JP3934518B2 - 電力需給システム - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、電力系統・電源システムに設置され、直流による電力の送電と蓄積とを複合的に行なう電力需給システムに係り、特に、システムの効率化を図った電力需給システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、電力を長距離送電したり、また、異なる周波数の電力系統を接続し、その潮流制御を行なう目的で、いわゆる直流送電システムが用いられてきた。直流送電システムは、交流電力を送電用変換装置で直流電力に変換し、直流線路を経由して送電されてきた交流電力を受電用変換装置で再び交流電力に変換して他の電力系統または負荷系統に電力を供給するシステムである。
【0003】
このように構成された直流送電システムは、離島送電のような長距離送電システムにあっては交流送電より損失の少ない送電ができること、また、周波数の異なる系統同志にあっては、簡単に系統同志の連携が行えることなどのメリットがある。更に、変換装置の制御により、迅速な潮流制御を行なうことができることが共通したメリットである。
【0004】
直流送電システムに適用される変換装置には、従来から、いわゆる他励式変換装置が用いられてきたが、最近になって自励式変換装置も用いられるようになってきた。自励式変換装置を用いると、弱小の交流系統や無電源系統にも安定に送電することができるなどのメリットがある。
【0005】
送電系統の融通性を更に高めるためには、系統内に電力蓄積装置を設置する考え方がある。この考え方は、例えば特許文献1や、特許文献2に示されている。特許文献1においては、受電用変換装置の交流出力側に電力蓄積装置を設置した電力需給システムが示されており、また、特許文献2には、直流線路部分に電力蓄積装置を設置した電力需給システムが示されている。このように、直流送電システムと電力蓄積装置とを組み合わせて使用すると、送電側でのシステム故障などのトラブルに強い電力需給システムの構成が可能となるが、この電力需給システムの効率化、合理化技術についても考慮すべき問題である。
【0006】
【特許文献1】
特開平9−312934号公報(図1)
【0007】
【特許文献2】
特開平5−300658号公報(図1)
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
従来の直流送電システムにおいては、送電電力と受電電力とを常に一致させなければならないという制約があった。したがって、受電側負荷系統の電力需要のピーク値に見合った容量を有する設備が送電側に必要であった。
【0009】
また、従来の電力蓄積システムにおいては、電力を送電する電力系統と負荷系統とが交流で連系されており、電力系統と負荷系統とが海で隔てられ遠距離にある場合、あるいは、電力系統と負荷系統の周波数が異なる場合には、電力融通ができないという課題があった。
【0010】
また、上記課題を解決するためには、直流送電と電力蓄積システムの両方を設置すれば良いが、この場合、変換装置が冗長となり、送電ロスが大となるなど、経済性の点で不利になるという問題があった。
【0011】
また、システム経済性の観点から考えると、直流線路の電圧をなるべく高くすることが望ましいが、この場合には、直流部分に設置する電力蓄積装置との電圧マッチングを採る必要がある。
【0012】
更に、このような構成の電力需給システムでは、受電側変換装置の信頼性が極めて重要になるが、稼動率を向上させるような合理的システムをどう実現するか等の課題がある。
【0013】
従って、本発明は上記課題に対して為されたもので、効率的で合理的な電力需給システムを提供することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明の電力需給システムは、交流電力を直流電力に変換する送電用変換装置と、この送電用変換装置の出力である直流電力を受け、直流線路を介して再び交流に変換する受電用変換装置と、前記直流線路に接続された電力蓄積装置から構成され、前記送電用変換装置の容量を、前記電力蓄積装置及び前記受電用変換装置の容量より小さくしたことを特徴とする。
【0015】
上記目的を達成するために、本発明の電力需給システムは、交流電力を直流電力に変換する送電用変換装置と、この送電用変換装置の出力である直流電力を受け、直流線路を介して再び交流に変換する複数台の受電用変換装置と、前記直流線路に接続された複数台の電力蓄積装置から構成され、電力蓄積装置と受電用変換装置とで複数個の対を形成させ、その複数個の対の直流回路側を夫々直列に接続し、交流側回路は互いに並列に接続したことを特徴とする。
【0016】
上記目的を達成するために、本発明の電力需給システムは、交流電力を直流電力に変換する送電用変換装置と、この送電用変換装置の出力である直流電力を受け、直流線路を介して再び交流に変換する複数台の受電用変換装置と、前記直流線路に接続された複数台の電力蓄積装置から構成され、電力蓄積装置と受電用変換装置とで複数個の対を形成させ、その複数個の対の直流回路側を夫々直列に接続し、交流側回路は夫々の受電用変換装置内の変圧器の2次巻線を夫々直列に接続したことを特徴とする。
【0017】
上記目的を達成するために、本発明の電力需給システムは、交流電力を直流電力に変換する送電用変換装置と、この送電用変換装置の出力である直流電力を受け、直流線路を介して再び交流に変換する複数台の受電用変換装置と、前記直流線路に接続された複数台の電力蓄積装置から構成され、電力蓄積装置と受電用変換装置とで複数個の対を形成させ、その複数個の対の直流回路側及び交流回路側を夫々互いに並列に接続したことを特徴とする。
【0018】
上記目的を達成するために、本発明の電力需給システムは、交流電力を直流電力に変換する送電用変換装置と、この送電用変換装置の出力である直流電力を受け、直流線路を介して再び交流に変換する複数台の受電用変換装置と、前記直流線路に接続された複数台の電力蓄積装置から構成され、電力蓄積装置と受電用変換装置とで複数個の対を形成させ、その複数個の対の直流回路側を互いに並列に接続し、交流回路側は異なる負荷に該当の対が個々に電力を供給する構成としたことを特徴とする。
【0019】
本発明によれば、効率的で合理的な電力需給システムを提供することができる。
【0020】
【発明の実施の形態】
(第1の実施の形態)
以下に本発明による電力需給システムの第1の実施の形態を図1乃至図3を参照して説明する。図1は本発明に係る電力需給システムのブロック構成図である。
【0021】
電力系統1の交流電力を送電用変換装置2で直流に変換し、直流線路3を介して受電用変換装置4で再び交流に変換し、負荷系統5に給電する構成としている。
【0022】
直流線路3には、電力蓄積装置6が接続されている。ここで、送電用変換装置2の変換容量は、受電用変換装置4及び電力蓄積装置6の何れの容量よりも小さく選定する。
【0023】
送電用変換装置2は、変圧器21により所望の電圧を得、複数個のパワーデバイス22をブリッジ接続して構成される変換器によって直流に変換する。この直流出力は直流コンデンサ23によって平滑される。尚、受電用変換装置4の内部構成は、以上説明した送電用変換装置4と基本的に同一であるのでその説明は省略する。これらの変換装置に用いるパワーデバイス22には、IGBTなどの自己消弧デバイスを用い、自励式変換装置を構成するようにしているが、ダイオード整流素子やサイリスタ素子などを用いた他励式変換装置を採用しても良い。また、図1に示したような2レベルの変換装置だけでなく、3レベル以上の変換装置を用いても良い。尚、自励式変換装置や、サイリスタ素子を用いた一部の他励式変換装置を用いれば、電力の流れを逆方向に制御することも可能となる。
【0024】
図2に、二次電池を用いた電力蓄積装置6の一例を示す。ここでは、昇降圧チョッパ61を用いて、二次電池62の充放電を行なう構成を示している。昇降圧チョッパ61は、電圧平滑用の直流コンデンサ63、通電率制御用のパワーデバイス64、及び電流平滑用のリアクトル65から構成されている。
【0025】
図3には、超電導コイルを用いた電力蓄積装置6の他の実施の形態を示してある。この実施の形態にあっても、昇降圧チョッパ61を用いて、超電導コイル66の充放電を行なっている。昇降圧チョッパ61は、電圧平滑用の直流コンデンサ63及び通電率制御用のパワーデバイス64から構成されている。
【0026】
図2及び図3における昇降圧チョッパ61の動作は、「パワーエレクトロニクス回路」(電気学会・半導体電力変換システム調査専門委員会編、オーム社)の第7章「直流変換回路」などに解説されているように、パワーデバイス64の通電率を制御することにより所望の直流電圧を得るようにしている。
【0027】
尚、図1では負荷系統は、3相で給電される構成を示しているが、これは単相給電でも良い。この場合、受電用変換装置4は、単相変換器で構成される。以下の各実施の形態においても、3相給電される構成を示すが、この第1の実施の形態と同様、単相給電の構成でも良い。さらに、電力系統1と負荷系統5の周波数は異なっても良い。
【0028】
以下、図1の電力需給システムの基本動作について説明する。
【0029】
送電用変換装置2は、電力系統1の交流電力を直流電力に変換し、直流線路3に送り出す。この電力は、受電用変換装置4で直流電力から交流電力に変換され、負荷系統5に供給すると同時に、電力蓄積装置6を充電する。これは電力蓄積装置6が充電モードの場合であるが、この逆に電力蓄積装置6が放電モードの場合は、送電用変換装置2からの電力と電力蓄積装置6からの放電電力とを受電用変換装置4を介して、負荷系統5に供給する。
【0030】
負荷系統5が例えば離島にある場合、電力需要の小さい夜間に電力系統1から送電用変換装置2、直流線路3を介して、電力蓄積装置6を充電しておく。負荷系統5の電力需要が増加する昼間には、電力蓄積装置6から放電する。このように運転することで、昼間の電力需要の大きな電力系統1から、さらに送電電力を増加することなく、負荷系統の電力需要増加をまかなうことができる。
【0031】
今、電力需要の小さい夜間に、電力系統1から送電用変換装置2、直流線路3を介して、電力蓄積装置6を、電力蓄積装置の容量のk(k<1)倍の比率で充電しておくものとする。負荷系統5の電力需要が増加する昼間には、電力蓄積装置6から定格電力で放電する。受電時間をtc、放電時間をtdとしたとき、以下の不等式が成立するように運転する。
【0032】
k×tc×η>td… (1)
ただし、ここでηは電力蓄積装置6の効率である。
【0033】
このように運転すれば、送電用変換装置2、及び直流線路3の扱う電力は、常に受電用電力変換装置4、電力蓄積装置6より小さくなる。
【0034】
また、負荷系統5が、例えば頻繁に運転停止を行なう産業プラントのような変動負荷から構成され、間欠的に大電力を消費する特性を有する場合に、瞬時の大電力を電力蓄積装置6からの電力を受電用変換装置4により負荷系統5に供給することで、電力系統1から供給される電力変動を緩和し、電力系統1の電圧変動などの悪影響を受けないようにすることもできる。
【0035】
さらに、電力系統1あるいは送電用変換装置2が故障などで運転できない場合でも、電力蓄積装置6から受電用変換装置4を介して、負荷系統5への電力供給を継続することができる。
【0036】
本発明によれば、常に、遠隔地あるいは周波数の異なる負荷系統5への送電を行なうという条件の下、負荷変動による送電側の電力系統1の擾乱を緩和し、また、送電側の電力系統1における発電設備のピーク容量を低減できる。
【0037】
また、電力系統1あるいは送電用変換装置2が故障などで運転できない場合でも、負荷系統5への電力供給を継続することができ、電力供給の稼動率を向上できる。
【0038】
更に、送電用変換装置2、直流線路3の容量を小さくできるので、経済的なシステムが構築できる。特に、離島への送電などでは送電用のケーブルの定格を小さく選定できるので、経済性向上効果が期待でき、効率的な電力需給システムを提供することができる。
【0039】
(第2の実施の形態)
図4は、本発明の第2の実施の形態に係る電力需給システムのブロック構成図である。この第2の実施の形態の各部について、図1の第1の実施の形態に係る電力需給システムの各部と同一部分は同一符号で示し、その説明は省略する。この第2の実施の形態が、第1の実施の形態と異なる点は、直流線路3の距離が長いシステム構成の場合に、電力蓄積装置6を受電用変換装置4の近傍に配置した点である。
【0040】
離島への送電などの場合、直流線路3(送電用ケーブル)の距離が長くなるので、事故発生確率が高くなる。事故が発生すると、復旧には時間がかかるが、この様に電力蓄積装置6を受電用変換装置4の近傍に配置することにより、その間も電力蓄積装置6から負荷系統5への電力供給を継続できるので、離島の電力供給の稼動率を合理的に向上することができる。
【0041】
(第3の実施の形態)
図5は、本発明の第3の実施の形態に係る電力需給システムのブロック構成図である。この第3の実施の形態の各部について、図1の第1の実施の形態に係る電力需給システムの各部と同一部分は同一符号で示し、その説明は省略する。この第3の実施の形態が、第1の実施の形態と異なる点は、直流線路3と電力蓄積装置6との間に、電圧変換装置7を追加した点である。電圧変換装置7としては、電力蓄積装置6の説明に用いた図2に示したような昇降圧チョッパなどが適用できる。
【0042】
電力蓄積装置6を充電する場合、電圧変換装置7は、直流線路3の定格電圧から電力蓄積装置6の定格電圧に電圧変換を行ない充電する。一般に、電力蓄積装置6の電圧は、直流線路3電圧定格に比較し小さいので、電圧変換としては降圧動作を行なう。
【0043】
この逆に電力蓄積手段6から放電する場合、電圧変換装置7は、直流線路3の定格電圧へ電力蓄積装置6の定格電圧から電圧変換を行なうことになるが、この場合は昇圧動作の電圧変換となる。
【0044】
以上の第3の実施の形態に係る電力需給システムにおいては、送電用変換装置2、直流線路3の電圧を高く設定できるので、送電容量が同じ場合、電流定格を小さく選定できる。電圧を高くしても、直流線路3に使用されるケーブルの経済性への影響は少なく、電流を小さくした方が経済的に良い傾向があるので、離島送電のようにケーブル長が長い場合は電圧変換装置6を追加しても、それ以上にケーブルが廉価になり、システム全体としての経済性向上が期待できる。従って、効率的な直流電源システムを提供することが可能となる。
【0045】
(第4の実施の形態)
図6は、本発明の第4の実施の形態に係る電力需給システムのブロック構成図である。この第4の実施の形態の各部について、図1の第1の実施の形態に係る電力需給システムの各部と同一部分は同一符号で示し、その説明は省略する。この第4の実施の形態が、第1の実施の形態と異なる点は、受電用変換装置4と電力蓄積装置6とを複数個に分割し、その分割された夫々の受電用変換装置4と電力蓄積装置6とで対を形成し、その複数個の対の直流回路側を直列に接続し、交流出力側は受電用変換装置4の出力を並列接続する構成とした点である。
【0046】
この様な構成を採用すると、特に、電力蓄積装置6と受電用変換装置4の各対は、電力送電装置4の出力電圧すなわち直流線路3の電圧を分圧して動作する。従って、n個の対がある場合は、一対当たり扱う電力は、送電電力の1/n倍の電力となる。受電用変換装置4の出力は交流側で並列合成され負荷系統5に供給されるので、その電力は送電電力に電力蓄積装置6からの充放電電力を加味した電力に等しくなる。
【0047】
また、ある一対が事故などで使用できない状態でも、その対をバイパスし、電力送電装置2の運転電圧を(n−1)/n倍に低減し、残りの対により負荷に電力を供給する運転が可能である。
【0048】
以上説明したように、図6に示したような電力蓄積装置6と受電用変換装置4の分割構成を採用すれば、電力送電装置2及び直流線路3の電圧を高く設定できるので、直流線路3の電流容量を低減し、経済性の良い効率的な電力需給システムが得られる。
【0049】
また、ある一対が使用できない状態でも、残りの対により、負荷系統に電力供給を継続するので、合理的にシステムの稼動率を向上することができる。
【0050】
(第5の実施の形態)
図7は、本発明の第5の実施の形態に係る電力需給システムのブロック構成図である。この第5の実施の形態の各部について、図1の第1の実施の形態に係る電力需給システムの各部と同一部分は同一符号で示し、その説明は省略する。この第5の実施の形態が、第1の実施の形態と異なる点は、受電用変換装置4と電力蓄積装置6とを複数個に分割し、その分割された夫々の受電用変換装置4と電力蓄積装置6とで対を形成し、その複数個の対の直流回路側を直列に接続し、交流出力側は受電用変換装置4の出力変圧器の2次側を直列接続する構成とした点である。
【0051】
尚、図7では、分割された受電用変換装置4が夫々変圧器を有する構成としているが、変換装置側にn巻線を有する1台の変圧器で構成しても良い。
【0052】
以上説明したように、図7に示したような電力蓄積装置6と受電用変換装置4の分割構成を採用すれば、電力送電装置2及び直流線路3の電圧を高く設定できるので、直流線路3の電流容量を低減し、経済性の良い効率的な電力需給システムが得られる。
【0053】
また、ある一対が使用できない状態でも、残りの対により、負荷系統に電力供給を継続するので、合理的にシステムの稼動率を向上することができる。
【0054】
(第6の実施の形態)
図8は、本発明の第6の実施の形態に係る電力需給システムのブロック構成図である。この第6の実施の形態の各部について、図1の第1の実施の形態に係る電力需給システムの各部と同一部分は同一符号で示し、その説明は省略する。この第6の実施の形態が、第1の実施の形態と異なる点は、受電用変換装置4と電力蓄積装置6とを複数個に分割し、その分割された夫々の受電用変換装置4と電力蓄積装置6とで対を形成し、その複数個の対の直流回路側は並列に接続し、交流出力側は受電用変換装置4の出力を並列接続する構成とした点である。
【0055】
この第5の実施の形態に係る電力需給システムは、直流回路側が並列接続しているので、送電用変換装置2からの電力は、n台の電力蓄積装置6と受電用変換装置4に分配される。従って、n個の各対は、異なる電力を扱うことができる。また、ある一対が事故などで使用できない状態でも、残りの対により負荷に電力を供給することが可能となる。
【0056】
以上説明したように、図8に示したような電力蓄積装置6と受電用変換装置4の分割構成を採用すれば、電力蓄積装置6と受電用変換装置4の容量を自由に選定できるので、経済性の良い効率的な電力需給システムが得られる。また、ある一対が使用できない状態でも、残りの対により負荷に電力を供給することができるので、合理的にシステムの稼動率を向上することができる。
【0057】
(第7の実施の形態)
図9は、本発明の第7の実施の形態に係る電力需給システムのブロック構成図である。この第7の実施の形態の各部について、図1の第1の実施の形態に係る電力需給システムの各部と同一部分は同一符号で示し、その説明は省略する。この第7の実施の形態が、第1の実施の形態と異なる点は、受電用変換装置4と電力蓄積装置6とを複数個に分割し、その分割された夫々の受電用変換装置4と電力蓄積装置6とで対を形成し、その複数個の対の直流回路側は並列に接続し、交流出力側は、各々の対に1つの負荷系統を個々に接続する構成とした点である。
【0058】
このような構成を採用すると、電力送電装置2に電力蓄積装置6と受電用変換装置4の対が並列接続しているので、送電用変換装置2から供給される電力は、n台の電力蓄積装置6と受電用変換装置4に分配され、対応する個別の負荷に給電される。
【0059】
この第7の実施の形態に係る電力需給システムにおいて、前記各対は、異なる電力を扱うことができると共に、異なる負荷系統5の夫々に必要な電力を供給する。また、各対同志の間で電力を授受することも可能である。例えば、第1の負荷系統で電力消費が大となり、第2の負荷系統で電力消費が小となる場合、第2の負荷系統に送電していた電力を第1の負荷系統に振り向けることもできる。更に、第2の負荷系統に接続する第2の電力蓄積装置6からも第1の負荷系統に電力を放電し、第1の負荷系統の電力消費に対し、供給電力を確保する動作も可能となる。
【0060】
以上説明したように、図9に示したような電力蓄積装置6と受電用変換装置4の分割構成を採用すれば、電力蓄積装置6と受電用変換装置4の容量を複数個の負荷に応じて選定することができ、効率的な電力需給システムが得られる。また、各対の間で電力を授受できるので、複数個の負荷系統の電力需要変動の平均化を行なうことができる合理的な電力需給システムを供給することができる。
【0061】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、効率的で合理的な電力需給システムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の実施の形態に係る電力需給システムのブロック構成図。
【図2】 電力蓄積装置の一例を示すブロック図。
【図3】 電力蓄積装置の他の一例を示すブロック図
【図4】 本発明の第2の実施の形態に係る電力需給システムのブロック構成図。
【図5】 本発明の第3の実施の形態に係る電力需給システムのブロック構成図。
【図6】 本発明の第4の実施の形態に係る電力需給システムのブロック構成図。
【図7】 本発明の第5の実施の形態に係る電力需給システムのブロック構成図。
【図8】 本発明の第6の実施の形態に係る電力需給システムのブロック構成図。
【図9】 本発明の第7の実施の形態に係る電力需給システムのブロック構成図。
【符号の説明】
1・・・電力系統
2・・・送電用変換装置
3・・・直流線路
4・・・受電用変換装置
5・・・負荷系統
6・・・電力蓄積装置
7・・・電圧変換装置
21・・・変圧器
22・・・パワーデバイス
23・・・直流コンデンサ
61・・・昇降圧チョッパ
62・・・2次電池
63・・・直流コンデンサ
64・・・パワーデバイス
65・・・リアクトル
66・・・超電導コイル

Claims (7)

  1. 交流電力を直流電力に変換する送電用変換装置と、
    この送電用変換装置の出力である直流電力を受け、直流線路を介して再び交流に変換する受電用変換装置と、
    前記直流線路に接続された電力蓄積装置から構成され、
    前記送電用変換装置の容量を、前記電力蓄積装置及び前記受電用変換装置の容量より小さくしたことを特徴とする電力需給システム。
  2. 前記電力蓄積装置を前記受電用変換装置の近傍に配置したことを特徴とする請求項1に記載の電力需給システム。
  3. 前記電力蓄積装置は、電圧変換装置を介して前記直流線路に接続されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の電力需給システム。
  4. 交流電力を直流電力に変換する送電用変換装置と、
    この送電用変換装置の出力である直流電力を受け、直流線路を介して再び交流に変換する複数台の受電用変換装置と、
    前記直流線路に接続された複数台の電力蓄積装置から構成され、
    電力蓄積装置と受電用変換装置とで複数個の対を形成させ、その複数個の対の直流回路側を夫々直列に接続し、交流側回路は互いに並列に接続したことを特徴とする電力需給システム。
  5. 交流電力を直流電力に変換する送電用変換装置と、
    この送電用変換装置の出力である直流電力を受け、直流線路を介して再び交流に変換する複数台の受電用変換装置と、
    前記直流線路に接続された複数台の電力蓄積装置から構成され、
    電力蓄積装置と受電用変換装置とで複数個の対を形成させ、その複数個の対の直流回路側を夫々直列に接続し、交流側回路は夫々の受電用変換装置内の変圧器の2次巻線を夫々直列に接続したことを特徴とする電力需給システム。
  6. 交流電力を直流電力に変換する送電用変換装置と、
    この送電用変換装置の出力である直流電力を受け、直流線路を介して再び交流に変換する複数台の受電用変換装置と、
    前記直流線路に接続された複数台の電力蓄積装置から構成され、
    電力蓄積装置と受電用変換装置とで複数個の対を形成させ、その複数個の対の直流回路側及び交流回路側を夫々互いに並列に接続したことを特徴とする電力需給システム。
  7. 交流電力を直流電力に変換する送電用変換装置と、
    この送電用変換装置の出力である直流電力を受け、直流線路を介して再び交流に変換する複数台の受電用変換装置と、
    前記直流線路に接続された複数台の電力蓄積装置から構成され、
    電力蓄積装置と受電用変換装置とで複数個の対を形成させ、その複数個の対の直流回路側を互いに並列に接続し、交流回路側は異なる負荷に該当の対が個々に電力を供給する構成としたことを特徴とする電力需給システム。
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