JP3897584B2 - デジタル映像信号記録再生装置及び再生装置、並びに、デジタル映像信号記録再生方法及び再生方法 - Google Patents

デジタル映像信号記録再生装置及び再生装置、並びに、デジタル映像信号記録再生方法及び再生方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、デジタル符号化された映像データを記録媒体に記録又は再生する装置及び方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
デジタル放送では、画像圧縮方式として高能率符号化方式であるMPEG2(Moving Picture Experts Group Phase2)を用いている。また、画像圧縮したデジタル信号の伝送には、多重方式として放送等のリアルタイム伝送に用いられるトランスポートストリーム方式を用いている。デジタル放送受信機は受信したトランスポートストリーム(TS)から圧縮画像データを抽出した後、ビデオデコーダにて復号化処理を行う。この復号化処理によって得られた映像信号は、ディスプレイに動画として表示される。
【0003】
また、デジタル放送記録再生装置における特殊再生の一つである早送り再生は、記録媒体からIピクチャのみ、又はI及びPピクチャのみを再生することにより実現している。早送り再生時の再生速度は、出力対象となっているピクチャをm(mは正の整数)枚毎に出力することで再生速度を制御している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、出力対象としているピクチャをm枚毎に出力する場合には、デジタル映像ストリームの構成に再生速度が依存することになる。このため、Iピクチャのみを出力対象とする早送り再生において、デジタル映像ストリームのIピクチャ間のピクチャ数が一定でない場合には、再生速度が一定にならない。特に、I及びPピクチャを出力対象とした音声付きの、比較的低速な早送り視聴においては、再生速度のむらが顕著に感じられ、視聴者は違和感を感じる傾向にある。
【0005】
そこで、本発明は、上記したような従来技術の課題を解決するためになされたものであり、その目的とするところは、正確な再生速度制御ができるデジタル映像信号再生装置及び再生方法、並びに、正確な再生速度制御ができるデジタル映像信号記録再生装置及び記録再生方法を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
請求項1に係るデジタル映像信号記録再生装置は、
受信されたトランスポートパケットの到達時刻を計測する受信時刻計測手段と、
前記受信時刻計測手段によって計測された到達時刻を示す到達時刻情報を、前記トランスポートパケットに付加する時刻情報付加手段と、
前記トランスポートパケットからピクチャ種別を解析するピクチャ種別解析手段と、
前記ピクチャ種別解析手段により解析されたピクチャ種別を示すピクチャ種別情報を前記トランスポートパケットに付加する種別情報付加手段と、
到達時刻情報及びピクチャ種別情報が付加されたトランスポートパケットを記録媒体に記録する記録手段と、
前記記録媒体から到着時刻情報及びピクチャ種別情報が付加されたトランスポートパケットを読み出す読み出し手段と、
前記読み出し手段により読み出されたトランスポートパケットに付加されているピクチャ種別情報に基づいて再生するトランスポートパケットのみを選択して出力する選択手段と、
前記選択手段により選択されたトランスポートパケットに付加されている到達時刻情報を解析して、出力する時刻情報解析手段と、
前記選択手段から出力されたトランスポートパケットを一時的に保持するバッファ手段と、
前記時刻情報解析手段から出力された到達時刻情報に応じた時刻に、この到達時刻情報を付加しているトランスポートパケットを前記バッファ手段から出力させて、トランスポートパケットの再生時刻を制御する再生速度制御手段と
を有し、
前記再生速度制御手段が、初期化された時刻から計測を開始した現在時刻を計測する現在時刻計測手段を含み、
前記選択手段から出力された第f(fは0以上の整数)番フレームのピクチャが第0番から第M番(Mは正の整数)までのトランスポートパケットとして送信されるときに、第f番フレームのピクチャの一部を構成する第p番(pは0以上M以下の整数)トランスポートパケットの到達時刻をT(If_Ap)と表わし、
前記現在時刻計測手段は、再生開始と同時に、その計測値を、最初に受信する第0番フレームのピクチャの一部を構成する第0番トランスポートパケットの到達時刻T(I0_A0)で初期化してから現在時刻の計測を開始し、
N(Nは正の値)倍速再生時において、前記再生速度制御手段は、
<4A> ピクチャ先頭データを格納する第f番フレームのピクチャの一部を構成する第0番トランスポートパケットを出力する場合に、
<4A−1> 再生対象のトランスポートパケットの到達時刻T(If_A0)から最初のトランスポートパケットの到達時刻T(I0_A0)を引いて得られる時間t d2 を、次式
d2 =T(If_A0)−T(I0_A0)
により求め、
<4A−2> 時間t d2 をN分の一にした値t d2 /Nに、第0番フレームのピクチャの一部を構成する第0番トランスポートパケットの到達時刻T(I0_A0)を加算した時刻T を、次式
=(t d2 /N)+T(I0_A0)
により求め、
<4A−3> 時刻T に前記現在時刻計測手段が計測する現在時刻が一致したかどうかを判定し、
<4A−4> 時刻T に前記現在時刻計測手段が計測する現在時刻が一致したときに、第f番フレームのピクチャの一部を構成する第0番トランスポートパケットを前記バッフ ァ手段から出力させ、
<4B> ピクチャ先頭データを格納しない各フレームのピクチャの一部を構成する第1番以降のトランスポートパケットを出力する場合に、
<4B−1> 再生対象のトランスポートパケットの到達時刻T(If_Au)(uは1以上の整数)から同じフレームの最初のトランスポートパケットの到達時刻T(If_A0)を引いて得られる時間t d3 を、次式
d3 =T(If_Au)−T(If_A0)
により求め、
<4B−2> 時刻T から時間t d3 が経過した時刻T を、次式
=T +t d3
により求め、
<4B−3> 時刻T に前記現在時刻計測手段が計測する現在時刻が一致したかどうかを判定し、
<4B−4> 時刻T に前記現在時刻計測手段が計測する現在時刻が一致したときに、第f番フレームのピクチャの一部を構成する第u番トランスポートパケットを前記バッファ手段から出力させ、
<4C> 前記処理<4A−1>から<4A−4>までを各フレームのピクチャの一部を構成する第0番トランスポートパケットについて、前記処理<4B−1>から<4B−4>までを、各フレームのピクチャの一部を構成する第1番以降のトランスポートパケットについて実行する
ことを特徴としている。
【0009】
また、請求項2に係るデジタル映像信号記録再生装置は、
受信されたトランスポートパケットの到達時刻を示す到達時刻情報及びトランスポートストリームのピクチャ種別を示すピクチャ種別情報が付加されたトランスポートパケットを記録媒体から読み出す読み出し手段と、
前記読み出し手段により読み出されたトランスポートパケットに付加されているピクチャ種別情報に基づいて再生するトランスポートパケットのみを選択して出力する選択手段と、
前記選択手段により選択されたトランスポートパケットに付加されている到達時刻情報を解析して、出力する時刻情報解析手段と、
前記選択手段から出力されたトランスポートパケットを一時的に保持するバッファ手段と、
前記時刻情報解析手段から出力された到達時刻情報に応じた時刻に、この到達時刻情報を付加しているトランスポートパケットを前記バッファ手段から出力させて、トランスポートパケットの再生時刻を制御する再生速度制御手段と
を有し、
前記再生速度制御手段が、初期化された時刻から計測を開始した現在時刻を計測する現在時刻計測手段を含み、
前記選択手段から出力された第f(fは0以上の整数)番フレームのピクチャが第0番から第M番(Mは正の整数)までのトランスポートパケットとして送信されるときに、第f番フレームのピクチャの一部を構成する第p番(pは0以上M以下の整数)トランスポートパケットの到達時刻をT(If_Ap)と表わし、
前記現在時刻計測手段は、再生開始と同時に、その計測値を、最初に受信する第0番フレームのピクチャの一部を構成する第0番トランスポートパケットの到達時刻T(I0_A0)で初期化してから現在時刻の計測を開始し、
N(Nは正の値)倍速再生時において、前記再生速度制御手段は、
<9A> ピクチャ先頭データを格納する第f番フレームのピクチャの一部を構成する第0番トランスポートパケットを出力する場合に、
<9A−1> 再生対象のトランスポートパケットの到達時刻T(If_A0)から最初のトランスポートパケットの到達時刻T(I0_A0)を引いて得られる時間t d2 を、次式
d2 =T(If_A0)−T(I0_A0)
により求め、
<9A−2> 時間t d2 をN分の一にした値t d2 /Nに、第0番フレームのピクチャの一部を構成する第0番トランスポートパケットの到達時刻T(I0_A0)を加算した時刻T を、次式
=(t d2 /N)+T(I0_A0)
により求め、
<9A−3> 時刻T に前記現在時刻計測手段が計測する現在時刻が一致したかどうかを判定し、
<9A−4> 時刻T に前記現在時刻計測手段が計測する現在時刻が一致したときに、第f番フレームのピクチャの一部を構成する第0番トランスポートパケットを前記バッファ手段から出力させ、
<9B> ピクチャ先頭データを格納しない各フレームのピクチャの一部を構成する第1番以降のトランスポートパケットを出力する場合に、
<9B−1> 再生対象のトランスポートパケットの到達時刻T(If_Au)(uは1以上の整数)から同じフレームの最初のトランスポートパケットの到達時刻T(If_A0)を引いて得られる時間t d3 を、次式
d3 =T(If_Au)−T(If_A0)
により求め、
<9B−2> 時刻T から時間t d3 が経過した時刻T を、次式
=T +t d3
により求め、
<9B−3> 時刻T に前記現在時刻計測手段が計測する現在時刻が一致したかどうかを判定し、
<9B−4> 時刻T に前記現在時刻計測手段が計測する現在時刻が一致したときに、第f番フレームのピクチャの一部を構成する第u番トランスポートパケットを前記バッファ手段から出力させ、
<9C> 前記処理<9A−1>から<9A−4>までを各フレームのピクチャの一部を構成する第0番トランスポートパケットについて、前記処理<9B−1>から<9B−4>までを、各フレームのピクチャの一部を構成する第1番以降のトランスポートパケットについて実行する
ことを特徴としている。
【0013】
また、請求項3に係るデジタル映像信号再生装置は、
受信されたトランスポートパケットの到達時刻を計測し、
前記計測された到達時刻を示す到達時刻情報を、前記トランスポートパケットに付加し、
前記トランスポートパケットからピクチャ種別を解析し、
前記解析されたピクチャ種別を示すピクチャ種別情報を前記トランスポートパケットに付加し、
到達時刻情報及びピクチャ種別情報が付加されたトランスポートパケットを記録媒体に記録し、
前記記録媒体から到着時刻情報及びピクチャ種別情報が付加されたトランスポートパケットを読み出し、
前記読み出されたトランスポートパケットに付加されているピクチャ種別情報に基づいて再生するトランスポートパケットのみを選択し、
前記選択されたトランスポートパケットに付加されている到達時刻情報を解析し、
前記選択されたトランスポートパケットを一時的にバッファ手段に保持し、
前記解析された到達時刻情報に応じた時刻に、この到達時刻情報を付加しているトランスポートパケットを前記バッファ手段から出力させて、トランスポートパケットの再生時刻を制御し、
ピクチャ種別情報に基づいて選択されて出力された第f(fは0以上の整数)番フレームのピクチャが第0番から第M番(Mは正の整数)までのトランスポートパケットとして送信されるときに、第f番フレームのピクチャの一部を構成する第p番(pは0以上M以下の整数)トランスポートパケットの到達時刻をT(If_Ap)と表わし、
再生開始と同時に、現在時刻の計測値を、最初に受信する第0番フレームのピクチャの一部を構成する第0番トランスポートパケットの到達時刻T(I0_A0)で初期化してから現在時刻の計測を開始し、
N(Nは正の値)倍速再生時において、
<13A> ピクチャ先頭データを格納する第f番フレームのピクチャの一部を構成する第0番トランスポートパケットを出力する場合に、
<13A−1> 再生対象のトランスポートパケットの到達時刻T(If_A0)から最初のトランスポートパケットの到達時刻T(I0_A0)を引いて得られる時間t d2 を、次式
d2 =T(If_A0)−T(I0_A0)
により求め、
<13A−2> 時間t d2 をN分の一にした値t d2 /Nに、第0番フレームのピクチャの一部を構成する第0番トランスポートパケットの到達時刻T(I0_A0)を加算した時刻T を、次式
=(t d2 /N)+T(I0_A0)
により求め、
<13A−3> 時刻T に現在時刻が一致したかどうかを判定し、
<13A−4> 時刻T に現在時刻が一致したときに、第f番フレームのピクチャの一部を構成する第0番トランスポートパケットを前記バッファ手段から出力させ、
<13B> ピクチャ先頭データを格納しない各フレームのピクチャの一部を構成する第1番以降のトランスポートパケットを出力する場合に、
<13B−1> 再生対象のトランスポートパケットの到達時刻T(If_Au)(uは1以上の整数)から同じフレームの最初のトランスポートパケットの到達時刻T(If_A0)を引いて得られる時間t d3 を、次式
d3 =T(If_Au)−T(If_A0)
により求め、
<13B−2> 時刻T から時間t d3 が経過した時刻T を、次式
=T +t d3
により求め、
<13B−3> 時刻T に現在時刻が一致したかどうかを判定し、
<13B−4> 時刻T に現在時刻が一致したときに、第f番フレームのピクチャの一部を構成する第u番トランスポートパケットを前記バッファ手段から出力させ、
<13C> 前記処理<13A−1>から<13A−4>までを各フレームのピクチャの一部を構成する第0番トランスポートパケットについて、前記処理<13B−1>から<13B−4>までを、各フレームのピクチャの一部を構成する第1番以降のトランスポートパケットについて実行する
ことを特徴としている。
【0014】
また、請求項4に係るデジタル映像信号再生装置は、
受信されたトランスポートパケットの到達時刻を示す到達時刻情報及びトランスポートストリームのピクチャ種別を示すピクチャ種別情報が付加されたトランスポートパケットを記録媒体から読み出し、
前記読み出されたトランスポートパケットに付加されているピクチャ種別情報に基づいて再生するトランスポートパケットのみを選択し、
前記選択されたトランスポートパケットに付加されている到達時刻情報を解析し、
前記選択されたトランスポートパケットを一時的にバッファ手段に保管し、
前記到達時刻情報に応じた時刻に、この到達時刻情報を付加しているトランスポートパケットを前記バッファ手段から出力させて、トランスポートパケットの再生時刻を制御し、
ピクチャ種別情報に基づいて選択されて出力された第f(fは0以上の整数)番フレームのピクチャが第0番から第M番(Mは正の整数)までのトランスポートパケットとして送信されるときに、第f番フレームのピクチャの一部を構成する第p番(pは0以上M以下の整数)トランスポートパケットの到達時刻をT(If_Ap)と表わし、
再生開始と同時に、現在時刻の計測値を、最初に受信する第0番フレームのピクチャの一部を構成する第0番トランスポートパケットの到達時刻T(I0_A0)で初期化してから現在時刻の計測を開始し、
N(Nは正の値)倍速再生時において、
<18A> ピクチャ先頭データを格納する第f番フレームのピクチャの一部を構成する第0番トランスポートパケットを出力する場合に、
<18A−1> 再生対象のトランスポートパケットの到達時刻T(If_A0)から最初のトランスポートパケットの到達時刻T(I0_A0)を引いて得られる時間t d2 を、次式
d2 =T(If_A0)−T(I0_A0)
により求め、
<18A−2> 時間t d2 をN分の一にした値t d2 /Nに、第0番フレームのピクチャの一部を構成する第0番トランスポートパケットの到達時刻T(I0_A0)を加算した時刻T を、次式
=(t d2 /N)+T(I0_A0)
により求め、
<18A−3> 時刻T に現在時刻が一致したかどうかを判定し、
<18A−4> 時刻T に現在時刻が一致したときに、第f番フレームのピクチャの一部を構成する第0番トランスポートパケットを前記バッファ手段から出力させ、
<18B> ピクチャ先頭データを格納しない各フレームのピクチャの一部を構成する第1番以降のトランスポートパケットを出力する場合に、
<18B−1> 再生対象のトランスポートパケットの到達時刻T(If_Au)(uは1以上の整数)から同じフレームの最初のトランスポートパケットの到達時刻T(If_A0)を引いて得られる時間t d3 を、次式
d3 =T(If_Au)−T(If_A0)
により求め、
<18B−2> 時刻T から時間t d3 が経過した時刻T を、次式
=T +t d3
により求め、
<18B−3> 時刻T に現在時刻が一致したかどうかを判定し、
<18B−4> 時刻T に現在時刻が一致したときに、第f番フレームのピクチャの一部を構成する第u番トランスポートパケットを前記バッファ手段から出力させ、
<18C> 前記処理<18A−1>から<18A−4>までを各フレームのピクチャの一部を構成する第0番トランスポートパケットについて、前記処理<18B−1>から< 18B−4>までを、各フレームのピクチャの一部を構成する第1番以降のトランスポートパケットについて実行する
ことを特徴としている。
【0024】
【発明の実施の形態】
先ず、実施の形態1から3までに係るデジタル映像信号記録再生装置が受信するデジタル符号化信号であるMPEG2方式のトランスポートストリーム(TS)について説明する。図2は、MPEG2におけるトランスポートストリームの構成図である。図2において、20はトランスポートストリーム、21はトランスポートパケット(TSパケット)、22はトランスポートヘッダ(TSヘッダ)、23はペイロード、24はPES(Packetized Elementary Stream)パケットストリーム、25はPESパケット、26はPESヘッダ、27はPESデータ領域、28はエレメンタリーストリームである。
【0025】
デジタル放送で用いられるトランスポートストリーム20は、188バイトのTSパケット21により構成される。それぞれのTSパケット21は、TSヘッダ22とペイロード23とから構成される。トランスポートストリーム20は複数のデータを多重して伝送することが可能である。TSヘッダ22内には、そのTSパケット21のペイロード23のデータを識別するためのPID(パケット識別子)とよばれるフィールドが含まれる。同一のPIDを持つペイロードを結合することで所望のデータを抽出することができる。
【0026】
TSヘッダ22内のPIDが同一のTSパケット21のペイロード23を結合すると、PESパケット25が得られる。PESパケットストリーム24のそれぞれのPESパケット25は、PESヘッダ26とPESパケットのデータ領域27で構成されている。また、PESパケット25の長さは任意である。PESパケット25において、PESヘッダ26を取除きPESパケットのデータ領域27を結合して構成されたものがエレメンタリーストリーム28である。エレメンタリーストリーム28は、MPEG2方式により高能率符号化された映像や音声データである。
【0027】
MPEG2における画像は、各フレーム毎に、Iピクチャ(フレーム内符号化画像(Intra-Picture))、Pピクチャ(フレーム間順方向予測符号化画像(Predictive-Picture))、Bピクチャ(双方向予測符号化画像(Bidirectionally Predictive-Picture))の3種類のピクチャによって構成されている。これらのうち、自分自身が有するデータで復号できるピクチャは、Iピクチャのみである。従って、Iピクチャの復号は、他のP又はBピクチャ無しで行うことができる。なお、Pピクチャ、Bピクチャの再生は、Iピクチャあるいは他のPピクチャを必要とする。ランダムアクセスのように、画像の動き予測の前後関係が崩れるような再生動作は、Iピクチャにアクセスし、これを再生することにより実現する。従って、早送り等の特殊再生を行う場合には、ランダムアクセスが発生するので必ずIピクチャへのアクセスが行われる。
【0028】
図1は、本発明の実施の形態1から3までに係るデジタル映像信号記録再生装置(実施の形態1から3までに係るデジタル映像信号記録再生方法を実施する装置)の構成を示すブロック図である。
【0029】
図1に示されるように、実施の形態1から3までに係るデジタル映像信号記録再生装置は、受信されたトランスポートパケットの到達時刻を計測する受信時刻表示タイマー10と、受信時刻表示タイマー10によって計測された到達時刻を示す到達時刻情報であるタイムスタンプを、トランスポートパケットに付加するタイムスタンプ付加部11と、前記トランスポートパケットからピクチャ種別を解析し、解析されたピクチャ種別を示すピクチャ種別フラグをトランスポートパケットに付加するピクチャ種別解析・フラグ付加部12と、タイムスタンプ及びピクチャ種別フラグが付加されたトランスポートパケットを記録媒体14に記録するデータ記録部13とを有する。
【0030】
また、実施の形態1から3までに係るデジタル映像信号記録再生装置は、記録媒体14からタイムスタンプ及びピクチャ種別フラグが付加されたトランスポートパケットを読み出すデータ読み出し部15と、データ読み出し部15により読み出されたトランスポートパケットに付加されているピクチャ種別フラグに基づいて再生するトランスポートパケットのみを選択的に出力するピクチャ抽出部16と、ピクチャ抽出部16により選択されたトランスポートパケットに付加されているタイムスタンプを解析して、出力するタイムスタンプ抽出部17と、タイムスタンプ抽出部17から出力されたTSパケットを一時的に保持する出力バッファ19と、タイムスタンプ抽出部17から出力されたタイムスタンプに応じた時刻に、このタイムスタンプを付加しているTSパケットを出力バッファ19から出力させて、TSパケット毎に再生時刻を制御する再生速度制御部18とを有する。
【0031】
記録媒体14は、デジタル映像信号記録再生装置の一部として備えられている記憶装置(例えば、ハードディスク装置等)である場合と、デジタル映像信号記録再生装置に挿入及び取り出しできる記録媒体(例えば、光ディスクや磁気ディスク等)である場合とがある。
【0032】
デジタル放送チューナ等(図示せず)で受信されたトランスポートストリーム20を、記録媒体14に記録する処理は以下のようになされる。先ず、受信されたトランスポートストリーム20は、タイムスタンプ付加部11に入力される。タイムスタンプ付加部11は、TSパケットを検出すると、その到達時刻を表すタイムスタンプをTSパケットに付加する。このタイムスタンプの値は、システムクロックでカウントアップされる受信時刻表示タイマー10を、TSパケットの受信をトリガとして参照したときの値に等しい。
【0033】
図3は、実施の形態1から3までに係るデジタル映像信号記録再生装置おけるタイムスタンプ挿入位置を示す図である。図3に示されるように、タイムスタンプ31はTSパケットのヘッダの第一バイトにある同期バイト30の直後に挿入することができる。なお、図において、32はタイムスタンプ31が挿入された後のヘッダ(同期バイト30を除く部分)を示す、33はペイロードを示す。また、タイムスタンプ31の挿入位置は、図3の位置に限定されない。
【0034】
タイムスタンプ付加部11から出力されるTSパケット(図3の符号34)は、ピクチャ種別解析・フラグ付加部12に転送される。ここではペイロードに画像データが存在するか否かを解析し、画像データが存在する場合には、そのピクチャ種別、即ち、Iフレーム、Pフレーム、Bフレームのいずれであるかを解析し、その結果をピクチャ種別フラグとしてTSパケット34に挿入する。
【0035】
図4は、実施の形態1から3までに係るデジタル映像信号記録再生装置おけるピクチャ種別フラグ挿入位置を示す図である。図4に示されるように、ピクチャ種別フラグ40の挿入位置は、同期バイト30とタイムスタンプフィールド31の間とすることができる。ただし、ピクチャ種別フラグ40の挿入位置は、図4の位置に限定されない。
【0036】
このようにタイムスタンプとピクチャ種別が付加されたTSパケット41は、データ記録部13に送られ、記録媒体14に記録される。
【0037】
次に、記録媒体14に記録されているデータの再生処理について説明する。記録媒体14に記録されているデータは、データ読み出し部15によりTSパケット単位で読み出される。読み出されたデータは、ピクチャ抽出部16に送られる。早送り再生の際、ピクチャ抽出部16は読み出されたデータのTSパケット41に付加されたピクチャ種別フラグ40を解析する。早送り再生の方法として、Iピクチャのみを出力する場合とIピクチャ及びPピクチャを出力する場合があるが、いずれの場合も解析したピクチャ種別フラグ40が出力したいピクチャを表している場合にのみ、そのTSパケットをタイムスタンプ抽出部17に転送する。この転送の際、付加されていたピクチャ種別フラグは除去される。
【0038】
タイムスタンプ抽出部17に転送されたTSパケット34は、TSパケット34に付加されたタイムスタンプ31を抽出し、これを再生速度制御部18に送る。タイムスタンプ抽出部17で、トランスポートストリームはタイムスタンプ31が除去され、出力バッファ19に転送される。出力バッファ19に蓄積されたトランスポートストリーム20は、再生速度制御部18からの出力許可が通知されるまでバッファリングされる。
【0039】
図5は、実施の形態1から3までに係るデジタル映像信号記録再生装置おける再生速度制御部を示す図である。図5に示されるように、再生速度制御部18は、出力時刻タイマー50と比較部51で構成される。
【0040】
再生速度制御部18では、システムクロックでカウントされる出力時刻タイマー50の値と抽出されたタイムスタンプの値を比較部51で比較する。出力時刻タイマー50は、最初のTSパケットの出力時に、そのTSパケットに付加されていたタイムスタンプにて初期化される。
【0041】
出力時刻タイマー50の値をT、タイムスタンプの値をTMSとすると、通常速度での再生時には、T=TMSとなったときに、再生速度制御部18は、出力バッファ19に出力許可を通知する。出力バッファ19は、出力許可の受信により、バッファ19内に蓄積されているTSパケット20を後段のデマルチプレクサ(図示せず)に出力する。デマルチプレクサに転送されたTSパケット20は、映像、音声に対応するデータに分離され、オーディオ・ビデオデコーダ(図示せず)でそれぞれ復号され、映像、音声の再生が行われる。
【0042】
なお、実施の形態1から3までに係るデジタル映像信号記録再生装置の構成の中のデータ記録のための構成(受信時刻表示タイマー10、タイムスタンプ付加部11、ピクチャ種別解析・フラグ付加部12、及びデータ記録部13)から、デジタル映像信号記録装置(実施の形態1から3までに係るデジタル映像信号記録方法を実施する装置)を独立した装置として構成することもできる。
【0043】
また、実施の形態1から3までに係るデジタル映像信号記録再生装置の構成の中のデータ再生のための構成(データ読み出し部15、ピクチャ抽出部16、タイムスタンプ抽出部17、再生速度制御部18、及び出力バッファ19)から、デジタル映像記録再生装置(実施の形態1から3までに係るデジタル映像信号再生方法を実施する装置)を独立した装置として構成することもできる。
【0044】
実施の形態1
図6は、本発明の実施の形態1に係るデジタル映像信号記録再生装置おける通常再生時の動作を示す図である。
【0045】
図6に示されるように、記録媒体14から読み出したTSパケットを、順に、
I_A0,I_A1,・・・・,I_Ai,
B_A0,B_A1,・・・・,B_Aj,
P_A0,P_A1,・・・・,P_Ak
と表わす。ここで、I_Aiは、IピクチャI_Aのi番目のデータを含むTSパケットであること示す。同様に、B_Ajは、BピクチャB_Aのj番目のデータを含むTSパケットであること示す。同様に、P_Akは、PピクチャP_Aのk番目のデータを含むTSパケットであること示す。
【0046】
また、各TSパケットに付加されたタイムスタンプのそれぞれを、図6に示されるように、
T(I_A0),T(I_A1),・・・・,T(I_Ai),
T(B_A0),T(B_A1),・・・・,T(B_Aj),
T(P_A0),T(P_A1),・・・・,T(P_Ak)
と表わす。
【0047】
最初のTSパケットI_A0は、タイムスタンプ抽出部17でタイムスタンプT(I_A0)が抽出され、この値で出力時刻タイマー50が初期化されると同時に、再生速度制御部18から出力バッファ19へ出力許可が通知され、タイムスタンプが除去されたTSパケットI_A0が、出力バッファ19からデマルチプレクサ(図示せず)へと出力される。
【0048】
次のTSパケットI_A1は、同様にタイムスタンプ抽出部17でタイムスタンプT(I_A1)が抽出され、タイムスタンプT(I_A1)の値が再生速度制御部18へ送られ、タイムスタンプT(I_A1)が除去されたTSパケットI_A1が出力バッファ19に保持される。比較部51が出力時刻タイマー50の値がタイムスタンプT(I_A1)に等しくなることを検出すると、比較部51は出力バッファ19に出力許可を通知し、タイムスタンプが除去されたTSパケットI_A1が、出力バッファ19からデマルチプレクサに出力される。以降同様にして、順にTSパケットがデマルチプレクサに送られる。
【0049】
実施の形態1に係るデジタル映像信号記録再生装置は、以上のようにタイムスタンプにより出力バッファ19に一時的に蓄積したTSパケットの出力タイミングを制御する。このように、通常再生時には、受信したTSパケットの間隔をタイムスタンプにより再現してデマルチプレクサに出力するので、記録したトランスポートストリームの再生時においても正確にトランスポートストリームのレートが再現できる。このため、後段のデマルチプレクサにおいては正確なシステムクロックの再生が可能となる。
【0050】
また、記録したトランスポートストリームの再生時において正確にトランスポートストリームのレートの再現ができるので、デマルチプレクサの入力バッファへのTSパケットの転送において、フロー制御を行う必要がない。一般的なデマルチプレクサLSIにおいては、トランスポートストリーム入力ポートが、フロー制御方式の入力形式を採用していないので、実施の形態1の装置及び方法は、デマルチプレクサLSI入力ポートへの親和性が高い。
【0051】
実施の形態2
実施の形態2に係るデジタル映像信号記録再生装置の構成は、ピクチャ抽出部16及び再生速度制御部18における制御内容を除き、上記実施の形態1の構成と同じである。
【0052】
実施の形態2に係るデジタル映像信号記録再生装置におけるN倍速早送り再生動作は以下の通りである。
【0053】
N(Nは正の値)倍速早送り再生においては、ピクチャ抽出部16からは、例えば、IピクチャとPピクチャのTSパケットのみが出力され、BピクチャのTSパケットは削除される。ピクチャ抽出部16から出力された第f(fは0以上の整数)番フレームのピクチャ(ここでは、Iピクチャ又はPピクチャ)が第0番から第M番(Mは正の整数)までのTSパケットとして送信されるときに、第f番フレームのピクチャの一部を構成する第p番(pは0以上M以下の整数)TSパケットの到達時刻をT(If_Ap)と表わすものとする。
【0054】
出力時刻タイマー50は、再生開始と同時に、その計測値を、最初に受信する第1番フレームのピクチャの一部を構成する第1番トランスポートパケットの到達時刻T(I0_A0)で初期化してから現在時刻の計測を開始する。
【0055】
再生速度制御部18の比較部51は、
<処理2−1> 再生対象のTSパケットの到達時刻T(If_Ap)から第1番フレームのピクチャの一部を構成する第1番TSパケットの到達時刻T(I0_A0)を引いて得られる時間td1を、次式
d1=T(If_Ap)−T(I0_A0)
により求め、
<処理2−2> 時間td1をN分の一にした値td1/Nに、第1番フレームのピクチャの一部を構成する第1番TSパケットの到達時刻T(I0_A0)を加算した時刻Tを、次式
=(td1/N)+T(I0_A0)
により求め、
<処理2−3> 時刻Tに出力時刻タイマー50が計測する現在時刻が一致したかどうかを判定し、
<処理2−4> 時刻Tに出力時刻タイマー50が計測する現在時刻が一致したときに、第f番フレームのピクチャの一部を構成する第p番TSパケットを出力バッファ19からデマルチプレクサに出力させ、
<処理2−5> 前記<処理2−1>から<処理2−4>までを、第1番フレームのピクチャの一部を構成する第1番TSパケットから順に実行する。
【0056】
デマルチプレクサに転送されたTSパケット21は、映像、音声に対応するデータに分離され、オーディオ・ビデオデコーダでそれぞれ復号することによって映像、音声の再生が行われる。
【0057】
図7は、本発明の実施の形態2に係るデジタル映像信号記録再生装置おける2倍速再生時の動作を示す図である。ここではピクチャ抽出部16にてIピクチャ及びPピクチャのみを後段に出力するようにした場合の動作を説明する。なお、図7において、I_Aiは、IピクチャI_Aのi番目のデータを含むTSパケット、B_Ajは、BピクチャB_Aのj番目のデータを含むTSパケット、P_Akは、PピクチャP_Aのk番目のデータを含むTSパケットであること示す。また、図7において、各TSパケットに付加されたタイムスタンプのそれぞれを、
T(I_A0),T(I_A1),・・・・,T(I_Ai),
T(B_A0),T(B_A1),・・・・,T(B_Aj),
T(P_A0),T(P_A1),・・・・,T(P_Ak)
と表わす。
【0058】
2倍速再生指示を受信した後、最初のTSパケットI_A0は、タイムスタンプ抽出部17でタイムスタンプT(I_A0)が抽出され、この値で出力時刻タイマー50が初期化される。これと同時に、再生速度制御部18から出力バッファ19へ出力許可が通知され、タイムスタンプが除去されたTSパケットI_A0が、デマルチプレクサへと出力される。
【0059】
次のTSパケットI_A1は、同様にタイムスタンプ抽出部でタイムスタンプT(I_A1)が抽出される。この値が再生速度制御部18へ送られ、出力時刻タイマー50の値が
{T(I_A1)−T(I_A0)}/2+T(I_A0)
に等しくなったことを比較部51が検出すると、出力バッファ19へ出力許可が通知され、タイムスタンプが除去されたTSパケットI_A1が、出力バッファ19からデマルチプレクサへと出力される。
【0060】
以降同様にして、TSパケットI_A2からTSパケットI_Ai(iは正の整数)までがデマルチプレクサに送られる。ここまでのデータにより、1枚のIピクチャI_Aが復号され表示される。
【0061】
記録媒体14から読み出した次のTSパケットB_A0は、ピクチャ抽出部16にてBピクチャであることが検出され削除される。同様に、TSパケットB_A1,・・・・,B_Aj(jは正の整数)も削除される。
【0062】
記録媒体14から読み出した次のTSパケットP_A0は、ピクチャ抽出部16にてPピクチャであることが検出されるので、ピクチャ種別フラグが削除され後段のタイムスタンプ抽出部17に送られる。
【0063】
TSパケットP_A0は、タイムスタンプ抽出部17でタイムスタンプT(P_A0)が抽出され、この値が再生速度制御部19へ送られ、出力時刻タイマー50の値が
{T(P_A1)−T(I_A0)}/2+T(I_A0)
に等しくなったことを比較部51が検出すると、出力バッファ19へ出力許可が通知され、タイムスタンプが除去されたTSパケットP_A1が、出力バッファ19からデマルチプレクサへと出力される。
【0064】
以降同様にして、TSパケットP_A2からTSパケットP_Aiまでがデマルチプレクサに送られる。ここまでのデータにより、1枚のPピクチャP_Aが復号され表示される。
【0065】
以上に説明したように、実施の形態2に係るデジタル映像信号記録再生装置は、M倍速早送り再生時にもタイムスタンプにより所望の再生速度になるように出力タイミングの制御を行うため、任意倍速の特殊再生が正確な再生速度で実現できる。
【0066】
なお、実施の形態2において、上記以外の点は、上記実施の形態1と同じである。
【0067】
実施の形態3
実施の形態2に係るデジタル映像信号記録再生装置の構成は、再生速度制御部18における制御内容を除き、上記実施の形態2の構成と同じである。上記実施の形態2においては、M倍速の早送り再生を行う場合に、全てのTSパケットに対して同じ速度制御を行うようにした。実施の形態3においては、ピクチャ先頭を含むTSパケットに対してのみ上記実施の形態2における速度制御(即ち、M倍速の早送り再生における速度制御)と同じ制御を行い、それ以外のTSパケットに対しては上記実施の形態1における速度制御(即ち、通常再生時における速度制御)と同じ制御を行うようにする。
【0068】
N(Nは正の値)倍速早送り再生においては、ピクチャ抽出部16からは、例えば、IピクチャとPピクチャのTSパケットのみが出力され、BピクチャのTSパケットは削除される。ピクチャ抽出部16から出力された第f(fは0以上の整数)番フレームのピクチャ(ここでは、Iピクチャ又はPピクチャ)が第0番から第M番(Mは正の整数)までのTSパケットとして送信されるときに、第f番フレームのピクチャの一部を構成する第p番(pは0以上M以下の整数)TSパケットの到達時刻をT(If_Ap)と表わす。
【0069】
出力時刻タイマー50は、再生開始と同時に、その計測値を、最初に受信する第1番フレームのピクチャの一部を構成する第1番TSパケットの到達時刻T(I0_A0)で初期化してから現在時刻の計測を開始する。
【0070】
再生速度制御部18の比較部51は、ピクチャ先頭データを格納する第f番フレームのピクチャの一部を構成する第1番TSパケットを出力する場合に、
<処理3A−1> 再生対象のTSパケットの到達時刻T(If_A0)から最初のTSパケットの到達時刻T(I0_A0)を引いて得られる時間td2を、次式
d2=T(If_A0)−T(I0_A0)
により求め、
<処理3A−2> 時間td2をN分の一にした値td2/Nに、第1番フレームのピクチャの一部を構成する第1番TSパケットの到達時刻T(I0_A0)を加算した時刻Tを、次式
=(td2/N)+T(I0_A0)
により求め、
<処理3A−3> 時刻Tに出力時刻タイマー50が計測する現在時刻が一致したかどうかを判定し、
<処理3A−4> 時刻Tに出力時刻タイマー50が計測する現在時刻が一致したときに、第f番フレームのピクチャの一部を構成する第1番TSパケットを出力バッファ19からデマルチプレクサに出力させる。
【0071】
また、再生速度制御部18の比較部51は、ピクチャ先頭データを格納しない各フレームのピクチャの一部を構成する第2番以降のTSパケットを出力する場合に、
<処理3B−1> 再生対象のTSパケットの到達時刻T(If_Au)(uは1以上の整数)から同じフレームの最初のTSパケットの到達時刻T(If_A0)を引いて得られる時間td3を、次式
d3=T(If_Au)−T(If_A0)
により求め、
<処理3B−2> 時刻Tから時間td3が経過した時刻Tを、次式
Figure 0003897584
により求め、
<処理3B−3> 時刻Tに出力時刻タイマー50が計測する現在時刻が一致したかどうかを判定し、
<処理3B−4> 時刻Tに出力時刻タイマー50が計測する現在時刻が一致したときに、第f番フレームのピクチャの一部を構成する第u番TSパケットを出力バッファ19からデマルチプレクサに出力させる。
【0072】
そして、<処理3A−1>から<処理3A−4>までを各フレームのピクチャの一部を構成する第1番TSパケットについて、<処理3B−1>から<処理3B−4>までを、各フレームのピクチャの一部を構成する第2番以降のTSパケットについて実行する
【0073】
図8は、本発明の実施の形態3に係るデジタル映像信号記録再生装置おける2倍速再生時の動作を示す図である。ここではピクチャ抽出部16にてIピクチャ及びPピクチャのTSパケットのみを後段に出力するようにした場合の動作を説明する。なお、図7において、I_Aiは、IピクチャI_Aのi番目のデータを含むTSパケット、B_Ajは、BピクチャB_Aのj番目のデータを含むTSパケット、P_Akは、PピクチャP_Aのk番目のデータを含むTSパケットであること示す。また、図7において、各TSパケットに付加されたタイムスタンプのそれぞれを、
T(I_A0),T(I_A1),・・・・,T(I_Ai),
T(B_A0),T(B_A1),・・・・,T(B_Aj),
T(P_A0),T(P_A1),・・・・,T(P_Ak)
と表わす。
【0074】
2倍速再生指示を受信した後、最初のTSパケットI_A0は、タイムスタンプ抽出部17でタイムスタンプT(I_A0)が抽出され、この値で出力時刻タイマー50が初期化される。これと同時に、再生速度制御部18から出力バッファ19へ出力許可が通知され、タイムスタンプが除去されたTSパケットI_A0が、デマルチプレクサへと出力される。
【0075】
次のTSパケットI_A1は、同様にタイムスタンプ抽出部17でタイムスタンプT(I_A1)が抽出される。この値が再生速度制御部18へ送られ出力時刻タイマー50の値が抽出したタイムスタンプT(I_A1)に等しくなったことを比較部51が検出すると、出力バッファ19へ出力許可が通知され、タイムスタンプが除去されたTSパケットI_A1が、出力バッファ19からデマルチプレクサへと出力される。
【0076】
以降同様にして、TSパケットI_A2からTSパケットI_Ai(iは正の整数)までがデマルチプレクサに送られる。ここまでのデータにより、1枚のIピクチャI_Aが復号され表示される。
【0077】
記録媒体14から読み出した次のTSパケットB_A0は、ピクチャ抽出部16にてBピクチャであることが検出され削除される。同様に、TSパケットB_A1,・・・・,B_Aj(jは正の整数)も削除される。
【0078】
記録媒体14から読み出した次のTSパケットP_A0は、ピクチャ抽出部16にてPピクチャであることが検出されるので、ピクチャ種別フラグが削除され後段のタイムスタンプ抽出部17に送られる。
【0079】
TSパケットP_A0は、タイムスタンプ抽出部17でタイムスタンプT(P_A0)が抽出され、この値が再生速度制御部18へ送られる。このTSパケットのペイロードにはPピクチャの先頭データが格納されているため、次のように出力タイミング制御を変更する。即ち、出力時刻タイマー50の値が
{T(P_A0)−T(I_A0)}/2+T(I_A0)
に等しくなったことを比較部51が検出すると、出力バッファ19へ出力許可が通知され、タイムスタンプが除去されたTSパケットP_A0が、出力バッファ19からデマルチプレクサへと出力される。
【0080】
次のTSパケットP_A1は、同様にタイムスタンプ抽出部17でタイムスタンプT(P_A1)が抽出される。この値が再生速度制御部18へ送られるが、このTSパケットのペイロードにはピクチャ先頭ではないデータが格納されているため、次のように出力タイミングを変更する。即ち、出力時刻タイマー50の値が、
T(P_A1)−T(P_A0)+{T(P_A0)−T(I_A0)}/2+T(I_A0)
に等しくなっったことを比較部51が検出すると、出力バッファ19へ出力許可が通知され、タイムスタンプが除去されたTSパケットP_A1が、出力バッファ19からデマルチプレクサへと出力される。
【0081】
以降同様にして、TSパケットP_A2からTSパケットP_Aiまでがデマルチプレクサに送られる。ここまでのデータにより、1枚のPピクチャP_Aが復号され表示される。
【0082】
実施の形態3に係るデジタル映像信号記録再生装置は、M倍速早送り再生時にもタイムスタンプにより所望の再生速度になるように出力タイミングの制御を行うため、任意倍速の特殊再生を正確な再生速度で実現することができる。
【0083】
また、M倍速再生時に、上記実施の形態2では1ピクチャ全体がM倍の転送レートで出力されるため、後段のデマルチプレクサの入力バッファのオーバーフローが発生する可能性がある。実施の形態3において、ピクチャを構成する第2番目以降の各TSパケットは、通常再生時のレートで出力されるため、後段のデマルチプレクサ入力バッファのオーバーフローが発生することはない。
【0084】
なお、実施の形態3において、上記以外の点は、上記実施の形態1又は2と同じである。
【0087】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1のデジタル映像信号記録再生装置によれば、N倍速再生の開始時に、現在時刻計測手段を最初のTSパケットの時刻情報で初期化するようにし、さらにN倍速再生時のピクチャ先頭データを格納するTSパケットを出力する場合にのみ、再生速度制御手段がTSパケットに付加した時刻情報と、現在時刻計測手段が示す現在時刻情報の時間差をN分の一にし、これにN倍速再生開始時の時刻を加算した新たなパケット出力時刻を求め、この値に現在時刻計測手段が示す現在時刻情報が一致したときにTSパケットの出力許可を行い、ピクチャの先頭でないデータをペイロードとするTSパケットは、TSパケットの間隔が、受信時のTSパケット間隔と等しくなるよう制御するので、トランスポートストリームが正確なN倍速の再生速度で出力することができ、また後段に接続するデマルチプレクサ入力バッファのオーバフローを避けることができる。
【0088】
また、請求項2のデジタル映像信号再生装置によれば、N倍速再生の開始時に、現在時刻計測手段を最初のTSパケットの時刻情報で初期化するようにし、さらにN倍速再生時のピクチャ先頭データを格納するTSパケットを出力する場合にのみ、再生速度制御手段がTSパケットに付加した時刻情報と、現在時刻計測手段が示す現在時刻情報の時間差をN分の一にし、これにN倍速再生開始時の時刻を加算した新たなパケット出力時刻を求め、この値に現在時刻計測手段が示す現在時刻情報が一致したときにTSパケットの出力許可を行い、ピクチャの先頭でないデータをペイロードとするTSパケットは、TSパケットの間隔が、受信時のTSパケット間隔と等しくなるように制御するので、トランスポートストリームが正確なN倍速の再生速度で出力することができ、また後段に接続するデマルチプレクサ入力バッファのオーバフローを避けることができる。
【0092】
また、請求項3のデジタル映像信号記録再生方法によれば、N倍速再生の開始時に、最初のTSパケットの時刻情報で初期化するようにし、さらにN倍速再生時のピクチャ先頭データを格納するTSパケットを出力する場合にのみ、TSパケットに付加した時刻情報と、現在時刻情報の時間差をN分の一にし、これにN倍速再生開始時の時刻を加算した新たなパケット出力時刻を求め、この値に現在時刻情報が一致したときにTSパケットの出力許可を行い、ピクチャの先頭でないデータをペイロードとするTSパケットは、TSパケットの間隔が、受信時のTSパケット間隔と等しくなるようにしたので、トランスポートストリームが正確なN倍速の再生速度で出力することができ、また後段に接続するデマルチプレクサ入力バッファのオーバフローを避けることができる。
【0093】
また、請求項4のデジタル映像信号再生方法によれば、N倍速再生の開始時に、最初のTSパケットの時刻情報で初期化するようにし、さらにN倍速再生時のピクチャ先頭データを格納するTSパケットを出力する場合にのみ、TSパケットに付加した時刻情報と、現在時刻情報の時間差をN分の一にし、これにN倍速再生開始時の時刻を加算した新たなパケット出力時刻を求め、この値に現在時刻計測手段が示す現在時刻情報が一致したときにTSパケットの出力許可を行い、ピクチャの先頭でないデータをペイロードとするTSパケットは、TSパケットの間隔が、受信時のTSパケット間隔と等しくなるように制御するので、トランスポートストリームが正確なN倍速の再生速度で出力することができ、また後段に接続するデマルチプレクサ入力バッファのオーバフローを避けることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態1から3までに係るデジタル映像信号記録再生装置(実施の形態1〜3に係るデジタル映像信号記録再生方法を実施する装置)の構成を示すブロック図である。
【図2】 MPEG2におけるトランスポートストリームの構成図である。
【図3】 本発明の実施の形態1から3までに係るデジタル映像信号記録再生装置おけるタイムスタンプ挿入位置を示す図である。
【図4】 本発明の実施の形態1から3までに係るデジタル映像信号記録再生装置おけるピクチャ種別フラグ挿入位置を示す図である。
【図5】 本発明の実施の形態1から3までに係るデジタル映像信号記録再生装置おける再生速度制御部を示す図である。
【図6】 本発明の実施の形態1に係るデジタル映像信号記録再生装置おける通常再生時の動作を示す図である。
【図7】 本発明の実施の形態2に係るデジタル映像信号記録再生装置おける2倍速再生時の動作を示す図である。
【図8】 本発明の実施の形態3に係るデジタル映像信号記録再生装置おける2倍速再生時の動作を示す図である。
【符号の説明】
10 受信時刻表示タイマー、 11 タイムスタンプ付加部、 12 ピクチャ種別解析/フラグ付加部、 13 データ記録部、 14 記録媒体、 15 データ読み出し部、 16 ピクチャ抽出部、 17 タイムスタンプ抽出部、 18 再生速度制御部、 19 出力バッファ、 20 トランスポートストリーム(TS)、 21 トランスポートパケット(TSパケット)、 22 トランスポートヘッダ(TSヘッダ)、 23 ペイロード、 24 PESパケットストリーム、 25 PESパケット、 26 PESヘッダ、 27 PESデータ領域、 28 エレメンタリーストリーム、 30 同期バイト、 31 タイムスタンプ、 32 ヘッダ、 33 ペイロード、 40 ピクチャ種別、 41 ピクチャ種別フラグが付加されたトランスポートパケット、 50 出力タイマー、 51 比較部。

Claims (4)

  1. 受信されたトランスポートパケットの到達時刻を計測する受信時刻計測手段と、
    前記受信時刻計測手段によって計測された到達時刻を示す到達時刻情報を、前記トランスポートパケットに付加する時刻情報付加手段と、
    前記トランスポートパケットからピクチャ種別を解析するピクチャ種別解析手段と、
    前記ピクチャ種別解析手段により解析されたピクチャ種別を示すピクチャ種別情報を前記トランスポートパケットに付加する種別情報付加手段と、
    到達時刻情報及びピクチャ種別情報が付加されたトランスポートパケットを記録媒体に記録する記録手段と、
    前記記録媒体から到着時刻情報及びピクチャ種別情報が付加されたトランスポートパケットを読み出す読み出し手段と、
    前記読み出し手段により読み出されたトランスポートパケットに付加されているピクチャ種別情報に基づいて再生するトランスポートパケットのみを選択して出力する選択手段と、
    前記選択手段により選択されたトランスポートパケットに付加されている到達時刻情報を解析して、出力する時刻情報解析手段と、
    前記選択手段から出力されたトランスポートパケットを一時的に保持するバッファ手段と、
    前記時刻情報解析手段から出力された到達時刻情報に応じた時刻に、この到達時刻情報を付加しているトランスポートパケットを前記バッファ手段から出力させて、トランスポートパケットの再生時刻を制御する再生速度制御手段と
    を有し、
    前記再生速度制御手段が、初期化された時刻から計測を開始した現在時刻を計測する現在時刻計測手段を含み、
    前記選択手段から出力された第f(fは0以上の整数)番フレームのピクチャが第0番から第M番(Mは正の整数)までのトランスポートパケットとして送信されるときに、第f番フレームのピクチャの一部を構成する第p番(pは0以上M以下の整数)トランスポートパケットの到達時刻をT(If_Ap)と表わし、
    前記現在時刻計測手段は、再生開始と同時に、その計測値を、最初に受信する第番フレームのピクチャの一部を構成する第番トランスポートパケットの到達時刻T(I0_A0)で初期化してから現在時刻の計測を開始し、
    N(Nは正の値)倍速再生時において、前記再生速度制御手段は、
    <4A> ピクチャ先頭データを格納する第f番フレームのピクチャの一部を構成する第番トランスポートパケットを出力する場合に、
    <4A−1> 再生対象のトランスポートパケットの到達時刻T(If_A0)から最初のトランスポートパケットの到達時刻T(I0_A0)を引いて得られる時間td2を、次式
    d2=T(If_A0)−T(I0_A0)
    により求め、
    <4A−2> 時間td2をN分の一にした値td2/Nに、第番フレームのピクチャの一部を構成する第番トランスポートパケットの到達時刻T(I0_A0)を加算した時刻Tを、次式
    =(td2/N)+T(I0_A0)
    により求め、
    <4A−3> 時刻Tに前記現在時刻計測手段が計測する現在時刻が一致したかどうかを判定し、
    <4A−4> 時刻Tに前記現在時刻計測手段が計測する現在時刻が一致したときに、第f番フレームのピクチャの一部を構成する第番トランスポートパケットを前記バッファ手段から出力させ、
    <4B> ピクチャ先頭データを格納しない各フレームのピクチャの一部を構成する第番以降のトランスポートパケットを出力する場合に、
    <4B−1> 再生対象のトランスポートパケットの到達時刻T(If_Au)(uは1以上の整数)から同じフレームの最初のトランスポートパケットの到達時刻T(If_A0)を引いて得られる時間td3を、次式
    d3=T(If_Au)−T(If_A0)
    により求め、
    <4B−2> 時刻Tから時間td3が経過した時刻Tを、次式
    =T+td3
    により求め、
    <4B−3> 時刻Tに前記現在時刻計測手段が計測する現在時刻が一致したかどうかを判定し、
    <4B−4> 時刻Tに前記現在時刻計測手段が計測する現在時刻が一致したときに、第f番フレームのピクチャの一部を構成する第u番トランスポートパケットを前記バッファ手段から出力させ、
    <4C> 前記処理<4A−1>から<4A−4>までを各フレームのピクチャの一部を構成する第番トランスポートパケットについて、前記処理<4B−1>から<4B−4>までを、各フレームのピクチャの一部を構成する第番以降のトランスポートパケットについて実行する
    ことを特徴とするデジタル映像信号記録再生装置。
  2. 受信されたトランスポートパケットの到達時刻を示す到達時刻情報及びトランスポートストリームのピクチャ種別を示すピクチャ種別情報が付加されたトランスポートパケットを記録媒体から読み出す読み出し手段と、
    前記読み出し手段により読み出されたトランスポートパケットに付加されているピクチャ種別情報に基づいて再生するトランスポートパケットのみを選択して出力する選択手段と、
    前記選択手段により選択されたトランスポートパケットに付加されている到達時刻情報を解析して、出力する時刻情報解析手段と、
    前記選択手段から出力されたトランスポートパケットを一時的に保持するバッファ手段と、
    前記時刻情報解析手段から出力された到達時刻情報に応じた時刻に、この到達時刻情報を付加しているトランスポートパケットを前記バッファ手段から出力させて、トランスポートパケットの再生時刻を制御する再生速度制御手段と
    を有し、
    前記再生速度制御手段が、初期化された時刻から計測を開始した現在時刻を計測する現在時刻計測手段を含み、
    前記選択手段から出力された第f(fは0以上の整数)番フレームのピクチャが第0番から第M番(Mは正の整数)までのトランスポートパケットとして送信されるときに、第f番フレームのピクチャの一部を構成する第p番(pは0以上M以下の整数)トランスポートパケットの到達時刻をT(If_Ap)と表わし、
    前記現在時刻計測手段は、再生開始と同時に、その計測値を、最初に受信する第番フレームのピクチャの一部を構成する第番トランスポートパケットの到達時刻T(I0_A0)で初期化してから現在時刻の計測を開始し、
    N(Nは正の値)倍速再生時において、前記再生速度制御手段は、
    <9A> ピクチャ先頭データを格納する第f番フレームのピクチャの一部を構成する第番トランスポートパケットを出力する場合に、
    <9A−1> 再生対象のトランスポートパケットの到達時刻T(If_A0)から最初のトランスポートパケットの到達時刻T(I0_A0)を引いて得られる時間td2を、次式
    d2=T(If_A0)−T(I0_A0)
    により求め、
    <9A−2> 時間td2をN分の一にした値td2/Nに、第番フレームのピクチャの一部を構成する第番トランスポートパケットの到達時刻T(I0_A0)を加算した時刻Tを、次式
    =(td2/N)+T(I0_A0)
    により求め、
    <9A−3> 時刻Tに前記現在時刻計測手段が計測する現在時刻が一致したかどうかを判定し、
    <9A−4> 時刻Tに前記現在時刻計測手段が計測する現在時刻が一致したときに、第f番フレームのピクチャの一部を構成する第番トランスポートパケットを前記バッファ手段から出力させ、
    <9B> ピクチャ先頭データを格納しない各フレームのピクチャの一部を構成する第番以降のトランスポートパケットを出力する場合に、
    <9B−1> 再生対象のトランスポートパケットの到達時刻T(If_Au)(uは1以上の整数)から同じフレームの最初のトランスポートパケットの到達時刻T(If_A0)を引いて得られる時間td3を、次式
    d3=T(If_Au)−T(If_A0)
    により求め、
    <9B−2> 時刻Tから時間td3が経過した時刻Tを、次式
    =T+td3
    により求め、
    <9B−3> 時刻Tに前記現在時刻計測手段が計測する現在時刻が一致したかどうかを判定し、
    <9B−4> 時刻Tに前記現在時刻計測手段が計測する現在時刻が一致したときに、第f番フレームのピクチャの一部を構成する第u番トランスポートパケットを前記バッファ手段から出力させ、
    <9C> 前記処理<9A−1>から<9A−4>までを各フレームのピクチャの一部を構成する第番トランスポートパケットについて、前記処理<9B−1>から<9B−4>までを、各フレームのピクチャの一部を構成する第番以降のトランスポートパケットについて実行する
    ことを特徴とするデジタル映像信号再生装置。
  3. 受信されたトランスポートパケットの到達時刻を計測し、
    前記計測された到達時刻を示す到達時刻情報を、前記トランスポートパケットに付加し、
    前記トランスポートパケットからピクチャ種別を解析し、
    前記解析されたピクチャ種別を示すピクチャ種別情報を前記トランスポートパケットに付加し、
    到達時刻情報及びピクチャ種別情報が付加されたトランスポートパケットを記録媒体に記録し、
    前記記録媒体から到着時刻情報及びピクチャ種別情報が付加されたトランスポートパケットを読み出し、
    前記読み出されたトランスポートパケットに付加されているピクチャ種別情報に基づいて再生するトランスポートパケットのみを選択し、
    前記選択されたトランスポートパケットに付加されている到達時刻情報を解析し、
    前記選択されたトランスポートパケットを一時的にバッファ手段に保持し、
    前記解析された到達時刻情報に応じた時刻に、この到達時刻情報を付加しているトランスポートパケットを前記バッファ手段から出力させて、トランスポートパケットの再生時刻を制御し、
    ピクチャ種別情報に基づいて選択されて出力された第f(fは0以上の整数)番フレームのピクチャが第0番から第M番(Mは正の整数)までのトランスポートパケットとして送信されるときに、第f番フレームのピクチャの一部を構成する第p番(pは0以上M以下の整数)トランスポートパケットの到達時刻をT(If_Ap)と表わし、
    再生開始と同時に、現在時刻の計測値を、最初に受信する第番フレームのピクチャの一部を構成する第番トランスポートパケットの到達時刻T(I0_A0)で初期化してから現在時刻の計測を開始し、
    N(Nは正の値)倍速再生時において、
    <13A> ピクチャ先頭データを格納する第f番フレームのピクチャの一部を構成する第番トランスポートパケットを出力する場合に、
    <13A−1> 再生対象のトランスポートパケットの到達時刻T(If_A0)から最初のトランスポートパケットの到達時刻T(I0_A0)を引いて得られる時間td2を、次式
    d2=T(If_A0)−T(I0_A0)
    により求め、
    <13A−2> 時間td2をN分の一にした値td2/Nに、第番フレームのピクチャの一部を構成する第番トランスポートパケットの到達時刻T(I0_A0)を加算した時刻Tを、次式
    =(td2/N)+T(I0_A0)
    により求め、
    <13A−3> 時刻Tに現在時刻が一致したかどうかを判定し、
    <13A−4> 時刻Tに現在時刻が一致したときに、第f番フレームのピクチャの一部を構成する第番トランスポートパケットを前記バッファ手段から出力させ、
    <13B> ピクチャ先頭データを格納しない各フレームのピクチャの一部を構成する第番以降のトランスポートパケットを出力する場合に、
    <13B−1> 再生対象のトランスポートパケットの到達時刻T(If_Au)(uは1以上の整数)から同じフレームの最初のトランスポートパケットの到達時刻T(If_A0)を引いて得られる時間td3を、次式
    d3=T(If_Au)−T(If_A0)
    により求め、
    <13B−2> 時刻Tから時間td3が経過した時刻Tを、次式
    =T+td3
    により求め、
    <13B−3> 時刻Tに現在時刻が一致したかどうかを判定し、
    <13B−4> 時刻Tに現在時刻が一致したときに、第f番フレームのピクチャの一部を構成する第u番トランスポートパケットを前記バッファ手段から出力させ、
    <13C> 前記処理<13A−1>から<13A−4>までを各フレームのピクチャの一部を構成する第番トランスポートパケットについて、前記処理<13B−1>から<13B−4>までを、各フレームのピクチャの一部を構成する第番以降のトランスポートパケットについて実行する
    ことを特徴とするデジタル映像信号記録再生方法。
  4. 受信されたトランスポートパケットの到達時刻を示す到達時刻情報及びトランスポートストリームのピクチャ種別を示すピクチャ種別情報が付加されたトランスポートパケットを記録媒体から読み出し、
    前記読み出されたトランスポートパケットに付加されているピクチャ種別情報に基づいて再生するトランスポートパケットのみを選択し、
    前記選択されたトランスポートパケットに付加されている到達時刻情報を解析し、
    前記選択されたトランスポートパケットを一時的にバッファ手段に保管し、
    前記到達時刻情報に応じた時刻に、この到達時刻情報を付加しているトランスポートパケットを前記バッファ手段から出力させて、トランスポートパケットの再生時刻を制御し、
    ピクチャ種別情報に基づいて選択されて出力された第f(fは0以上の整数)番フレームのピクチャが第0番から第M番(Mは正の整数)までのトランスポートパケットとして送信されるときに、第f番フレームのピクチャの一部を構成する第p番(pは0以上M以下の整数)トランスポートパケットの到達時刻をT(If_Ap)と表わし、
    再生開始と同時に、現在時刻の計測値を、最初に受信する第番フレームのピクチャの一部を構成する第番トランスポートパケットの到達時刻T(I0_A0)で初期化してから現在時刻の計測を開始し、
    N(Nは正の値)倍速再生時において、
    <18A> ピクチャ先頭データを格納する第f番フレームのピクチャの一部を構成する第番トランスポートパケットを出力する場合に、
    <18A−1> 再生対象のトランスポートパケットの到達時刻T(If_A0)から最初のトランスポートパケットの到達時刻T(I0_A0)を引いて得られる時間td2を、次式
    d2=T(If_A0)−T(I0_A0)
    により求め、
    <18A−2> 時間td2をN分の一にした値td2/Nに、第番フレームのピクチャの一部を構成する第番トランスポートパケットの到達時刻T(I0_A0)を加算した時刻Tを、次式
    =(td2/N)+T(I0_A0)
    により求め、
    <18A−3> 時刻Tに現在時刻が一致したかどうかを判定し、
    <18A−4> 時刻Tに現在時刻が一致したときに、第f番フレームのピクチャの一部を構成する第番トランスポートパケットを前記バッファ手段から出力させ、
    <18B> ピクチャ先頭データを格納しない各フレームのピクチャの一部を構成する第番以降のトランスポートパケットを出力する場合に、
    <18B−1> 再生対象のトランスポートパケットの到達時刻T(If_Au)(uは1以上の整数)から同じフレームの最初のトランスポートパケットの到達時刻T(If_A0)を引いて得られる時間td3を、次式
    d3=T(If_Au)−T(If_A0)
    により求め、
    <18B−2> 時刻Tから時間td3が経過した時刻Tを、次式
    =T+td3
    により求め、
    <18B−3> 時刻Tに現在時刻が一致したかどうかを判定し、
    <18B−4> 時刻Tに現在時刻が一致したときに、第f番フレームのピクチャの一部を構成する第u番トランスポートパケットを前記バッファ手段から出力させ、
    <18C> 前記処理<18A−1>から<18A−4>までを各フレームのピクチャの一部を構成する第番トランスポートパケットについて、前記処理<18B−1>から<18B−4>までを、各フレームのピクチャの一部を構成する第番以降のトランスポートパケットについて実行する
    ことを特徴とするデジタル映像信号再生方法。
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