JP3930027B2 - サンプル整経機及びサンプル整経方法並びに回転式クリール - Google Patents

サンプル整経機及びサンプル整経方法並びに回転式クリール Download PDF

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Description

本発明は、経糸のサンプル整経に用いられるサンプル整経機及びサンプル整経方法に係り、特には回転式クリールを用いる方式のサンプル整経機及びサンプル整経方法に関し、また、そこで用いられる回転式クリールに関する。
従来のサンプル整経機(Sample Warper)には、固定式クリールを用いる方式、回転式クリールを用いる方式、固定式クリール及び回転式クリールを併用する方式に大別される。
固定式クリールを用いる方式は、異種(異色又は撚りの異なる)の糸を巻いてある複数本のボビンを立てる固定式クリールを用い、予め設定された柄データ(糸順序)に従い糸セレクトガイドによって糸交換を行いつつヤーンガイドにより整経ドラム上に糸を巻付けていくものである(例えば、特許文献1及び特許文献2参照)。固定式クリールは、同種及び/又は異種の糸(主として異種の糸)を巻いてある複数本のボビンを有しており、糸一本ずつの整経をすることができるため、柄整経の整経作業を行うことができる利点があるが、一本の糸を順次整経ドラムに巻き付けるために整経作業時間がそれだけ掛かるという不利がある。
また、回転式クリールを用いる方式は、回転式クリールを用いると共に糸交換工程を省略し、糸交換時の時間的ロスを皆無とし且つ複本数の糸を同時に整経ドラムに巻付けることを可能とし、さらに整経作業時間の短縮を可能としたものである。従来の回転式クリールを用いる方式のサンプル整経機について、図8に基づいて説明すると、図8において、符号200は従来の回転式クリール方式のサンプル整経機であり、サンプル整経機200の基本構造は、略円筒形の整経ドラム214(例えばドラム外周長7m)と、この整経ドラム214を支持する基台212とを備え、整経ドラム214の外周部には、その長手方向に移動自在な複数のコンベアベルト217が設けられており、整経ドラム214の両側部には、その長手方向に所定の綾を形成する綾取り手段である綾取りバー218a〜218gが設けられている。整経ドラム214の前面には、整経ドラム214のドラム軸を中心として回転自在とされ、整経ドラム214の外周面上に経糸Yを巻付ける複数(図示例では8本)のヤーンガイド206a〜206hが設けられている。また、サンプル整経機200は、ヤーンガイド206a〜206hに対応して、その前側外方に配置され、複数のボビンBが着脱自在に装着され且つヤーンガイド206a〜206hの回転と電気的又は機械的に同期運転する回転式クリール230を備える。そして、ヤーンガイド206a〜206hの回転と回転式クリール230を同期運転しつつ、整経ドラム214の外周面上に経糸Yを巻付けるようにし、連続して複本数同時整経を行うものである(特許文献3及び特許文献4等参照)。
このような回転式クリール方式のサンプル整経機では、回転式クリールは同種及び/又は異種の糸を巻いてある複数本のボビンを有しており、無地整経(例えば、赤色糸一色)、1対1の柄整経(例えば、赤1本と白1本の繰り返し、S撚1本とZ撚1本の繰り返し)、2対2の柄整経(例えば、赤2本と白2本の繰り返し、S撚2本とZ撚2本の繰り返し)等のごく限られたパターンの整経にのみ使用可能である。回転式クリール方式のサンプル整経機は、ごく限られたデザインの整経以外の柄整経の整経作業を行うことはできないという欠点があるが、複本数の糸を同時に整経ドラムに巻き付けるために整経作業時間が大幅に短縮されるという利点がある。
その他、固定式クリール及び回転式クリールを併用する方式としては特許文献5があり、複数の回転式クリールを組み合わせる方式としては特許文献6がある。
特許第1529104号公報 特許第2854789号公報 特許第1767706号公報 特許第3420526号公報 特許第3418562号公報 特開2002−339183号公報 特開2004−156185号公報
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであり、固定式クリールを用いる方式の整経作業に長時間掛かるという欠点と、回転式クリールを用いる方式のごく限られたパターンの整経しかできないという欠点とを同時に解消すること、換言すれば、整経デザインの制限を生じることなく極めて短時間で整経することを可能とする新たなサンプル整経機及びサンプル整経方法並びに回転式クリールを提供することを目的とするものである。
上記課題を解決するために、本発明者らは鋭意検討したところ、回転式クリールに糸継機構を設け、予め設定された柄データ(糸順序)に従って糸継機構により経糸の長手方向で所定の整経長毎に異色若しくは異種の経糸に継ぎ替えつつ複本数同時整経を行うようにすれば、糸セレクトガイドによる糸交換が不要で且つ整経デザインの制限を生じることなく、短時間での整経を可能とすることができることを見出した。整経動作中の糸交換は不要となるので、糸交換時に発生していたトラブルを皆無とすることができるし、また、ヤーンガイドを回転式クリールと一体化した構成とすれば、ヤーンガイドと回転式クリールの回転を同期回転させるための煩雑さが解消できるようになる。
即ち、本発明のサンプル整経機の第1の態様は、整経ドラムと、該整経ドラムの外周部の長手方向で移動自在に設けられた複数のコンベアベルトと、該整経ドラムの側部の長手方向に設けられ且つ所定の綾を形成する綾取り手段と、該整経ドラムの前方に配置されると共に数の糸継機構が設けられ且つ糸継機構の一つに対して複数のボビンが対応するように該複数の糸継機構に対して複数のボビンが着脱自在に装着された回転式クリールと、該回転式クリールの該整経ドラムの前面に相対向する端部に固設され且つ該整経ドラムの外周面上に経糸を巻き付けるとともに前記複数の糸継機構に夫々対応する複数のヤーンガイドとを備え、経糸の長手方向で所定の整経長毎に異色若しくは異種の経糸に継ぎ替えつつ複本数同時整経を行うようにしたことを特徴とする。
本発明のサンプル整経機の第2の態様は、整経ドラムと、該整経ドラムの外周部の長手方向で移動自在に設けられた複数のコンベアベルトと、該整経ドラムの側部の長手方向に設けられ且つ所定の綾を形成する綾取り手段と、該整経ドラムの前面でドラム軸を中心として回転自在に軸支され且つ該整経ドラムの外周面上に経糸を巻き付ける複数のヤーンガイドと、該複数のヤーンガイドの前方に配置されると共に該複数のヤーンガイドに対応して複数の糸継機構が夫々設けられ且つ糸継機構の一つに対して複数のボビンが対応するように該複数の糸継機構に対して複数のボビンが着脱自在に装着され尚且つ該ヤーンガイドの回転と同期回転する回転式クリールとを備え、経糸の長手方向で所定の整経長毎に異色若しくは異種の経糸に継ぎ替えつつ複本数同時整経を行うようにしたことを特徴とする。
なお、上記本発明の第2の態様と前記本発明の第1の態様との相違点は、ヤーンガイドの設置箇所にあり、即ち、ヤーンガイドを回転式クリールの側に設ける(本発明の第1の態様)か、従来と同様に整経ドラムの側に設ける(本発明の第2の態様)かの違いであり、ヤーンガイドを回転式クリールの側に設けた場合(本発明の第1の態様)は、ヤーンガイドと回転式クリールとが一体化して回転するので同期運転の必要はない。他方、ヤーンガイドを従来と同様に整経ドラムの側に設けた場合(本発明の第2の態様)は、従来と同様にヤーンガイドの回転と回転式クリールの回転を同期運転せしめる必要がある。
また、本発明のサンプル整経方法は、前記サンプル整経機を用いたサンプル整経方法であって、経糸の長手方向で所定の整経長毎に異色若しくは異種の経糸に継ぎ替えつつ複本数同時整経を行うようにしたことを特徴とする。
更に、本発明の回転式クリールは、回動可能に設けられたクリールドラムと、該クリールドラムの外周上に設けられた数の糸継機構と、糸継機構の一つに対して複数のボビンが対応するように該複数の糸継機構に対して複数のボビンを着脱自在に装着可能なボビンスタンドとを備えることを特徴とする。前記クリールドラムの長手方向の一端部に前記複数の糸継機構の夫々に対応する複数のヤーンガイドを固設してなるようにすれば、ヤーンガイドと回転式クリールの回転を同期回転させるための煩雑さが解消できる。
本発明によれば、固定式クリールを用いる方式の整経作業に長時間掛かるという欠点と、回転式クリールを用いる方式のごく限られたパターンの整経しかできないという欠点とを同時に解消すること、換言すれば、整経デザインの制限を生じることなく極めて短時間で整経することを可能とする新たなサンプル整経機及びサンプル整経方法並びに回転式クリールを提供することができるという大きな効果を奏する。
以下に本発明の実施の形態を添付図面に基づいて説明するが、図示例は例示的に示されたもので、本発明の技術思想から逸脱しない限り種々の変形が可能なことはいうまでもない。
図1は、本発明のサンプル整経機の第1の態様の一例を示す側面説明図である。図2は、図1におけるA−A部の正面説明図である。図3は、本発明の回転式クリール(図1におけるB−B部)を示す拡大要部説明図である。図4は、図1及び図3におけるB−B部の正面説明図である。図5は、図1及び図3におけるC−C部の断面説明図である。図6は、本発明で用いることのできる糸継機構の一例を示す概略説明図である。図7は、本発明のサンプル整経機の第2の態様を示す側面説明図である。
まず、本発明のサンプル整経機の第1の態様について、図1〜図6に基づいて説明する。図中、符号10は本発明の第1の態様のサンプル整経機であり、符号30は回転式クリールの一例である。サンプル整経機10は、整経ドラム14の側(A−A部)と回転式クリール30の側(B−B部)とに大別される(図1参照)。
略円筒形の整経ドラム14(例えばドラム外周長7m)は、ドラム枠15,16が内装され、主軸パイプ11及び主軸パイプメタル13a,13bにより基台12に軸支されており、整経ドラム14の外周部には、その長手方向に移動自在な複数のコンベアベルト17及びその駆動ローラ17aが設けられている(図1参照)。また、整経ドラム14の両側部には、その長手方向に所定の綾を形成する綾取り手段である綾取りバー18a〜18fが設けられ、整列巻き整経を行うためのガイド手段21を備える(図2参照)。このガイド手段21については、特許文献2に詳細に説明されているため再度の説明は省略する。
なお、従来のサンプル整経機200では、整経ドラム214の前面には、整経ドラム214のドラム軸を中心として回転自在とされ、整経ドラム214の外周面上に経糸Yを巻付けるための複数のヤーンガイド206a〜206hが設けられているが(図8参照)、本発明の第1の態様のサンプル整経機10では、ヤーンガイドは後述するように回転式クリール30と一体的に設けるため、整経ドラム14の前面にヤーンガイドを設ける必要はない。
回転式クリール30は、回動可能に設けられたクリールドラム34と、クリールドラム34の外周上に設けられた複数の糸継機構100a〜100hと、糸継機構100a〜100hの夫々に対応して複数のボビンB1〜B5を着脱自在に装着可能なボビンスタンド110と、クリールドラム34の長手方向の一端部(整経ドラム14と相対向する側の端部)に糸継機構100a〜100hに対応して複数のヤーンガイド6a〜6hとを備えるものであり、ヤーンガイド6a〜6hを回転式クリール30と一体的に設けてなるものである(図1及び図3参照)。
クリールドラム34は、前記整経ドラム14よりも小径の円筒形部材であり、ドラム枠35,36,37が内装され、ドライブシャフト31及びドライブシャフトメタル33a,33bにより基台42に回動自在に軸支されている。そして、ドライブシャフト31のドライブプーリ44とモータ48のモータプーリ43との間にはタイミングベルト45が係回されており、モータ48の駆動によりドライブシャフト31が回動され、これに伴いクリールドラム34も回動せしめられるようになっている(図3参照)。
また、クリールドラム34の外周部には、架台40a〜40hが突設され、架台40a〜40hを介して糸継機構100a〜100hが設けられ、クリールドラム34の長手方向の一端部(整経ドラム14と相対向する側の端部)には、整経ドラム14の外周面上に経糸Yを先端糸案内部材2を介して巻き付けるための複数(例えば8本)のヤーンガイド6a〜6hが固設され(図3及び図4参照)、クリールドラム34の長手方向の他端部には、複数のボビンB1〜B5が着脱自在に装着されたボビンスタンド110が設けられている(図3及び図5参照)。従って、クリールドラム34の回動に伴って、ヤーンガイド6a〜6h及び糸継機構100a〜100h並びにボビンスタンド110等も回動することとなる。
ここで、本発明で用いる糸継機構100について、図6に基づいて説明する。符号100は糸継機構である。なお、糸継機構100としては、公知のワインダー(巻取機)の糸継機構を利用でき、糸継機構を備えるワインダーとしては例えば特許文献7がある。
糸継機構100は、ボビンB1,B2,B3が着脱自在に装着されたボビンスタンド110と、ボビンB1,B2,B3から夫々引き出された原糸Y1,Y2,Y3に張力を付加する張力付加部材111と、張力付加部材111で張力付加された原糸Y1,Y2,Y3の中でから所望の糸Ysを選択し、他の糸Ywは待機させる糸選択装置120と、前走の糸と後走の糸が異なる場合に糸継を行う糸継装置112と、糸継された経糸Yを貯留すると共に糸長を測定する糸測長貯留装置130とからなるものである。
ボビンB1,B2,B3は、夫々色や種類の異なる原糸Y1,Y2,Y3が巻き付けられたボビンであり、原糸Y1,Y2,Y3は張力付加部材111を通過して、糸選択装置120により選択され、糸継装置112により糸継されながら連続的に糸測長貯留装置130に供給される。また、図示例では、3個のボビンB1,B2,B3がボビンスタンド110に装着されている例を示しているが、所望の柄整経を行うのに必要な色種・糸種のボビンがボビンスタンド110に装着されるものであり、その数量に制限はない。
糸選択装置120は、ボビンB1,B2,B3毎に配設された糸ガイド121を夫々有し、原糸Y1,Y2,Y3を適宜選択して糸継装置112へ案内する糸ガイド位置(選択位置)121A又は経糸Yを吸引部材116へ案内する糸ガイド位置(待機位置)121Bに移動自在に制御される構造となっている。
糸継装置112は、原糸Y1,Y2,Y3の切断と糸継を行うものであり、糸選択装置120により選択された原糸Y1,Y2,Y3が糸継装置112へ案内されて糸継され、経糸Yが形成されるように構成されている。この糸継装置112としては空気渦流により糸継するスプライサー装置でもよいし、糸結びを行うノッター装置でもよい。
吸引部材116に吸引されている(糸継装置112へ案内されていない待機中の)糸Y1〜Y3は、糸保持ローラ117と糸保持板118により挟持される。糸保持ローラ117は、外周面にウレタン等の弾性材が被覆されたローラ部材であり、糸保持板118は糸保持ローラ117に接離自在とされている。
糸測長貯留装置130は、モータ137によりプーリ及び駆動ベルトを介して回転軸132を回転駆動せしめ、回転軸132から分岐された巻付け管(不図示)が貯留ドラム133の周囲を旋回し、糸長をモータ137の回転速度等から測定制御しつつ、経糸Yを貯留ドラム133に螺旋状に整列した状態で貯留するものである。そして、糸測長貯留装置130の貯留ドラム133に貯留されている経糸Yをヤーンガイド6a〜6hに供給する。
ヤーンガイド6a〜6hに供給された経糸Yは、原糸Y1,Y2,Y3の各種の色糸が所定の順番且つ所定の長さで糸継されて一本の経糸Yをなすので、整経長に合わせて、赤糸、黄糸、青糸、黄糸のような色分けをした経糸Yを得ることができる。また、色糸の配列だけではなく、糸種や異なる番手糸を適宜変更した配列とすることもできる。
このようにして、ボビンスタンド110に装着されたボビンB1〜B5から引き出された原糸を所望の配列となるように糸継機構100a〜100hで継ぎ替えつつ経糸Yをヤーンガイド6a〜6hに供給し、ヤーンガイド6a〜6hの先端の先端糸案内部材2を介して、整経ドラム14の外周面上に連続的に経糸Yを巻き付けることにより、所望の柄に整経された経糸層Ydを形成することができる。然して、糸継機構100及びこれ対応したヤーンガイド6a〜6hを回転式クリール30に備えることにより、従来はごく限られたパターンの整経しかできなかった回転式クリールを用いる方式のサンプル整経機であっても、糸交換等によるタイムロスを生じずに、複雑な柄整経を制限なく自由に行うことができるようになり、極めて短時間で複雑な柄のサンプル整経が可能な回転式クリール方式のサンプル整経機10を得ることができる。また、回転式クリール30にヤーンガイド6a〜6hが一体化しているため、従来のサンプル整経機200(図8参照)のようにヤーンガイドと回転式クリールの回転を同期回転させる煩雑さもない。
次に、本発明のサンプル整経機の第2の態様について、図7に基づいて説明する。図中、符号10Aは本発明の第2の態様のサンプル整経機であり、符号30Aは回転式クリールの他例である。
前記本発明の第1の態様のサンプル整経機10では、ヤーンガイド6a〜6hを回転式クリール30に一体的に設けた場合の例を説明したが、ヤーンガイドを回転式クリールではなく、従来のサンプル整経機200(図8参照)と同様に、整経ドラムに設けることもできる。即ち、整経ドラム14Aの前面に、ヤーンガイド主軸53及びヤーンガイド支持部54を介して整経ドラム14Aのドラム軸を中心として回転自在とし、整経ドラム14Aの外周面上に経糸Yを先端糸案内部材52を介して巻き付けるための複数(例えば8本)のヤーンガイド56a〜56hを設けるものである。なお、ヤーンガイド56a〜56hは回転式クリール30Aには設けず、整経ドラム14Aの前面に設ける以外は、前記本発明の第1の態様のサンプル整経機10の場合と同様であるので、再度の重複した説明は省略する。
この場合でも、糸交換等によるタイムロスを生じずに、複雑な柄整経を制限なく自由に行うことができるようになり、極めて短時間で複雑な柄のサンプル整経が可能な回転式クリール方式のサンプル整経機10Aを得ることができる。但し、本発明の第2の態様の回転式クリール30Aでは、ヤーンガイド56a〜56hの回転と電気的又は機械的に同期運転する必要があるので、前記本発明の第1の態様のサンプル整経機10と比して多少煩雑ではあるが、ヤーンガイド56a〜56hと回転式クリール30Aの同期運転技術は長年に亘り既に確立された技術であるため(特許文献3及び特許文献4等参照)、特に困難はない。むしろ、整経ドラム14Aは従来のサンプル整経機200の整経ドラム214(図8参照)と同一構造であるため、従来のものをそのまま流用でき、製造コストの面で有利な態様となるし、既に工場等に設置されている従来のサンプル整経機200に対しては、その回転式クリール230を本発明における回転式クリール30Aに換えるだけでよいので、利便性は極めて高い態様となる。
なお、上記説明では、糸継機構100a〜100hをヤーンガイド6a〜6hに対応して同数(図示例では8個)設けた場合を説明したが、全てのヤーンガイド6a〜6hで糸の継ぎ替えを行う必要がなければ、糸継機構100a〜100hは必要な個数だけ設ければ良く、例えば1個だけであってもよい。また、前記第1の態様、第2の態様において、糸継機構100a〜100hをクリールドラム34の外周上に設置するのではなく、回転式クリール30,30Aの基台42に糸継機構100a〜100hを1個又は複数個設け、糸の継ぎ替えが必要な時にクリールドラム34を停止させ、糸の継ぎ替えをすることも可能である。
本発明のサンプル整経機の第1の態様の一例を示す側面説明図である。 図1におけるA−A部の正面説明図である。 本発明の回転式クリール(図1におけるB−B部)を示す拡大要部説明図である。 図1及び図3におけるB−B部の正面説明図である。 図1及び図3におけるC−C部の断面説明図である。 本発明で用いることのできる糸継機構の一例を示す概略説明図である。 本発明のサンプル整経機の第2の態様の一例を示す側面説明図である。 従来の回転式クリール方式のサンプル整経機を示す概略説明図である。
符号の説明
2:先端糸案内部材、6a〜6h:ヤーンガイド、10,10A:本発明のサンプル整経機、11:主軸パイプ、12:基台、13a,13b:主軸パイプメタル、14,14A:整経ドラム、15,16:ドラム枠、17:コンベアベルト、17a:駆動ローラ、18a〜18f:綾取りバー(綾取り手段)、21:ガイド手段、30,30A:回転式クリール、31:ドライブシャフト、33a,33b:ドライブシャフトメタル、34:クリールドラム、35,36,37:ドラム枠、40a〜40h:架台、42:基台、43:モータプーリ、44:ドライブプーリ、45:タイミングベルト、48:モータ、52:先端糸案内部材、54:ヤーンガイド主軸、56:ヤーンガイド支持部、56a〜56h:ヤーンガイド、100,100a〜100h:糸継機構、110:ボビンスタンド、111:張力付加部材、112:糸継装置、116:吸引部材、117:糸保持ローラ、118:糸保持板、120:糸選択装置、121:糸ガイド、130:糸測長貯留装置、132:回転軸、133:貯留ドラム、137:モータ、200:従来のサンプル整経機、206a〜206h:ヤーンガイド、212:基台、214:整経ドラム、217:コンベアベルト、218a〜218g:綾取りバー、230:回転式クリール、B1,B2,B3,B4,B5:ボビン、Y:経糸、Y1,Y2,Y3:原糸、Yd:整経された経糸層、Ys:選択中の糸、Yw:待機中の糸。

Claims (5)

  1. 整経ドラムと、該整経ドラムの外周部の長手方向で移動自在に設けられた複数のコンベアベルトと、該整経ドラムの側部の長手方向に設けられ且つ所定の綾を形成する綾取り手段と、該整経ドラムの前方に配置されると共に数の糸継機構が設けられ且つ糸継機構の一つに対して複数のボビンが対応するように該複数の糸継機構に対して複数のボビンが着脱自在に装着された回転式クリールと、該回転式クリールの該整経ドラムの前面に相対向する端部に固設され且つ該整経ドラムの外周面上に経糸を巻き付けるとともに前記複数の糸継機構に夫々対応する複数のヤーンガイドとを備え、経糸の長手方向で所定の整経長毎に異色若しくは異種の経糸に継ぎ替えつつ複本数同時整経を行うようにしたことを特徴とするサンプル整経機。
  2. 整経ドラムと、該整経ドラムの外周部の長手方向で移動自在に設けられた複数のコンベアベルトと、該整経ドラムの側部の長手方向に設けられ且つ所定の綾を形成する綾取り手段と、該整経ドラムの前面でドラム軸を中心として回転自在に軸支され且つ該整経ドラムの外周面上に経糸を巻き付ける複数のヤーンガイドと、該複数のヤーンガイドの前方に配置されると共に該複数のヤーンガイドに対応して複数の糸継機構が夫々設けられ且つ糸継機構の一つに対して複数のボビンが対応するように該複数の糸継機構に対して複数のボビンが着脱自在に装着され尚且つ該ヤーンガイドの回転と同期回転する回転式クリールとを備え、経糸の長手方向で所定の整経長毎に異色若しくは異種の経糸に継ぎ替えつつ複本数同時整経を行うようにしたことを特徴とするサンプル整経機。
  3. 請求項1又は2記載のサンプル整経機を用いたサンプル整経方法であって、経糸の長手方向で所定の整経長毎に異色若しくは異種の経糸に継ぎ替えつつ複本数同時整経を行うようにしたことを特徴とするサンプル整経方法。
  4. 回動可能に設けられたクリールドラムと、該クリールドラムの外周上に設けられた数の糸継機構と、糸継機構の一つに対して複数のボビンが対応するように該複数の糸継機構に対して複数のボビンを着脱自在に装着可能なボビンスタンドとを備えることを特徴とする回転式クリール。
  5. 前記クリールドラムの長手方向の一端部に前記複数の糸継機構の夫々に対応する複数のヤーンガイドを固設してなることを特徴とする請求項4記載の回転式クリール。
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