JP3911810B2 - 情報流通システム及び可搬型記憶媒体 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ネットワークを介して接続された複数の情報処理装置間で、情報構造を定義し様々な分野の情報を定義された構造に標準化された形で流通させるための機能を有する情報流通システムに係わり、特に、ネットワーク上で分散管理される複数のデータベースを用いて情報の流通を行う情報流通システム及びこれに用いる情報流通用の可搬型記憶媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】
インターネットに代表されるネットワーク技術の進展により、企業、個人を問わず、様々な情報を自由に発信、あるいは受信することができるようになった。この結果、空間に関係なく世界中のいたるところから様々な情報を簡単に入手することが可能になった。
【0003】
ここで、インターネットのサービスの幾つかについて説明を行う。World Wide Web(以下、WWW)は、クライアント・サーバ型の情報サービスである。WWWでは、HTML(Hyper Text Markup Language)と呼ばれる言語で記述されたハイパーテキスト(以下、HTMLファイル)により文書表現を行う。このHTMLファイルは、HTTP(Hyper Text Transfer Protocol)によってネットワーク上の情報処理装置(例えば、パソコン)に転送される。HTMLの特徴は、URL(Universal Resource Locator)と呼ばれるネットワーク上のアドレス表現で、別のHTMLファイルへの位置のリンクを形成できることにある。このURLとHTTPを使えばリンクされたHTMLファイルを転送することができる。つまり、あるHTMLファイルを入手すると、その中に記述された内容に関連する別のHTMLファイルを容易に入手できる。
【0004】
HTMLファイルは通常Webブラウザ(米Microsoft社のInternetExplorerやNetscape社のNetscape Navigatorなど)と呼ばれるツールで参照される。このWebブラウザを使用すると、HTTPなどを意識せずに簡単な操作(画面上の仮想のボタンを押すような操作)でHTMLファイルを入手できるので、初心者でもWWWを利用することができる。
【0005】
また、CGI(Common Gateway Interface)と呼ばれるWWWサーバプログラムと外部アプリケーションのインタフェースを定義した標準がある。HTTPでは通常HTMLファイルを転送することが基本であるが、CGIを使用すれば、サーバ内に保存されたHTMLファイルを単純に転送するだけでなく、外部アプリケーションを実行して動的に得られたHTMLファイルを転送することができる。更に、CGIには、パラメータを付加することも可能なので、例えば、ユーザはWebブラウザを介して、検索式をパラメータとして付加すれば、データベースを検索する外部アプリケーションがそのパラメータの検索式をもとにデータベースを検索し、その結果をHTMLファイルに変換して転送する。つまり、ユーザはWWWを介して様々なデータベースを検索することができることになる。
【0006】
別のサービスとして、ftp(File Transfer Protocol)がある。ftpは任意の形式のファイルを転送するためのプロトコルである。ftpもHTMLファイル内に記述することができるので、ユーザはWWWブラウザを介して様々なファイルを入手することができる。このようにインターネットが提供するサービスを使用すれば、誰でも容易に様々な情報を入手することができる。
【0007】
しかしながら、インターネットにより提供される既存のサービスにおいては、
(a)ネットワーク上のどこにどのような情報があるのかを特定することは困難である。
【0008】
(b)例え情報の在処が分かっても、情報の内容やその構造は発信者によって決定されるので、発信者の異なる複数の情報源から同分野の情報を複数入手しても、情報間の比較(例えば、商品、サービス、文献などの内容の比較)を行うことは困難である。
【0009】
等の不都合を生じていた。
【0010】
上記(a)に対する対処方法として、特開平9-6667号公報は、電子メールで入手したHTMLファイルのようなマークアップ言語で記述された情報ファイルを解析し、その内容から情報の分野を特定し、分野別に分類したツリー構造の情報ファイルを自動生成する技術を開示している。この技術を利用すれば、ニュースソースを定期的に電子メールで入手し、必要な情報のみをリストアップすることができる。更に、詳細な内容を入手したい場合は、インターネットのサービスを利用してリストアップされた項目から、より詳細なHTMLファイルを入手することができる。
【0011】
また、特開平9-106421号公報は、情報を求めるユーザの状況を保持する手段と、情報を提供するサービスの状況を保持する手段と、これら2つの状況を比較してユーザが求めるサービス(情報)を選択する技術を開示している。この技術を利用すれば、ユーザが求める情報がネットワーク上のどこの情報源から供給されるのかを特定することが可能になる。
【0012】
更に、上記(b)に対する対処方法として、特開平7-115640号公報は、比較したい商品情報を保持し、各情報センターに順次アクセスし入手した商品情報を追加保持し、保持した商品情報を比較できるように組み合わせて表示する技術を開示している。この技術を利用すれば、異なる複数の情報源から入手した商品情報を比較検討することができる。
【0013】
また、上記各公報の技術と異なるアプローチをしたものとして、特開平6-149903号公報がある。同公報では、予め情報及び検索タームの書式若しくは規則を情報の種別毎に提供し、入力された情報を情報の種別毎に標準化された表現形式に変換してデータベースに集中的に保管する技術が開示されている。この技術を利用すれば、情報は情報の種別毎に標準化された形式で保管されるので、情報間の比較を容易に行うことが可能となる。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、特開平9-6667号公報や特開平9-106421号公報に開示された技術は、情報源を特定することはできるが、異なる情報源から入手した複数の情報を比較することについては何等効力がない。
【0015】
また、特開平7-115640号公報に開示された技術は、各情報センターの存在とアクセス先が既知であること、かつ各情報センターの商品情報の構造が全て統一されていることを前提としており、特定の情報にしか適用することができない。
【0016】
更に、特開平6-149903号公報に開示された技術は、管理する情報種別をシステム構築時に予め決定しなければならず、新機種別の情報を追加することについては、何等言及されていない。そのため、新機種別の情報を追加する場合、その情報を入力するための書式若しくは規則を、ネットワーク上の各情報処理装置にその都度提供し直さなければならない。ところが、情報は常に進化しており、様々な分野の新規な情報は日々発生しているので、この追加作業は頻繁に行うことになる。これは、システム管理及び運用上大きなコスト増を招来する。また、利用者も既存の情報以外の情報を提供することが困難になってしまう。
【0017】
そこで、本発明は上記問題点を解決し、ネットワークを利用して、多数の情報提供者が同種別の情報を同じ構造で発信することができ、かつ情報閲覧者は例え異なる複数の情報提供者が管理している情報であっても同種別の情報ならば容易に比較することができる情報流通システムを提供することを目的とする。
【0018】
また、本発明の別の目的は、情報閲覧者が必要な情報の種別を容易に特定することができる情報流通システムを提供することにある。
【0019】
また、本発明の別の目的は、新規種別の情報を容易に追加することができる情報流通システムを提供することにある。
【0025】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明は、相互にネットワークを介して接続され、前記ネットワーク上に分散するデータベースの所在を管理する管理用情報処理装置と、前記データベースを構築し情報を登録する複数の登録用情報処理装置と、前記データベースから情報を検索する複数の検索用情報処理装置とから成り、前記管理用情報処理装置は、データベースの情報構造を定義する情報構造定義体を作成する情報構造定義手段と、前記情報構造定義手段により情報の分類別に作成された情報構造定義体と、該情報構造定義体を用いて前記登録用情報処理装置により構築された複数のデータベースの前記ネットワーク上のアドレスを含む情報を管理する管理テーブルとを当該情報構造定義体が属する情報分類に対応して管理する管理手段を具備し、前記登録用情報処理装置は、前記管理手段により管理される情報構造定義体に対応する情報分類を一覧表示し、該一覧表示中からユーザにより選択された情報分類に対応する情報構造定義体を取得する取得手段と、前記取得手段により取得された情報構造定義体を基に、該情報構造定義体が属する情報分類に対応する名前を有し、かつ、当該情報構造定義体により定義される情報構造を有するデータベースを構築するデータベース構築手段と、前記取得手段により取得された情報構造定義体を基に、該情報構造定義体が属する情報分類に対応する名前を有し、かつ、該情報構造定義体により定義された情報項目別に登録対象の情報を入力する登録情報入力エリアを含むユーザインタフェースを有する登録用データベースアクセスツールを生成する登録用データベースアクセスツール生成手段と、前記取得手段により取得された情報構造定義体に対応して前記管理手段により管理される管理テーブルを対象に、前記データベース構築手段により構築されたデータベースのアドレス設定とデータベース数の更新とを含む編集処理を行う編集処理手段と、前記登録用データベースアクセスツールを用い、前記編集処理手段により前記管理テーブルに設定されたアドレスのデータベースにアクセスし、前記登録情報入力エリアに入力された登録対象情報を登録する登録処理手段とを具備し、前記検索用情報処理装置は、前記管理手段により管理される情報構造定義体に対応する情報分類を一覧表示し、該一覧表示中からユーザにより選択された情報分類に対応する情報構造定義体を取得する取得手段と、前記取得手段により取得された情報構造定義体を基に、該情報構造定義体が属する情報分類に対応する名前を有すると共に、該情報分類に対応して前記管理手段により管理される管理テーブルに設定されるアドレスを指定するアドレス指定エリアと、該情報構造定義体により定義された情報項目別に検索対象の情報を入力する検索情報入力エリアを含むユーザインタフェースを有する検索用データベースアクセスツールを生成する検索用データベースアクセスツール生成手段と、前記検索用データベースアクセスツールを用い、前記アドレス指定エリアを用いて指定されたアドレスのデータベースにアクセスし、前記検索情報入力エリアに入力された検索対象情報を検索する検索処理手段とを具備することを特徴とする。
【0038】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について添付図面を参照して詳細に説明する。図1は、本発明の一実施の形態に係わる情報流通システムの構成を示すブロック図である。この情報流通システムは、ネットワーク上に分散するデータベース242の所在などを一元的に管理するデータベース管理用情報処理装置(以下、サーバという)1と、上記データベース242を構築し情報を登録するための複数の登録用情報処理装置(以下、登録用クライアントという)2と、上記データベース242から情報を検索するための複数の検索用情報処理装置(以下、検索用クライアントという)3とをネットワークケーブル4により接続して構成される。
【0039】
サーバ1は、処理部11、入出力端末12、ネットワーク接続装置13、記憶部14、外部記憶部15から構成される。また、処理部11は、分散するデータベース242の所在などを管理する分散データベース(DB)管理部111、情報の構造を定義する情報構造定義部112、情報の種別を特定する情報種別特定部113から構成される。このサーバ1において、記憶部14には、データベースを構築し情報を登録する者を管理するための登録者管理テーブル141と、情報の構造を定義する複数の情報構造定義体142が記憶される。
【0040】
また、登録用クライアント2は、処理部21、入出力端末22、ネットワーク接続装置23、記憶部24、外部記憶部25から構成される。また、処理部21は、ネットワーク接続装置23,ネットワークケーブル4,ネットワーク接続装置13を経由して入手した情報構造定義体142からデータベース242を構築するデータベース構築部211、同様にして入手した情報構造定義体142からデータベース242にアクセスするためのデータベースアクセスツール213を生成するデータベースアクセスツール生成部212、データベース242の全部または一部及びそのデータベース242の構築の基になった情報構造定義体142を可搬型の記憶メディアにコピーするデータベースローカライズ処理部214、データベース242へのアクセスを行うためのデータベースアクセス処理部215から構成される。この登録用クライアント2において、記憶部24には、登録者管理テーブル141に登録された当該登録用クライアント2に関する登録者情報を保存するための登録者情報ファイル241と、データベース構築部211によって構築されたデータベース242とが記憶される。また、外部記憶部25には、データベースローカライズ処理部214で作成されたデータベースの複製251と、情報構造定義体の複製252とが記憶される。
【0041】
更に、検索用クライアント3は、処理部31、入出力端末32、ネットワーク接続装置33、記憶部34、外部記憶部35から構成される。また、処理部31は、ネットワーク接続装置33,ネットワークケーブル4,ネットワーク接続装置13を経由してサーバ1から入手した情報構造定義体142あるいは外部記憶部35内の情報構造定義体の複製352を基にデータベース242にアクセスするためのデータベースアクセスツール312を生成するデータベースアクセスツール生成部311、前記いずれかの方法で入手した情報構造定義体142または情報構造定義体の複製351から、オリジナルのデータベース242と同じ構造のローカルデータベース342を構築するローカルデータベース構築部313、このローカルデータベース342へのアクセスを行うためのデータベースアクセス処理部314から構成される。この検索用クライアント3において、記憶部34には、情報構造定義体142内のデータベース管理テーブル(図4参照)の複製を保管するためのデータベース管理ファイル341、ローカルデータベース構築部313によって構築されたローカルデータベース342とが記憶される。また、外部記憶部35には、データベースローカライズ処理部214で作成されたデータベースの複製251と、情報構造定義体の複製252が記憶される。
【0042】
図2は、図1に示す情報流通システムにおける各情報処理装置(サーバ1,登録用クライアント2,検索用クライアント3:ここでは便宜的に符号5とする)のハードウェア構成の実現例を示すものである。同図からも分かるように、本情報流通システムに用いられる情報処理装置5は、個々の情報処理装置を制御するコンピュータ51、コンピュータ51に指示を行うキーボード52、マウスやスタイラスペンのようなポインティングデバイス53、コンピュータ51の処理結果を表示するディスプレイ54、コンピュータ51を制御するプログラムやデータ等を記憶するハードディスク55、フロッピーディスク等の磁気ディスクあるいはCD−ROM等の光ディスクといった持ち運びが可能な可搬型記憶メディアにアクセスするメディアドライブ装置(この例では、CD−ROMドライブをあげている)56、ネットワークケーブル4と本情報処理装置5を接続するためのネットワークアダプタ57をシステムバス58により電気的に相互に接続して構成される。
【0043】
図1に示すサーバ1,登録用クライアント2,検索用クライアント3の各部と、図2に示す情報処理装置(コンピュータシステム)5の各部との関係は以下の如くである。サーバ1の処理部11,クライアント2,3の処理部21,31は、それぞれコンピュータシステム5のコンピュータ51に対応する。同様に、入出力端末12,22,32はキーボード52及びポインティングデバイス53及びディスプレイ54に、記憶部14,24,34はハードディスク55に、外部記憶部25,35はCD−ROMドライブ56に、ネットワーク接続装置13,23,33はネットワークアダプタ57にそれぞれ対応している。尚、本実施の形態では、可搬可能な外部記憶メディアとしてCD−ROMの使用を前提としているが、CD−ROMは特殊な装置を使用しなければ書き込むことができない。この点を考慮し、外部記憶メディアとして、一度だけ書き込みが可能なCD−R(Compact Disc Recordable)を使用しても良い。
【0044】
図3は、サーバ1の記憶部14内に保持される登録者管理テーブル141の構成例を示す図である。同図において、登録者数(L)は、本発明の情報流通システムにおいて、情報を提供する者の数を表すものである。登録者名は、登録用クライアント2を管理する者の名前である。これは、個人名でも会社名でもニックネームでも良いが、他の名前と重複しないことが望ましい。登録者IDは、登録者を一意に表現する数値であり、他との重複は許されない。この登録者管理テーブル141の作成手順(図10)についは後で詳述する。
【0045】
図4は、情報の構造を定義する情報構造定義体142を管理するためのテーブルの構成例を示した図である。同図において、情報分類数(M)は、第1階層の情報の分類数を示すものである。分類名、分類ID、分類基準は、それぞれ、情報の分類を表す名前、分類をユニークに識別するためのID、どのような情報をこの分類に属させるかを決定するための基準である。詳細分類数(m)は、この分類に所属する第2階層の情報の分類数を示すものである。また、詳細分類名、詳細分類ID、分類基準は、それぞれ、詳細分類を表す名前、詳細分類をユニークに識別するためのID、どのような情報をこの詳細分類に属させるかを決定するための基準である。
【0046】
更に、データベース管理テーブルは、上記詳細分類に属する情報を格納したデータベースの登録者や所在を管理するものである。データベース数(N)は、この詳細分類に所属する情報を格納したデータベースの数を表す。登録者名は、このデータベースを管理する者の名前である。登録者IDは、図3に示したデータベース管理テーブル141で管理される登録者に割り振られたユニークな数字である。データベースアドレスは、そのデータベースのネットワーク上の所在を示すものである。例えば、前述したURL等で表現する。更に、登録時間は、そのデータベースの情報が登録、あるいは更新された時の時刻が記録される。
【0047】
なお、この例では、情報を2段のツリー形式で分類しているが、ツリーの階層を3段、4段と増やすことにより更に詳細な分類をすることができる。情報構造定義部112により作成される情報構造定義体142は、上記詳細分類に属する情報を格納するためのデータベースの構造を定義するものである。この情報構造定義体142については、後述する。
【0048】
図5は、図4の構成例を基にした情報の具体的な分類例を示す図である。この例において、第1階層の情報分類数(M)は4で、分類名はそれぞれ、文献・カタログ・ノウハウ・旅行案内になっている。分類IDは、1から4の重複しない数値になっており、このIDだけでも情報の分類を特定できるようになっている。また、分類基準は分類するための指針となるテキストになっており、利用者はこの分類基準から最も適した分類を選択する。更に、分類名が文献である情報の第2階層の詳細分類数(m)は3になっており、詳細分類名、詳細分類ID、分類基準は、前述した第1階層の分類名、分類ID、分類基準と同様に定義される。このような構造であれば、更に詳細な分類を行いたい場合、階層を3段、4段と増やせば良い。更に、各詳細分類には、その詳細分類に所属する情報を格納したデータベースの情報が格納される。この例では、政治・経済の分類にA社、B社、C社の3つのデータベースがネットワーク上に存在することが分かる。
【0049】
次に、図6,図7,図8を参照して、データベース(ここでは、特に、リレーショナルデータベースを前提とする)の構造をテキストで定義できることを説明する。データベースには、テーブルと呼ばれるデータ(このデータのことをレコードと呼ぶ)を保管する箱が準備される。このテーブルには、フィールドと呼ばれる異なるタイプのデータを格納するための仕切りがある。また、リレーショナルデータベースには、より複雑な構造の情報を管理するためにテーブル間の関連を管理するリンク機能がある。これは、2つのテーブル内のある特定のフィールド間をリンクすることで、1つのレコードに関連させて複数の別のレコードを記憶させることができる機能である。例えば、文献の場合、文献内には複数の図表がある。ところが、図表の数は文献によって異なっており、予めその個数を限定することができない。つまり、テーブル内に図表のためのフィールドを設定することは困難である。そこで、文献を管理するテーブルと図表を管理するテーブルを分割して用意し、2つのテーブル間をリンクすれば、任意の数の図表を持つ文献情報をデータベースで管理することができる。尚、ここでの例は1対多と呼ばれるリンク形態であるが、この他に1対1,多対1,多対多などのリンク形態ももある。つまり、上記テーブルの仕切り方とテーブル間のリンク方式をテキストで表現すれば、データベースの構造が定義できることになる。
【0050】
まず、図6は、文献情報のデータベースの構成例を示したものである。前述の説明のように、このデータベースの構成要素としては、文献テーブルと図表テーブルの2つのテーブルがあり、両者は、図・表IDによって1対多でリンクされている。
【0051】
図7は、情報構造定義体142の文法定義に関する構成例である。この構成には3つのセクション[Database ID],[Table],[Link]がある。各セクションは、次のセクションが現れるまで有効である。[Database ID]セクションは、データベースを特定するための情報が定義される。ID,classify name,classify criteriaは、それぞれ、図4の分類ID、分類名、分類基準に対応している。同様に、DID,classify name,classify criteriaは、それぞれ、図4の詳細分類ID、詳細分類名、分類基準に対応する。このセクションは、1つの情報構造定義体142に1つだけ定義することができる。
【0052】
[Table]セクションには、テーブルの構造が定義される。Table nameがテーブル名になる。各行がテーブル内の各フィールドを表している。Field name,Field type,Field length,Dsp_flag,Input_flagは、それぞれ、フィールドの名前、フィールドタイプ、フィールドサイズ(バイト数)、表示フラグ、入力フラグである。フィールドタイプには、文字列型・時刻型(自動更新型と任意型の2種類がある)・数値型(重複を許さないユニーク型と重複が許される任意型の2種類がある)がある。表示フラグとは、フィールド内のデータを表示するかしないか(ONN/OFFで表現)のフラグで、リンクをするためのデータのように利用者に見せなくても良いデータの場合はこのフラグをOFFにする。入力フラグは、フィールド内のデータを利用者に入力させるか自動設定するか(それぞれON/OFFで表現)のフラグで、IDのようなユニークな数値を設定させる場合などは自動設定(OFF)にする。このセクションは、テーブルの数だけ設定することができる。
【0053】
[Link]セクションには、テーブル間のリンク情報が定義される。Src_Table name,Src_field name,Dst_Table name,Dst_field name,Link typeは、それぞれ、リンク元テーブル名、リンク元フィールド名、リンク先テーブル名、リンク先フィールド名、リンクの型である。1行で1つのリンクを定義することができる。このセクションは、1つの情報構造定義体141に1つだけ定義することができる。また、ここに定義されるテーブル名、フィールド名は、[Table]セクションで定義されているものでなければならない。
【0054】
尚、通常のデータベースシステムでは、ユニークな値はそのデータベース内で保証されていればよい。しかし、この実施の形態に係わる情報流通システムでは、各登録用クライアント2に分散された同じ構造のデータベース242間でユニークである必要がある。そこで、ユニーク型が設定された場合、登録者管理テーブル141の登録者IDをもとにユニークな値を決定する。例えば、個別のデータベース242でユニークな値を決定し、その値に固有の数値(例えば10000)を乗ずる。その値に登録者IDを加算してユニークな値を生成すれば、他のデータベース242においてもユニーク性が保証される。この固有な数値は登録者の数に準じたものになるが、ネットワークの規模により予め設定することは困難ではない。また、逆に登録する情報数が予め予想できる場合は、登録者IDに固有値を掛けて、その値に個別のデータベース242で決定したユニークな値を加えても良い。
【0055】
図8は、図6における文献情報のデータベースを図7における情報構造定義体142の構成例を基に定義した場合の具体例を示すものである。この例では、登録者名と登録者IDフィールドの定義が行われていない。この2つのフィールドは、分散したデータベースを管理するためのものであるので、自動的に生成するように構成する。
【0056】
図9は、ファイル名を参照することで、登録用クライアント2,検索用クライアント3内に任意の情報のデータベースアクセスツール213,312、データベース管理ファイル341、データベース242、ローカルデータベース342がそれぞれ既に存在するかどうかの判定を行うための各種リソースの命名規約の一例を示す図である。図4に示した情報構造定義体142を管理するための構成において、各情報には分類IDと詳細分類IDが付与されている。これらのIDは、重複を許さないユニークな数値である。つまり、これらのIDから情報構造定義体142、データベースアクセスツール213,312、データベース242、データベース管理ファイル341の各ファイル名を命名して保管すれば、分類IDと詳細分類IDとからこれらのファイル名を生成して、そのクライアント2,3内のファイルを検索するだけで、上記のオブジェクト(データベースアクセスツール213,312、データベース管理ファイル341、データベース242、ローカルデータベース342)が存在するかどうかを簡単に判定することができる。
【0057】
次に、本発明の情報流通システムにおける種々の処理動作を順次説明する。まず、この情報流通システムにおいて登録用クライアント2からサーバ1に対して登録者を登録する手順について図10に示すフローチャートを参照して説明する。この登録手順において、登録用クライアント2は、操作者(登録者)の操作に応じて、ネットワーク接続装置23,ネットワークケーブル4,ネットワーク接続装置13を介してサーバ1の分散データベース管理部111に登録者の登録申請要求を送出する。この登録申請要求を受け付けることにより、分散データベース管理部111は、新規登録者の名前を要求する。また、この要求に対し、操作者は登録用クライアント2の入出力端末22から新規の登録者名を入力する(ステップ101)。次いで、分散データ管理部111は、その入力された登録者名を基に、指定された名前が重複しないかどうかを判定する(ステップ102)。この判定は、図3に示す如くに構成された登録者管理テーブル141内に現在登録されているL個の登録者名を検査することで容易に判定できる。
【0058】
ここで、登録者名が重複する場合(ステップ102NO)は、ステップ101に戻り、再度登録者名を入力するように操作者に要求する。また、登録者名が重複しない場合(ステップ102YES)は、登録者数Lに1を加え(ステップ103)、更に新規の登録者IDを生成する(ステップ104)。この登録者IDは、重複しないユニークな値でなくてはならない。最も簡単な方法は、登録者数LをIDとして採用することである。登録者IDを生成した後(ステップ104)、分散データベース管理部111は、登録者名と登録者IDを登録者管理テーブル141に登録する(ステップ105)。なお、ステップ105での登録完了後、その登録された登録者名と登録者IDは、登録を要求した登録用クライアント2に返送されて、登録者情報ファイル241内に保管される。ここで保管された登録者名と登録者IDは、この登録用クライアント2からサーバに情報を登録する時に利用される(図12参照)。
【0059】
次に、サーバ1において、処理部11の情報構造定義部112から情報構造定義体142を登録する手順について図11に示すフローチャートを参照して説明する。この登録手順において、サーバ1の操作者は、まず、これから登録しようとするものが第1階層の分類か第2階層の詳細分類かを判定する。この判定は、例えば、既に登録されている分類名と分類基準(図5参照)を入出力端末12に一覧表示させて、操作者に判断させることにより実現できる。操作者は、その一覧表示された分類基準をもとにこれから追加する情報を分類するのに適切な分類が存在するかどうか(登録するものが新規の分類か否か)を判断し(ステップ201)、適切な分類がない(登録するものが新規の分類である)と判断された場合(ステップ201YES)、登録済みの情報分類数Mに1を加え(ステップ202)、新規の分類IDを生成する(ステップ203)。このIDは重複が許されないユニークなものでなくてはならない。最も簡単な方法は、情報分類数Mを分類IDにすることである。
【0060】
次に、操作者は、分類名と分類基準を入力し(ステップ204)、次いで詳細分類数(m)を0に初期化し(ステップ205)、更にデータベース数(N)を0に初期化した後(ステップ206)、詳細分類の登録処理へと進む。なお、ステップ205の処理は、これ以降、詳細分類を登録していくための事前措置である。
【0061】
一方、上記一覧表示を基に、操作者が第2階層の詳細分類を登録したい(登録するものが新規の分類でない)と判断した場合(ステップ201NO)、次に操作者は詳細分類を追加する分類IDを特定し(ステップ207)、詳細分類の登録処理へと進む。なお、ステップ207での分類IDの特定は、上述した分類名と分類基準の一覧表示から操作者が追加したい分類名を選択することにより実現できる。
【0062】
次に、詳細分類の登録処理に移ると、まず、詳細分類数mに1を加え(ステップ208)、次いで新規の詳細分類IDを生成する(ステップ209)。この処理においても、分類ID生成と同様に詳細分類数mを詳細分類IDにする。この場合、他の分類の詳細IDと重複するが、分類IDと詳細分類IDの合成したものがユニークであれば問題はない。
【0063】
更に、操作者は、詳細分類名と分類基準を入力し(ステップ210)、引き続き、例えば図8に示す例にならって情報構造定義体142の編集を行う(ステップ211)。ここで、情報構造定義体141は、全てテキスト情報なので、通常のテキストエディタで編集できる。また、GUI(Graphical User Interface)を駆使して編集を行うこともできる。テキストエディタやGUIについては、当業者に周知であるため説明は省略する。ここで編集した情報構造定義体142を図7に示した文法定義に照らして文法チェックする(ステップ212)。この文法チェックにおいて、文法に問題がなければ(ステップ213YES)、一連の登録処理を終了し、文法に問題があれば(ステップ213NO)、ステップ211に戻り、同様の処理を続行する。なお、上記文法チェックに際しては、文法上問題がある場合、その問題のある箇所を表示等により明示するように構成しても良い。
【0064】
次に、登録用クライアント2内のデータベース242に各種別の情報を登録する手順について図12のフローチャートを参照して説明する。この登録手順において、操作者(情報提供者)は、まず、情報をどの分類に登録するかを特定する(ステップ301)。この特定は、登録用クライアント2において、図5に示すような分類名と分類基準を一覧表示として提示し、操作者がその表示の中から適当な分類を選択する方法により対処できる。また、この一覧表示に係わる情報をHTML化し、WWW上のHomeページとして開示し、そこから選択するように構成しても良い。
【0065】
登録する情報分類が決まったら、次に操作者は、その情報の登録が新規登録かどうかを判定する(ステップ302)。この判定は、図9を参照して説明したように、特定した情報分類の分類IDと詳細分類IDからデータベース142のファイル名を生成し、そのファイル名が当該登録用クライアント2上に存在するかどうかで判定する。
【0066】
ここで、該当するデータベースファイル名が存在する(新規登録でない)場合(ステップ302NO)、ステップ309に進む。また、該当するデータベースファイル名が存在しない(新規登録である)場合(ステップ302YES)、ネットワーク接続装置23,ネットワークケーブル4,ネットワーク接続装置13を経由してサーバ1内の記憶部14に管理されている情報構造定義体142を入手する(ステップ303)。
【0067】
その後、データベース構築部211は、入手した上記情報構造定義体142を基にデータベース242を構築する(ステップ304)。更に、データベースアクセスツール生成部213は、入手した上記情報構造定義体142を基に図13に示すようなユーザインターフェースを持ったデータベースアクセスツール213を生成する(ステップ305)。
【0068】
次に、操作者は、入手した上記情報構造定義体142内のデータベース管理テーブル(図4参照)を編集する。この編集処理にあたっては、まず、データベース数(N)に1を加えて更新する(ステップ306)。次に、記憶部24の登録者情報ファイル241内に保存された登録者名と登録者IDを設定する(ステップ307)。最後に、ステップ304で構築したデータベース242のネットワーク上でのアドレスを設定する(ステップ308)。
【0069】
このデータベース管理テーブルの編集終了後、ステップ305で生成されたデータベースアクセスツール213(図13参照)を使用して情報を登録する(ステップ309)。そして、全ての情報の登録が完了したら、現在の時刻を登録時間と見なし、図4におけるデータベース管理テーブル内の該当する登録時間を更新する(ステップ310)。
【0070】
ここで、図13に示すデータベースアクセスツール213について説明する。同図におけるデータベースアクセスツール213は、特に、図8に示した情報構造定義体142を基に生成されたものである。同図に示す如く、この例のデータベースアクセスツール213においては、まず、[Database ID]セクションの分類IDと詳細分類IDからデータベース名(この場合、00010001.DB)を作成し、左上に表示する。ここで、分類名と詳細分類名を表示するようにしても良い。次に、[Table]セクションのDsp_flagがONのものを全て表示する。図8に示す例の場合、図・表ID以外は全てONなので、定義順に表示する。ここで、Input_flagがONのものは、表示エリアは入力エリアとしても使用することができる。尚、Input_flagがOFFのものは、アクセスツールが自動的に値を設定する。図8に示す例では、文献ID、図・表ID、情報更新時間が自動設定される。自動設定は、Field typeが数値(ユニーク)の場合は、前述したように、登録者IDからユニーク値を生成して設定する。また、Field typeが時刻(自動更新)の場合は、登録時の時刻を設定する。最後に、[Link]セクションからテーブル間の関連を見て画面を構成する。図8に示す例の場合、文献テーブルと図・表テーブルが図・表IDフィールドで1対多にリンクされているので、これらのテーブルが主従関係であると見なし、文献テーブルの画面に図表テーブルの画面を埋め込む構造とする。
【0071】
図12におけるステップ309の処理で情報の登録あるいは登録内容の変更を行うが、その操作手順を図13を参照して説明する。まず、画面右上の新規ボタンを押すと、各入力エリアが初期化(通常、空欄)される。登録者は、キーボードやマウスを使ってフィールド間を移動しながら、適切な情報を入力する。図表データがある場合は、同様に図表データ領域の新規ボタンを押して各入力エリアに値を入力する。全ての入力が終わったら、登録ボタンを押す。登録内容を変更する場合は、画面下側にあるレコード移動ボタンを押して所望のレコードを表示させ、必要な変更を行った後に登録ボタンを押す。削除する場合も、レコード移動ボタンで所望のレコードを表示させ、削除ボタンを押す。尚、削除の場合は、削除を確認するメッセージを表示するように構成しても良い。
【0072】
通常、データベースに対してアクセスする場合は、SQL(Structured Query Language:構造化照会言語)が使用される。SQLについては、同業者には自明であるので詳細な説明は省略する。本実施の形態では、図13における各ボタン(新規/登録/削除)が押された時に、画面に設定された内容と押されたボタンの種類を基にSQL文を生成し、そのSQL文をデータベースアクセス処理部215に転送する。データベースアクセス処理部215は、転送されてきたSQL文を解釈してデータベース242内のレコード(データ)を処理(新規登録/変更/削除など)する。
【0073】
次に、検索用クライアント3から登録用クライアント2内のデータベース242を検索する手順について図14に示すフローチャートを参照して説明する。この検索手順において、操作者(情報閲覧者)は、まず、図12におけるステップ301での処理と同様に、検索しようとする情報分類を特定する(ステップ401)。検索する情報分類が決まったら、次に操作者は、その特定された情報分類のデータベース242にアクセスするデータベースアクセスツール312が存在するか否かを確認する(ステップ402)。この判定は、図9で説明した通り、分類IDと詳細分類IDからデータベースアクセスツール312のファイル名を生成し、検索用クライアント3内にそれが存在するかどうかを検索することで行う。既に存在する場合(ステップ402YES)は、ステップ405に進み、情報を検索する。また、存在していない場合(ステップ402NO)は、ネットワーク接続装置33,ネットワークケーブル4,ネットワーク接続装置13を経由してサーバ1の記憶部14内から情報構造定義体142を入手する(ステップ403)。次に、その入手した情報構造定義体142を基に、データベースアクセスツール生成部311により検索用のデータベースアクセスツール312を生成する(ステップ404)。図15は、図8における情報構造定義体142に基づいて生成した検索用のデータベースアクセスツール312の表示画面の例である。図13における登録用データベースアクセスツールの画面と同様に、[Database ID]セクションの分類IDと詳細分類IDからデータベース名を生成して、右上に表示する。リンク先データベースについては後述する。
【0074】
次に、[Table]セクションのフィールド情報を用いて検索用の入力エリアを生成するが、ここで[Link]セクションで図・表テーブルが文献テーブルの子テーブル(主従関係)であると判断し、図・表テーブル内のフィールドは検索対象にしないものとする。また、Input_flagがOFFのものもシステムが自動設定した項目であることから検索の対象(表示の対象にはなる)とはしない。このような基準で検索項目を並べる。検索項目の下のメニューは[空欄/AND/OR]から選択することが可能で、それぞれ、[検索条件にしない/論理積/論理和]に相当する。また、Field typeが数値や時刻のように大小関係を指定できるものは、演算式を[</≦/>/≧]から選択することができるようにする。検索キーワードの欄には、数値や時刻の場合はその比較になる値を、文字列の場合は文字を設定する。表示スイッチは、検索結果としてそのフィールド内のデータを表示するかどうかを指定するもので、ON/OFFで指定する。
【0075】
尚、図15における画面内の登録者名は図8の例の情報構造定義体142には定義されていないが、先に説明したように、この項目はデータベース管理用に自動生成されたものである。このフィールドは、検索を行う場合、有効なものであるので自動的に画面に追加するように構成した。しかしながら、同様に自動生成される登録者IDは、レコードを管理する上で重要なフィールドであるが、検索の条件には不適切なものであるから画面に付加しない。
【0076】
図15の例では、検索条件は[発行日時が1997.01.01に等しいかそれ以降で、かつ概要の文字列に選挙という用語があり、かつ、ジャンルの項に政治という用語があるもの]ということになる。かかる構造の検索用データベースアクセスツール312を生成し(ステップ404)、上述した如くの検索条件を設定した後、操作者が上記検索ボタンを押下することにより、情報の検索処理が開始される(ステップ405)。
【0077】
すなわち、上記状態で検索ボタンが押下されると、データベースアクセスツール312は画面内の検索条件をSQL文に変換し、このSQL文を、ネットワーク接続装置33,ネットワークケーブル4,ネットワーク接続装置23を経由して登録用クライアント2のデータベースアクセス処理部215に転送する。データベースアクセス処理部215は、転送されてきたSQL文を解釈し、データベース242にアクセスして検索処理を行う。この検索が終了すると、データベースアクセス処理部215は、その検索結果を上記とは逆の経路で検索用クライアント3のデータベースアクセスツール312に転送する。データベースアクセスツール312は、転送されてきた検索結果を解析し、レコード数を算出して画面に表示する。図15の例では、ヒット件数(25件検索したことを示している)がこれにあたる。
【0078】
検索終了後、図15に示す表示画面上の表示ボタンを押すと、図16に示すような検索結果表示画面が表示される。図16の例では、図15の表示スイッチがONに設定されている文献ID/タイトル/筆者名/発行日時/概要の各内容が表示されている。なお、ここでは1画面に5件分の情報が表示されているが、右側のスクロールバーを操作することで、検索された全ての情報を参照することができる。また、左側にあるボタン(この例では、3番目のレコードが選択されている)を押すことによって、全ての項目をレイアウトした形式で表示又は印刷するように構成しても良い。かかる構成によって、更に使い勝手のよいシステムになる。
【0079】
次に、検索用クライアント3での操作者(情報閲覧者)による1回の検索指示でネットワーク上に分散する複数の同種別のデータベースから情報を検索する手順について図17のフローチャートを参照して説明する。この検索手順において、操作者は、まず、データベース管理テーブル(図4参照)が更新(登録されているデータベース242の追加や削除)されているかどうかを確認する(ステップ501)。この確認は、記憶部34に記憶されているデータベース管理ファイル341と内容を比較することによって行う。ここで、更新されていないと判定された場合(ステップ501NO)は、ステップ503に進み、更新されていると判定された場合(ステップ501YES)は、データベース管理ファイル341の更新処理(ステップ502)に進む。このステップ501においては、たとえ初回検索時で、データベース管理ファイル341aが検索用クライアント3内に存在しない場合も(この判断は、図9で説明したように、分類IDと詳細分類IDから、データベース管理ファイル341のファイル名を生成し、このファイルが検索用クライアント3内に存在するかどうかで行う)、データベース管理テーブル(図4参照)が更新されていると見なし、更新処理に進む。
【0080】
更新処理に進むと、まず、データベース管理ファイル341内の登録データベース情報をデータベース管理テーブル(図4参照)をもとに変更する。尚、データベース管理ファイル341が存在しない場合は、ファイルを図9における命名規約で生成し、データベース管理テーブルの内容をそのままコピーする。
【0081】
次に、操作者は、これからアクセスするデータベース242の数と最初にアクセスするデータベース242を決定する(ステップ503,ステップ504)。この処理は、図15における画面の右上にあるリンク先データベースのメニューの設定に基づいて行う。例えば、図15の例では、A社が選択されているので、アクセスするデータベース242の個数は1で、最初にアクセスするデータベース242はA社のデータベースということになる。また、このメニューにはALL(全てのデータベースにアクセスするという意味)を指定できるように構成し、ALLが指定された場合は、アクセスするデータベース242の個数はN(図4参照)、最初にアクセスするデータベース242はデータベース管理テーブル(図4参照)の最初に登録されたデータベースになる。図15に示す例では、アクセスするデータベースの数は1で、最初にアクセスするデータベースはA社のデータベースになる。
【0082】
上記ステップ503,ステップ504の後、情報が更新されているデータベース242のみに順次アクセスする処理を行う。この処理にあたっては、まず、データベース242が更新されているかどうかを判定する(ステップ505)。この判定は、サーバ1が管理している情報構造定義体142内のデータベース管理テーブル(図4参照)に記憶されている情報登録時間と検索用クライアント3がローカルに管理しているデータベース管理ファイル341の情報登録時間(この時間は、前回検索時にステップ506によって設定される)を比較することにより行う。尚、先の説明で初回はデータベース管理テーブル(図4参照)から内容をコピーしてデータベース管理ファイル341が作成されるので、この2つの情報登録時間は等しくなる。その為、等しい場合は、データベースは更新されていると見なす。
【0083】
ここで、データベース242が更新されていない場合(ステップ505NO)は、ステップ509に進む。また、データベース242が更新されている場合(ステップ505YES)は、次回の検索のために、データベース管理ファイル341の該当する情報登録時間を現在の時間(検索時間)に変更する(ステップ506)。次に、データベースアクセスツール312のリンク先データベースをデータベース管理テーブル(図4参照)の該当するデータベースアドレスに変更し(ステップ507)、その後に情報の検索を行う(ステップ508)。
【0084】
情報の検索に入ると、まず、全てのデータベース242を検索したかどうかを判定し(ステップ509)、ここで、アクセスしていないデータベース242がある場合(ステップ509NO)は、次にアクセスするデータベース242の情報を設定し(ステップ510)、ステップ505へと戻る。全てのデータベース242の検索を終了した場合(ステップ509YES)は、それまでの検索結果からヒット数を算出し(ステップ511)、図15における検索用データベースアクセスツール312の画面上の左下のヒット件数欄にその件数を表示する。
【0085】
次に、検索用クライアント3において、情報を検索しその検索結果をローカルデータベース342に蓄積する手順について図18に示すフローチャートを参照して説明する。まず初めに、操作者(情報閲覧者)は、検索しようとする情報分類を特定する(ステップ601)。この処理は、図14におけるステップ401の処理と同様である。検索する情報分類が決まったら、次に操作者は、その情報分類の検索結果を格納するためのローカルデータベース342が存在するかどうかの判定を行う(ステップ602)。この判定処理も、図14におけるステップ402の処理と同様に、分類IDと詳細分類IDからファイル名を生成し、そのファイルが検索用クライアント3内に存在するかどうかで判定することができる。
【0086】
ここで、ローカルデータベース342が存在した場合(ステップ602YES)、ステップ605に進む。これに対し、ローカルデータベース342が存在しない場合(ステップ602NO)、サーバ1からネットワーク経由で情報構造定義体142を入手し(ステップ603)、この入手した情報構造定義体142を基にローカルデータベース342を生成する(ステップ604)。なお、先に図6におけるデータベース構造を図8における情報構造定義体142で表現できることを説明したが、その逆の処理により上記ステップ604の処理を容易に実現できることは当業者にとって自明のことである。具体的に述べれば、本実施の形態において、検索用クライアント3のローカルデータベース構築部313は、サーバ1から入手した上記情報構造定義体142を解析してデータベースを構築するSQL文を生成し、該SQL文をデータベースアクセス処理部314に転送する。データベースアクセス処理部314は、転送されてきた上記SQL文を解釈し、検索用クライアント3内の記憶部34にローカルデータベース342を構築する。
【0087】
次に、操作者は、ステップ601で特定した情報分類を格納しているデータベース242へアクセスするためのデータベースアクセスツール312(図15参照)が存在するかどうかを判定する(ステップ605)。ここで、データベースアクセスツール312が存在していると判定された場合(ステップ605YES)、ステップ608に進む。一方、データベースアクセスツール312が存在していないと判定された場合(ステップ605NO)、ネットワーク接続装置33,ネットワークケーブル4,ネットワーク接続装置13を経由し、サーバ1の記憶部14内で管理されている情報構造定義体142を入手し(ステップ606)、データベースアクセスツール生成部311により、入手した情報構造定義体142を基にデータベースアクセスツール312を生成する(ステップ607)。このステップ605からステップ607の処理は、図14におけるステップ402からステップ404の処理と同様である。
【0088】
次に、データベースアクセスツール312のリンク先のデータベースを図15における画面右上にあるリンク先データベースメニューで選択されたネットワーク上のデータベース(登録用クライアント2内のデータベース242)に設定する(ステップ608)。このリンク先データベースメニューは、先に述べた如く、[ネットワーク上の複数のデータベース/ALL/ローカル/可搬型記憶メディア]のいずれかを選択できるように構成される。このうち、可搬型記憶メディアの運用については図19を参照して後述する。
【0089】
次に、検索用クライアント3では上記データベースアクセスツール312によりその設定条件に従った情報の検索を行う(ステップ609)。この検索においては、リンク先データベースがネットワーク上のデータベースに設定されているので、データベースアクセスツール312は検索用のSQL文をネットワーク接続装置33,ネットワークケーブル4,ネットワーク接続装置23を経由して、登録用クライアント2内のデータベースアクセス処理部215に転送する。データベースアクセス処理部215では、データベース242を検索し、その検索結果を上記とは逆の経路で検索用クライアント3内のデータベースアクセスツール312に通知する。ここで、その検索結果をローカルデータベース342に保存したい場合は、操作者は、図15におけるデータベースアクセスツール312の画面上で保存ボタンを押す。この操作により、データベースアクセスツール312は上記検索結果を登録用のSQL文に変換して一時保管する(ステップ610)。
【0090】
次いで、このデータベースアクセスツール312上では、リンク先データベースがローカルデータベース342に変更される(ステップ611)。この処理は、図15における画面上の右上にあるリンク先データベースメニューの操作に対応して実行される。また、図15における画面上の追加ボタンを押すと、一時保管されている情報がローカルデータベース342に登録・更新される(ステップ612)。
【0091】
実際には、データベースアクセスツール312は、登録用のSQL文に変換された一時データをデータベースアクセス処理部314に転送して、ローカルデータベース342に登録する。尚、登録用SQL文を実行する前に、同一レコードが存在するかどうかを判断し、存在する場合は、情報更新時間を比べて、更新時間の新しいレコードのみを登録・更新するようにする。この処理は、テーブル内におけるField typeが数値(ユニーク)であるフィールドと時刻(自動更新)であるフィールドを使用すれば可能である。つまり、ユニーク性が保証されたフィールドを検査すれば、同一のレコードであるかどうかが判断できる。また、時刻(自動更新)に設定されたフィールドは、更新時にシステムによって自動的に時刻が設定されることが保証されるので、レコードの新旧の判断を行うことができる。
【0092】
なお、上記一連の処理により情報の登録・更新を行ったローカルデータデータベース342を検索する場合は、図15における画面の右上のリンク先データベースメニューにおいて、ローカルデータベースを選択できるように構成し、ローカルデータベースが選択された場合は、リンク先をローカルデータベースに設定して検索を行うようにすれば良い。
【0093】
次に、検索用クライアント3における可搬型記憶メディア内のデータベースの検索とその検索結果をローカルデータベース342に登録する手順について図19に示すフローチャートを参照して詳述する。なお、この処理に先立って、登録用クライアント2では、データベースローカライズ処理部214により、記憶部24内のデータベース242の全部または一部及び該データベース242の構築の基になった情報構造定義体142を外部記憶部25にコピーする処理がなされる。この処理によって、外部記憶部25には、データベースの複製251及び情報構造定義体の複製252が記憶される。この外部記憶部25はCD−ROM等の可搬型記憶メディアによって実現されることは上述した通りである。これにより、本実施の形態では、データベースの複製251及び情報構造定義体の複製252が記憶された状態の可搬型記憶メディアを検索用クライアント3に配布し、検索用クライアント3ではその配布された可搬型記憶メディアを外部記憶部35にセットした状態で図19に示すような処理に臨むことができる。なお、図1においては、登録用クライアント2内のデータベースの複製251,情報構造定義体の複製252と、検索用クライアント3内のデータベースの複製351,情報構造定義体の複製352とは便宜上異なる符号を付しているが、上述した運用上の理由から、これらはそれぞれ同一のものであると言える。
【0094】
まず、この処理の初めに、操作者(情報閲覧者)は、可搬型記憶メディア内のデータベースの情報分類を特定し(ステップ701)、次いでこの可搬型記憶メディア内のデータベースの検索結果を格納し得るローカルデータベース342が存在するか否かを判定する(ステップ702)。ここで、可搬型記憶メディア内のデータベースのファイル名も図9に示す命名規約に基づいて命名されているので、そのファイル名を解析することでステップ701での情報分類の特定を容易に行うことができる。また、ステップ702でも同じ名前のファイルが検索用クライアント3内にあるかどうかでその判定を行うことができる。
【0095】
ローカルデータベース342が存在した場合(ステップ702YES)、ステップ705に進む。また、ローカルデータベース342が存在しない場合(ステップ702NO)、可搬型記憶メディア内の情報構造定義体の複製352をコピーし(ステップ703)、このコピーした情報構造定義体の複製352からローカルデータベース342を構築する(ステップ704)。この手順は、図18のステップ604と同様である。
【0096】
次に、操作者は、ステップ701で特定した情報分類を格納している可搬型記憶メディア内のデータベースの複製351にアクセスするためのデータベースアクセスツール312(図15参照)が存在するかどうかを判定する(ステップ705)。ここで、データベースアクセスツール312が存在していると判定された場合(ステップ705YES)、ステップ708に進む。一方、データベースアクセスツール312が存在していないと判定された場合(ステップ705NO)、可搬型記憶メディアから情報構造定義体の複製352を入手し(ステップ706)、データベースアクセスツール生成部311により、入手した情報構造定義体の複製352を基にデータベースアクセスツール312を生成する(ステップ707)。このステップ705からステップ707の処理は、情報構造定義体を可搬型記憶メディアから入手する以外は、図18におけるステップ605からステップ607の処理と同様である。
【0097】
次に、操作者は、データベースアクセスツール312のリンク先のデータベースを可搬型記憶メディア内のデータベース(データベースの複製351)に設定し(ステップ708)、情報の検索を行う(ステップ709)。この検索では、リンク先データベースが可搬型記憶メディア内のデータベースに設定されているので、データベースアクセスツール312は検索用のSQL文を自装置内のデータベースアクセス処理部314に転送する。データベースアクセス処理部314では、可搬型記憶メディア内のデータベースを検索し、その検索結果をデータベースアクセスツール312に通知する。ここで、その検索結果をローカルデータベース341に保存したい場合は、操作者は、図15に示すデータベースアクセスツール312の画面上で保存ボタンを押す。この操作により、データベースアクセスツール312は上記検索結果を登録用のSQL文に変換して一時保管する(ステップ710)。
【0098】
次いで、このデータベースアクセスツール312上では、リンク先データベースがローカルデータベースに変更される(ステップ711)。この処理は、図15における画面上の右上にあるリンク先データベースメニューの操作に対応して実行される。また、図15における画面上の追加ボタンを押すと、一時保管されている情報がローカルデータベース342に登録・更新される(ステップ712)。このステップ708からステップ712の処理も、図18におけるステップ608からステップ612の処理と同様であるが、唯一異なるのは、ステップ708でリンク先データベースを可搬型記憶メディア内のデータベースに設定することと、ステップ709でデータベースアクセスツール312は、検索用のSQL文を登録用クライアント2のデータベースアクセス処理部215ではなく、自分自身(検索用クライアント3)のデータベースアクセス処理部314に転送することである。
【0099】
図17,図18のフローチャートに沿って詳しく説明したように、本実施の形態では、ネットワーク上のデータベース242や可搬型記憶メディア内のデータベース(データベース242の複製351)内の情報をローカルデータベース342に簡単に登録することができる。尚、ローカルデータベース342内を検索するには、図15における画面上の右上のリンク先データベースをローカルデータベースに切り替えてから検索すれば良い。また、図18におけるフローチャートでの説明でも分かるように、本実施の形態に係わる情報流通システムでは、ネットワークに接続されないスタンドアロンの環境でも可搬型記憶メディアによって情報を流通させることができる。
【0100】
また、上述した説明全体を総括すると、以下のことが言える。すなわち、本発明に係わる情報流通システムでは、情報提供者は登録用クライアント2からネットワーク上のデータベースを管理する1つのサーバ1にアクセスするだけで、提供したい情報の種別を特定することができるとともに、その種別の情報を格納する標準化されたデータベースを構築でき、更にこのデータベースに提供しようとする情報を容易に登録できる。一方、情報閲覧者も、同様にして、検索用クライアント3から上記サーバ1にアクセスするだけで獲得したい情報の種別を特定でき、かつその情報が格納されたデータベースがネットワーク上のどこに分散管理されているかを容易に知ることができ、更には、それらの分散管理状況を基に該当する登録用クライアント2のデータベースにアクセスして所望の情報を獲得することもできる。
【0101】
また、データベース内のレコードは、他の同種別のデータベース内に格納されたレコードと区別されて管理されるので、異なる同種別のデータベースから情報を入手してもレコード間の不整合を起こさずに情報間の比較が容易に行える。
【0102】
また、情報提供者は登録用クライアント2において自分が構築したデータベースの管理のみを行えばよいので、他者を意識せずに柔軟な情報管理を行うことができる。また、新機構造の情報を提供する場合も、その構造の定義とその情報の種別を特定する分類情報のみをサーバ1に登録すれば良いので、システムの拡張を簡単に行える。
【0103】
また、情報閲覧者は、検索用クライアント3により入手した情報をローカルのデータベースに蓄積できるので、入手後、ローカルデータベースにおいてより詳細な検索を行って情報の絞り込みを行ったり、データベースより取り出して他のアプリケーションなどで再利用したりすることが可能になる。
【0104】
また、本発明に係わるシステムでは、可搬型記憶メディアによっても情報を流通させることができるため、情報提供者にとっても、情報閲覧者にとってもより柔軟なシステム運用が可能になる。例えば、情報提供者は緊急性の低い大量の情報は可搬型記憶メディアによって配布し、緊急性の高い情報はネットワークにより配布することも可能である。また、情報閲覧者は、通信コストを低減するために導入時には可搬型記憶メディアによって情報を入手し、差分のみをネットワークから入手するといった運用もできる。
【0105】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、管理用情報処理装置と、複数の登録用及び検索用情報処理装置を相互にネットワークを介して接続し、管理用情報処理装置は、データベースの情報構造を定義する情報構造定義体を作成する情報構造定義手段により情報の分類別に作成された情報構造定義体と、該情報構造定義体を用いて登録用情報処理装置により構築された複数のデータベースのネットワーク上のアドレスを含む情報を管理する管理テーブルとを当該情報構造定義体が属する情報分類に対応して管理する。
【0106】
そして、登録用情報処理装置は、前記管理手段により管理される情報構造定義体に対応する情報分類を一覧表示し、該一覧表示中からユーザにより選択された情報分類に対応する情報構造定義体を取得する取得手段を有し、該取得手段により取得された情報構造定義体を基に、該情報構造定義体が属する情報分類に対応する名前を有し、かつ、当該情報構造定義体により定義される情報構造を有するデータベースを構築すると共に、前記取得手段により取得された情報構造定義体を基に、該情報構造定義体が属する情報分類に対応する名前を有し、かつ、該情報構造定義体により定義された情報項目別に登録対象の情報を入力する登録情報入力エリアを含むユーザインタフェースを有する登録用データベースアクセスツールを生成したうえで、前記取得手段により取得された情報構造定義体に対応して前記管理手段により管理される管理テーブルを対象に、前記データベース構築手段により構築されたデータベースのアドレス設定とデータベース数の更新とを含む編集処理を行い、その後、上記登録用データベースアクセスツールを用い、前記編集処理により前記管理テーブルに設定されたアドレスのデータベースにアクセスし、前記登録情報入力エリアに入力された登録対象情報を登録する登録処理を行なう。
また、検索用情報処理装置は、前記管理手段により管理される情報構造定義体に対応する情報分類を一覧表示し、該一覧表示中からユーザにより選択された情報分類に対応する情報構造定義体を取得する取得手段を有し、該取得手段により取得された情報構造定義体を基に、該情報構造定義体が属する情報分類に対応する名前を有すると共に、該情報分類に対応して前記管理手段により管理される管理テーブルに設定されるアドレスを指定するアドレス指定エリアと、該情報構造定義体により定義された情報項目別に検索対象の情報を入力する検索情報入力エリアを含むユーザインタフェースを有する検索用データベースアクセスツールを生成し、この検索用データベースアクセスツールを用い、前記アドレス指定エリアを用いて指定されたアドレスのデータベースにアクセスし、前記検索情報入力エリアに入力された検索対象情報を検索する検索処理を行う。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態に係わる情報流通システムの構成を示すブロック図。
【図2】図1における各情報処理装置のハードウエア構成を示す図。
【図3】登録者管理テーブルの構成の一例を示す図。
【図4】情報構造定義体を管理するためのテーブルの構成例を示す図。
【図5】図4における情報構造定義体群を基にした情報の分類の具体例を示す図。
【図6】文献データベースの構造の一例を示す図。
【図7】情報構造定義体の文法定義例を示す図。
【図8】情報構造定義体の具体的な定義例を示す図。
【図9】各種リソースの命名規約の例を示す図。
【図10】新規な情報登録者の登録手順を示すフローチャート。
【図11】新規な情報分類の登録手順を示すフローチャート。
【図12】情報登録手順を示すフローチャート。
【図13】情報登録用データベースアクセスツールの画面構成を示す図。
【図14】情報検索手順を示すフローチャート。
【図15】情報検索用データベースアクセスツールの画面構成を示す図。
【図16】情報検索用データベースアクセスツールの検索結果表示画面構成を示す図。
【図17】複数のデータベースへの情報検索手順を示すフローチャート。
【図18】ローカルデータベースへの情報登録手順を示すフローチャート。
【図19】可搬型記憶メディア内データベースの検索及びローカルデータベースへの情報登録手順を示すフローチャート。
【符号の説明】
1…データベース管理用情報処理装置(サーバ)、11…処理部、111…分散データベース管理部、112…情報構造定義部、113…情報種別特定部、12…入出力端末、13…ネットワーク接続装置、14…記憶部、141…登録者管理テーブル、142…情報構造定義体、2…登録用情報処理装置(登録用クライアント)、21…処理部、211…データベース構築部、212…データベースアクセスツール生成部、213…データベースアクセスツール、214…データベースローカライズ処理部、215…データベースアクセス処理部、22…入出力端末、23…ネットワーク接続装置、24…記憶部、241…登録者情報ファイル、242…データベース、25…外部記憶部、251…データベースの複製、252…情報構造定義体の複製、3…検索用情報処理装置(クライアント)、31…処理部、311…データベースアクセスツール生成部、312…データベースアクセスツール、313…ローカルデータベース構築部、314…データベースアクセス処理部、32…入出力端末、33…ネットワーク接続装置、34…記憶部、341…データベース管理ファイル、342…ローカルデータベース、35…外部記憶部、351…データベースの複製、352…情報構造定義体の複製、4…ネットワークケーブル、5…情報処理装置(コンピュータシステム)、51…コンピュータ、52…キーボード、53…ポインティングデバイス、54…ディスプレイ、55…ハードディスク、56…メディアドライブ装置、57…ネットワークアダプタ、58…システムバス

Claims (1)

  1. 相互にネットワークを介して接続され、前記ネットワーク上に分散するデータベースの所在を管理する管理用情報処理装置と、前記データベースを構築し情報を登録する複数の登録用情報処理装置と、前記データベースから情報を検索する複数の検索用情報処理装置とから成り、
    前記管理用情報処理装置は、
    データベースの情報構造を定義する情報構造定義体を作成する情報構造定義手段と、
    前記情報構造定義手段により情報の分類別に作成された情報構造定義体と、該情報構造定義体を用いて前記登録用情報処理装置により構築された複数のデータベースの前記ネットワーク上のアドレスを含む情報を管理する管理テーブルとを当該情報構造定義体が属する情報分類に対応して管理する管理手段
    を具備し、
    前記登録用情報処理装置は、
    前記管理手段により管理される情報構造定義体に対応する情報分類を一覧表示し、該一覧表示中からユーザにより選択された情報分類に対応する情報構造定義体を取得する取得手段と、
    前記取得手段により取得された情報構造定義体を基に、該情報構造定義体が属する情報分類に対応する名前を有し、かつ、当該情報構造定義体により定義される情報構造を有するデータベースを構築するデータベース構築手段と、
    前記取得手段により取得された情報構造定義体を基に、該情報構造定義体が属する情報分類に対応する名前を有し、かつ、該情報構造定義体により定義された情報項目別に登録対象の情報を入力する登録情報入力エリアを含むユーザインタフェースを有する登録用データベースアクセスツールを生成する登録用データベースアクセスツール生成手段と、
    前記取得手段により取得された情報構造定義体に対応して前記管理手段により管理される管理テーブルを対象に、前記データベース構築手段により構築されたデータベースのアドレス設定とデータベース数の更新とを含む編集処理を行う編集処理手段と、
    前記登録用データベースアクセスツールを用い、前記編集処理手段により前記管理テーブルに設定されたアドレスのデータベースにアクセスし、前記登録情報入力エリアに入力された登録対象情報を登録する登録処理手段と
    を具備し、
    前記検索用情報処理装置は、
    前記管理手段により管理される情報構造定義体に対応する情報分類を一覧表示し、該一覧表示中からユーザにより選択された情報分類に対応する情報構造定義体を取得する取得手段と、
    前記取得手段により取得された情報構造定義体を基に、該情報構造定義体が属する情報分類に対応する名前を有すると共に、該情報分類に対応して前記管理手段により管理される管理テーブルに設定されるアドレスを指定するアドレス指定エリアと、該情報構造定義体により定義された情報項目別に検索対象の情報を入力する検索情報入力エリアを含むユーザインタフェースを有する検索用データベースアクセスツールを生成する検索用データベースアクセスツール生成手段と、
    前記検索用データベースアクセスツールを用い、前記アドレス指定エリアを用いて指定されたアドレスのデータベースにアクセスし、前記検索情報入力エリアに入力された検索対象情報を検索する検索処理手段と
    を具備することを特徴とする情報流通システム。
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