JP3906807B2 - 除湿素子モジュールおよび除湿装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、除湿素子モジュールおよび除湿装置に関し、ことに、固体高分子電解質膜を用いた電気化学的除湿素子モジュールおよび除湿装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来の除湿装置は、電源機器の操作ボックスやデシケータ、あるいは電子機器を搭載した交通監視装置のような、屋外にて独立設置された、内部空間に余裕のある、ほぼ密閉系である機器等の除湿を主目的としていたため、独立した電源あるいはインバータ等の電源機器が設けられており、また、コンパクト化は特に考慮されていなかった。さらに、従来の除湿素子はゴムパッキンを挟み、ボルト・ナット等を用いて気密性を保つように除湿装置を構成する筐体に取り付けられており、部品点数が多く、コンパクト化およびメンテナンス性の観点から、改善の余地を有していた(例えば、特許文献1)。
【0003】
【特許文献1】
特開平6−63343号公報(第3−4頁、第1図、第2図)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
近年、電気化学的除湿素子を用いた除湿装置は、わずかな電源供給のみで大きな除湿効果が得られることから用途が急激に拡大してきている。従来の除湿素子は上述したように独立した電源等を備えていたが、電気化学的除湿素子の稼動に必要な電圧は数ボルト程度で、消費電力量も小さいため、これまでの使用実績から、かかる独立電源等は不要であることが判明してきた。すなわち、屋内、例えば、一般家庭の室内において使用する場合、通常は、電源は容易に確保できる。また、屋外にて使用する場合においては、除湿対象物が電気機器であれば電源は容易に確保でき、除湿対象物が電気機器以外の、例えば、百葉箱のようなものが除湿対象となるような場合であっても、太陽電池とバッテリーとを組合せれば容易に除湿素子を稼動させることができる。また、インバーター等の電源機器は、基本的には除湿素子と容易に分離配置できるものである。このように、いずれの場合においても、電源確保に特に大きな支障はなく、除湿装置内部に独立した電源等を配置する意味が薄れてきていた。一方、食品産業や電子産業において、クリーンルーム内等での材料・部品の運搬・保存等に対して除湿装置の適用が検討されることとなり、軽量化、コンパクト化の要求が強くなってきた。その結果、従来のような、筐体内部に、独立電源等と共に除湿素子を固定する箱型の除湿装置では適用が困難な対象が増加しつつあった。
【0005】
本発明はかかる課題を解決することを目的とし、部品点数を削減することにより除湿素子モジュールのコンパクト化および信頼性の向上を図り、かつ、独立電源と分離することにより、狭小空間における除湿素子モジュールおよび除湿装置の適用を可能とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
この発明にかかる除湿素子モジュールは、固体高分子電解質膜と、この固体高分子電解質膜の一方の面上に形成された通気性を有する導電体からなる陽極と、前記固体高分子電解質膜の他方の面上に、この陽極と対峙するように形成された通気性を有する導電体からなる陰極にて構成される除湿素子と、前記陽極の周辺部に前記陽極と電気的に接続するように設けられ、外部電源の正電極と電気的接続するための外部電極端子を備えた枠体状の陽極引き出し電極と、前記陰極の周辺部に前記陰極と電気的に接続するように設けられ、前記外部電源の負電極と電気的接続するための外部電極端子を備えた枠体状の陰極側引き出し電極と、前記陽極側引き出し電極を覆うように設けられた第一の絶縁性外層膜と、前記陰極側引き出し電極を覆うように設けられた第二の絶縁性外層膜とが、前記第一の絶縁性外層膜と前記第二の絶縁性外層膜間に狭持された樹脂層により一体化されてなる除湿素子モジュールであって前記第一の絶縁性外層膜の表面に貼着された両面粘着樹脂をさらに備え、前記除湿素子モジュールが、前記両面粘着樹脂により、除湿対象物の開口部に固定されて、前記除湿対象物の外側に配置されることを特徴とするものである。
【0007】
この発明にかかる除湿装置は、固体高分子電解質膜と、この固体高分子電解質膜の一方の面上に形成された通気性を有する導電体からなる陽極と、前記固体高分子電解質膜の他方の面上に、この陽極と対峙するように形成された通気性を有する導電体からなる陰極にて構成される除湿素子と、前記陽極の周辺部に前記陽極と電気的に接続するように設けられ、外部電源の正電極と電気的接続するための外部電極端子を備えた枠体状の陽極側引き出し電極と、前記陰極の周辺部に前記陰極と電気的に接続するように設けられ、前記外部電源の負電極と電気的接続するための外部電極端子を備えた枠体状の陰極側引き出し電極と、前記陽極側引き出し電極を覆うように設けられた第一の絶縁性外層膜と、前記陰極側引き出し電極を覆うように設けられた第二の絶縁性外層膜とが、前記第一の絶縁性外層膜と前記第二の絶縁性外層膜間に狭持された樹脂層により一体化されてなる除湿素子モジュールと、第一の通気用の窓を備え、前記除湿素子モジュールを密封狭持するための第一の蓋部材と、第二の通気用の窓と第一のシール材の埋め込み溝を内面に備え、前記第一の蓋部材と嵌合することにより、前記第一のシール材にて前記除湿素子モジュールを密封狭持する第二の蓋部材とにて構成された除湿装置であって前記第二の蓋部材の外部表面に第二のシール材の埋め込み溝をさらに備え、前記除湿装置が、この埋め込み溝に埋め込まれた前記第二のシール材を介して除湿対象物の開口部に固定されて、前記除湿対象物の外側に配置されることを特徴とするものである。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、本発明をより詳細に説明するために、添付の図面に基づいてこれを説明する。
実施の形態1
図1は、本発明にかかる除湿素子モジュールを上面から見た図である。かかる除湿素子モジュール20は、固体高分子電解質膜、陽極、陰極にて構成される除湿素子6と、この除湿素子6の両面に設けられた陽極側引き出し電極8および陰極側引き出し電極9が外装フィルム21にて覆われるように一体成型され、さらに、外装フィルム21の表面に、除湿対象物に取り付けるための両面粘着樹脂41(シール材)が設けられたものである。なお、図中、8Aは陽極側外部電極端子、9Aは陰極側外部電極端子、40A、40Bは、各々、陽極側外部電極端子および陰極側外部電極端子に接続された配線を示している。
また、図2は、本発明にかかる除湿素子モジュール20を側面から見た図で、両面粘着樹脂41は除湿素子モジュール20の陽極側の外装フィルム21の表面に貼着されていることが分かる。なお、図中、14は配線40Bが接続される電源を意味している。
本実施の形態にかかる除湿素子モジュール20は以上のように構成され、外装フィルム21の表面に設けられた両面粘着樹脂41を介して除湿対象物に取り付けられることになる。
【0009】
従来の除湿素子モジュールは、電源機器の操作ボックスやデシケータ、あるいは電子機器を搭載した交通監視装置のような、屋外にて独立設置された、内部空間に余裕のある、ほぼ密閉系である機器等の除湿を主目的として構成されていたため、長期の劣悪環境下での使用を考慮して専用の筐体内に保持されていた(例えば、「結露対策機器 SR除湿器ロサール(商品名)」、菱彩テクニカ株式会社製品カタログ、2002年7月作成、P.3−4に開示がある)。しかしながら、近年の用途開発により、半導体産業や食品産業においても適用が検討されるようになった結果、使用環境は良好であるが、設置空間に余裕がないような状況も存在することが判明してきた。そのため、本発明にかかる除湿素子モジュールは、除湿素子を樹脂成形により一体成形し、部品点数を削減させると共にコンパクト化を図り、電源機器等とは独立させて、両面粘着性の樹脂にて除湿対象物の開口部に直接取り付ける構成を採用し、狭小空間における適用を可能としたものである。なお、上述の半導体産業や食品産業における生産ラインにて適用される場合、クリーンルーム等の屋内にて使用されるケースが大半で、両面粘着樹脂41には紫外線の照射がほとんどなく、紫外線照射による樹脂成分の劣化を考慮する必要がない。そのため、両面粘着樹脂41の耐久性が低下する恐れは限りなく小さく、通常の使用であれば、10年を越える寿命が容易に確保できる。なお、両面粘着樹脂としては、例えば、基材を不織布とした厚さ400μmの日東電工株式会社製両面接着テープHJ−0240を用いることができる。この両面接着テープHJ−0240は、引き剥がし粘着力が19.7N/20mm幅、せん断接着力が520N/(20mm×20mm)と強力な粘着性を有している。また、上述の除湿素子モジュール20(100mm)の重量は、陽極側引き出し電極8および陰極側引き出し電極9として、厚み0.5mmのステンレス(SUS304製)板(大きさは:90mm)に80mmの開口部を設けた場合で100g以下と軽量なため、除湿対象物が平滑平面を有している場合、両面接着テープとしてHJ−0240を用いると十分な取り付け強度が得られる。
【0010】
図3は除湿素子モジュール20の断面構成図である。本発明にかかる除湿素子モジュール20は、図3に示されたように、除湿素子6の表裏面に陽極側引き出し電極8および陰極側引き出し電極9を配置し、周縁部を上外層フィルム21(第一の絶縁性外層膜)と、下外層フィルム22(第二の絶縁性外層膜)にて覆うとともに、エポキシ樹脂層23にて一体成型し、上外層フィルム21の表面に両面粘着樹脂41が貼着されたものである。また、除湿素子6は、デュポン社製固体高分子電解質膜1(ナフィオン膜:厚み180μm)の表裏面に、陽極4として厚み100μmの白金メッキしたチタンメッシュにβ型の二酸化鉛を電着させたものを、また、陰極5として厚み300μmのカーボンペーパーの表面に白金を担持したカーボン粉で触媒層を形成したものを積層させることにより作製されたものである。なお、ナフィオン膜1の大きさは、100mmとし、陽極4および陰極5の大きさは、90mmとした。また、陽極側引き出し電極8および陰極側引き出し電極9として、厚み0.5mmのステンレス(SUS304製)板(大きさは:90mm)に80mmの開口部を設け、枠体状に加工したものを用いている。
【0011】
次に、かかる除湿素子モジュールの製造方法を説明する。図4は本発明にかかる除湿素子モジュール20(両面粘着樹脂41を除く)のホットプレス加工時の部品配置を示す図であり、除湿素子6としては、ホットプレス加工を用いて固体高分子電解質膜1の表裏面に陽極4および陰極5が予め形成されたものを用いている。
まず初め、真空加圧プレス機(日新製作所製:NRK25/300M)の加工ステージ26上に、除湿素子の不要な変形を防止するため、可澆性シート32を敷く。次に、陰極側引き出し電極9の厚みに合わせた厚みを有する電極保護用クッション材31を敷き、その上に、下外層フィルム22(第二の絶縁性外層膜)、陰極側引き出し電極9、除湿素子6、陽極側引き出し電極8、上外層フィルム21(第一の絶縁性外層膜)を配置し、さらにその上に陽極側引き出し電極8の厚みに合わせた厚みを有する電極保護用クッション材31と上型クッション材30を設置し、可澆性シート32を敷く。なお、上外層フィルム21および下外層フィルム22としては、厚み0.1mmのPET(ポリエチレンテレフタレート)フィルムに、東亜合成社製エポキシ樹脂アロンマイティBX−60(樹脂層23)を20μmの厚みに塗付し、プリプレグ(半硬化)状態とすることにより接着性を付与したものを用いた。
【0012】
このような構成に各部材を配置し、加熱温度180℃、加圧50Kgf/cm、真空度1.3×10Paにて15分保持する条件にてホットプレス加工を実施した。また、ホットプレス加工実施後、加熱を停止して15分間放置することにより室温まで除冷した。なお、本実施の形態においては、除湿素子6として加熱成形体を用いているが、一旦加熱成型された樹脂を再加熱すると加熱成形体が性状劣化を生じる恐れがあるため、成形温度は通常よりやや低目に、また、ホットプレス加工時間は通常よりやや長目に設定している。
また、本実施の形態においては、可澆性シート32としては厚み3mmのSiゴムシートを、上型クッション材30および電極保護用クッション材31としては厚み1.2mmのガラスエポキシ基板の表面に厚み0.5mmのフッ素樹脂製シートを貼り付けたものを用いたが、これら可澆性シート32、上型クッション材30、電極保護用クッション材31としては、200℃以上の耐熱性と弾力性を有する材料であれば特に限定されるものではなく、所望の成形ができるよう硬度、伸び等を考慮したものを用いることができる。
このような加熱成形により除湿素子6と陽極側引き出し電極8、陰極側引き出し電極9、上外層フィルム21、下外層フィルム22がエポキシ樹脂層23にて一体成形された後に、上外層フィルム21の表面に両面粘着樹脂41を貼着することにより本実施の形態にかかる除湿素子モジュールが完成する。
【0013】
次に、本実施の形態にかかる除湿素子モジュールを除湿対象物に取り付ける方法につき説明する。図5は、上述した除湿素子モジュール20の陽極側表面に両面粘着樹脂41を設け、除湿対象物42の開口部43に取り付けた状態を示している。このように、本実施の形態にかかる除湿素子モジュール20はホットプレス加工により、軽量コンパクトに成形されるとともに、両面粘着樹脂41にて除湿対象物42に直接取り付けることができ便利である。また、上述のように、両面粘着樹脂41は光劣化を生じる恐れがきわめて低いため、10年以上の寿命が容易に確保できる。
なお、本実施の形態においては、両面粘着樹脂41は陽極側の上外装フィルム21の表面に設けられたが、両面粘着樹脂41は陰極側の下外装フィルム22の表面に設けてもよい。その場合、図5で示した除湿素子モジュール20と除湿対象物42の位置関係は開口部43を挟んで、逆となる。すなわち、両面粘着樹脂41が陽極側の上外装フィルム21の表面に設けられる場合、除湿素子モジュール20は除湿対象物42の外側に置かれるが、両面粘着樹脂41が陰極側の下外装フィルム22の表面に設けられた場合には、除湿素子モジュール20は除湿対象物42の内側に置かれることになる。通常は、除湿対象物42の内部に比べ外部側に空間的余裕がある場合が多いため、除湿素子モジュール20は除湿対象物42の外側に配置されるが、除湿対象物42の内部に除湿素子モジュール20を配置するだけの空間的余裕がある場合には、除湿素子モジュール20の保護及び設置環境の観点からは、除湿素子モジュール20を除湿対象物42の内側に配置した方が好ましい。従って、両面粘着樹脂41を除湿素子モジュール20の陽極側に配置するか陰極側に配置するかは、除湿素子モジュール20の設置スペース、除湿素子モジュールの保護及び設置環境の観点から決定すればよい。
【0014】
以上、本発明にかかる除湿素子モジュールにおいては、除湿素子と外部取り出し電極を外装フィルムで覆い、樹脂層にて一体成型したため、除湿素子の外周部全体にわたり、陽極側引き出し電極および陰極側引き出し電極と陽極および陰極との良好な電気的接続状態が得られる。また、部品点数が削減されることによりコンパクト化が図られ、しかも信頼性が高い除湿素子モジュールが実現される。さらに、除湿素子モジュールを電源と分離させ、両面粘着樹脂にて除湿対象物に直接取り付ける構造としたため、除湿素子モジュールの狭小空間における適用が可能となり、好適である。
【0015】
実施の形態2
図6は、本発明にかかる除湿装置の構成例を示す分解斜視図である。かかる除湿装置は、実施の形態1にて示した除湿素子モジュール20を、2つの蓋部材51(第一の蓋部材)および蓋部材52(第二の蓋部材)にて狭持したものである。蓋部材51には通気窓51A、外部電極からの配線を通すための溝51B、ボルト・ナット用のネジ穴51Cおよび図示しないが、後述の突起部52Eと嵌合するための凹部が設けられている。また、蓋部材51の対となる蓋部材52には通気窓52A、外部電極からの配線を通すための溝52B、ボルト・ナット用のネジ穴52C、除湿素子モジュール20を狭持するOリング(シール材)を固定するための溝52Dおよび蓋部材51との嵌合のための突起部52Eが設けられている。また、蓋部材52には、図示されない外部面において、除湿対象物との間の密着性を保持するOリング53を固定する溝が設けられている。
【0016】
図7は、本発明にかかる除湿装置を除湿対象物42に取り付けた場合の断面構成を説明する図である。上述のように、除湿素子モジュール20は蓋部材51および52により狭持され、蓋部材52の外部面に設けられたOリング溝52Fに固定されたOリング53を介してボルト54およびナット55にて除湿対象物42に取り付けられている。また、蓋部材51は突起部51D’にて除湿素子モジュール20を蓋部材52に押し付けており、除湿素子モジュール20はOリング53により蓋部材52との間の密着性を保持している。なお、ボルト54およびナット55は蓋部材51および52を狭持すると共に、除湿装置を除湿対象物42に取り付ける役割をも果たしている。
【0017】
また、本実施の形態においては、除湿モジュール20は円形断面を有するOリング53を介して蓋部材52と密着保持されていたが、Oリングのような環状断面を有するゴム製パッキンの代わりに楕円形や矩形断面を有するようなゴム製パッキンをシール材として用いてもよい。また、Oリング53の代わりに両面粘着樹脂41やその他のシール材を用いてもよい。さらに、Oリング53は蓋部材52に配置されたが、蓋部材51に配置してもよく、その場合は、実施の形態1にて述べたように、除湿装置は除湿対象物の内部に設置されることになる。また、密着性を向上させる観点からは、Oリング53を蓋部材52と51の両方に設けてもよい。
なお、除湿装置はボルト54およびナット55により除湿対象物42に取り付けられたが、蓋部材52もしくは51のいずれかの表面に両面粘着樹脂41(シール材)を設けることにより除湿対象物42に取り付けることも可能であることはいうまでもない。
【0018】
以上、本発明にかかる除湿装置においては、除湿素子と外部取り出し電極を外装フィルムで覆い、樹脂層にて一体成型することにより除湿素子モジュールを形成し、蓋部材で覆うとともに、蓋部材に設けたOリングにより除湿対象物に取り付ける構成としたため、部品点数が削減され、コンパクト化された除湿素子モジュールを、容量をあまり増加させることなく保護することができ、狭小空間における適用が可能な除湿素子モジュールの信頼性をさらに高める除湿装置が得られ、好適である。
【0019】
以上、本発明にかかる除湿素子モジュールは、固体高分子電解質膜と、この固体高分子電解質膜の一方の面上に形成された通気性を有する導電体からなる陽極と、前記固体高分子電解質膜の他方の面上に、この陽極と対峙するように形成された通気性を有する導電体からなる陰極にて構成される除湿素子と、前記陽極の周辺部に前記陽極と電気的に接続するように設けられ、外部電源の正電極と電気的接続するための外部電極端子を備えた枠体状の陽極引き出し電極と、前記陰極の周辺部に前記陰極と電気的に接続するように設けられ、前記外部電源の負電極と電気的接続するための外部電極端子を備えた枠体状の陰極側引き出し電極と、前記陽極側引き出し電極を覆うように設けられた第一の絶縁性外層膜と、前記陰極側引き出し電極を覆うように設けられた第二の絶縁性外層膜とが、前記第一の絶縁性外層膜と前記第二の絶縁性外層膜間に狭持された樹脂層により一体化されてなる除湿素子モジュールであって前記第一の絶縁性外層膜の表面に貼着された両面粘着樹脂をさらに備え、前記除湿素子モジュールが、前記両面粘着樹脂により除湿対象物の開口部に固定されて、前記除湿対象物の外側に配置されるので、除湿対象物の内部が狭小空間であっても適用が可能な信頼性に優れた除湿素子モジュールが実現される。
【0020】
この発明にかかる除湿装置は、固体高分子電解質膜と、この固体高分子電解質膜の一方の面上に形成された通気性を有する導電体からなる陽極と、前記固体高分子電解質膜の他方の面上に、この陽極と対峙するように形成された通気性を有する導電体からなる陰極にて構成される除湿素子と、前記陽極の周辺部に前記陽極と電気的に接続するように設けられ、外部電源の正電極と電気的接続するための外部電極端子を備えた枠体状の陽極側引き出し電極と、前記陰極の周辺部に前記陰極と電気的に接続するように設けられ、前記外部電源の負電極と電気的接続するための外部電極端子を備えた枠体状の陰極側引き出し電極と、前記陽極側引き出し電極を覆うように設けられた第一の絶縁性外層膜と、前記陰極側引き出し電極を覆うように設けられた第二の絶縁性外層膜とが、前記第一の絶縁性外層膜と前記第二の絶縁性外層膜間に狭持された樹脂層により一体化されてなる除湿素子モジュールと、第一の通気用の窓を備え、前記除湿素子モジュールを密封狭持するための第一の蓋部材と、第二の通気用の窓と第一のシール材の埋め込み溝を内面に備え、前記第一の蓋部材と嵌合することにより、前記第一のシール材にて前記除湿素子モジュールを密封狭持する第二の蓋部材とにて構成された除湿装置であって、前記第二の蓋部材の外部表面に第二のシール材の埋め込み溝をさらに備え、前記除湿装置が、この埋め込み溝に埋め込まれた前記第二のシール材を介して除湿対象物の開口部に固定されて、前記除湿対象物の外側に配置されるようにしたので、狭小空間であっても適用が可能な除湿素子モジュールの信頼性をさらに高める除湿装置が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明にかかる除湿素子モジュールの構成を説明する正面図である。
【図2】 本発明にかかる除湿素子モジュールの構成を説明する側面図である。
【図3】 本発明にかかる除湿素子モジュールの構成を説明する断面図である。
【図4】 本発明にかかる除湿素子モジュールの成形方法を説明する断面図である。
【図5】 本発明にかかる除湿素子モジュールの取り付け状態を説明する図である。
【図6】 本発明にかかる除湿装置の構成を説明する斜視図である。
【図7】 本発明にかかる除湿装置の取り付け状態を説明する図である。
【符号の説明】
1 固体高分子電解質膜、4 陽極、5 陰極、6 除湿素子、
8 陽極側引き出し電極、8A 陽極側外部電極端子、
9 陰極側引き出し電極、9A 陰極側外部電極端子、
20 除湿素子モジュール、21 上外層フィルム、22 下外層フィルム、
23 エポキシ樹脂層、26 加工ステージ、30 上型クッション材、
31 電極保護用クッション材、32 可撓性シート、40A 配線、
40B 配線、41 両面粘着樹脂、42 除湿対象物、43 開口部、
51 蓋部材、51A 開口、51B 配線取り出し口、51C ネジ穴、
51D 溝、51D’ 突起部、52 蓋部材、52A 開口、
52B 配線取り出し口、52C ネジ穴、52D Oリング溝、
52E 突起部、52F Oリング溝、53 Oリング、54 ネジ、
55 ナット。

Claims (2)

  1. 固体高分子電解質膜と、
    この固体高分子電解質膜の一方の面上に形成された通気性を有する導電体からなる陽極と、
    前記固体高分子電解質膜の他方の面上に、この陽極と対峙するように形成された通気性を有する導電体からなる陰極にて構成される除湿素子と、
    前記陽極の周辺部に前記陽極と電気的に接続するように設けられ、外部電源の正電極と電気的接続するための外部電極端子を備えた枠体状の陽極側引き出し電極と、
    前記陰極の周辺部に前記陰極と電気的に接続するように設けられ、前記外部電源の負電極と電気的接続するための外部電極端子を備えた枠体状の陰極側引き出し電極と、
    前記陽極側引き出し電極を覆うように設けられた第一の絶縁性外層膜と、
    前記陰極側引き出し電極を覆うように設けられた第二の絶縁性外層膜とが、
    前記第一の絶縁性外層膜と前記第二の絶縁性外層膜間に狭持された樹脂層により一体化されてなる除湿素子モジュールであって
    前記第一の絶縁性外層膜の表面に貼着された両面粘着樹脂をさらに備え、
    前記除湿素子モジュールが、前記両面粘着樹脂により、除湿対象物の開口部に固定されて、前記除湿対象物の外側に配置されることを特徴とする除湿素子モジュール。
  2. 固体高分子電解質膜と、
    この固体高分子電解質膜の一方の面上に形成された通気性を有する導電体からなる陽極と、
    前記固体高分子電解質膜の他方の面上に、この陽極と対峙するように形成された通気性を有する導電体からなる陰極にて構成される除湿素子と、
    前記陽極の周辺部に前記陽極と電気的に接続するように設けられ、外部電源の正電極と電気的接続するための外部電極端子を備えた枠体状の陽極側引き出し電極と、
    前記陰極の周辺部に前記陰極と電気的に接続するように設けられ、前記外部電源の負電極と電気的接続するための外部電極端子を備えた枠体状の陰極側引き出し電極と、
    前記陽極側引き出し電極を覆うように設けられた第一の絶縁性外層膜と、
    前記陰極側引き出し電極を覆うように設けられた第二の絶縁性外層膜とが、
    前記第一の絶縁性外層膜と前記第二の絶縁性外層膜間に狭持された樹脂層により一体化されてなる除湿素子モジュールと、
    第一の通気用の窓を備え、前記除湿素子モジュールを密封狭持するための第一の蓋部材と、
    第二の通気用の窓と第一のシール材の埋め込み溝を内面に備え、前記第一の蓋部材と嵌合することにより、前記第一のシール材にて前記除湿素子モジュールを密封狭持する第二の蓋部材と
    にて構成された除湿装置であって
    記第二の蓋部材の外部表面に第二のシール材の埋め込み溝をさらに備え、
    前記除湿装置が、この埋め込み溝に埋め込まれた前記第二のシール材を介して除湿対象物の開口部に固定されて、前記除湿対象物の外側に配置されることを特徴とする除湿装置。
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