JP3934726B2 - 塗料供給用圧力調整装置 - Google Patents

塗料供給用圧力調整装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、塗料供給系に使用する圧力調整装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、塗料供給系に使用する圧力調整装置としては、図7に示すような圧力調整装置があり、レギュレータ本体81には塗料供給口82から弁室83と調圧室85とを経て塗料吐出口86へ達する塗料供給路87が形成されている。この調圧室85にはシリンダ90内に上下方向に摺動自在に嵌合されたピストン91に固定された弁杆92が弁座84に向けて貫通配設され、更にこの調圧室85には、調圧用シリンダ110内に摺動自在に嵌合された調圧ピストン111と一体の調圧ロッド112が前記弁杆92に対して直交する方向に進退自在に配設されている。
【0003】
また、レギュレータ本体81に配設された前記シリンダ90の後室94にはエア導入口95が穿設され、この後室94内の前記ピストン91の後端とエア導入口95の間には弾性部材96が縮設されている。更に、前記シリンダ90の前室98にはエア導入口99が穿設されている。
そして、図8に示すように、前記弁杆92の先端には弁座84と当接する弁部100が形成され、この弁部100の先端には弁座84の孔とほぼ同径の流量調整ロッド101が形成され、この流量調整ロッド101の周面には、先端にいくほど浅くなる切込み溝102が弁杆92と平行な方向に刻設されている。
【0004】
また、図7に示すように、レギュレータ本体81に配設された前記調圧用シリンダ110の後室114にはエア導入口115が穿設されている。この調圧用シリンダ110内に摺動自在に嵌合された調圧ピストン111の先端には前方に突出した調圧ロッド112の基端が固設され、この調圧ロッド112の先端は調圧室85内に進退自在となっている。更に、調圧ピストン111の後端には後方に突出した操作杆117の基端が固設され、この操作杆117の先端は、加圧空気を外部に排出する側に常時付勢された切換バルブ118に当接し、一体化された調圧ロッド112、調圧ピストン111及び操作杆117の後退により切換バルブ118をエア導入側に切換えるように構成されている。
また、調圧用シリンダ110の前室119には図示せぬエア吸排気口が穿設されている。
【0005】
また、エア供給源121は管路122によりレギュレータ125、前記切換バルブ118、クイックエキゾースト126を介して前記シリンダ90のエア導入口95に接続され、管路123によりレギュレータ128を介して調圧用シリンダ110のエア導入口115に接続されている。更に、エア供給源121は、管路123のレギュレータ128より後流側には分岐管124が接続され、この分岐管124はレギュレータ129を介して前記シリンダ90のエア導入口99に接続されている。
【0006】
このような構成よりなるレギュレータ本体81は、通常は、流量調整ロッド101の頂面に作用する塗料圧と、シリンダ90の前室98のピストン91の前面に作用するレギュレータ129により制御されたエア圧と、シリンダ90の後室94に配設された弾性部材96の弾発力との均衡する位置まで弁杆92を進退させ、流量調整ロッド101を一定の位置に保持するようになっている。そして、塗料圧が高くなった場合には、流量調整ロッド101が後退して切込み溝102の上部の浅い部分を弁座84の孔に位置させ、塗料の流入を少なくして塗料圧が低くなるように制御し、また反対に、塗料圧が低くなった場合には、弁杆92を進出させることにより、流量調整ロッド101が進出して切込み溝102の下部の深い部分を弁座84の孔に位置させ、塗料の流入を多くして塗料圧が高くなるように制御し、このようにして塗料圧が一定に保たれるよう塗料の圧力調整が行われる。
【0007】
一方、レギュレータ128により調圧されたエアは調圧用シリンダ110の後室114に圧入され、後室114内のエア圧×調圧ピストン111の受圧面積=調圧室85内の塗料圧×調圧ロッド112の受圧面積で釣り合った状態にあり、切換バルブ118は非作動の状態、即ち加圧空気を外部に排出する側に付勢された状態にある。
【0008】
そして、調圧室85内の塗料圧が急激に上昇すると、調圧ロッド112、調圧ピストン111及び操作杆117が後方に押圧され、操作杆117が切換バルブ118を押圧して切換バルブ118をエア導入側に切り換え、これによりエア供給源121からの加圧エアは切換バルブ118、クイックエキゾースト126を経てシリンダ90の後室94に圧入され、ピストン91及び弁杆92を進出させ、弁部100を弁座84に当接させて塗料流路を閉塞するようになっている。
また、調圧室85内の塗料圧が低下し、調圧ロッド112が再び調圧室85内に進出すると、操作杆117の切換バルブ118に対する押圧が解除され、切換バルブ118はエア排出側に切り換わり、シリンダ90の後室94から加圧エアが排出され、弁杆92、弁部100及び流量調整ロッド101は下降して再び前記均衡位置に戻り、一定の塗料圧を維持するようになっている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
図9は、上述したような塗料供給用圧力調整装置の塗料供給口側の一次圧力と塗料吐出口側の2次圧力の測定結果を示す図であり、塗装ガンによる塗装停止(図中OFFで示す)後、塗料供給口82側の圧送ポンプの圧力の微妙な脈動の影響により、及び弾性部材96自体の特性により、流量調整ロッド101も微細な昇降動を繰り返し、塗料吐出口86側の2次圧力が基準塗装圧力以上に上昇する。次いで、再度塗装を再開すると、初期塗装圧力は27K(kg/cm2)で基準塗装圧力以上であるため、塗装パターンが乱れ、テールが発生する等の塗装不良となる不具合が発生した。
そこで、本発明は、塗料供給系における脈動を確実に防止できる塗料供給用圧力調整装置を提供することを目的とするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上述事情に鑑みてなされたものであって、塗料供給口に圧送された塗料を、弁室を経て調圧室で所定圧力に調圧して塗料吐出口より吐出する塗料供給用圧力調整装置において、シリンダのピストンロッドに設けられた弁杆の先端にニードル部を設け、このニードル部の先端よりやや下方に位置させて弁杆の方向にいくにつれて次第に深くなるように制御溝を刻設し、このニードル部を前記弁室と前記調圧室との間を連通する弁座孔に密接して進退させ、塗料を所定の塗料圧に調圧してなることを特徴とする塗料供給用圧力調整装置とした。
また、前記弁座孔にシール部材を配設し、このシール部材と前記ニードル部の先端により前記弁室と前記調圧室との間を隔絶可能なことを特徴とする塗料供給用圧力調整装置とした。
また、前記ピストンロッドをロック又はアンロック可能なロック手段を備え、前記調圧室の塗料圧が一定に保たれるとロック手段により前記ピストンロッドをロックしてなることを特徴とする塗料供給用圧力調整装置とした。
また、前記調圧室の調圧圧力を検知する調圧検知手段により、パイロットエア圧力の流路を切換弁で切り換え、第1のレギュレータの調圧エアを前記切換弁により切り換えられたパイロットエア圧力によって所定の第2のレギュレータで調圧制御し、前記シリンダに調圧エアを供給するよう構成してなることを特徴とする塗料供給用圧力調整装置とした。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、図面に沿って、本発明による塗料供給用圧力調整装置の実施の形態の一例を説明する。
図1は、本発明による塗料供給用圧力調整装置のレギュレータ本体の側断面図であり、同図に示すように、圧力調整装置のレギュレータ本体2には塗料供給口3から弁室4と調圧室6とを経て塗料吐出口7へ達する塗料供給路9が形成されている。この調圧室6には下方に配設されたロックシリンダ11のピストンロッド12より延設された弁杆13が弁座孔5に向けて貫通配設され、更にこの調圧室6には調圧用シリンダ17内に摺動自在に嵌合された調圧ピストン18と一体の調圧ロッド19が弁杆13に対して直交する方向に進退自在に配設されている。
【0012】
また、図2(a)は図1に示す弁杆部分の拡大図、図2(b)は弁杆の先端のニードル部の拡大図であり、図2に示すように、弁杆13の先端部にはニードル部14が設けられ、このニードル部14の先端部14aより少し下方には、先端から下方にいくにつれて次第に深くなる制御溝15が弁杆13と平行な方向に刻設されている。このニードル部14が前記弁座孔5を挿通自在で、ニードル部14が弁座孔5を挿通する際、弁座孔5に設けられたシール部材16の内周に密接するようになっている。
【0013】
また、図1に示すように、前記調圧ピストン18の背面より押圧ロッド20が延出し、調圧用シリンダ17には調圧ピストン18の背面に連通するエア給排孔21が穿設されている。この押圧ロッド20の先端は、加圧エアを遮断する中立位置となるよう常時付勢された後述する切換バルブ52に当接している。
また、ロックシリンダ11は、下方から順にシリンダチューブカバー22、ロッドカバー23、中間カバー24、及び上部カバー25から形成されている。そして、前記シリンダチューブカバー22及びロッドカバー23には上下一対のエア給排孔26,27が穿設され、シリンダチューブカバー22内にはピストン29が上下方向に摺動自在に嵌合され、このピストン29には前記ピストンロッド12の下端が固定されている。
【0014】
また、ロッドカバー23には中間カバー24に連通するエア給排孔31が穿設され、中間カバー24内にはロックピストン32が摺動自在に嵌合されている。このロックピストン32は、中央に前記ピストンロッド12が挿通自在な貫通孔を有し、このロックピストン32の後端とロッドカバー23の上面との間には弾性部材33が縮設されている。そして、ロックピストン32の先端には円錐頭部32aが形成され、中間カバー24内の円錐頭部32aの周側には一対のブレーキアーム35,35の基端がピン体36,36により軸支されている。このブレーキアーム35,35の先端には前記ピストンロッド12が挿通されたブレーキシュー37が係合されている。
【0015】
また、上部カバー25には中間カバー24に連通するエア給排孔39が穿設されている。
更に、中間カバー24にはロック開放カム41がロックナット42により固定されており、前記ブレーキアーム35,35及びブレーキシュー37によるロックが強すぎる場合等には、このロックナット42及びロック開放カム41を用いて手動操作でブレーキシュー37によるロックを緩めることが可能である。
【0016】
次に、図1、図2を参照しながら、図3乃至図5に沿って制御系について説明する。
図3乃至図5は本発明による圧力調整装置の配管回路図であり、図3は調圧圧力が適正で切換バルブが中立位置にある状態を示す配管回路図、図4は調圧圧力が上がり過ぎて切換バルブが中立位置から右方向へシフトした状態を示す配管回路図、図5は調圧圧力が下がり過ぎて切換バルブが中立位置から左方向へシフトした状態を示す配管回路図である。図3乃至図5に示すように、前記塗料供給口3に1次圧力、即ち塗料圧送ポンプのポンプ圧がかかっている状態で、エア源50よりのエア圧をレギュレータ51により前記塗料吐出口7側の要求する2次圧力、即ち基準塗装圧力に設定すると、この設定圧力が前記エア給排孔21を介して前記調圧ピストン18の背面に供給され、2次圧力×調圧ロッド19の受圧面積=エア圧力×調圧ピストン18背面の受圧面積となるように制御され、所定の塗料圧で図示せぬ塗装ガンにより塗装が行われる。
【0017】
そして、塗装ガンの吐出量を絞った時等により2次圧力(調圧圧力)が上がり過ぎた場合には、図4に示すように、2次圧力×調圧ロッド19の受圧面積>エア圧力×調圧ピストン18背面の受圧面積となり、調圧ロッド19、調圧ピストン18、及び押圧ロッド20が後退(図中右方向へ移動)し、押圧ロッド20により3ポート3位置の切換バルブ52が中立位置から右方向へシフトしてON状態となり、レギュレータ53で調圧されたエア圧力が切換バルブ52を経てバルブ55で制御された後、3ポート3位置の切換バルブ56のパイロットエア圧力として供給され、切換バルブ56のA側がONとなり、切換バルブ56が中立位置から右方向にシフトして、エア源50からのエア圧をレギュレータ57で調圧した調圧エアが切換バルブ56よりチェック弁59、クイックエキゾースト60を経て前記エア給排孔39に供給される。そして、エア給排孔39にエア圧力が供給されると、ロックピストン32が下降し、ロックピストン32の円錐頭部32aとブレーキアーム35,35の当接が解除され、ブレーキシュー37が開放され、ピストンロッド12に対するロックが解除される。
【0018】
この時、同時に切換バルブ56のパイロットエア圧力は、レギュレータ61のパイロットエア圧力として働き、レギュレータ61を制御するため、エア源50からのエア圧をレギュレータ51で調圧した調圧エアがレギュレータ61、バルブ62、クイックエキゾースト63を経て前記エア給排孔26に供給される。
【0019】
しかし、調圧ピストン18の微妙な位置により、レギュレータ61のパイロットエア圧力は変化し、レギュレータ51の調圧エアを更に制御する。この制御エア圧力がエア給排孔26に供給されるので、ピストン29、ピストンロッド12及び弁杆13が下降し、弁杆13の先端のニードル部14の制御溝15を下降させることにより塗料の流量を絞る。そして、ロックシリンダ11のエア給排孔27よりの排気エアは、バルブ65により排気エア量をコントロールされてクイックエキゾースト66経由でレギュレータ67に流れ排気される。
【0020】
この時、レギュレータ61を制御しているパイロットエア圧力に比例したパイロットエア圧力でレギュレータ67も制御されて、エア給排孔27よりのエアは排気される。そして、あるポイントで調圧ピストン18のバランスが保たれると、図3に示すように、押圧ロッド20の切換バルブ52への押圧が解除され、切換バルブ52は中立位置に復帰して、前記した全てのエア回路が閉になると同時に、ロックピストン32が弾性部材33の弾発力により上昇し、ロックピストン32の円錐頭部32aがブレーキアーム35,35に当接し、ブレーキアーム35,35によりブレーキシュー37が締め付けられ、ピストンロッド12が固定された状態で調圧が継続される。
【0021】
また、2次圧力(調圧圧力)が下がりすぎた場合、例えば、塗料圧送ポンプの吐出圧力に脈動が生じた時等は、図5に示すように、2次圧力×調圧ロッド19の受圧面積<調圧エア圧力×調圧ピストン18背面の受圧面積となり、調圧ロッド19、調圧ピストン18及び押圧ロッド20が進出(図中左方向へ移動)し、切換バルブ52が中立位置から左方向にシフトしてON状態となり、レギュレータ53で調圧されたエアが切換バルブ52に供給され、バルブ69で制御された後、切換バルブ56のパイロットエア圧力として供給され、切換バルブ56のB側がON状態となり、切換バルブ56が中立位置から左方向にシフトして、レギュレータ57で調圧されたエア圧力が切換バルブ56よりチェック弁70、クイックエキゾースト60を経てエア給排孔39に供給される。そして、エア給排孔39にエア圧力が供給されると、ロックピストン32が下降し、ブレーキシュー37が解放され、ピストンロッド12に対するロックが解除される。
【0022】
この時、同時に切換バルブ56のパイロットエア圧力は、レギュレータ71のパイロットエア圧力として働き、レギュレータ71を制御するため、レギュレータ51の調圧エアがレギュレータ71、バルブ65、クイックエキゾースト66を介してエア給排孔27に供給される。
【0023】
しかし、調圧ピストン18の微妙な位置により切換バルブ52内のスプールの移動具合と、バルブ69の制御により、レギュレータ71のパイロットエア圧力が変化し、レギュレータ51の調圧エアを更に制御する。この制御エア圧力がエア給排孔27に供給されるので、ピストン29、ピストンロッド12及び弁杆13が上昇し、弁杆13先端のニードル部14の制御溝15を上昇させることにより塗料の流量を増加させる。
【0024】
この時、ロックシリンダ11のエア給排孔26からの排気エアはバルブ62により排気エア量をコントロールされて、クイックエキゾースト63経由でレギュレータ72に流れる。この時、レギュレータ71を制御しているパイロットエア圧力に比例したパイロットエア圧力でレギュレータ72も制御されて、エア給排孔26からの排気エアは排気される。
そして、あるポイントで調圧ピストン18のバランスが保たれると、図3に示すように、押圧ロッド20の切換バルブ52への引っ張りが解除され、切換バルブ52は中立位置に復帰して、前記した全てのエア回路が閉になると同時に、ロックピストン32が弾性部材33の弾発力により上昇し、ロックピストン32の円錐頭部32aがブレーキアーム35,35に当接し、ブレーキアーム35,35によりブレーキシュー37が締め付けられ、ピストンロッド12が固定された状態で調圧が継続される。
【0025】
また、更に、2次圧力(調圧圧力)が異常に高くなった場合、例えば、塗装ガン閉等の時は、図4、図1及び図2に示すように、前記エア回路により、レギュレータ57で調圧された調圧エアがエア給排孔39に供給され、ロックピストン32を下降させてブレーキシュー37を開放すると共に、レギュレータ51で調圧された調圧エアがエア給排孔26に供給され、ピストン29、ピストンロッド12及び弁杆13が下限まで下降し、それに伴って弁杆13先端のニードル部14が下降端まで下降し、これによりニードル部14の先端部14aが弁座孔5のシール部材16の内周に当接した状態となって、弁室4と調圧室6が隔絶されて、1次圧力は確実に遮断される。
【0026】
また、図6は本発明による塗料供給用圧力調整装置の塗料供給口3側の一次圧力と塗料吐出口7側の2次圧力の測定結果を示す図であり、塗装ガンによる塗装が停止(図中OFFで示す)しても、ニードル部14の先端部14aが弁座孔5のシール部材16の内周に当接した状態となって、弁室4と調圧室6が隔絶されて、1次圧力を確実に遮断し、2次圧力の上昇を抑えるので、2次圧力は25.3K(kg/cm2)のままで、基準塗装圧力以上に上昇することはない。
【0027】
また、塗料供給用圧力調整装置による調圧追従性は、弁杆先端のニードル部の昇降を、2次圧力変化を調圧ロッド19及び調圧ピストン18で検知後、エア回路により2段階で調整制御して微調整可能としたので、大幅に向上し、安定して所定の2次圧力、即ち塗装圧力を維持することができる。
例えば、図6中、塗装ガン使用中の2次圧力の変動幅は0.5kg/cm2 であるが、図9に示す従来の圧力調整装置の塗装ガン使用中の2次圧力の変動幅は1.35kg/cm2であり、本発明による圧力調整装置の方が大幅に向上していることが分かる。
【0028】
なお、上述実施の形態では、調圧検知手段として、調圧用シリンダ17、調圧ピストン18、調圧ロッド19及び押圧ロッド20を用いて直接切換バルブ52を切換操作するようにしたが、これに限定されるわけではなく、調圧センサからの検知信号により電磁切換バルブを切換操作するように構成してもよい。
【0029】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、塗装ガンによる塗装が停止しても、弁杆のニードル部の先端が弁座孔のシール部材の内周に当接した状態となって、弁室と調圧室が隔絶されて、1次圧力を確実に遮断し、2次圧力(調圧圧力)の上昇を抑えるので、2次圧力である塗装圧力は基準塗装圧力以上に上昇することはなく、塗装パターンが乱れ、テールが発生する等の塗装不良が発生するのを確実に防止することができる。
また、弁杆が設けられたピストンロッドをロック可能なロック手段を備え、調圧室の調圧圧力が一定に保たれるとロック手段によりピストンロッドをロックするので、弾性部材の影響を受けることなく、塗料供給口側の圧送ポンプの圧力の微妙な脈動の影響により、2次圧力が大きく変動することはない。
また、弁杆先端のニードル部の昇降を、2次圧力変化を調圧検知手段で検知後、エア回路の第1のレギュレータと第2のレギュレータにより2段階で調整制御して微調整可能としたので、塗料供給用圧力調整装置による調圧追従性は大幅に向上し、安定して所定の2次圧力、即ち塗装圧力を維持することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による塗料供給用圧力調整装置のレギュレータ本体の側断面図である。
【図2】(a)は図1に示す弁杆部分の拡大図、(b)は弁杆の先端のニードル部の拡大図である。
【図3】調圧圧力が適正で切換バルブが中立位置にある状態を示す配管回路図である。
【図4】調圧圧力が上がり過ぎて切換バルブが中立位置から右方向へシフトした状態を示す配管回路図である。
【図5】調圧圧力が下がり過ぎて切換バルブが中立位置から左方向へシフトした状態を示す配管回路図である。
【図6】本発明による塗料供給用圧力調整装置の塗料供給口側の一次圧力と塗料吐出口側の2次圧力の測定結果を示す図である。
【図7】従来の塗料供給用圧力調整装置の側断面図である。
【図8】図7の要部拡大図である。
【図9】従来の塗料供給用圧力調整装置の塗料供給口側の一次圧力と塗料吐出口側の2次圧力の測定結果を示す図である。
【符号の説明】
2 レギュレータ本体
3 塗料供給口
4 弁室
5 弁座孔
6 調圧室
7 塗料吐出口
9 塗料供給路
11 ロックシリンダ
12 ピストンロッド
13 弁杆
14 ニードル部
14a 先端部
15 制御溝
16 シール部材
17 調圧用シリンダ
18 調圧ピストン
19 調圧ロッド
20 押圧ロッド
29 ピストン
32 ロックピストン
32a 円錐頭部
35,35 ブレーキアーム
37 ブレーキシュー
51 レギュレータ(第1のレギュレータ)
52 切換バルブ
53,57 レギュレータ
56 切換バルブ
61,71 レギュレータ(第2のレギュレータ)

Claims (4)

  1. 塗料供給口に圧送された塗料を、弁室を経て調圧室で所定圧力に調圧して塗料吐出口より吐出する塗料供給用圧力調整装置において、
    シリンダのピストンロッドに設けられた弁杆の先端にニードル部を設け、このニードル部の先端よりやや下方に位置させて弁杆の方向にいくにつれて次第に深くなるように制御溝を刻設し、このニードル部を前記弁室と前記調圧室との間を連通する弁座孔に密接して進退させ、塗料を所定の塗料圧に調圧してなることを特徴とする塗料供給用圧力調整装置。
  2. 前記弁座孔にシール部材を配設し、このシール部材と前記ニードル部の先端により前記弁室と前記調圧室との間を隔絶可能なことを特徴とする請求項1に記載の塗料供給用圧力調整装置。
  3. 前記ピストンロッドをロック又はアンロック可能なロック手段を備え、前記調圧室の塗料圧が一定に保たれるとロック手段により前記ピストンロッドをロックしてなることを特徴とする請求項1又は2に記載の塗料供給用圧力調整装置。
  4. 前記調圧室の調圧圧力を検知する調圧検知手段により、パイロットエア圧力の流路を切換弁で切り換え、第1のレギュレータの調圧エアを前記切換弁により切り換えられたパイロットエア圧力によって所定の第2のレギュレータで調圧制御し、前記シリンダに調圧エアを供給するよう構成してなることを特徴とする請求項1又は2又は3に記載の塗料供給用圧力調整装置。
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