JP3918328B2 - 車両用空調装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えばエコノミーランニングシステム搭載車やハイブリッドカー等の車両シートのシート空調を利用して走行用エンジンの停止時間を延長することにより燃費を向上させることが可能な車両用空調装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より、停車率の高い市街地走行時の燃費向上を目的として、信号待ち時等、車両が停車した時に走行用エンジンを自動的に停止し、且つ再始動させるようにしたエコノミーランニングシステム(エンジン自動停止・始動装置)搭載車や、発進時や低速走行時の燃費向上を目的として、走行用エンジンにバッテリと走行用モータ、発電機等を組み合わせて、燃料の燃焼効率が最適になるように、それぞれの動作を自動制御するようにしたハイブリッドカー(混合動力車)が提案されている。
【0003】
ここで、例えばハイブリッドカーに、走行用エンジンの動力を利用してコンプレッサを動かすことでエバポレータに冷媒を供給して空気を冷やしたり、走行用エンジンの冷却水をヒータコアに供給して空気を暖めたりすることにより、車室内を所望の空調状態にすることが可能な車両用空調装置(カーエアコン)を搭載した場合の暖房能力の不足および冷房能力の不足を補うという目的で、特願平9−91884号(平成9年4月10日出願)に記載されたハイブリッドカーエアコンが提案されている。
【0004】
そのハイブリッドカーエアコンでは、コンピュータにより演算される目標吹出温度(TAO)が30℃以上で、且つ水温センサにて検出した冷却水温(TW)が設定冷却水温(例えば0℃〜75℃でTAOに応じて変更される)TWS以上の場合には、走行用エンジンが停止する運転状態(使用条件)であっても、走行用エンジンを自動的に始動することで、コンプレッサを起動し、且つ走行用エンジンの冷却水の温度上昇を促進することで、暖房能力の不足および冷房能力の不足を補うようにしている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、上記のようなハイブリッドカーエアコンを搭載したハイブリッドカーは、寒冷地等のエンジンの冷却水温の低下の著しい地域では走行用エンジンを停止できる停止時間が非常に短くなる。すなわち、本来は燃費向上を目的として開発されたハイブリッドカーであっても、車室内を暖房するために、走行用エンジンを停止した直後(例えば1分間〜2分間)に、走行用エンジンを再始動させてしまい、燃費向上効果が低下するという問題が生じている。
【0006】
【発明の目的】
本発明の目的は、走行用エンジンの停止時間を延長することにより、走行用エンジンを停止した直後に、走行用エンジンが再始動しないようにすることで、燃費を向上させることのできる車両用空調装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の発明によれば、走行中または停車中にシート空調手段が作動中で、且つ走行用エンジンが停止されている場合には、走行用エンジンの冷却水を暖房用熱源として空調ダクト内を通過する空気を加熱すヒータコアを通過する空気量が減るように送風機の送風量を減少させるようにしている。
【0008】
それによって、シート空調手段が作動中で、且つ走行用エンジンが停止中の場合には、送風機の送風量を減少させることで、ヒータコアを通過する空気量が減るため、走行用エンジンの冷却水の低下を抑えることができる。また、車両シートがシート空調手段によって加熱されることにより、その車両シートが充分暖められている。したがって、走行用エンジンが停止していても、その車両シートに着座している車両乗員の空調感の低下を抑えることができるので、走行用エンジンを停止した直後に、走行用エンジンを再始動させる必要はない。これにより、運転状態に応じて走行用エンジンの停止時間を延長することができるので、燃費向上効果を得ることができる。
【0009】
請求項2に記載の発明によれば、走行中または停車中にシート空調手段が作動中で、且つ走行用エンジンが停止されて、車両シートが加熱または冷却されている場合には、ブロワモータへ印加するブロワ制御電圧を所定値分だけ下げるようにしている。それによって、請求項1に記載の発明と同様に、燃費向上効果を得ることができる。
【0010】
請求項3に記載の発明によれば、空調ダクトのヒータコアよりも空気下流側に接続されたシート空調ダクト内のシート空調用送風機を作動させることにより、ヒータコアにて加熱された空調風が車両シートの表面へ送り込まれる。これにより、車両シートに着座する車両乗員との接触空調であるシート空調が行われる。
【0011】
【発明の実施の形態】
〔実施形態の構成〕
図1ないし図8は本発明の実施形態を示したもので、図1はフロント空調ユニットの全体構成を示した図で、図2はシート空調ユニットの全体構成を示した図で、図3はハイブリッドカーエアコンの制御系を示した図である。
【0012】
本実施形態のハイブリッドカーエアコンは、走行中または停車中に、走行用エンジン1を停止することが可能なハイブリッドカーに搭載されて、このハイブリッドカーの車室内の空調を行うためのフロント空調ユニット2と、このフロント空調ユニット2の空気下流側に連結されて、車両乗員が着座する前部座席(運転席、助手席、以下フロントシートと呼ぶ)9または後部座席(リヤシート)を空調する車両用シート空調装置(以下シート空調ユニットと呼ぶ)3と、フロント空調ユニット2およびシート空調ユニット3の各アクチュエータを制御する空調制御装置(以下エアコンECUと呼ぶ)4を備えている。
【0013】
走行用エンジン1は、ハイブリッドカーの車軸に径脱自在に駆動連結され、エンジン制御装置(以下エンジンECUと呼ぶ)5によって燃料の燃焼効率が最適になるように自動制御されるように構成されている。そして、走行用エンジン1の近傍には、走行用エンジン1と車軸とが連結していない時に車軸と連結される走行用モータ6が配設されている。この走行用モータ6は、電動発電機によって構成され、ハイブリッドカーに搭載されたバッテリから電力が供給されると回転動力を発生する。
【0014】
フロント空調ユニット2は、内部に空気通路を形成するフロント空調ダクト11と、このフロント空調ダクト11内において空調風を発生させる遠心式ファン12と、この遠心式ファン12を回転駆動するブロワモータ13と、走行用エンジン1の回転動力を利用してコンプレッサ30を動かして内部に供給される冷媒と空気とを熱交換させて空気を冷却するための冷却用熱交換器14と、走行用エンジン1の冷却水を暖房用熱源として空気を再加熱するための加熱用熱交換器15とを有している。
【0015】
フロント空調ダクト11の空気上流部には、少なくとも内気吸込口16から車室内空気(内気)を吸い込む内気循環モードと外気吸込口17から車室外空気(外気)を吸い込む外気導入モードとを切り替える内外気切替ダンパ18が設けられている。この内外気切替ダンパ18は、サーボモータ等のアクチュエータ19により駆動される。
【0016】
フロント空調ダクト11の空気下流部には、デフロスタ(DEF)開口部(吹出口)20、フェイス(FACE)開口部(吹出口)21およびフット(FOOT)開口部22を開閉することで吹出口モードを切り替える吹出口切替ダンパ23、24が設けられている。これらの吹出口切替ダンパ23、24は、サーボモータ等のアクチュエータ25、26により駆動される。
【0017】
遠心式ファン12およびブロワモータ13は、フロント空調ダクト11に一体的に形成されたスクロールケーシングと共にフロント空調用遠心式送風機を構成するものである。ブロワモータ13は、ブロワ駆動回路27を介して印加されるブロワ制御電圧(V)に基づいて、送風量(遠心式ファン12の回転速度)が制御される。
【0018】
冷却用熱交換器14は、冷凍サイクルの一構成部品を成すエバポレータ(冷媒蒸発器)で、空気通路を全面塞ぐようにフロント空調ダクト11内に配設されている。この冷却用熱交換器14は、走行用エンジン1の回転動力を利用してコンプレッサ30を動かして内部に供給される冷媒と自身を通過する空気とを熱交換させて、自身を通過する空気を冷却する空気冷却作用および自身を通過する空気を除湿する空気除湿作用を行う室内熱交換器である。
【0019】
ここで、冷凍サイクルは、走行用エンジン1にベルト駆動されて、吸入した冷媒を圧縮して吐出するコンプレッサ(冷媒圧縮機)30、圧縮された冷媒を凝縮液化させるコンデンサ(冷媒凝縮器)31、凝縮液化された冷媒を気液分離して液冷媒のみを下流に流すレシーバ(受液器、気液分離器)32、液冷媒を減圧膨張させるエキスパンションバルブ(膨張弁、減圧手段)33、減圧膨張された冷媒を蒸発気化させる上記の冷却用熱交換器14、およびこれらを環状に接続する冷媒配管等から構成されている。
【0020】
上記のうちコンプレッサ30のシャフトには、動力伝達手段としてのVベルト34を介して走行用エンジン1からコンプレッサ30への回転動力の伝達を断続するクラッチ手段としての電磁クラッチ35が連結されている。この電磁クラッチ35は、クラッチ駆動回路36により制御される。なお、39はコンデンサ31に冷却風を送風するための冷却ファンである。
【0021】
加熱用熱交換器15は、走行用エンジン1の冷却水が循環する冷却水回路の一構成部品を成すヒータコアで、内部に走行用エンジン1を冷却した冷却水が流れて、この冷却水を暖房用熱源として冷風を再加熱する室内熱交換器である。この加熱用熱交換器15は、空気通路を部分的に塞ぐようにフロント空調ダクト11内に配されている。
【0022】
加熱用熱交換器15の空気上流側には、加熱用熱交換器15を通過する空気量(温風量)と加熱用熱交換器15を迂回する空気量(冷風量)との割合を調節して、車室内へ吹き出す空気の吹出温度を調整するエアミックス(A/M)ダンパ37が設けられている。このA/Mダンパ37は、サーボモータ等のアクチュエータ38により駆動される。
【0023】
シート空調ユニット3は、本発明のシート空調手段に相当するもので、運転席側、助手席側のフロントシート9の下部に一体的に取り付けられたシート空調ダクト、およびこのシート空調ダクト内において空気流を発生させるシート空調用遠心式送風機等から構成されている。ここで、シート空調ユニット3とフロント空調ユニット2との間には、内部に冷風通路41および温風通路42が形成されたフロント空調用送風ダクト43、およびこのフロント空調用送風ダクト43の空気下流側に連結するシート空調用送風ダクト44が接続されている。
【0024】
冷風通路41は、冷却用熱交換器14の空気下流部に設けられた連通口(図示せず)に連通する第1連通路で、内部を主に冷却用熱交換器14にて冷却された冷風が流れる。また、温風通路42は、フロント空調ダクト11の空気下流部に設けられたFOOT開口部22に連通する第2連通路で、内部を主に加熱用熱交換器15にて再加熱された温風が流れる。
【0025】
フロント空調用送風ダクト43内には、冷風通路41と温風通路42とを区画する仕切り板45が設けられている。その仕切り板45の空気下流部には、空気下流側のシート空調用送風ダクト44内の空気通路を、冷風通路41と温風通路42とのいずれかに接続するように冷風通路41と温風通路42とを選択的に開閉する通路切替ダンパ46が設けられている。この通路切替ダンパ46は、サーボモータ等のアクチュエータ47により駆動される。
【0026】
また、フロント空調用送風ダクト43の前面には、温風通路42から前部座席側の乗員の足元部に温風を吹き出すためのフロントフット(FOOT)吹出口(図示せず)に連通するフロントフット(FOOT)ダクト48が接続されている。そして、フロント空調用送風ダクト43の空気下流端には、シート空調用送風ダクト44の空気上流端が接続されている。
【0027】
シート空調用送風ダクト44は、例えばフロント空調ユニット2のフロント空調用送風ダクト43から後部座席側の乗員の足元部に主に温風を供給する既存のリヤフットダクトを利用したものであり、ハイブリッドカーの床面に沿って前方側から後方側に向かって2本配されている。
【0028】
シート空調ユニット3のシート空調ダクトは、シート空調用送風ダクト44の空気下流側端に接続された逆L字形状の連結ダクト50、この連結ダクト50の空気下流側端(図示上端)に連結された可動ダクト51、この可動ダクト51の空気下流側端を吸込口52とするユニットケース53、およびこのユニットケース53の空気下流側端より後部座席側の乗員の足元部へ向けて延長されたリヤフット(FOOT)ダクト54等から構成されている。
【0029】
このうち、可動ダクト51は、フロントシート9の下部に固定されたユニットケース53がフロントシート9の前後方向の位置調整によって移動するため、そのユニットケース53の移動に対応できるように蛇腹形状とされている。リヤFOOTダクト54の空気下流端には、後部座席側の乗員の足元部に空調風を吹き出すためのリヤフット(FOOT)吹出口55が設けられている。
【0030】
次に、シート空調ユニット3のシート空調用遠心式送風機は、スクロールケースを形成するユニットケース53、このユニットケース53内に回転自在に収容された遠心式ファン56、およびこの遠心式ファン56を回転駆動するブロワモータ57等から構成されて、ユニットケース53の下面に形成された吸込口52から吸い込んだ空調風を強制送風する。ブロワモータ57は、ブロワ駆動回路58により制御される。
【0031】
ここで、本実施形態のフロントシート9は、シートバック61とシートクッション62とにより構成され、それぞれ通気性を有するシート表面材63、64により覆われている。また、シートバック61とシートクッション62の内部には、ユニットケース53の上面で開口する連通路65に接続される配風用ダクト66、67が設けられている。
【0032】
配風用ダクト66、67からは、シートバック61およびシートクッション62の表面へ延びる複数個の吹出通路(シート空調用吹出口)68、69が分岐するように延長されている。これにより、空調風は、配風用ダクト66、67を通って各吹出通路68、69へ分配されて、各吹出通路68、69からシート表面材63、64を通過してフロントシート9に着座する前部座席側の乗員へ吹き付けられる。
【0033】
そして、ユニットケース53の上面で開口する連通路65の空気上流端部には、連通路65に向かう空気量とリヤFOOT吹出口55に向かう空気量とを調節するための通路切替ダンパ71が設けられている。この通路切替ダンパ71は、サーボモータ等のアクチュエータ72により駆動される。
【0034】
エアコンECU4には、図3に示したように、エンジンECU5およびシート空調用制御装置(シート空調ECU)7から出力される通信信号、車室内前面に設けられたコントロールパネル73上の各種スイッチからのスイッチ信号、および各種センサからのセンサ信号が入力される。ここで、各種スイッチとしては、少なくとも、車室内の温度を所望の温度に設定するための温度設定スイッチ(温度設定手段)、遠心式ファン12の送風量を切り替えるための風量切替スイッチ(風量切替手段)、吸込口モードを切り替えるための吸込口切替スイッチ、および吹出口モードを切り替えるための吹出口切替スイッチ等がある。
【0035】
各種センサとしては、図3に示したように、車室内の空気温度(内気温)を検出する内気温センサ(内気温度検出手段)74、車室外の空気温度(外気温)を検出する外気温センサ(内気温度検出手段)75、車室内に照射される日射量を検出する日射センサ(日射検出手段)76、冷却用熱交換器14の空気冷却度合を検出するエバ後温度センサ(冷却度合検出手段)77、および加熱用熱交換器15内に供給される冷却水の温度(冷却水温)を検出する冷却水温センサ(冷却水温検出手段)78等がある。
【0036】
シート空調ECU7は、コントロールパネル73上に設けられたシート空調スイッチや風量切替スイッチ(いずれも図示せず)等の各種スイッチからのスイッチ信号および各種センサからのセンサ信号に基づいて、通路切替ダンパ46のアクチュエータ47、遠心式ファン56のブロワモータ57のブロワ駆動回路58および通路切替ダンパ71のアクチュエータ72等を自動制御する。このうち風量切替スイッチは、ブロワモータ57へのブロワ制御電圧を最小値(LO)、中間値(ME)および最大値(HI)に切り替えることで、遠心式ファン56の送風量を最小風量、中間風量および最大風量に変更する。
【0037】
そして、エアコンECU4およびシート空調ECU7の内部には、図示しないCPU、ROM、RAM等からなるマイクロコンピュータが設けられ、各センサ74〜78からのセンサ信号は、エアコンECU4内の図示しない入力回路によってA/D変換された後にマイクロコンピュータに入力されるように構成されている。
【0038】
〔実施形態の制御方法〕
次に、本実施形態のハイブリッドカーエアコンの各アクチュエータの制御方法を図1ないし図7に基づいて簡単に説明する。ここで、図4はエアコンECU4による基本的な制御処理を示したフローチャートである。
【0039】
先ず、イグニッションスイッチがON(オン)されてエアコンECU4に直流電源が供給されると、図4のルーチンが起動されて、各イニシャライズおよび初期設定を行う(ステップS1)。次に、温度設定スイッチ等の各種スイッチからスイッチ信号を読み込む(ステップS2)。
【0040】
次に、シート空調スイッチのON信号またはOFF信号を読み込んだシート空調ECU7との通信(送信および受信)を行う(ステップS3)。次に、エンジンECU5との通信(送信および受信)を行う(ステップS4)。次に、内気温センサ74、外気温センサ75、日射センサ76、エバ後温度センサ77および冷却水温センサ78等から出力された出力信号をA/D変換したセンサ信号を読み込む(ステップS5)。
【0041】
次に、予めROMに記憶された下記の数1の式に基づいて車室内に吹き出す空気の目標吹出温度(TAO)を算出(決定)する(ステップS6)。
【数1】
TAO=Kset×Tset−KR×TR−KAM×TAM−KS×TS+C
【0042】
ここで、Tsetは温度設定スイッチにて設定した設定温度、TRは内気温センサ74にて検出した内気温、TAMは外気温センサ75にて検出した外気温、TSは日射センサ76にて検出した日射量である。また、Kset、KR、KAMおよびKSはゲインで、Cは補正用の定数である。
【0043】
次に、図6のサブルーチンがコールされて、ブロワ制御電圧(ブロワレベル、ブロワモータ13に印加する電圧)Vを決定する(ステップS7)。次に、予めROMに記憶された制御特性図および目標吹出温度(TAO)に基づいて、吸込口モードを決定する(ステップS8)。ここで、吸込口モードの決定においては、目標吹出温度(TAO)が低い温度から高い温度にかけて、吸込口モードが内気循環モード、外気導入モードとなるように決定される。また、吹出口モードも同様に決定しても良いし、コントロールパネル73上に設けられた吹出口切替スイッチにより設定された吹出口モードに固定しても良い。
【0044】
次に、予めROMに記憶された下記の数2の式に基づいてA/Mダンパ37の目標ダンパ開度(SW)を算出(決定)する(ステップS9)。
【数2】
SW={(TAO−TE)/(TW−TE)}×100(%)
ここで、TEはエバ後温度センサ77にて検出したエバ後温度、TWは冷却水温センサ78にて検出した冷却水温である。
【0045】
次に、予めROMに記憶された制御特性図(図5参照)、目標吹出温度(TAO)および冷却水温(TW)に基づいて、走行用エンジン1の再始動を要求するエンジン作動要求(E/G・ON)信号をエンジンECU5に出力するか、走行用エンジン1の自動停止を要求するエンジン停止要求(E/G・OFF)信号をエンジンECU5に出力するかを判断するエンジン作動要求判定を行う(ステップS10)。
【0046】
次に、コンプレッサ30の運転状態を決定する。すなわち、エバ後温度センサ77にて検出したエバ後温度(TE)に基づいて、コンプレッサ30の起動および自動停止を決定する(ステップS11)。具体的には、予めROMに記憶された制御特性図に示したように、エバ後温度(TE)が例えば4℃以上の時には、コンプレッサ30が起動(ON)するように電磁クラッチ35を通電(ON)する。また、エバ後温度(TE)が例えば3℃以下の時には、コンプレッサ30が自動停止(OFF)するように電磁クラッチ35の通電を停止(OFF)する。
【0047】
次に、各ステップS7〜ステップS11にて算出または決定した各制御状態が得られるように、ブロワモータ13のブロワ駆動回路27、内外気切替ダンパ18のアクチュエータ19、吹出口切替ダンパ23、24のアクチュエータ25、26、電磁クラッチ35のクラッチ駆動回路36およびA/Mダンパ37のアクチュエータ38に対して制御信号を出力する。
【0048】
さらに、エンジンECU5に対してエンジン作動要求(E/G・ON)信号またはエンジン停止要求(E/G・OFF)信号を出力する。さらに、シート空調ECU7に対して、通路切替ダンパ46のアクチュエータ47、遠心式ファン56のブロワモータ57および通路切替ダンパ71のアクチュエータ72の制御状態をシート冷房モードまたはシート暖房モードのいずれかとなるように制御信号を出力する(ステップS12)。そして、ステップS13で、制御サイクル時間であるt(例えば0.5秒間〜2.5秒間)の経過を待ってステップS2の制御処理に戻る。
【0049】
次に、本実施形態のブロワ制御電圧の決定処理を図6および図7に基づいて説明する。ここで、図6はエアコンECU4によるブロワ制御電圧の決定処理を示したフローチャートで、図7(a)は走行用エンジン1がONの時の目標吹出温度(TAO)に対するブロワ制御電圧(ブロワレベル)を示した制御特性図で、図7(b)は走行用エンジン1がOFFの時の目標吹出温度(TAO)に対するブロワ制御電圧(ブロワレベル)を示した制御特性図である。
【0050】
先ず、シート空調ユニット3のシート用遠心式送風機が作動(ON)中であるか否かを判定する(ステップS21)。この判定結果がNOの場合には、すなわち、シート空調ユニット3のシート用遠心式送風機が停止(OFF)中である場合には、ステップS23の制御処理を行う。
【0051】
また、ステップS21の判定結果がYESの場合には、走行用エンジン1が停止(OFF)中であるか否かを判定する(ステップS22)。この判定結果がNOの場合には、すなわち、シート空調ユニット3のシート用遠心式送風機が作動(ON)中で、且つ走行用エンジン1が再起動(ON)中である場合には、予めROMに記憶された制御特性図(図7(a)参照)から、目標吹出温度(TAO)に対応するブロワ制御電圧(V)を決定する(ステップS23)。その後に、図6のサブルーチンを抜ける。
【0052】
また、ステップS22の判定結果がYESの場合には、すなわち、シート空調ユニット3のシート用遠心式送風機が作動(ON)中で、且つ走行用エンジン1が停止(OFF)中である場合には、予めROMに記憶された制御特性図(図7(b)参照)から、目標吹出温度(TAO)に対応するブロワ制御電圧(V)を決定する(ステップS24)。その後に、図6のサブルーチンを抜ける。
【0053】
本実施形態のエンジンECU5の制御処理を図8に基づいて説明する。ここで、図8はエンジンECU5による基本的な制御処理を示したフローチャートである。なお、エンジンECU5は、ハイブリッドカーの運転状態を検出する運転状態検出手段としての各種センサからのセンサ信号や、エアコンECU4およびハイブリッドECU(図示せず)からの通信信号が入力される。
【0054】
そして、各種センサとしては、エンジン回転速度センサ、車速センサ、スロットル開度センサ、バッテリ電圧計および冷却水温センサ(いずれも図示せず)等が使用される。そして、エンジンECU5の内部には、図示しないCPU、ROM、RAM等からなるマイクロコンピュータが設けられ、各種センサからのセンサ信号は、エンジンECU5内の図示しない入力回路によってA/D変換された後にマイクロコンピュータに入力されるように構成されている。
【0055】
先ず、イグニッションスイッチがONされてエンジンECU5に直流電源が供給されると、図8のルーチンが起動されて、各イニシャライズおよび初期設定を行う(ステップS31)。次に、エンジン回転速度センサ、車速センサ、スロットル開度センサ、バッテリ電圧計および冷却水温センサ等から出力された出力信号をA/D変換したセンサ信号を読み込む(ステップS32)。
【0056】
次に、ハイブリッドECUとの通信(送信および受信)を行う(ステップS33)。次に、エアコンECU4との通信(送信および受信)を行う(ステップS34)。次に、各種センサからのセンサ信号に基づいて、走行用エンジン1のON、OFFを判定する(ステップS35)。この判定結果がONの場合には、走行用エンジン1を再始動(ON)させるように制御信号を出力する(ステップS36)。その後に、ステップS32に戻る。
【0057】
また、ステップS35の判定結果がOFFの場合には、走行用エンジン1を再始動することを要求するE/G・ON信号を、エアコンECU4から受信しているか否かを判定する(ステップS37)。この判定結果がNOの場合には、エアコンECU4からE/G・OFF信号を受信していることになるため、走行用エンジン1を自動停止(OFF)させるように制御信号を出力する(ステップS38)。その後に、ステップS32に戻る。
また、ステップS37の判定結果がYESの場合には、ステップS36に移行して、走行用エンジン1を再始動(ON)させるように制御信号を出力する。
【0058】
〔実施形態の作用〕
次に、本実施形態のハイブリッドカーエアコンの作用を図1、図2および図7に基づいて簡単に説明する。
【0059】
イ)冷房運転時
ハイブリッドカーの車室内の空調モードとして冷房モードが要求され、シート空調が要求されている場合には、フロント空調ユニット2の遠心式ファン12の回転に伴ってフロント空調ダクト11内に吸い込まれた空気が、走行用エンジン1の回転動力を利用してコンプレッサ30を動かすことで冷凍サイクルの冷却用熱交換器14に供給された冷媒と熱交換して冷やされる。そして、冷却用熱交換器14を通過する際に冷媒と熱交換することで冷やされた冷風の一部は、FACE開口部21を通ってフロントシート9に着座した前部座席側の乗員の頭胸部に向けて吹き出される。
【0060】
一方、冷却用熱交換器14で冷やされた冷風の残部は、シート空調ユニット3の遠心式ファン56の回転に伴ってフロント空調用送風ダクト43内に形成される冷風通路41に吸い込まれて、シート空調用送風ダクト44→連結ダクト50→可動ダクト51→吸込口52→ユニットケース53→連通路65を経て配風用ダクト66、67に至る。
【0061】
そして、配風用ダクト66、67に到達した冷風は、配風用ダクト66、67を通って各吹出通路68、69へ分配されて、各吹出通路68、69からシート表面材63、64を通過してフロントシート9に着座する前部座席側の乗員の大腿部および背中へ吹き付けられる。
【0062】
以上により、通常の車室内冷房およびシート空調が成される。なお、フロントシート9においては、シートバック61およびシートクッション62の表面に冷風が導かれることにより、シートバック61およびシートクッション62が充分冷やされる。
【0063】
ロ)暖房運転時
ハイブリッドカーの車室内の空調モードとして暖房モードが要求され、シート空調が要求されている場合には、フロント空調ユニット2の遠心式ファン12の回転に伴ってフロント空調ダクト11内に吸い込まれた空気が、冷凍サイクルの冷却用熱交換器14を通過する際に冷媒と熱交換することで一旦冷やされる。そして、冷却用熱交換器14を通過する際に冷媒と熱交換することで冷やされた冷風は、加熱用熱交換器15を通過する際に走行用エンジン1の冷却水と熱交換して再加熱される。
【0064】
そして、加熱用熱交換器15で再加熱された温風は、FOOT開口部22を通ってフロント空調用送風ダクト43内に形成される温風通路42に流入する。そして、温風通路42に流入した温風の一部は、フロントFOOTダクト48を経てフロントFOOT吹出口からフロントシート9に着座する前部座席側の乗員の足元部に向けて吹き出される。
【0065】
一方、温風通路42に流入した温風の残部は、冷房モードと同様に、シート空調ユニット3の遠心式ファン56の回転に伴ってシート空調用送風ダクト44に吸い込まれて、連結ダクト50→可動ダクト51→吸込口52→ユニットケース53→連通路65を経て配風用ダクト66、67に至る。
【0066】
そして、配風用ダクト66、67に到達した温風は、配風用ダクト66、67を通って各吹出通路68、69へ分配されて、各吹出通路68、69からシート表面材63、64を通過してフロントシート9に着座する前部座席側の乗員の大腿部および背中へ吹き付けられる。
【0067】
以上により、通常の車室内暖房およびシート空調が成される。なお、フロントシート9においては、シートバック61およびシートクッション62の表面に温風が導かれることにより、シートバック61およびシートクッション62が充分暖められる。
【0068】
ここで、ハイブリッドカーは、発進時や低速走行時、更にバッテリの充電が必要のない時には、走行用エンジン1を自動停止(OFF)させるように構成されている。そして、車室内の暖房が要求されており、シート空調(暖房)がイグニッションスイッチのONから一定時間使われていた時に、走行用エンジン1が自動停止(OFF)された場合には、フロント空調ユニット2の遠心式ファン12のブロワモータ13に印加するブロワ制御電圧を、図7(b)の制御特性図に示したように、通常のブロワ制御電圧(図示破線)から1ランク下げたブロワ制御電圧(31レベルの場合には3〜4レベル下げる。また、LOレベルの場合にはSUPERLOレベルまで下げる:図示実線)とする。このとき、シート空調ユニット3の遠心式送風機はONのままである。
【0069】
したがって、例えばFOOT吹出口から吹き出す空気の吹出風量が減るが、加熱用熱交換器15を通過する空気の空気量も減るので、走行用エンジン1の冷却水温の低下を抑えることができる。それによって、走行用エンジン1の再始動(ON)を要求する設定冷却水温(例えば55℃〜75℃:図5参照)以下に低下し難くなるので、走行用エンジン1の停止時間を延長することができる。
【0070】
また、それまでは各吹出通路68、69から温風がフロントシート9のシートバック61およびシートクッション62の表面に導かれることにより、シートバック61およびシートクッション62が充分暖められている。したがって、走行用エンジン1が自動停止していても、フロントシート9に着座する前部座席側の乗員の温熱感の低下も抑えることができる。
【0071】
〔実施形態の効果〕
本実施形態のハイブリッドカーエアコンは、走行用エンジン1を自動停止(OFF)した時の走行用エンジン1の冷却水温の低下を抑えることができる。また、走行用エンジン1が自動停止していても、走行用エンジン1が自動停止するまでにシート空調が成されることにより、フロントシート9が充分暖められているため、フロントシート9に着座している前部座席側の乗員の温熱感の低下も抑えることができるので、走行用エンジン1を自動停止(OFF)した直後に、暖房能力の不足を補うという目的で走行用エンジンを再始動させる必要はない。これにより、運転状態に応じて走行用エンジンの停止時間を延長することができる、つまり信号待ち時等、車両が停車した時の走行用エンジンの停止時間を延長することができるので、ハイブリッドカーの燃費向上効果を得ることができる。
【0072】
〔実施形態の実験結果〕
ここで、図9および図10は、外気温が−20℃、湿度が30%、走行用エンジン1の冷却水容量が4.2リットル、走行用エンジン1の排気量が1500ccの条件で、フロントシート9のシート空調有り(図9参照)とフロントシート9のシート空調無し(図10参照)の場合に、走行用エンジン1の冷却水温の変化に対して、走行用エンジン1を自動停止(OFF)してから再始動(ON)するまでの停止時間がどのように変化するか、更に、乗員の温熱感がどのように変化するかを調査し、その結果を図9および図10に表した。
【0073】
本実施形態では、走行用エンジン1が自動停止(OFF)中で、シート空調が行われている場合には、フロント空調ユニット2の遠心式ファン12のブロワモータ13に印加するブロワ制御電圧を、図7(b)の制御特性図に示したように、通常のブロワ制御電圧(図示破線)から1ランク下げるようにしている。それによって、図9に示したシート空調有りの場合には、走行用エンジン1の冷却水温の低下を抑えることができる。
【0074】
また、前部座席側の乗員の温熱感の低下に関しても、フロントシート9が充分暖められているため、ほとんど見られない。これにより、使用条件に応じて走行用エンジン1を自動停止させる停止時間を、図10に示したシート空調無し(従来の技術)の停止時間(2分間)に対して、1.5倍の3分30秒間に延長することができる。これにより、ハイブリッドカーの省燃費効果を得ることができる。
【0075】
〔他の実施形態〕
本実施形態では、フロント空調ユニット2のフロント空調ダクト11の空気下流側にシート空調ユニット3を接続することで、フロント空調ダクト11内の冷却用熱交換器14および加熱用熱交換器15にて冷却または加熱した空気をフロントシート9に送り込んでシート空調するようにしたが、フロント空調ユニット2に対してシート空調ユニット3を独立させて、シート空調ユニット3内にシート空調専用の加熱用熱交換器(暖房用補助熱源)および冷却用熱交換器を設置するようにしても良い。
【0076】
ここで、シート空調ユニット3内に暖房用補助熱源(例えばPTCヒータ等の電気ヒータ)が設定されている場合、それを使うことにより、走行用エンジン1の停止時間を更に延長することができる。その際、バッテリの充電と放電との充放電収支により走行用エンジン1が再始動(ON)してしまうこともある。
【0077】
本実施形態では、本発明を、ハイブリットカーエアコンに適用した例を説明したが、本発明を、エコノミーランニングシステム搭載車等の、走行中または停車中に走行用エンジンを停止した後に、使用条件に応じて走行用エンジンを再始動させることが可能な車両に搭載された車両用空調装置に使用しても良い。
【0078】
本実施形態では、フロント空調用遠心式送風機とシート空調用遠心式送風機をハイブリットカーに搭載したが、シート空調用遠心式送風機を廃止し、フロント空調用遠心式送風機のみを車両に搭載しても良い。
【0079】
本実施形態では、シート空調ユニット3のシート空調用遠心式送風機を構成する遠心式ファン56の送風量を一定値としたが、遠心式ファン56の送風量を、走行用エンジン1の冷却水の温度に応じて変更しても良い。例えば走行用エンジン1の冷却水の温度が低下する程、遠心式ファン56の送風量(ブロワモータ57に印加されるブロワ制御電圧)を小さくしても良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】フロント空調ユニットの全体構成を示した断面図である(実施形態)。
【図2】シート空調ユニットの全体構成を示した断面図である(実施形態)。
【図3】ハイブリッドカーエアコンの制御系を示した概略図である(実施形態)。
【図4】エアコンECUによる基本的な制御処理を示したフローチャートである(実施形態)。
【図5】TAOとTWとE/G・ON信号およびE/G・OFF信号との関係を示した制御特性図である(実施形態)。
【図6】エアコンECUによるブロワ制御電圧の決定処理を示したフローチャートである(実施形態)。
【図7】(a)は走行用エンジンがONの時のTAOに対するブロワ制御電圧を示した制御特性図で、(b)は走行用エンジンがOFFの時のTAOに対するブロワ制御電圧を示した制御特性図である(実施形態)。
【図8】エンジンECUによる基本的な制御処理を示したフローチャートである(実施形態)。
【図9】(a)は走行用エンジンの冷却水温を示したタイムチャートで、(b)は乗員の温熱感を示したタイムチャートで、(c)は走行用エンジンの自動停止、再起動を示したタイムチャートである(実施形態)。
【図10】(a)は走行用エンジンの冷却水温を示したタイムチャートで、(b)は乗員の温熱感を示したタイムチャートで、(c)は走行用エンジンの自動停止、再起動を示したタイムチャートである(従来の技術)。
【符号の説明】
1 走行用エンジン
2 フロント空調ユニット
3 シート空調ユニット(シート空調手段)
4 エアコンECU(空調制御手段)
5 エンジンECU
7 シート空調ECU
9 フロントシート(車両シート)
11 フロント空調ダクト
12 遠心式ファン(送風機)
13 ブロワモータ(送風機)
14 冷却用熱交換器
15 加熱用熱交換器

Claims (3)

  1. 走行中または停車中に走行用エンジンを停止した後に、使用条件に応じて前記走行用エンジンを再始動させることが可能な車両に搭載された車両用空調装置であって、
    (a)車室内に向けて空調風を送るための空調ダクトと、
    (b)前記走行用エンジンの冷却水が循環する冷却水回路の一構成部品を成し、前記走行用エンジンの冷却水を暖房用熱源として前記空調ダクト内を通過する空気を加熱すヒータコアと、
    (c)前記空調ダクト内において前記ヒータコアを通過する空気流を発生させる送風機と、
    (d)車両シートを加熱するシート空調手段と、
    (e)このシート空調手段が作動中で、且つ前記走行用エンジンが停止中の場合に、前記送風機の送風量を減少させる空調制御手段と
    を備えたことを特徴とする車両用空調装置。
  2. 請求項1に記載の車両用空調装置において、
    前記送風機は、前記空調ダクト内において車室内に向かう空調風を発生させる遠心式ファン、およびこの遠心式ファンの回転速度を可変するブロワモータを有し、
    前記空調制御手段は、前記シート空調手段が作動中で、且つ前記走行用エンジンが停止中の場合に、前記ブロワモータへ印加するブロワ制御電圧を所定値分だけ下げることを特徴とする車両用空調装置。
  3. 請求項1または請求項2に記載の車両用空調装置において、
    前記シート空調手段は、前記空調ダクトの前記ヒータコアよりも空気下流側に接続されて、前記ヒータコアにて加熱された空調風を前記車両シートの表面へ送るためのシート空調ダクトと、
    このシート空調ダクト内において前記車両シートの表面に向かう空気流を発生させるシート空調用送風機と
    を備えたことを特徴とする車両用空調装置。
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