JP3925889B2

JP3925889B2 - Drive shaft

Info

Publication number: JP3925889B2
Application number: JP26435899A
Authority: JP
Inventors: 桂小八木
Original assignee: JTEKT Corp
Current assignee: JTEKT Corp
Priority date: 1999-09-17
Filing date: 1999-09-17
Publication date: 2007-06-06
Anticipated expiration: 2019-09-17
Also published as: JP2001082442A

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明はドライブシャフトに関し、更に詳しくは、スリーブヨークとそれに嵌まり込むシャフトとがスプライン機構によって軸方向に摺動できるタイプのドライブシャフトに関する。
【０００２】
【従来の技術】
ドライブシャフトにおいては、一般に、両端部に自在継手を備えるとともに、一方の自在継手にはスリーブヨークの基端部が取り付けられ、他方の自在継手側にはスリーブヨークに嵌まり込むシャフトの基端部が取り付けられる。そして、例えば建設機械等に用いられるドライブシャフトでは、スリーブヨークとして、その内周面に雌スプラインが形成されたスプラインヨークが用いられる一方、シャフトとしてはその外周面に雄スプラインが形成されたスプラインシャフトが用いられ、ヨークとシャフトとがスプライン機構によって相互に軸方向に摺動可能な、いわゆる摺動タイプのドライブシャフトが用いられる。
【０００３】
すなわち、図４に従来の摺動タイプのドライブシャフトの要部を部分断面図で示すように、一方の自在継手（図４においてはその一部をなすクロスベアリング４６のみを図示）には、内周面に雌スプライン４１ａが形成されたスプラインヨーク４１の基端部が取り付けられ、他方の自在継手（同じく図４においてはその一部をなすクロスベアリング４７のみを図示）側には、外周面に雄スプライン４２ａが形成されたスプラインシャフト４２の基端部が中空軸４３を介して取り付けられる。スプラインシャフト４２はその雄スプライン４２ａがスプラインヨーク４１の雌スプライン４１ａに噛み合うようにスプラインヨーク４１内に嵌め込まれ、これにより、スプラインヨーク４１とスプラインシャフト４２とは、相互に回転動力を伝達しつつ、軸方向には摺動できるようになっている。
【０００４】
このような摺動タイプのドライブシャフトにおいては、雌スプライン４１ａと雄スプライン４２ａとの潤滑のために、これらの噛み合い部分にはグリースが封入されるとともに、スプラインヨーク４１内の空洞の基端側は、スプラインシャフト４２の先端部との間にグリース溜めＧを形成すべく、プラグ４４によって封止される。また、スプラインヨーク内の空洞の先端側はシール４８によって密封される。
【０００５】
このような構造において、スプラインヨーク４１とスプラインシャフト４２とが軸方向に相対的に摺動変位することにより、グリース溜めＧの容積が変化することになる。この容積変化に起因するグリース溜めＧ内の圧力変動を抑制するために、グリース溜めＧを外部に連通させるべく、プラグ４４に通気孔を設けるか、あるいは図示のように通気弁４５を設けている。プラグ４４に通気孔を設ける場合は、グリース溜めＧ内のグリースが外部に流出しやすく、また、グリース溜めＧ内に外部のダストが侵入しやすいため、グリースの保持および耐ダスト性を特に必要とする場合には通気弁４５が装着される。
【０００６】
従来のこの種のドライブシャフトに用いられる通気弁４５は、図５にその断面図を示すように、芯金４５ａとそれに一体化されたゴム部４５ｂによって構成され、プラグ４４に対する装着は、図６（Ａ）に断面図を、同図（Ｂ）にその右側面図を示すように、プラグ４４に形成された通気弁取付け用貫通孔４４ａに芯金４５ａを嵌め込んだ状態で、芯金４５ａを例えば２箇所においてかしめる。これにより、図６（Ｂ）に示すように通気弁４５は２箇所のかしめ部Ｃによってプラグ４４に対して固着される。また、芯金４５ａの通気弁取付け用貫通孔４４ａへの挿入部分の外周面には切り欠き部Ｕが形成されており、プラグ４４に対する固着状態においては、この切り欠き部Ｕによってグリース溜めＧが開放されると同時に、ゴム部４５ｂがプラグ４４の表面に弾性的に密着することによって、常時においてはゴム部４５ｂによってグリース溜めＧが密閉状態となり、グリース溜めＧの容積変化時にはゴム部４５ｂとプラグ４４の表面の間を通じてグリース溜めＧに対して空気が流出入できるようになっている。
【０００７】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、以上のような従来の通気弁４５を設けた摺動タイプのドライブシャフトにおいては、グリースの保持性並びに耐ダスト性能は高くなる反面、グリース溜めＧと外部との間の空気の流れは、プラグ４４の表面とそこに密着する通気弁４５のゴム部４５ｂとの間を通過することによって行われることになり、その空気の流れが悪いという欠点がある。すわなち、グリース溜めＧから外部に流出し、あるいは外部からグリース溜めＧに流入する空気は、金属製のプラグ４４の平坦面と、その平坦面に密着するゴム部４５ｂとの間を通過することになり、通気弁４５のプラグ４４への装着状態におけるゴム部５２の変形量（締め代）により、その空気の流れが悪くなり、スプラインヨーク４１とスプラインシャフト４２とが軸方向に相対的に摺動変位したときに、グリース溜めＧ内の圧力を一定に保つことが困難となる結果、スプラインヨークとスプラインシャフトとの見かけ状の摺動抵抗が増大してしまう。
【０００８】
また、以上のような通気弁４５をプラグ４４に対して組み込む際には、通気弁４５をプラグ４４に対してかしめる工程が必要であるために組立工数が多く、しかも通気弁４５は芯金４５ａとゴム部４５ｂによって構成されているため、それ自体の製造原価が高く、全体としてのコストが高くなるという問題があった。
【０００９】
本発明はこのような実情に鑑みてなされたもので、従来の通気弁を用いる場合と同等のグリースの保持性および耐ダスト性を保ちながら、空気の流れを良好なものとして、スプラインヨークとスプラインシャフト間の摺動抵抗を小さくするとともに、通気弁自体の製造原価並びにプラグに対する装着工数を低減させることのできる摺動タイプのドライブシャフトの提供を目的としている。
【００１０】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するため、本発明のドライブシャフトは、両端部に自在継手を備えるとともに、その一方の自在継手に基端部が取り付けられたスリーブヨークに対し、他方の自在継手側に基端部が取り付けられたシャフトが、スプライン機構により軸方向に摺動自在に嵌合されているとともに、上記スリーブヨークの内側に形成される空洞の基端側は、上記シャフトの先端部との間にグリース溜めを形成すべくプラグによって封止され、かつ、そのプラグには通気弁が配されたドライブシャフトにおいて、上記通気弁が弾性材料のみからなる一体成形体であり、中心部に通気用貫通孔が形成されてなる円筒体の軸方向両端にフランジ状の係止部が形成された形状を有し、その各フランジ状の係止部の少なくともいずれか一方の外周面が、先端側ほど小径となるテーパ面であり、かつ、そのテーパ面の先端径は、上記プラグの通気弁取付け用貫通孔の内径寸法よりも小径であって、この通気弁は、上記テーパ面を上記通気弁取付け用貫通孔に押し込むことにより、両端の係止部を除く中央部が上記プラグに形成された通気弁取付け用貫通孔に嵌まり込んで当該プラグに対して取り付けられるとともに、通気弁の上記中央部の外形寸法はプラグの通気弁取付け用貫通孔の内径寸法よりも大きく、当該通気弁のプラグへの取付け状態では、上記両側の係止部が上記通気弁取付け用貫通孔の周囲でプラグの表裏両面に当接した状態で、弾性材料の変形によって上記通気用貫通孔が弾性的に塞がれるように構成されていることによって特徴づけられる。
【００１１】
本発明は、摺動タイプのドライブシャフトの通気弁に要求される機能、つまり常時はグリース溜めを密封し、その容積変化時に空気の流出入を許容する機能を保ちながら、その構造を抜本的に見直すことによってなされたものである。
【００１２】
すなわち、本発明においては、通気弁を弾性材料のみによって形成したシンプルな構造としてその製造原価の低減を達成するとともに、プラグに対する装着は、プラグに設けられた通気弁取付け用貫通孔に対して挿入するだけで、その両端部に形成されたフランジ状の係止部がプラグの表裏両面に当接した状態となってプラグに対して確実に取り付けられて離脱を防止することができ、組立工数を削減できる。しかも、フランジ状の係止部の少なくとも一方の外周面が、先端側ほど小径となるテーパ面で、そのテーパ面の先端径が、プラグの通気弁取付け用貫通孔の内径寸法よりも小径となっているため、通気弁をそのテーパ面の先端側から通気弁取付け用貫通孔内に挿入していくことが容易である。また、通気弁の両端部の係止部を除く中央部分の外径寸法を、プラグに形成された通気弁取付け用貫通孔の内径寸法よりも大きくして、いわゆる締め代を設けることで、プラグに対する通気弁の取付け状態をより確実なものとすると同時に、その取付け状態においては、通気弁の中心部に設けられた通気用貫通孔が弾性的に塞がれ、これによってグリース溜めは常時は密閉状態となり、かつ、その容積変化時においては空気の流出入が可能となる。
【００１３】
このとき、空気の流れは、全周が弾性材料からなり、その外周側から押圧されて弾性的に塞がれた通気用貫通孔を通るため、従来のように金属製のプラグの平坦面とそこに密着するゴム部との間を通る場合に比して、グリース溜め内部の僅かな圧力変動により良好な流れのもとに空気が流出入する結果、スプラインヨークとスプラインシャフト間の摺動抵抗を減少させることができる。
【００１４】
また、通気弁の両端の係止部の少なくとも一方の外周面を先端ほど小径となるテーパ面とし、その先端径を通気弁取付け用貫通孔の内径寸法よりも小さくする請求項２に係る発明の構成を採用すれば、プラグの通気弁取付け用貫通孔に通気弁を挿入する作業が容易となり、組立の作業性を向上させることができる。
【００１５】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照しつつ本発明の好適な実施の形態について説明する。図１は本発明の実施の形態の要部の部分断面図であり、図２はその通気弁５の近傍の拡大断面図である。また、図３は通気弁５の非組み込み状態における断面図である。なお、図１においては、ドライブシャフト両端部に設けられる自在継手については、それぞれの一部をなすクロスベアリング６，７のみを図示している。
【００１６】
この例においては、通気弁５を除く部分については図４に示したものと同等の構造を有し、内周面に雌スプライン１ａが形成されたスプラインヨーク１の基端部が一方の自在継手のクロスベアリング６に対して取り付けられ、外周面に雄スプライン２ａが形成されたスプラインシャフト２の基端部は、中空軸３を介して他方の自在継手のクロスベアリング７に取り付けられている。スプラインヨーク１の内部に形成される空洞は、その基端側はスプラインシャフト２の先端部との間にグリース溜めＧを形成すべくプラグ４によって封止されているとともに、同じくその空洞の先端側は、スプラインシャフト２の表面に摺動接触するシール８によって密封されており、グリース溜めＧの内部、および雌スプライン１ａと雄スプライン２ａの噛み合い部分にそれぞれグリースが封入される。
【００１７】
さて、この例における特徴は、グリース溜めＧの通気を司るべく、プラグ４に形成された通気弁取付け用貫通孔４ａに装着された通気弁５にあり、この通気弁５はゴム等の弾性材料のみからなる一体成形体であり、図３に示すように、中心部に通気用貫通孔５ａが形成された円筒体の軸方向両端部に、フランジ状に突出する係止部５ｂが形成された構造を有し、各係止部５ｂの外周面は、先端側ほど小径となるテーパ面５ｃとなっている。このテーパ面５ｃの先端の外径寸法Ｄ_eは、プラグ４の通気弁取付け用貫通孔４ａの内径寸法ｄ_tよりも若干小さく、また、両端の係止部５ｂを除く中央部５ｄにおける外径寸法Ｄ_cは、通気弁取付け用貫通孔４ａの内径寸法ｄ_tよりも所定寸法だけ大きく設定されており、通気弁取付け用貫通孔４ａと通気弁５の中央部５ｄとの間に、装着時における締め代が設けられている。また、この中央部５ｄの軸方向寸法Ｌ_cは、通気弁取付け用貫通孔４ａの形成位置におけるプラグ４の厚みＴ_pと略同等である。
【００１８】
以上の通気弁５は、プラグ４の通気弁取付け用孔４ａに対していずれか一方の係止部５ｂの先端側から挿入することによって、プラグ４に装着される。この装着に当たっては、係止部５ｂの外周のテーパ面５ｃの先端の外径寸法Ｄ_eが通気弁取付け用貫通孔４ａの内径寸法ｄ_tよりも小さくなっているが故に、通気弁５をそのテーパ面５ｃの先端側から通気弁取付け用貫通孔４ａ内に挿入していくことが容易であり、ある程度の力で通気弁５を押し込むことによって、全体が弾性体からなる通気弁５は挿入側の係止部５ｂが弾性変形により収縮して通気弁取付け用貫通孔４ａを通過し、装着状態となる。
【００１９】
この装着状態においては、図２に示すように、通気弁５は両端の係止部５ｂがプラグ４の表裏両面に当接するとともに、中央部５ｄが通気弁取付け用貫通孔４ａとの間の締め代により収縮し、通気弁５はプラグ４に対して確実に取り付けられた状態となって、脱落することがない。また、通気弁取付け用貫通孔４ａにより通気弁５の中央部５ｄが収縮することによって、通気弁５の中心部に形成された通気用貫通孔５ａが押し潰され、弾性的に塞がれた状態となる。従って、通気弁５をプラグ４に装着した状態では、スプラインヨーク１とスプラインシャフト２とが軸方向に相対的に摺動変位しない状態、つまりグリース溜めＧの容積変化がない状態では、グリース溜めＧは密封された状態となり、グリース溜めＧ内のグリースが確実に保持されるとともに、外部からのダストの侵入を防止することができる。一方、スプラインヨーク１とスプラインシャフト２とが軸方向に相対的に摺動変位してグリース溜めＧの容積が変化する場合には、外部との圧力差によって、通気弁５の通気用貫通孔５ａを介して、外部からの空気がグリース溜めＧ内に流入し、あるいはグリース溜めＧ内の空気が外部に流出する。
【００２０】
以上の本発明の実施の形態において特に注目すべき点は、通気弁５がゴム等の弾性材料のみによる一体成形体である点であり、これにより、芯金と弾性材料とを一体化した従来の通気弁に比してその製造原価を低減させることができ、更に注目すべき点は、プラグ４に対する通気弁５の組み込み作業が、通気弁取付け用貫通孔４ａに対して、外周面がテーパ面５ｃとなっている一端側の係止部５ｂを挿入するだけでいい点であり、これにより、従来の芯金を用いた通気弁のようなかしめ工程が不要となり、組立工数を大幅に削減することができる。更にまた、グリース溜めＧ内の容積が変化したときの外部との間の空気の流れは、弾性材料の中心に形成され、締め代により弾性的に塞がれている通気用貫通孔５ａを通って行われるため、グリース溜めＧ内の僅かな圧力変動によっても空気が流れ、スプラインヨーク１とスプラインシャフト２間の摺動抵抗を殆ど増大させることがない。
【００２１】
【発明の効果】
以上のように、本発明によれば、摺動タイプのドライブシャフトにおけるスプラインヨークの空洞内のスプラインシャフト先端側に形成され、かつ、プラグによって封止されたグリース溜めの通気のための通気弁を、ゴム等の弾性材料のみからなる一体成形体とし、その両端にはフランジ状に突出する係止部を設けて、プラグに形成された通気弁取付け用貫通孔に挿入するだけで、係止部が弾性変形してプラグに対して脱落不能に取り付けられるように構成しているから、従来の芯金と弾性材料とを一体化した通気弁に比して、通気弁自体の製造原価を低減させることが可能となると同時に、プラグに対する装着に際して従来のようなかしめ工程が不要となり、組立工数を大幅に削減することができる。
【００２２】
また、グリース溜めと外部との空気の流通は、全周が弾性材料で、かつ外周からの締め代により弾性的に押し潰された通気用貫通孔を通じて行われるため、従来に比してグリース溜め内の僅かな圧力変動により空気が流出入し、スプラインヨークとスプラインシャフトとの間の摺動抵抗を小さくすることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の実施の形態の要部の部分断面図である。
【図２】その通気弁５の近傍の拡大断面図である。
【図３】非装着状態における通気弁５の断面図である。
【図４】従来の摺動タイプのドライブシャフトの構成例を示す部分断面図である。
【図５】図４のドライブシャフトに用いられている通気弁４５の非装着状態における断面図である。
【図６】図５の従来の通気弁４５の図４のプラグ４４への装着状態の説明図で、（Ａ）は断面図であり、（Ｂ）はその右側面図である。
【符号の説明】
１スプラインヨーク
１ａ雌スプライン
２スプラインシャフト
２ａ雄スプライン
３中空軸
４プラグ
４ａ通気弁取付け用貫通孔
５通気弁
５ａ通気用貫通孔
５ｂ係止部
５ｃテーパ面
５ｄ中央部
６，７クロスベアリング
８シール
Ｇグリース溜め[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a drive shaft, and more particularly to a drive shaft of a type in which a sleeve yoke and a shaft fitted therein can slide in the axial direction by a spline mechanism.
[0002]
[Prior art]
In a drive shaft, generally, a universal joint is provided at both ends, a proximal end portion of a sleeve yoke is attached to one universal joint, and a proximal end portion of a shaft that fits into the sleeve yoke is attached to the other universal joint side. Is attached. For example, in a drive shaft used in construction machinery, a spline shaft having a female spline formed on the inner peripheral surface thereof is used as the sleeve yoke, while a spline shaft having a male spline formed on the outer peripheral surface thereof. A so-called sliding type drive shaft in which the yoke and the shaft are slidable in the axial direction by a spline mechanism is used.
[0003]
That is, as shown in a partial sectional view of the main part of a conventional sliding type drive shaft in FIG. 4, one universal joint (in FIG. 4, only the cross bearing 46 forming a part thereof) A base end portion of a spline yoke 41 having a female spline 41a formed on the peripheral surface is attached, and the other universal joint (only a cross bearing 47 forming a part thereof is also shown in FIG. 4) is provided on the outer peripheral surface. A base end portion of the spline shaft 42 on which the male spline 42 a is formed is attached via a hollow shaft 43. The spline shaft 42 is fitted into the spline yoke 41 so that the male spline 42a meshes with the female spline 41a of the spline yoke 41, whereby the spline yoke 41 and the spline shaft 42 transmit rotational power to each other. It can slide in the axial direction.
[0004]
In such a sliding-type drive shaft, grease is sealed in the meshing portions for lubricating the female spline 41a and the male spline 42a, and the base end side of the cavity in the spline yoke 41 is In order to form a grease reservoir G between the front end of the spline shaft 42, the plug 44 is sealed. The tip end side of the cavity in the spline yoke is sealed with a seal 48.
[0005]
In such a structure, when the spline yoke 41 and the spline shaft 42 are relatively displaced in the axial direction, the volume of the grease reservoir G changes. In order to suppress the pressure fluctuation in the grease reservoir G due to this volume change, a vent hole is provided in the plug 44 or a vent valve 45 is provided as shown in order to communicate the grease reservoir G with the outside. . When the vent hole is provided in the plug 44, the grease in the grease reservoir G easily flows out to the outside, and external dust easily enters the grease reservoir G. If so, a vent valve 45 is mounted.
[0006]
A conventional vent valve 45 used for this type of drive shaft is constituted by a cored bar 45a and a rubber part 45b integrated therewith, as shown in a sectional view in FIG. As shown in a sectional view in (A) and a right side view in FIG. (B), in a state where the cored bar 45a is fitted into the through-hole 44a for mounting the vent valve formed in the plug 44, the cored bar 45a Is caulked in two places, for example. As a result, the vent valve 45 is fixed to the plug 44 by the two caulking portions C as shown in FIG. Further, a notch U is formed on the outer peripheral surface of the insertion portion of the cored bar 45a into the through-hole 44a for attaching the vent valve. When the cored bar 45a is fixed to the plug 44, the grease reservoir G is formed by the notch U. Simultaneously with the opening, the rubber portion 45b elastically adheres to the surface of the plug 44, so that the grease reservoir G is normally sealed by the rubber portion 45b. When the volume of the grease reservoir G changes, the rubber portion 45b and the plug Air can flow in and out of the grease reservoir G through the surface 44.
[0007]
[Problems to be solved by the invention]
By the way, in the sliding type drive shaft provided with the conventional vent valve 45 as described above, the retention of the grease and the dust resistance performance are enhanced, but the air flow between the grease reservoir G and the outside is as follows. This is performed by passing between the surface of the plug 44 and the rubber part 45b of the vent valve 45 that is in close contact therewith, and there is a drawback that the air flow is poor. That is, the air that flows out from the grease reservoir G or flows into the grease reservoir G passes between the flat surface of the metal plug 44 and the rubber portion 45b that is in close contact with the flat surface. Therefore, the deformation amount (tightening allowance) of the rubber portion 52 when the vent valve 45 is attached to the plug 44 deteriorates the air flow, and the spline yoke 41 and the spline shaft 42 are relatively moved in the axial direction. When the sliding displacement occurs, it becomes difficult to keep the pressure in the grease reservoir G constant. As a result, the apparent sliding resistance between the spline yoke and the spline shaft increases.
[0008]
Further, when the vent valve 45 as described above is incorporated into the plug 44, a process for caulking the vent valve 45 to the plug 44 is required, so that the number of assembly steps is large. Since it consists of 45a and the rubber part 45b, there existed a problem that the manufacturing cost of itself was high and the cost as a whole became high.
[0009]
The present invention has been made in view of such circumstances, and maintains the grease retention and dust resistance equivalent to the case of using a conventional vent valve while maintaining a good air flow. An object of the present invention is to provide a sliding type drive shaft that can reduce the sliding resistance between the shafts and reduce the manufacturing cost of the vent valve itself and the number of mounting steps for the plug.
[0010]
[Means for Solving the Problems]
In order to achieve the above object, the drive shaft of the present invention has universal joints at both ends, and a proximal end on the other universal joint side with respect to a sleeve yoke having a proximal end attached to one universal joint. The shaft to which the portion is attached is slidably fitted in the axial direction by a spline mechanism, and the proximal end side of the cavity formed inside the sleeve yoke is between the tip portion of the shaft. In a drive shaft sealed with a plug to form a grease reservoir and provided with a vent valve, the vent valve is an integrally formed body made of only an elastic material and has a ventilation through hole at the center. There have shapes engaging portion flanged at both axial ends are formed in the cylindrical body formed by forming, at least one of the outer peripheral surface of the respective flange-shaped engaging portion, previously A tapered surface decreases in diameter as the side, and the tip diameter of the tapered surface is a smaller diameter than the inner diameter of the vent valve mounting holes of the plug, the vent valve, the vent the tapered surface by pushing the valve mounting holes, with a central portion except for the engaging portion of both ends is attached to the plug Nde Mari write fitted into the through hole vent valve mounting which is formed in the plug, said vent valve The outer dimension of the central portion is larger than the inner diameter of the through hole for attaching the vent valve of the plug. When the vent valve is attached to the plug, the locking portions on both sides are plugged around the through hole for attaching the vent valve. of the front and back sides while abutting, Ru characterized by the above-mentioned ventilation holes by deformation of the elastic material is configured to be blocked elastically.
[0011]
The present invention drastically eliminates the structure while maintaining the function required for the vent valve of the sliding type drive shaft, that is, the grease reservoir is normally sealed and the function of allowing the air to flow in and out when the volume changes is maintained. It was made by reviewing.
[0012]
That is, in the present invention, the manufacturing cost is reduced as a simple structure in which the ventilation valve is formed only of an elastic material, and the attachment to the plug is inserted into the through-hole for attaching the ventilation valve provided in the plug. By doing so, the flange-shaped locking portions formed at both ends of the plug are in contact with both the front and back surfaces of the plug and can be securely attached to the plug to prevent detachment. Can be reduced. Moreover, the outer peripheral surface of at least one of the flange-shaped locking portions is a tapered surface having a smaller diameter toward the distal end side, and the distal end diameter of the tapered surface is smaller than the inner diameter dimension of the through hole for attaching the vent valve of the plug. Therefore, it is easy to insert the ventilation valve into the through-hole for attaching the ventilation valve from the tip end side of the tapered surface. In addition, the outer diameter dimension of the central portion excluding the engaging portions at both ends of the vent valve is made larger than the inner diameter dimension of the vent hole for attaching the vent valve formed in the plug, so that a so-called tightening allowance is provided. At the same time, the ventilation valve is securely attached to the air vent, and in that state, the ventilation through hole provided in the center of the ventilation valve is elastically blocked, so that the grease reservoir is always sealed. When the volume changes, the air can flow in and out.
[0013]
At this time, the entire air flow is made of an elastic material and passes through the ventilation through hole that is pressed from the outer peripheral side and is elastically blocked. Compared to the case where it passes between the rubber parts closely contacting there, air flows in and out under good flow due to slight pressure fluctuations inside the grease reservoir, resulting in sliding resistance between the spline yoke and spline shaft. Can be reduced.
[0014]
The invention according to claim 2 wherein the outer peripheral surface of at least one of the engaging portions at both ends of the vent valve is a tapered surface having a smaller diameter toward the tip, and the tip diameter is smaller than the inner diameter of the through-hole for attaching the vent valve. If the configuration is adopted, the work of inserting the ventilation valve into the through-hole for attaching the ventilation valve of the plug is facilitated, and the assembling workability can be improved.
[0015]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Hereinafter, preferred embodiments of the present invention will be described with reference to the drawings. FIG. 1 is a partial cross-sectional view of the main part of the embodiment of the present invention, and FIG. 2 is an enlarged cross-sectional view of the vicinity of the vent valve 5. FIG. 3 is a cross-sectional view of the ventilation valve 5 in a non-assembled state. In FIG. 1, only the cross bearings 6 and 7 forming a part of the universal joints provided at both ends of the drive shaft are illustrated.
[0016]
In this example, the portion other than the vent valve 5 has the same structure as that shown in FIG. 4, and the base end portion of the spline yoke 1 in which the female spline 1a is formed on the inner peripheral surface is one universal joint. The base end portion of the spline shaft 2 that is attached to the cross bearing 6 and has the male spline 2 a formed on the outer peripheral surface thereof is attached to the cross bearing 7 of the other universal joint via the hollow shaft 3. The cavity formed inside the spline yoke 1 is sealed at its base end side by a plug 4 so as to form a grease reservoir G between the tip end part of the spline shaft 2 and the tip end side of the cavity. Is sealed by a seal 8 that is in sliding contact with the surface of the spline shaft 2, and grease is enclosed in the grease reservoir G and in the meshing portions of the female spline 1a and the male spline 2a.
[0017]
The feature of this example is the vent valve 5 attached to the vent valve mounting through hole 4a formed in the plug 4 so as to control the ventilation of the grease reservoir G. The vent valve 5 is made of an elastic material such as rubber. As shown in FIG. 3, locking portions 5b protruding in a flange shape are formed at both ends in the axial direction of a cylindrical body in which a ventilation through hole 5a is formed in the center portion. The outer peripheral surface of each locking portion 5b is a tapered surface 5c having a smaller diameter toward the tip side. Outer diameter D _e of the tip of the tapered surface 5c is slightly smaller than the inner diameter d _t of the vent valve mounting holes 4a of the plug 4 and the outer diameter at the central portion 5d except the engaging portion 5b of the opposite ends The dimension _Dc is set to be larger than the inner diameter dimension _dt of the vent valve mounting through hole 4a by a predetermined dimension, and is mounted between the vent valve mounting through hole 4a and the central portion 5d of the vent valve 5 when mounted. A tightening allowance is provided. Further, the axial dimension L _c of the central portion 5d is substantially equal to the thickness T _p of the plug 4 at the forming position of the vent valve mounting holes 4a.
[0018]
The above vent valve 5 is attached to the plug 4 by being inserted into the vent valve mounting hole 4a of the plug 4 from the front end side of one of the locking portions 5b. In this mounting, the outer diameter D _e of the tip of the tapered surface 5c on the outer periphery of the locking portion 5b is smaller than the inner diameter d _{t of the} vent valve mounting through hole 4a. It is easy to insert into the through-hole 4a for attaching the vent valve from the front end side of the tapered surface 5c, and the vent valve 5 made entirely of an elastic body is inserted into the insertion side by pushing the vent valve 5 with a certain amount of force. The locking portion 5b contracts due to elastic deformation, passes through the ventilation valve mounting through-hole 4a, and is in a mounted state.
[0019]
In this mounted state, as shown in FIG. 2, the vent valve 5 has the locking portions 5b at both ends in contact with both the front and back surfaces of the plug 4, and the central portion 5d is tightened between the vent valve mounting through hole 4a. The vent valve 5 is securely attached to the plug 4 so that it does not fall off. Further, when the central portion 5d of the vent valve 5 is contracted by the vent valve mounting through hole 4a, the vent through hole 5a formed in the central portion of the vent valve 5 is crushed and is elastically blocked. It becomes a state. Therefore, when the vent valve 5 is mounted on the plug 4, the spline yoke 1 and the spline shaft 2 are not relatively displaced in the axial direction, that is, when there is no change in the volume of the grease reservoir G, the grease reservoir G Is in a sealed state, the grease in the grease reservoir G is securely held, and dust from entering from the outside can be prevented. On the other hand, when the spline yoke 1 and the spline shaft 2 are relatively slidably displaced in the axial direction to change the volume of the grease reservoir G, the ventilation through hole 5a of the ventilation valve 5 is caused by the pressure difference with the outside. Via, the air from the outside flows into the grease reservoir G, or the air within the grease reservoir G flows out to the outside.
[0020]
Of particular note in the above-described embodiment of the present invention is that the vent valve 5 is an integrally formed body made of only an elastic material such as rubber, and thus a conventional core metal and an elastic material are integrated. The manufacturing cost can be reduced as compared with the vent valve of this type. Further, it should be noted that the work of assembling the vent valve 5 into the plug 4 has a tapered outer peripheral surface with respect to the through-hole 4a for mounting the vent valve. It is only necessary to insert the locking portion 5b on one end side which is the surface 5c, and this eliminates the need for a caulking process like a conventional vent valve using a metal core, greatly reducing the number of assembly steps. can do. Furthermore, when the volume in the grease reservoir G changes, the air flow between the outside and the outside passes through the ventilation through hole 5a formed at the center of the elastic material and elastically blocked by the interference. Therefore, air flows even by a slight pressure fluctuation in the grease reservoir G, and the sliding resistance between the spline yoke 1 and the spline shaft 2 is hardly increased.
[0021]
【The invention's effect】
As described above, according to the present invention, the ventilation valve for venting the grease reservoir formed on the tip end side of the spline shaft in the cavity of the spline yoke in the sliding type drive shaft and sealed by the plug is provided. It is an integral molded body made only of an elastic material such as rubber, provided with locking portions protruding in the form of flanges at both ends, and simply inserted into the through-hole for mounting the vent valve formed on the plug, the locking portion Since it is configured to be elastically deformed so that it cannot be detached from the plug, the manufacturing cost of the vent valve itself can be reduced compared to a conventional vent valve in which a metal core and an elastic material are integrated. At the same time, the conventional caulking process is not required for mounting on the plug, and the number of assembling steps can be greatly reduced.
[0022]
In addition, the air circulation between the grease reservoir and the outside is performed through a ventilation through hole that is made of an elastic material and is elastically crushed by the allowance from the outer periphery. The slight pressure fluctuation inside causes air to flow in and out, and the sliding resistance between the spline yoke and the spline shaft can be reduced.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a partial cross-sectional view of a main part of an embodiment of the present invention.
FIG. 2 is an enlarged cross-sectional view of the vicinity of the vent valve 5. FIG.
FIG. 3 is a cross-sectional view of the vent valve 5 in a non-mounted state.
FIG. 4 is a partial cross-sectional view showing a configuration example of a conventional sliding type drive shaft.
5 is a cross-sectional view of the vent valve 45 used in the drive shaft of FIG. 4 in a non-mounted state.
6 is an explanatory view of a state in which the conventional vent valve 45 of FIG. 5 is attached to the plug 44 of FIG. 4, in which (A) is a sectional view and (B) is a right side view thereof.
[Explanation of symbols]
DESCRIPTION OF SYMBOLS 1 Spline yoke 1a Female spline 2 Spline shaft 2a Male spline 3 Hollow shaft 4 Plug 4a Venting valve mounting through hole 5 Venting valve 5a Venting through hole 5b Locking part 5c Tapered surface 5d Center part 6,7 Cross bearing 8 Seal G Grease reservoir

Claims

両端部に自在継手を備えるとともに、その一方の自在継手に基端部が取り付けられたスリーブヨークに対し、他方の自在継手側に基端部が取り付けられたシャフトが、スプライン機構により軸方向に摺動自在に嵌合されているとともに、上記スリーブヨークの内側に形成される空洞の基端側は、上記シャフトの先端部との間にグリース溜めを形成すべくプラグによって封止され、かつ、そのプラグには通気弁が配されたドライブシャフトにおいて、
上記通気弁が弾性材料のみからなる一体成形体であり、中心部に通気用貫通孔が形成されてなる円筒体の軸方向両端にフランジ状の係止部が形成された形状を有し、その各フランジ状の係止部の少なくともいずれか一方の外周面が、先端側ほど小径となるテーパ面であり、かつ、そのテーパ面の先端径は、上記プラグの通気弁取付け用貫通孔の内径寸法よりも小径であって、この通気弁は、上記テーパ面を上記通気弁取付け用貫通孔に押し込むことにより、両端の係止部を除く中央部が上記プラグに形成された通気弁取付け用貫通孔に嵌まり込んで当該プラグに対して取り付けられるとともに、通気弁の上記中央部の外形寸法はプラグの通気弁取付け用貫通孔の内径寸法よりも大きく、当該通気弁のプラグへの取付け状態では、上記両側の係止部が上記通気弁取付け用貫通孔の周囲でプラグの表裏両面に当接した状態で、弾性材料の変形によって上記通気用貫通孔が弾性的に塞がれるように構成されていることを特徴とするドライブシャフト。A shaft having a universal joint at both ends and a base end attached to one of the universal joints is slid in the axial direction by a spline mechanism. The base end of the cavity formed inside the sleeve yoke is sealed with a plug so as to form a grease reservoir with the tip of the shaft. In the drive shaft with a vent valve on the plug,
The vent valve is integrally molded body made of only the elastic material has a shape engaging portion flanged at both axial ends of the cylindrical body ventilation holes, which are formed is formed in the center portion, that The outer peripheral surface of at least one of the flange-shaped locking portions is a tapered surface having a smaller diameter toward the distal end side, and the distal end diameter of the tapered surface is the inner diameter of the through hole for attaching the vent valve of the plug. The vent valve has a smaller diameter than the vent valve mounting through-hole formed in the plug at the center portion except for the engaging portions at both ends by pushing the tapered surface into the vent valve mounting through-hole. together it is attached to the plug Nde Mari write fit the external dimensions of the central portion of the vent valve is larger than the inner diameter of the vent valve mounting holes of the plug, in the mounted state of the plug of the vent valve, Both sides above In a state in which parts are brought into contact with the both sides of the plug around the vent valve mounting holes, and characterized by being configured such that the ventilation holes are closed elastically by deformation of the elastic material Drive shaft.