JP3934644B2 - 冷凍サイクルの性能検査装置 - Google Patents

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Description

本発明は、冷凍サイクルをなす熱交換器及び膨張装置の性能を検査するための冷凍サイクルの性能検査装置に係り、より詳細には、数ワット(w)級の容量を有する冷凍サイクルに採用される小容量の熱交換器及びマイクロオリフィスの性能が測定可能に設けられた冷凍サイクルの性能検査装置に関する。
一般に、空気調和器や冷蔵庫などに使われる冷凍サイクルは、圧縮器、凝縮器及び蒸発器を有する熱交換器と、オリフィスなどを有する膨張装置と、を備え、これらの各構成要素は、冷媒配管を通じて閉回路をなしている。
ここで、圧縮器は、冷媒を高温高圧の気体状態に圧縮し、凝縮器は、この圧縮器から送られてきた高温高圧の気体状態の冷媒を高温高圧の液状冷媒に凝縮させる。さらに、凝縮器において凝縮された高温高圧の液状冷媒は、膨張装置を経つつ絞り膨張されて低温低圧の液状冷媒となり、蒸発器は、膨張装置を経た低温低圧の液状冷媒を蒸発させて低温低圧の気体状態の冷媒にする。
このため、冷媒配管に沿って循環する冷媒は、凝縮器において凝縮されつつ周りに熱を放出し、かつ、蒸発器において蒸発されつつ周りの熱を吸収し、この蒸発器により冷却作用がなされる。
そして、これらの冷凍サイクルの構成要素に対しては、空気調和器や冷蔵庫に取り付けられるに先立ってその性能測定を行い、異常有無をチェックする。
ここで、熱交換器と膨張装置の性能を検査する検査装置は、通常の圧縮器及びこの圧縮器が連結された冷媒配管を備え、前記冷媒配管の中途には、性能測定を行いたい凝縮器及び蒸発器と膨張装置などが取り付けられる。また、凝縮器と蒸発器の外側には、凝縮器及び蒸発器内の冷媒と熱交換を行うべく冷却流体が設けられ、それぞれの凝縮器、蒸発器および膨張装置の入口側の冷媒配管と出口側の冷媒配管には、冷媒の温度と圧力を測定するためのセンサーが取り付けられる。
このため、この状態で圧縮器を動作させれば、圧縮器により圧縮された冷媒が冷媒配管に沿って凝縮器、膨張装置及び蒸発器を順次に経つつ各構成要素を循環し、凝縮器と蒸発器を経る冷媒は外部に設けられた冷却流体と熱交換を行うが、このとき、凝縮器、蒸発器および膨張装置の入口と出口における温度及び圧力変化と冷媒配管の冷媒の流量を測定することにより、各構成要素の性能を測定することになる。
また、従来の空気調和器や冷蔵庫に使われる冷凍サイクルは、少なくとも数キロワット(kw)級に設けられるため、これらの冷凍サイクルの構成要素の性能を検査する装置は、このような数キロワット(kw)級の冷凍サイクルに使われる熱交換器及び膨張装置の性能検査に当てはまるように設けられており、検査装置に設けられた前記圧縮器もまた、このような冷凍サイクルの性能に応じて一回に大量の冷媒を圧縮するように設けられている。
しかしながら、最近、小容量の熱交換器と膨張装置としてマイクロオリフィスが使われるに伴い、数ワット(w)級の容量を有する冷凍サイクルに関する研究が盛んになされつつある。かかる数ワット(w)級の冷凍サイクルは、今後超小容量の圧縮器が開発される場合にはその発展に目を見張るものがあると見込まれる。ところが、従来から、かかる小容量の冷凍サイクルに採用される小容量の熱交換器とマイクロオリフィスなどの膨張装置の性能を効率よく測定できる性能検査装置の開発は、まだなされていないのが現状である。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、小容量の冷凍サイクルに採用される小容量の熱交換器とマイクロオリフィスの性能が効率よく測定可能に設けられた冷凍サイクルの性能検査装置を提供することである。
この目的を達成するために、本発明による冷凍サイクルの性能検査装置は、測定対象となる凝縮器、膨張装置及び蒸発器を中途に順次に取り付けられるべく設けられ、両端が開放された冷媒配管と、前記凝縮器側の前記冷媒配管の一端に設けられ、冷媒を加熱して前記冷媒配管の他端側に送る冷媒加熱装置と、前記凝縮器及び蒸発器内の冷媒と熱交換を行うべく前記凝縮器と蒸発器の外部にそれぞれ設けられた冷却流体と、前記冷媒配管上の冷媒の流量を測定すべく設けられた流量測定装置と、前記各測定対象による冷媒の温度と圧力変化を測定すべく設けられた温度及び圧力測定装置と、を備え、前記凝縮器、膨張装置及び蒸発器の性能を測定するために設けられたことを特徴とする。
また、前記膨張装置はマイクロオリフィスを備え、前記冷媒加熱装置と前記マイクロオリフィスとの間の前記冷媒配管には、冷媒に含まれている不純物をろ過して前記マイクロオリフィスの閉塞現象を防ぐために少なくとも一本のフィルターが設けられたことを特徴とする。
さらに、前記フィルターは、前記凝縮器と前記マイクロオリフィスとの間に設けられる第1フィルターと、前記冷媒加熱装置と前記凝縮器との間に設けられる第2フィルターと、を備えることを特徴とする。
さらに、前記第1フィルターは、前記第2フィルターよりも小さい不純物をろ過すべく設けられたことを特徴とする。
さらに、前記冷媒加熱装置と前記凝縮器との間の前記冷媒配管には、湯せん方式により加熱されて前記凝縮器に送られる冷媒の温度と圧力を予め設定された前記凝縮器の入口条件に合わせて調節するための第1ヒータが設けられ、前記膨張装置はマイクロオリフィスを備え、前記マイクロオリフィスと前記蒸発器との間の前記冷媒配管には、前記蒸発器に送られる冷媒の温度と圧力を予め設定された前記蒸発器の入口条件に合わせて調節するための第1圧力調節弁が設けられたことを特徴とする。
さらに、前記冷媒加熱装置は、前記冷媒配管の一端に連結され、内部に冷媒が入れられる冷媒タンクと、前記冷媒タンクを取り囲むべく設けられ、内部に水が入れられる水タンクと、前記水タンクを加熱すべく前記水タンクの外側に設けられた電熱ヒータと、を備えることを特徴とする。
さらに、前記冷媒加熱装置は、PIDコントローラを介して冷媒の温度を制御すべく設けられたことを特徴とする。
さらに、前記冷媒タンクの一側には、前記冷媒タンクの内部に冷媒を注入するための注入口が設けられたことを特徴とする。
さらに、前記第1ヒータは、冷媒配管を取り囲むべく設けられ、内部に水が入れられる水タンクと、前記水タンクを加熱すべく前記水タンクの外側に設けられた電熱ヒータと、を備えることを特徴とする。
さらに、前記第1ヒータは、PIDコントローラを介して冷媒の温度を制御すべく設けられたことを特徴とする。
さらに、前記温度及び圧力測定装置は、前記各測定対象の入口側と出口側の前記冷媒配管に設けられた温度測定センサーと圧力測定センサーを備えることを特徴とする。
さらに、前記温度及び圧力測定装置は、前記冷却流体の温度変化を感知するための温度測定器具をさらに備えることを特徴とする。
さらに、前記流量測定装置は、前記冷媒加熱装置とは反対側の前記冷媒配管に設けられる冷媒流量計と、前記冷媒流量計に送られる冷媒の温度と圧力を予め設定された前記冷媒流量計の条件に合わせて調節すべく前記冷媒流量計と前記蒸発器との間の前記冷媒配管に設けられる第2ヒータ及び第2圧力調節弁と、を備えることを特徴とする。
さらに、前記第2ヒータは、冷媒配管を取り囲むべく設けられ、内部に水が入れられる水タンクと、前記水タンクを加熱すべく前記水タンクの外側に設けられた電熱ヒータと、を備え、湯せん方式により冷媒を加熱すべく設けられたことを特徴とする。
さらに、前記第2ヒータは、PIDコントローラを介して冷媒の温度を制御すべく設けられたことを特徴とする。
さらに、前記冷媒配管の中途には、冷媒の圧力が設定値以上に上がる場合、冷媒を外部に流出させるためのリリーフ弁が設けられたことを特徴とする。
さらに、前記各測定対象は、数ワット(w)級の容量をもって設けられた冷凍サイクル構成要素であることを特徴とする。
さらに、前記冷媒配管上の冷媒の流量は、1秒当たり数グラム(g)以下であることを特徴とする。
さらに、前記マイクロオリフィスの口径は、数十マイクロメートル(μm )以下であることを特徴とする。
前記目的を達成するために、本発明による冷凍サイクルの性能検査装置は、測定対象となる凝縮器、膨張装置および蒸発器がを順次に取り付けられるべく設けられ、両端が開放された冷媒配管と、湯せん方式により冷媒を加熱して前記冷媒配管の一端側に送る冷媒加熱手段と、前記凝縮器及び蒸発器内の冷媒と熱交換を行う熱交換手段と、前記冷媒配管上の冷媒の流量を測定すべく設けられた流量測定手段と、前記各測定対象による冷媒の温度と圧力変化を測定すべく設けられた温度及び圧力測定手段と、を備え、前記凝縮器、膨張装置および蒸発器の性能を測定すべく設けられたことを特徴とする。
また、前記冷凍サイクルの性能検査装置は、前記凝縮器に送られる冷媒の温度と圧力を予め設定された前記凝縮器の入口条件に合わせて調節するための補助冷媒加熱手段と、前記蒸発器に送られる冷媒の温度と圧力を予め設定された前記蒸発器の入口条件に合わせて調節するための圧力調節手段と、が設けられたことを特徴とする。
さらに、前記冷凍サイクルの性能検査装置は、前記凝縮器及び蒸発器内の前記冷却流体の温度変化を感知するための温度変化感知手段をさらに備えることを特徴とする。
さらに、前記冷凍サイクルの性能検査装置は、前記流量測定手段に送られる前記冷媒の温度と圧力を予め設定された前記流量測定手段の要求条件に合わせて調節するための温度及び圧力調節手段がさらに設けられることを特徴とする。
本発明による冷凍サイクルの性能測定装置は、冷媒を湯せん方式により加熱する加熱器具と、マイクロオリフィスの閉塞現象を防ぐフィルターなどを備えていることから、数ワット(w)級の冷凍サイクルに採用される熱交換器とマイクロオリフィスの性能を効率よく測定できるというメリットがある。
以下、添付した図面に基づき、本発明の好ましい実施の形態について詳細に説明する。
本発明による冷凍サイクルの性能検査装置は、数ワット(w)級の冷凍サイクルに採用される凝縮器、蒸発器および膨張装置の性能を測定すべく設けられたものであって、図1に示すように、測定対象となる凝縮器1、蒸発器3及び膨張装置としてのマイクロオリフィス2が中途に取り付けられるべく設けられ、両端が開放された冷媒配管10を備える。このとき、各測定対象1,2,3は、実際に冷凍サイクルに取り付けられる場合と同様に、冷媒配管10の一端側から他端側に向かって順に凝縮器1、マイクロオリフィス2および蒸発器3が配される。
前記冷媒配管10の内部には、各測定対象1,2,3を順次に経るように冷媒が流れる。ここで、前記冷媒の流量は、各測定対象1,2,3が実際に適用される冷凍サイクルの容量を考慮したとき、1分に当たり数グラム(g)以下である。前記各測定対象1,2,3は、このような小容量の冷凍サイクルに適用可能に小容量のものに設計されるが、特に、膨張装置として使われる前記マイクロオリフィス2は、数十マイクロメートル(μm)の口径をもって設けられる。
また、前記凝縮器1側の冷媒配管10の一端には、湯せん方式により冷媒を加熱することにより、冷媒を前記冷媒配管10に沿って流動可能にする冷媒加熱装置20が設けられる。このような冷媒加熱装置20の仕組みは、現在開発されている圧縮器ではこのような微細流量の冷媒の流れが制御できないため、水を用いた湯せん方式により冷媒を加熱することにより、微細流量の冷媒を一層効率よく制御可能にするために講じられたものである。
冷媒加熱装置20は、冷媒配管10の一端に連結され、内部に冷媒が入れられるべく設けられた冷媒タンク21と、冷媒タンク21を取り囲むべく設けられ、内部に水が入れられる水タンク22と、を備え、水タンク22内の水が加熱可能に、水タンク22の外側には電熱ヒータ23が設けられる。このため、電熱ヒータ23を介して水タンク22を加熱すれば、水タンク22内の水の温度が上がりつつ冷媒タンク21内の冷媒が加熱され、この冷媒の加熱により形成された圧力により、冷媒タンク21内の冷媒は冷媒配管10へと向かう。参考までに、未説明符号24は、冷媒タンク21の内部に冷媒を注入するための注入口である。
また、冷媒加熱装置20は、通常のPIDコントローラ30を介して冷媒の温度を制御すべく設けられるが、かかるPIDコントローラ30は、比例微積分(PID:proportional plus integral plus derivative)制御方式の温度調節装置であって、冷媒タンク21内の冷媒の温度を持続的にフィードバックされて電熱ヒータ23の温度を制御することにより、冷媒タンク21内の冷媒を予め設定された温度に自動的に到達させる。
かかる冷媒加熱装置20を介して冷媒配管10に送られた冷媒は、凝縮器1、マイクロオリフィス2及び蒸発器3を順次に経てから、冷媒加熱装置20とは反対側の冷媒配管10を介して外部に流出されるが、凝縮器1と蒸発器3の外部には、凝縮器1と蒸発器3を通過する冷媒と熱交換が行われるべく冷却流体40,50が設けられる。このため、冷媒配管10に沿って流れる冷媒は、凝縮器1において冷却流体40と熱交換が行われて凝縮された後、マイクロオリフィス2を経つつ膨張され、さらに蒸発器3において冷却流体50と熱交換が行われつつ蒸発されるが、この過程で冷媒の温度と圧力変化分及び冷媒配管10に沿って流れる冷媒の流量を測定することにより、各測定対象1,2,3の性能が測定される。
より具体的に説明すれば、冷媒配管10には、各測定対象1,2,3を経つつ変化される冷媒の温度と圧力変化分を測定するための温度及び圧力測定装置が設けられるが、この温度及び圧力測定装置は、各測定対象1,2,3の入口側と出口側の冷媒配管10にそれぞれ設けられる温度測定センサーTと圧力測定センサーPを備えてなる。このため、各測定対象1,2,3により変化された冷媒の温度と圧力変化分は、それぞれの温度測定センサーTと圧力測定センサーPを介して測定された各測定対象1,2,3の出口側における温度及び圧力と入口側における温度及び圧力とを比較することにより、測定可能になる。
また、前記冷却流体40,50は、凝縮器1の外部を経由しつつ凝縮器1内の冷媒と熱交換を行うべく設けられた第1冷却流体40と、蒸発器3の外部を経由しつつ蒸発器3内の冷媒と熱交を行うべく設けられた第2冷却流体50と、に分けられる。
また、各冷却流体40,50の配管には、凝縮器1及び蒸発器3を経由する前と凝縮器1及び蒸発器3を経由した後の冷却流体40,50の温度を測定するための温度測定センサーT’と、冷却流体40,50の流量を測定すべく設けられた冷却流体流量計F’と、を有する温度測定器具が設けられ、前記温度及び圧力測定装置は、このような温度測定器具をさらに備えてなる。このような温度測定器具は、凝縮器1及び蒸発器3を経た冷媒の温度及び圧力の変化が僅かな場合、冷却流体40,50の温度変化を測定することにより、凝縮器1及び蒸発器3による冷媒の熱交換量を推定可能にするために設けられたものである。さらに、前記冷媒配管10には、冷媒配管10に沿って流れる冷媒の流量を測定すべく、冷媒流量計Fを有する流量測定装置が設けられる。
一方、口径が数十マイクロメートル(μm)以下に設けられる前記マイクロオリフィス2は閉塞する可能性が高いため、冷媒加熱装置20とマイクロオリフィス2との間の冷媒配管10には、冷媒に含まれている不純物をろ過してマイクロオリフィス2の閉塞現象を防ぐためのフィルター61,62が設けられる。
これらのフィルター61,62は、メインフィルターとして凝縮器1とマイクロオリフィス2との間に設けられ、マイクロオリフィス2のすぐ前方において冷媒に含まれている不純物をろ過する第1フィルターと、補助フィルターとして冷媒加熱装置20と凝縮器1との間に設けられ、第1フィルター61に先立って1次的に冷媒に含まれている不純物をろ過する第2フィルター62と、を備えてなる。
このとき、フィルター61,62はどちらか一方だけを設けてもよく、1次的に不純物をろ過すべく設けられた第2フィルター62が第1フィルター61よりも大きめの不純物をろ過できるように設けることにより、冷媒に含まれている不純物がそれぞれのフィルター61,62を経つつ大きさに応じて順次にろ過されるようにしてもよい。
また、前記凝縮器1と蒸発器3の容量は、設計当時にこれらの凝縮器1と蒸発器3が適用される冷凍サイクルの容量に応じて決められるため、凝縮器1と蒸発器3の入口側に送られる冷媒は、それぞれ凝縮器1と蒸発器3に流入する前に予め設定された凝縮器1及び蒸発器3の入口条件に適した温度と圧力状態に調節される必要があり、これに基づき、凝縮器1と蒸発器3を通過した冷媒の圧力及び温度変化の度合いが測定される。
従って、冷媒加熱装置20と凝縮器1との間の冷媒配管10には、凝縮器1に送られる冷媒の温度と圧力を予め設定された凝縮器1の入口条件に合うべく調節するために冷媒を湯せん方式により加熱する第1ヒータ70が設けられ、マイクロオリフィス2と蒸発器3との間の冷媒配管10には、蒸発器3に送られる冷媒の温度と圧力を予め設定された蒸発器3の入口条件に合うべく調節するための第1圧力調節弁80が設けられる。
第1ヒータ70は冷媒配管10を取り囲むべく設けられ、内部に水が入れられる水タンク71と、水タンクを加熱すべく水タンク71の外側に設けられる電熱ヒータ72と、を備えてなる。第1ヒータ70は、前記冷媒加熱装置20と同様に湯せん方式により冷媒を加熱すべく設けられるが、これは、微細流量の冷媒の温度と圧力を正確に調節して凝縮器1の入口条件を一層効率よく充足させるためであり、この第1ヒータ70は、冷媒加熱装置20と同じタイプのPIDコントローラ30の制御を通じて冷媒を加熱すべく設けられる。
また、第1圧力調節弁80は、膨張装置として設けられる前記マイクロオリフィス2が可変型ではなく、固定型であるため、これらのマイクロオリフィス2と蒸発器3との間に取り付けられてマイクロオリフィス2を経た冷媒の圧力と温度を蒸発器3の入口条件に合わせて調節する役割を果たし、これらの第1ヒータ70と第1圧力調節弁80は、凝縮器1と蒸発器3それぞれの入口側での冷媒の温度と圧力条件を充足させることにより、凝縮器1と蒸発器3の同時測定を可能にする。
また、この実施の形態において、前記冷媒流量計Fは、冷媒加熱装置20とは反対側の前記冷媒配管10に取り付けられ、ガス状態に流入する冷媒の流量を測定すべく設けられる。この冷媒流量計Fにより冷媒の流量を正確に測定するために、冷媒流量計Fに送られる冷媒の温度と圧力が冷媒流量計Fの特性に合わせて予め設定された範囲内に決められるが、このために、前記流量測定装置は、冷媒流量計Fに送られる冷媒の温度と圧力を予め設定された冷媒流量計Fの条件に合わせて調節すべく冷媒流量計Fと蒸発器3との間に設けられる第2ヒータ90と第2圧力調節弁100をさらに備えてなる。このとき、前記第2ヒータ90は、第1ヒータ70と同じタイプに設けられる冷媒タンク91と電熱ヒータ92を備えて湯せん方式により冷媒を加熱し、このとき、冷媒加熱装置20と第1ヒータ70を制御する前記PIDコントローラ30と同様な制御により冷媒の加熱を行う。
そして、好ましくは、冷媒配管10の中途の一側には、冷媒の圧力が設定値以上に上がる場合、冷媒配管10の外部に冷媒を流出させて安全事故を予防するリリーフ弁110が設けられ、このリリーフ弁110は、より好ましくは、冷媒加熱装置20を通過した冷媒が第1ヒータ70によりさらに加熱されないうちに冷媒を外部に流出できるように、冷媒加熱装置20と第1ヒータ70との間に設けられる。
以下、このような構成を有する本発明による冷凍サイクルの性能検査装置の動作及び作用効果について詳細に説明する。
適用される冷凍サイクルの容量に応じて設計されている測定対象となる凝縮器1、マイクロオリフィス2及び蒸発器3を予め用意しておいた冷凍サイクルの性能検査装置での冷媒配管10の中途にそれぞれ取り付け、この状態で冷媒加熱装置20の冷媒タンク21内に注入された冷媒を湯せん方式により加熱すれば、冷媒タンク21内の冷媒は、各測定対象1,2,3が適用される冷凍サイクルの流量に合わせて冷媒配管10側に供給される。
かかる冷媒は、最初に第1ヒータ70を通過し、その温度と圧力が予め設定された凝縮器1の入口条件に合うべく調節された状態で凝縮器1に送られる。この凝縮器1に送られた冷媒は、第1冷却流体40と熱交換を行いつつ凝縮され、さらにマイクロオリフィス2を経つつ膨張された後、第1圧力調節弁80によりその温度と圧力が予め設定された蒸発器3の入口条件に合うべく調節された状態で蒸発器3に送られる。また、蒸発器3に送られた冷媒は、この蒸発器3において第2冷却流体50と熱交換を行いつつ蒸発され、第2圧力調節弁100と第2ヒータ90を経つつその温度と圧力が予め設定された冷媒流量計Fの条件に合うべく調節された状態で冷媒流量計F側に送られた後、冷媒配管10の外側に排出される。
このとき、各測定対象1,2,3の性能は、各測定対象1,2,3の入口側と出口側に設けられたそれぞれの温度測定センサーTと圧力測定センサーPにより測定された冷媒の温度及び圧力値と冷媒流量計Fにより測定された冷媒の流量値から測定され、これらの測定値と各測定対象1,2,3の設計値とを比較することにより、各測定対象1,2,3の性能が評価される。
また、これらの各測定対象1,2,3の性能測定を行う過程で、数十マイクロメートル(μm)の口径に設けられた前記マイクロオリフィス2は、凝縮器1から送られる冷媒に含まれている不順物が第1フィルター61及び第2フィルター62を経つつろ過されることから、閉塞現象が防がれ、冷媒加熱装置20及び各ヒータ70,90は、PIDコントローラ30により冷媒の温度制御を自動的に行えるほか、微罪流量の冷媒の温度を安全に所望の温度まで調節可能になる。
本発明による冷凍サイクルの性能検査装置の全体構成図である。
符号の説明
1 凝縮器
2 マイクロオリフィス
3 蒸発器
10 冷媒配管
20 冷媒加熱装置
21 冷媒タンク
22 水タンク
23 電熱ヒータ
24 注入口
30 PIDコントローラ
40、50 冷却流体
61、62 フィルター
70 第1ヒータ
71 水タンク
72 電熱ヒータ
80 第1圧力調整弁
90 第1ヒータ
91 冷媒タンク
92 電熱ヒータ
100 第2圧力調節弁
110 リリーフ弁
F、F′ 冷媒流量計
P 圧力測定センサー
T、T′ 温度測定センサー

Claims (21)

  1. 測定対象となる凝縮器、膨張装置及び蒸発器を中途に順次に取り付けられるべく設けられ、両端が開放された冷媒配管と、
    前記凝縮器側の前記冷媒配管の一端に設けられ、冷媒を加熱して前記冷媒配管の他端側に送る冷媒加熱装置と、
    前記凝縮器及び蒸発器内の冷媒と熱交換を行うべく前記凝縮器と蒸発器の外部にそれぞれ設けられた冷却流体と、
    前記冷媒配管上の冷媒の流量を測定すべく設けられた流量測定装置と、
    前記各測定対象による冷媒の温度と圧力変化を測定すべく設けられた温度及び圧力測定装置と、を備えてなる小容量の熱交換器を構成し
    測定対象である、数ワット(w)級の容量の冷凍サイクル構成要素である、前記凝縮器、膨張装置及び蒸発器の性能を測定すべく設けられたことを特徴とする冷凍サイクルの性能検査装置。
  2. 前記膨張装置はマイクロオリフィスを備え、
    前記冷媒加熱装置と前記マイクロオリフィスとの間の前記冷媒配管には、冷媒に含まれている不純物をろ過して前記マイクロオリフィスの閉塞現象を防ぐために少なくとも一つのフィルターが設けられたことを特徴とする、請求項1に記載の冷凍サイクルの性能検査装置。
  3. 前記フィルターは、
    前記凝縮器と前記マイクロオリフィスとの間に設けられる第1フィルターと、
    前記冷媒加熱装置と前記凝縮器との間に設けられる第2フィルターと、を備えることを特徴とする、請求項2に記載の冷凍サイクルの性能検査装置。
  4. 前記第1フィルターは、前記第2フィルターよりも小さい不純物をろ過すべく設けられたことを特徴とする、請求項3に記載の冷凍サイクルの性能検査装置。
  5. 前記冷媒加熱装置と前記凝縮器との間の前記冷媒配管には、湯せん方式により加熱されて前記凝縮器に送られる冷媒の温度と圧力を予め設定された前記凝縮器の入口条件に合わせて調節するための第1ヒータが設けられ、
    前記膨張装置はマイクロオリフィスを備え、
    前記マイクロオリフィスと前記蒸発器との間の前記冷媒配管には、前記蒸発器に送られる冷媒の温度と圧力を予め設定された前記蒸発器の入口条件に合わせて調節するための第1圧力調節弁が設けられたことを特徴とする、請求項1に記載の冷凍サイクルの性能検査装置。
  6. 前記冷媒加熱装置は、
    前記冷媒配管の一端に連結され、内部に冷媒が入れられる冷媒タンクと、
    前記冷媒タンクを取り囲むべく設けられ、内部に水が入れられる水タンクと、
    前記水タンクを加熱すべく前記水タンクの外側に設けられた電熱ヒータと、を備えることを特徴とする、請求項1に記載の冷凍サイクルの性能検査装置。
  7. 前記冷媒加熱装置は、PIDコントローラを介して冷媒の温度を制御すべく設けられたことを特徴とする、請求項1に記載の冷凍サイクルの性能検査装置。
  8. 前記冷媒タンクの一側には、前記冷媒タンクの内部に冷媒を注入するための注入口が設けられたことを特徴とする、請求項6に記載の冷凍サイクルの性能検査装置。
  9. 前記第1ヒータは、
    冷媒配管を取り囲むべく設けられ、内部に水が入れられる水タンクと、
    前記水タンクを加熱すべく前記水タンクの外側に設けられた電熱ヒータと、を備えることを特徴とする、請求項5に記載の冷凍サイクルの性能検査装置。
  10. 前記第1ヒータは、PIDコントローラを介して冷媒の温度を制御すべく設けられたことを特徴とする、請求項5に記載の冷凍サイクルの性能検査装置。
  11. 前記温度及び圧力測定装置は、
    前記各測定対象の入口側と出口側の前記冷媒配管に設けられた温度測定センサーと、
    圧力測定センサーと、を備えることを特徴とする、請求項1に記載の冷凍サイクルの性能検査装置。
  12. 前記温度及び圧力測定装置は、前記冷却流体の温度変化を感知するための温度測定器具をさらに備えることを特徴とする、請求項11に記載の冷凍サイクルの性能検査装置。
  13. 前記流量測定装置は、
    前記冷媒加熱装置とは反対側の前記冷媒配管に設けられる冷媒流量計と、
    前記冷媒流量計に送られる冷媒の温度と圧力を予め設定された前記冷媒流量計の条件に合わせて調節すべく前記冷媒流量計と前記蒸発器との間の前記冷媒配管に設けられる第2ヒータ及び第2圧力調節弁と、を備えることを特徴とする、請求項1に記載の冷凍サイクルの性能測定装置。
  14. 前記第2ヒータは、
    冷媒配管を取り囲むべく設けられ、内部に水が入れられる水タンクと、
    前記水タンクを加熱すべく前記水タンクの外側に設けられた電熱ヒータと、を備え、
    湯せん方式により冷媒を加熱すべく設けられたことを特徴とする、請求項13に記載の冷凍サイクルの性能検査装置。
  15. 前記第2ヒータは、PIDコントローラを介して冷媒の温度を制御すべく設けられたことを特徴とする、請求項13に記載の冷凍サイクルの性能検査装置。
  16. 前記冷媒配管の中途には、冷媒の圧力が設定値以上に上がる場合、冷媒を外部に流出させるためのリリーフ弁が設けられたことを特徴とする、請求項1に記載の冷凍サイクルの性能検査装置。
  17. 前記冷媒配管上の冷媒の流量は、1分当たり数グラム(g)以下であることを特徴とする、請求項1に記載の冷凍サイクルの性能検査装置。
  18. 前記マイクロオリフィスの口径は、数十マイクロメートル(μm)以下であることを特徴とする、請求項2に記載の冷凍サイクルの性能検査装置。
  19. 前記冷媒加熱装置は、湯せん方式により前記冷媒を加熱すべく設けられたことを特徴とする、請求項1に記載の冷凍サイクルの性能検査装置。
  20. 前記少なくとも一つのフィルターは、冷媒に含まれている不純物をろ過することにより、前記マイクロオリフィスの閉塞現象を防ぐことを特徴とする、請求項2に記載の冷凍サイクルの性能検査装置。
  21. 前記冷媒配管は、その両端が開放されていることを特徴とする、請求項1に記載の冷凍サイクルの性能検査装置。
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