JP3936036B2 - キャビンの空調装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、キャビンの空調装置(空気調和装置で、冷房、暖房、冷・暖房、換気等を行う)に係り、より具体的にはトラクタ車体に搭載した板金製骨格体を有するキャビンの空調装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
キャビンの空調装置(トラクタの操縦室)として、車体後部の操縦席(運転席、座席)の下側に空調装置(エアコン本体)及び吸気口を設け、この操縦席の側方の後輪フェンダに噴気口を設けた技術が特開平3−276885号公報で提案されている(従来例の1)。
また、トラクタ車体を構成する伝動ケースにキャビンを搭載し、このキャビンの左右両側下部に、左右の後輪を覆うフェンダを備え、これら左右のフェンダ間に運転席を配置し、キャビンのルーフに外気導入口を備え、フェンダとルーフとの間に中間支柱を備えたキャビン付トラクタにおいて
蒸発器を内蔵したエアコンユニットを、運転席下方側の伝動ケースとフェンダとの間に配置し、中間支柱を中空状に形成してその上端開口を外気導入口に連通させると共に、フェンダに、中間支柱の下端開口とエアコンユニットとを連通するダクトを構成する補強部材を設けて、外気導入口からの外気を、中間支柱から補強部材を経てエアコンユニットに導入するように構成したことを特徴とするキャビン付トラクタの空調装置が特開平8−108741号公報で提案されている(従来例の2)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
従来例の1は、エアコンユニット(エアコン本体)を座席の下側に備えたものであるから、座席位置が必然的に高くなって、ヘッドクリアランス(キャビン天井内面とオペレータの頭との距離)が小さくなるという課題があった。
従来例の2は、エアコンユニットを座席下方側の伝動ケース(トラクタ車体の側面)とフェンダとの間に配置したものであることから、従来例の1に比べてヘッドクリアランスを大きくすることはできるものの、キャビンの骨格体として前後左右のピラー(支柱)の4本柱の他に、中間支柱が必要で、この中間支柱をダクトとしていることから、キャビンの視界性が悪くなるという課題があった。
【0004】
そこで本発明は、ヘッドクリアランスを充分に確保できながら、キャビンの視界性を向上し、キャビンの居住空間を拡大できるようにしたキャビンの空調装置を提供することが目的である。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明は、操縦運転装置を取囲んでトラクタ車体に搭載されているキャビンの空調装置において、前述の目的を達成するために、次の技術的手段を講じている。
すなわち、本発明に係るキャビンの空調装置は、操縦運転装置における座席廻りにエアコン本体と内外気切換部材を有するダクトを配置していることを特徴とするものである(請求項1)。
【0006】
このような構成を採用したことにより、座席廻りが狭くなることもなくキャビンの居住空間を充分に確保できながら、内外気の取入れ循環等ができてオペレータの要望に応じた空気調和流が期待できるだけでなく、キャビンの視界性も充分に確保できる設計となり得るのである。
また、前記エアコン本体は、座席側方で近接配置されていることを特徴とするものである(請求項2)。
このような構成を採用したことにより、熱損(熱エネルギーの損失乃至低下)および圧損(圧力損失乃至低下)を防止できて熱交換率を確保でき延いては無駄なエネルギーロスも少なくできるだけでなく、オペレータの要望する空気調和(冷房、暖房、冷・暖房、換気)を得るのである。
【0007】
更に、前記エアコン本体は、後輪フェンダとトラクタ車体との間に配置されていてフロアシートで覆われていることを特徴とするものである(請求項3)。
このような構成を採用したことにより、ヘッドクリアランスは充分に確保できるし、エアコン本体の稼動による音、振動等はフロアシートによって遮蔽できて快適環境の下での運転操縦が可能となったのである。
また、前記エアコン本体は、キャビンの下部に着脱自在として装着されていることを特徴とするものである(請求項4)。
【0008】
このような構成を採用したことにより、エアコン本体のメンテナンスに際してエアコンホースを取外す必要はなく、この結果としてエアコン媒体(ガス、水等)の流出も心配することなくメンテナンスが可能となったのである。
また、本発明は次のことを特徴とする。
運転席より下方にエアコン本体を設け、キャビン内の空気をエアコン本体側に取り入れるための内気導入口を運転席より後方の下側に設け、エアコン本体からの空調空気を吹き出すための吹出口を操縦ハンドル側に設けていることを特徴とするものである。
【0009】
前記吹出口から吹き出された空調空気が、キャビンの前部内面、上部内面及び後部内面に沿って内気導入口側に流れるように、キャビンの前部内面の上部側を上下方向中途部から上端に行くに従って徐々に後方に向かうように傾斜し、キャビンの後部内面を外方突出の球面状に形成していることを特徴とするものである。
キャビンの左右側部内面の後端部が、それぞれキャビンの後部内面の左右両端部に連続すべく、後方に行くに従って徐々に大きく左右方向内方に向かうように湾曲形成していることを特徴とするものである。
【0010】
前記キャビンは左右一対の前支柱、左右一対の後支柱、左右後支柱の上下部間を互いに連結する上下リヤ連結体及びこれらの上部のキャビン天井部を有し、キャビン天井部に外気導入体を設け、前記後支柱を中空構造にして外気導入路を形成していることを特徴とするものである。
前記上リヤ連結体を中空構造にして、前記外気導入体と後支柱内部とを連通する外気導入路を形成していることを特徴とするものである。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、図を参照して本発明の実施の形態について説明する。
トラクタのキャビン1の全体側面を示している図1および全体正面(前面)を示している図2並びに全体背面(後面)を示している図3において、キャビン1はトラクタ車体2に図示省略した前後左右に備えた防振支持体を介して搭載されており、該キャビン1は、操縦ハンドル3と運転席4とを前後に配置して構成されている操縦運転装置5を取囲んでいる。
【0012】
トラクタ車体2は実質的にミッションケースで構成されていて、その後部上面には左右一対のリフトアーム6を有する作業機昇降用の油圧装置7が備えられており、符号8は左右の後輪を示している。
キャビン1は、板金製のキャビン天井部9と板金製の左右フェンダ10とを板金製のピラー(後支柱)11で連結しているとともに板金製のキャビン天井部9と左右のステップ12とを板金製のピラー又は鋼管製のピラー(前支柱)13で連結することでキャビン骨格体を構成しており、左右ステップ12は実質的に操縦運転装置5に対する乗降口とされていて、この乗降口にはヒンジ金具14を介してドア15が開閉自在として備えられている。
【0013】
なお、左右のドア15はピラー11に対して上下のヒンジ金具14によって後下り状の傾斜軸X−X廻りに開閉されることによって、その開放時においてステップ12部分においてドア前下部が後上り状となることで乗降空間を拡大して乗降し易いようにされている。
左右のフェンダ10は、立面部10Aとこの上部で後輪8を覆う円弧状で前下り状とされている天板部10Bとで構成されており、立面部10Aにはリブ10Cが形成(プレス成形時に成形)されることでその剛性向上がなされている。
【0014】
左右のフェンダ10における立面部10Aは板金製のフロアシート16の左右端板がスポット溶接又はフランジボルト結合等で接合されており、該フロアシート16は後半部の座席装着部17と前半部のウォークスルー部18とが段差部19を介して高低差を有して形成されており、図5で示すように空席装着部17には点検窓17Aが形成されており、該窓17Aを着脱自在なカバー(図示せず)で閉塞した状態でシート支持体を介して座席4が装着されており、ウォークスルー部18には図5で示すように切欠部18Aが形成されており、この切欠部18Aの周縁を利用して操縦ハンドル3、ペダル等を有する操縦ボックスが立設されている。
【0015】
更に、フロアシート16の座席装着部17に背面板20が連接されて該背面板20は座席4の背もたれの後方にて立設されており、該背面板20の左右端面が左右フェンダ10における立面部10Aの後方にスポット溶接、フランジボルト手段等で接合されている。
ここで、フロアシート16はウォークスルー部18、座席装着部17および背面板20を板金のプレス成形にて一体に形成されている。
但し、フロアシート16は、ウォークスルー部18、座席装着部17および背面板20を個別にプレス成形してこれらを接合したものであってもかまわないし、補強リブの形態も任意である。
【0016】
図1〜図3で示しているキャビン1は天井部9と左右フェンダ10とはいずれも板金製であり、天井部9の後方側寄りと左右フェンダ10の後方側寄りとを板金製のピラー11が連結部23を介して連結されており、該連結部23は実質的にスポット溶接であり、該連結部23は天井部9およびフェンダ10に向って前後に弯曲して延伸する末広がり形状とされることで応力分散して外力が作用しても座屈するのが防止されており、実質的に左右フェンダ10が板金製であることから、その弾性変形を介して外力を担持した状態でトラクタ車体2にマウントされている。
【0017】
天井部9の前端部と左右ステップ12の前端部とを連結するピラー13は、図1〜図3の実施形態においては鋼製、具体的には略ひょうたん形の異形鋼管とされていて、このピラー13によってキャビン1の剛性を増強するようにされている。
ここにおいて、キャビン1の前面部は天井部9の前縁、左右のピラー13等によって枠組みされており、該枠組みの下方中央部にボンネット27の外嵌凹部を形成して該ボンネット27の左右両脇(スカート部)を含む全面にはウェザーストリップ等を介して前面ガラスが張設されていて、この前面ガラスには図示省略しているがワイパー等が備えられる。
【0018】
なお、ピラー13はこれを板金製で構成することも可能であり、この場合、ピラー13の上端部に天井部9の左右前端に末広り状の連結部23を介して接合され、いずれにしても図2で示すようにピラー13をキャビン外方に弯曲突出させることにより、前面ガラスを介しての前方視界を良好にしているとともにキャビン1の居住空間の拡大を図っている。
図1〜3に示しているキャビン1は、ピラー11が座席4の真横ではなくやや後方側寄りに配置(立設)されており、該ピラー11の上下端部が連結部23を介して後方に延伸されることでリヤガラス28の装着部29が構成されている。
【0019】
装着部29は、左右のピラー11における下端部間若しくは左右フェンダ10の上端部間を互いに連結する平面視にてU字状若しくはコ字形状とされている下リヤ連結体30と、左右のピラー11における上端部間を互いに連結する平面視にてU字形若しくはコ字形状とされている上リヤ連結体31と左右のピラー11における後縁部とによって構成されており、下リヤ連結体30は実質的にフロアシート16における背面板20の上縁を形成し、一方、上リヤ連結体31は実質的に天井部9の後縁を形成している。
【0020】
上下リヤ連結体30,31の左右コーナー部30A,31Aは実質的に丸味形状とされていて該連結体30,31がキャビン外方に弯曲突出されていることから後方視界性が拡大されているとともにキャビン空間を増大しており、左右ピラー11が座席4のやや後方にあり、かつ、左右コーナ部30A,31Aの前方に位置することから、後方両側の視界性が向上されているのである。
上記装着部29には、球面状で外方に拡大したリヤガラス28の上端部がヒンジ金具28Aを介して図6および図7で示すように開閉自在に装着されており、該リヤガラス28の開閉動作は把手32をオペレータが後方に押込むことにより、左右対のガスダンパー部材33を介してゆっくりと開動作され、一方、把手32をガスダンパー部材33のガス圧等に抗して前方に引込むことによりゆっくりと閉動作され、図示省略した施錠具によって閉姿勢を保持可能である。
【0021】
ここに、リヤガラス28はその周縁にウェザーストリップ等の弾性縁取材28Bが添接されていて平面視でU字形のリアハッチバックを構成しているのである。リヤガラス28にはワイパー34が設けられているとともに、上リヤ連結体31の左右方向中間部位には後方に向って突出する空調装置(空気調和装置をいい、冷房、暖房、冷・暖房、送風、換気等の機能をもっている)のための外気導入体35が備えられており、該外気導入体35における外気導入面35Aには面状フィルタが着脱自在(交換自在)として備えられている。
【0022】
外気導入面35Aは後上り傾斜面とされることでリヤガラス28の開度を拡大可能であるとともにフィルタ面を拡大可能とされている。
この実施例では外気導入体35を有することから、上リヤ連結体31は外気導入路のダクトを構成するため中空構造とされており、該上リヤ連結体31に連結されている左右ピラー11も外気導入路のダクトを構成するために中空構造とされており、図8の矢示Aで示すように左右ピラー11の下部およびフェンダ10に形成した図示省略のダクトを介してフロアシート16における背面板20部分に形成したダクト36を介して内外気切換部材に導入可能である。
【0023】
ダクト36には内気導入口37が形成されてダクト36には内気フィルタを有する連絡ダクト38を介してエアコン本体(空調装置の本体をいい、蒸発器、ブロアー等を有する)39に接続されていて、内気導入口37は座席4の後方下部に位置している。
図8を参照すると、エアコン本体39は左右フェンダ10における一方の立面部10Aとトラクタ車体2の側面との間でキャビン1の下部に着脱自在に装着されており、実質的にフロアシート16でその上方が覆われており、ここに、エアコン本体39を座席4側方に近接配置することによって該エアコン本体39を天井部9に配置したものに比べキャビン1の居住空間特に、ヘッドクリアランスを拡大できるとともに熱損(熱エネルギーの損失)および圧損(圧力損失)を防止しているとともに、エアコンホース(図示せず)を取外さなくとも取り外せるようになっている。
【0024】
エアコン本体39の出口は、実質的にフロアシート16の段差部(立面部)19の一側方(図では右側)に形出した開口40であり、この開口40に分岐ダクト41が連通して接続されている。
図8で示すように、分岐ダクト41は分岐主ダクト141と、これの一側方(図では右フェンダ側)に連通接続されていて一方(右側)のフェンダ10における天板部10Bの円弧面に沿って添接されている(前下り状とされている)一方の分岐側ダクト241と、フロアシート16の立面部19の前面にあって分岐主ダクト141に連通接続されていて他側方(左フェンダ)に向って延伸されている連絡ダクト341と、該連絡ダクト341に連通接続されていて他方(左側)のフェンダ10における天板部10Bの円弧面に沿って添接されている(前下り状とされている)他方の分岐側ダクト441と、左右の分岐側ダクト241,441の下部に連通接続されていて左右ステップ12の上面で前方に延伸する左右の連絡ダクト541と、ボンネットの外郭を形造っており、操縦パネルの取付板42の左右で立上っていて左右の連絡ダクト541に連通接続されているデフロスタ(曇止め用)ダクト641とで構成されている。
【0025】
前記分岐ダクト41は硬質樹脂成形品で構成することが望ましいが、金属製であっても良く、左右の分岐側ダクト241,441については左右フェンダ10における天板部10Bと一体形成したものでもよく、また、デフロスタダクト641についても取付板42と一体形成したものでもよく、更には左右のデフロスタダクト641については取付板42の上縁に沿う横ダクトで連通連絡しても良い。
左右の分岐側ダクト241,441には、座席4におけるオペレータの胴廻り(太もも、臀部、腰部、腹部、肩部等の上半身を含む)に対する空調流の吹出口43A,43Bが上下に間隔をおいて形成されているとともに、足元部分すなわちステップ12のやや上方に対する空調流の吹出口44A,44Bが上下に間隔をおいてかつ内外に形成されていて、該吹出口44A,44Bの下段吹出口44Bが外側にあってステップ12の上面における砂等をキャビン外に放出可能とされている。
【0026】
なお、図8においては、吹出口44A,44Bは左側のみを図示しているが分岐側ダクト241にも同様に形成されている。
連絡ダクト341にも、その左右、左右と中間部に前方に向う空調流の吹出口45が形成されており、また、ダクト541とダクト641との接合部にも後方に向う空調流の吹出口46が形成されているとともに、ダクト641には前面ガラスの左右スカート部47A,47Bに対する曇止め用空調流の吹出口48A,48Bが上下に間隔をおいて設けられている。
【0027】
なお、左右のダクト641を横ダクトで連通連絡したときには、該横ダクトについても吹出口が形成されることが望ましい。
また、前記した吹出口は(図8では43A,43Bについて代表して示している)、風向を変更可能な羽板が付設されていて、温風(暖房用)、冷風(冷房用)、排風(換気用)等の送気方向(風向)をオペレータの希望する部位に変更可能としている。
更に、図示していないが吹出口に付設した羽板とともに吹出口の開口面積を大中小に調整可能なシャッタを付設することにより、送気量、送気圧を調節可能にすることが望ましい。
【0028】
図10を参照して各吹出口からの送気方向Bおよび送気流Cを示しているように、内気導入口37に対して循環流となってエアコン本体39に送気流が起ることにより、内気導入口37において室内気の短絡(ショートカット)が防止できて熱交換効率を向上している。
図11〜13を参照して外気導入体35、外気導入ダクト、内外気切換部材等について説明する。
上リヤ連結体31は、図12で示すように板金製のアウタルーフ119と発泡樹脂材等よりなるインナールーフ219とで構成されていて両者の端縁がS字形で弾性を有するトリム(縁取り部材)42で接合されて上外気ダクト319を実質的に構成している。
【0029】
外気導入体35は、リヤ連結体31に取付けられている第1の外気フィルカバー135内に、外気フィルタ235を備えているとともにカバー135にはルーバー335を有する第2の外気フィルタカバー435がヒンジ43を支点に開閉自在とされ、止具44で着脱自在とされており、フィル235を通過した外気はダクト319に連通孔45を介して導入可能とされている。
上外気ダクト319に図11の矢示Dのように導入された外気はキャビン1の上部からの外気導入であることから、ゴミ等は少なく新鮮であって、この外気は左右に分配(図では一方のみを示す)され、左右ピラー11の上部に形成した導入口45に至り、板金製左右ピラー11の内側に内装材を設けることで形成したダクト111を介してダクト36に矢示Aの如く導入可能である。
【0030】
ダクト36に導入された外気は内気フィルタを有する連絡ダクト38に、内気導入口37を有するダクト136を介して連通されており、ダクト36と136との仕切板236に形成した連絡孔46を内外気切換部材47によって閉塞自在としている。
内外気切換部材47は、ヒンジ48を介して起伏自在であり、リンク49を介してノブ50に連結されており、ノブ50を手動で操作することでリンク49を介してヒンジ48を支点として内外気切換部材47が開閉動作して連絡孔46を全閉する姿勢と内気導入口37の大部分を閉鎖する姿勢とに切替自在とされており、内気導入口37には面状の内気フィルタ37Aが交換自在に備えられている。
【0031】
【発明の効果】
以上詳述した通り本発明によれば、ヘッドクリアランスおよび居住空間を充分に確保できながら、熱交換率を向上できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る空調装置を備えたキャビンの側面図である。
【図2】 本発明に係る空調装置を備えたキャビンの正面図である。
【図3】 本発明に係る空調装置を備えたキャビンの背面図である。
【図4】 本発明に係るキャビンの天井部の左半分を示す平面図である。
【図5】 本発明に係るキャビンのフロアシートの左半分の平面図である。
【図6】 本発明に係る空調装置を備えたキャビンの後方から見た斜視図であり、リヤドアー閉じ状態を示している。
【図7】 本発明に係る空調装置を備えたキャビンの後方から見た斜視図であり、リヤドアー開き状態を示している。
【図8】 本発明に係る空調装置のダクト構成を示し天井部を省略した斜視図である。
【図9】 図8の天井部を示す斜視図である。
【図10】 空調流の説明図である。
【図11】 外気導入経路を示す分解斜視図である。
【図12】 外気導入体の断面図である。
【図13】 内外気切換装置の断面図である。
【符号の説明】
1 キャビン
4 座席
10 フェンダ
16 フロアシート
36 ダクト
39 エアコン本体
47 内外気切換部材

Claims (5)

  1. 操縦運転装置を取囲んでトラクタ車体に防振支持体を介して搭載されているキャビンの空調装置において、
    前記キャビンは、左右フェンダを座席装着部及び背面板を有するフロアシートで連結し、キャビン天井部と左右ステップとを左右前支柱で連結し、キャビン天井部と左右フェンダとをドアを装着する左右後支柱で連結し、前記左右前支柱を上下方向両端から中途部に行くに従って徐々に左右方向外方に向かう外側方膨出状に弯曲するとともに、前記後支柱をキャビン天井部とフェンダとの間で外側方膨出状に弯曲しており、
    前記左右の後支柱の後縁部と、前記左右後支柱の下部端間若しくは左右フェンダの上端部間を互いに連結しかつ前記フロアシートの背面板の上縁を形成する下リヤ連結体と、左右後支柱の上部端間を互いに連結する上リヤ連結体とでリヤガラスの装着部を構成し、
    操縦運転装置における座席廻りにエアコン本体と内外気切換部材を有するダクトを配置し、
    座席より下方にエアコン本体を設け、キャビン内の空気をエアコン本体側に取り入れるための内気導入口をフロアシートの背面板より前側でかつ座席より後方の下側に設け、エアコン本体からの空調空気を吹き出すための吹出口を操縦ハンドル側に設け、
    前記吹出口から吹き出された空調空気が、キャビンの前部内面、上部内面及び後部内面に沿って内気導入口側に流れるように、キャビンの前部内面の上部側を上下方向中途部から上端に行くに従って徐々に後方に向かうように傾斜し、
    キャビンの左右側部内面の後端部が、それぞれキャビンの後部内面の左右両端部に連続すべく、後方に行くに従って徐々に大きく左右方向内方に向かうように湾曲形成し、
    前記キャビンの後部内面を前記装着部に装着されたリヤガラスで形成していて、このリヤガラスの上下方向中途部を上下リヤ連結体よりも後方へ突出した球面状に形成していることを特徴とするキャビンの空調装置。
  2. 前記リヤガラスは上端部が枢支されていて開閉自在であることを特徴とする請求項1に記載のキャビンの空調装置。
  3. 前記エアコン本体は、座席側方で近接配置されている、後輪フェンダとトラクタ車体との間に配置されていてフロアシートで覆われている、または、キャビンの下部に着脱自在として装着されていることを特徴とする請求項1又は2に記載のキャビンの空調装置。
  4. 前記キャビン天井部に外気導入体を設け、前記後支柱を中空構造にして外気導入路を形成していることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載のキャビンの空調装置。
  5. 前記上リヤ連結体を中空構造にして、前記外気導入体と後支柱内部とを連通する外気導入路を形成していることを特徴とする請求項4に記載のキャビンの空調装置。
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