JP3910880B2 - 衛星通信受信用コンバータのフィードホーンおよびその製造方法ならびに衛星通信受信用コンバータ - Google Patents

衛星通信受信用コンバータのフィードホーンおよびその製造方法ならびに衛星通信受信用コンバータ Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、衛星通信電波を受信する衛星通信受信用コンバータのフィードホーンおよびその製造方法ならび衛星通信受信用コンバータに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
図9は、衛星放送受信用アンテナを示す斜視図である。衛星からの放送電波は、パラボラアンテナ50で反射されて衛星放送受信用コンバータ1のフィードホーン10に入射され、フィードホーン10内を伝送導波される。この伝送導波された衛星放送電波は、衛星放送受信用コンバータ1内に配置されたコンバータ回路に入力され、テレビ画像信号や音声信号に変換されてテレビ受像機へと出力される(たとえば、特開平7−38321号公報、特開平9−46102号公報、実開平6−81120号公報)。
【0003】
図10(a)は、従来の衛星放送受信用コンバータの断面図であり、図10(b)は正面図である。図10(a)および図10(b)に示すように、衛星放送受信用コンバータ1は、内部部品を保護するためのシールドケース2,3を備え、その内部に衛星放送電波を電気信号に変換するコンバータ回路が構成されたプリント基板4を装着保持している。シールドケース2の外側には、衛星放送電波が受信されるフィードホーン10が組付けられている。また、シールドケース2,3の所定領域には、テレビ受像機へと電気信号を出力するためのF型接栓8が外部に突出するように設けられている。
【0004】
フィードホーン10は、衛星放送電波が伝送導波するように内部に伝送経路が構成された筒状の部材にて形成されている。このフィードホーン10の衛星放送電波入力側には、内部の気密性を保つためにホーンキャップ7が取付けられている。このホーンキャップ7は、少なくとも衛星放送電波が透過するように導体以外の材料にて形成される。
【0005】
他方、フィードホーン10の他端側は、シールドケース2,3内に装着されたプリント基板4へと連結されている。図10(b)に示すように、プリント基板4のフィードホーン10の伝送経路に面する部分には、基板アンテナ部であるプローブ5,6が配設されている。
【0006】
以上の構成により、ホーンキャップ7を透過してフィードホーン10内へと入力された衛星放送電波は、フィードホーン10内を伝送導波してプリント基板4に設けられたプローブ5,6に達する。このプローブ5,6によって受信された衛星放送電波は、プリント基板4上に構成されたコンバータ回路によってテレビ画像信号や音声信号に変換され、F型接栓8を介してテレビ受像機へと出力される。
【0007】
上記構成の衛星放送受信用コンバータにあっては、図から分かるように、フィードホーン10は、その外周面が露出した状態にてシールドケース2,3に組付けられる。このため、フィードホーン10の外周面には外観を美しくするために化粧面を構成する必要がある。一方、フィードホーン10の内周面側は、ホーンキャップ7を透過してフィードホーン10内の伝送経路に到達した衛星放送電波をロスすることなくプリント基板に設けられたプローブ5,6に伝達する必要がある。このため、フィードホーン10の内周面上には、たとえば導体からなる導波面を構成する必要がある。
【0008】
図11は、従来の衛星放送受信用コンバータのフィードホーンの断面図を示している。図に示すように、従来のフィードホーン10Eにおいては、その大枠は樹脂部材11によって構成されている。上述の要請により、この樹脂部材11の内周面上には導波面である金属めっき層12が形成されており、また外周面上には化粧面である塗装層13が形成されている。
【0009】
このように、内周面が金属めっき層12によって被覆され、外周面が塗装層13によって被覆されたフィードホーン10Eは、以下に示す工程により製造される。まず、図12に示すように、射出成形によりフィードホーン10Eの大枠である筒形状の樹脂部材11を形成する。次に、樹脂部材11の全面にわたって金属めっきを施す。これにより、図13に示すように、樹脂部材11の全表面は金属めっき層12によって被覆される。次に、金属めっき層12によって覆われた樹脂部材11の内周面上をマスキングによって覆い、スプレーガンによる塗装を行なう。これにより、マスキングが施されていない樹脂部材11の外周面のみに選択的に塗装層13を形成する。この後、マスキングを除去することにより、図11に示す構造のフィードホーン10が得られる。
【0010】
なお、樹脂部材としては、金属めっきが可能なように、たとえばアクリロニトリル−ブタジエン−スチレン樹脂(ABS樹脂)が用いられ、塗料としては、たとえばアクリル系の塗料が用いられる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述の手法にて衛星放送受信用コンバータのフィードホーンを製作した場合には、塗装工程においてマスキングが必要となるために作業が非常に煩雑となり、製造コストの増大を招いていた。また、樹脂部材を形成する際に用いられる樹脂材料としては、金属めっきが可能な樹脂材料に限定されていたため、材料選択の幅が狭いという点も問題になっていた。
【0012】
したがって、本発明は、材料選択の幅を広げ、簡便かつ安価に製造可能な衛星通信受信用コンバータのフィードホーンおよびその製造方法ならびに衛星通信受信用コンバータを提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】
本発明に基づく衛星通信受信用コンバータのフィードホーンは、樹脂材料にて形成された筒状部材からなり、入力された電波を導波する導波面が内周面上に形成され、化粧面が外周面にて構成されてなる衛星通信受信用コンバータのフィードホーンであって、筒状部材は、内周面側に位置する内側樹脂部材と、外周面側に位置する外側樹脂部材とに分割されている。これにより、内側樹脂部材の内周面にて導波面が構成され、外側樹脂部材の外周面にて化粧面が構成されている。
【0014】
このように、従来一体にて形成されていたフィードホーンの大枠を構成する樹脂部材を、内側樹脂部材と外側樹脂部材とに分割して形成することにより、内周面と外周面とを、それぞれその周面に必要とされる特性を満足する樹脂材料にて構成することが可能になる。すなわち、導波面が形成される内周面を構成する内側樹脂部材としては導波面を形成し易い樹脂材料を用いて形成し、化粧面である外周面を構成する外側樹脂部材としては外観が美しくなるような樹脂材料や耐候性に特に優れた樹脂材料を用いて形成することが可能になる。このように、材料選択の幅が広がることにより、製造コストの削減や信頼性の向上など種々の効果が期待できる。
【0015】
上記本発明に基づく衛星通信受信用コンバータのフィードホーンにあっては、内側樹脂部材は金属めっきが可能な樹脂材料にて形成されており、内側樹脂部材の内周面上に金属めっきを施すことにより導波面が形成されていることが望ましい。
【0016】
本構成のように、内側樹脂部材を金属めっきが可能な樹脂部材を用いて形成することにより、金属めっきによって簡便に内周面上に導波面を形成することが可能になる。
【0017】
上記本発明に基づく衛星通信受信用コンバータのフィードホーンにあっては、たとえば、内側樹脂部材が、アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン樹脂、シンジオタクチック・ポリスチレン樹脂およびメッキグレード設定樹脂からなる群から選ばれる樹脂材料にて形成されてていることが望ましい。
【0018】
このように、内側樹脂部材に用いられる金属めっきが可能な樹脂材料としては、たとえば上記のような樹脂が使用可能である。
【0019】
上記本発明に基づく衛星通信受信用コンバータのフィードホーンにあっては、外側樹脂部材は塗料を含有する樹脂材料にて形成されていることが望ましい。
【0020】
このように、外側樹脂部材を塗料を含有する樹脂材料にて形成することにより、従来必要であったマスキングを用いた塗装工程を経ることなく、所望の色彩の化粧面を有するフィードホーンを形成することが可能になるため、作業が簡便になり、製造コストの低減が図られる。
【0021】
上記本発明に基づく衛星通信受信用コンバータのフィードホーンにあっては、外側樹脂部材は金属めっきが不可能な樹脂材料にて形成されていることが望ましい。
【0022】
このように、外側樹脂部材を金属めっきが不可能な樹脂材料にて形成することにより、内側樹脂部材の外周面を覆うように外側樹脂部材を形成した後に、選択的に内側樹脂部材の露出表面にのみ金属めっきを施すことが可能になる。本構成とすることにより、金属めっき処理を行なう前に外側樹脂部材を形成することが可能になるため、製造工程の自由度が大幅に増す。
【0023】
上記本発明に基づく衛星通信受信用コンバータのフィードホーンにあっては、たとえば、外側樹脂部材が、ポリプロピレン樹脂、ポリアセタール樹脂およびポリカーボネート樹脂からなる群から選ばれる樹脂材料にて形成されていることが望ましい。
【0024】
このように、内側樹脂部材に用いられる金属めっきが不可能な樹脂材料としては、たとえば上記のような樹脂が使用可能である。
【0025】
上記本発明に基づく衛星通信受信用コンバータのフィードホーンにあっては、内側樹脂部材および外側樹脂部材の連結面において、一方の樹脂部材に凸部を、他方の樹脂部材に凹部を設け、これら凸部および凹部を嵌合させていることが望ましい。
【0026】
このように、内側樹脂部材と外側樹脂部材との連結部位に凸部および凹部を形成し、これらが嵌合するように構成しておくことにより、内側樹脂部材と外側樹脂部材とが固定され、回転することが防止される。
【0027】
本発明に基づく衛星通信受信用衛星通信受信用コンバータは、上述のいずれかの衛星通信受信用コンバータのフィードホーンを備えていることが望ましい。
【0028】
上述のいずれかのフィードホーンを用いて衛星通信受信用コンバータを構成することにより、衛星通信受信用コンバータを安価にかつ簡便に製造することが可能になる。
【0029】
本発明の第1の局面に基づく衛星通信受信用コンバータのフィードホーンの製造方法は、上述の本発明に基づく衛星通信受信用コンバータのフィードホーンの製造方法であって、以下の工程を含んでいる。
(a)筒状部材の内周面側を構成する内側樹脂部材を金属めっきが可能な樹脂材料にて射出成形する工程。
(b)内側樹脂部材の表面に金属めっきを施す工程。
(c)筒状部材の外周面側を構成する外側樹脂部材を、金属めっきが施された内側樹脂部材の外周面を覆うように射出成形する工程。
【0030】
本製造方法のように、金属めっきが可能な樹脂材料にて内側樹脂部材を形成し、この内側樹脂部材の表面を金属にてめっきした後に外周面を覆うように化粧面となる外側樹脂部材を形成することにより、従来必要であったマスキングを用いた塗装工程が省略できるようになるため、簡便かつ安価に衛星通信受信用コンバータのフィードホーンを製造することが可能になる。
【0031】
本発明の第2の局面における衛星通信受信用コンバータのフィードホーンの製造方法は、上述の本発明に基づく衛星通信受信用コンバータのフィードホーンの製造方法であって、以下の工程を含んでいる。
(a)筒状部材の内周面側を構成する内側樹脂部材を金属めっきが可能な樹脂材料にて射出成形する工程。
(b)筒状部材の外周面側を構成する外側樹脂部材を、内側樹脂部材の外周面を覆うように金属めっきが不可能な樹脂材料にて射出成形する工程。
(c)筒状部材のうち、内側樹脂部材の露出表面にのみ選択的に金属めっきを施す工程。
【0032】
本製造方法のように、金属めっきが可能な樹脂材料にて内側樹脂部材を形成し、この内側樹脂部材の外周面を覆うように金属めっきが不可能な樹脂材料にて外側樹脂部材を形成することにより、外側樹脂部材の形成後に金属めっき処理を行うことが可能になる。これにより、従来必要であったマスキングを用いた塗装工程が省略できると同時に製造工程の自由度が増し、簡便かつ安価に衛星通信受信用コンバータのフィードホーンを製造することが可能になる。
【0033】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について、図を参照して説明する。
【0034】
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1における衛星放送受信用コンバータのフィードホーンの断面図であり、図2および図3は製造過程におけるフィードホーンの断面図である。なお、本実施の形態におけるフィードホーンは、上述の従来例において説明した構成の衛星放送受信用コンバータに用いられるフィードホーンでり、衛星放送受信用コンバータについての説明はここでは繰り返さない。
【0035】
図1に示すように、本実施の形態における衛星放送受信用コンバータのフィードホーン10Aの大枠は、内周面側に位置する内側樹脂部材11aと、外周面側に位置する外側樹脂部材11bとによって構成されている。内側樹脂部材11aは、その全面が金属めっき層12によって被覆されている。さらに、内側樹脂部材11aの外周面を覆う金属めっき層12の外側は、外側樹脂部材11bによって覆われている。
【0036】
内側樹脂部材11aは、金属めっきが可能な樹脂材料にて形成されており、たとえば、アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン樹脂(ABS樹脂)、シンジオタクチック・ポリスチレン樹脂(SPS樹脂)およびメッキグレード設定樹脂などが使用可能である。外側樹脂部材11bは、外観を美しく保つことが可能な樹脂材料によって形成される。たとえば、光沢のある樹脂材料を用いたり、塗料が含有された樹脂材料などを用いる。さらに、通常は、衛星放送受信用コンバータは屋外に設置されるため、耐候性に優れた樹脂材料を用いることが好ましい。
【0037】
次に、図2および図3を参照して、上記構成のフィードホーンの製造方法について説明する。まず、図2に示すように、射出成形によりフィードホーン10Aの大枠となる筒形状の内側樹脂部材11aを形成する。次に、内側樹脂部材11aの全面にわたって金属めっきを施す。これにより、図3に示すように、内側樹脂部材11aの表面が金属めっき層12によって被覆われる。さらに、この金属めっき層12によって被覆された内側樹脂部材11aを、たとえばダブルインジェクション成形機にセットし、外周面が覆われるように外側樹脂部材11bを射出成形する。以上により、図1に示すようなフィードホーン10Aが得られる。
【0038】
以上の製造工程を経て衛星放送受信用コンバータのフィードホーンを製造することにより、従来必要であったマスキングを用いた塗装工程を経ることなく、簡便に内周面上に導波面が形成され、外周面に化粧面が構成されたフィードホーンを製造することが可能になる。このため、作業の簡素化が図られ、安価に衛星放送受信用コンバータのフィードホーンを製造することが可能になる。
【0039】
また、樹脂部材を内側樹脂部材と外側樹脂部材とに分けて製造することにより、内側樹脂部材には導波面が形成し易い樹脂材料を用い、外側樹脂部材には化粧面を形成するのにより適した樹脂材料や耐候性に優れた樹脂材料などを用いて製造することが可能になる。このように、樹脂材料を必要に応じて使い分けることが可能になり、様々な効果が得られるようになる。
【0040】
(実施の形態2)
図4は、本発明の実施の形態2における衛星放送受信用コンバータのフィードホーンの断面図であり、図5および図6は製造過程におけるフィードホーンの断面図である。なお、本実施の形態におけるフィードホーンは、上述の実施の形態1と同様に、従来例において説明した構成の衛星放送受信用コンバータに用いられるフィードホーンである。
【0041】
図4に示すように、本実施の形態における衛星放送受信用コンバータのフィードホーン10Bの大枠は、内周面側に位置する内側樹脂部材11aと、外周面側に位置する外側樹脂部材11bとによって構成されている。内側樹脂部材11aの内周面は、金属めっき層12によって被覆されている。さらに、内側樹脂部材11aの外周面は、外側樹脂部材11bによって覆われている。
【0042】
内側樹脂部材11aは、金属めっきが可能な樹脂材料にて形成されており、たとえば、アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン樹脂(ABS樹脂)、シンジオタクチック・ポリスチレン樹脂(SPS樹脂)およびメッキグレード設定樹脂などが使用可能である。外側樹脂部材11bは、金属めっきが不可能な樹脂材料にて形成されており、たとえば、ポリプロピレン樹脂(PP樹脂)、ポリアセタール(POM)樹脂およびポリカーボネート(PC)樹脂などが使用可能である。
【0043】
また、より好ましくは、外側樹脂部材11bは、外観を美しく保つことが可能な樹脂材料によって形成される。たとえば、光沢のある樹脂材料を用いたり、塗料が含有された樹脂材料などを用いる。さらに、通常は、衛星放送受信用コンバータは屋外に設置されるため、耐候性に優れた樹脂材料を用いることが好ましい。
【0044】
次に、図5および図6を参照して、上記構成のフィードホーンの製造方法について説明する。まず、図5に示すように、射出成形によりフィードホーン10Bの大枠となる筒形状の内側樹脂部材11aを形成する。次に、内側樹脂部材11aを、たとえばダブルインジェクション成形機にセットし、内側樹脂部材11aの外周面が覆われるように外側樹脂部材11bを射出成形により成形する。これにより、図6に示すような構造の樹脂部材が形成される。さらに、樹脂部材11の全面にわたって金属めっきを施す。ここで、外側樹脂部材11bは金属めっきが不可能な樹脂材料にて形成されているため、内側樹脂部材11aにの露出面にのみ選択的に金属めっき層12が形成される。以上により、図4に示す構造のフィードホーン10Bが得られる。
【0045】
以上の製造工程を経て衛星放送受信用コンバータのフィードホーンを製造することにより、従来必要であったマスキングを用いた塗装工程を経ることなく、簡便に内周面上に導波面が形成され、外周面に化粧面が構成されたフィードホーンを製造することが可能になる。また、製造工程の自由度が増し、さらなる製造コストの削減が期待できる。
【0046】
上述の実施の形態1および2においては、いずれも内側樹脂部材の外周面に外側樹脂部材がアウトサート成形される。この場合、内側樹脂部材と外側樹脂部材とは通常は固着しないため、内側樹脂部材に対して外側樹脂部材が回転することが考えられる。この回転を防止するためには、図7または図8に示すように、内側樹脂部材11aと外側樹脂部材11bとの連結部位において、一方に凸部を他方に凹部を形成し、これらが互いに嵌合するように成形するとよい。なお、図7においては、内側樹脂部材11aに凹部11a1が設けられ、外側樹脂部材11bに凸部11b2が設けられたフィードホーン10Cを示しており、図8においては、内側樹脂部材11aに凸部11a2が設けられ、外側樹脂部材11bに凹部11b1が設けられたフィードホーン10Dを示している。
【0047】
上記実施の形態においては、導波管部分とホーン部分とが一体に形成されたフィードホーンを例示して説明を行なったが、特にこれに限定されるものではなく、導波管部分とホーン部分とが別体にて形成されたフィードホーンであってもよい。なお、本発明においてフィードホーンとは、導波管部分とホーン部分とを含む構成のもののみならず、導波管部分のみ、ホーン部分のみの構成の場合をも含むものであり、この導波管部分のみやホーン部分のみ構成の場合にも本発明を適用することは可能である。
【0048】
このように、今回開示した上記各実施の形態はすべての点で例示であって、制限的なものではない。本発明の技術的範囲は特許請求の範囲によって画定され、また特許請求の範囲の記載と均等の意味および範囲内でのすべての変更を含むものである。
【0049】
【発明の効果】
本発明により、材料選択の幅が広がり、簡便かつ安価に衛星通信受信用コンバータのフィードホーンを製造することが可能になる。また、本発明のフィードホーンを用いて衛星通信受信用コンバータを製作することにより、簡便かつ安価に衛星通信受信用コンバータを提供することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態1におけるフィードホーンの断面図である。
【図2】 本発明の実施の形態1におけるフィードホーンの製造工程を示す図である。
【図3】 本発明の実施の形態1におけるフィードホーンの製造工程を示す図である。
【図4】 本発明の実施の形態2におけるフィードホーンの断面図である。
【図5】 本発明の実施の形態2におけるフィードホーンの製造工程を示す図である。
【図6】 本発明の実施の形態2におけるフィードホーンの製造工程を示す図である。
【図7】 本発明の実施の形態2における変形例を示すフィードホーンの断面図である。
【図8】 本発明の実施の形態2における他の変形例を示すフィードホーンの断面図である。
【図9】 一般的な衛星放送受信用アンテナの構造を示す斜視図である。
【図10】 (a)は一般的な衛星放送受信用コンバータの構造を示す断面図であり、(b)は正面図である。
【図11】 従来のフィードホーンの断面図である。
【図12】 従来のフィードホーンの製造工程を示す断面図である。
【図13】 従来のフィードホーンの製造工程を示す断面図である。
【符号の説明】
1 衛星放送受信用コンバータ、2,3 シールドケース、4 プリント基板、5,6 プローブ、7 ホーンキャップ、8 F型接栓、10,10A〜10D フィードホーン、11a 内側樹脂部材、11b 外側樹脂部材、11a1,11b1 凹部、11a2,11b2 凸部、12 金属めっき層、50 パラボラアンテナ。

Claims (10)

  1. 樹脂材料にて形成された筒状部材からなり、入力された電波を導波する導波面が内周面上に形成され、化粧面が外周面にて構成されてなる衛星通信受信用コンバータのフィードホーンであって、
    前記筒状部材は、内周面側に位置する内側樹脂部材と、外周面側に位置する外側樹脂部材とに分割されており、これにより前記内側樹脂部材の内周面にて前記導波面が構成されるとともに前記外側樹脂部材の外周面にて前記化粧面が構成されている、衛星通信受信用コンバータのフィードホーン。
  2. 前記内側樹脂部材は、金属めっきが可能な樹脂材料にて形成されており、前記内側樹脂部材の内周面上に金属めっきを施すことにより、前記導波面が形成されている、請求項1に記載の衛星通信受信用コンバータのフィードホーン。
  3. 前記内側樹脂部材が、アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン樹脂、シンジオタクチック・ポリスチレン樹脂およびメッキグレード設定樹脂からなる群から選ばれる樹脂材料にて形成されている、請求項2に記載の衛星通信受信用コンバータのフィードホーン。
  4. 前記外側樹脂部材は、塗料を含有する樹脂材料にて形成されている、請求項1から3のいずれかに記載の衛星通信受信用コンバータのフィードホーン。
  5. 前記外側樹脂部材は、金属めっきが不可能な樹脂材料にて形成されている、請求項1から4のいずれかに記載の衛星通信受信用コンバータのフィードホーン。
  6. 前記外側樹脂部材が、ポリプロピレン樹脂、ポリアセタール樹脂およびポリカーボネート樹脂からなる群から選ばれる樹脂材料にて形成されている、請求項5に記載の衛星通信受信用コンバータのフィードホーン。
  7. 前記内側樹脂部材および前記外側樹脂部材の連結面において、一方の樹脂部材に凸部を、他方の樹脂部材に凹部を設け、これら凹部および凸部を嵌合させてなる、請求項1から6のいずれかに記載の衛星通信受信用コンバータのフィードホーン。
  8. 請求項1から7のいずれに記載の衛星通信受信用コンバータのフィードホーンを備えた、衛星通信受信用コンバータ。
  9. 請求項1に記載の衛星通信受信用コンバータのフィードホーンの製造方法であって、
    前記筒状部材の内周面側を構成する内側樹脂部材を金属めっきが可能な樹脂材料にて射出成形する工程と、
    前記内側樹脂部材の表面に金属めっきを施す工程と、
    前記筒状部材の外周面側を構成する外側樹脂部材を、前記金属めっきが施された内側樹脂部材の外周面を覆うように射出成形する工程とを含む、衛星通信受信用コンバータのフィードホーンの製造方法。
  10. 請求項1に記載の衛星通信受信用コンバータのフィードホーンの製造方法であって、
    前記筒状部材の内周面側を構成する内側樹脂部材を金属めっきが可能な樹脂材料にて射出成形する工程と、
    前記筒状部材の外周面側を構成する外側樹脂部材を、前記内側樹脂部材の外周面を覆うように金属めっきが不可能な樹脂材料にて射出成形する工程と、
    前記筒状部材のうち、前記内側樹脂部材の露出表面にのみ選択的に金属めっきを施す工程とを含む、衛星通信受信用コンバータのフィードホーンの製造方法。
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