JP3921335B2 - ユニット引き出し構造 - Google Patents

ユニット引き出し構造 Download PDF

Info

Publication number
JP3921335B2
JP3921335B2 JP2000295758A JP2000295758A JP3921335B2 JP 3921335 B2 JP3921335 B2 JP 3921335B2 JP 2000295758 A JP2000295758 A JP 2000295758A JP 2000295758 A JP2000295758 A JP 2000295758A JP 3921335 B2 JP3921335 B2 JP 3921335B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
unit
pulled out
lower unit
slide rails
drawer structure
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2000295758A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2002104667A (ja
Inventor
洋徳 八木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NEC Engineering Ltd
Original Assignee
NEC Engineering Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NEC Engineering Ltd filed Critical NEC Engineering Ltd
Priority to JP2000295758A priority Critical patent/JP3921335B2/ja
Publication of JP2002104667A publication Critical patent/JP2002104667A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3921335B2 publication Critical patent/JP3921335B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Electrophotography Configuration And Component (AREA)
  • Drawers Of Furniture (AREA)
  • Sheets, Magazines, And Separation Thereof (AREA)
  • Casings For Electric Apparatus (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ユニット引き出し構造に関し、特に、装置筐体内にスライドレール等で引き出し可能に上下に搭載された2つのユニットのユニット引き出し構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
装置筐体内に上下に並んで実装される重量の大きいユニットを引き出すにあたって、従来、例えば、図5に示すような構造が採用されていた。
【0003】
このユニット引き出し構造は、上ユニット52及び下ユニット55に、各々のユニット52、55を独立して固定するユニットベース53、56が設けられ、ユニットベース53、56には、引き出し動作を円滑に行うためのスライドレール54、57が左右に抱合され、これらスライドレール54、57は、装置筐体51のフレームに固定されている。尚、特開2000−138466号公報、及び特開平4−323480号公報に記載のスライドレールの基本的な取り付け方法も、上記図5に示した構造と略々同様である。
【0004】
そして、各々のユニットベース53、56上にある図示しないロック機構の解除により、図6に示すような下ユニット55のみの引き出し、図7に示すような上ユニット52のみの引き出し、図8に示すような上下ユニット52、55の同時引き出しが可能となっている。
【0005】
しかし、上記従来のユニット引き出し構造では、上下ユニット52、55が同時に引き出せるが、各々のユニット52、55の重量が大きいため、装置全体の重心位置が装置の前方に移動し、装置が前方に転倒する危険性があった。
【0006】
また、上ユニット52が下ユニット55より重い場合には、実装位置も下ユニット52より高く転倒角の面で不利であるため、下ユニット55が収納されている状況で上ユニット52のみを引き出すと、装置の重心位置が前方に移動し、装置が転倒するおそれがある。
【0007】
尚、下ユニット55のみを引き出した場合でも、装置が転倒する危険性があるが、下ユニット55のユニットベースの下面にキャスター付き支持脚を装着して転倒防止処置を施した構造も存在する。
【0008】
上ユニット52と下ユニット55とを同時に引き出した場合の装置の転倒防止構造として、例えば、特開2000−138466号公報に記載のユニット引き出し構造が提案されている。このユニット引き出し構造は、図9に示すように、ユニットベース63等に対して支持脚の取付部にくさび形凸部68を有する図示しない板ばねを内蔵し、くさび形凸部68は、支持脚取付前はユニットベース63の側面から突出し、ユニット62が引き出された時に、装置筐体61のフレームに引っ掛かるストッパの役割をする。
【0009】
そして、支持脚をねじで取り付けることにより、その取り付けねじが内蔵された板ばねを押し、くさび形凸部68をユニット62内に押し込むことによって引っ掛かりが解除され、ユニット62の全ストローク引き出すことができるものもあり、引き出したいユニット62に一組の支持脚をねじ固定することでユニットの同時引き出しを防止している。
【0010】
一方、上ユニットと下ユニットとが紙葉類等が通る関係にある構成の場合には、上下のユニット間に搬送ガイドがオーバーラップして突出する構造となるため、下ユニットを先に引き出した後、上ユニットを後から引き出そうとすると、特開平4−323480号公報に記載の引き出し部ロック機構では、上下ユニットは、同時に引き出されて装置の転倒を防止することができるものの、上ユニットの重量によるスライドレールのたわみを支える方法がなく、上ユニットのスライドレールがたわみ、上ユニットの前方下部と下ユニットの上面が干渉してユニットを破損するという問題がある。特に、突出部分を破損させる場合が多い。逆に、上ユニットを途中まで引き出した後、下ユニットを完全に引き出そうとしても同様の問題があった。
【0011】
上下ユニット間で紙葉類等が通る関係にある構成では、同時に装置外へ引き出した状態で用紙搬送評価、また双方のユニット間の突出した搬送ガイド間のジャム除去等の保守が必要となり、ジャム除去の方法として、同時に上下ユニットを引き出した後に、上ユニットのみ装置が転倒しない程度まで収納してジャム除去する方法があり、引き出し、収納動作の途中状態の形態が必要であるが、特開平4−323480号公報に記載の引き出し部ロック機構では、必ず上下どちらかのユニットを引き出し、収納すると同時に2つのユニットが完全に収納されてしまい、双方のユニット間の突出した搬送ガイド間のジャム除去が困難な問題があった。
【0012】
また、特開平4−323480号公報に記載の引き出し部ロック機構では、装置の転倒を防止するために上ユニットを引き出すと同時に、床面と接して転倒を防止しているキャスター付きの下ユニットが引き出されるが、各々の引き出し部にロック機構が備えられているため、ロック解除をするリンク機構が複雑になり、部品点数が多くなるという問題があった。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】
上述のように、従来のユニット引き出し構造においては、第1の問題点として、装置筐体内に上下に並んで実装される重量の重いユニットの引出しは、上下ユニットの同時引き出し時、下ユニットが収納している状態で上ユニットのみの引き出し時、及び上ユニットが収納している状態で下ユニットのみの引き出し時のいずれの場合でも、ユニット重量が大きいため、装置の重心が前方に移動し、装置が前方に転倒するおそれがあるという問題があった。
【0014】
また、第2の問題点として、特開2000−138466号公報の場合では、引き出したいユニットに各々キャスター付き支持脚を付け代える必要があり、引き出すのに時間がかかり保守性が悪いという問題があった。
【0015】
また、第3の問題点として、上下ユニット間で紙葉類が通る構成の場合には、装置外へ上下ユニットを同時に引き出した状態で用紙搬送評価、また特開平4−323480号公報のように、双方のユニット間の突出した搬送ガイド間のジャム箇所を確認するために、下ユニットを引き出したまま、上ユニットを装置が転倒しない程度まで収納させることができず、ジャム除去等の保守ができないという問題があった。
【0016】
さらに、第4の問題点として、下ユニットを先に引き出しておいて、後から上ユニットを引き出すと、特開平4−323480号公報に記載のユニット引き出し構造では、上下ユニットは同時に引き出されて装置の転倒を防止するものの、上ユニットの重量によるスライドレールのたわみを支える方法がなく、上ユニットのスライドレールがたわみ、下ユニットの搬送ガイド部に干渉し破損してしまうという問題があった。逆に上ユニットを先に引き出しておいて、後から下ユニットを引き出しても同様の問題があった。
【0017】
また、スライドレールのたわみについても、装置の奥行きとほぼ同等のユニット全長で重量の重いユニットを装置筐体外へ引き出すことから、スライドレールの引き出し長さが長くなりたわみやすい。また上下ユニットの搬送ガイドの関係も近接した位置関係にしないと搬送機能が低下するため、スライドレールのたわみ量を考慮した搬送ガイドの隙間を大きく設けていない。
【0018】
また、第5の問題点として、特開平4−323480号公報において、装置の転倒を防止するために上ユニットを引き出すと同時に床面と接して転倒を防止しているキャスター付きの下ユニットが引き出される構造は、各々の引き出し部にロック機構が設けられ、ロック解除をするリンク機構が複雑化し、部品点数が多い問題がある。
【0019】
そこで、本発明は上記従来のユニット引き出し構造における問題点に鑑みてなされたものであって、装置が前方に転倒するおそれがなく、短時間でユニットを引き出すことができ、上下ユニット間で紙葉類が通る構成の場合でもジャム除去等の保守が容易で、上ユニットのスライドレール等の破損を防止することができ、部品点数が少なく簡易な構成を有するユニット引き出し構造を提供することを目的とする。
【0020】
上記目的を達成するため、請求項1記載の発明は、装置筐体内に上下に配列された2つのユニットを引き出すため、上ユニットベースに固定された前記上ユニットを前記装置筐体内から外部に引き出すために設けられた左右一対のスライドレールと、下ユニットベースに固定された前記下ユニットを前記装置筐体内から外部に引き出すために設けられた左右一対のスライドレールと、前記下ユニットベースに装着されたキャスター付き支持脚とを備えたユニット引き出し構造において、前記上ユニットベースの左側と前記下ユニットの一対のスライドレールの左側のスライドレールの固定側とを一体化するか、又は、前記上ユニットベースの右側と前記下ユニットの一対のスライドレールの右側のスライドレールの固定側とを一体化し、前記下ユニットの一対のスライドレールの前記上ユニットベースと一体化していないスライドレールの固定側を前記装置筐体に固定したことをことを特徴とする。
【0021】
そして、請求項1記載の発明によれば、前記上ユニットベースの左側と前記下ユニットの一対のスライドレールの左側のスライドレールの固定側とを一体化するか、又は、前記上ユニットベースの右側と前記下ユニットの一対のスライドレールの右側のスライドレールの固定側とを一体化し、前記下ユニットの一対のスライドレールの前記上ユニットベースと一体化していないスライドレールの固定側を前記装置筐体に固定したことにより、上ユニットのみの引き出しが不可となるため、従来のような上ユニットのみが引き出されることによる装置筐体の転倒を防止することができるとともに、上ユニットを引き出すと下ユニットも同時に引き出され、下ユニットベースにキャスター付き支持脚を有しているため、上下ユニットを同時に引き出した場合でも装置筐体の転倒を防止することができる。
【0022】
また、上ユニットベースに上下のスライドレールが固定され、スライドレールの高さを収納から引き出しまで一律に維持することができるとともに、スライドレールの高さを収納から引き出しまで補助しているため、上ユニットと下ユニットとの高さ方向に間隔が変化せずに搬送ガイドの破損を防ぐことができる。
【0023】
さらに、引き出したいユニットに各々キャスター付き支持脚を付け代える必要がないため、保守の作業時間を短縮することができて保守性が良い。
【0024】
また、上下ユニット間で紙葉類が通るように構成した場合には、装置外へ同時に引き出した状態で用紙搬送評価、また双方のユニット間の搬送ガイドで発生するジャム除去ができて保守性が良い。
【0025】
さらに、搬送ガイドのジャム除去を行う場合でも特開平4−323480号公報のような強制的に同時引き出しを連動させる位置決め金具がなく、上ユニットを装置が転倒しない程度まで収納させることができ、搬送ガイドを確認することができるため、ジャム除去の際の保守性が良い。
【0026】
また、装置の転倒を防止するために上ユニットを引き出すと同時に床面と接して転倒を防止しているキャスター付きの下ユニットが引き出される構造を採用しているが、特開平4−323480号公報に記載のユニット引き出し構造のような各々の引き出し部にロック機構が存在しないため、部品点数を少なくすることができる。
【0027】
請求項2記載の発明は、装置筐体内に上下に配列された2つのユニットを引き出すため、上ユニットベースに固定された前記上ユニットを前記装置筐体内から外部に引き出すために設けられた左右一対のスライドレールと、下ユニットベースに固定された前記下ユニットを前記装置筐体内から外部に引き出すために設けられた左右一対のスライドレールと、前記下ユニットベースに装着されたキャスター付き支持脚とを備えたユニット引き出し構造において、前記上ユニットベースの左側と右側の各々を前記下ユニットの一対のスライドレールの左右のスライドレールの各々の固定側と一体化するとともに、前記下ユニットの前記装置筐体内からの引き出し長さを、前記上ユニットの全ストローク分の長さより長くなることを規制する規制手段を備えたことを特徴とする。
【0028】
請求項2記載の発明によれば、前記上ユニットベースの左側と右側の各々を前記下ユニットの一対のスライドレールの左右のスライドレールの各々の固定側と一体化するとともに、下ユニットの前記装置筐体内からの引き出し長さを、前記上ユニットの全ストローク分の長さより長くなることを規制する規制手段を備えるため、上下の2つのユニットを同時に引き出した後に、さらに下ユニットが引き出されてしまうことを防止することができる。これによって、請求項1記載のユニット引き出し構造と同様の作用効果を奏することができる。
【0029】
請求項3記載の発明は、請求項1または2記載のユニット引き出し構造において、前記下ユニットがプリンタユニットであって、前記上ユニットが、前記プリンタユニットに用紙を搬送する用紙搬送ユニットであることを特徴とする。
【0030】
請求項3記載の発明によれば、プリンタ用紙を補充するために上下ユニットを同時に引き出すことは、引き出しに要する力が大きくなって操作性が悪い。そこで、用紙補充のためにプリンタのみを引き出し、後から用紙搬送ユニットを引き出して、用紙が確実に搬送されるか収納時に事前確認がいる場合でも、下ユニットを先に引き出した状態で、後から上ユニットを引き出しても、搬送ガイド部の干渉によるユニットの破損を防止することができる。
【0031】
また、上下ユニットを同時に引き出した状態で搬送評価を行ったり、上下間の搬送ガイド部のジャムを除去したりすることができる。
【0032】
【発明の実施の形態】
次に、本発明にかかるユニット引き出し構造の実施の形態の具体例を図面を参照しながら説明する。
【0033】
図1は、本発明にかかるユニット引き出し構造の一実施例を示し、このユニット引き出し構造は、装置筐体1内に上下に並んだユニット2、5を引き出すためのものであって、上ユニット2は、上ユニットベース3に固定され、このユニットベース3の両側に一対のスライドレール4が備えられ、装置筐体1のフレームに固定されている。これによって、上ユニット2を装置筐体1の外側に円滑に引き出すことができる。
【0034】
上ユニットベース3は左側を下方に延設し、下ユニット5の一対のスライドレール7の左側を取り付け可能としている。
【0035】
下ユニット5は、下ユニットベース6に固定され、下ユニットベース6の左側に上ユニットベース3に取り付けられた下ユニット5用のスライドレール7を固定して、上ユニット2を引き出すと、下ユニット5も同時に引き出すことができるように構成されている。
【0036】
そして、下ユニットベース6の右側のスライドレール7を装置筐体1フレームに固定することで、下ユニット5も装置筐体1の外部へ円滑に引き出すことができ、上ユニット2を引き出して下ユニット5も同時に引き出した時には、スライドレール7が最も引き出された位置となるため、両ユニット2、5を同時に引き出した状態からさらに下ユニット5を引き出すことができないように構成されている。
【0037】
下ユニットベース6には、下ユニット5のみを引き出した時、また、上下ユニットが同時に引き出された時でも、装置の転倒を防止するための脚として、上下ユニット2、5の重量に耐えられるキャスター付き支持脚8が備えられる。
【0038】
上下ユニット2、5を引き出すために用いられているスライドレール4、7の引き出し長さも、上下ユニット2、5の奥行きが、装置筐体1の奥行きと略々同じであって、ユニット奥行き寸法が長いため、装置筐体1の外部まで上下ユニット2、5を引き出すために、ユニット奥行き寸法以上の長いスライドレール4、7を用いている。
【0039】
上下ユニット2、5間で、紙葉類が搬送される関係にある場合には、下ユニット5または上ユニット2から送られてくる紙葉類を搬送するため、上下ユニット2、5間に搬送ガイド9が連結されている。
【0040】
連結されている搬送ガイド9は、上ユニット2及び下ユニット5の同時引き出し時以外の下ユニット5のみの引き出しでも、搬送ガイド9同士で干渉することなく、入れ子状態で間隔が開いている。
【0041】
次に、上記構成を有するユニット引き出し構造の動作について、図面を参照しながら説明する。
【0042】
図2は、下ユニット5のみを引き出した状態を示し、装置筐体1を中心に振り分けた左右断面図が描かれている。下ユニット5のスライドレール7の取り付けは、左断面図では、上ユニットベース3に取り付いているものの、上ユニット2が収納状態であるため、スライドレール7の固定部が装置筐体1内に位置している。
【0043】
右断面図においても、下ユニット5のスライドレール7の取り付けは、装置筐体1フレームに固定されていることから、装置筐体1のフレームに位置している。
【0044】
これによって、図示しない下ユニット5のロック機構を解除することにより、下ユニット5のみをスライドレール7の全ストローク引き出すことができ、例えば、下ユニット5がプリンタユニットの場合には、プリンタのみの引き出し操作で用紙補充、プリンタ内部のジャム除去、及び搬送ガイド9部のジャム除去が可能となる。
【0045】
下ユニット5が引き出されたことによって装置重心が前方に移動し、装置が転倒してしまう危険性を回避するため、常に装着されているキャスター付き支持脚8が床面に対して転がり、下ユニット5の全ストローク引き出し時でも、装置筐体1の転倒を防止することができる。
【0046】
図3は、上下ユニット2、5が同時に引き出された状態を示し、装置筐体1を中心に振り分けた左右断面図が描かれている。
【0047】
図3(a)に示されるように、上ユニットベース3に下ユニット5のスライドレール7を取り付けたことにより、上ユニット2を図示しないロック機構の解除により引き出すと、下ユニット5のスライドレール7の固定側も移動し、下ユニット5も同時に引き出される。そこで、図3(a)のみで判断すると、上ユニット2を引き出して同時に下ユニット5が引き出された後に、さらに下ユニット5が出てしまうと、装置の保守エリアが増大するとともに、余分に引き出された分だけ、図4に示すように、ユニットの制御ケーブル10が必要以上に長くなり、電気的機能に支障を来すため、図3(b)に示すように、もう片方の下ユニット5のスライドレール7を装置筐体1フレームに固定して、装置筐体1フレームから定められたスライドレール7の全ストローク分の長さで引き出し長さを規制している。これによって、上ユニット2と下ユニット5が同時に引き出された状態から下ユニット5のみがさらに引き出されることを防ぎ、保守エリアの増大を防いでいる。
【0048】
上下ユニット2、5が同時に引き出された時は、下ユニット5のみのユニット重量よりも大きく、装置重心がさらに前方に移動することによって装置が転倒する危険性を回避するため、下ユニット5の装着されているキャスター付き支持脚8が、引き出し長さの全ストーク分床面を転動し、上下ユニット2、5を支持している。
【0049】
上述のように上下ユニット2、5が同時に引き出されることにより、装置の転倒を防いでいることから、例えば、顧客にプリンタ出力にて情報を提供する情報提供端末装置の場合、下ユニット5にプリンタユニットを搭載し、上ユニット2に用紙搬送ユニットを搭載した構成は、上下ユニットを同時に引き出した状態で搬送評価を行ったり、上下間の搬送ガイド9部のジャムを除去したりすることができる。
【0050】
さらには、下ユニット5を引き出した後に、上ユニット2を引き出そうとする操作をしても、図3に示す上ユニットベース3に上下のスライドレール4、7が固定されて、スライドレール4、7間の高さを、収納から引き出し時まで一律に維持できるとともに、スライドレール4、7のたわみを上ユニットベース3で補助しているため、搬送ガイド9の破損を防止することができる。
【0051】
図4は、本発明にかかるユニット引き出し構造のもう一つの実施例を示し、このユニット引き出し構造は、下ユニット5に接続されているケーブル10に、装置引き出し長さに応じて形状が変形する柔軟性のある蛇腹状のケーブルダクト11、12(下ユニット5の引き出し長さを規制する規制手段)を有し、下ユニット5を引き出した状態のケーブルダクト11は、ケーブル10に引っ張り力のストレスを与えることなく突っ張る状態で装着されている。
【0052】
一方、下ユニット5が装置筐体1内に収納されている状態のケーブルダクト12は、弛んでいる状態である。
【0053】
尚、下ユニット5のスライドレール7を両方とも、上ユニットベース3に取り付けるように構成した場合でも、上下同時に引き出した後に、さらに下ユニット5が引き出てしまうことを前記ケーブルダクト11によって規制しているため、保守エリアの増大を防止することができ、本発明の全ての目的を達成できる。
【0054】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、装置が前方に転倒するおそれがなく、短時間でユニットを引き出すことができ、上下ユニット間で紙葉類が通る構成の場合でもジャム除去等の保守が容易で、上ユニットのスライドレール等の破損を防止することができ、部品点数が少なく簡易な構成を有するユニット引き出し構造を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかるユニット引き出し構造の一実施例を示す図であって、(a)は正面図、(b)は(a)のA−A線断面図、(c)は(a)のB−B線断面図である。
【図2】図1のユニット引き出し構造の下ユニットのみを引き出した状態を示す図であって、(a)は左断面図、(b)は右断面図である。
【図3】図1のユニット引き出し構造の上下ユニットを引き出した状態を示す図であって、(a)は左断面図、(b)は右断面図である。
【図4】本発明にかかるユニット引き出し構造のもう一つの実施例を示す図であって、(a)は正面図、(b)は(a)のC−C線断面図である。
【図5】従来のユニット引き出し構造の一例を示す図であって、(a)は正面図、(b)は(a)のD−D線断面図である。
【図6】図5のユニット引き出し構造の下ユニットのみを引き出した状態を示す断面図である。
【図7】図5のユニット引き出し構造の上ユニットのみを引き出した状態を示す断面図である。
【図8】図5のユニット引き出し構造の上下ユニットを引き出した状態を示す断面図である。
【図9】従来のユニット引き出し構造の他の例を示す外観斜視図である。
【符号の説明】
1 装置筐体
2 上ユニット
3 上ユニットベース
4 (上ユニット用)スライドレール
5 下ユニット
6 下ユニットベース
7 (下ユニット用)スライドレール
8 キャスター付き支持脚
9 搬送ガイド
10 下ユニットのケーブル
11 ケーブルダクト(下ユニットが引き出された状態)
12 ケーブルダクト(下ユニットが収納された状態)

Claims (3)

  1. 装置筐体内に上下に配列された2つのユニットを引き出すため、上ユニットベースに固定された前記上ユニットを前記装置筐体内から外部に引き出すために設けられた左右一対のスライドレールと、下ユニットベースに固定された前記下ユニットを前記装置筐体内から外部に引き出すために設けられた左右一対のスライドレールと、前記下ユニットベースに装着されたキャスター付き支持脚とを備えたユニット引き出し構造において、
    前記上ユニットベースの左側と前記下ユニットの一対のスライドレールの左側のスライドレールの固定側とを一体化するか、又は、前記上ユニットベースの右側と前記下ユニットの一対のスライドレールの右側のスライドレールの固定側とを一体化し、前記下ユニットの一対のスライドレールの前記上ユニットベースと一体化していないスライドレールの固定側を前記装置筐体に固定したことを特徴とするユニット引き出し構造。
  2. 装置筐体内に上下に配列された2つのユニットを引き出すため、上ユニットベースに固定された前記上ユニットを前記装置筐体内から外部に引き出すために設けられた左右一対のスライドレールと、下ユニットベースに固定された前記下ユニットを前記装置筐体内から外部に引き出すために設けられた左右一対のスライドレールと、前記下ユニットベースに装着されたキャスター付き支持脚とを備えたユニット引き出し構造において、
    前記上ユニットベースの左側と右側の各々を前記下ユニットの一対のスライドレールの左右のスライドレールの各々の固定側と一体化するとともに、前記下ユニットの前記装置筐体内からの引き出し長さを、前記上ユニットの全ストローク分の長さより長くなることを規制する規制手段を備えたことを特徴とするユニット引き出し構造。
  3. 前記下ユニットがプリンタユニットであって、前記上ユニットが、前記プリンタユニットに用紙を搬送する用紙搬送ユニットであることを特徴とする請求項1または2記載のユニット引き出し構造。
JP2000295758A 2000-09-28 2000-09-28 ユニット引き出し構造 Expired - Fee Related JP3921335B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000295758A JP3921335B2 (ja) 2000-09-28 2000-09-28 ユニット引き出し構造

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000295758A JP3921335B2 (ja) 2000-09-28 2000-09-28 ユニット引き出し構造

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2002104667A JP2002104667A (ja) 2002-04-10
JP3921335B2 true JP3921335B2 (ja) 2007-05-30

Family

ID=18778133

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000295758A Expired - Fee Related JP3921335B2 (ja) 2000-09-28 2000-09-28 ユニット引き出し構造

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3921335B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006198953A (ja) * 2005-01-21 2006-08-03 Make Softwear:Kk 画像印刷装置、および収納装置
JP5942633B2 (ja) * 2012-06-27 2016-06-29 ブラザー工業株式会社 画像形成装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2002104667A (ja) 2002-04-10

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4968933B2 (ja) 画像形成装置
EP2759890B1 (en) Slide rail assembly and image forming apparatus with the same
EP1932723A1 (en) Combination type cargo screen movable in a front and a rear direction
JP3921335B2 (ja) ユニット引き出し構造
JP4046649B2 (ja) 給紙トレイ
US8882103B2 (en) Image recording apparatus with improved outer appearance
JP4975561B2 (ja) 搬送装置、画像形成装置
JP5054420B2 (ja) 転倒防止装置、及び画像形成装置
JP3571910B2 (ja) 引き出し装置及び画像形成装置
JP4587201B2 (ja) 機器運搬用取手装置、機器、画像形成装置
US20080099986A1 (en) Media registration devices
JP2016173410A (ja) 画像形成装置
CN107857137B (zh) 纸盒、供纸装置以及图像形成装置
JP2015169966A (ja) 自動取引装置
JPH0336748B2 (ja)
JP2654845B2 (ja) スライドテーブル付き棚
JP2002325655A (ja) ベッド用収納設備
JP3820753B2 (ja) 給紙カセット
JP2011131959A (ja) 給紙トレイ、給紙装置、および画像形成装置
JP6914086B2 (ja) スライドドア装置及びパーティションシステム
JP4587204B2 (ja) 画像形成装置
JP3803593B2 (ja) 縦型給紙カセットおよび給紙装置
JP6914087B2 (ja) スライドドアの支持構造及びパーティションシステム
JP3746911B2 (ja) 画像形成装置
JP2000004950A (ja) 昇降パネルを備える机

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20060517

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20060711

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20070205

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20070219

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100223

Year of fee payment: 3

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100223

Year of fee payment: 3

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100223

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110223

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120223

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120223

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130223

Year of fee payment: 6

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees