JP3934357B2 - 論文作成支援方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、論文の作成を支援する方法、および作成された論文を検証する方法に係わる。
【0002】
【従来の技術】
一般に、読者にとって読みやすい文章を書くことは簡単ではない。特に、論文や報告書において、主張(結論)およびその主張の理由(根拠)を飛躍なく正確に記述することは難しい。
【0003】
一方、論文や報告書の論理が正しく組み立てられていないと、その内容が難解になってしまう。また、論理が正しく組み立てられていない論文や報告書は、読者を納得させることができなかったり、或いは読者に誤解を与えてしまうおそれもある。
【0004】
このため、論文や報告書の作成者の多くは、それを書くための技術の向上させたいと思っている。そして、これらの要望に答えるべく、論文の書き方に係わる解説書が数多く出版されており、また、論文の書き方を指導する講座やスクールも設けられている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、論文の書き方に係わる解説書の大部分は、論文の論理構造を解説するものではなく、その物理構造を解説しているに過ぎない。ここで、論文の論理構造とは、その論文により主張される結論とその結論の根拠(理由)との対応関係を意味する。一方、論文の物理構造とは、論文を構成する各要素(検証方法、検証結果、解釈、結論など)の配置または並べ方を意味し、例えば、「結論」を最初に書くべきか最後に書くべきかなどに相当する。
【0006】
また、世の中には、論文の書き方を解説または指導する講座やスクールが存在するが、論文の書き方について独りで手軽に学習するためのツールはあまり知られていない。さらに、論文の作成を支援するツールや、作成された論文を検証するツールもあまり知られていない。特に、論文の論理を検証しながら論文の作成を支援するツールは提供されていない。
【0007】
本発明の課題は、結論と理由の対応関係を明治しながら、重要な理由が欠如したり矛盾がないかを検証して論文の論理構造を導き出すことによって論文の作成を支援する方法を提供することである。また、本発明の他の課題は、気軽に利用することができる論文作成支援方法を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明の論文作成支援方法は、ユーザから主張や理由を引き出して論文の構造を整理するであって、論文の主張あるいはその理由をユーザに質問し、上記ユーザからの上記質問に対する回答を分析し、上記回答内容が自明でないと判定した場合さらに該回答を裏付ける理由をユーザに質問し、上記回答に基づいて論文の主張および理由を関係付けた論文の論理を表す論理構造を作成し、上記論理構造を表示する。
【0009】
論文の論理は、一般に、主張とその主張を裏付ける理由から構成される。したがって、ユーザから論文の主張および理由を収集し、それらを視覚的に表示することにより、論文の論理が明確になる。このとき、ユーザにより回答された理由が自明でなかったときは、その理由を裏付ける理由がさらに質問されるので、作成対象の論文において重要な理由の欠如することはなく、また、論理の飛躍が生じることもない。
【0010】
上記方法において、ユーザが要求する論文の配置型に基づいて上記回答(主張および理由)を並べ替え、その並べ替えた結果を表示するようにしてもよい。この方法によれば、ユーザは、論文の論理を変えることなく、論文を構成する要素の配置を自由に変更できる。
【0011】
また、上記方法において、質問の契機となった回答とその質問に対する新たな回答とを関係付ける階層的な識別番号を各回答に付与し、その識別番号をキーとして上記回答をソートすることにより論理構造を作成するようにしてもよい。この方法によれば、論文の主張と理由との階層関係を容易に視覚化できる。
【0012】
本発明の論文作成支援装置は、論文の主張をユーザに質問する手段と、上記ユーザにより回答された主張を裏付ける理由をそのユーザに質問する手段と、上記ユーザにより回答された理由の内容が自明でないと判定した際にその理由を新たな主張とみなしてその新たな主張を裏付ける理由をユーザに質問する手段と、上記ユーザにより回答された主張および理由に基づいて論文の論理を表す論理構造を作成する手段と、作成した論理構造を表示する手段とを有する。この装置によれば、上記方法と同様に、作成対象の論文において重要な理由の欠如および論理の飛躍が回避される。
【0013】
【発明の実施の形態】
本発明は、論文の作成を支援する方法に係わる。ただし、この明細書における論文とは、必ずしも「論文」という名称が使用されているものに限定されず、主張すべき結論およびその結論を裏付ける根拠を含む各種文章を言うものとする。即ち、「論文」は、学術論文、企業論文、卒業論文、各種試験のための論文、小論文などに限定されるものではなく、報告書、提案書、解説書、レポート、記事などをも含むものとする。以下、本発明の実施形態について図面を参照しながら説明する。
【0014】
図1は、本発明による論文作成支援方法の一実施形態を実現するシステムの構成図である。サーバ1は、サーバコンピュータであり、論文作成支援サービスを提供する。また、サーバ1は、論文作成支援サービスを提供するために、論理構造テーブル2およびキーワードテーブル3を備える。クライアント4は、論文作成支援サービスを受けるユーザが使用するコンピュータであり、ネットワーク5を介してサーバ1にアクセスする機能を備える。
【0015】
なお、サーバ1は、この実施例では、Webページを用いて論文作成支援サービスを提供する。この場合、ネットワーク5はインターネットである。また、クライアント4は、一般的なブラウザを備え、サーバ1が提供するWebページを閲覧しながら論文作成支援サービスを受けることになる。
【0016】
図2は、サーバ1のブロック図である。通信インタフェース11は、ネットワーク5のアクセス回線を終端する機能を備えると共に、クライアント4との間で情報またはデータを送受信するために通信プロトコル(TCP/IPなど)が実装されている。
【0017】
論理構造作成部12は、論文作成支援サービスを受けようとするユーザ(すなわち、論文作成者)に対して、論文において主張すべき結論(主張)、およびその結論を裏付ける理由(根拠)を質問する。そして、ユーザからの回答(結論または主張、理由または根拠)に項番を付与し、それを論理構造テーブル13に書き込む。ここで、「項番」とは、ユーザからの各回答を識別する識別子または識別番号であって、階層的な番号体系が使用される。なお、階層構造については後述する。論理構造テーブル13は、図1の論理構造テーブル2に相当し、論理構造作成部12により付与された項番を用いてユーザからの回答を管理する。
【0018】
論理構造表示部14は、論文において主張すべき結論とその結論を裏付ける理由との対応関係を表示するためのデータを作成し、そのデータを通信インタフェース11を介してクライアント4へ送信する。なお、上記対応関係を表すデータは、項番に基づいて論理構造テーブル13の内容を並べ替えることにより得られる。
【0019】
物理構造表示部15は、ユーザから指定された配置型に基づいて論理構造テーブル13の内容を並べ替え、その結果を表示するためのデータを通信インタフェース11を介してクライアント4へ送信する。なお、「配置型」とは、論文を構成する各要素(検証方法、検証結果、解釈、結論など)の配置または並べ方を識別する。そして、物理構造表示部15は、「配置型」として、論文の先頭に結論を記述する「頭括型」、論文の最後に結論を記述する「尾括型」、および論文の先頭に結論を記述した後に尾括型を続ける「双括型」を提供できる。
【0020】
キーワードテーブル16は、図1に示したキーワードテーブル3に相当し、論文のテーマ毎に1または複数のキーワードを格納する。論理構造検査部17は、キーワードテーブル16を参照しながらユーザからの回答を検証し、その結果を表示するためのデータを通信インタフェース11を介してクライアント4へ送信する。具体的には、論理構造検査部17は、たとえば、ユーザからの回答に含まれているワードとキーワードテーブル16に格納されているキーワードとを比較し、ユーザの回答において重要な論点が漏れていないか、或いは論理に矛盾または重複がないかなどを検証/添削し、その結果をユーザに通知する。
【0021】
クライアント4は、ユーザ入力をサーバ1へ通知する機能を備える。なお、入力装置は、例えば、キーボードおよびマウスである。また、クライアント4は、サーバ1から送出されるデータを表示する機能を備える。即ち、論理構造作成部12により発行される質問、論理構造表示部14により並び替えられ作成される論理構造、物理構造表示部15により並び替えられ作成される物理構造、および論理構造検査部17により作成される検証結果(添削結果)は、クライアント4が備える表示装置に表示される。そして、ユーザは、その表示に従ってサーバ1との間で対話的な処理を進めながら、論文作成支援サービスを受けることができる。
【0022】
なお、この実施例では、ユーザは、クライアント4を利用してサーバ1にアクセスすることにより論文作成支援サービスを受けるものとするが、スタンドアロン環境下で同様のサービスを受けることもできる。すなわち、ユーザが使用するユーザコンピュータに、論理構造作成部12、論理構造テーブル13、論理構造表示部14、物理構造表示部15、キーワードテーブル16、および論理構造検査部17を設ければ、ユーザは、スタンドアロン環境下で同様のサービスを受けることができる。この場合、ユーザが使用するユーザコンピュータは、図2に示すブロック図において、通信インタフェース11の代わりに、キーボードやマウス等の入力装置、及びデータを表示するための表示装置を備える必要がある。
【0023】
次に、具体的な実施例を説明する前に、論文の論理構造について説明する。すなわち、論文により主張される結論とその結論を裏付ける根拠(理由)との対応関係を説明する。
【0024】
論文では、一般に、主張すべき結論が記載されると共に、その結論を裏付ける根拠(理由)が記載されている必要がある。しかし、結論を裏付けるべき根拠が正しいか否か判断できないと、その結論が検証されたことにならない。したがって、結論を裏付ける根拠が記載されていたとしても、その根拠が曖昧なときは、さらにその根拠を裏付ける根拠を記載する必要がある。即ち、結論を裏付ける根拠は、自明と言えるレベルにまで掘り下げられる必要がある。なお、「自明」とは、証明を要することなく正しいと認められることをいい、事実や仮説を前提とする。そして、「事実」は、体験、統計、発言、文献などを含み、「仮説」は、法則、規則、仮定などを含む。ここで、法則または理論と呼ばれる事実から帰納された仮説は、正しい知識とみなされるものとする。また、数学の公理や交通規則のような規約も、正しいとみなされるものとする。更に、仮定は、正しい前提とみなされるものとする。
【0025】
また、論文の論理は、「主張(結論)」と「理由(根拠)」から構成される。ここで、「理由」とは、主張を裏付ける根拠であって、具体的には、「その主張がなぜ正しいといえるのか」に対する答えである。しかし、ある主張を裏付ける理由が自明でないとすると、その理由は、1つの主張でもある。例えば、「捕鯨は続けるべきか、やめるべきか」というテーマの論文の結論が「捕鯨はやめるべきだ」であり、その結論を裏付ける理由が「絶滅の可能性がある」であったものとする。この場合、「絶滅の可能性がある」は、「捕鯨はやめるべきだ」に対する理由であると同時に、それ自体が1つの主張である。したがって、この論文では、「絶滅の可能性がある」が自明でないとすると、それが正しいと言えるための理由を探す必要がある。具体的には、例えば、絶滅の可能性を示すような調査データ等を用意すべきと考えられる。
【0026】
このように、論文の論理は、「主張」と「理由」が階層的に結合していくことにより構成されている。なお、この階層構造の最上位レベルの主張は、論文の結論である。
【0027】
次に、論文作成支援サービスの具体的な実施例を示す。ここでは、ユーザ(論文作成者)が、クライアント4を利用してサーバ1にアクセスすることにより、論文作成支援サービスを受けるものとする。また、論文のテーマは、「捕鯨は続けるべきか、やめるべきか」であるものとする。以下、クライアント4の表示装置に表示されるデータを参照しながら具体例を説明する。
【0028】
クライアント4の表示装置には、まず、図3(a) に示すように、ユーザに論文の結論を入力させるための質問文が表示される。
ユーザは、図3(a) に示した質問文に対して、図3(b) に示す回答を入力したものとする。ここで、「捕鯨はやめるべきだ。」は、論文の結論である。また、「/e」は、仮終了記号であり、質問に対する1つの回答の入力が終了したことを表す。したがって、1つの質問に対して複数の回答を入力する場合には、この仮終了記号は、複数の回答を互いに区切る役割を果たす。一方、「//e」は、入力終了記号であり、質問に対する回答の入力を終了したことを表す。
【0029】
ユーザにより入力された回答は、ネットワーク5を介してサーバ1に送信される。そして、サーバ1の論理構造作成部12は、ユーザからの回答に対して項番を付与すると共に、それを論理構造テーブル13に格納する。ここで、この回答は最上位レベルの主張(結論)なので、項番として「1」が付与される。また、論理構造作成部12は、図3(b) においてユーザにより入力された主張を裏付ける理由をユーザに質問する。具体的には、図3(c) に示すように、主張を裏付ける理由をユーザに入力させるための質問文がクライアント4の表示装置に表示される。このとき、クライアント4の表示装置には、ユーザが先に入力した回答および付与された項番が表示されると共に、その理由を質問する質問文が表示される。
【0030】
ユーザは、図3(c) に示した質問文に対して、図3(d) に示す回答を入力したものとする。すなわち、ここでは、ユーザは、図3(c) に示した質問文に対する回答として、2つの理由を示している。そして、これらの理由は、ネットワーク5を介してサーバ1に送信される。
【0031】
サーバ1がユーザからの回答を受信すると、論理構造作成部12は、ユーザが入力した各理由に対してそれぞれ項番を付与すると共に、それらを論理構造テーブル13に格納する。このとき、図3(d) において入力された理由は、それぞれ図3(b) において入力された主張に対する回答である。したがって、これらの理由に対して付与される項番は、図3(b) において入力された主張に付与されている項番に従属する番号となる。この実施例では、これらの理由に対してそれぞれ「11」および「12」が付与されている。
【0032】
続いて、論理構造作成部12は、図3(e) 〜図3(h) に示すように、図3(d) において入力された各理由を裏付ける理由をユーザに質問する。そして、その回答にそれぞれ項番を付与すると共に、それらを論理構造テーブル13に格納してゆく。この実施例では、「絶滅の可能性がある(11)」を裏付ける理由として「クジラが減少している」及び「クジラは家畜と違い再生産できない」がユーザにより入力されており、それらに対して「11」に従属する項番として、「111」および「112」が付与されている。また、「他に食べ物がある(12)」を裏付ける理由として「肉、魚、野菜がある」がユーザにより入力されており、それに対して「12」に従属する項番として、「121」が付与されている。
【0033】
さらに、論理構造作成部12は、図3(e) 〜図3(h) においてユーザにより入力された各理由を裏付ける理由をユーザに質問する。図4(a) では、まず、「クジラが減少している(111)」を裏付ける根拠が問われている。そして、ユーザは、この質問に対する回答を保留している。なお、実施例では、「保留」というメッセージをユーザに入力させているが、これは一例であり、他に、保留ボタンを予め設けておき、ユーザが質問に対する回答を保留したい時には、このボタンを押させてもよい。「自明」の場合も同様である。
【0034】
論理構造作成部12は、質問に対する回答が「保留」であったことを検出すると、その回答に対して項番を付与すると共に、それを論理構造テーブル13に格納する。具体的には、「保留」に対して、「クジラが減少している(111)」に付与されている項番に従属する項番「1111」が付与される。
【0035】
図4(b) では、「クジラは家畜と違い再生産できない(112)」を裏付ける理由が問われている。そして、ユーザは、この質問に対して「自明」と回答している。
【0036】
論理構造作成部12は、質問に対する回答が「自明」であったことを検出すると、その回答に対して項番を付与すると共に、それを論理構造テーブルに格納する。具体的には、この「自明」に対して、「クジラは家畜と違い再生産できない(112)」に付与されている項番に従属するする項番「1121」が付与される。そして、論理構造作成部12は、その主張に関してさらに理由を質問することを停止する。即ち、この例では、「クジラは家畜と違い再生産できない(112)」を裏付ける理由は質問されない。
【0037】
以下同様に、図4(c) 〜図4(f) に示すように、各主張を裏付ける理由としてユーザにより「自明」が入力されるまで、ユーザに対して質問が繰り返される。なお、ユーザにより「保留」とされていた質問に対しては、図4(d) に示すように、他の質問に対する回答を受信した後にあらためて質問が発行される。
【0038】
このように、論理構造作成部12は、論文の論理についてユーザに質問し、その質問に対する回答に基づいて論理構造テーブル13を作成する。ここで、図3〜図4に示したユーザ入力に対して作成された論理構造テーブル13の例を図5に示す。図5に示す論理構造テーブルおいて、「回答」は、ユーザにより入力されたデータ(主に、文字列)である。また、「項番」は、ユーザからの回答に対して論理構造作成部12により付与された識別番号である。さらに、「質問フラグ」は、ユーザからの回答を裏付ける理由をユーザに問い合わせたか否かを表示する。なお、「質問フラグ」は、ユーザから回答を受信した際、その回答が「自明」であれば「1」が設定され、それ以外の回答の場合は「0」が設定される。そして、質問フラグに「0」が設定されている回答について、「何故正しいといえますか」とユーザに質問を行うと、その質問フラグが「0」から「1」に書き換えられる。図5に示す例は、すべての回答に対して質問を行った後の状態を示している。
【0039】
図6は、図3〜図4においてユーザにより入力された回答の階層構造を示す図である。ここでは、各回答に付与された項番を用いて階層構造が表されている。なお、この階層構造は、上述したように、「主張」と「理由」との主従関係により構築される。
【0040】
論理構造テーブル13が完成すると、論理構造表示部14は、図7(a) に示すように、論文の論理構造を表示するか否かをユーザに問い合わせる。このとき、クライアント4の表示装置には、ユーザにより入力された回答がその入力順に表示されている。
【0041】
ユーザにより論文の論理構造を表示すべき旨の指示が入力されると、論理構造表示部14は、論理構造テーブル13に格納されているデータを取り出し、そのデータから「自明」および「保留」に対応するレコードを削除する。続いて、残されたレコードに対して後述する項番変換処理を行い、その項番をキーとして昇順ソートを実行する。そして、その昇順ソートの結果を論文の論理構造としてクライアント4の表示装置に表示する。クライアント4の表示装置に表示された論理構造の例を図7(b) に示す。
【0042】
論理構造は、論文の論理の階層関係を視覚的に表現する。この例では、同じ階層の回答が画面表示上同じ段差で表示されている。具体的には、この論理構造により、論文の結論が「捕鯨はやめるべきだ」であり、その結論を裏付ける主要な理由が「絶滅の可能性がある」および「他に食べ物がある」であることが表現されている。また、「絶滅の可能性がある」を裏付ける理由が「クジラが減少している」および「クジラは家畜と違い再生産できない」であり、さらに「クジラが減少している」を裏付ける理由が「方法(調査対象、地域、期間、数え方)と結果(個体数の推移)と解釈(減少しているといえる)から」であることが表現されていると共に、「他に食べ物がある」を裏付ける理由が「肉・魚・野菜がある」であることが表現されている。
【0043】
なお、論理構造テーブル13から表示すべき論理構造を作成する際の手順は以下の通りである。すなわち、まず、論理構造テーブル13おいて、必要に応じて「0」を付与することにより、各レコードの項番の桁数を揃える。一例を下記に示す。
【0044】
捕鯨はやめるべきだ。 (1)
絶滅の可能性がある。 (11)
他に食べ物がある。 (12)
クジラが減少している。 (111)
クジラは家畜と違い再生産できない。 (112)
肉・魚・野菜がある。 (121)
方法、結果、解釈から。 (11111)

捕鯨はやめるべきだ。 (10000)
絶滅の可能性がある。 (11000)
他に食べ物がある。 (12000)
クジラが減少している。 (11100)
クジラは家畜と違い再生産できない。 (11200)
肉・魚・野菜がある。 (12100)
方法、結果、解釈から。 (11111)
続いて、桁数が統一された項番をキーとして昇順ソートを実行する。ソート結果を下記に示す。
【0045】
捕鯨はやめるべきだ。 (10000)
絶滅の可能性がある。 (11000)
クジラが減少している。 (11100)
方法、結果、解釈から。 (11111)
クジラは家畜と違い再生産できない。 (11200)
他に食べ物がある。 (12000)
肉・魚・野菜がある。 (12100)
さらに、クライアント4の表示装置に表示する際には、下記に示すように、各項番に加えられている「0」の数の応じて、各行の表示開始位置を決定する。このとき、「0」を削除するようにしてもよい。
【0046】
Figure 0003934357
このように、ユーザは、サーバ1から与えられる質問に回答することにより、論文の論理構造を得ることができる。このとき、このようにして得られる論理構造は、主張の内容およびその理由が変わらない限りは不変である。しかし、論理構造が同じであっても、論文の書き方は1通りではない。すなわち、論文の先頭に主張を記載した後にその主張を裏付ける理由を記載することもできるし、主張を導き出すための理由を記載した後に主張を記載することもできる。ここで、この差異は、基本的に、論文を構成する要素(主張、理由)の配置による。換言すれば、論文を構成する要素の配置を変えたとしても、論理構造が同じであれば、論文の論理は変わらないはずである。なお、この明細書では、論文を構成する要素(主張、理由)の配置のことを「物理構造」と呼ぶことにしている。
【0047】
本実施形態のサービスは、ユーザにより指定された物理構造を表示する機能を提供する。ユーザは、このサービスを受ける場合には、サーバ1に対して、物理構造の表示を要求すると共に、図8(a) に示す画面において、表示すべき配置型を指定する。
【0048】
物理構造表示部15は、ユーザにより配置型が指定されると、論理構造テーブル13に格納されているデータを指定された配置型に従って並べ替え、その結果をクライアント4の表示装置に表示する。図8(b) は、頭括型が指定されたときの物理構造の例である。頭括型の物理構造は、基本的に、論理構造を作成する方法と同じである。
【0049】
図8(c) および図8(d) は、尾括型が指定されたときの物理構造の例である。尾括型の物理構造は、以下の手順で作成される。まず、論理構造テーブル13において、論理構造の項番の「0」を「空白」に置き換えることにより、各レコードの項番の桁数を揃える。一例を下記に示す。なお、この例では、「空白」を□印で表す。
【0050】
捕鯨はやめるべきだ。 (10000)
絶滅の可能性がある。 (11000)
クジラが減少している。 (11100)
方法、結果、解釈から。 (11111)
クジラは家畜と違い再生産できない。 (11200)
他に食べ物がある。 (12000)
肉・魚・野菜がある。 (12100)

捕鯨はやめるべきだ。 (1□□□□)
絶滅の可能性がある。 (11□□□)
クジラが減少している。 (111□□)
方法、結果、解釈から。 (11111)
クジラは家畜と違い再生産できない。 (112□□)
他に食べ物がある。 (12□□□)
肉・魚・野菜がある。 (121□□)
続いて、桁数が統一された項番をキーとして昇順ソートを実行する。ここで、「空白」は「数字」よりも大きな値として扱われる。例えば、「1□□□□」は「11□□□」よりも大きな値として扱われる。ソート結果を下記に示す。
【0051】
方法、結果、解釈から。 (11111)
クジラが減少している。 (111□□)
クジラは家畜と違い再生産できない。 (112□□)
絶滅の可能性がある。 (11□□□)
肉・魚・野菜がある。 (121□□)
他に食べ物がある。 (12□□□)
捕鯨はやめるべきだ。 (1□□□□)
更に、クライアント4の表示装置に表示する際には、下記に示すように、各項番に加えられている「空白」の数の応じて、各行の表示開始位置を決定する。
【0052】
方法、結果、解釈から。 (11111)
クジラが減少している。 (111)
クジラは家畜と違い再生産できない。 (112)
絶滅の可能性がある。 (11)
肉・魚・野菜がある。 (121)
他に食べ物がある。 (12)
捕鯨はやめるべきだ。 (1)
図9(a) および図9(b) は、双括型が指定されたときの物理構造の例である。双括型の物理構造は、尾括型の物理構造の先頭に「結論」を加えることにより得られる。なお、先頭に追加される結論には、項番として全桁数に対して「0」が付与される。
【0053】
図10は、論理構造検査部17の処理を説明する図である。クライアント4の表示装置に論文の論理構造が表示されると、論理構造検査部17は、図10(a) に示すように、論理構造の確認/添削を行うか否かをユーザに問い合わせる。そして、ユーザが、論理構造の確認/添削を要求すると、論理構造検査部17は、キーワードテーブル16を利用して論理構造を検証する。
【0054】
キーワードテーブル16は、論文のテーマ毎に、1または複数のキーワードを格納している。ここでは、「捕鯨」に関するキーワードとして「動物」「知能」「哺乳類」などが登録されている。さらに、該当キーワードに正誤がある場合、各々にあてはまるサブキーワードも登録されている。
【0055】
そして、論理構造検査部17は、キーワードテーブル16に登録されているキーワードであって、論理構造テーブル13に格納されていないワードがないかを調べる。そして、そのようなワードがあれば、クライアント4の表示装置に表示する。図10(b) に示す例では、「捕鯨はやめるべきだ」を裏付ける他の理由として、「神聖な動物」および「知能の高い動物」などを考慮すべき旨が示唆されている。これにより、ユーザは、自分が考えた論理において重要なキーワードが漏れてないかを確認できる。
【0056】
また、論理構造検査部17は、論理構造テーブル13に格納されているワードとキーワードテーブル16に登録されているキーワードとの矛盾点を検出する。図10(b) に示す例では、ユーザからの回答の中に「再生産できない」というフレーズがあり、そのフレーズの中の「再生産」がキーワードと一致している。この場合、サブキーワードがチェックされる。そして、上記フレーズの中の「できない」とサブキーワードとして登録されている「不可能」が類似しているので、ユーザの回答が誤っている可能性があると判断される。この結果、ユーザに対して、「再生産できない」について異なる見解が紹介されている。また、「減少している」についても同様である。これにより、ユーザは、自分が考えた論理の矛盾点や他の意見を知ることができる。
【0057】
次に、本実施形態の論文作成サービスの実施例を示す。
実施例1
課題:北方のクマは南方のクマより大型か
結論:北方のクマほど大型である。
【0058】
結論を裏付ける主要な理由は、「北方のクマほど体重が重い」および「北方のクマほど体長が長い」である。ただし、これらの理由は、必ずしも自明とは言えないので、さらにそれを裏付ける理由が必要となる。そして、自明な理由が得られるまでユーザに質問を繰り返すことにより、下記の論理構造が作成される。
【0059】
Figure 0003934357
なお、上記調査結果は、シロクマ、ヒグマ、クロクマ、ツキノワグマ、ナマケグマ、マレーグマの生息地と体重の関係を表す。また、ベルクマンの法則によれば、哺乳類においては「体長=(表面熱伝導率÷平均熱生産効率)×(体温−気温)」が成立する。「クマは哺乳類である」は公知の知識であり、「クマの生息地の高度は大差がないとする」は仮定である。
【0060】
上記論理構造に基づいて尾括型の物理構造を作成すると以下のようになる。
事実(生息地と体重との関係に関する調査結果)。
北方のクマほど体重が重い。
クマの生息地の高度は大差がないとする。
北方の生息地ほど気温が低い。
ベルクマンの法則。
クマは哺乳類である。
表面熱伝導率、平均熱生産効率、体温は同じと仮定。
気温とクマの体長は負の比例関係になる。
気温が低いほどクマの体長が長い。
北方のクマほど体長が長い。
北方のクマほど大型である(結論)。
【0061】
また、上記論理構造に基づいて双括型の物理構造を作成すると以下のようになる。
北方のクマほど大型である(結論)。
事実(生息地と体重との関係に関する調査結果)。
北方のクマほど体重が重い。
クマの生息地の高度は大差がないとする。
北方の生息地ほど気温が低い。
ベルクマンの法則。
クマは哺乳類である。
表面熱伝導率、平均熱生産効率、体温は同じと仮定。
気温とクマの体長は負の比例関係になる。
気温が低いほどクマの体長が長い。
北方のクマほど体長が長い。
北方のクマほど大型である(結論)。
なお、頭括型の物理構造は、基本的に、論理構造と同じなので、説明を省略する。
【0062】
ユーザは、表示された物理構造から容易に論文を作成できる。具体的には、物理構造に、論文の表題、項目見出し、および参考文献などを付け加えると共に、各要素間を適切な言葉で接続することにより、論文が作成される。頭括型の論文の例を図11に示し、双括型の論文の例を図12に示す。
実施例2
課題:直角三角形の辺の長さについて
まず、サーバ1の論理構造作成部12からの質問、およびその質問に対するユーザの回答の例を示す。
【0063】
質問:結論は何ですか
回答:直角三角形の3辺の長さをa、b、c(斜辺)とすると、
「a×a+b×b=c×c」の関係がある。(1)
質問:(1)は、なぜいえますか 回答:論証できる。(1.1)
実証できる。(1.2)
質問:(1.1)は、なぜいえますか
回答:正方形の内側に、斜めにした正方形を配置する。ただし、内側の正方形の各頂点は、外側の正方形の各辺に接するように配置する。これにより4つの直角三角形が形成される。そして、各直角三角形の3辺の長さをそれぞれa、b、c(斜辺)とすると、「外側の正方形の面積=内側の正方形の面積+直角三角形4個の面積」なので、
「(a+b)×(a+b)=c×c+(ab÷2)×4」となり、
「a×a+b×b=c×c」が得られる。
【0064】
質問:(1.2)は、なぜいえますか
回答:例えば、3辺の長さが(3,4,5)(5,12,13)(8,15,17)の各三角形は、それぞれ直角三角形である。ここで、下式が成立する。
3×3+4×4=5×5
5×5+12×12=13×13
8×8+15×15=17×17 になっている。(1.2.1)
質問:(1.2.1)は、なぜいえますか
回答:方法・・・コンパスと定規で各三角形を作図し、分度器で角度を測定
結果・・・各三角形に直角があった
解釈・・・直角三角形であるといえる
上記質問に対する回答に従って、論理構造作成部12により下記の論理構造が作成される。
【0065】
直角三角形の3辺の長さをa,b,c(斜辺)とすると、「a×a+b×b=c×c」の関係がある。
論証できる。
正方形の内側に、斜めにした正方形を配置する。ただし、内側の正方形の各頂点は、外側の正方形の各辺に接するように配置する。これにより4つの直角三角形が形成される。そして、各直角三角形の3辺の長さをそれぞれa、b、c(斜辺)とすると、「外側の正方形の面積=内側の正方形の面積+直角三角形4個の面積」なので、
「(a+b)×(a+b)=c×c+(ab÷2)×4」となり、
「a×a+b×b=c×c」が得られる。
実証できる。
例えば、3辺の長さが(3,4,5)(5,12,13)(8,15,17)の各三角形はそれぞれ直角三角形である。
方法:コンパスと定規で各三角形を作図し、分度器で角度を測定
結果:各三角形に直角があった
解釈:直角三角形であるといえる
3×3+4×4=5×5
5×5+12×12=13×13
8×8+15×15=17×17が得られる。
【0066】
次に、フローチャートを参照しながら、サーバ1の動作を説明する。
図13は、論理構造作成部12の動作を説明するフローチャートである。このフローチャートの処理は、ユーザにより、論文作成支援サービスを受けたい旨の要求を受信したときに実行される。なお、以下では、クライアント4の表示装置に表示すべきメッセージを「表示メッセージ(MSG-O )」と呼び、ユーザによりクライアント4を介して入力されるメッセージを「入力メッセージ(MSG-i )」と呼ぶことにする。
【0067】
ステップS1では、各種変数が初期化される。具体的には、ユーザにより入力される入力メッセージに付与すべき項番を作成するための変数(k,m)としてそれぞれ「0」が設定される。
【0068】
ステップS2およびS3では、表示メッセージとして「結論は何ですか」を出力する。なお、表示メッセージの出力先は、図1に示すサーバ/クライアントシステムではクライアント4である。したがって、このメッセージは、クライアント4の表示装置に表示される。そして、ユーザは、この表示メッセージに対応する回答を入力する。この場合、ユーザの回答は、論文の結論である。
【0069】
ステップS4では、クライアント4から送られてくる入力メッセージを受信する。なお、この入力メッセージは、ステップS2およびS3の表示メッセージに対応する回答であり、論文の結論である。ステップS5では、入力メッセージを解読し、入力終了記号(//e)を検出した場合にはステップS11へ進み、そうでない場合にはステップS6へ進む。
【0070】
一例を示す。ここでは、以下の入力メッセージを受信したものとする。
捕鯨はやめるべきだ。
/e
//e
この場合、まず、「捕鯨はやめるべきだ。」を受信すると、ステップS6の処理が実行される。続いて、「/e(仮終了記号)」を受信すると、再びステップS6の処理が実行される。そして、「//e(入力終了記号)」を受信すると、ステップS11へ進む。
【0071】
なお、ステップS6は、後で詳しく説明するが、入力メッセージに項番を付与する処理、入力メッセージを論理構造テーブル13に書き込む処理を含む。
ステップS11〜S14は、ユーザにより入力された「結論」を裏付ける理由を質問すると共に、その根拠が自明でなかった場合にさらに質問を繰り返し、各質問に対する回答に基づいて論理構造テーブル13を作成する処理である。具体的には、以下の通りである。
【0072】
ステップS11は、論理構造テーブル13の各レコードについてステップS12〜S14の処理を実行するための処理である。ステップS12では、論理構造テーブル13から未処理レコードを抽出する。ステップS13では、ステップS12において抽出したレコードに格納されているメッセージについて、それを裏付ける理由をユーザに質問したか否かを調べる。そして、まだ質問が発行されていない場合はステップS14へ進み、既に質問が発行されている場合はステップS11に戻る。なお、この判断では、図5に示した質問フラグ(QFLG)が参照される。ステップS14は、後で詳しく説明するが、ユーザに対して質問を発行する処理、発行した質問に対する回答に項番を付与する処理、及びその回答を論理構造テーブル13に書き込む処理を含む。
【0073】
ステップS21〜S24は、ユーザの回答が保留状態になっている質問があった場合に、その質問をもう一度発行する処理である。具体的には、以下の通りである。
【0074】
ステップS21は、論理構造テーブル13の各レコードについてステップS22〜S24の処理を実行するための処理である。ステップS22では、論理構造テーブル13から未処理レコードを抽出する。ステップS23では、ステップS12において抽出したレコードに格納されているメッセージが保留状態であるか否かを調べる。そして、保留状態であればステップS24へ進み、そうでない場合はステップS21に戻る。なお、ステップS24は、ステップS14と同じ処理である。
【0075】
ステップS31〜S34は、論理構造テーブル13において、入力メッセージとして「自明」あるいは「保留」が書き込まれているレコードを削除する処理である。具体的には以下の通りである。
【0076】
ステップS31は、論理構造テーブル13の各レコードについてステップS32〜S34の処理を実行するための処理である。ステップS32では、論理構造テーブル13から未処理レコードを抽出する。ステップS33では、ステップS12において抽出したレコードに格納されているメッセージとして「自明」が書き込まれているか否かを調べる。そして、「自明」あるいは「保留」が書き込まれていれば、ステップS34において対応するレコードを削除し、そうでない場合はステップS31に戻る。
【0077】
論理構造テーブル13の各レコードについてステップS32〜S34の処理が実行されると、ステップS35において、項番変換処理が実行される。項番変換処理については、後で詳しく説明する。
【0078】
このように、論理構造作成部12は、ユーザに対して質問を発行し、その質問に対する回答に基づいて論理構造テーブル13を作成する。
図15は、図13に示す処理Aを詳しく説明するフローチャートである。この処理は、ユーザにより「結論」が入力されたときに実行される。
【0079】
ステップS41では、仮終了記号(/e)を検出したか否かが調べられる。そして、仮終了記号を検出しない場合ステップS42〜S45が実行され、検出した場合は処理を終了する。
【0080】
ステップS42では、下記の4つの処理が実行されるが、この際、変数kおよび変数mが利用される。「k」は、入力メッセージの階層の深さを示し、「m」は、同じ階層において何番目の回答かを示す。項番と変数k、変数mとの関係を図14に示す。
(1) 変数mをインクリメントする。なお、ステップS41〜S45がステップS6として実行される場合は、変数mは、ステップS1において初期化されているので、この処理により「1」になる。
(2) 変数mを用いて項番NTを算出する。なお、ステップS41〜S45がステップS6として実行される場合は、変数kはステップS1において初期化されているので、算出される項番NTは「1」になる。
(3) ユーザにより入力された入力メッセージ(MSG-i )を、メッセージMSGとして設定する。なお、ステップS41〜S45がステップS6として実行される場合は、ユーザにより入力された「結論」がメッセージMSGとして設定されることになる。
(4) 上記(3) で設定されたメッセージMSGに対応する質問フラグQFLGとして「0(まだ質問していない)」を設定する。
【0081】
ステップS43では、ステップS42において作成された項番NT、メッセージMSG、質問フラグQFLGを論理構造テーブル13に書き込む。
ステップS44では、下記の3つの処理が実行される。
(1) ステップS42で算出した項番を作業領域NT_Wに書き込む。
(2) ステップS42で作成したメッセージMSGを作業領域MSG_Wに書き込む。
(3) 作業領域MSG_WORKに格納されているデータを、表示メッセージMSG_Oとして設定する。なお、作業領域MSG_WORKは、作業領域NT_Wおよび作業領域MSG_Wから構成される。
【0082】
ステップS45では、表示メッセージMSG_Oを出力する。なお、表示メッセージMSG_Oの出力先は、クライアント4である。
一例を示す。ここでは、「結論」として以下の入力メッセージを受信したものとする。
【0083】
捕鯨はやめるべきだ。
/e
//e
この場合、まず、「捕鯨はやめるべきだ。」を受信すると、ステップS42〜S45が実行される。すなわち、ステップS42〜S43では、項番NTを算出する計算式に「m=1」および「k=0」が代入され、「項番NT=1」が得られる。また、論理構造テーブル13に、「項番NT=1」「メッセージ:捕鯨はやめるべきだ。」「質問フラグ=0」が格納される。続いて、ステップS44〜S45において、クライアント4に対して「項番NT=1」「メッセージ:捕鯨はやめるべきだ。」が送出される。この後、「/e」を受信すると、処理が終了する。
【0084】
図16は、図13に示す処理Bを詳しく説明するフローチャートである。この処理は、ユーザにより「理由」が入力されたときに実行される。
ステップS51では、質問フラグQFLGに「1(質問済み)」を設定するとともに、変数mとして「0」を設定する。ステップS52およびS53では、ステップS12で抽出したレコードに設定されている「項番NT」に対応する主張を裏付ける理由を質問する。
【0085】
ステップS54では、上記質問に対するユーザからの回答(メッセージMSG−i)を読込む。ステップS55では、入力終了記号(//e)が検出されたか否かを調べる。そして、入力終了記号が検出されなかった場合は、ステップS56において、ステップS12で抽出したレコードに設定されている「項番NT」を変数kに代入する。更に、ステップS57において処理Aを実行する。なお、処理Aは、図15に示した通りである。一方、入力終了記号が検出されると、処理を終了する。
【0086】
一例を示す。ここでは、論理構造テーブル13に「捕鯨はやめるべきだ。」が格納されているものとする。また、「捕鯨はやめるべきだ。」に対して、「項番NT=1」が付与されているものとする。
【0087】
この場合、まず、ステップS51において、「捕鯨はやめるべきだ。」に対応する質問フラグQFLGが「0」から「1」に書き換えられる。続いて、ステップS52およびS53において、クライアント4の表示装置に「(1)は、なぜ正しいといえますか」を表示する。これに対して、ユーザが、下記の回答を入力したものとする。
【0088】
絶滅の可能性がある。
/e
他に食べ物がある。
/e
//e
この場合、「絶滅の可能性がある。」に対してステップS56およびS57の処理が実行される。すなわち、ステップS56において、変数kに「1」が設定される。続いて、図15に示すフローチャートのステップS41〜S45が実行される。これにより、項番NTとして「11」が算出され、また、「絶滅の可能性がある。」が論理構造テーブル13に書き込まれる。
【0089】
この後、図16に示すフローチャートにおいてステップS54に戻り、「/e(仮終了記号)」に対してステップS56およびS57の処理が実行される。ただし、「/e」を読み込んだときには、ステップS42〜S45がスキップされるので、特別な処理は実行されない。
【0090】
さらに、再びステップS54に戻り、「他に食べ物がある。」に対してステップS56およびS57の処理が実行される。この結果、ステップS41〜S45が実行されることにより、項番NTとして「12」が算出され、また、「他に食べ物がある。」が論理構造テーブル13に書き込まれる。
【0091】
そして、「//e」を読み込むと、図16に示すフローチャートの処理、すなわち図13に示す「処理B」が終了する。ただし、図13において、処理Bが終了すると、再びステップS11に戻る。したがって、論理構造テーブル13に新たに書き込まれた2つのメッセージ(「絶滅の可能性がある。」および「他に食べ物がある。」)について同様に処理が実行される。すなわち、これら2つのメッセージを裏付ける理由が質問され、その回答が論理構造テーブル13に順次書き込まれていく。
【0092】
上記処理(ステップS11〜S14)は、各質問に対する回答として「保留」または「自明」を受け取るまで繰り返される。具体的な実施例は、図3〜図4を参照しながら説明した通りである。このとき、「保留」および「自明」も、他の回答と同様に論理構造テーブル13に書き込まれる。但し、「自明」が入力されたときは、それ以上質問を繰り返さないようにするために、質問フラグに「1」が設定される。
【0093】
なお、処理Bが図13のステップS24として実行される場合は、図4(d) に示すように、保留状態となっている質問があらためてユーザに提示される。
図17は、図13の項番変換処理を詳しく説明するフローチャートである。なお、ここでは、変換前の項番NTの各桁の値を「N(i) 」で表すものとする。例えば、変換後の項番NTを4桁の整数で表すものとすると、「NT=11」は下記のように表される。
【0094】
(N(1),N(2),N(3),N(4) )=(0,0,1,1)
ステップS61では、まず、項番NTを変換するために使用する変数iを初期化する。ステップS62は、論理構造テーブル13の各レコードについてステップS63〜S67の処理を実行するための処理である。ステップS63では、論理構造テーブル13から未処理レコードを抽出する。ステップS64では、変数iをインクリメントする。ステップS65では、項番NTの中の変数iにより指定される桁の値が「0」であるか否かが調べられる。そして、この値が「0」ならばステップS64に戻って変数iをインクリメントし、そうでない場合はステップS66へ進む。
【0095】
ステップS66では、与えられている変換式に「NT」および「i」を代入することにより、変換後に項番を算出する。例えば、変換前の項番が「11」であった場合は、変数iが「1」及び「2」のときはステップS65において「Yes」と判断され、変数iが「3」になったときにステップS66が実行される。したがって、この場合、変換後の項番は、下式により算出されることになる。
【0096】
変換後の項番 = 11×10の二乗 = 1100
この後、ステップS67において、算出した変換後の項番を用いて論理テーブル13を更新し、次のレコードを抽出するためにステップS61に戻る。なお、図17に示すフローチャートにより項番を変換する方法は、一実施例であって、他の方法で同様の変換を行うようにしてもよい。
【0097】
図18は、物理構造表示部15の動作を説明するフローチャートである。このフローチャートの処理は、ユーザにより論文の物理構造を表示する旨の要求が入力されたときに実行される。なお、このフローチャートの処理が起動される時点では、既に論理構造が作成されているものとする。
【0098】
ステップS71では、クライアント4の表示装置に物理構造の型を指定させるためのメッセージを表示する。このメッセージの例は、図8(a) に示した通りである。ステップS72では、ユーザにより入力されたメッセージを読み込む。ステップS73では、ユーザにより指定された型を検出する。
【0099】
ユーザにより「頭括型」が指定されたときは、ステップS74において、項番NTをキーとして論理構造テーブル13を昇順に並べ替える。また、ユーザにより「尾括型」が指定されたときは、ステップS75において対応する処理が実行され、「双括型」が指定されたときは、ステップS76において対応する処理が実行される。なお、ステップS75およびS76の処理については、後で詳しく説明する。
【0100】
ステップS77〜S79では、ステップS74、S75、またはS76においてソート処理が実行された論理構造テーブル13から必要なデータを読み出し、クライアント4の表示装置に指定された物理構造を表示する。
【0101】
図19は、尾括型の物理構造を作成する処理のフローチャートであり、図18のステップS75に相当する。
ステップS81は、論理構造テーブル13の各レコードについてステップS82〜S87の処理を実行するための処理である。ステップS82では、論理構造テーブル13から未処理レコードを抽出する。ステップS83では、変数iを初期化する。ステップS84では、変数iをインクリメントする。ステップS85では、項番NTの中の変数iにより指定される桁の値が「0」であるか否かが調べられる。ここで、この項番NTは、図17に示したフローチャートの処理により変換された後の項番である。そして、この値が「0」ならば、ステップS86において、その「0」を「空白」に置き換える。一方、その値が「0」でない場合は、ステップS86をスキップする。
【0102】
ステップS87では、変数iが予め設定されている最大値に達しているか否かが調べられる。ここで、この最大値は、たとえば、変換後の項番NTの桁数である。
【0103】
論理構造テーブル13のすべてのレコードについてステップS82〜S87の処理を実行すると、ステップS88において、必要に応じて「空白」が付加された項番NTをキーとして論理構造テーブル13を昇順にソートする。この結果、尾括型の物理構造が作成される。
【0104】
図20は、双括型の物理構造を作成する処理のフローチャートであり、図18のステップS76に相当する。
ステップS91では、図19に示したフローチャートの処理を実行する。すなわち、まず、尾括型の物理構造を作成する。ステップS92では、論理構造テーブル13の最終レコードを抽出する。ここで、ステップS91の処理により尾括型の物理構造として編集された論理構造テーブルの最終レコードには、「結論」が格納されている。したがって、ステップS92では、「結論」のレコードが抽出されることになる。
【0105】
ステップS93では、ステップS92で抽出したレコードの項番NTの各桁に「0」を設定する。ステップS94では、上記レコードを論理構造テーブル13に追加する。そして、ステップS95において、新たなレコードが追加された論理構造テーブル13を項番NTをキーとして昇順にソートする。これにより、双括型の物理構造が作成される。
【0106】
なお、本実施形態の論文作成支援サービスにより作成される物理構造は、実際に論文を作成する上で有用である。物理構造から実際の論文を作成するには、例えば、以下の手順で作業を進めればよい。一例を示す。
【0107】
問い:かぐや姫の語源は何んだろうか。
答え:かぐや姫は、かごや姫が転訛したと考える。(結論)
理由:(論理構造)
・かぐや姫は、かごや姫が転訛したようだ。
・かご屋である竹取りの翁が竹を取りに行き、女児を見つけ、「かごや姫」と名づけた、と考えることができる。
・かぐや姫が登場するのは竹取物語である。
・民話によると、かご屋がかぐや姫を見つけ、かご屋の姫とした
・松谷・瀬川・辺見『日本の民話2)』に「竹の精のかごや姫」がある。
・「ほだとも、おらたはかご作るかご屋だもの、かごや姫、とでもつけるがええべ」
・日本の山にはサンカ(山窩)という竹かごを作る人々がいた。
・柳田國男集第一巻の中の「山の人生」、宮本常一『山に生きる人々』にサンカの記述がある。
・「かご」と「かぐ」の語感が似ている。
・かごや姫は東北地方の民話である。
・東北では例えば「行く」を「行ぐ」と言うように、「かご」と
・「かぐ」の発音が似て聞こえる。
(1) 表題をつける。
(2) 本文の論理展開部を書く。論値展開部は、論文の本体であり、1または複数の「見出し」と各見出しに続く「段落群」から構成される。「見出し」は、例えば、作成された物理構造の上位階層の理由から作成する。上記の例では、「かぐや姫は、かごや姫が転訛したようだ」および「「かご」と「かぐ」の語感が似ている」から、例えば、「かご屋に由来する」および「かご屋と語感が似ている」などを作成すればよい。また、段落群は、「見出し」として使用した回答の下位階層の各回答から作成すればよい。
(3) 本文の導入部を書く。導入部には、「問い」に基づいて、分野や目的を書けばよい。
(4) 参考文献を書く。
(5) 抄録を書く。抄録は、作成された物理構造を必要に応じて簡略化することにより得られる。
【0108】
このように、本実施形態の論文作成支援方法によれば、ユーザは、サーバ1との対話において論文の主張(結論)を回答すると共に、サーバ1からの質問に従ってその主張を裏付ける理由を回答していくことにより、論文の論理構造および物理構造を得ることができる。このとき、サーバ1による質問の順番は、上述の例に限定されるものではない。すなわち、上述の例では、ある主張を裏付ける理由として複数の回答が入力された場合、サーバ1は、それら複数の回答をそれぞれ裏付ける理由を順番に問い合わせていき、さらに、それらの回答のなかに自明でない回答が含まれていた場合に、その自明でない回答を裏付ける理由を問い合わせる方法を示した。これに対して、ある主張を裏付ける理由として複数の回答が入力された場合、まず、それら複数の回答のなかの1つの回答に着目してそれを裏付ける理由が自明になるまで質問を繰り返していき、その後に上記複数の回答のなかの他の回答に対して、順次、同じようにして自明な回答を導く出すような手順であってもよい。
【0109】
なお、上述した論文作成支援機能は、コンピュータを用いて上述のフローチャートに示した処理を記述したプログラムを実行することにより実現される。そのプログラムを実行するコンピュータ100のブロック図を図21に示す。なお、本発明の論文作成支援方法が図1に示すようなサーバ/クライアントシステムで実現される場合は、コンピュータ100はサーバ1に相当する。また、スタンドアロン環境で実現される場合は、コンピュータ100はユーザコンピュータに相当する。
【0110】
CPU101は、上述のフローチャートに示した処理を記述したプログラムを記憶装置102からメモリ103にロードして実行する。記憶装置102は、たとえばハードディスクであり、上記プログラムを格納する。一方、メモリ103は、例えば半導体メモリであり、CPU101の作業領域として使用される。
【0111】
記録媒体ドライバ104は、CPU101の指示に従って可搬性記録媒体105にアクセスする。可搬性記録媒体105は、例えば、半導体デバイス(PCカード等)、磁気的作用により情報が入出力される媒体(フロッピーディスク、磁気テープなど)、光学的作用により情報が入出力される媒体(光ディスクなど)を含む。通信制御装置106は、CPU101の指示に従って網との間でデータを送受信する。
【0112】
図22は、本発明に係わるソフトウェアプログラムなどの提供方法を説明する図である。本発明に係わるプログラムは、例えば、以下の3つの方法の中の任意の方法により提供される。
【0113】
(a) コンピュータ100にインストールされて提供される。この場合、プログラム等は、たとえば、出荷前にプレインストールされる。
(b) 可搬性記録媒体に格納されて提供される。この場合、可搬性記録媒体105に格納されているプログラム等は、基本的に、記録媒体ドライバ104を介して記憶装置102にインストールされる。
【0114】
(c) 網上のサーバから提供される。この場合、基本的には、コンピュータ100がサーバに格納されているプログラム等をダウンロードすることによってそのプログラム等を取得する。
【0115】
(付記1)ユーザから主張や理由を引き出して論文の構造を整理する論文作成支援方法において
論文の主張あるいはその理由をユーザに質問し、
上記ユーザからの上記質問に対する回答を分析し、
上記回答内容が自明でないと判定した場合、さらに該回答を裏付ける理由をユーザに質問し、
上記回答に基づいて、論文の主張および理由を関係付けた論文の論理を表す論理構造を作成し、
上記論理構造を表示する
ことを特徴とする論文作成支援方法。
(付記2)付記1記載の論文作成支援方法であって、さらに、
上記ユーザが要求する論文の配置型を受け付け、
上記配置型に基づき上記論理構造を並べ替え、
上記論理構造を表示する
ことを特徴とする論文作成支援方法。
(付記3)付記1記載の論文作成支援方法であって、
上記論理構造を作成する際に、上記質問の契機となった上記回答と、該質問に対する新たな回答とを関係付ける階層的な識別番号を、新たな該回答に付与することを特徴とする論文作成支援方法。
(付記4)付記3記載の論文作成支援方法であって、
上記論理構造を作成する際に、上記回答に付された上記識別番号を変換し、変換した識別番号をキーに上記回答をソートして論理構造を作成することを特徴とする論文作成支援方法。
(付記5)付記4記載の論文作成支援方法であって、
上記ユーザが要求する論文配置型に基づいて、上記論理構造の上記識別番号をさらに変換し、変換した識別番号をキーに上記回答をソートして論理構造を作成することを特徴とする論文作成支援方法。
(付記6)付記1記載の論文作成支援方法であって、
上記ユーザからの上記回答を分析し該回答を保留と判定した場合、該回答とは別の回答に対する質問をして、該質問の回答を得た後に該保留内容の回答に対する質問をすることを特徴とする論文作成支援方法。
(付記7)付記1記載の論文作成支援方法であって、
キーワードを登録し、該キーワードを上記論理構造と比較し、該比較に基づいて該論理構造を添削することを特徴とする論文作成支援方法。
(付記8)ユーザから主張やその理由を引き出して論文の構造を整理する論文作成支援方法において、
サーバ装置は、
論文の主張あるいはその理由をクライアント装置を介してユーザへ質問し、
上記ユーザにより入力された該質問に対する回答を上記クライアント装置から受信し、
上記回答を分析し、該回答内容が自明でないと判定した際に、さらに該回答を裏付ける理由を上記クライアント装置を介してユーザに質問し、
上記回答に基づいて、論文の主張および理由を関係付けた論文の論理を表す論理構造を作成し、
上記論理構造を上記クライアント装置に表示する
ことを特徴とする論文作成支援方法。
(付記9)付記8記載の論文作成支援方法であって、さらに、
上記サーバ装置は、
上記クライアント装置から、上記ユーザが要求する論文の配置型を受信し、
上記配置型に基づき上記論理構造を並べ替え、
上記クライアント装置に上記論理構造を表示する
ことを特徴とする論文作成支援方法。
(付記10)ユーザから主張やその理由を引き出して論文の構造を整理する論文作成支援方法において、
クライアント装置は、
論文の主張あるいはその理由付けの質問をサーバ装置より受信し、上記ユーザに対して表示し、
上記ユーザより入力される上記質問に対する回答を上記サーバ装置へ送信し、 上記サーバ装置が上記回答に基づいて作成した論文の論理を表す論理構造を上記サーバ装置から受信し、
上記論理構造を表示する
ことを特徴とする論文作成支援方法。
(付記11)付記10記載の論文作成支援方法であって、さらに、
上記クライアント装置は、
上記ユーザが要求する論文の配置型を上記サーバへ送信し、
上記配置型に基づいて上記サーバ装置が並び替えた上記論理構造を受信し、
上記論理構造を表示する
ことを特徴とする論文作成支援方法。
(付記12)論文作成支援サービスを提供するサーバ装置およびそのサーバ装置にサービスを依頼するクライアント装置を含む論文作成支援システムであって、
上記クライアント装置は、
ユーザ入力を上記サーバ装置に通知する手段と、
上記サーバ装置から送られてくる情報を表示する手段とを備え、
上記サーバ装置は、
論文の主張を上記クライアント装置を介してユーザに質問する手段と、
上記ユーザにより回答された主張を裏付ける理由を上記クライアント装置を介してそのユーザに質問する手段と、
上記ユーザにより回答された理由が自明でなかったときに、その理由を新たな主張とみなしてその新たな主張を裏付ける理由を上記クライアント装置を介してユーザに質問する手段と、
上記ユーザにより回答された主張および理由に基づいて論文の論理を表す論理構造を作成する手段と、
作成した論理構造をクライアント装置に表示する手段とを備える
を特徴とする論文作成支援システム。
(付記13)論文の主張をユーザに質問する手段と、
上記ユーザにより回答された主張を裏付ける理由をそのユーザに質問する手段と、
上記ユーザにより回答された理由の内容が自明でないと判定した際に、その理由を新たな主張とみなして、その新たな主張を裏付ける理由をユーザに質問する手段と、
上記ユーザにより回答された主張および理由に基づいて論文の論理を表す論理構造を作成する手段と、
作成した論理構造を表示する手段と、
を有することを特徴とする論文作成支援装置。
(付記14)論文作成支援サービスを提供するサーバ装置およびそのサーバ装置にサービスを依頼するクライアント装置を含む論文作成支援システムにおいて使用されるサーバ装置であって、
論文の主張を上記クライアント装置を介してユーザに質問する手段と、
上記ユーザにより回答された主張を裏付ける理由を上記クライアント装置を介してそのユーザに質問する手段と、
上記ユーザにより回答された理由が自明でなかったときに、その理由を新たな主張とみなしてその新たな主張を裏付ける理由を上記クライアント装置を介してユーザに質問する手段と、
上記ユーザにより回答された主張および理由に基づいて論文の論理を表す論理構造を作成する手段と、
作成した論理構造をクライアント装置に表示する手段とを備える
を特徴とするサーバ装置。
(付記15)論文作成支援サービスを提供するサーバ装置およびそのサーバ装置にサービスを依頼するクライアント装置を含む論文作成支援システムにおいて使用されるクライアント装置であって、
ユーザ入力を上記サーバ装置に通知する手段と、
論文の主張をユーザに質問し、上記ユーザにより回答された主張を裏付ける理由をそのユーザに質問し、上記ユーザにより回答された理由が自明でなかったときにその理由を新たな主張とみなしてその新たな主張を裏付ける理由をユーザに質問し、上記ユーザにより回答された主張および理由に基づいて論文の論理を表す論理構造を作成するサーバ装置からその論理構造を受信して表示する手段と
を有することを特徴とするクライアント装置。
(付記16)コンピュータにより実行されたときに、
論文の主張をユーザに質問する機能と、
上記ユーザにより回答された主張を裏付ける理由をそのユーザに質問する機能と、
上記ユーザにより回答された理由が自明でないと判定した際に、その理由を新たな主張とみなして、その新たな主張を裏付ける理由をユーザに質問する機能と、 上記ユーザにより回答された主張および理由に基づいて論文の論理を表す論理構造を作成する機能と、
作成した論理構造を表示する機能と
をコンピュータに行わせるためのプログラムを格納する記憶媒体。
(付記17)コンピュータにより実行されたときに、
論文の主張をユーザに質問する機能と、
上記ユーザにより回答された主張を裏付ける理由をそのユーザに質問する機能と、
上記ユーザにより回答された理由が自明でないと判定した際に、その理由を新たな主張とみなして、その新たな主張を裏付ける理由をユーザに質問する機能と、 上記ユーザにより回答された主張および理由に基づいて論文の論理を表す論理構造を作成する機能と、
作成した論理構造を表示する機能と
を提供するプログラム。
【0116】
【発明の効果】
本発明によれば、論文の主張およびその理由を収集し、それらを視覚的に表示するので、論文の論理が明確になる。このとき、ユーザにより回答された理由が自明でなかったときは、その理由を裏付ける理由がさらに質問されるので、作成対象の論文において論理の飛躍が生じることはない。
【0117】
また、理由が構造で示されるので、重要な理由の欠如や矛盾が明確になる。
さらに、ユーザが要求する論文の配置型に基づいて上記主張および理由を並べ替えて表示するので、ユーザは、論文の論理を変えることなく、論文を構成する要素の配置を自由に変更できる。
【0118】
さらに、上記主張およびその理由に対して階層的な識別番号を付与するので、論文の主張と理由との階層関係を容易に視覚化できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による論文作成支援方法の一実施形態を実現するシステムの構成図である。
【図2】サーバのブロック図である。
【図3】論文の論理構造を作成する対話処理におけるクライアントの表示装置に表示される画面の例(その1)である。
【図4】論文の論理構造を作成する対話処理におけるクライアントの表示装置に表示される画面の例(その2)である。
【図5】論理構造テーブルの例である。
【図6】ユーザにより入力された回答の階層構造を示す図である。
【図7】クライアントの表示装置に表示された論理構造の例である。
【図8】物理構造の表示例(その1)である。
【図9】物理構造の表示例(その2)である。
【図10】論理構造検査部の処理を説明する図である。
【図11】提示された物理構造に基づいて作成された頭括型の論文の例である。
【図12】提示された物理構造に基づいて作成された双括型の論文の例である。
【図13】論理構造作成部の動作を説明するフローチャートである。
【図14】項番と変数の関係を示す図である。
【図15】図13に示す処理Aを詳しく説明するフローチャートである。
【図16】図13に示す処理Bを詳しく説明するフローチャートである。
【図17】図13に示す項番変換処理を詳しく説明するフローチャートである。
【図18】物理構造表示部の動作を説明するフローチャートである。
【図19】尾括型の物理構造を作成する処理のフローチャートである。
【図20】双括型の物理構造を作成する処理のフローチャートである。
【図21】本発明の機能を記述したプログラムを実行するコンピュータのブロック図である。
【図22】本発明に係わるソフトウェアプログラムなどの提供方法を説明する図である。
【符号の説明】
1 サーバ
2 論理構造テーブル
3 キーワードテーブル
4 クライアント
5 ネットワーク
11 通信インタフェース
12 論理構造作成部
13 論理構造テーブル
14 論理構造表示部
15 物理構造表示部
16 キーワードテーブル
17 論理構造検査部

Claims (9)

  1. コンピュータを利用してユーザから主張や理由を引き出して論文の構造を整理する論文作成支援方法において
    上記コンピュータが備える手段が、表示装置を介して論文の主張あるいはその理由をユーザに質問し、
    上記コンピュータが備える手段が、上記ユーザからの上記質問に対する回答を受信し、
    上記回答と共にその回答の内容が自明である旨を表す情報が上記ユーザにより入力されなかった場合、上記コンピュータが備える手段が、上記表示装置を介してさらに該回答を裏付ける理由を上記ユーザに質問し、
    上記コンピュータが備える手段が、上記ユーザからの各回答に対して、当該回答を引き出すための質問の契機となった先の回答と当該回答との従属関係を表す情報を含む階層的な識別番号を付与し、
    上記コンピュータが備える手段が、上記識別番号が付与された各回答をメモリ上に形成した論理構造テーブルに格納し、
    上記コンピュータが備える手段が、上記論理構造テーブルにおいて上記識別番号を利用して上記回答を並べ替えることにより、論文の主張および理由を関係付けた論文の論理を表す論理構造を作成し、
    上記コンピュータが備える手段が、上記論理構造を上記表示装置に表示する
    ことを特徴とする論文作成支援方法。
  2. 請求項1に記載の論文作成支援方法であって、さらに、
    上記コンピュータが備える手段が、上記ユーザが要求する論文の配置型を受け付け、
    上記コンピュータが備える手段が、上記配置型に基づき上記論理構造テーブルにおいて上記回答を並べ替え、
    上記コンピュータが備える手段が、上記論理構造を表示する
    ことを特徴とする論文作成支援方法。
  3. 請求項1に記載の論文作成支援方法であって、
    上記コンピュータが備える手段が、上記論理構造を作成する際に、上記回答に付された上記識別番号の桁数が互いに同じになるようにそれらの識別番号を変換し、変換した識別番号をキーに上記回答をソートして論理構造を作成することを特徴とする論文作成支援方法。
  4. 請求項2に記載の論文作成支援方法であって、
    上記コンピュータが備える手段が、上記ユーザが要求する論文配置型に基づいて、上記論理構造の上記識別番号を変換し、変換した識別番号をキーに上記回答をソートして論理構造を作成することを特徴とする論文作成支援方法。
  5. 請求項1に記載の論文作成支援方法であって、
    第1の質問に対する回答を保留する旨を表す情報が上記ユーザにより入力された場合、上記コンピュータが備える手段が、上記第1の質問とは別の第2の質問をして回答を得た後に、再度、上記第1の質問をすることを特徴とする論文作成支援方法。
  6. 請求項1に記載の論文作成支援方法であって、
    上記コンピュータが備える手段が、予め登録されているキーワード情報と上記論理構造テーブルに格納されている上記ユーザからの回答とを比較し、該比較結果に基づいて上記ユーザの回答を添削することを特徴とする論文作成支援方法。
  7. 論文の主張あるいはその理由をユーザに質問する手段と、
    上記ユーザからの上記質問に対する回答を分析する手段と、
    上記回答と共にその回答の内容が自明である旨を表す情報が上記ユーザにより入力されなかった場合、さらに該回答を裏付ける理由をユーザに質問する手段と、
    上記ユーザからの各回答に対して、当該回答を引き出すための質問の契機となった先の回答と当該回答との従属関係を表す情報を含む階層的な識別番号を付与する手段と、
    上記識別番号が付与された各回答をメモリ上に形成した論理構造テーブルに格納する手段と、
    上記論理構造テーブルにおいて上記識別番号を利用して上記回答を並べ替えることにより、論文の主張および理由を関係付けた論文の論理を表す論理構造を作成する手段と、
    上記論理構造を上記ユーザが使用する端末装置に送信する手段、
    を有することを特徴とする論文作成支援装置。
  8. コンピュータ
    論文の主張あるいはその理由をユーザに質問する手段、
    上記ユーザからの上記質問に対する回答を分析する手段、
    上記回答と共にその回答の内容が自明である旨を表す情報が上記ユーザにより入力されなかった場合、さらに該回答を裏付ける理由をユーザに質問する手段、
    上記ユーザからの各回答に対して、当該回答を引き出すための質問の契機となった先の回答と当該回答との従属関係を表す情報を含む階層的な識別番号を付与する手段、
    上記識別番号が付与された各回答をメモリ上に形成した論理構造テーブルに格納する手段、
    上記論理構造テーブルにおいて上記識別番号を利用して上記回答を並べ替えることにより、論文の主張および理由を関係付けた論文の論理を表す論理構造を作成する手段、
    上記論理構造を上記ユーザが使用する端末装置に送信する手段、
    として機能させるためのプログラムを格納する記憶媒体。
  9. コンピュータ
    論文の主張あるいはその理由をユーザに質問する手段、
    上記ユーザからの上記質問に対する回答を分析する手段、
    上記回答と共にその回答の内容が自明である旨を表す情報が上記ユーザにより入力されなかった場合、さらに該回答を裏付ける理由をユーザに質問する手段、
    上記ユーザからの各回答に対して、当該回答を引き出すための質問の契機となった先の回答と当該回答との従属関係を表す情報を含む階層的な識別番号を付与する手段、
    上記識別番号が付与された各回答をメモリ上に形成した論理構造テーブルに格納する手段、
    上記論理構造テーブルにおいて上記識別番号を利用して上記回答を並べ替えることにより、論文の主張および理由を関係付けた論文の論理を表す論理構造を作成する手段、
    上記論理構造を上記ユーザが使用する端末装置に送信する手段、
    して機能させるためのプログラム。
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