JP3920205B2 - 逆流防止装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は逆流防止装置に関し、特に給湯装置からの温水を浴槽に導く配管の途中に設けられて浴槽の汚水が上水道へ逆流してしまうのを防止する逆流防止装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
風呂給湯システムでは、給湯装置から給湯用の蛇口に接続されている給湯管を分岐して、浴槽に供給されるよう配管されている。その配管の途中には、一般に、浴槽への湯量を検出する流量センサと、浴槽への温水供給を制御する電磁弁と、浴槽から逆流してきた汚水を大気に放出する大気開放弁と、浴槽からの汚水の逆流を阻止する逆止弁とが配置されている。
【0003】
高層の集合住宅はもちろん、戸建ての住宅においても、浴槽が給湯装置よりも高い位置に設置される場合が多くなってきている。このため、断水により、あるいは停電による給水加圧ポンプの停止により、給水側の水圧が低下して負圧になったときに、その負圧が浴槽への配管内の水を吸引しようとするが、そのときに、たとえば弁部に異物が挟まるなどして逆止弁が正常に機能しなくなっていた場合に、高い位置に設置されている浴槽からその故障した逆止弁を介して逆流して来た浴槽内の汚水をも吸引してしまうことになる。このような場合に備えて、逆止弁を介して逆流してきた浴槽の汚水が電磁弁および流量センサを介して給湯用の配管まで吸い込まれることなく、電磁弁およびフローセンサの手前でトラップして大気に流してやる大気開放弁が設けられている。
【0004】
このような大気開放弁としては、ダイヤフラムからなる受圧部の一方の面に給水源側の一次圧力を受け、他方の面に浴槽側の二次圧力を受けて、一次圧力が低下した場合に受圧部が弁体を駆動して弁開し、二次側の汚水を大気に逃がす構成を有している(たとえば、特許文献1参照。)。
【0005】
【特許文献1】
特開2000−304144号公報(段落番号〔0017〕〜〔0018〕,図1)
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の大気開放弁は、給水圧力が高い通常時は弁閉し、給水圧力が低くなったときに確実に弁開するようにするため、一次圧力は給水源側の圧力を感知するようにしており、したがって給水源側の圧力を受圧部まで導入する検圧管が必須になっていて、その部品および取り付けのためのコストが高くなっているという問題点があった。
【0007】
本発明はこのような点に鑑みてなされたものであり、一次圧力を大気開放弁まで導入する検圧管およびその取り付け作業を不要とした逆流防止装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明では上記問題を解決するために、浴槽から上水道への汚水の逆流を防止する逆流防止装置において、給湯装置から前記浴槽へ温水が供給される通路を開閉する電磁弁と、前記電磁弁から前記浴槽への温水の流れを許容するが前記浴槽から前記電磁弁への逆流は防止するように流れに対して直列に配置された第1および第2の逆止弁と、前記給湯装置の給水源側の圧力が低下したときに前記浴槽側に配置された前記第2の逆止弁が逆止機能不全になっていた場合、前記浴槽から逆流してきた汚水を大気に放出する大気開放弁と、を備え、前記大気開放弁は、ダイヤフラムによって仕切られて前記電磁弁の上流側と連通する第1の部屋と、前記ダイヤフラムと仕切壁とによって仕切られて前記第2の逆止弁の下流側と連通する第2の部屋と、前記仕切壁によって仕切られて前記電磁弁と前記第2の逆止弁との間の通路と大気開放口を介して大気とにそれぞれ連通する第3の部屋とを有し、前記仕切壁を貫通して配置された弁棒を介して前記ダイヤフラムと前記大気開放口を開閉する弁体とが結合されていることを特徴とする逆流防止装置が提供される。
【0009】
このような逆流防止装置によれば、大気開放弁を制御するための差圧として、電磁弁の上流側の圧力と第2の逆止弁の下流側の圧力との差圧を利用することにより、大気開放弁を制御するのに必要な一次圧力を給水源から取ってくる必要がなくなり、検圧管およびその取り付け作業を不要にした。また、検圧管が不要なため、電磁弁、第1および第2の逆止弁および大気開放弁を、給湯装置の制御に必要な流量センサも含めて一体化することができる。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を、風呂給湯システムに適用した場合を例に図面を参照して詳細に説明する。
【0011】
図1は関連技術に係る逆流防止装置を適用した風呂給湯システムの構成例を示すシステム図である。
風呂給湯システムにおいて、上水道の給水管1は、流量センサ2を介して熱交換器3および水バイパス弁4の上流側に接続されており、熱交換器3および水バイパス弁4の下流側は合流した後、水比例弁5に接続されて、給湯装置を構成している。水比例弁5の下流側は、たとえば台所の蛇口などへ出湯する給湯管6に接続されている。
【0012】
また、水比例弁5の下流側は、分岐されていて、流量センサ7、電磁弁8、逆止弁9,10を介して風呂の浴槽11に配管されており、大気開放弁12が一次圧力P1を流量センサ7の上流側から導入し、二次圧力P2を逆止弁9と逆止弁10との間から導入するよう構成されている。ここで、給湯管6と浴槽11との間に配置された、流量センサ7、電磁弁8、逆止弁9,10および大気開放弁12が逆流防止装置を構成している。
【0013】
電磁弁8は、弁開して水が流れるときに入口側の圧力と出口側の圧力との差圧を一定に保持する定差圧弁8aと、この定差圧弁8aを開閉制御するパイロット弁8bとから構成されている。これにより、電磁弁8の定差圧弁8aは、これを通過する水に対して所定の圧力損失を生じさせる差圧生成機能を有し、上流側の一次圧力P1に対して下流側に差圧分だけ低い二次圧力P2を生じさせることになる。
【0014】
大気開放弁12は、ダイヤフラム12aによって仕切られた2つの部屋を有し、図の上側の部屋には、流量センサ7の上流側の配管に連通され、図の下側の部屋には、逆止弁9の下流側の配管に連通されている。この下側の部屋は、また、大気に連通する大気開放口と、ダイヤフラム12aの変位に連動してその大気開放口を開閉する弁体12bとを有している。
【0015】
このように構成された風呂給湯システムにおいて、給水管1から給水された上水は、流量センサ2を通り、一部が熱交換器3にて加熱されて湯になり、一部は水バイパス弁4を通って熱交換器3から出てきた湯と混合される。このとき、水バイパス弁4により熱交換器3をバイパスする流量を制御することにより、湯水の混合比が変えられて出湯温度が制御される。所望の温度に制御された湯は、さらに、水比例弁5により出湯流量が制御されて給湯管6より給湯される。
【0016】
また、浴槽11に湯張りを行う時には、電磁弁8を開けることにより、水比例弁5を出た湯が流量センサ7、電磁弁8、および逆止弁9,10を介して風呂の浴槽11へ供給される。このとき、大気開放弁12には、上の部屋に一次圧力P1が導入され、下の部屋には電磁弁8の定差圧弁8aによって減圧された二次圧力P2が導入されているので、ダイヤフラム12aは、弁体12bを弁閉方向に付勢して大気開放口を閉塞している。
【0017】
断水などが発生して給水管1内が負圧になったときには、一次圧力P1が二次圧力P2よりも低くなるので、大気開放弁12は、ダイヤフラム12aが図の上方へ変位することにより、弁体12bを弁開方向に駆動する。これにより、下側の部屋は、大気に開放されて、二次圧力P2が大気圧P0と等しくなり、逆流防止装置内にある水が大気開放弁12を介して大気に放出される。
【0018】
もし、浴槽11が高所にあり、逆止弁10が異物の噛み込みなどにより逆流を防止できない状態に陥っていた場合には、浴槽11内の汚水がその水頭圧により逆止弁10を介して逆流してくるが、その汚水は大気開放弁12により大気に放出されるため、浴槽11内の汚水が給湯管6の方まで逆流することはない。
【0019】
以上のように、この逆流防止装置では、大気開放弁12を開閉駆動するための駆動力は、電磁弁8の定差圧弁8aによって逆流防止装置の内部で生み出しているので、給水源側の圧力を大気開放弁12まで導くための外部配管用の検圧管が不要な構成になっている。このため、逆流防止装置は、これを構成する要素、すなわち、流量センサ7、電磁弁8、逆止弁9,10および大気開放弁12を一体化することが可能になる。次に、この逆流防止装置の具体的な構成例について説明する。
【0020】
図2は図1の逆流防止装置の構成例を示す中央縦断面図である。この図2において、図1に示した構成要素と同じまたは同等の構成要素については同じ符号を付してある。
【0021】
この逆流防止装置は、流量センサ7、電磁弁8、逆止弁9,10および大気開放弁12を一体化して構成されている。
流量センサ7は、給湯管6に接続される接続部13と電磁弁8との間に配置されている。この流量センサ7は、着磁された複数枚の羽根を有する羽根車7aと、この羽根車7aに近接してボディ内に埋設された感磁センサ7bと、上流側に配置されて通過する水に渦流を生起させる整流器7cとを有している。
【0022】
電磁弁8は、ボディと一体に形成された筒状の弁座81とダイヤフラム82によって支持された弁体83とダイヤフラム82を弁閉方向に付勢するスプリング84とを含む定差圧弁8aと、ダイヤフラム82によって仕切られた圧力室と定差圧弁8aの下流側の通路との間を連通または閉塞する電磁作動のパイロット弁8bとからなっている。
【0023】
逆止弁9,10は、定差圧弁8aの下流側の通路に直列に配置されている。逆止弁9,10は、それぞれ、弁体とこの弁体を弁閉方向に付勢するスプリングとから構成され、各スプリングのばね力は、非常に弱いものが使用されている。
【0024】
大気開放弁12は、ダイヤフラム12aによって仕切られた図の上側の部屋は、ボディに穿設された検圧通路12cを介して流量センサ7の上流側の通路に連通され、図の下側の部屋は、逆止弁9と逆止弁10との間の通路と大気開放口とに連通されており、弁体12bがダイヤフラム12aの変位に連動して大気開放口を開閉する。
【0025】
このような逆流防止装置において、浴槽11に湯張りを行っていないとき、パイロット弁8bは、通電されておらず閉じた状態にある。これにより、定差圧弁8aの弁体83の圧力室には、その弁体83に穿設されたオリフィス85を介して上流側の圧力が導入され、上流側の通路と圧力室とに圧力差がなくなることで、弁体83はスプリング84によって弁座81に着座され、浴槽11への通路が閉塞される。このとき、大気開放弁12は、ダイヤフラム12aの図の上部の部屋に検圧通路12cを介して一次圧力P1が導入されているため、ダイヤフラム12aは弁体12bを弁閉の方向に付勢し、大気開放口を閉じている。
【0026】
次に、電磁弁8が通電されると、パイロット弁8bが開き、定差圧弁8aの圧力室にある水がパイロット弁8bを介して定差圧弁8aの下流側に流出することで圧力室の水圧が低下する。これにより、定差圧弁8aの上流側の通路と圧力室との間に圧力差が生まれ、その圧力差でダイヤフラム82がスプリング84の付勢力に抗して図の上方へ変位することで弁体83がその弁座81からリフトされ、定差圧弁8aは全開状態になって、給湯管6から供給された湯が、流量センサ7、定差圧弁8aおよび逆止弁9,10を通って浴槽11に送られる。このとき、湯が定差圧弁8aを通過するとき、その前後に差圧が生成され、その差圧が、大気開放弁12のダイヤフラム12aが感知して、弁体12bを弁閉の方向に付勢し、大気開放口を閉じている。
【0027】
ここで、断水などにより、上水道の元圧が低下または負圧になると、それに伴って給湯管6側の一次圧力P1が低下するので、ダイヤフラム12aが図の上方へ変位して、弁体12bを弁開の方向に移動させ、大気開放口を開放する。このような場合、もしも、逆止弁10の逆止機能が不良になっていて、浴槽11内の汚水がその水頭圧によって逆流してきたとしても、その汚水は、大気開放弁12によって大気に放出されるので、給湯管6や給水管1の方まで汚水が逆流していくことはない。
【0028】
図3は関連技術に係る他の逆流防止装置を適用した風呂給湯システムの構成例を示すシステム図である。なお、この図3において、図1に示した構成要素と同じまたは同等の構成要素については同じ符号を付してその詳細な説明は省略する。
【0029】
の逆流防止装置では、大気開放弁12の一次圧力P1は、流量センサ7の上流側から取り、二次圧力P2を逆止弁9の上流側から取っている。この逆流防止装置の作用については、第1の実施の形態に係る逆流防止装置と同じであるので、説明は省略する。
【0030】
図4は関連技術に係るさらに他の逆流防止装置を適用した風呂給湯システムの構成例を示すシステム図である。なお、この図4において、図1に示した構成要素と同じまたは同等の構成要素については同じ符号を付してその詳細な説明は省略する。
【0031】
の逆流防止装置では、大気開放弁12の一次圧力P1は、流量センサ7の下流側から取り、二次圧力P2を逆止弁9の下流側から取っている。この逆流防止装置の作用については、図1の逆流防止装置と同じであるので、説明は省略する。
【0032】
図5は関連技術に係る別の逆流防止装置を適用した風呂給湯システムの構成例を示すシステム図である。なお、この図5において、図1に示した構成要素と同じまたは同等の構成要素については同じ符号を付してその詳細な説明は省略する。
【0033】
の逆流防止装置では、大気開放弁12の一次圧力P1は、流量センサ7の下流側から取り、二次圧力P2を逆止弁9の上流側から取っている。この逆流防止装置の作用については、図1の逆流防止装置と同じであるので、説明は省略する。
【0034】
図6は第の実施の形態に係る逆流防止装置を適用した風呂給湯システムの構成例を示すシステム図である。なお、この図6において、図1に示した構成要素と同じまたは同等の構成要素については同じ符号を付してその詳細な説明は省略する。
【0035】
この第の実施の形態に係る逆流防止装置では、大気開放弁12は、ダイヤフラム12aと仕切壁12dとを有し、図の上側の部屋と、中間の部屋と、下側の部屋との3つの部屋に分けられている。上側の部屋には、一次圧力P1を受けるように流量センサ7の上流側の通路に連通され、中間の部屋は、浴槽11の水の水頭圧に相当する二次圧力P3を受けるように逆止弁10の下流側の通路に連通され、下側の部屋は、逆止弁9,10の間の通路に連通されている。ダイヤフラム12aは、仕切壁12dを貫通して配置された弁棒を介して弁体12bに結合されており、その弁棒は仕切壁12dとOリングによりシールされ、かつ摺動自在になっている。なお、浴槽11への通水時に、電磁弁8によって生成された差圧を大気開放弁12の弁閉動作に利用する点は、図1ないし図5の逆流防止装置と同じである。
【0036】
この風呂給湯システムにおいて、浴槽11に湯張りを行う時には、電磁弁8を開けることにより、水比例弁5を出た湯が流量センサ7、電磁弁8、および逆止弁9,10を介して風呂の浴槽11へ供給される。このとき、大気開放弁12には、上の部屋に一次圧力P1が導入され、中間の部屋には、逆止弁9,10の通水時の圧力損失を無視するとすれば、電磁弁8の定差圧弁8aによって減圧された二次圧力P3が導入されているので、ダイヤフラム12aは、弁体12bを弁閉方向に付勢して大気開放口を閉塞している。
【0037】
断水などが発生して給水管1内が負圧になったときには、一次圧力P1が二次圧力P3よりも低くなるので、大気開放弁12は、ダイヤフラム12aが図の上方へ変位して大気開放口を開放し、逆流防止装置内にある水を逆止弁9および大気開放弁12の下側の部屋を通って大気に放出する。
【0038】
もし、浴槽11が高所にあり、逆止弁10の逆止機能が不良になっていた場合には、浴槽11内の汚水がその水頭圧により逆止弁10を介して逆流してくるが、その汚水は、給湯管6の方まで逆流することなく、大気開放弁12により大気に放出されることになる。
【0039】
図7は第の実施の形態に係る逆流防止装置を適用した風呂給湯システムの構成例を示すシステム図である。なお、この図7において、図6に示した構成要素と同じまたは同等の構成要素については同じ符号を付してその詳細な説明は省略する。
【0040】
この第の実施の形態に係る逆流防止装置では、第の実施の形態に係る逆流防止装置と比較して、大気開放弁12の一次圧力P1を流量センサ7の上流側から取り、二次圧力P3を逆止弁10の下流側から取っている点では同じであるが、大気開放弁12の下側の部屋を逆止弁9の上流側に連通させている点で異なっている。この逆流防止装置の作用については、第の実施の形態に係る逆流防止装置と同じであるので、説明は省略する。
【0041】
図8は第の実施の形態に係る逆流防止装置を適用した風呂給湯システムの構成例を示すシステム図である。なお、この図8において、図6に示した構成要素と同じまたは同等の構成要素については同じ符号を付してその詳細な説明は省略する。
【0042】
この第の実施の形態に係る逆流防止装置では、第の実施の形態に係る逆流防止装置と比較して、二次圧力P3を逆止弁9の下流側から取っており、大気開放弁12の下側の部屋を逆止弁9の上流側に連通させている点では同じであるが、大気開放弁12の一次圧力P1を流量センサ7の下流側から取っている点で異なっている。この逆流防止装置の作用については、第の実施の形態に係る逆流防止装置と同じであるので、説明は省略する。
【0043】
図9は第の実施の形態に係る逆流防止装置を適用した風呂給湯システムの構成例を示すシステム図である。なお、この図9において、図6に示した構成要素と同じまたは同等の構成要素については同じ符号を付してその詳細な説明は省略する。
【0044】
この第4の実施の形態に係る逆流防止装置では、第の実施の形態に係る逆流防止装置と比較して、二次圧力P3を逆止弁9の下流側から取っている点では同じであるが、大気開放弁12の一次圧力P1を流量センサ7の下流側から取り、大気開放弁12の下側の部屋を逆止弁9の上流側に連通させている点で異なっている。この逆流防止装置の作用については、第の実施の形態に係る逆流防止装置と同じであるので、説明は省略する。
【0045】
図10は関連技術に係る逆流防止装置を適用した風呂給湯システムの構成例を示すシステム図である。なお、この図10において、図1に示した構成要素と同じまたは同等の構成要素については同じ符号を付してその詳細な説明は省略する。
【0046】
の逆流防止装置では、電磁弁8として実質的に通水時の圧力損失がない通常のオン・オフ弁を使用し、この電磁弁8の下流側に配置された逆止弁9には、差圧制御の機能を持たせている。すなわち、逆止弁9は、その下流側の逆止弁10と構造は同じであるが、弁体を弁閉方向に付勢しているスプリングのばね力を逆止弁10のスプリングより大きくして、電磁弁8から供給される水の圧力が所定の水圧以上にならないと弁が開かないようにしている。これにより、通水しているときには、逆止弁9の前後に差圧を生成させ、その差圧を大気開放弁12の動作に利用している。
【0047】
この風呂給湯システムにおいて、浴槽11に湯張りを行う時には、電磁弁8を開けることにより、水比例弁5を出た湯が流量センサ7、電磁弁8、および逆止弁9,10を介して風呂の浴槽11へ供給される。このとき、大気開放弁12には、上の部屋に一次圧力P1が導入され、下の部屋には逆止弁9によって減圧された二次圧力P2が導入されているので、ダイヤフラム12aは、弁体12bを弁閉方向に付勢して大気開放口を閉塞している。
【0048】
断水などが発生して給水管1内が負圧になったときには、一次圧力P1が二次圧力P2よりも低くなるので、大気開放弁12は、ダイヤフラム12aが図の上方へ変位することにより弁体12bを弁開方向に駆動して、逆流防止装置内にある水を大気に放出する。
【0049】
もし、浴槽11が高所にあり、逆止弁10がその機能を失っていた場合には、浴槽11内の汚水がその水頭圧により逆止弁10を介して逆流してくるが、その汚水は大気開放弁12により大気に放出されるため、浴槽11内の汚水が給湯管6の方まで逆流することはない。
【0050】
図11は図10の逆流防止装置の構成例を示す中央縦断面図である。この図11において、図2および図10に示した構成要素と同じまたは同等の構成要素については同じ符号を付してある。
【0051】
この逆流防止装置は、流量センサ7、電磁弁8、逆止弁9,10および大気開放弁12を一体化して構成されている。
電磁弁8は、パイロット作動の電磁弁で、逆止弁9は、弁閉方向に付勢しているスプリング9aをばね荷重の大きなものを使用している。
【0052】
大気開放弁12は、一次圧力P1を検圧通路12cを介して流量センサ7の上流側から取り、二次圧力P2を差圧制御機能付きの逆止弁9の下流側から取っている。
【0053】
このような逆流防止装置において、電磁弁8は、通電されていないときは閉じた状態にある。すなわち、パイロット弁がパイロットポートを閉じていることにより、主弁の圧力室にオリフィス85を介して上流側の圧力が導入されていて、圧力室が主弁の上流側と同圧になっているため、主弁はその上流側の圧力によって閉じられ、浴槽11への通路が閉塞されている。このとき、大気開放弁12は、ダイヤフラム12aの図の上部の部屋に検圧通路12cを介して一次圧力P1が導入されているため、ダイヤフラム12aは弁体12bを弁閉の方向に付勢し、大気開放口を閉じている。
【0054】
電磁弁8が通電されると、パイロット弁が開き、主弁の圧力室にある水がパイロットポートを介して主弁の下流側に流出することで圧力室の水圧が低下する。これにより、主弁の上流側の通路と圧力室とに圧力差が生まれ、その圧力差でダイヤフラム82が図の上方へリフトされ、主弁は全開状態になる。これにより、給湯管6から供給された湯が、流量センサ7、電磁弁8および逆止弁9,10を通って浴槽11に送られる。このとき、湯が逆止弁9を通過するとき、その前後に差圧が生成され、その差圧が、大気開放弁12のダイヤフラム12aが感知して、弁体12bを弁閉の方向に付勢し、大気開放口を閉じている。
【0055】
ここで、断水などにより、上水道の元圧が低下または負圧になると、それに伴って給湯管6側の一次圧力P1が低下するので、ダイヤフラム12aが図の上方へ変位して、弁体12bを弁開の方向に移動させ、大気開放口を開放する。このような場合、もしも、逆止弁10の逆止機能が不良になっていて、浴槽11内の汚水がその水頭圧によって逆流してきたとしても、その汚水は、給湯管6や給水管1の方まで汚水が逆流することなく、大気開放弁12によって大気に放出される。
【0056】
図12は関連技術に係る他の逆流防止装置を適用した風呂給湯システムの構成例を示すシステム図である。なお、この図12において、図10に示した構成要素と同じまたは同等の構成要素については同じ符号を付してその詳細な説明は省略する。
【0057】
の逆流防止装置は、第9の実施の形態に係る逆流防止装置と比較して、大気開放弁12の一次圧力P1を流量センサ7の下流側から取っている点で異なっているが、作用については、同じであるので、説明は省略する。
【0058】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明では、大気開放弁を制御するための駆動源として、電磁弁の上流側の圧力と第2の逆止弁の下流側の圧力との差圧を利用する構成にした。これにより、給湯装置から浴槽への通水時に、差圧で大気開放弁を閉塞状態に維持することができ、大気開放弁を開閉制御するのに必要な一次圧力を給水源から取るための検圧管が不要になるため、検圧管およびその取り付けコストを抑えることができる。
【0059】
また、浴槽が高所に設置されている場合、大気開放弁を開閉駆動するダイヤフラムには、一次圧力に対向して浴槽の設置位置に応じた水頭圧が大気開放弁の弁開方向に直接かかるため、断水などにより一次圧力が低下したときには、大気開放弁を確実に開放状態にすることができる。
【0060】
さらに、別途取り付けが必要な検圧管が不要になったことにより、給湯装置の制御に必要な流量センサも含めて電磁弁、第1および第2の逆止弁および大気開放弁を一体化できるので、さらにコストを低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 関連技術に係る逆流防止装置を適用した風呂給湯システムの構成例を示すシステム図である。
【図2】 図1の逆流防止装置の構成例を示す中央縦断面図である。
【図3】 関連技術に係る他の逆流防止装置を適用した風呂給湯システムの構成例を示すシステム図である。
【図4】 関連技術に係るさらに他の逆流防止装置を適用した風呂給湯システムの構成例を示すシステム図である。
【図5】 関連技術に係る別の逆流防止装置を適用した風呂給湯システムの構成例を示すシステム図である。
【図6】 第の実施の形態に係る逆流防止装置を適用した風呂給湯システムの構成例を示すシステム図である。
【図7】 第の実施の形態に係る逆流防止装置を適用した風呂給湯システムの構成例を示すシステム図である。
【図8】 第の実施の形態に係る逆流防止装置を適用した風呂給湯システムの構成例を示すシステム図である。
【図9】 第の実施の形態に係る逆流防止装置を適用した風呂給湯システムの構成例を示すシステム図である。
【図10】 関連技術に係る逆流防止装置を適用した風呂給湯システムの構成例を示すシステム図である。
【図11】 図10の逆流防止装置の構成例を示す中央縦断面図である。
【図12】 関連技術に係る他の逆流防止装置を適用した風呂給湯システムの構成例を示すシステム図である。
【符号の説明】
1 給水管
2 流量センサ
3 熱交換器
4 水バイパス弁
5 水比例弁
6 給湯管
7 流量センサ
7a 羽根車
7b 感磁センサ
7c 整流器
8 電磁弁
8a 定差圧弁
8b パイロット弁
81 弁座
82 ダイヤフラム
83 弁体
84 スプリング
85 オリフィス
9 逆止弁
9a スプリング
10 逆止弁
11 浴槽
12 大気開放弁
12a ダイヤフラム
12b 弁体
12c 検圧通路
12d 仕切壁
13 接続部

Claims (1)

  1. 浴槽から上水道への汚水の逆流を防止する逆流防止装置において、
    給湯装置から前記浴槽へ温水が供給される通路を開閉する電磁弁と、
    前記電磁弁から前記浴槽への温水の流れを許容するが前記浴槽から前記電磁弁への逆流は防止するように流れに対して直列に配置された第1および第2の逆止弁と、
    前記給湯装置の給水源側の圧力が低下したときに前記浴槽側に配置された前記第2の逆止弁が逆止機能不全になっていた場合、前記浴槽から逆流してきた汚水を大気に放出する大気開放弁と、
    を備え、前記大気開放弁は、ダイヤフラムによって仕切られて前記電磁弁の上流側と連通する第1の部屋と、前記ダイヤフラムと仕切壁とによって仕切られて前記第2の逆止弁の下流側と連通する第2の部屋と、前記仕切壁によって仕切られて前記電磁弁と前記第2の逆止弁との間の通路と大気開放口を介して大気とにそれぞれ連通する第3の部屋とを有し、前記仕切壁を貫通して配置された弁棒を介して前記ダイヤフラムと前記大気開放口を開閉する弁体とが結合されていることを特徴とする逆流防止装置。
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