JP3896369B2 - 地盤改良工法 - Google Patents
地盤改良工法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP3896369B2 JP3896369B2 JP2004168024A JP2004168024A JP3896369B2 JP 3896369 B2 JP3896369 B2 JP 3896369B2 JP 2004168024 A JP2004168024 A JP 2004168024A JP 2004168024 A JP2004168024 A JP 2004168024A JP 3896369 B2 JP3896369 B2 JP 3896369B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- pipe
- ground
- bit
- tube
- inner tube
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
- 238000000034 method Methods 0.000 title claims description 35
- 230000006872 improvement Effects 0.000 title claims description 32
- 238000005553 drilling Methods 0.000 claims description 72
- XLYOFNOQVPJJNP-UHFFFAOYSA-N water Substances O XLYOFNOQVPJJNP-UHFFFAOYSA-N 0.000 claims description 70
- 238000003780 insertion Methods 0.000 claims description 50
- 230000037431 insertion Effects 0.000 claims description 50
- 238000010276 construction Methods 0.000 claims description 35
- 230000002093 peripheral effect Effects 0.000 claims description 22
- 230000001141 propulsive effect Effects 0.000 claims description 14
- 239000000126 substance Substances 0.000 claims description 14
- 239000000463 material Substances 0.000 claims description 12
- 230000008569 process Effects 0.000 claims description 7
- 230000015572 biosynthetic process Effects 0.000 claims description 5
- 238000012856 packing Methods 0.000 claims description 4
- 230000006641 stabilisation Effects 0.000 claims description 2
- 238000011105 stabilization Methods 0.000 claims description 2
- 238000002347 injection Methods 0.000 description 39
- 239000007924 injection Substances 0.000 description 39
- 239000011347 resin Substances 0.000 description 25
- 229920005989 resin Polymers 0.000 description 25
- 238000009434 installation Methods 0.000 description 20
- 239000003638 chemical reducing agent Substances 0.000 description 8
- 239000000243 solution Substances 0.000 description 6
- 238000010586 diagram Methods 0.000 description 5
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 4
- 239000000314 lubricant Substances 0.000 description 4
- 239000010865 sewage Substances 0.000 description 3
- 238000003466 welding Methods 0.000 description 3
- 239000004698 Polyethylene Substances 0.000 description 2
- 229910000831 Steel Inorganic materials 0.000 description 2
- 238000009412 basement excavation Methods 0.000 description 2
- 230000008901 benefit Effects 0.000 description 2
- 238000007599 discharging Methods 0.000 description 2
- 239000007789 gas Substances 0.000 description 2
- 239000008155 medical solution Substances 0.000 description 2
- -1 polyethylene Polymers 0.000 description 2
- 229920000573 polyethylene Polymers 0.000 description 2
- 239000002689 soil Substances 0.000 description 2
- 239000010959 steel Substances 0.000 description 2
- 239000008399 tap water Substances 0.000 description 2
- 235000020679 tap water Nutrition 0.000 description 2
- 238000005266 casting Methods 0.000 description 1
- 230000008859 change Effects 0.000 description 1
- 238000007796 conventional method Methods 0.000 description 1
- 230000008878 coupling Effects 0.000 description 1
- 238000010168 coupling process Methods 0.000 description 1
- 238000005859 coupling reaction Methods 0.000 description 1
- 239000012530 fluid Substances 0.000 description 1
- 239000007788 liquid Substances 0.000 description 1
- 230000000149 penetrating effect Effects 0.000 description 1
- 239000004033 plastic Substances 0.000 description 1
- 229920003023 plastic Polymers 0.000 description 1
- 239000011148 porous material Substances 0.000 description 1
- 238000005507 spraying Methods 0.000 description 1
- 230000000087 stabilizing effect Effects 0.000 description 1
Images
Landscapes
- Consolidation Of Soil By Introduction Of Solidifying Substances Into Soil (AREA)
- Excavating Of Shafts Or Tunnels (AREA)
Description
<請求項1記載の発明>
それぞれ曲がり可能な内管および外管からなり、外管は回転せず、内管のみが回転可能に回転推進装置に連結された二重管を備え、
前記内管を既設構造物周囲の地表面から、地中に弧状に推進させ、その後は水平方向に進行させる際に、前記内管の先端部から孔壁安定用及び滑材用の泥水からなる削孔水を供給しながら掘削し、既設構造物周囲の地表面から少なくとも前記既設構造物下部に達する挿入孔を形成する一方で、順次形成される挿入孔内に外管を挿入して、地中に外管を建て込む工程を含む地盤改良工法であって、
前記内管の先端部に内管の軸心方向に対して傾斜した受圧面を有するテーパービットが設けられた前記内管に、その基部側に設けた前記回転推進装置によって回転力及び推進力を伝達させて、前記テーパービットから前記削孔水を供給しながら掘削し前記挿入孔を形成し、
この掘削過程において、前記外管内をバキューム装置により負圧にし、前記外管の外周面において前記テーパービットの先端から3〜20m以内に形成した取り込み口から、前記挿入孔内の前記削孔水を外管内部に取り込み、取り込まれた削孔水を、前記外管の基端部に設けられた排出用スイベルに形成された排出口から排出させるとともに、
前記取り込み口から前記排出口との間の前記外管と前記内管との間に、前記排出用スイベルの基端部に設けられ、前記内管の外周面との間を液密状態にしている弾性体からなるパッキン材と前記内管との間を通して、前記二重管とは別部材のエア供給管を、前記内管及び外管を前記水平方向に進行した状態で、前記弧状部分に地上から挿入し、
前記弧状部分に滞留するスライムを、前記エア供給管を通してエアを地上から供給してそのエアの上昇流により前記排出口から排出させる、
ことを特徴とする地盤改良工法。
既設構造物下部に達するように、外管を建て込むことができる。外管の外周面には、挿入孔内の泥水を外管内部に取り込む取り込み口が形成されていることにより、内管の先端側からこの取り込み口までの間は、泥水が外管と孔壁との間を流れるため(外返し)、この泥水を滑材として利用でき、外管の挿入作業効率が容易となる。泥水は、孔壁表面に付着等により一定時間残存するので、順次形成される挿入孔の孔壁表面のほとんどすべての区間において、挿入作業中には、外管との間に滑材として泥水が残存する。したがって、外管の建て込みの施工効率を向上させることができる。また、取り込み口から外管の基端部に形成された排出口までは、泥水が外管内を流れるため(いわゆる内返し)、泥水の排出により孔壁が崩壊する虞をなくすことができる。
すなわち、外返しと内返しを併用することにより、挿入孔への外管の建て込みの施工効率を向上させつつ、挿入孔の孔壁の崩壊を最小限に防ぐことができる。
外管内をバキューム装置により負圧にすることにより、取り込み口から取り込まれた泥水が排出口から排出される構成であることによって、排水経路である外管径をコンパクトに抑えつつ、排出能力を向上させることができる。テーパービットにより、地中内を自由自在に曲線的に推進させることができる。
他方で、外管の外周面には、挿入孔内の泥水を外管内部に取り込む取り込み口が形成されていることにより、テーパービットの先端から3〜20m以内では、泥水が外管と孔壁との間を流れるため(外返し)、この泥水を滑材として利用でき、外管の挿入作業効率が容易となる。泥水は、孔壁表面に付着等により一定時間残存するので、順次形成される挿入孔の孔壁表面のほとんどすべての区間において、挿入作業中には、外管との間に滑材として泥水が残存する。したがって、外管の建て込みの施工効率を向上させることができる。
取り込み口の位置として、テーパービットの先端から3m未満では、孔壁表面に付着等させる泥水の量が少ない等の理由で好ましくなく、テーパービットの先端から20m超では、軟弱地盤の場合に、孔壁が崩壊する危険性が増すので好ましくない。
前記内管による挿入孔形成と同時に、前記内管の進行に伴って前記外管を引っ張りながら挿入孔内に挿入する請求項1記載の地盤改良工法。
内管による削孔と外管挿入とを並行して行うことができ、既設構造物下部地盤での外管の建て込みの施工効率を向上させることができる。
前記内管を前記地表面から改良対象層までは弧状に進行させ、その後は改良対象層内を水平方向に沿って進行させる請求項1又は2記載の地盤改良工法。
前記外管内にはエア供給管が備えられ、挿入孔の前記弧状部分に位置する外管内にエアを供給し、そのエアの上昇流によりスライムを前記排出口まで上昇させる請求項3の記載の地盤改良工法。
(作用効果)
挿入孔の弧状部分に位置する外管部分にエアが供給される構成となっていることにより、外管のこの部分(弧状部分)に滞留するスライムを、エアの上昇流で排出口まで上昇させて、排出させることができる。
外管を少なくとも地中の所望の領域に達するように挿入させたならば、外管を残して内管を回収し、その後、この外管を利用して該所望領域に薬液を注入して改良対策を施す請求項1〜4のいずれか1項に記載の地盤改良工法。
建て込まれた外管を利用することによって、改良対策を行う対象領域がどの様な場所であっても、確実かつ効率よく地盤改良工法を行うことができる。特に、砂質土などの軟弱地盤や液状化地盤等の地盤改良工法としては好適である。さらに、軟弱地盤や液状化地盤等であって、既設構造物下部の地盤であるような通常の地盤改良工事が困難な場所の場合でも、確実かつ効率よく地盤改良工法を行うことができる。
(管建込み装置の第1の基本構成例)
本装置の第1の基本構成例としては、地中に建て込まれる曲がり可能な外管と、前記外管内を通り外管前方に延在する、前記外管よりは曲がり難いが曲がり可能な内管と、前記内管に設けられた、前記外管に対する係合部と、前記内管先端に対して取り付けられ、軸心方向に対して傾斜した受圧面を有するテーパービットと、前記内管を回転及び推進させる回転推進装置と、を備えたことを特徴とする管の地中建込み装置である。
本装置の第2の基本構成例としては、地中に建て込まれる曲がり可能な外管と、この外管の先端に対して同軸的且つ回転自由に取り付けられ、軸心に沿う貫通孔を有するリングビットと、前記外管内およびリングビットの貫通孔を通り、リングビットよりも前方に延在する、前記外管よりは曲がり難いが曲がり可能な内管と、前記内管に設けられた、前記リングビットとの係合部と、前記内管先端に対して取り付けられ、軸心方向に対して傾斜した受圧面を有するテーパービットと、前記内管を回転及び推進させる回転推進装置と、備えたことを特徴とする管の地中建込み装置である。
本装置を用いた方法の第1の基本構成としては、地中に建て込まれる曲がり可能な外管と、前記外管内を通り外管前方に延在する、前記外管よりは曲がり難いが曲がり可能な内管と、前記内管に設けられた、前記外管に対する係合部と、前記内管先端に対して取り付けられ、軸心方向に対して傾斜した受圧面を有するテーパービットと、前記内管を回転及び推進させる回転推進装置とを備えた装置を用い、前記回転推進装置により前記内管に回転力および推進力を与え、前記内管先端のテーパービットにより削孔しながら内管を地中に直線的に推進させるとともに、内管の回転力および推進力を外管に対して与えて、内管により外管を引っ張りながら連行推進させる直線推進工程、および前記回転推進装置により前記内管に推進力のみを与え、その先端のテーパービットの受圧面にかかる力により推進方向を変化させながら内管を地中に曲線的に推進させるとともに、内管の推進力を外管に対して与えて、内管により外管を引っ張りながら連行推進させる曲線推進工程のうち、少なくとも一方の工程を行って、前記外管を地中に立てこむことを特徴とする管の地中建込み方法である。
本装置を用いた方法の第2の基本構成としては、地中に建て込まれる曲がり可能な外管と、この外管の先端に対して同軸的且つ回転自由に取り付けられ、軸心に沿う貫通孔を有するリングビットと、前記外管内およびリングビットの貫通孔を通り、リングビットよりも前方に延在する、前記外管よりは曲がり難いが曲がり可能な内管と、前記内管に設けられた、前記リングビットとの係合部と、前記内管先端に対して取り付けられ、軸心方向に対して傾斜した受圧面を有するテーパービットと、前記内管を回転及び推進させる回転推進装置とを備えた装置を用い、前記回転推進装置により前記内管に回転力および推進力を与え、前記内管先端のテーパービットにより削孔しながら内管を地中に直線的に推進させるとともに、内管とリングビットとの係合により内管の回転力および推進力をリングビットに与えて、リングビットを外管に対して回転させながらリングビットおよび外管を推進させる直線推進工程、および前記回転推進装置により前記内管に推進力のみを与え、その先端のテーパービットの受圧面にかかる力により推進方向を変化させながら内管を地中に曲線的に推進させるとともに、内管とリングビットとの係合により内管の推進力をリングビットに与えて、リングビットおよび外管を推進させる曲線推進工程のうち、少なくとも一方の工程を行って、前記外管を地中に立てこむことを特徴とする管の地中建込み方法である。
また外管よりも内管を曲がり難くしたことにより、よりスムーズにかつより小曲率での曲線推進を行うことができる。さらに、外管を直接推進させるのではなく、内管により引っ張るようになるので、樹脂管等の低剛性の管を建て込むことが可能となる。
特に、外管先端にリングビットを設けた形態では、内管先端のテーパービットによる形成孔が多少崩壊しても、その後の外管先端にリングビットが存在しているので、外管が推進不能となりにくい。
なお、これらの管建込み装置および方法例は、既設構造物の有無に限られないものである。また、地表に対し垂直方向、斜方向、水平方向等から挿入し、外管を建て込むことができる。例えば、法面等の斜面やトンネル坑内のライニング面からの挿入も可能であるし、立坑を予め掘削した後、この立孔内の側面から挿入することも可能である。さらに、管建込み装置および方法例は、地盤の改良に利用するものに限られず、地盤内の水を排水するための集水管や排水管、もしくは下水や水道水、ガス、各種ケーブル等のための地中埋設管などを、非開削で地中に建て込むためにも利用できるものである。
(削孔装置の第1の基本構成例)
曲がり可能な削孔軸と、削孔軸の先端に設けられた、軸心方向に対して傾斜した受圧面を有するテーパービットと、削孔軸を回転及び推進させる回転推進手段と、前記回転推進手段により前記削孔軸に推進力のみを与え、その先端のテーパービットの受圧面にかかる力により推進方向を変化させながら削孔軸を地中に曲線推進しうるように構成した、削孔装置において、前記テーパービットの前方地盤に向けて、かつ前記軸心方向に対して曲線推進方向側に傾斜した方向に向けて、削孔水を噴射する削孔水噴射手段を備えた、ことを特徴とする削孔装置である。
削孔装置の第1の基本構成例の削孔水噴射手段は、テーパービットの非受圧面の先端部に形成された、受圧面の傾斜方向と平行な方向を臨む噴射口を介して、削孔水を噴射するように構成されている、削孔装置である。
図1に符号wで示すように、テーパービット6の前方地盤に向けて、かつ削孔軸5の軸心方向D1に対して曲線推進方向側に傾斜した方向D2に向けて削孔水w1を噴射しながら、削孔軸5を軸心方向D1に沿って地中に推進させる。したがって、同図(a)に示すように削孔軸5を回転させずに推進させて、テーパービット6の受圧面60にかかる力により推進方向を変化させながら削孔軸5を地中に曲線推進させたときでも、テーパービット6の推進先に向けて削孔水を噴射し、当該推進先の地盤を確実に弛緩させることができる。さらに、かかる削孔水の噴射形態を採ると、軸心方向D1に対して曲線推進方向側の地盤を集中的に弛緩させることができる。そのため、テーパービット6はより緩い地盤側に逃げ易くなる結果、より円滑かつ確実に方向を変化させることができる。
一方、削孔軸5を回転させつつ推進させたときには、同図(b)に示すように、受圧面60にかかる力の方向が回転軸心D1周りの変化により打ち消され、直線的な推進が可能となるとともに、削孔水の噴射方向は推進方向(軸心方向D1)に対して傾斜しているものの、削孔軸5及びテーパービット6の回転に伴って削孔水噴射方向も符号w3で示すように回転するため、結果的には、テーパービット6の前方の広い範囲に対して削孔水を噴射することができ、円滑な直線推進が可能となる。
なお、「テーパービット6の前方地盤に向けて、かつ削孔軸5の軸心方向D1に対して曲線推進方向側に傾斜した方向D2に向けて削孔水を噴射」とは、図2に示すように、軸心方向D1をx軸とし、x軸と受圧面60の先端位置60pとを含む平面をx−y平面とし、x−y平面内におけるx軸に対する傾斜角度をθ1とし、y軸に対するx軸周りの傾斜角度をθ2としたとき、0°<θ1<90°かつ−90°<θ2<90°の両条件を満たす方向及びこれと平行な方向に向けて削孔水を噴射することを意味する。
削孔装置の第2の基本構成例においては、受圧面上に噴射口を設けることもできるが、その場合、噴射口の形成部位によっては、噴射口から噴射された削孔水が受圧面で遮られ、曲線推進先の地盤への削孔水供給が十分にならない場合もありえる。したがって、削孔装置の第2の基本構成例のように削孔水噴射手段を設けるのが好ましい。
<管建込み装置>
図3は、管建込み装置例1の施工状態を示している。管建込み装置1は、地中に建て込まれる曲がり可能な外管2と、この外管2の先端に対して同軸的に取り付けられたリングビット3と、外管2内およびリングビット3の貫通孔を通り、リングビット3よりも前方に延在する、外管2よりは曲がり難いが曲がり可能な内管5(これが本発明の削孔軸に相当する)と、内管5の先端に対して取り付けられたテーパービット6と、内管5および外管2を支持するとともに内管5を回転及び推進させる回転推進装置7を備えている。
回転推進装置7は、例えば図示するように、ベースマシン7Bにより傾動自在に支持されたリーダ7Lと、このリーダ7Lに対して、油圧により長手方向に昇降自在なように取り付けられた油圧モータ等の回転駆動源7Mとから主に構成することができる。内管5は推進時には回転駆動源7Mの回転軸に同軸的に連結され、外管2はその内管5の外側を取り囲むように通されるが、回転駆動源7Mには連結されず単にリーダ7Lに沿って支持されるだけである。ただし、後述するように、外管2の先端に取り付けられたリングビット3については、直線推進時に、内管5の回転力及び推進力が与えられて回転する。
外管2は、例えば挿入深さに応じて単位外管20を複数直列接続して形成する。この単位外管20としては、図4に示すように、長手方向略全体を占める樹脂管部21がポリエチレン等の樹脂から形成され、この樹脂管部の一端部に雌ネジ部22aを有する継手装置22が取り付けられ、他端部に雄ネジ部23aを有する継手装置23が取り付けられたものを用いることができる。ただし本実施形態では、先頭のものについては、図5に示すように先端部にリングビットホルダ26を取り付けたものを用いる。これらの継手装置22,23は例えば鋼等の高剛性材料で形成される。樹脂管部の具体例としては、例えば三菱樹脂社製のヒシパイプHPPE(高性能ポリエチレン)を好適に用いることができる。
他方、本装置例の内管5は、例えば挿入深さに応じて単位内管50を複数直列接続して形成することができる。この単位内管50としては、図13に示すように、外管2よりも曲がり難い(剛性が高い)が曲がり可能な材料、例えば鋼管等により形成し、連結手段として一端部に雌ネジ部51を及び他端部に雄ネジ部52をそれぞれ形成したものを用いることができる。ただし、図5に示すように、内管5のうちリングビット3よりも前方に突出する先導部分50Fが曲がり易いと後述の直線推進時における精度が低くなるので、当該先導部分50Fは基端側部分よりも剛性を高くし、曲がり難くするのが望ましい。特に、先導部分50Fと基端側部分の境目が丁度、リングビット3前端部近傍に位置するようにすると、先導部分50Fの単位管としてより剛性の高い材料で形成した先導専用単位管を準備すれば済むため好ましい。
ちなみに、外管2をも含めて剛性の高低を示すと、次の式(1)のようになる。
内管先導部>内管基端側部分>外管 ・・・(1)
このように、外管2を内管5よりも曲がり易くしないとスムーズ且つ急角度での曲線推進が非常に困難となり、また内管5のうちでもリングビット3から突出する先導部50Fを基端側部分よりも曲がり難くしないと推進時の直進性が低くなる。
次に、本発明に係る管の地中建て込み装置の特徴部分について、図31乃至図35に基づき説明する。なお、図31は本発明に係る管の地中建て込み装置の特徴部分を含めた概要図であり、図32は泥水の排出経路の説明図であり、図33は内返し用アダプターの側面図であり、図34は排出用スイベル近傍の拡大縦断面図であり、図35はエア供給管の先端からエアを噴出させている状態を示す説明図である。
次に、以上に述べた装置例を用いた管建込み方法例について説明する。先ず、好適には図22に示すように既設構造物CS周囲の地盤Gの挿入部位に少なくとも内管先導部分50Fの長さと同程度の長さのガイド管100を挿入する。そして、図示しないが回転推進装置7の回転駆動軸に内管先導部分50Fを連結し、当該内管先導部分50Fを回転推進または推進のみにより挿入する。この推進は回転推進装置7の回転駆動源の下降により行う。またこの際、内管5内およびテーパービット6の流路64を通じて先端に泥水等の削孔水を供給しながら推進させる。なお、ガイド管100の建込みを省略することもできるが、当初は内管5のみで推進させることになるため、推進方向がズレ易いので、図示例のようにガイド管100を用いるのが好ましい。
(イ)上記例において、単位外管20や単位内管50相互の連結手段として、上記例のような螺合連結以外にも、他の公知の連結構造を適用できる。
Claims (5)
- それぞれ曲がり可能な内管および外管からなり、外管は回転せず、内管のみが回転可能に回転推進装置に連結された二重管を備え、
前記内管を既設構造物周囲の地表面から、地中に弧状に推進させ、その後は水平方向に進行させる際に、前記内管の先端部から孔壁安定用及び滑材用の泥水からなる削孔水を供給しながら掘削し、既設構造物周囲の地表面から少なくとも前記既設構造物下部に達する挿入孔を形成する一方で、順次形成される挿入孔内に外管を挿入して、地中に外管を建て込む工程を含む地盤改良工法であって、
前記内管の先端部に内管の軸心方向に対して傾斜した受圧面を有するテーパービットが設けられた前記内管に、その基部側に設けた前記回転推進装置によって回転力及び推進力を伝達させて、前記テーパービットから前記削孔水を供給しながら掘削し前記挿入孔を形成し、
この掘削過程において、前記外管内をバキューム装置により負圧にし、前記外管の外周面において前記テーパービットの先端から3〜20m以内に形成した取り込み口から、前記挿入孔内の前記削孔水を外管内部に取り込み、取り込まれた削孔水を、前記外管の基端部に設けられた排出用スイベルに形成された排出口から排出させるとともに、
前記取り込み口から前記排出口との間の前記外管と前記内管との間に、前記排出用スイベルの基端部に設けられ、前記内管の外周面との間を液密状態にしている弾性体からなるパッキン材と前記内管との間を通して、前記二重管とは別部材のエア供給管を、前記内管及び外管を前記水平方向に進行した状態で、前記弧状部分に地上から挿入し、
前記弧状部分に滞留するスライムを、前記エア供給管を通してエアを地上から供給してそのエアの上昇流により前記排出口から排出させる、
ことを特徴とする地盤改良工法。 - 前記内管による挿入孔形成と同時に、前記内管の進行に伴って前記外管を引っ張りながら挿入孔内に挿入する請求項1記載の地盤改良工法。
- 前記内管を前記地表面から改良対象層までは弧状に進行させ、その後は改良対象層内を水平方向に沿って進行させる請求項1又は2記載の地盤改良工法。
- 前記外管内にはエア供給管が備えられ、挿入孔の前記弧状部分に位置する外管内にエアを供給し、そのエアの上昇流によりスライムを前記排出口まで上昇させる請求項3の記載の地盤改良工法。
- 外管を少なくとも地中の所望の領域に達するように挿入させたならば、外管を残して内管を回収し、その後、この外管を利用して該所望領域に薬液を注入して改良対策を施す請求項1〜4のいずれか1項に記載の地盤改良工法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004168024A JP3896369B2 (ja) | 2004-06-07 | 2004-06-07 | 地盤改良工法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004168024A JP3896369B2 (ja) | 2004-06-07 | 2004-06-07 | 地盤改良工法 |
Publications (3)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2005344450A JP2005344450A (ja) | 2005-12-15 |
JP2005344450A5 JP2005344450A5 (ja) | 2006-08-24 |
JP3896369B2 true JP3896369B2 (ja) | 2007-03-22 |
Family
ID=35497085
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2004168024A Expired - Lifetime JP3896369B2 (ja) | 2004-06-07 | 2004-06-07 | 地盤改良工法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3896369B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101280302B1 (ko) * | 2012-12-18 | 2013-07-01 | (주) 금산 압입 | 방향 제어가 가능한 굴착 장치 |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4957094B2 (ja) * | 2006-06-29 | 2012-06-20 | 東京電力株式会社 | 管部材の推進装置 |
KR102319909B1 (ko) * | 2021-06-23 | 2021-11-17 | 주식회사 세기엔지니어링 | 굴착력을 강화한 지향식 압입 공법 |
-
2004
- 2004-06-07 JP JP2004168024A patent/JP3896369B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101280302B1 (ko) * | 2012-12-18 | 2013-07-01 | (주) 금산 압입 | 방향 제어가 가능한 굴착 장치 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2005344450A (ja) | 2005-12-15 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP3896369B2 (ja) | 地盤改良工法 | |
JP4014148B2 (ja) | 削孔方法および削孔装置 | |
JP2005344450A5 (ja) | ||
JP3687906B2 (ja) | 既設構造物下部地盤の改良方法 | |
JP3731874B6 (ja) | 管の地中建込み装置およびその方法 | |
JP3897767B2 (ja) | 既設構造物直下の地盤の液状化対策工法 | |
JP3731874B2 (ja) | 管の地中建込み装置およびその方法 | |
JP3859639B2 (ja) | 自在掘削装置及び地盤改良工法 | |
JP3763534B2 (ja) | 管の地中建込み装置 | |
JP4093579B2 (ja) | 既設構造物直下の地盤の液状化対策工法 | |
JP3926275B2 (ja) | 片押し推進ツール、片押し推進工法および管の敷設工法 | |
JP4108644B2 (ja) | 地盤の液状化対策工法 | |
JP4522909B2 (ja) | 掘進用管状ユニットおよびこれを使用する地盤改良工法 | |
JP2006207239A (ja) | 方向制御削孔方法およびその装置 | |
JP2005273331A5 (ja) | ||
JP2008215038A (ja) | 長尺部材の地中への挿入方法 | |
JP2008069594A (ja) | 井戸掘削装置 | |
JP2005273440A5 (ja) | ||
JP2005273441A5 (ja) | ||
JP2001254584A (ja) | 削孔装置及び削孔方法 | |
JP4195876B2 (ja) | 掘削装置 | |
JP2000248893A (ja) | 非開削による配管の敷設工法 | |
JP2002194990A (ja) | 管の地中建込み装置およびその方法 | |
JP4377763B2 (ja) | 曲線削孔装置 | |
JP2004353359A (ja) | 地中削孔用補強管の埋設工法及びこの工法に用いられる接続用回転アダプタ |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20060707 |
|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20060707 |
|
A871 | Explanation of circumstances concerning accelerated examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A871 Effective date: 20060707 |
|
A975 | Report on accelerated examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971005 Effective date: 20060802 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20060811 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20061010 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20061208 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20061218 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 3896369 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091222 Year of fee payment: 3 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121222 Year of fee payment: 6 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131222 Year of fee payment: 7 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |