JP3928951B2 - 乗員保護装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、車両に側方からの衝撃が加わったときに乗員を保護するための乗員保護装置に関し、特に、乗員の頭部を保護し、かつ乗員が不意に車外へ飛び出すことを防止するように車両のサイドウインドに沿って展開する所謂サイドカーテンエアバッグの技術分野に属する。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種の乗員保護装置としては、車両の側面部に衝撃が負荷されたときに、サイドカーテンエアバッグのエアバッグ袋体を、サイドウインドに沿って下方にカーテン状に展開するようにした頭部保護袋体の配設構造が開示されている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
図7は、従来のエアバッグ袋体が展開したときの状態を示す模式図である。
ここで、図7に示すように、エアバッグ袋体100は、車体の前後方向に長く展開した後、萎むように形成されている。このエアバッグ袋体100は、車両のフロントピラー(図示せず)からルーフサイドフレーム101に跨るように折り畳んだ状態で、ブラケット103に取り付けられると共に、ルーフヘッドライニング102内に格納されている。このエアバッグ袋体100は、フロントピラー(図示せず)またはリアピラー(図示せず)に内設されたインフレータ(図示せず)が、衝撃センサからの衝突信号により発生する高圧ガスによって展開し、ルーフヘッドライニング102を押し破って車室104内に飛び出して乗員105を保護する。
【0004】
【特許文献1】
特開平11−1155674号公報(第3〜5頁、第1〜4図)
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、特許文献1及び図7に示すようなサイドカーテンエアバッグにおいて、エアバッグ袋体100は、展開したときに、乗員105側への飛び出し量が多く、乗員105と窓ガラス106との間に飛び出さない可能性があった。
また、エアバッグ袋体100は、図7に示すエアバッグ袋体aのように乗員105の頭部105aを直撃したり、エアバッグ袋体bのように乗員105の頭部105aを超えて乗員105の頭部105aを拘束しない可能性があった。
【0006】
本発明の課題は、エアバッグ袋体の展開する方向を乗員と窓ガラスとの間の方向に飛び出すように規制して、乗員の頭部を保護する乗員保護装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決するために、請求項1に記載の乗員保護装置は、 車両の側方からの衝撃を検知する衝撃センサからの信号によりインフレータが点火して、ドア開口部の上部に配置されたエアバッグ袋体が展開することにより乗員を保護する乗員保護装置であって、前記乗員保護装置は、折り畳んだ前記エアバッグ袋体を覆って支持すると共に、前記エアバッグ袋体が展開したときに車室の内側への展開方向を規制する規制部材を有し、 前記規制部材は、前記エアバッグ袋体の車室側を覆うと共に車室側に凹んだ略コ字状の規制部と、締結具を挿通するための固定部と、を備えることを特徴とする。
【0008】
請求項1に記載の発明によれば、乗員保護装置は、エアバッグ袋体が車室の内側への展開方向を規制する規制部材を有することにより、エアバッグ袋体が乗員と窓ガラスとの間の方向に飛び出すように規制できる。このため、エアバッグ袋体は、車両が側面衝突したり、側転したときに、乗員の頭部の側方に向けて展開し、乗員の頭部を保護すると共に、乗員が窓ガラスを突き破って車外に飛び出すことを防止することができる。
また、エアバッグ袋体は、前記規制部材が設置されたことにより、車両の走行中の振動等により下がったエアバッグ袋体を支持することができるため、エアバッグ袋体の自重で、エアバッグ袋体の車室内側の部材が車室内側に押されて膨らむことを防止することができる。
そして、エアバック袋体を設置するための収納スペースが狭い場所であっても、規制部材により、エアバッグ袋体を部分的に支持することができるため、エアバック袋体を狭い場所に容易に設置することができる。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面を参照して、本発明に係る乗員保護装置の一実施の形態を詳細に説明する。
尚、本発明の実施の形態では、「前」は車両のフロント側、「後」は車両のリア側、「上」は鉛直上方側、「下」は鉛直下方側とする。
図1は、本発明の実施の形態に係る乗員保護装置を示す図で、エアバッグ袋体の格納状態を示す模式図である。
【0010】
図1に示すように、カーテンエアバッグ装置(乗員保護装置)Aは、例えば、前列席2、中列席3及び後列席4を備えた乗用車の車両1の右側サイドボディに配設される。カーテンエアバッグ装置Aは、車両1の右側面部に所定以上の大きさの衝撃が作用したときに、各席2,3,4のドア開口部1b若しくはピラーの上部に設置されたエアバッグ袋体5の膨張部5b,5c,5dが展開して乗員Bの頭部等を保護するものである。尚、このカーテンエアバッグ装置Aは、車両1の左側サイドボディにも同じ構成・作用のものが配設されていて、同様に作動するため、その説明を省略する。
【0011】
図2は、本発明の実施の形態に係る乗員保護装置を示す図で、エアバッグ袋体が展開したときの状態を示す模式図である。
図2に示すように、車両1の右側サイドボディには、前側から順に、ボンネット(図示せず)に連なるフロントピラー6と、センタピラー7と、リアピラー8とが配設されている。フロントピラー6、センタピラー7及びリアピラー8には、各上端部を繋ぐように、前後方向に延びるルーフサイドレール9が架設されている。フロントピラー6とセンタピラー7の間には、フロントドア(図示せず)及びフロントウインド11が設置されている。センタピラー7とリアピラー8との間には、リアドア(図示せず)及びリアウインド13が配置されている。また、後列席4の隣には、クォータウインド14が設置されている。このように、車両1の側面部には、フロントウインド11とリアウインド13とクォータウインド14とからなるサイドウインドが配設されている。
【0012】
このサイドウインドがあるルーフサイドレール9の前端部からリアピラー8に跨る範囲には、エアバッグ袋体5が、折り畳まれ、かつ布製またはフィルム等の包囲部材15に包まれた状態で格納されている(図5及び図6参照)。
【0013】
図2に示すように、このエアバッグ袋体5は、2枚のシートを周縁部5aで縫合して、前後方向に長くて大きな袋状のものである。このエアバッグ袋体5は、車両1の前列席2、中列席3及び後列席4に座った各乗員Bの頭部に合わせて縫った縫合部5e,5f,5gと、ガスが供給されることにより膨らんで各席2,3,4に座った各乗員Bの頭部を保護するための膨張部5b,5c,5dと、縫合部5e,5f,5gによってガスが供給されないように形成された非膨張領域5jとによって形成されている。
【0014】
図4は、本発明の実施の形態に係る乗員保護装置を示す図で、エアバッグ袋体が展開したときの状態を示す説明図である。
図4に示すように、エアバッグ袋体5は、展開した後、萎むように形成されている。
【0015】
前列席2及び中列席3の各膨張部5b,5cは、展開したとき、ルーフヘッドライニング16の位置から下側のやや前方に向けて展開するように縫合部5e,5fが傾斜している。後列席4の膨張部5dは、展開したとき、ルーフヘッドライニング16の位置から下側のやや後方に向けて展開するように縫合部5gが傾斜している。
【0016】
エアバッグ袋体5は、このエアバッグ袋体5の略中央に位置するセンタピラー7と中列席3との間に位置する所に、開口部5hが設けられ、この開口部5hに樹脂製または金属製のT型継手17が気密状態で挿着されている。このT型継手17には、インフレータ18に接続した供給パイプ19と、そのインフレータ18から供給される高圧ガスを膨張部5bに送るためのパイプ20と、そのインフレータ18から供給される高圧ガスを膨張部5c,5dに送るためのパイプ21とが接続されている。
【0017】
供給パイプ19は、リアウインド13及びクォータウインド14の上方のルーフヘッドライニング16の内部を通ってリアピラー8のインフレータ18まで配設されている。インフレータ18は、車両1の右側の側面部からの衝撃を検出する衝撃センサ22,23に電気的に接続した点火装置と、アジ化ナトリウム等でなるガス発生剤等とを内蔵してなるガス発生装置である。インフレータ18は、衝撃センサ22,23からの衝撃信号により点火装置がガス発生剤を瞬時に燃やし、高圧の窒素ガスを発生させてエアバッグ袋体5を瞬時に膨らます装置である。
【0018】
パイプ20,21は、例えば、断面が四角形の筒体からなり、乗員Bの頭部がエアバッグ袋体5を収納された位置のルーフヘッドライニング16に衝突したときの衝撃を変形することにより緩衝できるように、アルミニウム等の緩衝材から形成されている。このパイプ20,21の途中には、複数のガス供給孔(図示せず)が設けられており、インフレータ18からの高圧ガスをそのガス供給孔からエアバッグ袋体5の各膨張部5b,5c,5d内に万遍なく供給されるようになっている。また、パイプ20,21は、供給パイプ19とエアバッグ袋体5の膨張部5b,5c,5dとの間に配設され、この間の高圧ガスの通路を形成することにより、その間の高圧ガスの流路部の補強材としての機能を有する。
【0019】
図6は、本発明の実施の形態に係る乗員保護装置を示す図で、ガス供給パイプの斜視図である。
図6に示すように、パイプ20,21の下側には、折り畳まれた状態のエアバッグ袋体5が配置され、パイプ20,21及びエアバッグ袋体5は共に包囲部材15に収納される。
【0020】
図5は、本発明の実施の形態に係る乗員保護装置を示す図で、規制部材の斜視図である。
包囲部材15は、折り畳んだエアバッグ袋体5とパイプ20,21とを包む略筒状のカバーである。この包囲部材15は、エアバッグ袋体5に供給されるガスの圧力で開放できるように長手方向に沿って縫合された縫着部15aと、エアバッグ袋体5に形成された締結部5iを挿通するための挿通孔15bとを有している。
【0021】
図3は、本発明の実施の形態に係る乗員保護装置を示す図で、要部拡大断面図である。
図3に示すように、エアバッグ袋体5は、上端縁部に、前端部から後端部に亘って略一定の間隔を空けて、インナパネル24に溶着されたブラケット25に固定される複数の締結部5iを突出形成している。エアバッグ袋体5の締結部5iは、包囲部材15の車室1a側に設置される規制部材26とともに、ブラケット25とルーフヘッドライニング16との間に介在され、締結具10によりブラケット25に固定される。
【0022】
この締結具10は、例えば、ボルト・ナットからなり、そのボルトを座金28、台座27、ルーフへッドライニング16、規制部材26、エアバッグ袋体5の締結部5iを介してブラケット25に挿通して、ナットを螺合することにより、それらを一体的に固定する。台座27は、例えば、樹脂により形成され、その台座27の車室1a側には、座金28、締結具10の頭部及びグラブレール12が設置されている。
【0023】
包囲部材15に包まれたエアバッグ袋体5は、インナパネル24とルーフヘッドライニング16との間に形成された収納空間に収納されるとともに、図1に示すように、フロントピラー6、センタピラー7及びリアピラー8の上部と、前列席2、中列席3及び後列席4のドア開口部1bの上部とに設置される。
【0024】
図3に示すように、ルーフヘッドライニング16は、車室1aの天井面を構成する板部材で、緩衝性及び断熱性を備えた表皮16aと、この表皮16aより剛性のある基部16bとから構成される。
【0025】
ブラケット25は、圧延鋼板等からなり、上端をインナパネル24に溶着し、下端には締結具10が設置される。インナパネル24は、ルーフサイドレール9の車室1a側に設置され、そのルーフサイドレール9に溶着される圧延鋼板である。このインナパネル24とルーフサイドレール9との溶着箇所の下端部には、シール材29が設置され、その溶着箇所を覆っている。
【0026】
図5に示すように、規制部材26は、包囲部材15に包まれたエアバッグ袋体5の車室1a側を覆う略コ字状の規制部26aと、規制部26aに上側に形成し、締結具10を挿通するねじ穴26bが穿設された固定部26cとからなる。規制部材26は、樹脂または鉄等の金属板から形成されていて弾性を有し、その弾性を有する規制部26aにより、展開したエアバッグ袋体5が図4に示すように、乗員Bとフロントウインド11等の各ウインドの間に向かって飛び出すように指向性を与えている。
【0027】
図2に示すように、この規制部材26は、前列席2の膨張部5b、中列席3の膨張部5c及び後列席4の膨張部5dの飛び出し方向を規制すべく、折り畳んだ各膨張部5b,5c,5dの車室1aの内側にそれぞれ設置されている。尚、規制部材26は、折り畳んだエアバッグ袋体5の全体を覆うように配置しても、エアバッグ袋体5の一部を覆うように配置してもよい。
【0028】
尚、規制部材26の材料は、前記樹脂や金属に限定されるものではなく、例えば、エアバッグ袋体5が展開したときに、その展開時に抵抗がなるべく少なく、気温が低温・高温時であってもエアバッグ袋体5の展開時に割れたり、破壊して飛散することがない剛性を有する材料であればよい。
【0029】
次に本発明の実施の形態に係る乗員保護装置の作用を説明する。
図3に示すように、車両1に右側の側面部方向の衝撃が負荷されないとき、エアバッグ袋体5は、折り畳んだ状態で収納部34内に収納されている状態が維持されている。そのエアバッグ袋体5の車室1a側は、規制部材26により覆われている。エアバッグ袋体5は、規制部材26により支持されているため、車両1の走行中の振動等で、エアバッグ袋体5が下がってその自重により、ルーフヘッドライニング16を押し下げ、そのルーフヘッドライニング16が車室1a側に膨らむことを防止することができる。
【0030】
図1に示すように、車両1の右側の側面部に所定以上の大きさの衝撃が作用して、衝撃センサ22,23からインフレータ18に点火信号が入力されると、インフレータ18内のガス発生剤が高速燃焼して高圧ガスを発生する。この高圧ガスは、供給パイプ19を通ってエアバッグ袋体5の中央部分に位置するT型継手17に流れて、パイプ20の前列席2側と、パイプ21の中列席3及び後列席4側とに分かれて、エアバッグ袋体5に供給される。
【0031】
前後方向に長く、前記3列の前列席2、中列席3及び後列席4に向けて展開する膨張部5b,5c,5dを有するエアバッグ袋体5は、略中央にT型継手17を配設したことにより、エアバッグ袋体5の中央から前後端部に向かって押圧ガスがスムーズに流れる。そして、高圧ガスは、複数のガス供給孔を有するパイプ20,21を配設したことにより、高圧ガスの通路が塞がらず、スムーズにエアバッグ袋体5の膨張部5b,5c,5dに供給される。また、パイプ20,21は、供給パイプ19とエアバッグ袋体5の膨張部5b,5c,5dとの間に配設されたことにより、その間の高圧ガスの流路を補強して、エアバッグ袋体5の高圧ガスの吸入口付近の耐久性を向上させることができる。
【0032】
図3に示すように、折り畳んであったエアバッグ袋体5は、高圧ガスにより包囲部材15、規制部材26、及びルーフヘッドライニング16を想像線で示すように車室1aの内側に押し開く。このとき、規制部材26は、この規制部材26の剛性により、エアバッグ袋体5が乗員Bの頭部方向に押し拡がることを抑制することができる。
【0033】
図4に示すように、規制部材26を押圧したエアバッグ袋体5は、その規制部材26の規制部26aの下端部26dがほぼ真下を向いていることにより、下端部26dにガイドされて、フロントウインド11と乗員Bの間の下方向に向かって急速に膨張展開する。これにより、エアバッグ袋体5は、乗員Bの頭部を拘束して保護すると共に、乗員Bが車外へ飛び出されることを抑制することができる。
【0034】
尚図2に示すように、前列席2の乗員Bを保護するエアバッグ袋体5の膨張部5b,5c,5dは、縫合部5e,5f,5gを設けたことにより、膨張部5b,5c,5dが展開したときに乗員Bに接触しない不要な箇所(非膨張領域5j)に高圧ガスが流れることを抑制することができる。このように、エアバッグ袋体5に縫合部5e,5f,5gを形成したことにより、エアバッグ袋体5に非膨張領域5jを設けることができ、エアバッグ袋体5の容積を抑えて展開に要する時間を短縮することができると共に、展開した膨張部5b,5c,5dに適度な張力を与えることができる。
【0035】
エアバッグ袋体5は、展開時に左右方向に大きく拡がると、膨張部5b,5c,5dが乗員Bに向かって展開して、乗員Bに接触してしまう虞れがあるが、前記縫合部5e,5f,5gを設けたことによっても、エアバッグ袋体5の左右方向への膨張を適度に抑制してそのような弊害を回避することができる。
【0036】
エアバッグ袋体5は、前記縫合部5e,5f,5gを形成して適度な張力を備えたことにより、車体1が衝撃を受けたり、側転したときに、前後方向に十分な張力が作用している膨張部5b,5c,5dによって、乗員Bが車室1a内に留まるように保護することができる。
【0037】
尚、カーテンエアバッグ装置Aは、車両1の左側サイドボディにも同じ構成・作用のものが配設されていて、車両1の左側部に所定以上の衝撃が負荷されたときと同様に作動する。
【0038】
尚、本発明は、前記実施の形態に限定されるものではなく、その技術思想の範囲内で種々の改造及び変更が可能であり、本発明はこれら改造及び変更された発明にも及ぶことは勿論である。
例えば、カーテンエアバッグ装置Aは、前列席2のみの1列の座席を備えた車両1、または前列席2と中列席3からなる2列の座席を備えた車両1にも同じように利用することができる。
【0039】
尚、パイプ20,21は、なくてもよい。その場合は、エアバッグ袋体5の開口部5hに直接、T型継手17または供給パイプ19を接続すると共に、折り畳んだエアバッグ袋体5の上部に、衝撃を吸収する緩衝材を設置することが好ましい。
【0040】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の請求項1に記載の乗員保護装置によれば、エアバッグ袋体が車室の内側への展開方向を規制する規制部材を有することにより、エアバッグ袋体が乗員と窓ガラスとの間の方向に飛び出すように規制できる。このため、エアバッグ袋体は、車両が側面衝突したり、側転したとき、乗員の頭部の側方に向けて展開し、乗員の頭部を保護すると共に、乗員が窓ガラスを突き破って車外に飛び出すことを防止することができる。
また、エアバッグ袋体は、前記規制部材が設置されたことにより、車両の走行中の振動等により下がったエアバッグ袋体を支持することができるため、エアバッグ袋体の自重で、エアバッグ袋体の車室内側の部材が車室内側に押されて膨らむことを防止することができる。
そして、エアバック袋体を設置するための収納スペースが狭い場所であっても、規制部材により、エアバッグ袋体を部分的に支持することができるため、エアバック袋体を狭い場所に容易に設置することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る乗員保護装置を示す図で、エアバッグ袋体の格納状態を示す模式図である。
【図2】本発明の実施の形態に係る乗員保護装置を示す図で、エアバッグ袋体が展開したときの状態を示す模式図である。
【図3】本発明の実施の形態に係る乗員保護装置を示す図で、要部拡大断面図である。
【図4】本発明の実施の形態に係る乗員保護装置を示す図で、エアバッグ袋体が展開したときの状態を示す説明図である。
【図5】本発明の実施の形態に係る乗員保護装置を示す図で、規制部材の斜視図である。
【図6】本発明の実施の形態に係る乗員保護装置を示す図で、ガス供給パイプの斜視図である。
【図7】従来のエアバッグ袋体が展開したときの状態を示す模式図である。
【符号の説明】
1 車両
1a 車室
5 エアバッグ袋体
11 フロントウインド
13 リアウインド
14 クォータウインド
16 ルーフヘッドライニング
18 インフレータ
22,23 衝撃センサ
26 規制部材
26a 規制部
A カーテンエアバッグ装置(乗員保護装置)
B 乗員
Claims (1)
- 車両の側方からの衝撃を検知する衝撃センサからの信号によりインフレータが点火して、ドア開口部の上部に配置されたエアバッグ袋体が展開することにより乗員を保護する乗員保護装置であって、
前記乗員保護装置は、折り畳んだ前記エアバッグ袋体を覆って支持すると共に、前記エアバッグ袋体が展開したときに車室の内側への展開方向を規制する規制部材を有し、
前記規制部材は、前記エアバッグ袋体の車室側を覆うと共に車室側に凹んだ略コ字状の規制部と、締結具を挿通するための固定部と、を備えることを特徴とする乗員保護装置。
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