JP3929615B2 - 車両用交流発電機 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、車両のエンジンに取り付けられるランドル型の回転子を有する車両用交流発電機に関し、特に回転子の回転に起因する高次数成分の風騒音を抑制する車両用交流発電機の回転子構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
図10は従来の車両用交流発電機の構成を示す断面図、図11は図10に示される車両用交流発電機の回転子を示す斜視図である。
従来の車両用交流発電機は、ランドル型の回転子7がアルミニウム製のフロントブラケット1およびリアブラケット2から構成されたケース3内にシャフト6を介して回転自在に装着され、固定子8が回転子7の外周側を覆うようにケース3の内壁面に固着されて構成されている。
シャフト6は、フロントブラケット1およびリアブラケット2に回転可能に支持されている。このシャフト6の一端にはプーリ4が固着され、エンジンの回転トルクをベルト(図示せず)を介してシャフト6に伝達できるようになっている。
回転子7に電流を供給するスリップリング9がシャフト6の他端部に固着され、一対のブラシ10がこのスリップリング9に摺接するようにケース3内に配設されたブラシホルダ11に収納されている。固定子8で生じた交流電圧の大きさを調整するレギュレータ18がブラシホルダ11に嵌着されたヒートシンク17に接着されている。固定子8に電気的に接続され、固定子8で生じた交流を直流に整流する整流器12がケース3内に装着されている。
【0003】
回転子7は、電流を流して磁束を発生する回転子コイル13と、この回転子コイル13を覆うように設けられ、回転子コイル13で発生された磁束によって磁極が形成される一対のポールコア20、21とから構成される。一対のポールコア20、21は、鉄製で、それぞれ台形状の爪状磁極22、23が外周縁に周方向に等角ピッチで複数突設され、爪状磁極22、23をかみ合わせるように対向してシャフト6に固着されている。さらに、ファン5が回転子7の軸方向の両端に固着されている。
固定子8は、固定子コア15と、この固定子コア15に導線を巻回してなり、回転子7の回転に伴い、回転子7からの磁束の変化で交流が生じる固定子コイル16とから構成されている。
【0004】
このように構成された従来の車両用交流発電機では、電流がバッテリ(図示せず)からブラシ10およびスリップリング9を介して回転子コイル13に供給され、磁束が発生される。この磁束により、一方のポールコア20の爪状磁極22がN極に着磁され、他方のポールコア21の爪状磁極23がS極に着磁される。一方、エンジンの回転トルクがベルトおよびプーリ4を介してシャフト6に伝達され、回転子7が回転される。そこで、固定子コイル16に回転磁界が与えられ、固定子コイル16に起電力が発生する。この交流の起電力が整流器12を通って直流に整流されるとともに、その大きさがレギュレータ18により調整され、バッテリに充電される。
【0005】
ここで、一般的な車両用交流発電機においては、固定子コイル16の内周面が凹凸であり、かつ、固定子コイル16と爪状磁極22、23との間隙が狭いことから、回転子7の回転に伴い、風切音が発生してしまう。そこで、この従来の車両用交流発電機では、図12および図13に示されるように、爪状磁極22、23の肩部をテーパ形状、若しくはアール形状に形成し、固定子コイル16と爪状磁極22、23との対向部間で発生する風切音を抑制している。このように、爪状磁極22、23の肩部をテーパ形状、若しくはアール形状に形成して、固定子コイル16と爪状磁極22、23との対向部間で発生する風切音を抑制することは、日本特許第2617002号や特開平7−222415号公報等に既に提案されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
このように構成された従来の車両用交流発電機では、爪状磁極22、23の肩部をテーパ形状あるいはアール形状として風切音の発生を抑制しているが、風切音の発生の抑制が不十分であった。
そこで、本出願人は、風切音の発生源について鋭意探査した結果、固定子コイル16と爪状磁極22、23との対向部間の他に、爪状磁極22、23の最外径部で軸心方向の両端部、かつ、回転子7の回転方向前方に位置する最外径前方側面部 (図11中Pで示す)からも高次数成分の不快な風騒音が発生していることを見出した。
従って、従来の車両用交流発電機では、爪状磁極22、23の最外径前方側面部からの風騒音に対しては何ら考慮されておらず、風騒音の発生を十分に抑制できないという課題があった。
また、爪状磁極22、23の肩部をテーパ形状あるいはアール形状とするために必要以上に除肉をすると、この部位での磁気抵抗が大きくなり、発電時に通電によって回転子コイル13で発生する磁束が減少してしまい、出力が低下するという課題もあった。
【0007】
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたもので、出力を維持しつつ、風切音の発生を抑制できる車両用交流発電機を得ることを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
この発明に係る車両用交流発電機は、ケースに回転自在に支承されたシャフトと、外周縁部に突設された複数の台形状の爪状磁極を有する一対のポールコアが該爪状磁極を互いに噛み合うように対向して上記シャフトに固着されて上記ケース内に配置された回転子と、上記回転子の外周に位置するように上記ケース内に配置された固定子コアおよび固定子コイルを有する固定子とを備えた車両用交流発電機において、上記一対のポールコアは、上記爪状磁極の最外径部で軸心方向の両側に位置する肩部が、テーパ形状あるいはアール形状の外周面に形成され、かつ、上記爪状磁極の最外径部で軸心方向の両側、かつ、回転方向の前方に位置する最外径前方側面部に形成された前方周方向テーパ部が、上記爪状磁極の最外径部で回転方向の前方に位置する最外径前方側面の内周縁と上記固定子コアの軸心方向の端部を通り、かつ、軸心と直交する平面との交点Aと、上記最外径前方側面と上記肩部に形成された上記テーパ形状あるいはアール形状の外周面とが交差する稜線上の点Bとを通り、周方向に傾斜する外周面に形成されているものである。
【0009】
また、上記爪状磁極の最外径前方側面部に形成された上記前方周方向テーパ部と、上記肩部に形成された上記テーパ形状あるいはアール形状の外周面および上記爪状磁極の最外径部の外周面とが交差する稜線部が、アール形状に形成されているものである。
【0010】
また、上記肩部に形成された上記テーパ形状あるいはアール形状の外周面と上記爪状磁極の最外径部の外周面とが交差する稜線と、上記爪状磁極の最外径前方側面部に形成された上記前方周方向テーパ部と上記爪状磁極の最外径部の外周面とが交差する稜線とのなす角度αが、40°≦α≦70°としたものである。
【0011】
さらに、上記爪状磁極の最外径部で軸心方向の両側、かつ、回転方向の後方に位置する最外径後方側面部に形成された後方周方向テーパ部が、上記爪状磁極の最外径部で回転方向の後方に位置する最外径後方側面の内周縁と上記固定子コアの軸心方向の端部を通り、かつ、軸心と直交する平面との交点Aと、上記最外径後方側面と上記肩部に形成された上記テーパ形状あるいはアール形状の外周面とが交差する稜線上の点Bとを通り、周方向に傾斜する外周面に形成され、上記爪状磁極が対称な形状に形成されているものである。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施の形態を図について説明する。
実施の形態1.
図1はこの発明の実施の形態1に係る車両用交流発電機を示す断面図、図2は図1に示される車両用交流発電機の回転子を示す斜視図である。
図1および図2において、この車両用交流発電機は、ランドル型の回転子7がアルミニウム製のフロントブラケット1およびリアブラケット2から構成されたケース3内にシャフト6を介して回転自在に装着され、固定子8が回転子7の外周側を覆うようにケース3の内壁面に固着されて構成されている。
シャフト6は、フロントブラケット1およびリアブラケット2に回転可能に支持されている。そして、このシャフト6の一端にはプーリ4が固着され、エンジンの回転トルクをベルト(図示せず)を介してシャフト6に伝達できるようになっている。
回転子7に電流を供給するスリップリング9がシャフト6の他端部に固着され、一対のブラシ10がこのスリップリング9に摺接するようにケース3内に配設されたブラシホルダ11に収納されている。固定子8で生じた交流電圧の大きさを調整するレギュレータ18がブラシホルダ11に嵌着されたヒートシンク17に接着されている。固定子8に電気的に接続され、固定子8で生じた交流を直流に整流する整流器12がケース3内に装着されている。
【0013】
回転子7は、電流を流して磁束を発生する回転子コイル13と、この回転子コイル13を覆うように設けられ、回転子コイル13で発生された磁束によって磁極が形成される一対のポールコール20、21とから構成される。ポールコア20、21は、それぞれ台形状の爪状磁極22、23が外周縁に周方向に等角ピッチで複数突設され、肩部テーパ部22a、23aが爪状磁極22、23の最外径部の外周縁部に形成され、さらに周方向テーパ部22b、23bが回転子7の回転方向前方に位置する爪状磁極22、23の最外径部の側面部に形成されている。そして、一対のポールコア20、21は、爪状磁極22、23をかみ合わせるように対向してシャフト6に固着されている。さらに、ファン5が回転子7の軸方向の両端に固着されている。
固定子8は、固定子コア15と、この固定子コア15に導線を巻回してなり、回転子7の回転に伴い、回転子7からの磁束の変化で交流が生じる固定子コイル16とから構成されている。
【0014】
つぎに、ポールコアの形状について図3および図4を参照しつつ説明する。
ポールコア21は、例えば低炭素鋼を鍛造加工して形成され、円盤状の本体部21a、この本体部21aの一端側中央部に円筒状に突設されたヨーク21b、および、本体部21aの外周から径方向外側に延出され、その後一端側に折り曲げられてなる爪状磁極23を有している。ここでは、6この爪状磁極23が、本体部21aの外周縁に周方向に等角ピッチで突設され、その折り曲げ部が台形状に形成されている。
そして、爪状磁極23の最外径部で軸心方向の他端側に位置する肩部が、テーパ状の外周面に形成されて、肩部テーパ部23aを構成している。即ち、この肩部テーパ部23aは、爪状磁極23の最外径部の外周面から端面に向かって傾斜状に漸減する外径形状を有している。
また、爪状磁極23の最外径部で軸心方向の他端側、かつ、回転子7の回転方向の前方に位置する爪状磁極23の最外径前方側面部がテーパ形状に形成されて、周方向テーパ部23bを構成している。この周方向テーパ部23bは、爪状磁極23の最外径部で回転子7の回転方向の前方に位置する最外径前方側面の内周縁と固定子コア15の軸心方向の端部を通り、かつ、軸心と直交する平面との交点Aと、爪状磁極23の最外径前方側面上で肩部テーパ部23aと爪状磁極23の端面との交点Bとを通る面により形成された周方向に傾斜する外周面である。そして、爪状磁極23の最外径部の外周面と肩部テーパ部23aとが交差する稜線と、爪状磁極23の最外径部の外周面と周方向テーパ部23bとが交差する稜線とのなす角度αが70°に形成されている。
【0015】
なお、ポールコア20においても、ポールコア21と同様に、爪状磁極22に肩部テーパ部22aおよび周方向テーパ部22bが形成されている。
そして、ポールコア20、21は、爪状磁極22、23が互いに噛み合うように対向してシャフト6に固着され、回転子コイル13がポールコア20、21のユークに巻装されている。また、爪状磁極22、23の周方向テーパ部22b、23bは、回転方向の前方に位置している。
【0016】
このように構成された車両用交流発電機の音圧レベルを測定した結果を図9に示す。なお、図9において、実施の形態1による車両用交流発電機の測定結果が2点鎖線で示され、比較のために従来例による車両用交流発電機の測定結果が点線で示されている。
図9から、この実施の形態1による車両用交流発電機が、従来例に対して、一般的な車両において騒音問題となる12000r/min回転以上の高速回転域で、不快な高次数成分を最大で10dB低減できる結果が得られた。また、各次数成分を合算したオーバーオール値でも、最大2dB低減できる結果が得られた。これは、爪状磁極22、23に周方向テーパ部22b、23bに設けることにより、回転子7の回転方向前方に位置する爪状磁極22、23の最外径前方側面部から発生する高次数成分の風騒音が低減されたものと考えられる。
【0017】
ついで、点A、Bを固定し、かつ、角度αを変えて周方向テーパ部22b、23bが形成されたポールコア20、21を用いて車両用交流発電機を作製し、風騒音のピーク回転数である14000r/minにおける騒音レベルを測定した結果を図5に示す。
図5から、角度αが70°を超えると騒音レベルが大きくなり、風騒音低減効果が低減することが分かる。一方、出力は、角度αが小さくなるとともに悪化していくが、角度αが40°以下で特に悪化が大きいことが分かる。そこで、風騒音低減効果と出力とを考慮すれば、角度αは、40°≦α≦70°の範囲とすることが望ましい。
【0018】
なお、上記実施の形態1では、点Bが爪状磁極22(23)の最外径前方側面における肩部テーパ部22a(23a)と爪状磁極22(23)の端面との交点とするものとしているが、点Bを肩部テーパ部22aと爪状磁極22の最外径前方側面とが交差する稜線上(図6中Dで示される領域)に設定すれば、実施の形態1と同様の効果が得られた。
しかしながら、点Bが爪状磁極22(23)の最外径前方側面における肩部テーパ部22a(23a)と爪状磁極22(23)の端面との交点より内径側(図6中Eで示される領域)に設定すると、上記実施の形態1と同等の風騒音低減効果が得られるものの、出力が大きくダウンしてしまうという結果が得られた。
【0019】
実施の形態2.
この実施の形態2では、図7に示されるように、爪状磁極23において、周方向テーパ部23bと肩部テーパ部23aおよび最外径部の外周面とが交差する稜線部F、GをR2のアール形状としている。また、図示していないが、爪状磁極22においても、同様に形成されている。
なお、他の構成は、上記実施の形態1と同様に構成されている。
【0020】
この実施の形態2による車両用交流発電機の音圧レベルを測定した結果を図9に実線で示す。
図9から、実施の形態2では、上記実施の形態1に比べて、12000r/min回転以上の高速回転域で、不快な高次数成分をさらに低減できることが分かる。
つまり、この実施の形態2によれば、周方向テーパ部22b、23bと肩部テーパ部22a、23aおよび最外径部の外周面とが交差する稜線部で発生する高次数成分の不快な風騒音が低減されたことになる。
【0021】
実施の形態3.
この実施の形態3では、図8に示されるように、ポールコア20、21の爪状磁極22、23の周方向の両側面、即ち最外径前方側面部および外径後方側面部に周方向テーパ部22b、23bを形成するものとしている。
なお、他の構成は、上記実施の形態1、2と同様に構成されている。
【0022】
上記実施の形態1、2では、周方向テーパ部22b、23bが爪状磁極22、23の周方向の片面にのみ形成されている。そこで、爪状磁極22、23は非対称な形状であり、発電機のフロント側とリア側とで専用の爪状磁極が必要となり、部品点数が増加するとともに、組立性が低下していた。
しかしながら、この実施の形態3によれば、爪状磁極22、23が対称な形状となっているので、ポールコアを発電機のフロント側とリア側とで共用でき、部品点数を削減できるとともに、組立性を向上できる。
【0023】
なお、上記各実施の形態では、爪状磁極22、23の肩部にテーパ形状の肩部テーパ部22a、23aを形成するものとしているが、爪状磁極22、23の肩部にアール形状の肩部アール部を形成しても、同様の効果が得られる。
【0024】
【発明の効果】
この発明は、以上のように構成されているので、以下に記載されるような効果を奏する。
【0025】
この発明によれば、ケースに回転自在に支承されたシャフトと、外周縁部に突設された複数の台形状の爪状磁極を有する一対のポールコアが該爪状磁極を互いに噛み合うように対向して上記シャフトに固着されて上記ケース内に配置された回転子と、上記回転子の外周に位置するように上記ケース内に配置された固定子コアおよび固定子コイルを有する固定子とを備えた車両用交流発電機において、上記一対のポールコアは、上記爪状磁極の最外径部で軸心方向の両側に位置する肩部が、テーパ形状あるいはアール形状の外周面に形成され、かつ、上記爪状磁極の最外径部で軸心方向の両側、かつ、回転方向の前方に位置する最外径前方側面部に形成された前方周方向テーパ部が、上記爪状磁極の最外径部で回転方向の前方に位置する最外径前方側面の内周縁と上記固定子コアの軸心方向の端部を通り、かつ、軸心と直交する平面との交点Aと、上記最外径前方側面と上記肩部に形成された上記テーパ形状あるいはアール形状の外周面とが交差する稜線上の点Bとを通り、周方向に傾斜する外周面に形成されているので、固定子コイルと爪状磁極との対向部間、さらには爪状磁極の最外径前方側面部から発生する風切音を効果的に低減し、風騒音を抑制できる車両用交流発電機が得られる。
【0026】
また、上記爪状磁極の最外径前方側面部に形成された上記前方周方向テーパ部と、上記肩部に形成された上記テーパ形状あるいはアール形状の外周面および上記爪状磁極の最外径部の外周面とが交差する稜線部が、アール形状に形成されているので、これらの稜線部で発生する風切音が低減され、風騒音をより抑えることができる。
【0027】
また、上記肩部に形成された上記テーパ形状あるいはアール形状の外周面と上記爪状磁極の最外径部の外周面とが交差する稜線と、上記爪状磁極の最外径前方側面部に形成された上記前方周方向テーパ部と上記爪状磁極の最外径部の外周面とが交差する稜線とのなす角度αが、40°≦α≦70°としたので、出力を低下させることなく、効果的に風騒音を抑えることができる。
【0028】
さらに、上記爪状磁極の最外径部で軸心方向の両側、かつ、回転方向の後方に位置する最外径後方側面部に形成された後方周方向テーパ部が、上記爪状磁極の最外径部で回転方向の後方に位置する最外径後方側面の内周縁と上記固定子コアの軸心方向の端部を通り、かつ、軸心と直交する平面との交点Aと、上記最外径後方側面と上記肩部に形成された上記テーパ形状あるいはアール形状の外周面とが交差する稜線上の点Bとを通り、周方向に傾斜する外周面に形成され、上記爪状磁極が対称な形状に形成されているので、ポールコアがフロント側およびリア側で共用でき、部品点数を削減できるとともに、組立性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1に係る車両用交流発電機を示す断面図である。
【図2】 この発明の実施の形態1に係る車両用交流発電機の回転子を示す斜視図である。
【図3】 この発明の実施の形態1に係る車両用交流発電機の回転子を構成するポールコアを示す斜視図である。
【図4】 この発明の実施の形態1に係る車両用交流発電機の回転子を構成するポールコアの爪状磁極部を示す上面図である。
【図5】 この発明の実施の形態1に係る車両用交流発電機における角度αと14000r/minの回転時の騒音レベルとの関係を示す図である。
【図6】 この発明の実施の形態1に係る車両用交流発電機におけるポールコアと固定子コアとの位置関係を説明する図である。
【図7】 この発明の実施の形態2に係る車両用交流発電機の回転子を構成するポールコアの爪状磁極部を示す上面図である。
【図8】 この発明の実施の形態3に係る車両用交流発電機の回転子を示す斜視図である。
【図9】 この発明による車両用交流発電機における回転速度と音圧レベルとの関係を示す図である。
【図10】 従来の車両用交流発電機を示す断面図である。
【図11】 従来の車両用交流発電機の回転子を示す斜視図である。
【図12】 従来の車両用交流発電機の回転子を構成するポールコアの一例を示す要部斜視図である。
【図13】 従来の車両用交流発電機の回転子を構成するポールコアの他の例を示す要部斜視図である。
【符号の説明】
1 フロントブラケット、2 リアブラケット、3 ケース、6 シャフト、7 回転子、8 固定子、15 固定子コア、16 固定子コイル、20、21ポールコア、22、23 爪状磁極、22a、23a 肩部テーパ部、22b、23b 周方向テーパ部。

Claims (4)

  1. ケースに回転自在に支承されたシャフトと、外周縁部に突設された複数の台形状の爪状磁極を有する一対のポールコアが該爪状磁極を互いに噛み合うように対向して上記シャフトに固着されて上記ケース内に配置された回転子と、上記回転子の外周に位置するように上記ケース内に配置された固定子コアおよび固定子コイルを有する固定子とを備えた車両用交流発電機において、
    上記一対のポールコアは、上記爪状磁極の最外径部で軸心方向の両側に位置する肩部が、テーパ形状あるいはアール形状の外周面に形成され、かつ、上記爪状磁極の最外径部で軸心方向の両側、かつ、回転方向の前方に位置する最外径前方側面部に形成された前方周方向テーパ部が、上記爪状磁極の最外径部で回転方向の前方に位置する最外径前方側面の内周縁と上記固定子コアの軸心方向の端部を通り、かつ、軸心と直交する平面との交点Aと、上記最外径前方側面と上記肩部に形成された上記テーパ形状あるいはアール形状の外周面とが交差する稜線上の点Bとを通り、周方向に傾斜する外周面に形成されていることを特徴とする車両用交流発電機。
  2. 上記爪状磁極の最外径前方側面部に形成された上記前方周方向テーパ部と、上記肩部に形成された上記テーパ形状あるいはアール形状の外周面および上記爪状磁極の最外径部の外周面とが交差する稜線部が、アール形状に形成されていることを特徴とする請求項1記載の車両用交流発電機。
  3. 上記肩部に形成された上記テーパ形状あるいはアール形状の外周面と上記爪状磁極の最外径部の外周面とが交差する稜線と、上記爪状磁極の最外径前方側面部に形成された上記前方周方向テーパ部と上記爪状磁極の最外径部の外周面とが交差する稜線とのなす角度αが、40°≦α≦70°としたことを特徴とする請求項1または請求項2記載の車両用交流発電機。
  4. 上記爪状磁極の最外径部で軸心方向の両側、かつ、回転方向の後方に位置する最外径後方側面部に形成された後方周方向テーパ部が、上記爪状磁極の最外径部で回転方向の後方に位置する最外径後方側面の内周縁と上記固定子コアの軸心方向の端部を通り、かつ、軸心と直交する平面との交点Aと、上記最外径後方側面と上記肩部に形成された上記テーパ形状あるいはアール形状の外周面とが交差する稜線上の点Bとを通り、周方向に傾斜する外周面に形成され、上記爪状磁極が対称な形状に形成されていることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の車両用交流発電機。
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