JP3914886B2 - 光ディスク記録再生装置におけるレーザパワー制御方法および光ディスク記録再生装置 - Google Patents

光ディスク記録再生装置におけるレーザパワー制御方法および光ディスク記録再生装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、CD−RやCD−RW等の光ディスクにデータを記録することができる光ディスク記録再生装置のレーザ書込み出力の制御方法、および光ディスク記録再生装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
光ディスクにデータを記録するための光ディスク記録再生装置として、CD−R(Compact Disc-Recordable)装置やCD−RW(Compact Disc-Rewritable)装置が知られている。
【0003】
光ディスクへデータを書込む際には、書込んだピットの密度が一定となるように書込みの線速度を一定に保つ、いわゆるCLV(Constant Linear Velocity)方式により光ディスクの回転が制御され、書込みが行なわれてきた。CLV方式は、線速度を一定に保つため、光ディスクの内周側を書込む際には回転速度が速くなり、光ディスクの外周側に向かうにしたがって回転速度は遅くなる。
一方、近年の光ディスク記録再生装置においては、従来以上の速度でデータを光ディスクに書込むようにすることが望まれているが、CLV方式で単に速度の上昇だけを行なうと光ディスクの内周側の回転速度が速くなりすぎてしまい、内周側においては確実なデータの書込みが行なわれないという問題があった。
【0004】
そこで、光ディスクの内周側の回転速度は上げずに光ディスク全体の書込み時間を短縮し、全体として書込み速度を上げるべく、ゾーンCLVという制御方式により制御される光ディスク記録再生装置が開発されている。
ゾーンCLV方式は、光ディスクの内周側においては低速の線速度一定で書込みを行なうので、内周側の回転速度は従来と同じであり、光ディスクの外周側に移行するにしたがって、段階的に線速度を上げていき回転速度を速くして、光ディスク全体として書込み速度を上げようとする方式である。
【0005】
ゾーンCLV方式によるデータ書込みの一例を図5に示す。
この例では、光ディスク10の内周側では16倍速で書込み、所定時間経過後に外周へ移行すると20倍速で書込み、さらに所定時間経過後に外周に移行すると24倍速で書込みを行なうという方式である。
このようにゾーンCLV方式を採用することによって、光ディスク10の内周側は従来の回転速度で回転するので内周側で書込みエラーを生じさせず、且つ全体として書込み速度を上げることができた。
【0006】
なお、光ディスク記録再生装置は、光ディスクへデータを書込む際に光ディスクの記録面の最内周に位置するPCA(図5の符号9参照)においてデータ書込みの試験(いわゆるOPC(Optimum Power Control))を行ない、書込み時のレーザ光のパワーを適正な値となるように設定している。
以下、光ディスク記録再生装置におけるレーザ光のパワー設定について説明する。
光ディスク記録再生装置は、まず光ディスクからATIPを読み出す。ATIPは光ディスクを製造するメーカにおいて光ディスクの製品名等の光ディスク情報を記録しておくところである。
光ディスク記録再生装置は、この光ディスク情報に基づいて、予め設定してあるデータテーブルから推奨レーザパワー値を読み出し、読み出した推奨レーザパワー値を中心として、レーザ光のパワーを上下にふって試し書きを行なう。試し書きしたデータは読み出され、読み出した光強度の波形の上下対照性(アシンメトリ)を確認する。上下対照性の確認により、最も上下対照性の良い時点でのレーザパワーが、その光ディスクの最適なレーザパワー値であるとして設定される。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
上述したように、光ディスク記録再生装置においては、光ディスクの最内周のPCAにおいて、レーザパワーの最適値を設定するためにOPCが行なわれていた。
しかし、ゾーンCLV方式を採用した光ディスク記録再生装置においては、光ディスクの外周側では線速度を上げているので、最初にディスク最内周のPCAで設定したレーザ光の出力値では、最適なパワー値であるとはいえなくなってしまうというという課題がある。
つまり、図5に示した例では、OPCのときは16倍速でレーザパワー値を設定していたが、書込みが光ディスク外周側に至った場合には、線速度が20倍速や24倍速になり、最適なレーザパワー値は、16倍速で設定した場合とは違ってきて、線速度が速いほど大きなパワーが必要になってくるのである。
【0008】
かかる場合に、最適なレーザパワーから外れてしまっても、書込みができなくなるほどではないので、レーザパワーをそのまま変えずに書込みを続けることは可能ではある。
しかし、最適なレーザパワーで書込んでいるわけではないので、書込んだデータ読み出す時にデータが読めないなど、書込んだデータの品質や信頼性が低下するというおそれがある。
【0009】
そこで、本発明者等は、ゾーンCLV方式で制御している場合には、線速度の変更時にレーザパワーも変更するようにして書込んだデータの品質や信頼性を維持すべきであるという考えに至った。
この場合、レーザパワーの変更は、線速度変更後のレーザパワーが好適な値となるようにパワーに足し込む補正値を予め設定しておき、レーザパワーがこの補正値を足した値となるようにレーザダイオードを制御するようにすれば良いと考えられた。
【0010】
しかし、レーザダイオードに印加する電圧値は一定であっても、温度状態によって出力値が異なるという特性がレーザダイオードにはある。さらに、レーザダイオードは、温度状態によって出力されるレーザ光の波長も変化する。
このレーザ光の波長の変化は、1〜3Å/deg(温度1deg変化あたり1〜3Å)程度の変化であって、データ書込みが不能になるなどの大きな影響は無いが、光ディスクに対するライト効率が変化するので、書込んだデータの品質や信頼性が低下するおそれがあるという課題がある。
【0011】
そこで、本発明は上記課題を解決すべくなされ、その目的とするところは、ゾーンCLV方式で光ディスクにデータを書込む場合に、線速度の変更時にレーザダイオード近傍の温度を検出することにして、レーザパワーを補正する際に温度を考慮に入れた値で補正をし、温度の変化による書込んだデータの品質や信頼性が低下を防止することができる光ディスク記録再生装置におけるレーザ書込み出力の制御方法および光ディスク記録再生装置を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】
すなわち、本発明にかかる光ディスク記録再生装置のレーザパワーの制御方法によれば、光ディスクの外周側へ向かうにしたがって、段階的に書込み時の線速度を速くして書込み可能としたゾーンCLV方式により制御されている光ディスク記録再生装置の書込み用のレーザパワーを制御する制御方法であって、書込み時の線速度が変更される際に、レーザ光を照射するレーザダイオード近傍の温度を検出し、書込み時の線速度が変更された後のレーザパワーが、線速度が変更された後の新たな線速度に対応するため光ディスクの種類ごとに予め設定されている線速度補正値、検出されたレーザダイオード近傍の温度に対応するため温度が所定の段階に区分され、区分された温度に該当すると共に、光ディスクの種類ごと且つ新たな線速度ごとに、予め設定されている温度補償係数を乗算して算出される補正値分だけ変化するように制御することを特徴としている。
この方法によれば、書込み時の線速度を変更する際に、レーザダイオード近傍の温度に合わせて温度補償をするため、変更後の線速度に合わせたレーザパワーとした場合でも温度によるレーザ光の波長の変化に対応することができ、ゾーンCLV方式で高速書込みを実現した場合であっても、書込んだデータの品質や信頼性が低下しないようにすることができる。また、レーザパワーに対する温度補償を正確に行なうことができる。
【0013】
本発明にかかる光ディスク記録再生装置によれば、光ディスクの外周側へ向かうにしたがって、段階的に書込み時の線速度を速くして書込み可能としたゾーンCLV方式により制御されている光ディスク記録再生装置において、レーザを照射するレーザダイオードと、該レーザダイオード近傍の温度を検出する温度検出器と、書込み時の線速度が変更される際に、書込み時の線速度が変更された後のレーザパワーが、前記温度検出器により検出されたレーザダイオード近傍の温度に対応し且つ線速度が変更された後の新たな線速度に対応する補正値分だけ変化するように制御するレーザ制御手段とを具備し、前記レーザ制御手段は、線速度が変更された後の新たな線速度に対応するため光ディスクの種類ごとに予め設定されている線速度補正値を記憶している第1の記憶手段と、検出されたレーザダイオード近傍の温度に対応するため温度が所定の段階に区分され、区分された温度に該当すると共に、光ディスクの種類ごと且つ新たな線速度ごとに、予め設定されている温度補償係数を記憶している第2の記憶手段と、前記第1の記憶手段から抽出した線速度補正値に、第2の記憶手段から抽出した温度補償係数を乗算して前記補正値を算出する算出手段とを備えることを特徴としている。
この構成を採用することによって、温度検出器がリアルタイムにレーザダイオード近傍の温度を検出し、また、線速度の変更時には、この検出温度に対応すると共に変更後の線速度に合わせたレーザパワーにすることができるので、ゾーンCLV方式で書込み時間を短縮する場合であっても書込んだデータの品質や信頼性が低下しないようにすることができる。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の好適な実施の形態を添付図面に基づいて詳細に説明する。
まず、図1に光ディスク記録再生装置(以下、単に光ディスク装置という場合がある)の実施形態の説明図を示し、動作原理を説明する。
図1は横軸に1枚の光ディスクにデータを書込む際の書込み時間をとり、縦軸にデータ書込み時に各速度に合わせて必要なレーザパワーをとったグラフを示している。
従来の技術でも説明したように、ゾーンCLV方式によって光ディスクにデータを書込む場合、段階的に線速度を上げるようにしているが、本実施形態においては例えば、16倍速、20倍速、24倍速となるように段階的に線速度を上げるようにしている。
【0015】
まず16倍速で書込みを行なう場合のレーザパワーは、OPCによって決定される値P1である。
データ書込み開始から時間t1経過後、線速度が20倍速に切り替わる。このとき、レーザパワーも20倍速に合わせたパワーに切換えられる。20倍速に合わせたレーザパワーは、P2であるとする。このレーザパワーP2は、16倍速におけるレーザパワーP1に補正値A1分だけ加えたものである。
さらに、データ書込み開始から時間t2経過後、線速度が24倍速に切り替わる。このとき、レーザパワーも24倍速に合わせたパワーに切換えられる。このときのレーザパワーはP3であるとする。レーザパワーの切換えは、予め設定された補正値A2を最初のレーザパワーP1に加えた値にするようにして行なわれる。
【0016】
ここで、補正値A1,A2について説明する。
各補正値は、照射するレーザを各線速度に対して適正なレーザパワーとするために線速度変更前に照射していたレーザのレーザパワーに足し込む値である。
補正値は、単に線速度の上昇に対応するだけの値であり温度変化にたいしては何ら考慮していない値である線速度補正値a1,a2,b1,b2,c1,c2(後述する)と、温度変化によって線速度補正を若干変更するための温度補償係数α1,α2,β1,β2,γ1,γ2,δ1,δ2(後述する)とから算出される。
【0017】
一般的なレーザダイオードの特性として、高温下においては設定したレーザパワーが発光された場合でも、波長変動によって常温に対するライト効率が低下する。一方低温下においては、逆に設定したレーザパワーが発光された場合でも、波長変動によって常温に対するライト効率が上昇してしまう。
このため、本発明ではゾーンCLV制御時の線速度が変更になるときに、常に一定の補正値を上乗せしてレーザパワーを上げるのではなく、その時点での温度に応じた補正値を上乗せすると、より適正なレーザパワーで書込むことができ、光ディスクへの書込みデータの品質向上を図れる。
【0018】
次に、図2に光ディスク装置の内部構造についてのブロック図を示し、これに基づいて本実施形態の装置の構成について説明する。
光ディスク装置30は、光ディスクの一例としてのCD−RまたはCD−RWにデータを書込み可能な装置である。
【0019】
光ディスク装置30は、光ディスク10に照射するレーザ光を発振するレーザダイオード12(以下、単にLDという場合もある)と、該LD12を駆動する駆動電流をLD12へ供給するレーザドライバー14とを光ピックアップ11内に内蔵して具備している。LD12は、光ピックアップ11内に内蔵され、光ピックアップ11と共に光ディスク10の内周側から外周側に移動して光ディスク10にデータを書込む。LD12は、レーザドライバー14による電流制御によってそのレーザパワーが制御される。
【0020】
光ピックアップ11内のLD12近傍には温度検出器の一例としてのサーミスタ15が設けられている。ただし、温度検出器としてはサーミスタに限定されるものではない。
温度検出器15は、LD12近傍の温度を測定し、CPU24へ温度検出信号を送信する。具体的にはサーミスタ15は、周囲の温度によって電気抵抗が変化するので、CPU24はサーミスタ15に印加する電圧値の変化を検出することによって、LD12近傍の温度を検出するようにしている。
【0021】
レーザドライバー14には、レーザドライバー14を電圧制御するAPC(Auto Power Contorol)回路16が接続されている。このAPC回路16が、レーザドライバー14に印加される電圧を調整し、設定されたレーザパワー値において変動が生じないように、一定のレーザパワーが出力されるようにしている。
【0022】
光ディスク10から反射する光は、図示しない検出器を介して反射信号としてRFアンプ18に入力され増幅される。
RFアンプ18に入力した光ディスク10からの反射信号は、サーボプロセッサ20に入力される。サーボプロセッサ20は、反射信号に基づいてスピンドルモータ22の回転、光ピックアップ11のフォーカスおよびトラッキング等のサーボ制御を行なう。
【0023】
CPU24には、ROM等からなる記憶手段26が接続されている。記憶手段26内にはデータテーブルX,Yが構築されている。
CPU24はデータテーブルX,Yに記憶されているデータを読み出し、このデータに基づいてOPC時のレーザパワーの設定、および線速度が変更されるときのレーザパワーの変更を行なうことができる。
【0024】
CPU24は、RFアンプ18からの反射信号を受け、APC回路16を制御する中央処理装置である。
ここで、以下に説明するようなCPU24の動作は、制御プログラムに基づいて行なわれるものであり、このような制御プログラムはファームウェアとして予め図示しないメモリ内に記憶されている。
なお、本実施形態では、APC回路16とCPU24がレーザ制御手段28を構成している。
【0025】
データテーブルXの内容を説明する。
このデータテーブルXの内容は、当該光ディスク装置30の出荷前に予め設定されているものである。データテーブルXには、光ディスクの種類に対応して、最初にOPCを行なう際の推奨レーザパワーP0(A社〜各社)が記憶されている。
P0は、OPCを行なう際に基準とするレーザパワー値であり、実際にこのP0という値で書込みが開始されるわけではない。OPCの動作については従来の技術で説明したのでここでは説明を省略するが、OPCではP0を基準として書込み試験を行ない、実際に書込む際のレーザパワーP1を算出する。
なお、ここでP0の値は、各メーカ毎に異なる物だけを図示しているが、メーカが同じであっても光ディスクの種類によってはP0の値が異なるものも当然ある。しかし、図2では各メーカだけを図示しており、メーカが同じでも種類が異なり、P0の値が異なる場合については省略している。
【0026】
データテーブルXには、ゾーンCLVの動作によって線速度が変更になった際に、レーザパワーP1に上乗せする線速度補正値a1,b1,c1と、さらに線速度を変更したときにレーザパワーP1に上乗せする線速度補正値a2,b2,c2が、各光ディスクの種類に対応して予め設定されている。
各線速度補正値a1,b1,c1は、各光ディスクメーカ毎に線速度を16倍速から20倍速にしたときに、温度環境について何ら考慮しないでOPCで導出したレーザパワーP1に足し込む値である。
各線速度補正値a2,b2,c2は、各光ディスクメーカ毎に線速度を20倍速から24倍速にしたときに、温度環境について何ら考慮しないでOPCで導出したレーザパワーP1に足し込む値である。
【0027】
また、記憶手段26には、別のデータテーブルYが設定されている。
データテーブルYには、検出したレーザダイオード近傍の温度α〜εに対応する温度補償係数α1,α2,β1,β2,γ1,γ2,δ1,δ2が、線速度を20倍速および24倍速に変更した場合それぞれについて設定されている。
レーザダイオード近傍の温度Tは、α<T<β、β<T<γ、γ<T<δ、δ<T<εの4段階に区分されており、各区分毎に該当する温度補償係数が設定されている。
なお、データテーブルYについては、各光ディスクのメーカ毎に設定されているところを示していないが、データテーブルXと同様に各光ディスクのメーカ毎に異なる数値として設定されているものであるとする。
このような各線速度補正値、温度補償係数については当該光ディスク装置の出荷前に予め設定してデータテーブルX、Yに記録されている。
【0028】
上述したデータテーブルX,Yの内容に基づき、光ディスク装置30がどのように制御されるかを図3および図4のフローチャートに基づいて説明する。なおここでは、光ディスクは図1に示すA社製のものであるとする。
まず、ステップS100において、データを書込むべく光ディスク10が装着されると、光ピックアップ11は、光ディスクのメーカー側で予め光ディスクに書込んであるATIPを読み出す。
ATIPを読み出したCPU24は、データテーブルX内に記録してある装着された光ディスクの種類に対応する推奨レーザパワー値P0を読み出す。
CPU24は、読み出したP0の値に基づいてOPCを実行し、最初にデータを書込むときのレーザパワー値P1を設定する。
【0029】
次のステップS102において、CPU24は、設定したレーザパワー値P1でデータの書込みを開始する。
次に、ステップS104において、速度変更しない場合にはそのままのレーザパワーで書込みを続け、速度変更する場合にはステップS106へ移行する。
【0030】
ステップS106では、CPU24は、レーザパワーに足し込むべき補正値を算出する。
以下補正値算出については、図4に移行して説明する。
まず、ステップS200において、温度検出器であるサーミスタ15がレーザダイオード近傍の温度を検出し、CPU24は、次のステップS204において検出した温度毎に異なる制御を行なう。
すなわち、検出された温度Tが、α<T<βであればステップS204からステップS212へ、β<T<γであればステップS206からステップS214へ、γ<T<δであればステップS208からステップS216へ、δ<T<εであればステップS210からステップS218へ移行する。
【0031】
ステップS212では、CPU24はデータテーブルXから検出温度α<T<βに該当する温度補償係数α1またはα2を読み出し、ステップS220においてデータテーブルXから読み出した線速度補正値a1またはa2に乗算する。
ステップS214では、CPU24はデータテーブルXから検出温度β<T<γに該当する温度補償係数β1またはβ2を読み出し、ステップS222においてデータテーブルXから読み出した線速度補正値a1またはa2に乗算する。
ステップS216では、CPU24はデータテーブルXから検出温γ<T<δに該当する温度補償係数γ1またはγ2を読み出し、ステップS224においてデータテーブルXから読み出した線速度補正値a1またはa2に乗算する。
ステップS218では、CPU24はデータテーブルXから検出温度δ<T<εに該当する温度補償係数δ1またはδ2を読み出し、ステップS226においてデータテーブルXから読み出した線速度補正値a1またはa2に乗算する。
このような各ステップS220〜S226で線速度補正値に温度補償係数をかけ合わせた、実際に足し込まれる値である補正値が算出される。
【0032】
補正値が算出されると、図3のフローチャートのステップS108へ戻る。
ステップS108では、CPU24が算出した補正値に基づき、レーザダイオード12が照射するレーザ光のレーザパワーが、線速度変更前のレーザパワーに算出された補正値を加えた値となるように、CPU24は、APC回路16を制御し、レーザパワーを変更する。
【0033】
そして、ステップS110において、データの書込みがすべて終了したところで終了する。
【0034】
なお、上述してきた実施形態では、線速度補正値と温度補償係数とを予め記憶しておく記憶手段を同一の記憶手段としていたが、具体的には別々の記憶手段であってもよい。
さらに、上述してきた実施形態では、ゾーンCLVの線速度の変更を16倍速〜20倍速〜24倍速の場合について説明したが、線速度の変更はこのような数字の速度に限定されるものではない。
【0035】
以上本発明につき好適な実施例を挙げて種々説明したが、本発明はこの実施例に限定されるものではなく、発明の精神を逸脱しない範囲内で多くの改変を施し得るのはもちろんである。
【0036】
【発明の効果】
本発明に係る光ディスク記録再生装置におけるレーザパワー制御方法によれば、書込み時の線速度を変更する際に、レーザダイオード近傍の温度に合わせて温度補償をするため、変更後の線速度に合わせたレーザパワーとした場合でも温度によるレーザ光の波長の変化に対応することができ、ゾーンCLV方式で高速書込みを実現した場合であっても、書込んだデータの品質や信頼性が低下しないようにすることができる。
また、書込み時の線速度が変更される際に、補正値が、線速度が変更された後の新たな線速度に対応するため光ディスクの種類ごと予め設定されている線速度補正値に、検出されたレーザダイオード近傍の温度に対応するため光ディスクの種類ごと且つ新たな線速度ごとに、予め所定の段階に区分された温度に該当する温度補償係数を乗算することで算出されるので、レーザパワーに対する温度に対する補償を正確に行なうことができる。
【0037】
本発明にかかる光ディスク記録再生装置によれば、温度検出器がリアルタイムにレーザダイオード近傍の温度を検出し、また、線速度の変更時には、この検出温度に対応すると共に変更後の線速度に合わせたレーザパワーにすることができるので、ゾーンCLV方式で書込み時間を短縮する場合であっても書込んだデータの品質や信頼性が低下しないようにすることができる。
また、レーザ制御手段は、線速度が変更された後の新たな線速度に対応するため光ディスクの種類ごとに予め設定されている線速度補正値を記憶している第1の記憶手段と、検出されたレーザダイオード近傍の温度に対応するため温度が所定の段階に区分され、区分された温度に該当すると共に、光ディスクの種類ごと且つ新たな線速度ごとに、予め設定されている温度補償係数を記憶している第2の記憶手段と、第1の記憶手段から抽出した線速度補正値に、第2の記憶手段から抽出した温度補償係数を乗算する算出手段とを備えることを特徴としてもよい。このため、線速度補正値と温度補償係数とで、より適切な値でレーザパワーの変更ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る光ディスク記録再生装置の線速度変更時の動作を説明する説明図である。
【図2】 本発明に係る光ディスク記録再生装置の構成を説明するためのブロック図である。
【図3】 本発明に係る光ディスク記録再生装置のレーザパワー制御方法について説明するフローチャートである。
【図4】 補正値算出について説明するフローチャートである。
【図5】 ゾーンCLV方式を説明する説明図である。
【符号の説明】
9 PCA
10 光ディスク
11 光ピックアップ
12 レーザダイオード
14 レーザドライバー
15 温度検出器
16 APC回路
18 RFアンプ
20 サーボプロセッサ
22 スピンドルモータ
26 記憶手段
28 レーザ制御手段
30 光ディスク記録再生装置
A1,A2 補正値
X,Y データテーブル
a1,a2,b1,b2,c1,c2 線速度補正値
α1,α2,β1,β2,γ1,γ2,δ1,δ2 温度補償係数

Claims (2)

  1. 光ディスクの外周側へ向かうにしたがって、段階的に書込み時の線速度を速くして書込み可能としたゾーンCLV方式により制御されている光ディスク記録再生装置の書込み用のレーザパワーを制御する制御方法であって、
    書込み時の線速度が変更される際に、
    レーザ光を照射するレーザダイオード近傍の温度を検出し、
    書込み時の線速度が変更された後のレーザパワーが、線速度が変更された後の新たな線速度に対応するため光ディスクの種類ごとに予め設定されている線速度補正値、検出されたレーザダイオード近傍の温度に対応するため温度が所定の段階に区分され、区分された温度に該当すると共に、光ディスクの種類ごと且つ新たな線速度ごとに、予め設定されている温度補償係数を乗算して算出される補正値分だけ変化するように制御することを特徴とする光ディスク記録再生装置におけるレーザパワー制御方法。
  2. 光ディスクの外周側へ向かうにしたがって、段階的に書込み時の線速度を速くして書込み可能としたゾーンCLV方式により制御されている光ディスク記録再生装置において、
    レーザを照射するレーザダイオードと、
    該レーザダイオード近傍の温度を検出する温度検出器と、
    書込み時の線速度が変更される際に、書込み時の線速度が変更された後のレーザパワーが、前記温度検出器により検出されたレーザダイオード近傍の温度に対応し且つ線速度が変更された後の新たな線速度に対応する補正値分だけ変化するように制御するレーザ制御手段とを具備し、
    前記レーザ制御手段は、
    線速度が変更された後の新たな線速度に対応するため光ディスクの種類ごとに予め設定されている線速度補正値を記憶している第1の記憶手段と、
    検出されたレーザダイオード近傍の温度に対応するため温度が所定の段階に区分され、区分された温度に該当すると共に、光ディスクの種類ごと且つ新たな線速度ごとに、予め設定されている温度補償係数を記憶している第2の記憶手段と、
    前記第1の記憶手段から抽出した線速度補正値に、第2の記憶手段から抽出した温度補償係数を乗算して前記補正値を算出する算出手段とを備えることを特徴とする光ディスク記録再生装置。
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