JP3897680B2 - 給湯機器 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、石油式のバーナ等を有する給湯機器に係わり、特に、故障履歴等を把握可能な給湯機器に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、石油式のバーナを有する給湯機器は、特許文献1に示すように、燃料タンクから供給される灯油等の燃料をバーナで燃焼させて缶体内の水を加熱することにより、所定温度の湯を得るように構成されている。そして、この給湯機器において異常が発生した場合は、各種センサからの異常検知信号に基づき、リモコン等の表示部に異常に対応した番号を表示させることで、異常の発生現象が把握できるように構成されている。
【0003】
【特許文献1】
特開2002−98406号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような給湯機器にあっては、リモコンの表示部に表示される番号等により、例えばバーナ異常、給水異常等のように異常の発生現象は把握できるものの、例えばバーナ異常の場合に、バーナのどの部位が異常かを、すなわち故障部位を即座に特定することが難しい。そのため、修理時に、バーナ異常に係わる部位である電磁ポンプやバーナ本体等を全て検査する必要性も生じ、修理に時間がかかる等、異常発生時の対応を素早く的確に行うことが難しいという問題点を有している。
【0005】
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、その目的は、各種センシングデータ等を所定時間毎に保存できて、機器の異常発生時等に故障部位を簡単に特定しその対応を的確に行い得る給湯機器を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
かかる目的を達成すべく、本発明のうち請求項1に記載の発明は、給水配管及び給湯配管が接続された缶体と、該缶体を加熱するバーナと、該バーナ運転時の指令値及び又は各種センサの検知信号からなるデータを取得するデータ取得手段と、リモコンを有して前記バーナを所定の運転状態にするために各種アクチュエータを制御する制御手段と、を備えた給湯機器であって、前記制御手段は、データ取得手段で取得されたデータを所定時間毎に保存データとしてその記憶部に記憶すると共に、前記データ取得手段の検知信号によって機器の異常が検知された時点で、発生した異常に対応する番号と前記記憶部に記憶されている最新の保存データを前記リモコンの表示部に表示することを特徴とする。
【0007】
このように構成することにより、給水配管の水温や流量等の各種センサによる検知信号あるいはバーナの電磁ポンプのオン・オフやフレームロッドの電流値等の指令値がデータとしてデータ取得手段で逐次取得され、この取得されたデータは、制御手段によって所定時間毎に保存データとして記憶部に記憶される。そして、例えばバーナの着火ミス等の機器の異常が発生した場合には、該異常発生に対応した番号と異常発生前に記憶されている最新の保存データが読み出されてリモコンの表示部に表示される。この表示によって、異常発生時の各部位の履歴等を把握できるので、専用の測定器等を使用することなく、故障部位を容易かつ高い精度で特定することができる。
【0009】
また、前記制御手段は、請求項2に記載の発明のように、揮発性記憶素子と不揮発性記憶素子を有し、前記保存データを揮発性記憶素子に記憶すると共に、該記憶した保存データを前記機器の異常が検知された時点に不揮発性記憶素子に転送して記憶することが好ましい。このように構成することにより、保存データの一時的な記憶が揮発性記憶素子で行われ、表示される保存データの記憶が不揮発性記憶素子で行われることから、両記憶素子の有効利用が図れると共に例えば機器の異常発生時の保存データが不揮発性記憶素子に長期に亘り確実に保存される。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。
図1〜図4は、本発明に係わる給湯機器の一実施形態を示し、図1がその概略構成図、図2がそのブロック図、図3がリモコンの正面図、図4及び図5が動作の一例を示すフローチャートである。
【0012】
図1において、給湯機器1は、湯を蓄える缶体2と、この缶体2を加熱するバーナ3を有している。缶体2には、三方弁6を有し缶体2に水を供給する給水配管4と、三方弁7を有し図示しない水栓等に缶体2内の湯を供給する給湯配管5が連結されている。また、缶体2には、湯の温度を検出する温水センサ8と缶体2の温度を検出する缶体センサ9が配置され、前記給水配管4には、該配管4内の水の温度を検出する水温センサ10と、給水配管4内の圧力を検出する圧力センサ11(図2参照)及び流量を検出する流量センサ12等が配置されている。
【0013】
前記温水センサ8、缶体センサ9及び水温センサ10は、例えばサーミスタ式の温度センサで形成され、前記圧力センサ11はダイヤフラム式の圧力センサで、また流量センサ12は例えばフロート式の流量センサで形成されている。そして、これらの各センサ8〜12はマイコン13の入力側に接続され、このマイコン13の出力側には、前記三方弁6、7が接続されると共に、前記バーナ3の電磁ポンプ14等が接続されている。なお、電磁ポンプ14には、例えば給湯機器1とは別体で配置された燃料タンク15が給油管16によって連結されている。
【0014】
この給湯機器1は、図2のブロック図に示すように、前記マイコン13と、このマイコン13に有線(もしくは無線)で接続されたリモコン17等によって形成された制御手段18を有し、マイコン13内には、入出力部19と演算部20及び記憶部としての揮発性記憶素子21が設けられている。また、マイコン13の入出力部19と揮発性記憶素子21間には、EEPROM、ハードディスク(HDD)あるいはメモリーカード等からなる不揮発性記憶素子22が接続されており、演算部20の指令により、揮発性記憶素子21の保存データが不揮発性記憶素子22に転送記憶されるようになっている。
【0015】
また、前記入出力部19の入力側には、前記各センサ8〜12等からなるセンサ群23が接続され、入出力部19の出力側には、前記バーナ3の電磁ポンプ14及びそのファンモータ24、前記三方弁6、7等からなるアクチュエータ群25が接続されている。そして、アクチュエータ群25が、センサ群23から入力される検知信号に基づき制御手段17によって制御されるようになっており、センサ群23とマイコン13によって、検知信号と指令値を取得するデータ取得手段が構成されている。
【0016】
前記リモコン17は、操作部26と表示部27を有して、例えば図3に示すように形成されている。すなわち、操作部26は、台所のブザーを鳴らす呼び出しスイッチ28、所定温度ずつ追いだきするランプ付きのおいだきスイッチ29、浴室リモコン17以外での浴室温度の設定を可能にするランプ付きの優先スイッチ30、及び予約自動運転を可能にするランプ付きの自動スイッチ31が設けられている。また、操作部26には、蓋32で覆われた状態で、給湯する湯の温度を設定する給湯温度調節スイッチ33、浴槽に湯はりする水位を設定するふろ水位設定スイッチ34、浴槽内の湯の温度を設定するふろ温度調節スイッチ35、及び運転・停止を行うための運転スイッチ36等が設けられている。
【0017】
また、表示部27は、例えば蛍光表示管で形成され、給湯の目安値温度を表示する横方向に並んだ多数の表示器からなる給湯温度表示部37、時刻を表示する時刻表示部38、設定されている給湯の沸き上がり温度をデジタル表示するフロ温度設定表示部39、追いだき状態を表示する複数の表示器からなる追いだき表示部40、及び優先時やバーナ3燃焼時、あるいは予約時等に点灯する各種表示灯が設けられている。なお、このような操作部26と表示部27を有するリモコン17は、浴室の入口ドア外側の壁パネルに取り付けられて浴室外リモコンとして使用されるか、あるいは浴室内の浴槽近傍の壁パネルに取り付けられて浴室内リモコンとして使用される。
【0018】
次に、前記給湯機器1の動作の一例を図4及び図5のフローチャート等に基づいて説明する。なお、各フローチャートは、マイコン17に予め記憶してあるプログラムにしたがって自動的に実行される。先ず、図4に示すように、給湯機器1の前記運転スイッチ36をオンするとプログラムが開始(S100)されて、バーナ3の燃焼演算ルーチン(S101)に入り、前記センサ群23のデータがマイコン13の入出力部19に読み込まれ(S102)、この読み込んだデータに基づいてマイコン13の演算部20で燃費が演算(S103)される。
【0019】
ステップS103で燃費が演算されると、この燃費が得られるように前記電磁ポンプ14やファンモータ24等のアクチュエータ群25に指令信号が出力(S104)されて、バーナ3が所定状態で燃焼する。そして、予め設定したセンサ群23からの各種検知信号やバーナ3を構成する各アクチュエータへの指令値(以下、これらを保存データという)の保存タイミングか否かが判断(S105)される。この保存タイミングとしては一定時間が採用され、マイコン13の揮発性記憶素子21に保存データが仮保存されることから、不揮発性記憶素子22の常時書き込みによる信頼性の低下が防止されるようになっている。
【0020】
また、保存データの検知信号としては、流量センサ12で検知される流量、温水センサ8、缶体センサ9、水温センサ10あるいは図示しない追いだき温度センサ、空気温度センサ等の各センサのサーミスタ抵抗値、前記圧力センサ11の出力電圧が使用されたり、いずれも図示しない凍結防止スイッチの状態、圧力スイッチの状態、感震器の状態、バーナハイリミットの状態、燃料タンク15のオイルセンサやフロートスイッチの状態等が必要に応じて使用される。また、前記保存データの特性値としては、バーナ3の図示しないフレームロッドの電流値、ファンモータ24の回転数、マイコン13からの燃費指令値やファンモータ回転数指令値等が使用される。
【0021】
そして、判断S105で「YES」の場合、すなわちマイコン13内の揮発性記憶素子21に保存データを保存するタイミングとなった場合は、この保存データを揮発性記憶素子21に記憶(S106)させる。一方、判断S105で「NO」の場合かステップS106が実行されると、保存データの転送タイミングか否かが判断(S107)される。この転送タイミングとしては、後述するように異常発生時や所定のスイッチ操作による手動操作時、あるいは感震器の作動や落雷による主電源の停電等の電源遮断時等が採用される。
【0022】
判断S107で「YES」の場合、すなわちマイコン13内の揮発性記憶素子21に予め設定した所定時間の保存データが保存された場合には、この保存データを不揮発性記憶素子22に転送して該不揮発性記憶素子22に記憶(S108)させる。また、判断S107で「NO」の場合、すなわち揮発性記憶素子21に所定時間の保存データが保存されておらず該保存データを転送する必要がない場合、及び前記ステップS108で不揮発性記憶素子22に保存データが転送・記憶された場合は、前記運転スイッチ36がオフされて燃焼演算ルーチンが終了したか否かが判断(S109)される。この判断S109で「NO」の場合は、ステップS101にリターンし、判断S109で「YES」の場合は、一連のプログラムが終了(S110)する。
【0023】
図5は、このように所定時間毎に保存された保存データの表示ルーチンを示すフローチャートである。この表示ルーチンは、プログラムが開始(S200)され表示ルーチンに入ると(S201)と、先ず、前記センサ群23が異常検知したか否かが判断(S202)される。この判断S202で「YES」の場合、すなわち、例えばバーナ3に着火ミスの異常が生じた場合は、当該異常に応じた異常信号がマイコン13に入力され、マイコン13により例えば電磁ポンプ14の作動を停止させると共に所定時間後にファンモータ24を停止させる等の停止処理(S203)を実行する。
【0024】
なお、判断S202でバーナ3の着火ミスが検知された場合は、フレーム電流値、ファンモータ回転数指令値、ファンモータ回転数、燃費指令値等を時系列時に保存データとして保存することで、着火ミスの原因を容易に特定することができる。また、全自動系の異常発生時の場合は、圧力センサ11の出力を時系列的に検証することで故障部位を特定することができる。
【0025】
前記停止処理S203によって、バーナ3は停止状態とされて安全性が確保されると共に、この停止処理の後もしくは停止処理と平行して、異常信号が入力された時点に不揮発性記憶素子22に記憶されている最新の保存データを読み出し(S204)、この読み出した保存データをリモコン17の表示部27に表示(S205)させ、その後プログラムを終了(S206)する。
【0026】
このステップS205における表示としては、例えば図3に示すように、リモコン17の表示部27の給湯温度表示部37に、その複数のLEDの表示位置によって、表示されている保存データが転送前のどのくらいの時間のデータかを表示させる。つまり、例えば横方向に並んだ給湯温度表示部37の左端の表示器が点灯している場合は、転送1分前のデータが表示されていることを示し、給湯温度表示部37の右端が表示されている場合は転送前7分前のデータが表示されていることを示すようにする。
【0027】
また、表示部27の追いだき表示部40には、その複数の表示器によって、データのオン・オフ状態が表示され、表示部27のふろ温度設定表示部39には、各種データの値を16進数または10進数で表示させる。なお、これらの表示は、リモコン17の表示用スイッチである例えば自動スイッチ31の2回連続操作(1回操作の場合は通常の自動運転機能)によって表示されるが、例えば専用の操作スイッチを設けることも勿論可能であるし、自動スイッチ31の操作によって、表示データの時刻を進ませたり遡らせて表示することもできる。
【0028】
一方、前記判断S202で「NO」の場合、すなわちセンサ群23で異常が検知されない場合は、表示用の操作スイッチがオン(この例では自動スイッチ31の2回連続操作)したか否かが判断(S206)される。この判断S206で「YES」の場合、すなわち保存データ読み出し用の所定の操作スイッチがオン操作された場合は、前記ステップS204、S205と同様に、不揮発性記憶素子21に記憶されている最新の保存データを読み出し(S207)、この読み出した保存データを前述したと同様にリモコン17の表示部27の所定位置に表示(S208)させる。その後、運転スイッチ36がオフしたか否かが判断(S209)され、この判断S209で「YES」になった時点でプログラムを終了(S210)する。
【0029】
ところで、前記判断S206における手動操作が使用される場合としては、例えば異常が検出されない不具合の場合が上げられる。すなわち、例えば給湯温度が設定温度よりぬるい場合は異常検知はされないが、このような場合、前記操作スイッチを手動でオンさせると、不揮発性記憶素子22に転送記憶されたセンサ群23のサーミスタ抵抗値、流量センサ12の状態、ファンモータ回転数指令値、燃費指令値等を時系列的に検証することで不具合部位が特定される。
【0030】
なお、このフローチャートにおいては、不揮発性記憶素子22からの保存データの読み出し及び表示を、異常検知時と操作スイッチの操作時(手動操作時)に行う場合について説明したが、例えば異常検知の場合にのみ読み出して表示を行うフローとすることもできるし、何らかの原因で電源が遮断された場合に読み出して表示を行うフローとすることもできる。この電源遮断時の保存データの読み出し・表示は、例えばバックアップ電源によって行われる。
【0031】
このように、上記実施形態の給湯機器1にあっては、制御手段18が、所定時間毎に保存データが保存される揮発性記憶素子21と、この揮発性記憶素子21に仮記憶された保存データが転送されて保存される不揮発性記憶素子22を有し、不揮発性記憶素子22に記憶されている保存データのうち、最新の保存データが例えば異常発生時等に読み出されて表示されるため、この表示によって、給湯機器1の故障部位を容易に特定することができ、例えば修理作業時間を短くすることができる等、修理作業の効率化を図ることが可能になる。
【0032】
特に、リモコン17の表示部27に表示される異常発生時の番号と同時(もしくは交互)に保存データを表示することができるため、番号と保存データとを関連付けて故障部位を特定することができると共に、異常検出した時点で所定のデータが保存されるため、再現性の低いデータでも異常発生時に記憶されているセンシングデータで故障部位を特定することができる。
【0033】
また、異常を検出しない状態の場合でも、手動によって不揮発性記憶素子22に保存データを転送記憶させることができるため、センサ群23で異常が検出されない不具合をも、保存データに基づいてその不具合箇所を特定することができる。さらに、マイコン13のセンシングデータそのものを検証できるため、センサ群23とマイコン13間の通信異常等、従来の修理現場ではできなかった故障部位の特定を行うこともでき、これらのことから、異常発生や不具合発生時の故障部位等の特定を一層素早くかつ的確に行うことができる。
【0034】
また、給湯機器1本体とは別体に設けられたリモコン17の表示部27に保存データを表示できるため、故障診断用の専用のテスター等を使用することなく、リモコン17自体をテスター替わりに使用しつつ故障部位を特定できて、修理作業の作業性の向上が図れる等、修理や保守作業を一層効率的に行うことが可能になる。また、保存データの記憶が揮発性記憶素子21で行われ、この揮発性記憶素子21から転送され表示される保存データの記憶が不揮発性記憶素子22で行われるため、安価になりつつある両記憶素子21、22の有効利用が図れると共に、例えば異常発生時の保存データを不揮発性記憶素子22に長期に亘り安定して保存することができ、結果として、保守・修理コストの低減化を図ることが可能になる。
【0035】
さらにまた、マイコン13内の揮発性記憶素子21に仮記憶される保存データの保存タイミングが、マイコン13のプログラムの実行サイクルより十分に長く、保存データのデータ精度に影響しない(故障部位の特定に悪影響しない)長さに設定されているため、例えば保存データを実行サイクル毎に保存する必要がなくなり、マイコン13に加わる負担を軽減させることができて、常時書き込みによる記憶素子21、22の信頼性低下を防止することができる。
【0036】
図6及び図7は、前記リモコン17のそれぞれ他の例を示す正面図であり、以下、上記例と同一部位には同一符号を付して説明する。先ず、図6に示すリモコン17は、操作部26に前記呼び出しスイッチ28、ふろ温度調節スイッチ35、給湯温度調節スイッチ33、自動スイッチ31、ふろ水位設定スイッチ34、湯がぬるい時に所定温度暖めるあったかスイッチ42等が設けられている。
【0037】
また、リモコンの表示部27は、ドットマトリクス表示器43で形成され、例えば異常発生時に、図に示すように、燃費がグラフG1として、またフレームロッドの電流値がグラフG2として表示されると共に、バーナハイリミット、感震器、圧力スイッチ、フロートスイッチ等の状態が点灯表示されるようになっている。なお、ドットマトリクス表示器43は、通常状態においては、図示しない運転オンスイッチ、運転オフスイッチ、モードスイッチ等のスイッチや、その状態を示す表示部等が設けられている。
【0038】
このリモコン17においても、例えば異常発生的にフレームロッドの電流値等を表示部27にグラフ表示できて、上記実施形態のリモコン17と同様に、故障部位の特定を容易に行うことができると共に、複数の保存データをグラフG1、G2として同時に表示できることから、時系列的な関連性を一目で把握できて、故障部位や故障原因の特定を一層的確に行うことができるという作用効果が得られる。
【0039】
また、図7に示すリモコン17は、操作部26に給湯温度調節スイッチ33、給湯時間設定スイッチ44及び運転スイッチ36等が設けられると共に、表示部27に給湯時間表示部45、給湯温度表示部37等が設けられている。この例のリモコン17においても、例えば異常発生時に給湯時間表示部45にデータを表示させ、給湯温度表示部37に時刻等を表示できて、上記実施形態と同様の作用効果を得ることができると共に、リモコン17自体の構成を簡略化して安価に形成できるという作用効果が得られる。このようにリモコン17の操作部26及び表示部27の構成は、上記各例に限定されるものではなく、異常発生時にその状態を表示し得る表示部27を有する適宜のリモコン17を使用できる。
【0040】
なお、本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、次のような変形例を包含するものである。すなわち、上記実施形態においては、異常発生の有無に係わらず一定時間毎に揮発性記憶素子21に記憶されている保存データを不揮発性記憶素子22に転送して保存したが、例えば異常を検知した場合にのみ、異常発生直前の所定時間(5分間位)の保存データのみを不揮発性記憶素子22に転送して記憶するように構成することもできる。
【0041】
また、保存データの表示を給湯機器1とは別体のリモコン17の表示部27に表示させるようにしたが、例えば給湯機器1に付属する操作盤等のリモコンの表示部に表示させて緊急時の処理に対応させることもできるし、異常発生時に制御手段18の不揮発性記憶素子22(電装基板)を取り出し、これに記憶されている保存データを専用のテスターで時系列的に表示させることもできる。また、保存データをリモコン17とテスター等に同時に表示させることもできるし、通常運転中の保存データを実時間(リアルタイム)でリモコン17等に表示する構成とすることもできる等、本発明に係わる各発明の要旨を逸脱しない範囲において種々変更することができる。
【0042】
【発明の効果】
以上詳述したように、請求項1に記載の発明によれば、制御手段によって、機器の異常発生の前に、データ取得手段で取得され記憶部に記憶されている各種センサの検知信号やバーナ運転時等の指令値からなる保存データの最新データと、機器の異常に対応した番号がリモコンの表示部に表示されるため、専用の測定器等を使用することなく、表示部の表示により給湯機器の故障部位を容易に特定することができて、修理作業時間の短縮化等を図ることができる。
【0044】
また、請求項2に記載の発明によれば、請求項1に記載の発明の効果に加え、保存データの記憶が揮発性記憶素子で行われ、この揮発性記憶素子から転送されて表示される保存データの記憶が不揮発性記憶素子で行われるため、両記憶素子の有効利用が図れると共に例えば機器の異常発生時の保存データを不揮発性記憶素子に長期に亘り確実に保存することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わる給湯機器の一実施形態を示す概略構成図
【図2】同そのブロック図
【図3】同リモコンの正面図
【図4】同動作の一例を示すフローチャート
【図5】同他の動作を示すフローチャート
【図6】同リモコンの他の例の正面図
【図7】同リモコンのさらに他の例の正面図
【符号の説明】
1・・・給湯機器、2・・・缶体、3・・・バーナ、4・・・給水配管、5・・・給湯配管、13・・・マイコン、17・・・リモコン、18・・・制御手段、19・・・入出力部、20・・・演算部、21・・・揮発性記憶素子、22・・・不揮発性記憶素子、23・・・センサ群、25・・・アクチュエータ群、26・・・操作部、27・・・表示部。

Claims (2)

  1. 給水配管及び給湯配管が接続された缶体と、該缶体を加熱するバーナと、該バーナ運転時の指令値及び又は各種センサの検知信号からなるデータを取得するデータ取得手段と、リモコンを有して前記バーナを所定の運転状態にするために各種アクチュエータを制御する制御手段と、を備えた給湯機器であって、
    前記制御手段は、データ取得手段で取得されたデータを所定時間毎に保存データとしてその記憶部に記憶すると共に、前記データ取得手段の検知信号によって機器の異常が検知された時点で、発生した異常に対応する番号と前記記憶部に記憶されている最新の保存データを前記リモコンの表示部に表示することを特徴とする給湯機器。
  2. 前記制御手段は、揮発性記憶素子と不揮発性記憶素子を有し、前記保存データを揮発性記憶素子に記憶すると共に、該記憶した保存データを前記機器の異常が発生した時点で不揮発性記憶素子に転送して記憶することを特徴とする請求項1に記載の給湯機器。
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