JP3908958B2 - 胸腔内圧推定装置及び胸腔内圧推定方法 - Google Patents

胸腔内圧推定装置及び胸腔内圧推定方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば睡眠中の胸腔内圧状態をモニタし、睡眠時無呼吸症候群や上気道抵抗症候群などの診断及び治療効果の判断を行うことができる、胸腔内圧推定装置、医療装置、プログラム、記録媒体、胸腔内圧推定方法、診断方法、及び検査方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】
閉塞型無呼吸症候群や上気道抵抗症候群などの診断には、胸腔内圧が有効であり、病状との相関が高い。そのため、上述した診断においては、本来は必須の検査とすべきである。しかし、胸腔内圧の測定は困難であり、それの代用となる食道内圧の測定も、鼻孔からセンサを食道内に挿入しなければならず、患者に与える苦痛が大きいため、容易に行える検査ではない。
【0003】
そこで、実際には、鼻からの気流、胸、及び腹の動きなどから呼吸状態をモニタし、睡眠時無呼吸症候群や上気道抵抗症候群などの診断を行っている。
ところが、鼻からの気流や、胸、腹の動き等から呼吸状態をモニタして診断を行う方法の場合には、装着に手間がかかり、また、診断の精度が低いため、一層容易で精度の高い方法の開発が望まれていた。
【0004】
本発明は、前記課題を解決するためになされたものであり、その目的は、患者等に負担をかけることなく、簡易な手法で胸腔内圧を推定することを可能にし、睡眠時無呼吸症候群や上気道抵抗症候群などの診断を行うことができる胸腔内圧推定装置、医療装置、プログラム、記録媒体、胸腔内圧推定方法、診断方法、及び検査方法を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段及び発明の効果】
(1)請求項1の発明は、時系列に沿って連なった脈波信号に基づいて、胸腔内圧を推定する胸腔内圧推定装置に関するものであり、脈波信号に基づいて当該脈波信号の変動の状態(脈波信号全体の揺らぎ)を示す第1変動信号を求める第1手段と、第1変動信号に基づいて当該第1変動信号の変動の状態(第1変動信号全体の揺らぎ)を示す第2変動信号を求める第2手段と、第1変動信号と第2変動信号との差に基づいて胸腔内圧を推定する推定手段とを備えている。
【0006】
本発明者らによれば、例えば図6に示す様に、例えば第1包絡線の様な第1変動信号と例えば第2包絡線の様な第2変動信号との差分は、例えば図7及び図8に示す様に、実際の食道内圧にて示される胸腔内圧との間に、高い相関があることが確認されている。
【0007】
つまり、第1変動信号は、多くの脈波の信号が連なった脈波信号全体の変動(揺らぎ)の状態を示しており、この第1変動信号は、主として胸腔内圧の変化に対応して変動するが、その信号成分中には、胸腔内圧以外の外乱成分(例えば、血圧調整や血管を拡張したり収縮させる自律神経系の信号成分など)が含まれている。一方、第2変動信号は、第1変動信号より低周波(例えば1Hz以下)の信号であり、主として上述した外乱成分が含まれている。従って、第1変動信号と第2変動信号との差を取ることにより、外来成分を除去して胸腔内圧のみを示す信号を取り出すことができる。
【0008】
そのため、本発明では、第1変動信号と第2変動信号との差に基づいて、胸腔内圧を正確に推定することができる。これによって、患者に苦痛を与えることなく、従来より簡単な手法にて、胸腔内圧を求めることができる。
よって、この推定した胸腔内圧を用いて、後述する様に、睡眠時無呼吸症候群や上気道抵抗症候群などの診断や検査を行うことができる。
【0009】
(2)請求項2の発明では、第1変動信号は、各脈波を示す信号の波形のピークを結んだ第1包絡線である。
本発明は、第1変動信号を例示したものである。
つまり、脈波信号において、各脈波を示す信号の波形のピークを結んだ第1包絡線は、脈波信号の変動を明瞭に示すことができる。
【0010】
(3)請求項3の発明では、第1変動信号は、各脈波を示す信号の波形の振幅を所定比で分ける点を結んだ第1振幅比線である。
本発明は、第1変動信号を例示したものである。
つまり、脈波信号において、各脈波を示す信号の波形の振幅を所定比で分ける点を結んだ第1振幅比線は、脈波信号の変動を明瞭に示すことができる。
【0011】
(4)請求項4の発明では、第2変動信号は、第1変動信号における各波形のピークを結んだ第2包絡線である。
本発明は、第2変動信号を例示したものである。
つまり、第1変動信号(例えば第1包絡線又は第1振幅比線)において、各波形のピークを結んだ第2包絡線は、第1変動信号の変動を明瞭に示すことができる。
【0012】
(5)請求項5の発明では、第2変動信号は、第1変動信号における各波形の振幅を所定比で分ける点を結んだ第2振幅比線である。
本発明は、第2変動信号を例示したものである。
つまり、第1変動信号(例えば第1包絡線又は第1振幅比線)において、各波形の振幅を所定比で分ける点を結んだ第2振幅比線は、第1変動信号の変動を明瞭に示すことができる。
【0013】
(6)請求項6の発明では、手首の背側(甲側)、足のすね、又は額を含む、動きの少ない箇所で、脈波を測定する。
本発明は、脈波センサ等で、脈波を測定する位置を例示したものである。
つまり、脈波を測定する際に体動が発生した場合には、測定した信号に体動に影響が加わるので、脈波を測定する際には、本発明の様に、体動の少ない位置を選ぶことにより、精度の高い診断や検査等を行うことができる。
【0014】
(7)請求項7の発明では、鼻及び口に所定の圧力を設定して呼吸したときの脈波データ、又は呼吸時の吸引によって発生する吸気負圧とその時の脈波データにより、前記胸腔内圧のキャリブレーションを行う。
例えば鼻及び口に一定の既知の圧力(負圧)を加えた状態で脈波により得られた胸腔内圧と、実際に脈波によって得られた胸腔内圧とを比較することにより、胸腔内圧の絶対値を求めることができる。
【0015】
(8)請求項8の発明では、脈波信号の変動の状態から、体動を検出する。
例えば図9に示す様に、体動が発生した場合には、脈波信号に大きな変動が生ずる。従って、脈波信号の変動から、体動の発生を検出することができる。
(9)請求項9の発明では、脈波信号から検出した体動を考慮して、推定した胸腔内圧の補正を行う。
【0016】
つまり、体動が発生した場合には、脈波信号に影響があるので、体動によって生じた変動を除く様にして、体動の発生後の胸腔内圧を補正する。
これによって、体動が発生した場合でも、体動の影響を排除して、正確に胸腔内圧を推定することができる。
【0017】
(10)請求項10の発明では、脈波信号を周波数解析することより、体動を検出する。
例えば図12に示す様に、体動が発生した場合と発生しない場合とでは、1Hzあたりの周波数のピークに大きな変動が生ずるので、この周波数のピークの変化をチェックすることにより、体動の発生を検出することができる。つまり、脈波信号の周波数解析を行うことにより、体動の発生を検出することができる。
【0018】
(11)請求項11の発明では、上述した胸腔内圧推定装置により推定された胸腔内圧を用いて、睡眠時無呼吸症候群又は上気道抵抗症候群の診断を行う。
上述した様に、脈波から胸腔内圧を推定することができるので、この推定した胸腔内圧を用いて、睡眠時無呼吸症候群又は上気道抵抗症候群の診断を行うことができる。
【0019】
(12)請求項12の発明では、上述した胸腔内圧推定装置により推定された胸腔内圧を用いて、睡眠時無呼吸症候群又は上気道抵抗症候群の治療効果の確認を行う。
上述した様に、脈波から胸腔内圧を推定することができるので、この推定した胸腔内圧を用いて、睡眠時無呼吸症候群又は上気道抵抗症候群の患者に対する治療効果の確認を行うことができる。
【0020】
つまり、治療により、胸腔内圧が正常に近づいた場合には、治療効果があったと判定することができる。
(13)請求項13の発明は、前記胸腔内圧推定装置の機能を実現するための手段を有するプログラムを示している。
【0021】
つまり、上述した胸腔内圧検出装置の機能を実現するための各手段は、コンピュータのプログラムにより実行される処理により実現することができる。
(14)請求項14の発明は、前記医療装置の機能を実現するための手段を有するプログラムを示している。
【0022】
つまり、上述した医療装置の機能を実現するための各手段は、コンピュータのプログラムにより実行される処理により実現することができる。
(15)請求項15の発明は、前記プログラムの機能を実現するための手段を記憶している記録媒体を示している。
【0023】
上述した様なプログラムをコンピュータシステムにて実現する機能は、例えば、コンピュータシステム側で起動するプログラムとして備えることができる。
このようなプログラムの場合、例えば、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、ハードディスク等のコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録し、必要に応じてコンピュータシステムにロードして起動することにより用いることができる。この他、ROMやバックアップRAM等をコンピュータ読み取り可能な記録媒体として前記プログラムを記録しておき、このROMあるいはバックアップRAM等をコンピュータシステムに組み込んで用いても良い。
【0024】
(16)〜(20)前記請求項16〜20の胸腔内圧推定方法は、それぞれ、前記請求項1〜の胸腔内圧推定装置と同様な作用効果を奏する
【0027】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の、胸腔内圧推定装置、医療装置、プログラム、記録媒体、胸腔内圧推定方法、診断方法、及び検査方法の実施の形態の例(実施例)について、図面に基づいて説明する。
(実施例1)
a)まず、本実施例の胸腔内圧検出装置を備えた医療装置の基本構成について、図1に基づいて説明する。
【0028】
この医療装置は、後述する様に、胸腔内圧推定方法によって胸腔内圧を推定し、所定の診断方法によって、睡眠時無呼吸症候群や上気道抵抗症候群の診断を行い、所定の検査方法によって、睡眠時無呼吸症候群や上気道抵抗症候群に対する治療効果の確認を行うことができる装置である。
【0029】
図1に示す様に、本実施例の医療装置は、人体の例えば手首の背側などの動きの少ない箇所に取り付けて使用される脈波センサ1と、脈波センサ1を駆動する駆動回路3と、脈波センサ1から出力される測定結果に基づいて脈波を計測し、脈拍間隔、脈波揺らぎ等を算出するデータ処理装置5と、データ処理装置5にて処理された結果等を表示する表示器7とを備えている。
【0030】
前記脈波センサ1は、図2に示す様に、発光素子(例えば発光ダイオード:緑LED)9と、受光素子(例えばフォトダイオード:PD)11と、光を通過させるともに効率よく光を受光する透明なレンズ体13などを備える光学式反射型センサである。
【0031】
この脈波センサ1は、従来より高い1/60のS/N(総受光量Nに対する血液の容積変化にに伴う信号成分Sの比)を有するとともに、全周波数を増幅するいわゆる直流増幅(DC増幅)を行うものであり、これにより、脈拍数だけでなく、心拍数を制御する自律神経系の活動、更には、呼吸、血管の状況など脈波に含まれる多くの情報を得ることができる。
【0032】
図1に戻り、前記脈波センサ1を用いる場合には、駆動回路3からの駆動用の電力の供給によって、発光素子9から人体に向かって光が照射されると、光の一部が人体の内部を通る毛細血管(毛細動脈)に当たって、毛細血管を流れる血液中の主にヘモグロビンに吸収され、残りの光は散乱を繰り返し、その一部が受光素子11に入射する。この時、血液の脈動により毛細血管にあるヘモグロビンの量が波動的に変化するので、ヘモグロビンに吸収される光も波動的に変化する。
【0033】
その結果、毛細血管で吸収される光量が変化するため、受光素子11で検出される受光量が変化するので、その受光量の変化を脈波情報(即ち脈波を表す電圧信号であるセンサ出力A)としてデータ処理装置5に出力している。
一方、前記データ処理装置5は、センサ出力Aを増幅する検出回路15と、検出回路15にて増幅された脈波を表す信号(アナログ信号)Bをデジタル信号Cに変換するA/Dコンバータ(ADC)17と、デジタル信号Cを処理するマイクロコンピュータ19とを有している。
【0034】
前記マイクロコンピュータ19は、周知のCPU、ROM、RAM等を備えた電子回路であり、ADC17から得られたデジタル信号Cを処理するためのプログラムが記憶されている。つまり、脈波センサ1で検出された脈波を表す信号を処理し、胸腔内圧の推定や、睡眠時無呼吸症候群及び上気道抵抗症候群の診断並びに検査を行うための、アルゴリズムに基づいたプログラムが組み込まれている。
【0035】
b)次に、前記データ処理装置5にて行われる処理について、図3等に基づいて説明する。尚、図3は、データ処理装置3にて行われる処理を示すフローチャートである。
(1)主要な処理
図3に示す様に、まず、ステップ(S)100にて、脈波の計測を行う。
【0036】
具体的には、例えば図4に示す様な脈波センサ1からのセンサ出力Aを、データ処理装置3内に取り込み、それを増幅したアナログ信号Bをデジタル信号Cに変換してからマイクロコンピュータ19に入力する。
続くステップ110では、胸腔内圧信号を抽出するために、デジタルフィルタ処理を行う。
【0037】
このデジタルフィルタ処理とは、デジタル信号Cの中から、脈波に反映されている胸腔内圧信号を抽出するために、デジタル信号Cに対して、外乱光ノイズなどによる3Hz以上のノイズと、体動に起因する(胸腔信号より低周波数の)0.1Hz以下の信号をカットする処理である。
【0038】
そして、続くステップ120以下の処理では、前記ステップ110で得られた脈波波形の特徴を抽出して数値化する処理を行う。ここでは、脈波信号の変動(揺らぎ)を用いて脈波信号の波形(脈波波形)の特徴を抽出する手法について説明する。
【0039】
具体的には、ステップ120では、図5に示す様に、1拍の脈波のピークを求める。尚、図5は、脈波の信号出力(電圧)の時間的な変化を示したものであり、縦軸は基準値(0)からの脈波の出力の大きさ[V]を示している。
続くステップ130では、前記ステップ120で求めた各ピークを結んで、図5に細線で示す第1包絡線を作成する。
【0040】
続くステップ140では、後に詳述する▲3▼体動の判定方法により、体動があったか否かを判定する。体動がある場合にはステップ150に進み、体動がない場合にはステップ160に進む。
ステップ150では、体動があるので、前記ステップ130にて作成した第1包絡線から体動の影響を除去するために、後に詳述する▲4▼包絡線の補正方法にて、体動の後(体動の終了後)の第1包絡線の補正を行う。尚、体動がある場合には、その間(図5に一点鎖線で示す体動の出現範囲)の脈波信号はカットして使用しない。
【0041】
一方、ステップ160では、前記ステップ130にて体動が無い場合に得られた第1包絡線、又は、前記ステップ150にて体動がある場合の補正により得られた第1包絡線のピークを求める。
続くステップ170では、第1包絡線の各ピークを結んで(図5に破線で示す)第2包絡線を作成する。
【0042】
続くステップ180では、第1包絡線と第2包絡線の差分をとり、この差分を胸腔内圧信号とする。尚、この胸腔内圧信号については、後の▲2▼胸腔内圧の推定方法にて詳述する。
続くステップ190では、胸腔内圧信号の振幅及びボトムを求める。この胸腔内圧信号の振幅は、胸腔内圧の変動を表し、そのボトムは、吸気時の胸腔内圧を表す。
【0043】
続くステップ200では、後に詳述する様に、前記ステップ190にて求めた胸腔内信号の振幅及びボトムを用いて、睡眠時無呼吸症候群及び上気道抵抗症候群の診断を行い、一旦本処理を終了する。
尚、上述した胸腔内圧や診断結果などは、表示器7に表示される。
【0044】
(2)胸腔内圧の推定方法
ここでは、前記データ処理装置5にて行われる処理の原理、即ち、胸腔内圧を推定する原理について説明する。
本実施例では、図6(a)に示す様に、各脈波に対応する個々の信号の波形が連続した脈波信号を検出し、その脈波信号の各波形のピーク(ここでは上ピーク)を結んで第1包絡線を求める。この第1包絡線は、同図に示す様に、時間の変化に伴って変動する波形を有している。尚、同図の縦軸は電圧[V]であり、横軸は時間[分]である。
【0045】
次に、変動する第1包絡線の各波形のピーク(ここでは上ピーク)を結んで第2包絡線を求める。この第2包絡線は、同図に示す様に、時間の変化に伴って変動する波形を有しているが、その周波数は第1包絡線より小さく、緩やかな変動を示している。
【0046】
次に、第1包絡線から第2包絡線を引いて、図6(b)に示す様に、胸腔内圧信号である差分の信号を求める。尚、同図の縦軸の胸腔内指数とは、圧力を示す値であり、横軸は時間[分]である。
本発明者らの研究により、この差分の信号は、無呼吸時には、その波形が大きく変化する(波形の振幅が大きくなる)ことが確認されているので、差分の信号から、無呼吸の状態、従って、睡眠時無呼吸症候群及び上気道抵抗症候群の診断が可能になる。
【0047】
また、本発明者らの研究により、第1包絡線と第2包絡線の差分と、実際の胸腔内圧を示す食道内圧実測値とには、図7に示す様な相関があることが確認されているので、前記差分が胸腔内圧を示す信号(胸腔内圧信号)であると見なすことができる。尚、図7の横軸は時間[分]を示している。
【0048】
更に、同様に、本発明者らの研究により、第1包絡線と第2包絡線の差分によって推定された胸腔内圧と、実際の胸腔内圧を示す食道内圧実測値とには、図8に示す様な相関(相関係数R=約0.85、R2=約0.7)があることが確認されているので、この点からも、前記差分が胸腔内圧を示す信号(胸腔内圧信号)であると見なすことができる。尚、同図におけるデータ数Nは111である。
【0049】
(3)体動の判定方法
次に、前記ステップ140にて行われる体動の判定方法について説明する。
脈波センサ1による脈波の測定部位は、測定の安定性からも、また、脈波センサ1の装着性からも、手首、腕、足、額等の動きが少ない箇所が好適である。最も望ましいのは、装着性に優れた手首の甲側(背側)である。
【0050】
また、脈波は、指先で測定するのが一般的であるが、指先における脈波は、指先の温度や装着性(検出部の押し付け圧力)、動きなどにより、波形の変化が激しいため、波形解析を行うには、必ずしも適切ではない。また、手首の内側の様に、腱があり動きが大きい箇所も好ましくない。
【0051】
しかし、手首の背側で脈波を測定した場合でも、波高が変化する場合がある。この場合は、殆どは***の変化(体動)を伴っており、それによって脈波には体動信号が乗ってしまう。従って、体動の判定は重要である。
そこで、本実施例では、図9に示す様に、包絡線(第1包絡線)の振幅を測定し、包絡線の振幅が大きくなった場合(例えば今までの振幅の平均値の3倍以上)には、体動開始と判定する。また、包絡線の振幅が戻って小さくなった場合(例えば体動開始前の振幅の平均値の1.2倍以下)には、体動終了と判定する。
【0052】
尚、図9の横軸は時間[秒]、縦軸は脈波信号[V]を示し、同図の一点鎖線で囲んだ枠内が体動の発生している期間を示している。
(4)包絡線の補正方法
次に、前記ステップ150にて行われる包絡線の補正方法について説明する。
【0053】
上述した様に、体動が発生すると、それに起因する体動信号が脈波信号に乗るので、その影響を排除する必要がある。
そこで、本実施例では、体動信号が出現した時点で、その前後の安定した脈波の波高で胸腔内圧信号を補正する。
【0054】
具体的には、図10に示す様に、体動が出現している間の前、3拍から5拍の3拍分の波高H1〜H3の平均波高H4を、下記式(1)より算出する。
(波高H1+波高H2+波高H3)/3=平均波高H4 ・・(1)
同様に、体動が無くなった時点から、3拍から5拍の3拍分の波高H4〜H6の平均波高H7を、下記式(2)より算出する。
【0055】
(波高H4+波高H5+波高H6)/3=平均波高H7 ・・(2)
そして、下記式(3)に示す様に、体動前の平均波高H4を基準に、体動後の平均波高H7の増減率にて、胸腔内圧信号を補正する。
体動後の補正をかけた包絡線=
(S130にて得られる包絡線)×(平均波高H4/平均波高H7)・・(3)
つまり、体動が出現した以降は、図3のステップ150にて補正をかけることによって得られた脈波信号の包絡線、即ち前記式(3)によって得られた包絡線を、第1包絡線として使用する。
【0056】
(5)診断方法
次に、前記ステップ200にて行われる睡眠時無呼吸症候群及び上気道抵抗症候群の診断方法について説明する。
図7に示す胸腔内圧信号のボトムを結んだ包絡線が、漸減的に下降して所定値(例えば−13cmH2O)に到った時点で、閉塞型無呼吸と判断し、その回数が1時間当たり5回以上の場合には、睡眠時無呼吸症候群と判断する。
【0057】
また、睡眠ポリグラフ検査にて、閉塞型無呼吸の回数が1時間当たり5回以下の場合でも、上記手法による胸腔内圧推定値が所定値以下に下降している時には、上気道抵抗症候群の可能性が高いので、睡眠ポリグラフ等と併用して本脈波センサ1による診断を追加することが望まれる。
【0058】
(6)キャルブレーション(校正)の方法
脈波による胸腔内圧信号は、胸腔内圧の絶対値ではなく相対値を示している。従って、絶対値を求める場合には、キャリブレーションをとる必要がある。
このキャリブレーションの方法としては、例えばシーパップ等の呼吸器などで、患者の口や鼻に一定の圧力(例えば20cmH2O)を加え、その値を基に、実際に脈波によって推定された胸腔内圧力を校正すればよい。
【0059】
また、吸気マスクの吸入口に圧力調整弁を設けて、吸気時に一定負圧を発生させて、その負圧値にて脈波から推定した胸腔内圧を校正してもよい。更に、前記吸気マスクに圧力センサを設けて、その圧力値にて脈波からの推定値を校正してもよい。
【0060】
尚、これらの校正に当たっては、前記脈波の平均波高にて正規化する。すなわち、脈波センサ1の押し付け圧力等が変化すると、脈波信号が大きくなったり小さくなったりし、それに比例して胸腔内圧信号も大きくなったり小さくなったりするので、それを平均波高で割って補正する。
【0061】
c)この様に、本実施例では、脈波センサ1から得られた脈波信号に対して、マイクロコンピュータ19による処理によって、(脈波信号の変動を示す)第1包絡線と(第1包絡線の変動を示す)第2包絡線との差分を求め、この差分から、胸腔内圧を正確に推定することができる。
【0062】
よって、従来の様に、直接に食道内圧を測定する方法と比べて、患者に負担をかけることなく、極めて簡易な手法で胸腔内圧を推定することができる。
更に、本実施例では、上述した差分を求める際に、体動の有無を検出して、体動がある場合には、脈波信号から体動の影響を除く補正を行っている。よって、その点からも、正確な胸腔内圧を求めることができるという効果がある。
【0063】
その上、前記の様にして脈波から求めた胸腔内圧を用いて、いわゆるコンピュタ診断にて、睡眠時無呼吸症候群や上気道抵抗症候群などの診断を行うことができるので、その診断の手間を軽減でき、診断の精度も向上するという利点がある。
(実施例2)
次に、実施例2について説明するが、前記実施例1と同様な箇所の説明は省略し、その要部のみを説明する。
【0064】
本実施例は、第1包絡線ではなく第1振幅比線(呼吸曲線)を用いる点などが、前記実施例1とは異なっている。
本実施例では、図11に示す様に、脈波信号の各波形の振幅(L)に着目し、その振幅を所定の割合(例えば任意のa:b)で分割する点を結んで、脈波信号の変動の状態を示す第1振幅比線(呼吸曲線)を求める。
【0065】
尚、図11の縦軸は脈波信号の出力[V]であり、横軸は経過時間である。
更に、第1振幅比線の各波形の振幅に着目し、その振幅を所定の割合(例えば任意のa:b)で分割する点を結んで、第1振幅比線の変動の状態を示す第2振幅比線を求める。
【0066】
その後、第1振幅比線から第2振幅比線を引いて、その差分の信号(胸腔内圧信号)を求め、この胸腔内圧信号に基づいて、前記実施例1と同様にして、胸腔内圧の推定などを行う。
本実施例においても、上述した方法によって求めた胸腔内圧信号は、胸腔内圧に対応したものであるので、前記実施例1と同様に、胸腔内圧信号から胸腔内圧を推定することができ、また、睡眠時無呼吸症候群あるいは上気道抵抗症候群の診断を行うことができる。
【0067】
尚、本実施例の方法以外に、▲1▼第1振幅比線の各波形のピークを結んで第2包絡線を求め、第1振幅比線と第2包絡線との差分から胸腔内圧信号を求めてもよい。或いは、▲2▼第1包絡線の各波形の振幅を所定の割合で分割する点を結んで、第2振幅比線を求め、第1包絡線と第2振幅比線との差分から胸腔内圧信号を求めてもよい。この方法によっても、前記実施例1とほぼ同様な効果を奏する。
【0068】
また、精度は低下するが、脈波信号から呼吸の周波数成分(約0.25Hz)をバンドパスフィルタによって抽出し、その信号の振幅方向の揺らぎを胸腔内圧信号としても同様な効果が得られる。
(実施例3)
次に、実施例3について説明するが、前記実施例1と同様な箇所の説明は省略し、その要部のみを説明する。
【0069】
本実施例は、前記実施例1は異なる体動の判定方法を示している。
本実施例では、脈波波形の周波数解析の結果から体動の判定を行う。
本発明者らの研究によれば、体動がない場合には、図12(b)に示す様に、脈拍間隔(1Hz程度)の周波数にピークがあるが、体動がある場合には、図12(a)に示す様に、脈拍間隔の周波数のピークが低くなることが確認されている。
【0070】
尚、図12の縦軸はパワースペクトルを示し、横軸は周波数[Hz]を示している。
従って、例えば脈波間隔の周波数(1Hz程度)のパワーが、2/3以下になった場合には、体動が発生したとみなし、再び体動が発生する前のパワーに戻った時点で、体動終了と判定することができる。
【0071】
本実施例によっても、前記実施例1と同様な効果を奏する。
(実施例4)
次に、実施例4について説明するが、前記実施例1と同様な箇所の説明は省略し、その要部のみを説明する。
【0072】
本実施例は、治療効果を確認する検査方法を示したものである。
睡眠時無呼吸症候群又は上気道抵抗症候群の患者に対して、何らかの治療(例えばシーパップを利用した高い圧力の供給)を行った場合には、その結果は、上述した胸腔内圧の変化として現れる。従って、この胸腔内圧の変化を測定することにより、治療効果を確認することができる。
【0073】
例えばシーパップを用いて、強制的に、通常より大きな呼吸圧を加える様な治療を行った場合に、それによって生ずる胸腔内圧の変化から、その治療の効果を確認することができる。
つまり、睡眠時無呼吸症候群や上気道抵抗症候群の患者に対して、例えばシーパップを利用して加圧した空気(又は酸素)を供給する治療を行った場合に、正常に近い胸腔内圧が得られれば、睡眠時無呼吸症候群や上気道抵抗症候群の患者に対する治療効果が得られたと判断することができる。
【0074】
また、胸腔内圧が分かれば、例えばシーパップによる加圧圧力を調節して、最適な圧力に設定することができ、それにより、一層高い治療効果が得られる。
尚、本発明は前記実施例になんら限定されるものではなく、本発明を逸脱しない範囲において種々の態様で実施しうることはいうまでもない。
【0075】
(1)例えば、前記実施例1〜4では、胸腔内圧推定装置及び医療装置について述べたが、本発明は、それらに限らず、上述したアルゴリズムに基づく処理を実行させるプログラムやそのプログラムを記憶している記録媒体にも適用できる。
【0076】
この記録媒体としては、マイクロコンピュータとして構成される電子制御装置、マイクロチップ、フレキシブルディスク、ハードディスク、光ディスク等の各種の記録媒体が挙げられる。つまり、上述した胸腔内圧推定装置及び医療装置の処理を実行させることができるプログラムを記憶したものであれば、特に限定はない。
【0077】
尚、前記プログラムは、単に記録媒体に記憶されたものに限定されることなく、例えばインターネットなどの通信ラインにて送受信されるプログラムにも適用される。
(2)また、前記胸腔内圧推定装置及び医療装置は、脈波センサから得られた信号を、すぐそばにあるデータ処理装置に直接に入力する場合だけでなく、脈波センサからの得られたデータを例えばパソコン等の装置に入力し(又は記録媒体に記録し)、そのデータを例えばインターネット等を利用して遠隔地にあるデータ処理装置に送信にして、診断や検査を行う場合に適用することもできる。更に、脈波センサから得られた信号を、一旦記録媒体に記録しておき、後日等にその記録媒体のデータを用いて、診断や検査などを行ってもよい。
【0078】
(3)更に、前記第1、2包絡線、第1、2振幅比線を用いる方法以外に、例えば各波形のピークより所定値だけ少ない点を結んだ線など、元となる信号波形の変動を表す各種の方法を採用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施例1の胸腔内圧検出装置を備えた医療装置の概要を示す説明図である。
【図2】 脈波センサの構造を示す説明図である。
【図3】 実施例1の胸腔内圧の推定及び症状の診断を行う手順を示すフローチャートである。
【図4】 脈波信号の波形を示すグラフである。
【図5】 脈波信号及びその包絡線を示すグラフである。
【図6】 胸腔内圧の推定方法を示し、(a)は第1及び第2包絡線を示すグラフ、(b)は両包絡線の差分の胸腔内圧信号を示すグラフである。
【図7】 脈波による胸腔内圧と食道内圧実測値との相関関係を示すグラフである。
【図8】 脈波による胸腔内圧と食道内圧センサによって実測した胸腔内圧との相関関係を示すグラフである。
【図9】 体動による脈波の変動状態を示すグラフである。
【図10】 脈波から体動の影響を除去するための補正方法を示す説明図である。
【図11】 実施例2の胸腔内圧の推定方法を示し、振幅比線の形成方法を示すグラフである。
【図12】 実施例3の体動による脈波の周波数の成分の変動状態を示すグラフである。
【符号の説明】
1…脈波センサ
5…データ処理装置
9…発光素子
11…受光素子
19…マイクロコンピュータ

Claims (20)

  1. 時系列に沿って連なった脈波信号に基づいて、胸腔内圧を推定する胸腔内圧推定装置であって、
    前記脈波信号に基づいて当該脈波信号の変動の状態を示す第1変動信号を求める第1手段と、
    前記第1変動信号に基づいて当該第1変動信号の変動の状態を示す第2変動信号を求める第2手段と、
    前記第1変動信号と前記第2変動信号との差に基づいて、前記胸腔内圧を推定する推定手段と、
    を備えたことを特徴とする胸腔内圧推定装置。
  2. 前記第1変動信号は、前記各脈波を示す信号の波形のピークを結んだ第1包絡線であることを特徴とする請求項1に記載の胸腔内圧推定装置。
  3. 前記第1変動信号は、前記各脈波を示す信号の波形の振幅を所定比で分ける点を結んだ第1振幅比線であることを特徴とする請求項1に記載の胸腔内圧推定装置。
  4. 前記第2変動信号は、前記第1変動信号における各波形のピークを結んだ第2包絡線であることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の胸腔内圧推定装置。
  5. 前記第2変動信号は、前記第1変動信号における各波形の振幅を所定比で分ける点を結んだ第2振幅比線であることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の胸腔内圧推定装置。
  6. 手首の背側、足のすね、又は額を含む、動きの少ない箇所で、前記脈波を測定することを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の胸腔内圧推定装置。
  7. 鼻及び口に所定の圧力を設定して呼吸したときの脈波データ、又は呼吸時の吸引によって発生する吸気負圧とその時の脈波データにより、前記胸腔内圧のキャリブレーションを行うことを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の胸腔内圧推定装置。
  8. 前記脈波信号の変動の状態から、体動を検出することを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載の胸腔内圧推定装置。
  9. 前記脈波信号から検出した体動を考慮して、前記推定した胸腔内圧の補正を行うことを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載の胸腔内圧推定装置。
  10. 前記脈波信号を周波数解析することより、前記体動を検出することを特徴とする請求項8又は9に記載の胸腔内圧推定装置。
  11. 前記請求項1〜10のいずれかに記載の胸腔内圧推定装置により推定された胸腔内圧を用いて、睡眠時無呼吸症候群又は上気道抵抗症候群の診断を行うことを特徴とする医療装置。
  12. 前記請求項1〜10のいずれかに記載の胸腔内圧推定装置により推定された胸腔内圧を用いて、睡眠時無呼吸症候群又は上気道抵抗症候群の治療効果の確認を行うことを特徴とする医療装置。
  13. 前記請求項1〜10のいずれかに記載の胸腔内圧推定装置の機能を実現するための手段を有することを特徴とするプログラム。
  14. 前記請求項11又は12に記載の医療装置の機能を実現するための手段を有することを特徴とするプログラム。
  15. 前記請求項13又は14に記載のプログラムの機能を実現するための手段を記憶していることを特徴とする記録媒体。
  16. 時系列に沿って連なった脈波信号に基づいて、胸腔内圧を推定する胸腔内圧推定方法であって、
    前記脈波信号に基づいて当該脈波信号の変動の状態を示す第1変動信号を求め、前記第1変動信号に基づいて当該第1変動信号の変動の状態を示す第2変動信号を求め、更に、前記第1変動信号と前記第2変動信号との差に基づいて前記胸腔内圧を推定することを特徴とする胸腔内圧推定方法。
  17. 前記第1変動信号は、前記各脈波を示す信号の波形のピークを結んだ第1包絡線であることを特徴とする請求項15に記載の胸腔内圧推定方法。
  18. 前記第1変動信号は、前記各脈波を示す信号の波形の振幅を所定比で分ける点を結んだ第1振幅比線であることを特徴とする請求項15に記載の胸腔内圧推定方法。
  19. 前記第2変動信号は、前記第1変動信号における各波形のピークを結んだ第2包絡線であることを特徴とする請求項16〜18のいずれかに記載の胸腔内圧推定方法。
  20. 前記第2変動信号は、前記第1変動信号における各波形の振幅を所定比で分ける点を結んだ第2振幅比線であることを特徴とする前記請求項16〜19のいずれかに記載の胸腔内圧推定方法
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