JP3909483B2 - 塗膜欠陥評価用標準画像の作成方法、そのプログラムを記録した記録媒体、及び作成した標準画像を記録した記録媒体 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、塗膜欠陥を評価するための標準となる標準画像をコンピュータによる画像処理により作成する方法、そのプログラムを記録した記録媒体、及び作成した標準画像を記録した記録媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】
塗装後に生ずる塗膜欠陥には、サビ、はがれ、たるみ、ふくれ、くぼみ、ピンホール、しわ、割れ、白亜化などの多くの種類があり、その原因も、塗料自体による場合、塗装中の処理による場合、乾燥後に生ずる場合、塗装された物の使用による場合など様々である。塗膜欠陥の種類や程度、その原因を究明することは、欠陥の再発防止や対策を講ずるために重要なことである。
【0003】
従来、塗膜欠陥の種類(定義)と程度を決める標準の尺度とするために、ISOにその規格が設けられている。例えば、ISO4628-4:1982(JIS k 5600-8-5:1999)には、「方向性のあるはがれ」について、図1の(1)、(2)、(3)、(4)、(5)の態様をそれぞれ「はがれ量1」、「はがれ量2」「はがれ量3」、「はがれ量4」、「はがれ量5」と規定している。また、同じく「方向性のないはがれ」について、図2の(1)、(2)、(3)、(4)、(5)の態様をそれぞれ「はがれ量1」、「はがれ量2」「はがれ量3」、「はがれ量4」、「はがれ量5」と規定している。更に、サビについては、現物の白黒写真を用い、ISO4628-3:1982(JIS k 5600-8-3:1999)に、その写真を5段階にランク付けしている。
そして、これを印刷物にして配布し、塗装関連業者等では、これを基準に塗膜欠陥の種別やランク付けを人間による目視の官能評価で行っている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、人間による目視の官能評価である以上、個人差は避けられない。また、ISOの規格そのものも、そもそも人間による目視の官能評価から決めたもので、個々の塗膜欠陥ごとに正確にパラメータを決めて標準化したものではない。
【0005】
塗膜欠陥の種別やランク付けを人間の感に頼った目視の官能評価ではなく、コンピュータを用いて自動化しようとした場合、やはり標準とする塗膜欠陥ごとの標準画像又は数値化されたデータが必要となる。その場合、ISOで規格された上記のような過去の標準図や標準写真とは全く関連性のない(過去の規格を全く踏襲しない)、コンピュータ処理のための専用の標準画像又は数値化されたデータを全く新規に作ることが考えられるが、そうすると過去の蓄積された産物が全く無駄になってしまうとともに、急変により容認され難い。
【0006】
このような観点から、コンピュータを用いて自動化する場合にも、標準とする塗膜欠陥ごとの標準画像又は数値化されたデータは、既に規格化された標準のものに可及的に近似させるのが望ましい。
【0007】
そこで、ISOで上記のような既に規格化された標準図又は標準写真をスキャナで読み込み、それを標準にしてコンピュータによる画像処理で塗膜欠陥の種別やランク付けを行うことが考えられる。しかしながら、図1や図2に示した「はがれ」のような、色に関係なく輪郭がはっきりしていてしかも大きさが瞭然と違うものをコンピュータで標準化及びランク付けするならまだしも、例えばサビに代表されるように、色や濃淡や形状や大きさや個数などの種々の要素が混在した欠陥の場合には、標準とされた写真をスキャナで読み込み、それをコンピュータ解析による標準のものにしようとしても、人間の視覚では識別が容易なところも、コンピュータ解析では識別不能又は技術的に識別困難な部分が多々あり、また元の写真そのものからして、既述のように特にパラメータを決めて標準化したものではなく、人間による目視の官能評価により漠然と決めたものであるため、そのままではコンピュータ処理のためのデータとして到底扱えない。
【0008】
本発明者らは、上述のことに鑑み、既に規格化された標準のものに可及的に近似した標準画像にしたいという願いと、コンピュータ処理しやすい標準画像にしたいという相反する願いを両立させることと、更に、感覚の強さは刺激の対数に比例して大きくなるという、官能検査の原則である「ウェーバー・フェヒナーの法則」に則ったランク付けデータとしての要件も兼ね備えたものにしたいという観点に立って、鋭意工夫した結果、これらを満たす次のような本発明を案出したものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明は、大きくは、塗膜欠陥画像を含む画像を最初からコンピュータにて作成してそれをコンピュータグラフィックにより修正する形態と、塗膜欠陥画像を含む原画像をコンピュータに取り込んでからコンピュータグラフィックにより修正する形態とに分けられる。
【0010】
請求項1に係る発明は前者の形態で、所定区画領域内に塗膜欠陥画像を含む仮の標準画像をコンピュータグラフィックにより作像する仮標準画像作像ステップと、仮の標準画像を画面上又はプリントアウト画像で見て人間により官能評価し、数段階の仮のランク付けを行う仮ランク付けステップと、仮ランク付けされた仮の標準画像を、特徴抽出のための少なくとも一つのパラメータについてコンピュータ解析し、当該パラメータに関する値を、それを数段階に評価する評価点毎のパラメータ算出値として算出するパラメータ値算出ステップと、そのパラメータ算出値の対数を前記評価点との関係を示す対数グラフにプロットする対数グラフプロットステップと、各評価点毎のプロット点が目標点に一致又は近似するように、前記仮の標準画像をコンピュータグラフィックにより修正する画像修正ステップと、目標点に一致又は近似した修正画像を当該ランクの正規の標準画像として保存する標準画像保存ステップとを有する。
【0011】
請求項2に係る発明も前者の形態で、単位画像をコンピュータグラフィックにより作像する単位画像作像ステップと、1又は2以上の単位画像を所定区画領域内に配置して仮の標準画像をコンピュータグラフィックにより作像する仮標準画像作像ステップとが、請求項1に係る発明と異なるが、それ以降のステップは請求項1に係る発明と同じである。
【0012】
請求項3に係る発明は、更に具体化した前者の形態で、単位形状を定義する単位形状定義ステップと、配置する単位形状の大きさを少なくとも一個定義する大きさ定義ステップと、所定区画領域内における単位形状の大きさ毎の分布割合を定義する分布定義ステップと、上記の定義に従い所定区画領域内に単位形状を散在させて塗膜欠陥画像を含む仮の標準画像をコンピュータグラフィックにより作像する仮標準画像作像ステップとが、請求項2に係る発明と異なるが、それ以降のステップは請求項1に係る発明と同じである。
【0013】
請求項4に係る発明も前者の形態であるが、単位画像を所定区画領域内に任意の個数だけ分布させて仮の標準画像をコンピュータグラフィックにより作像する仮標準画像作像ステップが異なる。
【0014】
請求項5に係る発明は、上記の各発明における仮標準画像作像ステップにおいて、少なくとも明度を定義して立体化する立体化処理を含み、立体化された欠陥を含む仮の標準画像を作像する。
【0015】
請求項6に係る発明は後者の形態で、塗膜欠陥を含む原画像をコンピュータに取り込んで所定区画領域内における仮の標準画像とする仮標準画像取り込みステップにおいて、請求項1に係る発明と異なるが、それ以降のステップは請求項1に係る発明と同じである。
【0016】
請求項7に係る発明も後者の形態で、人間による官能評価で既にランク付けされた塗膜欠陥を含む原画像をコンピュータに取り込んで所定区画領域内における仮の標準画像とすることで、仮のランク付けステップを省略しているが、仮の標準画像に対する以降のステップは、請求項1に係る発明と同じである。
【0017】
請求項8に係る発明は、請求項1、2、3、4、5、6又は7に係る方法を行うプログラムを記録した記録媒体、請求項9に係る発明は、作成した正規の標準画像を記録媒体に記録したもの、請求項10に係る発明は、更に特徴抽出に当たり用いたパラメータに関するデータも記録したものである。
【0018】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の実施の形態を図面を参照して詳細に説明する。
【0019】
先ず、「ふくれ」の評価用標準画像の作成方法について説明する。「ふくれ」は、輪郭がはっきりしない立体的(三次元)な塗膜欠陥であり、ISOで既に規格化された判定用写真をそのままスキャナでコンピュータに取り込んでも、画像処理が困難であることから、単位画像を定義してからのコンピュータグラフィックによる作像から始める手法を採用した。その手順は次のとおりである。
【0020】
(1) 先ず、画像を配置する矩形領域の大きさを定義する。
(2) 「ふくれ」の単位形状を円の集合とし、配置する円の大きさを、例えば0.125〜8mm径の集合体として規定する。
(3) 大きさグレードごとの個数分布と面積率をパラメータとして次の表1のように決める。
【0021】
【表1】
【0022】
(4) 矩形領域内に、a)規定した円についてモンテカルロ法を利用したランダムな配置、又は、b)規則的な位置に任意の揺らぎを与えた配置、或いは、c)規則的な配置をする。
【0023】
a)の手法による場合の処理の流れを図3に示す。
【0024】
b)の手法の場合、得ようとする最終の評価用標準画像の領域を、例えば等間隔の格子で分割し、格子点を基準位置として、任意の大きさの円又は矩形領域を定義し、その中のランダムな位置を求めて基本図形を配置する操作で得られる。そのときの円又は矩形領域の大きさで揺らぎの大きさを変える。
【0025】
(5) 得られた濃淡2値画像を、デジタル画像データとして保存し、画像処理評価用の仮標準図を得る。
【0026】
(6) この仮標準図を画面上又はプリントアウト画像で見て人間により官能評価し、円の大きさごとに密度について評価点を付けて、大きさごとに仮のランク付けを行う。
(7) (円の大きさ×個数=面積)から各大きさごとの面積率対数値をパラメータとしてプロットしたものが、図4において「前密度」と「後密度」として示すように、直線から外れた点から直線に沿うように面積率を修正する。
【0027】
(8) 大きさグレードごとに修正面積率に相当するように、次の表2のように個数を定め再配置する。図5に、大きさごとの密度(評価点)と修正面積率(対数値)との関係グラフ、図6の密度ごとの大きさと修正面積率との関係グラフを示す。
【0028】
【表2】
【0029】
(9) 得られた濃淡2値画像を、デジタル画像データとして保存し、画像処理評価用の標準図を得る。
【0030】
(10) (9)で得た濃淡2値画像を元に、単位形状の立体化断面プロファイルを定義し、陰影を付加した立体化像を次の手順で作成する。
10-1)ハイライト明度、陰影明度、背景となる中間明度水準を定義。例えば、ハイライト明度10、陰影明度0、背景明度5とする。
【0031】
10-2)背景明度の背景に、ハイライト明度の単位形状及び陰影明度の単位形状をそれぞれ立体断面プロファイルに応じて、単位形状寸法の5分の1から2分の1の範囲で左右にずらして配置する。(小さな形状と大きな形状とでは周縁部の曲率を持った部分の割合が変わるため、例えば、形状の中心部まで曲率を持つ小さな形状の場合には2分の1ずらし、周縁部で寸法の2割程度が曲率を持つ形状では5分の1ずらす。)
【0032】
10-3)10-2)の画像をぼかし、連続的に濃淡を変化させる。立体断面形状に応じて、ガウス関数に近似したフィルタマトリックスのσ値を、単位形状寸法の5分の1から同一寸法までの範囲で定義して画像変換を実行。σ値を大きく取ると濃淡変化が滑らかになり、σ値を小さく取ると濃淡変化が鋭くなる。それにより、周縁部の傾斜が異なる形状を模擬する。
【0033】
10-4)変換後の画像から元画像に配置された単位形状に相当する範囲の画像を切り出し、背景に配置する。
図7(A)、(B)、(C)に単位形状の元画像と変換画像と切出貼付画像をそれぞれ示す。
【0034】
(11) 得られた立体画像をフロッピディスク、ハードディスク、CD−ROM、CD−RW、MOなどの記録媒体に、作像過程で用いたパラメータや定義に関するデータと共に保存する。また、最小の形状の大きさの4分の1よりも解像度の高い印刷装置で印刷し、評価用標準画像が印刷された印刷物を得る。
【0035】
実際の評価用標準画像は立体的なカラー画像又はグレー画像であるが、図8の(A)〜(D)に、「大きさ4」とした「ふくれ」について密度2、3、4、5の評価用標準画像を白黒の二値図にして示す。また、図9の(A)〜(D)には、「大きさ5」とした「ふくれ」について同様に示す。なお、これら図8及び図9は、白黒の二値化のため地肌が布地のようになって現れているが、実際の画像にはそれは無い。
【0036】
上記のような作像過程で用いたパラメータや定義に関するデータも、最終の評価用標準画像と共に記録媒体に電子化データとして記録しておくと、電子化された評価用標準画像を基準にして、対象とする塗膜の欠陥をコンピュータ処理にて比較して自動的にランク付けなどを行う場合、作像過程で用いたパラメータや定義に関するデータを参照することで、作像過程と同じ条件で容易に且つ精度の高いコンピュータ処理ができるようになる。
【0037】
表3に、上記のようにして作像した「ふくれ」の評価用標準画像を印刷してカード状の試料とし、その試料について、熟練技術者にて目視による官能評価をした結果(実測平均値)と、同じ評価用標準画像について、専用の自動評価用ソフトウェアによりコンピュータにて画像処理してランク付けした結果(画像処理値)を比較して示す。この比較の結果、官能評価の実測平均値と画像処理値との相関係数が0.99で、相関性が高く、評価用標準画像の適正と画像処理の有効性が確認された。
【0038】
【表3】
【0039】
次に、「サビ」の評価用標準画像の作成方法について説明する。「サビ」は、色については特定されるものの、濃淡があり、形状が非常に複雑であるため、既にISO4623-3に記載されているサビ判定用写真を、人間による官能評価で既にランク付けされた塗膜欠陥を含む原画像として利用した。その処理の手順は次のとおりである。
【0040】
(1) サビ判定用写真をスキャナで読み取り、通常の画像ファイル(例えば、BMP形式)としてコンピュータに取り込む。
(2) これを通常の描画ソフト上に読み込み、自動及び手動にて腐食部分を識別し、着色する。その処理をした密度1から密度5までの5段階のランク付けされた仮の標準画像を、白黒の二値図にして図10から図14に示す。
【0041】
(3) 5段階の仮の標準画像を、画像の特徴抽出が種々のパラメータについて可能であるとともに、指定した1又は複数のパラメータについて自動的にランク付けして評価点が得られる画像処理ソフト上に読み込み、着色部分を腐食部として認識させ、面積率を各評価点(密度)ごとに求めた。表4にその結果を示す。
【0042】
【表4】
【0043】
(4) 評価点と面積率の対数値をグラフ上にプロットする。
(5) 図15に示すように、各評価点の面積率が直線に沿うように面積率を修正する。表5に修正した各評価点ごとの面積率を示す。
【0044】
【表5】
【0045】
(6) 各評価点(密度)の仮の標準画像について、表5の面積率に合致するように描画ソフトにて画像を修正する。
(7) 修正後の画像を評価用標準画像として記録媒体に保存する。
【0046】
図16から図20に、密度1から密度5までの5段階にランク付けした評価用標準画像を白黒の二値図にして示す。
【0047】
表6に、上記のようにして作像した「サビ」の評価用標準画像を印刷したカード状の試料について、熟練技術者にて目視による官能評価をした結果(実測平均値)と、同じ評価用標準画像について、専用の自動評価用ソフトウェアによりコンピュータにて画像処理してランク付けした結果(画像処理値)を比較して示す。この比較の結果、官能評価の実測平均値と画像処理値との相関係数が0.96で、相関性が高く、サビについても評価用標準画像の適正と画像処理の有効性が確認された。
【0048】
【表6】
【0049】
次に、単位形状がなく、明度をパラメーターとする代表例として「白亜化」の評価用標準画像の作成方法について説明する。「白亜化」とは塗膜表面の樹脂層が劣化し、塗面全面に浮き出た顔料粒子や樹脂劣化物などが混在した状態を言う。白亜化については、ISO 4628-6:1990(JIS K 5600-8-6:1999)に、粘着テープを用いて試料面から白亜化した微粉をテープに転写し、テープに付着した白亜化物が5段階で等級付けされた標準写真図が記載されている。しかし、写真図は不鮮明であり、等級付けの根拠は曖昧である。
そこで、以下のような手順で、「白亜化」の評価用標準画像の作成を行った。
【0050】
(1) 印刷する画像の大きさを例えば横7.5cm×縦2.7cmとする。
(2) 7.5cm×2.7cmを2048ピクセル×768ピクセルで表現し、その中を16ピクセル×16ピクセルの単位セルで区分する(128個×48個)。
(3) 16×16=256ピクセルの単位セル中の各点を任意の割合で塗りつぶすことによって、区画全体の明度を調整する。そこで、セル中に配置する塗りつぶされた点の個数と評価グレード(評価点)との関係を次の表7のように仮に規定する。
【0051】
【表7】
【0052】
(4) 塗りつぶされた点を配置する方法は、前述した「ふくれ」の場合と同様にアットランダムに配置する。
(5) セルを必要個数つなぎ合わせて、所期の大きさの濃淡2値化画像である仮の標準画像を得る。
(6) 仮の標準画像を人間により官能評価し、その評価点と明度をパラメータとした対数グラフの直線上に沿うように、塗りつぶされた点の個数を調整することによって、仮の標準画像を修正する。
(7) 修正して得られた濃淡2値化画像をデジタル画像データとして保存し、白亜化評価用の標準図を得る。図21に、その標準図を識別しやすいように若干図案化して示す。
(8) 各濃淡ごとの明度対数値(セルの点の個数に相当)をパラメータとしてプロットしたものが図22である。
【0053】
上述のように、「ふくれ」及び「白亜化」については、原画像を用いないで単位画像の作像から始めて仮の標準画像を作像し、それを人間により官能評価して仮のランク付けを行ってから修正した。また、「サビ」については、人間による官能評価で既にランク付け(規格化)された画像を原画像として利用し、それを修正したが、塗膜欠陥を含む原画像をコンピュータに取り込んで所定区画領域内における仮の標準画像とし、この仮の標準画像を画面上又はプリントアウト画像で見て人間により官能評価して仮のランク付けを行ってから、修正してもよい。
【0054】
また、「ふくれ」については面積率と個数、「白亜化」については明度、「サビ」については面積率を、特徴抽出及びランク付けのためのパラメータとして用いたが、パラメータとしては他に、分布、長さ、幅、形状などがあり、どれをパラメータとして用いるかは、塗膜欠陥の種類により異なる。例えば、「はがれ」は「サビ」と同様に面積率だけでも十分であるが、「たるみ」については面積率の他に長さ、幅、形状もパラメータとするのが好ましく、「くぼみ」、「ピンホール」は「ふくれ」と同様に立体的な欠陥であるため、面積率の他に分布、個数をパラメータとするのが好ましい。「割れ」は面積率と長さと幅をパラメータとする。この他の塗膜欠陥についても、特徴抽出及びランク付けしやすいパラメータを選べばよい。
【0055】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、既に規格化された標準のものに可及的に近似し、しかもコンピュータ処理しやすく、且つ官能検査の一般原則としてよく知られている「ウェーバー・フェヒナーの法則」に則ってランク付けされた評価用標準画像が得られる。
【0056】
作像過程で用いたパラメータなどに関するデータも、評価用標準画像と共に記録媒体に電子化データとして記録しておくと、電子化された評価用標準画像を基準にして、対象とする塗膜の欠陥をコンピュータ処理にて比較して自動的にランク付けなどを行う場合、作像過程で用いたパラメータなどに関するデータを参照することで、作像過程と同じ条件で容易に且つ精度の高いコンピュータ処理ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】ISOで定められている5段階の「方向性のあるはがれ」を白黒の二値図にして示す。
【図2】同じく「方向性のないはがれ」を白黒の二値図にして示す。
【図3】「ふくれ」を塗膜欠陥とした本発明の実施形態において、「ふくれ」の単位形状を円の集合として矩形領域に配置する手法例のフローチャートである。
【図4】同じ実施形態において、仮の標準画像を密度ごとにプロットして修正することを示すグラフである。
【図5】同上における大きさごとの密度と面積率対数値との関係グラフである。
【図6】同上における密度ごとの大きさと面積率対数値との関係グラフである。
【図7】「ふくれ」の単位形状を立体化する過程を示す図である。
【図8】「大きさ4」とした「ふくれ」について密度2、3、4、5の評価用標準画像を白黒の二値図にして示す。
【図9】「大きさ5」とした「ふくれ」についての同様の図である。
【図10】ISOに記載されているサビ判定用写真から作成した密度1の「サビ」の仮の標準画像である。
【図11】同じく密度2の「サビ」の仮の標準画像である。
【図12】同じく密度3の「サビ」の仮の標準画像である。
【図13】同じく密度4の「サビ」の仮の標準画像である。
【図14】同じく密度5の「サビ」の仮の標準画像である。
【図15】「サビ」の仮の標準画像について、各評価点の面積率が直線に沿うように面積率を修正することを示すグラフである。
【図16】修正した密度1の「サビ」の評価用標準画像である。
【図17】同じく密度2の「サビ」の評価用標準画像である。
【図18】同じく密度3の「サビ」の評価用標準画像である。
【図19】同じく密度4の「サビ」の評価用標準画像である。
【図20】同じく密度5の「サビ」の評価用標準画像である。
【図21】白亜化の実施形態で得られた評価用標準図を識別しやすいように若干図案化した図である。
【図22】同じ実施形態において、各濃淡ごとの明度対数値をパラメータとしてプロットした図である。
Claims (10)
- 所定区画領域内に塗膜欠陥画像を含む仮の標準画像をコンピュータグラフィックにより作像する仮標準画像作像ステップと、仮の標準画像を画面上又はプリントアウト画像で見て人間により官能評価し、数段階の仮のランク付けを行う仮ランク付けステップと、仮ランク付けされた仮の標準画像を、特徴抽出のための少なくとも一つのパラメータについてコンピュータ解析し、当該パラメータに関する値を、それを数段階に評価する評価点毎のパラメータ算出値として算出するパラメータ値算出ステップと、そのパラメータ算出値の対数を前記評価点との関係を示す対数グラフにプロットする対数グラフプロットステップと、各評価点毎のプロット点が目標点に一致又は近似するように、前記仮の標準画像をコンピュータグラフィックにより修正する画像修正ステップと、目標点に一致又は近似した修正画像を当該ランクの正規の標準画像として保存する標準画像保存ステップとを有することを特徴とする塗膜欠陥評価用標準画像の作成方法。
- 単位画像をコンピュータグラフィックにより作像する単位画像作像ステップと、1又は2以上の単位画像を所定区画領域内に配置して仮の標準画像をコンピュータグラフィックにより作像する仮標準画像作像ステップと、仮の標準画像を画面上又はプリントアウト画像で見て人間により官能評価し、数段階の仮のランク付けを行う仮ランク付けステップと、仮ランク付けされた仮の標準画像を、特徴抽出のための少なくとも一つのパラメータについてコンピュータ解析し、当該パラメータに関する値を、それを数段階に評価する評価点毎のパラメータ算出値として算出するパラメータ値算出ステップと、そのパラメータ算出値の対数を前記評価点との関係を示す対数グラフにプロットする対数グラフプロットステップと、各評価点毎のプロット点が目標点に一致又は近似するように、前記仮の標準画像をコンピュータグラフィックにより修正する画像修正ステップと、目標点に一致又は近似した修正画像を当該ランクの正規の標準画像として保存する標準画像保存ステップとを有することを特徴とする塗膜欠陥評価用標準画像の作成方法。
- 単位形状を定義する単位形状定義ステップと、配置する単位形状の大きさを少なくとも一個定義する大きさ定義ステップと、所定区画領域内における単位形状の大きさ毎の分布割合を定義する分布定義ステップと、上記の定義に従い所定区画領域内に単位形状を散在させて塗膜欠陥画像を含む仮の標準画像をコンピュータグラフィックにより作像する仮標準画像作像ステップと、仮の標準画像を画面上又はプリントアウト画像で見て人間により官能評価し、数段階の仮のランク付けを行う仮ランク付けステップと、仮ランク付けされた仮の標準画像を、特徴抽出のための少なくとも一つのパラメータについてコンピュータ解析し、当該パラメータに関する値を、それを数段階に評価する評価点毎のパラメータ算出値として算出するパラメータ値算出ステップと、そのパラメータ算出値の対数を前記評価点との関係を示す対数グラフにプロットする対数グラフプロットステップと、各評価点毎のプロット点が目標点に一致又は近似するように、前記仮の標準画像をコンピュータグラフィックにより修正する画像修正ステップと、目標点に一致又は近似した修正画像を当該ランクの正規の標準画像として保存する標準画像保存ステップとを有することを特徴とする塗膜欠陥評価用標準画像の作成方法。
- 単位画像を所定区画領域内に任意の個数だけ分布させて仮の標準画像をコンピュータグラフィックにより作像する仮標準画像作像ステップと、仮の標準画像を画面上又はプリントアウト画像で見て人間により官能評価し、数段階の仮のランク付けを行う仮ランク付けステップと、仮ランク付けされた仮の標準画像を、特徴抽出のための少なくとも一つのパラメータについてコンピュータ解析し、当該パラメータに関する値を、それを数段階に評価する評価点毎のパラメータ算出値として算出するパラメータ値算出ステップと、そのパラメータ算出値の対数を前記評価点との関係を示す対数グラフにプロットする対数グラフプロットステップと、各評価点毎のプロット点が目標点に一致又は近似するように、前記所定区画領域内における単位画像の個数を調整して、前記仮の標準画像をコンピュータグラフィックにより修正する画像修正ステップと、目標点に一致又は近似した修正画像を当該ランクの正規の標準画像として保存する標準画像保存ステップとを有することを特徴とする塗膜欠陥評価用標準画像の作成方法。
- 仮標準画像作像ステップにおいて、少なくとも明度を定義して立体化する立体化処理を含み、立体化された欠陥を含む仮の標準画像を作像することを特徴とする請求項1、2、3又は4記載の塗膜欠陥評価用標準画像の作成方法。
- 塗膜欠陥を含む原画像をコンピュータに取り込んで所定区画領域内における仮の標準画像とする仮標準画像取り込みステップと、仮の標準画像を画面上又はプリントアウト画像で見て人間により官能評価し、数段階の仮のランク付けを行う仮ランク付けステップと、仮ランク付けされた仮の標準画像を、特徴抽出のための少なくとも一つのパラメータについてコンピュータ解析し、当該パラメータに関する値を、それを数段階に評価する評価点毎のパラメータ算出値として算出するパラメータ値算出ステップと、そのパラメータ算出値の対数を前記評価点との関係を示す対数グラフにプロットする対数グラフプロットステップと、各評価点毎のプロット点が目標点に一致又は近似するように、前記仮の標準画像をコンピュータグラフィックにより修正する画像修正ステップと、目標点に一致又は近似した修正画像を当該ランクの正規の標準画像として保存する標準画像保存ステップとを有することを特徴とする塗膜欠陥評価用標準画像の作成方法。
- 人間による官能評価で既に数段階にランク付けされた塗膜欠陥を含む原画像をコンピュータに取り込んで所定区画領域内における仮の標準画像とする仮標準画像取り込みステップと、ランク付けされた仮の標準画像を、特徴抽出のための少なくとも一つのパラメータについてコンピュータ解析し、当該パラメータに関する値を、それを数段階に評価する評価点毎のパラメータ算出値として算出するパラメータ値算出ステップと、そのパラメータ算出値の対数を前記評価点との関係を示す対数グラフにプロットする対数グラフプロットステップと、各評価点毎のプロット点が目標点に一致又は近似するように、前記仮の標準画像をコンピュータグラフィックにより修正する画像修正ステップと、目標点に一致又は近似した修正画像を当該ランクの正規の標準画像として保存する標準画像保存ステップとを有することを特徴とする塗膜欠陥評価用標準画像の作成方法。
- 請求項1、2、3、4、5、6又は7のいずれかの方法を行うプログラムを記録した記録媒体。
- 請求項1、2、3、4、5、6又は7のいずれかの方法で作成した正規の標準画像を記録した記録媒体。
- 請求項1、2、3、4、5、6又は7のいずれかの方法で作成した正規の標準画像と、その特徴抽出に当たり用いたパラメータに関するデータとを記録した記録媒体。
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