JP3931718B2 - 燃料噴射装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、燃料噴射装置に関し、特にコモンレールに蓄圧した高圧燃料を内燃機関へ噴射供給するインジェクタのシール構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
燃料噴射装置としては、例えばディーゼル機関用燃料噴射システムとしての蓄圧式燃料噴射装置において、内燃機関の各気筒に設けられ、コモンレールに蓄圧した高圧燃料をその気筒の燃焼室に噴射供給するインジェクタが知られている。
【0003】
この種のインジェクタは、燃料噴射する噴孔を有し、その噴孔の開閉を行なう弁部としてのノズル部と、ノズル部の開閉期間を制御する3方弁等の駆動部材を有する本体部からなる。これらノズル部および本体部の内部には、ノズル部の先端に配置された噴孔を開閉する弁部材としてのノズルニードルへ、コモンレールより供給された高圧燃料を導入する高圧燃料通路と、その高圧燃料を介して供給された高圧燃料のうち余剰燃料を、インジェクタ外部、例えば燃料タンクへ導出する燃料回収通路とが備えられている。このため、ノズル部と本体部とは、リテーニングナット等の螺合部材を用いて両者を締付け、その締付けの際に生じる締付軸力を利用したメタルコンタクトによって気密に保持されている。これにより、インジェクタ外部への燃料漏れ、すなわち内燃機関へ供給するための噴射燃料以外の燃料がインジェクタ外部へ漏れ出すのを防止している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
近年、排気ガス浄化の社会的要請から、内燃機関へ燃料を噴射供給する燃料噴射装置は燃料噴射圧力の更なる高圧化が要求されている。
【0005】
更なる高圧化要求に対して、従来構成のインジェクタでは、上記メタルコンタクト部の面圧を上げることで、高圧シールの実力を向上させる手法がとられてきた。例えば面圧を上げる手法としては、上記締付軸力の増加、あるいは接触面積の低減等の手段がある。この面圧を上げる手法ではメタルコンタクト部を構成する部材の部品強度限界に対する安全率の低下や、接触面の面粗度等の部材の形状精度の確保のために加工コストが上昇する等の問題がある。
【0006】
本発明は、このような事情を考慮してなされたものであり、したがってその目的は、メタルコンタクトにより高圧シールを行なうもので、部材強度に対する余裕度が低下することなく、噴射燃料の高圧化が図れる燃料噴射装置を提供することにある。
【0007】
また、別の目的は、メタルコンタクト部の微量の燃料漏れ程度では、外部への燃料漏れを阻止可能な構造を備えた燃料噴射装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明の請求項1によれば、内蔵するノズルニードルが上昇して噴孔が開くノズル部と、噴孔へ高圧燃料を導入する高圧燃料通路、およびこの高圧燃料通路より高圧燃料が供給され、高圧燃料の圧力がノズルニードルの上昇を抑える方向に作用する圧力制御室を有する本体部と、ノズル部と本体部とを螺合により締付けるリテーニングナットとを備え、ノズル部と本体部とが当接する当接面を挟んでそれぞれの外周と、ノズル部および本体部を収容するリテーニングナットの内周との間には、それぞれシール部材が配設されている。
【0009】
これにより、従来技術のノズル部と本体部とが当接する当接面同士がメタルコンタクトによって気密に保持する構成に比べて、ノズル部と本体部とが当接する当接面同士の間から燃料が漏れることがあったとしても、ノズル部と本体部とが当接する当接面を挟んでそれぞれの外周と、ノズル部および本体部を収容するリテーニングナットの内周との間に配置されたOリング等のシール部材によって外部へ燃料が漏れるのを阻止可能である。したがって、噴射燃料の高圧化要求に対して、ノズル部と本体部とをリテーニングナットによって締付ける締付軸力の増加、あるいは当接面の接触面積の低減をすることなく、高圧シールの実力の向上が図れる。
【0010】
更に、本発明の請求項1によれば、本体部は、噴孔へ供給される高圧燃料の余剰燃料を低圧側に排出することにより回収する燃料回収通路が設けられており、この燃料回収通路は、上記外周のうち、当接面からシール部材の間の外周に開口する開口部を有し、燃料回収通路と高圧燃料通路は、互いに径方向反対の外周側に配置されるとともに、開口部は、当接面に形成され、燃料回収通路の外周側径方向に延びる溝として形成されている。
これにより、ノズル部と本体部とが当接する当接面を挟んでそれぞれの外周、ノズル部および本体部を収容するリテーニングナットの内周、およびシール部材によって区画される空間に開口する燃料回収通路の開口部を形成する際、例えば本体部に孔開けすることなく、溝を加工することで形成できるので、開口部の追加に伴う加工コストの増加を抑えることが可能である。
【0011】
これにより、ノズル部と本体部とが当接する当接面を挟んでそれぞれの外周、ノズル部および本体部を収容するリテーニングナットの内周、およびシール部材によって区画される空間に漏れ出た燃料を燃料回収通路へ導出可能であるので、ノズル部と本体部とが当接する当接面同士の間から燃料が漏れることがあったとしても、ノズル部と本体部とが当接する当接面を挟んでそれぞれの外周と、ノズル部および本体部を収容するリテーニングナットの内周との間に配置されたOリング等のシール部材によって外部へ燃料が漏れるのを阻止可能であるとともに、そのシール部材の耐圧限界を越える燃料の圧力上昇を回避可能である。したがって、部材強度に対する余裕度を低下させることなく、噴射燃料の高圧化が図れる。
【0012】
上記燃料回収通路の開口部は、本発明の請求項2に記載するように、ノズルニードルの上昇を抑える方向に付勢する付勢スプリングを収容する収容孔に貫通している。
【0013】
これにより、ノズル部と本体部とが当接する当接面を挟んでそれぞれの外周、ノズル部および本体部を収容するリテーニングナットの内周、およびシール部材によって区画される空間に開口する燃料回収通路の開口部を形成する際、従来技術にて燃料回収通路と連通するように構成されている付勢スプリングを収容する収容孔に、貫通する孔等を開けることで一度に開口部が形成できるので、開口部の追加に伴う加工コストの増加を抑えることが可能である。
【0016】
【発明の実施の形態】
本発明の燃料噴射装置を、具体化した実施形態を図面に従って説明する。図1は、本実施形態の燃料噴射装置の概略構成を表す断面図である。図2は、図1中の本発明の要部であるノズル部と本体部とが当接する当接面周りの構成を示す断面図である。図3は、図2中のA―A方向からみたノズルホルダの下端面を示す平面図である。
【0017】
図1に示すように、燃料噴射装置1は、ディーゼル機関用燃料噴射システムとしての蓄圧式燃料噴射システムにおいて、内燃機関の各気筒に設けられ、コモンレール(図示せず)に蓄圧した高圧燃料をその気筒の燃焼室に噴射供給するものであって、ノズル部2、ノズルホルダ4、リテーニングナット5、電磁弁6とを含んで構成されている。なお、ノズルホルダ4および電磁弁6は、ノズル部2に内蔵された弁部材としてのノズルニードル部30に加わる背圧としての圧力制御室43の圧力を制御する駆動部材を備える本体部3を構成している。
【0018】
ノズル部2は、先端に噴孔21aを有するノズルボディ21と、ノズルボディ21の内部に摺動自在に収容されるノズルニードル22とを含んで構成されている。この噴孔21aへ高圧燃料を供給する高圧燃料経路として、ノズルボディ21の上端面21bから燃料下流側に向かって、図1に示すように、燃料孔29、がノズルボディ21に形成され、さらにこの燃料孔29の下流側には、ノズルニードル22の先端側外周と、ノズルニードル22を摺動自在に収容するノズルボディ21のガイドホール23とで区画される燃料溜り部28、および外周燃料通路24が形成されている。なお、この外周燃料通路24に導入された高圧燃料によってノズルニードル22が開弁方向へ付勢される構成となっている。
【0019】
このノズル部2とノズルホルダ4とは、螺合部材としてのリテーニングナット5により締付けられ、外部への燃料漏れを防止する構成となっている。なお、このノズル部2とノズルホルダ4つまり本体部3とがリテーニングナット5により締付けられ、外部への燃料漏れを防止する構成の詳細については、後述する。
【0020】
ノズルホルダ4は、図1に示すように、コモンレールより供給される高圧燃料をノズル部2の燃料孔29へ導く高圧燃料通路41、この高圧燃料通路41内の高圧燃料が供給され、圧力制御室43へ導く燃料導入通路42、およびコモンレールより供給された高圧燃料のうち、余剰燃料を低圧側へ排出するための燃料回収通路(以下、第1燃料回収通路と呼ぶ)44aとを含んで構成されている。なお、高圧燃料通路41の入口側には、バーフィルタ49が収容されており、このバーフィルタ49によりこの高圧燃料通路41内へ流入する燃料の異物混入を防止している。
【0021】
また、このノズルホルダ4は、上記高圧燃料通路41、燃料導入通路42、および燃料回収通路44a等が形成されるとともに、上端側に電磁弁6を収容する電磁弁孔45、電磁弁孔45の下端側に形成され、ノズルニードル22にプレッシャピン32を介して連接される制御ピストン31を摺動自在に収容する収容孔46等が形成される鋳造製あるいは鍛造製の金属ハウジングによりなる。なお、ノズルホルダ4の下端部4aには、ノズルニードル22の上昇を抑える方向に付勢する付勢スプリング38を収容するスプリング収容孔47が形成されている。
【0022】
収容孔46は、図1に示すように、制御ピストン31および電磁弁6(詳しくは、電磁弁6の下端側に設けたオリフィスプレート6a)とともに区画する空間に、圧力制御室43を形成している。この圧力制御室43内の燃料圧力が制御ピストン31等を介してノズルニードル22に作用、すなわち圧力制御室43内の高圧燃料がノズルニードル22の上昇を抑える方向に作用可能な構成となっている。
【0023】
なお、ノズルニードル22の受圧面に作用し、ノズルニードル22を開弁方向に押し上げる力となる外周燃料通路24に導入される高圧燃料は、ガイドホール23の内周とノズルニードル22の外周つまりノズルニードル部30の外周との隙間を通じて、スプリング収容孔47とノズルニードル22の上部およびプレッシャピン32とで区画され、付勢スプリング38を収容する空間37に排出される。このため、ノズルホルダ4には、図1に示すように、上記隙間に応じてその空間37へ排出される余剰燃料を、第1燃料回収通路44aに導く第2燃料回収通路44bが設けられ、この第2燃料回収通路44bはスプリング収容孔47と連通している。
【0024】
上記構成を有する燃料噴射装置1の作動を以下説明する。コモンレールから燃料噴射装置1に供給される高圧燃料は、高圧燃料通路41を介して、圧力制御室43と、ノズル部2内部の燃料孔29および外周燃料通路24とに導入される。このとき、電磁弁6が閉弁状態であると、圧力制御室43に導入された高圧燃料の圧力が付勢スプリング38とともにノズルニードル22を閉弁方向に付勢する。一方、ノズル部の外周燃料通路24に導入された高圧燃料は、ノズルニードル22の受圧面に作用してノズルニードル22を開弁方向に付勢している。ただし、電磁弁6が閉弁状態のときには、ノズルニードル22を閉弁方向に付勢する力が開弁方向に付勢する力を上回っているため、ノズルニードル22がリフトすることなく、噴孔21aを閉じているので燃料は噴孔21aから噴射されない。また、電磁弁6が開弁状態であると、圧力制御室43に導入された燃料は、燃料回収通路44aを介して図示しない配管から燃料タンクに還流する。このとき、圧力制御室43内の高圧燃料は圧力低下する。これにより、圧力制御室43の燃料圧力と付勢スプリング38によるノズルニードル22を閉弁方向に押しさせる力と、外周燃料通路24内の高圧燃料によるノズルニードル22を開弁方向に押し上げる力とのバランスが崩れ、ノズルニードル22を開弁方向に付勢する力が閉弁方向に付勢する力を上回った時点で、ノズルニードル22がリフトして噴孔21aを開くことにより燃料が噴射される。したがって、電磁弁6を開弁、閉弁することで、ノズル部2の噴孔21aから燃料の噴射、停止がなされ、よってこの電磁弁6の開弁期間に応じて高圧燃料が内燃機関へ噴射供給される。
【0025】
ここで、ノズル部2とノズルホルダ4つまり本体部3とがリテーニングナット5により締付けられ、外部への燃料漏れを防止する構成を、以下図1、図2および図3に従って説明する。
【0026】
図1および図2に示すように、ノズル部2とノズルホルダ4はリテーニングナット5の螺合による締付けによって生じる締付軸力を利用して、互いに当接するノズル部2の上端面21bとノズルホルダ4の下端面4bには、締付軸力による面圧を発生させ、いわゆるメタルコンタクトによる気密の保持が可能な構成となっている。
【0027】
リテーニングナット5には、略円筒状に形成され、ノズル部2の上部2cとノズルホルダ4の下端部4aを収容する内周5aを有しており、この内周5aにはノズルホルダ4の外周に設けられた雄ねじ部と螺合可能な雌ねじ部が形成されている。なお、この内周5aに形成される雌ねじ部はリテーニングナット5の上端側開口部の入口側内周5aに配置されるものに限らす、リテーニングナット5の上端側開口部と下端側開口部との略中間位置に配置されているもの(図2参照)であってもよく、ノズル部2とノズルホルダ4とが螺合可能であるものであればいずれのものでもよい。
【0028】
なお、本実施形態で説明するリテーニングナット5では、図2に示すように、上端側開口部と下端側開口部との略中間位置に、ノズルホルダ4の雄ねじ部と螺合可能な雌ねじ部が設けられているものとして説明する。
【0029】
図2に示すように、ノズル部2とノズルホルダ4とが当接する当接面21b、4bを挟んでそれぞれの外周2cc、4cと、リテーニングナット5の内周5aとの間には、シール部材71、72が設けられている。詳しくは、シール部材としてのOリング71、72が、外周2cc、4cおよび内周5aに形成される溝部に収容され、その外周2cc、4cおよび内周5aをシールしている。これらOリングによって、外周2cc、4c、内周5a、およびOリング71、72に区画される空間Cを気密に保持することが可能である。
【0030】
これにより、ノズル部2とノズルホルダ4とが当接する当接面21b、4b同士のメタルコンタクトによって気密に保持する従来技術に比べて、当接面21b、4b同士の間から燃料が漏れることがあったとしても、ノズル部2とノズルホルダ4とが当接する当接面21b、4bを挟んでそれぞれの外周2cc、4cと、リテーニングナットの内周5aとの間に配置されたシール部材71、72によって、空間C内で漏れ燃料を溜めることが可能であり、よって燃料噴射装置1の外部へ燃料が漏れるのを阻止可能である。
【0031】
したがって、噴射燃料の高圧化要求に対して、ノズル部2と、ノズルホルダ4つまり本体部3とをリテーニングナット5によって締付ける締付軸力の増加、あるいは当接面21b、4bの接触面積の低減をすることなく、高圧シールの実力の向上が図れる。
【0032】
また、ノズルホルダ4の第2燃料回収通路44bと高圧燃料通路41は、図3に示すように、互いに径方向反対の外周側に配置されるとともに、第2燃料回収通路44bから外周4bに開口する開口部8として、第2燃料回収通路44bの外周側径方向に延びる溝81が設けられている。
【0033】
これにより、空間Cに当接面21b、4b同士の間から燃料が漏れることがあったとしても、シール部材71、72によって区画される空間Cに開口する第2燃料回収通路44bの溝81を通じて、低圧側の燃料回収通路44a、44bへその空間C内に漏れ出た燃料を導出可能である。したがって、空間Cを区画するシール部材71,72によって空間Cから燃料噴射装置1の外部へ燃料が漏れ出るのを阻止可能であるとともに、そのシール部材71,72のシール限界、例えばOリングの耐圧限界を越える漏れ燃料の圧力が空間C内に加わるのを回避可能である。よって、燃料噴射装置1の部材強度の余裕度を低下させることなく、高圧燃料通路41等の噴射21aへ高圧燃料を供給する高圧燃料経路を流れる燃料圧力の高圧化、つまり噴射燃料の高圧化が図れる。
【0034】
さらに、空間Cに開口する第2燃料回収通路44bの開口部8を形成する際、ノズルホルダ4に孔開けすることなく、溝71を加工するだけでできるので、開口部8の追加に伴う加工コストの増加を抑えることが可能である。
【0035】
なお、上記で説明した実施形態の空間Cに開口する第2燃料回収通路44bの開口部8において、溝71に代えて、スプリング収容孔47と外周4bが貫通する連通孔を設けてる構成としてもよい。これにより、上記実施形態と同様に、従来技術にて燃料回収通路44bとスプリング収容孔47とが連通する孔を有する構成に対して、その連通孔(開口部8)を開ける際、従来技術での上記孔とを一度に開けることが可能である。したがって、開口部8の追加に伴う加工コストの増加を抑えることが可能である。
【0036】
以上説明した実施形態で説明した空間Cに開口する第2燃料回収通路44bの開口部8は、当接面4bに設けた第2燃料回収通路44bの外周側径方向に延びる溝81に限らず、スプリング収容孔47と外周4bを貫通する連通孔であってもよく、空間C内つまり当接面4b、21bからシール部材71、72までの間の外周4b、21ccに開口し、燃料回収通路44bに連通するものであればいずれでもよい。
【0037】
さらになお、上記実施形態では、空間Cを区画するシール部材としてのOリング71、72を収容する溝部として、外周2cc、4cおよび内周5aに形成される溝部としたが、外周2cc、4c、内周5aに形成される溝部は、外周2cc、4cおよび内周5aの少なくともいずれか一方でもよく、このOリング71、72が外周2cc、4cおよび内周5aをシールものであればよい。
【0038】
さらになお、上記実施形態では、空間Cを区画するシール部材として、Oリングで説明したが、角リング、あるいはバックアップリング等のゴムあるいは樹脂で形成されたものに限らず、外周2cc、4cと内周5aとの間を接着する接着部材であってもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態の燃料噴射装置の概略構成を表す断面図である。
【図2】図1中の本発明の要部であるノズル部と本体部とが当接する当接面周りの構成を示す断面図である。
【図3】図2中のA―A方向からみたノズルホルダの下端面を示す平面図である。
【符号の説明】
1 燃料噴射装置
2 ノズル部
3 本体部
4 ノズルホルダ
4b 下端面(当接面)
4c 外周
5 リテーニングナット
5a 内周
6 電磁弁
6a オリフィスプレート
8 開口部
21 ノズルボディ
21a 噴孔
21b 上端面(当接面)
21c 上部
21cc 外周
22 ノズルニードル
23 ガイドホール
24 外周燃料通路
28 燃料溜り部
31 制御ピストン
32 プレッシャピン
37 (付勢スプリングを収容する)空間
38 付勢スプリング
41 高圧燃料通路
42 燃料導入通路(高圧燃料通路)
43 圧力制御室
44a 第1燃料回収通路(燃料回収通路)
44b 第2燃料回収通路(燃料回収通路)
46 収容孔
47 スプリング収容孔
71、72 Oリング(シール部材)
81 溝
C 空間

Claims (2)

  1. 内蔵するノズルニードルが上昇して噴孔が開くノズル部と、
    前記噴孔へ高圧燃料を導入する高圧燃料通路、および前記高圧燃料より高圧燃料が供給され、高圧燃料の圧力が前記ノズルニードルの上昇を抑える方向に作用する圧力制御室を有する本体部と、
    前記ノズル部と前記本体部とを螺合により締付けるリテーニングナットとを備え、
    前記ノズル部と前記本体部とが当接する当接面を挟んでそれぞれの外周と、前記ノズル部および前記本体部を収容する前記リテーニングナットの内周との間には、それぞれシール部材が配設されているとともに、
    前記本体部には、前記噴孔へ供給される高圧燃料の余剰燃料を低圧側に排出することにより回収する燃料回収通路が設けられており、前記燃料回収通路は、前記外周のうち、前記当接面から前記シール部材の間の外周に開口する開口部を有し
    前記燃料回収通路と前記高圧燃料通路は、互いに径方向反対の外周側に配置されるとともに、
    前記開口部は、前記当接面に形成され、前記燃料回収通路の外周側径方向に延びる溝であることを特徴とする燃料噴射装置。
  2. 前記燃料回収通路の前記開口部は、前記ノズルニードルの上昇を抑える方向に付勢する付勢スプリングを収容する収容孔に貫通していることを特徴とする請求項1に記載の燃料噴射装置。
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