JP3927750B2 - 画像形成装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、静電記録方式や電子写真方式等の作像プロセスを利用した複写機、レーザプリンタ等の画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、電子写真装置等の画像形成装置においては、小型化、高機能化、カラー化が推進される一方、信頼性の向上、システム展開、メンテナンスフリー、人や環境に優しい等の要求が高まってきており、これらの要求を満たすべく様々な提案がなされている。
【0003】
これらの提案の中に、カラー画像出力の高速化のために感光体を複数個積載して、転写材をベルト状の搬送手段で搬送しながら、順次トナー像を多重転写するものが知られている。
【0004】
また、最近ではエコロジー対応のために転写残トナーを回収して再利用することで廃棄するトナー量を少なくする、例えば専用のクリーニング手段を持たない現像同時クリーニング方式(以下「クリーナレス」という。)を採用した複写機やプリンタ等が実用化されてきている。このようなシステムを採用すると、画像形成装置自体を小型化できる等のメリットがある。
【0005】
このクリーナレスシステムは、重合法によって生成された球形トナーを用いることによって良好に達成される。その理由をトナーと感光体との付着力に注目して以下に説明する。
【0006】
トナーが、現像プロセス(バイアス、潜像電位)によって感光体に付着すると、感光体表面に接触したトナーに作用する主な力としては、鏡映力とファンデルワールス力がある。鏡映力は、電荷量とその距離に大きく依存する。粉砕によって生成される従来の粉砕トナーは、その表面に凹凸があり摩擦帯電により、凸部が集中的に帯電される。これに対して重合法による重合トナーは、その表面が球形又は球形に近い形状を有するため、表面が均一に帯電される。
【0007】
そして、粉砕トナーにおいては、凸部が接触し、非常に近接した領域に多くの電荷が存在するために、鏡映力は増大する。しかし、重合トナーのように球形をしていると、接触状態はほとんど点状になり、かつ近接領域の電荷量も少なく、粉砕トナーに比べて鏡映力が小さくなる。
【0008】
上述のファンデルワールス力はより最近接領域が影響し、平面で接触するような状態では非常に大きくなる。粉砕トナーを用いた場合には、多くのトナーの中には上述のような凸部で平面状に接触するトナーが多数存在し、この場合にはファンデルワールス力は非常に大きくなる。これに対して、重合トナーは表面形状が球状であるためトナーはほとんど点で接触する。よって、ファンデルワールス力も重合トナーの方が小さくなる。
【0009】
以上の理由から、球形に近い重合トナーの場合、感光体に対する鏡映力、ファンデルワールス力、つまり付着力が小さくなり転写における転写残トナーが少なく、かつ、現像同時クリーニング時のトナーの回収効果が大きくなり、クリーナレスや現像同時クリーニングが可能となる。
【0010】
そこで、ここでは現像同時クリーニング方式を用いた画像形成装置の一例を図6を参照して説明する。
【0011】
同図に示す画像形成装置は、電子写真方式のものであり、4個の画像形成ユニットを有し、各画像形成ユニットを縦貫するようにして、転写材をその上に支持して搬送する転写ベルト(搬送手段)が配設されている。
【0012】
4個の画像形成ユニットUM(マゼンタ)、UC(シアン)、UY(イエロー)、UBk(ブラック)は同様の構成であり、シアンの画像形成ユニットUCを例に説明すると、像担持体としての、例えば表層が有機光半導体からなる円筒型のOPC電子写真感光体(感光ドラム)1Cが、矢印a方向へ回転駆動される。2Cは一次帯電器であり、感光ドラム1Cに接触するように設置されている。3Cは画像露光部(露光手段)であり、一次帯電器2Cに対し感光ドラム1Cの回転方向下流側で感光ドラム1Cを露光する。4Cは現像器(現像手段)であり、感光ドラム1Cの露光位置よりさらに下流側において感光ドラム1Cと隣接するように設置されている。Pは転写材である。13は転写材Pを収納する給紙カセットである。14は給紙部であり、転写材Pを供給するものである。10は転写材搬送ベルト(転写材搬送手段)であり、感光ドラム1Cに接触して矢印b方向に駆動されている。11は駆動ローラ、12は支持ローラであり、転写材搬送ベルト10を架張し駆動する駆動手段である。5Cは転写ブレード(転写手段)であり転写位置で転写材搬送ベルト10を挟んで、感光ドラム1Cに対向するように設置される。15は定着器であり、転写材搬送ベルト10の駆動ローラ11に隣接して配置される。6Cは前露光(除電)ランプであり、転写ブレード5Cと一次帯電器2Cとの間に設置されている。
【0013】
以上のように構成された画像形成装置の動作を、シアン色のトナー像を形成する画像形成ユニットUCを例に説明する。
【0014】
まず、感光ドラム1Cはアルミ等の導電性基体の表面に、例えば有機光半導体(OPC)の薄膜が形成されたものであり、矢印a方向へ回転している。そして一次帯電器2Cにより、表面を一様にマイナス帯電された後、画像露光部3Cにより露光が行われて、入力原稿が色分解した分版画像と対応した静電潜像が形成される。現像器4Cは、マイナス帯電したトナーを用いて反転現像を行い、静電潜像と対応したトナー像を感光ドラム1C表面に形成する。感光ドラム1Cの表面に形成されたトナー像は、転写材搬送ベルト10上の転写材Pに転写ブレード5Cによって転写される。この転写材Pは、感光ドラム1Cの回転速度による画像形成と同期するように、給紙カセット13から給紙され給紙部14から転写材搬送ベルト10に供給されたものである。
【0015】
以上の動作を各画像形成ユニットにおいて行い、各感光ドラム上に形成されたトナー像が、転写材搬送ベルト10に保持された転写材Pに順次多重転写される。フルカラーモードの場合は、転写材Pに対してM(マゼンタ)、C(シアン)、Y(イエロー)、Bk(ブラック)の順で転写され、単色や、2〜3色モードの場合も同様に前記の順で、必要な色トナーが転写材P上に多重転写される。そして、トナーを転写された転写材Pは、転写材搬送ベルト10により定着器15に供給されて、ここで加熱、加圧されて表面にトナー像が定着される。
【0016】
一方、トナー像転写後の感光ドラム1Cは、前露光ランプ6Cにて電位を均一に整えられ、表面に残った転写残トナーが現像器4Cにて現像動作中に現像器内に回収され、画像形成に再び供される。また、転写材Pを定着器15に供給し終えた転写材搬送ベルト10は、ベルトクリーナ21にてその表面が清掃される。ベルトクリーナ21によって除去されたトナーは、搬送手段23を介して廃トナー回収ボックス22に回収される。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】
上記構成のような感光ドラム上の転写残トナーを、例えば現像器で回収するクリーナレスシステムを採用した画像形成装置においても、ベルトクリーナ21をなくすことはできない。その理由としては、画像形成間に感光ドラム1C上に微量に現像されるトナー(以下「かぶりトナー」という。)が転写材搬送ベルト10上に転写され、転写材搬送ベルト10表面を汚すので、転写材Pの裏汚れを防止するためには随時、転写材搬送ベルト10をクリーニングする必要があるからである。あるいは画像形成動作中に転写材Pの給紙不良が発生した場合、転写材搬送ベルト10上に画像形成ユニットで形成されたトナー像が直接転写されてしまうことがあり、画像形成動作復帰前に転写材搬送ベルト10上のそれらのトナー像をクリーニングする必要がある。さらに、例えば出力画像の濃度、色味を調整するために、指定された濃度データの各色のトナー帯を各画像形成ユニットで形成し、それらを転写材搬送ベルト10上に転写させた後、転写材搬送ベルト10の周りに配置された濃度読み取りセンサで読み取るといった制御を行う場合、転写材搬送ベルト10上に転写されたトナー帯をクリーニングする必要がある。
【0018】
これらの転写材搬送ベルト10上のトナーは、複数色の場合には混色して存在しているため、静電的に感光ドラム上に戻して、現像器に回収することが不可能である。また単色の場合においても、転写材搬送ベルト10上のトナーの色を識別し、その色に対応した画像形成ユニットで回収する必要があり、制御が複雑になる等の問題が生じる。
【0019】
そこで、図6中に示すようなベルトクリーナ21を備えることが、性能安定性等の点で最も優れている。しかし従来型のベルトクリーナ21では、ベルトクリーナ21とは別に例えば廃トナー回収ボックス22のような廃トナーを回収する専用スペースが必要となり、さらにはベルトクリーナ21から廃トナー回収ボックス22まで廃トナーを搬送する搬送手段23、及び搬送手段23を駆動するための動力源が必要となる。この場合、装置自体が大きくなったり、製造コスト、ランニングコストが高くなる等の問題が生じる。
【0020】
またユーザがメンテナンスを行うような場合には、ベルトクリーナ21や廃トナー回収ボックス22の交換が簡易であることに加え、これらから漏れ出した廃トナーによりユーザの衣服や装置の設置環境周辺が汚れることを防ぐ必要がある。さらには、回収された廃トナーが産業廃棄物としてユーザによって的確に処理されるべく取り扱いが簡易である必要がある。
【0021】
本発明は、上述事情に鑑みてなされたものであり、転写材搬送手段上や中間転写体上の不要なトナーを除去するクリーニング手段の構成を簡略化し、メンテナンスを容易にした画像形成装置を提供することを目的とするものである。
【0027】
【課題を解決するための手段】
請求項に係る本発明は、像担持体上の静電潜像にトナーを付着させてトナー像として現像する現像手段と、該現像手段によって前記像担持体上に形成されたトナー像を転写する転写手段と、前記像担持体上のトナー像が転写される転写材を担持搬送する転写材搬送手段と、該転写材搬送手段上のトナーを除去するクリーニング部材を有するクリーニング手段と、を備えた画像形成装置において、該クリーニング手段が、画像形成装置本体に対して着脱自在に装着されるカートリッジを構成し、該カートリッジは、前記転写材搬送手段を横断する方向に長手方向を配置されて廃トナーを回収する容器本体を備え、該容器本体は、被クリーニング面に対面する円筒状の外周面に開口して前記クリーニング部材が配設された開口部を有し、前記開口部の円周方向の両縁に設けられたスポンジ状のシール部材と、前記外周面に沿った円周方向に移動して前記開口部を開閉可能なシャッターに設けられ、前記外周面を移動して前記開口部の円周方向に沿った両縁に接触するスポンジ状のシール部材と、を有し、前記開口部が前記シャッターによって閉鎖された状態においては、前記開口部側の前記シール部材と前記シャッター側のシール部材とが連絡して、前記開口部の周囲と前記シャッターとの間が覆われることを特徴とする。
【0028】
請求項に係る本発明は、像担持体上の静電潜像にトナーを付着させてトナー像として現像する現像手段と、該現像手段によって前記像担持体上に形成されたトナー像を転写する転写手段と、前記像担持体上のトナー像が転写される中間転写体と、該中間転写体上のトナーを除去するクリーニング部材を有するクリーニング手段と、を備えた画像形成装置において、該クリーニング手段が、画像形成装置本体に対して着脱自在に装着されるカートリッジを構成し、該カートリッジは、前記中間転写体を横断する方向に長手方向を配置されて廃トナーを回収する容器本体を備え、該容器本体は、被クリーニング面に対面する円筒状の外周面に開口して前記クリーニング部材が配設された開口部を有し、前記開口部の円周方向の両縁に設けられたスポンジ状のシール部材と、前記外周面に沿った円周方向に移動して前記開口部を開閉可能なシャッターに設けられ、前記外周面を移動して前記開口部の円周方向に沿った両縁に接触するスポンジ状のシール部材と、を有し、前記開口部が前記シャッターによって閉鎖された状態においては、前記開口部側の前記シール部材と前記シャッター側のシール部材とが連絡して、前記開口部の周囲と前記シャッターとの間が覆われることを特徴とする。
【0033】
【発明の実施の形態】
以下、図面に沿って、本発明の実施の形態について説明する。
【0034】
〈実施の形態1〉
図1に、本発明に係る画像形成装置の一例を示す。同図に示す画像形成装置は、4色フルカラーの電子写真方式の画像形成装置であり、複数(4個)の画像形成ユニットを有し、各画像形成ユニットを縦貫するようにして転写材搬送手段である転写材搬送ベルトが配設されている。同図は、画像形成装置全体の概略構成を示す縦断面図である。また、この画像形成装置においては、前述した重合法によって形成された球状トナーを使用し、クリーナレス方式で現像と同時にトナーを回収する画像形成プロセス方式を採用している。
【0035】
同図に示す画像形成装置は、転写材搬送ベルト(転写材搬送手段)10の移動方向(矢印R10方向)に沿って上流側から下流側にかけて4個の画像形成ユニットUM、UC、UY、UBkが配設されている。この順に、マゼンタ、シアン、イエロー、ブラックのトナー像を形成する画像形成ユニットである。これら画像形成ユニットは、同じ構成なので、以下では、シアンの画像形成ユニットUCを例に説明する。
【0036】
画像形成ユニットUCは、例えば像担持体として表層が有機光半導体からなる円筒型のOPC電子写真感光体(以下「感光ドラム」という。)1Cが、矢印a方向に所定のプロセススピードで回転駆動される。2Cは一次帯電器であって、感光ドラム1Cへ対向するように設置されており、感光ドラム1Cをマイナスの極性の所定の電位に均一に一次帯電する。3Cは画像露光部であり、帯電器2Cによって帯電された感光ドラム1Cに対し、入力画像を色分解して得られた各色トナーに対応した光情報を画像部に露光する。4Cは現像器(現像手段)であり、感光ドラム1Cの露光位置よりさらに下流側に設置されており、重合法によって生成された、マイナスに帯電する特性のトナーを現像剤として内包している。Pは受像部材としての転写材である。13は転写材Pを収納した給紙カセット、14は転写材搬送ベルト10に転写材Pを供給する給紙ローラである。
【0037】
10は駆動ローラ11、支持ローラ12に掛け渡された転写材搬送ベルトであり、感光ドラム1Cに接触して矢印R10方向に駆動されている。転写材搬送ベルト10は、機械的強度が高い、可撓性を有するポリカーボネイト等の樹脂や、ゴムの基材にカーボン等の導電性粒子を分散させた無端状のベルトであり、抵抗値としては109 〜1013Ω、厚さは0.1〜1mmに調整したものがよい。
【0038】
5Cは転写ブレード(転写手段)であり、転写位置において転写材搬送ベルト10を挟むようにして感光ドラム1Cに対向するように設置されている。転写ブレード5Cは基材を109 〜1011Ω・cmの半導体層で形成され、感光ドラム1C側の表面層を表面粗さ、摩擦係数が小さく耐摩耗性に優れた材料、例えばフッ素樹脂、ナイロン樹脂等で構成したものが適切である。15は定着器であり、転写搬送ベルト10の駆動ローラ11に隣接して配置される。6Cは前露光ランプであり、転写ブレード5Cと一次帯電器2Cの間に設置されている。
【0039】
そして、本発明の特徴であるカートリッジ化されたベルトクリーナ、つまりベルトクリーナカートリッジ(クリーニング手段)24が、転写材Pの搬送経路以外の場所で転写材搬送ベルト10に対して接触して設置されている。
【0040】
図2(a)、(b)にそれぞれベルトクリーナカートリッジ24の側面図(転写材搬送ベルト10の幅方向から見た図)、表面図(転写材搬送ベルトの移動方向から見た図)を示す。ただし、(b)においては、カートリッジシャッター(シャッター)101は断面を示している。ベルトクリーナカートリッジ24は、ほぼ円筒状の容器本体100と、回転軸102を中心に揺動して容器本体100の開口部100aを開閉可能なカートリッジシャッター101とを有している。開口部10aは、容器本体100の長手方向のほぼ全長にわたって長方形状に形成されている。ベルトクリーナカートリッジ24は、画像形成装置本体内に装着されていない状態ではカートリッジシャッター101が位置Aにあって開口部100aを閉鎖して、容器本体100内に回収された廃トナーが漏れ出すのを防止している。一方、カートリッジシャッター101は、ベルトクリーナカートリッジ24が画像形成装置本体内に装着されることにより、回転軸102を中心に矢印C方向に回転し、位置Bで停止する。これにより、容器本体100の開口部100aが転写材搬送ベルト10に向かって開口される。
【0041】
容器本体100の開口部100aの周囲には、容器本体100内に回収された廃トナーが漏れ出すのを防止するために、開口部長手方向と開口部両端部とに端部シール(シール部材)103、104がそれぞれ設けられている。端部シール103は開口部100a側に、また、端部シール104はカートリッジシャッター101側に設けられている。これら端部シール103、104は例えば、モルトプレーン等の弾性のあるスポンジ状の部材によって形成されており、転写材搬送ベルト10との当接面は、フェノール樹脂、ポリエステル、ポリイミド、メタクリル樹脂、ポリカーボネート、ポリプロピレン、ナイロン、ポリアセタール、高密度ポリエチレン、フッ素樹脂等の低摩擦樹脂で処理されているか、又はこれらの低い摩擦樹脂で形成された厚さ100μm前後の低摩擦樹脂シートが貼り付けてあり、転写材搬送ベルト10と端部シール103との間の摩擦力を低減するようにしている。
【0042】
ベルトクリーナカートリッジ24は、画像形成装置本体内に装着される際に、画像形成装置本体側の取付け面105との間にばね等からなる加圧付勢部材106が介装されており、クリーニング作用を施す転写材搬送ベルト10面に対して付勢される。また端部シール103の一部にエポキシ樹脂、ポリイミド、ポリスチレン、ABS樹脂、塩化ビニル樹脂、ポリプロピレン、ポリアセタール等の樹脂からなるスペース部材(不図示)が設けてあり、このスペース部材を転写材搬送ベルト10に当接させることで、転写材搬送ベルト10との距離を一定に保つように構成されている。
【0043】
また、容器本体100内は、図2(b)に示すように、その底面107が、長手中央部から両端部に向かって5〜30度の傾斜角θが設けられている。これは、一般的に、転写材搬送ベルト10上の転写材Pに転写されるトナー像がベルトクリーナカートリッジの長手中央部に対応する部分に集中して形成され、これに伴って廃トナーも長手中央部で多くなるため、底面107上に回収された廃トナーが長手両端部に移動しやすくして廃トナーの片寄りを少なくすることを目的としている。
【0044】
図3に、ベルトクリーナカートリッジ24の、長手方向に直交する方向の縦断面図を示す。同図中の108は容器本体100内に収納されているクリーニング部材(クリーニングブレード)である。一般にクリーニング部材としては、ゴムなどの弾性体からなるクリーニングブレードを使用した方式が従来から広く使用されているが、これはブレード方式が構造が簡単であり、コスト面からも有利である理由による。またクリーニングブレード108の材質としては、耐薬品性、耐摩耗性、成形性、機械的強度等の点から熱可撓性エラストマーの一種であるポリウレタンゴムが主に用いられている。
【0045】
クリーニングブレード108は、容器本体100の内壁のリブ100bに対して軸109aを中心に揺動可能に取り付けられた台座109に固定されており、付勢手段としての圧調整ばね(圧縮ばね)110によって転写材搬送ベルト10表面に対する当接圧が調整されている。クリーニングブレード108の転写材搬送ベルト10に対する当接圧は、転写材搬送ベルト10の表面材質、トナーの種類などによって種々ではあるが、一般に5〜70gf/cmである。さらに、クリーニングブレード108は被クリーニング面である転写材搬送ベルト10の進行方向(矢印R10方向)に対してカウンター方向に向けて配置されている。
【0046】
また、容器本体100の開口部10aには、端部シール103の内側、つまり容器本体100の内壁に、廃トナーが飛散するのを防止するために、ウレタン、ポリエチレンテレフタレート等の厚さが20〜100μmのシート状の飛散防止シート111が設けられており、転写材搬送ベルト10に0.1〜3.0mm進入して当接している。
【0047】
クリーニングブレード108によって、転写材搬送ベルト10表面から除去された廃トナーは、容器本体100内を自由落下し底面107に回収される。ベルトクリーナカートリッジ24へ許容量以上の廃トナーが回収され、廃トナーがベルトクリーナカートリッジ24から溢れ出すのを防止するために、画像形成装置本体の一部に光センサ(不図示)が設けられており、容器本体100の一部に設けられたセンサ窓(不図示)を通して、容器本体100内部の廃トナーの蓄積状態を検知し、一定量以上に達したと判断した場合、ベルトクリーナカートリッジ24の交換をユーザに知らせるようになっている。
【0048】
以上述べたように、本実施の形態1では、感光ドラム上の転写残トナーを現像器で回収するクリーナレスシステムを採用した画像形成装置において、転写材搬送ベルト10のベルトクリーナをカートリッジ化することにより、従来必要であった廃トナー回収ボックスや廃トナー搬送手段やその駆動手段を別途設ける必要がなくなり、省スペース、低電力、低ランニングコストを実現することができる。また、ユーザによるメンテナンスが容易になるとともに、ベルトクリーナカートリッジ24や廃トナーが産業廃棄物としてユーザにより的確に処理されることが可能となり、今後重要となる環境問題に対応することができる。
【0049】
〈実施の形態2〉
図4に、実施の形態2の画像形成装置を示す。同図は、全体の概略構成を示す縦断面図である。
【0050】
本実施の形態においても、前述の実施の形態1と同様に、感光ドラムを中心とした帯電、露光、現像、前露光を行う各部材を一体とした4個の画像形成ユニットUM、UC、UY、UBkを有する。また、トナーとしては、重合法にて形成された球状トナーを用いており、感光ドラムについてはクリーナレス方式であり、感光ドラム上の転写残トナーを現像器で現像同時回収するものである。これらについては、実施の形態1と同様である。
【0051】
実施の形態1と異なるのは、転写材搬送ベルトに担持搬送される転写材P上に各色トナー像を直接的に多重転写するのではなく、転写材搬送ベルトに代わって中間転写ベルト(中間転写体)30を有し、各感光ドラム上に形成されたトナー像を一旦、この中間転写ベルト30に順次に一次転写して重ね合わせた後、これらトナー像を転写材P上に一括で二次転写するようにしている。すなわち、中間転写ベルト30を駆動ローラ31、支持ローラ32、及びバックアップローラ33に張架し、この中間転写体上に各色トナー像を多重転写し、これらの合成トナー像を給紙ローラ14で供給された転写材Pに対して、バックアップローラ33及び二次転写ローラ34によって二次転写した後、定着器15にて転写材P表面に定着させている。なお、各画像形成ユニットの構成については、実施の形態1と同様なので説明は省略する。
【0052】
中間転写ベルト30としては、ウレタンゴム(103 〜104 Ω・cm)の表面に誘電体層としてのPTFE(ポリテトラフルオルエチレン)層(1014Ω・cm以上)を形成した可撓性の無端状ベルトや、ポリイミド樹脂に抵抗調整のためにカーボンブラックを分散させた可撓性の無端状ベルト(1010〜1014Ω・cm)を使用することができる。
【0053】
このような構成をとる画像形成装置においては、中間転写ベルト30のクリーニング手段であるベルトクリーナカートリッジ25の配設位置は、駆動ローラ31とバックアップローラ33との間に限定され、さらにベルトクリーニングカートリッジ25の開口部を画像形成装置本体に対して水平に配置することはできない。
【0054】
そこで、ベルトクリーニングカートリッジ25を図5に示すように構成している。すなわち、容器本体100の開口部100aが側方を向くようにしている。なお、図5に示す各部材のうち、図3に示す部材と同様な構成・作用のものについては、同じ符号を付して重複説明は省略するものとする。
【0055】
ベルトクリーニングカートリッジ25の基本的な動作に関して説明すると、中間転写ベルト30は矢印R30方向に移動しており、クリーニングブレード108で中間転写ベルト30上の廃トナーをクリーニングする。中間転写ベルト30から剥ぎ取られた廃トナーは、クリーニングブレード108の上流側の飛散防止シート111で受け止められ、容器本体100内に回収される構成となっている。本実施の形態における容器本体100においても、底面107には、中間転写ベルト30から遠い側が下方となるように5〜30度の傾斜角θが設けられている。これにより、容器本体100内に廃トナーが均一に収容されるようにしている。
【0056】
本発明の実施の形態2においても、前述の実施の形態1と同様に省スペース、低電力、低ランニングコスト、環境問題対応を実現することができる。
【0057】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によると、転写材を搬送する転写材搬送手段や、中間転写体に付着した不要なトナーをクリーニング手段をカートリッジ化することにより、従来必要とされていた廃トナー回収ボックス、廃トナー搬送手段、その駆動手段を別途設ける必要がなくなり、省スペース、低電力、低ランニングコストの画像形成装置を構成することができる。また、カートリッジ化によりユーザによるメンテナンスが容易になるとともに、ベルトクリーナカートリッジや廃トナーを産業廃棄物としてユーザにより的確に処理することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態1の画像形成装置の構成を示す縦断面図。
【図2】(a)は実施の形態1のベルトクリーニングカートリッジの側面図。
(b)は実施の形態1のベルトクリーニングカートリッジの正面図。
【図3】実施の形態1のベルトクリーニングカートリッジの長手方向に直角な方向の縦断面図。
【図4】実施の形態2の画像形成装置の構成を示す縦断面図。
【図5】実施の形態2のベルトクリーニングカートリッジの長手方向に直角な方向の縦断面図。
【図6】従来の画像形成装置の構成を示す縦断面図。
【符号の説明】
1C 像担持体(感光ドラム)
2C 一次帯電器
3C 露光手段(画像露光部)
4C 現像手段(現像器)
5C 転写手段(転写ブレード)
10 転写材搬送手段(転写材搬送ベルト)
24、25 クリーニング手段(カートリッジ、ベルトクリーナカートリッジ)
30 中間転写体(中間転写ベルト)
100 容器本体
100a 開口部
101 シャッター(カートリッジシャッター)
103、104
シール部材(端部シール)
107 底面
108 クリーニング部材(クリーニングブレード)
110 付勢手段(圧調整ばね)
P 転写材
θ 傾斜角

Claims (2)

  1. 像担持体上の静電潜像にトナーを付着させてトナー像として現像する現像手段と、
    該現像手段によって前記像担持体上に形成されたトナー像を転写する転写手段と、
    前記像担持体上のトナー像が転写される転写材を担持搬送する転写材搬送手段と、
    該転写材搬送手段上のトナーを除去するクリーニング部材を有するクリーニング手段と、を備えた画像形成装置において、
    該クリーニング手段が、画像形成装置本体に対して着脱自在に装着されるカートリッジを構成し、
    該カートリッジは、前記転写材搬送手段を横断する方向に長手方向を配置されて廃トナーを回収する容器本体を備え、
    該容器本体は、被クリーニング面に対面する円筒状の外周面に開口して前記クリーニング部材が配設された開口部を有し、
    前記開口部の円周方向の両縁に設けられたスポンジ状のシール部材と、
    前記外周面に沿った円周方向に移動して前記開口部を開閉可能なシャッターに設けられ、前記外周面を移動して前記開口部の円周方向に沿った両縁に接触するスポンジ状のシール部材と、を有し、
    前記開口部が前記シャッターによって閉鎖された状態においては、前記開口部側の前記シール部材と前記シャッター側のシール部材とが連絡して、前記開口部の周囲と前記シャッターとの間が覆われることを特徴とする画像形成装置。
  2. 像担持体上の静電潜像にトナーを付着させてトナー像として現像する現像手段と、
    該現像手段によって前記像担持体上に形成されたトナー像を転写する転写手段と、
    前記像担持体上のトナー像が転写される中間転写体と、
    該中間転写体上のトナーを除去するクリーニング部材を有するクリーニング手段と、を備えた画像形成装置において、
    該クリーニング手段が、画像形成装置本体に対して着脱自在に装着されるカートリッジを構成し、
    該カートリッジは、前記中間転写体を横断する方向に長手方向を配置されて廃トナーを回収する容器本体を備え、
    該容器本体は、被クリーニング面に対面する円筒状の外周面に開口して前記クリーニング部材が配設された開口部を有し、
    前記開口部の円周方向の両縁に設けられたスポンジ状のシール部材と、
    前記外周面に沿った円周方向に移動して前記開口部を開閉可能なシャッターに設けられ、前記外周面を移動して前記開口部の円周方向に沿った両縁に接触するスポンジ状のシール部材と、を有し、
    前記開口部が前記シャッターによって閉鎖された状態においては、前記開口部側の前記シール部材と前記シャッター側のシール部材とが連絡して、前記開口部の周囲と前記シャッターとの間が覆われることを特徴とする画像形成装置。
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