JP3906203B2 - 誘導結合プラズマ処理装置 - Google Patents

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Description

【0001】
(発明の分野)
本発明は一般に、プラズマ処理装置に関し、より詳細には、コーティング材料を堆積する前に基板表面をクリーニングする誘導結合プラズマ処理装置に関する。
【0002】
(発明の背景)
プラズマは、半導体ウェハおよびフラット・パネル・ディスプレイなどの基板の表面を加工ステップの前に処理する材料加工において、広く用いられている。特に、プラズマを用いて自然酸化膜および他の汚染物質を基板表面から除去することが、その後にメタライゼーション層などのコーティング材料膜を表面に堆積させるための準備として行われる。堆積前クリーニング・プロセスによって汚染物質を除去しなかった場合は、コーティング材料層と基板との間の界面の物理的特性たとえば電気および機械的特性が悪影響を受けることになる。
【0003】
汚染物質を除去するための従来のアプローチは、コーティング材料膜の堆積の前に、基板表面を、プラズマ・クリーニング・ステップでプラズマにさらすことである。プラズマ・クリーニング・ステップは、汚染物質と化学反応して揮発性または擬揮発性(quasi−volatile)の生成物を形成する反応種の供給源としてのプラズマに基づく場合がある。たとえば酸化を基板表面上の銅メタライゼーションから、酸化物を化学的に還元して揮発性のエッチ生成物を形成する水素含有プラズマを用いて取り除くことができる。代替的に、プラズマ・クリーニング・ステップは、基板表面から汚染物質を取り除くために、イオン衝撃によるスパッタリングに基づく場合がある。たとえば酸化をアルミニウム・メタライゼーションから、希プロセスガスから生じたプラズマからの高エネルギー・イオンで基板表面に衝撃を与えることによって、取り除くことができる。他のプラズマ・クリーニング・ステップでは、化学的および物理的メカニズムを組み合わせて、高エネルギーの化学的に活性なプラズマ種で基板表面に衝撃を与えることによって、基板表面から汚染物質を除去している。プラズマ・クリーニングは、損傷を与えることなく、また表面上に存在する既存のどの膜の特性も変えることなく汚染物質を基板から取り除くことが好ましい。
【0004】
プラズマ・クリーニングまたはプラズマ・エッチング用にデザインされた従来のプラズマ処理装置は、石英などの誘電体材料からなる窓が組み込まれた真空チャンバと、窓の非真空側に隣接するアンテナとを有している。高周波(RF)エネルギーが、アンテナから窓の誘電体材料を通して、プラズマに結合される。従来のあるプラズマ処理装置では、誘電体窓は、金属チャンバのベースにシールされて真空チャンバを規定する誘電体材料からなるベル・ジャーである。従来の他のプラズマ処理装置では、誘電体窓は、真空チャンバのチャンバ壁内に組み込まれた誘電体材料からなる円筒形または平坦構造の壁部分である。
【0005】
基板表面をクリーニングするためにプラズマを用いる従来のプラズマ処理装置には、ある著しい不都合がある。特に、基板表面からスパッタされた汚染物質材料が、基板から真空チャンバの内壁に向かって、視界(line−of−sight)経路に沿って進む傾向がある。スパッタされた汚染物質材料は、おそらく、プラズマから生じる化学的活性種と基板表面から除去される揮発性または擬揮発性種と共に、残留物またはビルドアップ(buildup)として、誘電体窓の真空側表面などの内壁上に蓄積する。加工によって生成した残留物は、半導体デバイスの製造にとって有害な粒状物質の供給源となる小粒子として剥がれて砕ける可能性がある。特に残留物は、誘電体窓の表面に対する付着力が著しく劣っている。プラズマが消えたときに、粒状物質は、静電気的に基板に引き付けられる可能性がある。その代わりに、粒状物質からなる小粒子は、プラズマ中で浮遊する間にサイズが大きくなって、プラズマが消えたときに重力の影響下で基板へ落下する可能性がある。このような粒状物質は、その後に基板表面に堆積されるコーティング材料の品質を局所的に損なうため、デバイス歩留まりを下げる欠陥として機能する恐れがある。
【0006】
誘電体窓上へ金属が蓄積することは、スパッタによってクリーニングすべき基板の金属の表面カバレージがかなり大きいときに、特に重大である。特に、金属で覆われた表面をスパッタ・クリーニングすると、粒状物質の潜在的な供給源として機能する汚染物質残留物が比較的多量に蓄積される。また誘電体窓の真空側表面に蓄積したスパッタされた金属は、プラズマ処理装置の動作に影響を及ぼし得る。残留物が導電性であると、ビルドアップ内を循環する電流によって、アンテナからのRFエネルギーがプラズマと結合する効果が低減する傾向がある。蓄積された金属の抵抗が非常に高くてRFエネルギーの結合を制限しないとしても、誘電体窓上の金属残留物がプラズマの点火を抑制して、窓を通る高周波電力の伝達効率を下げる可能性が依然として存在する。
【0007】
粒状物質の発生を減らして、RFエネルギーの効率的な結合を維持するためには、誘電体窓の真空側を化学的および/または研磨技術によって定期的にクリーニングして、蓄積された残留物を除去しなければならない。継続的なクリーニングからの累積する損傷によって、窓を形成する誘電体材料の機械的特性が徐々に劣化する。その結果、誘電体窓の耐用年数が減り、時期早尚な壊損が起こる可能性が高まる。典型的には、窓がもはや、窓の非真空側に大気圧によって印加される負荷を安全に支えることができない程に機械的特性が劣化したときに、誘電体窓は使用から外される。
【0008】
電子温度およびプラズマ均一性は、電子温度が過度でない動作圧力においてプラズマ分布が比較的均一になるようにバランスされる重要な要因である。不均一なプラズマ密度および過度の電子温度は、物質に損傷を与える可能性がある。プラズマ密度分布における非対称性は、物質の不均一なエッチングまたはクリーニングを招く可能性がある。電子温度は、真空チャンバ内のプロセスガスの動作圧力を上げることで下げることができるが、動作圧力が増加するとしばしば、プラズマ密度分布の均一性が下がる。
【0009】
真空チャンバの幾何形状は、プラズマ密度およびプラズマ均一性を決定する上で別の重要な因子である。最終的には、基板の表面積に渡る加工均一性は、基板の露出面近傍のプラズマの均一性に直接関係する。さらに、処理中に化学的活性を用いる従来のプラズマ処理装置では、ガス流の不均質性のために、プラズマからの化学的活性種の濃度が基板の中心付近では激減し、基板の周辺端部付近では増加する。この不均一性のために、処理速度は基板周辺の方が基板中心よりも高く、中心と端部との間の大きな不均一性が生じる。不均一なプラズマや、プラズマからの化学的活性種の不均質な濃度による非対称な処理は、300mmシリコン・ウェハのような大口径基板について度合いが強まる。
【0010】
従来のプラズマ処理装置を、大口径ウェハに適応するように最適化する必要がある。たとえば、均一に分布したプラズマを基板付近に生成するためには、アンテナおよび関連する誘電体窓の設置面積を増やし、プラズマ源と基板との分離距離を大きくしなければならない。適度な電子温度を有する許容し得るプラズマ均一性を、大口径基板プラズマ処理装置において実現しようとすると、誘電体窓の製造コストが著しく増加する。
【0011】
大口径基板プラズマ処理装置用の誘電体窓は、加工システムを最適化するときに、ある技術的な難問に直面する。前述したように、大気圧によって、誘電体窓の非真空または周囲環境側の領域全体に分布するかなり大きな力が加わる。したがって誘電体窓は、厚みが、真空チャンバの内部と外部との間に存在する圧力差に起因して印加される力または負荷に耐え得るものでなくてはならない。たとえば、300mmウェハの処理に適切であり得る35センチメートル(cm)直径の平坦な誘電体窓の厚みは、窓の領域に作用する平方センチメートルあたり1.0335キログラム(平方インチあたり14.7ポンド)の標準の大気圧に起因する約997.92キログラム(約2200ポンド)(lbs)の印加される力に耐えられなければならない。
【0012】
セラミック誘電体材料は一般に、脆く、負荷が印加された状態では破損する傾向がある。誘電体窓を形成するセラミック材料は、大気圧によって印加される力に耐えるためには、かなり厚くなくてはならない。誘電体窓が厚いと、窓の幅を横切る間にRF電力が減衰するために、プラズマとの結合効率が低下する。そのため、従来の平坦な誘電体窓を有するプラズマ処理装置では、アンテナからプラズマへのRFエネルギーの伝達が不十分である。不十分さを補うためには、RF電源をかなり高い電力レベルで動作させて、アンテナに送るRF電流を増加させ、許容し得るRF電力をプラズマへ供給しなければならない。しかし増加したRF電流がアンテナを通ることによってジュール加熱が増加し、これは熱エネルギーが十分に放散されないと、プラズマ処理装置の性能および動作にとって不都合であり得る。
【0013】
従来のプラズマ処理装置では、均一なプラズマ分布を実現するためには、プロセスガスの均一な分布が必要である。プラズマ分布の均一性は、真空チャンバ内へのおよび真空チャンバ内でのプロセスガスの非対称な分布によって、悪影響を受ける。一般的にガス分布は、真空チャンバ内へのプロセスガスの流れと真空チャンバからのプロセスガスの排気との両方の影響を受ける。特にプラズマ密度の分布は、ガス流の均一性に非常に影響されやすい。また種々のプラズマ種の分布均一性は、プロセスガスの分布の影響を受け得る。
【0014】
前述のおよび他の考慮すべき事柄および問題の結果、高周波エネルギーをプラズマに効率的に結合すると共に、基板の露出面、特に大口径基板の露出面の均一なエッチングまたはクリーニングを行うためにプラズマに空間的な均一性をもたらすことができるプラズマ処理装置の必要性が残っている。
【0015】
(発明の概要)
本発明の原理によれば、プラズマ処理装置は、真空加工空間を囲むチャンバ壁を有する真空チャンバを有する。ガス入口が、真空加工空間内へプロセスガスを導入するためにチャンバ壁内に設けられている。基板支持体が、真空加工空間内に配置され、基板を受け取り支持するように適合されている。プラズマ処理装置には、チャンバ壁内の開口部内に配置された支持部材が設けられている。高周波(RF)エネルギーが真空加工空間へ入れるように構成された、支持部材の円錐台状(frustoconical)パネルが、誘電体窓の円錐台状部分を機械的に支持している。アンテナが、誘電体窓の円錐台状部分に隣接して配置され、RF電源に電気的に接続されている。アンテナは、プロセスガスからプラズマを形成するために真空加工空間へ誘電体窓を通して伝達するためのRFエネルギーを供給可能となっている。
【0016】
本発明の1つの態様においては、誘電体窓が、酸化アルミニウム、窒化アルミニウム、窒化ケイ素、ホウケイ酸ガラス、または石英などの誘電体材料で形成されていてもよい。代替的に、最適な誘電体材料は、ポリマーであってもよく、またはより詳細には、ポリマーは、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)もしくはフィルドPTFEであってもよい。
【0017】
本発明の他の態様においては、堆積バッフル(deposition baffle)の円錐台状パネルが、25°以上の開先角度で上方に延びている。好ましくは、開先角度は約60°である。
【0018】
本発明のある実施形態においては、プラズマ処理装置はさらに、基板支持体の上方に配置され支持部材と一体化されたガス源であって、ガス入口と流体連絡するガス源を含む。ガス源はプロセスガス流を、複数の場所において、プラズマを形成するためにRFエネルギーによってプロセスガスにエネルギーが与えられる真空加工空間内へ供給する。ガス源は、堆積バッフル内に配置された内部ガス通路と、内部ガス通路内に設けられた、基板支持体上方にプロセスガス流を放出するための複数のガス・ポートとを備えていてもよい。代替的にガス源は、ガス・プレナムと、プレナム内部の、基板支持体上方にプロセスガス流を放出するための複数のガス・ポートとを有するガス分配プレートを備えていてもよい。さらに他の代替案においては、ガス源は、基板支持体上方の真空加工空間内へプロセスガス流を放出するための複数のガス・ポートを内部に有するガス分配リングを備えている。
【0019】
本発明によれば、誘電体窓の円錐台状部分は、堆積バッフルの円錐台状パネルによって機械的に支持されているため、誘電体材料の厚みを小さくしても、窓に作用する大気圧によって印加される力に耐えることができる。厚みが小さくなる結果、アンテナから誘電体窓を通してのプラズマへのRFエネルギーの伝達効率が高くなる。加えて、誘電体窓の製造コストが、必要な誘電体材料厚みが小さくなることによって、著しく下がる。また本発明の支持部材は、スパッタされたエッチ生成物のビルドアップから誘電体窓を遮蔽するように構成されたスロットを含む。スパッタされたエッチ生成物のビルドアップは、そうでなければ剥がれて砕けて粒状物質を生成する可能性があるか、またはRFエネルギーの伝達効率を下げる可能性がある。1つまたは複数のガス分配プレート、ガス・リング、または支持部材内のガス通路を用いることによって、真空チャンバ内へのプロセスガス流の空間分布が著しく改善され、プラズマ密度の均一性および対称性が増す。円錐台形状のプラズマ源によって、ガス再循環ゾーンが著しく減るかまたはなくなり、粒状物質の発生が減少する。誘電体窓をPTFEまたはフィルドPTFEで形成することによって、窓のコストが著しく下がる。またPTFEは、セラミック誘電体材料よりも脆性が著しく低いので、破滅的な窓の破損の可能性はかなり低い。
【0020】
添付の図面は、本明細書に取り入れられ、その一部を構成しているが、本発明の実施形態を例示し、また後述する本発明の詳細な説明と共に、本発明を説明する役目を果たす。図面においては、同様の参照番号は同様の部材を示す。
【0021】
(発明の詳細な説明)
本発明は、基板を処理し、特に基板をクリーニングするための誘導結合プラズマを開始し持続するための、真空チャンバ内への高周波(RF)エネルギーの誘導結合に関する。本発明のプラズマ処理装置は、基板表面のクリーニング、特に300mm半導体ウェハなどの大口径半導体基板の表面のクリーニングに対して有用である。ここで用いる場合、半導体基板には、半導体ウェハなどの半導体材料を単独でまたは他の材料をその上に備える構成体で含むどんな構造物も、および半導体材料層を単独でまたは他の材料を含む構成体で含むどんな構造も含まれる。基板とは、半導体基板などの(しかしこれに限定されない)どんな支持構造をも意味する。
【0022】
本発明では、プラズマと結合させるための真空チャンバへのRFエネルギーの伝達効率が高まり、パーティクルの生成が減り、誘電体窓からビルドアップを除去するために必要なメンテナンスまたはクリーニング周期の頻度が減る。その結果、本発明では、基板の均一で再現性のある連続加工が得られる一方で、非常に長い連続加工ランが、メンテナンス作業およびクリーニングのためのシャット・ダウンの間で可能になる。
【0023】
特に本発明のプラズマ処理装置では、誘電体窓の機械的支持が得られるため、大気圧によって誘電体窓の非真空側に印加される力または負荷に対して誘電体窓が自立する必要がない。機械的支持があるために、誘電体窓の厚みを著しく小さくすることができる。その結果、真空チャンバへ入るためにRFエネルギーが貫通すべき厚みが薄くなるため、真空チャンバ内に閉じ込められたプラズマに対するRFエネルギーからの誘導結合の効率が増加する。また本発明では、スパッタされたエッチ生成物のビルドアップを減らすために誘電体窓を遮蔽するため、誘電体窓に必要なクリーニングがそれほど頻繁でなくなる。スパッタされたエッチ生成物は、誘電体窓の誘電体材料ではなく堆積バッフルの金属の上に蓄積するため、スパッタされたエッチ生成物からなる蓄積したビルドアップが剥がれて砕ける可能性が減る。その結果、プラズマ処理装置内において粒状物質が減る。さらに本発明の態様によれば、真空チャンバ内へのプロセスガス流の空間分布は、プラズマ密度の均一性および対称性を高めるように改善される。また本発明では、化学的にアシストされたプラズマ・クリーニングにおいて粒状物質の生成を増幅することが知られているガス再循環ゾーンが、著しく低減するかまたはなくなる。
【0024】
図1および2を参照して、また本発明の一実施形態によれば、プラズマ処理装置10は、チャンバ壁12と、誘電体窓14と、チャンバ壁12の天井部17に設けられた開口部内に位置する堆積バッフル16とを有する真空チャンバ11、誘電体窓14の非真空側に位置する誘導性要素またはアンテナ18、真空チャンバ11内に配置された基板支持体20を備える。チャンバ壁12に設けられた真空ポート21に接続された真空システム22は、チャンバ壁12によって囲まれた真空加工空間24を排気するための、当該技術分野で知られた好適な真空ポンプおよび遮断弁を備える。プロセスガス供給源26は、プロセスガス流3092、ガス入口27を通して真空加工空間24内へ選択的に供給する。高周波(RF)電源28が、マッチング・ネットワーク44を介してアンテナ18に電気的に接続され、アンテナ18内に時間的に変化する電流を発生させるためにRF電力を選択的に供給する。アンテナ18からは磁界が放射され、この磁界は誘電体窓14の厚みと、堆積バッフル16に設けられた実質的に平行なアレイのスロット30とを貫通する。RFエネルギーの磁界によって、真空加工空間24内のプロセスガスがイオン化され、プロセスガスからのプラズマが、主におよび好ましくは誘導結合によって開始され持続される。RFエネルギーの誘導結合によって、基板支持体20上に位置する基板32の露出面31を処理するために用いられる高密度で低エネルギーのプラズマが生成される。特にプラズマを用いて酸化物などの汚染物質を基板32の露出面31から除去することを、その後にコーティング材料膜を堆積させるための準備として行ってもよい。プラズマ処理装置10内でクリーニングされた基板32を、制御された雰囲気下で、真空チャンバ11から堆積チャンバ(図示せず)へ移してもよい。
【0025】
引き続き図1および1Aを参照して、チャンバ壁12によって、真空加工空間24が周囲の大気から隔離され、またプラズマが空間24内に隔離されている。チャンバ壁12は、アルミニウム合金などの非磁性で導電性の材料から形成され、大気圧によって外部に印加される圧縮力に耐えるのに適した厚みを有している。基板支持体20には、真空チャンバ11の天井部17の開口部に面し、好ましくは、誘電体窓14、堆積バッフル16、アンテナ18の軸中心線と実質的に同心である基板支持面34が設けられている。基板支持体20には、基板とプラズマ源との間の距離を調整し、基板搬送システム(図示せず)のパドルまたはスパチュラとの間で基板32を移送するために、基板32の垂直な動きを可能にする柔軟なベローズが組み込まれている。基板32は、基板支持体20上に位置し、静電チャック、真空チャック、メカニカル・クランプ、または同様のメカニズムによって、基板支持体20に固定されている。基板32の温度を、基板支持体20内に埋め込まれた加熱装置を用いることによって、および/または熱伝達ガスをたとえば基板支持面34内に設けられた経路もしくは空洞を通して基板32の裏側で循環させることによって、調節してもよい。加熱装置と熱伝達ガスの循環とを組み合わせて用いることによって、狭い温度範囲での基板32の正確な温度制御ができる。
【0026】
中空で円筒形のシュラウド(shroud)36が、チャンバ壁12の下部支持面38から垂直に延びて、基板支持体20を広く囲み、基板支持体20と同心になっている。シュラウド36は、基板32からスパッタされたエッチ生成物を遮断して、チャンバ壁12の内面上へのビルドアップの蓄積を抑える。シュラウド36は容易に取り外して交換することができるため、真空チャンバ11の内面が周囲大気にさらされる比較的長時間のクリーニングによってビルドアップをチャンバ壁12から除去する必要がない。
【0027】
RF基板バイアス電源40が、基板支持体20に電気的に接続され、正帯電したプラズマ成分を基板32に向かって加速するバイアス電位を選択的に印加できるようになっている。RF基板バイアス電源40によって供給されるバイアス電位によって、プラズマから基板32に引き付けられる正イオンの運動エネルギーが実質的に決定される。RF基板バイアス電源40は典型的に、約13.56MHzの周波数および約100ワット〜約1000ワットの電力で動作する。RF基板バイアス電源40をプラズマ処理装置10から省略してもよく、また基板支持体20は接地するかまたは電気的に浮遊していてもよいことが、当業者によって理解される。
【0028】
真空システム22によって、真空加工空間24からガスが排気され、真空加工空間内のプラズマを開始し持続するのに適した真空圧が維持される。好適な真空システム22は、従来のものであり、ターボ・モレキュラ・ポンプなどの高真空ポンプを備えている。排気速度を調整するために必要に応じて開閉可能な遮断弁41が設けられている。
【0029】
真空加工空間24をベース圧力まで排気した後に、プロセスガス供給源26によってプロセスガスを供給して、約0.1mTorr〜約10mTorrの範囲の動作圧力を設定する。しかし、約10mTorr〜約250mTorrの範囲のより高い動作圧力が、化学的にアシストされたプラズマ・クリーニング・プロセスに対しては意図される。たとえば、プロセスガスとしてH2を用いる、銅の化学的にアシストされたプラズマ・クリーニングに対しては、典型的な動作圧力は約60mTorrである。プロセスガス供給源26は、ガス入口27を介して真空加工空間24に好適な流量のプロセスガスを選択的に供給するためのマス・フロー・コントローラを備えている。ガス入口27は、チャンバ壁12の異なる場所、たとえば支持面38の平面の上方に配置できることが理解される。好適なプロセスガスには、Arなどの不活性ガス、またはH2、Cl2、BCl3、CF4、Cxyz(たとえばCHF3)、CClF3、SF6などの化学的に活性なガス、またはこれらの化学的に活性なガスの1種とO2、N2、He、もしくはArとの混合物が含まれる。プロセスガスの分圧は好ましくは、動作圧力によって示される全圧に対する最も大きな一因である。
【0030】
動作圧力を設定するためには、真空加工空間24をベース圧力まで排気した後、プロセスガスを好適な流量でガス入口27を通して供給する一方で、真空加工空間24を真空システム22によって、ゲート弁41を締めることで固定した排気速度で連続排気する。流量を、たとえばマス・フロー・コントローラ39で計測して、標準状態換算で毎分約5〜約250立方センチメートル(sccm)の典型的なガス流量を、真空チャンバ11内へ供給する。真空加工空間内の圧力は、ゲージ・コントローラ(図示せず)に動作可能にケーブル接続された好適な真空圧トランスデューサでモニタする。真空システム22を用いた真空加工空間24の排気と、連続的なプロセスガス流の供給とを同時に行うことで、プラズマ処理によって基板32の露出面31から取り除かれた揮発性および擬揮発性エッチ生成物が真空チャンバ11から除去され、プラズマの生成に使用されるプロセスガスの分圧が連続的に新しくされる。
【0031】
引き続き図1および1Aを参照して、アンテナ18は、誘電体窓14の非真空側を囲み真空チャンバ11の外側に配置されたたとえば2コイルターン42を含む、ヘリカルまたはソレノイド・コイルの形態を有する。典型的にアンテナ18は、誘電体窓14の非真空または周囲圧力側の周りに巻かれた2〜5コイルターンを有する。アンテナ18のコイルターンは好ましくは、スロット30の軸先端から間隔を置いて配置する。アンテナ18のコイルターン42は好ましくは、最適なエネルギー結合効率が得られるように、誘電体窓14の外部に忠実に合っている。しかしアンテナ18は、誘電体窓14の非真空側と合っていない1つまたは複数の部分を有する3次元形状であってもよいことが理解される。
【0032】
アンテナ18は好ましくは、銅などの低電気抵抗率の材料からなる中空の配管から作製されている。アンテナ18は、高抵抗率水などの温度制御流体の流れを受け取るための内部冷媒通路41を有する。温度制御流体は、アンテナ18から熱を吸収し、暖められた冷媒流体を再循環冷却装置などの遠隔場所へ運ぶ。その結果、誘電体窓14、堆積バッフル16、アンテナ18は、安定した動作温度に維持される。しかしアンテナ18および誘電体窓14を、送風機などによって供給される方向付けられた強制的なエア・フローなどの他の技術によって冷却してもよいことが理解される。
【0033】
アンテナ18は、RFマッチング・ネットワーク44を通してRF電源28に電気的に接続され、RF電源28によって選択的にエネルギーが与えられまたは電力が供給される。RF電源28から、時間的に変化するRF電流が約400kHz〜約13.56MHzの周波数で出力されて、約100ワット〜約5000ワットの電力でアンテナ18に供給される。RFマッチング・ネットワーク44は、アンテナ18からプラズマへ送られるRFエネルギーを、反射によってRF電源28に戻されるRF電力を抑えることで最適化する。反射を抑えるために、RFマッチング・ネットワーク44の回路は、RF電源28およびアンテナ18のインピーダンスならびにプラズマの動的な電気的負荷の一時的な変化に応答して、負荷の有効なインピーダンスを約50オームにほぼ一定に留めておく。RF電源28によってエネルギーが与えられると、アンテナ18から等方的なRF電磁界が放射される。金属製の外部エンクロージャまたはケージ46でアンテナ18を囲んで、放射されたRF電磁界をその中に閉じ込めて、近くの人間の安全を保証し、周囲の電子機器との電磁干渉を防いでいる。
【0034】
引き続き図1および1Aを参照して、誘電体窓14は、堆積バッフル16に対して実質的に真空耐密な方法で設けられ、円錐台状部分48と、内部に延びる環状フランジ50と、外部に延びる環状フランジ54とを含む。円錐台状部分48は、対向する一対の実質的に平行な円錐台状面を含み、直径がより小さい上端近くの環状フランジ50と、直径が広げられた下端近くの環状フランジ54とを有する。図1で最もよくわかるように誘電体窓14の円錐台状部分48は、その円錐台状面の何れか一方に平行な延長された円錐面が、25°以上、好ましくは約60°の円錐角または開先角度αを有する頂点で収束するように、環状フランジ50、54の間で外部および内部に延びている。内部に延びる環状フランジ50は、円錐台状部分48の内部の円形状周縁端を囲み、下方を向くシーリング面52を有する。外部に延びる環状フランジ54は、円錐台状部分48の外部の円形状周縁を囲み、下方を向くシーリング面56を有する。好ましくは、誘電体窓14の中心軸は、基板支持体20および真空チャンバ11の軸中心線と実質的に同心である。
【0035】
誘電体窓14は、RFエネルギーを非常によく伝達可能であり、そうするために、セラミックまたはポリマーなどの不導電性の誘電体材料からなる。誘電体窓14に対して好適なセラミックには、酸化アルミニウム、窒化アルミニウム、窒化ケイ素、ホウケイ酸ガラス、または石英が含まれ、好適なポリマーは、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)またはフィルド(filled)・PTFEである。誘電体窓14の円錐台状部分48は厚みが均一であってもよいし、または厚みを調節して、誘電体窓14を通る真空加工空間24へのRFエネルギーの伝達を調整してもよい。誘電体窓14は単一ピースの誘電体材料を構成していてもよいし、または誘電体窓14は、従来の接合技術によって相互接続された接合部分で形成されていてもよい。
【0036】
引き続き図1および1Aを参照して、堆積バッフル16は、誘電体窓14の円錐台状部分48の内面49に忠実に合う円錐台状パネル58と、外部に延びる環状フランジ60と、円形状トップ・プレート62とからなる。円錐台状パネル58は、誘電体窓14の円錐台状部分48と、真空チャンバ11の真空加工空間24との間に配置されている。円錐台状パネル58は、堆積バッフル16の上部および下部周縁64、65の間で上下に延びている。円錐台状パネル58は、トップ・プレート62との接合部近くの直径がより小さい上端と、フランジ60近くの直径が広げられた下端とを有する一対の実質的に平行な対向する円錐台状面を備える。この円錐台状面においては、少なくとも最外部の円錐台状面を含む延長された円錐面が、誘電体窓14の円錐台状部分48の開先角度αに実質的に等しい開先角度を有する頂点で収束する。好ましくは、堆積バッフル16の中心軸は、誘電体窓14および基板支持体20の軸中心線と実質的に同軸である。
【0037】
円形状の溝66、67が、円形状フランジ60およびトップ・プレート62内にそれぞれ設けられ、堆積バッフル16と誘電体窓14の内部および外部に延びる環状フランジ50、54上にそれぞれあるシーリング面52、56との真空耐密シールの形成に関与するOリング68、69を、内部に収容している。堆積バッフル16の環状フランジ60上に設けられているのは、Oリング72を収容するためにチャンバ壁12上に設けられた円筒状の縁(rim)73内に形成された円形状の溝71に面するシーリング面60aである。Oリング72は、その間で圧縮されて捕捉され、堆積バッフル16とチャンバ壁12との間の真空耐密シールを形成する。
【0038】
堆積バッフル16は、高い電気および熱伝導率を有する材料、たとえば金属または金属合金で形成される。好適な金属および金属合金には、アルミニウムもしくはアルミニウム合金、銅もしくは銅合金、銀メッキ銅もしくは銅合金、または分散強化銅が含まれる。一般的な分散強化銅は、銅母材中に分散された酸化アルミニウム粒子で形成され、たとえばOM Group社(クリーブランド、オハイオ州)から、Glidcop(商標)の商標名で、酸化アルミニウム含有量に基づく種々のグレードで販売されている。円錐台状パネル58、外部に延びる環状フランジ60、トップ・プレート62は、単一ピースの材料であってもよいし、接合部分で形成されていてもよい。
【0039】
円形状の流体通路75が、トップ・プレート62の外周縁の付近で延びている。流体通路75は、プラズマ処理装置10からプレート62へ伝達された熱を吸収して除去するための温度制御流体の循環に適合されている。堆積バッフル16の円錐台状パネル58とトップ・プレート62とは、伝導性熱伝達に対する良好な熱接触を有するため、円錐台状パネル58には付加的な冷却が必要ではない。しかし図1には示していないが、円錐台状パネル58は、たとえば誘電体窓14の周辺から放熱させる目的で温度制御流体を循環させるための内部通路(図示せず)のネットワークを含んでいてもよい。堆積バッフル16が冷却されているため、バッフル16から誘電体窓14への熱エネルギーの伝達は重大ではなく、窓14は比較的低い温度に留まる。
【0040】
引き続き図1および1Aを参照して、堆積バッフル16の円錐台状パネル58は、複数の略矩形状の帯76を備えている。帯76の隣接する対は、スロット30のアレイの1つによって分離されている。帯76は、堆積バッフルの周囲に円周方向に配置され、その上端において上部周囲縁64によって、およびその下端において下部周囲縁65によって、相互接続されている。スロット30は、縦方向帯76の隣接する対の間の間隔があいたギャップとして規定される。スロット30は、円錐台状パネル58の周囲の周りに、好ましくは実質的に等しい角度間隔で、角度方向において間隔を置いて配置され、真空チャンバ11の垂直軸または中心線とほぼ平行に並べられている。各スロット30は、堆積バッフル16の上部および下部周囲縁64、65のそれぞれの内側で終了しているため、上部および下部周囲縁64、65によって、堆積バッフル16の周囲の周りに連続した電気伝導性および熱伝導性の経路が規定される。
【0041】
本発明によれば、堆積バッフル16は、誘電体窓14を機械的に支持する支持部材として作用する。その結果、誘電体窓14は、窓14の円錐台状部分48の外部または非真空表面に作用する大気圧に起因する力または負荷を効果的に支えることができる。より具体的には、窓支持面76aが、円錐台状パネル58の各帯76の最外部分上に与えられている。各窓支持面76aは、円錐台状部分48の内面49の一部と実質的に直接的物理接触をしている。そうするために、各窓支持面76aの軸テーパまたは直径の減少が、円錐台状部分48の内面49の軸テーパまたは直径の減少と実質的に等しくなっており、円錐台状48の内面49に忠実に合うパネル58と一致する。一括して、支持面76aによって、誘電体窓14の円錐台状部分48に対するかなり大きな機械的支持が得られる。堆積バッフル16がもたらす機械的支持によって、誘電体窓14を形成する誘電体材料の厚みを、従来の誘電体窓と比べて小さくできる。というのは、窓14は、支持なしで立つ必要もそうでなければ自立する必要もないからである。堆積バッフル16があるために、厚みが小さくなった誘電体窓14は、壊損の重大な危険を伴うことなく、大気圧によって印加される負荷に耐えることができる。誘電体窓14の厚みを小さくできるため、真空加工空間24内のプラズマと結合させるためにアンテナ18から窓14を通すRFエネルギーの伝達に対する効率が、従来の支持されていない誘電体窓を通すRFエネルギーの伝達と比較して、増大する。伝達効率を増大させることで、許容し得るRFエネルギー・レベルを真空加工空間24内のプラズマに供給しながら、RF電源28を動作させる電力レベルを下げることができる。
【0042】
堆積バッフル16がもたらす支持および円錐台形状によって、誘電体窓14は、同様の外形を有し構造壁として機能する必要がある同様の誘電体材料からなる平坦なプレートよりも構造的に著しく強い。強度が増大しているため、本発明のさらなる利点は、誘電体窓14を形成する材料の厚みを小さくできることである。したがって厚みが小さくなることで、誘電体窓14を通すRFエネルギーの伝達効率が向上する。
【0043】
誘電体窓14と真空加工空間24との間に堆積バッフル16が存在することで、蓄積したビルドアップを誘電体窓14から除去するために必要な連続的なクリーニングの間隔が効果的に増加する。ビルドアップが、誘電体窓14の誘電体材料上ではなく堆積バッフル16の金属上で生じているために、ビルドアップの付着力が向上し、剥がれて砕けてパーティクルを形成する傾向が減る。その結果、堆積バッフル16上に蓄積するビルドアップが、プラズマ処理装置10内で粒状物質の供給源となる可能性が減るため、クリーニングが必要となる前にビルドアップはより厚くなることができる。
【0044】
スロット30が必要であるため、アンテナ18からのRFエネルギーが堆積バッフル16を貫通して、真空加工空間24内のプラズマと結合することができる。知られているように、スロット30によって、アンテナ18からのRFエネルギーのプラズマとの誘導結合が促進される一方で、RFエネルギーのプラズマとの容量結合が抑制される。スロット30は好ましくは、誘電体窓14上へのスパッタリング残留物のビルドアップを防止するように構成されている。たとえばスロット30によって、加工の間に基板32からスパッタされる金属などの導電性材料から生じる導電性ビルドアップの蓄積が防止される。何らかの方法で遮断されなければ、導電性ビルドアップは、円錐台状パネル58の隣接する帯76を相互接続して、堆積バッフル16の周囲の回りに連続した導電性経路をもたらす可能性がある。アンテナ18と誘電体窓14との間には連続した導電性経路があるために、その存在によって、アンテナ18からプラズマへのRFエネルギーの結合の有効性を減らす循環電流が発生することで、プラズマ処理装置10の動作に影響が出るであろう。抵抗が高い非金属ビルドアップおよび厚い金属層はやはり、プラズマの開始を妨げて、誘電体窓14を通すRF電力の伝達効率を下げる可能性がある。したがって誘電体窓14上へのビルドアップをスロット30で除去または防止することによって、プラズマへのRFエネルギーの効率的な伝達が促進される。
【0045】
好ましい実施形態においては、また図1Bに例示したように、各スロット30は、例示した山形状(chevron shape)などの蛇行した経路30aをもたらすため、真空加工空間24から誘電体窓14への径方向外側へ向かう方向における視線経路がなくなる。特に、蛇行した経路30aによって基板32から誘電体窓14への視線移動経路がなくなるため、基板32の露出面31からスパッタされた材料が、誘電体窓14に衝突してビルドアップとして堆積する可能性がなくなる。各蛇行経路30aは、視線移動経路をなくす蛇行経路を形成するために角度的にずれた径方向に延びる2つ以上の部分を有する。各蛇行経路30aによって、誘電体窓14上の保護ゾーン78aにおいて、基板32からスパッタされた材料のビルドアップがなくなっているか、またはその速度が著しく小さくなっている。山形状であるスロットは、米国特許第6,197,165号(Dreweryら)に例示されている。Dreweryらの特許の開示は、全体として本明細書において参照により取り入れられている。また蛇行経路を有するスロットを、ガン・ドリルによる孔からなる平行なアレイを円錐台状パネル58内に設けることによって形成してもよい。視線が全くないガン・ドリルによる経路を有するスロットは、米国特許出願第09/650,532号、発明の名称「Process,Apparatus and Method for Improving Plasma Distribution And Performance in an Inductively Coupled Plasma Using an Internal Inductive Element」(2000年8月30日に出願され、本発明の譲受人に譲渡されている)に開示されている。この特許出願の開示は、全体として本明細書において参照により取り入れられている。
【0046】
本発明の堆積バッフル16の他の実施形態においては、また図1Cに例示したように、少なくとも1つのスロット30が、図1Bに関して前述して例示された山形状経路などの蛇行経路30aに構成されている。残りのスロット30は、帯76の隣接する対の実質的に平行な端によって境界をつけられた視線経路30bとして構成されている。蛇行経路30aによって、基板32の露出面31からスパッタされた材料から隠れるかまたは陰になる、誘電体窓14上の保護ゾーン78aがもたらされる。その結果、誘電体窓14上の保護ゾーン78aは実質的にビルドアップがない状態のままであるか、または少なくともビルドアップがゾーン78aに蓄積する速度が低下する。保護ゾーン78aと同様の保護ゾーンを、誘電体窓上のスパッタされた導電性ビルドアップの蓄積の影響を受けやすいプラズマ処理装置で用いることは、米国特許第5,569,363号(Bayerら)に開示されている。Bayer特許の開示は全体として本明細書において参照により取り入れられている。
【0047】
本発明の堆積バッフル16の他の実施形態においては、また図1Dに例示したように、少なくとも1つのスロット30が、縁(lip)79によって径方向において部分的に遮られた視線経路30bを有し、残りのスロットは、基板23の露出面31からスパッタされた材料の移動経路から遮られていない視線経路30bを有する。縁79は、スロットの長さに沿って延び、誘電体窓14の保護ゾーン78b上へのビルドアップの蓄積を防いでいる。縁79は、帯76の一方に取り付けられ、円周方向において隣接帯76から間隔を置いて配置された端を有する。また縁79の径方向の最外部部分は、径方向において誘電体窓14から間隔を置いて配置されている。代替的に帯76の一方を、図1Dの点線で示したように径方向において誘電体窓14から間隔を置いて配置して、間隔を置いて配置された一方の帯76によって、保護ゾーン78bと同様の保護ゾーンを窓14上に得ることができる。
【0048】
図2および2Aを参照して、本発明のある実施形態においては、誘電体窓85を、ポリマー、またはより具体的には、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)で形成してもよい。これはたとえば、E.I.du Pont de Nemours and Company(ウィルミントン、デラウェア州)から市販されるテフロン(登録商標)または他の同様のPTFEである。誘電体窓85を形成するポリマーは、ニート(neat)・ポリマーであってもよいし、または代替案において、ポリマー母材中にフィラーを取り入れた複合材料、たとえば充てん材入りポリテトラフルオロエチレンであってもよい。好適なフィラーには、マイカ、ガラス、カーボン、グラファイト、および他の同様な材料の繊維または粉末が含まれる。ポリマー母材中にフィラーが存在することによって、複合材料の機械的強度および熱的安定性が改善されることが分かっている。またポリテトラフルオロエチレンは、耐薬品性も高いため、プロセスガスによる化学的攻撃は重大な問題ではない。
【0049】
ポリテトラフルオロエチレンは、プラスチック材料であるが、酸化アルミニウム、窒化アルミニウム、窒化シリコン、ホウケイ酸ガラス、または石英などの脆い誘電体材料と比べて、壊損の影響を極めて受けにくい。しかしPTFEは、約180℃を超える温度で容易に変形し、約327℃で溶融する柔らかい材料である。結果として、堆積バッフル16を冷却して、誘電体窓85の温度を調節しなければならない。そうするために、堆積バッフル16を、流体通路75内で温度制御流体を循環させることによって冷却する。温度制御流体の流量は、PTFEの温度を約180℃未満に保つのに十分である。しかし誘電体窓85を形成するPTFE中にフィラーを取り入れることによって、約180℃を超え融点未満の温度における機械的安定性が著しく向上する。
【0050】
誘電体窓85は、かなり大きな機械的支持を、円錐台状パネル58の帯76aから受ける。誘電体窓85は、自立しているわけでも支持なしで立っているわけでもないため、誘電体窓85を形成するPTFEの厚みを小さくすることができる。その結果、RFエネルギーは、著しく低減される減衰を受けることなく、誘電体窓85を貫通することができる。誘電体窓85の伝達効率が高められているため、真空加工空間24内のプラズマを維持するために許容し得るRF電力を与えながら、RF電源28を動作させる電力レベルを小さくすることができる。
【0051】
誘電体窓85の非真空面内に設けられているのは、複数の、たとえば3巻のコイルターン87のアンテナ88を収容する凹部を与える螺旋状の溝86である(図2A)。円錐台状の外部カバー90が、複数のプラスチックねじ91によって誘電体窓85の非真空面に取り付けられている。外部カバー90の内側を向く面は、アンテナ88の一部を収容しツー・ピースのエンクロージャ内へのアンテナ88の封入を完全にするための螺旋状の溝92を備えている(図2A)。外部カバー90は好ましくは、ポリマーで形成され、より具体的にはPTFEまたはフィルドPFTEで形成される。
【0052】
図3を参照して、本発明の代替的な実施形態による誘電体窓94および堆積バッフル96が例示されている。誘電体窓14および堆積バッフル16(図1)の配置と同様に、誘電体窓94の円錐台状部分98が、堆積バッフル96の円錐台状パネル99の上にあり、円錐台状パネル99は複数のスロット100を備えている。円錐台状パネル99は、誘電体窓94の円錐台状部分98に対する機械的支持を与える複数の帯99aを備えている。また誘電体窓94は、堆積バッフル96の下部環状フランジ104と噛み合う下部環状フランジ102と、堆積バッフル96のディスク状トップ・プレート108を覆う上部ディスク状部分106とを備える。堆積バッフル96のディスク状トップ・プレート108は、誘電体窓94の上部ディスク状部分106に対する機械的支持を与える。
【0053】
図3では、誘電体窓94が実質的に平坦であるとして例示されているが、これに限定されるわけではなく、また誘電体などのRF伝達性材料で形成される。好適な誘電体材料には、酸化アルミニウム、窒化アルミニウム、窒化ケイ素、ホウケイ酸ガラス、または石英、およびPTFEまたはフィルドPTFEなどのポリマーが含まれる。図3では、誘電体窓94が単一ピースの材料で形成されているとして例示されているが、本発明はこれに限定されるわけではなく、円錐台状部分98および上部ディスク状部分106には、真空耐密な方法で接合された複数のコンポーネントが含まれる。
【0054】
アンテナ110は、アンテナ18(図1)と同様に、誘電体窓94の円錐台状部分98を囲みこれに隣接する螺旋状に巻かれたコイルターン111と、誘電体窓94の上部ディスク状部分106の上にあるコイルターン113のアレイとを備える。コイルターン111、113は好ましくは、電気的に導通させるために相互接続され、一括してRF電源28に電気的に接続されている。コイルターン111、113は、RFエネルギーを、円錐台状部分98および上部ディスク状部分106をそれぞれ通して、真空加工空間24内へ放射するように動作することができる。平行な矩形状アレイの直線状スロット117(図3では、視線が全くない山形状スロットとして例示されているが、これに限定されない)が、コイルターン113の下方のトップ・プレート108を通って延びている。スロット30(図1)に関して前述したように、スロット117は、プラズマと結合させるために誘電体窓94を通すRFエネルギーの伝達を可能にする一方で、誘電体窓94の真空側表面上のスパッタされたエッチ生成物によるビルドアップの蓄積を制限する。
【0055】
誘電体窓94および堆積バッフル96の利点は、バッフル96の円錐台状パネル99による円錐台状部分98の機械的支持があるために、アンテナ110の大きな設置面積または有効面積を維持しながら、窓94の上部ディスク状部分106の厚みを小さくできることである。機械的支持があるために、真空加工空間24へのRF電力の効率的な伝達が促進される。というのは、アンテナ110の有効面積を増やすことができると共に、大気圧によって印加される負荷に耐えるのに必要な誘電体窓94のディスク状部分106の厚みを最小限にできるからである。
【0056】
図4および4Aを参照し、図1および1Aにおける同様の部材に対して同様の参照番号を用いて、本発明の代替的な実施形態においては、円形状ガス分配プレート120が、トップ・プレート62の下方に取り付けられ、基板支持体20の上方に吊り下げられている。ガス分配プレート120は、一括で略円筒状のガス・プレナム125を規定する円筒状の側壁122および円形状エンド・プレート124を有する。エンド・プレート124は概ね、基板32の露出面31の上方でこの露出面31と実質的に平行な平面内に置かれ、露出面31と実質的に対向する関係を有する。ガス・プレナム125は、プロセスガス供給源127からチャンバ壁12内のガス入口128を通して選択的に供給され電子マス・フロー・コントローラ129によって制御されるプロセスガス流を受け取る。ガス分配プレート120は、化学的に攻撃的なプロセスガスによる攻撃または腐食に耐える材料、たとえばアルミニウムまたはアルミニウム合金で形成されていることが望ましい。ガス分配プレート120は、トップ・プレート62と一体にすることもできるし、または代替案においては、シールされる方法でトップ・プレート62に取り付けられた別個のピースにすることもできる。
【0057】
特定の直径の円形状開口部などの複数のガス・ポート130が、エンド・プレート124の下面131を通って延びている。ガス・ポート130から、空間的に分布したプロセスガス流が、真空チャンバ11の真空加工空間24へ放出される。図4Aに最もよく示されているように、ガス・ポート130は、アレイ状に配列され、好ましくは堆積バッフル16の中心線の周りに実質的に対称的な、順序付けられたアレイで配列される。しかし要求プロセスに依存して、ガス・ポート130の配列は、不均一なプロセスガス流を真空加工空間24内へ供給するために、非対称なアレイでまたはランダムに配列することができる。各ガス・ポート130は、プロセスガス流を方向付けるためのまたはガス流量もしくは出口圧力を変更するためのノズル(図示せず)または同様の構造物を備えていてもよい。
【0058】
ガス分配プレート120は、ガス入口27と組み合わせて用いて1種のプロセスガスを供給してもよく、または代替的に、第2のプロセスガスを供給することができ、または唯一のガス源となることもできる。プラズマ・クリーニングにおいて組み合わせる使用方法の例としては、Arなどの希ガスまたは不活性ガスを、第2のプロセスガス供給源132からガス入口27(図4)を通して供給してもよいし、Hなどの化学的活性なプロセスガスを、ガス分配プレート120によって供給してもよい。当然のことながら、不活性および化学的に活性なプロセスガスを混合して、ガス分配プレート120またはガス入口27の何れか一方のみによって供給することができる。たとえば不活性ガスがガス混合物中に存在することで、誘導結合プラズマの点火が容易になると考えられる。
【0059】
ガス分配プレート120は、間隔を置いて配置された複数のガス・ポート130を介してプロセスガスの流入を空間的に分布させることによって、真空加工空間24へ供給されるプロセスガスの分散の空間的な均一性を向上させる。これは特に、動作圧力が高められる結果、化学的に反応性のプロセスガスの分散均一性が重要な問題になるプラズマ・クリーニングにおいて重要である。基板32の露出面31の表面クリーニングまたはエッチングの均一性は、ガス・ポート130の空間分布の対称性、ガス・ポート130の数、基板32上方で開口部130が配置される高さ、基板支持体20に対するガス・ポート130の横方向または周辺の位置に影響されやすい。これらは全て、プラズマ密度分布および基板32の露出面31のプラズマ処理を最適化するために、本発明の趣旨および範囲から逸脱することなく変えることができる。
【0060】
図5を参照し、図1および1Aにおける同様の部材に対して同様の参照番号を用いて、本発明の代替的な実施形態においては、ガス分配リング134が、堆積バッフル16に取り付けられ、真空チャンバ11内に配置されている。ガス分配リング134は概ね、基板ホルダ20の基板支持面34の周縁の上にあり、基板支持面34を含む平面と実質的に平行な平面内に含まれる。ガス分配リング134は、特定の直径の円形状開口部などの複数のガス・ポート136を有するガス・プレナム135を規定する環状の中空リングである。ガス・ポート136は、堆積バッフル16の中心線に向かって、実質的に径方向内側に方向付けられている。ガス分配リング134は、プロセスガス供給源137からガス入口139および配管140の長さを通して、電子マス・フロー・コントローラ138で計量されたプロセスガス流を受け取る。ガス分配リング134は好ましくは、リング134の中心線の周りに実質的に対称的で支持面38に実質的に平行な径方向のガス流を供給する。代替的にガス・ポート136を、支持面38の平面に垂直に向くように軸方向に方向付けることができ、または垂直方向および径方向の間で斜めに方向付けることができる。ガス分配リング134は好ましくは、化学的に攻撃的なプロセスガスによる攻撃または腐食に耐える材料、たとえばアルミニウムまたはアルミニウム合金で形成されている。露出面31上のプラズマ均一性およびガス流の均一性を改善するために、ガス分配リング134をガス分配プレート120と縦一列に並べて用いて、均一なプロセスガス流を基板32の露出面31に向けて下方にかつ径方向内側に送ってもよい。
【0061】
ガス分配リング134は、ガス入口27などの単一のガス入口を有することとは対照的に、真空チャンバ11の周縁付近にガス・ポート136を分布させることによって、真空加工空間24に供給されるプロセスガスの空間均一性を改善する。ガス分配リング134は、プラズマ均一性およびプロセスガス流に関して、ガス分配プレート120(図4)について前述したものと実質的に同様の利点をもたらし、また前述したように、ガス入口27(図4)および第2のプロセスガス供給源132(図4)と共にまたはこれらなしで用いることができる。組み合わせる構成においては、プロセスガス供給源137などの単一のプロセスガス供給源によって、プロセスガスを、ガス分配リング134およびガス入口27の両方へ供給してもよい。代替的に、第2のプロセスガス供給源132からの第2のガスを、入口27(図4)などの入口を通して供給することができる。
【0062】
図1、1A、5における同様の部材に対して同様の参照番号を用いて、図6に、堆積バッフル16(図1)と同様の堆積バッフル141を例示する。堆積バッフル141は、複数のスロット144を有する円錐台状パネル142と、チャンバ壁11の円筒状の縁73に真空耐密な方法でシールされた環状フランジ146と、ディスク状トップ・プレート148とを備える。円錐台状パネル142の円周の周りに延びているのは、埋め込まれたガス通路150である。ガス通路150は、円錐台状パネル142の径方向内側に向く面153を通って延びる複数のガス・ポート152と流体連絡している。ガス・ポート152は好ましくは、プロセスガス流が実質的に径方向に均一となるように、堆積バッフル141の円周の周りに実質的に等しい角度間隔で配列されるが、本発明はこれに限定されない。要求プロセスに依存して、ガス・ポート152の配列を、不均一なプロセスガス流を真空加工空間24内へ供給するように配列することができる。図示しないが、ガス通路150と同様の付加的な通路を、堆積バッフル141の円周方向に連続する他の部分に設けることができる。代替的に、スロット144と概ね平行に並べられた追加のガス通路(図示せず)を円錐台状パネル142内に設けて、このガス通路に、ガス通路150と同様の円周方向のガス通路によって、または外部のガス分配マニフォールド(図示せず)によって、プロセスガスを供給することができる。
【0063】
ガス通路150およびガス・ポート152は、真空チャンバ11の周縁付近にガス・ポート開口部を分布させることによって、ガス入口27などの単一のガス入口を有することで課される限定されたガス流ではなく、真空加工空間24に供給されるプロセスガスの空間均一性を改善する。ガス通路150およびガス・ポート152は、ガス分配プレート120(図4)およびガス分配リング134(図5)に関して前述したものと実質的に同様の利点を有し、ガス入口27(図1)と共にまたはこれなしで用いることができる。またガス通路150およびガス・ポート152を用いて、第2のプロセスガス流を真空加工空間24内へ導入することができ、第2のプロセスガスは、第2のプロセスガス供給源132(図4)と同様の第2のプロセスガス供給源によって供給される。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明のプラズマ処理装置を示す側断面図である。
【図1A】 図1の一部を示す拡大図である。
【図1B】 図1Aの1B−1B線に沿って概ね取られた断面を示す図である。
【図1C】 本発明の原理による堆積バッフルの代替的な実施形態を示す、図1Bと同様の断面図である。
【図1D】 本発明の原理による堆積バッフルの代替的な実施形態を示す、図1Bと同様の断面図である。
【図2】 本発明の代替的な実施形態を示す、図1と同様の側断面図である。
【図2A】 図2の一部を示す拡大図である。
【図3】 本発明の他の代替的な実施形態を示す、図1と同様の部分側断面図である。
【図4】 本発明の他の代替的な実施形態を示す、図1と同様の部分側断面図である。
【図4A】 図4の一部を示す透視図である。
【図5】 本発明の他の代替的な実施形態を示す、図1と同様の部分側断面図である。
【図6】 本発明の他の代替的な実施形態を示す、図1と同様の部分側断面図である。

Claims (17)

  1. 基板をプラズマで処理するためのプラズマ処理装置であって、
    真空加工空間を囲むチャンバ壁とチャンバ壁内の開口部とを有する真空チャンバと、
    プロセスガスを真空加工空間内へ導入するためのチャンバ壁内のガス入口と、
    真空加工空間内に配置され、基板を受け取り支持するように適合された基板支持体と、
    高周波(RF)電源と、
    チャンバ壁の開口部内に配置された支持部材であって、該支持部材が円錐台状パネルの内部周縁端に接合された外部周囲縁を有する円形状トップ・プレートを含み、該円錐台状パネルがRFエネルギーを真空加工空間へ入れるように構成された支持部材と、
    前記支持部材に隣接して配置された誘電体窓であって、前記支持部材のトッププレートおよび円錐台状パネルによって機械的に支持された円錐台状部分を有し、RFエネルギーを伝達可能な誘電体窓と、
    前記誘電体窓の円錐台状部分に隣接して配置されたアンテナと、を備え、
    前記誘電体窓が前記アンテナと前記支持部材との間に配置され、
    前記アンテナが、前記高周波電源に電気的に接続され、真空加工空間へ前記誘電体窓を通して伝達してプロセスガスからプラズマを形成するためにRFエネルギーを供給するように動作可能であり、
    前記支持部材の円錐台状パネルが、円周方向に間隔を置いて配置された複数の帯と、円周方向に間隔を置いて配置された複数のスロットとを含み、帯の隣接する対がスロットの1つによって分離され、各帯が、前記誘電体窓の円錐台状部分の一部と接触してこれを機械的に支持する支持面を有することを特徴とするプラズマ処理装置。
  2. 前記誘電体窓が、酸化アルミニウム、窒化アルミニウム、窒化ケイ素、ホウケイ酸ガラス、石英、およびこれらの組み合わせからなる群から選択されたRF伝達可能な材料から形成されている請求項1に記載のプラズマ処理装置。
  3. 前記誘電体窓が1つの材料から形成されている請求項1に記載のプラズマ処理装置。
  4. 前記1つの材料が、ポリテトラフルオロエチレン、充てん材入りポリテトラフルオロエチレン、およびこれらの組み合わせからなる群から選択される請求項3に記載のプラズマ処理装置。
  5. 前記トップ・プレートが、温度制御流体を循環させるように構成された流路を含み、温度制御流体は、前記アンテナにエネルギーが与えられたときにトップ・プレートから熱を吸収して運ぶ請求項1に記載のプラズマ処理装置。
  6. 前記アンテナがさらに、前記トップ・プレートに隣接して配置された複数のコイルターンを備え、前記誘電体窓がさらに、トップ・プレートに隣接して配置されたディスク状部分を備え、ディスク状部分がトップ・プレートによって機械的に支持され、トップ・プレートがさらに、RFエネルギーが真空加工空間へ入れるように構成された複数のスロットを含む請求項1に記載のプラズマ処理装置。
  7. 複数のスロットの隣接する対が、RFエネルギーが複数のコイルターンからスロットを通して真空加工空間へ効率的に伝達されるように、互いに平行に方向付けられている請求項6に記載のプラズマ処理装置。
  8. 前記支持部材の円錐台状パネルが、25°〜180°の第1の開先角度を有し、前記誘電体窓の円錐台状部分が、第1の開先角度に等しい第2の開先角度を有する請求項1に記載のプラズマ処理装置。
  9. 第1の開先角度が60°である請求項8に記載のプラズマ処理装置。
  10. 複数のスロットの隣接する対が、RFエネルギーが前記アンテナから真空加工空間へ伝達されるように、平行に方向付けられている請求項1に記載のプラズマ処理装置。
  11. 複数のスロットが、RFエネルギーを真空加工空間へ入れるおよび前記誘電体窓を基板からスパッタされた材料から遮蔽する幅で構成されている請求項1に記載のプラズマ処理装置。
  12. 前記アンテナが、前記誘電体窓の円錐台状部分を螺旋状に囲む複数のコイルターンを備え、複数のスロットの隣接する対が、RFエネルギーが複数のコイルターンから真空加工空間へ伝達されるように互いに平行に方向付けられている請求項11に記載のプラズマ処理装置。
  13. 前記アンテナの少なくとも一部が、前記誘電体窓に埋め込まれている請求項1に記載のプラズマ処理装置。
  14. 前記誘電体窓がさらに、誘電体窓の表面に形成された螺旋状の溝を備え、前記アンテナの少なくとも一部が螺旋状の溝内に配置されている請求項13に記載のプラズマ処理装置。
  15. 表面に螺旋状の溝が形成された外部カバーをさらに備え、前記アンテナの少なくとも一部が前記外部カバーと前記誘電部材の前記円錐台状パネルとの間に配置されると共に螺旋状の溝内に配置される請求項13に記載のプラズマ処理装置。
  16. 表面に螺旋状の溝が形成された外部カバーをさらに備え、前記アンテナの少なくとも一部が、前記外部カバーと前記誘電部材の前記円錐台状パネルとの間に配置されると共に螺旋状の溝内に配置されることによって前記外部カバーに埋め込まれている請求項1に記載のプラズマ処理装置。
  17. 第2のプロセスガス流を供給するための、前記チャンバ壁内の第2のガス入口と、前記基板支持体の上方に配置され前記ガス入口に連結されたガス源であって、第2のプロセスガス流を複数の場所において真空加工空間内へ供給するガス源とをさらに備え、第1のプロセスガスおよび第2のプロセスガスに、プラズマを形成するようにRFエネルギーによってエネルギーが与えられる請求項1に記載のプラズマ処理装置。
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