JP3907089B2 - フィルタ支持バスケットおよびこのフィルタ支持バスケットのためのフィルタバッグ装着治具 - Google Patents

フィルタ支持バスケットおよびこのフィルタ支持バスケットのためのフィルタバッグ装着治具 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、流体中に混在している異物を除去するための流体用フィルタの技術分野に属し、特に、流体中の異物を除去するためのフィルタバッグを支持する、流体用フィルタにおけるフィルタ支持バスケットおよびこのバスケットにフィルタバッグを装着するためのフィルタバッグ装着治具の技術分野に属する。
【0002】
【従来の技術】
従来、例えばインキ等の高粘性の液体を濾過するフィルタ装置として、図19に示すフィルタ装置が知られている。図中、1′はフィルタ装置、2′はフィルタケーシング、3′はメッシュによりU字形に形成されたバスケット、4′はフィルタバッグ、5′は液体供給通路、6′は出口、7′はバルーンである。
【0003】
このフィルタ装置1′においては、液体が矢印のように液体供給通路5′を介してバスケット3′内のフィルタバッグ4′内に圧送され、この圧送されてきた液体は、更にフィルタバッグ4′およびバスケット3′のメッシュを通過した後、出口6′から図示しない容器に排出される。液体がフィルタバッグ4′を通過するとき、液体中の異物がフィルタバッグ4′に捕獲され、液体は濾過される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、このような従来のフィルタ装置1′においては、処理能力を大きくするために、バスケット3′の容量を大きくすることが必要であるが、容量を大きくすると、その分、液体中のコンタミが多くなる。そこで、フィルタ装置1′の濾過面積を大きくする必要があるが、そのために、従来は、U字形のバスケット3′の径および長さを大きくすることにより、フィルタバッグ4′を支持するバスケットのメッシュ部の濾過面積を大きくしている。しかし、U字形のバスケット3′の径および長さを単に大きくしたのでは、バスケット3′がきわめて大きくなり、したがってフィルタ装置1′全体も大型になってしまう。
【0005】
また、バスケット3′の容量が大きくなると、処理終了後のバスケット3′内の残留液が多くなってしまう。そこで、従来は、図19に二点鎖線で示すようにバルーン7′をバスケット3′内およびフィルタバッグ4′内にセットして、バスケット3′の容量を低減している。しかし、このようにバルーン7′をバスケット3′内およびフィルタバッグ4′内にセットしてしまうと、フィルタバッグ4′を交換する際に、バルーン7′を一々取り外さなければならないので、フィルタバッグ4′の交換作業が繁雑で手間がかかってしまう。
したがって、従来のU字形のバスケット3′では、その濾過面積が限られてしまうので、それほど濾過面積を大きくすることはできない。
【0006】
そこで、バスケット3′の形状を複雑な形状にして、フィルタ装置全体をそれほど大きくすることなく、その濾過面積を大きくすることが考えられる。しかし、バスケット3′を複雑な形状にすると、今度は、その製作加工が困難になるばかりでなく、バスケット3′のメッシュ部の洗浄が面倒になり、手間がかかってしまう。
【0007】
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであって、その目的は、濾過面積を効果的に大きくしながら、しかも製作加工を容易にするとともに、洗浄を簡単にすることのできるフィルタ支持バスケットを提供することである。
また、本発明の他の目的は、このフィルタ支持バスケットにフィルタバッグを容易に装着することのできるフィルタバッグ装着治具を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
この課題を解決するために、請求項1の発明は、フィルタバッグを支持するバスケット部とこのバスケット部を補強する補強部とが組立分解可能に連結されて形成されているフィルタ支持バスケットであって、前記バスケット部が、メッシュまたは多数の孔を有し、内面で前記フィルタバッグを支持する筒状の外側バスケットと、この外側バスケットと別体に形成されるとともに、前記外側バスケットより小径で前記外側バスケット内に前記外側バスケットと同心状に配設され、かつメッシュまたは多数の孔を有し、外面で前記フィルタバッグを支持する筒状の内側バスケットとを備え前記補強部が筒状に形成されているとともに筒状の内部から外部に貫通する多数の孔または間隙を有し、更に前記内側バスケットの内面に当接されており、前記外側バスケットの下端に接続用フランジが形成されているとともに、前記内側バスケットの下端に接続用フランジが形成され、更に筒状の前記補強部の下端に接続用フランジが形成されており、前記外側バスケットの接続用フランジ、前記内側バスケットの接続用フランジ、および前記補強部の接続用フランジは、前記内側バスケットの接続用フランジが、前記外側バスケットの接続用フランジと前記補強部の接続用フランジとの間に挟まれて連結具によって互いに着脱可能に連結されており、前記外側バスケットの内面と前記内側バスケットの外面との間に流体が圧送されるとを特徴としている。
【0009】
また、請求項2の発明は、更にバルーン部が前記補強部の筒状内に配置されかつ前記補強部に組立分解可能に連結されており、このバルーン部が、前記内側バスケットより小径でかつ前記内側バスケットと同心状に所定間隙を置いて配設されたバルーンを備えていることを特徴としている。
【0010】
更に、請求項3の発明は、前記バルーン部の下端部に接続用フランジが形成されており、この接続用フランジが、前記連結具によって前記補強部の接続用フランジに着脱可能に連結されていることを特徴としている。
【0011】
更に、請求項4の発明は、前記補強部と前記バルーンとの間に、前記バルーンを安定支持するための安定支持手段が設けられていることを特徴としている。
【0012】
更に、請求項5の発明は、前記安定支持手段が、前記補強部に設けられた、孔を有する筒状のアダプタと、前記バルーンの上端に設けられ、前記アダプタの孔に嵌合するピンとからなることを特徴としている。
【0013】
更に、請求項6の発明は、請求項1ないし5のいずれか1つのフィルタ支持バスケットのバスケット部に、前記フィルタバッグを装着するフィルタバッグ装着治具であって、 外径が前記外側バスケットの内径より小さいとともに内径が前記内側バスケットの外径より大きい筒状部と、この筒状部の上端に設けられた把持部とからなることを特徴としている。
【0014】
更に、請求項の発明は、前記筒状部が、長手方向に配設された所定数のリングと、これらのリングに接合された縦通部材とからなることを特徴としている。
【0015】
更に、請求項の発明は、前記リングおよび前記縦通部材が、ともに丸棒または帯状板からなることを特徴している。
【0016】
【作用】
このように構成された本発明のフィルタ支持バスケットにおいては、フィルタバッグを支持しかつ液体が通過するバスケット部が内、外側バスケットによりW型構造に形成されるようになる。したがって、液体の濾過面積が従来のU字型のバスケットに比べてほぼ2倍に増加するので、濾過能力が大幅に向上するようになる。
【0017】
また、請求項の発明では、外側バスケット、内側バスケットおよび補強部がそれぞれ別体に形成され、かつこれらが組立分離可能となり、更に、請求項ないしの発明では、バルーン部も他の部分と別体に形成され、かつ組立分離可能となる。したがって、フィルタ支持バスケットがW型構造に形成されることにより、フィルタ支持バスケットの構造が従来のU字型のものに比べて複雑となるが、フィルタ支持バスケットの製作加工が容易になるとともに、これらの洗浄が容易になる。
【0018】
更に、請求項ないしの発明では、バルーン部が分離可能になっているので、バルーンの使用、不使用が必要に応じて選択可能となる。その場合、種々の大きさのバルーンを予めいくつか準備しておくことにより、扱う液体の流量あるいは粘性等の液体の条件に応じてバルーンが適宜選択されて、内側バスケットとバルーンとの間の間隙がより適正に設定されるようになる。
【0019】
更に、バルーンが内側バスケットに関してフィルタバッグ装着側と反対側に配置されるようになる。これにより、このフィルタバッグのフィルタ支持バスケットへの装着の際あるいはフィルタバッグの交換の際に、バルーンをフィルタ支持バスケットから、一々取り外し必要がなくなる。このように、フィルタバッグの脱着の際、バルーンを脱着する必要がないようにすることは、同一材料を連続して処理する場合にきわめて有効となる。
【0020】
更に、請求項ないしのフィルタバッグ装着治具を用いることにより、バスケット部がW型の複雑な形状であっても、フィルタバッグがバスケット部に簡単に装着可能となる。特に、請求項11の発明において、筒状部を構成するリングおよび縦通部材が帯状板により形成されることにより、外側バスケットと内側バスケットの間の間隙をより小さくすることができる。換言すれば、内側バスケットの径を大きく設定可能となり、内側バスケットの濾過面積が増大し、濾過能力が向上するようになる。
【0021】
【発明の実施の形態】
以下、図面を用いて、本発明の実施の形態について説明する。
図1は、本発明にかかる流体用フィルタにおけるフィルタ支持バスケットの実施の形態の第1例を示す断面図である。
【0022】
図1に示すように、この第1例のフィルタ支持バスケット1は、バスケット部2と、補強部3と、バルーン部4と、これらを連結する連結ボルト5とからなっており、バスケット部2、補強部3およびバルーン部4は、連結ボルト5により組立、分離可能となっている。
【0023】
図2に示すように、バスケット部2は後述するフィルタバッグ23を支持するものであり、ステンレスのワイヤから形成されたメッシュ6aを有する円筒状の外側バスケット6と、この外側バスケット6より小径で、外側バスケット6内に同心状に配設され、同じくステンレスのワイヤから形成されたメッシュ7aを有する筒状の内側バスケット7とを備えている。外側バスケット6の内周面と内側バスケット7の外周面との間には、送られてくる流体の液体の流れが抑制されない程度の大きさの間隙αが形成されている。
【0024】
外側バスケット5の上端にステンレス製の環状のフランジ8が形成されている。このフランジ8は、フィルタ支持バスケット1を後述するフィルタケーシング26に密着、固定するためのフランジである。また、内側バスケット7は、その上端部が筒状の截頭円錐台状に形成されているとともに、その中央部および下端部が円筒状に形成されている。更に、内側バスケット7の上端開口がステンレス製の天板9によって塞がれているとともに、外側バスケット6の下端と内側バスケット7の下端とがステンレス製の環状板10によって互いに連結されている。この環状板10には、連結ボルト5が螺合する所定数の雌ねじ11が周方向に等間隔を置いて形成されている。これらの雌ねじ11は、環状板10の上面まで貫通しないように設定されている。そして、外側バスケット6、内側バスケット7、フランジ8、天板9および連結板10は一体にW型に形成されている。その場合、内側バスケット7の高さが外側バスケットの高さより低く設定されている。
【0025】
なお、メッシュ6a,7aに代えて、多数の孔を外、内側バスケット6,7に設けるようにしてもよい。また、環状板10はメッシュ状に形成することもできる。しかし、高粘性の液体を濾過する場合等においては、フィルタ支持バスケット1内に圧送されてきた液体が環状板10にストレートに衝突してこの環状板10に大きな負荷がかかるので、図示のように強度の大きな盲板状に形成することが望ましい。そして、この環状板10は、高粘性の液体を高流量処理する場合に適している。
【0026】
しかも、盲板状の環状板10にすることにより、液体が左右の外側バスケット6および内側バスケット7の方へ流れ易くなるので、環状板10のかかる負荷が軽減するようになる。更に、環状板10の上面は、後述するようにフィルタバッグ23を支持するので、この上面を平坦面に形成することにより、フィルタバッグ23の損傷を防止することができる。
【0027】
図3に示すように、補強部3はバスケット部2の内側バスケット7を補強するものであり、内側バスケット7に流体から高圧が加えられたとき、この内側バスケット7が変形するのを防止している。この補強部3は、内側バスケット7の内面、天板9の下面および環状板10の内周面と下面に接触可能な形状に形成されており、截頭円錐台状の上端部と円筒状の中央部および下端部とからなるステンレス製のメッシュ状のパンチングプレート12と、上端のステンレス製の天板13と、下端のステンレス製の環状の接続用フランジ14とからなり、これらは一体に形成されている。接続用フランジ14の外径は環状板10の外径と同じに設定されている。
【0028】
また、天板13の下面中央には、中心孔15aを有する筒状のアダプタ15が固定されている。更に、パンチングプレート12および接続用フランジ14の各内周面には、ステンレス丸棒からなる所定数(図示例では6個)の補強リング16が部分溶接等により固定されており、これらの補強リング16により、パンチングプレート12すなわち内側バスケット7が補強されている。接続用フランジ14には、連結ボルト5が貫通するボルト孔17が雌ねじ11と同数だけ、これらの雌ねじ11に対応するように穿設されている。
【0029】
図4に示すように、バルーン部4は後述するフィルタケーシング26内の残留液を低減するためのものであり、上下両端部が半球状にかつ中央部が円筒状に形成されて耐圧性を有するステンレス製のバルーン18と、このバルーン18の上端中心に上方に突設され、アダプタ15の中心孔15aに嵌合されるピン19と、所定本数(例えば、4本)の放射方向のステンレス製の接続用丸棒20によってバルーン18の半球状下端部に接続された、補強部3の接続用フランジ14と同じ大きさのステンレス製の環状の接続用フランジ21とからなっている。バルーン18の円筒状中央部の外径は、補強部3のパンチングプレート12内に配設したとき、バルーン18中央部の外周面とパンチングプレート12の内周面との間に、送られてくる流体の液体の流れが抑制されない程度の大きさの間隙β(図1に図示)が形成される大きさに設定されている。また接続用フランジ21にも、連結ボルト5が貫通するボルト孔22が接続用フランジ14のボルト孔17と同数だけ、これらのボルト孔17に対応するように穿設されている。
【0030】
そして、これらのバスケット部2、補強部3およびバルーン部4を組み立てるには、図5に示すように、まず内側バスケット7内に補強部3のパンチングプレート12を下方から嵌入し、バスケット部2の天板9の下面にパンチングプレート12の上面を当接させるとともに、内側バスケット7の内周面にパンチングプレート12の外周面を当接させ、更に環状板10の下面に接続用フランジ14の上面を当接させる。その場合、接続用フランジ14のボルト孔17を環状板10の雌ねじ11に整合させる。次に、この状態で、パンチングプレート12にバルーン部4のバルーン18を下方から嵌入し、その上端のピン19をアダプタ15の中心孔15aに嵌合するとともに、接続用フランジ14の下面に接続用フランジ21の上面を当接させる。その場合、接続用フランジ21のボルト孔22を接続用フランジ14のボルト孔17および環状板10の雌ねじ11に整合させる。この状態で、連結ボルト5を各ボルト孔22,17を貫通させるとともに、雌ねじ11に螺合し、締結する。
【0031】
こうして、図1に示すようにフィルタ支持バスケット1が完成する。この状態では、内側バスケット7内にパンチングプレート12が密接しているので、補強部3は堅固にバスケット部2に支持されるとともに、バルーン18上端のピン19がアダプタ15の孔15aに嵌合しているので、バルーン部4はぶれることなく、安定して補強部3およびバスケット部2に支持されるようになる。
【0032】
図1に示す状態から、フィルタ支持バスケット1を分解するには、組立の場合と逆の操作をすればよく、すなわち連結ボルト5を外し、補強部3およびバルーン部4を引き抜くことにより、バスケット部2、補強部3およびバルーン部4がそれぞれ簡単に分解される。
【0033】
このように構成されたこの第1例のフィルタ支持バスケット1は、図6に示すように、フィルタバッグ23が外側バスケット6の内面、内側バスケット7の外面、天板9の上面および環状番10の上面にわたって装着される。したがって、バルーン18が内側バスケット7に関してフィルタバッグ23装着側と反対側に配置されることになる。
【0034】
そして、フィルタバッグ23の開口端が環状の取付具24によって外側バスケット6の上方開口端に取り付けられる。更に、この状態で、フィルタ支持バスケット1はフィルタ装置25のケーシング26内にセットされた後、ケーシング26内が密閉される。
【0035】
このようにフィルタ支持バスケット1およびフィルタバッグ23がセットされたフィルタ装置25を用いて、液体中に混在する異物を除去するには、フィルタにより濾過する前の液体、すなわち異物が混在する液体を、矢印δで示すように液体供給通路27を介してケーシング26の上方からケーシング26内に圧送する。ケーシング26内に圧送された液体は、更に外側バスケット6と内側バスケット7との間の間隙α内に流動する。間隙α内に流動してきた流体の一部は、更に矢印εで示すようにフィルタバッグ23を通過して濾過された後、外側バスケット6のメッシュ6aおよびケーシング26と外側バスケット6との間の間隙γを通ってケーシング26の下方へ流動する。また、間隙α内に流動してきた流体の他部は、更に矢印ζで示すようにフィルタバッグ23を通過して濾過された後、内側バスケット7のメッシュ7aおよび内側バスケット7とバルーン18との間の間隙βを通ってケーシング26の下方へ流動する。
【0036】
このとき、流体は外側バスケット6で支持されるフィルタバッグ23で濾過されるとともに内側バスケット6で支持されるフィルタバッグ23でも濾過されるようになるので、前述の図19に示すU字状のバスケットを有するフィルタ装置に比べてほぼ2倍の濾過量となり、W型のバスケットを有するフィルタ装置25の処理能力が大幅に向上する。また、流体がフィルタバッグ23を通過するとき、流体中に混在している異物がフィルタバッグ23によって捕獲され、間隙β,γ内の液体は、異物が除去されたものとなっている。
【0037】
間隙β,γを通ってケーシング26の下方に流動してきた液体は、液体排出通路28を介して排出され、図示しないリザーバやタンク等の所定の容器内に貯えられる。
【0038】
このように、この第1例のフィルタ支持バスケット1によれば、このフィルタ支持バスケット1を、フィルタバッグ23を支持しかつ液体が通過する内外側バスケット7,6によりW型構造に形成しているので、濾過面積が従来のU字型のものに比べてほぼ2倍に増加し、濾過能力を増大させることができる。
【0039】
また、フィルタ支持バスケット1をW型構造に形成することにより、フィルタ支持バスケット1の構造が従来のU字型のものに比べて複雑となるが、バスケット部2、補強部3およびバルーン部4をそれぞれ別体に形成し、かつこれらを組立分離可能にしているので、フィルタ支持バスケット1の製作加工が容易になるとともに、これらの洗浄が容易になる。特に、これらを分解することにより、狭い間隙βが消滅するので、内側バスケット7、パンチングプレート12およびバルーン18の洗浄がきわめて簡単になる。
【0040】
更に、バルーン部4が分離可能になっているので、バルーン18の使用、不使用を必要に応じて選択することができる。その場合、種々の大きさのバルーン18を予めいくつか準備しておくことにより、扱う液体の流量あるいは粘性等の液体の条件に応じてバルーン18を適宜選択して、間隙βをより適正に設定することができる。
【0041】
更に、バルーン18が内側バスケット7に関してフィルタバッグ23装着側と反対側に配置されているので、このフィルタバッグ23のフィルタ支持バスケット1への装着の際、バルーン18をバスケットから、一々取り外し必要がない。また、同様にフィルタバッグ23を交換するためにバスケットから取り外す際も、バルーン18をバスケットから、一々取り外し必要がない。このように、フィルタバッグ23の脱着の際、バルーン18を脱着する必要がないようにすることは、同一材料を連続して処理する場合にきわめて有効となる。
【0042】
なお、前述の第1例のフィルタ支持バスケット1では、いずれの構成部品もステンレス製としているが、必ずしも材料としてステンレスを用いる必要はない。処理する液体および圧送する圧力に応じて、適宜の材料を用いることができる。
【0043】
図7は、本発明の実施の形態の第2例を示す、図1と同様の断面図である。なお、前述の第1例と同じ構成要素には同じ符号を付すことにより、その詳細な説明は省略する。以後、他の例においても、同様に前の例と同じ構成要素には同じ符号を付す。
【0044】
前述の第1例のフィルタ支持バスケット1では、外側バスケット6と内側バスケット7とが環状板10によって一体に連結するようにしているが、この第2例のフィルタ支持バスケット1は、図7に示すように外側バスケット6と内側バスケット7とが別体に形成されている。
【0045】
そして、図8に示すように、外側バスケット6の下端には、内側に突設する環状の接続用フランジ29が設けられているとともに、この接続用フランジ29の内孔の径は、内側フランジ7が貫通可能な大きさに設定されている。また、この接続用フランジ29には、第1例の環状板10に設けられている雌ねじ11とまったく同じ雌ねじ11が同じように設けられている。この外側バスケット6の他の構成は、第1例の外側バスケット6と同じである。
【0046】
また、図9に示すように内側バスケット7の下端には、外側に突設する接続用フランジ30が設けられている。この接続用フランジ30は、その上面が外側バスケット6の接続用フランジ29の下面に当接するようになっているとともに、その外径が、補強部3およびバルーン部4の各接続用フランジ14,21の外径と同じに設定されている。更に、接続用フランジ30には、接続用フランジ14,21のボルト孔17,22と同じボルト孔31がれらのボルト孔17,22に対応して穿設されている。この内側バスケット7の他の構成は、第1例の内側バスケット7と同じである。
この第2例のフィルタ支持バスケット1の他の構成は、第1例と同じである。
【0047】
このように構成された第2例のフィルタ支持バスケット1を組み立てるには、図10に示すように内側バスケット7を外側バスケット6の環状接続用フランジ29の内孔を貫通させ、外側バスケット6の接続用フランジ29の下面に内側バスケット7の接続用フランジ30の上面を当接させる。この状態で、第1例の場合と同様に補強部3を内側バスケット7内に嵌合してその接続用フランジ14を接続用フランジ30に当接させるとともに、バルーン部4を、パンチングプレート12内に挿入して、ピン19をアダプタ15の孔15aに嵌合しかつ接続用フランジ21を接続用フランジ14に当接させる。そして、この状態で連結ボルト5を各ボルト孔22,17,31を貫通させて雌ねじ11に螺合し、締結する。こうして、図7に示すようにフィルタ支持バスケット1が完成する。
第2例のフィルタ支持バスケット1の分解は組立の逆の手順で行うようになるが、この分解も第1例と同じである。
【0048】
この第2例のフィルタ支持バスケット1によれば、外側バスケット6と内側バスケット7が分離可能となっているので、W型のバスケット部2をより簡単な形状の外側バスケット6および内側バスケット7で構成することができる。これにより、フィルタ支持バスケット1の製作加工がより一層容易となるとともに、外側バスケット6と内側バスケット7の分離により、間隙αが消滅するので、バスケット部2の洗浄を更に簡単にかつ確実に行うことができる。
【0049】
この第2例のフィルタ支持バスケット1の他の作用効果は、前述の第1例と同じである。また、この第2例のフィルタ支持バスケット1のフィルタケーシング26内へのセットおよび流体の異物除去におけるフィルタ作用も、第1例と同じである。
【0050】
なお、この第2例では、外側バスケット6の接続用フランジ29の下面に、内側バスケット7の接続用フランジ30の上面が当接するようになっているが、逆に、内側バスケット7の接続用フランジ30の下面に、外側バスケット6の接続用フランジ29の上面が当接するようにすることもできる。しかし、内側バスケット7は、圧送される液体により圧縮力を受けて変形し易いため、図示例のように外側バスケット6の接続用フランジ29の下面に、内側バスケット7の接続用フランジ30の上面が当接するようにして、内側バスケット7の接続用フランジ30を、外側バスケット6の接続用フランジ29と補強部3の接続用フランジ14との間に挟むようにすれば、内側バスケット7の接続用フランジ30の変形が防止されるので、図示例の方が望ましい。
【0051】
図11は、本発明の実施の形態の第3例を示す、図1と同様の断面図である。なお、前述の第1例と同じ構成要素には同じ符号を付すことにより、その詳細な説明は省略する。
【0052】
前述の第1例のフィルタ支持バスケット1では、補強部3のパンチングプレート12がパンチングメタルで形成されているが、この第3例のフィルタ支持バスケット1は、図11に示すように補強部3が、パンチングメタルに代えて丸棒により形成されている。
【0053】
すなわち、図12(a),(b)に示すように、ステンレス丸棒からなる所定数(図示例では4本)の縦通棒32が6個の補強リング16の外周面に、周方向に等間隔に溶接等により接合されている。各縦通棒32の上端部は内側に所定角度折り曲げられて截頭円錐台状に形成されているとともに、それらの上端が天板13の外周面に溶接等により接合されている。一方、縦通棒32の下端は、環状の接続用フランジ14の内周面に溶接等により接合されている。そして、各縦通棒32が内側バスケット7の内周面に当接されるようになっている。
この補強部3の他の構成は、第1例の外側バスケット6と同じである。
【0054】
このように構成された第3例のフィルタ支持バスケット1の組立は、図13に示すように行われるが、図5に示す第1例の場合と同じであり、また、第3例のフィルタ支持バスケット1の分解も第1例の場合と同じであるので、それらの説明は省略する。
【0055】
この第3例のフィルタ支持バスケット1によれば、補強部3における補強リング16と縦通棒32とで形成される間隙の面積が、パンチングメタル12の孔の面積よりも大きいので、液体の流れに対する抵抗が小さくなるので、濾過効率が第1および第2例に比べて向上することができる。
【0056】
この第3例のフィルタ支持バスケット1の他の作用効果は、第1例と同じであり、また、第3例のフィルタ支持バスケット1のフィルタケーシング26内へのセットおよび流体の異物除去におけるフィルタ作用も前述の第1例と同じである。
【0057】
図14は、本発明の実施の形態の第4例を示す、図7と同様の断面図である。なお、前述の第1ないし第3例と同じ構成要素には同じ符号を付すことにより、その詳細な説明は省略する。
【0058】
前述の第3例のフィルタ支持バスケット1では、外側バスケット6と内側バスケット7とが環状板10によって一体に連結するようにしているが、この第3例のフィルタ支持バスケット1は、図7に示す第2例の場合とまったく同じに外側バスケット6と内側バスケット7とが別体に形成されている。その場合、別体に形成された外側バスケット6と内側バスケット7とは、それぞれ図8および図9に示すものとまったく同じである。
この第4例のフィルタ支持バスケット1の他の構成も、第3例と同じである。
【0059】
このように構成された第4例のフィルタ支持バスケット1の組立は、図15に示すように行われるが、図10に示す第2例の場合と同じであり、また、第4例のフィルタ支持バスケット1の分解も第2例の場合と同じであるので、それらの説明は省略する。
【0060】
この第4例のフィルタ支持バスケット1の作用効果は、第2および第3例と同じであり、また、第4例のフィルタ支持バスケット1のフィルタケーシング26内へのセットおよび流体の異物除去におけるフィルタ作用は第1例と同じである。
【0061】
ところで、前述のようなW型のフィルタ支持バスケット1においては、外側バスケット6と内側バスケット6との間の間隙αが比較的狭いので、この間隙α内にフィルタバッグ23を進入させて、外側バスケット6の内周面および内側バスケット6の外周面に装着することは難しく、手間がかかる。そこで、このフィルタバッグ23のフィルタ支持バスケット1への装着を簡単に行うために、本出願人は装着治具を新たに発明している。
【0062】
図16は、このような、W型のフィルタ支持バスケット1にフィルタバッグ23を装着するための装着治具の一例を示し、(a)はその縦断面図、(b)はその斜視図である。
【0063】
図16(a),(b)に示すように、装着治具33は、同じ大きさに形成された所定数(図示例では3個)のリング34の外周に、4本の縦通部材35が周方向に等間隔に溶接等により接合されている。また、装着治具33の上端には、丸棒からなる把持用棒36が径方向に取り付けられている。これらリング34、縦通部材35および把持用棒36は、ともに同じステンレス丸棒から形成されている。
【0064】
更に、装着治具33の内外径は、この装着治具33がフィルタバッグ23の厚みを含めてバスケット部2の間隙α内に進入することができる大きさに設定されている。また装着治具33の高さは、装着治具33がバスケット部2の間隙α内に進入し、その下端が環状板10の上面に当接可能な高さ、すなわち、装着治具33の下端が環状板10の上面に当接したとき、把持用棒36が内側バスケット7の上端の天板9に当接しない高さに設定されている。
なお、装着治具33はステンレス以外の他の材料を用いてもよいことは言うまでもない。
【0065】
このように構成された装着治具33を用いて、フィルタバッグ23をフィルタ支持バスケット1内に装着するには、まず図17(a)に示すように装着治具33をフィルタバッグ23にその開口端から挿入し、同図(b)に示すように装着治具33の上端とフィルタバッグ23の開口端とを合わせる。次いで、同図(c)に示すようにフィルタバッグ23の截頭円錐台状の閉塞端を持ち上げ、同図(d)に示すように装着治具33内に挿入し、フィルタバッグ23を装着治具33にセットする。次に、この状態で、同図(e)に示すように装着治具33をその下端から、フィルタ支持バスケット1内に挿入し、同図(f)に示すように装着治具33の下端が環状板10の上面に当接させる。次いで、フィルタバッグ23の上方開口端を取付具24によって、外側バスケット6の上端のフランジ8に取り付ける。最後に、図示しないが装着治具33の把持用棒36を把持して、装着治具33のみをフィルタ支持バスケット1から上方に引き抜く。こうして、フィルタバッグ23が、簡単にフィルタ支持バスケット1内に装着される。
【0066】
このようにこの例の装着治具33によれば、バスケット部2がW型の複雑な形状であっても、フィルタバッグ23をバスケット部2に簡単に装着できるようになる。特に、リング34および縦通部材35を帯状板により形成することにより、外側バスケット6と内側バスケット7との間の間隙αをより小さくすることができる。すなわち、内側バスケット7の径を大きくできるので、内側バスケット7の濾過面積が増大し、濾過能力を向上させることができる。
【0067】
図18は、装着治具33の他の例を示し、(a)はその縦断面図、(b)はその斜視図である。
前述の図16に示す装着治具33は、すべてステンレス丸棒で形成するようにしているが、図18に示すようにこの例の装着治具33では、把持用棒36のみがステンレス丸棒で形成され、リング34および縦通部材35はステンレスの帯状板から形成されている。帯状板はその厚みを薄くしても、その幅を大きくすることにより強度を確保できるので、このように、リング34および縦通部材35を帯状板から形成することにより、リング34および縦通部材35の厚みを強度を低下することなく薄くできる。したがって、この例の装着治具33は、その外径が図16に示す装着治具33と同じであっても、その内径を、リング34および縦通部材35の厚みが薄くなる分、大きくできる。これにより、フィルタ支持バスケット1の間隙αをより小さくできる、すなわち内側バスケット7の径を大きくできるので、内側バスケット7の濾過面積を大きく設定することができるようになる。
この例の装着治具33の他の構成および作用効果は、前述の図16に示す装着治具33と同じである。
【0068】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように、本発明のフィルタ支持バスケットによれば、このフィルタ支持バスケットをW型構造に形成しているので、液体の濾過面積を従来のU字型のバスケットに比べてほぼ2倍に増加させることができ、その結果濾過能力を大幅に向上できる。
【0069】
また、本発明では、外側バスケットの接続用フランジ、内側バスケットの接続用フランジ、および補強部の接続用フランジを、内側バスケットの接続用フランジが、外側バスケットの接続用フランジと補強部の接続用フランジとの間に挟まれて連結具によって互いに着脱可能に連結するとともに、外側バスケットの内面と内側バスケットの外面との間に流体を圧送しているので、圧送される流体により圧縮力を受けて変形し易い内側バスケットの接続用フランジの変形を防止できる。
また、外側バスケット、内側バスケット、および補給部をそれぞれ別体に形成し、かつこれらを組立分離可能にしているので、フィルタ支持バスケットがW型構造に形成されることにより、その構造が従来のU字型のものに比べて複雑となっても、フィルタ支持バスケットの製作加工を容易にできるとともに、これらの洗浄を容易にすることができる。
【0070】
更に、本発明によれば、バルーン部を分離可能としているので、バルーンの使用、不使用を必要に応じて選択できるようになる。そして、種々の大きさのバルーンを予めいくつか準備しておけば、扱う液体の流量あるいは粘性等の液体の条件に応じて、内側バスケットとバルーンとの間の間隙をより適正に設定できるようになる。
【0071】
更に、バルーンが内側バスケットに関してフィルタバッグ装着側と反対側に配置されるようになるので、フィルタバッグの脱着の際、バルーンを脱着する必要がなくなり、同一材料の連続処理にきわめて有効となる。
【0072】
更に、本発明の装着治具によれば、バスケット部がW型の複雑な形状であっても、フィルタバッグをバスケット部に簡単に装着できるようになる。特に、装着治具のリングおよび縦通部材を帯状板により形成されることにより、内側バスケットの径を大きく設定できるので、内側バスケットの濾過面積が増大し、濾過能力を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明にかかる流体用フィルタにおけるフィルタ支持バスケットの実施の形態の第1例を示す断面図である。
【図2】 図1に示す第1例のバスケット部を示す断面図である。
【図3】 図1に示す第1例の補強部を示す断面図である。
【図4】 図1に示す第1例のバルーン部を部分的に断面をとって示す図である。
【図5】 図1に示す第1例のフィルタ支持バスケットの組立手順を説明する図である。
【図6】 本発明のフィルタ支持バスケットをセットしたフィルタ装置を示すとともに、液体の濾過処理を説明する図である。
【図7】 本発明の実施の形態の第2例を示す、図1と同様の断面図である。
【図8】 図7に示す第2例の外側バスケットを示し、(a)はその断面図、(b)はその斜視図である。
【図9】 図7に示す第2例の内側バスケットを示し、(a)はその断面図、(b)はその斜視図である。
【図10】図7に示す第2例のフィルタ支持バスケットの組立手順を説明する図である。
【図11】本発明の実施の形態の第3例を示す、図1と同様の断面図である。
【図12】図11に示す第3例の補強部を示し、(a)はその断面図、(b)はその斜視図である。
【図13】図11に示す第3例のフィルタ支持バスケットの組立手順を説明する図である。
【図14】本発明の実施の形態の第4例を示す、図1と同様の断面図である。
【図15】図14に示す第4例のフィルタ支持バスケットの組立手順を説明する図である。
【図16】本発明のフィルタ支持バスケットにフィルタバッグを装着するための装着治具の一例を示し、(a)はその断面図、(b)はその斜視図である。
【図17】図16に示す装着治具を用いて、本発明のフィルタ支持バスケットにフィルタバッグを装着する手順を説明する図である。
【図18】本発明のフィルタ支持バスケットにフィルタバッグを装着するための装着治具の他の例を示し、(a)はその断面図、(b)はその斜視図である。
【図19】従来のU型バスケットを有するフィルタ装置を示す断面図である。
【符号の説明】
1…フィルタ支持バスケット、2…バスケット部、3…補強部、4…バルーン部、5…連結ボルト、6…外側バスケット、7…内側バスケット、8…フランジ、9…天板、10…環状板、11…雌ねじ、12…パンチングプレート、13…天板、14…接続用フランジ、15…アダプタ、16…補強リング、17…ボルト孔、18…バルーン、19…ピン、20…接続用丸棒、21…接続用フランジ、22…ボルト孔、23…フィルタバッグ、24…取付具、25…フィルタ装置、26…フィルタケーシング、27…液体供給通路、28…液体排出通路、29…接続用フランジ、30…接続用フランジ、31…ボルト孔、32…縦通棒、33…装着治具、34…リング、35…縦通部材、36…把持用棒

Claims (8)

  1. フィルタバッグを支持するバスケット部とこのバスケット部を補強する補強部とが組立分解可能に連結されて形成されているフィルタ支持バスケットであって、
    前記バスケット部は、メッシュまたは多数の孔を有し、内面で前記フィルタバッグを支持する筒状の外側バスケットと、この外側バスケットと別体に形成されるとともに、前記外側バスケットより小径で前記外側バスケット内に前記外側バスケットと同心状に配設され、かつメッシュまたは多数の孔を有し、外面で前記フィルタバッグを支持する筒状の内側バスケットとを備え
    前記補強部は筒状に形成されているとともに筒状の内部から外部に貫通する多数の孔または間隙を有し、更に前記内側バスケットの内面に当接されており、
    前記外側バスケットの下端に接続用フランジが形成されているとともに、前記内側バスケットの下端に接続用フランジが形成され、更に筒状の前記補強部の下端に接続用フランジが形成されており、
    前記外側バスケットの接続用フランジ、前記内側バスケットの接続用フランジ、および前記補強部の接続用フランジは、前記内側バスケットの接続用フランジが、前記外側バスケットの接続用フランジと前記補強部の接続用フランジとの間に挟まれて連結具によって互いに着脱可能に連結されており、
    前記外側バスケットの内面と前記内側バスケットの外面との間に流体が圧送されることを特徴とする流体用フィルタにおけるフィルタ支持バスケット。
  2. 更にバルーン部が前記補強部の筒状内に配置されかつ前記補強部に組立分解可能に連結されており、
    このバルーン部は、前記内側バスケットより小径でかつ前記内側バスケットと同心状に所定間隙を置いて配設されたバルーンを備えていることを特徴とする請求項記載の流体用フィルタにおけるフィルタ支持バスケット。
  3. 前記バルーン部の下端部に接続用フランジが形成されており、この接続用フランジが、前記連結具によって前記補強部の接続用フランジに着脱可能に連結されていることを特徴とする請求項記載の流体用フィルタにおけるフィルタ支持バスケット。
  4. 前記補強部と前記バルーンとの間に、前記バルーンを安定支持するための安定支持手段が設けられていることを特徴とする請求項または記載の流体用フィルタにおけるフィルタ支持バスケット。
  5. 前記安定支持手段は、前記補強部に設けられた、孔を有する筒状のアダプタと、前記バルーンの上端に設けられ、前記アダプタの孔に嵌合するピンとからなることを特徴とする請求項記載の流体用フィルタにおけるフィルタ支持バスケット。
  6. 請求項1ないしのいずれか1つのフィルタ支持バスケットのバスケット部に、前記フィルタバッグを装着するフィルタバッグ装着治具であって、 外径が前記外側バスケットの内径より小さいとともに内径が前記内側バスケットの外径より大きい筒状部と、この筒状部の上端に設けられた把持部とからなることを特徴とするフィルタバッグ装着治具。
  7. 前記筒状部は、長手方向に配設された所定数のリングと、これらのリングに接合された縦通部材とからなることを特徴とする請求項記載のフィルタバッグ装着治具。
  8. 前記リングおよび前記縦通部材は、ともに丸棒または帯状板からなることを特徴とする請求項記載のフィルタバッグ装着治具。
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