JP3921517B2 - オイル動圧軸受装置、およびそれを用いた軸回転型モータ - Google Patents

オイル動圧軸受装置、およびそれを用いた軸回転型モータ Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、オイル動圧軸受装置、およびそれを用いた軸回転型モータに関するものである。更に詳しくは、オイル動圧軸受装置の構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
ポリゴンミラーの回転駆動用、ODD用、FDD用などに用いられる軸回転型モータにおいて、回転軸は、図5(A)、(B)に示すオイル動圧軸受装置10に回転可能に支持されている。オイル動圧軸受装置10は、一般に、回転軸3の外周面に対してラジアル軸受隙間111を介して対向するラジアル軸受面110を備えたラジアル軸受11と、回転軸3の下端面38を支持するスラスト軸受12と、ラジアル軸受隙間111に充填された潤滑オイルとを有しており、回転軸3の外周面またはラジアル軸受面110には動圧発生溝が形成されている。
【0003】
ここで、回転軸3の下端面38は、スラスト軸受面120と接触、摺動するため、球面に仕上げられている。但し、回転軸3の下端面38を球面とすると、回転軸3の下端部34には、球面と丸棒部分との境界部分にエッジ30が形成され、このエッジ30に相当する部分がラジアル軸受11の内部に位置すると、ラジアル軸受面110を損傷させてしまう。そこで、回転軸3のエッジ30に相当する部分がラジアル軸受11の外部に位置するように、回転軸3の下端部34については、所定寸法だけラジアル軸受11の下端面114から突き出させてある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、回転軸3の下端部34をラジアル軸受11の下端面114から突き出した構造とすると、回転軸3の下端部34の周りには大きな空間Eが発生してしまう。このような空間Eにも潤滑オイルが充填されるが、空間Eが大きいと、そこに溜まっていた空気に邪魔されて潤滑オイルが完全に充填されず、空気が溜まった状態のままとなりやすいという問題点がある。
【0005】
このような状態で環境温度が変化すると、空気が膨張あるいは収縮し、それにより、潤滑オイルがラジアル軸受隙間111から排出されてしまい、目論見通りの寿命が得られなくなるという問題点がある。
【0006】
また、回転軸3の下端部34の周りに空気が溜まっていると、回転軸3が回転したときに空気がラジアル軸受11の内部に入り込むおそれがあり、このような状態になると、軸受ロストルクや軸受剛性が変化してジッターや軸振れが変化してしまう結果、モータ特性が安定しなくなる。
【0007】
特に、回転軸3の外周面あるいはラジアル軸受面110にヘリングボーン溝やテーパ状の凹凸が形成された動圧軸受装置では、潤滑オイルの圧力でモータ特性を得ているため、上記の問題点が発生しやすい。さらに、軸方向に溝が形成されているテーパ軸受では、潤滑オイルが軸方向に移動しやすいので、このような問題は一層、表面化しやすい。
【0008】
さらに、オイル動圧軸受装置10では、その寿命確保を目的として、潤滑オイルを補給するが、このような補給を行っても、回転軸3の下端部34の周りに大きな空間があると、補給した潤滑オイルの大部分がそこに溜まってしまい、ラジアル軸受隙間111に供給されない結果、目論見通りの寿命を確保できなくなってしまう。
【0009】
以上の問題点に鑑みて、本発明の課題は、ラジアル軸受隙間に潤滑オイルを十分に確保し、かつ、ラジアル軸受隙間への空気の侵入を防止することにより、モータ特性および信頼性を向上することのできるオイル動圧軸受装置、およびそれを用いたモータを提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するために、本発明では、回転軸の外周面に対してラジアル軸受隙間を介して対向するラジアル軸受面を備えたラジアル軸受と、前記回転軸の下端面を支持するスラスト軸受面と、前記ラジアル軸受隙間に充填された潤滑オイルとを有し、前記回転軸の外周面または前記ラジアル軸受面に動圧発生溝が形成されているとともに、前記回転軸の下端部が所定寸法だけ前記ラジアル軸受の下端面から突き出た構成のオイル動圧軸受装置において、
前記回転軸の下端部の外周面に対して第1の隙間を介して対向するとともに、前記ラジアル軸受の下端面との間に第2の隙間を形成するように対向する環状の隙間調整部が構成され、かつ、
前記隙間調整部は、前記ラジアル軸受隙間、前記第1の隙間、および前記第2の隙間の寸法をそれぞれ、A、B、Cとしたときに、A、B、Cが以下の関係
A<B<C
を満たすように構成されていることを特徴とする。
【0011】
本発明は、前記回転軸の下端面、あるいは当該回転軸の下端面が球状になっているオイル動圧軸受装置に適用することができるが、前記回転軸の下端面が球面になっている一方、前記スラスト軸受において当該回転軸の球状下端面を支持する部分が球面になっているオイル動圧軸受装置に本発明を適用すると効果的である。
【0012】
本発明では、回転軸の下端部の外周面、およびラジアル軸受の下端面と対向するように環状の隙間調整部が構成され、この隙間調整部によって、回転軸の下端部の外周側には第1の隙間が形成されているだけで、広い空間がない。従って、回転軸の下端部がラジアル軸受の下端面から突き出た構造になっていても、回転軸の下端部の周りには大きな空間がなので、潤滑オイルを充填した状態において、回転軸の下端部の外周側(第1の隙間)には空気が溜まることがない。それ故、回転軸の外周面あるいはラジアル軸受面にヘリングボーン溝やテーパ状の凹凸が形成されている場合に環境温度が変化しても、回転軸の下端部の外周側で空気が膨張、収縮することがないので、潤滑オイルがラジアル軸受隙間から排出されることがない。また、ラジアル軸受の内部(ラジアル軸受隙間)に空気が入り込むことがないので、モータ特性が安定する。また、潤滑オイルを補給した場合でも、回転軸の下端部の周りに大きな空間がないので、補給した潤滑オイルの大部分がそこに溜まってしまうことがない。さらに、ラジアル軸受の外周側は、第2の隙間、および第1の隙間を介してラジアル軸受隙間と連通しているが、これらの隙間の寸法は、上記の大小関係になっているので、ラジアル軸受の外周側に溜まっている潤滑オイルは、毛管現象によって、第2の隙間を介して第1の隙間に引き込まれ、第1の隙間に引き込まれた潤滑オイルは、毛管現象によってラジアル軸受隙間に引き込まれる。よって、ラジアル軸受隙間には、潤滑オイルが常に充填された状態にあるので、信頼性が高い。
【0013】
本発明において、前記第2の隙間を形成するにあたっては、前記隙間調整部の上端面に深さが寸法Cの溝を形成した構成を採用することができる。このように構成すると、ラジアル軸受の上端面にオイル通路を構成する溝を形成した場合でも、ラジアル軸受の下端面自身にはオイル通路を構成する溝を形成する必要がない。従って、オイル動圧軸受装置を組み立てる際、ラジアル軸受について溝の有無によって上下を判別できるので、ラジアル軸受を上下反対に配置してしまうことを回避することができる。
【0014】
本発明において、前記第2の隙間を形成するにあたっては、前記ラジアル軸受の下端面に深さが寸法Cの溝を形成した構成を採用してもよい。
【0015】
本発明において、前記ラジアル軸受は、その外周側に配置された軸受ホルダの軸受装着穴に装着されているとともに、前記ラジアル軸受の外周面と前記軸受装着穴の内周面との間には、寸法Dの第3の隙間が形成され、かつ、
当該第3の隙間は、寸法Dが以下の関係
C≦D
を満たしていることが好ましい。このように構成すると、ラジアル軸受と軸受ホルダとの間に形成された第3の隙間に溜まっている潤滑オイルは、毛管現象によって、第2の隙間にスムーズに引き込まれるので、第2の隙間、および第1の隙間を経由して、潤滑オイルをラジアル軸受隙間にスムーズに供給することができる。
【0016】
本発明において、前記隙間調整部については、前記回転軸の下端部の周りを囲むように配置されたスペーサ部材によって構成することが好ましい。このように構成すると、従来の構成のまま、スペース部材を追加するだけで、モータ特性や信頼性を向上することができる。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下に、図面を参照して本発明を適用したオイル動圧軸受装置、およびそれを用いた軸回転型モータを説明する。なお、本発明に係るオイル動圧軸受装置は、基本的な構成が、図5を参照して説明したものと共通しているので、共通する部分には同一の符号を付して説明する。
【0018】
[実施の形態1]
図1は、本発明に係るオイル動圧軸受装置、およびそれを用いた軸回転型モータの断面図である。図2(A)、(B)、(C)はそれぞれ、本発明の実施の形態1に係るオイル動圧軸受装置の断面図、回転軸の下端部分周辺の拡大半断面図、およびそれに用いたスペーサの斜視図である。
【0019】
図1において、本形態の軸回転型モータ1は、モータフレーム2と、このモータフレーム2上に搭載されたオイル動圧軸受装置10と、このオイル動圧軸受装置10に回転可能に支持された回転軸3と、回転軸3の上端部分に取り付けられたロータハブ4とを有している。ロータハブ4の外周側に形成されている段部にはポリゴンミラー5が載置され、このポリゴンミラー5は、回転軸3の上端部にネジなどで固着された押さえバネ6によってロータハブ4上に押し付け固定されている。
【0020】
ロータハブ4の下面側には、外周側に拡がってその外周側から下方に折れ曲がったヨーク41が固着されており、ヨーク41の円筒状側面部の内側にはロータマグネット42が固着されている。これに対して、フレーム2には、コアホルダ80を介して積層コア8が固着されている。この積層コア8において、外周側に突き出した突極部分は、外周端面がロータマグネット42に対向しているとともに、突極部分にコイル9が巻回されている。
【0021】
このように構成した軸回転型モータ1に用いられているオイル動圧軸受装置10は、図1、および図2(A),(B),(C)に示すように、回転軸3の外周面に対してラジアル軸受隙間111を介して対向するラジアル軸受面110を備えたラジアル軸受11と、回転軸3の下端面38を支持するスラスト軸受面120を備えたスラスト軸受12とを有している。ここで、回転軸3の外周面またはラジアル軸受面110には、軸線方向に延びたテーパ溝からなる動圧発生溝、あるいはヘリングボーン状の動圧発生溝が形成されている。
【0022】
また、オイル動圧軸受装置10は、モータフレーム2に固着された軸受ホルダ15を有しており、この軸受ホルダ15の軸受装着穴150に対してラジアル軸受11が圧入固定されている。ここで、軸受ホルダ15には、軸受装着穴150の内周面から内側に突き出してラジアル軸受11の外周面117を受ける複数の凸部159が等角度間隔に形成されているため、ラジアル軸受11の外周面117と軸受ホルダ15の軸受装着穴150の内周面とは、隙間(第3の隙間155)が軸線方向に形成された状態にある。なお、軸受ホルダ15において、ラジアル軸受11の上方位置には座金18が取り付けられている。
【0023】
一方、軸受ホルダ15の下面側凹部内には軸受取り付け板17によってスラスト軸受12が固着されている。
【0024】
このように構成したオイル動圧軸受装置10において、回転軸3の下端面38は、スラスト軸受面120と接触、摺動するため、球面に仕上げられている。このように、回転軸3の下端面38を球面にしておくと、回転軸3をラジアル軸受11に挿入する際、ラジアル軸受11の内周面(ラジアル軸受面110)が損傷しないという利点もある。
【0025】
ここで、回転軸3の下端面38を球面とすると、回転軸3の下端部34には、球面と丸棒部分との境界部分にエッジ30が形成され、このエッジ30に相当する部分がラジアル軸受11の内部に位置すると、ラジアル軸受面110を損傷させてしまう。このため、回転軸3のエッジ30に相当する部分がラジアル軸受11の外部に位置するように、回転軸3の下端部34については、所定寸法だけラジアル軸受11の下端面114から突き出させてある。
【0026】
従って、このままでは、回転軸3の下端部34の周りには大きな空間が発生することになるが、本形態では、軸受ホルダ15の内側には、回転軸3の下端部34の外周面に対して第1の隙間35を介して対向し、かつ、ラジアル軸受11の下端面114との間に第2の隙間115を形成するように対向する環状のスペーサ19(隙間調整部)が配置、固定されている。
【0027】
ここで、ラジアル軸受11の下端面114は平坦であるが、スペーサ19の上端面195に深さが寸法Cの溝199が形成され、この溝199によって、第2の隙間115が形成されている。なお、ラジアル軸受11の上端面には、潤滑オイルを通すためのオイル循環用溝118が内周側と外周側とを連通させるように形成されている。
【0028】
このように構成したオイル動圧軸受装置10において、スペーサ19は、ラジアル軸受隙間111、第1の隙間35、第2の隙間115、および第3の隙間155の寸法をそれぞれ、A、B、C、Dとしたときに、本形態では、A、B、C、Dが以下の関係
A<B<C≦D
を満たすように設計されている。
【0029】
このようなオイル動圧軸受装置10を備えた軸回転型モータ1を組み立てる際には、回転軸3にロータハブ4を固着してロータアセンブリを形成する一方、フレーム2上に積層コア8やオイル動圧軸受装置10を搭載してステータアセンブリを形成し、ステータアセンブリにロータアセンブリを組み込む際、潤滑オイルを充填する。この際、第1の隙間35などに溜まっていた空気は、ラジアル軸受11の外周面117と軸受ホルダ15の内周面との間に形成されている第3の隙間155を通って排出される。その結果、潤滑オイルは、ラジアル軸受隙間111、第1の隙間35、第2の隙間115、第3の隙間155に充填され、スラスト軸受面120にも供給される。従って、ロータが回転すると、ラジアル軸受隙間111の潤滑オイルは、ラジアル軸受11の上端面に形成されている第4の隙間、第3の隙間155、第2の隙間115、第1の隙間35を経由してラジアル軸受隙間111に循環してくることになる。
【0030】
ここで、回転軸3の下端部34の外周側には、第1の隙間35があるだけで、広い空間がない。従って、回転軸3の下端部34がラジアル軸受11の下端面114から突き出た構造になっていても、回転軸3の下端部34の周りには大きな空間がないので、潤滑オイルを充填した状態において、回転軸3の下端部34の外周側(第1の隙間35)には空気が溜まっていない。それ故、回転軸3の外周面あるいはラジアル軸受面110にヘリングボーン溝やテーパ状の凹凸が形成されている場合に環境温度が変化しても、回転軸3の下端部34の外周側で空気が膨張、収縮することがないので、潤滑オイルがラジアル軸受隙間111から排出されることがない。また、ラジアル軸受11の内部(ラジアル軸受隙間111)に空気が入り込むことがないので、モータ特性が安定する。
【0031】
また、潤滑オイルを補給した場合でも、回転軸3の下端部34の周りに大きな空間がないので、補給した潤滑オイルの大部分がそこに溜まってしまうことがない。さらに、ラジアル軸受11の外周側は、第2の隙間115、および第1の隙間35を介してラジアル軸受隙間111と連通しているが、これらの隙間の寸法は、上記の大小関係になっているので、ラジアル軸受11の外周側に溜まっている潤滑オイルは、毛管現象によって、第2の隙間115を介して第1の隙間35に引き込まれ、第1の隙間35に引き込まれた潤滑オイルは、毛管現象によってラジアル軸受隙間111に引き込まれる。よって、ラジアル軸受隙間111には常に、潤滑オイルが充填された状態にあるので、オイル動圧軸受装置10の信頼性が高い。
【0032】
しかも、潤滑オイルが常にスラスト軸受面120にも行きまわっている状態にあるため、グリスを使用することがない。それ故、オイル動圧軸受装置10の組み立て工程を簡素化できる。また、グリスがラジアル軸受11の内側に入り込むこともない。
【0033】
また、本形態では、ラジアル軸受11の上端面にオイル循環用溝118が形成されている一方、ラジアル軸受11の下端面114は、オイル通路を構成する溝を形成する必要がなく、平坦面になっている。従って、オイル動圧軸受装置10を組み立てる際、ラジアル軸受11について溝の有無によって上下を判別できるので、ラジアル軸受11を上下反対に配置してしまうことを回避することができる。
【0034】
[実施の形態2]
図3(A)、(B)、(C)はそれぞれ、本発明の実施の形態2に係るオイル動圧軸受装置の断面図、回転軸の下端部分周辺の拡大半断面図、およびそれに用いたスペーサの斜視図である。なお、実施の形態2、3に係るオイル動圧軸受装置は、基本的な構成が、実施の形態1と共通しているので、共通する部分には同一の符号を付して図示することにしてそれらの詳細な説明を省略する。
【0035】
図3(A)、(B)、(C)に示すように、本形態のオイル動圧軸受装置10も、回転軸3の外周面に対してラジアル軸受隙間111を介して対向するラジアル軸受11と、回転軸3の下端面38を支持するスラスト軸受12とを有している。ここで、回転軸3の外周面またはラジアル軸受面110には、軸線方向に延びたテーパ溝からなる動圧発生溝、あるいはヘリングボーン状の動圧発生溝が形成されている。
【0036】
また、オイル動圧軸受装置10は、モータフレーム2に固着された軸受ホルダ15を有しており、この軸受ホルダ15の軸受装着穴150に対してラジアル軸受11が圧入固定されている。ここで、ラジアル軸受11の外周面117と軸受ホルダ15の軸受装着穴150の内周面とは、隙間(第3の隙間155)が軸線方向に形成された状態にある。
【0037】
本形態のオイル動圧軸受装置10でも、回転軸3の下端面38は球面に仕上げられ、回転軸3の下端部34には、球面と丸棒部分との境界部分にエッジ30が形成されている。このため、回転軸3のエッジ30に相当する部分がラジアル軸受11の外部に位置するように、回転軸3の下端部34については、所定寸法だけラジアル軸受11の下端面114から突き出させてある。
【0038】
また、本形態でも、軸受ホルダ15の内側には、回転軸3の下端部34の外周面に対して第1の隙間35を介して対向し、かつ、ラジアル軸受11の下端面114との間に第2の隙間115を形成するように対向する環状のスペーサ19(隙間調整部)が配置、固定されている。
【0039】
本形態では、スペーサ19の上端面195は平坦であるが、ラジアル軸受11の下端面114に深さが寸法Cの溝119が形成され、この溝119によって、第2の隙間115が形成されている。
【0040】
このように構成した動圧軸受装置において、スペーサ19およびラジアル軸受11は、ラジアル軸受隙間111、第1の隙間35、第2の隙間115、および第3の隙間155の寸法をそれぞれ、A、B、C、Dとしたときに、本形態では、A、B、C、Dが以下の関係
A<B<C≦D
を満たすように設計されている。
【0041】
このため、本形態ではオイル動圧軸受装置10では、回転軸3の下端部34の外周側には、第1の隙間35があるだけで、広い空間がない。従って、回転軸3の下端部34がラジアル軸受11の下端面114から突き出た構造になっていても、回転軸3の下端部34の周りには大きな空間がないので、潤滑オイルを充填した状態において、回転軸3の下端部34の外周側(第1の隙間35)には空気が溜まっていない。それ故、回転軸3の外周面あるいはラジアル軸受面110にヘリングボーン溝やテーパ状の凹凸が形成されている場合に環境温度が変化しても、回転軸3の下端部34の外周側で空気が膨張、収縮することがないので、潤滑オイルがラジアル軸受隙間111から排出されることがない。また、ラジアル軸受11の内部(ラジアル軸受隙間111)に空気が入り込むことがないので、モータ特性が安定するなど、実施の形態1と同様な効果を奏する。
【0042】
[実施の形態3]
図4(A)、(B)、(C)はそれぞれ、本発明の実施の形態3に係るオイル動圧軸受装置の断面図、回転軸の下端部分周辺の拡大半断面図、およびそれに用いたスペーサの斜視図である。
【0043】
図4(A)、(B)、(C)に示すように、本形態のオイル動圧軸受装置10も、回転軸3の外周面に対してラジアル軸受隙間111を介して対向するラジアル軸受11と、回転軸3の下端面38を支持するスラスト軸受12とを有している。ここで、回転軸3の外周面またはラジアル軸受面110には、軸線方向に延びたテーパ溝からなる動圧発生溝、あるいはヘリングボーン状の動圧発生溝が形成されている。
【0044】
また、オイル動圧軸受装置10は、モータフレーム2に固着された軸受ホルダ15を有しており、この軸受ホルダ15の軸受装着穴150に対してラジアル軸受11が圧入固定されている。ここで、ラジアル軸受11の外周面117と軸受ホルダ15の軸受装着穴150の内周面とは、隙間(第3の隙間155)が軸線方向に形成された状態にある。
【0045】
本形態のオイル動圧軸受装置10でも、回転軸3の下端面38は球面に仕上げられ、回転軸3の下端部34には、球面と丸棒部分との境界部分にエッジ30が形成されている。このため、回転軸3のエッジ30に相当する部分がラジアル軸受11の外部に位置するように、回転軸3の下端部34については、所定寸法だけラジアル軸受11の下端面114から突き出させてある。
【0046】
また、本形態でも、軸受ホルダ15の内側には、回転軸3の下端部34の外周面に対して第1の隙間35を介して対向し、かつ、ラジアル軸受11の下端面114との間に第2の隙間115を形成するように対向する環状のスペーサ19(隙間調整部)が配置、固定されている。
【0047】
本形態では、スペーサ19の上端面195、およびラジアル軸受11の下端面114は、いずれも平坦面であるが、寸法Cの間隔をあけて配置することによって第2の隙間115が形成されている。
【0048】
このように構成したオイル動圧軸受装置10において、スペーサ19は、ラジアル軸受隙間111、第1の隙間35、第2の隙間115、および第3の隙間155の寸法をそれぞれ、A、B、C、Dとしたときに、本形態では、A、B、C、Dが以下の関係
A<B<C≦D
を満たすように設計されている。
【0049】
このため、本形態ではオイル動圧軸受装置10では、回転軸3の下端部34の外周側には、第1の隙間35があるだけで、広い空間がない。従って、回転軸3の下端部34がラジアル軸受11の下端面114から突き出た構造になっていても、回転軸3の下端部34の周りには大きな空間がないので、潤滑オイルを充填した状態において、回転軸3の下端部34の外周側(第1の隙間35)には空気が溜まっていない。それ故、回転軸3の外周面あるいはラジアル軸受面110にヘリングボーン溝やテーパ状の凹凸が形成されている場合に環境温度が変化しても、回転軸3の下端部34の外周側で空気が膨張、収縮することがないので、潤滑オイルがラジアル軸受隙間111から排出されることがない。また、ラジアル軸受11の内部(ラジアル軸受隙間111)に空気が入り込むことがないので、モータ特性が安定するなど、実施の形態1と同様な効果を奏する。
【0050】
[その他の実施の形態]
なお、上記形態では、隙間調整部としてスペーサ19を配置したが、このような別部材を用いずに、例えば、軸受ホルダ15の一部として隙間調整部を形成してもよい。
【0051】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明では、回転軸の下端部の外周面、およびラジアル軸受の下端面と対向するように環状の隙間調整部が構成され、この隙間調整部によって、回転軸の下端部の外周側には、第1の隙間があるだけで、広い空間がない。従って、回転軸の下端部がラジアル軸受の下端面から突き出た構造になっていても、回転軸の下端部の周りには大きな空間がなので、潤滑オイルを充填した状態において、回転軸の下端部の外周側(第1の隙間)には空気が溜まっていない。それ故、回転軸の外周面あるいはラジアル軸受面にヘリングボーン溝やテーパ状の凹凸が形成されている場合に環境温度が変化しても、回転軸の下端部の外周側で空気が膨張、収縮することがないので、潤滑オイルがラジアル軸受隙間から排出されることがない。また、ラジアル軸受の内部(ラジアル軸受隙間)に空気が入り込むことがないので、モータ特性が安定する。また、潤滑オイルを補給した場合でも、回転軸の下端部の周りに大きな空間がないので、補給した潤滑オイルの大部分がそこに溜まってしまうことがない。さらに、ラジアル軸受の外周側は、第2の隙間、および第1の隙間を介してラジアル軸受隙間と連通しているが、これらの隙間の寸法は、上記の大小関係になっているので、ラジアル軸受の外周側に溜まっている潤滑オイルは、毛管現象によって、第2の隙間を介して第1の隙間に引き込まれ、第1の隙間に引き込まれた潤滑オイルは、毛管現象によってラジアル軸受隙間に引き込まれる。よって、ラジアル軸受隙間には常に、潤滑オイルが充填された状態にあるので、信頼性が高い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るオイル動圧軸受装置、およびそれを用いた軸回転型モータの断面図である。
【図2】(A)、(B)、(C)はそれぞれ、本発明の実施の形態1に係るオイル動圧軸受装置の断面図、回転軸の下端部分周辺の拡大半断面図、およびそれに用いたスペーサの斜視図である。
【図3】(A)、(B)、(C)はそれぞれ、本発明の実施の形態2に係るオイル動圧軸受装置の断面図、回転軸の下端部分周辺の拡大半断面図、およびそれに用いたスペーサの斜視図である。
【図4】(A)、(B)、(C)はそれぞれ、本発明の実施の形態3に係るオイル動圧軸受装置の断面図、回転軸の下端部分周辺の拡大半断面図、およびそれに用いたスペーサの斜視図である。
【図5】(A)、(B)はそれぞれ、従来のオイル動圧軸受装置の断面図、および回転軸の下端部分周辺の拡大半断面図である。
【符号の説明】
1 軸回転型モータ
2 モータフレーム
3 回転軸
8 積層コア
9 コイル
10 オイル動圧軸受装置
11 ラジアル軸受
12 スラスト軸受
15 軸受ホルダ
19 スペーサ(隙間調整部)
30 回転軸のエッジ
34 回転軸の下端部
35 第1の隙間
38 回転軸の下端面
110 ラジアル軸受面
111 ラジアル軸受隙間
114 ラジアル軸受の下端面
117 ラジアル軸受の外周面
115 第2の隙間
120 スラスト軸受面
150 軸受装着穴
155 第3の隙間
195 スペーサの上端面

Claims (7)

  1. 回転軸の外周面に対してラジアル軸受隙間を介して対向するラジアル軸受面を備えたラジアル軸受と、前記回転軸の下端面を支持するスラスト軸受面と、前記ラジアル軸受隙間に充填された潤滑オイルとを有し、前記回転軸の外周面または前記ラジアル軸受面に動圧発生溝が形成されているとともに、前記回転軸の下端部が所定寸法だけ前記ラジアル軸受の下端面から突き出た構成のオイル動圧軸受装置において、
    前記回転軸の下端部の外周面に対して第1の隙間を介して対向するとともに、前記ラジアル軸受の下端面との間に第2の隙間を形成する環状の隙間調整部が構成され、かつ、
    前記隙間調整部は、前記ラジアル軸受隙間、前記第1の隙間、および前記第2の隙間の寸法をそれぞれ、A、B、Cとしたときに、A、B、Cが以下の関係
    A<B<C
    を満たすように構成されていることを特徴とするオイル動圧軸受装置。
  2. 請求項1において、前記回転軸の下端面が球面になっており、前記スラスト軸受は、当該回転軸の球状下端面を支持していることを特徴とするオイル動圧軸受装置。
  3. 請求項1または2において、前記隙間調整部の上端面に、深さが寸法Cの溝が形成されていることにより、前記第2の隙間が形成されていることを特徴とするオイル動圧軸受装置。
  4. 請求項1または2において、前記ラジアル軸受の下端面に、深さが寸法Cの溝が形成されていることにより、前記第2の隙間が形成されていることを特徴とするオイル動圧軸受装置。
  5. 請求項1ないし4のいずれかにおいて、前記ラジアル軸受は、その外周側に配置された軸受ホルダの軸受装着穴に装着されているとともに、前記ラジアル軸受の外周面と前記軸受装着穴の内周面との間には、寸法Dの第3の隙間が形成され、かつ、
    当該第3の隙間は、寸法Dが以下の関係
    C≦D
    を満たすように形成されていることを特徴とするオイル動圧軸受装置。
  6. 請求項1ないし5のいずれかにおいて、前記隙間調整部は、前記回転軸の下端部の周りを囲むように配置されたスペーサによって構成されていることを特徴とするオイル動圧軸受装置。
  7. 請求項1ないし6のいずれかに規定するオイル動圧軸受装置を用いたことを特徴とする軸回転型モータ。
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