JP3909734B2 - 缶蓋の殺菌装置 - Google Patents
缶蓋の殺菌装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP3909734B2 JP3909734B2 JP22845998A JP22845998A JP3909734B2 JP 3909734 B2 JP3909734 B2 JP 3909734B2 JP 22845998 A JP22845998 A JP 22845998A JP 22845998 A JP22845998 A JP 22845998A JP 3909734 B2 JP3909734 B2 JP 3909734B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- lid
- guide
- hot air
- draining
- chemical
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Landscapes
- Apparatus For Disinfection Or Sterilisation (AREA)
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、連続的に送り込まれる各缶蓋を、搬送スクリューにより非接触・等間隔で搬送しながら、薬液噴霧部と熱風加熱部を順次通過させることで殺菌処理を施してから、缶蓋巻締装置に対して連続的に送り出すような、無菌充填法による缶詰製造ラインの缶蓋巻締装置に対して付設するのに適した缶蓋の殺菌装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
食品や飲料等を缶容器に充填・密封して缶詰を製造する場合、従来から一般的には充填・密封後に加熱殺菌するという方法がとられているが、そのような方法では、缶容器に施された塗料等の耐熱性の問題から加熱温度が制限されるため、殺菌のために長時間加熱せざるを得ず、そのために内容物の風味が損なわれることがあり、また、高温で加熱すると不都合な内容物についてはそのような方法を適用することができない。
【0003】
そこで、そのような充填・密封後の加熱殺菌による方法の問題点を解消するために、食品や飲料等の缶詰の製造においても、例えばミルクを紙カートンや壜に充填する場合などにおいて従来から一般的に行われているような無菌充填法、すなわち、略無菌状態の雰囲気内において予め殺菌した内容物を予め殺菌処理した容器内に充填するというような方法が適用されている。
【0004】
そのような無菌充填法による缶詰の製造では、缶容器を密封するための缶蓋についても予め殺菌処理を施しておくことが必要であって、そのために、連続的に送り込まれてくる未殺菌処理の各缶蓋を、複数の搬送スクリューにより、進行方向に対して蓋面が直交し、且つ、各缶蓋の蓋面同士が所定の間隔を保った状態として連続的に搬送しながら、高温スチームや熱水を吹き付けることによって各缶蓋を殺菌処理してから、缶蓋巻締装置に対して連続的に送り出すというような缶蓋の殺菌装置が従来公知となっている。(特開昭54−137857号公報,特開昭56−104669号公報等参照)
【0005】
しかしながら、各缶蓋を高温スチームや熱水によりその細部にわたって殺菌する場合には、缶蓋を高温スチームや熱水に長時間曝す必要があり、しかも、各缶蓋を一枚づつ確実に殺菌しなければならないため、缶蓋の殺菌処理に極めて長時間を要すると共に大きなスペースを要することとなって、缶蓋殺菌処理効率が著しく低下してしまう。
【0006】
これに対して、容器本体や蓋等の搬送しながら殺菌する場合に、過酸化水素水等の揮発性殺菌液を噴霧してから、その後熱風を吹き付けることにより殺菌液を蒸発乾燥させて除去するということが従来公知となっている。(特開昭62−28326号公報,特開昭59−115220号公報等参照)
【0007】
さらに、缶蓋の殺菌装置においても、連続的に送り込まれる各缶蓋を、搬送スクリューにより非接触・等間隔で搬送しながら、過酸化水素水等の揮発性殺菌液を噴霧した後、熱風を吹き付けることで殺菌液を蒸発乾燥させて除去することにより、連続的に各缶蓋に殺菌処理を施してから、缶蓋巻締装置に対して連続的に送り出すようにしたものが従来公知となっている。(特開平6−40436号公報参照)
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記のような従来公知の薬液噴霧と熱風加熱による缶蓋の殺菌装置では、高温スチームや熱水によるものと比べて、多数の缶蓋を短時間・省スペースで効率的に殺菌処理して缶蓋巻締装置に連続的に供給することはできるが、その使用条件として、殺菌処理手段となる薬液噴霧部や熱風加熱部において、常に各缶蓋を搬送スクリューにより一定速度で回転させながら一定の速度で移動させなければならない。
【0009】
すなわち、搬送スクリューによる缶蓋の移動速度を一定にしないと、薬液噴霧部での薬液の付着や熱風加熱部での加熱が各缶蓋で不均一となり、その結果、薬液の付着や熱風による加熱が不足すると殺菌効果が不充分となるのに対して、薬液噴霧部において付着水滴が多くなると、次の熱風加熱部で蓋表面塗膜(又は熱可塑性樹脂被膜)に与えるダメージが大きく、付着水滴が大きな箇所がブリスター(気泡)等が発生し易くなり、また、熱風加熱部において加熱処理時間が長くなると、局部的に蓋表面の温度が200℃を越えてしまう箇所が生じて、それによりコンパウンド等の封止材が溶融し劣化して異臭を放つというような問題を生じることとなる。
【0010】
一方、上記のような従来公知の薬液噴霧と熱風加熱による缶蓋の殺菌装置では、例えば、缶蓋巻締装置自体や製造ラインの何れかに異常が発生して缶蓋巻締装置が停止したような場合に、缶蓋殺菌装置の上流側にフィードストッパーを設置しておくことで該殺菌装置への缶蓋の供給を停止するようにしても、該殺菌装置内の搬送スクリューを停止しないと、その搬送下流側において缶蓋を略隙間なく連続的に缶蓋巻締装置に送り込んでいるのが停止された状態で、更に搬送スクリューからその搬送下流側に多数の缶蓋を送り込むこととなり、その結果、搬送スクリュー下流側の缶蓋搬送経路が詰まった状態で無理に搬送スクリューを駆動させることにより該殺菌装置自体の故障を招くような虞れを生じ、また、缶蓋に傷や凹みや変形を生じさせる虞れがある。
【0011】
しかしながら、殺菌処理手段である薬液噴霧部や熱風加熱部での缶蓋の移動速度を常に一定とすることが使用条件となっている缶蓋の殺菌装置において、該殺菌装置内の搬送スクリューを停止すると、搬送スクリューにより搬送されている途中の多くの缶蓋が薬液噴霧部や熱風加熱部に滞留させられることとなり、その時点で薬液の噴霧や熱風の供給を停止したとしても、薬液噴霧部や熱風加熱部に滞留された缶蓋の少なくとも一部については、過度の薬液付着と加熱により製品品質が損なわれて再利用できないようなものとなってしまう。
【0012】
本発明は、上記のような問題の解消を課題とするものであり、具体的には、無菌充填法に適用されるような缶蓋の殺菌装置において、缶蓋巻締装置自身や缶詰製造ラインの何れかに異常が発生して缶蓋巻締装置が停止したような場合でも、缶蓋殺菌装置の搬送スクリュー下流側で缶蓋の搬送経路を詰まらせないようにし、且つ、各缶蓋を所定の搬送速度で薬液噴霧部や熱風加熱部を通過させるようにして、缶蓋殺菌装置内に供給された各缶蓋を適正な殺菌済み缶蓋として全て再利用できるようにすることを課題とするものである。
【0013】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記のような課題を解決するために、連続的に送り込まれる各缶蓋を、搬送スクリューにより進行方向に対して蓋面が略直交するように非接触・等間隔で搬送しながら、薬液噴霧部と熱風加熱部を順次通過させることで殺菌処理を施してから、缶蓋巻締装置に対して連続的に送り出すような缶蓋の殺菌装置において、各缶蓋を搬送する搬送スクリューとして、同一方向に回転する一対の搬送スクリューが缶蓋の左右両側に設けられており、薬液噴霧部では、下方をロアーガイドにより支えられた状態で搬送される缶蓋に上方から薬液を噴霧するための薬液スプレーノズルが設けられていて、薬液噴霧部よりも搬送上流側に、缶蓋の供給を遮断するためのフィードストッパーが、重ね合わさった状態で進行する缶蓋の外周縁部に対して突起状の係止爪を缶蓋と缶蓋の間に挿入させることで缶蓋案内通路から搬送スクリューに移行する缶蓋の進行を停止できるように設けられていると共に、熱風ブローダクトを備えた熱風加熱部よりも搬送下流側に、殺菌済みの缶蓋を搬送経路から除外するためのリジェクト機構として、ガイドにより下方を支えられた状態で搬送される缶蓋に対して、該ガイドの搬送上流側と搬送下流側とを橋渡しするようなリジェクト揺動ガイドが、該揺動ガイドの一端側に設けた回動軸を中心に該揺動ガイドを下方に揺動させることで、案内している缶蓋を下方に落下させて除外できるように設けられていることを特徴とするものである。
【0014】
上記のように構成された缶蓋の殺菌装置では、稼働中に搬送下流側で缶蓋巻締装置が異常停止したような時に、缶詰殺菌装置内の搬送スクリューをそのまま駆動させた状態でも、フィードストッパーを作動させて缶蓋殺菌装置への缶蓋の供給を遮断すると同時に、リジェクト機構を作動させることにより、搬送スクリューにより薬液噴霧部と熱風加熱部を通過して送り出されてくる各缶蓋を、缶蓋巻締装置に向かう搬送経路から除外することによって、搬送スクリュー下流側の搬送経路が詰まってしまうようなことを回避することができる。
【0015】
また、その時点で既に薬液噴霧部や熱風加熱部に導入されている各缶蓋については、搬送スクリューがそのまま駆動されていることで、薬液噴霧部や熱風加熱部に滞留することなく、所定の搬送速度で薬液噴霧部や熱風加熱部を通過させられ、適正な殺菌処理が施された缶蓋としてリジェクト機構により搬送経路から除外されるため、過度の薬液付着と加熱により製品品質が損なわれたような缶蓋を発生させることなく、リジェクト機構により搬送経路から除外された各缶蓋は、その後で全て再利用することができる。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の缶蓋の殺菌装置の一実施形態について、図面に基づいて詳細に説明する。
【0017】
図1は、本発明の一実施形態に係る缶蓋殺菌装置の全体を概略的に示すもので、缶蓋殺菌装置1は、無菌充填法による缶詰製造ラインに配設された缶蓋巻締装置(図示せず)に対して付設されるものであり、缶蓋供給装置(図示せず)から送り込まれてくる各缶蓋を連続的に殺菌処理してから缶蓋巻締装置に対して送り出すものであって、缶蓋巻締装置が設置されている空気清浄度が高レベル(クラス10〜100)のクリーンブース2に対してその外側から内側に渡って設置されているものである。
【0018】
缶蓋供給装置からの缶蓋案内通路3が搬送上流側に接続されている缶蓋殺菌装置1には、殺菌処理手段として薬液噴霧部4と熱風加熱部5がそれぞれ独立した空間として画成されており、複数の缶蓋を非接触・等間隔で連続的に搬送するための搬送スクリュー6が、薬液噴霧部4と熱風加熱部5を貫通するように設置されていて、熱風加熱部5よりも搬送下流側に、熱風で加熱された各缶蓋を無菌水の噴霧により冷却して洗浄するための冷却・洗浄部7と、各缶蓋に噴霧された無菌水を除去するための水切り部8とがそれぞれ設置されている。なお、図示していないが、薬液噴霧部4と熱風加熱部5には、薬液噴霧状態と缶蓋搬送状態が目視できるように、両側面に強化ガラス製の取り外し可能な窓が取り付けられている。
【0019】
また、缶蓋殺菌装置1には、薬液噴霧部4よりも搬送上流側で、搬送スクリュー6の駆動部9に近接して、缶蓋案内通路3からの缶蓋の供給を遮断するためのフィードストッパー10が設けられており、熱風加熱部5と水切り部8の間の缶蓋搬送経路に、殺菌済みの缶蓋を搬送経路から除外するためのリジェクト機構11が設けられている。
【0020】
上記のような缶蓋殺菌装置1は、缶蓋巻締装置が設置されている空気清浄度が高レベルのクリーンブース2に対して、熱風加熱部5よりも搬送下流側がクリーンブース2の内部となるように設置されており、缶蓋の進行方向が下方に傾斜したものとなるように、駆動部9から水切り部8までの各部分と搬送スクリュー6が下方に傾斜した状態で設置されていて、搬送スクリュー6は、それぞれが独立した空間として画成された薬液噴霧部4と熱風加熱部5を貫通して、クリーンブース2の外側から内側に缶蓋を導入するものとなっている。
【0021】
缶蓋搬送経路の搬送スクリュー6による部分については、上記のようにそれぞれ独立した空間として画成された薬液噴霧部4と熱風加熱部5を貫通してクリーンブース2の内側と外側を連通するようなものとなっているが、クリーンブース2の内部の気圧をその外側の気圧(すなわち、熱風加熱部5や薬液噴霧部4の内部の気圧、および外気圧)よりも常に高くなるように設定していることで、搬送スクリュー6による缶蓋搬送経路を通してクリーンブース2の内部に外気が流入するようなことのないものとなっている。
【0022】
缶蓋供給装置から缶蓋殺菌装置1に未殺菌処理の缶蓋を送り込むための搬送上流側の缶蓋案内通路3と、缶蓋殺菌装置1から缶蓋巻締装置に缶蓋を案内するための搬送下流側の缶蓋案内通路12については、何れも、搬送方向に沿って延びる複数のガイドバーにより各缶蓋を囲むように保持して案内するものである。
【0023】
缶蓋殺菌装置1よりも搬送上流側の缶蓋案内通路3には、該通路3の上流側に設置された缶蓋供給装置での缶蓋供給速度をコントロールするために、各缶蓋の移動速度を検知するためのセンサー13が、缶蓋案内通路3の最終曲線部に設置されており、缶蓋殺菌装置1よりも搬送下流側の缶蓋案内通路12には、その末端近傍の垂直部分に、上方から積み重ねられた状態で送られてくる缶蓋による下方への荷重を軽減すると共に缶蓋が下方に過不足なく送られるように、その部分で缶蓋を制動するための荷重軽減装置14が設けられている。(この荷重軽減装置14については、実公昭6−49385号公報中に「制動装置」として記載されているような従来から知られた構造のものである。)
【0024】
なお、缶蓋の進行方向が下方に傾斜するように缶蓋殺菌装置1を設置するためのフレーム部分には、該装置1のための操作盤15や端子箱16が取り付けられており、クリーンブース2には、クリーンブース内の空気清浄度をクラス10〜100(NASA規格)の高レベルとして外気圧よりも高気圧に維持するためのクリーンユニット17が付設されている。
【0025】
上記のような全体構造を備えた本実施形態の缶蓋殺菌装置1について、図2はその上半の各部分を概略的に示すものであり、図3はその下半の各部分を概略的に示すものであって、該装置1の各部分についての詳細を以下に説明する。
【0026】
フィードストッパー10は、缶蓋案内通路3と搬送スクリュー6の接続部分に設置され、缶蓋殺菌装置1自体やその下流側の製造ライン(缶蓋巻締装置等)の状況に応じてON・OFF制御されるものであって、ONの状態になると、缶蓋案内通路3から搬送スクリュー6への缶蓋の受け渡しを遮断して薬液噴霧部4への缶蓋の供給を停止すると共に、ONからOFFの状態になると、そのような遮断状態を解除して薬液噴霧部4への缶蓋の供給を再開するものである。
【0027】
フィードストッパー10の構造については、図示していないが、搬送スクリュー6の駆動部9に近接して設置され、重ね合わさった状態で進行する缶蓋の外周縁部に対して突起状の係止爪を缶蓋と缶蓋の間に挿入させることで、缶蓋に傷付きや凹みや変形を与えることなく、缶蓋案内通路3から搬送スクリュー6に移行する缶蓋の進行を停止・開始させるものであって、係止爪の動作タイミングは、搬送スクリュー6の一つの回転軸上に取り付けたバリカムから角度信号を取り入れて、搬送スクリュー6に対して適正な回転角度タイミングで作動するようになされている。
【0028】
殺菌手段の前半部となる薬液噴霧部4は、独立して画成された空間内に薬液スプレーノズル20を必要数だけ設けたものであって、その缶蓋入口と缶蓋出口の部分は、仕切壁ブローオフノズル21からの高圧(600〜1000mmAq程度の圧力)のエアーによるエアーカーテンによって仕切られており、搬送スクリュー6により搬送されて通過する各缶蓋に対して、薬液スプレーノズル20から所定量の薬液(過酸化水素水等)が連続的に噴霧される。
【0029】
薬液噴霧部4での薬液の噴霧については、図4に示すように、装置外の薬液タンクから流量調節弁を通して薬液配管22により送られてくる薬液を、装置外のコンプレッサーからフィルタを通してエア配管24により送られて来る高圧エアーにより、スプレーノズル20から連続的に缶蓋の上方で噴霧するものであって、そのような薬液の噴霧と同時に、噴霧された薬液を缶蓋の下方に位置するロアーガイド25からのバキューム吸引およびロアーガイド25よりも下方に位置するロアーパン29からのバキューム吸引により連続的に装置外に排出している。(なお、装置外のコンプレッサーからフィルタを通してエア配管23により送られて来る高圧エアーにより、スプレーノズル20からの噴霧のON/OFFが制御される。)
【0030】
そのような薬液の噴霧によれば、搬送スクリューとの摩擦抵抗により略一定速度で回転しながら間隔を置いて連続的に搬送されている各缶蓋18の間に霧状の薬液の流れを生じさせることで、各缶蓋の間隔を比較的狭く(例えば10mm程度に)して高密度で短時間に多くの缶蓋を搬送しても、噴霧された薬液を各缶蓋の表面に対して効果的に付着させることができ、また、缶蓋を搬送スクリューとの摩擦抵抗により略一定の速度で回転させていることにより、薬液を各缶蓋の表面全体にわたって均一に付着させることができ、しかも、缶蓋に付着しなかった余分の薬液を吸引によって薬液噴霧部4から排除することができる。
【0031】
薬液噴霧部4での薬液の噴霧量については、例えば、H2 O2 濃度が5.5%±0.5%の過酸化水素水では、缶蓋一枚当たりに0.02〜0.04gのスプレー量で噴霧するのが殺菌上効果的であって、搬送スクリュー6に対して薬液が残留しないように、ブローオフノズル27から高圧(1000mmAq程度の圧力)のエアーを吹き付けると共に、適当数のスクレーパーブレード26により搬送スクリュー6から薬液を掻き取って、搬送スクリュー6から薬液を除去している。
【0032】
そのように搬送スクリュー6から除去された薬液については、図2に示すように、薬液噴霧部4のロアーパン29から吸引される。また、ロアーガイド25やロアーパン29から気体と共に吸引されて装置外に排出された薬液は、図示していないが、ミスト凝集器,排気処理装置を経ることにより回収処理される。更に、薬液噴霧部4の壁部に付着して内部に溜まった薬液は、ドレーン孔28から装置外に排出されて回収処理される。
【0033】
なお、薬液噴霧部4は、缶蓋入口部分と缶蓋出口部分、および、上記のような各吸引部分やドレーン孔を除いて略密閉構造となっており、しかも、缶蓋出口部分はエアーカーテンによって仕切られているので、缶蓋に付着している薬液以外の薬液は殆ど熱風加熱部5へは持ち込まれない。
【0034】
殺菌手段の後半部となる熱風加熱部5は、図3に示すように、外壁/断熱材/内壁からなる3重構造の壁部により独立した空間として画成されており、熱風加熱部5内に設けられた熱風ブローダクト30により、搬送スクリュー6で搬送されて通過する各缶蓋を、乾熱の熱風によって連続的に加熱するものであって、各缶蓋の表面温度が150〜170℃となるように、供給される熱風の温度・風速は自動制御されている。
【0035】
すなわち、熱風加熱部5において熱風ブローダクト30から吐出される熱風は、図9に示すように、サブフィルターを通してから電気ヒーターにより250℃以上に加熱した無菌乾燥熱風を、更に、超高性能フィルター(耐熱HEPAフィルター)を介して除塵したものであって、熱風ブローダクト30から吐出された熱風を、熱風ブローダクト30の下方に位置する熱風バキュームダクト31により吸引してから、図示したような循環経路で回収して循環させることにより、熱風供給のランニングコストの低減を図っていると共に、後述する異物除去バキュームダクトを介して回収する熱風の一部を外気に排出して薬剤等の残留を軽減している。
【0036】
熱風加熱部5には、更に、搬送スクリュー6に付着した金属・塗料粉等の異物を除去するために、図9に示すように、サブフィルターや超高性能フィルター(HEPAフィルター)を通してブロアーにより供給された1000mmAq程度の圧力の高圧エアーを搬送スクリュー6に吹き付けるための異物除去ブローダクト32が設けられていると共に、異物除去ブローダクト32の下方に、除去された異物を装置外に排出するための異物除去バキュームダクト33が設けられている。
【0037】
薬液噴霧部4と熱風加熱部5を貫通するように設置される搬送スクリュー6は、図4および図5に示すように、進行方向に対して缶蓋面が直交した状態の各缶蓋18に対して、缶蓋の搬送経路に沿ってその両側に、同じ方向に回転する搬送スクリュー6を平行して設置したものであって、左右の搬送スクリュー6のそれぞれは、図1および図2に示した駆動部9で一方の軸端が軸支されていると共に、図3および図7に示すように、その他端の軸端が水切り部8のホッパー40に対して固定された軸受部35により支持されている。
【0038】
そのような搬送スクリュー6により、各缶蓋は、その端縁が両側のスクリューの螺旋溝に入れられることで、スクリューの1ピッチ当たりにそれぞれ缶蓋が1枚保持され、搬送スクリュー6の回転に合わせて略一定速度で回転させられながら、隣接する缶蓋面との間隔が10mm程度となるように非接触・等間隔に保持された状態で連続的に搬送されて、薬液噴霧部4と熱風加熱部5を所定の速度で通過し、冷却・洗浄部7を通ってから、水切り部8に送り込まれる。
【0039】
搬送スクリュー6による各缶蓋の搬送について、薬液噴霧部4では、図4に示すように、各缶蓋18は、その下端をバキューム吸引部であるロアーガイド25により支えられ、進行方向に対して缶蓋面が直交した状態で、その両側の搬送スクリュー6により搬送されるため、上方から噴霧された薬液は、缶蓋18をガイドする部材(ロアーガイド25)や搬送スクリュー6などに邪魔されるようなことなく、各缶蓋18の蓋面に沿って流れることができるものとなっている。
【0040】
また、熱風加熱部5では、図6に示すように、その内部から搬送下流側に突出するようなガイド36が設けられており、図5に示すような状態でガイド36により案内されて搬送スクリュー6により搬送されることで熱風加熱部5を通過した各缶蓋は、水切り部8の入口手前で、水切り部8のホッパー40に対して固定されたガイド37に移し換えられることとなる。
【0041】
熱風加熱部5の下流側に設置される冷却・洗浄部7は、熱風加熱部5と水切り部8の間で搬送スクリュー6により搬送されている各缶蓋に対して、熱風加熱部5で高温に加熱された各缶蓋をその表面温度が70℃以下となるように冷却すると共に、製品の洗浄を行うために、無菌水噴霧ノズルにより各缶蓋に対して無菌水を噴霧するものである。
【0042】
冷却・洗浄部7の下流側に設置される水切り部8は、図3または図7に示すように、独立した空間を形成する水切りホッパー40の内部に、適所に孔41aを設けた水切り筒41を缶蓋の搬送経路として貫通させたものであって、水切りホッパー40の内部は、常にその底部42からバキューム吸引されており、水切りホッパー40の上部には、初期殺菌用のノズル43が設けられていて、図9に示すように、初期殺菌用ノズル43により、熱風加熱部の熱風ブローダクト30に供給するための熱風をバイパスを通して利用することで、水切り部8内の初期殺菌を行うことが可能なようになっている。
【0043】
水切り部8には、更に、図7に示すように、水切り筒41を出た直後の缶蓋案内通路12に対して、缶蓋の移動速度を検知するためのセンサー44が設けられていると共に、水切り用の吸引バキューム孔41aを設けた水切り筒41の入口部分に、水切り筒41に対する缶蓋18の動きを制動するような蓋保持補助器45が設けられている。
【0044】
蓋保持補助器45は、図8に示すように、水切り筒41にボルトで固着されたケース部分45aにより、保持金具45bを水切り筒41の内側に向かって僅かに進退可能なように保持させると共に、ケース部分45aの天井部と保持金具45bの間にスプリング45cを介装させたものであって、保持金具45bを水切り筒41内の各缶蓋18にスプリング45cによる所定のバネ力で押圧させることにより、水切り筒41内で移動する各缶蓋18の動きに所定の制動力を働かせるものである。
【0045】
そのような蓋保持補助器45を設けることにより、水切り筒41に対して缶蓋が一枚送られてくると水切り筒41の出口から缶蓋が一枚排出されるようにしており、そのように水切り筒41に所定数の缶蓋を保持させることで、搬送スクリュー6のスクリュー末端から水切り筒41の入口までのガイド37の部分に所定数の缶蓋を保持しておくことにより、ガイド37の部分で反転蓋(進行方向前側が缶蓋外面側となった缶蓋)や立ち蓋(進行方向と平行な状態又は斜めに向いた状態の缶蓋)が起こることを防止している。
【0046】
すなわち、図7に示すように、搬送スクリュー6のスクリュー末端から更に延びた軸端に搬送スクリューの軸受部35があり、搬送スクリュー6の自重が大きくなれば軸受部35も大きくなって、そのような軸受部35の存在により、搬送スクリュー6のスクリュー末端を水切り筒41の入口に直接連続させることは構造上無理があるため、搬送スクリュー6のスクリュー末端から水切り筒41の入口までにガイド37が必要となる。
【0047】
そのようなガイド37の部分において、搬送スクリュー6のスクリュー末端から送り出された缶蓋は、その直径の半分以上の隙間がある状態でガイド37に落下すると、反転蓋や立ち蓋となる可能性があって、そうなると、次工程の缶蓋巻締めが正常に行なわれなくなり、また、当該部分で缶蓋が詰まって缶蓋の搬送が阻害されることとなるが、蓋保持補助器45を設けることでガイド37の部分にある程度の数の缶蓋を保持しておくことにより、当該部分で反転蓋や立ち蓋の状態が起きるのを防ぐことができる。
【0048】
この点に関しては、蓋保持補助器45のようなものを設けることなく、水切りホッパー40内のバキューム吸引を増大させることにより、水切り筒41内に所定数の缶蓋を保持させて、搬送スクリュー6のスクリュー末端から水切り筒41の入口までのガイド37の部分に所定数の缶蓋を保持しておくということも可能であるが、水切り筒41の外にある缶蓋(ガイド37の部分にある缶蓋)の分までバキューム吸引により保持しようとすると、バキューム吸引のためのランニングコストが非常に増大することとなって好ましいものではない。
【0049】
なお、上記のような各部分の構造を備えた本実施形態の缶蓋殺菌装置1では、薬液噴霧部4と熱風加熱部5と水切り部8が何れも独立した空間に画成され、また、該装置1がクリーンブース2の内側と外側に渡って設置されていることに関連して、図2および図3に示すように、それぞれの独立空間に対してその内部の温度を検知するための各温度センサー61,62,63が設置され、また、熱風加熱部5の熱風ブローダクト30から吐出される熱風の温度を検知するための温度センサー64が設置されていると共に、熱風加熱部5と外気の差圧および熱風加熱部5とクリーンブース2の差圧を検知したり、熱風加熱部5への熱風供給部の静圧を検知したりするために、各デジタル微差圧計65,66,67が設置されている。
【0050】
ところで、上記のような本実施形態の缶蓋殺菌装置1において、熱風加熱部5と水切り部8の間の缶蓋搬送経路には、殺菌済みの缶蓋を搬送経路から除外するためのリジェクト機構11が設けられており、このリジェクト機構11について、本実施形態では、図6に示すように、搬送スクリュー6により移送される各缶蓋を下方から支えている熱風加熱部5側のガイド36と水切り部8側のガイド37の間に所定の間隔を設けて、両方のガイド36,37の間を橋渡しするように、下方に揺動可能なリジェクト揺動ガイド50を設けたものとしている。
【0051】
すなわち、リジェクト機構11は、図5および図6に示すように、リジェクト揺動ガイド50の一端を取付基部51により回動軸52に対して固定したものであり、支持部53に対して回動可能に支持された回動軸52は、リジェクト用駆動部(図示せず)により回動されるものであって、該リジェクト用駆動部は、缶蓋殺菌装置1およびその下流側の製造ラインの状況に応じてON/OFF制御されるものである。
【0052】
リジェクト機構11は、OFFの状態では、図6(A)に示すように、リジェクト揺動ガイド50が熱風加熱部5側のガイド36と水切り部8側のガイド37の間を橋渡しすることで、図5に示すように、搬送スクリュー6によって搬送される各缶蓋18を下方から支えて案内しており、ONの状態になると、図6(B)に示すように、回動軸52を回動させてリジェクト揺動ガイド50を下方に揺動させることで、案内している各缶蓋18を下方のリジェクトボックス54に落下させて缶蓋搬送経路から除外することとなる。
【0053】
上記のようなリジェクト機構11を備えた本実施形態の缶蓋殺菌装置1によれば、例えば、缶蓋巻締装置自体や製造ラインの何れかに異常が発生して缶蓋巻締装置が停止したような場合に、フィードストッパー10を作動させて缶蓋殺菌装置1への缶蓋の供給を停止すると共に、リジェクト機構11を作動させて熱風加熱部5から送り出されてくる殺菌済みの缶蓋を缶蓋搬送経路から除外することにより、缶蓋殺菌装置1の搬送スクリュー6を所定の速度で駆動させたままでも、缶蓋巻締装置への缶蓋の流れが停止されている搬送スクリュー下流側では、搬送スクリュー6により新たな缶蓋が送り込まれることがないので、その搬送経路が詰まるようなことはない。
【0054】
また、缶蓋巻締装置が停止しても、搬送スクリュー6を停止させることなく所定の速度で駆動させていることにより、缶蓋殺菌装置1内に既に送り込まれている各缶蓋の全てについて、薬液噴霧部4や熱風加熱部5に滞留させることなく、所定の条件で殺菌処理が施された状態の缶蓋として熱風加熱部5から送り出すこととなるため、缶蓋が過度の薬液付着と加熱により製品品質が損なわれて再利用できないようなものとなってしまうようなことはない。
【0055】
特に、本実施形態の缶蓋殺菌装置1では、熱風加熱部5よりも搬送下流側がクリーンブース2内となるように缶蓋殺菌装置1が設置されていることにより、リジェクト機構11により缶蓋搬送経路から除外された各缶蓋は、クリーンブース2内に保管されることとなり、リジェクト機構11により除外される各缶蓋の全てが適正な殺菌済みのものであることから、除外される各缶蓋によってクリーンブース2内が汚されるようなことがないと共に、除外される各缶蓋を適正な殺菌済みの状態でクリーンブース2内に保管してから再利用することができる。
【0056】
なお、缶蓋殺菌装置の通常の稼働時において、蓋表面温度が150℃以上の高温状態のまま各缶蓋を次工程に送った場合には、缶蓋同士が重なってその接触部に外力を受けると塗膜(又は熱可塑性樹脂被膜)のダメージが大きくなるが、本実施形態の缶蓋殺菌装置1では、熱風加熱部5よりも搬送下流側に、熱風加熱部5により加熱された各缶蓋を無菌水の噴霧により冷却して洗浄するための冷却・洗浄部7が配置されていることにより、該冷却・洗浄部7において無菌水の噴霧により各缶蓋が70℃以下に強制冷却されることで、そのような問題は解消される。
【0057】
また、缶蓋殺菌装置から缶蓋巻締装置に供給される缶蓋に水滴が付着していると、積み重なった缶蓋を缶蓋巻締装置で一枚ずつに切り離すことが困難となるが、本実施形態の缶蓋殺菌装置1では、無菌水の噴霧による冷却・洗浄部7に続いて、冷却・洗浄部7で缶蓋に噴霧された無菌水を除去するための水切り部8が配置されていることにより、該水切り部8において各缶蓋に付着している水滴が吸引除去されることで、そのような問題は解消される。
【0058】
以上、本発明の缶蓋殺菌装置の一実施形態について説明したが、本発明は、上記のような実施形態にのみ限定されるものではなく、例えば、缶蓋殺菌装置の全体構造については、各缶蓋を搬送スクリューにより薬液噴霧部と熱風加熱部を順次通過させてから缶蓋巻締装置に対して連続的に送り出すような缶蓋殺菌装置である限りにおいて、上記の実施形態のように装置全体を傾斜させた状態でクリーンブースの内外に渡って設置するようなものに限らず、装置の設置状態や設置箇所等については適宜変更可能なものであり、また、装置自体の具体的な構造についても、必ずしも上記の実施形態に示したような具体的な構造に限らず、特許請求の範囲に記載した限りにおいて適宜に設計変更可能なものである。
【0059】
【発明の効果】
以上説明したような本発明の缶蓋の殺菌装置によれば、高密度で短時間に各缶蓋を効率的に殺菌処理することができ、また、缶蓋巻締装置自身や缶詰製造ラインの何れかに異常が発生して缶蓋巻締装置が停止したような場合でも、缶蓋殺菌装置の搬送スクリュー下流側で缶蓋の搬送経路を詰まらせるようなことなく、しかも、各缶蓋を所定の搬送速度で薬液噴霧部や熱風加熱部を通過させることができて、その結果、缶蓋殺菌装置内に供給された各缶蓋を全て適正な殺菌済み缶蓋として再使用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の缶蓋の殺菌装置の一実施形態についての全体を示す概略説明図。
【図2】図1に示した缶蓋殺菌装置の上半部を示す概略説明図。
【図3】図1に示した缶蓋殺菌装置の下半部を示す概略説明図。
【図4】図1に示した缶蓋殺菌装置の薬液噴霧部における薬液の噴霧状態を示す搬送上流側から見た正面図。
【図5】図1に示した缶蓋殺菌装置のリジェクト機構についての搬送上流側から見た正面図。
【図6】図5に示したリジェクト機構について、(A)その配置状態を示すための熱風加熱部と水切り部の間の缶蓋搬送経路の側面説明図,および(B)リジェクト機構の要部を示す側面図。
【図7】図1に示した缶蓋殺菌装置の水切り部の要部とその前後の缶蓋搬送経路について、該搬送経路の中心線に沿った断面側面図。
【図8】図7に示した水切り部の蓋保持補助器の部分を示す(A)缶蓋搬送経路の中心線に沿った断面図,および(B)缶蓋搬送経路の中心線と直交する方向に沿った断面図。
【図9】図1に示した缶蓋殺菌装置における乾燥熱風の循環経路を示す説明図。
【符号の説明】
1 缶蓋殺菌装置
2 クリーンブース
4 薬液噴霧部
5 熱風加熱部
6 搬送スクリュー
7 冷却・洗浄部
8 水切り部
10 フィードストッパー
11 リジェクト機構
18 缶蓋
Claims (2)
- 連続的に送り込まれる各缶蓋を、搬送スクリューにより進行方向に対して蓋面が略直交するように非接触・等間隔で搬送しながら、薬液噴霧部と熱風加熱部を順次通過させることで殺菌処理を施してから、缶蓋巻締装置に対して連続的に送り出すような缶蓋の殺菌装置において、各缶蓋を搬送する搬送スクリューとして、同一方向に回転する一対の搬送スクリューが缶蓋の左右両側に設けられており、薬液噴霧部では、下方をロアーガイドにより支えられた状態で搬送される缶蓋に上方から薬液を噴霧するための薬液スプレーノズルが設けられていて、薬液噴霧部よりも搬送上流側に、缶蓋の供給を遮断するためのフィードストッパーが、重ね合わさった状態で進行する缶蓋の外周縁部に対して突起状の係止爪を缶蓋と缶蓋の間に挿入させることで缶蓋案内通路から搬送スクリューに移行する缶蓋の進行を停止できるように設けられていると共に、熱風ブローダクトを備えた熱風加熱部よりも搬送下流側に、殺菌済みの缶蓋を搬送経路から除外するためのリジェクト機構として、ガイドにより下方を支えられた状態で搬送される缶蓋に対して、該ガイドの搬送上流側と搬送下流側とを橋渡しするようなリジェクト揺動ガイドが、該揺動ガイドの一端側に設けた回動軸を中心に該揺動ガイドを下方に揺動させることで、案内している缶蓋を下方に落下させて除外できるように設けられていることを特徴とする缶蓋の殺菌装置。
- 熱風加熱部の搬送下流側に、加熱された缶蓋を無菌水の噴霧により冷却して洗浄するための無菌水噴霧ノズルを備えた冷却・洗浄部が配置されており、冷却・洗浄部の搬送下流側に、缶蓋に噴霧された無菌水を除去するための水切り部が配置されていて、熱風加熱部と水切り部との間に、熱風加熱部側のガイドと水切り部側のガイドとの間を橋渡しするようにリジェクト揺動ガイドが設けられていると共に、水切り部では、バキューム吸引されている水切りホッパーの内部に、適所に水切り用の孔を設けた水切り筒が設けられていて、進行方向に対して蓋面が略直交する状態で各缶蓋が水切り筒の中を通過する間に、冷却・洗浄部で缶蓋に噴霧された無菌水が、バキューム吸引により水切り筒の孔を通して除去されるように構成されていることを特徴とする請求項1に記載の缶蓋の殺菌装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP22845998A JP3909734B2 (ja) | 1998-08-13 | 1998-08-13 | 缶蓋の殺菌装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP22845998A JP3909734B2 (ja) | 1998-08-13 | 1998-08-13 | 缶蓋の殺菌装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000051326A JP2000051326A (ja) | 2000-02-22 |
JP3909734B2 true JP3909734B2 (ja) | 2007-04-25 |
Family
ID=16876827
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP22845998A Expired - Fee Related JP3909734B2 (ja) | 1998-08-13 | 1998-08-13 | 缶蓋の殺菌装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3909734B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP4101775A1 (en) * | 2016-05-31 | 2022-12-14 | Dai Nippon Printing Co., Ltd. | Cap sterilizer, content filling system, cap sterilization method |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100999841B1 (ko) | 2008-05-14 | 2010-12-13 | 주식회사농심 | 캡리드지의 이물제거장치 |
CN103990158B (zh) * | 2014-05-09 | 2017-05-03 | 南京轻机包装机械有限公司 | 一种易拉罐盖杀菌装置及其工作方法 |
CN113959045A (zh) * | 2021-10-27 | 2022-01-21 | 杭州树派环保科技有限公司 | 室内空气治理用除异味的装置及除异味装置用自清洁装置 |
Family Cites Families (12)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS54137857A (en) * | 1978-04-19 | 1979-10-25 | Daiwa Can Co Ltd | Tin cover sterilizing washing method |
JPS56104669A (en) * | 1980-01-24 | 1981-08-20 | Toyo Seikan Kaisha Ltd | Cover sterilizing treating method and its device |
JPS56139753A (en) * | 1980-04-02 | 1981-10-31 | Toyo Seikan Kaisha Ltd | Method and apparatus for preventing dew condensation of feeding cover group in cover sterilizing treating device |
JPS5991959A (ja) * | 1982-11-18 | 1984-05-26 | 大和製罐株式会社 | ビール缶用缶蓋の殺菌方法 |
JPS59115220A (ja) * | 1982-12-20 | 1984-07-03 | 四国化工機株式会社 | 包装機械における容器殺菌方法 |
JPS6228326A (ja) * | 1985-07-16 | 1987-02-06 | 東洋製罐株式会社 | 殺菌方法 |
JPS62117560A (ja) * | 1985-11-15 | 1987-05-29 | 三菱重工業株式会社 | 容器、封栓等の滅菌方法及びその装置 |
JPS6344429A (ja) * | 1986-07-31 | 1988-02-25 | 大日本印刷株式会社 | 殺菌装置 |
JPH0741905B2 (ja) * | 1989-02-28 | 1995-05-10 | 凸版印刷株式会社 | 殺菌装置 |
JP3242455B2 (ja) * | 1992-07-17 | 2001-12-25 | 大和製罐株式会社 | 缶蓋殺菌方法 |
JPH06312724A (ja) * | 1993-04-28 | 1994-11-08 | Toppan Printing Co Ltd | 液体包装用カートン無菌充填機のカートン排出装置 |
JP3556063B2 (ja) * | 1997-01-23 | 2004-08-18 | 大和製罐株式会社 | 無菌飲料缶詰製造設備 |
-
1998
- 1998-08-13 JP JP22845998A patent/JP3909734B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP4101775A1 (en) * | 2016-05-31 | 2022-12-14 | Dai Nippon Printing Co., Ltd. | Cap sterilizer, content filling system, cap sterilization method |
US11655133B2 (en) | 2016-05-31 | 2023-05-23 | Dai Nippon Printing Co., Ltd. | Cap sterilizer, content filling system, cap sterilization method, and content filling method |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2000051326A (ja) | 2000-02-22 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP4940944B2 (ja) | 容器充填システム | |
JP5141185B2 (ja) | 容器殺菌装置 | |
KR100490752B1 (ko) | 포장용기를 살균하고 충진하는 방법과 장치 | |
JP4946431B2 (ja) | 容器殺菌装置 | |
US20100043915A1 (en) | Aseptic beverage bottle filling plant with a clean room arrangement enclosing the aseptic beverage bottle filling plant and a method of operating same, and an aseptic container filling plant with a clean room arrangement enclosing the aseptic container filling plant, and a method of operating same | |
WO1996005868A1 (fr) | Sterilisateur a pulverisation et procede de sterilisation | |
JP5951171B2 (ja) | 容器洗浄装置および飲料充填装置 | |
US11655133B2 (en) | Cap sterilizer, content filling system, cap sterilization method, and content filling method | |
JP2676357B2 (ja) | フィルムのウエブから液体および残留物を除去するための装置 | |
JP3909734B2 (ja) | 缶蓋の殺菌装置 | |
JP6819709B2 (ja) | 容器殺菌装置、内容物充填システム、容器殺菌方法および内容物充填方法 | |
JP3899812B2 (ja) | アセプティック充填缶詰の製造方法と装置 | |
JP2000051327A (ja) | 缶蓋の殺菌装置 | |
JP3876603B2 (ja) | 缶蓋の滅菌洗浄方法と装置 | |
JP4251541B2 (ja) | 容器殺菌装置の洗浄方法 | |
JP5018121B2 (ja) | 電子線殺菌システム | |
JP3695261B2 (ja) | 加熱殺菌・冷却装置 | |
RU2520002C2 (ru) | Наполняющая машина и способ обеспечения гигиенической среды в наполняющей машине | |
JP6394644B2 (ja) | キャップ殺菌装置および内容物充填システム | |
US20230002208A1 (en) | Cap sterilization device and content filling system | |
US11857690B2 (en) | Method for sterilizing interior of aseptic filler chamber | |
CN213325611U (zh) | 一种食品外包装清洗装置 | |
JP3666634B2 (ja) | 無菌充填のためのダストモニタリング方法 | |
JP3465896B2 (ja) | 缶蓋殺菌方法および装置 | |
JP5045140B2 (ja) | 電子線殺菌システム |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20050509 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20061012 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20061017 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20061218 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20070119 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20070119 |
|
R150 | Certificate of patent (=grant) or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100202 Year of fee payment: 3 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120202 Year of fee payment: 5 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130202 Year of fee payment: 6 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130202 Year of fee payment: 6 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130202 Year of fee payment: 6 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |