JP3900453B2 - 有機無機複合樹脂の製造方法及びコーティング組成物 - Google Patents

有機無機複合樹脂の製造方法及びコーティング組成物 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、金属キレート化合物及びキレート化剤を使用することなく、有機無機複合樹脂を製造する方法、及び該有機無機複合樹脂を結合剤として含有する、耐候性、耐汚染性、耐熱水性、付着性、顔料分散性、耐凍害性(耐クラック性)等に優れた塗膜を形成するコーティング組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】
オルガノシラン及び/又はその部分加水分解縮合物と、シリル基含有ビニル系樹脂とを加水分解縮合反応させて得られる有機無機複合樹脂を結合剤とする塗膜は、耐候性、耐汚染性等に優れ、またオルガノポリシロキサン系無機樹脂を結合剤とする塗膜のようにクラックが生じにくく、それ故前述の有機無機複合樹脂を結合剤とするコーティング組成物が注目されるようになってきている。
ところで、従来、オルガノシラン及び/又はその部分加水分解縮合物と、シリル基含有ビニル系樹脂とを加水分解縮合反応させるために、通常Zr、Ti又はAl系金属キレート化合物を使用している。
【0003】
しかしながら、金属キレート化合物を使用して得られた有機無機複合樹脂を結合剤とするコーティング組成物は、貯蔵安定性をよくするためにアセチルアセトンや、アセト酢酸エチル等のキレート化剤を併用しているため、保管する容器として、鉄製等の金属容器を使用した場合、キレート化剤が金属容器とキレート化し、金属容器を腐食する傾向があり、そのため金属容器を使用することが出来ないなど問題となっていた。同様に、金属製塗装機の腐食も懸念されているのが実状である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、このような従来技術の課題を背景になされたもので、金属キレート化合物及びキレート化剤を使用することなく、有機無機複合樹脂を製造する方法及び該有機無機複合樹脂を結合剤とする、耐候性、耐汚染性、耐熱水性、付着性、顔料分散性、耐凍害性等に優れたコーティング組成物を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明者は、上記課題を達成するため、鋭意検討した結果、以下の構成により製造された有機無機複合樹脂の製造方法及びそれによって得られる有機無機複合樹脂が、上記課題を効果的に達成できることを見出し、本発明に到達したものである。
【0006】
即ち、本発明は、以下の発明に関するものである。
1.(I)(a)式(1)(R1nSi(OR24-n〔式中、R1は、炭素数1〜8の有機基であり、R2は、炭素数1〜5のアルキル基であり、nは、1又は2である。〕で示されるオルガノシラン及び/又はその部分加水分解縮合物 100重量部、
(b)式(2)
【0007】
【化2】
Figure 0003900453
【0008】
〔式中、R1及びR2 は、上記と同じ意味であり、Aは、(CH2m であり、mは、1〜8の整数であり、nは、0、1又は2である。〕で示されるシリル基含有有機化合物 1〜240重量部、及び
(c)加水分解性シリル基、又は水酸基と結合したケイ素原子を有するシリル基を有するシリル基含有ビニル系樹脂 2〜200重量部、
からなる混合物を、該混合物中の加水分解性官能基の45〜80%が反応するように加水分解縮合反応させる工程、次いで
(II)工程(I)で得られた反応生成物と、未反応で残る前記(a)成分と(b)成分と(c)成分との合計量100重量部に対し、
式(3)B(OR33〔式中、R3は、炭素数1〜4のアルキル基である。〕で示されるトリアルコキシボランを0.001〜3重量部加え、加水分解縮合反応させる工程、
とからなることを特徴とする有機無機複合樹脂の製造方法。
2.上記1で得られた有機無機複合樹脂を結合剤として含有するコーティング組成物。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、本発明について詳細に説明する。
ます、本発明の有機無機複合樹脂を製造するために使用する各成分について説明する。
【0010】
(a)成分
(a)成分は、式(1)R1 nSi(OR24-n〔式中、R1は、炭素数1〜8の有機基であり、R2は、炭素数1〜5のアルキル基であり、nは1又は2である。〕で示されるオルガノシラン及び/又はその部分加水分解縮合物である。
上記式において、R1としての有機基としては、例えば、アルキル基や、シクロアルキル基、アリール基、アルケニル基等が挙げられる。
ここで、アルキル基としては、直鎖でも分岐したものでもよい。アルキル基としては、具体的には、例えば、メチル基や、エチル基、nープロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、イソブチル基、sec−ブチル基、t−ブチル基、ペンチル基、ヘキシル基、ヘプチル基、オクチル基等のアルキル基が好適に挙げられる。好ましいアルキル基は、炭素数が、例えば、1〜4個のものである。
【0011】
アルケニル基としては、例えば、ビニル基や、アリル基、ブテニル基、ペンテニル基、ヘキセニル基、ヘプテニル基、オクテニル基等が挙げられる。
シクロアルキル基としては、例えば、シクロヘキシル基や、シクロヘプチル基、シクロオクチル基、シクロノニル基等が好適に挙げられる。
更に、アリール基としては、例えば、フェニル基や、ナフチル基等が好適に挙げられる。
【0012】
上記各官能は、任意に置換基を有してもよい。このような置換基としては、例えば、ハロゲン原子(例えば、塩素原子や、臭素原子、フッ素原子等)や、ビニル基、(メタ)アクリロイル基、グリシジル基、メルカプト基、エポキシ基、脂環式基、アミノ基等が好適に挙げられる。
具体的には、R1としては、例えば、メチル基や、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル基、γ−クロロプロピル基、ビニル基、3,3,3−トリフロロプロピル基、γ−グリシドキシプロピル基、γ−メタクリルオキシプロピル基、γ−メルカプトプロピル基、フェニル基、3,4−エポキシシクロヘキシルエチル基、γ−アミノプロピル基などが挙げられる。
1が複数存在する場合には、これらのR1は同一でも、異なるものでもよい。
【0013】
2としてのアルキル基は、直鎖でも分岐したものでもよい。アルキル基としては、具体的には、例えば、メチル基や、エチル基、nープロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、イソブチル基、sec−ブチル基、t−ブチル基、ペンチル基等のアルキル基が好適に挙げられる。好ましいアルキル基は、炭素数が、例えば、1〜2個のものである。
2が複数存在する場合には、これらのR2は同一でも、異なるものでもよい。上記式(1)で示されるオルガノシランの具体例としては、例えば、メチルトリメトキシシランや、メチルトリエトキシシラン、エチルトリメトキシシラン、エチルトリエトキシシラン、n−プロピルトリメトキシシラン、n−プロピルトリエトキシシラン、イソプロピルトリメトキシシラン、イソプロピルトリエトキシシラン、γ−クロロプロピルトリメトキシシラン、γ−クロロプロピルトリエトキシシラン、ビニルトリメトキシシラン、ビニルトリエトキシシラン、3,3,3−トリフルオロプロピルトリメトキシシラン、3,3,3−トリフルオロプロピルトリエトキシシラン、γ−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン、γ−グリシドキシプロピルトリエトキシシラン、
【0014】
γ−メタクリルオキシプロピルトリメトキシシラン、γ−メタクリルオキシプロピルトリエトキシシラン、γ−メルカプトプロピルトリメトキシシラン、γ−メルカプトプロピルトリエトキシシラン、フェニルトリメトキシシラン、フェニルトリエトキシシラン、γ−アミノプロピルトリメトキシシラン、3,4−エポキシシクロヘキシルエチルトリメトキシシラン、3,4−エポキシシクロヘキシルエチルトリエトキシシラン、ジメチルジメトキシシラン、ジメチルジエトキシシラン、ジエチルジメトキシシラン、ジエチルジエトキシシラン、ジフェニルジメトキシシラン、ジフェニルジエトキシシラン、メチルフェニルジメトキシシラン、ジメチルジプロポキシシランなどが挙げられるが、好ましくは、メチルトリメトキシシラン、メチルトリエトキシシラン、ジメチルジメトキシシランである。これらオルガノシランは、1種単独で使用することも、2種以上混合して使用することもできる。
【0015】
(a)成分は、以上説明したオルガノシランの部分加水分解縮合物であってもよい。該縮合物のポリスチレン換算重量平均分子量は、300〜5000、好ましくは、500〜3000が適当であり、このような分子量の縮合物を使用することにより、貯蔵安定性を悪化させることなく、付着性のよい塗膜が得られる。また、オルガノシランの部分加水分解縮合物は、ケイ素原子に結合した−OH基や−OR2基を1個以上、好ましくは3〜30個有するものが適当である。
このような縮合物の具体例としては、市販品として東レ・ダウコーニング社製のSH6018や、SR2402、DC3037、DC3074;信越化学工業社製のKR−211、KR−212、KR−213、KR−214、KR−216、KR−218;東芝シリコーン社製のTSR−145、TSR−160、TSR−165、YR−3187等が挙げられる。
【0016】
なお、本発明において、分子量調整剤として、前記(a)成分と併用して、式(R13Si(OR2)〔式中、R1及びR2は上記と同じ意味である。〕で示されるメトキシトリメチルシラン、エトキシトリメチルシラン、エトキシジフエニルメチルシラン、メトキシジメチルビニルシラン等のオルガノシランを前記(a)成分100重量部に対して、20重量部超えない範囲で配合することも可能である。
【0017】
(b)成分
(b)成分は、式(2)
【0018】
【化3】
Figure 0003900453
【0019】
〔式中、R1及びR2は、上記と同じ意味であり、Aは、(CH2mであり、mは、1〜8の整数であり、nは、0、1又は2である。〕で示されるシリル基含有有機化合物である。
これらシリル基含有化合物の具体例としては、1,3,5−N−トリス(2−トリメトキシシリルエチル)イソアヌレ−ト、1,3,5−N−トリス(3−トリエトキシシリルプロピル)イソシアヌレート、1,3,5−N−トリス(3−トリメトキシシリルプロピル)イソシアヌレ−ト、1,3,5−N−トリス(3−メチル−3−ジメトキシシリルプロピル)イソシアヌレ−ト、1,3,5−N−トリス(3−ジメチル−3−メトキシシリルプロピル)イソシアヌレ−トなどが挙げられ、これらシリル基含有有機化合物は1種単独で使用することも、2種以上混合して使用することもできる。このようなシリル基含有有機化合物の市販品としては、例えば、日本ユニカ社製のY−11597等が挙げられる。
(b)成分は、(a)成分100重量部に対して、1〜240、好ましくは、20〜200重量部使用するのが適当であり、前記範囲より少ないと、耐凍害性等が悪くなり、逆に多すぎると、耐候性等が悪くなるので好ましくない。
【0020】
(c)成分
(c)成分としては、末端あるいは側鎖に加水分解性シリル基又は水酸基と結合したケイ素原子を有するシリル基を樹脂1分子中に少なくとも1個、好ましくは2個以上有し、かつ分子量が、例えば、約1000〜50000、好ましくは、1500〜10000のビニル系樹脂であることが適当である。
前記シリル基は、式(3)−SiXP(R3(3-P)〔式中、Xは、アルコキシ基、アシロキシ基、ハロゲン原子、ケトキシメート基、アミノ基、酸アミド基、アミドオキシ基、メルカプト基、アルケニルオキシ基、フェノキシ基等の加水分解性基又は水酸基であり;R3は、水素原子又は炭素数1〜10のアルキル基、アリール基、アラルキル基等の1価の炭化水素基であり、Pは1〜3の整数である。〕で示されるものである。
【0021】
シリル基含有ビニル系樹脂は、例えば、
式(4)(XP)(R3(3-p) Si−H
〔式中、X、R3及びpは、上記と同じ意味である。〕で示されるヒドロシラン化合物と、炭素−炭素二重結合を有するビニル系樹脂とを反応させることにより製造される。
前記ヒドロシラン化合物としては、例えば、メチルジクロロシラン、メチルジエトキシシラン、メチルジアセトキシシラン、メチルジアミノキシシラン等が代表的なものとして挙げられる。ヒドロシラン化合物の量は、ビニル系樹脂中に含まれる炭素−炭素二重結合に対し、0.5〜2倍モル量の使用が適当である。
【0022】
前記ビニル系樹脂は、(メタ)アクリル酸メチル、(メタ)アクリル酸エチル、(メタ)アクリル酸ブチル、(メタ)アクリル酸2−エチルヘキシル、シクロヘキシル(メタ)アクリル酸等の(メタ)アクリル酸エステル;(メタ)アクリル酸、イタコン酸、フマル酸等のカルボン酸及び無水マレイン酸等の酸無水物;グリシジル(メタ)アクリレート等のエポキシ化合物;アクリロニトリル、スチレン、α−メチルスチレン、酢酸ビニル、プロピオン酸ビニルなどからなる群から選ばれるビニル系モノマーの共重合体であるが、該共重合体製造時に、(メタ)アクリル酸アリルやジアリルフタレート等をラジカル共重合させることにより、ビニル系樹脂中にヒドロシリル化反応の為の炭素−炭素二重結合の導入が可能である。
【0023】
また、その他製造方法として、前述のビニル系モノマーや、2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシビニルエーテル等の水酸基含有モノマーと、γ−(メタ)アクリロキシプロピルトリメトキシシラン、γ−(メタ)アクリロキシプロピルトリエトキシシラン、β−(メタ)アクリロキシエチルトリメトキシシラン、β−(メタ)アクリロキシエチルトリエトキシシラン、γ−(メタ)アクリロキシプロピルメチルジメトキシシラン、γ−(メタ)アクリロキシプロピルメチルジエトキシシラン、γ−(メタ)アクリロキシプロピルメチルジプロポキシシラン、γ−(メタ)アクリロキシブチルフェニルジメトキシシラン、γ−(メタ)アクリロキシプロピルジメチルメトキシシラン、γ−(メタ)アクリロキシプロピルジエチルメトキシシラン等のシリル基含有ビニル化合物とをラジカル重合させる方法もある。
【0024】
これらシリル基含有ビニル系樹脂の具体例としては、例えば、市販品として鐘淵化学工業社製のカネカゼムラック等が挙げられる。
(c)成分は、(a)成分100重量部に対して、2〜200重量部、好ましくは、10〜150重量部の量で使用するのが適当である。なお、使用量が前記範囲より少ないと、得られる塗膜の外観や、耐クラツク性、耐凍害性、耐アルカリ性等が悪くなり、逆に多すぎると、得られる塗膜の耐候性や、組成物の貯蔵安定性等が悪くなるので好ましくない。
【0025】
本発明の有機無機複合樹脂の製造方法について説明する。
まず、(I)工程では、前述の(a)成分と(b)成分と(c)成分とを、例えば、水及び触媒の存在下で加水分解及び縮合反応させる。
水の量は、(I)工程で、(a)成分と(b)成分と(c)成分の混合物中の加水分解性官能基の45〜80%、好ましくは50〜70%が加水分解及び縮合反応するように加水分解性官能基1当量に対して、0.2〜0.5当量、好ましくは0.25〜0.4当量となる量が適当である。
【0026】
触媒としては、例えば、硝酸や、塩酸などの無機酸;酢酸や、ギ酸、プロピオン酸などの有機酸等を挙げることができる。触媒の量は、コーティング組成物のpHが3〜6になるような量が適当である。
加水分解縮合反応は、例えば、水及び触媒存在下で、(a)成分と(b)成分と(c)成分とを混合して、40〜80℃、好ましくは45〜65℃で、通常、2〜5時間反応させる方法が好適であるが、この方法に限定されるものではない。
(I)工程の加水分解及び縮合反応は、反応速度の関係で、(a)成分の反応が主として起り、(b)成分、(c)成分あるいは、(a)成分と(b)成分と(c)成分との間の反応(縮合反応によるグラフト化反応)は遅い。
【0027】
なお、前述の通り、(I)工程において、加水分解及び縮合反応を、(a)成分と(b)成分と(c)成分との混合物中の加水分解性官能基の45〜80%とするのは、生成物の貯蔵安定性が良く、透明性の高い膜形成が可能であるためであり、45%未満では、透明性が悪い膜を形成するため、外観が悪くなり、80%超えると、生成物の貯蔵安定性が悪くなるので好ましくない。
(I)工程に続いて、(II)工程では、更に、水及び式(3)B(OR33〔式中、R3は、炭素数1〜4のアルキル基である〕で示されるトリアルコキシボランを加え、加水分解及び縮合反応させる。水の量は、(I)工程において加水分解縮合反応させた後の残存する加水分解性官能基1当量に対し、1当量以上、好ましくは1.2〜2当量が適当である。
【0028】
前述の式(3)のアルキル基(R3)としては、直鎖又は分岐鎖アルキル基が含まれ、具体的には、例えば、メチル基や、エチル基、nープロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、イソブチル基等が挙げられる。
トリアルコキシボランの具体例としては、例えば、トリメトキシボランや、トリエトキシボラン、トリプロポキシボラン、トリブトキシボラン等を挙げることができる。トリアルコキシボランは、(a)成分と(b)成分と(c)成分間の縮合反応を促進し、塗膜の外観や、耐候性、耐汚染性、耐熱水性、付着性、顔料分散性等を向上させるために使用する。そのためトリアルコキシボランの量は、(I)工程で得られた反応生成物と未反応で残る前記(a)成分と(b)成分と(c)成分との合計量100重量部に対して、0.001〜3重量部、好ましくは0.005〜1重量部の量で使用することが適当である。トリアルコキシボランが、前記範囲より少ないと、縮合反応が不十分となり、前述の向上効果が得られず、逆に多過ぎると、反応安定性が悪くなるので好ましくない。
(II)工程における加水分解縮合反応は、(I)工程と同様に、例えば、40〜80℃、好ましくは45〜65℃で、例えば、2〜5時間反応させるのが適当である。
【0029】
次に、本発明のコーティング組成物について説明する。
本発明のコーティング組成物は、前述の有機無機複合樹脂を結合剤として含有し、更に、必要に応じて、組成物の固形分を、好ましくは10〜50重量%程度に調整するため、またコーティング組成物の貯蔵安定性や塗装作業性をよくするための有機溶媒及び充填剤、染料、更には、硬化促進剤、水分捕捉剤、増粘剤、顔料分散剤等の各種添加剤などを配合したものから構成される。
【0030】
有機溶媒としては、例えば、メタノールや、エタノール、プロパノール、ブタノールなどのアルコール、エチレングリコールモノエチルエーテル、エチレングリコールモノブチルエーテルなどのアルコールエーテル、アセトン、メチルエチルケトンなどのケトン等の親水性有機溶媒や、それらとトルエン、キシレン、酢酸エチル、酢酸ブチル等の疎水性の各種塗料用有機溶媒との混合有機溶媒が使用可能である。これら有機溶媒は、前述の(I)工程及び(II)工程において、反応が均質に生じるように溶媒として配合することも可能である。
【0031】
充填剤としては、タルクや、炭酸バリウム、炭酸カルシウム、炭酸バリウム、ベントナイト、酸化チタン、カーボンブラック、ベンガラ、リトポン等の各種塗料用体質顔料や着色顔料が使用可能である。
硬化促進剤としては、例えば、オクチル酸スズや、ジブチルスズジラウレート、ジブチルスズジマレート、トリブチルスズラウレートなどの有機スズ化合物や、エチレンジアミン、ジエチレントリアミン、ピペリジン、フェニレンジアミン、トリエチルアミンなどのアミン化合物等が代表的なものとして挙げられる。
これら硬化促進剤は、コーティング組成物を比較的低い温度でより速く硬化させるために添加するのが望ましく、その量は、例えば、結合剤100重量部に対して、0.01〜15重量部が適当である。
【0032】
水分捕捉剤は、水分が存在すると加水分解縮合反応を起し、コーティング組成物が増粘することがあるので、それを防止するために配合するものである。水分捕捉剤としては、例えば、オルトプロピオン酸エステルや、オルトギ酸エステル、オルト酢酸エステル等が挙げられ、その量は、例えば、結合剤100重量に対して、0.5〜20重量部が適当である。
本発明のコーティング組成物は、被塗物表面に刷毛、スプレー、ロール、ディッピングなどの塗装手段により塗装し、常温もしくは300℃以下の温度で焼付けることにより硬化塗膜を形成することが可能である。
なお、被塗物としては、無機窯業基材や、ステンレス、アルミニウム等の各種金属基材、ガラス基材、プラスチック基材、紙基材などの各種被塗物に適用可能である。
【0033】
【実施例】
以下、本発明について、実施例により更に詳細に説明する。なお、実施例中「部」、「%」は、特に断らない限り重量基準で示す。
〈シリル基含有ビニル系樹脂溶液(イ)の調製〉
還流冷却器及び攪拌機を備えた反応器に、キシレン55部、イソブタノール40部を加え、混合した後、攪拌しながら85℃に加温した。次に、イソブチルメタクリレート50部、2−エチルヘキシルメタクリレート35部、γ−メタクリロキシプロピルトリメトキシシラン15部、及びアゾビスイソバレロニトリル1.5部の混合溶液を、85℃で3時間かけて滴下し、その後90℃に昇温し、2時間維持し、反応を終了させた。得られたシリル基含有ビニル系樹脂溶液(イ)は、固形分濃度50%で、数平均分子量は10000であり、ポリマー1分子あたり平均約7個のシリル基を有していた。
【0034】
実施例1
還流冷却器及び攪拌機を備えた反応器に、(a)メチルトリメトキシシランの部分加水分解縮合物(東レ・ダウコーニング(株)製のSR2402;固形分100%)50部、メチルトリメトキシシラン16部、ジメチルジメトキシシラン34部からなる溶液と、(b)1,3,5−N−トリス(3−トリメトキシシリルプロピル)イソシアヌレート20部と、(c)シリル基含有ビニル系樹脂溶液(イ)30部及びイソプロパノール50部からなる溶液とを混合した後、イオン交換水11部(加水分解性官能基1当量に対して、0.35当量に相当)と、0.1規定塩酸とをpHが5になるように加え、60℃で3時間反応させた。得られた反応物は、加水分解性官能基の65%が加水分解縮合反応していた(ガスクロマト法により測定)。
次いで、得られた反応生成物に対して、トリエトキシボラン0.3部(反応生成物及び未反応で残る(a)成分、(b)成分及び(c)成分との合計量100重量部に対して)、及びイオン交換水4.8部を加え、更に、60℃で3時間反応させた後、イソプロパノール115部を加え、室温まで冷却し、固形分34%のコーティング組成物を得た。
【0035】
実施例2
還流冷却器及び攪拌機を備えた反応器に、(a)フェニルトリメトキシシランとジメチルジメトキシシランとの部分加水分解共縮合物(東レ・ダウコ−ニング(株)製のDC3074;固形分100%)55部及びメチルトリメトキシシラン45部からなる溶液と、(b)1,3,5−N−トリス(3−トリメトキシシリルプロピル)イソシアヌレ−ト50部と、(c)シリル基含有ビニル系樹脂溶液(イ)40部及びイソプロパノール50部からなる溶液とを混合した後、イオン交換水10.8部(加水分解性官能基1当量に対して、0.30当量に相当)及び0.1規定塩酸をpHが5になるように加え、60℃で3時間反応させた。得られた反応生成物は、加水分解性官能基の50%が加水分解縮合反応していた。次いで、反応生成物に対して、トリエトキシボラン0.3部(反応生成物及び未反応で残る(a)成分、(b)成分及び(c)成分との合計量100重量部に対して)及びイオン交換水7部を加え、更に、60℃で3時間反応させた後、イソプロパノール140部及びオルトプロピオン酸エチル2部を加え、室温まで冷却し、固形分35%のコーティング組成物を得た。
【0036】
実施例3
還流冷却器及び攪拌機を備えた反応器に、(a)メチルトリメトキシシラン75部及びジメチルジメトキシシラン25部からなる溶液と、(b)1,3,5−N−トリス(2−トリメトキシシリルエチル)イソシアヌレ−ト60部と、(c)鐘淵化学工業(株)製、カネカゼムラツク30部及びイソプロパノール20部からなる溶液とを混合した後、イオン交換水21部(加水分解性官能基1当量に対して、0.40当量に相当)と、0.1規定塩酸とをpHが5となるように加え、60℃で3時間反応させた。得られた反応生成物は、加水分解性官能基の65%が加水分解縮合反応していた。
次いで、得られた反応生成物に対して、トリメトキシシボラン0.3部(反応生成物及び未反応で残る(a)成分、(b)成分及び(c)成分との合計量100重量部に対して)及びイオン交換水10部を加え、更に、60℃で3時間反応させた後、イソプロパノール130部を加え、室温まで冷却し、固形分32%のコーティング組成物を得た。
【0037】
比較例1
実施例3で得られた、加水分解性官能基の65%が加水分解縮合反応した反応生成物に対して、ジイソプロピルアルミニウムエチルアセトアセテート0.3部及びイオン交換水5部を加え、更に、60℃で3時間反応させた後、イソプロパノ−ル120部及びアセチルアセトン10部を加え、室温まで冷却し、固形分32%のコ−テイング組成物を得た。
【0038】
比較例2
還流冷却器及び攪拌機を備えた反応器に、(a)フェニルトリメトキシシランとジメチルジメトキシシランとの部分加水分解共縮合物(東レ・ダウコ−ニング(株)製のDC3074;固形分100%)55部及びメチルトリメトキシシラン45部からなる溶液と、(c)シリル基含有ビニル系樹脂溶液(イ)40部及びイソプロパノール30部からなる溶液とを混合した後、イオン交換水7部(加水分解性官能基1当量に対して、0.30当量に相当)及び0.1規定塩酸をpHが5になるように加え、60℃で3時間反応させた。
得られた反応生成物は、加水分解性官能基の50%が加水分解縮合反応していた。次いで、反応生成物に対して、トリエトキシボラン0.3部(反応生成物及び未反応で残る(a)成分及び(c)成分との合計量100重量部に対して)及びイオン交換水5部を加え、更に、60℃で3時間反応させた後、イソプロパノール80部及びオルトプロピオン酸エチル2部を加え、室温まで冷却し、固形分34%のコーティング組成物を得た。
【0039】
実施例1〜3及び比較例1〜2で得られたコーティング組成物につき、腐食性及び得られる塗膜の硬度、耐熱水性、耐汚染性、耐候性、耐凍害性について、各試験をし、その結果を以下の表1に示した。
試験方法は、次の方法に従って行なった。
〈腐食性試験〉
コーティング組成物を鉄製容器に1週間放置後の組成物の色を観察した。
【0040】
〈塗膜性能試験〉
素材として石膏スラグパーライト板(厚さ12mm)を用い、その表面にポリイソシアネートプレポリマー溶液シーラー「Vセラン#100シーラー」(大日本塗料株式会社製商品名)(酢酸ブチル:キシレン=1:1の溶液で100%希釈)を塗着量が90〜100g/m2(wet重量)となるように吹付塗装した。これを100℃で5分間乾燥した。次いで、ベース塗料として、アクリルシリコーン樹脂系塗料「Vセラン#500エナメル」(大日本塗料株式会社製商品名)(酢酸ブチル:キシレン=1:1の溶液で40%希釈)を塗着量が80〜90g/m2(wet重量)となるように吹付塗装した。これを120℃で15分間乾燥した。次いで、前述の各コーティング組成物100重量部にジブチルスズジラウレート3部を添加した塗料を塗着量が(130±10)g/m2(wet重量)となるように吹付塗装した。これを120℃で15分間乾燥した後、室温で3日間乾燥した。
【0041】
硬度:JIS K 5400により測定した鉛筆硬度
耐熱水性:テストピースを60℃の水道水中に7日間浸漬して塗膜外観の異常を目視で判定した。
評価基準
○ ・・・変化なし
△ ・・・光沢低下、白化等の軽微な変化あり
× ・・・光沢低下、白化等の変化大
【0042】
耐汚染性:赤、黒マジックインキの24時間後の除染性
評価基準
◎ ・・・完全除去
○ ・・・極く軽微な汚染
△ ・・・汚染
× ・・・汚染著しい
耐候性:サンシャインウェザー−オーメーター3000時間
評価基準
○ ・・・塗膜外観に変化はない、光沢保持率95%以上
△ ・・・塗膜外観変化が軽微にある、光沢保持率80〜94%
× ・・・塗膜変化が著しい、光沢保持率80%未満
【0043】
耐凍害性:ASTM−C666A法によって測定
評価基準
◎ ・・・クラックの発生、光沢変化なし
○ ・・・クラックの発生ないが、光沢やや低下
△ ・・・軽微なクラック発生
× ・・・著しいクラック発生
表1より明らかの通り、本発明の実施例1〜3のコーティング組成物は、鉄製容器を腐食せず、また、優れた塗膜性能を有していた。一方、金属キレート化合物を使用した比較例1のコーティング組成物は、鉄製容器に保管したところ、組成物が赤色化し、容器を腐食させた赤錆であることが判明した。また、(b)成分を配合しない比較例2のコーティング組成物は耐凍害性が劣っていた。
【0044】
【表1】
Figure 0003900453
【0045】
【発明の効果】
本発明は、金属キレート化合物及びキレート化剤を使用することなく、有機無機複合樹脂を製造出来、該有機無機複合樹脂を結合剤とするコーティング組成物は、金属容器に保管しても容器を腐食させることなく、また得られる塗膜は、耐候性、耐汚染性、耐熱水性、付着性、顔料分散性、耐凍害性等に優れている。

Claims (2)

  1. (I)(a)式(1) (R1nSi(OR24-n〔式中、R1は、炭素数1〜8の有機基であり、R2は、炭素数1〜5のアルキル基であり、nは、1又は2である。〕で示されるオルガノシラン及び/又はその部分加水分解縮合物 100重量部、
    (b)式(2)
    Figure 0003900453
    〔式中、R1及びR2 は、上記と同じ意味であり、Aは、(CH2m であり、mは、1〜8の整数であり、nは、0、1又は2である。〕で示されるシリル基含有有機化合物 1〜240重量部、及び
    (c)加水分解性シリル基、又は水酸基と結合したケイ素原子を有するシリル基を有するシリル基含有ビニル系樹脂 2〜200重量部、
    からなる混合物を、該混合物中の加水分解性官能基の45〜80%が反応するように加水分解縮合反応させる工程、次いで
    (II)工程(I)で得られた反応生成物と未反応で残る前記(a)成分と(b)成分と(c)成分との合計量100重量部に対し、
    式(3) B(OR33〔式中、R3は、炭素数1〜4のアルキル基である。〕で示されるトリアルコキシボランを0.001〜3重量部加え、加水分解縮合反応させる工程、
    とからなることを特徴とする有機無機複合樹脂の製造方法。
  2. 請求項1で得られた有機無機複合樹脂を結合剤とするコーティング組成物。
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