JP3929281B2 - トリガー式流体吐出器 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、容器の口部に取り付けられるボディと、このボディ内に設けたシリンダと、ボディに対して回動自在に取り付けられたトリガーと、このトリガーの動きに応じてシリンダ内を摺動自在なピストンと、このピストン及び前記シリンダ間に画成した密閉空間を前記シリンダから前記ピストンを引き戻したときの減圧により開放して前記密閉空間内に流体を引き込むための吸入弁と、前記密閉空間を前記シリンダに前記ピストンを押し込んだときの加圧により開放して前記密閉空間内の流体を排出するための排出弁と、排出すべき流体が流通する排出流路と、を備えるトリガー式流体吐出器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
トリガー式流体吐出器は、例えば、使用者がトリガー(引き金)に引っ掛けた指を引くことによってポンプ作用を惹起し、容器本体内に充填された内容物を排出するものである。
【0003】
図12は、従来のトリガー式流体吐出器として例示したトリガーポンプと、このトリガーポンプを取り付ける容器の口部とを示す分解断面図である。
【0004】
トリガーポンプ100は、内容物を霧状に吐出するスプレータイプであって、ボディ101に対してピンPo周りを回動自在に取り付けられたトリガー102と、ボディ101に形成されたシリンダ101s内に密閉空間R1を形成しリターンスプリングSoの付勢力によってトリガー102の一部102pと当接するシリンダ101sに沿って摺動自在なピストン103と、ボディ101内に形成された流路101r1内に配置され内容物を吸い上げるディップチューブCoが取り付けられたインテイク104と、このインテイク104に設けた座部104bに着座してボディ101で弾性的に支持される排出弁としてのバルブ105と、このバルブ105と共にインテイク104内に密閉空間R2を形成して吸入弁として機能するボールBoと、ボディ101内に形成された密閉空間R2に充填された内容物を排出する排出流路101r2の開口に取り付けられたスピンエレメント106と、このスピンエレメント106に取り付けられたノズル107と、ボディ101を容器の口部120にパッキン108を介して取り付けるためのキャップ109とからなる。
【0005】
ここで、図12を参照してトリガーポンプ100の作用を説明する。
【0006】
始めに使用者が矢印dの方向にトリガー102を引くと、ピンPo周りを回動するトリガー102の一部102pがピストン103をリターンスプリングSoの付勢力に抗してシリンダ101s内に押し込んで、密閉空間R1内の空気をボディ101に設けた流通穴101hおよびインテイク104に設けた流通穴104hを経てインテイク104内の密閉空間R2に供給する。
【0007】
空気を供給された密閉空間R2内では圧力が上昇し、バルブ105をそのばね部105sの付勢力に抗して上向きに押し上げてインテイク104に設けた座部104bから離間させ、密閉空間R2内の空気を流路101r1から流路101r2に排出し、その後、使用者がトリガー102から手を離すと、バルブ105は、そのばね部105sの付勢力によって再びインテイク104に設けた座部104bに着座する。このとき、ピストン103がリターンスプリングSoの付勢力によってシリンダ101s内から引き戻されて密閉空間R1および密閉空間R2内に負圧が生じるため、この負圧によって、ボールBoがインテイク104から押し上げられると共に容器120内の内容物をディップチューブCoから吸い上げて密閉空間R1および密閉空間R2内に導入する。
【0008】
以後、使用者がトリガー102を引くと、ピストン103が密閉空間R1および密閉空間R2内の内容物を加圧するため、この加圧された内容物は、バルブ105をそのばね部105sの付勢力に抗してインテイク104の座部104bから押し上げて、排出流路101r2を経てスピンエレメント106およびノズル107間で旋回することによりノズル107の開口107aから噴霧される。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、こうした従来のトリガー式流体吐出器は、図12で説明の如く、多数のパーツを組み合わせてなるものであるため、パーツが増えるに伴って組み立て作業も繁雑化すると共にコストの上昇を招いてしまうという問題があり、特に、リターンスプリングSoは、通常ステンレス等の金属で構成されており、ピストン103およびシリンダ101s間に配置されるため、内容物に触れやすく、しかも組み付けがし難く、さらには廃棄の際、樹脂パーツで構成される他のパーツとの分別が必要となるという不都合があった。
【0010】
本発明は、上述した問題点に鑑みてなされたものであって、トリガー式流体吐出器を構成するパーツ数を削減することにより、組み立て作業性の向上およびコストの軽減を図ると共に廃棄の容易性を確保することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
この課題を解決するため、第1発明であるトリガー式流体吐出器は、容器の口部に取り付けられるボディと、このボディ内に設けたシリンダと、前記ボディに対して回動自在に取り付けられたトリガーと、このトリガーの動きに応じて前記シリンダ内を摺動自在なピストンと、このピストン及び前記シリンダ間に画成した密閉空間を前記シリンダから前記ピストンを引き戻したときの減圧により開放して前記密閉空間内に流体を引き込むための吸入弁と、前記密閉空間を前記シリンダに前記ピストンを押し込んだときの加圧により開放して前記密閉空間内の流体を排出するための排出弁と、排出すべき流体が流通する排出流路と、を備えるトリガー式流体吐出器において、トリガーは、ピストンと係合し、このピストンをシリンダ内から引き戻すための付勢力を発生する弾性部分を一体に備え、この弾性部分の端部をボディの内壁で保持したものであって、前記ピストンは、前記排出弁の着座する座部と、この座部から前記排出弁が離間することによって前記密閉空間と連通する前記排出流路としての内部流路とを備え、前記吸入弁および前記排出弁は、環状の弾性部材である2つの弁体を一体成形し、その一方の弁体が、前記密閉空間を前記シリンダから前記ピストンを引き戻したときの減圧により当該密閉空間内に流体を引き込む一方、他方の弁体が、前記密閉空間を前記シリンダに前記ピストンを押し込んだときの加圧により当該密閉空間内の流体を排出するバルブパーツとしてなることを特徴とするものである。
【0012】
第2発明であるトリガー式流体吐出器は、上記第1発明において、弾性部分は、伸縮部を有するほぼリング形状のものであることが好ましい。
【0013】
第3発明であるトリガー式流体吐出器は、上記第1または第2発明において、弾性部分の端部は、ボディの内壁と接触するものであって、このボディの内壁は、弾性部分の上部および左右部における移動を規制するガイドを備えるものであることが好ましい。
【0014】
発明であるトリガー式流体吐出器は、上記第1乃至第3発明のいずれか一発明において、ピストンは、スピンエレメントを一体に備えるものであることが好ましい。
【0015】
発明であるトリガー式流体吐出器は、上記第1乃至第発明のいずれか一発明において、ボディは、このボディを容器の口部に連結するための連結部を一体に有するものであることが好ましい。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を添付図面に基づき詳細に説明する。
【0017】
図1および図2はそれぞれ、本発明に係るトリガー式流体吐出器の一実施形態であるトリガーポンプ1を取り付けた容器30を示す正面図および側面図であり、図3は、本実施形態にて、トリガー11のみを取り付けた状態を示す正面図である。また図4は、図2のトリガーポンプ1および容器30の口部30a付近を断面で示した側面図であり、図5に、図4に示す領域Xにおける拡大断面図を示す。
【0018】
トリガーポンプ1は、図4に示す如く、内容物を霧状に吐出するスプレータイプであって、ボディ10に対して回動自在に取り付けられたトリガー11と、ボディ10に形成されたシリンダ10s内に密閉空間R1を形成しシリンダ10sに沿って摺動自在なピストン12と、このピストン12をシリンダ10sから引き戻して密閉空間R1内を減圧することにより開放され該密閉空間R1内に流体を引き込むための吸入弁13と、ピストン12をシリンダ10sに押し込んで密閉空間R1内を加圧することにより開放され該密閉空間R1内の流体を排出するための排出弁14とを一体にしたバルブパーツB1と、ピストン12に取り付けられたノズル15と、ボディ10内に取り付けられ容器軸線に沿って延在するディップチューブC1とからなる。
【0019】
図6(a)〜(d)はそれぞれ、ボディ10の正面図および側面図と、ボディ10のA−A断面図および底面図である。また図7(a),(b)はそれぞれ、容器30の口部30a周辺を示す正面図および側面図である。図8(a),(b)はそれぞれ、トリガー11の背面図およびA−A断面図である。また図9(a)〜(d)はそれぞれ、ピストン12の正面図および側面図と、ピストン12のA−A断面図およびB−B断面図である。図10(a),(b)はそれぞれ、ノズル15の正面図およびノズル15のA−A断面図である。
【0020】
ボディ10は、図6に示す如く、その内部に、後述するトリガー11の弾性部分11dを収納する開空間R2および後述するピストン12を摺動自在に収納するシリンダ10sと共に該シリンダ10sとディップチューブC1とを連通させる流路10rが形成されており、この流路10rの開口周辺部10aは、図5に示す如く、シリンダ10sの内部に向かってシリンダ10sの側面から突出して吸入弁13の着座する座部を構成する。
【0021】
またボディ10は、従来のキャップ109(図12参照)の代わって、容器30の口部30aに連結するための連結部10cを一体に有する。連結部10cは、従来と同様、スクリュー嵌合するものであってもよいが、本実施形態の連結部10cは、容器30に対する位置決めを行うものとして、図6,7に示す如く、容器30の口部30aに設けた凸部30pが嵌合する開口10nを有する。この場合、図1〜3に示す如く、容器30の凸部30pを開口10nに嵌合させるだけで容器30に対する取り付けと共にその位置決めを行うことができ、しかも、開口10nから露出した容器30の凸部30pを容器内側に押圧すれば、ボディ10を容器30から取り外すことができる。
【0022】
なお、連結部10cには、容器30の口部30aに設けた凸部30pに嵌合するものであれば、開口10nに代えて、ボディ10の側面が開口されていない凹部を設け、容器30の凸部30pと嵌合させてもよい。また反対に、連結部10cに、容器30の口部30aに設けた開口または凹部に嵌合する凸部を設けてもよい。
【0023】
トリガー11は、図8に示す如く、使用者が指を引っ掛けるグリップ11gと、ボディ10に対して回動するためのピン部11pとを有する。またピン部11pおよびグリップ11g間に、組み付け時にピストン12が貫通するピストン導入部11hと、後述のピストン12に設けたピン12pが係合するピン穴11nが形成されている。さらに、ピストン導入部11hには、後述のピストン12に一体成形されたガイド板12gを案内するレール部11rが一体成形されており、ピン穴11hの周辺には、ピストン12のピン12pを組み付けやすくするための切り欠き部11cが形成されている。
【0024】
本実施形態にて、トリガー11は、その上方に設けたピン部11p付近に、ピストン12をシリンダ10s内から引き戻すための付勢力を発生する弾性部材11dを一体に備え、その端部11d(e)は、図5に示す如く、ボディ10の上部に形成された開空間R2の内壁11wで保持されている。弾性部材11dは、ピン部11p付近に限らず、他の部分に成形してもよいが、ピン部11p付近に設けた場合、効率的に付勢力が得られ、ボディ10の内部に収納するためのレイアウト上も最も好ましい。
【0025】
本実施形態の弾性部分11dは、波形の伸縮部ΔLを有するほぼリング形状であるが、例えば、棒状に突出させた一部を折り曲げたり波形またはコイル形にしたものや、ほぼリング形状のみのもの若しくはこうしたリング形全体をほぼくの字形に湾曲させた形状のものや、パンタグラフのような形状のものであってもよい。
【0026】
さらに本実施形態において、弾性部分11dは、図5に示す如く、その端部11d(e)がボディ10の内壁10wと接触するものであって、ボディ10の内壁10wは、弾性部分11dの端部11d(e)付近に、その上部を押圧して弾性部分11dにおける上下方向の移動を規制するガイド10w1と、その左部および右部に向かって延在して弾性部分11dにおける左右方向の移動を規制する2つのガイド10w2とを一体に備える。
【0027】
ピストン12は、前述の如く、トリガー11の操作に応じてシリンダ10s内を摺動するものであり、図9に示す如く、その外周部にトリガー11に形成したピン穴11nに係合するピン12pと、シリンダ10sの内周面と接触するシリンダ側摺動部12fを備える一方、その内周部には、環状溝12n(図5参照)にて区切られた排出弁14の着座する座部12aと、この座部12aから排出弁14が離間することによって密閉空間R1(図5参照)と連通して従来のボディ101に設けた排出流路101r2(図12参照)として機能する内部通路12rとを備える。またピストン12は、ノズル15を取り付ける先端部12eに従来のスピンエレメント106(図12参照)を一体に備えている。なお、ピストン12の内部には、その軸線方向に延在するストッパ12sを有し、このストッパ12sを、排出弁14、即ちバルブパーツB1に形成した窪み(ストッパ面)14s(図5参照)に当接させることにより、シリンダ10s内でのピストン12の押し込み位置を規制している。
【0028】
バルブパーツB1は、図5に示す如く、外向きに広がった環状の弾性部材である弁体からなる吸入弁13と、同じく外向きに広がった環状の弾性部材である弁体からなる排出弁14とを一体成形したものである。このバルブパーツB1は、図5に示す如く、ピストン12およびシリンダ10s間に取り付けると、吸入弁13は、その弾性力によってボディ10に設けた開口周辺部10aに接触して流路10rから密閉空間R1を封鎖し、排出弁14も、その弾性力によってピストン12の座部12aに接触して内部通路12rから密閉空間R1を封鎖する。このため、ピストン12をシリンダ10sから引き戻して密閉空間R1を減圧すると、吸入弁13は、密閉空間R1内の負圧によって、ボディ10に設けた開口周辺部10aから離間して密閉空間R1を開放し、ピストン12をシリンダ10sに押し込んで密閉空間R1を加圧すると、排出弁14は、密閉空間R1内で圧縮された圧力によって、その弾性力に抗してピストン12の座部12aから離間して密閉空間R1を開放する。
【0029】
なお図11には、ノズル15、トリガー11、ピストン12およびバルブパーツB1を組み付け順に配置した分解図を示す。この図に示す如く、上記した4つの部品は、ボディ10の内部にほぼ一直線上に組み付けられる。
【0030】
ここで、トリガーポンプ1付き容器30の作用を詳細に説明する。
【0031】
図4に示す如く、始めに使用者が矢印dの方向にトリガー11を引くと、トリガー11の動きに応じてピストン12がトリガー11の弾性部分11dの弾性力に抗してシリンダ10s内に押し込まれて密閉空間R1内を加圧する。
【0032】
すると、密閉空間R1内では圧力が上昇し、排出弁14をその弾性力に抗して押し戻してピストン12に設けた座部12aから離間させ、密閉空間R1内の空気を内部流路12rからノズル15へ排出し、その後、使用者がトリガー11から手を離すと、排出弁14は、その弾性力によって再び座部12aに着座する。このとき、トリガー11と共にピストン12が弾性部分11dの弾性力によってシリンダ10s内から引き戻されて密閉空間R1内に負圧が生じるため、この負圧によって、吸入弁13をその弾性力に抗して引き離して開口周辺部10aから離間させると共に容器30内の内容物をディップチューブC1から吸い上げてボディ10に設けた流路10rを介して密閉空間R1内に導入する。
【0033】
以後、使用者がトリガー11を引くと、ピストン12が密閉空間R1内の内容物を加圧するため、この加圧された内容物は、排出弁14をその弾性力に抗してピストン12に設けた座部12aから押し開いて、ピストン12の内部流路12rを経てピストン先端部12eおよびノズル15で旋回することによりノズル15の開口15aから噴霧される。
【0034】
上述したことから明らかな如く、本発明に係るトリガーポンプ1は、トリガー11がピストン12をシリンダ10s内から引き戻すための付勢力を発生する弾性部分11dを一体に備え、この弾性部材11dの端部11d(e)をボディ10の内壁10wで保持したことにより、内容物に触れやすく、しかも組み付けがし難い金属製のリターンスプリングSoを削減することができる。従って本実施形態によれば、トリガー11および弾性部分11dの共通化によって削減されたリターンスプリングSo分だけ、組み立て作業性の向上と共にコストの軽減を図ることができる。
【0035】
加えて本実施形態は、弾性部分11dをトリガー11と一体にしたから、ボディ10、トリガー11、ピストン12、バルブパーツB1、ノズル15およびディップチューブC1のパーツ全てが樹脂からなるトリガーポンプ1とすることができるため、製造および廃棄が容易である。特に、トリガーポンプ1を構成するパーツの全てを同一の樹脂で構成することにより、異樹脂の分別も不要となり、リサイクルに好適である。なお、トリガー11に用いられる樹脂は、例えば、コスト面を考慮した場合にはPP(ポリプロピレン)を用い、耐久性を考慮した場合にはPOM(ポリアセタール)を用いるなど、パーツ毎の使い分けが可能である。
【0036】
また本実施形態において、弾性部分11dは、伸縮部ΔLを有するほぼリング形状であるから、弾性部分11dが収縮しても、その収縮方向以外の向きにはほとんど変形しないため、ボディ10内に形成した開空間R2では、弾性部分11dでの変形量を保障するためのスペースがほとんど必要ない。このため、トリガーポンプ1の小型化と共に樹脂量を抑えることによる省資源化が図れる。
【0037】
さらに本実施形態において、弾性部分11dの端部11d(e)は、図5に示す如く、ボディ10の内壁10wと接触するものであって、このボディ10の内壁10wは、弾性部分11dの上部および左右部における移動を規制するガイド10w1,10w2を備えるものであるから、ボディ10の内壁11wを弾性部分11dの端部11d(e)に対して接着剤などを用いて固定する必要がないため、組み付け作業が簡単で、しかも、一部パーツに成分などが異なる異樹脂を用い、その分別が必要となった場合には分解が容易である。
【0038】
加えて本実施形態のトリガーポンプ1は、図4,5に示す如く、吸入弁13および排出弁14を一体のバルブパーツB1にしたことにより、トリガーポンプ1を構成するパーツ数、具体的に図12の従来技術と比較すると、インテイク104と、バルブ105またはボールBoのいずれか1方との計2つを削減することができる。従って本実施形態によれば、吸入弁13および排出弁14の共通化によって削減されたパーツ分だけ、組み立て作業性の向上と共にコストの軽減を図ることができる。なお、本実施形態では、図12の従来技術に比べて、少なくとも、インテイク104分だけ樹脂量を軽減することができる。
【0039】
特に本実施形態は、吸入弁13および排出弁14を、環状の弾性部材からなる弁体からなるものにしたことにより、共通化した吸入弁13および排出弁14は、一体成形が可能になると共に、その構造が簡素になるため、簡単且つ安価に製造することができる。
【0040】
なお、バルブパーツB1は、その組合せとして、吸入弁13または排出弁14の少なくとも一方を、コイル状の弾性部材またはアーム状の弾性部材に支持された弁体からなるものとしてもよい。
【0041】
また本実施形態は、ピストン12を、図4,5に示す如く、排出弁14の着座する座部12aと、この座部12aから排出弁14が離間することによって密閉空間R1と連通する内部流路12rとを備えるものとしたことにより、排出すべき液体または気体が流通する排出流路と、ピストン12を収納するシリンダ10sとを共通化して、その分の樹脂量、具体的に図12の従来技術と比較すると、シリンダ101sを成形する分の樹脂量を軽減することができるから、さらなるコストの軽減が図れると共に減量化にも役立つ。
【0042】
さらに本実施形態は、図9に示す如く、ピストン12はスピンエレメント106(図12参照)を一体に備えるものであるから、ピストン12およびスピンエレメント106の共通化によって削減されたパーツ分だけ、組み立て作業性の向上と共にコストの軽減を図ることができる。
【0043】
また本実施形態では、ボディ10を容器30の口部30aに連結するための連結部10cを一体に有するものとしたことにより、トリガーポンプ1を構成するパーツ数を削減することができる。従って本実施形態のボディ10によれば、従来のキャップ109(図12参照)およびボディ10の共通化によって削減されたパーツ分だけ、組み立て作業性の向上と共にコストの軽減を図ることができる。
【0044】
さらに連結部10cは、例えば、容器30の凸部30pおよびボディ10に設けた開口10nによる嵌合または、容器30の凸部30pおよびボディ10に設けた凹部による嵌合などの容器30に対する位置決めを行うものとしたことにより、容器30に対するトリガーポンプ1の取り付けと共にその位置合わせも容易になるから、さらなる組み立て作業性の向上が図れる。
【0045】
上述したところは、本発明の好適な実施形態を示したに過ぎず、当業者によれば、請求の範囲において種々の変更を加えることができ、例えば、上記トリガーポンプ1は、ピストン12とスピンエレメントとを一体に有しないで、乳液などの内容物をそのまま排出するタイプであってもよい。
【0046】
【発明の効果】
第1発明に係るトリガー式流体吐出器は、トリガーがピストンをシリンダ内から引き戻すための付勢力を発生する弾性部分を一体に備え、この弾性部材の端部をボディの内壁で保持したことにより、内容物に触れやすく、しかも組み付けがし難いリターンスプリングを削減することができる。従って第1発明によれば、トリガーおよび弾性部分の共通化によって削減されたリターンスプリング分だけ、組み立て作業性の向上と共にコストの軽減を図ることができる。
【0047】
加えて第1発明は、弾性部分をトリガーと一体にしたから、全てのパーツが樹脂からなるトリガー式流体吐出器にできるため、製造および廃棄が容易である。特に、構成パーツの全てを同一樹脂(例えば、ポリプロピレン)で構成することにより、成分などが異なる異樹脂の分別も不要となり、リサイクルに好適である。
【0048】
また、発明は、ピストンとシリンダとの間に形成された密閉空間内に流体を引き込むための吸入弁と、密閉空間内の流体を排出するための排出弁とを一体のパーツにしたことにより、トリガー式流体吐出器を構成するパーツ数を削減することができる。従って第発明によれば、吸入弁および排出弁の共通化によって削減されたパーツ分だけ、組み立て作業性の向上と共にコストの軽減を図ることができる。
【0049】
更に、第発明、上記ピストンを、排出弁の着座する座部と、この座部から排出弁が離間することによって密閉空間と連通する、排出すべき流体が流通する排出流路としての内部流路とを備えるものとしたことにより、排出すべき液体または気体が流通する流路と、ピストンを収納するシリンダとを共通化して、その分の樹脂量を軽減することができるから、さらなるコストの軽減が図れると共に減量化にも役立つ。
【0050】
第2発明は、上記第1発明において、トリガーと一体の弾性部分は、伸縮部を有するほぼリング形状であるから、弾性部分が収縮しても、その収縮方向以外の向きにはほとんど変形しないため、ボディ内では、弾性部分での変形量を保障するためのスペースがほとんど必要ない。このため、トリガー式流体吐出器の小型化と共に樹脂量を抑えることによる省資源化が図れる。
【0051】
第3発明は、上記第1または第2発明において、トリガーと一体の弾性部分における端部は、ボディの内壁と接触するものであって、このボディの内壁は、弾性部分の上部および左右部における移動を規制するガイドを備えるものであるから、ボディの内壁を弾性部分の端部に対して接着剤などを用いて固定する必要がないため、組み付け作業が簡単で、しかも、一部パーツに異樹脂を用い、その分別が必要となった場合には分解が容易である。
【0052】
発明は、上記第1乃至第3発明のいずれか一発明において、上記ピストンはスピンエレメントを一体に備えるものであるから、ピストンおよびスピンエレメントの共通化によって削減されたパーツ分だけ、組み立て作業性の向上と共にコストの軽減を図ることができる。
【0053】
発明は、上記第1乃至第発明のいずれか一発明において、上記ボディを容器の口部に連結するための連結部を一体に有するものとしたことにより、流体吐出器を構成するパーツ数を削減することができる。従って第発明によれば、ボディおよびキャップの共通化によって削減されたパーツ分だけ、組み立て作業性の向上と共にコストの軽減を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態であるトリガーポンプを取り付けた容器を示す正面図である。
【図2】 同実施形態であるトリガーポンプを取り付けた容器を示す側面図である。
【図3】 同実施形態にて、トリガーのみを取り付けた状態を示す正面図である。
【図4】 図2のトリガーポンプ1および容器30の口部30a付近を断面で示した側面図である。
【図5】 図4に示す領域Xにおける拡大断面図を示す。
【図6】 (a)〜(d)はそれぞれ、ボディの正面図および側面図と、ボディのA−A断面図および底面図である。
【図7】 (a),(b)はそれぞれ、容器の口部周辺を示す正面図および側面図である。
【図8】 (a),(b)はそれぞれ、トリガーの背面図およびA−A断面図である。
【図9】 (a)〜(d)はそれぞれ、ピストンの正面図および側面図と、ピストンのA−A断面図およびB−B断面図である。
【図10】 (a),(b)はそれぞれ、ノズルの正面図およびノズルのA−A断面図である。
【図11】 ノズル、トリガー、ピストンおよびバルブパーツを組み付け順に配置した分解図である。
【図12】 従来のトリガー式流体吐出器として例示したトリガーポンプと、このトリガーポンプを取り付ける容器の口部とを示す分解断面図である。
【符号の説明】
1 トリガーポンプ
10 ボディ
10c 連結部
10n 開口部
10s シリンダ
11 トリガー
11d 弾性部分
11d(e) 端部
12 ピストン
12e ピストン先端部(スピンエレメント)
12r 内部通路
13 吸入弁
14 排出弁
15 ノズル
30 容器
30a 口部
30p 凸部
B1 バルブパーツ
C1 ディップチューブ
R1 密閉空間

Claims (5)

  1. 容器の口部に取り付けられるボディと、このボディ内に設けたシリンダと、前記ボディに対して回動自在に取り付けられたトリガーと、このトリガーの動きに応じて前記シリンダ内を摺動自在なピストンと、このピストン及び前記シリンダ間に画成した密閉空間を前記シリンダから前記ピストンを引き戻したときの減圧により開放して前記密閉空間内に流体を引き込むための吸入弁と、前記密閉空間を前記シリンダに前記ピストンを押し込んだときの加圧により開放して前記密閉空間内の流体を排出するための排出弁と、排出すべき流体が流通する排出流路と、を備えるトリガー式流体吐出器において、
    前記トリガーは、前記ピストンと係合し、このピストンを前記シリンダ内から引き戻すための付勢力を発生する弾性部分を一体に備え、この弾性部分の端部を前記ボディの内壁で保持したものであって、
    前記ピストンは、前記排出弁の着座する座部と、この座部から前記排出弁が離間することによって前記密閉空間と連通する前記排出流路としての内部流路とを備え、
    前記吸入弁および前記排出弁は、環状の弾性部材である2つの弁体を一体成形し、その一方の弁体が、前記密閉空間を前記シリンダから前記ピストンを引き戻したときの減圧により当該密閉空間内に流体を引き込む一方、他方の弁体が、前記密閉空間を前記シリンダに前記ピストンを押し込んだときの加圧により当該密閉空間内の流体を排出するバルブパーツとしてなることを特徴とするトリガー式流体吐出器。
  2. 前記弾性部分は、伸縮部を有するほぼリング形状のものである請求項1に記載のトリガー式流体吐出器。
  3. 前記弾性部分の端部は、前記ボディの内壁と接触するものであって、このボディの内壁は、前記弾性部分の上部および左右部における移動を規制するガイドを備えるものである請求項1または2に記載のトリガー式流体吐出器。
  4. 前記ピストンは、スピンエレメントを一体に備えるものである請求項1乃至3のいずれか一項に記載のトリガー式流体吐出器。
  5. 前記ボディは、このボディを容器の口部に連結するための連結部を一体に有するものである請求項1乃至のいずれか一項に記載のトリガー式流体吐出器。
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