JP3925309B2 - 出庫棚決定方法及び装置並びにその出庫棚決定装置を有する自動倉庫 - Google Patents

出庫棚決定方法及び装置並びにその出庫棚決定装置を有する自動倉庫 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、物流センター等で用いられる自動倉庫等の出庫棚決定方法及び装置に関するものである。特に、自動倉庫が奥行き方向に複数の荷物を収納可能な収納部を連方向及び段方向に複数有する保管棚を有する場合に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、物流システムにおいては、商品の多品種化や店舗配送の多頻度化に伴い、保管、仕分の効率化が要求され、ケース単位の梱包品を保管、仕分するために自動倉庫が利用されている。
【0003】
一般に自動倉庫は、複数列に配置された多段の保管棚と、この保管棚の各列間に設けられたスタッカクレーンと、このスタッカクレーンとの間で荷物の受け渡しをするための入庫アイルコンベア及び出庫アイルコンベアとを有している。自動倉庫に荷物(ここではパレット単位での荷物を処理するものとし、これを荷物ということにする)を収納する場合には、入庫アイルコンベアにより搬送された荷物をスタッカクレーンに移載し、スタッカクレーンが保管棚の所定の収納部に収納する(入庫する)という作業を行う。逆に自動倉庫内に保管されている荷物を取り出す(出庫する)場合には、該当する収納部から移載された荷物をスタッカクレーンが搬送し、出庫アイルコンベアに移載する(以下、荷物が格納される収納部を入庫棚、荷物が取り出される収納部を出庫棚という)。
【0004】
ここで、物流業界では年々物流センター建設コスト低減のニーズが高まっており、特に設備コストの高いスタッカクレーンの台数低減、倉庫のコンパクト化が望まれている。
【0005】
そして、これらを実現するために、一度に複数の荷物を入出庫可能なスタッカクレーンや複数の荷物を収納可能な保管棚が開発され、その運用に関する提案が行われている。例えば、特開平11−11611号公報(以下、第1従来例という)には、奥行き方向に複数の荷物を移載可能なスタッカクレーンを備える自動倉庫において、手前棚と奥棚が配置されて奥行き方向に2個の荷物を収納可能な枠組み棚と、手前棚と奥棚に対して2段階の進退ストロークで作動される出し入れ具を備え、荷物を出庫させる際にその荷物が格納されている収納部の手前棚に荷物があるか否かを判断し、手前棚に荷物があるときには手前棚の荷物を仮置き棚に一次退避させた荷物を出庫で空になった奥棚に戻すようにスタッカクレーンを制御するようにした棚管理技術が開示されている。
【0006】
しかし第1従来例のような運用方法の場合、奥棚の荷物を出庫するために、手前棚の荷物を仮置き棚に退避させる作業と、奥棚の荷物を出庫後、仮置き棚の荷物を元の格納部の奥棚に入庫する作業が必要になり、出庫作業の効率が低下する。
【0007】
そこで、第1従来例において問題となる作業効率の低下を防ぐ目的で、特開2002−87537号公報(以下、第2従来例という)では、奥行き方向に複数の荷物を収納可能な収納部によって構成される保管棚と、奥行き方向に複数の荷物を同時に移載可能なスタッカクレーンとを備えた自動倉庫において、保管棚の各収納部毎に同一品種の荷物だけを格納して、異品種の荷物は不格納とする棚管理技術と、入庫荷物を収納する収納部の決定方法が開示されている。この棚管理技術によれば、奥棚の荷物も手前棚の荷物も同一品種の荷物であるので、第1従来例において必要であった手前棚荷物の退避作業は行われず、作業効率の低下を防ぐことができる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、第2従来例において開示されている技術は入庫棚の選択方法に注目したものであり、この中では具体的な出庫棚の選択方法については言及されていない。そのため、手前棚に収納された荷物ばかり出庫したりすると、奥棚に荷物が収納されていて、かつ手前棚が空いている収納部(以下、端数棚と呼ぶ)が多数できる場合がある。
【0009】
端数棚が多い状態で第2従来例で提案されているような棚管理方法を行った場合、入庫する荷物の品種が端数棚に格納されている荷物の品種と異なるために端数棚に入庫することができず、収納効率が低下しやすい。このため、端数棚が多い状態に陥らないような出庫棚の選択方法を考える必要がある。
【0010】
そこで本発明では、高入出庫効率、高収納効率を実現することができる出庫棚決定方法等を得ることを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決するために、本発明に係る出庫棚決定方法は、同一条件の荷物を複数収納可能な収納部を連方向及び段方向に複数設けた保管棚を有し、複数の荷物を同時に移載可能なスタッカクレーンを備えた自動倉庫に用いられる出庫棚決定方法において、要求に対応する荷物を収納している収納部を検索する工程と、検索した収納部のうち、荷物数の少ない収納部から順に要求の数を満たす分だけ選択する工程と、選択した収納部について、選択したある収納部の荷物数と最後に選択した収納部の荷物取り出し後の残りの荷物数との数が同じになるかどうかを判断する工程と、同じになると判断すると、ある収納部の選択を止め、最後に選択した収納部から全ての荷物を取り出すようにして、選択した収納部を出庫棚として決定する工程とを有するものである。
【0012】
本発明においては、例えば、同一条件の複数の荷物を収納できる収納部を有する自動倉庫の出庫処理に対して用いる方法である。要求に対応する荷物を収納している収納部を検索し、その中から荷物数の少ない、端数棚となっている収納部から順に要求の数を満たす分だけ選択する。その選択した中で、選択したある収納部の荷物数と最後に選択した収納部の荷物取り出し後の残りの荷物数との数が同じになるかどうかを判断することで、移載回数を1回減らせるかどうかを判断する。同じになると判断すると、ある収納部の選択を止め、最後に選択した収納部から全ての荷物を取り出すようにして、選択した収納部を出庫棚として決定し、端数棚を減らす処理を行いつつ、移載回数を減らすような決定を行う。
【0013】
また、本発明に係る出庫棚決定方法において条件とは、荷物の品種である。
本発明においては、荷物の大きさ等が同じとなる品種を単位として、荷物の収納、取り出しを行う。
【0014】
また、本発明に係る出庫棚決定装置は、同一条件の荷物を複数収納可能な収納部を連方向及び段方向に複数設けた保管棚を有し、複数の荷物を同時に移載可能なスタッカクレーンを備えた自動倉庫に用いられる出庫棚決定装置において、要求に対応する荷物を収納している収納部を検索する棚検索手段と、棚検索手段が検索した収納部のうち、荷物数の少ない収納部から順に要求の数を満たす分だけ仮の決定を行う仮決定手段と、仮決定手段が最後に選択した収納部について、取り出し後に残される荷物があるかどうかを判断する出庫荷物数決定手段と、出庫荷物数決定手段の判断に基づいて、仮決定手段による仮の決定をした収納部について、ある収納部の荷物数と最後に選択した収納部の荷物取り出し後の残りの荷物数との数が同じになるかどうかを判断し、スタッカクレーンの移載回数が最も少なくなるように収納部を出庫棚として決定する出庫棚決定手段とを備えるものである。
【0015】
本発明においては、例えば、同一条件の複数の荷物を収納できる収納部を有する自動倉庫の出庫処理に対して用いる装置である。棚検索手段が要求に対応する荷物を収納している収納部を検索する。仮決定手段が、検索結果の中から荷物数の少ない収納部から順に要求の数を満たす分だけ、出庫棚としての仮の決定を行う。出庫荷物数決定手段が仮決定手段が最後に選択した収納部について、取り出し後に残される荷物があるかどうかを判断し、その判断に基づいて、仮決定手段による仮の決定をした収納部について、出庫棚決定手段が、ある収納部の荷物数と最後に選択した収納部の荷物取り出し後の残りの荷物数との数が同じになるかどうかを判断して、スタッカクレーンの移載回数が最も少なくなるように最終的な出庫棚の決定を行うことで、端数棚を減らす処理を行いつつ、移載回数を減らすような決定を行う。
【0016】
また、本発明に係る出庫棚決定装置において、条件とは、荷物の品種である。本発明においては、荷物の大きさ等が同じとなる品種を単位として、荷物の収納、取り出しを行う。
【0017】
また、本発明に係る自動倉庫は、上記の入出庫制御装置を有している。
本発明においては、自動倉庫内で効率のよい入出庫の制御を行うことができる。
【0018】
【発明の実施の形態】
実施形態1.
図1は本発明の第1の実施の形態に係る出庫棚決定装置を中心とする手段を表した図である。図1において、棚管理データベース101は、自動倉庫内の全ての収納部の状況(荷物の有無等)、収納(入庫)されている荷物の状況(例えば、荷物の品種、荷物が食品等の場合は賞味期限等)等、自動倉庫の保管棚を管理するための在庫情報のデータを記憶する。入庫棚割付部102は、入庫荷物情報データに基づいて荷物を収納する収納部(以下、この棚を入庫棚という)を割り付けるための処理を行う。出庫棚割付部103は、出庫荷物情報データに基づいて荷物を取り出す(出庫する)収納部(以下、この収納部を出庫棚という)を割り付けるための処理を行う。クレーン制御部104は、入庫棚割付部102、出庫棚割付部103からのデータに基づいて、入出庫位置(停止位置等)、その経路等を後述する各レーンに設けられたスタッカクレーン毎に決定し、指示の信号を送信して、制御を行う。
【0019】
図2は出庫棚割付部103を中心とした構成を表す図である。図2のように、出庫棚割付部103は、出庫要求記憶手段201、該当棚検索手段202及び出庫棚割付手段203で構成される。出庫要求記憶手段201は、出庫要求を表すデータである出庫要求情報データを一時的に記憶するものである。ここで、出庫要求情報データには、品種情報(例えば品番、荷物が食品等の場合は賞味期限等)及び要求荷物数のデータが含まれる。該当棚検索手段202は、出庫要求情報データに基づいて、出庫要求されたうちで選択したある品種の荷物について、その荷物を収納する収納部の位置(例えば後述するレーン、保管棚、連、段で特定されるもの)等を棚管理データベース101から検索する。出庫棚割付手段203は、保管荷物数の少ない順から多い順に(昇順に)並べ替え(ソート)を行い、順に出庫棚の割付を行うものである。
【0020】
図3は自動倉庫入出庫制御装置の制御対象となるスタッカクレーン、自動倉庫の保管棚及び各コンベアの関係を簡略的に示す平面図である。本実施の形態の自動倉庫は、工場等で製造された製品又は他の物流センターから輸送されてきた製品等の荷物を一時的に保管し、出庫要求に基づいて目的の荷物を取り出して、他の物流センターや小売店に搬出するものであり、その際の一連の作業をできる限り自動化するものである。
【0021】
図3において、Wは荷物である。また、2a及び2bは保管棚である。本実施の形態では、図3のように保管棚2a及び2bが奥行き方向に2列構成(ダブルストレージ方式)され、保管棚2a、2bのそれぞれ対応する位置により収納部1が形成されている。ここで、収納部1の奥側が奥棚1aであり、手前側が手前棚1bとなる(保管棚は2段階ではなく、3段階以上で構成することも可能である。以下、これらを保管棚2という)。保管棚2は左から列番号が1、2、…となる。そして、2つの保管棚2を1基とし、10a及び10bのように2基設置されているものとする。入庫棚又は出庫棚となり得る収納部1は荷物Wを収納しておくために設けられており、保管棚2の例えば行列状(段方向、連方向)に複数構成されている。各基を構成する保管棚2の間には、スタッカクレーン13a、13bが設けられ、それぞれ移載機構11a及び12a、11b及び12b(移載された荷物W)を連方向に移動させることができる。スタッカクレーンは、それぞれ各1基(2つの保管棚2)の荷物の入出庫を担当する。通常、この作業領域はレーンと呼ばれており、左側から1、2、…と番号が付けられている。
【0022】
スタッカクレーン13a、13bは、それぞれ移載機構11a及び12a、11b及び12bを有している。移載機構11a、12a、11b及び12bは、搬送する荷物Wが納められる部分であり、段方向(上下)に移動することができる。移載機構11a、12aはスタッカクレーン13aにより連方向に移動される。同様に、移載機構11b、12bはスタッカクレーン13bにより連方向に移動される。
【0023】
図4は列方向に対して直角な方向から見た保管棚、スタッカクレーンを中心とする側面図である。ここでは、保管棚2とスタッカクレーン13aで示している。スタッカクレーン13aは連方向に移動することができ、また、移載機構11a及び12aは段方向(上下)に移動することができる。これにより、全ての収納部1に対して移載機構11a及び12aを移動させることができる。ここで、移載装置11a、12aは最大4つの荷物Wを同時に移載することができる。
【0024】
図5はスタッカクレーン13aの移動方向から見た自動倉庫を表す図である。図5はスタッカクレーン13aで示しているが、スタッカクレーン13bから見た図も同様である。移載装置11a、12aはそれぞれ別々に2段階に進退可能であり、図5のように保管棚2aまで移載装置11a又は12aを進ませることによって荷物Wを2個(ここでは荷物W1及びW2)を同時に取り出すことができる。また、保管棚2bまで進ませることによって手前側にある荷物W1だけを取り出したりすることができる。ただし、手前側の荷物W1を移動させずに奥側の荷物W2だけを出庫させることはできない。
【0025】
外部から搬入された荷物は、入荷コンベア7a、7bで運ばれ、さらにループ状の入出庫コンベア14により保管棚2の方に運ばれる。ここで、運ばれる途中にはバーコードリーダ(図示せず)が存在し、荷物Wに記されたバーコードが認識される。これにより、自動倉庫において荷物Wはバーコードにより表されるデータに基づいて管理されることになる。入出庫コンベア14により運ばれた荷物は選別され、入庫コンベア3a又は4aに載せられるか入庫コンベア3b又は4bに載せられるかにより、保管先が基10a又は10bのどちらかが定まる。入庫コンベア3a、4a、3b、4bにより運ばれた荷物Wをスタッカクレーン13a、13bに移載する場所(受け渡し位置)が入庫ステーション15a、16a、15b、16bである。
【0026】
一方、出庫の際、スタッカクレーン13a、13bに搬送された荷物Wは、出庫の際の受け渡し位置となる出庫ステーション17a、18a、17b、18bで移載される。移載された荷物Wは出庫コンベア5a、6a、5b、6bにより入出庫コンベア14、出荷コンベア8a、8bに運ばれ、搬出される。
【0027】
本実施の形態は、できるだけ端数棚を少なくしようとすべく、端数棚から優先して出庫するようにしたものである。そのために、出庫棚割付部103の該当棚検索手段202が出庫要求されたある品種の荷物Wを収納している収納部1を全て検索する。そしてその検索結果に基づいて、出庫棚割付手段203が端数棚である位置を優先的に出庫棚候補として選択し、荷物を取り出すようにする。
【0028】
図6は出庫割付部103の動作を表す図である。図6に基づいて本実施の形態の出庫棚決定方法について説明する。
【0029】
図7は出庫要求情報データの内容を表す図である。入力された出庫要求情報データは、出庫要求記憶手段201に記憶される(S11)。該当棚検索手段202は、出庫要求記憶手段201に記憶された出庫要求データの品種情報データに基づいてある品種を選択し(S12)、その品種の出庫要求を取り込む(S13)。ここでは品種1021の荷物Wの出庫要求を取り込んだものとする。
【0030】
図8は該当棚検索手段202が検索した結果を表す図である。該当棚検索手段202は、さらに棚管理データベース106に記憶された在庫情報のデータに基づいて、その品種の荷物が収納されている収納部1の位置を全て検索する(S14)。
【0031】
図9は出庫棚割付手段203による処理結果を表す図である。出庫棚割付手段203は該当棚検索手段202が検索した検索結果に基づいて、その位置に収納された荷物Wの数に応じて並べ替えを行う。ここでは荷物数の少ない方から多い方に順に並べ替え(ソート)を行う(S15)。本実施の形態の自動倉庫においては、ダブルストレージ方式を採用しているので、少ない方の荷物数は1であり、多い方の荷物数は2となる。そして、少ない方の荷物数から(図9においては上から順に)出庫棚を決定し、割付を行う(S16)。本実施の形態では、品種1021の荷物Wは10個の出庫要求がなされているので、上から10個分の出庫を行う出庫棚を決定する。そして、その結果をデータ信号としてクレーン制御部104に送信する(S17)。さらに出庫要求記憶手段201に記憶された出庫要求情報データに基づいて、まだ未選択の品種に対する要求が含まれていると判断すると(S18)、その品種に対して該当棚検索手段202及び出庫棚割付手段203は、S13以降の処理を繰り返し、出庫要求された全ての品種の荷物Wに対して割付を行う。
【0032】
クレーン制御部104では、入庫棚割付部102、出庫棚割付部103から送信されるデータ信号中のデータに基づいて、スタッカクレーン13a、13bの入出庫位置、経路等を決定する。そして、スタッカクレーン13a、13bに指示の信号を送信する。スタッカクレーン13a、13bはその指示に基づいて入出庫作業を行う。
【0033】
以上のように第1の実施の形態によれば、出庫棚割付手段203が、端数棚となっている位置からの荷物Wの出庫を優先させるように割付を行うようにしたので、出庫作業により端数棚をできるだけ減らすことができる。そのため、入庫を行う位置(収納部)の選択幅を拡げることができ、効率のよい収納を行うことができる。
【0034】
実施形態2.
図10は本発明の第2の実施の形態に係る出庫棚割付部103Aを中心とした構成を表す図である。図10において、出庫棚割付部103Aは、出庫要求記憶手段301、該当棚検索手段302、出庫棚仮割付手段303、出庫荷物数決定手段304及び出庫棚割付手段305で構成されている。
【0035】
出庫要求記憶手段301、該当棚検索手段302は、それぞれ第1の実施の形態で説明した出庫要求記憶手段201、該当棚検索手段202と同様の処理動作を行うので説明を省略する。出庫棚仮割付手段303は、第1の実施の形態で説明した出庫棚割付手段203とほぼ同じ処理動作(保管荷物数の少ない順からの並べ替えによる出庫棚の割付)を行い、仮の割付を行う。出庫荷物数決定手段304は、最後に割りつけられた位置について、全ての荷物Wが出庫する荷物として割りつけられているかどうか(つまり端数棚にはならないかどうか)を判断する。出庫棚割付手段305は、出庫荷物数決定手段304が荷物Wが残ると判断した場合には、移載回数が最小となるような割付を最終の割付として行い、その結果のデータを信号としてクレーン制御部104に送信する。
【0036】
図11は出庫割付部103Aの動作を表す図である。図11に基づいて本実施の形態の出庫棚決定方法について説明する。S21、S22、S23については、出庫要求記憶手段301、該当棚検索手段302が第1の実施の形態で説明した出庫要求記憶手段201、該当棚検索手段202によるS11、S12、S13と同じ処理を行うので説明を省略する。
【0037】
図12は該当棚検索手段302が検索した結果を表す図である。出庫棚仮割付手段303は、棚管理データベース106に記憶された在庫情報のデータに基づいて、その品種の荷物が収納されている入庫棚の位置を全て検索する(S24)。
【0038】
図13は出庫棚仮割付手段303による並べ替えの処理を行った時の結果を表す図である。出庫棚仮割付手段303は該当棚検索手段302が検索した検索結果に基づいて、その位置に収納された荷物Wの数に応じ、荷物数の少ない方から多い方に順に並べ替えを行う(S25)。
【0039】
図14は出庫棚仮割付手段303による処理結果を表す図である。出庫要求に基づいて、少ない方の荷物数から(図14においては上から順に)出庫棚を決定し、仮の割付を行う(S26)。本実施の形態では、品種1021の荷物Wは10個の出庫要求がなされているので、上から10個分の出庫を行う出庫棚を決定する。ここで図14において、単純に10個分の出庫棚を決定すれば、上から6番目の棚(2列目、2連目、3段目)までが出庫棚として決定される。この場合、本実施の形態では最後に仮決定された6番目の収納部は1個の荷物Wしか出庫されないことになり1つ残ることになる。そこで、出庫荷物数決定手段304は、このように最後に決定した収納部1(位置)について、収納されている荷物Wが全て出庫されるように割り付けられているかどうかを判断する(S27)。
【0040】
図15は出庫棚割付手段305による処理結果を表す図である。このような割り付けがなされていなければ、出庫棚割付手段305は、端数棚ができるだけ残らないようにしつつ、かつ移載回数を最小にするような割付を行うように処理する。このような割付を満たすには、仮決定したある収納部1の荷物数と最後に選択した収納部1の荷物取り出し後の残りの荷物数との数が同じになるかどうかを判断し(S28)、同じになる場合はある収納部1への割付を取り止め、最後に選択した収納部から全ての荷物を取り出すように割付の変更を行う(S29)。この場合、特にS28の処理をしなければ図14のように6箇所の収納部1から移載作業を行う必要があるが、S28の処理を行い割付の変更を行うことにより、図15のように5箇所の収納部1から移載作業を行うだけですむことになる。そして、この処理結果に基づいて、出庫棚割付手段305は3列目、2連目、3段目の収納部1と4列目、4連目、4段目の収納部1以外の収納部1を出庫棚として決定する。
【0041】
出庫棚割付手段305は、その結果をデータ信号としてクレーン制御部104に送信する(S30)。さらに出庫要求記憶手段201に記憶された出庫要求情報データに基づいて、まだ未選択の品種に対する要求が含まれていると判断すると(S31)、その品種に対して該当棚検索手段302、出庫棚仮割付手段303、出庫荷物数決定手段304及び出庫棚割付手段305は、S23以降の処理を繰り返し、出庫要求された全ての品種の荷物Wに対して割付を行う。
【0042】
クレーン制御部104では、入庫棚割付部102、出庫棚割付部103から送信されるデータ信号中のデータに基づいて、スタッカクレーン13a、13bの入出庫位置、経路等を決定する。そして、スタッカクレーン13a、13bに指示の信号を送信する。スタッカクレーン13a、13bはその指示に基づいて入出庫作業を行う。
【0043】
以上のように第2の実施の形態によれば、出庫棚割付手段305が、端数棚となっている位置からの荷物Wの出庫を優先させるように割付を行う際に、端数棚ができるだけ残らないようにしつつ、かつ移載回数を最小にするような割付を行うように処理するようにしたので、端数棚をできるだけ減らし、効率のよい収納を行うことができ、かつ入出庫作業の効率を高めることができる。
【0044】
実施形態3.
上記の実施の形態は、荷物Wの大きさを、例えばあるパレットに合わせて全て一定であると想定し、あるレーンのある連のある段に2つの荷物を収納できるものとしている。ただ、本発明はこれに限らず、3以上の複数の荷物を1つの収納部に格納する場合にも適用することができる。また、品種によって1つの収納部に収納できる荷物数が異なるような場合においても、全く問題なく適用することができる。
【0045】
実施形態4.
上述の実施の形態では、該当棚検索手段202又は302は、荷物Wの品種のみを条件として出庫要求に対応した荷物の位置を検索した。ただ、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、荷物が食品の場合には賞味期限等の条件を追加、変更をした出庫要求に対して検索された荷物の位置に基づいて出庫棚割付手段203、出庫棚仮割付手段303が出庫棚を決定することもできる。
【0046】
【発明の効果】
以上のように本発明によれば、検索した収納部の中から荷物数の少ない、端数棚となっている収納部を優先させて出庫棚として決定し、出庫させていくようにしたので、出庫作業により端数棚をできるだけ減らすことができる。そのため、入庫を行う位置の選択幅を拡げることができ、効率のよい収納を行うことができる。
【0047】
また、本発明によれば、選択したある収納部の荷物数と最後に選択した収納部の荷物取り出し後の残りの荷物数との数が同じになるかどうかを判断して載回数を1回減らせるかどうかを判断することにより、ある収納部の選択を止め、最後に選択した収納部から全ての荷物を取り出すように出庫棚を決定するようにしたので、端数棚をできるだけ減らし、効率のよい収納を行うことができ、かつ入出庫作業の効率を高めることができる。
【0048】
また、本発明によれば、荷物の品種を条件としたので、同時入出庫を多くすることができる。また、同じ品種の荷物は同じ大きさ(パレット)単位で処理されることが多いので、移載数の調整を行いやすくすることができる。
【0049】
また、本発明によれば、棚検索手段が検索した収納部の中から、出庫棚決定が端数棚となっている収納部を優先させて出庫棚として決定し、出庫させていくようにしたので、出庫作業により端数棚をできるだけ減らすことができる。そのため、入庫を行う位置の選択幅を拡げることができ、効率のよい収納を行うことができる。
【0050】
また、本発明によれば、出庫棚決定手段が、選択したある収納部の荷物数と最後に選択した収納部の荷物取り出し後の残りの荷物数との数が同じになるかどうかを判断して載回数を1回減らせるかどうかを判断することにより、ある収納部の選択を止め、最後に選択した収納部から全ての荷物を取り出すように出庫棚を決定するようにしたので、端数棚をできるだけ減らし、効率のよい収納を行うことができ、かつ入出庫作業の効率を高めることができる。
【0051】
また、本発明によれば、荷物の品種を条件としたので、同時入出庫を多くすることができる。また、同じ品種の荷物は同じ大きさ(パレット)単位で処理されることが多いので、移載数の調整を行いやすくすることができる。
【0052】
また、本発明によれば、上記の出庫棚決定装置により自動倉庫での作業を運用するようにしたので、端数棚の少ない自動倉庫を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る出庫棚決定装置を中心とする手段を表した図である。
【図2】出庫棚割付部103を中心とした構成を表す図である。
【図3】自動倉庫入出庫制御装置の制御対象となるスタッカクレーン、自動倉庫の保管棚及び各コンベアの関係を簡略的に示す平面図である。
【図4】列方向に対して直角な方向から見た保管棚、スタッカクレーンを中心とする側面図である。
【図5】スタッカクレーン13aの移動方向から見た自動倉庫を表す図である。
【図6】出庫割付部103の動作を表す図である。
【図7】出庫要求情報データの内容を表す図である。
【図8】該当棚検索手段202が検索した結果を表す図である。
【図9】出庫棚割付手段203による処理結果を表す図である。
【図10】本発明の第2の実施の形態に係る出庫棚割付部103Aを中心とした構成を表す図である。
【図11】出庫割付部103Aの動作を表す図である。
【図12】該当棚検索手段302が検索した結果を表す図である。
【図13】出庫棚仮割付手段303による並べ替えの処理を行った時の結果を表す図である。
【図14】出庫棚仮割付手段303による処理結果を表す図である。
【図15】出庫棚割付手段305による処理結果を表す図である。
【符号の説明】
1 収納部
1a 奥棚
1b 手前棚
2a、2b 保管棚
3a、3b、4a、4b 入庫コンベア
5a、5b、6a、6b 出庫コンベア
7a、7b 入荷コンベア
8a、8b 出荷コンベア
10a 10b 基
11a、12a、11b及び12b移載機構
13a、13bスタッカクレーン
14 入出庫コンベア
15a、15b、16a、16b 入庫ステーション
17a、17b、18a、18b 出庫ステーション
101 棚管理データベース
102 入庫荷物情報
103、103A 出庫棚割付部
104 クレーン制御部
201、301 出庫要求記憶手段
202、302 該当棚検索手段
203、305 出庫棚割付手段
303 出庫棚仮割付手段
304 出庫荷物数決定手段
W 荷物

Claims (5)

  1. 同一条件の荷物を複数収納可能な収納部を連方向及び段方向に複数設けた保管棚を有し、前記複数の荷物を同時に移載可能なスタッカクレーンを備えた自動倉庫に用いられる出庫棚決定方法において、
    要求に対応する荷物を収納している前記収納部を検索する工程と、
    検索した前記収納部のうち、荷物数の少ない前記収納部から順に前記要求の数を満たす分だけ選択する工程と、
    前記選択した収納部について、選択したある収納部の荷物数と最後に選択した収納部の荷物取り出し後の残りの荷物数との数が同じになるかどうかを判断する工程と、
    同じになると判断すると、前記ある収納部の選択を止め、前記最後に選択した収納部から全ての荷物を取り出すようにして、選択した収納部を出庫棚として決定する工程と
    を有することを特徴とする出庫棚決定方法。
  2. 前記条件とは、荷物の品種であることを特徴とする請求項1記載の出庫棚決定方法。
  3. 同一条件の荷物を複数収納可能な収納部を連方向及び段方向に複数設けた保管棚を有し、前記複数の荷物を同時に移載可能なスタッカクレーンを備えた自動倉庫に用いられる出庫棚決定装置において、
    要求に対応する荷物を収納している前記収納部を検索する棚検索手段と、
    該棚検索手段が検索した前記収納部のうち、荷物数の少ない前記収納部から順に前記要求の数を満たす分だけ仮の決定を行う仮決定手段と、
    該仮決定手段が最後に選択した収納部について、取り出し後に残される荷物があるかどうかを判断する出庫荷物数決定手段と、
    該出庫荷物数決定手段の判断に基づいて、前記仮決定手段による仮の決定をした収納部について、ある収納部の荷物数と最後に選択した収納部の荷物取り出し後の残りの荷物数との数が同じになるかどうかを判断し、前記スタッカクレーンの移載回数が最も少なくなるように前記収納部を出庫棚として決定する出庫棚決定手段と
    を備えることを特徴とする出庫棚決定装置。
  4. 前記条件とは、荷物の品種であることを特徴とする請求項3記載の出庫棚決定装置。
  5. 請求項3又は4に記載された出庫棚決定装置を備えることを特徴とする自動倉庫。
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