JP3903372B2

JP3903372B2 - Pneumatic tire

Info

Publication number: JP3903372B2
Application number: JP2001375496A
Authority: JP
Inventors: 吉文北村; 正原島; 浩鴇崎
Original assignee: Yokohama Rubber Co Ltd
Current assignee: Yokohama Rubber Co Ltd
Priority date: 2001-12-10
Filing date: 2001-12-10
Publication date: 2007-04-11
Anticipated expiration: 2021-12-10
Also published as: JP2003175707A

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、空気入りタイヤに関し、更に詳しくは、タイヤのサイドウォール部に標章や模様等の装飾を施す場合に、これらの視認性を著しく向上させることができる空気入りタイヤに関するものである。
【０００２】
【従来の技術】
タイヤのサイドウォール部に、文字、図形、記号等の標章を配した場合の視認性向上、及び、タイヤ構成部品によって生じるサイドウォール表面における凹凸を目立たなくする等の目的で、サイドウォール表面に多数のリッジによって形成されるセレーション領域を配した環状の装飾部を設けて見栄えを良くして、外観を向上させる事が一般に行われている。
【０００３】
例えば、特開平７−１６４８３１号で提案されている帯状デザインを有する空気入りタイヤでは、多数のリッジを所定のピッチをもって配列して形成した円環状デザインを備えたタイヤにおいて、リッジを密に並べた部分と比較的粗に並べた部分を周方向に繰り返し配置したり、リッジの延びの方向、例えば、タイヤラジアル方向に対する傾斜角度を異ならせたり、帯状デザイン内に細い環状部を設けてその両側に断面形状が異なるリッジ要素を配置したりして、帯状デザインを形成している。そして、この帯状デザインにより、カーカスプライのジョイント部の厚み増加に起因するサイドウォール部の凹凸を、目立ち難くしている。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、これらの帯状デザインは、サイドウォール部の凹凸を目立ち難くするための、デザイン性に薄い単なる地の模様に過ぎず、文字、図形、記号等の標章は改めてリッジの配列によって形成したセレーション（鋸刃状）領域に平坦な面を設けることによって形成している。
【０００５】
そのため、これらのセレーション領域のデザイン性は薄く、これらの模様や標章をサイドウォール部に配置しても、装飾性の向上効果が少ないという問題がある。
【０００６】
また、タイヤ成形時に金型との間の空気溜まりが出来ると、加硫後のタイヤ表面にライト故障を生じる。そのため空気溜まりを生じないように、タイヤ表面との間の空気の流れを良くする必要があるが、このリッジを金型成形で形成する場合に、リッジの密な部分が有ったり、リッジの方向が変化する部分が有ったり、或いは、リッジ要素の境界となる環状部の部分が有ったりすると、タイヤ成形時の空気の流れが阻害され、空気溜まりが発生し易くなるという問題がある。
【０００７】
本発明は、上記の問題を解決するためになされたものであり、その目的は、多数のリッジで形成されるセレーションを利用して、タイヤ構成部品によって生じるサイドウォール等のタイヤ外表面の凹凸を目立たなくするだけでなく、セレーションで文字、図形、記号等の標章や模様を設けることができ、これらの標識や模様の視認性を高めて、タイヤ外表面のデザイン性を向上することができる空気入りタイヤを提供することにある。
【０００８】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するための請求項１に係る本発明の空気入りタイヤは、タイヤ外表面に、異なる角度の少なくとも２つの傾斜面を有するリッジの配列で形成されたセレーション領域を設けると共に、該セレーション領域において、前記リッジの長手方向を連続させたまま、前記少なくとも２つの傾斜面の角度をそれぞれ同時に前記リッジの途中で不連続的に変化させて、視認可能に形成した境界部を、少なくとも１カ所以上設けて構成する。
また、請求項２に係る本発明の空気入りタイヤは、タイヤ外表面に、異なる角度の少なくとも２つの傾斜面を有するリッジの配列で形成されたセレーション領域を設けると共に、該セレーション領域において、前記リッジの長手方向を連続させたまま、前記少なくとも２つの傾斜面の角度の１つを前記リッジの途中で徐々に変化させて視認可能に形成した境界部を少なくとも１カ所以上設けて構成する。
【０００９】
このタイヤ外表面とは、主にサイドウォール部であるが、溝底面やトレッド面を含み、また、リッジの方向を連続させたままとは、折れ曲がり部や急激な曲がり部を設けず、方向一定の直線又は円滑な方向転換となる曲線を保つことをいう。
【００１０】
このセレーション領域において、リッジを形成する傾斜面の角度を不連続的に変化することにより、光を反射する方向が、この境界部で、大きく変化するために、小さなリッジの連続による凹凸であっても、明確にこの境界部を視認できることになる。
【００１１】
そして、タイヤ等の回転体の場合には、リッジの傾斜方向がタイヤの回転に伴って、タイヤを見る人に対して時々刻々変化し、陰影が微妙に変化するので、より装飾効果が発揮される。しかも、この境界部の両側の傾斜面には角度差があるため、視認性が高く、常に目立つ状態となる。
また、このセレーション領域において、前記リッジの長手方向を連続させたまま、前記少なくとも２つの傾斜面の角度の１つを前記リッジの途中で徐々に変化させて視認可能に形成した境界部を少なくとも１カ所以上設けたことにより、容易にグラデーション効果が得られ、タイヤの装飾性を増すことができる。
【００１２】
その上、リッジの方向を連続させたままであるので、金型によるタイヤ成形時において、タイヤ外表面の空気の流れが良くなり、空気溜まりの発生が防止される。
【００１３】
この境界部は、セレーション領域のどの部分にも簡単に形成でき、しかも、この境界部は直線状のみ成らず、曲線状にも形成できるので、この境界部により、標章または模様を形成することが容易にできるようになる。
【００１４】
また、タイヤ成形時の空気溜まり防止のために空気の流れを考えると、リッジの方向をタイヤのラジアル方向、又は、ラジアル方向に対して同一角度にしてセレーション領域を形成することが好ましい。特に、ラジアルカーカスプライのジョイント部の凹凸を目立たなくすることを考慮すると、リッジの方向をタイヤのラジアル方向にしてセレーション領域を形成することが好ましい。
【００１６】
そして、リッジの一方の傾斜面と他方の傾斜面とがなす角度を３０度〜１５０度の範囲内、好ましくは９０度とすることにより、セレーション領域に、より効果的な陰影が生じるので、境界部やこの境界部で形成した標章やセレーション領域に隣接して設けた標章の視認性が向上する。
【００１７】
また、リッジの一方の傾斜面の角度を２０度〜８０度の範囲内、好ましくは、６０度〜８０度の範囲内とし、他方の傾斜面の角度を１０度〜７０度の範囲内、好ましくは１０度〜３０度の範囲内とすることによっても、セレーション領域により効果的な陰影が生じる。
【００１８】
また、このリッジ１０ａ，１０ｂの深さを０．１５ｍｍ〜１０ｍｍの範囲内で、ピッチを０．５ｍｍ〜１００ｍｍの範囲内に形成すると、視覚的に認知し易く、また、金型の製造も容易で、しかも、タイヤ成形時の空気の流れを円滑にでき、空気溜まりの発生が防止される。ただし、実施するタイヤサイズによっては限定されるものではない。
【００１９】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る実施の形態の空気入りタイヤについて、図面を参照しながら説明する。
【００２０】
図１は、本発明のリッジの傾斜角変化による境界部の形成を説明するための模式的な斜視図で、図２と図３はそれぞれ。図１のＡ−Ｂ断面とＣ−Ｄ断面を示す図である。また、図４は、図１の平面図で、図５は、平板における境界部の陰影の状態を示す図である。
【００２１】
本発明の空気入りタイヤにおいては、タイヤのサイドウォール部等のタイヤ外表面にセレーション領域を設けて装飾を施すが、図１〜図４に示すように、このセレーション領域２０を形成する各リッジ１０ａ（１０ｂ）は、異なる角度の２つの傾斜面１１ａ，１２ａ（１１ｂ，１２ｂ）を有して形成し、このセレーション領域２０をタイヤのサイドウォール部等のタイヤ外表面に設ける。
【００２２】
そして、本発明では、このセレーション領域２０において、リッジ１０ａとリッジ１０ｂの方向は連続したまま、即ち、直線又は滑らかな曲線を維持したままで、リッジ１０ａを形成する両側の傾斜面の角度αａとβａを、それぞれ同時に不連続的に変化させ、傾斜面の角度αｂとβｂにして境界部３０を形成する。
【００２３】
つまり、リッジ１０ａ，１０ｂの方向を維持したまま、リッジ１０ａの第１の傾斜面１１ａとリッジ１０ｂの第１の傾斜面１１ｂの角度を不連続的に変化させ、また、同時に、リッジ１０ａの第１の傾斜面１１ａとリッジ１０ｂの第１の傾斜面１１ｂの角度を不連続的に変化させる。
【００２４】
この傾斜面の角度を不連続に変化せる構成により、この境界部３０の第１の傾斜面１１ａ，１１ｂ及び第２の傾斜面１２ａ，１２ｂからの光の反射が変化して、図４に示すように境界部３０の両側の陰影の配置や濃淡が不連続になるので、視覚的に認知される境界部３０が形成されることになる。
【００２５】
そして、リッジ１０ａ，１０ｂの一方の傾斜面だけでなく、第１の傾斜面１１ａ，１１ｂと第２の傾斜面１２ａ，１２ｂを同時に角度変化させるので、いずれの方向から見ても、この境界部３０で光の反射及び陰影に差が生じることになり、この境界部３０が常に目立つので、視認性が著しく高くなる。
【００２６】
そして、この境界部３０を、この角度変更ポイントの位置の変化により、セレーション領域２０の任意の場所に簡単に形成することができるので、直線状のみ成らず、曲線状にも形成できる。従って、それらを組み合わせて、図形や文字等の標章や絵柄等の模様も構成することが容易にできる。
【００２７】
また、リッジ１０ａ，１０ｂの構成に関しては、このリッジ１０ａ（１０ｂ）の一方の傾斜面１１ａ（１１ｂ）と他方の傾斜面１２ａ（１２ｂ）とがなす角度γａ（γｂ）を３０度〜１５０度の範囲内、好ましくは９０度とする。
【００２８】
また、リッジ１０ａ（１０ｂ）の一方の傾斜面１１ａ（１２ｂ）の角度αａ（βｂ）を２０度〜８０度の範囲内、好ましくは、６０度〜８０度とし、他方の傾斜面１１ｂ（１２ａ）の角度βａ（αｂ）を１０度〜７０度の範囲内、好ましくは１０度〜３０度の範囲内とする。
【００２９】
これらの角度でリッジ１０ａ，１０ｂを形成することにより、セレーション領域２０に、より効果的な陰影が生じるので、境界部３０やこの境界部３０で形成した標章やこのセレーション領域２０に隣接して設けた標章の視認性が向上する。
【００３０】
また、このリッジ１０ａ，１０ｂの凹凸の深さは０．１５ｍｍ〜１０ｍｍの範囲に、ピッチを０．５ｍｍ〜１００ｍｍの範囲にすると、視覚的に認知し易く、また、金型の製造も容易で、しかも、タイヤ成形時の空気の流れを円滑にでき、空気溜まりの発生を防止できる。ただし、タイヤサイズによっては、限定されるものではない。
【００３１】
また、タイヤ成形時の空気溜まり防止のための空気の流れを考えると、リッジ１０ａ，１０ｂの方向をタイヤのラジアル方向に対して同一角度にしてセレーション領域を形成することが好ましい。更に、ラジアルカーカスプライのジョイント部の凹凸を目立たなくすることを考慮すると、リッジ１０ａ，１０ｂの方向をタイヤのラジアル方向に一致させることが好ましい。
【００３２】
図５に、金型で成形したゴム製品の例であるが、このリッジ１０ａ．１０ｂ及びセレーション領域２０を平板で形成した場合の陰影の状態の例を示す。
【００３３】
なお、この図５では、境界部３０は金型製造時にカッターパスが交差するため、単純な直線とならず、図５に示すような少し複雑な形状となっている。この境界部３０の形状により、この境界部３０を通過する空気流れがより円滑となるというメリットがあるが、この境界部３０の形状はリッジ切削時の刃先形状や加工方法等によりコントロールできる。
【００３４】
更に、装飾性を増すために、リッジ１０ａ，１０ｂの少なくとも一方の傾斜面１１ａの角度αａを徐々に変化させることにより、視覚的にグラデーション効果を有するセレーション領域を容易に形成することができる。
【００３５】
以上、２つの傾斜面で形成される断面が三角形形状のリッジで、本発明を説明したが、リッジの断面形状は三角形に限定されるものではなく、台形形状や多角形形状であってもよく、セレーション領域において、リッジを形成する傾斜面の角度を変えることにより、光を反射する方向がこの境界部で視認可能な程度に大きく変化するリッジであれば良い。
【００３６】
また、境界部３０におけるリッジ１０ａとリッジ１０ｂが連続する部分は、図１〜図５では、谷線１４ａと谷線１４ｂが連続しているが、これに限定されることなく、稜線１３ａと稜線１３ｂとが連続してもよく、あるいは、いずれも連続しない状態であってもよい。要するに谷線１４ａの延長線と谷線１４ｂ、稜線１３ａの延長線と稜線１３ｂがこの境界部の近傍で略平行状態にあればよい。
【００３７】
【発明の効果】
以上に説明したように、請求項１に係る本発明によれば、サイドウォール部等のタイヤ外表面に、異なる角度の少なくとも２つの傾斜面を有するリッジで形成されたセレーション領域を設けると共に、該セレーション領域において、リッジの長手方向は連続したまま、前記少なくとも２つの傾斜面の角度を前記リッジの途中でそれぞれ変化させて視認可能に形成した境界部を少なくとも１カ所以上設けて空気入りタイヤを構成するので、この境界部は、セレーション領域のどの部分にも簡単に形成できる。しかも、この境界部は直線状のみ成らず、曲線状にもすることができるので、この境界部により、標章や模様を容易に形成できる。
【００３８】
このセレーション領域において、リッジを形成する傾斜面の角度を変えることにより、光を反射する方向がこの境界部で大きく変化するために、小さなリッジの連続による凹凸であっても明確にこの境界部を視認できるようになる。
【００３９】
そして、特にタイヤ等の回転体の場合には、タイヤの回転や移動により、見る人の位置やタイヤへの光の入射方向等が変化し易く、これらの変化に伴って、リッジからタイヤを見る人に対して反射される光が時々刻々変化するので、タイヤの同一ポイントでも光の反射や影の濃さが微妙に変化し独特な外観を得ることができる。
また、請求項２に係る本発明によれば、タイヤ外表面に、異なる角度の少なくとも２つの傾斜面を有するリッジの配列で形成されたセレーション領域を設けると共に、該セレーション領域において、前記リッジの長手方向を連続させたまま、前記少なくとも２つの傾斜面の角度の１つを前記リッジの途中で徐々に変化させて視認可能に形成した境界部を少なくとも１カ所以上設けて空気入りタイヤを構成するので、タイヤの装飾性を増すことができる。
【００４０】
その上、リッジの方向を連続させたままであるので、金型によるタイヤ成形時において、タイヤ外表面の空気の流れを良くすることができ、空気溜まりの発生を防止することができる。
【００４１】
また、リッジの方向をラジアル方向に対して同一角度にするとタイヤ成形時の空気溜まり防止のために空気の流れが良くなり、更に、リッジの方向をタイヤのラジアル方向にすると、ラジアルカーカスプライのジョイント部の凹凸を目立たなくなり装飾性に優れた空気入りタイヤとなる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明のリッジの傾斜角変化による境界部の形成を説明するための模式的な斜視図である。
【図２】図１のＡ−Ｂ断面を示す図である。
【図３】図１のＣ−Ｄ断面を示す図である。
【図４】図１の平面図である。
【図５】本発明を平板に実施した一例の陰影の状態を示す図である。
【符号の説明】
１０ａ，１０ｂリッジ
１１ａ，１１ｂ第１の傾斜面
１２ａ，１２ｂ第２の傾斜面
１３ａ，１３ｂリッジの稜線
１４ａ，１４ｂリッジの谷線
２０境界部[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a pneumatic tire, and more particularly to a pneumatic tire capable of remarkably improving the visibility when a decoration such as a mark or a pattern is applied to a sidewall portion of the tire.
[0002]
[Prior art]
For the purpose of improving visibility when marks such as letters, figures, symbols, etc. are arranged on the tire sidewall, and making the irregularities on the sidewall surface caused by tire components inconspicuous, etc. In general, an annular decorative portion having serration regions formed by a large number of ridges is provided to improve the appearance and improve the appearance.
[0003]
For example, in a pneumatic tire having a belt-like design proposed in Japanese Patent Laid-Open No. 7-164831, in a tire having an annular design formed by arranging a large number of ridges with a predetermined pitch, the ridges are arranged closely. Repeatedly arrange the parts that are roughly aligned with the parts in the circumferential direction, or change the inclination angle with respect to the ridge extension direction, for example, the tire radial direction, or provide a narrow annular part in the belt-like design on both sides A band-shaped design is formed by arranging ridge elements having different cross-sectional shapes. In addition, this strip-shaped design makes the unevenness of the side wall portion caused by the increase in the thickness of the joint portion of the carcass ply less noticeable.
[0004]
[Problems to be solved by the invention]
However, these belt-like designs are merely simple ground patterns that make the sidewalls inconspicuous, and the marks such as letters, figures, symbols, etc. are serrated again by the arrangement of ridges. It is formed by providing a flat surface in the (sawtooth shape) region.
[0005]
For this reason, the design properties of these serration areas are thin, and there is a problem that even if these patterns and marks are arranged on the sidewall portions, the effect of improving the decorativeness is small.
[0006]
Further, if an air pocket is formed between the mold and the mold, a light failure occurs on the surface of the tire after vulcanization. For this reason, it is necessary to improve the air flow between the tire surface and the tire surface so as not to cause air accumulation. However, when this ridge is formed by molding, there is a dense portion of the ridge, If there is a part that changes direction or an annular part that becomes the boundary of the ridge element, there is a problem that the air flow at the time of tire molding is hindered and air accumulation tends to occur. .
[0007]
The present invention has been made to solve the above-described problems, and its purpose is to use the serrations formed by a large number of ridges to remove irregularities on the tire outer surface such as sidewalls caused by tire components. In addition to making it inconspicuous, it is possible to provide marks, patterns such as letters, figures, symbols, etc. with serrations, improve the visibility of these signs and patterns, and improve the design of the outer surface of the tire It is to provide a pneumatic tire.
[0008]
[Means for Solving the Problems]
In order to achieve the above object, the pneumatic tire of the present invention according to claim 1 is provided with a serration region formed by an array of ridges having at least two inclined surfaces with different angles on the outer surface of the tire, and the serration In the region, with the longitudinal direction of the ridge being continuous, the angles of the at least two inclined surfaces are simultaneously changed discontinuously in the middle of the ridge , and at least one boundary portion formed to be visible is formed. It is provided and configured.
The pneumatic tire of the present invention according to claim 2 is provided with a serration region formed by an array of ridges having at least two inclined surfaces of different angles on the outer surface of the tire, and in the serration region, the ridge With at least one boundary portion formed so as to be visible by gradually changing one of the angles of the at least two inclined surfaces in the middle of the ridge while keeping the longitudinal direction of the ridges continuous.
[0009]
The outer surface of the tire is mainly the sidewall, but includes the bottom of the groove and the tread surface. In addition, if the ridge direction is kept continuous, there is no bent or abrupt bend, and the direction is constant. This means keeping a straight line or a curve that smoothly changes direction.
[0010]
In this serration region, by changing the angle of the inclined surface forming the ridge discontinuously, the light reflecting direction changes greatly at this boundary portion. However, this boundary can be clearly seen.
[0011]
And in the case of a rotating body such as a tire, the ridge inclination direction changes from moment to moment with respect to the person viewing the tire as the tire rotates, and the shading changes slightly, so a more decorative effect is exhibited. The In addition, since there is an angle difference between the inclined surfaces on both sides of the boundary portion, the visibility is high and the state is always conspicuous.
Further, in this serration region, at least one boundary portion formed so as to be visible by gradually changing one of the angles of the at least two inclined surfaces in the middle of the ridge while keeping the longitudinal direction of the ridge continuous. By providing more than one place, a gradation effect can be easily obtained and the decorativeness of the tire can be increased.
[0012]
In addition, since the ridge direction is kept continuous, the air flow on the outer surface of the tire is improved when the tire is molded by the mold, and the occurrence of air pockets is prevented.
[0013]
This boundary can be easily formed in any part of the serration area, and since this boundary can be formed not only in a straight line but also in a curved line, a mark or a pattern can be formed by this boundary. Can be easily done.
[0014]
Considering the air flow to prevent air accumulation during molding of the tire, it is preferable to form the serration region with the ridge direction set to the radial direction of the tire or the same angle with respect to the radial direction. In particular, in consideration of making the unevenness of the joint portion of the radial carcass ply inconspicuous, it is preferable to form the serration region with the ridge direction set to the radial direction of the tire.
[0016]
Since the angle formed by one inclined surface of the ridge and the other inclined surface is within a range of 30 ° to 150 °, preferably 90 °, a more effective shadow is generated in the serration region. Visibility of the mark formed adjacent to the mark or serration area formed at the boundary or the boundary is improved.
[0017]
The angle of one inclined surface of the ridge is in the range of 20 degrees to 80 degrees, preferably in the range of 60 degrees to 80 degrees, and the angle of the other inclined surface is in the range of 10 degrees to 70 degrees, preferably Even within the range of 10 to 30 degrees, an effective shadow is generated in the serration region.
[0018]
In addition, when the depth of the ridges 10a and 10b is within the range of 0.15 mm to 10 mm and the pitch is within the range of 0.5 mm to 100 mm, it is easy to visually recognize and the mold can be easily manufactured. In addition, the air flow at the time of tire molding can be made smooth, and the occurrence of air pockets is prevented. However, it is not limited depending on the tire size to be implemented.
[0019]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Hereinafter, a pneumatic tire according to an embodiment of the present invention will be described with reference to the drawings.
[0020]
FIG. 1 is a schematic perspective view for explaining the formation of a boundary portion by changing the inclination angle of the ridge according to the present invention, and FIGS. 2 and 3 are respectively. It is a figure which shows the AB cross section and CD cross section of FIG. FIG. 4 is a plan view of FIG. 1, and FIG. 5 is a diagram showing a shadow state of a boundary portion on a flat plate.
[0021]
In the pneumatic tire of the present invention, a serration region is provided on the outer surface of the tire such as a sidewall portion of the tire for decoration. As shown in FIGS. 1 to 4, each ridge 10a forming the serration region 20 is provided. (10b) is formed having two inclined surfaces 11a and 12a (11b and 12b) of different angles, and this serration region 20 is provided on the tire outer surface such as a sidewall portion of the tire.
[0022]
In the present invention, in the serration region 20, the directions of the ridges 10a and ridges 10b remain continuous, that is, while maintaining a straight line or a smooth curve, the angles αa of the inclined surfaces on both sides forming the ridge 10a βa is changed discontinuously at the same time, and the boundary portion 30 is formed with the angles αb and βb of the inclined surfaces.
[0023]
That is, while maintaining the directions of the ridges 10a and 10b, the angles of the first inclined surface 11a of the ridge 10a and the first inclined surface 11b of the ridge 10b are discontinuously changed, and at the same time, the first inclined surface 11b of the ridge 10a is changed. The angle between the first inclined surface 11a and the first inclined surface 11b of the ridge 10b is discontinuously changed.
[0024]
By changing the angle of the inclined surface discontinuously, the reflection of light from the first inclined surfaces 11a and 11b and the second inclined surfaces 12a and 12b of the boundary portion 30 changes, as shown in FIG. Thus, since the arrangement and shading of the shadows on both sides of the boundary part 30 are discontinuous, the visually recognized boundary part 30 is formed.
[0025]
Since not only one inclined surface of the ridges 10a and 10b but also the first inclined surfaces 11a and 11b and the second inclined surfaces 12a and 12b are simultaneously changed in angle, this boundary portion can be seen from any direction. The difference in light reflection and shadow occurs at 30 and the boundary 30 is always conspicuous, so the visibility is remarkably enhanced.
[0026]
And since this boundary part 30 can be easily formed in the arbitrary places of the serration area | region 20 by the change of the position of this angle change point, it can form not only linear form but curved form. Therefore, by combining them, it is possible to easily configure marks such as figures and characters, and patterns such as pictures.
[0027]
Further, regarding the configuration of the ridges 10a and 10b, an angle γa (γb) formed by one inclined surface 11a (11b) and the other inclined surface 12a (12b) of the ridge 10a (10b) is 30 degrees to 150 degrees. Within the range, preferably 90 degrees.
[0028]
Further, the angle αa (βb) of one inclined surface 11a (12b) of the ridge 10a (10b) is set within a range of 20 to 80 degrees, preferably 60 to 80 degrees, and the other inclined surface 11b (12a). The angle βa (αb) is set in the range of 10 degrees to 70 degrees, preferably in the range of 10 degrees to 30 degrees.
[0029]
By forming the ridges 10 a and 10 b at these angles, a more effective shadow is generated in the serration region 20. Therefore, the boundary portion 30, the mark formed by the boundary portion 30, and the serration region 20 are adjacent to each other. The visibility of the provided mark is improved.
[0030]
Further, when the depth of the irregularities of the ridges 10a and 10b is in the range of 0.15 mm to 10 mm and the pitch is in the range of 0.5 mm to 100 mm, it is easy to visually recognize and the mold can be easily manufactured. In addition, the air flow during tire molding can be made smooth, and the occurrence of air pockets can be prevented. However, it is not limited depending on the tire size.
[0031]
Considering the air flow for preventing air accumulation during molding of the tire, it is preferable to form the serration region with the ridges 10a and 10b oriented at the same angle with respect to the radial direction of the tire. Furthermore, in consideration of making the unevenness of the joint portion of the radial carcass ply inconspicuous, it is preferable that the directions of the ridges 10a and 10b coincide with the radial direction of the tire.
[0032]
FIG. 5 shows an example of a rubber product molded with a mold. The example of the state of a shadow at the time of forming 10b and the serration area | region 20 with a flat plate is shown.
[0033]
In FIG. 5, the boundary portion 30 does not have a simple straight line because the cutter path intersects when the mold is manufactured, and has a slightly complicated shape as shown in FIG. Although the shape of the boundary portion 30 has an advantage that the air flow passing through the boundary portion 30 becomes smoother, the shape of the boundary portion 30 can be controlled by the shape of the cutting edge, the processing method, and the like during ridge cutting.
[0034]
Furthermore, a serration region having a visually gradation effect can be easily formed by gradually changing the angle αa of at least one of the inclined surfaces 11a of the ridges 10a and 10b in order to increase the decorativeness.
[0035]
Although the present invention has been described above with a ridge having a triangular shape formed by two inclined surfaces, the cross-sectional shape of the ridge is not limited to a triangle, and may be a trapezoidal shape or a polygonal shape. In the serration region, any ridge may be used as long as the direction in which light is reflected is changed so as to be visible at the boundary by changing the angle of the inclined surface forming the ridge.
[0036]
In addition, in FIG. 1 to FIG. 5, the valley line 14 a and the valley line 14 b are continuous in the boundary 30 where the ridge 10 a and the ridge 10 b are continuous, but the ridge line 13 a and the ridge line are not limited thereto. 13b may be continuous, or none may be continuous. In short, the extension line of the valley line 14a and the valley line 14b, and the extension line of the ridge line 13a and the ridge line 13b may be in a substantially parallel state in the vicinity of the boundary portion.
[0037]
【The invention's effect】
As described above, according to the first aspect of the present invention, a serration region formed of a ridge having at least two inclined surfaces with different angles is provided on the outer surface of a tire such as a sidewall portion, and the In the serration region, a pneumatic tire is configured by providing at least one boundary portion formed so as to be visible by changing the angles of the at least two inclined surfaces in the middle of the ridge while the longitudinal direction of the ridge is continuous. Therefore, this boundary part can be easily formed in any part of the serration region. In addition, since the boundary portion can be not only a straight line but also a curved shape, a mark or a pattern can be easily formed by the boundary portion.
[0038]
In this serration region, by changing the angle of the inclined surface that forms the ridge, the direction in which the light is reflected changes greatly at this boundary. It becomes visible.
[0039]
In particular, in the case of a rotating body such as a tire, the position of the viewer and the incident direction of light on the tire are likely to change due to the rotation and movement of the tire, and the tire is viewed from the ridge along with these changes. Since the light reflected to the person changes from moment to moment, even at the same point on the tire, the reflection of light and the darkness of the shadow change slightly, and a unique appearance can be obtained.
According to the second aspect of the present invention, a serration region formed by an array of ridges having at least two inclined surfaces having different angles is provided on the outer surface of the tire, and the longitudinal direction of the ridge is provided in the serration region. Since a pneumatic tire is configured by providing at least one boundary portion formed so as to be visible by gradually changing one of the angles of the at least two inclined surfaces in the middle of the ridge while keeping the direction continuous. The decorativeness of the tire can be increased.
[0040]
In addition, since the direction of the ridge is kept continuous, the air flow on the outer surface of the tire can be improved during the molding of the tire with the mold, and the occurrence of air pockets can be prevented.
[0041]
Also, if the ridge direction is the same as the radial direction, the air flow will be better to prevent air trapping during tire molding, and if the ridge direction is the radial direction of the tire, the radial carcass ply joint As a result, it becomes a pneumatic tire with excellent decorativeness.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a schematic perspective view for explaining the formation of a boundary portion by changing the inclination angle of a ridge according to the present invention.
2 is a cross-sectional view taken along the line AB of FIG.
FIG. 3 is a view showing a cross section taken along line CD in FIG. 1;
4 is a plan view of FIG. 1. FIG.
FIG. 5 is a diagram showing an example of a shaded state in which the present invention is implemented on a flat plate.
[Explanation of symbols]
10a, 10b Ridges 11a, 11b First inclined surfaces 12a, 12b Second inclined surfaces 13a, 13b Ridge ridge lines 14a, 14b Ridge valley lines 20 Boundaries

Claims

タイヤ外表面に、異なる角度の少なくとも２つの傾斜面を有するリッジの配列で形成されたセレーション領域を設けると共に、該セレーション領域において、前記リッジの長手方向を連続させたまま、前記少なくとも２つの傾斜面の角度をそれぞれ同時に前記リッジの途中で不連続的に変化させて視認可能に形成した境界部を、少なくとも１カ所以上設けた空気入りタイヤ。Provided on the outer surface of the tire is a serration region formed of an array of ridges having at least two inclined surfaces at different angles, and in the serration region, the at least two inclined surfaces are maintained with the longitudinal direction of the ridge being continuous. The pneumatic tire is provided with at least one boundary portion that is formed so as to be visible by simultaneously changing the angle of each of the ridges in the middle of the ridge .

タイヤ外表面に、異なる角度の少なくとも２つの傾斜面を有するリッジの配列で形成されたセレーション領域を設けると共に、該セレーション領域において、前記リッジの長手方向を連続させたまま、前記少なくとも２つの傾斜面の角度の１つを前記リッジの途中で徐々に変化させて視認可能に形成した境界部を少なくとも１カ所以上設けた空気入りタイヤ。 Provided on the outer surface of the tire is a serration region formed of an array of ridges having at least two inclined surfaces at different angles, and in the serration region, the at least two inclined surfaces are maintained with the longitudinal direction of the ridge being continuous. A pneumatic tire provided with at least one boundary portion formed so as to be visible by gradually changing one of the angles in the middle of the ridge .

前記境界部により、標章又は模様を形成した請求項１又は請求項２に記載の空気入りタイヤ。The pneumatic tire according to claim 1 or 2, wherein a mark or a pattern is formed by the boundary portion.

前記リッジの方向をタイヤのラジアル方向、又は、タイヤのラジアル方向に対して同一角度の方向にして前記セレーション領域を形成した請求項１又は請求項２に記載の空気入りタイヤ。3. The pneumatic tire according to claim 1, wherein the serration region is formed by setting the ridge direction to a radial direction of the tire or a direction at the same angle with respect to the radial direction of the tire.

前記リッジの一方の傾斜面と他方の傾斜面とがなす角度を３０度〜１５０度の範囲内とする請求項１乃至請求項４のいずれか１項に記載の空気入りタイヤ。 The pneumatic tire according to any one of claims 1 to 4, wherein an angle formed by one inclined surface of the ridge and the other inclined surface is in a range of 30 degrees to 150 degrees.

前記リッジの一方の傾斜面の角度を２０度〜８０度の範囲内とし、他方の傾斜面の角度を１０度〜７０度の範囲内とする請求項１乃至請求項５のいずれか１項に記載の空気入りタイヤ。 The angle of one inclined surface of the ridge is in the range of 20 degrees to 80 degrees, and the angle of the other inclined surface is in the range of 10 degrees to 70 degrees. The described pneumatic tire.