JP3921783B2 - オーディオダビング装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は所定の記録媒体に対してオーディオデータとしてのコンテンツのダビング記録を行うオーディオダビング装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
記録及び再生が可能な記録媒体として、カートリッジ内に収納される直径約64mmのディスク状の記録媒体である、ミニディスク(商標)と呼ばれる光磁気ディスクが知られている。
この光磁気ディスクは、音声圧縮方式としてオーディオ用適応変化符号化方式(ATRAC:Adaptive Transform Acoustic Coding方式)を用いてステレオで約74分のオーディオデータを記録することができる。
そして、このような光磁気ディスクは、小型で携帯性に富むことから屋外に持ち出すことが容易である。また、この光磁気ディスクは、従来のいわゆるコンパクトディスク(商標)と呼ばれるデジタルオーディオディスクと異なり記録が行えることから、オーディオデータの複製をすることができる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、光磁気ディスクに対して約1/5に圧縮したオーディオデータを記録するため、圧縮したオーディオデータ(ATRACデータ)としての楽曲等をコンテンツとしてサーバに格納しておき、なんらデコーダやエンコーダを介さずこのデータを記録するオーディオダビング装置が考えられる。
このようなオーディオダビング装置を考えたとき、その記録時間は、圧縮データをそのまま記録するため、オーディオデータを音声で再生しながら記録するのに比較して短くなる。
【0004】
そしてユーザーが持参した光磁気ディスクをこのオーディオダビング装置に装填し、サーバ内にオーディオデータコンテンツとして記録されている複数の曲の中から1または数曲を選択してダビングを行うことができるようにすることで、楽曲の新たな販売形態を実現できる。
【0005】
ところが、このようなシステムの利用を考えると、多様なユーザーの需要や、新曲としてリリースされる楽曲の数の多さ、音楽ジャンルの多様化などにより、サーバ内には非常に多数の楽曲(コンテンツ)を格納しておき、さらに随時追加していくことが必要になる。
ここで一般ユーザーは、自分の所有するディスクをオーディオダビング装置に装填して所望の楽曲(コンテンツ)をダビング(即ち購入)しようとするときには、サーバに格納されている非常に多数のコンテンツの中から所望の1曲又は数曲を選択しなければならない。
このため、ユーザーにとってはダビングの際のコンテンツ選択操作が複雑になり、所望のコンテンツを選択するために選択メニュー画面から何段階も階層をたどっていくことが必要であったり、場合によってはなかなか所望のコンテンツを探し出せないといったことが生ずる。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明はこのような実情を鑑みてなされたものであり、オーディオデータコンテンツとしての情報の販売等を行うことのできるオーディオダビング装置において、ダビングすべきコンテンツをユーザーが容易に選択できるようにすることを目的とする。
【0007】
このためにオーディオダビング装置として、複数のオーディオデータとしてのコンテンツを格納することができる格納手段と、オーディオデータとしてのコンテンツを記録できるとともにダビング日時情報を記録できる記録媒体が装填された際に、その記録媒体に記録されているダビング日時情報を読み出すことのできる読出手段と、この読出手段によって読み出されたダビング日時情報を基準として、格納手段に格納されているコンテンツのリストアップを行い、リストアップされたコンテンツを提示する提示手段と、提示手段で提示されたコンテンツのうちで選択されたコンテンツを格納手段から読み出して出力するデータ供給手段と、データ供給手段から供給されたコンテンツを記録媒体に記録するとともに、その記録動作に応じて記録媒体に記録されているダビング日時情報を更新することのできる記録手段とを備えるようにする。
ユーザーの所有する記録媒体に対して過去のダビング日時情報が記録されている場合(即ちダビング動作のたびにダビング日時情報を書き込んでおく場合)、そのユーザーは今回のダビング動作以前において、そのダビング日時情報で示される日時においてダビングを行なったということが判別できるため、例えばユーザーが新譜としてのコンテンツを新たにダビングしたいと希望した場合などは、そのダビング日時情報で示される日時以降の新譜コンテンツを提示すれば、ユーザーが希望する楽曲を予めある程度絞り込んだ状態で提示して選択を促すことができる。
【0008】
また本発明のオーディオダビング装置として、複数のオーディオデータとしてのコンテンツ、及び識別コード情報と対応してダビング履歴情報を格納することのできる格納手段と、オーディオデータとしてのコンテンツを記録できるとともに識別コード情報を記録できる記録媒体が装填された際に、その記録媒体に記録されている識別コード情報を読み出すことのできる読出手段と、読出手段によって読み出された識別コード情報に基づいて格納手段に格納されているダビング履歴情報を検索し、検索されたダビング履歴情報を基準として、格納手段に格納されているコンテンツのリストアップを行い、リストアップされたコンテンツを提示する提示手段と、提示手段で提示されたコンテンツのうちで選択されたコンテンツを格納手段から読み出して出力するデータ供給手段と、データ供給手段から供給されたコンテンツを記録媒体に記録する記録手段と、記録手段でのコンテンツの記録動作に応じて、格納手段に格納されているダビング履歴情報の更新を行う履歴更新手段とを備えるようにする。
即ち格納手段にはコンテンツとともに、識別コード(ユーザーもしくはユーザーの所有する記録媒体に固有のコード)に対応して、過去のダビング履歴情報を保持しており、各ユーザーの嗜好(好みのジャンルやアーティストなど)をある程度判別できるようにしておく。するとダビングの際には、そのダビング履歴情報に基づいて、そのユーザーにとっての好み等に該当するコンテンツを絞り込んで提示して選択を促すことができる。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態として、ミニディスクシステムを利用して構成されるオーディオダビング装置について、次の順序で説明する。
1.オーディオダビング装置の構成
2.ミニディスクのクラスタフォーマット
3.ミニディスクのエリア構造
4.U−TOC
5.ダビング日時情報による処理
6.ディスクIDによる処理
7.ネットワークを用いたオーディオダビング装置
【0010】
1.オーディオダビング装置の構成
図1に実施の形態であるオーディオダビング装置の構成を示す。
オーディオダビング装置1は、オーディオダビング動作を行うための基本的な部位として、オーディオ送信部10と記録部20を備える。
オーディオ送信部10は、メインコントローラ11、サーバ12、操作入力部13、表示部14等を有する。
また記録部20は、可搬性の記録媒体であるディスクDにオーディオデータを記録する機能を有する。
オーディオ送信部10と記録部20は接続ケーブル2により接続される。
【0011】
このオーディオダビング装置1は、オーディオ送信部10のサーバ12にオーディオデータとしてのコンテンツを予め格納しておき、このサーバ12に格納してあるコンテンツの中からユーザが所望のコンテンツを選択し、例えばユーザーの所有するディスクDに記録するものである。
【0012】
すなわち、このオーディオダビング装置1は、いわゆるコンパクトディスクやオーディオテープのような媒体等にオーディオデータを格納した形態でコンテンツ(楽曲等)を提供せずに、ユーザの所有する記録媒体(ディスクD)に対してオーディオデータを記録してユーザーに音楽等のコンテンツを提供するシステムである。例えば、駅、店頭等にオーディオダビング装置1を設置して、音楽のコンテンツをユーザーに有料もしくは無料で提供したり、また、音楽スタジオ等にオーディオダビング装置1を設置してコンテンツ管理に用いたりすることができる。
【0013】
まず、このオーディオダビング装置1のサーバ12には、オーディオデータとして1曲数分程度の音楽のコンテンツ、例えば最新のヒットチャート内のトップ100までの音楽のコンテンツや、新しくリリースされた新譜としての多数の音楽のコンテンツ等が格納してある。もちろんポップス、ロック、クラシック、ジャズなどの多様な音楽ジャンルや多数のアーティストにわたって多数の曲を格納できる。
各コンテンツは前述したATRAC方式による圧縮データとして記録されている。
【0014】
ユーザーは、このオーディオダビング装置1により提供されるコンテンツを表示部14により確認し、希望するコンテンツがある場合は、操作入力部13を用いて1又は複数のコンテンツを選択する。そして、ユーザーは自己の所有するディスクDを記録部20に装填し、操作入力部13を用いて記録開始の操作を行う。
【0015】
ユーザーにより記録開始の操作が行われるとオーディオ送信部10のメインコントローラ11は、サーバ12に格納してあるコンテンツのうち、所定のコンテンツのオーディオデータを記録部20に供給する。
記録部20は、オーディオ送信部10から供給されたオーディオデータをディスクDの空き領域に記録する。
そしてオーディオダビング装置1は、ディスクDにユーザが希望するコンテンツのオーディオデータの記録が終了すると、コンテンツの提供を完了させる。
【0016】
本例ではディスクDをミニディスクシステムにおけるディスクであるとし、データ量が約1/5に圧縮したATRACオーディオデータを記録するとする。従ってサーバ12に格納されたATRAC方式のオーディオデータは、圧縮/伸長のためのデコード処理やエンコード処理を介さずに、サーバ12からディスクDにダビング記録することができ、そのダビング記録のために要する時間は、圧縮データをそのまま記録するため、オーディオデータを音声で再生しながら記録するのに比較して短くなる。
【0017】
このオーディオダビング装置1にはさらに図示するように、再生部41、関連情報再生部46、通信用インターフェース44、光ディスクドライブ45が設けられる。
再生部41はデコーダ42,再生処理回路43等を有する。
関連情報再生部46はプリンタ装置47,ディスプレイ48,スピーカ49等を有する。
【0018】
このオーディオダビング装置1は、オーディオデータのディスクDへのダビング動作を行うとともに、これらの再生部41、関連情報再生部46、通信用インターフェース44、光ディスクドライブ45を用いて多様な動作を行うことができる。
例えばディスクDに記録するオーディオデータを再生部41により再生してスピーカ或いはヘッドフォンに出力し、また、記録するオーディオデータの関連情報を関連情報再生部46から出力する。
【0019】
再生部41においては、デコーダ42は、メインコントローラ11から供給されるATRACデータを伸張し、オーディオデータを生成する。このオーディオデータは、デコーダ42から再生処理回路43に供給される。
再生処理回路43は、デジタル信号をアナログ信号に変換する処理や増幅処理等を行い、アナログのオーディオ信号を生成する。再生処理回路43により生成されたアナログのオーディオ信号は、スピーカ又はへッドフォン等に供給され、音声として出力される。この再生部41により、例えばダビングしているオーディオデータのユーザーに対するモニタ音声等としての音声出力が可能となる。
【0020】
通信用インターフェース44は、例えばモデムやISDN(Integrated Services Digital Network) 回線用のターミナルアダプタ等である。メインコントローラ11は、この通信用インターフェース44を介して、インターネットのWWW(World Wide Web)サイトから画像情報や音声情報、テキスト情報等を取得することができる。
【0021】
光ディスクドライブ装置45は、いわゆるビデオCDやCD−ROM又はDVDといわれる光ディスク等を再生する装置である。
メインコントローラ11は、この光ディスクドライブ装置45によって、CD−ROM等に記録された画像情報や音声情報、テキスト情報等を取得することができる。
【0022】
関連情報再生部46のプリンタ装置47は、メインコントローラ11から供給される画像情報やテキスト情報をプリントアウトする。
ディスプレイ48は、メインコントローラ11から供給される画像情報やテキスト情報を表示する。なお、このディスプレイ48は、オーディオ送信部10の表示部14と共通のものであってもよい。
スピーカ49は、メインコントローラ11から供給される音声情報を出力する。なお、このスピーカ49は、再生部41から出力するオーディオ信号を出力するスピーカやへッドフォンと共通のものであってもよい。
【0023】
サーバ12には、上述したように複数のコンテンツのATRACデータが格納してある。
また、サーバ12には、各コンテンツに対応して、記録部20に供給するATRACデータの内、再生部41に供給して記録時に再生音を出力する部分を示したリストを格納している。
【0024】
また、サーバ12には、各コンテンツに対応して、図8で後述するように関連データとしての各種情報、例えばそのコンテンツのリリース日(サーバ12に格納されて一般ユーザーへの提供が開始された日)、曲名、アーティスト名、アーティストの写真やそのトラックのイメージ画像などの画像データ、そのコンテンツとしての楽曲の歌詞や、アーティストの履歴を示したテキストデータ等を格納している。さらに付随情報として、コンテンツに対応するアーティストの写真や動画像がビデオCDやインターネット上のホームページにある場合は、ビデオCDのチャプタ番号や、ホームページアドレス等の情報を格納している。
即ちメインコントローラ11は各コンテンツに関して関連情報として画像情報、文字情報を得ることができ、これらを関連情報再生部から、印刷、表示、音声等の形態で出力し、ユーザーに対して提供できる。
【0025】
例えば1つのコンテンツとしてATRACデータとともにサーバ12に格納されている文字データや画像データについて、サーバユニット10のメインコントローラ11は、そのファイルをサーバ12から取得して、関連情報再生部46のプリンタ装置47或いはディスプレイ48に供給する。画像データが供給されると、関連情報再生部46のプリンタ装置47は、例えばユーザの操作に基づき、画像データを紙に印刷してユーザーに提供する。また、画像データが供給されると、関連情報再生部46のディスプレイ48は、例えばユーザーの操作に基づき、その画像データを表示する。
【0026】
また、WWWサーバのアドレスであるURL(Uniform Resource Locator)がある場合は、サーバユニット10のメインコントローラ11は、通信用インターフェース44を介してホームページ等からこの関連情報を取得して、関連情報再生部46のプリンタ装置47、ディスプレイ48、スピーカ49に供給する。WWWサーバの情報が供給されると、関連情報再生部46のプリンタ装置47、ディスプレイ48等は、ユーザの操作に基づき、動画像、静止画像、音声、文字情報等を出力する。
【0027】
またメインコントローラ11は、上述したようにユーザーにより選択されたトラックをディスクDに記録するため、ATRACデータをサーバ12から読み出して、記録部20に供給する際に、その記録部20に供給するトラックのATRACデータの内、所定部分のATRACデータを再生部41に供給する。これは、記録部20がATRACデータの記録をしている間、この記録されているトラックをユーザーが聞くことができるようにするためである。
ただしATRACデータは、約1/5程度に信号圧縮されているため、記録している間にそのトラックの再生を行なおうとすると、時間的に全てのデータを再生することができない。そこで、メインコントローラ11は、記録するATRACデータの一部分を切り出して、再生部41に供給している。
【0028】
再生部41に供給するATRACデータは、例えば、曲の冒頭部分、いわゆるさびの部分、曲の終了部分等を切り出した分であり、この切り出した部分を予めサーバ12に設定しておく。また、記録するATRACデータとは直接的に関係ないデータを再生部41に供給して音声出力してもよい。例えば、記録するトラックのアーティストの他の曲などとする例である。
【0029】
以上のように、オーディオダビング装置1では、ディスクDにATRACデータをダウンロードしている最中に、予めサーバ12に格納してある画像、音声、及びテキストデータや、伝送媒体を介してインターネット等のネットワークから取得した関連情報をディスプレイ48に表示したり、プリンタ装置47でプリントしたりしてユーザーに提供できる。
【0030】
つぎに図2で記録部20の構成及びオーデイオダビングシステム1のダビング動作について説明する。
図2に示すように記録部20は、オーディオ送信部10からデータが供給された際にそのオーディオデータを格納するバッファメモリ22(RAM)と、バッファメモリ22での書込/読出動作を制御するメモリコントローラ21と、データを復号及び符号化するエンコード・デコード回路23と、磁気ヘッド25を駆動する磁気ヘッド駆動回路24と、ディスクDにレーザを照射するとともに反射光を検出する光ピックアップ26と、このピックアップ26から検出した反射光からフォーカスエラー信号(FE),トラッキングエラ−信号(TE),光磁気再生信号(MO)を再生するRFアンプ27と、RFアンプ27からのプッシュプル信号(PP)に基づき光ディスクの案内溝に形成されているグルーブウォブルに応じた信号を再生し絶対アドレスをデコードするアドレスデコーダ28と、ディスクDを回転駆動させるスピンドルモータ29と、光ピックアップ26をディスクDの半径方向に駆動させるスレッド機構30とを備える。
【0031】
さらに記録部20は、RFアンプ27からのフォーカスエラー信号(FE),トラッキングエラ−信号(TE)等に基づき、フォーカスサーボ,トラッキングサーボ,スレッドサーボ,スピンドルサーボ等を制御するサーボ回路31と、メモリコントローラ21,エンコード・デコード回路23,サーボ回路31等を制御して全体的な動作制御を行うシステムコントローラ32とを備える。
【0032】
光ピックアップ26は、レーザダイオードから対物レンズを介して光ディスクDにレーザを出射する。また光ピックアップ26は、ディスクDからの反射光をフォトディテクタにより検出して、検出電流をRFアンプ27に供給する。
RFアンプ27は、光ピックアップ26からの検出電流に基づき、フォーカスエラー信号(FE),トラッキングエラ−信号(TE),光磁気再生信号(MO),プッシュプル信号(PP)を生成する。
RFアンプ27は、生成したフォーカスエラー信号(FE)、トラッキングエラ−信号(TE)をサーボ回路30に供給し、プッシュプル信号(PP)をアドレスデコーダ28に供給し、光磁気再生信号(MO)をエンコード・デコード回路23に供給する。
【0033】
サーボ回路31は、供給されたフォーカスエラー信号(FE),トラッキングエラ−信号(TE)に基づき、光ピックアップ26の2軸機構を介して対物レンズを駆動し、光磁気ディスクに出射するレーザのトラッキング及びフォーカスのサーボ制御を行う。
また、サーボ回路31は、トラッキングエラ−信号(TE)に基づき、スレッド機構30を駆動し、光ピックアップ26をディスクDの半径方向に駆動するスレッドサーボ制御を行う。
また、サーボ回路31は、図示しないディスクDの回転検出回路からのスピンドルエラー信号に基づき、ディスクDを線速一定(CLV)になるようにスピンドルモータ29を駆動するスピンドルサーボ制御を行う。
【0034】
アドレスデコーダ28は、光ディスクDの案内溝に形成されているウォブリンググルーブに応じたいわゆるウォブル信号(プッシュプル信号PP)からアドレス情報を再生する。
【0035】
エンコード・デコード回路23は、ディスクDからの再生信号処理として、RFアンプ27から供給される光磁気再生信号(MO)を2値化して、EFM(eigft to fourteen modulation)方式で復調を行い、さらに、CIRC(cross interleaved Read Solomon coding) 方式でエラー訂正のデコード処理を行う。また、エンコード・デコード回路23は、ディスクDへの記録信号処理として、メモリコントローラ21から供給される記録信号にCIRC方式でエラー訂正符号を付加し、さらにEFM方式で変調を行って磁気ヘッド駆動回路24に記録信号を供給する。
【0036】
磁気ヘッド駆動回路24は、エンコード・デコード回路23からの記録信号に基づき磁気へッド25を駆動し、ディスクDに対して変調磁界に印加して信号を記録する。
またこの記録動作の際、光ピックアップ26は、磁気ヘッド25による磁界情報がディスク記録面に保持されるようにするため高レベルのレーザ出力を行う。
【0037】
メモリコントローラ21は、バッファメモリ22に記憶させるATRACデータを制御する。このメモリコントローラ21は、オーディオ送信部10から供給されるATRACデータを一時バッファメモリ22に格納した後、エンコード・デコード回路23に供給する。
【0038】
システムコントローラ32は、この記録部20全体の制御を行い、例えば、メモリコントローラ21,エンコード・デコード回路23,サーボ回路31等を制御することでオーディオデータのディスクDへの記録動作又はディスクDからの再生動作を実行させる。。
また、システムコントローラ32は、オーディオ送信部10と制御データのやりとりを行う各回路の制御を行う。
【0039】
以上の構成を有することにより、オーディオダビング装置1の記録部20は、オーデイオ送信部10から送信されたATRACデータをディスクDに記録することができる。
【0040】
このオーディオダビング装置1では、オーディオ送信部10と記録部20とを接続する接続ケーブル2が設けられておリ、この接続ケーブル2は、オーディオ送信部10から記録部20に供給するATRACデータが伝送されるATRACライン2aと、記録部20からオーディオ送信部10に供給するATRACデータの要求信号(Data Req)等、各種の制御情報が伝送される制御ライン2bとを有している。
【0041】
ATRACライン2aにより、サーバ12に格納されているコンテンツとしてのATRACデータがオーディオ送信部10のメインコントローラ11から記録部20のメモリコントローラ21に伝送される。
なお、伝送されるATRACデータは、記録部20のバッファメモリ22の容量に応じて、所定量単位毎に伝送される。
また、制御ライン2bにより、記録部20のシステムコントローラ32からオーディオ送信部10のメインコントローラ11に対してATRACデータの要求を示す要求信号(Data Req)が伝送される。すなわちATRACデータが所定容量単位で伝送されるため、記録部20は、すでに伝送済みでバッファメモリ22に読み込んであるATRACデータをディスクDに全て書き込んだ場合は、この要求信号(Data Req)をオーディオ送信部10に供給して次のデータの要求をする。
【0042】
このようにオーディオダビング装置1では、記録部20がオーディオ送信部10へのATRACデータの要求信号(Data Req)を供給し、それに応じてオーディオ送信部10がATRACデ−タの記録部20への送信を行なうことにより、ディスクDに対するATRACデータのダビング記録が行われる。
【0043】
また、制御ライン2bにより、オーディオ送信部10から記録部20に供給する制御コマンドやTOC情報等の各コマンドデータも伝送される。
即ちオーデイオ送信部10のメインコントローラ11が生成するTOC情報や、各コンテンツのATRACデータのデータサイズ等のコマンドデータが記録部20のシステムコントローラ32に供給される。
【0044】
本来であれば、TOC情報(後述するU−TOCセクター0の情報等)は、記録部20側が、実行した記録動作に基づいて独自に生成し、ディスクDに対して記録する。ところが、例えば複数のコンテンツのATRACデータがオーディオ送信部10から供給された場合に、記録部20に対してはそれらが1つのデータストリームとして供給されるため、記録部20はU−TOCセクター0のトラック情報を正確に生成することができない。
従って、オーディオ送信部10から、TOC情報や各コンテンツに対応するデータのストリーム長を示すデータサイズとトラックモードを供給するようにし、記録部20がこのTOC情報等に基づき、ディスクDに記録するU−TOCセクター0の情報を生成してディスクDに記録するようにしている。
【0045】
ところでディスクDに記録されているオーディオデータ以外の各種の管理情報について、オーディオ送信部10のメインコントローラ11がダビング動作に際して確認しなければならない情報が各種ある。
例えばU−TOCデータによるディスクDの空き容量や記録されているトラック(コンテンツ)などの情報があり、これらをダビング動作の実行に際して確認する必要がある。
さらには、詳しくは後述するが、本例ではディスクDにダビング履歴情報として過去のダビング日時の情報や、ディスクIDとしてディスクDに固有のコード(もしくはユーザーに固有のコードでもよい)が記録されている場合がある。
このため、システムコントローラ32は、装填されたディスクDからこれらの必要な情報を読み出してメインコントローラ11に転送することになり、この際に制御ライン2bが用いられてデータの転送が行われることになる。
【0046】
2.ミニディスクのクラスタフォーマット
ここで、このオーディオダビング装置1で取り扱う記録媒体(ディスクD)として、いわゆるミニディスク(商標)と呼ばれるフォーマットに規定された記録再生が可能な光磁気ディスクについて説明する。
【0047】
本例においてディスクDとして用いられる、ミニディスクと呼ばれる光磁気ディスクは、カートリッジ内に収納された直径約64mmの円盤状の記録媒体であり、音声圧縮方式としてオーディオ用適応変化符号化方式、すなわち、ATRAC (Adaptive Transform Acoustic Coding) 方式を用いてステレオで約74分のオーディオデータを記録することができる。
【0048】
また、オーディオダビング装置1は、ATRAC方式で圧縮したオーディオデータをディスクDに記録することから、サーバ12に格納するコンテンツのオーディオデータを予めATRAC方式で圧縮しておき、このATRAC方式で圧縮してあるオーディオデータをデコーダ及びエンコーダを介さず直接光ディスクDに記録する(以下、このATRAC方式で圧縮したオーディオデータをATRACデータという)。従って上記のように、オーディオ送信部10から記録部20にオーディオデータを伝送する接続ケーブル2は、ATRACデータを伝送することとなる。
【0049】
ディスクDに記録されるデータは、クラスタと呼ばれる単位で管理される。ディスクDは、このクラスタの整数倍でデータの書き込みがされる。即ち図3に示すように、ミニディスクシステムでの記録トラックとしてはクラスタCLが連続して形成されており、1クラスタが記録時の最小単位とされる。1クラスタは2〜3周回トラック分に相当し、実再生時間としては2.043秒分のデータ量となる。
【0050】
そして1クラスタCLは、セクターSCFC〜SCFEとして示す3セクターのリンキングセクターと、セクターSCFFとして示す1セクターのサブデータセクターと、セクターSC00〜SC1Fとして示す32セクターのメインセクターから形成されている。即ち1クラスタは36セクターで構成される。
1セクタは2352バイトで形成されるデータ単位である。
【0051】
リンキングセクターSCFC〜SCFEは、記録動作の切れ目としての緩衝領域や各種動作調整その他に用いられ、またサブデータセクターSCFFは、サブデータとして設定された情報の記録に用いることができる。
そして、TOCデータ、オーディオデータ等の記録は32セクターのメインセクターSC00〜SC1Fに行なわれる。
【0052】
また、セクターはさらにサウンドグループという単位に細分化され、2セクターが11サウンドグループに分けられている。
つまり図示するように、セクターSC00などの偶数セクターと、セクターSC01などの奇数セクターの連続する2つのセクターに、サウンドグループSG00〜SG0Aが含まれる状態となっている。1つのサウンドグループは424バイトで形成されており、11.61msec の時間に相当する音声データ量となる。
1つのサウンドグループSG内にはデータがLチャンネルとRチャンネルに分けられて記録される。例えばサウンドグループSG00はLチャンネルデータL0とRチャンネルデータR0で構成され、またサウンドグループSG01はLチャンネルデータL1とRチャンネルデータR1で構成される。
なお、Lチャンネル又はRチャンネルのデータ領域となる212バイトをサウンドフレームとよんでいる。
【0053】
3.ミニディスクのエリア構造
本例のディスクDのエリア構造を図4で説明する。
図4(a)はディスク最内周側から最外周側までのエリアを示している。
光磁気ディスクとしてのディスクDは、最内周側はエンボスピットにより再生専用のデータが形成されるピット領域とされており、ここにP−TOC(Pre-mastered Table of Contents)が記録されている。
ピット領域より外周は光磁気領域とされ、記録トラックの案内溝としてのグルーブが形成された記録再生可能領域となっている。
この光磁気領域の最内周側のクラスタ0〜クラスタ49までの区間が管理エリアとされ、実際の楽曲等がそれぞれ1つのトラックとして記録されるのは、クラスタ50〜クラスタ2251までのプログラムエリアとなる。プログラムエリアより外周はリードアウトエリアとされている。
【0054】
管理エリア内を詳しく示したものが図4(b)である。図4(b)は横方向にセクター、縦方向にクラスタを示している。
管理エリアにおいてクラスタ0,1はピット領域との緩衝エリアとされている。クラスタ2はパワーキャリブレーションエリアPCAとされ、レーザー光の出力パワー調整等のために用いられる。
クラスタ3,4,5はU−TOC(User Table of Contents)が記録される。U−TOCの内容について詳しくは後述するが、1つのクラスタ内の32個の各メインセクター(SC00〜SC1F)においてデータフォーマットが規定され、それぞれ所定の管理情報が記録される。即ちプログラムエリアに記録されている各トラックのアドレス、フリーエリアのアドレス等が記録され、また各トラックに付随するトラックネーム、記録日時などの情報が記録できるようにU−TOCセクターが規定されている。
このようなU−TOCデータとなるセクターを有するクラスタが、クラスタ3,4,5に3回繰り返し記録される。
クラスタ47,48,49は、プログラムエリアとの緩衝エリアとされる。
【0055】
クラスタ50(=16進表記で32h)以降のプログラムエリアには、1つのクラスタ内の32個の各メインセクター(SC00〜SC1F)において、楽曲等の音声データがATRACと呼ばれる圧縮形式で記録される。記録される各プログラムや記録可能な領域は、U−TOCによって管理される。
なお、プログラム領域における各クラスタにおいて、セクターSCFFは、前述したようにサブデータとしての情報の記録に用いることができる。
【0056】
ところで、図4(b)にはクラスタ6〜クラスタ46の領域内の或る位置に、斜線部としてエリアdDを示している。
後述するように本例の場合、ディスクDにダビング日時情報やディスクIDが記録されることになるが、これらの情報はU−TOC領域内に記録する例や、U−TOC領域外に記録する例が考えられる。
もしU−TOC領域外に記録する方式を採用する場合は、例えばエリアdDとして或るクラスタ内のあるセクターを用いることができる。もちろんU−TOC領域内に記録する方式を採用する場合は、このようなエリアdDを設ける必要はない。
【0057】
4.U−TOC
記録部20が、ディスクDに対して記録/再生動作を行なう際には、ディスクDに記録されている管理情報、即ち上記のP−TOC、U−TOCを読み出す必要がある。システムコントローラ32はこれらの管理情報に応じてディスクD上の記録すべきエリアのアドレスや、再生すべきエリアのアドレスを判別することとなる。
システムコントローラ32はこれらの管理情報を、ディスクDが装填された際に管理情報の記録されたディスクの最内周側の再生動作を実行させることによって読み出し、バッファメモリ22に記憶しておき、以後そのディスクDに対する記録/再生/編集動作の際に参照できるようにしている。また上記のようにメインコントローラ11にも転送される。
【0058】
U−TOCはデータの記録や各種編集処理に応じて書き換えられるものであるが、システムコントローラ32は記録/編集動作のたびに、U−TOC更新処理をバッファメモリ22に記憶されたU−TOC情報に対して行ない、その書換動作に応じて所定のタイミングでディスクDのU−TOCエリアについても書き換えるようにしている。
【0059】
ディスクDでは、実際の音楽データを書き換えなくても、U−TOCの情報を書き換えることにより、曲の消去や編集を行うことができる。例えば、5曲記録されているディスクDに対して、3曲目のスタートアドレス及びエンドアドレスを消去すれば、3曲自は再生ができなくなる。
換言すれば、ディスクDにATRACデータを記録する場合は、このU−TOC情報も同時に書き換えなけれはならない。
なお、ディスクDに記録されるオーディオデータのコンテンツを以下「トラック」と称することとする。このトラックは、例えば、曲の単位等であり、上述したオーディオダビング装置1で提供される音楽のコンテンツに対応する単位である。
【0060】
[U−TOCセクター0]
ここで、ディスクDにおいてトラック(楽曲等)の記録/再生動作などの管理を行なう管理情報として、U−TOCセクターについて説明する。
なおP−TOCは図4で説明したようにディスクDの最内周側のピットエリアに形成されるもので、読出専用の情報である。そして、P−TOCによってディスクの記録可能エリア(レコーダブルユーザーエリア)や、リードアウトエリア、U−TOCエリアなどの位置の管理等が行なわれる。なお、全てのデータがピット形態で記録されている再生専用の光ディスクでは、P−TOCによってROM化されて記録されている楽曲の管理も行なうことができるようにされ、U−TOCは形成されない。
P−TOCについては詳細な説明を省略する。
【0061】
図5はU−TOCセクター0のフォーマットを示すものである。
なお、U−TOCセクターとしてはセクター0〜セクター32まで設けることができる。即ち上記した1クラスタ内のメインセクターSC00〜SC1Fに相当して記録されるセクターとなる。
その中で、セクター1,セクター4は文字情報、セクター2は録音日時を記録するエリアとされている。セクター2については後述し、セクター1,セクター4については説明を省略する。
まず最初に、ディスクDの記録/再生動作に必ず必要となるU−TOCセクター0について説明する。
【0062】
U−TOCセクター0は、主にユーザーが録音を行なった楽曲等のプログラムや新たにプログラムが録音可能なフリーエリアについての管理情報が記録されているデータ領域とされる。
例えばディスクDに或る楽曲の録音を行なおうとする際には、システムコントローラ32は、U−TOCセクター0からディスク上のフリーエリアを探し出し、ここに音声データを記録していくことになる。また、再生時には再生すべき楽曲が記録されているエリアをU−TOCセクター0から判別し、そのエリアにアクセスして再生動作を行なう。
【0063】
図5のU−TOCセクター0のデータ領域(4バイト×588 の2352バイト)は、先頭位置にオール0又はオール1の1バイトデータが並んで形成される同期パターンが記録される。
続いてクラスタアドレス(Cluster H) (Cluster L) 及びセクターアドレス(Sector)となるアドレスが3バイトにわたって記録され、さらにモード情報(MODE)が1バイト付加され、以上でヘッダとされる。ここでの3バイトのアドレスは、そのセクター自体のアドレスである。
同期パターンやアドレスが記録されるヘッダ部分については、このU−TOCセクター0に限らず、P−TOCセクター、プログラムエリアでのセクターでも同様であり、セクター単位にそのセクター自体のアドレス及び同期パターンが記録されている。
【0064】
続いて所定バイト位置に、メーカーコード、モデルコード、最初のトラックのトラックナンバ(First TNO)、最後のトラックのトラックナンバ(Last TNO)、セクター使用状況(Used sectors)、ディスクシリアルナンバ、ディスクID等のデータが記録される。
【0065】
さらに、ユーザーが録音を行なって記録されているトラック(楽曲等)の領域やフリーエリア等を後述するテーブル部に対応させることによって識別するため、ポインタ部として各種のポインタ(P-DFA,P-EMPTY ,P-FRA ,P-TNO1〜P-TNO255) が記録される領域が用意されている。
【0066】
そしてポインタ(P-DFA〜P-TNO255) に対応させることになるテーブル部として(01h) 〜(FFh) までの255個のパーツテーブルが設けられ、それぞれのパーツテーブルには、或るパーツについて起点となるスタートアドレス、終端となるエンドアドレス、そのパーツのモード情報(トラックモード)が記録されている。さらに各パーツテーブルで示されるパーツが他のパーツへ続いて連結される場合があるため、その連結されるパーツのスタートアドレス及びエンドアドレスが記録されているパーツテーブルを示すリンク情報が記録できるようにされている。なおパーツとは1つのトラック内で時間的に連続したデータが物理的に連続して記録されているトラック部分のことをいう。
そしてスタートアドレス、エンドアドレスとして示されるアドレスは、1つの楽曲(トラック)を構成する1又は複数の各パーツを示すアドレスとなる。
これらのアドレスは短縮形で記録され、クラスタ、セクター、サウンドグループを指定する。
【0067】
この種の記録再生装置では、1つの楽曲(プログラム/トラック)のデータを物理的に不連続に、即ち複数のパーツにわたって記録されていてもパーツ間でアクセスしながら再生していくことにより再生動作に支障はないため、ユーザーが録音する楽曲等については、録音可能エリアの効率使用等の目的から、複数パーツにわけて記録する場合もある。
【0068】
そのため、リンク情報が設けられ、例えば各パーツテーブルに与えられたナンバ(01h) 〜(FFh) によって、連結すべきパーツテーブルを指定することによってパーツテーブルが連結できるようになされている。
つまりU−TOCセクター0におけるテーブル部においては、1つのパーツテーブルは1つのパーツを表現しており、例えば3つのパーツが連結されて構成される楽曲についてはリンク情報によって連結される3つのパーツテーブルによって、そのパーツ位置の管理が行われる。
なお、実際にはリンク情報は所定の演算処理によりU−TOCセクター0内のバイトポジションとされる数値で示される。即ち、304+(リンク情報)×8(バイト目)としてパーツテーブルを指定する。
【0069】
U−TOCセクター0のテーブル部における(01h) 〜(FFh) までの各パーツテーブルは、ポインタ部におけるポインタ(P-DFA,P-EMPTY ,P-FRA ,P-TNO1〜P-TNO255) によって、以下のようにそのパーツの内容が示される。
【0070】
ポインタP-DFA は光磁気ディスクD上の欠陥領域について示しており、傷などによる欠陥領域となるトラック部分(=パーツ)が示された1つのパーツテーブル又は複数のパーツテーブル内の先頭のパーツテーブルを指定している。つまり、欠陥パーツが存在する場合はポインタP-DFA において(01h) 〜(FFh) のいづれかが記録されており、それに相当するパーツテーブルには、欠陥パーツがスタート及びエンドアドレスによって示されている。また、他にも欠陥パーツが存在する場合は、そのパーツテーブルにおけるリンク情報として他のパーツテーブルが指定され、そのパーツテーブルにも欠陥パーツが示されている。そして、さらに他の欠陥パーツがない場合はリンク情報は例えば『00h』とされ、以降リンクなしとされる。
【0071】
ポインタP-EMPTY はテーブル部における1又は複数の未使用のパーツテーブルの先頭のパーツテーブルを示すものであり、未使用のパーツテーブルが存在する場合は、ポインタP-EMPTY として、(01h) 〜(FFh) のうちのいづれかが記録される。
未使用のパーツテーブルが複数存在する場合は、ポインタP-EMPTY によって指定されたパーツテーブルからリンク情報によって順次パーツテーブルが指定されていき、全ての未使用のパーツテーブルがテーブル部上で連結される。
【0072】
ポインタP-FRA は光磁気ディスクD上のデータの書込可能なフリーエリア(消去領域を含む)について示しており、フリーエリアとなるトラック部分(=パーツ)が示された1又は複数のパーツテーブル内の先頭のパーツテーブルを指定している。つまり、フリーエリアが存在する場合はポインタP-FRA において(01h) 〜(FFh) のいづれかが記録されており、それに相当するパーツテーブルには、フリーエリアであるパーツがスタート及びエンドアドレスによって示されている。また、このようなパーツが複数個有り、つまりパーツテーブルが複数個有る場合はリンク情報により、リンク情報が『00h』となるパーツテーブルまで順次指定されている。
【0073】
図6にパーツテーブルにより、フリーエリアとなるパーツの管理状態を模式的に示す。これはパーツ(03h)(18h)(1Fh)(2Bh)(E3h) がフリーエリアとされている時に、この状態がポインタP-FRA に引き続きパーツテーブル(03h)(18h)(1Fh)(2Bh)(E3h) のリンクによって表現されている状態を示している。なお上記した欠陥領域や未使用パーツテーブルの管理形態もこれと同様となる。
【0074】
ポインタP-TNO1〜P-TNO255は、ディスクDにユーザーが記録を行なった楽曲などのトラックについて示しており、例えばポインタP-TNO1では第1トラックのデータが記録された1又は複数のパーツのうちの時間的に先頭となるパーツが示されたパーツテーブルを指定している。
例えば第1トラックとされた楽曲がディスク上でトラックが分断されずに、つまり1つのパーツで記録されている場合は、その第1トラックの記録領域はポインタP-TNO1で示されるパーツテーブルにおけるスタート及びエンドアドレスとして記録されている。
【0075】
また、例えば第2トラックとされた楽曲がディスク上で複数のパーツに離散的に記録されている場合は、その第2トラックの記録位置を示すため各パーツが時間的な順序に従って指定される。つまり、ポインタP-TNO2に指定されたパーツテーブルから、さらにリンク情報によって他のパーツテーブルが順次時間的な順序に従って指定されて、リンク情報が『00h』となるパーツテーブルまで連結される(上記、図6と同様の形態)。
このように例えば2曲目を構成するデータが記録された全パーツが順次指定されて記録されていることにより、このU−TOCセクター0のデータを用いて、2曲目の再生時や、その2曲目の領域への上書き記録を行なう際に、光ピックアップ26及び磁気ヘッド25をアクセスさせ離散的なパーツから連続的な音楽情報を取り出したり、記録エリアを効率使用した記録が可能になる。
【0076】
以上のように、書換可能な光磁気ディスクDについては、ディスク上のエリア管理はP−TOCによってなされ、またレコーダブルユーザーエリアにおいて記録された楽曲やフリーエリア等はU−TOCにより行なわれる。
【0077】
[U−TOCセクター2]
次に、図7でU−TOCセクター2のフォーマットを説明する。
このセクター2は、主にユーザーが録音を行なった楽曲の録音日時を記録するデータ領域とされる。
【0078】
U−TOCセクター2には、記録された各トラックに相当するポインタ部としてポインタP-TRD1〜P-TRD255が用意され、またこのポインタP-TRD1〜P-TRD255によって指定されるスロット部が用意される。スロット部には1単位8バイトで255単位のスロット(01h) 〜(FFh) が形成されており、上述したU−TOCセクター0とほぼ同様の形態で日時データを管理する。
【0079】
スロット(01h) 〜(FFh) には楽曲(トラック)の録音日時が6バイトで記録される。6バイトはそれぞれ1バイトづつ、年、月、日、時、分、秒に相当する数値が記録される。また、残りの2バイトはメーカーコード及びモデルコードとされ、その楽曲を録音した記録装置の製造者を示すコードデータ、及び録音した記録装置の機種を示すコードデータが記録される。
【0080】
例えばディスクに第1曲目としてがトラックが録音されると、ポインタP-TRD1によって指定されるスロットにはその録音日時及び録音装置のメーカーコード、モデルコードが記録される。録音日時データはシステムコントローラ32が内部時計を参照して自動的に記録することになる。
【0081】
またスロット(00h) としての8バイトはディスク単位の録音日時の記録のための専用エリアとされており、ポインタP-TRD(x)によっては指定されないスロットとされている。
なお、このU−TOCセクター2でもポインタP-EMPTY は使用していないスロットを管理するものである。使用されていないスロットについては、モデルコードに代えてリンク情報が記録されており、スロットポインタP-EMPTY を先頭に各未使用のスロットがリンク情報でリンクされて管理されている。
【0082】
5.ダビング日時情報による処理
本例のオーディオダビング装置としての特徴的な動作として、ディスクDに記録されたダビング日時情報を利用した処理を説明する。
ダビング日時情報とは、ユーザーが所有するディスクDに固有に記録されるダビング履歴としての情報であり、少なくとも現時点より過去であって最新のダビング日時を示した情報である。
つまり本例では、ユーザーがディスクDを記録部20に装填してコンテンツのダビング動作を行った際に、記録部20はその日時をダビング日時情報としてディスクDに記録する。もしくは記録されていたダビング日時情報を更新する。
【0083】
ダビング日時情報は、ディスクDにおいて、例えば図4に示したエリアdDなどに記録される。
【0084】
もしくは、このエリアdDでなくとも、上述したU−TOCセクター2の情報、つまりトラック毎に記録される録音日時の情報を、ダビング日時情報として扱ってもよい。但し、その場合は各トラックについて、それらがオーディオダビング装置1を用いて記録されたものであるか、ユーザーが所有するミニディスクレコーダで記録されたものであるかを判別する必要がある。
例えばU−TOCセクター2には、トラック録音日時とともに、メーカーコードやモデルコードが記録できるが、オーディオダビング装置1を用いて或るトラックがダビング記録された場合は、メーカーコードやモデルコードとして特定のコードが記録されるようにして判別可能とする。
各トラックについてオーディオダビング装置1を用いて記録されたトラックであるか否かが判別できれば、該当する1又は複数のトラックの録音日時のうちで、最も新しい日時が、本例で用いるダビング日時情報とすることができる。
【0085】
このようにディスクDにダビング日時情報が記録されるようにしておくと、ある時にユーザーがダビングを行おうとしてディスクDを記録部20に装填した場合、記録部20がディスクDに記録されているダビング日時情報を読み込み、それをメインコントローラ11に転送することで、メインコントローラ11は、そのディスクDが用いられて実行された過去のダビング日時として最新の日時(つまり前回のダビングが行われた日時)を確認できる。
メインコントローラ11は、そのダビング日時情報を用いて、以下詳しく説明するようにユーザーのコンテンツ選択操作を効率的に実行できるような処理を行うことになる。
【0086】
上述したように、サーバ12には各コンテンツとしてのATRACデータが格納されているとともに、各コンテンツに対応して関連データが格納されている。例えば図8のような格納形態が採られている。
即ち多数のコンテンツ(コンテンツナンバ#1〜#n)としてのATRACデータDat#1〜Dat#nが格納されている場合、各ATRACデータDat#1〜Dat#nに対応した関連データとして、格納日(年月日)、曲名(NA#1〜NA#n)、アーティスト名(AR#1〜AR#n)、テキストデータ(TX#1〜TX#n)、画像データ(PI#1〜PI#n)、付随情報(SB#1〜SB#n)などが格納されており、ダビング時などに、これらの関連情報をディスプレイ28やプリンタ装置47で出力できることは上述したとおりである。
【0087】
この関連データのうち、格納日とは、或るコンテンツ(楽曲)がサーバ12に格納され、一般ユーザーへのサービスが開始される日(販売開始となるリリース日)のことである。従って、或るコンテンツがいわゆる新譜か否かを判別できる情報となる。
【0088】
この図8のようにサーバ12には多数のコンテンツ及び関連データが格納されているわけであるが、ユーザーは或る曲を購入しようと思った際には、まず自分の持参したディスクDを記録部20に装填して、続いて表示部14でのメニュー表示やリスト表示に従って操作入力部13で所要の操作を行い、自分の欲する楽曲(コンテンツ)を選択することになる。そして選択されたコンテンツが上述したようにサーバ12から読み出されて記録部20に転送され、ディスクDに記録される。
【0089】
サーバ12に非常に多数のコンテンツが格納されていることを考えると、ユーザーのコンテンツ選択操作はなるべく効率的に実行できるようにすることが望まれる。本例では、コンテンツ選択はメニュー形式で行うとともに、ユーザーが新譜の購入を望んだ場合は、そのユーザーにとっての効率的な選択操作ができるようにしている。
【0090】
このためのメインコントローラ11の処理を図10に示す。
ユーザーが持参したディスクDを記録部20に装填しダビング実行の操作を行った場合、メインコントローラ11の処理はまずステップF101として、表示部14にコンテンツ選択のためのメニュー表示を実行させる。
例えば図9(a)に示すように、新譜リスト、ジャンル別リスト、アーティスト選択などとしてユーザーが所望の方式でコンテンツ検索をできるようにする。
【0091】
ユーザーがアーティスト選択を選んだ場合は、処理はステップF102からF103に進み、アーティスト選択処理を行う。ここでは詳述は避けるが、例えばアーティスト名のリストアップなどで特定のアーティストの選択を求め、ユーザーが或るアーティストを選択したら、そのアーティストの楽曲としてのコンテンツをリストアップし、ダビングすべきコンテンツを選択させるような処理となる。
【0092】
またユーザーがジャンル別の選択を選んだ場合は、処理はステップF102からF104に進み、ジャンル別選択処理を行う。これも詳述は避けるが、例えばポップス、ロック、クラシック、ジャズなどのジャンルをリストアップして選択を求め、ユーザーが或るジャンルを選択したら、そのジャンルに該当する楽曲としてのコンテンツをリストアップし、ダビングすべきコンテンツを選択させるような処理となる。
【0093】
図9(a)のメニュー画面からユーザーが新譜リストによる選択を選んだ場合は、処理はステップF102からF105に進み、メインコントローラ11は、まず装填されているディスクDにダビング日時情報が記録されているか否かを判別する。
上記のようにダビング日時情報とは、オーディオダビング装置1を用いて前回ダビングを行ったときの日時であり、過去にダビングを行ったディスクであれば、例えば図4に示したエリアdDもしくはU−TOCセクター2などに、そのダビング日時情報が記録されている。
一方、バージンディスクであった場合や、バージンディスクではないが、ユーザーが自分のMDレコーダなどでの録音に用いていたディスクであった場合、つまりオーディオダビング装置1を用いたダビングを過去に行ったことのないディスクであったときは、ダビング日時情報は記録されていない。
【0094】
ダビング日時情報が記録されていない場合は、処理をステップF106に進め、新譜コンテンツをリストアップする。
即ちユーザーが新譜リストの表示を求めたことに対応して、例えば関連データとしての格納日が、現在の日時からさかのぼって特定の期間内となっているコンテンツをリストアップする。仮に新譜とされる期間を3ヶ月とし、現在が1998年1月30日とすると、1997年11月1日以降にリリースされたコンテンツがリストアップされる。
【0095】
このように新譜のリストアップを行ったらステップF107として、新譜リストを表示する。即ち図9(b)のように、新譜としてリストアップされたコンテンツの曲名やアーティスト名などをユーザーに提示する。
ユーザーはこのようなリスト表示上で、新譜とされる楽曲の中からダビングしたい楽曲を選択することができ、ユーサーの選択操作が完了されたら、処理はステップF108からF109に進んで、実際のダビング処理を行う。即ち選択された1又は複数のコンテンツをサーバ12から読み出して順次記録部20に供給し、ディスクDに記録させる動作を実行する。
【0096】
コンテンツのダビングが完了したらステップF110として、ディスクDにダビング日時情報、即ちその日の日時となる情報をディスクDに書き込む。つまりシステムコントローラ32にダビング日時情報書込の指示を出し、記録部20においてU−TOCデータ等の更新とともにダビング日時情報の書込を実行させる。そして以上の処理を終えたら、ステップF116でディスクDを排出させて一連のダビング処理を終える。
【0097】
ステップF105で、装填されているディスクDにダビング日時情報が記録されていたと判断された場合は、処理をステップF111に進め、記録部20からそのダビング日時情報を取り込み、そのダビング日時情報で示される日時を基準として新譜コンテンツをリストアップする。
即ちユーザーが過去にオーディオダビング装置1を使用してダビングを行ったのであれば、その前回のダビングの際に、その日までの新譜リストを確認して選択しているため、例えば現在から3ヶ月以内の新譜コンテンツであっても、その前回のダビングを行った日以前にリリースされたコンテンツは、今回のダビングの際に選択される可能性は低いと判断できる。
従って今回ユーザーが新譜リストの表示を求めた場合は、前回のダビング日時から現在までの間にリリースされたコンテンツをリストアップすれば、リストアップされるコンテンツの数を減らすことができ、ユーザーの選択操作を効率化できることになる。
【0098】
例えば現在が1998年1月30日であって、ユーザーが1998年1月5日にダビングを行っていたのであれば(ダビング日時情報が1998年1月5日を示していたのであれば)、1997年1月6日以降にリリースされたコンテンツがリストアップされる。
【0099】
このように前回のダビング日時を基準として新譜のリストアップを行ったらステップF113として、新譜リストを表示する。即ち図9(c)のように、前回のダビング時における新譜コンテンツより追加された新譜コンテンツの曲名やアーティスト名などをユーザーに提示する。
ユーザーはこのようなリスト表示上で、新譜とされる楽曲の中からダビングしたい楽曲を選択することができ、ユーサーの選択操作が完了されたら、処理はステップF113からF114に進んで、実際のダビング処理を行う。即ち選択された1又は複数のコンテンツをサーバ12から読み出して順次記録部20に供給し、ディスクDに記録させる動作を実行する。
【0100】
コンテンツのダビングが完了したらステップF115として、ディスクDに新たなダビング日時情報、即ちその日の日時となる情報をディスクDに書き込む。つまりシステムコントローラ32にダビング日時情報の更新の指示を出し、記録部20においてU−TOCデータ等の更新とともにダビング日時情報の更新を実行させる。そして以上の処理を終えたら、ステップF116でディスクDを排出させて一連のダビング処理を終える。
【0101】
なお、ステップF111でリストアップされない新譜、つまり前回のダビング時よりも以前にリリースされた楽曲をユーザーが選択したい場合もあるため、そのような場合に通常の新譜リスト(ステップF107で表示されるリスト)に移行できるような処理を加えることも当然考えられる。
【0102】
以上の図10の処理のように、ユーザーの過去の新譜ダビング実行の日時に応じて、新譜のリストアップを行うことで、ユーザーが新譜ダビングを望んだ際のコンテンツ選択操作を容易化することができる。
【0103】
なお、ステップF103でのアーティスト選択処理やステップF104のジャンル別選択処理に進んでコンテンツの選択を行い、ダビングを実行した場合は、ダビング日時情報の記録や更新は行わないようにすると、ダビング日時情報は、あくまでも、過去に新譜リストによる選択でのダビングが行われた場合の最新の日時となり、ユーザーにとって適切な新譜リストの表示が可能となる。
但し、アーティスト選択処理やジャンル別選択処理でコンテンツの選択を行い、ダビングを実行した場合においても、ダビング日時情報の記録や更新を行なうような処理方式も考えられる。それらの場合も、ユーザーが新譜リストを確認していることが考えられたり、各ユーザーの希望するコンテンツのアーティストやジャンルはある程度限られることが多いため、必ずしもその後のダビング時のステップF112で表示される新譜リストは不適切なものとはならないためである。
【0104】
6.ディスクIDによる処理
続いて、これもユーザーの選択操作を簡易化する処理としてディスクIDを利用した処理を説明する。
ディスクIDとは、ユーザーが所有するディスクDに固有に記録される識別コードである。但しユーザーに対して固有の識別コードとしてもよい。
ディスクIDは、ディスクDにおいて、例えば図4に示したエリアdDなどに記録される。
もしくは、このエリアdDでなくとも、上述したU−TOCセクター0におけるディスクIDの情報を、ここでいうディスクIDとして扱ってもよい。
【0105】
このようにディスクDにディスクIDが記録されるようにしておくと、ある時にユーザーがダビングを行おうとしてディスクDを記録部20に装填した場合、記録部20がディスクDに記録されているディスクIDを読み込み、それをメインコントローラ11に転送することで、メインコントローラ11は、そのディスクDが用いられて実行された過去のダビング履歴(もしくはそのユーザーの過去のダビング履歴)を確認できる。
即ちサーバ12には、上記図8のようなコンテンツや関連情報以外に、各ディスク又はユーザーに固有のダビング履歴(ユーザー情報)を、ディスクIDとともに格納しておくようにする。すると、ディスクDに記録されたディスクIDに基づいてサーバ12内のユーザー情報を検索することで、そのユーザーのダビング履歴を把握できる。
【0106】
サーバ12に格納されるユーザー情報は、例えば図11(a)に示すようになる。
即ちオーディオダビング装置1を用いてダビング動作が行われる毎に、そのディスクDに記録されていたディスクIDとともにユーザー情報(UDT(1)〜UDT(m))が格納されていく。
ユーザー情報(UDT(1)〜UDT(m))は、例えば図11(b)に示すように、1つのディスクIDに対応して、過去の購入曲(ダビングを実行したコンテンツ)のリストや、アーティスト別の購入数などの情報となる。
【0107】
この図11のようにサーバ12にはディスクID及びユーザー情報が格納されていることで、ユーザーが或る曲を購入しようと思った際に、そのユーザーに適したリスト表示を行って、ダビングするコンテンツを選択させることができる。
【0108】
このためのメインコントローラ11の処理を図12に示す。
ユーザーが持参したディスクDを記録部20に装填しダビング実行の操作を行った場合、メインコントローラ11の処理はまずステップF201として、ディスクIDの認識処理を行う。
ディスクIDは、ユーザーが新たなディスクDを用いてオーディオダビング装置1を使用しようとする際に、予め登録操作を行なうことで設定されるようにしてもよいし、そのディスクDを用いた初回のダビング時に設定されるようにしてもよい。
またディスクIDとしてのコードは、ユーザーが任意の数値、文字等を選べるようにしてもよいし、メインコントローラ11がコードナンバを自動的に設定するものとしてもよい。
ここではメインコントローラ11が、ディスクDを用いた初回のダビング時にコードナンバを設定するものとしての例で説明する。
【0109】
ディスクIDはメインコントローラ11が設定するものであるとすると、オーディオダビング装置1を用いて過去にダビングを行ったディスクであれば、例えば図4に示したエリアdDもしくはU−TOCセクター0などに、そのディスクIDが記録されている。
一方、バージンディスクであった場合や、バージンディスクではないが、ユーザーが自分のMDレコーダなどでの録音に用いていたディスクであった場合、つまりオーディオダビング装置1を用いたダビングを過去に行ったことのないディスクであったときは、ディスクIDは記録されていない。
【0110】
ステップF201の認識処理の結果、ステップF202としてディスクIDがディスクDに記録されていないと判断された場合は、そのディスクDは今回が初めてのダビングであると判断して、ステップF203に進み、まずディスクIDの設定及び書き込みを行う。つまり、メインコントローラ11は装填されているディスクDに固有のナンバとしてのコードを設定し、それを記録部20に転送してディスクDに書き込ませる。なお、この処理は実際のコンテンツのダビング完了後に行うようにしてもよい。
【0111】
続いてステップF204では、表示部14にコンテンツ選択のためのメニュー表示を実行させる。
例えば上記図9(a)で示したように、新譜リスト、ジャンル別リスト、アーティスト選択などとしてユーザーが所望の方式でコンテンツ検索をできるようにする。
詳述は避けるが、ユーザーはメニュー形式で階層をたどっていき、例えば所望のコンテンツを選択することになり、選択が完了されたらステップF208に進んで実際のダビング処理を行う。即ち選択された1又は複数のコンテンツをサーバ12から読み出して順次記録部20に供給し、ディスクDに記録させる動作を実行する。
【0112】
コンテンツのダビングが完了したらステップF209として、サーバ12におけるユーザー情報の更新を行う。
つまりこの場合は、今回初めてディスクIDが設定されたことになるが、今回ダビングされたコンテンツやアーティストに応じて、そのディスクIDに対応させた図11(b)のようなユーザー情報を生成し、そのユーザー情報をサーバ12に格納する。
そして以上の処理を終えたら、ステップF210でディスクDを排出させて一連のダビング処理を終える。
【0113】
初回のダビング時に以上のような処理が行われるため、このオーディオダビング装置1を用いて過去に1回以上のダビングを行ったディスクDであれば、ステップF201でのID認識処理でディスクIDが読みとられ、ステップF202でID登録有りと判断される。
このため処理はステップF205に進み、サーバ12に格納されているユーザー情報に応じたコンテンツのリストアップが行われる。
【0114】
サーバ12にはディスクIDに対応して図11のように過去にダビングした楽曲や、アーティスト別の購入数などがユーザー情報として記録されているため、装填されているディスクDについての過去のダビング履歴から、今回選択される可能性の高いコンテンツをリストアップすることができる。
例えば購入曲のリストから判断される音楽ジャンルや、過去に購入実績のあったアーティストのコンテンツをリストアップする。より具体的な例としては、購入数の多いアーティストから順に、そのアーティストの曲であって過去にダビングされていない曲をリストアップしていくような処理が考えられる。
【0115】
このようにユーザー情報から、そのユーザーの好む音楽がリストアップされることになり、そのようにリストアップされたコンテンツがステップF206で表示され、ユーザーの選択操作に供される。
ユーザーはこのようなリスト表示上で、ダビングしたい楽曲を選択することになり、ユーザーの選択操作が完了されたら、処理はステップF207からF208に進んで、実際のダビング処理を行う。即ち選択された1又は複数のコンテンツをサーバ12から読み出して順次記録部20に供給し、ディスクDに記録させる動作を実行する。
【0116】
コンテンツのダビングが完了したらステップF209として、今回ダビングが行われたコンテンツに応じてサーバ12内のユーザー情報の更新が行われる。即ちそのディスクIDに対応するユーザー情報として、今回ダビングされたコンテンツが購入曲リストとして追加され、またアーティスト別の購入数の更新やソートが行われる。
そして以上の処理を終えたら、ステップF210でディスクDを排出させて一連のダビング処理を終える。
【0117】
なお、ステップF206でリストアップされないコンテンツをユーザーが選択したい場合もあるため、そのような場合に通常のメニュー表示処理(ステップF204)に移行できるような処理を加えることも当然考えられる。
【0118】
以上の図12の処理のように、ユーザーの選択操作の際に、そのユーザー(そのディスクD)の過去のダビング履歴としてのユーザー情報にもとづいてリスト表示が行われるようにすることで、ユーザーがダビングしたいと希望する可能性の高いコンテンツを提示することができ、コンテンツ選択操作を効率化できることになる。特に初期メニューからアーティスト別の選択操作などを経ずに所望のアーティストの曲がリストアップされた状態になるなど、ユーザーの操作手順は著しく簡略化される。
【0119】
なお、ユーザー情報としての情報種別や、ステップF205でのリストアップ方式などは各種多様に考えられることはいうまでもない。
また上記例ではディスクIDがディスクDに記録されていない場合は、メインコントローラ11が自動的にディスクDにディスクIDを記録する処理としたが、上述したようにディスクIDはユーザーが登録操作を行なうことに応じてディスクDに記録されるような方式を採用することも考えられる。この場合は、ステップF203の処理は不要になるとともに、サーバでのディスクIDに対応するユーザー情報の追加・更新(ステップF208の処理)は、あくまでもディスクIDがユーザーによって書き込まれたディスクDが用いられた場合のみに実行されるようにすればよい。
【0120】
また、サーバ12にユーザー情報を格納していることは、各ユーザーが自分の過去のダビング履歴を確認することも可能となる。
即ちユーザーの要求に応じて、ユーザー情報に基づくデータ、例えば購入曲リストなどをディスプレイ48に表示させるなどの処理も可能となる。
【0121】
ところで、以上のようなディスクIDを用いた処理と、前述したダビング日時情報を用いた処理を複合化する処理例も考えられる。
例えば図12のステップF204に進んだ際に、ユーザーが新譜リストの表示を求めた場合は、上述したダビング日時情報に基づくリストアップが行われて選択のためのリスト表示が行われるようにする動作例である。
又は、図10のステップF111に進んだ場合に、リストアップされる新譜が、ダビング日時情報以降の新譜であって、かつユーザーが過去に購入実績のあるアーティストの曲に限定するような処理も考えられる。
【0122】
7.ネットワークを用いたオーディオダビング装置
以上、図1のような構成のオーディオダビング装置について説明してきたが、本発明のオーディオダビング装置は、例えば通信ネットワークを用いても構築できる。
図13はそのイメージを示すもので、センターサーバ100が通信ネットワークにより、サーバターミナルを有するCDショップ101,102,103や、一般家庭104,105,106などと接続されている。
各サーバターミナルは、例えば上述してきた記録再生部20のような機能(但し表示部14、操作入力部13なども含む)を持ち、一方センターサーバ100は例えば上述してきたオーディオ送信部10のような機能を持つ。
これにより、各家庭やCDショップなどの店頭から、サーバターミナルを用いてセンターサーバ100に通信ネットワークを介したダウンロード、つまりコンテンツのダビングが可能となる。
【0123】
このようなシステムを構築することにより、より広範囲でかつより手軽な音楽等の提供形態が実現できる。
この場合、ダビング日時情報のディスクへの書込指示やディスクID及びユーザー情報の格納は、センターサーバ100側で行うようにすれば、上記図10、図12のような処理を通信ネットワークを介して実現できることになる。
【0124】
なお、本実施の形態においては、オーディオデータを光磁気ディスクに記録する場合について説明したが、本発明は、オーディオデータに限らず、例えばビデオデータを記録するシステムにも適用できる。
またユーザーが用いる記録媒体としては、ミニディスク等の光磁気ディスクに限らず、他の記録媒体であってもよい。
【0125】
【発明の効果】
以上説明してきたように本発明は、ダビング動作によりオーディオデータとしての情報提供を行う際に、記録媒体に記録されたダビング日時情報、即ち過去のダビング日時を基準として、格納手段に格納されているコンテンツのリストアップを行い、リストアップされたコンテンツをユーザーのコンテンツ選択操作のために提示するようにしている。従って、各ユーザーに対応して適切な新譜コンテンツなどを提示でき、ユーザーの選択操作を格段に効率化できるという効果がある。
【0126】
また装填された記録媒体にダビング日時情報が記録されていなかった場合は、その際のコンテンツ記録動作に応じて、記録媒体にダビング日時情報を書き込むようにすれば、次回以降のダビング時に、ユーザーにとって効率的な選択操作が可能となる。
【0127】
また本発明ではダビング動作によりオーディオデータとしての情報提供を行う際に、記録媒体に記録されている識別コード情報に基づいて格納手段に格納されているダビング履歴情報を検索し、検索されたダビング履歴情報を基準として、格納手段に格納されているコンテンツのリストアップを行い、リストアップされたコンテンツをユーザーのコンテンツ選択操作のために提示するようにしている。従って、ユーザーの好み等に応じて選択される可能性が高いコンテンツをユーザーに提示でき、これもユーザーの選択操作を格段に効率化できるという効果がある。
【0128】
また読出手段によって読み出された識別コード情報に対応したダビング履歴情報が格納手段に格納されてされていなかった場合や、識別コード情報が読み出せなかった場合は、履歴更新手段が、識別コード情報に対応したダビング履歴情報を生成して格納手段に格納させる(もしくは識別コードを生成するとともに、その識別コード情報に対応したダビング履歴情報を生成して格納手段に格納させる)ことで、次回以降のダビング時に、ユーザーにとって効率的な選択操作が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態のオーディオダビング装置のブロック図である。
【図2】実施の形態のオーディオダビング装置のオーディオ送信部と記録部のブロック図である。
【図3】ミニディスクシステムのクラスタフォーマットの説明図である。
【図4】ミニディスクのエリア構造の説明図である。
【図5】ミニディスクのU−TOCセクタ0の説明図である。
【図6】ミニディスクのU−TOCセクタ0のリンク形態の説明図である。
【図7】ミニディスクのU−TOCセクタ2の説明図である。
【図8】実施の形態のサーバに格納されるコンテンツ及び関連データの説明図である。
【図9】実施の形態のコンテンツ選択のための表示内容の説明図である。
【図10】実施の形態のダビング日時情報を利用した処理のフローチャートである。
【図11】実施の形態のサーバに格納されるユーザー情報の説明図である。
【図12】実施の形態のディスクIDを利用した処理のフローチャートである。
【図13】実施の形態の通信ネットワークを利用した例の説明図である。
【符号の説明】
1 オーディオダビング装置、2 接続ケーブル、10 オーディオ送信部 11 メインコントローラ、12 サーバ、13 操作入力部、14 表示部、20 記録部、32 システムコントローラ、41 再生部、44 通信用インターフェース、45 光ディスクドライブ、46 関連情報再生部、47 プリンタ装置、48 ディスプレイ、49 スピーカ

Claims (5)

  1. 複数のオーディオデータとしてのコンテンツを格納することができる格納手段と、
    オーディオデータとしてのコンテンツを記録できるとともにダビング日時情報を記録できる記録媒体が装填された際に、その記録媒体に記録されている前記ダビング日時情報を読み出すことのできる読出手段と、
    前記読出手段によって読み出された前記ダビング日時情報を基準として、前記格納手段に格納されているコンテンツのリストアップを行い、リストアップされたコンテンツを提示する提示手段と、
    前記提示手段で提示されたコンテンツのうちで選択されたコンテンツを前記格納手段から読み出して出力するデータ供給手段と、
    前記データ供給手段から供給されたコンテンツを前記記録媒体に記録するとともに、その記録動作に応じて前記記録媒体に記録されているダビング日時情報を更新することのできる記録手段と、
    を備えたことを特徴とするオーディオダビング装置。
  2. 装填された記録媒体に前記ダビング日時情報が記録されていなかった場合は、前記記録手段は、前記格納手段に格納されているコンテンツのうちで選択されて前記データ供給手段から供給されたコンテンツを前記記録媒体に記録する際に、その記録動作に応じて前記記録媒体にダビング日時情報を書き込むことを特徴とする請求項1に記載のオーディオダビング装置。
  3. 複数のオーディオデータとしてのコンテンツ、及び識別コード情報と対応してダビング履歴情報を格納することのできる格納手段と、
    オーディオデータとしてのコンテンツを記録できるとともに識別コード情報を記録できる記録媒体が装填された際に、その記録媒体に記録されている前記識別コード情報を読み出すことのできる読出手段と、
    前記読出手段によって読み出された前記識別コード情報に基づいて前記格納手段に格納されているダビング履歴情報を検索し、検索されたダビング履歴情報を基準として、前記格納手段に格納されているコンテンツのリストアップを行い、リストアップされたコンテンツを提示する提示手段と、
    前記提示手段で提示されたコンテンツのうちで選択されたコンテンツを前記格納手段から読み出して出力するデータ供給手段と、
    前記データ供給手段から供給されたコンテンツを前記記録媒体に記録する記録手段と、
    前記記録手段でのコンテンツの記録動作に応じて、前記格納手段に格納されているダビング履歴情報の更新を行う履歴更新手段と、
    を備えたことを特徴とするオーディオダビング装置。
  4. 前記読出手段によって読み出された識別コード情報に対応したダビング履歴情報が前記格納手段に格納されてされていなかった場合、もしくは前記読出手段によって識別コード情報が読み出せなかった場合は、前記格納手段に格納されているコンテンツのうちで選択されて前記データ供給手段から供給されたコンテンツを前記記録手段が前記記録媒体に記録する動作に応じて、前記履歴更新手段が、識別コード情報に対応したダビング履歴情報を生成して、もしくは識別コード情報とその識別コード情報に対応したダビング履歴情報を生成して、前記格納手段に格納させることを特徴とする請求項3に記載のオーディオダビング装置。
  5. 前記識別コード情報は、記録媒体もしくは使用者に対して固有となるコードとされることを特徴とする請求項3に記載のオーディオダビング装置。
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