JP3920450B2 - アウターローターモータ及びその製造方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明はアウターローターモータに係り、特に、回転軸用軸受の保護あるいは電源リードの保護に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
図5は、例えば実開平6−74056号に示された従来のアウターローターモータを示す側断面図である。ここで、固定子5は、固定子鉄芯2、固定子鉄芯2に巻かれる巻線1、及び固定子鉄芯2と巻線1をモールドする樹脂4等から成る。一方、回転子15は、回転子鉄芯10、回転子鉄芯10を保持する回転子フレーム11、及び回転軸12等からなる。そして、回転軸12は間隔を置いて配置された軸受8a,8bにより保持されている。
また、回転子15および回転軸12出力側の軸受8aはブラケット13により、もう一方の軸受8bはエンドブラケット9により、それぞれカバーされて保護されている。
さらに、固定子5に電源を供給する電源リード16が、電源リード16を保護するブッシュ17を通して配線基板3まで導かれている。
【0003】
上記アウターローターモータは、固定子5により発生する回転磁界によって回転子15が回転する。この時、回転子15は回転軸12を中心にして軸受8a,8bによって回転支持される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
このような従来のアウターローターモータは、軸受保護やリード保護をそれぞれ単独の機能を有する別々の部材で行っているので、これらの部品をそれぞれ準備しなければならない煩わしさや、組立性に関して不便な点があった。
【0005】
この発明は、上記のような問題を解消するためになされたもので、部品数を削減して組立性を向上させた、アウターローターモータを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
この発明のアウターローターモータは、樹脂で同時にモールド成形された固定子鉄心と、巻線と、配線基板とを有し、電源リードを介して電気を取り込み回転磁界を発生する固定子と、該固定子の外側に配置されて前記回転磁界で回転する回転子と、樹脂により固定子鉄心の内径部に保持され、該回転子の回転軸を支持する一対の軸受とを備えたアウターローターモータにおいて、前記一対の軸受の一方の軸受を前記回転子の鉄心を保持する回転子フレームにより保護する構成とし、前記配線基板は前記固定子において前記回転子の内部底面に対向する面と反対に位置する面に位置し、前記配線基板と前記電源リードとは前記配線基板において前記回転子の内部底面と反対の面で接続し、前記電源リードを通して保護するブッシュと前記一対の軸受の他方の軸受を保護する軸受保護材との両方の機能を備えた一体のカバーを、前記配線基板から前記回転子の内部底面に向かう方向に前記固定子に取付けたものである。
【0007】
また、樹脂で同時にモールド成形された固定子鉄心と、巻線と、配線基板とを有し、電源リードを介して電気を取り込み回転磁界を発生する固定子と、該固定子の外側に配置されて前記回転磁界で回転する回転子と、樹脂により固定子鉄心の内径部に保持され、該回転子の回転軸を支持する一対の軸受とを備えたアウターローターモータにおいて、前記一対の軸受の一方の軸受を前記回転子の鉄心を保持する回転子フレームにより保護する構成とし、前記配線基板は前記固定子において前記回転子の内部底面に対向する面と反対に位置する面に位置し、前記配線基板と前記電源リードとは前記配線基板において前記回転子の内部底面と反対の面で接続し、前記電源リードを通して保護する電源リード保護部材を保持する機能と前記一対の軸受の他方の軸受を保護する軸受保護材との両方の機能を備えた一体のカバーを、前記配線基板から前記回転子の内部底面に向かう方向に前記固定子に取付けたものである。
【0008】
また、前記カバーが該モータを他の部材に取付けるためのモータ取付部材の共用により前記固定子に取付けられているものである。
【0009】
さらに、前記カバーが前記軸受を保持する軸受保持部を備え、該カバーが前記固定子に取付けられているものである。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施の形態を図に基づいて説明する。
実施の形態1.
図1は、この発明の実施の形態1を示すアウターローターモータの断面側面図である。図1において、固定子5は、固定子鉄心2、固定子鉄芯2に巻かれる巻線1、固定子鉄芯2と巻線1を同時にモールドする樹脂4、および配線基板3等から成る。一方、回転子15は、回転子鉄芯10、回転子鉄芯10を保持する回転子フレーム11、および回転軸6等から成る。そして、回転軸12が軸受8a,8bによって保持されている。
【0011】
回転軸12出力側の軸受8aは回転子フレーム11により保護されているのに対して、回転軸12のもう一方の軸受8bは、固定子5に取付けたカバー18により保護されている。さらに、カバー18の一部には、固定子5に電気を供給する電源リード16を通して保護するブッシュ部18aが一体成形されている。
【0012】
この例によれば、カバー18は、軸受8bを保護する機能と電源リード16の保護するブッシュとしての機能の両方を備えるとともに、一方向より挿入することにより固定子5の端面に取付固定するようにしている。なお、必要に応じてネジ固定を併用するとよい。したがって、部品数が削減し組立性も向上するため、品質向上、標準化、およびコスト低減を同時に達成することができる。
【0013】
実施の形態2.
図2は、この発明の実施の形態2を示すアウターローターモータの断面側面図である。これは、実施の形態1におけるカバー18の固定方法を変えたものである。すなわち、カバー18を固定子5に設けられたモータ取付穴5aの位置まで拡大し、モータ取付穴5aに相当するカバー18の位置にカバー取付穴18bを形成し、モータ取付時に同時にネジによりカバー18を取付固定するようにしたものである。これによって、カバー18の取付工程を簡略化することができる。
【0014】
実施の形態3.
図3は、この発明の実施の形態3を示すアウターローターモータの断面側面図である。これは、実施の形態1におけるカバー18に、軸受8bを保持する軸受保持部18cを一体成形により形成したものである。これによって、軸受8bの振動等を積極的に防止することが可能になる。
【0015】
実施の形態4.
図4は、この発明の実施の形態4を示すアウターローターモータの断面側面図である。これは、実施の形態1のカバー18のブッシュ部18aに代えて、その部分を外側に突出させて内部に電源リード16の保護部材を保持する空間、すなわち電源リード保護部材保持部18dを形成し、そこに、例えばチューブ等からなる電源リード保護部材19を挿入して、電源リード16を保護するようにしたものである。
【0016】
なお、上記各実施の形態で示した態様を、任意に組み合わせた態様も可能であることは言うまでもない。
【0017】
【発明の効果】
請求項1の発明のモータによれば、電源リードを通して保護するブッシュと軸受を保護する軸受保護材との両方の機能を備えた一体のカバーを固定子に取付けているので、その組立性、品質およびコストを効果的に改善することができる。
【0018】
請求項2の発明のモータによれば、電源リードを通して保護する電源リード保護部材を保持する機能と軸受を保護する軸受保護材との両方の機能を備えた一体のカバーを、固定子に取付けているので、ここでもその組立性、品質およびコストを効果的に改善することができる。
【0019】
請求項3の発明のモータによれば、軸受を保護するカバーを、該モータを他の部材に取付けるためのモータ取付部材の共用により固定子に取付けているので、組立工程を簡略化できる。
【0020】
請求項4の発明のモータによれば、軸受を保持する軸受保持部を備えた軸受を保護するカバーを、固定子に取付けているので、組立性と軸受の振動などの問題が同時に改善される。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1を示すアウターローターモータの断面側面図である。
【図2】 この発明の実施の形態2を示すアウターローターモータの断面側面図である。
【図3】 この発明の実施の形態3を示すアウターローターモータの断面側面図である。
【図4】 この発明の実施の形態4を示すアウターローターモータの断面側面図である。
【図5】 従来のアウターローターモータを示す断面側面図である。
【符号の説明】
1 巻線、2 固定子鉄芯、4 モールド樹脂、5 固定子、5a モータ取付穴、8a,8b 軸受、10 回転子鉄芯、11 回転子フレーム、12 回転軸、15 回転子、16 電源リード、18 カバー、18a ブッシュ部、18a カバー取付穴、18c カバー軸受保持部、18d 電源リード保護部材保持部。
Claims (4)
- 樹脂で同時にモールド成形された固定子鉄心と、巻線と、配線基板とを有し、電源リードを介して電気を取り込み回転磁界を発生する固定子と、該固定子の外側に配置されて前記回転磁界で回転する回転子と、前記樹脂により前記固定子鉄心の内径部に保持され、該回転子の回転軸を支持する一対の軸受とを備えたアウターローターモータにおいて、
前記一対の軸受の一方の軸受を前記回転子の鉄心を保持する回転子フレームにより保護する構成とし、
前記配線基板は前記固定子において前記回転子の内部底面に対向する面と反対に位置する面に位置し、
前記配線基板と前記電源リードとは前記配線基板において前記回転子の内部底面と反対の面で接続し、
前記電源リードを通して保護するブッシュと前記一対の軸受の他方の軸受を保護する軸受保護材との両方の機能を備えた一体のカバーを、前記配線基板から前記回転子の内部底面に向かう方向に前記固定子に取付けたことを特徴とするアウターローターモータ。 - 樹脂で同時にモールド成形された固定子鉄心と、巻線と、配線基板とを有し、電源リードを介して電気を取り込み回転磁界を発生する固定子と、該固定子の外側に配置されて前記回転磁界で回転する回転子と、前記樹脂により前記固定子鉄心の内径部に保持され、該回転子の回転軸を支持する一対の軸受とを備えたアウターローターモータにおいて、
前記一対の軸受の一方の軸受を前記回転子の鉄心を保持する回転子フレームにより保護する構成とし、
前記配線基板は前記固定子において前記回転子の内部底面に対向する面と反対に位置する面に位置し、
前記配線基板と前記電源リードとは前記配線基板において前記回転子の内部底面と反対の面で接続し、
前記電源リードを通して保護する電源リード保護部材を保持する機能と前記一対の軸受の他方の軸受を保護する軸受保護材との両方の機能を備えた一体のカバーを、前記配線基板から前記回転子の内部底面に向かう方向に前記固定子に取付けたことを特徴とするアウターローターモータ。 - 前記カバーが該モータを他の部材に取付けるためのモータ取付部材の共用により前記固定子に取付けられていることを特徴とする請求項1または2記載のアウターローターモータ。
- 前記カバーが軸受を保持する軸受保持部を備え、該カバーが前記固定子に取付けられていることを特徴とする請求項1または2記載のアウターローターモータ。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP08169798A JP3920450B2 (ja) | 1998-03-27 | 1998-03-27 | アウターローターモータ及びその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
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Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JPH11285211A JPH11285211A (ja) | 1999-10-15 |
JP3920450B2 true JP3920450B2 (ja) | 2007-05-30 |
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JP08169798A Expired - Fee Related JP3920450B2 (ja) | 1998-03-27 | 1998-03-27 | アウターローターモータ及びその製造方法 |
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Families Citing this family (1)
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CN103122865B (zh) * | 2013-02-01 | 2015-11-18 | 福建农林大学 | 新能源汽车电池散热风扇 |
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1998
- 1998-03-27 JP JP08169798A patent/JP3920450B2/ja not_active Expired - Fee Related
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JPH11285211A (ja) | 1999-10-15 |
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