JP3896734B2 - 多方向操作スイッチおよびこれを用いた電子機器 - Google Patents

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  • Switches With Compound Operations (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、電子機器の前面パネルから突出した操作部を傾倒することにより傾倒方向に応じた電気信号が得られる多方向操作スイッチおよびこれを用いた電子機器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来の多方向操作スイッチについて、図11の従来の多方向操作スイッチの断面図を用いて説明する。
【0003】
同図において、1は、外形が八角形に形成された絶縁樹脂製の下ケースで、外形と相似する正八角形に形成された上方開口の凹部1Aを備え、その底面には中央固定接点2および外側固定接点3からなる第一固定接点4が設けられると共に、それぞれの固定接点2および3と電気的に導通した端子2Aおよび3Aが下ケース1から導出されている。
【0004】
そして、5は、導電金属薄板からなる円形ドーム状の可動接点で、その外周下端部5Aが外側固定接点3上に当接状態に載せられている。
【0005】
また、6は、前記下ケース1の開口部を覆うように下ケース1に結合された外形が八角形の絶縁樹脂製の上ケースであり、この上ケース6は中央に円形の孔部6Aを有すると共に、図12の裏面図に示すように、その裏面側に、孔部6Aの中心から等距離等間隔の位置に八個の固定接点7A〜7Hが設けられており、それぞれの固定接点7A〜7Hと電気的に導通した端子7I〜7Pが上ケース6から導出されている。
【0006】
また、図13の断面図および図14の裏面図にも示すように、8は、上方が円形孔9Aで下方が小判形孔9Bとなった貫通孔9を有する絶縁樹脂製の筒状部材で、その中間部には、外形が下ケース1の凹部1Aよりも少し小さい正八角形に形成された導電性鍔部10がインサート成形によって固定されており、この筒状部材8と導電性鍔部10とにより可動接点体11が構成されている。
【0007】
この可動接点体11は、図11に示すように、筒状部材8の上部円筒部8Aが上ケース6の孔部6Aに挿通させられ、かつ、導電性鍔部10の裏面に、前記下ケース1内に配された導電性のコイルバネ12の上端が当接状態に配されることによって傾倒可能に装着されている。
【0008】
つまり、図11に示す通常状態においては、可動接点体11は、コイルバネ12の付勢力によって上方に付勢され、導電性鍔部10の上面が上ケース6の固定接点7A〜7Hに当接して中立位置を保つように保持されている。
【0009】
なお、図11においては、固定接点7B〜7D,7F〜7Hは図示せずに省略している。
【0010】
また、導電性のコイルバネ12の下端は、下ケース1の外側固定接点3に常接されており、このために、固定接点7A〜7Hは導電性鍔部10および導電性のコイルバネ12を介して外側固定接点3と導通状態となっており、それぞれの端子7I〜7P、3Aの間も導通状態となっている。
【0011】
なお、図11においては、端子7J〜7L,7N〜7Pも図示せずに省略している。
【0012】
そして、可動接点体11の筒状部材8の貫通孔9には、円形棒状の操作軸13が挿通されており、その下端部13Aが可動接点5の頂点部5Bに当接している。
【0013】
この操作軸13は、中央外周部に小判形部13Bを備え、この小判形部13Bが、筒状部材8の貫通孔9の小判形孔9Bに係合されることによって、操作軸13は可動接点体11に対して回転はせず、かつ所定距離の上下動可能に保持されている。
【0014】
この操作軸13は、上ケース6から外方に突出している部分が操作部13Cとなり、操作力が加わっていない通常状態においては、上述のようにコイルバネ12の上方への付勢力によって可動接点体11が付勢されて中立位置を保っているために、その貫通孔9に挿通された操作軸13も中立位置を保つことができるものとなっている。
【0015】
次に、上記のように構成された従来の多方向操作スイッチの動作を説明する。
【0016】
まず、操作軸13の操作部13Cに操作力が加わっていない通常状態では、操作軸13・可動接点体11は中立位置を保つと共に、可動接点体11の導電性鍔部10の上面が、上ケース6の固定接点7A〜7Hと当接状態となっていることは上述の通りである。
【0017】
この状態から、図15中に矢印で示すように、操作軸13の操作部13Cに対して傾倒操作力を加え、操作軸13を固定接点7Eが配された同図中で左方向に傾倒すると、その傾倒操作方向とは反対側の右側の導電性鍔部10の上面部分と固定接点7Aとの当接部を支点として、操作軸13およびこれを挿通保持した可動接点体11は、傾倒操作方向に対応する導電性鍔部10の左側の下面部でコイルバネ12の左側を部分的に撓めながら傾倒する。
【0018】
このときに、傾倒支点となる部分に位置する固定接点7Aは導電性鍔部10と当接状態を維持するが、図15に図示した固定接点7Eに加え、図15中には図示していない固定接点7B〜7D,7F〜7Hも導電性鍔部10と離れ、これらの固定接点7B〜7Hは電気的独立状態であるオフ状態となる。
【0019】
そして、これとほぼ同時に、上記操作軸13の傾倒操作に伴って下方に移動していく操作軸13の下端部13Aが、下ケース1に配された可動接点5の頂点部5Bを押圧して可動接点5を反転させ、可動接点5を介して外側固定接点3と中央固定接点2の間を導通させる。
【0020】
従って、この場合には、固定接点7Aの端子7I、外側固定接点3の端子3Aおよび中央固定接点2の端子2Aが導通状態となり、その他の端子7J〜7Pは電気的独立状態であるオフ状態となる。
【0021】
また、操作軸13を固定接点7A〜7D,7F〜7Hが配された方向に傾倒操作した場合の動作は上述した動作とほぼ同じものとなるために以下に簡単に説明すると、その傾倒操作方向と反対側に配された固定接点7B〜7Hの中のいずれか一つと導電性鍔部10との当接部を支点として可動接点体11は傾倒していき、上記支点の位置に配された固定接点7B〜7Hの中のいずれか一つのみが導通状態を保ち、その他はオフ状態に移行すると同時に、上記傾倒操作に伴う操作軸13の下方への移動によって可動接点5が押圧されて反転し、可動接点5を介して外側固定接点3と中央固定接点2の間が導通状態になり、それぞれの固定接点7A〜7H、2および3の電気的接離状態は、それぞれの端子7I〜7P、2Aおよび3Aから導出される。
【0022】
そして、上記操作軸13への傾倒操作力を除くと、コイルバネ12および可動接点5は元の形状に復元し、これらの弾性復元力によって可動接点体11および操作軸13は上方に押し上げられて図11に示す通常状態に戻る。
【0023】
一方、図11に示す通常状態において、操作軸13の操作部13Cを垂直下方に押し下げると、図16の断面図に示すように、可動接点体11はコイルバネ12の上方への付勢力により通常状態における位置に維持され、筒状部材8の貫通孔9に上下動可能に挿通している操作軸13のみが下方に移動し、その下端部13Aで可動接点5の頂点部5Bを押圧して可動接点5を反転させ、可動接点5を介して外側固定接点3と中央固定接点2の間を導通させる。
【0024】
つまり、この場合には、上記押圧操作によって外側固定接点3と中央固定接点2の間がオン状態となるために、導電性鍔部10およびコイルバネ12を介して外側固定接点3に導通している固定接点7A〜7Hは、中央固定接点2とも導通することとなり、これにより全ての端子7I〜7P、2A、3Aは導通状態になる。
【0025】
そして、上記押圧力を除くと、可動接点5が元の形状に復元し、その復元力によって操作軸13は上方に押し戻されて図11に示す通常状態に戻るものであった。
【0026】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら上記従来の多方向操作スイッチは、固定接点7A〜7Hと導電性鍔部10とで構成される上方スイッチ接点と、可動接点5と外側固定接点3および中央固定接点2とで構成される下方スイッチ接点とを備え、操作軸13の所定操作によって上記両者のスイッチ接点の状態を切り換えることができるものであったが、特に上方スイッチ接点は、不用意に操作軸13が少し傾倒させられた場合であっても導電性鍔部10が固定接点7A〜7Hから離れてしまい、固定接点7A〜7Hのいずれかがオフ状態に移行してしまうという課題があると共に、操作軸13を傾倒操作すると両者のスイッチ接点の状態は切り換わるが、その切り換わりのタイミングがほぼ同時に切り換わるものであったため、その用途も限られ、時間差をもって状態が切り換わる二つの信号を必要とするもの、例えば所定メニューの中から希望する項目を選択してその後に確定させるという選択信号および確定信号を必要とするものに対して、対応し難いものであった。
【0027】
本発明の目的は、このような従来の課題を解決するものであり、不用意に操作軸が少し傾倒させられた場合であっても上方スイッチ接点の状態が変わり難く、しかも操作軸の所定の小さい傾倒操作角度における傾倒操作時には、上方スイッチ接点のみの状態が切り換わり、この状態から更に操作軸を傾倒させた場合に、上方スイッチ接点の状態を維持しつつ下方スイッチ接点の状態を切り換えることができる操作性に優れた多方向操作スイッチを提供することを目的とする。
【0028】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために本発明は、凹部底面に設けられた第一固定接点とそれと接離する可動接点からなる下方スイッチ接点を備えた下ケースの上方開口部中央に、下方スイッチ接点の可動接点を押圧して作動させる操作軸を上下動可能に挿通保持すると共に、外周に導電性の鍔部を備えた可動接点体を、この鍔部を下ケース内に配された付勢部材で上方に付勢された押え部材上に当接状態に載せ、かつ上記付勢力によって可動接点体の上部球体部を上ケースの球状壁部に係合保持させて傾倒可能に配するものであり、操作軸の傾倒操作に伴って可動接点体が傾倒した際に、可動接点体の鍔部が上ケースの裏面に設けられた複数個の第二固定接点の少なくとも二つに部分的に当接するようにして上方スイッチ接点を構成するものである。
【0029】
これにより、操作軸を所定の角度に傾倒操作すると、下方スイッチ接点は作動せずに、まず可動接点体の導電材料製の鍔部の一部が上ケースの所定の第二固定接点に当接して上方スイッチ接点の状態が変わり、この状態から操作軸を更に大きい傾倒角度で傾倒させると、前記当接箇所を支点として可動接点体は更に傾き、これに伴って下方に移動していくこととなる操作軸の下端部で下方スイッチ接点を押圧してその状態を変えることができる操作性に優れた多方向操作スイッチを得ることができる。
【0030】
【発明の実施の形態】
本発明の請求項1に記載の発明は、上方が開口した凹部の底面中央に第一固定接点を有する絶縁樹脂製の下ケースと、前記第一固定接点と接離可能に前記下ケースの凹部内に収容された節度機能を有する可動接点と、前記下ケースに結合され、前記下ケースの凹部を覆う天面部の中央に孔部を有し、この天面部の孔部を構成する端部の裏面側が球状壁部に形成されると共に、前記天面部の裏面に前記孔部の中心から等距離の位置に複数個の第二固定接点が設けられた絶縁樹脂製の上ケースと、前記下ケース内に収容された付勢部材により上方に付勢された押え部材と、前記押え部材の上方に載せられ、押え部材を介して加わる付勢部材の上方への付勢力によって、上部球体部が前記上ケースの球状壁部に傾倒可能に係合保持されると共に、その傾倒時に前記第二固定接点の少なくとも二つに部分的に当接する導電性の鍔部を前記上部球体部の外周に備えた中央に貫通孔を有する可動接点体と、前記可動接点体の貫通孔に上下動可能に挿通された操作軸からなる多方向操作スイッチとしたものであり、操作軸を中立状態から傾倒操作すると、可動接点体は上部球体部が係合保持されている上ケースの球状壁部の球の中心を支点として操作軸に連動して傾倒し、その傾倒方向とは反対側の鍔部が上ケースに設けられた複数の第二固定接点の内の少なくとも二つに当接し、この第二固定接点間をオン状態に移行させ、この状態から更に同一方向に操作軸を傾倒させると、第二固定接点と鍔部で構成される上方スイッチ接点は前記状態を保ったままで、しかもその傾倒動作の支点が前記当接箇所となって、前記支点を中心として可動接点体は押え部材を介して付勢部材を部分的に撓めながら傾倒していき、これに伴い下方に移動する操作軸の下端部で可動接点を押圧して第一固定接点に接触させて可動接点と第一固定接点で構成される下方スイッチ接点を作動させることができるもの、すなわち操作軸の傾倒操作角度に従って上方スイッチ接点および下方スイッチ接点の状態を切り換えることができる操作性に優れた多方向操作スイッチを実現できるという作用を有する。
【0031】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、可動接点体が、絶縁材料製の筒状部材に導電性の鍔部を固定したもので構成されると共に、球形状に形成された操作軸の下端部と可動接点との間に絶縁性の押圧部材を介在させたものであり、操作軸を容易に絶縁状態にでき、第二固定接点と導電性の鍔部で構成される上方スイッチ接点、および操作軸の下方に配設される第一固定接点と可動接点で構成される下方スイッチ接点に対して、操作軸を通じて進入する静電気等による影響を少なくできると共に、操作軸の傾倒操作時においても、押圧部材で可動接点をほぼ垂直下方に押圧して下方スイッチ接点を作動させることができるため、その際の節度感触が明確に得られるものにできるという作用を有する。
【0032】
請求項3に記載の発明は、請求項1または2に記載の発明において、下ケースに設けた第一固定接点が、中央固定接点およびその周囲の外側固定接点により構成され、この外側固定接点上に円形ドーム状の可動接点の外周下端部が当接状態に載せられたものであり、簡単で、かつ少ない構成部品で、節度感触が良好に得られると共に、その節度感触とほぼ同時に下方スイッチ接点の状態が切り換わる操作性の優れたものを安価に得ることができるという作用を有する。
【0033】
請求項4に記載の発明は、請求項3に記載の発明において、付勢部材および押え部材を導電材料製のものとし、その付勢部材を外側固定接点に当接状態に配したものであり、上方スイッチ接点と下方スイッチ接点は共に外側固定接点に電気的に接続されたものにでき、この外側固定接点をコモン電位にすることにより、使用機器における回路構成が簡素化できるという作用を有する。
【0034】
請求項5に記載の発明は、請求項2に記載の発明において、操作軸の下端部の当接位置が、上ケースの孔部の中心と可動接点の中心を結ぶ軸線上に配されたものであり、操作軸の球面に形成された下端部が可動接点体の傾倒中心と同一軸線上に配されているため、上方スイッチ接点の状態が切り換わるまでの操作軸の傾倒操作時に、操作軸の下方に向かう移動量が少なくできて下ケース内の可動接点に加わる押圧力を少なくできるので下方スイッチ接点の状態を容易にオフ状態に保つことができるという作用を有する。
【0035】
請求項6に記載の発明は、請求項1〜5のいずれか一つに記載の発明において、多角形状に形成された可動接点体の鍔部が、それと相似形に形成された上ケースの下方開口の凹部内に収容され、この上ケースの凹部側壁で可動接点体の回転を規制するものであり、多角形状どうしの両者の機械的な係合により、確実に可動接点体の回転を防止することができて、常に可動接点体の鍔部と上ケースの第二固定接点とを所定の位置関係に保ことができるため、操作軸の傾倒操作時に上方スイッチ接点が安定して作動するものを得ることができるという作用を有する。
【0036】
請求項7に記載の発明は、請求項1〜6のいずれか一つに記載の多方向操作スイッチを搭載した電子機器であって、本体ケースに設けられた放射状溝部によって前記多方向操作スイッチの操作軸の操作方向を規制した電子機器としたものであり、簡単な構成で前記多方向操作スイッチの傾倒操作方向を確実に規制することができると共に、前記多方向操作スイッチは、所定方向に向かう小さい操作軸の傾倒操作角度で上方スイッチ接点の状態が切り換わり、その後同一方向に大きい傾倒操作角度で操作軸を傾倒すると下方スイッチ接点の状態が切り換わるものであるために、放射状溝部の方向と前記傾倒操作方向を合わせて設定することにより、例えば上方スイッチ接点の信号で所定機能の選択をし、下方スイッチ接点の信号でその確定を行うことができる操作性に優れた電子機器を容易に実現することができるという作用を有する。
【0037】
請求項8に記載の発明は、請求項7に記載の発明において、本体ケースに設けられた放射状溝部の中央部分が円形孔で形成され、多方向操作スイッチの操作軸を前記円形孔の端面まで傾倒操作した際に、前記多方向操作スイッチの所定の第二固定接点がオン状態に移行し、前記操作軸を放射状溝部の各々の直線部分まで傾倒操作した際に、前記多方向操作スイッチの第一固定接点がオン状態に移行するように構成されたものであり、請求項7に記載した発明による作用に加えて、放射状溝部の中央部分が円形孔で構成されているために、所定位置の上方スイッチ接点の状態を切り換える際に、操作軸を所定角度で傾倒させて操作軸の上端が円を描くように操作することができるものを容易に得ることができるという作用を有する。
【0038】
以下、本発明の実施の形態による多方向操作スイッチについて、図面を用いて説明する。
【0039】
(実施の形態1)
図1は本発明の第一の実施の形態による多方向操作スイッチの断面図、図2は同分解斜視図であり、同図において、21は、上方開口の凹部を備えた絶縁樹脂製の下ケースで、凹部底面には中央固定接点22および外側固定接点23からなる第一固定接点24が設けられ、それぞれの固定接点22および23と電気的に導通した端子22Aおよび23Aが外方に導出されている。
【0040】
この外側固定接点23には、導電金属薄板からなる円形ドーム状の可動接点25の外周下端部25Aが当接状態に載せられている。
【0041】
また、この下ケース21の上方開口部を覆うように、中央に円形の孔部26Aを有し、裏面に第二固定接点27が設けられた絶縁樹脂製の上ケース26が下ケース21に結合されていることは従来の技術の場合と同じであるが、この上ケース26は、孔部26Aを構成する端部の裏面側が球状に形成された球状壁部26Bで構成されると共に、正八角形の下方開口の凹部26Cを備えたものとなっており、凹部26Cの天面の露出している部分に合計で十六個の第二固定接点27が設けられたものとなっている。
【0042】
この上ケース26の孔部26Aと凹部26Cは、中心位置を合わせて設けられている。
【0043】
そして、この十六個の第二固定接点27(27A〜27P)の配置状態は、図3の上ケースの裏面図に示すように、孔部26Aの中心位置から等距離で、かつ上ケース26の正八角形に形成された凹部26Cの一つの辺に対して各々二つずつ配設されている。
【0044】
また、同図に示すように、上ケース26からは、合計で八本の各々電気的に独立状態に配された端子28(28A〜28H)が導出されており、端子28A〜28Hのそれぞれは、上記第二固定接点27(27A〜27P)の内、凹部26Cの角部を形成する隣接する一方の辺側に配された一つと他方の辺側に配された一つとに電気的に接続されている。
【0045】
そして、図4の断面図および図5の裏面図にも示すように、29は絶縁樹脂製の筒状部材で、上方が円形孔30Aで下方が小判形孔30Bとなった貫通孔30を有すると共に、その外周中間部に外形が凹部26Cよりも少し小さい正八角形に形成された導電性の鍔部31がインサート成形によって固定され、この筒状部材29と鍔部31で可動接点体32を構成していることは従来の技術の場合と同じであるが、この筒状部材29は、上方外周部分が球状壁部26Bと同一径の球形状に加工された上部球体部29Aを備えたものとなっている。
【0046】
なお、筒状部材29と鍔部31とを導電材料で一体形成してもよい。
【0047】
そして、33は導電材料からなる弾性部材であるコイルバネで、下端を外側固定接点23に電気的に接続させて下ケース21内に収容装着され、その上端は、上面が平坦なリング状の導電材料製の押え部材34の裏面に当接して押え部材34に上方への付勢力を加えている。
【0048】
そして、上記可動接点体32は、この押え部材34の内周部分の上面に導電性の鍔部31が載せられると共に、筒状部材29の上部球体部29Aが上ケース26の球状壁部26Bに係合するように配されている。
【0049】
すなわち、この可動接点体32は、押え部材34を介して鍔部31にコイルバネ33の上方への付勢力を受け、かつ上ケース26との係合箇所が共に球形状であるために、水平状態を保つことができるものとなっている。
【0050】
このときに、図1に示すように、押え部材34の平坦な上面外周部を上ケース26の凹部26Cを構成する側壁部の下端面26Dに当接させて停止させ、この際に筒状部材29の上部球体部29Aが上ケース26の球状壁部26Bに係合する寸法で構成すると、押え部材34の水平状態を容易に安定化させることができ、これにより可動接点体32も安定した水平状態を保てるようにできる。
【0051】
また、この場合には、上ケース26の凹部26Cの中に鍔部31が収容されることとなり、それぞれは正八角形の形状に形成されているために、上ケース26の凹部26Cに対して可動接点体32の回転を容易に防止できる。
【0052】
そして、この可動接点体32の貫通孔30には、棒状の操作軸35が挿通され、その上方部は上ケース26の孔部26Aから外方に突出して操作部35Cとなると共に、球形状に形成された下端部35Aは、可動接点25の頂点部25B上に載置された絶縁性の押圧部材36の上面に当接状態に配されている。
【0053】
また、この操作軸35は、中央外周部に小判形部35Bを備え、この小判形部35Bが、筒状部材29の貫通孔30の小判形孔30Bに係合されることによって、操作軸35は可動接点体32に対して回転はせず、かつ所定距離の上下動可能に保持されている。
【0054】
そして、上述のごとく、操作軸35を挿通保持している可動接点体32は、通常状態において水平状態に保持されているために、操作力が加わっていない状態では、可動接点体32の筒状部材29に保持されている操作軸35も垂直な中立位置を保っている。
【0055】
そして、上ケース26の上方から装着された金属カバー37の脚部37Aが下ケース21の底面にカシメ固定されることによって、上ケース26と下ケース21は結合されている。
【0056】
なお、金属カバー37を用いずとも、上ケース26と下ケース21とを熱溶着やタボカシメ等により直接固着してもよい。
【0057】
次に、上記のように構成された本発明による多方向操作スイッチの動作を説明する。
【0058】
まず、操作軸35に操作力を加えていない図1に示す通常状態においては、可動接点体32に挿通保持された操作軸35は中立位置を保つと共に、可動接点体32の鍔部31は水平方向に維持されているので、上ケース26に設けられた第二固定接点27(27A〜27P)は、いずれの間も電気的に独立状態、すなわちオフ状態になっている。
【0059】
また、操作軸35の下方への移動もないために、第一固定接点24もオフ状態に保たれている。
【0060】
上記の通常状態から図6の断面図に矢印で示すように、操作軸35を同図中で左側に傾倒させるように操作部35Cに操作力を加えると、操作軸35を貫通孔30に挿通保持している可動接点体32は、操作軸35の傾倒に伴って上記傾倒方向に対応する鍔部31の左側の下面部分で押え部材34を押し、この押え部材34に介してコイルバネ33の左側を部分的に圧縮させつつ操作軸35と連動して上記方向に傾倒していく。
【0061】
このときに、上記傾倒操作方向とは反対側の押え部材34の右側部分は、上記傾倒操作に際する下方に向かう力を直接受けることなく、しかも下面からはコイルバネ33の上方への付勢力を受けているために、その上面が、上ケース26の側壁部の下端面26Dに当接したままの状態を維持しつつ、押え部材34は左側に傾倒する。
【0062】
また、この可動接点体32は、上部球体部29Aが上ケース26の球状壁部26Bに係合状態となっていると共に、貫通孔30に挿通保持している操作軸35の下端部35Aが球形状に形成されているために、同方向に滑らかに傾倒していく。
【0063】
そして、上記可動接点体32が所定角度まで傾倒すると、図6に示すように、傾倒方向と反対側の鍔部31の右側部分の上面が、その上方位置の上ケース26の凹部26Cの一つの辺部分に当接し、上記辺部分に配された第二固定接点27Aと図6において図示しない第二固定接点27Pとの間を導通させて端子28Aと図6において図示しない端子28Hの間を導通状態にする。
【0064】
なお、この鍔部31は、導電性の押え部材34およびコイルバネ33を介して外側固定接点23とも導通状態であるため、上記所定の二つの端子28に加えて外側固定接点23と導通した端子23Aも導通状態となる。
【0065】
このように上記の場合には、可動接点体32の略中央部が傾倒支点となって操作軸35および可動接点体32等が傾倒していき、その傾倒方向と反対側の上方に配された上ケース26の所定の第二固定接点27間を可動接点体32の鍔部31で導通させる。
【0066】
また、このとき、可動接点体32および操作軸35は、上述のごとく上ケース26に対して回転規制がなされた構成であるために、操作軸35の傾倒操作に伴って所定の第二固定接点27どうしの間を安定して導通させることができる。
【0067】
さらに、可動接点体32の鍔部31の配設位置としては、間違って操作軸35が僅かに傾倒させられた程度で第二固定接点27と接触しない位置に配することによって、所定の操作角度による操作軸35の傾倒以外で、第二固定接点27の電気的な接離状態が切り換わらないものを容易に構成できる。
【0068】
また、上記傾倒支点と操作軸35に下端部35Aの押圧部材36への当接位置は、図1からも判るように同一軸線上に配されているために、上記傾倒操作時の操作軸35の下方への移動距離は少なく、第一固定接点24はオフ状態のまま維持される。
【0069】
続いて、図6に示す状態から操作軸35の操作部35Cに更に左側に向かう傾倒操作力を加えて操作軸35を傾倒させると、図7の断面図に示すように、操作軸35および可動接点体32は、今度は、第二固定接点27Aと図6において図示しない第二固定接点27Pと当接している可動接点体32の鍔部31の右側部分を傾倒支点として、鍔部31の左側部分の下面で押え部材34を押し下げながら連動して傾倒していく。
【0070】
このとき、操作軸35の下端部35Aは大きく下方に移動することとなり、その移動に伴って可動接点25は押圧部材36を介して押圧され、その押圧力が所定の力を越えると、可動接点25は反転動作して裏面が中央固定接点22に接触し、可動接点25を介して中央固定接点22と外側固定接点23との間、すなわち第一固定接点24が電気的に導通状態になる。
【0071】
つまり、この傾倒操作時に可動接点25から節度感触を得ることができると共に、図7において図示しない端子22Aと端子23Aとの間が導通状態となる。
【0072】
なお、図7にも示すように上記状態においては、傾倒支点が鍔部31の外方に移って操作軸35および可動接点体32が傾倒するため、可動接点体32の上部球体部29Aが上ケース26の球状壁部26Bから離れ、可動接点体32が左斜め下方向に移動することも考慮されるが、可動接点体32と押え部材34とに互いに係合する凹凸部を設けて組み合わせる構成、すなわち可動接点体32の位置規制手段を設けると上記現象は容易に防止することができる。
【0073】
一方、操作軸35の下端部35Aが、可動接点25の中心位置に対して少しずれた位置を押圧した場合であっても、操作軸35と可動接点25の間には押圧部材36を介在させた構成としているために、上記状態であっても可動接点25は押圧部材36でほぼ垂直下方に押圧され、明確な節度感触と第一固定接点24の確実な電気的接続が図れる。
【0074】
また、図7に示す状態においても、可動接点体32の鍔部31は、第二固定接点27Aおよび図7において図示しない第二固定接点27Pとに当接状態を維持しているために、それらの端子28Aおよび図7において図示しない端子28Hは導通状態で、しかも上述のごとく鍔部31はコイルバネ33等を介して外側固定接点23と導通しているので、四つの端子22A,23A,28A,28Hが互いに導通状態となる。
【0075】
つまり、この場合には、所定の第二固定接点27に当接している鍔部31の当接箇所が傾倒支点となって、上方スイッチ接点の電気的接離状態を維持したままで、操作軸35および可動接点体32等が傾倒していき、第一固定接点24がオン状態に切り換わる。
【0076】
そして、上記操作軸35への傾倒操作力を除くと、可動接点25およびコイルバネ33の弾性復元力によって操作軸35および可動接点体32は元の状態に復帰し、第一固定接点24および第二固定接点27の全てが電気的独立状態である図1に示す通常状態に戻る。
【0077】
上記に記載したように本実施の形態による多方向操作スイッチによれば、鍔部31と上ケース26に配された第二固定接点27とにより構成される上方スイッチ接点、および下ケース21に配された第一固定接点24と可動接点25とにより構成される下方スイッチ接点は、通常状態において共にオフ状態で、操作軸35を所定の角度まで傾倒させると、まず所定の上方スイッチ接点が導通状態となり、更に操作軸35の傾倒角度を増すと、下方スイッチ接点が導通状態にできるものである。
【0078】
また、図1に示す通常状態において、操作軸35の操作部35Cを垂直下方に押し下げると、図8の断面図に示すように、可動接点体32の貫通孔30に上下動可能に挿通された操作軸35は下方に移動し、下端部35Aは押圧部材36を介して可動接点25を押圧して反転させ、可動接点25を介して第一固定接点24を導通状態にする。
【0079】
このときに、可動接点体32および押え部材34は、コイルバネ33の付勢力で上方に付勢され水平状態を保つと共に、可動接点体32の鍔部31は第二固定接点27のいずれにも接触することはないので、全ての上方スイッチ接点はオフ状態で下方スイッチ接点のみオン状態になる。
【0080】
そして、操作軸35への操作力を除くと、可動接点25は元の形状に復元し、下方スイッチ接点がオフ状態に戻ると共に、その弾性復元力によって押圧部材36および操作軸35は押し上げられて図1に示す通常状態に戻る。
【0081】
このように本実施の形態による多方向操作スイッチは、操作軸35を傾倒操作または押圧操作することにより上方スイッチ接点と下方スイッチ接点の状態を切り換えることができるものであり、特に傾倒操作の際には、操作軸35の傾倒操作角度を調節するのみで、所定の上方スイッチ接点をオン状態に維持したままで下方スイッチ接点の状態を容易に切り換えることができる操作性に優れた多方向操作スイッチを容易に実現できる。
【0082】
なお、上記に説明した操作軸35の傾倒操作時に所定の第二固定接点27が外側固定接点23と同電位にできる構成のものは、電子機器に使用する際に、外側固定接点23をコモン電位にすることによって使用機器の回路構成を簡素化することができる。
【0083】
また、上記のものは、上方スイッチ接点および下方スイッチ接点に対して、操作軸35が絶縁状態に配された構成でもあるために、操作軸35を通じて進入する静電気等による影響も容易に少なくできる。
【0084】
なお、必要であれば、上記構成においてコイルバネ33または押え部材34を絶縁性の材料で形成するか、もしくは、コイルバネ33を外側固定接点23と電気的に分離状態に配することにより、上方スイッチ接点と下方スイッチ接点とを電気的に分離した構成としてもよい。
【0085】
さらに、上記には八方向に操作軸35を傾倒操作できるものを例として説明したが、本発明は八方向以外、例えば四方向等に操作軸35を傾倒操作できるものにも容易に適用できるものである。
【0086】
(実施の形態2)
本実施の形態は、実施の形態1に説明した多方向操作スイッチを組込んだ電子機器に関するものである。
【0087】
図9は、本発明の第二の実施の形態による電子機器の概念図、図10は、同上面図である。
【0088】
同図に示すように、実施の形態1による多方向操作スイッチ51は、電子機器内の配線基板52に装着され、その操作軸35の操作部35Cは、外装ケース53の操作用孔部54から外方に突出している。
【0089】
この外装ケース53の操作用孔部54の形状は、図10に示すように、中央円形孔54Aの外周部に放射状溝部54Bが設けられたものとなっている。
【0090】
この放射状溝部54Bが形成されている方向は、操作軸35を傾倒させた際に、上記多方向操作スイッチ51の上方スイッチ接点の状態が切り換わる方向に対応して設けられている。
【0091】
上記のように構成された電子機器は、操作軸35を中央円形孔54Aの端面付近まで傾倒させて多方向操作スイッチ51の上方スイッチ接点の状態を切り換え、その際に得られる多方向操作スイッチ51からの出力信号で所定機能を作動させ、続いて操作軸35を放射状溝部54B内に傾倒させて多方向操作スイッチ51の下方スイッチ接点の状態を切り換え、その際に得られる多方向操作スイッチ51からの出力信号で上記所定機能とは異なる機能を作動できるものとなっている。
【0092】
つまり、上記電子機器は、例えば図示していない表示部に表示された複数の項目またはアイコン等の対象物に対して、操作軸35を中央円形孔54Aの端面付近まで傾倒させ、多方向操作スイッチ51の所定の上方スイッチ接点をオン状態とし、それを検出することにより上記表示部に表示されたカーソル位置を所定方向に移動させて希望するものに合わせ、続いて操作軸35を放射状溝部54B内に傾倒させて多方向操作スイッチ51の下方スイッチ接点をオン状態として希望するものを確定する等の使い方ができるものである。
【0093】
このときに、多方向操作スイッチ51の操作軸35を間違った方向に傾倒してカーソルが希望するものに対してずれた位置に移動した場合においても、操作軸35を操作用孔部54の中央円形孔54Aの端面に沿わせて操作軸35の上端が円を描くように操作して、所定方向にカーソルを希望するものに容易に合わせることができるものを得られる。
【0094】
また、上記多方向操作スイッチ51は、操作軸35の異なる傾倒操作角度によって上方スイッチ接点の状態を維持したままで下方スイッチ接点の状態を切り換えることができるため、一つの操作軸35の傾倒操作角度を変えるのみで所定の機能を切り換えつつ作動させることができる操作性の優れた電子機器を容易に実現できるものである。
【0095】
【発明の効果】
以上のように本発明によれば、操作軸の小さい傾倒操作角度で上方スイッチ接点の状態が切り換わり、この状態から更に操作軸を傾倒させた場合に、上方スイッチ接点の状態を維持しつつ下方スイッチ接点の状態を切り換えることができる操作性に優れた多方向操作スイッチを実現できるという有利な効果が得られる。
【0096】
また、この多方向操作スイッチを用いた電子機器は、この多方向操作スイッチの操作軸の傾倒操作のみで二つの機能を時間差を持たせて作動させることができるものを得られ、簡便な操作で所定機能を切り換えつつ使用できる利便性に優れたものを容易に実現できるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一の実施の形態による多方向操作スイッチの断面図
【図2】同分解斜視図
【図3】同要部である上ケースの裏面図
【図4】同要部である可動接点体の断面図
【図5】同要部である可動接点体の裏面図
【図6】同操作軸を傾倒操作した状態を説明する断面図
【図7】同操作軸を傾倒操作した状態を説明する断面図
【図8】同操作軸を押圧操作した状態を説明する断面図
【図9】本発明の第二の実施の形態による電子機器の概念図
【図10】同上面図
【図11】従来の多方向操作スイッチの断面図
【図12】同要部である上ケースの裏面図
【図13】同要部である可動接点体の断面図
【図14】同裏面図
【図15】同操作軸を傾倒操作した状態を説明する断面図
【図16】同操作軸を傾倒操作した状態を説明する断面図
【符号の説明】
21 下ケース
22 中央固定接点
22A,23A,28,28A〜28H 端子
23 外側固定接点
24 第一固定接点
25 可動接点
25A 外周下端部
25B 頂点部
26 上ケース
26A 孔部
26B 球状壁部
26C 凹部
26D 下端面
27,27A〜27P 第二固定接点
29 筒状部材
29A 上部球体部
30 貫通孔
30A 円形孔
30B 小判形孔
31 鍔部
32 可動接点体
33 コイルバネ
34 押え部材
35 操作軸
35A 下端部
35B 小判形部
35C 操作部
36 押圧部材
37 金属カバー
37A 脚部
51 多方向操作スイッチ
52 配線基板
53 外装ケース
54 操作用孔部
54A 中央円形孔
54B 放射状溝部

Claims (8)

  1. 上方が開口した凹部の底面中央に第一固定接点を有する絶縁樹脂製の下ケースと、前記第一固定接点と接離可能に前記下ケースの凹部内に収容された節度機能を有する可動接点と、前記下ケースに結合され、前記下ケースの凹部を覆う天面部の中央に孔部を有し、この天面部の孔部を構成する端部の裏面側が球状壁部に形成されると共に、前記天面部の裏面に前記孔部の中心から等距離の位置に複数個の第二固定接点が設けられた絶縁樹脂製の上ケースと、前記下ケース内に収容された付勢部材により上方に付勢された押え部材と、前記押え部材の上方に載せられ、押え部材を介して加わる付勢部材の上方への付勢力によって、上部球体部が前記上ケースの球状壁部に傾倒可能に係合保持されると共に、その傾倒時に前記第二固定接点の少なくとも二つに部分的に当接する導電性の鍔部を前記上部球体部の外周に備えた中央に貫通孔を有する可動接点体と、前記可動接点体の貫通孔に上下動可能に挿通された操作軸からなる多方向操作スイッチ。
  2. 可動接点体が、絶縁材料製の筒状部材に導電性の鍔部を固定したもので構成されると共に、球形状に形成された操作軸の下端部と可動接点との間に絶縁性の押圧部材を介在させた請求項1に記載の多方向操作スイッチ。
  3. 下ケースに設けた第一固定接点が、中央固定接点およびその周囲の外側固定接点により構成され、この外側固定接点上に円形ドーム状の可動接点の外周下端部が当接状態に載せられた請求項1または2に記載の多方向操作スイッチ。
  4. 付勢部材および押え部材を導電材料製のものとし、その付勢部材を外側固定接点に当接状態に配した請求項3に記載の多方向操作スイッチ。
  5. 操作軸の下端部の当接位置が、上ケースの孔部の中心と可動接点の中心を結ぶ軸線上に配された請求項2に記載の多方向操作スイッチ。
  6. 多角形状に形成された可動接点体の鍔部が、それと相似形に形成された上ケースの下方開口の凹部内に収容され、この上ケースの凹部側壁で可動接点体の回転を規制する請求項1〜5のいずれか一つに記載の多方向操作スイッチ。
  7. 請求項1〜6のいずれか一つに記載の多方向操作スイッチを搭載した電子機器であって、本体ケースに設けられた放射状溝部によって前記多方向操作スイッチの操作軸の操作方向を規制した電子機器。
  8. 本体ケースに設けられた放射状溝部の中央部分が円形孔で形成され、多方向操作スイッチの操作軸を前記円形孔の端面まで傾倒操作した際に、前記多方向操作スイッチの所定の第二固定接点がオン状態に移行し、前記操作軸を放射状溝部の各々の直線部分まで傾倒操作した際に、前記多方向操作スイッチの第一固定接点がオン状態に移行するように構成された請求項7に記載の電子機器。
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