JP3898074B2 - プロービング装置並びに半導体装置の検査装置及び検査方法 - Google Patents

プロービング装置並びに半導体装置の検査装置及び検査方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、複数のプローブ端子を半導体装置のIC端子に接触させる機能を備えたプロービング装置、プロービング装置を備えた半導体装置の検査装置、及び複数のプローブ端子を半導体装置のIC端子に接触させて実施する半導体装置の検査方法に関するものである。
本発明のプロービング装置並びに半導体装置の検査装置及び検査方法は、例えばウエハレベルCSP(Chip Size Package)の検査に使用される。
【0002】
【従来の技術】
半導体装置であるIC(集積回路)の製造工程において、プロービング装置により複数のプローブ端子をICに形成されたIC端子に接触させ、検査装置を用いてプローブ端子及びIC端子を介してICに電気信号等を供給してICの電気的特性検査を行なう工程がある。プロービング装置の例は例えば特開平11−244800号公報に記載されている。
【0003】
複数のICについて連続的に検査する場合、プロービング装置におけるIC端子とプローブ端子の位置合わせは、最初のIC検査を行なう前に光学的方法により水平方向の位置合わせを行ない、次に圧力センサーや光学的方法等によって高さ方向の位置合わせを行ない、その位置情報をプロービング装置に記憶させることにより、以降のIC端子とプローブ端子の接触については全て同じ高さ条件で連続的に行なっていた。この方法は連続的に検査するICのIC端子高さが一定の範囲内に収まっていることを前提とした方法である。
【0004】
近年、半導体デバイスのパッケージとしてウエハレベルCSPが使われるようになってきている。ウエハレベルCSPはウエハレベルでパッケージに組み立てられたものである(例えば特開2000−260910号公報参照)。
【0005】
図13はウエハレベルCSPの一例を示す断面図である。
半導体基板81上にトランジスタ等の半導体素子(図示は省略)が形成されており、さらにその上に絶縁膜(図示は省略)を介して例えばAl(アルミニウム)からなるICパッド83及びメタル配線(図示は省略)が形成されている。さらにその上に、例えばフィルム状のポリイミドからなる電気的接続及び電気配線のための配線基板85が貼り付けられている。配線基板85にはICパッド83に対応して導電材料87が予め形成されている。配線基板85上及び導電材料87上に例えばCu(銅)からなるCu配線層89及びCuバンプ91が形成されている。Cu配線層89及びCuバンプ91は再配線層とも呼ばれる。
【0006】
配線基板85上、Cu配線層89上及びCuバンプ91の側面に封止樹脂93が形成されている。封止樹脂93は、例えば樹脂封止用の金型内にウエハ状態の半導体基板81、封止樹脂、テンポラリ・フィルム(樹脂を金型に接触させないための材料)を設置し、Cuバンプ91が封止樹脂93の表面から現れる程度に加熱圧縮されて形成される。Cuバンプ91上にIC端子15として例えば半田ボールが機械的に固着されている。ICパッド83とIC端子15は導電材料87、Cu配線層89及びCuバンプ91を介して電気的に接続されている。
【0007】
ウエハレベルCSPの特徴の一つとして、その製造工程において封止樹脂93の形成、さらにはIC端子の形成までの工程がウエハレベルで行なわれ、その後、ウエハを個々のIC個片に切り分けることが挙げられる。この特徴を生かし、ICの電気的特性検査をIC個片に切り分ける前にウエハレベルで実施することが考えられる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、ウエハレベルCSPのIC端子15では、ウエハに配線基板85を貼り付け、その上にIC端子15が形成されるため、図14に示すように、IC端子15の高さに大きなばらつきをもつ。さらに、IC個片に切り分ける前のウエハ状態では、図15に示すように、封止樹脂93の収縮に起因する応力等によってウエハ7に反りが発生し、その反りの影響によりウエハ7の中央付近と外周域でのIC端子15の高さにもばらつきが生じるため、ウエハ7全体におけるIC端子15の高さはさらに大きなばらつきをもつ。
【0009】
ICの電気的特性検査において、ウエハ状態のウエハレベルCSPのIC端子にプローブ端子を接触させる際、IC端子の高さが一定であることを前提とした従来のプロービング装置を用いて電気的特性検査を実施した場合、IC端子の低いICでは、IC端子とプローブ端子が接触しないために正しい検査が行なわれず、良品を誤って不良品と判定してしまうという問題があった。
【0010】
また、IC端子の高いICでは、プローブ端子を強く押し当てすぎてしまい、IC端子に傷をつけたり変形させたりしてしまうという問題があった。さらに、プローブ端子を強く押し当てすぎることによりプローブ端子の位置精度を狂わせ、以降のIC検査をさらに不確かな結果としてしまうという問題があった。
【0011】
そこで本発明は、このようにIC端子高さのばらつきが大きい半導体装置、例えばウエハレベルCSP等であっても安定したIC端子とプローブ端子の接触を実現できるプロービング装置並びに半導体装置の検査装置及び検査方法を提供することを目的とするものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】
本発明にかかるプロービング装置は、制御部の制御により駆動機構を駆動させて複数のプローブ端子をウエハに形成されたチップ領域のIC端子に接触させる機能を備えたプロービング装置であって、上記IC端子は半田ボールからなり、上記プローブ端子を上記IC端子に接触させるべく上記駆動機構の駆動により上記プローブ端子と上記IC端子を接近させる際にいずれかの上記プローブ端子と上記IC端子の接触を検出するための接触検出機構を上記IC端子に接触されるすべての上記プローブ端子に備え、上記制御部は、上記駆動機構の駆動を制御して、上記接触検出機構による上記プローブ端子と上記IC端子の上記チップ領域ごとの接触検出時点から予め設定された所定量だけ上記プローブ端子と上記IC端子が互いに接近する方向へ移動させるものである。
【0013】
本発明にかかる半導体装置の検査装置は、複数のプローブ端子を半導体装置のIC端子に接触させる機能を備えたプロービング装置と、上記プローブ端子及び上記IC端子を介して半導体装置の電気的検査を行なうための検査部を備えた半導体装置の検査装置であって、上記プロービング装置として本発明のプロービング装置を備えているものである。
【0014】
本発明にかかる半導体装置の検査方法は、複数のプローブ端子をウエハに形成されたチップ領域のIC端子に接触させて実施する半導体装置の検査方法であって、上記IC端子は半田ボールからなり、上記IC端子に接触されるすべての上記プローブ端子を用いて、上記プローブ端子を上記IC端子に接触させるべく上記プローブ端子と上記IC端子を接近させる際にいずれかの上記プローブ端子と上記IC端子が接触されたかどうかの接触検の出を上記チップ領域ごとに行ない、その接触検出時点から予め設定された所定量だけ上記プローブ端子と上記IC端子を互いに接近する方向へ移動させて上記プローブ端子と上記IC端子を接触させる工程を含む。
【0015】
本発明にかかるプロービング装置並びに半導体装置の検査装置及び検査方法では、検査対象であるチップ領域のIC端子は半田ボールからなり、IC端子に接触されるすべてのプローブ端子を用いて、プローブ端子をIC端子に接触させるべくプローブ端子とIC端子を接近させる際にいずれかのプローブ端子とIC端子の接触をチップ領域ごとに検出し、プローブ端子とIC端子の接触検出時点から予め設定された所定量だけプローブ端子とIC端子を互いに接近する方向へ移動させるので、プローブ端子とIC端子の接触の確実性を向上させることができる。さらに、プローブ端子とIC端子の接触検出時点から予め設定された所定量だけプローブ端子とIC端子を互いに接近する方向へ移動させるので、プローブ端子をIC端子に強く押し当てすぎてIC端子が破損等するのを防止することができる。これにより、安定したIC端子とプローブ端子の接触を実現できる。
さらに、IC端子に接触されるすべてのプローブ端子を用いて、いずれかのプローブ端子とIC端子の接触を検出するようにしたので、いずれかのIC端子高さが突出して高くなっているような不良ICを含んでいる場合であってもプローブ端子が半導体装置に強く押し付けられて損傷するのを防止することができる。
【0016】
【発明の実施の形態】
本発明のプロービング装置において、検査開始前の上記プローブ端子の高さ位置を測定するためのプローブ端子位置測定手段と、検査開始前の上記IC端子の高さ位置をサンプリング測定するためのIC端子位置測定手段とを備え、上記制御部は、上記駆動機構の駆動により上記プローブ端子と上記IC端子を接近させる際に、上記プローブ端子位置測定手段及び上記IC端子位置測定手段の測定結果に基づいて、少なくとも上記プローブ端子の高さ位置に最も近い高さ位置にある上記IC端子が上記プローブ端子に接触する区間において低速動作で上記プローブ端子と上記IC端子を接近させるように上記駆動機構を制御し、上記接触検出機構は、上記駆動機構の低速動作開始時に上記プローブ端子と上記IC端子の接触検出を開始することが好ましい。
【0017】
本発明の半導体装置の検査方法において、検査開始前の上記プローブ端子の高さ位置を測定し、検査開始前の上記IC端子の高さ位置をサンプリング測定し、上記プローブ端子と上記IC端子を接近させる際に、測定した上記プローブ端子の高さ位置及び上記上記IC端子の高さ位置に基づいて、少なくとも上記プローブ端子の高さ位置に最も近い高さ位置にある上記IC端子が上記プローブ端子に接触する区間において低速動作で上記プローブ端子と上記IC端子を接近させ、上記低速動作開始時に上記プローブ端子と上記IC端子の接触検出を開始することが好ましい。
【0018】
少なくとも上記プローブ端子の高さ位置に最も近い高さ位置にある上記IC端子が上記プローブ端子に接触する区間において低速動作で上記プローブ端子と上記IC端子を接近させることより、プローブ端子とIC端子の接触検出時点から予め設定された所定量だけ上記プローブ端子と上記IC端子を互いに接近する方向へ移動させる動作を正確に行なうことができる。
さらに、プローブ端子とIC端子を接近させる動作の開始から低速動作へ移行するまでの区間を高速動作で行なうことができるので、プローブ端子とIC端子を接近させる動作の全区間を低速動作で行なう場合に比べて検査時間を短縮することができる。
【0019】
本発明のプロービング装置において、上記制御部は、予め設定された制限量まで上記プローブ端子と上記IC端子を接近させても上記接触検出機構により上記プローブ端子と上記IC端子の接触が検出されない場合に上記プローブ端子と上記IC端子の接近を停止させることが好ましい。
本発明の半導体装置の検査方法において、予め設定された制限量まで上記プローブ端子と上記IC端子を接近させても上記プローブ端子と上記IC端子の接触が検出されない場合に上記プローブ端子と上記IC端子の接近を停止させることが好ましい。
これにより、プローブ端子が半導体装置に強く押し付けられてそれらが損傷するのを防止することができる。
【0020】
本発明のプロービング装置において、上記接触検出機構の第1態様として、半導体装置を一定電位にするための配線部と、上記プローブ端子に電流又は電圧を供給するための電源部と、上記プローブ端子における電圧又は電流を測定するための電気的測定部と、上記電気的測定部の出力信号に基づいて上記プローブ端子と上記IC端子の接触を検出する接触判断部とを備えているものを挙げることができる。
本発明の半導体装置の検査方法の第1局面として、半導体装置を一定電位にし、上記プローブ端子に電流又は電圧を供給し、上記プローブ端子における電圧変化又は電流変化を監視することにより上記プローブ端子と上記IC端子の接触を検出することを挙げることができる。
これにより、プローブ端子をIC端子に接触させるべくプローブ端子とIC端子を接近させる際にいずれかのプローブ端子とIC端子の接触を検出することができる。
【0021】
本発明のプロービング装置の接触検出機構の第1態様において、上記配線部は上記半導体装置が配置されるステージを含むことが好ましい。
本発明の半導体装置の検査方法の第1局面において、半導体装置が配置されるステージを一定電位にすることにより半導体装置を一定電位にすることが好ましい。
これにより、半導体装置を容易に一定電位にすることができる。
【0022】
本発明のプロービング装置の接触検出機構の第1態様では、上記電気的検出部を上記プローブ端子ごとに備えている。
本発明の半導体装置の検査方法の第1局面では、上記プローブ端子における電圧変化又は電流変化の監視を上記プローブ端子ごとに行なう
これにより、いずれかのIC端子高さが突出して高くなっているような不良ICを含んでいる場合であってもプローブ端子が半導体装置に強く押し付けられて損傷するのを防止することができる。
【0023】
本発明のプロービング装置において、上記接触検出機構の第2態様として、上記プローブ端子付近に配置されたセンサー端子と、上記プローブ端子と上記センサー端子の電気的接続を検出するためのショート検出部とを備え、上記センサー端子は上記プローブ端子が上記IC端子に接触していない状態では上記プローブ端子とは間隔をもち、かつ上記検出端子と上記IC端子の接触に起因して上記検出端子と接触する位置に配置されているものを挙げることができる。
本発明の半導体装置の検査方法の第2局面として、上記プローブ端子が上記IC端子に接触していない状態では上記プローブ端子とは間隔をもち、かつ上記検出端子と上記IC端子の接触に起因して上記検出端子と接触する位置にセンサー端子を配置し、上記プローブ端子と上記センサー端子の電気的接続を検出することにより上記プローブ端子と上記IC端子の接触を検出することを挙げることができる。
これにより、プローブ端子をIC端子に接触させるべくプローブ端子とIC端子を接近させる際にいずれかのプローブ端子とIC端子の接触を検出することができる。さらに、半導体装置もしくはIC端子又はそれらの両方の電位が不定状態であっても、プローブ端子とIC端子の接触を検知することができる。
【0024】
本発明のプロービング装置の接触検出機構の第態様では、上記センサー端子を上記プローブ端子ごとに備えている。
本発明の半導体装置の検査方法の第局面では、上記センサー端子を上記プローブ端子ごとに配置し、上記プローブ端子と上記センサー端子の電気的接続を上記プローブ端子ごとに検出する。
これにより、いずれかのIC端子高さが突出して高くなっているような不良ICを含んでいる場合であってもプローブ端子が半導体装置に強く押し付けられて損傷するのを防止することができる。
【0025】
【実施例】
図1は半導体装置の検査装置の一実施例を示す概略構成図である。図2はその実施例を示すブロック図である。
検査装置1は複数のプローブ端子を半導体装置のIC端子に接触させるためのプロービング装置3と、プローブ端子及びIC端子を介してICの電気的検査を行なうための検査部を備えたテスタ(検査部)5からなる。図1及び図2では、ICの電気的検査を行なうために所定の検査信号等を供給し、検査結果を判定するための手段の図示は省略されている。
【0026】
プロービング装置3には、例えば切断前のウエハレベルCSPが多数形成されたウエハ7(図2での図示は省略)を配置するためのステージ9が設けられている。ウエハ7は図示しない真空吸引機構によってステージ9に吸着されている。ステージ9のウエハ7を配置する部分は接地配線(配線部)11を介して接地電位(一定電位)に接続されている。
ウエハ7には切断されると1個のウエハレベルCSPとなるチップ領域13がアレイ状に配列されており、個々のチップ領域13にIC端子15が形成されている。図1では、1個のウエハレベルCSPに対して6個のIC端子15が形成されている例を示している。
【0027】
ステージ9を上下方向に移動させるためのステージ高さ駆動ユニット17が設けられている。ステージ高さ駆動ユニット17は、ステージ9を移動させるための駆動機構19と、駆動機構19の駆動を制御するための制御部21を備えている(図2参照)。
【0028】
ステージ9のウエハ7が配置される面に対向して、6本のプローブ端子25を備えたプローブカード23が配置されている。プローブ端子25は、それらの先端がチップ領域13内に配置された6個のIC端子15に対応するようにしてプローブカード23に支持されている。プローブカード23の高さ位置は固定されている。
【0029】
プロービング装置3にはIC端子15の高さ位置をサンプリング測定するためのIC端子位置測定手段としての圧力センサー27が配置されている。プローブカード23の付近に、プローブ端子25の先端の高さ位置を例えば光学的に測定するためのプローブ端子位置測定手段としてのCCD(charge coupled device)センサー29が配置されている。圧力センサー27の出力信号及びCCDセンサー29の出力信号はステージ高さ駆動ユニット17の制御部21に送られる。
【0030】
テスタ5には、電気的測定部としての6個の電流印加電圧測定部31が設けられている。電流印加電圧測定部31はプローブ端子25ごとに設けられており、プローブ端子25と電流印加電圧測定部31は電気的に接続されている。
【0031】
図3にウエハ7、プローブ端子25及び電流印加電圧測定部31の回路図を示す。
電流印加電圧測定部31は、スイッチ33と、電源部としての定電流源35と、電気的測定部としての電圧計37により構成される。スイッチ33のオン/オフの切替えは制御部21により制御される。スイッチ33の一方の端子はプローブ端子25に接続され、他方の端子は定電流源35に接続されている。スイッチ33と定電流源35の間の配線に電圧計37が並列に接続されている。電流印加電圧測定部31の接触判定信号は、例えば測定した電圧が予め設定された規定電圧よりも小さい場合は論理値0の電気信号であり、規定電圧以上の場合は論理値1の電気信号である。定電流源35は例えば−10μA(マイクロアンペア)の定電流を供給する。定電流源35は電流印加電圧測定部31ごとに備えられていてもよいし、複数の電流印加電圧測定部31で共通であってもよい。
【0032】
この実施例では、ウエハ7としてP型基板からなるものを検査対象とする。図1に示したように、ウエハ7はステージ9及び接地配線11を介して接地電位に接続される。したがって、ウエハ7は、カソードがIC端子15に接続され、アノードが接地電位に接続されたpn接合ダイオードと等価である。
【0033】
図1及び図2に戻って説明を続けると、テスタ5に、電流印加電圧測定部31の接触判定信号に基づいて、いずれかのIC端子15とプローブ端子25の接触を検出するための接触判断部39が設けられている。接触判断部39としては例えば6入力オアゲート論理回路が用いられる。接触判断部39の出力信号はステージ高さ駆動ユニット17の制御部21に送られる。
この実施例では、本発明の接触検出機構の第1態様は、スイッチ33、定電流源35及び電圧計37を備えた電流印加電圧測定部31、ステージ9、接地配線11並びに接触判断部39により構成される。
【0034】
図4は、この実施例の電気的検査時の動作を示すフローチャートである。図1から図4を参照してこの実施例の電気的検査時の動作を説明する。この動作の説明により、本発明の半導体装置の検査方法の第1局面について一実施例を説明する。
1枚のウエハ7を1ロットとし、1ロットごとに一連の動作でICの電気的検査を開始する(ロットスタート)。検査開始時にはステージ9は初期値の高さ位置に配置され、スイッチ33はオフにされている。
【0035】
CCDセンサー29によりプローブ端子25の先端の高さ位置及び水平方向の位置を測定し、プローブ端子25の先端の高さ位置情報及び水平方向の位置情報をステージ高さ駆動ユニット17の制御部21に送る(ステップS1)。
制御部21により、駆動機構19を駆動させてステージ9を上昇させ、圧力センサー27の検知信号によりIC端子15の高さ位置をサンプリング測定する(ステップS2)。その後、ステージ9を初期値の高さ位置に戻す。
【0036】
IC端子15の高さ位置をサンプリング測定の一例を説明すると、予めCCDセンサー(図示は省略)によりウエハ7の水平方向の位置合わせを行ない、IC端子15の水平方向の位置をプロービング装置3に記憶させる。ここで用いるCCDセンサーは、プローブ端子15の高さ位置及び水平方向の位置を測定するためのCCDセンサー29の向きを変えて用いてもよいし、CCDセンサー29とは別に準備したものを用いてもよい。
【0037】
ステージ9を水平方向に移動させて圧力センサー27の直下にサンプリング測定するIC端子15がくるようにする。ステージ9を上昇させて、圧力センサー27によりサンプリング測定するIC端子15の高さ位置を測定する。その後、ステージ9を下降させる。
サンプリング測定するIC端子15の数だけステージ9の水平移動と上昇及び下降を繰り返し、必要なサンプリングデータを取得する。
【0038】
図4に戻って説明を続けると、制御部21により、ステップS2でのサンプリング測定結果に基づいてウエハ7内で最も高い高さ位置(プローブ端子25の高さ位置に最も近い高さ位置)にあると推定されるIC端子15の高さ位置を推定し、その推定結果及びプローブ端子25の先端の高さ位置情報に基づいて、プローブ端子25の高さ位置に最も近い高さ位置にあると推定されるIC端子15がプローブ端子25に接触する高さを、IC端子15とプローブ端子25の接触検出開始高さとして設定する(ステップS3)。制御部21は接触検出開始高さ以上の高さ位置の区間ではステージ9を低速動作にて上昇させるように駆動機構19の駆動を制御する。
【0039】
制御部21により駆動機構19を駆動させてステージ9を高さ位置は初期値のまま水平移動させ、最初に検査を行なうチップ領域13のIC端子15をプローブ端子25に対応する位置に配置する(ステップS4)。
プローブ端子25に対応して配置されたチップ領域13について、電気的検査を開始する(チップテストスタート)。
【0040】
制御部21により駆動機構19を高速動作で駆動させてステージ9を初期値の高さ位置から接触検出開始高さまで上昇させる(ステップS5)。
制御部21の制御によりスイッチ33をオンにし、定電流源35からスイッチ33を介してプローブ端子25に例えば−10μAの電流を印加する(ステップS6)。
【0041】
各プローブ端子25における電圧を電圧計37により測定する(ステップS7)。電圧計37は、接触判定信号として、測定した電圧が予め設定された規定電圧よりも小さい場合は論理値0を出力し、規定電圧以上の場合は論理値1を出力する。
【0042】
接触判断部39により、電圧計37の出力論理値に基づいて、いずれかのプローブ端子25における電圧が規定電圧以上になったか、すなわちプローブ端子25がIC端子15に接触したかどうかを判断する。接触判断部39は、電圧計37からの接触判定信号が全て論理値0(規定電圧よりも小さい)の場合は論理値0を出力、すなわちいずれのプローブ端子25もIC端子15と接触していないと判断し、いずれかの電圧計37からの接触判定信号が論理値1(規定電圧以上)の場合は論理値1を出力、すなわちいずれかのプローブ端子25がIC端子15と接触したと判断する(ステップS8)。
【0043】
接触判断部39の出力が論理値0、すなわち、いずれの電圧計37の検出電圧も規定電圧よりも小さい場合(No)、制御部21はステージ9の高さ位置(ステージ高さ)が制限値であるか否かを判断する(ステップS9)。制御部21には、プローブ端子25がウエハ7に強く押し付けられすぎてウエハ7及びプローブ端子25が損傷するのを防止すべく、ステージ9の上昇に関して制限値が設定されている。
【0044】
ステップS9において、ステージ高さが制限値に達していないと判断した場合、制御部21は駆動機構19の駆動を制御してステージ9を例えば10μmだけ上昇させる(ステップS10)。このとき、電圧計37により各プローブ端子25における電圧が測定され続けており(ステップS7)、IC端子15とプローブ端子25の接触が判断される(ステップS8)。
【0045】
ステップS9において、ステージ高さが制限値に達したと判断した場合、制御部21は検査中のチップ領域13のチップを不良と判断し(ステップS11)、ステージ9を初期値の高さ位置まで下降させる。これにより、プローブ端子25がウエハ7に強く押し付けられすぎることに起因するウエハ7及びプローブ端子25の損傷を防止することができる。不良と判断したチップ領域13についてチップテストを終了する(チップテスト終了)。
【0046】
ステップS8において、接触判断部39の出力が論理値1、すなわち、いずれかの電圧計37の検出電圧が規定電圧以上の場合(Yes)、制御部21は駆動機構19の駆動を制御してステージ9を予め設定された一定量、例えば40μmだけ上昇させる(ステップS12)。
いずれかの電圧計37の検出電圧が規定電圧以上になるのは、いずれかのプローブ端子25がIC端子15に接触したときであり、その時点から予め設定された一定量だけステージ9を上昇させることにより、全てのプローブ端子25とIC端子15の接触の確実性を向上させることができる。さらに、プローブ端子25をIC端子15に強く押し当てすぎてIC端子15が破損等するのを防止することができる。これにより、安定したIC端子15とプローブ端子25の接触を実現できる。
【0047】
ステージ9を予め設定された一定量だけ上昇させて全てのプローブ端子25をIC端子15に接触させた後、通常のテストルーチンに入って検査中のIC領域13の電気的検査を行ない、被検査IC領域13に対応する被検査ICチップの良否を判断する(ステップS13)。
所定の電気的検査を行なった後、ステージ9を初期値の高さ位置まで下降させ、検査中のチップ領域13についてチップテストを終了する(チップテスト終了)。
【0048】
チップテスト終了後、ウエハ7内の全てのチップ領域13について検査が完了したかを判断する(ステップS14)。未検査のチップ領域13がある場合(No)、制御部21により駆動機構19を駆動させてステージ9を初期値の高さ位置まま水平移動させ、次に検査を行なうチップ領域13のIC端子15をプローブ端子25に対応する位置に配置し(ステップS15)、そのチップ領域13について電気的検査を開始する(チップテストスタート)。ステップS14において全てのチップ領域13について電気的検査が完了したと判断した場合(Yes)、ステージ9に配置されたウエハ7について電気的検査を終了する(ロット終了)。
【0049】
この実施例によれば、ウエハ7においてIC端子15の高さのばらつきが大きい場合であっても、IC端子15とプローブ端子25の接触を検出してその検出時点から予め設定された所定量だけステージ9を上昇させる動作をチップ領域13ごとに実施しているので、全てのチップ領域13において、安定したIC端子15とプローブ端子25の接触を実現できる。
【0050】
図1に示した実施例では、電気的検査を行なうべくIC端子15とプローブ端子25の接触させる際、プローブ端子25に所定の定電流を印加し、IC端子15とプローブ端子25の接触に起因するプローブ端子25における電圧変化を検出しているが、本発明はこれに限定されるものではなく、プローブ端子25に所定の定電圧を印加し、IC端子15とプローブ端子25の接触に起因するプローブ端子25における電流変化を検出することによって、IC端子15とプローブ端子25の接触を検出するようにしてもよい。その実施例について以下に説明する。
【0051】
図5は半導体装置の検査装置の他の実施例を示す概略構成図である。図6はその実施例を示すブロック図である。図1及び図2と同じ部分には同じ符号を付し、それらの部分の説明は省略する。
検査装置41は複数のプローブ端子を半導体装置のIC端子に接触させるためのプロービング装置43と、プローブ端子及びIC端子を介してICの電気的検査を行なうための検査部を備えたテスタ45からなる。図5及び図6では、ICの電気的検査を行なうために所定の検査信号等を供給し、検査結果を判定するための手段の図示は省略されている。
【0052】
プロービング装置43には、チップ領域13及びIC端子15が形成されたウエハ7を配置するためのステージ9、接地配線11、プローブ端子25が配置されているプローブカード23、圧力センサー27、CCDセンサー29、並びにステージ高さ駆動ユニット47が設けられている。ステージ高さ駆動ユニット47は、駆動機構19と、駆動機構19の駆動を制御するための制御部49を備えている(図6参照)。圧力センサー27の出力信号及びCCDセンサー29の出力信号はステージ高さ駆動ユニット47の制御部49に送られる。
【0053】
テスタ45には、電気的測定部としての6個の電圧印加電流測定部51が設けられている。電圧印加電流測定部51はプローブ端子25ごとに設けられており、プローブ端子25と電圧印加電流測定部51は電気的に接続されている。
【0054】
図7にウエハ7、プローブ端子25及び電圧印加電流測定部51の回路図を示す。
電圧印加電流測定部51は、スイッチ53と、電源部としての定電圧源55と、電気的測定部としての電流計57により構成される。スイッチ53のオン/オフの切替えは制御部49により制御される。スイッチ53の一方の端子はプローブ端子25に接続され、他方の端子は定電流源55に接続されている。スイッチ53と定電圧源55の間の配線に電流計57が直列に接続されている。電圧印加電流測定部51の接触判定信号は、例えば測定した電流が予め設定された規定電流よりも小さい場合は論理値0の電気信号であり、規定電流以上の場合は論理値1の電気信号である。定電圧源55は例えば−1V(ボルト)の定電圧を供給する。定電圧源55は電圧印加電流測定部51ごとに備えられていてもよいし、複数の電圧印加電流測定部51で共通であってもよい。
【0055】
この実施例では、ウエハ7としてP型基板からなるものを検査対象とする。図5に示したように、ウエハ7はステージ9及び接地配線11を介して接地電位に接続される。したがって、ウエハ7は、カソードがIC端子15に接続され、アノードが接地電位に接続されたpn接合ダイオードと等価である。
【0056】
図5及び図6に戻って説明を続けると、テスタ45に、電圧印加電流測定部51の接触判定信号に基づいて、いずれかのIC端子15とプローブ端子25の接触を検出するための接触判断部59が設けられている。接触判断部59としては例えば6入力オアゲート論理回路が用いられる。接触判断部59の出力信号はステージ高さ駆動ユニット47の制御部49に送られる。
この実施例では、本発明の接触検出機構の第1態様は、スイッチ53、定電圧源55及び電流計57を備えた電圧印加電流測定部51、ステージ9、接地配線11並びに接触判断部59により構成される。
【0057】
図8は、この実施例の電気的検査時の動作を示すフローチャートである。図5から図8を参照してこの実施例の電気的検査時の動作を説明する。この動作の説明により、本発明の半導体装置の検査方法の第1局面について他の実施例を説明する。
1枚のウエハ7を1ロットとし、1ロットごとに一連の動作でICの電気的検査を開始する(ロットスタート)。検査開始時にはステージ9は初期値の高さ位置に配置され、スイッチ53はオフにされている。
【0058】
CCDセンサー29によりプローブ端子25の先端の高さ位置及び水平方向の位置を測定し、プローブ端子25の先端の高さ位置情報及び水平方向の位置情報をステージ高さ駆動ユニット47の制御部49に送る(ステップS31)。
制御部49により、駆動機構19を駆動させてステージ9を上昇させ、圧力センサー27の検知信号によりIC端子15の高さ位置をサンプリング測定する(ステップS32)。その後、ステージ9を初期値の高さ位置に戻す。
【0059】
制御部49により、ステップS32でのサンプリング測定結果に基づいてウエハ7内で最も高い高さ位置にあると推定されるIC端子15の高さ位置を推定し、その推定結果及びプローブ端子25の先端の高さ位置情報に基づいて、プローブ端子25の高さ位置に最も近い高さ位置にあると推定されるIC端子15がプローブ端子25に接触する高さを、IC端子15とプローブ端子25の接触検出開始高さとして設定する(ステップS33)。制御部49は接触検出開始高さ以上の高さ位置の区間ではステージ9を低速動作にて上昇させるように駆動機構19の駆動を制御する。
【0060】
制御部49により駆動機構19を駆動させてステージ9を高さ位置は初期値のまま水平移動させ、最初に検査を行なうチップ領域13のIC端子15をプローブ端子25に対応する位置に配置する(ステップS34)。
プローブ端子25に対応して配置されたチップ領域13について、電気的検査を開始する(チップテストスタート)。
【0061】
制御部49により駆動機構19を高速動作で駆動させてステージ9を初期値の高さ位置から接触検出開始高さまで上昇させる(ステップS35)。
制御部49の制御によりスイッチ53をオンにし、定電圧源55からスイッチ53を介してプローブ端子25に例えば−1Vの電圧を印加する(ステップS36)。
【0062】
各プローブ端子25における電流を電流計57により測定する(ステップS37)。電流計57は、測定した電流が予め設定された規定電流よりも小さい場合は論理値0を出力し、規定電流以上の場合は論理値1を出力する。
接触判断部59により、電流計57の出力論理値に基づいて、いずれかのプローブ端子25における電流が規定電流以上になったか、すなわちプローブ端子25がIC端子15に接触したかどうかを判断する。接触判断部59は、電流計57からの接触判定信号が全て論理値0(規定電流よりも小さい)の場合は論理値0を出力、すなわちいずれのプローブ端子25もIC端子15と接触していないと判断し、いずれかの電流計57からの接触判定信号が論理値1(規定電流以上)の場合は論理値1を出力、すなわちいずれかのプローブ端子25がIC端子15と接触したと判断する(ステップS38)。
【0063】
接触判断部59の出力が論理値0、すなわち、いずれの電流計57の検出電圧も規定電流よりも小さい場合(No)、制御部49はステージ9のステージ高さが制限値であるか否かを判断する(ステップS39)。制御部49には、プローブ端子25がウエハ7に強く押し付けられすぎてウエハ7及びプローブ端子25が損傷するのを防止すべく、ステージ9の上昇に関して制限値が設定されている。
【0064】
ステップS39において、ステージ高さが制限値に達していないと判断した場合、制御部49は駆動機構19の駆動を制御してステージ9を例えば10μmだけ上昇させる(ステップS40)。このとき、電流計57により各プローブ端子25における電流が測定され続けており(ステップS37)、IC端子15とプローブ端子25の接触が判断される(ステップS38)。
【0065】
ステップS39において、ステージ高さが制限値に達したと判断した場合、制御部49は検査中のチップ領域13のチップを不良と判断し(ステップS41)、ステージ9を初期値の高さ位置まで下降させる。これにより、プローブ端子25がウエハ7に強く押し付けられすぎることに起因するウエハ7及びプローブ端子25の損傷を防止することができる。不良と判断したチップ領域13についてチップテストを終了する(チップテスト終了)。
【0066】
ステップS38において、接触判断部59の出力が論理値1、すなわち、いずれかの電流計57の検出電圧が規定電流以上の場合(Yes)、制御部49は駆動機構19の駆動を制御してステージ9を予め設定された一定量、例えば40μmだけ上昇させる(ステップS42)。
いずれかの電流計57の検出電圧が規定電流以上になるのは、いずれかのプローブ端子25がIC端子15に接触したときであり、その時点から予め設定された一定量だけステージ9を上昇させることにより、全てのプローブ端子25とIC端子15の接触の確実性を向上させることができる。さらに、プローブ端子25をIC端子15に強く押し当てすぎてIC端子15が破損等するのを防止することができる。これにより、安定したIC端子15とプローブ端子25の接触を実現できる。
【0067】
ステージ9を予め設定された一定量だけ上昇させて全てのプローブ端子25をIC端子15に接触させた後、通常のテストルーチンに入って検査中のIC領域13の電気的検査を行ない、被検査IC領域13に対応する被検査ICチップの良否を判断する(ステップS43)。
所定の電気的検査を行なった後、ステージ9を初期値の高さ位置まで下降させ、検査中のチップ領域13についてチップテストを終了する(チップテスト終了)。
【0068】
チップテスト終了後、ウエハ7内の全てのチップ領域13について検査が完了したかを判断する(ステップS44)。未検査のチップ領域13がある場合(No)、制御部49により駆動機構19を駆動させてステージ9を初期値の高さ位置まま水平移動させ、次に検査を行なうチップ領域13のIC端子15をプローブ端子25に対応する位置に配置し(ステップS45)、そのチップ領域13について電気的検査を開始する(チップテストスタート)。ステップS44において全てのチップ領域13について電気的検査が完了したと判断した場合(Yes)、ステージ9に配置されたウエハ7について電気的検査を終了する(ロット終了)。
【0069】
この実施例によれば、ウエハ7においてIC端子15の高さのばらつきが大きい場合であっても、IC端子15とプローブ端子25の接触を検出してその検出時点から予め設定された所定量だけステージ9を上昇させる動作をチップ領域13ごとに実施しているので、全てのチップ領域13において、安定したIC端子15とプローブ端子25の接触を実現できる。
【0070】
図9は半導体装置の検査装置のさらに他の実施例を示す概略構成図である。図10はその実施例を示すブロック図である。図1及び図2並びに図3及び図4と同じ部分には同じ符号を付し、それらの部分の説明は省略する。
検査装置61は複数のプローブ端子を半導体装置のIC端子に接触させるためのプロービング装置63と、プローブ端子及びIC端子を介してICの電気的検査を行なうための検査部を備えたテスタ65からなる。図9及び図10では、ICの電気的検査を行なうために所定の検査信号等を供給し、検査結果を判定するための手段の図示は省略されている。
【0071】
プロービング装置63には、チップ領域13及びIC端子15が形成されたウエハ7を配置するためのステージ9、接地配線11、圧力センサー27及びCCDセンサー29が設けられ、プローブ端子25及びセンサー端子71が配置されているプローブカード69とステージ高さ駆動ユニット65が設けられている。センサー端子71はプローブ端子25ごとに設けられている。ステージ高さ駆動ユニット65は、駆動機構19と、駆動機構19の駆動を制御するための制御部67を備えている(図10参照)。圧力センサー27の出力信号及びCCDセンサー29の出力信号はステージ高さ駆動ユニット65の制御部67に送られる。
【0072】
テスタ65には、電気的測定部としての6個のショート検出部73が設けられている。ショート検出部73はプローブ端子25及びセンサー端子71の組ごとに設けられており、プローブ端子25及びセンサー端子71とショート検出部73は電気的に接続されている。
【0073】
図11にプローブ端子25、センサー端子71及びショート検出部73の構成図を示す。
センサー端子71はプローブ端子25の上方(ステージ9とは反対側の位置)に、プローブ端子25とは間隔をもって配置されている((A)参照)。ステージ9が上昇されてプローブ端子25とIC端子(図示は省略)が接触し、さらにステージ9が上昇されてプローブ端子25が押し上げられることにより、プローブ端子25とセンサー端子71が接触する((B)参照)。
【0074】
ショート検出部73はプローブ端子25とセンサー端子71の接触を電気的に検出するものであり、検出動作のオン/オフを内部で切り替えられるようになっている。ショート検出部73の接触判定信号は、プローブ端子25とセンサー端子71が接触していないときは論理値0の電気信号であり、プローブ端子25とセンサー端子71が接触しているときは論理値1の電気信号である。
【0075】
図9及び図10に戻って説明を続けると、テスタ65に、ショート検出部73の接触判定信号に基づいて、いずれかのIC端子15とプローブ端子25の接触を検出するための接触判断部75が設けられている。接触判断部75としては例えば6入力オアゲート論理回路が用いられる。接触判断部75の出力信号はステージ高さ駆動ユニット65の制御部67に送られる。
この実施例では、本発明の接触検出機構の第2態様は、センサー端子71、ショート検出部73及び接触判断部75により構成される。
【0076】
図12は、この実施例の電気的検査時の動作を示すフローチャートである。図9から図12を参照してこの実施例の電気的検査時の動作を説明する。この動作の説明により、本発明の半導体装置の検査方法の第2局面について一実施例を説明する。
1枚のウエハ7を1ロットとし、1ロットごとに一連の動作でICの電気的検査を開始する(ロットスタート)。検査開始時にはステージ9は初期値の高さ位置に配置され、ショート検出部73はオフにされている。
【0077】
CCDセンサー29によりプローブ端子25の先端の高さ位置及び水平方向の位置を測定し、プローブ端子25の先端の高さ位置情報及び水平方向の位置情報をステージ高さ駆動ユニット65の制御部67に送る(ステップS51)。
制御部67により、駆動機構19を駆動させてステージ9を上昇させ、圧力センサー27の検知信号によりIC端子15の高さ位置をサンプリング測定する(ステップS52)。その後、ステージ9を初期値の高さ位置に戻す。
【0078】
制御部67により、ステップS52でのサンプリング測定結果に基づいてウエハ7内で最も高い高さ位置にあると推定されるIC端子15の高さ位置を推定し、その推定結果及びプローブ端子25の先端の高さ位置情報に基づいて、プローブ端子25の高さ位置に最も近い高さ位置にあると推定されるIC端子15がプローブ端子25に接触する高さを、IC端子15とプローブ端子25の接触検出開始高さとして設定する(ステップS53)。制御部67は接触検出開始高さ以上の高さ位置の区間ではステージ9を低速動作にて上昇させるように駆動機構19の駆動を制御する。
【0079】
制御部67により駆動機構19を駆動させてステージ9を高さ位置は初期値のまま水平移動させ、最初に検査を行なうチップ領域13のIC端子15をプローブ端子25に対応する位置に配置する(ステップS54)。
プローブ端子25に対応して配置されたチップ領域13について、電気的検査を開始する(チップテストスタート)。
【0080】
制御部67により駆動機構19を高速動作で駆動させてステージ9を初期値の高さ位置から接触検出開始高さまで上昇させる(ステップS55)。
制御部67の制御によりショート検出部73をオンにし、プローブ端子25とセンサー端子71の接触(ショート)を検出する(ステップS56)。ショート検出部73は、プローブ端子25とセンサー端子71が接触している場合は論理値1の接触判定信号を出力し、プローブ端子25とセンサー端子71が接触していない場合は論理値0の接触判定信号を出力する。
【0081】
接触判断部75により、ショート検出部73からの接触判定信号に基づいて、いずれかのプローブ端子25がIC端子15に接触したかどうかを判断する。接触判断部75は、ショート検出部73からの接触判定信号が全て論理値0の場合は論理値0を出力、すなわちいずれのプローブ端子25もIC端子15と接触していないと判断し、いずれかのショート検出部73からの接触判定信号が論理値1の場合は論理値1を出力、すなわちいずれかのプローブ端子25がIC端子15と接触したと判断する(ステップS57)。
【0082】
接触判断部75の出力が論理値0の場合(No)、制御部67はステージ9のステージ高さが制限値であるか否かを判断する(ステップS58)。制御部67には、プローブ端子25がウエハ7に強く押し付けられすぎてウエハ7及びプローブ端子25が損傷するのを防止すべく、ステージ9の上昇に関して制限値が設定されている。
【0083】
ステップS58において、ステージ高さが制限値に達していないと判断した場合、制御部67は駆動機構19の駆動を制御してステージ9を例えば10μmだけ上昇させる(ステップS59)。このとき、ショート検出部73により各プローブ端子25とセンサー端子71の接触が監視し続けられており(ステップS56)、プローブ端子25とセンサー端子71の接触が判断される(ステップS57)。
【0084】
ステップS58において、ステージ高さが制限値に達したと判断した場合、制御部67は検査中のチップ領域13のチップを不良と判断し(ステップS60)、ステージ9を初期値の高さ位置まで下降させる。これにより、プローブ端子25がウエハ7に強く押し付けられすぎることに起因するウエハ7及びプローブ端子25の損傷を防止することができる。不良と判断したチップ領域13についてチップテストを終了する(チップテスト終了)。
【0085】
ステップS57において、接触判断部75の出力が論理値1の場合(Yes)、制御部67は駆動機構19の駆動を制御してステージ9を予め設定された一定量、例えば40μmだけ上昇させる(ステップS61)。
接触判断部75の出力が論理値1になるのは、いずれかのプローブ端子25とIC端子15が接触したことに起因してプローブ端子25とセンサー端子71が接触したときであり、その時点から予め設定された一定量だけステージ9を上昇させることにより、全てのプローブ端子25とIC端子15の接触の確実性を向上させることができる。さらに、プローブ端子25をIC端子15に強く押し当てすぎてIC端子15が破損等するのを防止することができる。これにより、安定したIC端子15とプローブ端子25の接触を実現できる。
【0086】
ステージ9を予め設定された一定量だけ上昇させて全てのプローブ端子25をIC端子15に接触させた後、通常のテストルーチンに入って検査中のIC領域13の電気的検査を行ない、被検査IC領域13に対応する被検査ICチップの良否を判断する(ステップS62)。
所定の電気的検査を行なった後、ステージ9を初期値の高さ位置まで下降させ、検査中のチップ領域13についてチップテストを終了する(チップテスト終了)。
【0087】
チップテスト終了後、ウエハ7内の全てのチップ領域13について検査が完了したかを判断する(ステップS63)。未検査のチップ領域13がある場合(No)、制御部67により駆動機構19を駆動させてステージ9を初期値の高さ位置まま水平移動させ、次に検査を行なうチップ領域13のIC端子15をプローブ端子25に対応する位置に配置し(ステップS64)、そのチップ領域13について電気的検査を開始する(チップテストスタート)。ステップS63において全てのチップ領域13について電気的検査が完了したと判断した場合(Yes)、ステージ9に配置されたウエハ7について電気的検査を終了する(ロット終了)。
【0088】
この実施例によれば、ウエハ7においてIC端子15の高さのばらつきが大きい場合であっても、IC端子15とプローブ端子25の接触を検出してその検出時点から予め設定された所定量だけステージ9を上昇させる動作をチップ領域13ごとに実施しているので、全てのチップ領域13において、安定したIC端子15とプローブ端子25の接触を実現できる。
【0089】
上記の実施例では、制御部21,49により、プローブ端子25の高さ位置に最も近い高さ位置にあるIC端子15の高さ位置を推定し、プローブ端子25に最も近い高さ位置にあるIC端子15がプローブ端子25に接触する高さを、IC端子15とプローブ端子25の接触検出開始高さとしてチップテスト前に設定し、各領域13の電気的検査時には、ステージ9を初期値の高さ位置から接触検出開始高さまでは高速動作で上昇させ、接触検出開始高さ以降は10μmずつステージ9を上昇させる低速動作でステージ9を上昇させるようにしているので、ステージ9を上昇させる全区間を低速動作で行なう場合に比べて検査時間を短縮することができる。
【0090】
ステージ9を低速動作にて上昇させる区間は、プローブ端子25に最も近い高さ位置にあると推定されるIC端子15とプローブ端子25が接触する高さ位置以上の区間に限定されるものではなく、少なくともプローブ端子25の高さ位置に最も近い高さ位置にあるIC端子15がプローブ端子25に接触する区間を含んでいればよい。
【0091】
図1から図4を参照して説明した実施例及び図5から図8を参照して説明した実施例では、ウエハ7を接地電位にしているが、本発明はこれに限定されるものではなく、ウエハ7の電位を一定レベルにできる構成であればよい。
また、図9から図12を参照して説明した実施例では、ステージ9を接地電位にしてウエハ7を接地電位にしているが、この実施例ではステージ9は接地レベルとせず不定状態であってもよい。
【0092】
また、上記の検査装置の実施例では、プローブ端子25を固定し、ステージ9のみを移動させる構成としているが、本発明はこれに限定されるものではなく、ステージ9を固定し、プローブ端子25を移動させる構成であってもよいし、ステージ9及びプローブ端子25の両方を移動させる構成であってもよい。
【0093】
また、上記の検査装置の実施例では、接触検出機構を構成する電流印加電圧測定部31、電圧印加電流測定部51及びショート検出部73並びに接触判断部39,59,75はテスタ5,45,65に備えられているが、本発明はこれに限定されるものではなく、それらの一部がプロービング装置3,43,63に含まれていてもよいし、接触検出機構の全てがプロービング装置3,43,63に含まれていてもよい。
【0094】
また、上記の検査装置の実施例では、検査開始前のプローブ端子25の先端の高さ位置及び水平方向の位置を測定するためのプローブ端子位置測定手段としてCCDセンサー29を備えているが、プローブ端子位置測定手段はCCDに限定されるものではなく、検査開始前のプローブ端子の先端の高さ位置を測定できる他の手段であってもよい。
【0095】
また、上記の検査装置の実施例では、検査開始前のIC端子の高さ位置をサンプリング測定するためのIC端子位置測定手段として圧力センサー27を備えているが、IC端子位置測定手段は圧力センサーに限定されるものではなく、検査開始前のIC端子の高さ位置をサンプリング測定できる他の手段であってもよい。
以上、本発明の実施例を説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の範囲内で種々の変更が可能である。
【0096】
【発明の効果】
本発明のプロービング装置では、プローブ端子が接触されるIC端子は半田ボールからなり、プローブ端子をIC端子に接触させるべく駆動機構の駆動によりプローブ端子とIC端子を接近させる際にいずれかのプローブ端子とIC端子の接触を検出するための接触検出機構をIC端子に接触されるすべてのプローブ端子に備え、制御部は、駆動機構の駆動を制御して、接触検出機構によるプローブ端子とIC端子のチップ領域ごとの接触検出時点から予め設定された所定量だけプローブ端子とIC端子が互いに接近する方向へ移動させるようにし、
本発明の半導体装置の検査装置では、プロービング装置と検査部を備え、プロービング装置として本発明のプロービング装置を備えているようにし、
本発明の半導体装置の検査方法は、プローブ端子が接触されるIC端子は半田ボールからなり、IC端子に接触されるすべてのプローブ端子を用いて、プローブ端子をIC端子に接触させるべくプローブ端子とIC端子を接近させる際にいずれかのプローブ端子とIC端子が接触されたかどうかの接触検出を上記チップ領域ごとに行ない、その接触検出時点から予め設定された所定量だけプローブ端子とIC端子を互いに接近する方向へ移動させてプローブ端子とIC端子を接触させる工程を含むようにしたので、
プローブ端子とIC端子の接触の確実性を向上させることができる。さらに、プローブ端子とIC端子の接触検出時点から予め設定された所定量だけプローブ端子とIC端子を互いに接近する方向へ移動させるので、プローブ端子をIC端子に強く押し当てすぎてIC端子が破損等するのを防止することができる。これにより、安定したIC端子とプローブ端子の接触を実現できる。さらに、IC端子に接触されるすべてのプローブ端子を用いて、いずれかのプローブ端子とIC端子の接触を検出するようにしたので、いずれかのIC端子高さが突出して高くなっているような不良ICを含んでいる場合であってもプローブ端子が半導体装置に強く押し付けられて損傷するのを防止することができる。
【0097】
本発明のプロービング装置、検査開始前のプローブ端子の高さ位置を測定するためのプローブ端子位置測定手段と、検査開始前のIC端子の高さ位置をサンプリング測定するためのIC端子位置測定手段とを備え、制御部は、駆動機構の駆動によりプローブ端子とIC端子を接近させる際に、プローブ端子位置測定手段及びIC端子位置測定手段の測定結果に基づいて、少なくともプローブ端子の高さ位置に最も近い高さ位置にあるIC端子がプローブ端子に接触する区間において低速動作でプローブ端子とIC端子を接近させるように駆動機構を制御し、接触検出機構は、駆動機構の低速動作開始時にプローブ端子とIC端子の接触検出を開始するようにし、
本発明の半導体装置の検査方法、検査開始前のプローブ端子の高さ位置を測定し、検査開始前のIC端子の高さ位置をサンプリング測定し、プローブ端子とIC端子を接近させる際に、測定したプローブ端子の高さ位置及びIC端子の高さ位置に基づいて、少なくともプローブ端子の高さ位置に最も近い高さ位置にあるIC端子がプローブ端子に接触する区間において低速動作でプローブ端子とIC端子を接近させ、低速動作開始時にプローブ端子とIC端子の接触検出を開始するようにすれば
プローブ端子とIC端子の接触検出時点から予め設定された所定量だけプローブ端子とIC端子を互いに接近する方向へ移動させる動作を正確に行なうことができる。さらに、プローブ端子とIC端子を接近させる動作の全区間を低速動作で行なう場合に比べて検査時間を短縮することができる。
【0098】
本発明のプロービング装置、制御部は、予め設定された制限量までプローブ端子とIC端子を接近させても接触検出機構によりプローブ端子とIC端子の接触が検出されない場合にプローブ端子とIC端子の接近を停止させるようにし、
本発明の半導体装置の検査方法、予め設定された制限量までプローブ端子とIC端子を接近させてもプローブ端子とIC端子の接触が検出されない場合にプローブ端子とIC端子の接近を停止させるようにすれば
プローブ端子が半導体装置に強く押し付けられてそれらが損傷するのを防止することができる。
【0099】
本発明のプロービング装置、接触検出機構の第1態様として、半導体装置を一定電位にするための配線部と、プローブ端子に電流又は電圧を供給するための電源部と、プローブ端子における電圧又は電流を測定するための電気的測定部と、電気的測定部の出力信号に基づいてプローブ端子とIC端子の接触を検出する接触判断部とを備え、
本発明の半導体装置の検査方法、第1局面として、半導体装置を一定電位にし、プローブ端子に電流又は電圧を供給し、プローブ端子における電圧変化又は電流変化を監視することによりプローブ端子とIC端子の接触を検出するようにすれば
プローブ端子をIC端子に接触させるべくプローブ端子とIC端子を接近させる際にいずれかのプローブ端子とIC端子の接触を検出することができる。
【0100】
本発明のプロービング装置、接触検出機構の第1態様において、配線部は半導体装置が配置されるステージを含むようにし、
本発明の半導体装置の検査方法、第1局面において、半導体装置が配置されるステージを一定電位にすることにより半導体装置を一定電位にするようにすれば
半導体装置を容易に一定電位にすることができる。
【0101】
本発明のプロービング装置では、接触検出機構の第1態様において、電気的検出部をプローブ端子ごとに備えているようにし、
本発明の半導体装置の検査方法では、第1局面において、プローブ端子における電圧変化又は電流変化の監視をプローブ端子ごとに行なうようにしたので、
いずれかのIC端子高さが突出して高くなっているような不良ICを含んでいる場合であってもプローブ端子が半導体装置に強く押し付けられて損傷するのを防止することができる。
【0102】
本発明のプロービング装置、接触検出機構の第2態様として、プローブ端子付近に配置されたセンサー端子と、プローブ端子とセンサー端子の電気的接続を検出するためのショート検出部とを備え、センサー端子はプローブ端子がIC端子に接触していない状態ではプローブ端子とは間隔をもち、かつ検出端子とIC端子の接触に起因して検出端子と接触する位置に配置されているようにし、
本発明の半導体装置の検査方法、第2局面として、プローブ端子がIC端子に接触していない状態ではプローブ端子とは間隔をもち、かつ検出端子とIC端子の接触に起因して検出端子と接触する位置にセンサー端子を配置し、プローブ端子とセンサー端子の電気的接続を検出することによりプローブ端子とIC端子の接触を検出するようにすれば
プローブ端子をIC端子に接触させるべくプローブ端子とIC端子を接近させる際にいずれかのプローブ端子とIC端子の接触を検出することができる。さらに、半導体装置もしくはIC端子又はそれらの両方の電位が不定状態であっても、プローブ端子とIC端子の接触を検知することができる。
【0103】
本発明のプロービング装置では、接触検出機構の第態様において、センサー端子をプローブ端子ごとに備えているようにし、
本発明の半導体装置の検査方法では、第局面において、センサー端子をプローブ端子ごとに配置し、プローブ端子とセンサー端子の電気的接続をプローブ端子ごとに検出するようにしたので、
いずれかのIC端子高さが突出して高くなっているような不良ICを含んでいる場合であってもプローブ端子が半導体装置に強く押し付けられて損傷するのを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】半導体装置の検査装置の一実施例を示す概略構成図である。
【図2】同実施例を示すブロック図である。
【図3】同実施例におけるウエハ、プローブ端子及び電流印加電圧測定部を示す回路図である。
【図4】同実施例の電気的検査時の動作を示すフローチャートである。
【図5】半導体装置の検査装置の他の一実施例を示す概略構成図である。
【図6】同実施例を示すブロック図である。
【図7】同実施例におけるウエハ、プローブ端子及び電圧印加電流測定部を示す回路図である。
【図8】同実施例の電気的検査時の動作を示すフローチャートである。
【図9】半導体装置の検査装置のさらに他の実施例を示す概略構成図である。
【図10】同実施例を示すブロック図である。
【図11】同実施例におけるプローブ端子、センサー端子及びショート検出部を示す回路図である。
【図12】同実施例の電気的検査時の動作を示すフローチャートである。
【図13】ウエハレベルCSPの一例を示す断面図である。
【図14】IC端子の高さにばらつきをもつウエハレベルCSPを示す断面図である。
【図15】IC個片に切り分ける前のウエハを示す側面図である。
【符号の説明】
1 検査装置
3 プロービング装置
5 テスタ
7 ウエハ
9 ステージ
11 接地配線
13 チップ領域
15 IC端子
17 ステージ高さ駆動ユニット
19 駆動機構
21 制御部
23 プローブカード
25 プローブ端子
27 圧力センサー
29 CCDセンサー
31 電流印加電圧測定部
33 スイッチ
35 定電流源
37 電圧計
39 接触判断部

Claims (13)

  1. 制御部の制御により駆動機構を駆動させて複数のプローブ端子をウエハに形成されたチップ領域のIC端子に接触させる機能を備えたプロービング装置において、
    前記IC端子は半田ボールからなり、
    前記プローブ端子を前記IC端子に接触させるべく前記駆動機構の駆動により前記プローブ端子と前記IC端子を接近させる際にいずれかの前記プローブ端子と前記IC端子の接触を検出するための接触検出機構を前記IC端子に接触されるすべての前記プローブ端子に備え、
    前記制御部は、前記駆動機構の駆動を制御して、前記接触検出機構による前記プローブ端子と前記IC端子の前記チップ領域ごとの接触検出時点から予め設定された所定量だけ前記プローブ端子と前記IC端子を接近させることを特徴とするプロービング装置。
  2. 検査開始前の前記プローブ端子の高さ位置を測定するためのプローブ端子位置測定手段と、検査開始前の前記IC端子の高さ位置をサンプリング測定するためのIC端子位置測定手段とを備え、
    前記制御部は、前記駆動機構の駆動により前記プローブ端子と前記IC端子を接近させる際に、前記プローブ端子位置測定手段及び前記IC端子位置測定手段の測定結果に基づいて、少なくとも前記プローブ端子の高さ位置に最も近い高さ位置にある前記IC端子が前記プローブ端子に接触する区間において低速動作で前記プローブ端子と前記IC端子を接近させるように前記駆動機構を制御し、
    前記接触検出機構は、前記駆動機構の低速動作開始時に前記プローブ端子と前記IC端子の接触検出を開始する請求項1に記載のプロービング装置。
  3. 前記制御部は、予め設定された制限量まで前記プローブ端子と前記IC端子を接近させても前記接触検出機構により前記プローブ端子と前記IC端子の接触が検出されない場合に前記プローブ端子と前記IC端子の接近を停止させる請求項1又は2に記載のプロービング装置。
  4. 前記接触検出機構は、半導体装置を一定電位にするための配線部と、前記プローブ端子に電流又は電圧を供給するための電源部と、前記プローブ端子の電圧又は電流を測定するための電気的測定部と、前記電気的測定部の出力信号に基づいて前記プローブ端子と前記IC端子の接触を検出する接触判断部とを備えている請求項1から3のいずれか一項に記載のプロービング装置。
  5. 前記配線部は前記半導体装置が配置されるステージを含む請求項4に記載のプロービング装置。
  6. 前記接触検出機構は、前記プローブ端子付近に配置されたセンサー端子と、前記プローブ端子と前記センサー端子の電気的接続を検出するためのショート検出部とを備え、前記センサー端子は前記プローブ端子が前記IC端子に接触していない状態では前記プローブ端子とは間隔をもち、かつ前記検出端子と前記IC端子の接触に起因して前記検出端子と接触する位置に配置されている請求項1から3のいずれか一項に記載のプロービング装置。
  7. 複数のプローブ端子を半導体装置のIC端子に接触させる機能を備えたプロービング装置と、前記プローブ端子及び前記IC端子を介して半導体装置の電気的検査を行なうための検査部を備えた半導体装置の検査装置において、
    前記プロービング装置として請求項1から6のいずれか一項に記載のプロービング装置を備えていることを特徴とする半導体装置の検査装置。
  8. 複数のプローブ端子をウエハに形成されたチップ領域のIC端子に接触させて実施する半導体装置の検査方法において、
    前記IC端子は半田ボールからなり、
    前記IC端子に接触されるすべての前記プローブ端子を用いて、前記プローブ端子を前記IC端子に接触させるべく前記プローブ端子と前記IC端子を接近させる際にいずれかの前記プローブ端子と前記IC端子が接触されたかどうかの接触検出を前記チップ領域ごとに行ない、
    その接触検出時点から予め設定された所定量だけ前記プローブ端子と前記IC端子を互いに接近する方向へ移動させて前記プローブ端子と前記IC端子を接触させる工程を含むことを特徴とする半導体装置の検査方法。
  9. 検査開始前の前記プローブ端子の高さ位置を測定し、検査開始前の前記IC端子の高さ位置をサンプリング測定し、前記プローブ端子と前記IC端子を接近させる際に、測定した前記プローブ端子の高さ位置及び前記前記IC端子の高さ位置に基づいて、少なくとも前記プローブ端子の高さ位置に最も近い高さ位置にある前記IC端子が前記プローブ端子に接触する区間において低速動作で前記プローブ端子と前記IC端子を接近させ、前記低速動作開始時に前記プローブ端子と前記IC端子の接触検出を開始する請求項8に記載の半導体装置の検査方法。
  10. 予め設定された制限量まで前記プローブ端子と前記IC端子を接近させても前記プローブ端子と前記IC端子の接触が検出されない場合に前記プローブ端子と前記IC端子の接近を停止させる請求項8又は9に記載の半導体装置の検査方法。
  11. 半導体装置を一定電位にし、前記プローブ端子に電流又は電圧を供給し、前記プローブ端子における電圧変化又は電流変化を監視することにより前記プローブ端子と前記IC端子の接触を検出する請求項8から10のいずれか一項に記載の半導体装置の検査方法。
  12. 半導体装置が配置されるステージを一定電位にすることにより半導体装置を一定電位にする請求項11に記載の半導体装置の検査方法。
  13. 前記プローブ端子が前記IC端子に接触していない状態では前記プローブ端子とは間隔をもち、かつ前記検出端子と前記IC端子の接触に起因して前記検出端子と接触する位置にセンサー端子を配置し、前記プローブ端子と前記センサー端子の電気的接続を検出することにより前記プローブ端子と前記IC端子の接触を検出する請求項8から10のいずれか一項に記載の半導体装置の検査方法。
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