JP3910247B2 - 食堂の自動精算システム及びその決済システム - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、固有番号(ID)を有し、電磁結合により電力を受けて特定の周波数でデータ出力するIDタグを装着させた食器をトレイに載せて、このトレイを読出し部に対して移動させ、食堂における支払い料金を読出して精算する精算システム及びその決済システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
IDタグを用いた食堂システムとして、例えば特開平8−115475号公報に示されるものがある。この食堂システムは、料理が顧客に渡される際に、書込み台に置かれた食器のIDタグに所要のID情報を書込む書込手段と、顧客が料理をレジ精算する際に、読込み台に置かれたトレイのIDタグからID情報を読込む読込手段と、読込手段により読込んだID情報及び予め登録されている価格情報に基づき当該料理の価格を求めて料金を精算する精算手段とを具備したものである。この特開平8−115475号公報、及び特開昭64−36370号公報に記載されている食堂の料金精算方法では、支払い用のカードを利用者が立ち止まった状態で磁気カードをカードリーダに通すことで料金を精算するようにしている。このような精算方法の場合、セルフ方式となっている社員食堂などの大規模な食堂ではレジの精算所で立ち止まるとたちまちにして順番待ちの行列ができてしまうことになる。
【0003】
また、非接触のICカードを用い、カードリーダ(ライタ)の所にICカードを手でかざすようにしてデータを読取らせるようにした読出装置も提案されている。このような読出装置においては、カードをカードリーダに通すものと比較すると、カードの操作の時間は多少短縮されるが、左手でトレイを持ち、片手でICカードを持っているようにした場合に、小物入れや財布等を同時に持っているときには両手がふさがってしまうことになり不便であるし、まさに片手をけがした場合には非常に不便である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
セルフ方式となっている社員食堂などの大規模な食堂では、上述のようにカードの操作などによってレジの精算所で立ち止まると、たちまちにして順番待ちの行列ができてしまうことになるという問題があった。さらに、社員食堂は食事の時間になると利用者が殺到するのでその混雑は大変なものであった。また、カードリーダに磁気カード通すことなく非接触タイプのカードをリーダに読ませる場合においてもリーダの前面部でカードをかざす必要があるために利用者が一旦立ち止まらなければならないという問題があった。また、多くの会社では社員証のICカードと食堂で使用するICカードを兼用とするであろうから、社員証を持たない外来者が食堂を利用する場合にはそのままでは食堂の施設を利用できないという問題があった。
【0005】
本発明は上述のような事情から成されたものであり、本発明の目的は、セルフ方式の食堂でのレジ精算を短時間ですませ、レジ待ちの行列を解消することができ、また、多様な決済形態を取り扱うことができる食堂の自動精算システム及びその決済システムを提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明は、固有番号を有し、電磁結合により電力を受けて特定の周波数でデータを出力するIDタグを張り付け又は埋設した食器を食堂用トレイに載せた状態で前記IDタグからIDを読出しオーダの精算を行う食堂の料金精算システムにおいて、複数の利用者が前記トレイをそれぞれ上部に載せて滑らせて移動するとともに前記IDの読出しに際して利用者に対するガイドを行うことができるトレイ滑らし台と、前記トレイ滑らし台の上流側に第1のタグリーダ部が配置されると共に下流側に第2のタグリーダ部が配置されたIDタグ読出装置と、前記第1のタグリーダ部に第1のカードリーダ部が並設されると共に前記第2のタグリーダ部に第2のカードリーダ部が並設されたICカードリーダ又はICカードリーダライタと、前記トレイ滑らし台の上流側と下流側との2ケ所で前記IDタグ読出装置により読出した各データを照合することによりデータの正当性を検査する検査手段と、を有する自動精算装置を備えることによって達成される。
【0007】
或いは、固有番号を有し、電磁結合により電力を受けて特定の周波数でデータを出力するIDタグを張り付け又は埋設した食器を食堂用トレイに載せた状態で前記IDタグからIDを読出しオーダの精算を行う食堂の料金精算システムにおいて;複数の利用者が前記トレイをそれぞれ上部に載せて滑らせて移動するとともに前記IDの読出しに際して利用者に対するガイドを行うことができるトレイ滑らし台と;前記トレイ滑らし台の上流側に第1のタグリーダ部が配置されると共に下流側に第2のタグリーダ部が配置されたIDタグ読出装置と;前記第1のタグリーダ部に第1のカードリーダ部が並設されると共に前記第2のタグリーダ部に第2のカードリーダ部が並設されたICカードリーダ又はICカードリーダライタと;前記トレイ滑らし台の上流側と下流側との2ケ所で前記IDタグ読出装置により読出した各データを照合することによりデータの正当性を検査すると共に、前記IDタグ読出装置で読出したIDを基にオーダ名,価格及び合計金額を表示手段に表示して利用者の了解及びキャンセルを受け付け、前記了解の入力が有った場合には前記IDタグ読出装置及び前記カードリーダにより読出したID情報,及び金額情報を通信で接続されたサーバに送るオーダレジ制御部と;前記オーダレジ制御部からの情報を受け、前記利用者を特定するIDに対するオーダデータ及び金額データを記憶する手段を有するサーバと;を備えることによって達成される。更に、前記利用者を特定するIDを読出す媒体が書き換え可能なICカードであり、前記オーダの内容が取引履歴としてカード内の記憶手段に記憶されるようになっていること;前記利用者を特定するIDを読出す媒体が食器に埋設したのと同種のIDタグをカードに埋め込んだIDタグカードになっていること;によって、それぞれより効果的に達成される。
【0008】
或いは、複数の利用者が食堂用トレイをそれぞれ上部に載せて滑らせて移動させることができるトレイ滑らし台と、前記トレイ滑らし台の上流側に第1のタグリーダ部が配置されると共に下流側に第2のタグリーダ部が配置されたIDタグ読出手段と;食器に埋設されたIDタグから読出した料理額を特定する食器IDに対応するオーダ名,料金額及びガイダンスを表示する表示部と;各メニュー毎の販売数及び利用者を特定する利用者IDに対するプリペイド額を記憶するサーバと;食器に埋設したのと同種のIDタグをカードに埋め込んだIDタグカードが食器とともに食堂のトレイに置かれたものを、前記トレイ滑らし台の上流側と下流側との2ケ所で前記IDタグ読出手段により読出し、前記2ケ所で読出した前記食器の各データを照合することによりデータの正当性を検査すると共に、前記食器IDを基にオーダの集計を行い前記IDタグカードから読出した利用者IDに対するプリペイド金額を前記サーバから得てプリペイド残額及びオーダ情報を前記表示部に表示、了解,キャンセルの意思表示の入力手段により了解の意思入力がされた場合に前記サーバに記憶されているプリペイド金額を減算することで支払い決済を行う制御手段と;を備えることによって達成される。
【0009】
或いは、複数の利用者が食堂用トレイをそれぞれ上部に載せて滑らせて移動させることができるトレイ滑らし台と、前記トレイ滑らし台の上流側に第1のタグリーダ部が配置されると共に下流側に第2のタグリーダ部が配置されたIDタグ読出手段と、表示部と、サーバと、オペレータによって操作される前記サーバに接続されたレジ端末とを備え、食器に埋設したのと同種のIDタグをカードに埋め込んだIDタグカードが食器とともに食堂のトレイに置かれたものを、前記トレイ滑らし台の上流側と下流側との2ケ所で前記IDタグ読出手段により読出し、前記2ケ所で読出した前記食器の各データを照合することによりデータの正当性を検査すると共に、前記食器に埋設されたIDタグから読出した料理額を特定する食器IDを基にオーダ集計を行って前記表示部にオーダ情報を表示し、了解,キャンセルの意思表示の入力手段により了解の意思入力がされた場合に前記IDタグカードから読出した前記利用者を特定する利用者IDに対するオーダデータ及び金額データを前記サーバに記憶し、前記レジ端末にて、前記利用者IDを入力することによって前記サーバから当該利用者に対するオーダデータ及び金額データをダウンロードして、支払いを完了させるようにすることによって達成される。更に、前記レジ端末での前記利用者IDの入力が、前記IDタグカードの表面に印刷又は貼付されているバーコードをバーコードリーダで読出すことにより入力するようにすること;前記レジ端末での支払い手段が、別システムで使用しているプリペイドカード又は、磁気カードによるID決済、現金支払いであること;によってそれぞれ、より効果的に達成される。
【0010】
或いは、複数の利用者が食堂用トレイをそれぞれ上部に載せて滑らせて移動させることができるトレイ滑らし台と、前記トレイ滑らし台の上流側に第1のタグリーダ部が配置されると共に下流側に第2のタグリーダ部が配置されたIDタグ読出手段とを有し、前記トレイ滑らし台の上流側と下流側との2ケ所で、前記トレ上の食器に装着されているIDタグから料理額を特定する食器IDを読出すと共に前記トレ上に置かれている非接触IDカードから利用者を特定する利用者IDを読出し、前記2ケ所で読出した食器タグの各データを照合することによりデータの正当性を検査すると共に、当該利用者に対する請求金額データを作成してサーバに送出するオートレジリーダと;前記オートレジリーダからの請求金額データを集計して決済情報を管理するサーバと;利用者が操作する無人レジに設置される端末であって、前記サーバからダウンロードした請求金額データに基づき、当該利用者に対する決済処理を行なう第1の決済端末と;有人レジに設置される端末であって、前記サーバからダウンロードした請求金額データを入力或いは前記請求金額を手入力し、当該利用者に対する決済処理を行なう第2の決済端末と;を備えることによって達成される。
【0011】
更に、前記請求金額の支払い方法がポストペイドによる支払いの場合は、前記サーバの決済情報に基づいて決済し;前記請求金額の支払い方法が前記非接触IDカード内の書き換え可能なデータエリアにプリペイド情報を格納するプリペイドカードとして利用する場合は、カード内に記憶されているプリペイド残額を減算することで決済し;前記請求金額の支払い方法が前記非接触IDカードをプリペイドカードとしたプリペイドによる支払いの場合は、前記第1の決済端末の決済処理より前記サーバに記憶されているプリペイド残額を減算することで決済し;前記請求金額の支払い方法が現金による支払いの場合は、自動入金支払機を具備した前記第1の決済端末或いは前記第2の決済端末により決済し;前記請求金額の支払い方法が別システムで使用しているプリペイドカード又はIDカードによる支払いの場合は、前記プリペイドカード又はIDカードから読出したデータに基づいて前記第2の決済端末により決済し得るようにすることによって、より効果的に達成される。
【0012】
【発明の実施の形態】
セルフ方式の食堂では、通常メニュー選択コーナーで自分の好きな単品の食器(料理)を選択して取ったり、注文したりして食器をトレイに載せ、食前又は食後に精算するようにしている。本発明では、食器に装着されたIDタグのID番号に応じてサーバにメニュー番号,メニュー名称,単価等が別途登録されている。そして、トレイに載っている各食器(料理)のIDタグをオートレジ(自動精算装置)の読出し台上で読出す際に、利用者用の非接触IDカードを読出し台上でIDタグの読出しと一緒に読むようにし、しかもトレイに非接触IDカードを載せた状態でも読出すことができるようにしている。そして、自動精算装置(以下、「オートレジリーダ」と言う)では、各メニューに対応しているIDタグの読出データから支払い金額を計算すると共に、非接触IDカードのデータから利用者を特定して決済情報をサーバへ送出し、▲1▼:ポストペイド(社員IDによる給与引き落としなど)による決済、▲2▼:読込み専用の非接触IDカード若しくは書き換え可能な非接触IDカード(ICカード)をプリペイドカードとして利用した場合のプリペイド決済、▲3▼:決済用の無人レジ(以下、「決済レジ」と言う)での決済、或いは▲4▼:一般的なPOSレジ(有人レジ)での決済を行い得るようにしている。
【0013】
上記▲1▼、▲2▼の決済方式では、利用者から見た食事代の精算と決済は、オートレジ部で完了する。但し、▲2▼のプリペイド決済方式において保証金を預かって非接触ICカードを貸し出す形態とした場合は、カードを返却する必要があるため、レジ部でプリペイド残金を減額して食事代のみを精算し、有人レジで最終的な精算(決済)を行うようにしている。また、利用者自身が決済端末機を操作して支払う決済レジでは、プリペイドカードとして購入した非接触ICカードを用いて支払う方法の他に、別システムで使用しているプリペイドカード又は、磁気カードによるID決済、現金支払いを利用者が選択できるようにしている。そして、社員食堂に適用した場合は、社員だけでなく外来者も利用できるようにしている。また、会社側が食事負担の客としてのもてなしをすることもできるようにしている。
【0014】
ここで、別システムで使用している「プリペイドカード」とは、残金額情報が磁気ストライプに記録されており、食堂以外の自動販売機や売店で残高金額の範囲内で商品が買えるものを言い、「磁気カード」とは、訪問者などが持つカードで、入室管理機に通して入室するときに使用するID情報が磁気ストライプに記録された磁気カードを言う。磁気カードの場合は、この人のカードで食堂の支払い処理を済ませた場合には、会社から退出する際に現金を支払って貰う。もちろん、会社側が食事負担の客としてのもてなしをすることもできる。また、本発明に用いる非接触式のIDカードを用いた「ID決済」とは、サーバに決済情報を送り累積の料金を記憶しておき給料天引きによる決済のことを言う。
【0015】
このように本発明では、IDタグと種類の違う利用者用の非接触ICカードも読出し台上でIDタグの読出しと一緒に読むように読出し台(オートレジリーダ)を設け、オートレジ部でのカード操作に伴なって滞留長蛇の列ができると言ったことが生じないようにし、また、異なる支払いの形態が存在してもオートレジのシステムを利用することができるようにして料金計算のスピードアップを図るとともに料金支払いの決済が即座にできるようにしている。
【0016】
以下、図面に基づいて本発明の好適な実施例について詳細に説明する。
始めに、本発明に用いるIDタグと非接触IDカードについて説明する。先ず、本発明に用いるIDタグについて説明すると、本発明のIDタグはそれぞれが固有の番号(ID番号)を有し、非接触的なアンテナの電磁結合により電力を受けた際には自らが特定の周波数でIDデータをシリアル出力する。図1はIDタグ10の構造例を示しており、同図(A)は平面断面図、同図(B)は側面断面図である。円盤状の樹脂ホルダ11の中央部には円形の凹部が設けられ、凹部内の底部には電子素子を内蔵したICチップ12及びアンテナコイル13が配設され、その上部は平面となるように樹脂モールド14でカバーされている。尚、ここではICチップ12が矩形であり、ICチップ12の外周に円形のアンテナコイル13が配設されているが、ICチップ12、アンテナコイル13の形状や配置は適宜変更可能である。
【0017】
次に、本発明に用いる非接触式のIDカードについて説明する。
図2は非接触IDタグカードの構成例を示すもので、食器に埋設或いは貼り付けられているIDタグ10と同じ構成のIDタグ31がカード内部に埋め込まれているものである。このようなカード構成とすることで、1種類のリーダで食器用のIDタグ(料理額を特定するID)とカードのIDタグ(利用者を特定するID)を読出せるようになる。また、同図のようにバーコード32をカードの表面に備える様にしておけば、通常のPOSシステムを利用して支払いに応じることができる。また、後述する決済端末機の本体を利用して、利用者が自分の支払いの明細や月内の利用額合計の確認や、オーダの内容からカロリー値等の栄養値の計算を表示させることができる。
【0018】
図3は、非接触ICカード40若しくは図2に示した非接触IDタグカード30の外観を示すもので、同図(A)は、社員と外来者が共通で利用できるカード(以下、共通カードという)40aの例を示している。この共通カード40aは、ウェイトレスがいる店で食事の注文をすると注文書が置かれ、店を出るときにその注文書をレジに持っていって支払いをするときの注文書に該当するもので、利用者がオートレジ(オートレジリーダが設置されているレジ)で料金の計算を済ませたあと、該当カードを有人レジの所に持っていって支払いを済ませると、カードは店に回収される。
【0019】
図3(B)は、社員証にしたカード(以下、社員証カードという)40bの例を示している。社員証カード40bにはID番号が印刷されており、このID番号を有人レジで読んで手入力して支払いをすることもできる。この場合は、オーダが読取れないなどの異常が発生したケースに限られる。
【0020】
図3(C)は、建物や工場敷地内に入門する際に配布される入門者用バッチ(外来者バッチ)40cであり、特別待遇者の場合などは、利用料金の支払いを会社側にすることもできる。このような支払い方法を含め、カードを発行するときの登録データの設定内容により支払い形態を判別して処理することで、如何様にも処理は可能である。大抵の場合は、外来者バッチ40cを持つ人はオーダの読取りをカードを用いてオートレジで行った後、有人レジのところで現金を支払うことになる。また、有人レジは売店のレジと兼用としても良い。未払いの場合には、外来者バッチ40cを受付に返す際にチェックがかかり、そこで未払い料金の徴収がなされることになる。
【0021】
図4は、本発明の食堂の自動精算システム及びその決済システムの全体構成の一例を示している。図4において、サーバ500は、利用者を特定するIDに対応させてオーダデータ及び金額データを記憶し、決済情報等を集計及び管理する装置であり、LANなどの通信ラインを介して他の装置と接続されている。トッピング端末600は、IDタグに対して価格変更が生じた際、新価格を登録するための端末であり、トッピングメニューに対応し、価値変更のあったタグコードを新価格とともにサーバ500に通知する。オートレジリーダ200は、利用料金を精算(ID決済での食事代の演算、或いは、ポストペイド,プリペイドでの支払いによる精算)するための装置であり、オーダ情報をトレイ上の食器タグから読取り、サーバ500に通知する。その際、非接触IDカード(非接触IDタグカード若しくは非接触ICカード)が利用された場合は、IDコードをサーバ500に通知する。一方、プリペイドカードとして非接触ICカードが利用された場合は、オートレジリーダ200でプリペイド残金の減算を行い、処理結果(決済情報)をサーバ500に通知する。
【0022】
決済端末300は、オートレジ部で非接触IDカードが利用された場合や、オートレジ部でプリペイドカード(非接触ICカード)が利用され、プリペイド残金が不足した場合などの料金の支払いに伴う精算と決済をする端末である。また、自己のID(利用者ID)に基づく照会機能として、支払いの明細や月内の利用額合計を表示する機能や、オーダの内容からカロリー値等の栄養値を計算して表示する機能を備えている。決済端末300では、IDカードのIDコードでサーバからオーダ情報及び金額データをダウンロードし、決済処理を行う。決済端末300では、利用者が支払い方法を選択できるようになっており、支払い方法としては、プリペイドカードとして購入した非接触ICカードを用いて支払う方法の他に、別システムで使用しているプリペイドカードによるプリペイド決済、磁気カードによるID決済、現金支払いによる現金決済がある。POSレジ400Aは、前述の共通カード40aや外来者バッチ40cを利用した場合や、オートレジリーダ200や決済端末300で異常(食器タグや非接触カードの読取りができなかった場合などの異常)が発生した場合の精算処理を行う有人レジであり、一般的なPOS端末400が設置されている。このPOS端末400では、決済端末300と同様に、別システムで使用しているプリペイドカードによるプリペイド決済、磁気カードによるID決済、現金支払いによる現金決済による支払いが可能である。
【0023】
図5は本発明を適用した社員食堂100の配置例を示しており、社員食堂100内には料理人が調理を行う厨房110が有り、厨房110に隣接して料理を置いておいたり、社員が料理を注文したりするメニュー選択コーナー111と、食後のトレイや食品を回収するための食器回収コーナー112とが設けられている。メニュー選択コーナー111ではトッピング方式(うどん、そば等)のメニューにも対応できるようになっている。又、食堂100の入口部には自販機コーナー120が設けられており、タバコ、缶ジュース等の自販機121及びプリペイドカードを発行するプリペイド用価値付け機122が設置されて、社員も外来者も利用できるようになっている。食堂100内には食事をするための食卓130が設けられており、食器回収コーナー112の近くには、オートレジ200Aが設けられ、食事後に利用料金を精算するためのオートレジリーダ200が設置されている。また、出口の近くには決済レジ300Aが設けられ、決済端末300が設置されている。異常精算が生じた場合にはPOSレジ(有人レジ)400Aに設けられたPOS端末400などにより手作業で精算を行うことになる。社員には予めIDカードが付与されており、ポストペイドで食事代を精算するようになっている。
【0024】
上述のような配置において、共通カード40a,社員証カード40b,外来者バッチ40cなどの非接触IDカード(非接触IDタグカード30若しくは非接触ICカード40)を所持している人は、メニュー選択コーナー111で自分の好きなメニュー料理を選んでトレイに載せ、食卓130で食事する。そして、食事後にトレイをオートレジリーダ200に持って行き、読出し台にトレイを載せて支払い金額の精算(計算)を済ませる。その精算後にトレイ及び食器を食器回収コーナー112に返却する。社員証カード40bを所持している人は自分の口座(例えば給与、社内預金等)より食事代を減算して食事代を精算(決済)する。その他のタイプの非接触ICカードを所持している人は、POSレジ400Aで精算する。図3に示したカードの例では、共通カード40aを利用場合は該当カードを有人レジの所で返却し、外来者バッチ40cを利用場合は該当カードを受付で返却する運用形態としている。また、返却する必要がないプリペイド式の非接触ICカードを所持している人は、決済レジ300A(若しくはPOSレジ400A)で支払い方法を選択して精算(決済)する。
【0025】
次に、本発明に係る各装置の構成についてそれぞれ詳細に説明する。
図6はオートレジリーダ200の外観構成の一例を示しており、同図(B)は同図(A)の部分拡大図であり、図7は読出部の詳細を示している。トレイ滑らし台203上の外装カバーは樹脂製であり、トレイが滑りやすいようにレール及び導入ガイドが形成されている。利用者は、各種食器201を載せたトレイ202をトレイ滑らし台203上に置き、導入ガイド204に沿って滑らせて移動させるようになっている。トレイ滑らし台203の下方には、本例では2ケ所にタグリーダが設けられておリ、ダブルチェックができる様になっている。そして、前の人が精算処理を行っている間に次の人の最初の読込ができる様になっており、所定以上の人の読込が入る場合には、ガイドランプ(表示LED)224には「ウエイト」の表示をし、トレイを進めても良い場合は「GO」の表示をする。無理にトレイを進めた場合には、ブザー223を鳴らして注意をする。また、ブザー223は短く鳴らすことによって装置がタグのデータを読込完了したことを通知するようにしている。その箇所を移動させて行く際に食器201(及び非接触IDタグカード)のIDタグを読出す「タグリーダ」の下流に、ICカードリーダ(又はICカードリーダライタ)222を並列して設けている。
【0026】
1番目のリーダ部(#1)で読取った食器用タグのIDは、タグリーダ或いはICカードリーダ222によって読み込んだ利用者のIDをもとに管理される。さらに2番目のリーダ部(#2)に来た際にはリーダが2度目の読込を行い、ダブルチエックがOKであれば、請求料金額が表示部226に表示される。ここで利用者はディスプレイの表示を見て、支払いに同意する場合には操作部225の「OK」のボタン225aを押す。これで精算が完了する。不審な点があって支払いをOKできないときは、操作部225の「キャンセル」ボタン225bを押して、有人のレジにいって精算を済ませることができる。読込異常が発生した場合にも画面のガイダンスに従って「キャンセル」ボタン225bを押して有人のレジに行って料金の支払い処理を行う。
【0027】
表示部226には、トレイ202に載せられた食器に埋められたIDの読出し情報に応じてメニューの詳細が合計金額とともに表示される。また、装置には通路の所々には反射型の光学センサ221が設けられており、トレイ202の接近を検出することができ、これによって読出しのタイミングを知ることができる。1人の利用者の終わりは、トレイ202が取り去られたことが光学センサ221によって検出されることにより判別される。なお、本例では、タグリーダの下流にICカードリーダを設ける構成とし、図6のカードリーダ部222aの上方で利用者がカードをかざしてもデータを読出し得る構成としている。通常運用では、トレイ上に非接触IDカードを載せ、トレイ上のIDカードからデータを読出すようにしている。なお、IDカードの置き場所に食器を置けないように、且つカードリーダ部222aの位置と一致するように「カード載置部」を形成したトレイを用いるようにすれば、同一構成でトレイ上のカードが読出せるようになると共に、食器用タグのカードとの重なりによる読出しの異常を回避することができる。
【0028】
図8はオートレジリーダ200の構成例をブロック図で示しており、端末機内の各機器の制御やサーバとの通信制御をPC(パーソナルコンピュータ)230で行なう場合の例を示している。図8において、IDタグを読出すためのIDタグリーダ(電波の発射装置及び読出装置)は、タグリードアンテナ(アンテナモジュール)210及び制御ユニット220から構成される。制御ユニット220は、IDタグの読取りを制御するCPU220aとIDタグ読出回路220bとから成り、IDタグ読出回路220bは、増幅器、前段増幅器、FSK(Frequency Shift Keying)復調器、及び励振ドライブから構成される。IDタグ読出回路220bの前段増幅器とFSK復調器は、アンテナモジュール210のセンスアンテナと一対になっており、並列的な同時復調を行なうようになっている。
【0029】
図9はアンテナモジュール210の一例を示しており、矩形状の基板211の周縁部には励振アンテナ212が巻回されており、この励振アンテナ212内の空間に複数のリング状センスアンテナ213(本例では2列の15個)が整列して配置されている。即ち、センスアンテナ213は、トレイ202の搬送幅を全てカバーするように交互に段違いに配設され、励振アンテナ213も搬送幅をカバーしているので、トレイ202上のどこに食器201と非接触IDタグカード30が載せられていてもIDタグ10の励振、タグのIDデータの読出が可能である。又、基板211の端部には、回路系と電気的に接続するためのコネクタ214が設けられている。なお、IDタグ10の読出しに関する処理は周知の技術であるので説明は省略する。
【0030】
図10は決済端末の例を示すもので、同図(A)は無人レジに設置される決済端末300の一例を示し、同図(B)は有人レジに設置される決済端末(POS端末)400の一例を示している。決済端末300(400)には、非接触IDタグカードの読取り部321、非接触ICカードリーダ310、磁気カードリーダライタ330、バーコードスキャナ440の内必要なものが備えられており、また、現金支払いのためのキャッシュドロワ404や、自動処理をするために図示されない紙幣,硬貨の入金/釣り支払機を備えていたりする。また、操作部には、確認ボタン303、支払い方法を選択するための選択ボタン403などが備えられている。図10(A)の決済端末のディスプレイ302は、本例ではタッチパネル液晶ディスプレイを使用しており、支払い方法の選択操作はパネル部で行われるようになっている。なお、図10(B)において、リーダ410は、磁気カードリーダ若しくは、非接触IDタグカードリーダ、非接触ICカードリーダである。図11は決済端末300の構成例を示しており、端末機内の各機器の制御やサーバとの通信制御をPC(パーソナルコンピュータ)301で行なう場合の例を示している。
【0031】
レジの決済の処理形態としては、IDカードの構成(読込み専用,書換え型など)や利用方法(IDのみ、ID+金額情報など),支払い方法(ポストペイド,プリペイド,現金支払いなど),運用方法(IDカードの貸出/回収の有無,有人レジ,無人レジなど)の違いなどにより、組み合わせを考えると多様な形態がある。本発明における主要な決済形態としては、次の4つのモデルがあり、ここでは概要を説明し、詳細についてはフローチャートを用いて後述する。
【0032】
第1のモデルは、社員を対象とした給与天引きによるポストペイド方式の形態である。社員が非接触IDカードを利用する場合には、決済情報がサーバに送られて累積され、未決済分の利用料金が給与から天引きされることで決済される。また、書き換え可能な非接触ICカードを社員証として用いた場合は、オーダ情報が取引履歴としてカード内の記憶手段に記憶される。また、残金がなくなったらプリペイド用価値付け機を使ってカード内残金を増やすことによって継続的に利用できる。
【0033】
第2のモデルは、外来者が非接触ICカード(書き換え型)を利用する場合の形態であり、預かり金によるプリペイド式の形態である。外来者が非接触ICカードを利用する場合には、カードは貸し出しがされて利用する際に保証金(預り金)を利用者が払うようにする。そして、プリペイドとして支払う金額をICカードに登録後、カードが発行されて利用者に渡される。ICカードは、図示されない自動的なICカード発行機によっても手動操作によるICカード発行機によっても販売できる。プリペイド型のICカードが販売された場合には、そのICカードにはIDが付されており、サーバ500にもそのIDと金額が登録される。この形態ではオートレジリーダ200でICカードの残金から利用料金が減額されることで決済される。
【0034】
第3のモデルは、外来者が非接触IDタグカードを利用する場合の形態であり、ポストペイド方式、決済端末での現金決済方式、及びプリペイドタイプの方式がある。ポストペイド方式は、契約会社の社員などを対象としたもので、ID方式により契約会社の社員など後日料金請求が可能な場合には、社員と同様に取り扱うことができる。その日限りの利用という場合には、非接触IDタグを返却する際に料金を支払うか、或いは、プリペイドカードの様に取り扱う。後者の場合には、サーバ500が該当IDを基にそのプリペイド残金を記憶しておき、オートレジを利用した際にサーバ500内でプリペイド残金が減算されるか、或いは、決済が発生する度に端末にその残金情報がダウンロードされて利用決済とともに減算される。また、プリペイド金額の買い足しも可能となっている。
【0035】
第4のモデルは、非接触IDタグを請求書代わりにして別手段により支払いを済ませる形態であり、この場合の支払いは、現金,別のシステムで利用するプリペイドカード,クレジットカードの使用及び金券などが使用できる。また、別途請求書を発行することも可能である。この形態では、有人レジにおいてサーバ500よりオートレジを使用した際にオートレジリーダ200からの利用金額データがレジに送られてきているので、非接触IDタグの番号を入力することによってレジに請求金額が表示される。したがって有人レジでは非接触IDタグを非接触IDタグリーダを利用してID番号を読出しても良いし、タグカードに印刷したバーコード又は貼り付けたバーコードシールをバーコードスキャナで読み込ませるようにしても良い。もちろん桁数が少なければID番号を数字でカードに印刷又は記載しておいたものを読んで手入力しても良い。
【0036】
上述のような構成及び各決済モデルにおいて、オートレジリーダにおける動作例をフローチャートを参照して説明する。なお、フローチャートにおいて各ステップの順序は逆であっても良い部分があるため、各決済モデル毎に順序を一部変えた動作フローとしている。
【0037】
先ず、前述の第1の決済モデル(社員を対象とした給与天引きによるポストペイド方式の形態)でのオートレジリーダの動作例を、図12及び図13のフローチャートを参照して説明する。
IDタグ読出装置200のアンテナモジュール210の励振アンテナ212は励振回路を介して励振されており、利用者は、メニュー選択コーナー111から自分の好きなメニュー料理を取り、トレイ202に載せる。メニュー料理を取った人はトレイ202を持って食卓130へ行き、食卓130で食事をとってからIDタグ読出装置200の所へ行き、トレイ202を滑らせ台(読出し台)上の1番目の指定位置(1番目のIDタグリーダ部)に載せる。光学センサによりトレイ202が検出されると(S101)、読取り準備がOKか否かをチェックする(S102)。処理中のトレイ数を示すカウンタが所定値以上であれば、ウエイトランプを点灯する。この状態で、通過位置検出用の光センサによりトレイの通過を検出した場合は、無理にトレイを進めたものと判断し、ブザーを鳴らしてトレイの受入れを禁止する(S103)。
【0038】
S102において、処理中のトレイ数が所定値未満で処理できる状態と判断した場合は、読取り準備OKとしてGOランプを点灯し(S104)、トレイ上に置かれているICカードのIDを非接触ICカードリーダ(#1)で読出し(S105)、IDが読出せなかった場合はID不良として登録する(S106,107)。GOランプの点灯により利用者は、滑らせ台上のトレイ202を導入ガイド204に沿って滑らせて前方に移動させ、前の人が処理中でなければ1番目の指定位置まで移動させてICカードをカード読取部(1番目のICカードリーダ部)に置く。トレイ202がタグリードアンテナ部(#1,#2)を通過する際に、トレイ202上の各食器のIDタグをタグリーダ(#1,#2)でそれぞれ読取って記憶する(S108)。その際、IDタグが読めていない場合は、有人レジへ進む旨のガイダンスを表示し(S109,S110)、IDタグが読めている場合は、料金合計額を算出してオーダー一覧画面を表示すると共に、タグリーダ(#1,#2)で読取った各データが一致するか等を検査してデータの正当性をチェックし、OKであれば「ICカードをかざしOKボタンを押下げ」、不整合なデータが有るなどNGであれば、「キャンセルボタン押下」のガイダンスを表示する(S111)。
【0039】
キャンセルボタンが押下されたのであれば(S112)、有人レジへ進む旨のガイダンスを表示し(S113)、キャンセル時のIDに基づく未決済料金データをサーバへ送出して当該利用者の処理を終了する(S114)。一方、ステップS110においてOKボタンが押下されたのであれば、非接触ICカードリーダ(#2)で読込ませ(S115)、ICカードリーダ(#2)の読込みがされたか否かをチェックし(S116)、読込みがされていない場合は、ICカードをカード読取部に置く旨のガイダンスを表示して上記ステップS111に戻り、ICカードのデータの読込み待ちとする。S113においてICカードリーダ(#2)の読込みが有る場合には、両方のICカードリーダ(#1,#2)でIDが読めたか否かをチェックし(S117)、片方若しくは両方でIDが読めなかったのであれば、警告ブザー音を発して、再度読み直しのガイダンス表示又はトレイ持参で有人レジへ進む旨のガイダンス表示をする(S118)。
【0040】
上記S114において両方でIDが読めていれば、ID番号の正当性や有効期限をチェックして有効なIDカードか否かを判断し(S119)、有効なIDカードでない場合は、警告ブザー音を発して、再度読み直しのガイダンス表示又はトレイ持参で有人レジへ進む旨のガイダンス表示をすると共に(S120)、未決済データをサーバへ送出して当該利用者の処理を終了する(S121)。有効なIDカードの場合は、決済情報のログをICカードに追加更新すると共に(S122)、IDの基づく決済済み料金データ(給与天引き対象の確定データ)をサーバへ送出し、当該利用者の処理を終了する(S123)。サーバでは、ID情報のもとに利用料金ログを追加すると共に、利用合計金額に今回の分を追加する。また、オーダのID毎の売上げ数量のカウンタをアップする。なお、最終ガイダンスの表示はトレイが除かれた時点で消去する。
【0041】
次に、前述の第2の決済モデル(外来者が非接触ICカードを利用する場合の形態)でのオートレジリーダの動作例を、図14及び図15のフローチャートを参照して説明する。第2の決済モデルはプリペイド方式による決済の形態であり、利用者は保証金(預り金)を払うことで発行された非接触ICカードを利用する。以下、第1の決済モデルと処理が共通な部分については簡略化して説明する。
【0042】
トレイ202が検出され、読取り準備OKであればGOランプを点灯すると共に(S201〜S204)、カードリーダ(#1)でICカードからプリペイド残金とIDを読出す(S205)。IDが読出せた場合は、トレイ202上の各食器のIDタグをタグリーダ(#1,#2)でそれぞれ読取って記憶する(S206〜S208)。そして、両方でタグが読めたか否かをチェックし(S209)、片方若しくは両方でタグが読めなかったのであれば、警告ブザー音を発して、有人レジへ行くようガイダンス表示をする(S210)。そして、タグリーダ(#1,#2)の両方でタグが読めていれば、料金合計額を算出してオーダ一覧及びプリペイド残金を表示すると共に(S211)、プリペイド残金と利用金額とを比較し(S212)、残金が利用金額未満であれば、プリペイド残高が不足している旨及び、キャンセルボタンを押下して決済レジへ行く旨のガイダンス表示を行う(S213)。
【0043】
残金が利用金額以上であれば、タグリーダ(#1,#2)で読取った各データの正当性をチェックし、OKであればカード読取部に置かれたICカードのデータをICカードリーダ(#2)で読込ませる(S214)。そして、OKボタンが押下され、両方のICカードリーダ(#1,#2)でIDが読めていれば有効なIDカードか否かをチェックし(S215〜S221:S110〜S116と同一処理)、有効なIDカードでない場合は、警告ブザー音を発して、カードが使えないことを担当者に連絡する旨を表示すると共に、有人レジへ行くようガイダンス表示をする(S222)。有効なIDカードの場合は、プリペイド残金と利用金額とを比較し(S223)、残金が不足している場合は、プリペイド残高が不足している旨と決済レジへ行って支払う旨のガイダンス表示を行うと共に(S224)、IDに基づく未決済データをサーバへ送出して当該利用者の処理を終了する(S225)。S223において残金が利用金額以上であれば、利用金額を減額してICカードのプリペイド残高を更新すると共に(S226)、IDに基づく利用料金データをサーバへ送出して当該利用者の処理を終了する(S227)。
【0044】
次に、前述の第3の決済モデル(外来者が非接触IDタグカードを利用する場合の形態)でのオートレジリーダの動作例を説明する。なお、外来者が非接触IDタグカードを利用する場合は、ポストペイド方式、非接触IDタグを返却する際に料金を支払う方式、及びプリペイドタイプの方式による決済が可能であるが、ここでは、プリペイドカードの様に取り扱う場合を例として説明する。この場合、金額情報がカードに記録される一般的なプリペイドカードと異なり、プリペイド金額情報はサーバがID毎に記憶して管理するようになっている。すなわち、IDタグカード発行機によって非接触IDタグカードが発行された時点、或いはプリペイド金額の買い足しがされた時点で、ID(利用者の識別子)と金額情報がサーバに送出されて記憶される。オートレジリーダでのIDタグカードの読取りは、食器のIDタグを読取るタグリーダ(#1,#2)で行われる。以下、第1及び第2の決済モデルと処理が共通な部分については簡略化して、図16〜図18のフローチャートを参照して説明する。
【0045】
トレイ202が検出され、読取り準備OKであればGOランプを点灯すると共に(S301〜S304)、タグリーダ(#1,#2)で食器タグとIDタグカードのデータを読出す(S305)。食器タグとカードのIDとが共に読めて且つ、タグリーダ(#1,#2)で読取った各データの正当性検査がOKであるか否かをチェックし(S306)、OKでない場合は警告ブザー音を発して、再度読み直し又は有人レジ行きのガイダンス表示をする(S307)。S306のチェックがOKの場合は、有効なIDカードか否かをチェックし(S308)、有効なIDカードでない場合は、警告ブザー音を発して、カードが使えないことを担当者に連絡する旨を表示すると共に、有人レジへ行くようガイダンス表示をし(S309)、未決済データをサーバへ送出して当該利用者の処理を終了する(S310)。
【0046】
有効なIDカードの場合は、サーバから該当ID番号のプリペイド情報を受信する(S311)。そして、受信したプリペイド情報と食器タグのデータから算出した利用金額とを比較し(S312)、残金が利用金額以上であれば、オーダ一覧を表示すると共に、OKボタンの押下を促す旨のガイダンス表示を行い(S313)、ボタンの押下待ちとする(S314)。そして、ボタンの入力情報をチェックし(S315)、キャンセルボタンが押下されたのであれば、有人レジに進む旨のガイダンス表示をすると共に(S316)、キャンセル時の未決済データをサーバへ送出して当該利用者の処理を終了する(S317)。OKボタンが押下されたのであれば、IDに基づく利用料金データをサーバへ送出して当該利用者の処理を終了する(S318)。
【0047】
上記S312において、残金が利用金額未満であればオーダ一覧を表示すると共に、プリペイド残高が不足している旨及び、決済レジへ行く旨のガイダンス表示を行い(S319)、ボタンの押下待ちとする(S320)。そして、ボタンの入力情報をチェックし(S321)、キャンセルボタンが押下されたのであれば、決済レジに進む旨のガイダンス表示をすると共に(S322)、キャンセル時の未決済データをサーバへ送出して当該利用者の処理を終了する(S323)。OKボタンが押下されたのであれば、残高不足で未決済のためカードを決済レジへ持参する旨のガイダンス表示を行い(S324)、OK時の未決済データをサーバへ送出して当該利用者の処理を終了する(S325)。
【0048】
次に、前述の第4の決済モデル(非接触IDタグカードを請求書代わりにして別手段により支払いを済ませる形態)での動作例を説明する。第4の決済モデルでは第3の決済モデルと同様に金額情報はサーバがID毎に記憶して管理する。以下、第1〜第3の決済モデルと処理が共通な部分については簡略化して、図19のフローチャートを参照して説明する。トレイ202が検出され、読取り準備OKであれば(S401〜S403)、タグリーダ(#1,#2)で食器タグとIDタグカードのデータを読出し(S404)、GOランプを点灯する(S405)。続いて、IDタグカードが検出でき、IDと食器タグの各データの正当性検査がOKであるか否かをチェックし(S406)、再度読み直し又は有人レジ行きのガイダンス表示をする(S407)。S406のチェックがOKの場合は、有効なIDカードか否かをチェックし(S408)、有効なIDカードでない場合は、警告ブザー音を発して、カードが使えないことを担当者に連絡する旨を表示すると共に、有人レジへ行くようガイダンス表示をし(S409)、未決済データをサーバへ送出して当該利用者の処理を終了する(S410)。
【0049】
有効なIDカードの場合は、オーダ一覧を表示すると共に、OKボタンの押下を促す旨のガイダンス表示を行い(S411)、ボタンの押下待ちとする(S412)。そして、ボタンの入力情報をチェックし(S413)、キャンセルボタンが押下されたのであれば、料理のカウントも有人レジでする様にガイダンス表示をすると共に(S414)、キャンセルによる未決済データをサーバへ送出して当該利用者の処理を終了する(S415)。OKボタンが押下されたのであれば、有人レジで支払いを様にガイダンス表示をすると共に(S416)、OK時のIDに基づく未決済データ(決済用データ)をサーバへ送出して当該利用者の処理を終了する(S417)。
【0050】
次に、決済レジ(無人レジ)における処理について説明する。オートレジでの利用料金の決済方式は、上述した第1の決済モデルでの例が、サーバで管理している利用金額情報に基づく給与天引きによる決済方式であり、第2の決済モデルでの例が、オートレジリーダでのICカード残高を更新し、残高不足の場合は決済端末300を用いて決済する方式である。また、第3の決済モデルでの例が、オートレジを利用した際にサーバ内でプリペイド残金を減算し、残高不足の場合は決済端末300を用いて決済する方式であり、第4の決済モデルでの例が、非接触IDタグを請求書代わりにしてサーバを介して別手段により決済するで方式である。このような例では、第2,第3の決済モデル(カード残高不足のケース)が決済端末300を用いて利用料金を決済するようにしている。また、第3の決済モデルにおいて、決済が発生する度に残金情報をダウンロードして未決済分の利用料金を支払う場合も決済端末300が使用される。
【0051】
以下、決済レジ(無人レジ)における決済端末300の動作例を図20のフローチャートを参照して説明する。
決済端末300は、来客待ちの待機状態となっている(S501)。本例では、決済端末300のデスプレイはタッチパネル式のものであり、センサによって人が検知されると、デスプレイ部には初期画面として、精算,照会等の選択メニューが表示される。精算のメニューが選択され、カード操作がなされると、決済端末300の制御部ではカード読取部(非接触IDタグカード,非接触IDタグカード,或いは一般的なカードの読取部)に存在するカードのデータをカードリーダで読出し(S502)、ID番号がブラックリストに有るか否かをチェックする。本例では、ブラックリストはサーバで管理されており、ダウンロードされたものを決済端末300側でチェックするようになっている(S503)。読出したID番号がブラックリストに載っている場合は、有人レジへ行くようガイダンス表示をして当該利用者の処理を終了する(S504)。
【0052】
ブラックリストに載っていない場合は、利用者情報をサーバに送出して該当IDのデータを受信する(S505)。そして、該当IDのデータが有るか否かをチェックし(S506)、データが有る場合は、無人レジで決済可能なデータか否かをチェックする。ここで、無人レジで決済可能でないデータとは、前述のオートレジリーダの動作フローにおいて、OKボタンを促す表示をした後にキャンセルボタンが押下され、キャンセル時の未決済データとしてサーバへ送信したデータであり、有人レジでのみ決済可能としたデータである(S507)。決済可能なデータであれば、決済対象のデータから請求金額を算出して支払い方法の選択メニューと共に表示する(S508)。利用者は、タッチパネルを操作して支払い方法を選択して入金を行う。支払い方法としては、図示されない自動入金機に現金を投入して支払う方法、別システムのプリペイドカード(ICカード,磁気カード)を決済端末300の読取部に挿入して支払う方法がある。入金処理が終了すると、決済端末300ではレシートを発行して(S510)、サーバへ決済完了データを送出し(S511)、該当IDの決済処理を終了する。
【0053】
次に、有人レジにおける決済端末400の動作例を図21のフローチャートを参照して説明する。なお、同図の動作フローは、一般的なPOS端末400を用いて、カードに印刷又は記載されているID番号を手入力する場合を例としている。請求金額も手入力する場合を例として説明する。
【0054】
決済端末400の制御部では、テンキー操作部から入力されたID番号を入力して、或いはバーコードリーダでID番号を読込ませて(S601)、ID番号がブラックリストに有るか否かをチェックする(S602)。ID番号がブラックリストに載っている場合は、その旨をレジ担当者に通知してS604に移行する。レジ担当者は、余罪を追求して警察へ連絡する等の対応をする(S603)。利用者(当該ID)の請求金額がレジ担当者により打ち込まれると(S604)、制御部では合計金額を表示する(S605)。支払いは、現金,別のシステムで利用するプリペイドカード,クレジットカードの使用及び金券などが使用できる。入金処理が終了すると(S606)、決済端末400ではレシートを発行して (S607)、決済完了データ及びオーダ売上データをサーバへ送出し(S511)、該当IDの決済処理を終了する。なお、オーダ入力が確定しているものについては、前述のように、サーバから利用金額のデータを受信して決済端末400に記憶しておき、バーコードリーダ,IDタグカードリーダ等によって読取った該当IDのデータから未決済分の合計金額を求めて表示するようにしても良い。
【0055】
なお、上述し実施の形態では、オートレジリーダの動作例を各決済モデル毎に分けたフローを用いて説明したが、実際には処理形態に応じた動作フローとなる。また、上述のオートレジリーダ内のアンテナモジュールの例では、矩形状の励振コイル内にセンスアンテナを2列に配置しているが、励振コイル及びセンスアンテナの配置はこれに限定されるものではなく、トレイ上の任意位置に置かれている食器及び非接触IDタグカードのIDタグを励振すると共に、線状の走査(スキャン)により又は全面から同時にID信号を受信できる態様であれば良い。さらに、上述では食堂において、食事後に精算するようにしているが、食事前に精算するようにしても良い。
【0056】
また、フロー内で「OK確認ボタンを押すこと」と「非接触ICカードをカードリーダ#2でかざすこと」を別の動作としたが、カードを#2にかざすことはOKボタンを押下したのと等価と見なす様なフローとすることもできる。また、OK,キャンセルボタンを押さずに決済表示部からトレイが除かれた場合の判定を「OK押下と等価」や逆に「キャンセル押下と等価」としてフローを組み替えても良い。また、オートレジリーダ200の構成は、図7の読出部の前段の部分(ガイドランプ224,光学センサ221,1番目のリーダ部(#1)222及び210,ブザー223)の構成をなくし、ダブルチェックをなくす様にしたシステムを構築することも可能である。
【0057】
【発明の効果】
以上に説明したように、本発明によれば、トレイ上に取ったオーダの食器用タグ読取りがリーダ上でトレイを滑らせるように移動するだけでできるようにするとともに食器用タグリーダと同じ読出し平面にICカードリーダを設けて、支払いを非接触型のICカードですることにより、食堂でのレジ請求金額の計算に時間がかかることなくまた、支払いの決済も瞬時に処理ができる。また、サーバとつながれた決済端末機(有人レジ)を使用することにより社員食堂の場合には、給料天引きやプリペイド支払い、現金支払いや他のプリペイドカードでの支払いといった複数の支払い形態が混在した場合でもオートレジにて予め精算のみが終わっているので、支払いのための時間のみかかるだけで精算から決済の処理が短時間でできる。また、本発明の自動精算装置(オートレジリーダ)を使うことにより、メニュー毎の販売数を管理することができ、店長に食堂経営のデータを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に用いるIDタグの構造例を示す図である。
【図2】本発明で用いる非接触IDタグカードの構成例を示す図である。
【図3】非接触ICカード若しくは非接触IDタグカードの外観構成の例を示す斜視図である。
【図4】本発明のシステム全体の構成例を示す接続構成図である。
【図5】本発明を適用した社員食堂の一例を示す配置図である。
【図6】オートレジリーダの外観構成の一例を示す斜視図である。
【図7】オートレジリーダの読出部の詳細を示す構成図である。
【図8】オートレジリーダの構成例を示すブロック図である。
【図9】アンテナモジュールの外観斜視図である。
【図10】決済端末の外観構成の例を示す斜視図である。
【図11】決済端末の構成例を示すブロック図である。
【図12】第1の決済モデルでのオートレジリーダの動作例を示すフローチャートである。
【図13】図12の分図である。
【図14】第2の決済モデルでのオートレジリーダの動作例を示すフローチャートである。
【図15】図14の分図である。
【図16】第3の決済モデルでのオートレジリーダの動作例を示すフローチャートである。
【図17】図16の分図である。
【図18】図17の分図である。
【図19】第4の決済モデルでのオートレジリーダの動作例を示すフローチャートである。
【図20】決済レジにおける決済端末の動作例を示すフローチャートである。
【図21】有人レジにおける決済端末の動作例を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 通信ライン
10 IDタグ
30 非接触IDタグカード
40 非接触ICカード
100 食堂
200 オートレジリーダ
201 食器
202 トレイ
203 トレイ滑らし台
204 導入ガイド
210 アンテナモジュール
220 制御ユニット
221 トレイ検出用センサ
222 ICカードリーダ(又はICカードリーダライタ)
223 ブザー
224 ガイドランプ
225 操作部
226 タッチパネル液晶ディスプレイ
230 PC
300 決済端末(無人レジ用)
310 非接触ICカードリーダ
320 非接触IDタグリーダ
330 磁気カードリーダライタ
400 決済端末(有人レジ用)
404 キャッシュドロワ
410 カードリーダ
440 バーコードスキャナ
500 サーバ
600 トッピング端末

Claims (10)

  1. 固有番号を有し、電磁結合により電力を受けて特定の周波数でデータを出力するIDタグを張り付け又は埋設した食器を食堂用トレイに載せた状態で前記IDタグからIDを読出しオーダの精算を行う食堂の料金精算システムにおいて、複数の利用者が前記トレイをそれぞれ上部に載せて滑らせて移動するとともに前記IDの読出しに際して利用者に対するガイドを行うことができるトレイ滑らし台と、前記トレイ滑らし台の上流側に第1のタグリーダ部が配置されると共に下流側に第2のタグリーダ部が配置されたIDタグ読出装置と、前記第1のタグリーダ部に第1のカードリーダ部が並設されると共に前記第2のタグリーダ部に第2のカードリーダ部が並設されたICカードリーダ又はICカードリーダライタと、前記トレイ滑らし台の上流側と下流側との2ケ所で前記IDタグ読出装置により読出した各データを照合することによりデータの正当性を検査する検査手段と、を有する自動精算装置を備えたことを特徴とする食堂の自動精算システム。
  2. 固有番号を有し、電磁結合により電力を受けて特定の周波数でデータを出力するIDタグを張り付け又は埋設した食器を食堂用トレイに載せた状態で前記IDタグからIDを読出しオーダの精算を行う食堂の料金精算システムにおいて;複数の利用者が前記トレイをそれぞれ上部に載せて滑らせて移動するとともに前記IDの読出しに際して利用者に対するガイドを行うことができるトレイ滑らし台と;前記トレイ滑らし台の上流側に第1のタグリーダ部が配置されると共に下流側に第2のタグリーダ部が配置されたIDタグ読出装置と;前記第1のタグリーダ部に第1のカードリーダ部が並設されると共に前記第2のタグリーダ部に第2のカードリーダ部が並設されたICカードリーダ又はICカードリーダライタと;前記トレイ滑らし台の上流側と下流側との2ケ所で前記IDタグ読出装置により読出した各データを照合することによりデータの正当性を検査すると共に、前記IDタグ読出装置で読出したIDを基にオーダ名,価格及び合計金額を表示手段に表示して利用者の了解及びキャンセルを受け付け、前記了解の入力が有った場合には前記IDタグ読出装置及び前記カードリーダにより読出したID情報,及び金額情報を通信で接続されたサーバに送るオーダレジ制御部と;前記オーダレジ制御部からの情報を受け、前記利用者を特定するIDに対するオーダデータ及び金額データを記憶する手段を有するサーバと;を備えたことを特徴とする食堂の自動精算システム。
  3. 前記利用者を特定するIDを読出す媒体が書き換え可能なICカードであり、前記オーダの内容が取引履歴としてカード内の記憶手段に記憶されるようになっている請求項2に記載の食堂の自動精算システム。
  4. 前記利用者を特定するIDを読出す媒体が食器に埋設したのと同種のIDタグをカードに埋め込んだIDタグカードである請求項2に記載の食堂の自動精算システム。
  5. 複数の利用者が食堂用トレイをそれぞれ上部に載せて滑らせて移動させることができるトレイ滑らし台と、前記トレイ滑らし台の上流側に第1のタグリーダ部が配置されると共に下流側に第2のタグリーダ部が配置されたIDタグ読出手段と;食器に埋設されたIDタグから読出した料理額を特定する食器IDに対応するオーダ名,料金額及びガイダンスを表示する表示部と;各メニュー毎の販売数及び利用者を特定する利用者IDに対するプリペイド額を記憶するサーバと;食器に埋設したのと同種のIDタグをカードに埋め込んだIDタグカードが食器とともに食堂のトレイに置かれたものを、前記トレイ滑らし台の上流側と下流側との2ケ所で前記IDタグ読出手段により読出し、前記2ケ所で読出した前記食器の各データを照合することによりデータの正当性を検査すると共に、前記食器IDを基にオーダの集計を行い前記IDタグカードから読出した利用者IDに対するプリペイド金額を前記サーバから得てプリペイド残額及びオーダ情報を前記表示部に表示、了解,キャンセルの意思表示の入力手段により了解の意思入力がされた場合に前記サーバに記憶されているプリペイド金額を減算することで支払い決済を行う制御手段と;を備えたことを特徴とする食堂の自動精算/決済システム。
  6. 複数の利用者が食堂用トレイをそれぞれ上部に載せて滑らせて移動させることができるトレイ滑らし台と、前記トレイ滑らし台の上流側に第1のタグリーダ部が配 置されると共に下流側に第2のタグリーダ部が配置されたIDタグ読出手段と、表示部と、サーバと、オペレータによって操作される前記サーバに接続されたレジ端末とを備え、食器に埋設したのと同種のIDタグをカードに埋め込んだIDタグカードが食器とともに食堂のトレイに置かれたものを、前記トレイ滑らし台の上流側と下流側との2ケ所で前記IDタグ読出手段により読出し、前記2ケ所で読出した前記食器の各データを照合することによりデータの正当性を検査すると共に、前記食器に埋設されたIDタグから読出した料理額を特定する食器IDを基にオーダ集計を行って前記表示部にオーダ情報を表示し、了解,キャンセルの意思表示の入力手段により了解の意思入力がされた場合に前記IDタグカードから読出した前記利用者を特定する利用者IDに対するオーダデータ及び金額データを前記サーバに記憶し、前記レジ端末にて、前記利用者IDを入力することによって前記サーバから当該利用者に対するオーダデータ及び金額データをダウンロードして、支払いを完了させるようにしたことを特徴とする食堂の自動精算/決済システム。
  7. 前記レジ端末での前記利用者IDの入力が、前記IDタグカードの表面に印刷又は貼付されているバーコードをバーコードリーダで読出すことにより入力するようになっている請求項6に記載の食堂の自動精算/決済システム。
  8. 前記レジ端末での支払い手段が、別システムで使用しているプリペイドカード又は、磁気カードによるID決済、現金支払いである請求項6に記載の食堂の自動精算/決済システム。
  9. 複数の利用者が食堂用トレイをそれぞれ上部に載せて滑らせて移動させることができるトレイ滑らし台と、前記トレイ滑らし台の上流側に第1のタグリーダ部が配置されると共に下流側に第2のタグリーダ部が配置されたIDタグ読出手段とを有し、前記トレイ滑らし台の上流側と下流側との2ケ所で、前記トレ上の食器に装着されているIDタグから料理額を特定する食器IDを読出すと共に前記トレ上に置かれている非接触IDカードから利用者を特定する利用者IDを読出し、前記2ケ所で読出した食器タグの各データを照合することによりデータの正当性を検査すると共に、当該利用者に対する請求金額データを作成してサーバに送出するオートレジリーダと;前記オートレジリーダからの請求金額データを集計して決済情報を管理するサーバと;利用者が操作する無人レジに設置される端末であって、前記サーバからダウンロードした請求金額データに基づき、当該利用者に対する決済処理を行なう第1の決済端末と;有人レジに設置される端末であって、前記サーバからダウンロードした請求金額データを入力或いは前記請求金額を手入力し、当該利用者に対する決済処理を行なう第2の決済端末と;を備えたことを特徴とする自動精算/決済システム。
  10. 前記請求金額の支払い方法がポストペイドによる支払いの場合は、前記サーバの決済情報に基づいて決済し;前記請求金額の支払い方法が前記非接触IDカード内の書き換え可能なデータエリアにプリペイド情報を格納するプリペイドカードとして利用する場合は、カード内に記憶されているプリペイド残額を減算することで決済し;前記請求金額の支払い方法が前記非接触IDカードをプリペイドカードとしたプリペイドによる支払いの場合は、前記第1の決済端末の決済処理より前記サーバに記憶されているプリペイド残額を減算することで決済し;前記請求金額の支払い方法が現金による支払いの場合は、自動入金支払機を具備した前記第1の決済端末或いは前記第2の決済端末により決済し;前記請求金額の支払い方法が別システムで使用しているプリペイドカード又はIDカードによる支払いの場合は、前記プリペイドカード又はIDカードから読出したデータに基づいて前記第2の決済端末により決済し得るようになっている請求項9に記載の自動精算/決済システム。
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