JP3929414B2 - 画像形成装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、静電現像用トナー(以下、単に「トナー」と記すことがある)用いた画像形成装置に関し、より詳細には非晶質シリコン感光体と磁性トナーを用いた画像形成装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
電子写真法における画像形成方法として、コロナ放電などの帯電手段によって感光体表面を一様に帯電させた後、露光手段によって感光体表面に静電潜像を形成し、この静電潜像をトナーによって現像し、感光体上に形成されたトナー画像を紙などの転写材に転写して定着させる方式が一般に用いられる。
【0003】
このような方式の画像形成方法において、コロナ放電などの帯電手段においてオゾンが発生する。感光体として非晶質シリコン感光体を用いた場合、このオゾンによって感光体表面が酸化されて感光体表面にオゾン劣化層が形成される。そして、非晶質シリコン感光体の吸着水分がこのオゾン劣化層に転移して静電潜像を感光体の軸方向などに漏出させる、いわゆる画像流れという現象が生じる。
【0004】
そこでこのような画像流れを防止するため、例えば特許文献1では、非晶質シリコン感光体に対して特定の樹脂被覆キャリアと特定のトナーとを使用する画像形成方法が提案されている。しかし、この提案された画像形成方法では画像流れを十分には防止することができない。
【0005】
【特許文献1】
特開平8−278661号公報(特許請求の範囲、
【0043】段〜【0081】段)
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
本発明はこのような従来の問題に鑑みてなされたものであり、感光体として非晶質シリコン感光体を用いた場合であっても、画像流れが生じず、良好な画像が安定して得られる画像形成装置を提供することをその目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明によれば、静電潜像担持体と、この静電潜像担持体の表面を帯電する帯電手段と、帯電された前記静電潜像担持体の表面に光を照射して静電潜像を形成する露光手段と、前記静電潜像にトナーを供給して現像する現像手段と、この現像手段により現像された静電潜像担持体のトナーを被転写部材に転写させる転写手段と、被転写部材上にトナーを溶融定着させる定着手段とを有する画像形成装置において、前記静電潜像担持体として非晶質シリコン感光体を用い、前記トナーとして、結着樹脂と第1磁性粉とを有するトナー粒子の表面に第2磁性粉を外添してなり、前記第1磁性粉の形状が多面体形状で、その含有量が結着樹脂100重量部に対して100〜200重量部の範囲であり、前記第2磁性粉の形状が球形である静電潜像現像用トナーを用いることを特徴とする画像形成装置が提供される。
【0008】
ここで、良好な画像濃度を一層安定して得る観点から、第2磁性粉の外添量はトナー粒子に対して2.0〜15.0wt%の範囲とすのが好ましい。
【0009】
また、画像流れを一層効果的に防止する観点から、第1磁性粉として8面体形状のものを用いるのが好ましい。
【0010】
【発明の実施の形態】
本発明者等は、前記目的を達成すべく鋭意検討を重ねた結果、トナー粒子に特定の磁性粉を特定量含有させることによって、トナーによる感光体表面の研磨性を向上させることができることをまず見出した。しかし、トナー粒子に多くの磁性粉を含有させるとトナーの飽和磁化が高くなりすぎ、トナー凝集や流動性の低下、さらには現像スリーブ(現像剤担持体)から感光体(静電潜像担持体)へトナーが移動せず現像性の低下が生じるという知見も得られた。そこで、かかる不具合を防止すべく本発明者等がさらに検討を重ねた結果、トナー粒子表面に特定の磁性粉を外添することによって、前記不具合を解消できることを見出し本発明をなすに至った。
【0011】
すなわち、本発明で使用するトナーの大きな特徴の一つは、多面体形状の磁性粉(第1磁性粉)を結着樹脂100重量部に対して100〜200重量部の範囲でトナー粒子に含有させたことにある。含有させる第1磁性粉を多面体形状のものとするのは、トナー表面に露出したときの感光体表面への研磨作用が大きくなり、感光体表面のオゾン劣化層やトナー成分の形成・付着を抑えることができ、画像流れを有効に防止できるからである。また、第1磁性粉の含有量が結着樹脂100重量部に対して100重量部より少ないと、感光体表面に対する十分な研磨作用が得られない一方、含有量が200重量部より多いとトナーの飽和磁化が大きくなりすぎ、トナー凝集や流動性低下、現像性低下といった不具合が発生するからである。より好ましい第1磁性粉の含有量は100〜150重量部の範囲である。
【0012】
第1磁性粉として使用できるものとしては、その形状が多面体のものであればよく、中でも6,8,9面体のものが好ましい。磁性粉の材質としては、例えば四三酸化鉄(Fe)、三二酸化鉄(γ−Fe)、酸化鉄亜鉛(ZnFe)、酸化鉄イットリウム(YFe12)、酸化鉄カドミウム(CdFe)、酸化鉄ガドリウム(GdFe12)、酸化鉄銅(CuFe)、酸化鉄鉛(PbFe1219)、酸化鉄ニッケル(NiFe)、酸化鉄ネオジウム(NdFeO)、酸化鉄バリウム(BaFe1219)、酸化鉄マグネシウム(MgFe)、酸化鉄マンガン(MnFe)、酸化鉄ランタン(LaFeO)、鉄粉(Fe)、コバルト粉(Co)、ニッケル粉(Ni)等が挙げられる。この中でも正8面体状の微粒子状四三酸化鉄(マグネタイト)が好適である。第1磁性粉の粒子径としては特に限定はないが、0.05〜1.0μmのものが好適である。
【0013】
本発明で使用するトナーのもう一つの大きな特徴は球形の第2磁性粉をトナー粒子に外添したことにある。これにより、第2磁性粉がいわゆるスペーサ的効果を奏し、トナー同士間及びトナーと現像スリーブとの間の引力を小さくし、トナー凝集や流動性・現像性の低下が防止される。
【0014】
本発明で使用できる第2磁性粉としては、その形状が球形のものであれば特に限定はなく従来公知のものが使用できる。第2磁性粉の材質としては、第1磁性粉で例示したものがここでも例示される。第2磁性粉の粒子径としては特に限定はないが、0.05〜1.0μmのものが好適である。第2磁性粉はシランカップリング剤やチタン系カップリング剤等で表面処理されていてもよい。また第2磁性粉の外添量はトナー粒子に対して2.0〜15.0wt%の範囲が好ましい。外添量が2.0wt%より少ないと前記スペーサ的効果が十分には得られないおそれがある一方、外添量が15.0wt%より多いとトナー流動性が低下し、現像スリーブ上のトナー薄層が乱れるおそれがある。より好ましい第2磁性粉の外添量は2.0〜5.0wt%の範囲である。
【0015】
本発明のトナーで使用する結着樹脂としては特に限定はなく、例えばスチレン−アクリル樹脂やポリエステル樹脂を挙げることができる。もちろん必要によりこれらの樹脂にその他の樹脂を併用してもよい。
【0016】
スチレン−アクリル樹脂の基体となる単量体としては、例えばスチレン、α−メチルスチレン、p−メチルスチレン、p−t−ブチルスチレン、p−クロルスチレン、ヒドロキシスチレン等のスチレン誘導体;メタクリル酸、メチル(メタ)アクリレート、エチル(メタ)アクリレート、プロピル(メタ)アクリレート、ブチル(メタ)アクリレート、グリシジル(メタ)アクリレート、メトキシエチル(メタ)アクリレート、プロポキシエチル(メタ)アクリレート、メトキシジエチレングリコール(メタ)アクリレート、エトキシジエチレングリコール(メタ)アクリレート、ベンジル(メタ)アクリレート、シクロヘキシル(メタ)アクリレート、テトラヒドロフルフリル(メタ)アクリレート、(メタ)アクリロニトリル、(メタ)アクリルアミド、N−メチロール(メタ)アクリルアミド、エチレングリコールジ(メタ)アクリレート、1,3−ブチレングリコールジ(メタ)アクリレート、1,4−ブタンジオールジ(メタ)アクリレート、トリメチロールエタントリ(メタ)アクリレート等の(メタ)アクリル酸エステルを挙げることができる。
【0017】
上記各種単量体の混合物は、溶液重合、塊状重合、乳化重合、懸濁重合等任意の方法で重合し、本発明で使用する結着樹脂とすることができる。かかる重合に際し、使用できる重合開始剤としては過酸化アセチル、過酸化デカノイル、過酸化ラウロイル、過酸化ベンゾイル、アゾビスイソブチロニトリル、2,2’−アゾビス−2,4−ジメチルバレロニトリル、2,2’−アゾビス−4−メトキシ−2,4−ジメチルバレロニトリル等の公知の重合開始剤を使用することができる。これら重合開始剤は単量体総重量に対して0.1〜15重量%の範囲で使用するのが好ましい。
【0018】
またポリエステル樹脂は、主として多価カルボン酸類と多価アルコール類との縮重合により得られるものであって、多価カルボン酸類としては、例えばフタル酸、イソフタル酸、テレフタル酸、コハク酸、1,2,4−ベンゼントリカルボン酸、2,5,7−ナフタレントリカルボン酸、1,2,4−ナフタレントリカルボン酸、ピロメリット酸等の芳香族多価カルボン酸;マレイン酸、フマール酸、コハク酸、アジピン酸、セバチン酸、マロン酸、アゼライン酸、メサコン酸、シトラコン酸、グルタコン酸等の脂肪族ジカルボン酸;シクロヘキサンジカルボン酸、メチルメジック酸等の脂環式ジカルボン酸;これらカルボン酸の無水物や低級アルキルエステルが挙げられ、これらの1種又は2種以上が使用される。
【0019】
ここで3価以上の成分の含有量は架橋度に依存し、所望の架橋度とするためにはその添加量を調整すればよい。一般的には、3価以上の成分の含有量は15mol%以下が好ましい。
【0020】
一方、ポリエステル樹脂に用いられる多価アルコール類としては、例えば、エチレングリコール、1,2−プロピレングリコール、1,3−プロピレングリコール、1,4−ブタンジオール、1,4−ブテンジオール、ネオペンチルグリコール、1,5−ペンタングリコール、1,6−ヘキサングリコール等のアルキレングリコール類;ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、ジプロピレングリコール、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、ポリテトラメチレングリコール等のアルキレンエーテルグリコール類;1,4−シクロヘキサンジメタノール、水素添加ビスフェノールA等の脂環族多価アルコール類;ビスフェノールA、ビスフェノールF、ビスフェノールS等のビスフェノール類及びビスフェノール類のアルキレンオキサイドを挙げることができ、これらの1種又は2種以上を組み合わせて使用できる。
【0021】
なお、分子量の調整や反応の制御を目的として、モノカルボン酸、モノアルコールを必要により使用してもよい。モノカルボン酸としては、例えば安息香酸、パラオキシ安息香酸、トルエンカルボン酸、サリチル酸、酢酸、プロピオン酸及びステアリン酸等が挙げられる。モノアルコールとしては、ベンジルアルコール、トルエン−4−メタノール、シクロヘキサンメタノールなどのモノアルコールが挙げられる。
【0022】
使用する結着樹脂はガラス転移温度が45〜90℃の範囲のものが好ましい。ガラス転移温度が45℃未満の場合、トナーカートリッジや現像装置内で固まるおそれがあり、他方90℃を超えると場合、紙などの被転写物にトナーが十分に定着しないことがあるからである。
【0023】
本発明で使用するトナーは電荷制御剤や離型剤、表面処理剤などを必要により含有してもよい。電荷制御剤としては、これまで公知の電荷制御剤を使用でき、例えば正帯電性電荷制御剤としては、ニグロシン染料、脂肪酸変性ニグロシン染料、カルボキシル基含有脂肪酸変性ニグロシン染料、四級アンモニウム塩、アミン系化合物、有機金属化合物等を使用でき、負帯電性電荷制御剤としては、オキシカルボン酸の金属錯体、アゾ化合物の金属錯体、金属錯塩染料やサリチル酸誘導体等を使用できる。
【0024】
また離型剤としては、各種ワックス類や低分子量オレフィン系樹脂を使用することができる。ワックス類としては、例えば脂肪酸の多価アルコールエステル、脂肪酸の高級アルコールエステル、アルキレンビス脂肪酸アミド化合物、天然ワックスを使用することができる。低分子量オレフィン系樹脂としては、数平均分子量が1,000〜10,000、特に2,000〜6,000の範囲にあるポリプロピレン、ポリエチレン、プロピレン−エチレン共重合体等を使用することができ、特にポリプロピレンを好適に使用することができる。
【0025】
表面処理剤としては、トナーの帯電制御性や嵩密度(流動性)等を調整するために、シリカ、アルミナ、酸化チタン、酸化亜鉛、酸化マグネシウム、炭酸カルシウム等の無機微粉末;ポリメチルメタクリレート等の有機微粉末;ステアリン酸亜鉛等の脂肪酸金属塩等を挙げることができ、これらの1種又は2種以上を併用することができる。表面処理剤の添加量は、トナー当たり0.1〜2.0wt%の範囲が好ましい。当該表面処理剤とトナー粒子との混合は、例えばヘンシェルミキサー、V型混合機、ターブラミキサー、ハイブリタイザー等を用いて行うことができる。
【0026】
本発明で使用するトナーは、粉砕分級法、溶融造粒法、スプレー造粒法、懸濁・乳化重合法等のそれ自体公知の方法で製造し得るが、製造設備や生産性などの点から粉砕分級法が好適に使用できる。かかる粉砕分級法では、結着樹脂及び第1磁性粉、必要により電荷制御剤、離型剤などのトナー組成物をヘンシェルミキサーやV型混合機などで前混合した後、二軸押出機などの融混練装置を用いて溶融混練する。この溶融混練物を冷却した後、粗粉砕・微粉砕し、必要によりその後分級して、所定の粒度分布を有するトナー粒子とする。そしてこのトナー粒子の表面を第2磁性粉および必要により表面処理剤で処理しトナーとする。なお、本発明で使用するトナーはそのまま一成分系現像剤として用いてもよいし、キャリアと混合して二成分系現像剤として用いてもよい。
【0027】
図1に、以上説明したトナーを用いた現像装置の一実施形態を示す断面図を示す。この現像装置4は、マグネットローラ41bを現像スリーブ41aに固定内蔵させた現像剤担持体41と、スパイラル状の第一撹拌搬送部材42と、同じくスパイラル状の第二撹拌搬送部材43とを備える。現像スリーブ41aに内蔵されたマグネットローラ41bの非晶質シリコン感光体(像担持体)1の対向位置に磁極N、そしてこの磁極Nから現像スリーブ回転方向上流側に磁極Sが着磁されている。さらには磁極Sから現像スリーブ回転方向上流側に約80°の位置に磁極N(第3磁極)が着磁され、磁極Nから現像スリーブ回転方向下流側に約80°の位置に磁極S(第4磁極)が着磁されている。
【0028】
そして現像剤担持体41から離間した、マグネットローラ41bの磁極Sの対向位置に、下面に磁石(磁気部材)45aを備えたブレード(現像剤規制部材)45が配設されている。また、第二撹拌搬送部材43の右側側壁にはトナー量を検知するためのトナーセンサ44が配設されている。このトナーセンサ44により現像装置4内のトナー量の不足が検知されると、トナーホッパー(不図示)から現像装置4にトナーtが供給される。供給されたトナーtは、まず第2撹拌搬送部材43により図の手前から奥方向に撹拌されながら搬送され、奥側端部で第二撹拌搬送部材43から第一撹拌搬送部材42に送られる。そして、第一撹拌搬送42により図の奥から手前方向に撹拌されながら搬送され、その間に現像スリーブ41aに適宜供給される。
【0029】
すなわち、第一撹拌搬送部材42及び第二撹拌搬送部材43で撹拌されたトナーtは、マグネットローラ41bに着磁された磁極N2の磁力により現像スリーブ41a上に汲み上げられる。そして現像スリーブ41aの回転によってブレード45と現像スリーブ41aとの間隙部分に搬送される。この間隙をトナーtが通過する際に、磁極S1とブレード45とによって現像部に送られるトナー量が規制されると同時にトナー薄層が形成される。さらにはトナーtに摩擦帯電が付与される。もちろん、現像スリーブ41a上を搬送される間に主に現像スリーブ41aとの摩擦によってもトナーは帯電する。そして、感光体ドラム1の対向領域である現像部に搬送されてきたトナーtによって、感光体ドラム1上の静電潜像が現像される。
【0030】
感光体ドラム1上の静電潜像を現像する方法は、感光体ドラム1の非露光部と逆極性の電荷を持ったトナーで静電潜像の現像を行う正現像法、および非露光部と同極性の電荷を持ったトナーで静電潜像の現像を行う反転現像法のいずれでもよく、また現像方式としてはトナー薄層と感光体が接触する接触現像方式および両者が接触しないジャンピング現像方式のいずれでもよいが、高品質の画像を得る観点からは反転現像法およびジャンピング現像方式が好ましく、さらにはこれらの組み合わせがより好ましい。この場合、感光体ドラム1はトナーtと同極性に帯電され、潜像部分の電荷が露光により除去される。そして現像部において現像スリーブ41aと感光体ドラム1との間に、現像バイアスとして直流に交流を重畳した交互電圧が印加されて、現像スリーブ41a上のトナーtが感光体ドラム1上の電荷の除去された静電潜像にジャンピングし付着して、静電潜像がトナー像として可視像化される。
【0031】
また、図1の現像装置では、マグネットローラ41bの第2磁極Sから現像スリーブ回転方向と上流側に約80°の位置に、第2磁極Sと逆極性の第3磁極Nが着磁されている。この第3磁極Nは、現像装置内のトナーを現像スリーブ41a上に所定量汲み上げる作用を奏すると共に、第2磁極Sと協同で現像スリーブ41a上のトナーを回転させて帯電させる作用を奏する。現像スリーブ41a上にトナーを汲み上げる作用を奏する限り、第3磁極Nの磁束密度に特に限定はない。なお、図1の現像装置ではマグネットローラ41bに4つの磁極を設けているが、少なくとも磁極Nと磁極Sとを設けていればよく、必要により磁極をさらに設けてももちろん構わない。
【0032】
また、トナーの搬送性を向上させて均一な薄層を得るためには現像スリーブ41aの表面粗さは4.0μm以上が好ましく、他方表面粗さが大きすぎると画像濃度が低下傾向となるので、その上限値は7.0μmとするのが好ましい。なお、表面粗さはJIS B 0601で定められた十点平均粗さを表す。現像スリーブ41aの表面粗さを前記範囲にするには、例えば現像スリーブをブラスト処理すればよく、ブラスト材の種類や圧縮空気圧力、ブラスト時間、ブラストノズルと現像剤担持体との距離などを適宜調整して所望の表面粗さとすればよい。ここで用いるブラスト材としては例えばサンドやガラスビーズ、鋼球などが挙げられる。また現像スリーブ41aの材料としては、例えばステンレス鋼やアルミニウム合金などの非磁性のものがよく、耐摩耗性などを考慮すればステンレス鋼が好ましい。
【0033】
ブレード45と現像スリーブ41aとの間隙は、得たいトナー薄層の厚さやトナー帯電量などの観点から適宜決定すればよいが、一般に0.25〜0.40mmの範囲が好ましい。前記間隙が0.25mmより狭いと静電潜像の現像に必要なトナーが現像部に搬送されないおそれがあり、他方0.40mmよりも広いと均一なトナー帯電量が得られないおそれがあるからである。
【0034】
本発明で使用する感光体(静電潜像担持体)は非晶質シリコン感光体である。この感光体の形状に限定はなく、従来公知の形状を用いることができる。例えばドラム状、シート状、ベルト状、ウェブ状などの形状が挙げられる。この中でもドラム状が好適である。
【0035】
次に本発明の画像形成装置について説明する。図2は、本発明の画像形成装置の一例を示す断面図である。帯電手段2により感光体1の表面を正極性に一様に帯電させる。つぎに露光手段3で感光体1の表面に静電潜像(露光部)を形成する。そして、前記説明した現像装置4を用いて、内部に磁石を内蔵する現像スリーブ上に形成されたトナー薄層によって、前記静電潜像にトナーを付着させ可視像化する。転写手段5において、かかる感光体1上のトナー像を被転写部材7へ転写する。被転写部材7上のトナー像は、その後図示しない定着手段において熱及び圧力が加えられて被転写部材7上に溶融定着する。一方、感光体1上に残存する、転写しなかったトナーは、クリーニング手段6において、クリーニングブラシ61で予め清掃され、つぎにクリーニングブレード62によって完全に清掃される。
【0036】
【実施例】
以下、本発明のトナーについて実施例に基づいてさらに詳述する。なお、本発明はこれらの実施例に何ら限定されるものではない。
【0037】
(結着樹脂の製造)
スチレンモノマー70重量部とアクリル酸ブチルモノマー30重量部とを、重合開始剤としての2,2−アゾビス−(2,4−ジメチルバレロニトリル)(「V−65」和光純薬社製)6重量部と溶媒としてのトルエン200重量部とからなる溶液中に3時間かけて滴下した。なお、重合容器にコンデンサを取り付け、トルエンを還流しながら重合を行った。滴下後60℃に保持した状態で12時間重合した。その後、トルエンを減圧蒸留して除去し、スチレン−アクリル系の結着樹脂を得た。
【0038】
(8面体磁性粉の製造)
Fe2+を1.5mol/Lを含む硫酸第一鉄20Lと、等量の3.40NのNaOH水溶液20Lとを混合し、pH12.5、温度90℃のFe(OH)を含む第一鉄塩水溶液を生成した。Fe(OH)を含む第一鉄塩水溶液に温度90℃において毎分100Lの空気を220分間通気して磁性粉を生成した。生成した磁性粉を常法により水洗、ろ別、乾操、粉砕することで、8面体を呈する磁性粉を得た。
【0039】
(球形磁性粉の製造)
Fe2+を1.7mol/Lを含む硫酸第一鉄1.746Lと、1.346NのNaOH水溶液2.824Lとを混合し、温度90℃のFe(OH)を含む第一鉄塩水溶液を生成した。Fe(OH)を含む第一鉄塩水溶液に温度90℃において毎分15Lの空気を180分間通気して、pH6.8で酸化反応を行った。その後、反応液のpH値が降下し始めpH6.0となった時に、上記マグネタイト粒子を含む第一鉄塩水溶液に4NのNaOH水溶液を0.4L加え、pH11.6、温度90℃において毎分15Lの空気を60分間通気して磁性粉を生成した。生成した磁性粉を常法により水洗、ろ別、乾操、粉砕することで、球形を呈する磁性粉を得た。
【0040】
実施例1
前記作製した結着樹脂を100重量部、8面体形状磁性粉を150重量部、帯電制御剤(「BONTRON N−07」オリエント化学社製)5重量部、ワックス(「ビスコール660P」三洋化成社製)3重量部をヘンシェルミキサーで(羽根速度:3,000rpm)5分混合した後、二軸押出機(「PCM30」池貝社製)で投入量12kg/h、シリンダ温度120℃、軸回転数200rpmで溶融混練して得たトナー用樹脂組成物を、気流式粉砕機(「IDS−2」日本ニューマチック社製)で微粉砕し、風力分級機で分級処理して、平均粒径8μmのトナー粒子を得た。このトナー粒子に対して、球形磁性粉5.0wt%とシリカ微粒子(「TG−820F」キャボット社製)0.6wt%をへンシェルミキサー(羽根速度:3,000rpm)で2分間混合添加することで実施例1のトナーを得た。
【0041】
実施例2
8面体形状磁性粉を100重量部とし、球形磁性粉を2重量部とした以外は、実施例1と同様にして実施例2のトナーを得た。
【0042】
実施例3
8面体形状磁性粉を100重量部とし、球形磁性粉を15重量部とした以外は、実施例1と同様にして実施例3のトナーを得た。
【0043】
実施例4
8面体形状磁性粉を200重量部とし、球形磁性粉を2重量部とした以外は、実施例1と同様にして実施例4のトナーを得た。
【0044】
実施例5
8面体形状磁性粉を200重量部とし、球形磁性粉を15重量部とした以外は、実施例1と同様にして実施例5のトナーを得た。
【0045】
比較例1
8面体形状磁性粉を90重量部とし、球形磁性粉を5重量部とした以外は、実施例1と同様にして比較例1のトナーを得た。
【0046】
比較例2
8面体形状磁性粉を210重量部とし、球形磁性粉を10重量部とした以外は、実施例1と同様にして比較例2のトナーを得た。
【0047】
比較例3
第1磁性粉として球形の磁性粉を使用した以外は、実施例1と同様にして比較例5のトナーを得た。
【0048】
比較例4
第2磁性粉として8面体形状磁性粉を使用した以外は、実施例1と同様にして比較例6のトナーを得た。
【0049】
(特性評価)
前記作製した各トナーを用いて、図2の構成を有する「KM−3530」京セラミタ社製で35℃/85%の環境下の初期の画像濃度(ID)、画像流れ、薄層ムラを評価した。具体的評価方法は下記の通りである。結果を表1に示す。なお、感光体として非晶質シリコン感光体を用い、バイアス電源として周波数2.5kHz、ピーク・ピーク電圧1.9kVの交流電圧に160Vの直流を重畳させたものを用い、感光ドラム上の潜像の表面電位を明部10V、暗部240Vにし、現像スリーブと感光ドラムの間隙を320μmに設定してジャンピング現像を行った。またブレードと現像スリーブとの間隙は0.3mm、磁極S1の磁束密度70mTとした。
【0050】
(画像濃度の測定)
反射濃度計(東京電色社製の型番TC−6DS)を用いて複写画像黒べた部の濃度を測定した。評価基準としては、初期画像濃度が1.3以上を「○」、1.3〜1.28を「△」、1.28未満を「×」とした。
【0051】
(画像流れ)
35℃、85%RHにおいて、A4タテ通紙で5千枚耐刷を行った後、複写画像を目視によって観察し画像流れの有無を判定した。
【0052】
(薄層ムラ)
耐刷試験前に現像スリーブの状態を目視により観察しトナー薄層ムラの有無を判定した。
【0053】
【表1】
【0054】
本発明の要件を満足する実施例1〜5のトナーでは、初期の画像濃度(ID)は良好な値であった。また画像流れ及びトナー薄層ムラも発生しなかった。これに対し、第1磁性粉の含有量が少ない比較例1のトナーでは、第1磁性粉による感光体表面の研磨作用が十分には得られず画像流れが発生した。逆に第1磁性粉の含有量が多い比較例2のトナーでは、トナーの飽和磁化が大きくなりすぎ薄層ムラが発生した。また第1磁性粉として球形のものを使用した比較例3のトナーでは、感光体表面の研磨作用が十分には得られず画像流れが発生した。第2磁性粉として8面体形状のものを使用した比較例4のトナーでは、トナー薄層ムラが発生した。
【0055】
【発明の効果】
本発明の画像形成装置では、多面体形状の第1磁性粉を結着樹脂100重量部に対して100〜200重量部含有させたトナーを用いるので、トナー表面に露出した第1磁性粉によって感光体表面が研磨され、感光体表面のオゾン劣化層やトナー成分の形成・付着が抑えられ、画像流れが有効に防止される。また本発明で用いるトナーは、形状が球形の第2磁性粉をトナー粒子表面に外添させたものであるので、トナー同士間及びトナーと現像スリーブとの間の引力を小さくでき、トナー凝集や流動性・現像性の低下を防止できる。
【0056】
第2磁性粉の外添量をトナー粒子に対して2.0〜15.0wt%の範囲とすると、良好な画像濃度が一層安定して得られる。
【0057】
また、第1磁性粉として8面体形状のものを用いると、画像流れを一層効果的に防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明で使用する現像装置の一実施形態を示す断面図である。
【図2】本発明の画像形成装置の一実施形態を示す構成図である。
【符号の説明】
1 感光体(像担持体)
2 帯電手段
3 露光手段
4 現像手段
5 転写手段
6 クリーニング手段
7 被転写部材
t トナー(静電現像用トナー)
第1磁極
第2磁極
第3磁極
第4磁極
41 現像剤担持体
41a 現像スリーブ
41b マグネットローラ
42 第一撹拌搬送部材
43 第二撹拌搬送部材
44 トナーセンサ
45 ブレード(現像剤規制部材)

Claims (1)

  1. 静電潜像担持体と、この静電潜像担持体の表面を帯電する帯電手段と、帯電された前記静電潜像担持体の表面に光を照射して静電潜像を形成する露光手段と、前記静電潜像にトナーを供給して現像する現像手段と、この現像手段により現像された静電潜像担持体のトナーを被転写部材に転写させる転写手段と、被転写部材上にトナーを溶融定着させる定着手段とを有する画像形成装置において、
    前記静電潜像担持体として非晶質シリコン感光体を用い、
    前記トナーとして、結着樹脂と第1磁性粉とを有するトナー粒子の表面に第2磁性粉を外添してなり、前記第1磁性粉の形状が多面体形状で、その含有量が結着樹脂100重量部に対して100〜200重量部の範囲であり、前記第2磁性粉の形状が球形である静電潜像現像用トナーを用いることを特徴とする画像形成装置。
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