JP3900564B2 - 画像形成装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、トナーによって記録媒体上に形成されたトナー画像を加熱定着して記録する画像形成装置に関し、特に画像形成装置が高温環境下や通常の低温環境下に設置されるときに、トナー収容部に収容されたトナーの温度が設定保護温度以上に上昇しないように定着ヒータの発熱を抑制し、またその設定保護温度を高温用と低温用とに切換えることで、保護温度エラーの発生を抑制して、極力連続記録動作できるようにしたものに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、ファクシミリ装置やレーザプリンタや複写機などの画像形成装置においては、給紙カセットに収容した用紙を給紙ローラにより1枚ずつ給紙する給紙機構、感光ドラムやトナー収容部や定着ヒータなどを含むプロセスユニット、その感光ドラム上に静電潜像を形成するレーザスキャナユニットなどを備え、感光ドラムの静電潜像にトナーを付着させて形成したトナー画像を、給紙された用紙上に転写して記録するようになっている。
【0003】
ところで、この種の画像形成装置は、一般的に外気温度が15°C〜35°Cの通常の温度範囲となるような環境条件下に設置するようになっており、また記録動作を行わない待機状態(定常状態)として、スタンバイモードと、スリープモードとの何れかを単独で或いは組み合わせて設定可能になっている。常時スタンバイモードが設定されているときには、記録動作の各終了後に、次回の記録動作を迅速に行なえるように、定着ヒータを常に所定温度(例えば、135°C)に保持するようになる。
【0004】
また、一時的スタンバイモードが設定されているときには、記録動作の各終了時に、所定時間(例えば、5〜10分)だけ所定温度(例えば、135°C)に保持するスタンバイ状態になり、その後電力消費を低減する為に定着ヒータへの通電を停止するスリープ状態になる。一方、スリープモードが設定されているときには、電力消費を低減できるように、記録動作の各終了時に直ちに定着ヒータへの通電を停止している。
【0005】
ここで、トナーは、通常、トナー粒子の粒径を7〜10μmとする合成樹脂製であり、所定温度(トナーの種類によって異なるが、例えば、約45°C)に上昇したときには、溶けて固まり易い性質を有している。しかし、トナーは通常、トナーケースに密閉状に収容されており、しかも通常の環境条件下であることから、記録動作中やスタンバイ状態のときでも、トナー温度が溶けて固まるような温度まで上昇することは比較的少なく、記録動作を継続して行なうことができる。ところで、最近、画像形成装置を、外気温度が35°C〜40°Cの温度範囲となるような高温環境条件下にも設置したいという要望がある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
前述したように、画像形成装置を、高温環境条件下に設置するような場合に、特に常時スタンバイモードや一時的スタンバイモードが設定されていて、記録動作の各終了時にスタンバイ状態になるときには、装置内温度も略外気温度に上昇している上、放熱がしにくくなり、更に定着ヒータが連続的に発熱していることから、トナーケースに収容されているトナーの温度が所定温度以上になってトナーが溶けて固まることになり、感光ドラム上の静電潜像にトナーが正常に付着しなくなり、画像品質が低下することになる。
【0007】
そこで、トナーの温度を反映する温度を、トナーケースの外部近傍において温度センサで検出するようにし、この温度センサから入力されるセンサ信号に基づいて、トナーが使用可能な粉体の状態を維持できる最大限の保護温度(例えば、45°C)を、高温環境や低温環境に共通させて1つだけ設けて、その設定保護温度以上の保護温度エラーになったときに、記録動作を禁止させるようにすることが考えられる。しかしながら、その共通の保護温度を高く設定する場合には、高温環境の場合の方が低温環境の場合に比べて、放熱がしにくいことから、装置内温度が上昇し易くなり、トナー温度に悪影響を及ぼすことになる。一方、共通の保護温度を低く設定する場合には、保護温度エラーの発生頻度が高くなる。
【0008】
本発明の目的は、画像形成装置を設置する環境条件が高温或いは低温であっても、トナー収容部に収容されたトナーの温度が設定保護温度以上に上昇しないように定着ヒータの発熱を抑制し、またその保護温度判定を環境条件に応じて異ならせることで、保護温度エラーの発生を抑制して、極力連続記録動作し得るようにしたものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
請求項1に係る画像形成装置は、トナーによって記録媒体上に形成されたトナー画像を定着ヒータにて加熱することによりトナー画像を記録媒体上に定着させるようにした画像形成装置において、トナー収容部に収容されたトナーの温度を反映する温度を検出する温度検出手段と、温度検出手段の検出温度が設定保護温度を越えたときに記録動作を中止する記録中止手段と、記録動作の各終了時に所定時間定着ヒータを所定温度に保持しておくスタンバイ状態を維持し、その所定時間内に次の記録動作が開始されない場合にはスタンバイ状態を解除して定着ヒータをオフにする第1のモードと、記録動作の各終了後は常に定着ヒータを所定温度に保持しておく第2のモードとを択一的に設定する為のモード設定手段と、モード設定手段により第2のモードが設定されている場合に、記録中止手段により記録動作が中止したときには、第2のモードを第1のモードに強制的に切換えるモード切換え手段とを備えたものである。
【0010】
モード設定手段は第1のモードと第2のモードとを択一的に設定する。一方、温度検出手段により、トナー収容部に収容されたトナーの温度を反映する温度が検出されるので、記録中止手段は、温度検出手段の検出温度が設定保護温度を越えたときに記録動作を中止する。そして、モード切換え手段は、モード設定手段により第2のモードが設定されている場合に、記録中止手段により記録動作が中止したときには、第2のモードを第1のモードに強制的に切換える。
【0011】
即ち、トナーの検出温度が設定保護温度を越えた保護温度エラーのときに記録動作が中止されて、第2のモードが第1のモードに強制的に切換えられるので、第1のモードにおいては、記録動作の各終了時に所定時間定着ヒータを所定温度に保持しておくスタンバイ状態を維持するが、その所定時間内に次の記録動作が開始されない場合には、スタンバイ状態を解除して定着ヒータをオフにされることになり、この所定時間として短時間(例えば、数分)に設定する場合には、記録動作の各終了時に早期に定着ヒータがオフにされて定着ヒータの発熱が抑制され、装置内温度を低くできることからトナーの温度を十分に低くでき、次回の記録動作中に保護温度エラーの発生を防止することができる。
【0012】
請求項2に係る画像形成装置は、トナーによって記録媒体上に形成されたトナー画像を定着ヒータにて加熱することによりトナー画像を記録媒体上に定着させるようにした画像形成装置において、トナー収容部に収容されたトナーの温度を反映する温度を検出する温度検出手段と、温度検出手段の検出温度が設定保護温度を越えたときに記録動作を中止する記録中止手段と、記録動作の各終了時に所定時間定着ヒータを所定温度に保持しておくスタンバイ状態を維持し、その所定時間内に次の記録動作が開始されない場合にはスタンバイ状態を解除して定着ヒータをオフにする第1のモードと、記録動作の各終了時に直ちに定着ヒータをオフにする第3モードとを択一的に設定する為のモード設定手段と、モード設定手段により第1のモードが設定されている場合に、記録中止手段により記録動作が中止したときには、第1のモードを第3のモードに強制的に切換えるモード切換え手段とを備えたものである。
【0013】
モード設定手段は第1のモードと第3のモードとを択一的に設定する。一方、温度検出手段により、トナー収容部に収容されたトナーの温度を反映する温度が検出されるので、記録中止手段は、温度検出手段の検出温度が設定保護温度を越えたときに記録動作を中止する。そして、モード切換え手段は、モード設定手段により第1のモードが設定されている場合に、記録中止手段により記録動作が中止したときには、第1のモードを第3のモードに強制的に切換える。
【0014】
即ち、トナーの検出温度が設定保護温度を越えた保護温度エラーのときに記録動作が中止されて、第1のモードが第3のモードに強制的に切換えられるので、第3のモードにおいては、記録動作の各終了時に直ちに定着ヒータがオフにされることになり、それ以降においては定着ヒータの発熱が抑制され、装置内温度を低くできることからトナーの温度を十分に低くでき、次回の記録動作中に保護温度エラーの発生を防止することができる。
【0015】
請求項3に係る画像形成装置は、トナーによって記録媒体上に形成されたトナー画像を定着ヒータにて加熱することによりトナー画像を記録媒体上に定着させるようにした画像形成装置において、トナー収容部に収容されたトナーの温度を反映する温度を検出する温度検出手段と、温度検出手段の検出温度が設定保護温度を越えたときに記録動作を中止する記録中止手段と、記録動作の各終了時に予め設定された所定時間定着ヒータを所定温度に保持しておくスタンバイ状態を維持し、その所定時間内に次の記録動作が開始されない場合にはスタンバイ状態を解除して定着ヒータをオフにするヒータ制御手段と、前記記録中止手段により記録動作が中止したときには、スタンバイ状態を予め設定された所定時間よりも短い時間維持するように設定時間を強制的に変更する設定時間変更手段とを備えたものである。
【0016】
ヒータ制御手段は、記録動作の各終了時に、予め設定された所定時間定着ヒータを所定温度に保持しておくスタンバイ状態を維持し、その所定時間内に次の記録動作が開始されない場合にはスタンバイ状態を解除して定着ヒータをオフにする。これにより、スタンバイ状態のときには次回の記録動作を迅速に行なうことができる一方、記録しないときには定着ヒータをオフにして、電力消費を低減できる。ところで、温度検出手段により、トナー収容部に収容されたトナーの温度を反映する温度が検出されるので、記録中止手段は、温度検出手段の検出温度が設定保護温度を越えたときに記録動作を中止する。その結果、設定時間変更手段により、スタンバイ状態を予め設定された所定時間よりも短い時間維持するように設定時間が強制的に変更されるので、記録動作の各終了時に早期に定着ヒータがオフにされて定着ヒータの発熱が抑制され、装置内温度を低くできることからトナーの温度を十分に低くでき、次回の記録動作中に保護温度エラーの発生を防止することができる。
【0017】
【0018】
【0019】
【0020】
【0021】
【0022】
【0023】
【0024】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態について、図面に基づいて説明する。本実施形態は、操作盤、フィーダユニット、レーザプリンタ、画像読取り装置などを備えたファクシミリ装置に本発明を適用した場合のものである。図1に示すように、このファクシミリ装置1の本体ケース2内には、画像形成の為の用紙Pを給紙するフィーダユニット10と、レーザスキャナユニット25や感光ドラム21を有するレーザプリンタ20と、画像読取り装置70と、感光ドラム21や各種のローラを含む駆動系を駆動する駆動機構(図示略)と、ファクシミリ装置1を制御する制御ユニット80(図2参照)とが設けられている。
【0025】
最初に、フィーダユニット10について説明する。図1に示すように、本体ケース2の後端部の上部のフィーダ部ケース2a内に用紙押圧板11が配設され、その用紙押圧板11の前端部は圧縮バネ12により上側に弾性付勢され、用紙3(記録媒体に相当する)を給紙する給紙ローラ13が回転自在に枢支されている。この給紙ローラ13は、図示外の駆動機構により、所定の給紙タイミングで回転駆動されるようになっている。
【0026】
そして、そのフィーダ部ケース2a内に、定形カット紙からなる用紙3を複数枚収容可能な給紙カセット14が傾斜状に着脱自在に装着され、給紙ローラ13の回転により、給紙カセット14に収容された用紙3が1枚ずつ給紙される。給紙ローラ13よりも搬送方向(図1において、後方から前方向き)下流側には、給紙された用紙3の先端を揃える1対のレジストローラ15が回転可能に夫々枢支されている。
【0027】
次に、レーザプリンタ20は、感光ドラム21と、その感光ドラム21上に静電潜像を形成するレーザスキャナユニット25と、トナーボックス35(トナー収容部に相当する)と、現像ローラ43を有する現像ユニット40と、感光ドラム21上のトナー画像を用紙3に転写する転写ローラ45と、定着ユニット50と、これら感光ドラム21や現像ローラ43などを駆動する駆動機構(図示略)を備えている。感光ドラム21は、円筒状でアルミ製の円筒スリーブの外周部に、ポリカーボネートに光導電性樹脂を分散させた所定厚さ(例えば、約20μm)の光導電層を形成した中空状のものであり、本体ケース2に回転自在に枢支されている。即ち、感光ドラム21上に形成されたプラス極性の静電潜像に対して、プラス極性に帯電したトナー37を反転現像方式で現像するように構成されている。
【0028】
レーザスキャナユニット25は、感光ドラム21の下側に配設され、感光ドラム21上に静電潜像を形成する為のレーザ光Lを発生する半導体レーザ発光器26、回転駆動されるポリゴンミラー(5面体ミラー)27、1対のレンズ28,29、1対の反射ミラー30,31などから構成され、半導体レーザ発光器26から出射したレーザ光Lを主走査することでで感光ドラム21上に静電潜像を形成することができる。一方、感光ドラム21上のレーザ光Lが照射される位置よりも、回転方向進角側の位置には、タングステンなどからなる帯電用ワイヤからコロナ放電を発生させるスコロトロン型の帯電器32が設けられ、その帯電器32よりも更に回転方向進角側の位置には、除電ランプ33が設けられている。
【0029】
次に、トナーボックス35(トナー収容部に相当する)と、感光ドラム21の直ぐ後側に配設された現像ユニット40について説明する。現像部ケース2bには、回転駆動されるアジテータ36と、電気絶縁性を有する絶縁性のトナー37とを収容した2重円筒状のトナーボックス35が着脱可能に装着され、そのトナーボックス35の前側には、トナーボックス35に形成されたトナー供給口を介してアジテータ36の回転により供給されたトナー37を収容するトナー貯蔵室41が形成され、そのトナー貯蔵室41には、供給ローラ42が回転可能に枢支され、更にそのトナー貯蔵室41の前側を仕切るように且つ供給ローラ42と感光ドラム21とに夫々接するように、現像ローラ43が回転可能に枢支されている。
【0030】
ここで、前記トナー37は、その粒径を7〜10μmとする合成樹脂製であり、また供給ローラ42と現像ローラ43とは、導電性を有するゴム製である。一方、現像部ケース2bには、ステンレス製またはリン青銅製の薄い板状の弾性を有する層厚規制ブレード44が下向きに取り付けられ、その下端部に形成された屈曲部が現像ローラ43に押圧状に接触しており、供給ローラ42から供給されて現像ローラ43の表面に層状に付着したトナー37の層厚が、この層厚規制ブレード44で規制される。
【0031】
ところで、現像ユニット40の直ぐ下側には、冷却用ファン5が設けられ、この冷却用ファン5の駆動により特にトナーボックス35を冷却することにより、トナー37の温度上昇による凝固を防止して、画像品質の低下を防ぐようになっている。また、トナーボックス35の直ぐ下側に、トナーボックス35に近接状にサーミスタからなるトナー温度検出センサ6(温度検出手段に相当する)が設けられ、このトナー温度検出センサ6によりトナー37の温度を反映する温度を検出するようになっている。
【0032】
そして、感光ドラム21、供給ローラ42、現像ローラ43などが駆動機構により夫々所定回転方向に駆動されるので、トナー37の各トナー粒子は、供給ローラ42と現像ローラ43との擦り付けにより、また層厚規制ブレード44の現像ローラ43への押圧摩擦によりプラス極性に帯電され、このプラス極性に帯電したトナー37が、レーザ光Lにより感光ドラム21上に形成された静電潜像に付着して、反転現像方式で現像される。
【0033】
次に、導電性を有するゴム製の転写ローラ45は、感光ドラム21の上側に接するように設けられて回転自在に枢支され、感光ドラム21上のトナー画像がこの転写ローラ45により、用紙3に確実に転写されるようになっている。定着ユニット50は、感光ドラム21よりも搬送方向下流側に設けられ、ハロゲンランプなどの定着ヒータ51を内蔵した加熱用ローラ52と押圧ローラ53とからなり、用紙3の下面に転写されたトナー画像が押圧と同時に加熱されて用紙3に定着される。ここで、加熱用ローラ52に近接状にサーミスタからなるヒータ温度検出センサ7が設けられ、このヒータ温度検出センサ7により加熱用ローラ52の表面温度を検出するようになっている。
【0034】
そして、その定着ユニット50の搬送方向下流側には、用紙搬送用の1対の搬送ローラ55と、排紙トレイ56とが夫々設けられている。ここで、給紙ローラ13、レジストローラ15、供給ローラ42、現像ローラ43、転写ローラ45、押圧ローラ53、搬送ローラ55は、LF用モータ85(図2参照)により、図示外のギヤ機構を介して夫々回転駆動される。
【0035】
次に、原稿4を搬送する原稿送り装置60と、画像読取り装置70とについて説明する。前記本体ケース2の前側の上部には、電源スイッチ、モード設定スイッチ、テンキー及び各種の機能キーが設けられたキーボード8aや液晶ディスプレイ8bを有する操作盤8が設けられ、その操作盤8の下側に、原稿送り装置60と、原稿4に記録されている画像を読み取る画像読取り装置70とが設けられている。原稿受け61に載せられた原稿4は、1対の送りローラ62、ペーパーガイド63、1対の送りローラ64等からなる原稿送り装置60により、画像読取り装置70の原稿読取り位置へ送られる。前記送りローラ62,64は原稿送り用モータ86(図3参照)により、ギヤ機構を介して回転駆動され、原稿送り用モータ86は制御ユニット80によって駆動制御される。
【0036】
画像読取り装置70は、発光体としての光源71(図2参照)、ミラー72,73、複数個の受光素子からなるCCD(電荷結合素子)で構成された読取りヘッド74等を備えたものであり、光源71によって原稿4に光を照射し、原稿4からの反射光をミラー72,73により反射させ、読取りヘッド74に受光させて原稿4上の画像を1ラインずつ読み取るものである。読取りヘッド74の受光素子は、受光した反射光の強さに応じた電圧を出力する光電変換素子であり、この出力電圧の大きさを表わすアナログの画像信号が制御ユニット80に供給される。
【0037】
次に、ファクシミリ装置1の制御系について、図2に基づいて説明する。ファクシミリ装置1を制御する制御ユニット80は、相手装置81に接続される通信回線82、キーボード8a、ディスプレイ8bを制御するディスプレイコントローラ83、ポリゴンミラー用モータ84、半導体レーザ発光器26、トナー温度検出センサ6、ヒータ温度検出センサ7、定着ヒータ51、光源71、読取りヘッド74、LF用モータ85、原稿送り用モータ86に夫々接続されている。制御ユニット80には、CPU90と、記録制御や画像読取り制御に加えて、本願特有の後述する各種の制御プログラムを含み、ファクシミリ装置1を制御する複数の制御プログラムを記憶したROM92と、RAM93とを含むマイクロコンピュータが設けられている。
【0038】
ここで、トナー37の温度は、記録動作や画像読取り動作を行なわないときには、外気温度(環境温度)に略等しくなっているが、これら記録動作や画像読取り動作を行なうときには、定着ユニット50や各種のモータ84〜86などから発生する熱を受けて外気温度以上に上昇することになる。即ち、ファクシミリ装置1の設置場所によっては、外気温度として、例えば、20°C前後の比較的低温のときもあれば、40°C前後の比較的高温のときもあることから、外気温度が約36°Cよりも低いときの低温モードと、約36°Cよりも高いときの高温モードとを設定する。
【0039】
そして、前記ROM91の設定保護温度メモリ91aには、図3に示すように、記録動作中や記録動作後、或いは何れの動作を行なっていない定常状態のときのトナー37の温度に関する保護温度エラーを検出する為の設定保護温度T1〜T6の各々について、これら低温モード用設定保護温度と、高温モード用設定保護温度とについて夫々保護温度を設定した設定保護温度データが格納されている。ここで、各設定保護温度T1〜T3,T5,T6においては、低温モード用設定保護温度は、高温モード用設定保護温度よりも高くなっている。
【0040】
そして、定着ヒータ51を135°Cに保持しているスタンバイ状態におけるトナー温度を設定保護温度T1で判定し、正常に記録動作を終了したときのトナー温度を設定保護温度T2で判定し、定常状態におけるトナー温度を設定保護温度T3で判定し、定常状態における冷却用ファン5の駆動停止を決定するときのトナー温度を設定保護温度T4で判定し、記録動作におけるトナー温度を設定保護温度T5で判定し、記録動作を強制的に中止させたあとで定常状態に移行するときのトナー温度を設定保護温度T6で判定するようになっている。ここで、設定保護温度T5は、記録動作実行中に記録用設定保護温度として用いられ、設定保護温度T1〜T3は、記録用設定保護温度よりも低く、記録動作実行中以外のときに待機用設定保護温度として用いられる。
【0041】
次に、制御ユニット80により行なわれるモード設定制御(モード設定手段に相当する)のルーチンについて、図4のフローチャートに基づいて説明する。尚、以降に説明するフローチャートの符号Si(i=10、11、12・・・)は各ステップである。ここで、このファクシミリ装置1においては、スタンバイモードとスリープモードとを択一的に設定可能になっており、スタンバイモードとは、第1モードに相当し、記録動作の各終了時に、予め設定された所定時間だけ所定温度(例えば、135°C)に保持しておくスタンバイ状態に維持し、その所定時間内に次の記録動作が開始されないときには、そのスタンバイ状態を解除し、電力消費を低減するように、定着ヒータ51をオフにするスリープ状態に切換えられるモードである。
【0042】
また、スリープモードとは、第3モードに相当し、記録動作の各終了時に直ちに定着ヒータ51をオフにするスリープ状態になるモードである。ファクシミリ装置1において、記録動作や画像読取り動作を行なっていない所定時刻(例えば、午前8時)毎に、つまりファクシミリ装置1内部のトナー37やトナー温度検出センサ6が略外気温度に等しいときに、トナー温度検出センサ6から入力される検出信号に基づいてトナー37の温度が検出され、そのトナー検出温度DTが36°C以上のときには高温モードが設定され、またトナー温度DTが36°Cよりも低いときには低温モードが設定される(S10)。
【0043】
更に、キーボード8aに設けられ、スタンバイモードとスリープモードとを切換えて択一的に設定する為のモード設定スイッチ(モード設定手段に相当する)がスタンバイモードに設定されているときには(S11:Yes )、モードフラグMFがセット(即ち、スタンバイモードに設定)され、この制御を終了してメインルーチンにリターンする。一方、そのモード設定スイッチがスタンバイモードでないとき、つまりスリープモードが設定されているときには(S11:No)、モードフラグMFがリセット(即ち、スリープモードに設定)され(S13)、同様にリターンする。
【0044】
次に、スタンバイモードにおける、スタンバイ状態/スリープ状態の設定制御のルーチンについて、図5のフローチャートに基づいて説明する。この制御が開始されると、先ずスリープ状態フラグSPF がセットされて、スリープ状態に設定される(S20)。そして、図示外の記録制御から記録指令を受けたときには(S21:No、S27:Yes )、スタンバイ状態フラグSBF とスリープ状態フラグSPF とが夫々リセットされて、何れの状態にも設定されないで(S28)、S21に移行する。一方、記録終了したときには(S21:Yes )、スタンバイ状態フラグSBF がセットされて、スタンバイ状態に設定され(S22)、制御ユニット80に設けられ、スタンバイ設定時間をカウントするタイマM1のカウント値を初期値にクリアしてから、そのカウントがスタートされる(S23)。
【0045】
そして、そのカウント値M1が、予め設定されたスタンバイ設定時間t0に達しないときには、S24が繰り返して実行される(S24:No)。即ち、この間においては、前述したように、定着ヒータ51に通電されて、加熱用ローラ52の表面温度が約135°Cに保持される。カウント値M1がスタンバイ設定時間t0に達して、スタンバイ状態を終了するのに際して(S24:Yes )、スリープ状態フラグSPF がセットされて、スリープ状態になる(S25)。更に、制御ユニット80に設けられ、スリープ状態になってからの経過時間をカウントするタイマM3のカウント値を初期値にクリアしてから、そのカウントがスタートされ(S26)、S21に移行する。
【0046】
次に、スリープモードにおけるスリープ状態の設定制御のルーチンについて、図6のフローチャートに基づいて説明する。ここで、スリープモードとは、記録終了直後から、定着ヒータ51への通電を停止して、スリープ状態にするモードである。この制御が開始されると、先ずスリープ状態フラグSPF がセットされて、スリープ状態に設定される(S30)。そして、記録制御から記録指令を受けたときには(S31:Yes )、一旦スリープ状態フラグSPF がリセットされて、スリープ状態が解除される(S32)。一方、記録終了したときには(S31:No、S33:Yes )、スリープ状態フラグSPF がセットされ、スリープ状態になる(S34)。更に、前記タイマM3のカウント値を初期値にクリアしてから、そのカウントをスタートさせ(S35)、S31に移行する。
【0047】
次に、記録中のトナー温度監視制御のルーチンについて、図7のフローチャートに基づいて説明する。記録動作が開始されるとこの制御が開始され、先ず冷却用ファン5が100%、つまり最大駆動電圧Vで駆動される(S40)。これにより、現像ユニット40のトナーボックス35が特に冷却されるので、その内部に充填されたトナー37が冷却される。次に、トナー37の温度が検出され、そのトナー検出温度DTが設定保護温度T5よりも低いとき、つまり低温モードのときには「51.3°C」よりも低いときであり、高温モードのときには「47.3°C」よりも低いときに(S41:No)、記録動作中のときには(S44:No)、S41とS44とが繰り返して実行される。
【0048】
ところで、記録動作中に、トナー検出温度DTが設定保護温度T5以上になったとき、つまり高温モードと低温モードの何れであってもトナー37の温度が約45°C以上であると予想されるときには(S41:Yes )、制御ユニット80に設けられ、記録終了後の経過時間をカウントするタイマM2のカウント値を初期値にクリアしてから、カウントがスタートされ(S42)、モード切換え制御(モード切換え手段に相当し、図8参照)に移行する(S43)。
【0049】
一方、前述したように、S41とS44とが繰り返して実行されているときに、記録動作が正常に終了したときには(S44:Yes )、タイマM2のカウント値を初期値にクリアしてから、カウントがスタートされ(S45)、記録終了時のトナー温度監視制御(図10参照)に移行する(S46)。次に、モード切換え制御が開始されると、先ず記録制御に対して、記録動作を中止させる指令が出力され(S50)、定着ヒータ51への通電が停止される(S51)。
【0050】
次に、冷却用ファン5が100%(最大駆動電圧V)で駆動され(S52)、エラーメッセージ「記録可能な温度に下がるまでお待ち下さい」がディスプレイ8bに表示され(S53)、トナー検出温度DTが設定保護温度T6(低温モード:51.3°C、高温モード:47.3°C、トナー温度:43°C)に下がるまで、S53が繰り返して実行される。そして、トナー検出温度DTが設定保護温度T6以下になったときに(S54:Yes )、モードフラグMFがセットされていて、スタンバイモードのときには(S55:Yes )、そのモードフラグMFがリセットされて、強制的にスリープモードに切換えられる(S56)。そして、定常状態におけるトナー温度監視制御(図9参照)へ移行する(S57)。ここで、設定保護温度メモリ91aに設定した設定保護温度データと、S41、S54、S61・・・などのトナー37の温度が各設定保護温度T1〜T6を越えるか否かを判定する判定処理及びS50などが記録中止手段や記録禁止手段に相当する。
【0051】
次に、この定常状態におけるトナー温度監視制御が開始されると、先ずタイマM2のカウント値に基づいて、記録終了後15分以内のときには(S60:Yes )、トナー温度が本来の設定保護温度T3まで下がっていない場合に温度エラーが発生しないように、トナー検出温度DTが、記録動作中に用いた設定保護温度T5に基づいて判定され、トナー検出温度DTが設定保護温度T5よりも低いときには(S61:No)、スリープモードへの切換えを行なうことがない。更に、トナー検出温度DTが設定保護温度T4(低温モード:41°C、高温モード:41°C、トナー温度:43°C)以上のときには(S62:Yes )、冷却用ファン5が50%(約半分の駆動電圧V)で駆動され(S69)、記録指令が入力されていないときには(S66:No)、S60に移行する。
【0052】
そして、トナー検出温度DTが設定保護温度T4よりも低くなったときには(S62:No)、トナー37の温度が十分に低くなっていることから、冷却用ファン5への通電が停止され(S63)、タイマM3のカウント動作が停止される(S64)。このときのタイマM3のカウント値が60分未満のときには、トナー37の温度が短時間で設定保護温度T4まで下がったことから、外気温度が低いと推定でき、低温モードが設定され(S65)、S66以降が実行される。
【0053】
一方、記録終了後15分を経過したときには(S60:No)、トナー37の温度が本来の設定保護温度T3まで下がっていると想定できることから、トナー検出温度DTを、設定保護温度T3に基づいて判定され、トナー検出温度DTが設定保護温度T3よりも低いときには(S67:No)、S62以降が実行されるが、トナー検出温度DTが設定保護温度T3以上のときには(S67:Yes )、モード切換え制御が実行される(S68)。また、記録終了後15分以内のときであっても(S60:Yes )、トナー検出温度DTが設定保護温度T5以上のときには(S61:Yes )、モード切換え制御が実行される。(S68)。そして、この定常状態のときに、記録指令を受けたときには(S66:Yes )、前述した記録中のトナー温度監視制御が実行される(S70)。
【0054】
次に、正常に記録動作を終了した時のトナー温度監視制御について、図10に基づいて説明する。この制御が開始されると、先ず冷却用ファン5が100%(最大駆動電圧V)で駆動される(S75)。そして、ヒータ温度検出センサ7から入力される検出信号に基づいて、加熱用ローラ52の温度が検出され、そのヒータ検出温度DHが180°Cより低くなるまで、S76が繰り返して実行される。そして、ヒータ検出温度DHが180°Cより低くなったときに(S76:No)、スタンバイ状態フラグSBF がセットされていて、スタンバイ状態のときには(S77:Yes )、前述したように、タイマM2のカウント値に基づいて、記録終了後15分以内のときには(S84:Yes )、トナー温度が本来の設定保護温度T1まで下がっていない場合に温度エラーが発生しないように、トナー検出温度DTが、記録動作中に用いた設定保護温度T5に基づいて判定され、トナー検出温度DTが設定保護温度T5よりも低いときには(S85:No)、冷却用ファン5が50%で駆動され(S88)、強制的に高温モードが設定され(S89)、S77に移行する。
【0055】
一方、記録終了後15分を経過したときには(S84:No)、トナー37の温度が本来の設定保護温度T1まで下がっていると想定できることから、トナー検出温度DTが、設定保護温度T1に基づいて判定され、トナー検出温度DTが設定保護温度T1よりも低いときには(S86:No)、S88以降が実行されるが、トナー検出温度DTが設定保護温度T1以上のときには(S86:Yes )、モード切換え制御が実行される(S87)。また、記録終了後15分以内であっても(S84:Yes )、トナー検出温度DTが設定保護温度T5以上のときには(S85:Yes )、モード切換え制御が実行される(S87)。
【0056】
ところで、スリープ状態フラグSPF がセットされていて、スリープ状態のときには(S77:No)、定着ヒータ51への通電が停止される(S78)。そして、スリープ状態のときにも同様に、記録終了後15分以内のときには(S79:Yes )、トナー温度が本来の設定保護温度T2まで下がっていない場合に温度エラーが発生しないように、トナー検出温度DTが設定保護温度T5よりも低いときには(S80:No)、冷却用ファン5が50%で駆動され(S82)、ヒータ検出温度DHが80°Cよりも高いときには(S83:Yes )、S79以降が繰り返して実行される。
【0057】
一方、記録終了後15分を経過したときには(S79:No)、トナー37の温度が本来の設定保護温度T2まで下がっていると想定できることから、トナー検出温度DTが設定保護温度T2よりも低いときには(S90:No)、S82以降が実行されるが、トナー検出温度DTが設定保護温度T2以上のときには(S90:Yes )、モード切換え制御が実行される(S91)。また、記録終了後15分以内であっても(S79:Yes )、トナー検出温度DTが設定保護温度T5以上のときには(S80:Yes )、モード切換え制御が実行される。また、ヒータ検出温度DHが略80°Cになったときに(S83:No)、トナー検出温度DTが41°C以上のときには高温モードが設定され(S92)、定常状態におけるトナー温度監視制御が実行される(S93)。ここで、S10、S65、S92などがモード設定制御手段に相当する。
【0058】
以上説明したように、トナーボックス35に収容されたトナー37の温度を反映する温度をトナー温度検出センサ6で検出するようにし、そのトナー温度検出センサ6からのセンサ信号に基づいて、保護温度エラーになったときに、スタンバイモードが設定されているときには、スリープモードに強制的に切換えるようにしたので、それ以降においては、定着ヒータ51への通電が停止されて定着ヒータ51の発熱が抑制され、装置内温度を低くできることからトナー37の温度を十分に低くでき、次回の記録動作中に保護温度エラーの発生を防止することができる。
【0059】
また、モード設定制御のS10、定常状態におけるトナー温度監視制御のS65、記録終了時のトナー温度監視制御のS89、S92のように、高温環境下であって装置内温度が比較的高温であるような高温モード設定条件を充足するときに高温モードを設定する一方、それ以外のときに低温モードを設定するようにし、またROM91の設定保護温度メモリ91aに、設定保護温度T1〜T6の各々について、高温モード用設定保護温度と、これよりも高い低温モード用設定保護温度とを設定した設定保護温度データを設定し、高温モードのときには、低温モード用設定保護温度よりも低い高温モード用設定保護温度でもってトナーの温度を判定するので、装置内の温度上昇を抑制できるとともに、トナーの温度をトナーに悪影響を及ぼさない程度に低くできる。また、低温環境下であって装置内温度が比較的低温であるときに設定された低温モードのときには、高温モード用設定保護温度よりも高い低温モード用設定保護温度でもってトナーの温度を判定するので、必要以上に保護温度エラーになることがない。
【0060】
更に、設定保護温度メモリ91aに設定した設定保護温度として、記録動作実行中に適用される記録用設定保護温度(T5)と、これよりも低い待機用設定保護温度であって記録動作実行中以外のときに適用される待機用設定保護温度(T1〜T3)とが設定されており、記録禁止としての記録動作中止から約15分の間は、冷却用ファン5を用いたとしても、トナー37の温度は、記録動作実行中の温度から徐々にしか低くならないことから、待機用設定保護温度の代わりに記録用設定保護温度を用いるので、記録動作中止後に保護温度エラーが必要以上に発生することがなく、その所定時間である15分が経過した後においては、待機用設定保護温度でもってトナーの温度が判定される。
【0061】
ここで、前記実施形態の変更態様として、モード切換え制御において、スタンバイモードのときに、記録動作が中止したときには、そのモードを切換えることなく、定着ヒータ51を約135°Cに保持するスタンバイ状態の予め設定された所定時間を、それよりも短い時間(例えば、約1〜3分)だけ維持するように設定時間を強制的に変更(設定時間変更手段に相当する)するようにしてもよい。また、高温モード用設定保護温度と低温モード用設定保護温度との温度差や、高温モードや低温モードを設定する設定条件を、環境温度の変化に基づいて適宜設定することが可能である。
【0062】
ところで、前記実施形態におけるスタンバイモードと、記録動作の各終了後は常に定着ヒータ51を所定温度に保持しておく常時スタンバイモード(第2のモードに相当する)とを切換え可能に設定するようにした場合には、モード切換え制御のS55〜S56において、常時スタンバイモードをスタンバイモードに強制的に切換えるようにしてもよい。更に、感光ドラムを用いないで、シート状のアパァチャ電極体に設けた1列状の複数の微少な開口(アパァチャ)のトナーの通過を静電気力で制御するようにして、用紙にトナー画像を形成するようにしたものや、複写機やレーザプリンタなどの各種の画像形成装置に本発明を適用し得ることも勿論である。
【0063】
【発明の効果】
請求項1に係る画像形成装置によれば、トナーによって記録媒体上に形成されたトナー画像を定着ヒータにて加熱することによりトナー画像を記録媒体上に定着させるようにした画像形成装置において、温度検出手段と、記録中止手段と、モード設定手段と、モード切換え手段とを設け、トナーの検出温度が設定保護温度を越えた保護温度エラーのときには、記録動作が中止されて、第2のモードが第1のモードに強制的に切換えられるので、その所定時間として短時間(例えば、数分)に設定する場合には、記録動作の各終了時に早期に定着ヒータがオフにされて定着ヒータの発熱が抑制され、装置内温度を低くできることからトナーの温度を十分に低くでき、次回の記録動作中に保護温度エラーの発生を防止することができる。
【0064】
請求項2に係る画像形成装置によれば、トナーによって記録媒体上に形成されたトナー画像を定着ヒータにて加熱することによりトナー画像を記録媒体上に定着させるようにした画像形成装置において、温度検出手段と、記録中止手段と、モード設定手段と、モード切換え手段とを設け、トナーの検出温度が設定保護温度を越えた保護温度エラーのときには、記録動作が中止されて、第1のモードが第3のモードに強制的に切換えられるので、それ以降においては、定着ヒータがオフにされて定着ヒータの発熱が抑制され、装置内温度を低くできることからトナーの温度を十分に低くでき、次回の記録動作中に保護温度エラーの発生を防止することができる。
【0065】
請求項3に係る画像形成装置によれば、トナーによって記録媒体上に形成されたトナー画像を定着ヒータにて加熱することによりトナー画像を記録媒体上に定着させるようにした画像形成装置において、温度検出手段と、記録中止手段と、ヒータ制御手段と、設定時間変更手段とを設け、トナーの検出温度が設定保護温度を越えることで記録動作が中止されたときには、定着ヒータを所定温度に保持するように予め設定された所定時間が強制的に短く変更されるので、記録動作の各終了時に早期に定着ヒータがオフにされて定着ヒータの発熱が抑制され、装置内温度を低くできることからトナーの温度を十分に低くでき、次回の記録動作中に保護温度エラーの発生を防止することができる。
【0066】
【0067】
【0068】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係る、ファクシミリ装置の縦断側面図である。
【図2】ファクシミリ装置の制御系のブロック図である。
【図3】設定保護温度データのデータ構成を説明する図表である。
【図4】モード設定制御の概略フローチャートである。
【図5】スタンバイモードにおけるスタンバイ状態/スリープ状態設定制御の概略フローチャートである。
【図6】スリープモードにおけるスリープ状態設定制御の概略フローチャートである。
【図7】記録中のトナー温度監視制御の概略フローチャートである。
【図8】モード切換え制御の概略フローチャートである。
【図9】定常状態におけるトナー温度監視制御の概略フローチャートである。
【図10】記録終了時のトナー温度監視制御の概略フローチャートである。
【符号の説明】
1 ファクシミリ装置
3 用紙
6 トナー温度検出センサ
37 トナー
51 定着ヒータ
35 トナーボックス

Claims (3)

  1. トナーによって記録媒体上に形成されたトナー画像を定着ヒータにて加熱することによりトナー画像を記録媒体上に定着させるようにした画像形成装置において、
    トナー収容部に収容されたトナーの温度を反映する温度を検出する温度検出手段と、
    前記温度検出手段の検出温度が設定保護温度を越えたときに記録動作を中止する記録中止手段と、
    記録動作の各終了時に所定時間定着ヒータを所定温度に保持しておくスタンバイ状態を維持し、その所定時間内に次の記録動作が開始されない場合にはスタンバイ状態を解除して定着ヒータをオフにする第1のモードと、記録動作の各終了後は常に定着ヒータを所定温度に保持しておく第2のモードとを択一的に設定する為のモード設定手段と、
    前記モード設定手段により第2のモードが設定されている場合に、記録中止手段により記録動作が中止したときには、第2のモードを第1のモードに強制的に切換えるモード切換え手段と、
    を備えたことを特徴とする画像形成装置。
  2. トナーによって記録媒体上に形成されたトナー画像を定着ヒータにて加熱することによりトナー画像を記録媒体上に定着させるようにした画像形成装置において、
    トナー収容部に収容されたトナーの温度を反映する温度を検出する温度検出手段と、
    前記温度検出手段の検出温度が設定保護温度を越えたときに記録動作を中止する記録中止手段と、
    記録動作の各終了時に所定時間定着ヒータを所定温度に保持しておくスタンバイ状態を維持し、その所定時間内に次の記録動作が開始されない場合にはスタンバイ状態を解除して定着ヒータをオフにする第1のモードと、記録動作の各終了時に直ちに定着ヒータをオフにする第3モードとを択一的に設定する為のモード設定手段と、
    前記モード設定手段により第1のモードが設定されている場合に、記録中止手段により記録動作が中止したときには、第1のモードを第3のモードに強制的に切換えるモード切換え手段と、
    を備えたことを特徴とする画像形成装置。
  3. トナーによって記録媒体上に形成されたトナー画像を定着ヒータにて加熱することによりトナー画像を記録媒体上に定着させるようにした画像形成装置において、
    トナー収容部に収容されたトナーの温度を反映する温度を検出する温度検出手段と、
    前記温度検出手段の検出温度が設定保護温度を越えたときに記録動作を中止する記録中止手段と、
    記録動作の各終了時に予め設定された所定時間定着ヒータを所定温度に保持しておくスタンバイ状態を維持し、その所定時間内に次の記録動作が開始されない場合にはスタンバイ状態を解除して定着ヒータをオフにするヒータ制御手段と、
    前記記録中止手段により記録動作が中止したときには、スタンバイ状態を予め設定された所定時間よりも短い時間維持するように設定時間を強制的に変更する設定時間変更手段と、
    を備えたことを特徴とする画像形成装置。
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