JP3921472B2 - 吊り上げ装置および方法 - Google Patents

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Description

本発明は、吊り上げ装置および方法に関し、特にカーテンなどを電動で上下方向に動かして開閉するためにカーテンなどを上げ下げする電動カーテン開閉装置および方法に関する。
従来、複数枚のカーテンを電動で上下方向に動かして開閉する電動カーテン開閉装置は、カーテンを巻き取る芯材をモータで回転駆動するか、カーテンを吊り上げるワイヤーを直線移動するキャリア等で牽引して行っていた。また、ユーザの操作で各カーテンの開閉を切り替えるようにする電動カーテン開閉装置は各カーテンに対応してモータを設けていた。
特許文献1の図1には、以下に説明するようなオペラカーテンの懸吊装置が示されている。オペラカーテンの下隅に一端が固着された絞り用ワイヤーロープを絞り用ドラムで巻き上げることにより、オペラカーテンを絞り上げる。一方、オペラカーテンの上端に一端を固着した昇降用ワイヤーロープが複数のプーリを経由してカウンターウェイトを懸吊しながら他端を建屋に固定している。そのカウンターウェイトに連結された動索ワイヤーロープを正逆転させてカウンターウェイトを昇降させることことにより、オペラカーテンも昇降させる。
また、特許文献2には、複数のブラインドの開閉を制御する方式が開示されている。また、同公報の明細書の段落0010の第15行目〜第18行目には、パイプを回転させてブラインドを巻き上げ、巻き降ろすことが示されている。
特開平6−221011号公報 特開平7−224583号公報
特許文献1のオペラカーテン懸吊装置を含め、従来の電動カーテン開閉装置は、次のような問題点があった。
第1の問題点は、操作するカーテンの枚数が増えるに従い、電動カーテン開閉装置の設置面積が大きくなることである。
その理由は、通常、複数枚のカーテンを自動で選択的に開閉する場合には、カーテン枚数分に対応する数のモータ、モータの回転角度を検出するエンコーダ、電源投入時に待機位置を検出するセンサ、プーリ、ワイヤ、モータ制御ドライバを必要とするため、それらの収納スペースが増えるからである。
また、カーテンを吊り上げるワイヤーをキャリッジ等で牽引する電動カーテン開閉装置においては、カーテンを動かす長さが大きくなるとワイヤーを牽引する長さも大きくなってしまい、電動カーテン開閉装置も大きくなってしまうからである。
また、カーテンを巻き取る方式の電動カーテン開閉装置では、巻き取りの芯材が大きくなるために、その芯材を回転させるためには大トルクモータまたはギア列などの減速機構が必要となるからである。
第2の問題点は、操作するカーテンの枚数が増えるに従いコストアップになる点である。
その理由は、通常複数枚のカーテンを選択的に自動で開閉する場合には、カーテン枚数分に対応する数のモータ、エンコーダ、電源投入時に待機位置を検出するセンサ、プーリ、ワイヤ、モータ制御ドライバを必要とするからである。
また、カーテンを巻き取る場合は、巻き取り用の芯材が大きいために製造コストがかかるからである。
第3の問題点は、カーテンの枚数が増えるのに従い、開閉のために消費する電力が大きくなることである。
その理由は、複数のカーテンを同時に開閉する際にカーテンと同じ数のモータを駆動する必要があるからである。
本発明の目的は、設置面積が小さく、製造コストが少なく消費電力も小さい吊り上げ装置および方法を提供することにある。
請求項1に係る発明の吊り上げ装置は、一端が固定され他端が吊り下げる対象物に固着された線材と、折り返すように巻き付けた前記線材の折り返された両側の部分がほぼ平行に張られ当該線材の折り返された両側の部分とほぼ平行な移動方向に移動可能な動滑車と、前記移動方向に移動するキャリッジであって、前記移動方向であって前記動滑車が前記線材を介して前記対象物の自重により引っ張られる第一の方向と反対の第二の方向に移動するときに、前記動滑車に設けられた第一の当接部に当接可能であり前記動滑車と前記移動方向については一体となって移動する第二の当接部を備え、前記第二の当接部が前記第一の当接部に接している状態で前記第二の方向に移動するときに前記動滑車を前記第二の方向に移動させるキャリッジと、前記動滑車をその移動路上のいずれかの位置である定位置において前記動滑車が前記第一の方向へ移動しないような前記動滑車との係止およびこの係止の解除が可能な係止手段とを含むことを特徴とする。
請求項2に係る発明は、請求項1に係る発明の吊り上げ装置において、前記係止手段は、通常は前記動滑車の移動路上に突出して前記動滑車の前記第一の方向の移動を阻止する係止爪と、前記係止爪を通常は前記移動路上に突出させているが前記第二の方向に移動する前記動滑車により押された時は前記移動路上から退避させる付勢手段と、前記付勢手段の力に抗して前記係止爪を前記移動路上から退避させる解除手段とを備えたことを特徴とする。
請求項3に係る発明は、請求項1または2のいずれかに係る発明の吊り上げ装置において、前記キャリッジを移動させる駆動手段と、前記対象物を上昇させる時は前記動滑車が前記定位置に来るまで前記キャリッジを前記第二の方向に移動させるように前記駆動手段を制御し、前記対象物を下降させる時は前記係止手段を解除させるのとともに前記キャリッジ前記定位置に位置する前記動滑車の前記第一の当接部を前記第二の当接部接している状態から前記第一の方向に移動させるように前記駆動手段を制御する制御手段とを含むことを特徴とする。
請求項4に係る発明は、請求項1〜3のいずれかに係る発明の吊り上げ装置において、複数の前記対象物を有し、前記対象物それぞれに対応して前記線材および動滑車が設けられたことを特徴とする。
請求項5に係る発明は、請求項1〜4のいずれかに係る発明の吊り上げ装置において、前記キャリッジは停止位置の制御が可能な駆動手段により駆動されることを特徴とする。
請求項6に係る発明は、請求項1〜5のいずれかに記載の吊り上げ装置において、前記移動方向は水平であり、前記対象物は、前記動滑車が移動する移動路とほぼ平行で少なくとも一部が前記動滑車の移動路の下側に位置する吊り上げ支持部を有し、前記線材の他端は前記支持部に固着されたことを特徴とする。
請求項7に係る発明は、請求項6に係る発明の吊り上げ装置において、前記対象物は上端が固定されたカーテンであり、前記吊り上げ支持部は前記カーテンの下端であり、前記線材は、前記カーテンを縫うように前記カーテン上の垂直線に沿って並べられた複数の穴を通り、前記動滑車を移動させて前記線材で前記下端を上昇させたときは前記カーテンが前記穴間に折り目を生じて折り畳まれることを特徴とする。
請求項8に係る発明は、請求項1〜7のいずれかに記載の吊り上げ装置でおいて、前記移動方向に延びるガイドを設け、前記動滑車の軸は前記動滑車と一体かつ同心で前記ガイド上を転がることにより前記動滑車とともに前記移動方向に案内され、半径が前記動滑車が前記線材を巻き付ける半径と同じで、前記線材の前記動滑車により折り返された下側の部分が固定される前記一端の側であり、上側の部分が前記対象物に固着される前記他端の側であることを特徴とする。
請求項9に係る発明は、請求項1〜8のいずれかに係る発明の吊り上げ装置において、一本の前記線材に対応して前記移動方向については一体となって移動する複数の前記動滑車を有することを特徴とする。
請求項10に係る発明の吊り上げ方法は、一端が固定された線材の他端を吊り下げる対象物に固着し、移動可能な動滑車に前記線材を折り返すように且つ前記線材の折り返された両側の部分が前記動滑車の移動方向にほぼ平行に張られるように巻き付け、前記移動方向であって前記動滑車が前記線材を介して前記対象物の自重により引っ張られる第一の方向と反対の第二の方向に移動するときに、前記動滑車に設けられた第一の当接部に当接可能であり前記動滑車と前記移動方向については一体となって移動する第二の当接部を備えたキャリッジで前記第二の方向に前記動滑車を移動させて前記線材を介して前記対象物を上昇させ、係止手段で前記動滑車をその移動路上のいずれかの位置である定位置において前記動滑車が前記第一の方向へ移動しないように係止して前記対象物を前記定位置に対応する吊り上げ位置に停止させ、前記係止手段による係止を解除して前記動滑車が前記第一の方向に移動可能なようにして前記対象物の降下を可能とすることを特徴とする。
請求項11に係る発明は、請求項10に係る発明の吊り上げ方法において、前記係止手段は、通常は係止爪を前記動滑車の移動路上に突出させて前記動滑車の前記第一の方向の移動を阻止し、付勢手段により前記係止爪を通常は前記移動路上に突出させているが前記第二の方向に移動する前記動滑車により押された時は前記移動路上から退避させ、さらに解除手段により前記付勢手段の力に抗して前記係止爪を前記移動路上から退避させることにより前記動滑車の移動を阻止しないようにすることを特徴とする。
請求項12に係る発明は、請求項10または11のいずれかに係る発明の吊り上げ方法において、前記動滑車が前記定位置に来るまで駆動手段により前記キャリッジを前記第二の方向に移動させて前記対象物を前記定位置に対応する吊り上げ位置まで上昇させ、前記係止手段を解除させるのとともに前記駆動手段により前記キャリッジ前記定位置に位置する前記動滑車の前記第一の当接部を前記第二の当接部接している状態から前記第一の方向に移動させて前記対象物を前記定位置に対応する吊り上げ位置から下降させることを特徴とする。
請求項13に係る発明の吊り上げ方法は、複数の前記対象物を有し、前記対象物それぞれに対応して前記線材および動滑車が設けられた請求項1〜3、5〜9のいずれかに記載の吊り上げ装置を用い、前記定位置より前記第一の方向にある前記動滑車が前記定位置に来るまで駆動手段により前記キャリッジを前記第二の方向に移動させて当該移動させた動滑車に対応する前記対象物を前記定位置に対応する吊り上げ位置まで上昇させ、前記定位置に対応する吊り上げ位置にある前記対象物の内の下降させるものに対応する前記係止手段のみを解除することを特徴とする。
請求項14に係る発明は、請求項10〜13のいずれかに係る発明の吊り上げ方法において、前記対象物は上端が固定されたカーテンであり、前記吊り上げ支持部は前記カーテンの下端であり、前記線材を前記カーテンを縫うように前記カーテン上の垂直線に沿って並べられた複数の穴に通し、前記動滑車を移動させて前記線材で前記下端を上昇させることにより前記カーテンを前記穴間に折り目を生じさせて折り畳むことを特徴とする。



第1の効果は、吊り上げ装置をコンパクトかつ安価に作成できることである。
その理由は、本発明では複数の対象物を選択的に吊り上げる場合でも、1つのキャリッジを移動させるための1つの駆動装置があればよいからである。
第2の効果は、低消費電力で対象物を吊り上げ、吊り下げることができることである。
その理由は、複数の対象物に対しても1つの駆動装置の駆動で済むからである。
次に、本発明を実施するための最良の形態について図面を参照して詳細に説明する。
図1は、本発明の第一の実施の形態の電動カーテン開閉装置の斜視図である。
カーテン1の上端がカーテン固定ブラケット2を介してベース3に固定されている。カーテン1の左縁(矢印18の側の縁)にワイヤーL4−1が取り付けられ、右縁(矢印19の側の縁)にワイヤーR4−2が取り付けられている。カーテン1の左右の縁には、垂直な線に沿って複数の穴(図示略)が等間隔に開けられ、ワイヤーL4−1およびワイヤーR4−2は、一つの穴を通ってカーテン1の裏側から表側へ張られ、その隣の穴を通って表側から更に裏側に張り渡されることを繰り返してカーテン1を縫うようにカーテン1の縁に取り付けられている。
図1に示す例では、ベース3に5枚のカーテン1が前後にかさなるように取り付けられ、そのうち手前の1枚だけが開かれ(カーテン1を展開し、前後の空間はカーテン1で仕切った状態をいう。)、他の4枚のカーテン1は、折りたたまれ格納されている。
ベース3の前後には、水平方向のスリットからなるガイド3−aが設けられている。キャリッジ6の前後に設けたローラ7がガイド3−aに沿って転がり、キャリッジ6は水平で且つカーテン1の幅の方向に移動可能なように案内されている。
ベース3の左側部に設けられたモータ9により回転駆動されるプーリと、ベース3の右側部に設けられたアイドルプーリ10との間にワイヤー8がループ状に張り渡されている。キャリッジ6は、ワイヤー8に取り付けられ、モータ9の駆動でワイヤー8に牽引されて往復移動する。
ベース3には、キャリッジ6が移動範囲の右端に位置することを検出する開センサー16−aと、左端に位置することを検出する閉センサー16−bが取り付けられている。
図2および図3は、それぞれワイヤーL4−1およびワイヤーR4−2のルートを示す図である。
図2に示すように、ワイヤーL4−1は、一端がカーテン1の左下に固着され、複数の小プーリ11−1〜3および大プーリ12−1間を掛け回され、他端がベース3と一体な固定フレーム5に固定されている。
すなわち、ワイヤーL4は、一端からカーテン1を縫うように上方にルートし、カーテン1の左縁の上側で且つベース3の下側に設けた小プーリ11−1に掛けられて水平右方向にルートする。続いて、ワイヤーL4は、ベース3の右側でカーテン1の右縁の上側でもあるように設けられた小プーリ11−2に掛けられて水平左方向にルートし、大プーリ12−1に掛けられて水平右方向にルートする。さらに、ワイヤーL4は、ベース3の右側に設けられた小プーリ11−3に掛けられて、他端に至るまで上方向にルートする。
図3に示すように、ワイヤーR4−2の一端は、カーテン1の右下に固着され、他端はベース3と一体な固定フレーム5に固定されている。ワイヤーR4−2は、一端からカーテン1を縫うように上方にルートし、カーテン1の右縁の上側で小プーリ11−2に掛けられて水平左方向にルートする。続いて、ワイヤーR4−2は、大プーリ12−2に掛けられて水平右方向にルートし、小プーリ11−3に掛けられて、他端に至るまで上方向にルートする。
なお、大プーリ12−1および大プーリ12−2は、互いに同心で一体に設けられている。
図4は、ベース3の右側の部分を説明のためにベース3の一部を切り取って示す斜視図であり、図5は、ベース3の左側の部分を示す斜視図であり、ともに大プーリ12およびキャリッジ6の構成を詳細に示す図である。
大プーリ12−1および12−2は、同心の軸17に一体に設けられている。
最も手前側のカーテン1を開閉するための大プーリ12−1および12−2について説明する。図4に示すように、軸17の手前側の端部がベース3の前面に設けられた水平方向のスリットからなるガイド3−bに案内されて転がり、軸17の後ろ側の端部がベース3に取り付けられたレールプレート13に設けられた水平なスリットからなるガイド13−aに案内されて転がる。大プーリ12−1および12−2は、ベース3の前面およびガイドプレート13の間を水平方向に移動するように案内される。
最も後ろ側のカーテン1を開閉するための大プーリ12−1および12−2について説明する。図4には示されていないが、軸17の後ろ側の端部がベース3の後面に設けられた水平方向のスリットからなるガイド3−bに案内されて転がり、軸17の手前側の端部がベース3に取り付けられたレールプレート13に設けられた水平なスリットからなるガイド13−aに案内されて転がる。大プーリ12−1および12−2は、ベース3の後面およびガイドプレート13の間を水平方向に移動するように案内される。
最も手前側のものおよび最も後ろ側のものを除く中間に設けられたカーテン1を開閉するための大プーリ12−1および12−2について説明する。図4には示されていないが、軸17の両端部がベース3に取り付けられたレールプレート13に設けられた水平なスリットからなるガイド13−aに案内されて転がる。大プーリ12−1および12−2は、2つのガイドプレート13の間を水平方向に移動するように案内される。
キャリッジ6に取り付けられたシャフト6−aが軸17の大プーリ12−1および12−2の間の部分の右側に突出していて、キャリッジ6が、大プーリ12よりも左側に移動しようとする場合にシャフト6−aが軸17に干渉して押し、大プーリ12を左向きに移動させる。
図7に示すように、ベース3に取り付けられた無励時自己復帰型ロータリソレノイド15の出力軸に取り付けられたロックプレート14が無励時自己復帰型ロータリソレノイド15に内蔵のばねにより付勢されて移動路の左端に位置する大プーリ12の軸17の右側に当接するように、軸17の移動路上に突出している。大プーリ12が右側から移動路の左端に移動して来た時は、ロックプレート14に設けられた斜面14−aに軸17が当たる。この軸17が斜面14−aを押す力が無励時自己復帰型ロータリソレノイド15のばねによる付勢力に抗してロックプレート14を軸17の移動路から退避するように回転させる。したがって、大プーリ12はロックプレート14に干渉されることなく移動路の左端に到達する。
また、無励時自己復帰型ロータリソレノイド15に電流を通じて作動させることによってもロックプレート14は、軸17の移動路から退避するように回転する。
モータ9および無励時自己復帰型ロータリソレノイド15は、図示していない電源および制御部に接続される。制御部はセンサー16−a、16−bのほか、図示していない電源スイッチ、カーテン1の格納用スイッチ、各カーテン1についての開放スイッチ等からの信号を受けてモータ9および無励時自己復帰型ロータリソレノイド15を制御する。
次に、本実施の形態の動作について図面を参照して説明する。
ユーザが電源スイッチを操作して電源を投入すると、図6に示すように、モータ9を駆動してキャリッジ6を左方向(矢印18の方向)に移動させる。これでキャリッジ6に取り付けられたシャフト6−aが大プーリ12を左方向へ移動させる。
大プーリ12の左方向の移動でワイヤーL4−1およびワイヤーR4−2はカーテン1の下端を引き上げる。この時に、カーテン1は、ワイヤーL4−1およびワイヤーR4−2を通す穴の間に折り目を生じるように折り畳まれていく。キャリッジ6が移動路の左端に到達した時にカーテン1は、完全に折り畳まれて収納された状態になる。
キャリッジ6の左端までの移動で、全ての大プーリ12が左端に移動させられ、全てのカーテン1は、その状態の如何にかかわらず、すなわち開放されているか初めから収納されているかを問わず、完全に折り畳まれて収納される。
もっとも、電源投入にキャリッジ6の左向きの移動を連動させず、格納用スイッチの操作のみでキャリッジ6を左へ移動させて、全てのカーテン1を閉じるようにしても良い。
大プーリ12の左端への移動時には、ロックプレート14は図7に破線で示すように軸17の移動路から退避し、大プーリ12の移動を阻止しない。大プーリ12が移動路の左端に到達すると、ロックプレート14が図7に実線で示すように大プーリ12を右方向への移動を阻止することにより固定する。したがって、カーテン1は、収納された状態に保持される。
また、キャリッジ6が移動路の左端に到達したことを閉センサー16−bが検出し、この信号を受けて制御部がモータ9を停止させる。
カーテン1を開くときは、図8に示すようにユーザがいずれかのカーテン1を選択してそのための開放スイッチを操作すると、選択されたカーテン1に対応する無励時自己復帰型ロータリソレノイド15が作動されて大プーリ12の固定を解除する。解除された大プーリ12は、カーテン1の自重によりワイヤーL4−1およびワイヤーR4−2を介して右方向(矢印19の方向)に引っ張られて移動する。
無励時自己復帰型ロータリソレノイド15の作動と同時に、キャリッジ6を移動路の左端から右方向へ移動させるようにモータ9を駆動する。キャリッジ6が移動路の右端に到達し、カーテン1が完全に解放されると、開センサー16−aがキャリッジ6を検出し、その信号を受けてモータ9を停止させる。
カーテン1の下端を重力加速度により自然落下させた時にカーテン1がユーザに与える衝撃は、カーテン1の質量、堅さなどに決まり、場合によりユーザに不快感を与え、装置にも悪影響を与えることとなる。しかし、本実施の形態では、無励時自己復帰型ロータリソレノイド15の作動によるロックプレート14の解除と同時に、キャリッジ6を移動路の左端から右方向へ移動させるようにモータ9を駆動することで、衝撃が低減するようにカーテン1の下端の降下速度を調整することができる。
カーテン格納時には、電源投入時と同じ動作をさせることでカーテン1は、格納される。すなわち、ユーザが格納用スイッチを操作したときは、モータ9を駆動してキャリッジ6を左端まで移動させることによりカーテン1を格納する。
一のカーテン1が開放されているときに、この一のカーテン1を格納し他のカーテン1を開放するためには、以下のように操作する。一旦、格納用スイッチを操作してキャリッジ6を左端に移動させて、この一のカーテン1を格納する。この後に、他のカーテン1用の開放スイッチを操作し、他のスイッチに対応するロックプレート14を解除させるとともにキャリッジ6を右端に移動させて、この一のカーテン1を開放の状態にする。もっとも、他のカーテン1用のみの開放スイッチが操作されたときに、制御部の制御により、この動作が自動的に行われるようにすることもできる。
本実施の形態の電動カーテン開閉装置は、大プーリ12を動滑車として用い、キャリッジ6の移動量をカーテン1の下端の移動量の半分にできるのでコンパクトに構成できる。
さらに、大プーリ12およびキャリッジ6が移動するベース3をカーテン1の上側に重ねるように設けることにより、カーテン1の設置面積以上の面積をほとんど必要としないようにもできる。
さらに、ベース3をカーテン1の上側に配置し、大プーリ12およびキャリッジ6をベース3内において、水平で且つカーテン1の幅の方向に移動させることにより、一般には空いているカーテン1の上側の空間を電動カーテン開閉装置のために有効利用し、しかもカーテン1の設置面積以上の面積をほとんど必要としないようにもできる。
カーテン1をロール状に巻き取る場合は、ロールの芯材の製作にコストがかかり、ロールの直径が大きくなることにより、巻き取りに大きなトルクを要し、大型のモータまたはギア列等の減速機構が必要となり、装置が大きくなり、装置の製造費用も大きくなる。しかし、本実施の形態は、カーテン1を折り畳んで格納することにより、カーテン1をロール状に巻き取ることがないので、装置をコンパクトに構成し、安価に製作することができる。
図9は、本発明の第二の実施の形態の電動カーテン開閉装置を示す模式図で、図1〜8に示したものに対応するものには、同じ番号を付けてある。
本実施の形態では、モータ9にステッピングモータを用いている。電源投入時にキャリッジ6を右方向へ移動させ、移動路の右端に来たキャリッジ6を閉センサー16−bで検出する。キャリッジ6の移動路の左端の位置を原点とし、これを閉センサー16−bで検出し、その後のキャリッジ6の位置をモータ9の回転角度により制御できる。したがって、図1に示した開センサー16−aを用いていなくても、キャリッジ6が移動路の右端に来てカーテン1が開放されたことを検出できる。また、カーテン1の昇降速度を制御することもできる。
また、カーテン1の下端を途中で止め、カーテン1を部分的に開くようなこともできる。
モータ9にステッピングモータの替わりにサーボモータを用いて、キャリッジ6の位置制御を可能とし、同様な効果を得ることもできる。
また、キャリッジ6をねじ送りとし、モータ9でねじを回転駆動するようにすることもできる。
また、無励時自己復帰型ロータリソレノイド15の替わりに、無励時自己復帰型のプッシュプル式のソレノイドを用いることもできる。この一例を図1〜6のものと同じ番号を用いて説明すれば、次のようになる。
ロックプレートを軸17の移動方向にほぼ垂直に直線移動可能なように案内し、通常は、ばね等の上向きの付勢によりロックプレートを軸17の移動路上に突出させ、左端に位置する大プーリ12の軸17にロックプレートの左側を当接させて大プーリ12を固定する。ロックプレートの右側には右下がりの斜面を設け、大プーリ12が左方向に移動してきたときには軸17が、その斜面を下向きに押してロックプレートを下げ軸17の移動路上から退避させる。また、プッシュプル式ソレノイドを作動させてロックプレートを下降させ、軸17の移動路から退避させる。
また、カーテン1を牽引するワイヤーを1本または3本以上とすることもできる。例えば、カーテン1の下端に水平な剛性の棒を取り付け、その棒の中央を1本のワイヤーで牽引してカーテン1を開閉することもできる。この場合は、図2の小プーリ11−1の替わりに、カーテン1の幅の中央の上側に、ワイヤーを垂直上向きから水平右向きにルートさせるための小プーリを設ければよい。
また、カーテン1の左右の縁部以外の中間にカーテン1の下端に一端が固着された垂直上向きにルートする1または複数のワイヤーを設け、それぞれのワイヤーについて垂直上向きから水平向きにルートさせる小プーリを設け、対応する大プーリ12等を設けるようにすることもできる。
なお、大プーリ12−1および12−2の2つを設けたが、1つの大プーリ12に2本のワイヤーL4−1およびワイヤーR4−2を巻き付けるようにし、シャフト6−aが大プーリ12の中央部に当接するようにすることもできる。
また、カーテン1の左右に1本ずつ、合計2本のワイヤーを設ける替わりに、図8に示すカーテン1が完全に開いた状態において、小プーリ11−2からカーテン1の側には2本のワイヤーを設け、小プーリ11−2から固定ブラケット5側は、これら2本のワイヤーを1本に結合するようにもできる。
また、カーテン1の開閉操作をリモートコントロールにより行うようにすることもできる。
本発明の実施の形態では、カーテン1を開放する場合に、無励時自己復帰型ロータリソレノイド15の作動によるロックプレート14の解除とともにキャリッジ6を左端から右方向に移動させたが、キャリッジ6を先に右方向に移動させた後にロックプレート14を解除することもできる。この場合は、カーテン1が落下するときの衝撃を低減するためのダンパー等を設けることが望ましい。
また、図1において大プーリ12の移動路の左端のみだけでなく、途中の1または2以上の位置それぞれに対応してロックプレート14を設け、カーテン1の下端を途中で保持し、カーテン1を部分的に開き、その開く程度を選択するようにすることもできる。
なお、本発明の吊り上げる対象物としては、カーテンに限られず、ブラインド、スクリーン、上下動する扉、蓋等を吊り上げる場合にも本発明は適用できる。
なお、大プーリ12を押すのに用いるキャリッジ6に取り付けられたシャフト6−aは、形状がシャフト状のものに限定されるものではなく、ブロック状等のものでも構わない。
また、小プーリ11−3を設けないで、大プーリ12−1または12−2の上側から水平右方向にルートする線材の他端を直接ベース3に一体の固定フレーム固定してもよい。
図10および図11はそれぞれ、本発明の第三の実施の形態の電動カーテン開閉装置のワイヤーL4−1およびワイヤーR4−2のルートを示す図である。
図10に示すように、ワイヤーL4−1は、一端がカーテン1の左下に固着され、複数の小プーリ11−1、2、4および大プーリ12−1間を掛け回され、他端がベース3と一体な固定ブラケット20に固定されている。
すなわち、ワイヤーL4−1は、一端からカーテン1を縫うように上方にルートし、カーテン1の左縁の上側で且つベース3の下側に設けた小プーリ11−1に掛けられて水平右方向にルートする。続いて、ワイヤーL4−1は、ベース3の右側でカーテン1の右縁の上側でもあるように設けられた小プーリ11−2に掛けられて上方向にルートし、ベース3の右側に設けられた小プーリ11−4に掛けられて水平左方向にルートする。さらに、大プーリ12−1の上側から左側を通って下側まで接するように掛けられて水平右方向にルートし、他端に至っている。
図11に示すように、ワイヤーR4−2の一端は、カーテン1の右下に固着され、他端はベース3と一体な固定ブラケット21に固定されている。ワイヤーR4−2は、一端からカーテン1を縫うように上方にルートし、カーテン1の右縁の上側で小プーリ11−5に掛けられて水平左方向にルートする。続いて、ワイヤーR4−2は、大プーリ12−2にその上側から左側を通って下側まで接するように掛けられて水平右方向にルートし、他端に至っている。
なお、大プーリ12−1および大プーリ12−2ならびに軸17は、互いに同心で一体に設けられている。軸17の半径は、ワイヤーL4−1Rの中心を巻き付ける半径と同一である。
図10および図11に示す実施の形態では、カーテン1の開閉時に、軸17がガイド3整理番号:01703699 特願2004-041226 提出日:平成16年02月18日 10−bまたは13−a上を転がるのみで大プーリ12-1および12-2が移動し、軸17がガイド3−bまたは13−a上で滑ることはない。
もっとも、大プーリ12が軸17との間にベアリングを設けることにより、軸17がガイド3ーbまたは13−a上を滑らないようにすることもできる。
図12は、本発明の第四の実施の形態の電動カーテン開閉装置のワイヤーL4−1およびL4−2のルートを示す図である。
図12において、カーテン1の左縁部に設けたワイヤーL4−1は、一端がカーテン1の左下に固着され、複数の小プーリ11−1、2、3、6および大プーリ12−11、12間を掛け回され、他端はベース3と一体な固定フレーム5に固定されている。
すなわち、ワイヤーL4−1は、一端からカーテン1を縫うように上方にルートし、カーテン1の左縁の上側でベース3の下側に設けた小プーリ11−1に掛けられて水平右方向にルートする。続いて、ワイヤーL4−1は、ベース3の右側でカーテン1の右縁の上側でもあるように設けられた小プーリ11−2に掛けられて水平左方向にルートする。次に、ワイヤーL4−1は、大プーリ12−11に掛けられて水平右方向にルートし、ベース3の右側に設けられた小プーリ11−6に掛けられて再び水平左方向にルートする。さらにワイヤーL4−1は、大プーリ12−12に掛けられて再び水平右方向にルートし、ベース3の右側に設けられた小プーリ11−3に掛けられて他端に至るまで上方向にルートする。
大プーリ12−11は、同心の軸がレールプレート13に設けられたスリット状のガイド13−b(またはベース3に設けられたスリット状のガイド)に案内されて水平方向移動する。大プーリ12−12は、同心の軸がレールプレート13に設けられたスリット状のガイド13−c(またはベース3に設けられたスリット状のガイド)に案内されて水平方向に移動する。
ワイヤーR4−2についても、2つの大プーリが設けられているが、小プーリ11−2からワイヤーR4−2の他端の側は、ワイヤーL4−1と同じなので説明を省略する。
大プーリ12−11および12−12は、互いの水平方向の位置が同一であるように水平移動し、大プーリ12−11および12−12ならびにキャリッジ6の移動量の4倍の長さの昇降をカーテン1の下端にさせることができる。
図12では、大プーリ12−11より大プーリ12-12を高い位置に配置しているが、両大プーリを同一の高さに同一の軸上に配置して装置をコンパクトにすることもできる。しかし、大プーリ12−11と大プーリ12-12とでは、回転速度が異なるので両プーリを互いに一体にすることはできない。
大プーリを3以上に増やせば、さらにカーテン1の昇降量に対し、大プーリ12−11および12−12ならびにキャリッジ6の移動量を少なくすることができる。
図12に示すように、ワイヤーL4−1およびR4−2のそれぞれについて2つの大プーリを設けた場合には、両大プーリ間で回転速度が異なるために、図10および図11に示したように大プーリ12−11または大プーリ12-12の上側に掛けられるワイヤーL4−1の部分をカーテン1に固着される一端の側とし、下側に掛けられる部分を固定される他端の側としても、大プーリ12−11および大プーリ12-12の軸17がガイド13−bまたは13−c上を全く滑らないようにはできない。
しかし、図10および図11のようにルートさせることにより、図12に示すようなワイヤーL4−1およびワイヤーR4−2のルートよりも大プーリ12−11および大プーリ12−12の軸17のガイド上の滑り量を少なくするようにすることはできる。
また、ベース3をカーテン1の上側に設ける替わりに、カーテン1から上向きにルートしたワイヤーを小プーリを用いて下向きにルートさせ、ベース3をカーテン1の下側に設けることもできる。大プーリを水平に移動させる替わりに垂直方向に移動させてベース3をカーテン1の横に設けることもできる。
なお、図2において、ワイヤーL4−1の大プーリ12−1と小プーリ11−2との間の部分が、大プーリ12−1と小プーリ11−3との間の部分と平行でなく、多少の角度を有していても本発明は、実施可能である。ただし、大プーリ12の位置により大プーリ12とカーテン1の下端の速度比が変化することとなる。
また、大プーリ12−1および12−2の移動方向が、ワイヤーL4−1の大プーリ12−1と小プーリ11−2との間の部分および大プーリ12−1と小プーリ11−3との間の部分のいずれとも平行でなく、多少の角度を有していても本発明は、実施可能である。
また、線材はワイヤーに限られず、例えば、ロープ、紐、鎖、ベルトなども使用可能である。
本発明は、複数のカーテンを選択的に電動で開閉させるのに適用できる。
本発明の第一の実施の形態の電動カーテン開閉装置の斜視図である。 図1に示す電動カーテン開閉装置のワイヤーロープL4−1のルートを示す 図である。 図1に示す電動カーテン開閉装置のワイヤーロープR4−2のルートを示す 図である。 図1に示す電動カーテン開閉装置の右端の部分を示す斜視図である。 図1に示す電動カーテン開閉装置の左端の部分を示す斜視図である。 図1に示す電動カーテン開閉装置のカーテン1の下端を上げている状態を示 す図である。 図5中のロックプレート14およびその周囲の部分を示す正面図である。 図1に示す電動カーテン開閉装置のカーテン1の下端を下げた状態を示す図 である。 本発明の第二の実施の形態の電動カーテン開閉装置を示す模式的な正面図で ある。 本発明の第三の実施の形態の電動カーテン開閉装置のワイヤーロープL4 −1のルートを示す図である。 本発明の第三の実施の形態の電動カーテン開閉装置のワイヤーロープR4 −2のルートを示す図である。 本発明の第四の実施の形態の電動カーテン開閉装置のワイヤーロープL4 −1のルートを示す図である。
符号の説明
1 カーテン
2 ブラケット
3 ベース
3−a ガイド
4−1 ワイヤーL
4−2 ワイヤーR
5 固定ブラケット
6 キャリッジ
6−a シャフト
7 ローラ
8 ワイヤー
9 モータ
10 アイドルプーリ
11−1 小プーリ
11−2 小プーリ
11−3 小プーリ
11−4 小プーリ
11−5 小プーリ
11−6 小プーリ
12−1 大プーリ
12−11 大プーリ
12−12 大プーリ
12−2 大プーリ
13 レールプレート
13−a ガイド
13−b ガイド
13−c ガイド
14 ロックプレート
15 無励時自己復帰型ロータリソレノイド
16−a 開センサー
16−b 閉センサー
17 軸
20 固定ブラケット
2 固定ブラケット

Claims (14)

  1. 一端が固定され他端が吊り下げる対象物に固着された線材と、
    折り返すように巻き付けた前記線材の折り返された両側の部分がほぼ平行に張られ当該線材の折り返された両側の部分とほぼ平行な移動方向に移動可能な動滑車と、
    前記移動方向に移動するキャリッジであって、前記移動方向であって前記動滑車が前記線材を介して前記対象物の自重により引っ張られる第一の方向と反対の第二の方向に移動するときに、前記動滑車に設けられた第一の当接部に当接可能であり前記動滑車と前記移動方向については一体となって移動する第二の当接部を備え、前記第二の当接部が前記第一の当接部に接している状態で前記第二の方向に移動するときに前記動滑車を前記第二の方向に移動させるキャリッジと、
    前記動滑車をその移動路上のいずれかの位置である定位置において前記動滑車が前記第一の方向へ移動しないような前記動滑車との係止およびこの係止の解除が可能な係止手段と
    を含むことを特徴とする吊り上げ装置。
  2. 前記係止手段は、通常は前記動滑車の移動路上に突出して前記動滑車の前記第一の方向の移動を阻止する係止爪と、
    前記係止爪を通常は前記移動路上に突出させているが前記第二の方向に移動する前記動滑車により押された時は前記移動路上から退避させる付勢手段と、前記付勢手段の力に抗して前記係止爪を前記移動路上から退避させる解除手段と
    を備えたことを特徴とする請求項1に記載の吊り上げ装置。
  3. 前記キャリッジを移動させる駆動手段と、
    前記対象物を上昇させる時は前記動滑車が前記定位置に来るまで前記キャリッジを前記第二の方向に移動させるように前記駆動手段を制御し、前記対象物を下降させる時は前記係止手段を解除させるのとともに前記キャリッジ前記定位置に位置する前記動滑車の前記第一の当接部を前記第二の当接部接している状態から前記第一の方向に移動させるように前記駆動手段を制御する制御手段と
    を含むことを特徴とする請求項1または2のいずれかに記載の吊り上げ装置。
  4. 複数の前記対象物を有し、前記対象物それぞれに対応して前記線材および動滑車が設けられたことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の吊り上げ装置。
  5. 前記キャリッジは位置制御が可能な駆動手段により駆動されることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の吊り上げ装置。
  6. 前記移動方向は水平であり、前記対象物は、前記動滑車が移動する移動路とほぼ平行で少なくとも一部が前記動滑車の移動路の下側に位置する吊り上げ支持部を有し、前記線材の他端は前記支持部に固着されたことを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の吊り上げ装置。
  7. 前記対象物は上端が固定されたカーテンであり、前記吊り上げ支持部は前記カーテンの下端であり、前記線材は、前記カーテンを縫うように前記カーテン上の垂直線に沿って並べられた複数の穴を通り、前記動滑車を移動させて前記線材で前記下端を上昇させたときは前記カーテンが前記穴間に折り目を生じて折り畳まれることを特徴とする請求項6に記載の吊り上げ装置。
  8. 前記移動方向に延びるガイドを設け、前記動滑車の軸は前記動滑車と一体かつ同心で前記ガイド上を転がることにより前記動滑車とともに前記移動方向に案内され、半径が前記動滑車が前記線材を巻き付ける半径と同じで、前記線材の前記動滑車により折り返された下側の部分が固定される前記一端の側であり、上側の部分が前記対象物に固着される前記他端の側であることを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載の吊り上げ装置。
  9. 一本の前記線材に対応して前記移動方向については一体となって移動する複数の前記動滑車を有することを特徴とする請求項1〜8のいずれかに記載の吊り上げ装置。
  10. 一端が固定された線材の他端を吊り下げる対象物に固着し、
    移動可能な動滑車に前記線材を折り返すように且つ前記線材の折り返された両側の部分が前記動滑車の移動方向にほぼ平行に張られるように巻き付け、
    前記移動方向であって前記動滑車が前記線材を介して前記対象物の自重により引っ張られる第一の方向と反対の第二の方向に移動するときに、前記動滑車に設けられた第一の当接部に当接可能であり前記動滑車と前記移動方向については一体となって移動する第二の当接部を備えたキャリッジで前記第二の方向に前記動滑車を移動させて前記線材を介して前記対象物を上昇させ、
    係止手段で前記動滑車をその移動路上のいずれかの位置である定位置において前記動滑車が前記第一の方向へ移動しないように係止して前記対象物を前記定位置に対応する吊り上げ位置に停止させ、
    前記係止手段による係止を解除して前記動滑車が前記第一の方向に移動可能なようにして前記対象物の降下を可能とすることを特徴とする吊り上げ方法。
  11. 前記係止手段は、通常は係止爪を前記動滑車の移動路上に突出させて前記動滑車の前記第一の方向の移動を阻止し、
    付勢手段により前記係止爪を通常は前記移動路上に突出させているが前記第二の方向に移動する前記動滑車により押された時は前記移動路上から退避させ、
    さらに解除手段により前記付勢手段の力に抗して前記係止爪を前記移動路上から退避させることにより前記動滑車の移動を阻止しないようにする
    ことを特徴とする請求項10に記載の吊り上げ方法。
  12. 前記動滑車が前記定位置に来るまで駆動手段により前記キャリッジを前記第二の方向に移動させて前記対象物を前記定位置に対応する吊り上げ位置まで上昇させ、
    前記係止手段を解除させるのとともに前記駆動手段により前記キャリッジ前記定位置に位置する前記動滑車の前記第一の当接部を前記第二の当接部接している状態から前記第一の方向に移動させて前記対象物を前記定位置に対応する吊り上げ位置から下降させる
    ことを特徴とする請求項10または11のいずれかに記載の吊り上げ方法。
  13. 複数の前記対象物を有し、前記対象物それぞれに対応して前記線材および動滑車が設けられた請求項1〜3、5〜9のいずれかに記載の吊り上げ装置を用い、前記定位置より前記第一の方向にある前記動滑車が前記定位置に来るまで駆動手段により前記キャリッジを前記第二の方向に移動させて当該移動させた動滑車に対応する前記対象物を前記定位置に対応する吊り上げ位置まで上昇させ、
    前記定位置に対応する吊り上げ位置にある前記対象物の内の下降させるものに対応する前記係止手段のみを解除する
    ことを特徴とすることを特徴とする吊り上げ方法。
  14. 前記対象物は上端が固定されたカーテンであり、前記吊り上げ支持部は前記カーテンの下端であり、前記線材を前記カーテンを縫うように前記カーテン上の垂直線に沿って並べられた複数の穴に通し、前記動滑車を移動させて前記線材で前記下端を上昇させることにより前記カーテンを前記穴間に折り目を生じさせて折り畳む
    ことを特徴とする請求項10〜13のいずれかに記載の吊り上げ方法。
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