JP3935448B2 - 吸収性物品 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、経血やおりものなどを吸収するための生理用ナプキン、パンティライナー、失禁パッド等の吸収性物品に係り、特に横漏れ防止効果の高い吸収性物品に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、パンティライナー、生理用ナプキン、失禁パッドなどの吸収性物品として、ポリエチレンシートまたはポリエチレンシートラミネート不織布などの不透液性バックシートと、不織布または透液性プラスチックシートなどの透液性トップシートとの間に綿状パルプ等からなる吸収体を介在したものが知られている。
【0003】
この種の吸収性物品にも幾多の改良が重ねられ、体液の漏れを防止するための手段が種々講じられている。これら体液漏れ防止手段の一つとして、表面側両側部に横漏れを防止する立体ギャザーを備えたものが存在する。例えば、図11に示される生理用ナプキン50では、吸収体51の両側部に夫々サイド不織布52を配置し、このサイド不織布52の内部に1又は複数の弾性伸縮部材53、53を伸長状態で配置することにより、弾性伸縮部材53,53の収縮力によって表面側に起立する立体ギャザー54が形成されている(例えば、特開2003-24376号公報等)。
【0004】
【特許文献1】
特開2003-24376号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前記立体ギャザー54においては、1本の場合はもちろんのこと、複数本の弾性伸縮部材が配置される場合であっても、弾性伸縮部材53、53を均等に伸長した状態で接着し収縮力を与えているため、図12に示されるように、この収縮力によって立体ギャザー54の面に形成される溝又は皺55は、ナプキン50の幅方向に沿って平行に発生している。
【0006】
その結果、ナプキン50と身体との間に僅かでも隙間が存在する場合には、立体ギャザー54が起立しその先端部が身体と密着することにより隙間が封鎖され予定通りに横漏れ防止効果を発揮するが、ナプキン50と身体とが密着する場合には立体ギャザー54の面と身体との間に前記溝又は皺55によって隙間が形成された状態となる。そのため、特に身体が横向き状態である等、溝又は皺55の方向がほぼ重力方向と一致する場合には、立体ギャザー54に形成されている前記溝又は皺55、55…を通り体液が横に漏れ出すことがあった。
【0007】
そこで本発明の主たる課題は、弾性伸縮部材の配置によって溝又は皺が形成された立体ギャザー等の構造部分において、この溝又は皺を乗り越えて体液が横に漏れ出すのを抑制又は防止することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決するための請求項1に係る本発明として、透液性トップシートと、不透液性バックシートとの間に吸収体が介在されるとともに、弾性伸縮部材が配置された構造部分を有する吸収性物品において、
前記弾性伸縮部材が配置された構造部分において、接着剤を吸収性物品の幅方向に対して交差する方向のパターンとし、これを長手方向に所定の間隔で塗布するか、弾性伸縮部材に対して等間隔で接着剤を塗布し、吸収性物品の長手方向に位置ズレさせた状態で接着することによって、複数の弾性伸縮部材位相をずらして接着、弾性伸縮部材の収縮力による溝又は皺を吸収性物品の幅方向と交差する方向に発生させたことを特徴とする吸収性物品が提供される。
【0009】
上記請求項1記載の発明においては、弾性伸縮部材の収縮力による溝又は皺を吸収性物品の幅方向と交差する方向に発生させるようにしたため、前記溝又は皺形成部分が身体と密着する場合であっても、溝又は皺から流れ出ようとする体液を何らの障害もなく流下させることが無くなり、横漏れを抑制又は防止することができる。
【0010】
請求項2に係る本発明として、前記弾性伸縮部材が配置された構造部分が、透液性トップシート面、立体ギャザー部、サイドフラップ部のいずれか又は組合せとされる請求項1記載の吸収性物品が提供される。前記弾性伸縮部材が配置された構造部分としては、具体的に透液性トップシート面、立体ギャザー部、サイドフラップ部のいずれか又は組合せとすることができる。これらの中で本発明の効果が顕著となる部位は、吸収体が存在しない立体ギャザー部とサイドフラップ部である。
【0011】
請求項3に係る本発明として、前記弾性伸縮部材が配置される構造部分において、吸収性物品の幅方向と交差する方向に発生させた溝又は皺は、吸収性物品の幅方向に流出する体液が対面側の壁部又は頂部に衝突する条件で形成してある請求項1〜2いずれかに記載の吸収性物品が提供される。前記溝又は皺から流れ出ようとする体液を効果的に止めるには、前記溝又は皺を形成している対面側の壁部又は頂部に体液が衝突する条件で形成するようにするのが望ましい。
【0012】
請求項4に係る本発明として、前記弾性伸縮部材が配置された立体ギャザー部又はサイドフラップ部において、立体ギャザー又はサイドフラップ部の幅をB、溝又は皺幅をMとした時、吸収性物品の幅方向に対する前記溝又は皺の傾斜角度θはθ>tan-1(M/B)の条件で形成してある請求項1〜3いずれかに記載の吸収性物品が提供される。
【0013】
請求項5に係る本発明として、前記弾性伸縮部材が配置された立体ギャザー部又はサイドフラップ部において、立体ギャザー又はサイドフラップ部の幅をB、吸収性物品の幅方向に対する前記溝又は皺の傾斜角度をθとした時、前記溝又は皺幅MはM<Btan-1θの条件で形成してある請求項1〜3いずれかに記載の吸収性物品が提供される。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら詳述する。
【0015】
〔第1形態例〕
図1は本発明の第1形態例に係る生理用ナプキン1Aの展開図であり、図2は図1のII−II線矢視図、図3は図1のIII−III線矢視図である。
【0016】
前記生理用ナプキン1Aは、ポリエチレンシートなどからなる不透液性バックシート2と、経血やおりものなどを速やかに透過させる透液性トップシート3と、これら両シート2,3間に介装された綿状パルプまたは合成パルプなどからなる吸収体4、6と、この吸収体4の形状保持および拡散性向上のために前記吸収体4を囲繞するクレープ紙5と、前記吸収体4の略側縁部を起立基端とし、かつ少なくとも体液排出部Hから前後方向に所定の区間内において表面側に突出して設けられた左右一対の立体ギャザーBS、BSとから主に構成され、かつ前記吸収体4の周囲においては、その上下端縁部では前記不透液性バックシート2と透液性トップシート3との外縁部がホットメルトなどの接着剤やヒートシール等の接着手段によって接合され、またその両側縁部では吸収体4よりも側方に延出している前記不透液性バックシート2と、前記立体ギャザーBSを形成しているサイド不織布7とがホットメルトなどの接着剤やヒートシール等の接着手段によって接合され、これら不透液性バックシート2とサイド不織布7とによる積層シート部分によって側方に突出するウイング状フラップW、Wが形成されているとともに、これよりも臀部側に位置する部分に第2ウイング状フラップW、Wが形成されている。
【0017】
以下、さらに前記生理用ナプキン1Aの構造について詳述すると、
前記不透液性バックシート2は、ポリエチレン等の少なくとも遮水性を有するシート材が用いられるが、近年はムレ防止の観点から透湿性を有するものが用いられる傾向にある。この遮水・透湿性シート材としては、ポリエチレンやポリプロピレン等のオレフィン系樹脂中に無機充填剤を溶融混練してシートを成形した後、一軸または二軸方向に延伸することにより得られる微多孔性シートが好適に用いられる。前記不透液性バックシート2の非使用面側(外面)には1または複数条の粘着剤層(図示せず)が形成され、身体への装着時に生理用ナプキン1Aを下着に固定するようになっている。
【0018】
次いで、前記透液性トップシート3は、有孔または無孔の不織布や多孔性プラスチックシートなどが好適に用いられる。不織布を構成する素材繊維としては、ポリエチレンまたはポリプロピレン等のオレフィン系、ポリエステル系、ポリアミド系等の合成繊維の他、レーヨンやキュプラ等の再生繊維、綿等の天然繊維とすることができ、スパンレース法、スパンボンド法、サーマルボンド法、メルトブローン法、ニードルパンチ法等の適宜の加工法によって得られた不織布を用いることができる。これらの加工法の内、スパンレース法は柔軟性、ドレープ性に富む点で優れ、サーマルボンド法は嵩高でソフトである点で優れている。前記透液性トップシート3に多数の透孔を形成した場合には、経血やおりもの等(以下、まとめて体液という。)が速やかに吸収されるようになり、ドライタッチ性に優れたものとなる。
【0019】
前記吸収体4としては、体液を吸収・保持し得るものであれば良く、通常はフラッフ状パルプ中に吸水性ポリマー粉末を混入したものが吸収機能および価格の点から好適に使用される。前記吸収体4は形状保持等のためにクレープ紙5によって囲繞するのが望ましい。
【0020】
前記吸収体4の上面側中央部には長手方向に沿って中高吸収体6が配設されている。この中高吸収体6の厚みは、厚くし過ぎると吸収体の剛性が上がり身体への密着性が低下するため、3〜20mm、好ましくは5〜15mmとするのが好ましい。また、透液性トップシート3面には、両側部に略長手方向に沿ってサイドエンボス14,14が形成されている。
【0021】
一方、前記透液性トップシート3の幅寸法は、図示例では、図2および図3の横断面図に示されるように、吸収体4の幅よりも若干長めとされ、吸収体4を覆うだけに止まり、前記立体ギャザーBSは前記透液性トップシート3とは別のサイド不織布7、具体的には経血やおりもの等が浸透するのを防止する、あるいは肌触り感を高めるなどの目的に応じて、適宜の撥水処理または親水処理を施した不織布素材を用いて構成されている。かかるサイド不織布7としては、天然繊維、合成繊維または再生繊維などを素材として、適宜の加工法によって形成されたものを使用することができるが、好ましくはゴワ付き感を無くすとともに、ムレを防止するために、坪量を抑えて通気性を持たせた不織布を用いるのがよい。具体的には、坪量を18〜23g/mとして作製された不織布を用いるのが望ましく、かつ体液の透過を確実に防止するためにシリコン系、パラフィン系、アルキルクロミッククロリド系撥水剤などをコーティングした撥水処理不織布が好適に使用される。
【0022】
前記サイド不織布7は、図2および図3に示されるように、幅方向中間部より外側部分を吸収体4の内側位置から吸収体側縁を若干越えて不透液性バックシート2の外縁までの範囲に亘ってホットメルトなどの接着剤によって接着し、これら前記サイド不織布7と不透液性バックシート2との積層シート部分により、ほぼ体液排出部Hに相当する吸収体側部位置に左右一対のウイングフラップW、Wを形成するとともに、これより臀部側位置に第2ウイング状フラップW、Wを形成している。これらウイング状フラップW、Wおよび第2ウイング状フラップW、Wの外面側にはそれぞれ粘着剤層10…,11…を備え、ショーツに対する装着時に、前記ウイング状フラップW、Wが折返し線RL位置にて反対側に折り返し、ショーツのクロッチ部分に巻き付けて止着するようになっている。
【0023】
一方、前記サイド不織布7の内方側部分はほぼ二重に折り返されるとともに、この二重シート内部に、その高さ方向中間部に両端または長手方向の適宜の位置が固定された弾性伸縮部材19が配設されるとともに、前記弾性伸縮部材19の上側部位に複数本の、図示例では2本の弾性伸縮部材20,20が両端または長手方向の適宜の位置が固定された状態で配設されている。この二重シート部分は前後端部では図3に示されるように、断面Z状に折り畳んで積層された状態で吸収体4側に接着されることによって、前記弾性伸縮部材19配設部位を屈曲点として、断面く字状に内側に開口を向けたポケットP、Pを形成しながら表面側に起立する立体ギャザーBS、BSが形成されている。
【0024】
本生理用ナプキン1Aでは、詳細には図4に示されるように、前記立体ギャザーBS部分において、弾性伸縮部材20,20の収縮力による溝又は皺9,9…をナプキン1Aの幅方向と交差する方向、すなわち傾斜方向に発生させるようにし、仮にナプキン1Aと身体とが密着する場合であっても、生理用ナプキン1Aの幅方向に流れる体液が何らの障害もなく、溝又は皺を通って外部に漏れ出るのを防止するようにしている。
【0025】
弾性伸縮部材20,20による溝又は皺9,9…を、傾斜方向に発生させるには、幾つかの手法を挙げることができる。例えば、第1手法としては図5(A)に示されるように、前記弾性伸縮部材20,20を不織布に対し伸長状態で接着させるに当たり、ホットメルト接着剤12等の接着剤を生理用ナプキン1Aの幅方向に対して交差する方向とし、かつこれを立体ギャザーBSの長手方向に所定の間隔で塗布することにより前記溝又は皺9,9…を斜め方向に発生させることができる。
【0026】
この場合、前記ホットメルト接着剤12の幅や間隔、角度、パターンを変え、立体ギャザーBSの幅方向に不均衡な拘束力を与えることにより、溝又は皺9,9…の形成態様を制御することが可能である。例えば、図6(A)〜(H)は各種の接着剤パターンを示したものである。図6(A)は右傾斜ラインのパターンで接着剤を塗布した例であり、図6(B)は立体ギャザーBSの長手方向に沿ってギザ波パターンで接着剤を塗布した例であり、図6(C)は立体ギャザーBSの長手方向に沿って略W字パターンで接着剤を塗布した例であり、図6(D)は全幅に亘ることなく幅方向の中間部分のみに傾斜ラインのパターンで接着剤を塗布した例であり、図6(E)は幅方向にギザ波状の傾斜ラインパターンで接着剤を塗布した例であり、図6(F)は幅方向の中間に未接着部を有する傾斜ラインパターンで接着剤を塗布した例であり、図6(G)は傾斜ラインパターンの幅を変化させて接着剤を塗布した例であり、図6(H)は傾斜ラインを側縁から延びかつ位置ズレさせた2本のラインとするパターンにより接着剤を塗布した例である。これ以外にも種々のパターンが考えられる。要は接着剤のパターン変化により立体ギャザーBSの幅方向に不均衡な拘束力を与えるようにすればよい。
【0027】
また第2手法として、図5(B)に示される方法は、弾性伸縮部材20,20の周面にホットメルト接着剤12等の接着剤を塗布し、不織布に対して伸長状態で接着させる場合において、図示されるように、弾性伸縮部材20、20に対して等間隔でホットメルト接着剤12を塗布し、一方の弾性伸縮部材20と、他方の弾性伸縮部材20とを立体ギャザーBSの長手方向に位置ズレさせた状態で接着することにより前記溝又は皺9,9…を斜め方向に発生させることができる。この場合も、前記ホットメルト接着剤12の幅や間隔、弾性伸縮部材20,20の位置ズレ量を変えることにより、前記溝又は皺9,9…の形成態様を制御することが可能である。
【0028】
上記第1手法及び第2手法は、複数の弾性伸縮部材20,20を位相をずらしながら接着するものであるが、図5(C)に示される方法は、2本の糸状弾性部材20,20間で収縮力を異ならせることにより前記溝又は皺9,9…を斜め方向に発生させるようにしたものである。この場合は、収縮力(平均値)を増減したり、収縮力の相対差を増減すること等により、前記溝又は皺9,9…の形成態様を制御することが可能である。
【0029】
前記溝又は皺9,9…の形成態様は、図7に示されるように、ナプキン1Aの幅方向に流出する体液が対面側の壁部又は頂部9aに衝突する条件で形成することが望ましい。この条件は、例えば図8(A)に示されるように、ギャザー幅B、溝又は皺幅Mを固定とし傾斜角度θを変化させる場合には、吸収性物品の幅方向に対する傾斜角度θはθ>tan-1(M/B)の条件で形成することにより、横方向に流れ出ようとする体液を対面側の壁部又は頂部9aに衝突させることができる。また、図8(B)に示されるように、ギャザー幅B、傾斜角度θを固定とし、溝幅Mを変化させる場合は、前記溝又は皺幅MはM<Btan-1θの条件で形成することにより、横方向に流れ出ようとする体液を対面側の壁部又は頂部9aに衝突させることができる。実際には、前者の場合は、好ましくはθ>2tan-1(M/B)とし、後者の場合はM<Btan-1θ/2とするのが望ましい。
【0030】
ところで、上記第1形態例では、断面く字状に屈曲させた立体ギャザーBSの例により本発明を説明したが、立体ギャザーの断面形状は図9に示されるように、単に直線状に起立する立体ギャザーBS'に対しても全く同様に適用することができる。
【0031】
〔第2形態例〕
次いで、図10に示される第2形態例に係る生理用ナプキン1Bは、サイドフラップSFにおいて、弾性伸縮部材の収縮力による溝又は皺9,9…をナプキン1Bの幅方向と交差する方向に発生させた例である。
【0032】
同図に示される生理用ナプキン1Bは、ポリエチレンシートなどからなる不透液性バックシート2と、経血やおりものなどを速やかに透過させる透液性トップシート3と、これら両シート2,3間に介装された綿状パルプまたは合成パルプなどからなる吸収体4と、この吸収体4の形状保持および拡散性向上のために前記吸収体4を囲繞するクレープ紙5とからなり、サイド不織布8により前記吸収体4側部の上面位置を起立基点として内向き方向に突出するように第1立体ギャザーBSを形成するとともに、サイドフラップSF部分に不透液性バックシート2の側縁または上面位置を起立基点として外向き方向に突出するように第2立体ギャザーBSを形成した構造となっている。
【0033】
前記第1立体ャザーBSでは、二重シート内の先端部分に弾性伸縮部材21が配置され、この弾性伸縮部材21の収縮力によって内向き方向に起立する障壁を形成し、前記第2立体ギャザーBSでは、2本の弾性伸縮部材22,22が配設され、この弾性伸縮部材22,22の収縮力により、サイドフラップSF部分が外向きに突出する障壁を形成するようになっている。
【0034】
本形態例の場合も上記第1形態例の場合と同様に、弾性伸縮部材22,22が配置されたサイドフラップSF部分において、前記弾性伸縮部材22,22を位相をずらして接着することにより、及び/又は前記弾性伸縮部材22,22の収縮力を変えることにより、弾性伸縮部材22,22の収縮力による溝又は皺9,9…を生理用ナプキン1Bの幅方向と交差する方向に発生させることができる。
【0035】
(他の実施形態例)
(1)上記形態例では、立体ギャザーBS及びサイドフラップSF部において、弾性伸縮部材の収縮力による溝又は皺9を吸収性物品の幅方向と交差する方向に発生させた例について詳述したが、透液性トップシート3に対しても同様の手法によって吸収性物品の幅方向と交差する方向の溝又は皺9を形成することができる。
【0036】
(2)上記形態例では、吸収性物品の幅方向と交差する方向の溝又は皺9の形成部分には2本の弾性伸縮部材20,20が配置されているが、3本以上とすることもできる。むしろ前記溝又は皺9をはっきりと形成するには3本以上の弾性伸縮部材を配置する方が望ましい。
【0037】
【発明の効果】
以上詳説のとおり本発明によれば、弾性伸縮部材の配置によって溝又は皺が形成された立体ギャザー等の構造部分において、この溝又は皺を乗り越えて体液が横に漏れ出すのを抑制又は防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1形態例に係る生理用ナプキン1Aの展開図である。
【図2】 その横断面図(図1のII−II線矢視図)である。
【図3】 その横断面図(図1のIII−III線矢視図)である。
【図4】 その立体ギャザーBSの模式図である。
【図5】 (A)〜(C)は夫々、弾性伸縮部材20,20の収縮力による溝又は皺9を吸収性物品の幅方向と交差する方向に発生させる手法の説明図である。
【図6】 (A)〜(H)は、その他の手法図である。
【図7】 溝又は皺9の好ましい形成態様を示す模式図である。
【図8】 ナプキンの幅方向に流出する体液が対面側の壁部又は頂部に衝突する条件式を示す図である。
【図9】 立体ギャザーBSの他例を示す横断面図である。
【図10】 本発明の第2形態例に係る生理用ナプキン1Bを示す、(A)は展開図、(B)は横断面図である。
【図11】 従来の生理用ナプキンの展開図である。
【図12】 その立体ギャザーにおける溝又は皺の形成態様を示す模式図である。
【符号の説明】
1A・1B…生理用ナプキン、2…不透液性バックシート、3…透液性トップシート、4…吸収体、5…クレープ紙、6…中高吸収体、7・8…サイド不織布、20…弾性伸縮部材、9…溝又は皺、BS…立体ギャザー、W…ウイング状フラップ、W…臀部側ウイング状フラップ

Claims (5)

  1. 透液性トップシートと、不透液性バックシートとの間に吸収体が介在されるとともに、弾性伸縮部材が配置された構造部分を有する吸収性物品において、
    前記弾性伸縮部材が配置された構造部分において、接着剤を吸収性物品の幅方向に対して交差する方向のパターンとし、これを長手方向に所定の間隔で塗布するか、弾性伸縮部材に対して等間隔で接着剤を塗布し、吸収性物品の長手方向に位置ズレさせた状態で接着することによって、複数の弾性伸縮部材位相をずらして接着、弾性伸縮部材の収縮力による溝又は皺を吸収性物品の幅方向と交差する方向に発生させたことを特徴とする吸収性物品。
  2. 前記弾性伸縮部材が配置された構造部分が、透液性トップシート面、立体ギャザー部、サイドフラップ部のいずれか又は組合せとされる請求項1記載の吸収性物品。
  3. 前記弾性伸縮部材が配置される構造部分において、吸収性物品の幅方向と交差する方向に発生させた溝又は皺は、吸収性物品の幅方向に流出する体液が対面側の壁部又は頂部に衝突する条件で形成してある請求項1〜2いずれかに記載の吸収性物品。
  4. 前記弾性伸縮部材が配置された立体ギャザー部又はサイドフラップ部において、立体ギャザー又はサイドフラップ部の幅をB、溝又は皺幅をMとした時、吸収性物品の幅方向に対する前記溝又は皺の傾斜角度θはθ>tan-1(M/B)の条件で形成してある請求項1〜3いずれかに記載の吸収性物品。
  5. 前記弾性伸縮部材が配置された立体ギャザー部又はサイドフラップ部において、立体ギャザー又はサイドフラップ部の幅をB、吸収性物品の幅方向に対する前記溝又は皺の傾斜角度をθとした時、前記溝又は皺幅MはM<Btan-1θの条件で形成してある請求項1〜3いずれかに記載の吸収性物品。
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