入力インピーダンスとの関係をシミュレーションにより求めたグラフである。
符号の説明
1,1a,1b,1c,1d,1e,1f 発振回路
2,2a,2b,2c,2d,2e,2f 負性抵抗入力増幅回路
3 共振回路
4 マイクロストリップライン(第1のマイクロストリップライン)
5 直流電圧源
6 マイクロストリップライン(共振回路)
7,10 マイクロストリップライン
7a マイクロストリップライン(第2のマイクロストリップライン)
8 外部出力端子
11 誘電体共振器(共振器)
13 並列共振回路(共振回路)
14 マイクロストリップライン(第5のマイクロストリップライン)
15 マイクロストリップライン(第6のマイクロストリップライン)
16 マイクロストリップライン(第9のマイクロストリップライン)
17 マイクロストリップライン(第7のマイクロストリップライン)
18 マイクロストリップライン(第8のマイクロストリップライン)
19 マイクロストリップライン(第3のマイクロストリップライン)
20 マイクロストリップライン(第4のマイクロストリップライン)
C1,C2,C3,C4,C5 コンデンサ
R1 抵抗(第1の抵抗)
R3 抵抗(第2の抵抗)
R5 抵抗(第3の抵抗)
Tr1 トランジスタ

Claims (11)

  1. トランジスタと、
    予め設定された所定周波数の信号における四分の一波長の長さを有し、前記トランジスタのコレクタに一端が接続され、他端が開放された第1のマイクロストリップラインと、
    前記トランジスタのコレクタと予め設定された第1の電位との間に接続された第1の抵抗と、
    前記トランジスタのエミッタと前記第1の電位より低い第2の電位との間に接続され、前記周波数の信号における四分の一波長の長さを有するマイクロストリップラインからなる共振回路と、
    を備え、
    前記トランジスタのベースが外部から信号を受信するための信号入力部として用いられ、前記トランジスタのエミッタが外部へ信号を出力するための信号出力部として用いられることを特徴とする負性抵抗入力増幅回路。
  2. トランジスタと、
    予め設定された所定周波数の信号における四分の一波長の長さを有し、前記トランジスタのコレクタに一端が接続され、他端が開放された第1のマイクロストリップラインと、
    前記トランジスタのコレクタと予め設定された第1の電位との間に接続された第1の抵抗と、
    前記トランジスタのエミッタと前記第1の電位より低い第2の電位との間に接続されたコンデンサとコイルとの並列回路であって、前記周波数と略同一の共振周波数を有する共振回路と、
    を備え、
    前記トランジスタのベースが外部から信号を受信するための信号入力部として用いられ、前記トランジスタのエミッタが外部へ信号を出力するための信号出力部として用いられることを特徴とする負性抵抗入力増幅回路。
  3. さらに、前記トランジスタのエミッタは、第2のマイクロストリップラインと、第2の抵抗との直列回路を介して前記第2の電位に接続され、
    前記第2のマイクロストリップラインと前記第2の抵抗との接続点が、前記信号出力部として用いられることを特徴とする請求項1又は2記載の負性抵抗入力増幅回路。
  4. 一端が開放され他端が前記トランジスタのエミッタに接続された第3のマイクロストリップラインをさらに備え、
    前記第3のマイクロストリップラインの長さは、前記トランジスタにおける負性抵抗がピークとなる周波数を、前記周波数と一致させるべく設定されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の負性抵抗入力増幅回路。
  5. 前記第2のマイクロストリップラインと前記第2の抵抗との接続点に一端が接続され、他端が開放された第4のマイクロストリップラインをさらに備え、
    前記第4のマイクロストリップラインの長さは、前記トランジスタにおける負性抵抗がピークとなる周波数を、前記周波数と一致させるべく設定されていることを特徴とする請求項3に記載の負性抵抗入力増幅回路。
  6. 前記トランジスタのベースは、前記周波数の信号における四分の一波長の長さを有する第5のマイクロストリップラインと第3の抵抗との直列回路を介して前記第1の電圧より低く前記第2の電位より高い第3の電位に接続されるものであり、
    前記第5のマイクロストリップラインと第3の抵抗との接続点に一端が接続され、他端が開放された前記周波数の信号における四分の一波長の長さを有する第6のマイクロストリップラインを備えることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の負性抵抗入力増幅回路。
  7. 前記第5及び第6のマイクロストリップラインの接続点と前記第3の抵抗との間に前記周波数の信号における四分の一波長の長さを有する第7のマイクロストリップラインを備えることを特徴とする請求項6に記載の負性抵抗入力増幅回路。
  8. 一端が開放され他端が前記トランジスタのベースに接続された第8のマイクロストリップラインをさらに備え、
    前記第8のマイクロストリップラインの長さは、前記トランジスタのベースに入力される信号の位相と、前記トランジスタのベースからの反射波の位相とを一致させるべく設定されていることを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載の負性抵抗入力増幅回路。
  9. 前記第1のマイクロストリップラインと前記トランジスタのコレクタとの接続点と、前記第1の抵抗との間に前記周波数の信号における四分の一波長の長さを有する第9のマイクロストリップラインが介設されていることを特徴とする請求項1〜8のいずれか1項に記載の負性抵抗入力増幅回路。
  10. 前記トランジスタは、電界効果トランジスタであり、前記ベースの代わりにゲートが、前記エミッタの代わりにソースが、前記コレクタの代わりにドレインが用いられることを特徴とする請求項1〜9のいずれか1項に記載の負性抵抗入力増幅回路。
  11. 負性抵抗入力増幅回路における信号入力部に、所定の周波数の信号を反射する共振器が接続され、
    前記負性抵抗入力増幅回路は、請求項1〜10のいずれか1項に記載の負性抵抗入力増幅回路であり、前記所定の周波数は、請求項1〜10のいずれか1項に記載の負性抵抗入力増幅回路における周波数であることを特徴とする発振回路。
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